JP2011043582A - レンズ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズ鏡胴本体の強度を確保しつつレンズ鏡胴本体を軽量化すること。
【解決手段】第1本体環14と、第1本体環14の外周に固着された第2本体環16とを含んでレンズ鏡胴本体が構成され、第1本体環14及び第2本体環16のうち少なくとも一方に周方向に沿った薄肉部146、166が設けられて、第1本体環14の外周と第2本体環16の内周との間に周方向に沿ったエアーギャップ15が形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明はレンズ装置に係り、特にレンズを収納したレンズ鏡胴本体の構造に関する。
従来、テレビの取材等で使用される持ち運び可能なENG(Electronic News Gathering)カメラに用いられるレンズ装置として、インナーフォーカス式のレンズ装置やリアフォーカス式のレンズ装置が知られている(特許文献1、2)。
また、モータ内蔵の駆動装置(ドライブユニット)をレンズ鏡胴本体の外周に装着し、この駆動装置により可動リング(ズームリング、アイリスリング等)を駆動できるようにしたレンズ装置が知られている(特許文献3)。
特開平9−211303号公報 特開2007−148021号公報 特開2003−29123号公報
しかしながら、レンズ鏡胴本体の強度を確保しつつレンズ鏡胴本体に電気部品を配設しようとすると、レンズ鏡胴本体の厚みが全体的に増加するため、レンズ装置が重くなってしまうという課題がある。この課題について、図9を用いて具体的に説明する。
図9に示す従来のレンズ装置91では、レンズ鏡胴本体94の外周に設けられたズームリング50を回動操作すると、このズームリング50に連結軸52を介して連結されたカム筒48が回動すると共に、移動環46のカムピン46Aがレンズ鏡胴本体94の直進溝94Aに沿って進退移動する。即ち、ズームリング50を回動操作することにより、ズームレンズ32を光軸0方向に移動させることができる。また、レンズ鏡胴本体94の駆動装置取付面94Bに、図示省略の駆動装置を取付けるためのねじ孔80が形成されている。その駆動装置によりズームリング50の歯車50Aを回動させることで、ズームレンズ32を光軸0方向に移動させることも可能である。このようなレンズ装置91のレンズ鏡胴本体94に、ズームレンズ32の光軸0方向における絶対位置を検出するための電気部品を配設しようとした場合、レンズ鏡胴本体94の外周に切り欠きを形成し、その切り欠きに電気部品を配置することが考えられる。しかし、レンズ鏡胴本体94には前述の駆動装置を取付けるための強度が必要なので、電気部品配置用の切り欠きを設けても強度を確保するためには、レンズ鏡胴本体94を全体的に厚くすることが要求される。そうすると、レンズ装置91が重くなってしまう。
また、ズームレンズ32の絶対位置を移動可能範囲にわたって検出しようとして、ズームリング50の摺動面94Cにも切り欠きを設けると、作動不良(摺動不良やトルクムラ等)が生じてしまうという別の問題もある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、レンズ鏡胴本体の強度を確保しつつレンズ鏡胴本体を軽量化することができるレンズ装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、レンズを収納したレンズ鏡胴本体を備えたレンズ装置であって、前記レンズ鏡胴本体は、第1の環状体と、前記第1の環状体の外周に固着された第2の環状体とを含んで構成され、前記第1の環状体及び前記第2の環状体のうち少なくとも一方に周方向に沿った薄肉部が設けられて、前記第1の環状体の外周と前記第2の環状体の内周との間に周方向に沿った隙間が形成されていることを特徴とするレンズ装置を提供する。
本発明によれば、レンズ鏡胴本体が第1の環状体と前記第1の環状体の外周に固着された第2の環状体とを含んで構成され、前記第1の環状体及び前記第2の環状体のうち少なくとも一方に周方向に沿った薄肉部が設けられて、前記第1の環状体の外周と前記第2の環状体の内周との間に周方向に沿った隙間が形成されているので、レンズ鏡胴本体の外周に切り欠きを設ける場合と比較して、レンズ鏡胴本体の強度を確保しつつレンズ鏡胴本体を軽量化することができる。
本発明の一態様では、前記第2環状体の外周に、前記レンズを光軸方向に移動させる操作に用いる可動リングが配設されている。また、本発明の一態様では、前記第2環状体の外周に、前記可動リングを駆動可能な駆動装置を取付ける取付面が形成されている。
また、本発明の一態様では、前記レンズを保持した移動枠の外周に突設された移動接点と、前記移動接点が前記レンズの光軸方向にて摺動する抵抗体を含むレンズ位置検出基板とを備え、前記レンズ位置検出基板が前記第1の環状体の外周と前記第2の環状体の内周との間に配置されている。
前記レンズは、例えば、変倍レンズである。フォーカスレンズ等、変倍レンズ以外のレンズであってもよい。
本発明によれば、レンズ鏡胴本体の強度を確保しつつレンズ鏡胴本体を軽量化することができる。
本発明に係るレンズ装置の一例を側面から観た断面図 図1のレンズ装置における要部を示す斜視図 カム筒の外観を示す斜視図 カム筒を取付けた第1本体環の外観を示す斜視図 第1本体環及び第2本体環の説明に用いる断面図 図1のレンズ装置における要部を示す断面図 レンズ位置検出基板及び移動枠を示す側面図 レンズ位置検出基板及び基板固定枠を示す分解斜視図 従来のレンズ装置の一例の要部を示す断面図
以下、添付図面に従って、本発明の実施形態について、詳細に説明する。
[レンズ装置の全体構成]
図1は、本発明が適用された例えば民生用のビデオカメラ、テレビ放送用のENGカメラ、監視用カメラ等に適用されるリアフォーカス式で可変焦点距離のレンズ装置を側面から見た断面図であり、光軸Oから上半分に関して示している。
図1において、レンズ装置1のレンズ鏡胴本体は、主として前枠10、前固定環12、第1本体環14、第2本体環16、後固定環18、マウント取付枠20、及びマウント環22によって略円筒状に構成されている。
第1本体環14は、レンズ鏡胴本体の最内周の構成部材であり、この第1本体環14の外周前方側に前固定環12がねじにより固定され、前固定環12の前方に前枠10がねじにより固定されている。また、第1本体環14の外周後方側に第2本体環16がねじにより固定され、第2本体環16の後方に後固定環18が、後固定環18の後方にマウント取付枠20が、マウント取付枠20の後方にマウント環22がそれぞれねじにより固定されている。
尚、前枠10には、レンズフード24が装着できるようになっている。また、レンズ装置1は、マウント環22を介してレンズ交換式のカメラ本体に装着される。
このレンズ装置1における光学系は、物体側から順に、固定レンズ(第1群レンズ)30、ズーム(変倍)レンズ(第2群レンズ)32、前マスターレンズ(第3群レンズ)34、フォーカスレンズ(第4群レンズ)36、及び後マスターレンズ(第5群レンズ)38の5群から構成されている。また、前マスターレンズ34の直前には、虹彩絞り40が設けられている。
ズームレンズ32が取り付けられたレンズ枠42は、押え環44により移動枠46に固定されている。第1本体環14の内周部にはカム筒48が回動可能に保持されており、移動枠46は、カムピン46Aを介してカム筒48の内周部に保持されている。
即ち、第1本体環14の内周面には光軸O方向の直進溝14Aが形成されるとともに、カム筒48にはカム溝(カム形状の孔)48Aが形成されており、移動枠46に固定されたカムピン46Aが、カム筒48のカム溝48Aを挿通して第1本体環14の直進溝14Aに係合されている。これによって移動枠46は、回転が規制された状態で光軸O方向に直進可能に保持されるとともに、カムピン46Aがカム溝48Aに係合する位置に保持される。
従って、カム筒48が回動すると、カム筒48のカム溝48Aと第1本体環14の直進溝14Aとの交差位置がカム形状に応じた位置に変化し、その交差位置へのカムピン46Aの移動によって移動枠46が光軸O方向に進退移動する。
一方、第2本体環16の外周部には、ズームリング50が回動可能に配置されており、そのズームリング50の内周面の径方向内向きに棒状の連結軸52が取り付けられている。この連結軸52は、第1本体環14に形成された周方向の長孔(図示せず)を挿通してカム筒48に連結されている。これにより、ズームリング50を回動操作すると、それに連動してカム筒48が回動する。カム筒48が回動すると、上述のように移動枠46が進退移動し、移動枠46と連動してズームレンズ32が光軸O方向に移動する。従って、ズームリング50の回動操作によりズーム倍率が変更されるようになっている。
虹彩絞り40は、主としてプラスチック製の地板(絞り枠)54と、菊座(カム板)56と、絞り枠54とカム板56との間に配置された複数枚の絞り羽根58とによって構成されている。後固定環18とマウント取付枠20との間には、アイリスリング60が回動可能に配設され、このアイリスリング60には、カム板56から延出する連結軸56Aが連結されている。これにより、アイリスリング60の回動によりカム板56が回動し、絞り羽根58が開閉動作するようになっている。
フォーカスレンズ36は、光学系の焦点位置を変更するもので、前マスターレンズ34等を保持する保持枠62と、この保持枠62の後端に配設される後マスターレンズ38のレンズ枠64との間に保持されているガイド軸及び回り止め(図示せず)により、光軸O方向に移動可能に支持されている。また、保持枠62には、ガイド軸を挟んで一対のボイスコイルモータ(VCM)66が配設されており、フォーカスレンズ36は、このVCM66の動力によって電動で駆動されるようになっている。
前固定環12の外周部には、第1フォーカスリング70、及び第2フォーカスリング72がそれぞれ回動可能に配置されている。第1フォーカスリング70は、回動範囲が規制されておらず、エンドレスに回転させることができるとともに、光軸方向にスライド可能に配設されている。また、第2フォーカスリング72は、ストッパー軸74により約120度の範囲内で回動できるように規制されている。
第1フォーカスリング70と第2フォーカスリング72とが対向する端面には、それぞれ鋸歯状のクラッチ部70A、72Aが形成されており、図1に示す状態では、クラッチ部70A,72Aが連結(噛合)し、第1フォーカスリング70と第2フォーカスリング72とが一体的に回動する。従って、この状態で、第1フォーカスリング70を手動で回動させる場合には、約120度の範囲内でのみ回動させることができる。
一方、第1フォーカスリング70を、クリック用弾性部材76を乗り越えるように前方にスライドさせると、前記クラッチ部70A、72Aの連結が外れる。これにより第1フォーカスリング70は、エンドレスで回転できるようになる。
上記構成のレンズ装置1の側面には、ねじ孔80、82を介してグリップ部を兼ねた駆動装置(図示せず)が取り付けられる。
駆動装置は、ズームリング50、アイリスリング60を駆動するための駆動手段を有するとともに、内部に制御基板が配設され、シーソー式のズームスイッチにより電動でズームレンズ32等を駆動制御するとともに、フォーカスレンズ36や虹彩絞り40を制御する。
<各種の検出手段>
第1本体環14の外周面には、光軸方向に沿ってリニアポテンショメータが配設されており、このリニアポテンショメータ(ズームリニアPOT)は、カム筒48の回転によりズームレンズ32が光軸方向に移動すると、その移動位置に対応した位置信号(絶対位置を示す信号)をリード線を介して駆動部に出力する。
カム筒48の後端面には、N極、S極が着磁された磁気リング84が接着されており、第1本体環14には、前記磁気リング84に対向して磁気センサ(MRセンサ)が配設されている。カム筒48とともに磁気リング84が回転すると、MRセンサはその回転量に対応するパルス数のパルス信号(相対位置を示す信号)をリード線を介して駆動部に出力する。
尚、ズームリニアPOTの出力は、電源投入時に使用され、その後は、ズーム位置検出用のMRセンサの出力が使用される。
フォーカスレンズ36のガイド軸に対向する保持枠62には、フォーカスレンズ位置検出用のMRセンサが配設されており、このMRセンサは、フォーカスレンズ36の移動量に対応するパルス数のパルス信号(相対位置を示す信号)をリード線を介して駆動部に出力する。また、フォーカスレンズ36の基準位置を検出するためのホームポジションセンサ(フォトインタラプタ)が保持枠62内に配設されており、駆動部は、ホームポジションセンサによって検出されたフォーカスレンズ36の基準位置を基準にしてMRセンサの出力信号をカウントすることによりフォーカスレンズ36の絶対位置を検知している。
第1フォーカスリング70及び第2フォーカスリング72の周囲には、それぞれ歯車70B,72Bが形成されており、これらの歯車70B,72Bは、それぞれ駆動部側に設けられた相対位置検出型センサ(インクリメンタルエンコーダ)、及び絶対位置検出型センサ(アブソリュートエンコーダ)の検出軸の歯車に連結している。
これにより、駆動部は、第1フォーカスリング70の相対的な回転量を検知することができるとともに、第2フォーカスリング72の絶対的な回転位置を検知することができる。
また、前固定環12の先端部には、フォトインタラプタ86が配設されており、一方、第1フォーカスリング70の先端には、遮光板70Cが設けられている。このフォトインタラプタ86は、遮光板70Cの有無を示す検出信号を駆動部に出力する。これにより駆動部は、フォトインタラプタ86からの検出信号により第1フォーカスリング70が第2フォーカスリング72に連結しているか否かを検知することができる。
[レンズ制御]
マウント取付枠20の側面には、スライド式のマクロON/OFFスイッチと、AF/MF切替えスイッチと、ノンロック式のAFプッシュスイッチとが配設されており、これらのスイッチの操作に伴う出力信号は、リード線を介して駆動部に加えられるようになっている。
ここで、マクロON/OFFスイッチは、マクロ撮影モードをON/OFFさせるスイッチである。AF/MF切替えスイッチは、被写体像のコントラストが最大になるように自動的にフォーカスレンズ36を移動させて焦点調節を行うオートフォーカス(AF)モードと、第1フォーカスリングを手動で回動操作することによりフォーカスレンズ36を移動させて焦点調節を行うマニュアルフォーカス(MF)モードとを切り替えるスイッチである。AFプッシュスイッチは、AF/MF切替えスイッチによりMFモードに切り替えられている場合に、キートップが押下(プッシュ)されている期間だけAFモードに切り替えるスイッチである。
<フォーカス制御>
AF/MF切替えスイッチによりAFモードに切り替えられている場合には、駆動部は、第1フォーカスリング70、第2フォーカスリング72の操作にかかわらず、自動的にフォーカスレンズ36を合焦位置に移動させるAF制御を行う。
一方、AF/MF切替えスイッチによりMFモードに切り替えられている場合には、第1フォーカスリング70のスライド位置に応じて、フルMFモード(端付き)とAF/MFモード(エンドレス)とが切り替えられるようになっている。
即ち、駆動部は、前述したフォトインタラプタ86からの検出信号により第1フォーカスリング70のスライド位置(第1フォーカスリング70が第2フォーカスリング72に連結しているか否か)を検知することができ、第1フォーカスリング70が第2フォーカスリング72に連結している場合にはフルMFモードに切り替え、第1フォーカスリング70が第2フォーカスリング72に連結していない場合にはAF/MFモードに切り替える。
駆動部は、第1フォーカスリング70が第2フォーカスリング72に連結しているフルMFモード時には、第2フォーカスリング72の歯車72Bに連結している絶対位置検出型センサからの絶対位置信号(至近から無限遠の範囲内の撮影距離を指令する信号)と、電源投入時のズームリニアPOTの出力及びその後のズーム位置検出用のMRセンサの出力から得られるズーム位置の絶対位置を示す信号(ズーム倍率を示す信号)とに基づいてフォーカスレンズ36を駆動制御する。即ち、撮影距離に対応するフォーカスレンズ36の移動すべき位置は、ズームレンズ32の現在のズーム位置(ズーム倍率)に応じて予め設定されており、駆動部は、第1フォーカスリング70の手動操作に連動して第2フォーカスリング72が回動すると、その回動位置を示す信号(撮影距離を指令する信号)と現在のズーム倍率とに基づいてフォーカスレンズ36を対応する位置に移動させる。
このようにフルMFモードに切り替えられると、第1フォーカスリング70を手動で操作することにより、フォーカスレンズ36を所望の撮影距離に対応する位置に移動させることができる。尚、第1フォーカスリング70は、ストッパー軸74によって回動範囲が規制されている端付きの第2フォーカスリング72に連結しているため、その回動範囲が第2フォーカスリング72と同様に規制され、至近端から無限遠端に対応する回動範囲内で回動できるようになっている。
上記フルMFモードは、第1フォーカスリング70が第2フォーカスリング72を介して回動範囲が制限されており、操作者は、第1フォーカスリング70が端に到達したときの操作感によってフォーカスレンズ36が至近端又は無限遠端に到達したことを認識することができる。このような第1フォーカスリング70のみによるフォーカス操作は、本職のカメラマン等が使い慣れた方式である。
一方、第1フォーカスリング70が第2フォーカスリング72に連結していないAF/MFモード時には、第1フォーカスリング70を回動させることによりフォーカスレンズ36を移動させるMFモードと、前述したAFプッシュスイッチの押下によるAFモードとを適宜使い分けてフォーカス制御を行うことができる。
即ち、駆動部は、AF/MFモード時に第1フォーカスリング70が操作され、第1フォーカスリング70の歯車70Bに連結している相対位置検出型センサからの相対位置信号を入力すると、その相対位置信号に基づいてフォーカスレンズ36を駆動制御し、第1フォーカスリング70の回動量に対応した移動量だけフォーカスレンズ36を移動させる。
尚、AF/MFモード時には第1フォーカスリング70は、第2フォーカスリング72に連結していないため、その回動範囲が規制されずエンドレスで回転できるが、駆動部は、フォーカスレンズ36が無限遠端又は至近端の位置まで移動すると、その端を超える移動指令は出力しないようにしている。
また、AF/MFモード時にAFプッシュスイッチの押下によりAFモードに一時的に切り替え、その後、AFプッシュスイッチから手を離してMFモードに切り替えると、AFモードによって自動的に合焦したフォーカスレンズ36の位置を引き継いで、第1フォーカスリング70を操作した分だけフォーカスレンズ36を変位させることができ、使い勝手がよくなる。
<ズーム制御>
駆動部に設けられているシーソー式のズームスイッチを操作すると、駆動部内の電動モータからズームリング50の周囲に形成されている歯車50Aに回転駆動力が伝達され、これによりズームリング50を回動させることができるようになっている。また、ズームリング50(ズームリング50に植設された図示しないズームレバー)を手動で操作することにより、ズームリング50を回動させることができるようになっている。
ズームリング50が回動すると、連結軸52を介して連結されているカム筒48が回動し、カム筒48が回動すると、第1本体環14に形成されている直進溝14A及びカム筒48のカム溝48Aに係合しているカムピン46Aを介して移動枠46が光軸O方向に進退移動する。このようにズームリング50を回動させると、ズームレンズ32を光軸O方向に移動させることができ、ズーム倍率を変更させることができる。
上記のようにしてズームレンズ32の移動によりズーム倍率が変化すると、焦点面が移動するが、駆動部は、ズーム倍率の変化に伴う焦点面の移動を補正する補正光学系としてフォーカスレンズ36を兼用し、ズーム倍率にかかわらず焦点面が移動しないようにフォーカスレンズ36の位置を制御している。
即ち、駆動部は、ズーム操作前の現在のズームレンズ32のズーム位置を、電源投入時のズームリニアPOTの出力及びその後のズーム位置検出用のMRセンサの出力から取得するとともに、現在のフォーカスレンズ36の位置をフォーカスレンズ位置検出用のMRセンサから取得し、予め撮影距離毎に準備されている焦点面を移動させないズーム位置とフォーカスレンズ位置との関係を示す補正曲線から、前記取得したズーム位置及びフォーカスレンズ位置に基づいて対応する補正曲線を選択し、その後、ズームレンズ32の移動量が、ズームレンズ位置検出用のMRセンサの出力信号に基づいて検出されると、この検出されたズーム位置に対応するフォーカスレンズ位置(焦点面を移動させないフォーカスレンズ位置)を前記選択した補正曲線から読み出し、読み出したフォーカスレンズ位置にフォーカスレンズ36を移動させる。
これにより、フォーカス制御により焦点面が、レンズ装置1が装着されたカメラ本体の撮像素子上に位置するようにピント調整した後、ズーム倍率を変更しても焦点面が移動しないようにする(ピントがずれないようにする)ことができる。
これにより、ズーム倍率を変更しても焦点面が移動しないようにすることができる。従って、一旦、フォーカス制御により焦点面がレンズ装置1が装着されたカメラ本体の撮像素子上に位置するようにピント調整すると、その後、ズーム操作してもピントがずれないようにすることができる。
[実施の形態]
図2は、図1に示したレンズ装置1の要部を示す斜視図である。図2において、第1本体環14(第1の環状体)の外周に、第2本体環16(第2の環状体)が固着されている。これら第1本体環14及び第2本体環16を含んでレンズ鏡胴本体が構成されている。第1本体環14及び第2本体環16は、強度確保及び軽量化のため、例えばアルミニウム材料を用いる。合成樹脂等、他の材料を用いてもよい。なお、第1本体環14の外周面は、外観部でないため、梨地処理は不要である。また、第1本体環14内に、カム筒48が回動可能に保持されている。第1本体環14の外周と第2本体環16の内周との間には、カム筒48内を光軸0方向に沿って移動可能なズームレンズ(図1の32)の絶対位置を検出するためのレンズ位置検出基板110(「リニアポテンショメータ」ともいう)及び基板固定枠120が配置されている。レンズ位置検出基板110は、ズームレンズ32の移動可能範囲にわたって絶対位置を検出するため、その移動可能範囲にわたる長さを有する。
図3は、カム筒48の外観を示す斜視図である。図3に示すように、カム筒48に3つのカム溝48Aが形成されている。移動枠46に固定されたカムピン46Aが、カム筒48のカム溝48Aを挿通している。そして、図1に示したように、カムピン46Aは、第1本体環14の直進溝14Aに係合されている。
図4は、カム筒48を取付けた第1本体環14の外観を示す斜視図である。図4に示すように、第1本体環14の外周には、周方向に沿って外フランジ141、142が形成されている。第1本体環14の外フランジ141、142が形成された部分は厚肉部となっている。第1本体環14の外フランジ141、142間は、周方向に沿った薄肉部146となっている。図5は、第1本体環14及び第2本体環16及びその周辺部を拡大して示す断面図である。図5に示すように、第2本体環16の内周には、周方向に沿って内フランジ161、162が形成されている。第2本体環16の内フランジ161、162が形成された部分は厚肉部となっている。第2本体環16の内フランジ161、162間は、周方向に沿った薄肉部166となっている。即ち、第1本体環14及び第2本体環16はそれぞれ周方向に沿った厚肉部及び薄肉部を有し、第1本体環14の外フランジ141、142と第2本体環16の内フランジ161、162とが当接して薄肉部146、166同士が対向することで、第1本体環14の外周と第2本体環16の内周との間に周方向に沿ったエアーギャップ15(隙間)が形成されている。図5のF6−F6線に沿った断面を図6に示す。
また、図5に示すように、第2本体環16の外周には、ズームレンズ32を光軸0方向に移動させる操作に用いるズームリング50が摺動可能に配設されている。また、第2本体環16及び後固定環18には、図示省略の駆動装置を取付けるためのねじ孔80、82がそれぞれ形成されている。ねじ孔80、82は、それぞれ、第2本体環16及び後固定環18の厚肉部に形成されていると共に、第2本体環16及び後固定環18の外周の駆動装置取付面16A、18Aに開口している。駆動装置取付面16A、18Aに取付けた駆動装置により、ズームリング50を回動させることが可能である。
また、図4に示すように、第1本体環14の外周には、光軸0方向に沿って、図2に示した基板固定枠120を取付けるための平面部である基板固定枠取付面14Cが形成されている。また、第1本体環14には、光軸0方向に沿って、後述の移動接点(図7の130)を挿通させる移動接点挿通孔14Dが形成されている。また、第1本体環14には、周方向に沿って、図1に示した連結軸52を挿通させる連結軸挿通孔14Eが形成されている。また、第1本体環14の外周には、図1に示したストッパー軸74が突設されている。
図7は、レンズ位置検出基板110及び移動枠46及びその周辺部を示す側面図である。レンズ位置検出基板110は、例えばガラスエポキシ樹脂を基材とし、基材の一方の面に抵抗体112が形成されている。移動接点130は、移動枠46の外周に突設された突設体132と、レンズ位置検出基板110の抵抗体112に対し摺動自在に接触するブラシ134(摺動体)と、ブラシ134を突設体132に対し固定する固定部材136とを含んで構成されている。即ち、移動枠46の外周に突設された移動接点130が、移動枠46及びレンズ枠42及びズームレンズ32と共に光軸0方向に沿って移動し、レンズ位置検出基板110の一方の面に形成された抵抗体112に対し摺動する。
図8は、レンズ位置検出基板110及び基板固定枠120を示す分解斜視図である。基板固定枠120は、図7の移動接点130をズームレンズ32の光軸0方向に移動自在に挿通させて移動接点130のブラシ134をレンズ位置検出基板110の抵抗体112に接触させるための長孔121と、レンズ位置検出基板110の外周端面を囲む側壁部122と、側壁部122から側壁部122の内側に向けて張り出してレンズ位置検出基板110の全外周縁を支持する内フランジ123とを含んで構成されている。言い換えると、基板固定枠120に凹部160が形成され、凹部160の底面に長孔121が形成され、その凹部160にレンズ位置検出基板110を落とし込む構造になっている。また、基板固定枠120には、レンズ位置検出基板110を基板固定枠120に対し位置決めするためのボス124と、レンズ位置検出基板110を基板固定枠120にネジ止めするためのネジ孔125と、基板固定枠120を本体環14にネジ止めするためのネジ孔126とが形成されている。レンズ位置検出基板110には、基板固定枠120のボス124に対応するボス孔114と、レンズ位置検出基板110を基板固定枠120にネジ止めするためのネジ孔115と、基板固定枠120の符号126のネジ孔に対応するネジ孔116とが形成されている。また、基板固定枠120の本体環14に対する配置面127には、第1本体環14の外周面の外フランジ141、142に対応する形状の溝部128が形成されている。また、レンズ位置検出基板110には、ズームレンズ32の光軸0方向における絶対位置を信号値として取り出すための電極端子119が配設されている。移動接点130がズームレンズ32と共に光軸0方向に沿って移動すると、移動接点130のブラシ134が抵抗体112に対し摺動し、電極端子119間の抵抗値がブラシ134の光軸0方向における位置に応じて変化する。即ちズームレンズ32の光軸0方向における位置に応じて電極端子119の出力信号が変化する。
レンズ位置検出基板110及び基板固定枠120及び移動接点130を含んで、ズームレンズ32の光軸方向における絶対位置を検出するレンズ位置検出部11が構成されている。
なお、第1本体環14及び第2本体環16の両方に厚肉部及び薄肉部を設けた場合を例に説明したが、一方のみに厚肉部及び薄肉部を設けてもよい。また、第1本体環14の外周と第2本体環16との間のエアーギャップ15にレンズ位置検出基板110(リニアポテンショメータ)及び基板固定枠120を配置した場合を例に説明したが、本発明はこのような場合に限定されず、他の電気部品をエアーギャップ15に配置してもよい。また、駆動装置によりズームリング50を駆動する場合を例に説明したが、アイリスリング60も駆動可能である。また、レンズ鏡胴本体に駆動装置を取付けた場合を例に説明したが、駆動装置を取付けない場合にも本発明は適用可能である。
本発明は、本明細書において説明した例や図面に図示された例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の設計変更や改良を行ってよいのはもちろんである。
1…レンズ装置、13…本体環固定ねじ、14…第1本体環、15…エアーギャップ、16…第2本体環、16A…駆動部取付面、32…ズームレンズ、46…移動枠、48…カム環、50…ズームリング、50A…ズームリングの歯車、52…連結軸、110…レンズ位置検出基板、120…基板固定枠、130…移動接点部、141、142…第1本体環の外フランジ、146…第1本体環の薄肉部、161、162…第2本体環の内フランジ、166…第2本体環の薄肉部

Claims (5)

  1. レンズを収納したレンズ鏡胴本体を備えたレンズ装置であって、
    前記レンズ鏡胴本体は、第1の環状体と、前記第1の環状体の外周に固着された第2の環状体とを含んで構成され、
    前記第1の環状体及び前記第2の環状体のうち少なくとも一方に周方向に沿った薄肉部が設けられて、前記第1の環状体の外周と前記第2の環状体の内周との間に周方向に沿った隙間が形成されていることを特徴とするレンズ装置。
  2. 前記第2環状体の外周に、前記レンズを光軸方向に移動させる操作に用いる可動リングが配設されていることを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  3. 前記第2環状体の外周に、前記可動リングを駆動可能な駆動装置を取付ける取付面が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のレンズ装置。
  4. 前記レンズを保持した移動枠の外周に突設された移動接点と、前記移動接点が前記レンズの光軸方向にて摺動する抵抗体を含むレンズ位置検出基板とを備え、前記レンズ位置検出基板が前記第1の環状体の外周と前記第2の環状体の内周との間に配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載のレンズ装置。
  5. 前記レンズは、変倍レンズであることを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載のレンズ装置。
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