JP2011033888A - レンズ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズの位置検出について高い検出精度で、安定した検出を行なうことができるレンズ装置を提供すること。
【解決手段】本発明のレンズ装置は、レンズが取り付けられているレンズ枠と、筒内に前記レンズ枠が挿入されているカム筒と、前記カム筒の外周面にて周方向に環状に設けられている磁気リングと、筒内に前記カム筒が回動可能に保持されている筒状の本体環と、前記本体環の外周面に設けられている基板と、前記基板に設けられるものであって、前記本体環の筒外から筒内へ貫通する貫通孔に挿入されることにより前記磁気リングに対向している磁気センサと、前記本体環の外周面と前記基板の間に設けられ前記磁気リングと前記磁気センサの間のエアギャップを調整するエアギャップ調整部材と、を有することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明はレンズ装置に係り、特にレンズ装置のレンズ位置検出構造に関する。
従来、テレビの取材等で使用される持ち運び可能なENG(Electronic News Gathering)カメラに用いられるレンズ装置として、インナーフォーカス方式のレンズ装置やリアフォーカス方式のレンズ装置が知られている(特許文献1、2)。
このようなレンズ装置において、ズームレンズなどのレンズの光軸方向における移動量を検出するに当たっては次のように行なっていた。
例えば、レンズ枠を保持するカム筒と直結しているズーム歯車と、駆動部内のロータリー型エンコーダの出力軸の歯車を噛み合わせておき、当該エンコーダによりレンズの移動量を検出していた。
また、図6に示すように、レンズ枠を保持するカム筒100の外周面の周方向の一部分に、N極、S極が着磁され裏面に粘着テープが付された磁気シート102を貼り付けておき、この磁気シートに対向する位置に不図示の磁気センサ(MRセンサ)を配置させておくことにより、レンズの移動量を検出していた。
特開平9−211303号公報 特開2007−148021号公報
しかしながら、駆動部内のロータリー型エンコーダによりレンズの位置を検出すると、レンズ群から遠い位置で検出することになる。そのため、レンズ群とエンコーダの間に介在する構成部品のガタなど(例えば、歯車間のバックラッシュ)の影響を受け易く、検出精度が低くなってしまう。
また、磁気シート102は、磁力が弱いため磁気センサを当該磁気シート102に接触させて検出する必要がある。そのため、磁気シート102の端が浮いたり、めくれ上がったりするおそれがある。また、磁気センサと磁気シート102の間に異物が混入して、磁気シート102を切ってしまうおそれや、磁気センサのセンサ面に損傷を起こすおそれがあり、安定した検出を行なうことができない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、レンズの位置検出について高い検出精度で、安定した検出を行なうことができるレンズ装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明のレンズ装置は、レンズが取り付けられているレンズ枠と、筒内に前記レンズ枠が挿入されているカム筒と、前記カム筒の外周面にて周方向に環状に設けられている磁気リングと、筒内に前記カム筒が回動可能に保持されている筒状の本体環と、前記本体環の外周面に設けられている基板と、前記基板に設けられるものであって、前記本体環の筒外から筒内へ貫通する貫通孔に挿入されることにより前記磁気リングに対向している磁気センサと、前記本体環の外周面と前記基板の間に設けられ前記磁気リングと前記磁気センサの間のエアギャップを調整するエアギャップ調整部材と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、本体環の外周面と基板の間に設けられ磁気リングと磁気センサの間のエアギャップを調整するエアギャップ調整部材を有するので、レンズ位置の検出精度を高くでき、レンズの移動量について安定した検出を行なうことができる。
本発明の一態様として、前記エアギャップ調整部材は、絶縁性を備えること、を特徴とする。
かかる態様によれば、エアギャップ調整部材は絶縁性を備えるので、本体環と基板の間を絶縁させることができる。
本発明の一態様として、前記エアギャップ調整部材は、前記磁気センサが貫通可能な貫通孔を備える板状部材であること、を特徴とする。
かかる態様によれば、エアギャップ調整部材は磁気センサが貫通可能な貫通孔を備える板状部材であるので、板状部材の厚みを調整することにより容易に磁気リングと磁気センサの間のエアギャップを調整することができる。
本発明の一態様として、前記磁気リングは前記カム筒の外周面に接着されており、前記磁気リングと前記カム筒の外周面との接着部分は少なくとも前記カム筒の回動範囲分について前記カム筒の回動方向に線状に形成されていること、を特徴とする。
かかる態様によれば、磁気リングとカム筒の外周面との接着部分は少なくともカム筒の回動範囲分についてカム筒の回動方向に線状に形成されているので、カム筒の回動範囲分について磁気リングとカム筒の外周面との接着が確実に行なわれて磁気リングの接着ムラを防止でき、磁気リングと磁気センサの間のエアギャップの大きさを一定範囲内に収めることができる。
本発明の一態様として、前記磁気リングの外径は、前記カム筒と前記本体環とが嵌合する部分における前記本体環の内径よりも小さいこと、を特徴とする。
かかる態様によれば、磁気リングの外径はカム筒と本体環とが嵌合する部分における本体環の内径よりも小さいので、磁気リングをカム筒に取り付けた状態でカム筒を本体から取り外すことができる。
本発明の一態様として、前記レンズは変倍レンズであること、を特徴とする。
本発明によればレンズの位置検出について高い検出精度で、安定した検出を行なうことができる。
本発明に係るレンズ装置を側面から見た断面図である。 ズームレンズの位置を検出する機構が配置された周辺の断面図である。 カム筒の外観斜視図である。 本体の外観斜視図である。 図1のA−A断面図である。 従来技術としてカム筒に磁気シートを貼り付けた例を示す図である。
以下、添付図面に従って本発明に係るレンズ装置の実施の形態について説明する。
[レンズ装置の全体構成]
図1は、本発明が適用された例えば民生用のビデオカメラ、テレビ放送用のENGカメラ、監視用カメラ等に適用されるリアフォーカス式で可変焦点距離のレンズ装置を側面から見た断面図であり、光軸Oから上半分に関して示している。
図1において、レンズ装置1のレンズ鏡胴本体は、主として前枠10、前固定環12、第1本体環14、第2本体環16、後固定環18、マウント取付枠20、及びマウント環22によって略円筒状に構成されている。
第1本体環14は、レンズ鏡胴本体の最内周の構成部材であり、この第1本体環14の外周前方側に前固定環12がねじにより固定され、前固定環12の前方に前枠10がねじにより固定されている。また、第1本体環14の外周後方側に第2本体環16がねじにより固定され、第2本体環16の後方に後固定環18が、後固定環18の後方にマウント取付枠20が、マウント取付枠20の後方にマウント環22がそれぞれねじにより固定されている。
尚、前枠10には、レンズフード24が装着できるようになっている。また、レンズ装置1は、マウント環22を介してレンズ交換式のカメラ本体に装着される。
このレンズ装置1における光学系は、物体側から順に、固定レンズ(第1群レンズ)30、ズーム(変倍)レンズ(第2群レンズ)32、前マスターレンズ(第3群レンズ)34、フォーカスレンズ(第4群レンズ)36、及び後マスターレンズ(第5群レンズ)38の5群から構成されている。また、前マスターレンズ34の直前には、虹彩絞り40が設けられている。
ズームレンズ32が取り付けられたレンズ枠42は、押え環44により移動枠46に固定されている。第1本体環14の内周部にはカム筒48が回動可能に保持されており、移動枠46は、カムピン46Aを介してカム筒48の内周部に保持されている。
即ち、第1本体環14の内周面には光軸O方向の直進溝14Aが形成されるとともに、カム筒48にはカム溝(カム形状の孔)48Aが形成されており、移動枠46に固定されたカムピン46Aが、カム筒48のカム溝48Aを挿通して第1本体環14の直進溝14Aに係合されている。これによって移動枠46は、回転が規制された状態で光軸O方向に直進可能に保持されるとともに、カムピン46Aがカム溝48Aに係合する位置に保持される。
従って、カム筒48が回動すると、カム筒48のカム溝48Aと第1本体環14の直進溝14Aとの交差位置がカム形状に応じた位置に変化し、その交差位置へのカムピン46Aの移動によって移動枠46が光軸O方向に進退移動する。
一方、第2本体環16の外周部には、ズームリング50が回動可能に配置されており、そのズームリング50の内周面の径方向内向きに棒状の連結軸52が取り付けられている。この連結軸52は、第1本体環14に形成された周方向の長孔(図示せず)を挿通してカム筒48に連結されている。これにより、ズームリング50を回動操作すると、それに連動してカム筒48が回動する。カム筒48が回動すると、上述のように移動枠46が進退移動し、移動枠46と連動してズームレンズ32が光軸O方向に移動する。従って、ズームリング50の回動操作によりズーム倍率が変更されるようになっている。
虹彩絞り40は、主としてプラスチック製の地板(絞り枠)54と、菊座(カム板)56と、絞り枠54とカム板56との間に配置された複数枚の絞り羽根58とによって構成されている。後固定環18とマウント取付枠20との間には、アイリスリング60が回動可能に配設され、このアイリスリング60には、カム板56から延出する連結軸56Aが連結されている。これにより、アイリスリング60の回動によりカム板56が回動し、絞り羽根58が開閉動作するようになっている。
フォーカスレンズ36は、光学系の焦点位置を変更するもので、前マスターレンズ34等を保持する保持枠62と、この保持枠62の後端に配設される後マスターレンズ38のレンズ枠64との間に保持されているガイド軸及び回り止め(図示せず)により、光軸O方向に移動可能に支持されている。また、保持枠62には、ガイド軸を挟んで一対のボイスコイルモータ(VCM)66が配設されており、フォーカスレンズ36は、このVCM66の動力によって電動で駆動されるようになっている。
前固定環12の外周部には、第1フォーカスリング70、及び第2フォーカスリング72がそれぞれ回動可能に配置されている。第1フォーカスリング70は、回動範囲が規制されておらず、エンドレスに回転させることができるとともに、光軸方向にスライド可能に配設されている。また、第2フォーカスリング72は、ストッパー軸74により約120度の範囲内で回動できるように規制されている。
第1フォーカスリング70と第2フォーカスリング72とが対向する端面には、それぞれ鋸歯状のクラッチ部70A、72Aが形成されており、図1に示す状態では、クラッチ部70A,72Aが連結(噛合)し、第1フォーカスリング70と第2フォーカスリング72とが一体的に回動する。従って、この状態で、第1フォーカスリング70を手動で回動させる場合には、約120度の範囲内でのみ回動させることができる。
一方、第1フォーカスリング70を、クリック用弾性部材76を乗り越えるように前方にスライドさせると、前記クラッチ部70A、72Aの連結が外れる。これにより第1フォーカスリング70は、エンドレスで回転できるようになる。
上記構成のレンズ装置1の側面には、ねじ孔80、82を介してグリップ部を兼ねた駆動部(図示せず)が取り付けられる。
駆動部は、ズームリング50、アイリスリング60を駆動するための駆動手段を有するとともに、内部に制御基板が配設され、シーソー式のズームスイッチにより電動でズームレンズ32等を駆動制御するとともに、フォーカスレンズ36や虹彩絞り40を制御する。
<各種の検出手段>
第1本体環14の外周面には、光軸方向に沿ってリニアポテンショメータが配設されており、このリニアポテンショメータ(ズームリニアPOT)は、カム筒48の回転によりズームレンズ32が光軸方向に移動すると、その移動位置に対応した位置信号(絶対位置を示す信号)をリード線を介して駆動部に出力する。
カム筒48の後端面には、N極、S極が着磁された磁気リング84が接着されており、第1本体環14には、前記磁気リング84に対向して磁気センサ(MRセンサ)が配設されている。カム筒48とともに磁気リング84が回転すると、MRセンサはその回転量に対応するパルス数のパルス信号(相対位置を示す信号)をリード線を介して駆動部に出力する。
尚、ズームリニアPOTの出力は、電源投入時に使用され、その後は、ズーム位置検出用のMRセンサの出力が使用される。
フォーカスレンズ36のガイド軸に対向する保持枠62には、フォーカスレンズ位置検出用のMRセンサが配設されており、このMRセンサは、フォーカスレンズ36の移動量に対応するパルス数のパルス信号(相対位置を示す信号)をリード線を介して駆動部に出力する。また、フォーカスレンズ36の基準位置を検出するためのホームポジションセンサ(フォトインタラプタ)が保持枠62内に配設されており、駆動部は、ホームポジションセンサによって検出されたフォーカスレンズ36の基準位置を基準にしてMRセンサの出力信号をカウントすることによりフォーカスレンズ36の絶対位置を検知している。
第1フォーカスリング70及び第2フォーカスリング72の周囲には、それぞれ歯車70B,72Bが形成されており、これらの歯車70B,72Bは、それぞれ駆動部側に設けられた相対位置検出型センサ(インクリメンタルエンコーダ)、及び絶対位置検出型センサ(アブソリュートエンコーダ)の検出軸の歯車に連結している。
これにより、駆動部は、第1フォーカスリング70の相対的な回転量を検知することができるとともに、第2フォーカスリング72の絶対的な回転位置を検知することができる。
また、前固定環12の先端部には、フォトインタラプタ86が配設されており、一方、第1フォーカスリング70の先端には、遮光板70Cが設けられている。このフォトインタラプタ86は、遮光板70Cの有無を示す検出信号を駆動部に出力する。これにより駆動部は、フォトインタラプタ86からの検出信号により第1フォーカスリング70が第2フォーカスリング72に連結しているか否かを検知することができる。
[レンズ制御]
マウント取付枠20の側面には、スライド式のマクロON/OFFスイッチと、AF/MF切替えスイッチと、ノンロック式のAFプッシュスイッチとが配設されており、これらのスイッチの操作に伴う出力信号は、リード線を介して駆動部に加えられるようになっている。
ここで、マクロON/OFFスイッチは、マクロ撮影モードをON/OFFさせるスイッチである。AF/MF切替えスイッチは、被写体像のコントラストが最大になるように自動的にフォーカスレンズ36を移動させて焦点調節を行うオートフォーカス(AF)モードと、第1フォーカスリングを手動で回動操作することによりフォーカスレンズ36を移動させて焦点調節を行うマニュアルフォーカス(MF)モードとを切り替えるスイッチである。AFプッシュスイッチは、AF/MF切替えスイッチによりMFモードに切り替えられている場合に、キートップが押下(プッシュ)されている期間だけAFモードに切り替えるスイッチである。
<フォーカス制御>
AF/MF切替えスイッチによりAFモードに切り替えられている場合には、駆動部は、第1フォーカスリング70、第2フォーカスリング72の操作にかかわらず、自動的にフォーカスレンズ36を合焦位置に移動させるAF制御を行う。
一方、AF/MF切替えスイッチによりMFモードに切り替えられている場合には、第1フォーカスリング70のスライド位置に応じて、フルMFモード(端付き)とAF/MFモード(エンドレス)とが切り替えられるようになっている。
即ち、駆動部は、前述したフォトインタラプタ86からの検出信号により第1フォーカスリング70のスライド位置(第1フォーカスリング70が第2フォーカスリング72に連結しているか否か)を検知することができ、第1フォーカスリング70が第2フォーカスリング72に連結している場合にはフルMFモードに切り替え、第1フォーカスリング70が第2フォーカスリング72に連結していない場合にはAF/MFモードに切り替える。
駆動部は、第1フォーカスリング70が第2フォーカスリング72に連結しているフルMFモード時には、第2フォーカスリング72の歯車72Bに連結している絶対位置検出型センサからの絶対位置信号(至近から無限遠の範囲内の撮影距離を指令する信号)と、電源投入時のズームリニアPOTの出力及びその後のズーム位置検出用のMRセンサの出力から得られるズーム位置の絶対位置を示す信号(ズーム倍率を示す信号)とに基づいてフォーカスレンズ36を駆動制御する。即ち、撮影距離に対応するフォーカスレンズ36の移動すべき位置は、ズームレンズ32の現在のズーム位置(ズーム倍率)に応じて予め設定されており、駆動部は、第1フォーカスリング70の手動操作に連動して第2フォーカスリング72が回動すると、その回動位置を示す信号(撮影距離を指令する信号)と現在のズーム倍率とに基づいてフォーカスレンズ36を対応する位置に移動させる。
このようにフルMFモードに切り替えられると、第1フォーカスリング70を手動で操作することにより、フォーカスレンズ36を所望の撮影距離に対応する位置に移動させることができる。尚、第1フォーカスリング70は、ストッパー軸74によって回動範囲が規制されている端付きの第2フォーカスリング72に連結しているため、その回動範囲が第2フォーカスリング72と同様に規制され、至近端から無限遠端に対応する回動範囲内で回動できるようになっている。
上記フルMFモードは、第1フォーカスリング70が第2フォーカスリング72を介して回動範囲が制限されており、操作者は、第1フォーカスリング70が端に到達したときの操作感によってフォーカスレンズ36が至近端又は無限遠端に到達したことを認識することができる。このような第1フォーカスリング70のみによるフォーカス操作は、本職のカメラマン等が使い慣れた方式である。
一方、第1フォーカスリング70が第2フォーカスリング72に連結していないAF/MFモード時には、第1フォーカスリング70を回動させることによりフォーカスレンズ36を移動させるMFモードと、前述したAFプッシュスイッチの押下によるAFモードとを適宜使い分けてフォーカス制御を行うことができる。
即ち、駆動部は、AF/MFモード時に第1フォーカスリング70が操作され、第1フォーカスリング70の歯車70Bに連結している相対位置検出型センサからの相対位置信号を入力すると、その相対位置信号に基づいてフォーカスレンズ36を駆動制御し、第1フォーカスリング70の回動量に対応した移動量だけフォーカスレンズ36を移動させる。
尚、AF/MFモード時には第1フォーカスリング70は、第2フォーカスリング72に連結していないため、その回動範囲が規制されずエンドレスで回転できるが、駆動部は、フォーカスレンズ36が無限遠端又は至近端の位置まで移動すると、その端を超える移動指令は出力しないようにしている。
また、AF/MFモード時にAFプッシュスイッチの押下によりAFモードに一時的に切り替え、その後、AFプッシュスイッチから手を離してMFモードに切り替えると、AFモードによって自動的に合焦したフォーカスレンズ36の位置を引き継いで、第1フォーカスリング70を操作した分だけフォーカスレンズ36を変位させることができ、使い勝手がよくなる。
<ズーム制御>
駆動部に設けられているシーソー式のズームスイッチを操作すると、駆動部内の電動モータからズームリング50の周囲に形成されている歯車50Aに回転駆動力が伝達され、これによりズームリング50を回動させることができるようになっている。また、ズームリング50(ズームリング50に植設された図示しないズームレバー)を手動で操作することにより、ズームリング50を回動させることができるようになっている。
ズームリング50が回動すると、連結軸52を介して連結されているカム筒48が回動し、カム筒48が回動すると、第1本体環14に形成されている直進溝14A及びカム筒48のカム溝48Aに係合しているカムピン46Aを介して移動枠46が光軸O方向に進退移動する。このようにズームリング50を回動させると、ズームレンズ32を光軸O方向に移動させることができ、ズーム倍率を変更させることができる。
上記のようにしてズームレンズ32の移動によりズーム倍率が変化すると、焦点面が移動するが、駆動部は、ズーム倍率の変化に伴う焦点面の移動を補正する補正光学系としてフォーカスレンズ36を兼用し、ズーム倍率にかかわらず焦点面が移動しないようにフォーカスレンズ36の位置を制御している。
即ち、駆動部は、ズーム操作前の現在のズームレンズ32のズーム位置を、電源投入時のズームリニアPOTの出力及びその後のズーム位置検出用のMRセンサの出力から取得するとともに、現在のフォーカスレンズ36の位置をフォーカスレンズ位置検出用のMRセンサから取得し、予め撮影距離毎に準備されている焦点面を移動させないズーム位置とフォーカスレンズ位置との関係を示す補正曲線から、前記取得したズーム位置及びフォーカスレンズ位置に基づいて対応する補正曲線を選択し、その後、ズームレンズ32の移動量が、ズームレンズ位置検出用のMRセンサの出力信号に基づいて検出されると、この検出されたズーム位置に対応するフォーカスレンズ位置(焦点面を移動させないフォーカスレンズ位置)を前記選択した補正曲線から読み出し、読み出したフォーカスレンズ位置にフォーカスレンズ36を移動させる。
これにより、フォーカス制御により焦点面が、レンズ装置1が装着されたカメラ本体の撮像素子上に位置するようにピント調整した後、ズーム倍率を変更しても焦点面が移動しないようにする(ピントがずれないようにする)ことができる。
これにより、ズーム倍率を変更しても焦点面が移動しないようにすることができる。従って、一旦、フォーカス制御により焦点面がレンズ装置1が装着されたカメラ本体の撮像素子上に位置するようにピント調整すると、その後、ズーム操作してもピントがずれないようにすることができる。
[実施の形態]
次に、上記構成のレンズ装置1に適用されたズームレンズ位置の検出機構について説明する。
図2は、レンズ装置1の光軸方向についてのズームレンズ32の位置を検出する機構が配置された周辺の断面図である。
図2に示すように、ズームレンズ32の位置を検出する機構として、磁気リング84、MRセンサ88、基板90、ワッシャ92などが構成されている。
磁気リング84は、N極、S極が着磁されたものであり、図2に示すようにカム筒48の後端のリング取付部48Bに取り付けられている。この磁気リング84は、プラスチックマグネットにより形成されている。
リング取付部48Bは、カム筒48の後端面においてカム筒48の外周面よりも内周側の位置に周方向に突起状に一周形成されて設けられており、磁気リング84はこのリング取付部48Bに接着されている。
リング取付部48Bは、外径の大きさが異なる前端側部48Baと後端側部48Bbに分かれており、後端側部48Bbの外径が前端側部48Baの外径よりも小さく形成されている。前端側部48Baの外径は、磁気リング84の内径と略等しい。そして、磁気リング84をカム筒48の後端面に押し当てた状態でリング取付部48Bに取り付けると、後端側部48Bbにおいて磁気リング84の内周面とリング取付部48Bの間に隙間が生じる。
この隙間は接着用溝となり、この接着用溝に接着剤を塗り込むことにより、磁気リング84をリング取付部48Bに接着させて取り付けることができる。ここで、磁気リング84とリング取付部48Bとの接着部分を少なくともカム筒48の回転範囲(約90度)分に亘って周方向に線状に形成させるように、接着用溝に線状に接着剤を塗り込む。これにより、少なくともカム筒48の回転範囲について、磁気リング84の接着ムラが生じないので、後述する磁気リング84とMRセンサ88の間のエアギャップの大きさについてムラが生じず、ある一定範囲内の大きさにエアギャップを管理することができる。
図3は、カム筒48の外観斜視図である。図3に示すように、磁気リング84は、カム筒48の後端にあるリング取付部48Bに取り付けられている。
図3に示すように、カム筒48の外周面の一部には突起状に周方向に一周形成された嵌合部48Cが形成される。一方、図2に示すように、第1本体環14の内周部の一部にも突起状に周方向に一周形成された嵌合部14Bが形成されている。そして、磁気リング84が取り付けられた端部を後端側に向けて前端側から第1本体環14の内周部にカム筒48を挿入する。すると、カム筒48の嵌合部48Cと第1本体環14の嵌合部14Bが嵌合して、第1本体環14の内周部にカム筒48が回動可能に保持される。なお、磁気リング84の外径は、第1本体環14の嵌合部14Bにおける内径よりも小さくしている。
図3に示すように、円周方向の3箇所にカム溝48Aが形成されている。移動枠46に固定されたカムピン46Aが、カム筒48のカム溝48Aを挿通している。そして、図2に示すように、カムピン46Aは、第1本体環14の直進溝14Aに係合されている。
図4は、内周部にカム筒48が回動可能に保持された第1本体環14の外観斜視図である。図2および図4に示すように、基板90は、第1本体環14の後端部に設けられた基板取付部14Cにおいて、ワッシャ92を挟んで取り付けられており、複数の配線が基板90に接続している。なお、基板90とワッシャ92は、第1本体環14に取り付けられるために、略同じ位置にネジなどの締結部材を挿入する締結孔が設けられている。
図5は、第1本体環14の後端部分の断面図である。図5に示すように、第1本体環14に設けられた基板取付部14Cに、基板90が板状部材のワッシャ92を挟んで取り付けられている。基板90にはMRセンサ88が取り付けられている。基板取付部14Cとワッシャ92にはMRセンサ88が貫通可能な貫通孔14D,92Aが形成され、この貫通孔14D,92AにMRセンサ88を挿通させている。
このようにMRセンサ88は貫通孔14D,92Aに挿通されて、MRセンサ88のセンサ面が磁気リング84に対向している。MRセンサ88のセンサ面と磁気リング84の外周面には、僅かなエアギャップ94が設けられている。なお、ワッシャ92は、ポリエステルフィルムなどの絶縁性を備える材質からなる。
以上のように構成されたズームレンズ32の位置の検出機構の作用について説明する。
不図示の駆動部によりズームリング50を回動操作させると、それに連動してカム筒48が回動する。カム筒48が回動すると、移動枠46が進退移動し、移動枠46と連動してズームレンズ32が光軸O方向に移動する。
このとき、カム筒48とともに磁気リング84が回転するので、MRセンサ88はその回転量に対応するパルス数のパルス信号(相対位置を示す信号)をリード線を介して駆動部に出力する。そして、電源投入時のズームリニアPOTの出力及びその後のズーム位置検出用のMRセンサの出力から、ズーム位置の絶対位置を検出することができる。
このように、MRセンサ88により磁気リング84の回転量を検出してズーム位置の絶対位置を検出するので、ズームレンズ32の移動枠46とMRセンサ88の間に介在する部品の点数が少ないことから、従来技術と比べてズーム位置の検出精度が高くなる。
また、MRセンサ88のセンサ面と磁気リング84の外周面には、僅かなエアギャップ94が設けられ、MRセンサ88を磁気リング84に対し非接触の状態としている。そのため、従来技術のようにMRセンサ88と磁気リング84の間に異物が入り込んでも、MRセンサ88のセンサ面が損傷するおそれはない。また、カム筒48を回動させるために駆動部のモータにかかる負荷を小さくすることができる。
第1本体環14に設けられた基板取付部14Cにおいて、ワッシャ92を挟んでMRセンサ88の基板90が取り付けられている。そのため、このワッシャ92の厚みを調整することにより、MRセンサ88のセンサ面と磁気リング84の外周面の間に設けられたエアギャップ94の大きさを変化させることができる。レンズ装置1の組み立てに際しては、異なる厚みのワッシャ92を予め用意しておき、MRセンサ88の出力値が大きくなる所定のエアギャップ94になるようにワッシャ92を選定しつつ、MRセンサ88の基板90を取り付けるようにする。
カム筒48の偏心度や、第1本体環14とカム筒48との間のガタや、カム筒48のリング取付部48Bの加工精度などによりエアギャップ94の大きさに変化が生じると、MRセンサ88の出力変化に影響が出るので、エアギャップ94の大きさを調整することは重要である。
また、ワッシャ92は、ポリエステルフィルムなどの絶縁性を備える材質からなるので、MRセンサ88の基板90と第1本体環14(金属で形成)の絶縁を行なうことができる。
このように、ワッシャ92はエアギャップ調整および絶縁の役目を兼用している。
また、磁気リング84の外径は、第1本体環14の嵌合部14Bにおける内径よりも小さくしているので、磁気リング84をカム筒48に接着して取り付けた後でも、カム筒48を容易に第1本体環14から取り外すことができる。
また、磁気リング84を使用するため、従来技術における磁気シートのように端部が浮き上がったり、剥がれたりするおそれはない。
本発明のレンズ装置1は、第1本体環14の外周面と基板90の間に設けられ磁気リング84とMRセンサ88の間のエアギャップを調整するワッシャ92を有するので、ズームレンズ32の位置の検出精度が高くなり、ズームレンズ32の位置について安定した検出を行なうことができる。
以上、本発明のレンズ装置について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
例えば、ズームレンズ32の位置を検出する機構以外にも、フォーカスレンズなどの他のレンズの位置を検出する機構として応用することも可能である。
1…レンズ装置、14…第1本体環、30…固定レンズ、32…ズーム(変倍)レンズ、46…移動枠、46A…カムピン、88…MRセンサ、90…基板、92…ワッシャ、94…エアギャップ

Claims (6)

  1. レンズが取り付けられているレンズ枠と、
    筒内に前記レンズ枠が挿入されているカム筒と、
    前記カム筒の外周面にて周方向に環状に設けられている磁気リングと、
    筒内に前記カム筒が回動可能に保持されている筒状の本体環と、
    前記本体環の外周面に設けられている基板と、
    前記基板に設けられるものであって、前記本体環の筒外から筒内へ貫通する貫通孔に挿入されることにより前記磁気リングに対向している磁気センサと、
    前記本体環の外周面と前記基板の間に設けられ前記磁気リングと前記磁気センサの間のエアギャップを調整するエアギャップ調整部材と、
    を有することを特徴とするレンズ装置。
  2. 前記エアギャップ調整部材は、絶縁性を備えること、
    を特徴とする請求項1のレンズ装置。
  3. 前記エアギャップ調整部材は、前記磁気センサが貫通可能な貫通孔を備える板状部材であること、
    を特徴とする請求項1または2のレンズ装置。
  4. 前記磁気リングは前記カム筒の外周面に接着されており、前記磁気リングと前記カム筒の外周面との接着部分は少なくとも前記カム筒の回動範囲分について前記カム筒の回動方向に線状に形成されていること、
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つのレンズ装置。
  5. 前記磁気リングの外径は、前記カム筒と前記本体環とが嵌合する部分における前記本体環の内径よりも小さいこと、
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つのレンズ装置。
  6. 前記レンズは変倍レンズであること、
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つのレンズ装置。
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