JP2011032599A - サポート機能を備えるウェットスーツ - Google Patents

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Abstract

【課題】サーフィン等の激しい運動を伴うマリンスポーツの実施において使用可能な、着用者の筋肉、靭帯等をサポートする機能を有する衣料品を提供する。
【解決手段】少なくとも上半身部に緊締力の強い部分1を備えるウェットスーツであり、緊締力の強い部分として、着用者の大胸筋下部53付近より、三角筋の鎖骨部近傍13を通り肩峰および僧帽筋上部14に至り、該肩峰および僧帽筋上部付近より三角筋の肩甲棘部近傍15を通り広背筋16上部付近に至るように形成された左右一対の第1の強緊締力部1であって、該第1の強緊締力部が以下より選択される少なくとも一つの構成を備えるウェットスーツである。体側部54まで延在している。着用者の背面において広背筋16に沿って腰部55まで延在している。および、着用者の前面において外腹斜筋56に沿って腹部57まで延在している。
【選択図】図1

Description

本発明は、緊締力の強い部分を備えるウェットスーツに関する。
従来的に、様々なスポーツやトレーニングの場において、筋肉、靭帯、および骨の障害を予防するために、また障害を生じた部位をサポートするために、人体の必要箇所にテーピング処置が施されている。しかしながら、テーピング処置は、専門家による処置を必要とし素人が自分自身で施すことは困難であること、またテーピング用のテープを直接人体に巻くことにより皮膚の蒸れや痒みといった不快感を生じることなど問題を有していた。
今日では、上記の問題点を解決すべく着用者の筋肉、靭帯等をサポートする機能を有する様々な衣料品が開発されている(特許文献1−5)。これにより多くのスポーツやトレーニングの場において、当該衣料品を着用するだけで筋肉、靭帯等を容易かつ有効にサポートすることができる。
サーフィン等の激しい運動を伴うマリンスポーツにおいては、筋肉、靭帯、および骨等に障害を生じることも多い。マリンスポーツでは一般に、実施者の保温や怪我を防止するためにネオプレン(登録商標)等より構成されるウェットスーツを着用する。通常、ウェットスーツは内部への浸水を防ぐために、また水中での抵抗を軽減するために着用者の体にフィットする構造を有しており、サポート機能を有する衣料品をウェットスーツの下に、正確に着用することは困難である。また、それらをウェットスーツの下に着用した場合、運動時に不快な圧迫感や窮屈感を伴い、運動能の著しい低下を招く。また、テーピング処置についても、水に濡れるとテーピング用のテープが剥がれてしまい本来の機能を果たさないといった問題があった。
そこで、サーフィン等の激しい運動を伴うマリンスポーツにおいても、筋肉、靭帯、および骨をサポートでき、障害を予防することができる衣料品が求められていた。
特許第3012819号公報 特許第3808470号公報 特許第3924586号公報 特許第4061336号公報 特開2005-226217号公報
本発明は、サーフィン等の激しい運動を伴うマリンスポーツの実施において使用可能な、着用者の筋肉、靭帯等をサポートする機能を有する衣料品、特にウェットスーツを提供する。
本発明者らは、上記課題を解決すべく、鋭意検討した結果、緊締力の強い部分をウェットスーツの特定の部位に配置することによって、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
[1] 少なくとも上半身部に緊締力の強い部分を備えるウェットスーツ。
[2] 緊締力の強い部分として、
着用者の大胸筋下部付近より、三角筋の鎖骨部近傍を通り肩峰および僧帽筋上部に至り、該肩峰および僧帽筋上部付近より三角筋の肩甲棘部近傍を通り広背筋上部付近に至るように形成された左右一対の第1の強緊締力部であって、該第1の強緊締力部が以下より選択される少なくとも一つの構成を備える、[1]のウェットスーツ:
体側部まで延在している;
着用者の背面において広背筋に沿って腰部まで延在している;および
着用者の前面において外腹斜筋に沿って腹部まで延在している。
[3] 緊締力の強い部分として、
着用者の三角筋の鎖骨部近傍より三角筋にほぼ沿って上腕骨の三角筋粗面に至り、該三角筋粗面より三角筋にほぼ沿って三角筋の肩甲棘部近傍に至るように形成された左右一対の第2の強緊締力部を備える、[1]または[2]のウェットスーツ。
[4] さらに、着用者の橈骨手根屈筋、長掌筋および尺側手根屈筋からなる群から選択される少なくとも1つの筋肉にほぼ沿うように形成された左右一対の第3の強緊締力部および/または着用者の三角筋の人体前側より螺旋状に上腕三頭筋の外側頭および長頭を横切り尺側手根屈筋に至り、尺側手根屈筋に沿って手首まで至るように形成される左右一対の第3’の強緊締力部を備える、[1]〜[3]のいずれかのウェットスーツ。
[5] さらに、着用者の広背筋上部付近より腰部正中部に至るように形成された左右一対の第4の強緊締力部を備える、[1]〜[4]のいずれかのウェットスーツ。
[6] さらに、
着用者の外側広筋から大腿直筋および縫工筋の筋腹を横切り、内転筋に至るように形成された左右一対の第5の強緊締力部;ならびに/あるいは
着用者の外側広筋から縫工筋に沿うことなく大腿部の前側を通り、かつ第5の強緊締力部と交差することなく該内側広筋に至るように形成された左右一対の第6の強緊締力部、
を備える、[1]〜[5]のいずれかのウェットスーツ。
[7] さらに、
着用者の外側側副靭帯を実質的にサポートしかつ長腓骨筋に沿って長腓骨筋の上部付近まで延在するように形成された左右一対の第7の強緊締力部、および
着用者の内側側副靭帯を実質的にサポートしかつ膝蓋骨下方において膝間接内側から前側を通り第7の強緊締力部に連結するように形成された左右一対の第8の強緊締力部、
を備える、[1]〜[6]のいずれかのウェットスーツ。
[8] さらに、着用者の腰部から腸脛靭帯にほぼ沿って膝関節の外側側面を通り、踝付近まで至るように形成された左右一対の第9の強緊締力部を備える、[1]〜[7]のいずれかのウェットスーツ。
[9] さらに、着用者のアキレス腱を実質的にサポートしかつ腓腹筋の下方付近に沿って延在するように形成された左右一対の第10の強緊締力部を備える、[1]〜[8]のいずれかのウェットスーツ。
[10] さらに、着用者の大腿筋膜張筋から腹部の体側部および/または腰部の体側部を実質的にサポートするように形成された左右一対の第11の強緊締力部を備える、[1]〜[9]のいずれかのウェットスーツ。
[11] さらに、少なくとも着用者の膝裏部を除く下半身の背面に形成された第12の強緊締力部を備える、[1]〜[10]のいずれかのウェットスーツ。
[12] 第1〜第12および第3’の強緊締力部から選択される一または複数の強緊締力部とそれ以外の部分とをそれぞれ所定のパーツにして、それらが繋ぎ合わされて形成されているか、または第1〜第12および第3’の強緊締力部から選択される一または複数の強緊締力部がウェットスーツ本体に付着されることによって形成されている、[11]のウェットスーツ。
本発明のウェットスーツは、部分的に配された強緊締力部を備え、当該強緊締力部により着用者の筋肉および靭帯を加圧してサポートすることができるために、当該筋肉および靭帯の損傷防止および当該筋肉の筋出力の向上を促し、さらに当該強緊締力部を配置することにより生じるマッサージ効果により、当該筋肉の疲労軽減および疲労回復を促す作用を有する。
図1は、強緊締力部(1)を備える(A)〜(D)のウェットスーツの模式図を示す。 図2は、強緊締力部(2)を備える(A)〜(C)のウェットスーツの模式図を示す。 図3−1は、強緊締力部(1)および/または強緊締力部(2)を備えるウェットスーツの模式図を示す。 図3−2は、強緊締力部(1)および/または強緊締力部(2)を備えるウェットスーツの模式図を示す。 図3−3は、強緊締力部(1)および/または強緊締力部(2)を備えるウェットスーツの模式図を示す。 図4は、強緊締力部(1)、強緊締力部(2)、強緊締力部(3)、強緊締力部(3’)および強緊締力部(4)を備えるウェットスーツの正面図、背面図および側面図を示す。 図5は、強緊締力部(1)、強緊締力部(2)、強緊締力部(5)および強緊締力部(6)を備えるウェットスーツの正面図および側面図を示す。 図6は、強緊締力部(1)、強緊締力部(2)および強緊締力部(6’)を備えるウェットスーツ(B)の正面図を示す。 図7は、強緊締力部(1)、強緊締力部(2)、強緊締力部(7)および強緊締力部(8)を備えるウェットスーツの正面図を示す。 図8は、強緊締力部(1)、強緊締力部(2)、強緊締力部(9)および強緊締力部(9’)を備えるウェットスーツの正面図、背面図および側面図を示す。 図9は、強緊締力部(1)、強緊締力部(2)および強緊締力部(10)を備えるウェットスーツの背面図および側面図を示す。 図10の(A)および(B)は、強緊締力部(1)、強緊締力部(2)および強緊締力部(11)を備えるウェットスーツの正面図、背面図および側面図を示す。 図11−1は、強緊締力部(1)、強緊締力部(2)および強緊締力部(12)を備えるウェットスーツの模式図を示す。 図11−2は、強緊締力部(1)、強緊締力部(2)および強緊締力部(12)を備えるウェットスーツの模式図を示す。 図11−3は、強緊締力部(1)、強緊締力部(2)および強緊締力部(12)を備えるウェットスーツの模式図を示す。 図12は、強緊締力部(1)〜(12)および強緊締力部(3’)、(9’)を備えるウェットスーツの正面図、背面図および側面図を示す。
以下、本発明を図面を参照して詳細に説明する。ただし、図に示された発明は本発明の一実施形態を示すものであり、本発明をこれらの発明に限定することを意図しない。
本発明のウェットスーツは好ましくは、特に限定されないが、サーフィン、ウェイクボード、スキムボード、ウインドサーフィンなどの激しい運動を伴うマリンスポーツ用ウェットスーツである。特に好ましくは、当該ウェットスーツはサーフィン用ウェットスーツである。
本発明のウェットスーツは、少なくとも上半身部に緊締力の強い部分を備えるウェットスーツである。
本発明のウェットスーツは、ファスナーを備えるファスナー型であっても、ファスナーを備えないノーファスナー型であっても良い。
本発明のウェットスーツは、長袖・長ズボン型(いわゆる、フルスーツ)、半袖・半ズボン型(いわゆる、スプリング)、長袖・半ズボン型(いわゆる、ロングスリーブ)、半袖・長ズボン型(いわゆる、シーガル)、上半身型(いわゆる、タッパー)等のウェットスーツおよびラッシュガードを含む。
本明細書において、「緊締力の強い部分」および「強緊締力部」は互換的に使用されている。
本明細書において、「緊締力の強い部分」および「強緊締力部」の配置位置を示すために、当該ウェットスーツ着用者の特定の筋肉、靭帯、腱、骨等の名称を用いて説明する。これは当該ウェットスーツ着用時に、「緊締力の強い部分」および「強緊締力部」が当該筋肉、靭帯、腱、骨等が存在する部分またはその近傍に存在することを示す。なお、筋肉、靭帯、腱、骨等の名称および位置は、「解剖学アトラス」、文光堂、1997年2月25日出版を参照して記載される。
本明細書において、「緊締力の強い部分」および「強緊締力部」の配置位置を示すため用いられる、「沿う」、「通る」、「至る」、「延在する」、および「実質的にサポートする」なる用語は、これら用語と共に特定される特定の筋肉、靭帯、腱、骨等またはその近傍を「緊締力の強い部分」および「強緊締力部」が実質的にカバーして当該筋肉、靭帯、腱、骨等をサポートしていることを示す。「緊締力の強い部分」および「強緊締力部」が、特定される筋肉、靭帯、腱、骨等の一部のみをカバーし、これらを部分的にサポートしている場合も、上記用語に含まれる場合がある。「カバー」とは、「緊締力の強い部分」および「強緊締力部」が特定の筋肉、靭帯、腱、骨等またはその近傍上に存在することを指す。「サポート」とは、「緊締力の強い部分」および「強緊締力部」が特定の筋肉、靭帯、腱、骨等またはその近傍を加圧し、その動きを制御(または制限)することを指す。
図1に示すように、本発明のウェットスーツは、着用者の大胸筋下部(53)付近より、三角筋の鎖骨部近傍(13)を通り肩峰および僧帽筋上部(14)に至り、該肩峰および僧帽筋上部(14)付近より三角筋の肩甲棘部近傍(15)を通り広背筋(16)上部付近に至るように形成された左右一対の強緊締力部(1)を少なくとも備える(図1(A))。
強緊締力部(1)は、さらに、
体側部(54)まで延在している(図1(B));
着用者の背面において広背筋(16)に沿って腰部(55)まで延在している(図1(C));
着用者の前面において外腹斜筋(56)に沿って腹部(57)まで延在している(図1(D));
または上記構成の少なくとも2つの組み合わせ、を備えていても良い。
強緊締力部(1)の両端が体側部(54)まで延在している場合において、その両端は連結され環状に形成されていても良い。本明細書において「連結している」とは、一の強緊締力部内の特定の部位と別の部位、または一の強緊締力部と別の強緊締力部を構成するそれぞれのパーツが、縫合、接着等ウェットスーツの製造において一般的に用いられる各パーツの連結法によって隣接して密着している状態を指す。さらに当該用語には、一の強緊締力部と別の強緊締力部とが一体化している(すなわち、接着面および縫合ラインを有さない)一つのパーツとして形成されている場合も含まれる。
ウェットスーツに当該強緊締力部(1)を備えることによって、当該ウェットスーツ着用時に当該強緊締力部(1)によって、着用者の大胸筋、僧帽筋および広背筋をサポートし、身体の軸を安定化させることができる。これにより、本ウェットスーツのサーフィン使用時には着用者のパドリングおよびテイクオフ時の上半身の姿勢を安定化させ、上半身の運動をより楽に行えるようにすることができる。
図2に示すように、本発明のウェットスーツは、着用者の三角筋の鎖骨部近傍(13)より三角筋(17)にほぼ沿って上腕骨の三角筋粗面(18)に至り、該三角筋粗面(18)より三角筋(17)にほぼ沿って三角筋の肩甲棘部近傍(15)に至ように形成された左右一対の強緊締力部(2)を少なくとも備える(図2(A))。
強緊締力部(2)は、さらに
着用者の背面において左右の三角筋の肩甲棘部近傍(15)を結ぶように延在している(図2(B));
着用者の前面において左右の三角筋の鎖骨部近傍(13)を結ぶように延在している(図2(C));
または上記構成の組み合わせ、を備えていても良い。
ウェットスーツに当該強緊締力部(2)を備えることによって、当該ウェットスーツ着用時に当該強緊締力部(2)によって、着用者の三角筋(17)をサポートしウェットスーツ着用時の上腕の内転、外転、挙上、前傾、後傾および回旋等の運動をサポートできる。これにより、本ウェットスーツのサーフィン使用時には着用者のパドリングを楽にすることができる。
強緊締力部(2)は、少なくとも三角筋の筋縁部(すなわち、三角筋の鎖骨部および肩甲棘部から上腕骨の三角筋粗面まで)に筋繊維方向に沿って配置されていれば良いが、必要に応じて三角筋全体をカバーする形状を有していても良い。
ウェットスーツに強緊締力部(1)および強緊締力部(2)を共に備える場合、強緊締力部(1)および強緊締力部(2)は好ましくは三角筋の鎖骨部近傍(13)および三角筋の肩甲棘部近傍(15)において連結している。
図3−1〜3の(A)〜(F)に、強緊締力部(1)および/または強緊締力部(2)を備える本発明のウェットスーツの例を示すが、特にこれらに限定されない。
また、図4に示すように、上記ウェットスーツに、さらに、着用者の橈骨手根屈筋、長掌筋および尺側手根屈筋からなる群から選択される少なくとも1つの筋肉にほぼ沿うように形成された左右一対の強緊締力部(3)、着用者の三角筋の人体前側より螺旋状に上腕三頭筋の外側頭および長頭を横切り尺側手根屈筋に至り、尺側手根屈筋に沿って手首まで至るように形成される左右一対の強緊締力部(3’)、および/または着用者の広背筋上部付近(20)より腰部正中部(21)に至るように形成された左右一対の強緊締力部(4)を備えていても良い。
ウェットスーツに当該強緊締力部(3)を備えることによって、当該ウェットスーツ着用時に当該強緊締力部(3)によって、着用者の橈骨手根屈筋、長掌筋および尺側手根屈筋からなる群から選択される少なくとも1つの筋肉を加圧してサポートすることができる。これにより、本ウェットスーツのサーフィン使用時には、着用者のパドリング時の前腕の疲労を軽減することができる。また、当該強緊締力部(3’)をウェットスーツに備えることによって、パドリング時の上腕の動作を機敏にする効果を有する。
当該強緊締力部(4)は、広背筋上部付近(20)より広背筋を実質的にサポートして腰部正中部(21)に至るように配置することができる。当該強緊締力部(4)を備えることによって、当該ウェットスーツ着用時に当該強緊締力部(4)によって、着用者の上半身を後方へと反らしやすくすることができる。これにより、本ウェットスーツのサーフィン使用時には着用者のパドリング時の姿勢を正しく保持できると共に、上腕の内転、外転、挙上、前傾、後傾および回旋等の運動を容易にし、パドリングを楽に行うことができる。
強緊締力部(4)は、一または複数の部材により広背筋の一部を部分的にサポートするように構成されていても良いし、広背筋の全体を実質的にサポートするように構成されていても良い。「複数」とは、特に限定されないが、2以上、3以上、4以上、または5以上を指す。複数の強緊締力部を配置する場合において、それら複数の強緊締力部は互いに並行していても、していなくても良い。
また、強緊締力部(4)は、広背筋上部付近(20)において上記強緊締力部(1)と連結されていても良く、また腰部正中部(21)において強緊締力部(4)同士が連結されていても良い。
本発明のウェットスーツは、上記ウェットスーツに、さらに以下の下腿部に配置された強緊締力部を備えることができる。
図5に示すように、上記ウェットスーツに、さらに、着用者の外側広筋(22)から大腿直筋(23)および縫工筋(24)の筋腹を横切り、内転筋群(すなわち、薄筋、長内転筋、短内転筋、大内転筋、恥骨筋)(25)に至るように形成された左右一対の強緊締力部(5);ならびに/あるいは
着用者の外側広筋(22)から大腿部の前側を通り、内側広筋(26)に至るように形成された左右一対の強緊締力部(6)
を備える(図5)。
強緊締力部(5)は、着用者の膝蓋骨上方において、外側広筋(22)から大腿直筋(23)および縫工筋(24)の筋腹を横切り、内転筋群(25)に至るよう上記筋肉の筋腹を横切るように、好ましくは斜め上方に向かって横切るように配置される。強緊締力部(5)は、同様に配置された複数の強緊締力部より構成されていても良い。複数の強緊締力部を配置する場合において、それら複数の強緊締力部は互いに並行していても、していなくても良い。
強緊締力部(6)は、着用者の膝蓋骨上方において、外側広筋(22)から大腿部の前側を横切るように、好ましくは斜め下方に向かって横切り、内側広筋(26)に至るように形成される。この際、強緊締力部(6)は、縫工筋に沿うことなく、かつ上記強緊締力部(5)と交差することなく配置される。強緊締力部(6)は、同様に配置された複数の強緊締力部より構成されていても良く、それら複数の強緊締力部は互いに並行していても、していなくても良い。図5には、2本の強緊締力部より構成される強緊締力部(6)を示す。
強緊締力部(5)および/または強緊締力部(6)は、当該ウェットスーツ着用時に大腿部前側の筋肉、特に大腿四頭筋(すなわち、大腿直筋、外側広筋、中間広筋、内側広筋)、縫工筋、内転筋を筋繊維方向に沿うことなく、当該筋肉の筋腹を横切るように配置され、当該筋肉の一または複数の箇所を部分的にサポートすることができる。これにより、本ウェットスーツのサーフィン使用時には着用者の当該筋肉を部分的に加圧しながらサポートすることができ、これによって当該筋肉の筋出力向上につながり、また肉離れ等の怪我を予防することができる。さらに、強緊締力部(5)および/または強緊締力部(6)によって加圧してサポートされることによってマッサージ効果を生じ、血液やリンパ球の流れが促進されることによって当該筋肉の疲労軽減および疲労回復を促進することができる。
上記ウェットスーツには、上記強緊締力部(5)および強緊締力部(6)に代えて、または加えて、図6に示すような大腿部前側の筋肉、特に大腿四頭筋(すなわち、大腿直筋、外側広筋、中間広筋、内側広筋)、縫工筋、内転筋を部分的にサポートするための強緊締力部(6’)を備えても良い。強緊締力部(6’)は、腸脛靭帯またはその近傍より大腿部前側の筋肉を斜め下方に横断し、大腿部内側の筋肉(内転筋群、内側広筋等)に至るように形成される。強緊締力部(6’)は、上記強緊締力部(5)および強緊締力部(6)と同様の効果を生じることができる。強緊締力部(6’)は、一または複数の部材より構成されていても良く、少なくとも大腿四頭筋の上方(27)および大腿四頭筋の筋腹の幅が最大の部分(28)に強緊締力部(6’)が配置されていれば良い。
また、図7に示すように、上記ウェットスーツに、さらに、着用者の外側側副靭帯(29)を実質的にサポートしかつ長腓骨筋に沿って長腓骨筋の上部付近(30)まで延在するように形成された左右一対の強緊締力部(7)、および着用者の内側側副靭帯(31)を実質的にサポートしかつ膝蓋骨下方において膝間接内側から前側を通り上記強緊締力部(7)に連結するように形成された左右一対の強緊締力部(8)を備えていても良い。
ウェットスーツに強緊締力部(7)および強緊締力部(8)を備えることによって、当該ウェットスーツ着用時に着用者の膝間接を人体外側および人体内側よりサポートすることができ、外側半月および内側半月(いわゆる半月板)の損傷を予防することができる。また、本ウェットスーツのサーフィン使用時には着用者の膝間接、特に内側膝間接を加圧してサポートすることができるために、低重心でサーフボードを踏み込んだ際に、効率よく力をサーフボードに伝えることができる。
強緊締力部(7)は、人体外側において下記にて詳述する強緊締力部(9)と連結していても良い。
強緊締力部(8)は、膝間接の上方において薄筋(32)に沿って延在していても良い。
強緊締力部(7)と強緊締力部(8)とは、膝蓋骨下方において連結しているが、好ましくは強緊締力部(7)と強緊締力部(8)とは一つの強緊締力部として一体して構成される。
また、図8に示すように、上記ウェットスーツに、さらに、着用者の腰部(中殿筋および/または大腿筋膜張筋近傍)(33)から腸脛靭帯(34)にほぼ沿って膝関節の外側側面(35)を通り、腓骨筋(長腓骨筋および短腓骨筋)(36)に沿って踝付近(37)まで至るように形成された左右一対の強緊締力部(9)を備えていても良い。
ウェットスーツに強緊締力部(9)を備えることによって、当該ウェットスーツ着用時に大腿部においては腸脛靭帯(34)および隣接する外側広筋が加圧してサポートされ、当該靭帯の損傷予防および当該筋肉の筋出力の向上に効果を有する。また膝間接部においては膝関節を外側側面より加圧しながらサポートし、膝間接の外反を抑制し膝間接に存在する靭帯(例えば、外側側副靭帯、内側側副靭帯、前十字靭帯、後十字靭帯等)の損傷を予防することができる。さらに下腿部においては、腓骨筋(長腓骨筋および短腓骨筋)ならびに隣接する長指伸筋、前脛骨筋およびヒラメ筋を加圧しながらサポートすることによってマサージ効果を生じ、当該筋肉の血液やリンパ球の流れが促進されることによって疲労を軽減する効果を有する。
強緊締力部(9)は、ウェットスーツの外面または内面(好ましくは内面)においてその長縁部、および/または強緊締力部(9)と強緊締力部(9)以外のパーツとの連結部に、強緊締力部(9)と比較して緊締力の強い部材からなる強緊締力部(9’)が縫合または接着されていても良い。強緊締力部(9)が強緊締力部(9’)を備えることによって、強緊締力部(9)による上記効果を向上することができる。
強緊締力部(9)は、下記にて詳述する強緊締力部(12)の一部と同じ領域に存在する。従って、ウェットスーツに、強緊締力部(9)と強緊締力部(12)が共に配置される場合、強緊締力部(9)は削除しても良く、逆に、強緊締力部(9)に相当する強緊締力部(12)の一部を削除しても良い。
また、図9に示すように、上記ウェットスーツに、さらに、着用者のアキレス腱(38)を実質的にサポートしかつ腓腹筋(39)の下方付近に沿って延在するように形成された左右一対の強緊締力部(10)を備えても良い。
ウェットスーツに強緊締力部(10)を備えることによって、当該ウェットスーツ着用時にアキレス腱(38)から腓腹筋(39)の下方付近を加圧しながらサポートすることによって、マサージ効果を生じ、血液やリンパ球の流れが促進されることによって、腓腹筋(39)および隣接するヒラメ筋の疲労軽減および疲労回復を促すことができる。また、強緊締力部(10)を備えることによって、アキレス腱(38)をサポートすることができ、アキレス腱の断裂を予防することができる。
また、図10に示すように、上記ウェットスーツに、さらに、着用者の大腿筋膜張筋(40)から腹部の体側部(41)および/または腰部の体側部(42)を実質的にカバーするように形成された左右一対の強緊締力部(11)を備えても良い。
ウェットスーツに強緊締力部(11)を備えることによって、当該ウェットスーツ着用時に骨盤を体側部よりサポートすることができ、それによって体軸を安定化させることができ、また骨盤の歪みを抑制し腰痛を予防することができる。また、本ウェットスーツのサーフィン使用時には着用者の骨盤を体側部よりサポートし、パドリング時に骨盤が開くのを抑制することができる。
着用者の骨盤を体側部よりサポートできる限り、強緊締力部(11)の形状および範囲は特に限定されないが、図10(A)に示すように、大腿筋膜張筋(40)から腹部の体側部(41)および/または腰部の体側部(42)へ向かって複数の強緊締力部を配した形状を有していても良いし、図10(B)に示すように、大腿筋膜張筋(40)ならびに腹部の体側部(41)および/または腰部の体側部(42)を実質的にカバーするように強緊締力部を配した形状を有していても良い。
また、図11−1〜3に示すように、上記ウェットスーツに、さらに、着用者の少なくとも膝裏部(43)を除く、腰部より下の背面に強緊締力部(12)を備えても良い。「背面」とは、人体外側において、腰部から膝間接にかけては、大腿筋膜張筋、腸脛靭帯および中殿筋からなる群から選択される一または複数の筋または靭帯の、人体前側の縁またはその近傍(44)よりも人体の後ろ側、膝間接下より踝にかけては長腓骨筋の、人体前側の縁またはその近傍(45)よりも人体の後ろ側であり、かつ人体内側において、大腿部の人体内側において内転筋群(すなわち、恥骨筋、短内転筋、長内転筋、大内転筋、薄筋)から選択される一または複数の筋の人体前側の縁またはその近傍(46)よりも人体の後ろ側、膝間接部にかけては、内側側副靭帯および前長線維からなる群から選択される一または複数の靭帯の人体前側の縁またはその近傍(47)よりも人体の後ろ側、膝間接下より踝にかけては腓腹筋の人体前側の縁に沿って踝まで至るラインまたはその近傍(48)よりも人体の後ろ側を指す。強緊締力部(12)は少なくとも「膝裏部(43)」には配置されないが、当該膝裏部の範囲および形状は、強緊締力部(12)が大腿部の背面の筋肉(例えば、内転筋群、半膜様筋、半腱様筋、大腿二頭筋、大腿筋膜張筋、中殿筋等)、下腿部の背面の筋肉(例えば、長腓骨筋、腓腹筋、ヒラメ筋等)ならびに靭帯(例えば、腸脛靭帯、外側側副靭帯、内側側副靭帯、アキレス腱等)からなる群から選択される一または複数の筋肉、靭帯および/または腱を実質的にサポートできる範囲で適宜決定することができる。
少なくとも、「背面」において腓腹筋の内側頭および外側頭近傍から、半膜様筋、半腱様筋および大腿二頭筋からなる群から選択される一または複数の筋肉の下方部付近にわたる範囲に強緊締力部(12)が配されていなければ良い。特に限定されないが、強緊締力部(12)は例えば、図11(A)〜(D)に示される形状が挙げられる。さらに、強緊締力部(12)は、上記膝裏部(43)に加えて、少なくとも着用者の臀部(58)に配置されていなくても良い(図11(E)〜(L))。上記膝裏部(43)に加えて、少なくとも、「背面」において大殿筋、または大殿筋から半膜様筋、半腱様筋および大腿二頭筋からなる群から選択される一または複数の筋肉の上方部付近にわたる範囲に強緊締力部(12)が配されていなければ良い。またさらに、膝裏部(43)から臀部(58)にかけて、半膜様筋、半腱様筋および大腿二頭筋ならびにその付近に強緊締力部(12)が配置されていなくても良い(図11(M))。ウェットスーツに強緊締力部(12)を着用者の下半身の背面に備えることによって、下半身の背面に存在する筋肉を包括的にサポートすることが可能であり、当該筋肉全体の筋出力を向上させる効果を有する。
また、強緊締力部(12)によって、下半身の背面を加圧してサポートすることによって、マサージ効果を生じ、血液やリンパ球の流れが促進されることによって下半身の背面に存在する筋肉の疲労軽減および疲労回復を促すことができる。さらに、強緊締力部(12)によって下半身の背面に存在する筋肉を包括的にサポートすることによって、肉離れ等の怪我を防止することができる。
本ウェットスーツのサーフィン使用時には、低重心姿勢における着用者の下半身の背面に存在する筋肉の広がりを防ぎ、当該筋肉の振動を抑制することができる。「筋肉の広がり」とは、力を入れることにより筋繊維が太くなり、筋肉全体が膨張することを指す。「筋肉の振動」とは、力を入れることで筋肉が様々な方向に細かく揺れ、振動する事を指す。
上記ウェットスーツには、強緊締力部(12)に代えて、または加えて、図11−3(N)に示すような大腿二頭筋(49)および半腱様筋(50)を部分的にサポートするための強緊締力部(12’)を備えても良い。強緊締力部(12’)は、腸脛靭帯(51)より大腿二頭筋(49)および半腱様筋(50)の筋腹を斜めに横切り脛骨上端近傍(52)に至る強緊締力部(A)と半膜様筋の上方から大腿二頭筋および半腱様筋の筋腹を斜めに横切り腸脛靭帯の下方部または腓骨上端近傍に至る強緊締力部(B)からなり、強緊締力部(A)と強緊締力部(B)は大腿二頭筋および半腱様筋上で交差する。強緊締力部(A)と強緊締力部(B)はそれぞれ、一または複数の部材より構成されても良い。図11−3(N)には、2本の強緊締力部(A)と2本の強緊締力部(B)からなる強緊締力部(12’)を示す。強緊締力部(12’)によって部分的に大腿二頭筋(49)および半腱様筋(50)を加圧してサポートすることによって、マサージ効果を生じ、血液やリンパ球の流れが促進されることによって当該筋肉の疲労軽減および疲労回復を促すことができる。
図12に示すように、本発明のウェットスーツは、上記強緊締力部を複数組み合わせて備えることができる。上記強緊締力部を複数組み合わせて備えることによって、上半身および下半身の筋肉を包括的にサポートすることができ、上記効果を最大限に得ることができる。
上記強緊締力部は、以下の手法によりウェットスーツに付与することができる:
(1)強緊締力部を構成する部材と、ウェットスーツを構成するそれ以外の部材とを所定の形状を有するパーツ(パネルとも呼ばれる)にして、それらを繋ぎ合わせて縫合または接着させることにより各強緊締力部を形成する;
(2)所定の形状を有する強緊締力部を構成する部材を、ウェットスーツ本体(外面または内面、好ましくは内面)の所定の位置に重ね合わせて付着(縫合または接着)させることにより各強緊締力部を形成する。
上記強緊締力部は、手法(1)および(2)のいずれを用いて形成しても良いが、好ましくは強緊締力部(1)、(2)、(3)、(9)、および(12)は手法(1)により形成され、強緊締力部(3’)、(5)、(6)、(6’)、(7)、(8)、(9’)、(10)、(11)および(12’)は手法(2)により形成される。
その他、上記強緊締力部は、ウェットスーツ本体の強緊締力部を配する部分に弾力性を有する合成樹脂またはゴムの溶液等を含浸またはコーティングしてその後乾燥させる方法、弾力性を有する合成樹脂またはゴムのフィルムを積層する方法等によって形成することができる。
上記強緊締力部を構成する部材は、例えば、ポリエステル、ナイロン、リサイクルポリエステル、リサイクルナイロン、ナイロン中空糸、ポリエステル中空糸、ライクラジャージ、シリコン、ゴム(ネオプレン(登録商標)等)、ポリ塩化ビニル、アクリル等が挙げられるがこれらに限定されない。強緊締力部を構成する部材は、SOLインクを用いて着色、印刷されていても良い。好ましくは、強緊締力部(1)、(2)、(3)、(9)、および(12)はポリエステル、ナイロン、リサイクルポリエステル、リサイクルナイロン、ナイロン中空糸、ポリエステル中空糸、ライクラジャージ、ネオプレン(登録商標)またはこれらの組み合わせより形成される。また、好ましくは、強緊締力部(3’)、(5)、(6)、(6’)、(7)、(8)、(9’)、(10)、(11)および(12’)はシリコン、ゴム、ポリ塩化ビニル、アクリル、ナイロン、ポリエステル等から形成され、厚さが0.5mm以下、0.4mm以下、0.3mm以下または0.2mm以下であるものが好ましい。
上記強緊締力部は、特に限定するものではないが、その長さ方向で30〜400gfの緊締力を有することが好ましい。当該緊締力の測定は、当業者に公知の一般的な手法を用いて行うことができる(特許第3012819号)。各強緊締力部の緊締力は全て同一である必要はなく、強緊締力部の部位に応じて、および/または着用者に応じて、それぞれ異なっていても良い。好ましくは、上記手法2により形成される強緊締力部の緊締力は、上記手法1により形成される強緊締力部の緊締力と比べて大きい。図12において、比較的緊締力の強い強緊締力部は黒色で示す。
上記強緊締力部(1)〜(11)および(12’)はバンド状の部材より構成され得るが、その幅は当該強緊締力部の存在部位、用いる部材の有する強緊締力、強緊締力部の形成手法、着用者等の要因に応じて適宜設定することができ、例えば2〜15cmの範囲より適宜選択することができる。ただし、この範囲よりも必要に応じて部分的に狭幅であっても、広幅であっても良い。
上記強緊締力部は、ウェットスーツのタイプ(ファスナー型、ノーファスナー型、フルスーツ、スプリング、ロングスリーブ、シーガル、タッパー、ラッシュガード)に応じて適宜配置することができる。当業者にとって明らかなように、ウェットスーツが例えば上半身型であれば、上記強緊締力部のうち強緊締力部(1)、(2)、(3)、(3’)および(4)からなる群から選択される一または複数の強緊締力部を配置することができる。また、ウェットスーツが例えばシーガルタイプであれば、上記強緊締力部のうち、強緊締力部(3)および強緊締力部(3’)を除く強緊締力部から選択される一または複数の強緊締力部を配置することができる。
本発明のウェットスーツにおいて、上記強緊締力部以外の部分はウェットスーツ製造に従来的に用いられている材料(例えば、ネオプレン(登録商標)、ジャージ生地、起毛素材など、これらに限定されない)より構成される。
本発明のウェットスーツは、部分的に配された強緊締力部を備え、当該強緊締力部により着用者の筋肉および靭帯を加圧してサポートすることができるために、当該筋肉および靭帯の損傷防止および当該筋肉の筋出力の向上を促し、さらに当該強緊締力部を配置することにより生じるマッサージ効果により、当該筋肉の疲労軽減および疲労回復を促すことができる。
1強緊締力部(1)
2強緊締力部(2)
3強緊締力部(3)
3’強緊締力部(3’)
4強緊締力部(4)
5強緊締力部(5)
6強緊締力部(6)
6’強緊締力部(6’)
7強緊締力部(7)
8強緊締力部(8)
9強緊締力部(9)
9’強緊締力部(9’)
10強緊締力部(10)
11強緊締力部(11)
12強緊締力部(12)
12’強緊締力部(12’)
13三角筋の鎖骨部近傍
14肩峰および僧帽筋上部
15三角筋の肩甲棘部近傍
16広背筋
17三角筋
18上腕骨の三角筋粗面
19外腹斜筋下方部近傍
20広背筋上部付近
21腰部正中部
22外側広筋
23大腿直筋
24縫工筋
25内転筋群
26内側広筋
27大腿四頭筋の上方
28大腿四頭筋の筋腹の幅が最大の部分
29外側側副靭帯
30長腓骨筋の上部付近
31内側側副靭帯
32薄筋
33腰部(中殿筋および/または大腿筋膜張筋近傍)
34腸脛靭帯
35膝関節の外側側面
36腓骨筋(長腓骨筋および短腓骨筋)
37踝付近
38アキレス腱
39腓腹筋
40大腿筋膜張筋
41腹部の体側部
42腰部の体側部
43膝裏部
44人体外側の筋または靭帯の人体前側の縁またはその近傍
45長腓骨筋の人体前側の縁またはその近傍
46人体内側の筋の人体前側の縁またはその近傍
47人体内側の靭帯の人体前側の縁またはその近傍
48腓腹筋の人体前側の縁に沿って踝まで至るラインまたはその近傍
49大腿二頭筋
50半腱様筋
51腸脛靭帯
52脛骨上端近傍
53大胸筋下部
54体側部
55腰部
56外腹斜筋
57腹部
58臀部

Claims (12)

  1. 少なくとも上半身部に緊締力の強い部分を備えるウェットスーツ。
  2. 緊締力の強い部分として、
    着用者の大胸筋下部付近より、三角筋の鎖骨部近傍を通り肩峰および僧帽筋上部に至り、該肩峰および僧帽筋上部付近より三角筋の肩甲棘部近傍を通り広背筋上部付近に至るように形成された左右一対の第1の強緊締力部であって、該第1の強緊締力部が以下より選択される少なくとも一つの構成を備える、請求項1記載のウェットスーツ:
    体側部まで延在している;
    着用者の背面において広背筋に沿って腰部まで延在している;および
    着用者の前面において外腹斜筋に沿って腹部まで延在している。
  3. 緊締力の強い部分として、
    着用者の三角筋の鎖骨部近傍より三角筋にほぼ沿って上腕骨の三角筋粗面に至り、該三角筋粗面より三角筋にほぼ沿って三角筋の肩甲棘部近傍に至るように形成された左右一対の第2の強緊締力部を備える、請求項1または2記載のウェットスーツ。
  4. さらに、着用者の橈骨手根屈筋、長掌筋および尺側手根屈筋からなる群から選択される少なくとも1つの筋肉にほぼ沿うように形成された左右一対の第3の強緊締力部および/または着用者の三角筋の人体前側より螺旋状に上腕三頭筋の外側頭および長頭を横切り尺側手根屈筋に至り、該尺側手根屈筋に沿って手首まで至るように形成される左右一対の第3’の強緊締力部を備える、請求項1〜3のいずれか1項記載のウェットスーツ。
  5. さらに、着用者の広背筋上部付近より腰部正中部に至るように形成された左右一対の第4の強緊締力部を備える、請求項1〜4のいずれか1項記載のウェットスーツ。
  6. さらに、
    着用者の外側広筋から大腿直筋および縫工筋の筋腹を横切り、内転筋に至るように形成された左右一対の第5の強緊締力部;ならびに/あるいは
    着用者の外側広筋から縫工筋に沿うことなく大腿部の前側を通り、かつ第5の強緊締力部と交差することなく該内側広筋に至るように形成された左右一対の第6の強緊締力部、
    を備える、請求項1〜5のいずれか1項記載のウェットスーツ。
  7. さらに、
    着用者の外側側副靭帯を実質的にサポートしかつ長腓骨筋に沿って長腓骨筋の上部付近まで延在するように形成された左右一対の第7の強緊締力部、および
    着用者の内側側副靭帯を実質的にサポートしかつ膝蓋骨下方において膝間接内側から前側を通り第7の強緊締力部に連結するように形成された左右一対の第8の強緊締力部、
    を備える、請求項1〜6のいずれか1項記載のウェットスーツ。
  8. さらに、着用者の腰部から腸脛靭帯にほぼ沿って膝関節の外側側面を通り、踝付近まで至るように形成された左右一対の第9の強緊締力部を備える、請求項1〜7のいずれか1項記載のウェットスーツ。
  9. さらに、着用者のアキレス腱を実質的にサポートしかつ腓腹筋の下方付近に沿って延在するように形成された左右一対の第10の強緊締力部を備える、請求項1〜8のいずれか1項記載のウェットスーツ。
  10. さらに、着用者の大腿筋膜張筋から腹部の体側部および/または腰部の体側部を実質的にサポートするように形成された左右一対の第11の強緊締力部を備える、請求項1〜9のいずれか1項記載のウェットスーツ。
  11. さらに、少なくとも着用者の膝裏部を除く下半身の背面に形成された第12の強緊締力部を備える、請求項1〜10のいずれか1項記載のウェットスーツ。
  12. 第1〜第12および第3’の強緊締力部から選択される一または複数の強緊締力部とそれ以外の部分とをそれぞれ所定のパーツにして、それらが繋ぎ合わされて形成されているか、または第1〜第12および第3’の強緊締力部から選択される一または複数の強緊締力部がウェットスーツ本体に付着されることによって形成されている、請求項11記載のウェットスーツ。
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