JP2011033774A - 画像形成装置及び画像不良検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】極力弊害を抑えながら、イレースメモリなどの画像不良を防止することができる画像形成装置及び画像不良検出方法を提供することを目的とする。
【解決手段】画像形成装置が、表面にトナー画像を担持する像担持体と、前記像担持体からトナー画像が転写される転写体とを具備する画像形成装置であって、前記像担持体上にパターン画像を形成し、当該パターン画像を転写した後に、前記像担持体の前記パターン画像の形成箇所に単色画像を形成し、前記転写体に転写された前記単色画像の色抜けの度合が所定のしきい値を超えると、イレースメモリなどの画像不良が発生したと判断する画像不良検出手段を具備する。
【選択図】図4

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ並びに複合機等の画像形成装置及び画像不良検出方法に関する。
画像形成装置では円筒体または無端ベルト状の感光ドラムに形成したトナー画像を転写紙に転写して画像形成を行っている。また、タンデム方式の画像形成装置では、複数設けられた感光ドラムに形成したトナー画像を中間転写ベルトに転写し重ね合わせ、中間転写ベルトのトナー画像を転写紙に転写することで、転写紙に画像を形成する。この際、画像形成装置では、転写紙または中間転写ベルトを挟んで感光ドラムの反対側に設置される転写ローラに転写電流を流すことで、感光ドラムと転写紙または中間転写ベルトとの間に電界を形成して、感光ドラム上のトナー画像を転写紙または中間転写ベルトに効率良く転写する。
このような画像形成装置では、感光ドラム上の全てのトナーを転写紙または中間転写ベルトに転写させることが望ましい。しかし、実際には、物理的/電気的付着力によりトナーが完全に転写されず、感光ドラムに残留してしまうことがある。感光ドラムに残留するトナーの量は、温湿度により変化する電界の状態、トナーの帯電状況/流動性によって変動する。感光ドラム上のトナーが十分に転写されないと、転写紙上に形成される画像において濃度が薄くなるなどの問題が発生する。特に、感光ドラム上の表面電位を落とすための除電機構(イレース)がトナー清掃機構の前段にある場合(除電から帯電までの時間を稼ぐことで露光メモリを防止するため)に、転写後の感光ドラム上に多量のトナーが残留していると、トナーが邪魔をして感光ドラム上の表面電位を完全に除去ができない問題も発生する。そして、その後の帯電で表面電位を除去できなかった部位のみ表面電位が高くなってしまう。その後の露光による潜像形成において、表面電位が高い部分に形成された潜像の電位が他よりも高くなる。すなわち当該部位のみトナーの付着量が減少することで、感光ドラム上のトナー画像の濃度が低下して白抜け状態となる画像不良が発生する。このような画像不良はイレースメモリと呼ばれる。
このイレースメモリによる画像不良を防止するには、感光ドラムから転写紙や中間転写ベルトへの転写性能を上げる必要がある。その為、転写ローラに流す転写電流を増大する、または感光ドラムと転写紙や中間転写ベルトとの線速度差を設けることで感光ドラムと転写紙や中間転写ベルトを微小にスリップさせて感光ドラムとトナーの付着力を弱める等の対応が行われている。
ところで、上記従来技術では、転写ローラに流す転写電流を増大する、または感光ドラムと転写紙や中間転写ベルトの線速度差を設けることで、イレースメモリによる画像不良を防止している。しかしながら、転写ローラに流す転写電流を増大すると、転写ベルト及び転写ローラの劣化が早くなり転写ベルト及び転写ローラの電気抵抗が増大するという弊害が生じる。また、感光ドラムと転写紙や中間転写ベルトとの線速差を設けると、イレースメモリによる画像不良を防止することができるが、線速差が大きいとカラー印刷において色ずれが発生してしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、極力弊害を抑えながら、イレースメモリなどによる画像不良を防止することができる画像形成装置及び画像不良検出方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、画像形成装置に係る第1の解決手段として、所定の方向に移動しながら表面に帯電・露光手段により静電潜像を形成したのち現像手段によりトナー画像を形成して担持する環状の像担持体と、前記像担持体上のトナー画像を転写体に転写する転写手段とを具備する画像形成装置であって、前記像担持体上に所定のパターン画像を形成し、当該パターン画像を転写体に転写した後に、前記像担持体の前記パターン画像の形成箇所に単色画像を形成し、前記像担持体上または前記転写体に転写された前記単色画像の濃度を濃度検出手段で検知して、検知した前記単色画像の濃度に基づいて画像不良の発生を判断する画像不良検出手段を具備するという手段を採用する。
パターン画像は像担持体表面の移動方向にベタ画像が間隔を置いて複数形成され、単色画像はベタ画像よりも濃度が低い中間色画像であることを特徴としている。また、ベタ画像は所定の幅と長さを有し、前記像担持体の軸方向に対して所定の角度傾いた線画像である特徴をする。更に、画像不良検知手段は、単色画像の濃度検出手段により検知される濃度の変化が所定の範囲を超えた場合に、画像不良の発生と判断することを特徴としている。
本発明では、画像形成装置に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記像担持体の表面と前記転写体とが接触しながら同方向に移動しながら前記像担持体から前記転写体にトナー画像を転写する画像形成装置であって、前記画像不良検出手段において、画像不良の発生を検知すると、前記像担持体と前記転写体との線速差を変更するという手段を採用する。
本発明では、画像形成装置に係る第3の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記転写体に転写電流を流すことで前記像担持体から前記転写体にトナー画像を転写する画像形成装置であって、前記画像不良検出手段において、画像不良の発生を検知すると、前記転写電流を調整するという手段を採用する。
本発明では、画像形成装置に係る第4の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記前記像担持体のトナー画像を前記転写体に転写した後に、前記像担持体に除電光を照射することで前記像担持体の表面電位を落とす除電手段を有する画像形成装置であって、前記画像不良検出手段において、画像不良の発生を検知すると、除電光の光量を変更するという手段を採用する。
本発明では、画像形成装置に係る第5の解決手段として、上記第2から第4の解決手段において本前記画像不良検知手段により画像不良の発生を確認した場合に、前記担持体と前記転写体との前記線速差又は前記転写電流又は前記除電光量の各パラメータの少なくとも1つの設定値を所定量変更した状態で再び前記画像不良検知手段により画像不良の発生を確認し、画像不良の発生が確認された場合には、先に変更した前記パラメータの設定値を更に変更すること手段を採用する。
本発明では、画像不良検出方法に係る第1の解決手段として、像担持体上にパターン画像を形成し、当該パターン画像を転写した後に、前記像担持体の前記パターン画像の形成箇所に単色画像を形成し、前記像担持体上または前記転写体に転写された前記単色画像の濃度を濃度検出手段で検知して、検知した前記単色画像の濃度に基づいて、画像不良が発生したと判断するという手段を採用する。
本発明によれば、画像形成装置が、表面にトナー画像を担持する像担持体と、像担持体からトナー画像が転写される転写体とを具備する画像形成装置であって、像担持体上にパターン画像を形成し、当該パターン画像を転写した後に、像担持体のパターン画像の形成箇所に単色画像を形成し、像担持体また転写体に転写された単色画像を濃度検出手段で検知して、検知した前記単色画像の濃度に基づいて、画像不良が発生したと判断する画像不良検出手段を具備する。
これにより、画像形成装置では、単色画像の色抜けの度合を指標に、極力弊害の発生する状況にならないように、感光ドラムと中間転写ベルトとの線速差、または転写電流を調整することが出来る為、極力弊害を抑えながら、イレースメモリなどの画像不良の発生を防止することができる。
本発明の一実施形態に係る複写機Aの機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る複写機Aの概略構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る複写機A複写機Aの現像ユニット41cKの概略構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る複写機Aの転写ベルト43a上のイレースメモリ検出パターン画像EP及びハーフ画像HPを示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る複写機Aの画像不良発生時のハーフ画像HPを示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る複写機AのID(濃度)センサ43gが出力する検出信号の波形図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。本実施形態は、本発明の画像形成装置の一つである複写機に関する。
まず、本実施形態に係る複写機Aの構成について、図1及び図2を参照して、説明する。図1は、本実施形態に係る複写機Aの機能ブロック図であり、図2は、本実施形態に係る複写機Aの概略構成を示す断面図である。
本実施形態の複写機Aは、図1に示すように、画像読取部1と、画像データ記憶部2と、画像処理部3と、用紙搬送/画像形成部4と、操作表示部5と、制御部6とを備えている。
画像読取部1は、ADF(自動原稿送り装置)とCCD(Charge Coupled Device)センサ等を備え、制御部6の制御の下、ADFによって順次給紙される原稿の画像をCCDセンサに読み取らせ、原稿画像に基づく原稿画像データを出力する。なお、画像読取部1は、原稿画像データを制御部6へ出力し、一方、制御部6は、原稿画像データを画像データ記憶部2に記憶させる。この画像読取部1は、図2に示すように、複写機Aの上部を構成するものである。
画像データ記憶部2は、ハードディスク等の外部記憶装置または/及びフラッシュメモリ等の半導体メモリから構成されており、制御部6の制御の下、画像読取部1が読み取った原稿画像データを記憶する。
画像処理部3は、制御部6の制御の下、画像データ記憶部2が記憶する原稿画像データへ必要に応じて各種画像処理を施すことによって印刷形式の画像データ(印刷形式画像データ)へ変換し、当該印刷形式画像データを出力する。
例えば、画像読取部1がカラーの原稿画像を読み取った場合には、画像データ記憶部2が記憶する原稿画像データはRGB(R:レッド、G:グリーン、B:ブルー)画像データとなる為、画像処理部3は、このRGB画像データを、例えばYMCK画像データ(Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:ブラックを基準色とする画像データ)へ変換し、当該印刷形式画像データを出力する。
用紙搬送/画像形成部4は、制御部6の制御の下、画像処理部3から入力された印刷形式画像データに基づいて、用紙カセット47あるいは給紙トレイ48(図2参照)から搬送した記録用紙にトナーを転写し、当該トナーの定着処理を行うことによって、記録用紙に画像を形成するものであり、図2に示すように、各色(K,Y,C,M)に対応する画像(トナー画像)を形成する画像形成ユニット41K,41Y,41C,41Mと、レーザスキャニングユニット42と、転写ユニット43と、定着ユニット44と、トナーカートリッジ45K,45Y,45C,45Mと、給紙ローラ46と、用紙カセット47と、給紙トレイ48とを備えている。
各画像形成ユニット41K、41Y、41C、41Mは、複写機Aの正面から視て左側から順に水平方向に所定間隔で配置されており、それぞれ感光ドラム(41aK,41aY、41aC、41aM)と、帯電部(41bK、41bY、41bC、41bM)と、現像ユニット(41cK、41cY、41cC、41cM)と、除電部(41dK、41dY、41dC、41dM)と、クリーナ(41eK、41eY、41eC、41eM)と、を備えている。このように、各画像形成ユニット41K、41Y、41C、41Mの構成は同一であるため、以下では画像形成ユニット41Kに着目して説明する。
感光ドラム41aKは、アモルファスシリコン感光体からなり、その周面に静電潜像及び当該静電潜像に基づくトナー画像が形成される円筒部材であり、複写機Aの正面から視て奥行き方向に延在して配置され、画像形成時に周面方向(図2の感光ドラム41aKの矢印方向)に回転する。帯電部41bKは、感光ドラム41aKに対して対向配置され、感光ドラム41aKの周面を帯電状態にするものである。現像ユニット41cKは、感光ドラム41aKの周面に対してトナー(ここではブラックのトナー)を供給することによって感光ドラム41aKの周面上に静電潜像に基づくトナー画像(ここではブラックのトナー画像)を形成(現像)するものである。
図3は、本実施形態に係る複写機Aの現像ユニット41cKの概略構成を示す断面図である。なお、以下の説明は、他の現像ユニット41cY、41cC、41cMについても同様である。現像ユニット41cKは、内部に磁性キャリア及びトナーを収容していると共に、図3に示すように、攪拌ローラ41c‐1と、磁気ローラ41c‐2と、穂切りブレード41c‐3と、現像ローラ41c‐4とを備えている。このような現像ユニット41cKにおいて、攪拌ローラ41c‐1によってトナーは攪拌・帯電され、磁気ローラ41c‐2の表面に磁性キャリアとトナーからなる磁気ブラシが形成される。
磁気ローラ41c‐2の表面に形成された磁気ブラシは、穂切りブレード41c‐3によって層規制され、磁気ローラ41c‐2と現像ローラ41c‐4との間の電位差によって、現像ローラ41c‐4の表面にトナーのみの薄層が形成される。このように、トナーの薄層が形成された現像ローラ41c‐4に、直流及び交流が重畳された現像バイアスを印加することにより、現像ローラ41c‐4から感光ドラム41aKへトナーが供給され、感光ドラム41aKの周面上に静電潜像に基づくトナー画像(ここではブラックのトナー画像)が形成(現像)されることになる。
図2に戻り、除電部41dKは、次の周回の画像形成に備えて、除電光を感光ドラム41aKに照射することで、感光ドラム41aKの表面を除電して電気的に中性状態にするものである。クリーナ41eKは、感光ドラム41aKから後述の転写ユニット43(詳細には中間転写ベルト43a)へトナー画像が転写された後に、感光ドラム41aKに残存するトナーを除去するものである。
レーザスキャニングユニット42は、各画像形成ユニット41K、41Y、41C、41Mの下方に配置されており、レーザ光を帯電状態の各感光ドラム41aK、41aY、41aC、41aMの周面において走査することで各色に対応する静電潜像を形成するものである。
中間転写ユニット43は、各画像形成ユニット41K、41Y、41C、41Mの上方に配置されており、1次転写用の中間転写ベルト43a、該中間転写ベルト43aを図2の点線矢印方向に回転させるための駆動ローラ43bと、中間転写ベルト43aに張力を与えるためのテンションローラ43c、中間転写ベルト43aの回転に伴って回転する従動ローラ43d、転写電流を中間転写ベルト43aに流すことで各感光ドラム41aK、41aY、41aC、41aMのトナー画像を中間転写ベルト43aに転写する1次転写ローラ43eK,43eY,43eC,43eMと、中間転写ベルト43a上のトナー画像を記録用紙に2次転写するための2次転写ローラ43fと、IDセンサ43gとを備えている。
IDセンサ43gは、中間転写ベルト43aの転写面のトナー画像の濃度を検出するものであり、2次転写ローラ43fと感光ドラム41aKとの間かつ中間転写ベルト43aの進行方向の左右両側に取り付けられている。このIDセンサ43gは、中間転写ベルト43aの転写面に光を照射し、当該光の反射光量及び拡散光量の違いから中間転写ベルトのトナー画像の濃度を検出し、当該トナー画像の濃度を示す検出信号(電圧信号)を制御部6に出力する。なお、IDセンサ43gでは、中間転写ベルトのトナー画像の濃度が低いほど、検出信号の電圧は高くなる。
このような中間転写ユニット43において、各感光ドラム41aK、41aY、41aC、41aMに現像された各色のトナー画像は、一旦、中間転写ベルト43a上に重ね合わされ、その後、駆動ローラ43bと2次転写ローラ43fとの間に搬送される記録用紙に一括転写されることになる。
定着ユニット44は、熱及び圧力を加えることによって、中間転写ユニット43によって記録用紙に転写されたトナー画像を記録用紙に対して定着させるものであり、記録用紙の搬送経路に配置されている。トナーカートリッジ45K、45Y、45C、45Mは、各現像ユニット41cK、41cY、41cC、41cMに供給すべき各色のトナーを収容するものであり、中間転写ユニット43の上方に配置されている。また、装置の下部には給紙ローラ46が設けられており、この給紙ローラ46によって、用紙カセット47あるいは給紙トレイ48から記録用紙が、上述した中間転写ユニット43(詳細には駆動ローラ43bと2次転写ローラ43fとの間)に搬送される。
図1に戻り、操作表示部5は、スタートキー、ストップ/クリアキー、電源キー、テンキー(数値入力キー)、タッチパネル及びその他の各種操作キーを備えており、それぞれのキーの操作指示を制御部6へ出力すると共に、制御部6の制御の下、タッチパネルへ種々の画面を表示する。操作表示部5は、例えば、画像読取部1の近傍に配置される。
制御部6は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)から構成される内部メモリ並びに上記画像読取部1、画像データ記憶部2、画像処理部3、用紙搬送/画像形成部4及び操作表示部5と信号の入出力をそれぞれ行うインタフェース回路等から構成されており、上記ROMに記憶された制御プログラムと、操作表示部5が受け付ける操作指示とに基づいて複写機Aの全体動作を制御する。
なお、現像ユニット41cK,41cY,41cC,41cM、レーザスキャニングユニット42、IDセンサ43g及び制御部6が、本実施形態に係る画像不良検出手段を構成する。
次に、上記構成の本実施形態に係る複写機Aのキャリブレーション動作の1つであるイレースメモリなどによる画像不良検出動作について説明する。なお、イレースメモリとは、中間転写ベルト43aに転写されずに感光ドラム41aK,41aY,41aC,41aMに残留したトナーが除電部41dK,41dY,41dC,41dMの除電光をさえぎることで、感光ドラム41aK,41aY,41aC,41aMの表面電位が下がらずに、感光ドラム41aK,41aY,41aC,41aM表面を再び帯電した際にその部分の表面電位が周囲より高くなり、感光ドラムへトナーが付着しにくくなる現象である。
複写機Aは、トナー画像の色調整の為に、起動時あるいは所定枚数の印刷後に、キャリブレーション動作を実行する。そして、複写機Aでは、キャリブレーション動作の1つとしてイレースメモリなどによる画像不良検出動作を実行する。
まず、制御部6は、画像不良検出動作を開始すると、感光ドラム41aK上にパターン画像EPを形成させ、当該パターン画像EPを感光ドラム41aKから中間転写ベルト43aに転写させる。その後、制御部6は、感光ドラム41aKのパターン画像EPの形成箇所にハーフ画像HP(単色画像)を形成させ、当該ハーフ画像HPを感光ドラム41aKから中間転写ベルト43aに転写させる。そして、制御部6は、IDセンサ43gから入力される検出信号に基づいて中間転写ベルト43a上のパターン画像EP及びハーフ画像HPのトナー濃度を判断し、当該トナー濃度から転写性能やイレースメモリなどの発生を判断する。
上記画像不良検出動作について、図4、図5及び図6を参照して詳細に説明する。
図4は、本実施形態に係る複写機Aの中間転写ベルト43a上のパターン画像EP及びハーフ画像HPを示す模式図であり、図5は、本実施形態に係る複写機Aのイレースメモリ発生時のハーフ画像HPを示す模式図であり、図6は、本実施形態に係る複写機AのIDセンサ43gが出力する検出信号の波形図である。なお、図5では、ハーフ画像HPの密度の高いドット模様がトナーの濃度が高いことを示し、密度の低いドット模様がトナーの濃度が低いことを示す。また、図6では、縦軸が電圧を示し、横軸が時間を示す。
上記イレース検出パターン画像EPは、感光ドラム41aKの1周分の画像であり、図4に示すように、ブラックトナーの印字率100%の黒色画像が所定の間隔を空けて並んだ画像である。また、ハーフ画像HPは、感光ドラム41aKのイレース検出パターン画像EPの形成箇所に形成された画像であり、ブラックトナーの印字率25パーセントの画像である。
複写機Aでは、イレースメモリが発生すると、感光ドラム41aKのパターン画像EPのブラックトナー部分の表面電位が高くなりトナーが付着力しにくくなる為、図5に示すように、ハーフ画像HPにおいてパターン画像EPのブラックトナー部分の濃度が下がる。
制御部6では、IDセンサ43gから入力された検出信号に基づいて、図6に示す検出信号のハーフ画像HPの平均値に0.4(V)を加算した値(しきい値)を算出し、ハーフ画像HP箇所の検出信号に上記しきい値を超える箇所が3箇所以上存在する、すなわち、ハーフ画像HPの色抜けの度合が所定のしきい値を超えると、イレースメモリが発生したと判断する。なお、複写機Aでは、感光ドラム41aKのイレースメモリなどによる画像不良を検出している最中に、画像形成ユニット41K以外の画像形成ユニット41Y,41C,41Mは稼動しない。感光ドラム41aKの画像不良検出動作が終了すると、順番に感光ドラム41aY,41aC,41aMの画像不良検出動作が行われる。
そして、制御部6は、感光ドラム41aKにイレースメモリが発生したと判断すると、感光ドラム41aKの回転速度を下げることで感光ドラム41aKと中間転写ベルト43aとの線速差を大きくする。複写機Aでは、感光ドラム41aKと中間転写ベルト43aとの線速差が大きくなると、感光ドラム41aKと中間転写ベルト43aとの微小なスリップに感光ドラム41aKとトナーの付着力が低減し、感光ドラム41aKから中間転写ベルト43aにトナーが付着し易くなり、イレースメモリなどによる画像不良を防止することができる。
以上のように、本実施形態に係る複写機Aでは、制御部6は、感光ドラム41aK上にパターン画像EPを形成させた後に、感光ドラム41aKのパターン画像EPの形成箇所にハーフ画像HPを形成させ、その後中間転写ベルト43aに転写されたハーフ画像HP箇所の検出信号に上記しきい値を超える箇所が3箇所以上存在するか否かでイレースメモリの発生を判断する。そして、制御部6は、感光ドラム41aKにイレースメモリが発生したと判断すると、感光ドラム41aKと中間転写ベルト43aとの線速差を現状の設定値から所定の設定値に変更する。
次に、変更した設定値において上記の画像不良検出動作を再度実行する。その結果、イレースメモリなどによる画像不良の発生が確認された場合は、感光ドラム41aKと中間転写ベルト43aの線速差の設定値を更に大きな値に設定する。そして、上記と同様の画像不良検出動作を実行して、イレースメモリなどによる画像不良が発生しないか確認する。感光ドラム41aKと中間転写ベルト43aの線速差の設定値は色ずれなどの画像不良は発生しない範囲で段階的に複数あり、小さいほうから順番に設定していく。
これにより、複写機Aでは、ハーフ画像HPの色抜けの度合を指標に、極力弊害の発生する状況にならないように、感光ドラム41aKと中間転写ベルト43aとの線速差を調整することが出来る為、極力弊害を抑えながら、イレースメモリなどによる画像不良の発生を防止することができる。
また、転写ローラ43fから中間転写ベルト43aに流す転写電流の設定値、および除電部41dKから感光ドラム41aKに照射する除電光量も、弊害の少ない範囲で段階的に複数の設定値を設定しておき、画像不良検出動作を実行しながら小さな値から順番に変更して設定する。
上記の線速差、転写電流、除電光量などのパラメータは、画像不良が発生した時の環境条件などを考慮して、適切なパラメータのみの設定値を変更するか、複数のパラメータの設定値を同時に変更するかを選択する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、例えば以下のような変形が考えられる。
(1)上記実施形態では、制御部6が、感光ドラム41aKと中間転写ベルト43aとの線速差を大きくすることで、イレースメモリなどによる画像不良を防止したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、制御部6が、1次転写ローラ43eKの転写電流を大きくすることで、中間転写ベルト43aにトナーを付着し易くして、イレースメモリなどによる画像不良を防止するようにしてもよい。また、制御部6が、除電部、41eK,41eY,41eC,41eMの除電光を増大することで、感光ドラム41aK,41aY,41aC,41aMの表面電位を十分に下げて、イレースメモリなどによる画像不良を防止するようにしてもよい。
(2)上記実施形態は、感光ドラム41aK,41aY,41aC,41aMから中間転写ベルト43aにトナー画像を転写する複写機に本発明を適用したものであるが、本発明の適用対象はこれに限定されない。
例えば、本発明を、感光ドラムから記録用紙にトナーを転写する画像形成装置に適用するようにしてもよい。
また、中間転写ベルトに転写したパターン画像EP及びハーフ画像HPの濃度を検知するのではなく、感光ドラム上にてそれらの画像の濃度を検知するように濃度センサを設ける構成とすることも可能である。
A…複写機、1…画像読取部、2…画像データ記憶部、3…画像処理部、4…用紙搬送/画像形成部、5…操作表示部、6…制御部、41K,41Y,41C,41M…画像形成ユニット、42…レーザスキャニングユニット、43…転写ユニット、44…定着ユニット、45K,45Y,45C,45M…トナーカートリッジ、46…給紙ローラ、47…用紙カセット、48…給紙トレイ、41aK,41aY,41aC,41aM…感光ドラム(像担持体)、41bK,41bY,41bC,41bM…帯電部、41cK,41cY,41cC,41cM…現像ユニット、41dK,41dY,41dC,41dM…除電部、41eK,41eY,41eC,41eM…クリーナ、41c‐1…攪拌ローラ、41c‐2…磁気ローラ、41c‐3…穂切りブレード、41c‐4…現像ローラ、43a…中間転写ベルト(転写体)、43b…駆動ローラ、43c…テンションローラ、43d…従動ローラ、43eK,43eY,43eC,43eM…1次転写ローラ、43f…2次転写ローラ、43g…濃度センサ(IDセンサ)

Claims (9)

  1. 所定の方向に移動しながら表面に帯電・露光手段により静電潜像を形成したのち現像手段によりトナー画像を形成して担持する環状の像担持体と、前記像担持体上のトナー画像を転写体に転写する転写手段とを具備する画像形成装置であって、
    前記像担持体上に所定のパターン画像を形成し、当該パターン画像を転写体に転写した後に、前記像担持体の前記パターン画像の形成箇所に単色画像を形成し、前記像担持体上または前記転写体に転写された前記単色画像の濃度を濃度検出手段で検知して、検知した前記単色画像の濃度に基づいて画像不良の発生を判断する画像不良検出手段を具備することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記パターン画像は前記像担持体表面に移動方向にベタ画像が間隔を置いて複数形成されるものであり、前記単色画像はベタ画像よりも濃度が低い中間色画像であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ベタ画像は所定の幅と長さを有し、前記像担持体の軸方向に対して所定の角度傾いた線画像であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像不良検知手段は、前記単色画像の前記濃度検出手段により検知される濃度の変化が所定の範囲を超えた場合に、画像不良の発生と判断する請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記転写手段において前記像担持体の表面と前記転写体とが接触しながら同方向に移動しながら前記像担持体から前記転写体にトナー画像を転写する画像形成装置であって、
    前記画像不良検出手段において、画像不良の発生を検知すると、前記像担持体と前記転写体との線速差を変更することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記転写体に転写電流を流すことで前記像担持体から前記転写体にトナー画像を転写する画像形成装置であって、
    前記画像不良検出手段は、画像不良の発生を検知すると、前記転写電流を変更することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記前記像担持体のトナー画像を前記転写体に転写した後に、前記像担持体に除電光を照射することで前記像担持体の表面電位を落とす除電手段を有する画像形成装置であって、
    前記画像不良検出手段は、画像不良の発生を検知すると、前記除電手段の除電光量を変更することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記画像不良検知手段により画像不良の発生を確認した場合に、前記担持体と前記転写体との前記線速差又は前記転写電流又は前記除電光量の各パラメータの少なくとも1つの設定値を所定量変更した状態で再び前記画像不良検知手段により画像不良の発生を確認し、画像不良の発生が確認された場合には、先に変更した前記パラメータの設定値を更に変更することを特徴とする請求項5から7に記載の画像形成装置。
  9. 像担持体上に所定のパターン画像を形成し、当該パターン画像を転写材に転写した後に、前記像担持体の前記パターン画像の形成箇所に単色画像を形成し、前記像担持体上または前記転写体に転写された前記単色画像の濃度を濃度検出手段で検知して、検知した前記単色画像の濃度に基づいて画像不良が発生したと判断する画像不良検出方法。
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