JP2011032787A - 建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】障子の移動速度に応じて障子の移動を停止させることが可能な建具を提供する。
【解決手段】開口を形成する枠体と、前記枠体に沿って移動自在に設けられ、前記開口を閉止可能な障子と、前記障子に設けられ当該障子が所定速度以上にて移動する際に当該障子が有する框より前記枠体側に突出する突出部と、前記枠体に設けられ、突出した前記突出部が当接されて前記障子の移動を規制する規制部と、を有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、開口を形成する枠体と、枠体に沿って移動自在に設けられて開口を閉止可能な障子を有する建具に関する。
枠体に沿って移動自在に設けられて開口を閉止可能な障子を有する建具の中には、障子が勢いよく閉じることを防止する機能を有する建具が存在する(例えば、特許文献1参照)。このような建具は、例えば上側の横枠の左右の端側にマグネットが設けられており、障子の上框には、戸先側にマグネットが設けられて上下方向に揺動可能な部材が設けられている。そして、障子側の揺動可能な部材は、障子を開いている際には、上框より上方に突出しており、障子が所定速度より遅い速度にて閉じられる場合には、障子側の揺動する部材のマグネットと枠側のマグネットとの反発により、揺動する部材が下方に揺動して上框内に収容され、戸先框が縦枠に到達して障子が閉じられる。一方、障子が所定速度より早い速度にて閉じられる場合には、障子側の揺動する部材がマグネットとの反発を受けるまもなく、揺動する部材が上方に突出したままマグネットの下を通過して上枠設けられたストッパに当接することにより、戸先框が縦枠に到達する前に障子が開いた状態にて停止するように構成されている。
特開2009−57737号公報
しかしながら、上記のような建具は、障子が開いている際に上框より上方に突出している部材は、マグネットの反発力により下方に揺動し、障子が閉まり得る状態となるので、マグネットの磁力が低下した場合には、揺動する部材は上框より上方に突出したままの状態となり、障子を閉じることができなくなるという課題があった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、障子の移動速度に応じて障子の移動を停止させることが可能な建具を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の建具は、開口を形成する枠体と、前記枠体に沿って移動自在に設けられ、前記開口を閉止可能な障子と、前記障子に設けられ当該障子が所定速度以上にて移動する際に当該障子が有する框より前記枠体側に突出する突出部と、前記枠体に設けられ、突出した前記突出部が当接されて前記障子の移動を規制する規制部と、を有することを特徴とする建具である。
このような建具によれば、障子が所定速度以上にて移動する際に突出部が突出し、突出した突出部が規制部に当接されて障子が停止するので、障子が所定速度以上になった際に障子の移動を停止させることが可能である。また、所定速度に満たない場合には、突出部が突出しないので規制部に当接しない。このため、所定速度に満たない場合には、確実に障子を閉じることが可能である。
かかる建具であって、前記枠体と接触し前記障子が移動することにより回転する第1回転体と、前記第1回転体の回転軸と同軸にて回転し、前記第1回転体とともに回転した際に生じる遠心力にて外径が広がる第2回転体と、前記回転軸を中心に回動自在に設けられ、前記第2回転体の前記外径が広がる前の状態にて当該第2回転体の外周面と互いに間隔を隔てて対向する内周面を有する周面対向部材と、を備え、前記突出部は前記周面対向部材の外周部分の一部が外側に突出されて形成されており、前記所定速度以上にて前記障子が移動した際に、前記第2回転体の前記外径が広がって、前記第2回転体の前記外周面が前記周面対向部材の前記内周面を押圧することにより、前記周面対向部材が前記第2回転体とともに回転して前記突出部が突出することが望ましい。
このような建具によれば、枠体と接触して障子が移動することにより回転する第1回転体と同軸にて回転する第2回転体が、回転により生じる遠心力にて外径が広がって、周面対向部材を押圧することにより、第2回転体と周面対向部材とが一体となって回転する。このとき周面対向部材に設けられた突出部が障子が有する框より枠体側に突出する。このように、障子の移動に伴って回転する第1回転体及び第2回転体は、障子の移動速度に基づいて回転するので、第2回転体が遠心力にて外径が広がるためには、障子が所定速度以上にて移動する必要がある。このため、障子が所定速度以上の場合には、突出部が突出して移動が規制され、所定速度より低い場合には、規制されない建具を提供することが可能である。
かかる建具であって、前記障子には、前記突出部が突出した状態にて前記周面対向部材の回転を停止させる回転停止部が設けられていることが望ましい。
このような建具によれば、回転停止部が設けられているので、回転した周面対向部材の回転が回転停止部により停止されて突出部を突出させた位置にて周面対向部材の回転を停止させることが可能である。
かかる建具であって、突出した前記突出部は、前記開口が前記障子にて閉止される前に前記規制部に当接されることが望ましい。
このような建具によれば、突出した突出部は、障子が開口を閉止する前に規制部に当接するので、障子により開口が完全に閉止される前に障子を停止させることが可能である。
かかる建具であって、前記突出部が前記回転停止部と前記規制部とに挟まれて前記障子の移動が規制されることが望ましい。
このような建具によれば、突出部が回転停止部と規制部とに挟まれて障子の移動が規制されるので、障子の移動を確実に規制することが可能である。
かかる建具であって、前記規制部は、前記突出部が当接されたときの衝撃を抑える緩衝材を備えることが望ましい。
このような建具によれば、規制部は、突出部が当接されたときの衝撃を抑える緩衝材を備えているので、障子が所定速度以上にて移動し突出部が規制部に当接されたとしても、その衝撃を抑制することが可能である。
かかる建具であって、突出した前記突出部を前記障子の内側に付勢する付勢部材を有することが望ましい。
周面対向部材の回転が停止すると、外径が広がって一体となった第1回転体及び第2回転体の回転も停止するか、または、回転速度が低くなる。このとき、第2回転体に作用していた遠心力が低下するので、第2回転体の外径が小さくなり、第2回転体が周面対向部材から離れることにより、周面対向部材は、突出部を障子が有する框より枠体側に移動させる力が作用しなくなる。このため、上記建具のように、突出した突出部を障子の内側に付勢する付勢部材を有していると、障子の速度が所定速度より遅くなった際に、速やかに突出部を障子の内側に移動させることが可能である。
かかる建具であって、前記付勢部材は、前記障子が有する框より前記枠体側に突出し前記規制部に当接していない前記突出部を、前記外周面が前記内周面から離れた際に、前記障子側に移動させることが望ましい。
このような建具によれば、第2回転体の外周面が周面対向部材の内周面から離れた際には、突出部が障子側に移動されるので、第2回転体の外周面が周面対向部材の内周面から離れた際、すなわち、障子の速度が所定速度より小さいときには、突出部は付勢部材により障子側に移動されているので、突出部が規制部に当接されることはなく、障子が停止することはない。
本発明によれば、障子の移動速度に応じて障子の移動を停止させることが可能な建具を提供することが可能である。
本実施形態に係る建具の上部を示す外観図である。 障子停止機構を説明するための斜視図である。 障子停止機構を説明するための平面図である。 停止ユニットの構成を説明するための分解斜視図である。 停止ユニットの構成を説明するための縦断面図であり、図5(a)は、突出部が框側に位置している状態を示す縦断面図であり、図5(b)は、突出部が枠側に突出している状態を示す縦断面図である。 障子停止機構の動作を説明するための平面図であり、図6(a)は、障子が開放されている際の停止ユニットの状態を示す図、図6(b)は、障子が移動し始めた際の停止ユニットの状態を示す図、図6(c)は、障子が所定速度以上で移動している際の停止ユニットの状態を示す図、図6(d)は、障子が停止された際の停止ユニットの状態を示す図である。 障子停止機構の変形例を説明するための平面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る建具について図面を参照して説明する。
本実施形態の建具1は、例えば、図1、図2に示すように、開口を形成し矩形状に枠組みされた枠体10と、枠体10に沿って移動自在に設けられ、開口を閉止可能な障子12と、を有する引き違いタイプの建具1である。図1においては、内障子を省略している。
以下の説明においては、建物等に取り付けられた状態の建具1を室外側から見たときに、上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向または見付け方向、室内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。また、建具1が備える各部材は、単体の状態であっても建物等に取り付けられた状態にて奥行き方向、左右方向、上下方向となる方向にて方向を特定して説明する。
建具1は、障子12を閉める際に、当該障子12が所定速度以上にて移動すると、戸先框12aが縦枠10aに当接する前に、すなわち閉止される前に、戸先框12aと縦枠10aとが適宜間隔、例えば約75mmの間隔を隔てた位置にて障子12を停止させる障子停止機構20を備えている。障子停止機構20は、内側の障子(不図示)及び外側の障子12と枠体10との間にそれぞれ設けられているが、外側の障子停止機構20も内側の障子停止機構も構成は同一なので、ここでは外側の障子を停止させるための障子停止機構20を例に挙げて説明する。
障子停止機構20は、図1〜図5に示すように、外側の障子(以下、外障子という)12に設けられた停止ユニット21と、上枠10bに設けられ、停止ユニット21が有するローラ22と接触する接触部材50と、停止ユニット21が有する突出部26dが当接されるストッパ52と、を有している。ここで、図1及び図3においては、障子12が閉止された際の戸先框12a及び召合せ框12bの位置を一点鎖線にて示している。
停止ユニット21は、障子12の召合せ框12bの上端側に、戸先框12aとは反対側に取り付けられている。
停止ユニット21は、上枠10bに設けられた接触部材50と接触し、障子12が移動することにより回転する第1回転体としてのローラ22と、ローラ22の回転軸をなす中継軸24と、ローラ22と同軸にて回転し中継軸24と連結される軸部25aを有する第2回転体としての慣性体25と、中継軸24及び軸部25aと同軸を中心に回転自在に設けられ慣性体25を囲むように設けられた周面対向部材26と、召合せ框12bに固定され慣性体25及び周面対向部材26が収容される収容部27aを有するユニット本体27と、収容部27aに設けられ軸部25aの下側の軸受け部27bに支持された慣性体25と慣性体25を囲むように設けられた周面対向部材26とが収容された収容部27aの上部を覆う蓋部材28と、を有している。
そして、停止ユニット21は、召合せ框12bに取り付けられたユニット本体27の収容部27aに慣性体25と周面対向部材26とが収容されるとともに、慣性体25の軸部25aと連結された中継軸24がユニット本体27の軸受け部27bと蓋部材28の軸受け部28aとで支持されて回動自在に設けられ、蓋部材28より上方に突出した中継軸24の上軸部24aにローラ22が固定されている。ここで、中継軸24と軸部25aとは滑ることなく動力が伝達されるように連結されている。このため、ローラ22が回転すると中継軸24を介して連結された慣性体25も一体となって収容部27a内にて回転するように構成されている。
慣性体25は、軸部25aと、軸部25aの周りを囲む環状体25bと、環状体25bを軸部25a側に押圧する弾性部材とを有している。環状体25bは、ダイカストにて製造された金属製の3つのパーツからなる円盤状の部材である。3つのパーツは、環状体25bを放射状にほぼ3等分した形状をなしている。そして、3つの部材を組み合わせて環状に配置すると、中央に形成される孔の直径が軸部25aの直径とほぼ一致するように形成されている。
また、環状体25bの外周面25cには、軸方向における中央に軸部25a側に窪む環状の溝部25dが形成されている。溝部25dには、環状をなす弾性部材が取り付けられている。弾性部材は、例えば、環状に形成されたコイルバネ25eであり、コイルバネ25eがなす環の内径は、溝部25dの底部がなす直径より僅かに小さく形成されている。
そして、慣性体25は、軸部25aの周りに3つの分割されたパーツでなる環状体25bが配置され、環状体25bの溝部25dに設けられたコイルバネ25eの弾性力により、環状体25bの3つのパーツが軸部25aに押圧されている。
周面対向部材26は、停止ユニット21が組み立てられた状態にて、慣性体25が有する環状体25bの外周面25cと互いに僅かに間隔を隔てて対向する内周面26aを有する筒状の筒状壁部26bと、筒状壁部26bの外周部の一部から外側に突出された突出部26dとを有している。周面対向部材26は、慣性体25の外側にて回転可能に形成されており、回転した慣性体25が遠心力にて外径が広がった際に、環状体25bの外周面25cが周面対向部材26の内周面26aを押圧して、環状体25bとともに周面対向部材26が中継軸24を中心として回転するように構成されている。このため、周面対向部材26の内周面26aには、環状体25bの外周面25cの滑りを防止するために摩擦材26cが設けられている。
ユニット本体27の収容部27aは、収容された周面対向部材26の外周部より大きな円弧状の周壁部27cと、周面対向部材26の突出部26dが配置され、周面対向部材26の回転に伴って移動する突出部26dの移動領域となる開放部27dとを有している。すなわち、収容部27aを形成する周壁部27cの端部27eが、周面対向部材26が回転する際に移動する突出部26dの回転停止部として機能している。
また、ユニット本体27は、回転する周面対向部材26の突出部26dを障子12側に付勢する付勢部材としての板バネ29を有している。板バネ29は、平坦な板状をなし、周壁部27cの一方の端部27eから開放部27d側に向かって設けられている。そして、慣性体25の遠心力が作用していない周面対向部材26の突出部26dが障子12側に位置した状態にて板バネ29が平坦な状態となり、遠心力により周面対向部材26が回転して突出する突出部26dにより板バネ29が屈曲されて、突出部26dを障子12側に移動させるべく作用する。
ストッパ52は、上枠10bにおいて、障子12の上框12cが収容される空間を形成する室外側の壁部10cとレール10dとの間に固定されている。ストッパ52は、障子12を閉める方向に移動させた際に、突出部26dが障子12より枠体10側に突出している場合に、障子12の戸先框12aと縦枠10aとが適宜間隔(本実施形態では、約75mm)を隔てて障子12が停止する位置にて、突出部26dが当接するように配置されている。また、突出部26dが障子12側に位置している場合には、突出部26dとストッパ52とが干渉しないように構成されている。
接触部材50は、レール10dの室内側の側面に設けられており、障子12に設けられた停止ユニット21のローラ22が接触した際にローラ22が滑りにくく、障子12の移動により回転しやすいように設けられた部材である。接触部材50は、障子12障子が移動可能な範囲の約1/3の長さを有して見付け方向に沿って設けられており、突出部26dがストッパ52に当接したときにローラ22と接触する位置から、戸先框12aと反対側にて接触するように設けられている。また、接触部材50は、障子12の上框12cに設けられたガイド部12dが形成する空間に、レール10dが挿入された際にレール10dがガイド部12dの間にて見込み方向に移動可能、かつ、停止ユニット21のローラ22と接触した際にはローラ22と接触部材50とが離れないように構成されている。
次に、障子12の移動と障子停止機構20の動作について説明する。
まず、障子12の戸先框12aが、縦枠10aから75mmより離れて位置するように障子12が開けられているとする。このとき、障子12は移動していないので、ローラ22が接触部材50に接触している、または、接触していないに拘わらず、図6(a)に示すように、ローラ22、慣性体25、周面対向部材26は停止し、突出部26dは障子12が有する框の室内側の面から室内側に突出することなく障子12側に位置している。
そして、操作者が障子12を閉じるべく障子12を縦枠10a側に移動させたとする。このときローラ22が接触部材50と接触していない場合には、ローラ22が接触部材50に接触するまで、ローラ22は回転することなく障子12が移動する。そして、ローラ22が接触部材50と接触すると、障子12の移動に伴ってローラ22が回転し始める。このとき、ローラ22と中継軸24を介して連結されている慣性体25も一体となって回転する。また、障子12が移動し始めた時点では、慣性体25の回転により生じる遠心力が、慣性体25が備える環状体25bの3つのパーツを軸部25a側に付勢するコイルバネ25eの付勢力より小さいので、図6(b)に示すように、3つのパーツは軸部25a及びローラ22とともに回転している。すなわち、環状体25bの外径は広がっておらず、環状体25bの外周面25cと周面対向部材26の内周面26aとは離れているので、ローラ22及び慣性体25が回転しても周面対向部材26は板バネ29により突出部26dが障子12側に配置された状態で停止している。
その後、障子12の移動する速さが所定速度以上になると、慣性体25の回転により生じた遠心力が、慣性体25が備える環状体25bの3つのパーツを軸部25a側に付勢するコイルバネ25eの付勢力より大きくなり、3つのパーツが軸部25aとは反対方向に移動し環状体25bの外径が広がる。このとき、広がった環状体25bの外周面25cが周面対向部材の内周面26aの摩擦材26cを押圧することにより、周面対向部材26と環状体25bとが一体となる。一体となった周面対向部材26と環状体25bとは、ローラ22と同じ方向に回転しようとするが、周面対向部材26の突出部26dが板バネ29により障子12側に付勢されているため、周面対向部材26と環状体25bとの回転による突出部26dを框より枠体10側に突出させる力が板バネ29の付勢力より大きくなった際に、周面対向部材26が回転し始めて突出部26dが上框12cより枠体10側に突出し始める。
そして、障子12の移動速度が所定速度以上に保たれていると、図6(c)に示すように、突出部26dが枠体10側に突出したまま移動し続け、図6(d)示すように、上枠10bに設けられたストッパ52に突出部26dが当接して障子12が停止する。このとき、障子12が停止することによりローラ22、慣性体25、周面対向部材26の回転が停止する。すなわち、障子12の速度は所定速度より遅くなるため、慣性体25が備える環状体25bの3つのパーツがコイルバネ25eの付勢力により軸部25a側に移動され、環状体25bの外周面25cが周面対向部材26の内周面26aから離れる。このため、ストッパ52に突出部26dが当接して障子12が停止した障子12を開く方向に僅かに移動させると、板バネ29の付勢力により突出部26dが障子12側に移動される。そして、障子12を縦枠10a側に移動することにより障子12が閉じられる。
一方、障子12がゆっくり閉じられて、障子12の移動する速さが所定速度より低い場合には、慣性体25の回転により生じた遠心力がコイルバネ25eの付勢力より小さいため突出部26dが障子12側に位置する状態が保たれるので、障子12をそのまま移動し続けることにより、障子12が閉じられる。
すなわち、所定速度は、障子12の移動により生じる遠心力とコイルバネ25eにより環状体25bの3つのパーツを軸部25a側に付勢する付勢力、及び、周面対向部材26の回転により突出部26dを枠体10側に移動させる力と板バネ29の付勢力のバランスによって適宜設定することが可能であり、例えば、縦枠10aと戸先框12aとの間に手や指が挟まれたとしても支障がない程度、または、縦枠10aと戸先框12aとの間に手や指が挟まれて障子12が停止する程度の速度に設定することが望ましい。
本実施形態の建具1によれば、障子12が所定速度以上にて移動する際に突出部26dが突出し、突出した突出部26dがストッパ52に当接されて障子12が停止するので、障子12が所定速度以上になった際に障子12の移動を停止させることが可能である。また、所定速度に満たない場合には、突出部26dが突出しないのでストッパ52に当接しない。このため、所定速度に満たない場合には、確実に障子12を閉じることが可能である。
また、枠体10と接触して障子12が移動することにより回転するローラ22と同軸にて回転する慣性体25が、回転により生じる遠心力にて外径が広がって、周面対向部材26を押圧することにより、慣性体25と周面対向部材26とが一体となって回転する。このとき周面対向部材26に設けられた突出部26dが、障子12が有する上框12cより枠体10側に突出する。このため、障子12の移動に伴って回転するローラ22及び慣性体25は、障子12の移動速度に基づいて回転するので、環状体25bが遠心力にて外径が広がるためには、障子12が所定速度以上にて移動する必要がある。このため、障子12が所定速度以上の場合には、突出部26dが突出して移動が規制され、所定速度より低い場合には、規制されない建具1を提供することが可能である。
また、周面対向部材26の回転を停止させる回転停止部としての周壁部27cの端部27eが設けられているので、回転した周面対向部材26の回転が周壁部27cの端部27eにより停止されて突出部26dを突出させた位置にて周面対向部材26の回転を停止させることが可能である。
また、障子12が有する上框12cより枠体10側に突出した突出部26dは、障子12が開口を閉止する前にストッパ52に当接するので、障子12により開口が完全に閉止される前に障子12を停止させることが可能である。
また、突出部26dが周壁部27cの端部27eとストッパ52とに挟まれて障子12の移動が規制されるので、障子12の移動を確実に規制することが可能である。
そして、周面対向部材26の回転が停止すると、外径が広がって一体となったローラ22及び慣性体25の回転も停止するか、または、回転速度が低くなる。このとき、慣性体25に作用していた遠心力が低下するので、慣性体25の外径が小さくなり、慣性体25が周面対向部材26から離れることにより、周面対向部材26は、突出部26dを上框12cより枠体10側に移動させる力が作用しなくなる。このため、上記建具1のように、突出した突出部26dを障子12の内側に付勢する板バネ29を有していると、障子12の速度が所定速度より遅くなった際に、速やかに突出部26dを障子12側に移動させることが可能である。
また、慣性体25の外周面25cが周面対向部材26の内周面26aから離れた際には、突出部26dが障子12側に移動されるので、慣性体25の外周面25cが周面対向部材26の内周面26aから離れた際、すなわち、障子12の速度が所定速度より小さいときには、突出部26dは板バネ29により障子12側に移動されているので、突出部26dがストッパ52に当接されることはなく、障子12が停止することはない。
上記実施形態においては、ストッパ52を上枠10bに固定した例について説明したが、図7に示すように、ストッパ52を見付け方向に移動可能に形成し、枠体10との間にストッパ52に突出部26dが当接されたときの衝撃を抑える緩衝材としての圧縮バネ30を介してストッパ52が設けられていても良い。この場合には、障子12が所定速度以上にて移動し突出部26dがストッパ52に当接されたとしても、その衝撃を抑えることが可能である。緩衝材は、圧縮バネに限らず、ゴムなどの弾性部材であっても構わない。
上記実施形態においては、慣性体25の環状体25bを構成する3つのパーツを軸部25a側に付勢する部材をコイルバネとしたが、環状のゴム等であっても構わない。
また、上記実施形態においては、障子12が所定速度以上にて移動する際に障子12が停止する位置を、障子12の戸先框12aが、縦枠10aから75mmより離れた位置としたが、これに限るものではない。
上記実施形態においては、ローラ22が、慣性体25と異なる中継軸24に設けられている例について説明したが、慣性体25の軸部25aと一体となった軸に設けられていても良い。
また、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 建具
1 建具、10 枠体、12 障子(外障子)、20 障子停止機構、
21 停止ユニット、22 ローラ、25 慣性体、25a 軸部、25b 環状体、
25c 外周面、26 周面対向部材、26a 内周面、26d 突出部、
27 ユニット本体、27c 周壁部、27e 周壁部の端部、29 板バネ、
30 圧縮バネ、50 接触部材、52 ストッパ

Claims (8)

  1. 開口を形成する枠体と、
    前記枠体に沿って移動自在に設けられ、前記開口を閉止可能な障子と、
    前記障子に設けられ当該障子が所定速度以上にて移動する際に当該障子が有する框より前記枠体側に突出する突出部と、
    前記枠体に設けられ、突出した前記突出部が当接されて前記障子の移動を規制する規制部と、
    を有することを特徴とする建具。
  2. 請求項1に記載の建具であって、
    前記枠体と接触し前記障子が移動することにより回転する第1回転体と、
    前記第1回転体の回転軸と同軸にて回転し、前記第1回転体とともに回転した際に生じる遠心力にて外径が広がる第2回転体と、
    前記回転軸を中心に回動自在に設けられ、前記第2回転体の前記外径が広がる前の状態にて当該第2回転体の外周面と互いに間隔を隔てて対向する内周面を有する周面対向部材と、
    を備え、
    前記突出部は前記周面対向部材の外周部分の一部が外側に突出されて形成されており、
    前記所定速度以上にて前記障子が移動した際に、前記第2回転体の前記外径が広がって、前記第2回転体の前記外周面が前記周面対向部材の前記内周面を押圧することにより、前記周面対向部材が前記第2回転体とともに回転して前記突出部が突出することを特徴とする建具。
  3. 請求項2に記載の建具であって、
    前記障子には、前記突出部が突出した状態にて前記周面対向部材の回転を停止させる回転停止部が設けられていることを特徴する建具。
  4. 請求項3に記載の建具であって、
    突出した前記突出部は、前記開口が前記障子にて閉止される前に前記規制部に当接されることを特徴する建具。
  5. 請求項3または請求項4に記載の建具であって、
    前記突出部が前記回転停止部と前記規制部とに挟まれて前記障子の移動が規制されることを特徴する建具。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の建具であって、
    前記規制部は、前記突出部が当接されたときの衝撃を抑える緩衝材を備えることを特徴する建具。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の建具であって、
    突出した前記突出部を前記障子の内側に付勢する付勢部材を有することを特徴する建具。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の建具であって、
    前記付勢部材は、前記障子が有する框より前記枠体側に突出し前記規制部に当接していない前記突出部を、前記外周面が前記内周面から離れた際に、前記障子側に移動させることを特徴する建具。
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