JP2008274557A - スライド式開閉体の挟み込み防止装置 - Google Patents

スライド式開閉体の挟み込み防止装置 Download PDF

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Abstract

【課題】開閉体を開閉の際に特別な動作をしなくても固定枠と開閉体とで指等を挟むのを防止でき且つコストも安価なスライド式開閉体の挟み込み防止装置を提供する。
【解決手段】本発明のスライド式開閉体の挟み込み防止装置11は、固定枠21と固定枠21内をスライドする開閉体22との間に設けられるスライド式開閉体の挟み込み防止装置11であって、開閉体22のスライド速度に感応して作動する速度感応手段4と、速度感応手段4の作動によって開閉体22を減速又は停止する速度規制手段3と、を有することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、玄関引き戸や引き違いサッシ等のようにスライドする戸や窓(開閉体)の開閉に係り、特に閉める時に指等を挟み込むのを防止するスライド式開閉体の挟み込み防止装置に関する。
従来から住宅の開口部には、横にスライドする型の引き戸や障子等(開閉体)が用いられており、引き違いサッシで開閉体が重なり合う部分や、開閉体と開口部の枠(固定枠)側との間で指等を挟むことがあった。近年、この開閉体が景観をよくするために大型化したり、防犯や断熱を重視したペアガラスにしたりする比率が高くなってきており、それに伴い開閉体の重量が増加している。そのため、指等を挟んだ場合の危険性が高くなってきている傾向がある。
指等の挟み込みを防ぐために、種々の技術が開発されており、例えば非特許文献1では、開閉体にゴム製のストッパーを取り付けることで開閉体を閉める際、開閉体と固定枠との間にストッパーの厚み分の隙間が設けられる技術が開示されている。開閉体にストッパーをセットした状態で開閉体を勢いよく閉めてもストッパーが固定枠に接触するため、開閉体と固定枠との間に隙間ができ、指等を挟まない。そして、開閉体を完全に閉める場合にはストッパーのセット状態を外してから開閉体を完全に閉めるという動作をするので、指等を挟み難い。
その他に、電動で開閉する電動式引き戸がある。非接触式のセンサーを近づけると開閉体が開方向に自動的にスライドして開口し、センサーが遠ざかると開閉体が閉方向に自動的にスライドして閉じる。電動で自動的に開閉するこのような開口部には、開閉スピードの調節ができたり、障害物が接触したら開閉を停止したりするセンサーも取り付けられるので、指等の挟み込みが比較的に起こりにくい。
"『トステム』「デュオPG」 アルミPGサッシ/安心・エコロジー:ユニバーサルデザイン"、指はさみストッパー、[online]、トステム株式会社、[2004年9月13日]、インターネット、<URL:http://www.tostem.co.jp/newsrelease/index2004.htm.#>
しかし、上記従来技術の非特許文献1では、ストッパーをセットしたりセット状態を外したりする手間がかかり、ストッパーをセットし忘れた場合は指等の挟み込みを防止できない。そして、電動式引き戸の場合は、システム自体が高価であり、設置も電気的エネルギーを供給する配線等が複雑になる。
また、開閉体の外周又は固定枠の内周で開閉体と固定枠とで指等を挟む可能性がある箇所に緩衝材を配したものもあるが、これは指等の挟み込みを防止するのではなく、挟んだ場合の被害を小さくしようとするものである。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、開閉体を開閉の際に特別な動作をしなくても指等の挟み込みを防止でき且つコストも安価なスライド式開閉体の挟み込み防止装置を提供することを解決すべき課題とする。
本発明のスライド式開閉体の挟み込み防止装置は、固定枠と前記固定枠内をスライドする開閉体との間に設けられるスライド式開閉体の挟み込み防止装置であって、前記固定枠内をスライドする前記開閉体の速度に感応して作動する速度感応手段と、前記速度感応手段が感応する前記速度が所定速度以上である場合に前記開閉体のスライドを減速又は停止する速度規制手段と、を有することを特徴とする。
本発明のスライド式開閉体の挟み込み防止装置は、固定枠と開閉体との間に設置され、開閉体が開閉する際、固定枠と開閉体とで指等が挟まれるのを防止するための装置である。速度感応手段は固定枠内を横にスライドして開閉動作する開閉体のスライド速度に感応して作動する手段であり、速度規制手段は速度感応手段が作動したことによって、開閉体の開閉を減速又は停止する手段である。よって、開閉体を減速又は停止して規制できるので、固定枠と開閉体との間で指等を挟み込むのを防止することができる。
本発明のスライド式開閉体の挟み込み防止装置で用いられる前記速度規制手段は、前記固定枠又は前記開閉体のうちの少なくとも一方に固定される基部と、前記固定枠又は前記開閉体のうちの少なくとも他方のストッパーに前記速度規制手段が当接した時の前記開閉体の前記スライド速度が所定速度より遅い場合に第1の位置に位置し、前記スライド速度が前記所定速度以上の場合に第2の位置で前記基部と係合して前記開閉体を減速又は停止する可動体とを有することが好ましい。速度規制手段は、開閉体のスライド速度が所定速度以上の時に、基部と可動体とが係合して開閉体を減速又は停止する。可動体は、速度規制手段がストッパーに当接した時の開閉体のスライド速度が所定速度以上の時に第2の位置で基部の一部に係合し、それ以外のスライド速度では基部に係合しない第1の位置に位置する。これにより、開閉体のスライド速度が所定速度以上で開閉する時、可動体が基部の一部に係合することで開閉体を減速又は停止させることができるので、開閉体と固定枠との間で指等を挟むことを防げる。
本発明のスライド式開閉体の挟み込み防止装置で用いられる前記速度規制手段は、更に、前記固定枠又は前記開閉体のうちの少なくとも一方に回転可能に保持され、前記ストッパーの当接によって回転し、前記可動体が第1の位置から第2の位置に可動可能に可動体の一端が係合されている回転体を有することが好ましい。回転体は、ストッパーに当接して回転する部材で、可動体の一端が係合されており、回転体の回転により可動体が第1の位置又は第2の位置に可動する。回転体の回転する速度は、ストッパーに当接した際の開閉体の速度に関係し、回転体は開閉体のスライド速度が所定速度以上で可動体が第2の位置に可動する速度で回転する。よって、固定枠又は開閉体のうちの少なくとも一方に保持されている回転体と他方のストッパーとを開閉体と固定枠との間で指等を挟む状態になるより前に互いが当接するようにそれぞれ配置することで、開閉体のスライド速度が所定速度以上で開閉体を減速又は停止することができるので、開閉体と固定枠との間に指等を挟むことを防げる。
本発明のスライド式開閉体の挟み込み防止装置で用いられる前記速度感応手段は、前記回転体と相対回転自在に保持され、前記開閉体の前記スライド速度が前記所定速度以上で前記回転体が回転した場合に前記回転体と回転変位を生じ前記可動体を第1の位置から前記第2の位置に可動させるウェイトを有することが好ましい。ウェイトは、開閉体のスライド速度が所定速度より遅い時に回転体と一緒に回転し、開閉体のスライド速度が所定速度以上の場合に回転体と相対回転する。この相対回転により、ウェイトが可動体を第1の位置から第2の位置に可動させるので、可動体は基部の一部と係合し開閉体を減速又は停止させることができる。よって、開閉体の減速又は停止を機械的に簡単な構成で実現できるので、低コストで開閉体と固定枠との間で指等の挟み込みを防止できる。
本発明のスライド式開閉体の挟み込み防止装置で用いられる前記速度感応手段は、一端が前記可動体に固定され他端が前記回転体に固定され、前記開閉体の前記スライド速度が前記所定速度より遅い場合に前記回転体が回転すると前記可動体が第1の位置に位置するように可動を規制し、前記開閉体の前記スライド速度が前記所定速度以上の場合に前記回転体が回転すると前記可動体に所定以上の遠心力が加わり前記第2の位置に前記可動体の可動を許可する弾性体を有することが好ましい。可動体は、回転体がストッパーに当接して回転することで遠心力を受け、一端は回転体に回転可能に保持されているので他端が可動し、可動体の第1の位置と第2の位置とに位置することになる。この可動体の他端に、開閉体のスライド速度が所定速度以上で可動体が第2の位置に位置する弾性係数の弾性体の一端を固定することで、可動体は開閉体のスライド速度が所定速度より遅く開閉する際には第1の位置に位置し、所定速度以上で第2の位置に可動して開閉体を減速又は停止することができる。よって、弾性体を可動体に固定するだけの簡単な構成で、開閉体を減速又は停止させることができるので、低コストで開閉体と固定枠との間で指等を挟むことを防止することができる。
本発明のスライド式開閉体の挟み込み防止装置によれば、開閉体の開閉するスライド速度に感応して作動する速度感応手段の作動により、速度規制手段が開閉体を減速又は停止し、開閉体と固定枠とが激しく衝突することが抑制できる。そして、開閉体がゆっくりスライドして開閉すれば速度感応手段は作動せず、開閉体と固定枠との間に指等があったとしても強く挟まれず、また指等を開閉体と固定枠との間から外す余裕ができる。よって、開閉体と固定枠との間で指等を挟み込むのを防止できる。
この速度規制手段は、開閉体のスライド速度が所定速度以上の場合に可動体と基部の一部とが係合して、開閉体のスライド速度を規制して開閉体を減速又は停止するので、機械的に簡単な構成で開閉体と固定枠との衝突を避けることができる。
そして、可動体は、ストッパーに当接して回転する回転体に一端が回転可能に保持されているので、回転体が回転する速度により、第1の位置と第2の位置とに可動する。回転体は開閉体がスライドしている途中で当接し、その当接の際のスライド速度が所定速度以上であれば、可動体が第2の位置に可動して基部の一部と係合する。これは、機械的に開閉体を減速又は停止させる構成であり、何らの特別な動作を必要とせずに指等の挟み込みを防止できる。
そして、速度感応手段が回転体と相対回転可能なウェイトの場合、開閉体が所定速度以上の場合に回転体とウェイトとで回転変位が生じ、回転変位により可動体を第2の位置に可動させる。つまり、開閉体が所定速度より遅ければ回転体とウェイトとは同回転し回転変位がないので、可動体が第1の位置に待機する。よって、開閉体のスライド速度に感応するウェイトにより、機械的な簡単な構成で開閉体が減速又は停止できる。
また、弾性体は回転体の回転により可動体が受ける遠心力を利用して、可動体を第1の位置と第2の位置に可動させるので、開閉体のスライド速度が所定速度以上の場合に可動体が第2の位置に可動する弾性係数とすることで、開閉体を減速又は停止できる。弾性体は、一端を可動体に、他端を回転体に固定するだけで、開閉体のスライド速度に感応して可動体を回転させて、開閉体のスライドを規制できるので、簡単な構成で且つ低コストで開閉体と固定体との間での指等の挟み込むのを防止できる。
本発明の実施形態に係るスライド式開閉体の挟み込み防止装置は、例えば玄関の引き戸や窓の引き違いサッシ等のようにスライドする玄関や窓の開閉可能な開口部に取り付けることができる。以下、開閉体を閉める場合について説明する。
(実施例1)
本実施例1のスライド式開閉体の挟み込み防止装置11は、図1に示すように、固定枠21と固定枠21内で横にスライドする2つの開閉体22のうちの右側の開閉体22との間に取り付けられる。固定枠21は、建物等の構造物に形成されている開口部の内周に設置される枠である。開閉体22は固定枠22内を図1において左右にスライドし、開閉体22の右端が固定枠21の一番右位置で開口部が閉じられた状態を示し、左側にスライドすることで開口する。本実施例1のスライド式開閉体の挟み込み防止装置11は、開閉体22が閉まっている図1において、上框221の右よりに設置されている。
本実施例1のスライド式開閉体の挟み込み防止装置11は、図2に示すように、速度規制手段3と速度感応手段4とを有する。
速度規制手段3は、ストッパー31と、アーム32と、回転体33と、可動体34と、基部35とを有し、ストッパー31以外が開閉体22の上框221の右よりに設置されている。
ストッパー31は、固定枠21の右上の内周側に開閉体22側に突出するようにねじ止めされる。図2においては、開閉体22の図示を省略する。
アーム32は、アーム回転中心320と、係合部321と、当接面322とを有し、板状の部材でアーム回転中心320を中心に幅方向に回転する。アーム回転中心320は、ストッパー31側(固定枠21側)の一端に位置し、アーム32を開閉体に対して回転可能に開閉体22に取り付ける。係合部321は、他端側で板厚方向に突出し根本部分がくびれており、根本部分が後述する回転体33の長形孔332aに挿入され、回転体33に係合する。当接面322は、アーム回転中心320の一端側の端部でストッパー31の外周面と当接する面である。
回転体33は板状であり、円形状の本体331と、本体331の外周側から径方向に突出した連結部332と、本体331の中心に回転体中心330とを有し、回転体回転中心330を中心に本体331の周方向に回転可能に開閉体22に保持されている。連結部332はアーム32の係合部321が係合する径方向に開口した長形孔332aが形成されている。この長形孔332aをアーム32の係合部321がスライドして、アーム32の他端及び連結部332が図2において略左右に振れ、本体331が回転体回転中心330を中心に回転する。
可動体34は、開閉体22と回転体33の本体331との間に位置し、一端が本体331に回転可能に係合される。本体331と係合する一端が可動体回転中心340で、他端に後述する基部35の内周歯351に係合する係合歯341が形成されている。図2において、可動体34は、第1の位置342に位置しており、内周歯351とは係合していない。
基部35は、開閉体22に4カ所で固定されており、内周側全周に渡って内周歯351が形成されている。
速度感応手段4は、回転体33と開閉体22との間に位置し、ウェイト41とばね(図示略)とを有する。ウェイト41は、回転体33の回転体回転中心330によって回転体33に対して相対回転自在に保持され、一部に可動体34に係合するカム機構(図示略)を有する。ばねは、一端がウェイト41に、他端が回転体33に固定され、開閉体22が所定速度より遅ければ回転体33と一緒に回転し、所定速度以上であれば回転体33と相対回転(回転体の回転より遅れる)できるばね定数である。
本実施例1のスライド式開閉体の挟み込み防止装置11は、開閉体22が閉めきられて、右側外周が固定枠21に接触する前で指等が入るより広めの隙間になる位置で止まれるように、ストッパー31とアーム32との位置が調節されて設置される。
次に、本実施例1のスライド式開閉体の挟み込み防止装置11の動作について説明する。まず図2は、開閉体22をスライドさせて開口部を閉めようとしている状態を表す図で、図中右方に開閉体22をスライドさせている。この時、アーム32、回転体33、可動体34及びウェイト41は回転しておらず、可動体34は第1の位置342に位置している。
そして、開閉体22のスライド速度が所定速度以上で、ストッパー31とアーム32の当接面322とが当接した状態が図3である。当接面322がストッパー31に当接すると、アーム32はアーム回転中心320を中心に左回りに回転し、回転体33の連結部332の長形孔332a内をアーム32の係合部321がスライドし、回転体33を回転させる。回転体33は回転体回転中心330を中心に右回りに幾らか回転するが、ウェイト41はばねによって回転できないあるいは回転が遅れる。これはばねが固定されている回転体に加わる回転力がばねの弾性力よりも大きいので、ウェイト41を引っ張ることができないからである。回転体33とウェイト41とで回転変位が生じ、ウェイト41のカム機構が可動体34の係合歯341を回転体33の外周側に押し出す。係合歯341が押し出された可動体34は、第2の位置343に位置し、基部35の内周歯351の一部と係合歯341とが係合し、回転体33の回転が停止する。結果、回転体33が保持されている開閉体22が停止する。
次に、開閉体22が所定速度より遅いスライド速度でスライドし、ストッパー31とアーム32の当接面322とが当接した場合の状態が図4に示されている。当接面322はストッパー31の左側に当接後、アーム回転中心320を中心に他端が左回りに回転し、回転体33も回転体回転中心330を中心に連結部332が右回りに回転する。開閉体22のスライド速度が所定速度より遅いため、回転体33の回転速度も遅く速度感応手段4のばねに大きな引っ張り力が加わらないので伸びることがなく、ウェイト41は回転体33と一緒に回転する。よって、回転体33とウェイト41とで回転変位が生じず、カム機構によって可動体34が第1の位置342から第2の位置343に押されることがないので、開閉体22は停止せずに閉めきることができる。図4は、開閉体22を閉めきる直前の状態である。
本実施例1のスライド式開閉体の挟み込み防止装置11によれば、開閉体22が所定速度以上で閉じられようとした場合には停止させることができ、所定速度より遅い場合には閉めきることができる。そして、本実施例1の装置11は、開閉体22を閉める前に装置11を作動させるための動作が必要ないので、いきなり開閉体22を勢いよく閉めることになったとしても装置11が作動し、所定速度以上ならば停止させることができる。つまり、通常の生活においてなんら特別なことをすることがないのに、指等の挟み込みを防止することができる。
そして、装置11は開閉体22の速度に機械的に反応し、機械的に開閉体22を停止させることができるため、電気的エネルギーを供給するために電池の交換やコンセントへの配線などの手間もかからない。その上、比較的小さく簡単な構成で実現できるので低コストであり、すでに設置されている玄関の引き戸や窓のサッシに取り付けることができ、これから設置される引き戸やサッシには固定枠21内及び開閉体22の上框221内に見えないようにした引き戸やサッシとして提供することができる。
また、ストッパー31の取り付け場所が固定されているあるいは一度取り付けた等でねじ止め箇所を変更できない場合等では、ストッパー31を左右逆に取り付けることによって、ストッパー31とアーム32との当接位置を開閉体22のスライド方向で調節することができる。
その他に、ストッパー31を固定枠21自体とすることもできる。開閉体22が閉めきられる前でアーム32が固定枠21に当接して、開閉体22の速度が感知できればよい。
(実施例2)
実施例2のスライド式開閉体の挟み込み防止装置12は、実施例1で用いられた速度感応手段4が異なり、それ以外は同様の構成である。
本実施例2の速度感応手段4は、図5及び図6に示すように、開閉体22と回転体33との間に位置するばね42を有する。ばね42は、一端が可動体34に固定され、他端が回転体33に固定され、可動体34を回転体回転中心330方向に付勢している。よって、開閉体22を開閉せずに停止させている状態では、可動体34は第1の位置342に位置している。ばね42の付勢力は、開閉体22がスライドして、ストッパー31とアーム32の当接面322とが当接した場合に、回転体33が回転することで可動体34に加わる遠心力を考慮したものである。よって、ばね42は、開閉体22が所定速度より遅い場合にばね42の伸縮が小さく可動体34が第2の位置343側に可動できない程度であり、開閉体22が所定速度以上の場合に可動体34に加わる遠心力にまけて伸び、可動体34を第2の位置に可動させる。
次に、本実施例2のスライド式開閉体の挟み込み防止装置12の動作について説明する。まず、開閉体22を閉めようとしていて、ストッパー31にアーム32の当接面322が当接する前は、アーム32、回転体33、可動体34は回転していない。可動体34は、第1の位置342に位置している。
そして、開閉体22を閉める開閉体22のスライド速度が所定速度以上で、ストッパー31とアーム32の当接面322とが当接した場合、アーム32はアーム回転中心320を中心に左回りに回転し、回転体33の連結部332の長形孔332a内をアーム32の係合部321がスライドし、回転体33を回転させる。図5に示すように、回転体33は回転体回転中心330を中心に右回りに幾らか回転する。この時、回転体33に一端が固定されている可動体34に遠心力が加わる。可動体34に加わる遠心力は、可動体34を第1の位置342に付勢していたばね42の付勢力より強いので、ばね42は伸び、可動体34が第2の位置343に可動することになる。結果、可動体34の係合歯341が基部35の内周歯351に係合し、回転体33の回転を止め、開閉体22が停止する。
次に、開閉体22が所定速度より遅いスライド速度でスライドし、ストッパー31とアーム32の当接面322とが当接した場合、当接面322はストッパー31の左側に当接後、アーム回転中心320を中心に他端が左回りに回転し、回転体33も回転体回転中心330を中心に連結部332が右回りに回転する。開閉体22のスライド速度が所定速度より遅いため、回転体33の回転速度も遅く可動体34に強い遠心力が加わらない。つまり、図6に示すように、速度感応手段4のばね42にばね42の付勢力より大きな引っ張り力が加わらないので伸縮が小さく、可動体34が第1の位置342から第2の位置343に可動しないので、開閉体22は停止せずに閉めきることができる。
本実施例2のスライド式開閉体の挟み込み防止装置12によれば、開閉体22が所定速度以上で閉じられようとした場合には停止させることができ、所定速度より遅い場合には閉めきることができる。そして、本実施例2の装置12は、開閉体22を閉める前に装置12を作動させるための動作が必要ないので、いきなり開閉体22を勢いよく閉めることになったとしても装置12が作動し、所定速度以上ならば停止させることができる。つまり、通常の生活においてなんら特別なことをすることがないのに、指等の挟み込みを防止することができる。
そして、装置12は開閉体22の速度に機械的に反応し、機械的に開閉体22を停止させることができるため、電気的エネルギーを供給するために電池の交換やコンセントへの配線などの手間もかからない。その上、比較的小さく簡単な構成で実現できるので低コストであり、すでに設置されている玄関の引き戸や窓のサッシに取り付けることができ、これから設置される引き戸やサッシには固定枠21内及び開閉体22の上框221内に見えないようにした引き戸やサッシとして提供することができる。
(実施例3)
実施例3のスライド式開閉体の挟み込み防止装置13は、実施例1又は実施例2の装置のストッパー31が開閉体22側に設置され、それ以外の構成要素が固定枠21側に設置されたものである。ストッパー31及びそれ以外の構成要素を逆にして、固定枠21及び開閉体22に設置するにあたり、一部構成が異なるが同じ構成要素については、詳細な説明を省略する。なお、実施例3においては、固定枠の図示が省略されている。
ストッパー31は、図7に示すように、開閉体22の上框221の右よりにねじ止めされる。
アーム36は、板状の部材で、一端側が固定枠にアーム回転中心360で回転可能に保持され、幅方向に回転する。他端側がストッパー31が設置されている開閉体22側に位置し、端部にストッパー31に当接する当接面361が形成されている。
回転体は、図7においては図示が省略されているが板状であり、円形状の本体と、本体の中心に回転体回転中心とを有し、回転体回転中心を中心に本体の周方向に回転可能に固定枠に保持されている。
可動体は、固定枠と回転体の本体との間に位置し、一端が本体に回転可能に係合される。本体と係合する一端が可動体回転中心で、他端に基部35の内周歯に係合する係合歯が形成されている。可動体は、回転体が回転していない場合、第1の位置に位置している。
基部35は、固定体に固定され、内周側全周に渡って内周歯が形成されている。
そして、実施例3のスライド式開閉体の挟み込み防止装置13は、アーム36と回転体とを連結させる連結部材37を有している。連結部材37は、ひも状の部材で一端がアーム36に固定され、他端が回転体に固定され、アーム36がアーム回転中心360を中心に回転すると回転体も回転体回転中心330を中心に回転するように、アーム36と回転体とを連結している部材である。図7において、アーム36の他端が左回りに回転すると、連結部材37が左側に引っ張られ、回転体が回転する。
速度感応手段4は、実施例1又は実施例2を用いることができる。以下では説明上、実施例2のばね42を用いる場合について以下説明する。
次に、本実施例のスライド式開閉体の挟み込み防止装置13の動作について説明する。まず図7は、開閉体22をスライドさせて開口部を閉めようとしている状態を表す図で、図中右方に開閉体22をスライドさせている。この時、アーム36、回転体及び可動体は回転しておらず、可動体は第1の位置に位置している。
そして、開閉体22のスライド速度が所定速度以上で、ストッパー31とアーム36の当接面361とが当接した状態が図8である。当接面361がストッパー31に当接すると、アーム36の他端はアーム回転中心360を中心に左回り回転し、連結部材37が図8において左側に引っ張られ、連結部材37の他端が固定されている回転体が回転する。回転体は回転体回転中心を中心に幾らか回転する。この時、回転体に一端が固定されている可動体に遠心力が加わる。可動体に加わる遠心力は、可動体を第1の位置に付勢していたばねの付勢力より強いので、ばねは伸び、可動体が第2の位置に可動することになる。結果、可動体の係合歯が基部の内周歯に係合し、回転体の回転を止め、開閉体22が停止する。
次に、開閉体22が所定速度より遅いスライド速度でスライドし、ストッパー31とアーム36の当接面361とが当接した場合の状態が図9に示されている。当接面361はストッパー31の右側に当接後、アーム回転中心360を中心に他端が左回りに回転し、連結部材37が左側に引っ張られる。連結部材37の他端が固定されている回転体も回転体回転中心330を中心に回転する。開閉体22のスライド速度が所定速度より遅いため、回転体の回転速度も遅く可動体に強い遠心力が加わらない。つまり、速度感応手段4のばねにばねの付勢力より大きな引っ張り力が加わらないので伸縮が小さく、可動体が第1の位置から第2の位置に可動しないので、開閉体22は停止せずに閉めきることができる。
本実施例3のスライド式開閉体の挟み込み防止装置13によれば、ストッパー31とそれ以外の構成要素を実施例1及び実施例2の逆に配置したとしても実施例1及び実施例2と同様に、開閉体22が所定速度以上で閉じられようとした場合には停止させることができ、所定速度より遅い場合には閉めきることができる。現在設置されている玄関の引き戸や窓のサッシなどの構成、あるいはこれから設置する引き戸やサッシの構成に合わせて、実施例1(実施例2)又は実施例3の配置でスライド式開閉体の挟み込み防止装置を設置することができる。
本実施例1のスライド式開閉体の挟み込み防止装置11が窓などに設置されている状態を示す図である。 本実施例1のスライド式開閉体の挟み込み防止装置11の構成図である。 本実施例1のスライド式開閉体の挟み込み防止装置11が開閉体22を停止させている状態を示す図である。 本実施例1のスライド式開閉体の挟み込み防止装置11が開閉体22を停止させずに通過する状態を示す図である。 本実施例2のスライド式開閉体の挟み込み防止装置12が開閉体22を停止させている状態を示す図である。 本実施例2のスライド式開閉体の挟み込み防止装置13が開閉体22を停止させずに通過する状態を示す図である。 本実施例3のスライド式開閉体の挟み込み防止装置13の構成図である。 本実施例3のスライド式開閉体の挟み込み防止装置13が開閉体22を停止させている状態を示す図である。 本実施例3のスライド式開閉体の挟み込み防止装置13が開閉体22を停止させずに通過する状態を示す図である。
符号の説明
11、12、13:スライド式開閉体の挟み込み防止装置、
21:固定枠、22:開閉体、221:上框、
3:速度規制手段、31:ストッパー、32、36:アーム、
320、360:アーム回転中心、321:係合部、322、361:当接面、
33:回転体、330:回転体回転中心、331:連結部、331a:長形孔、
34:可動体、340:可動体回転中心、341:係合歯、342:第1の位置、
343:第2の位置、35:基部、351:内周歯、37:連結部材、
4:速度感応手段、41:ウェイト、42:ばね。

Claims (5)

  1. 固定枠と前記固定枠内をスライドする開閉体との間に設けられるスライド式開閉体の挟み込み防止装置であって、
    前記開閉体のスライド速度に感応して作動する速度感応手段と、
    前記速度感応手段の作動によって前記開閉体を減速又は停止する速度規制手段と、を有することを特徴とするスライド式開閉体の挟み込み防止装置。
  2. 前記速度規制手段は、前記固定枠又は前記開閉体のうちの少なくとも一方に固定される基部と、
    前記固定枠又は前記開閉体のうちの少なくとも他方のストッパーに前記速度規制手段が当接した時の前記開閉体の前記スライド速度が所定速度より遅い場合に第1の位置に位置し、前記スライド速度が前記所定速度以上の場合に第2の位置で前記基部と係合して前記開閉体を減速又は停止する可動体とを有する請求項1に記載のスライド式開閉体の挟み込み防止装置。
  3. 前記速度規制手段は、更に、前記固定枠又は前記開閉体のうちの少なくとも一方に回転可能に保持され、前記ストッパーの当接によって回転し、前記可動体が第1の位置から第2の位置に可動可能に可動体の一端が係合されている回転体を有する請求項2に記載のスライド式開閉体の挟み込み防止装置。
  4. 前記速度感応手段は、前記回転体と相対回転自在に保持され、前記開閉体の前記スライド速度が前記所定速度以上で前記回転体が回転した場合に前記回転体と回転変位を生じ前記可動体を第1の位置から前記第2の位置に可動させるウェイトを有する請求項2又は3に記載のスライド式開閉体の挟み込み防止装置。
  5. 前記速度感応手段は、一端が前記可動体に固定され他端が前記回転体に固定され、
    前記開閉体の前記スライド速度が前記所定速度より遅い場合に前記回転体が回転すると前記可動体が第1の位置に位置するように可動を規制し、
    前記開閉体の前記スライド速度が前記所定速度以上の場合に前記回転体が回転すると前記可動体に所定以上の遠心力が加わり前記第2の位置に前記可動体の可動を許可する弾性体を有する請求項2又は3に記載のスライド式開閉体の挟み込み防止装置。
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JP2011032787A (ja) * 2009-08-04 2011-02-17 Ykk Ap株式会社 建具
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