JP3121074U - ダイビングスーツ用複合式布材 - Google Patents
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Abstract
【課題】優れた弾性と高い伸び性、耐磨耗性、撥水性、非吸水性、耐水解性、耐黄ばみ性及び多様な色や模様の変化等の特性を備え、ダイビングや水上スポーツ用衣類等に用いるダイビングスーツ用複合式布材を提供する。
【解決手段】PU薄膜層1、発泡ゴム層2、弾性布質層3から構成される。発泡ゴム層が軟質の膠体を発泡させたものから成ると共に引き伸ばし性と柔軟性を備えており、発泡ゴム層の底面に弾性布質層が貼付されると共に発泡ゴム層の底面が弾性布質層で覆われ、発泡ゴム層の表面に剥離紙転写法でPU薄膜層が転写されて一体に形成される。
【選択図】図2
【解決手段】PU薄膜層1、発泡ゴム層2、弾性布質層3から構成される。発泡ゴム層が軟質の膠体を発泡させたものから成ると共に引き伸ばし性と柔軟性を備えており、発泡ゴム層の底面に弾性布質層が貼付されると共に発泡ゴム層の底面が弾性布質層で覆われ、発泡ゴム層の表面に剥離紙転写法でPU薄膜層が転写されて一体に形成される。
【選択図】図2
Description
本考案は、ダイビングスーツに用いられる軟性の布材として好適なダイビングスーツ用複合式布材に関する。
ダイビングスーツの布材は、弾性を備えた布材に属し、現在のダイビングスーツ(または水上スポーツの布材からなる衣類)の布材の構造は、主に次の2つの形態に分けることができる。
1つは二面弾性布材のプレスによる一体成型である。また、他の1つはより先進的なダイビングスーツ布材であり、複合材料を採用して作られ、主として弾性布材の一面に一層の油性のPU(ポリウレタン)ゲルを塗布し、色の変化をもたせ、実用性を向上したものである。
前記二面弾性布材のプレスによる一体成型の布材は、高い靭性を備えているものの、良い弾力特性及び必要となる伸び性が完全に失われ、特に軟質性に欠けるため、このような布材から成るダイビングスーツは着脱に非常に労力を必要とし、ダイビングスーツの着脱を不便且つ面倒にしている。このほか、潜水すると、布材の吸水性による引っ張り力と水の抵抗力が大きすぎ、水中での活動において不便であるほか、体力を消耗することも大きな欠点である。また、高い撥水性による迅速な乾燥能力も備えていない。
また、前記複合材料から成るダイビングスーツは、油性PUゲルの重金属汚染の問題があり、直接皮膚に接触すると人体に対しダメージを与えるほか、水解または酸、アルカリの浸蝕下で油性PUゲルの溶解や剥落が起こる。このため、国外ではこの環境に対して害のある複合材料から成る布材はすでに使用が禁止されている。また、これ以外にも、この複合材料から成る布材は、弾力性や伸び性、撥水性、耐引っかき性、耐磨耗性等の構造上の要求においても顕著な改善はみられない。
本考案はこれに鑑みてなされたもので、その目的は、優れた弾性と高い伸び性、耐磨耗性、撥水性、非吸水性、耐水解性、耐黄ばみ性及び多様な色や模様の変化等の特性を備え、ダイビングや水上スポーツ用衣類等に用いるダイビングスーツ用複合式布材を提供することにある。
請求項1に係るダイビングスーツ用複合式布材は、上記課題を解決するために、PU薄膜層、発泡ゴム層、弾性布質層から構成され、前記発泡ゴム層が軟質の膠体を発泡させたものから成ると共に引き伸ばし性と柔軟性を備えており、前記発泡ゴム層の底面に前記弾性布質層が貼付されると共に前記発泡ゴム層の底面が前記弾性布質層で覆われ、前記発泡ゴム層の表面に剥離紙転写法で前記PU薄膜層が転写されて一体に形成されたことを特徴とする。
請求項2に係るダイビングスーツ用複合式布材は、請求項1に係るダイビングスーツ用複合式布材において、前記PU薄膜層が、必要な色と図柄を転写可能であることを特徴とするものである。
前記PU薄膜層は、剥離紙転写法により前記発泡ゴム層の表面に貼り合わせられ、その表面に高い撥水性と必要な色や模様を有する層を形成すると同時に、前記PU薄膜層が発泡ゴム層の表面に高勒性を有する保護層を形成する。また、前記PU薄膜層が持つ優れた伸び性が発泡ゴム層の必要な弾性と伸び作用に伴い、高度な伸びと広がり効果を発揮する。
前記弾性布質層は、非常に優れた弾性機能を備えているほか、薄く軟らかな特質を有しており、プレス貼り合わせ方式で発泡ゴム層の底面に貼り付けられる。弾性布質層は、発泡ゴム層の底面を覆って効果的に保護するだけでなく、物体表面を覆う媒介層にもなり、ダイビングスーツ材についていえば、この弾性布質層は人体の皮膚に接触する最良の保護層となる。
本考案のダイビングスーツ用複合式布材は、以下の特性を有しているものである。
弾性に優れている。発泡ゴム層が持つ弾力性に表層のPU薄膜層と底層の弾性布質層を組み合わせ、高い弾性を持つ。従って、ダイビングスーツに求められる人体へのフィット効果を得ることができる。
伸び性に優れている。高度な伸びと、伸びた後の優れた回復機能を有しているため、高いフィット性を必要とするダイビングスーツに用いると、着脱を楽に素早く行うことができ、非常に便利である。
耐磨耗性に優れている。PU薄膜層が持つ靭性が耐磨耗性と耐引っかき性を形成し、軟質性の発泡ゴムもまた高度な軟質特性と衝撃の吸収を提供するため、複合的相乗効果を形成することができる。
撥水性に優れている。PU薄膜層と発泡ゴム層が吸水しないという前提下において、PU薄膜層が発泡ゴム層表面でさらに撥水層を形成することになり、高い撥水性(水が付着しない、吸水しない)機能のほか、耐腐蝕性と耐酸・アルカリ特性を備えている。
耐水解性を備えている。PU薄膜層、発泡ゴム層と弾性布質層は水に触れても転化せず、且つ、PU薄膜層、発泡ゴム層と弾性布質層すべてが持つ浮水性により、大幅に水上または水中での使用効果を強化することができ、特に、発泡ゴム層の材料は発泡成型で成るため、長時間水中に浸されても全く変化せず、また機能上の変質問題もない。このほか、PU薄膜層の保護により、水中での抵抗力を低くすることができるだけでなく、大幅にその使用寿命を延長することができる。
耐黄ばみ性を備えている。PU薄膜層と発泡ゴム層は酸化や酸、アルカリの侵蝕または日照(紫外線破壊)を受けて発生する色の変化や黄ばみの問題がない。本考案の発泡ゴム層はゴム発泡成型により成るため、材質が非常に安定しており、さらにPU薄膜層の高い撥水性と耐酸化性、耐酸・アルカリ性により、効果的に黄ばみと日照による紫外線破壊の問題を回避することができる。同時に、手入れと洗剤での洗浄に対する耐性が相対的に優れている。
PU薄膜層は豊富な色彩と模様の変化を実施することができるため、本考案の布材料を利用して多様な色の外観や動物模様や皮模様、幾何図柄、ストライプ等を実施することができ、最低の製造コストで本考案の実用性と付加価値を向上できる。
上述の構造特性で述べたように、本考案の具体的な実施においては「発泡ゴム」が主に重要であり、耐磨耗性と耐ひっかき性、表面の撥水性はPU薄膜層により形成し、防水と浮水機能は発泡ゴム層の防水特性から得ると共に、弾性を備えた布質層が物体表面に貼り付く媒介層となる。
上述のように、本考案が属する技術分野は、ダイビングスーツ、キャップ、釣用ズボン、防水手袋、バッグ等の潜水や水上スポーツに関連する衣類の布材料に関し、優れた弾性と高い伸び性、耐磨耗性、撥水性、非吸水性、耐水解性、耐黄ばみ性及び多様な色や模様の変化等の特性を利用し、潜水や水上スポーツの各種産業に革新的な製品を提供することができるものである。
以下、本考案の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。図1、図2、図3に示すように、本考案のダイビングスーツ用複合式布材は、PU(ポリウレタン)薄膜層1、発泡ゴム層2、弾性布質層3から構成される。発泡ゴム層2は、軟質の膠体を発泡させたものから成り、高度な伸び性と柔軟性を備えている。この発泡ゴム層2の底面にプレス貼り合わせ方式で一層の弾性布質層3を設け、効果的に発泡ゴム層2の底面を覆って補強する。弾性布質層3は、使用時においては、物体表面に貼り付く媒介層または接触層をなす。
発泡ゴム層2の表面は、剥離紙で転写を行い、極めて薄いPU薄膜層1を、例えば、ローラによる加熱及び加圧によって、発泡ゴム層2の表面に転写・貼り合わせし、PU薄膜層1、発泡ゴム層2と弾性布質層3が一体となった複合式の軟質で且つ皮質に似た布材構造を形成する。
図3に示すように、本考案の外観と断面構造から見ると、本考案のダイビングスーツ用複合式布材の全体の形態は、軟性皮質の特性と同じようであり、縫い合わせや定型がしやすく、伸び性に優れる等、製品とするための基本的な特性を備えている。特に、PU薄膜層1から構成される表層は、耐磨耗性、耐ひっかき性、高度な表面撥水性を有し、同時に、実施上もまた多様な色と図柄、模様の転写を行うことができる。
1 PU薄膜層
2 発泡ゴム層
3 弾性布質層
2 発泡ゴム層
3 弾性布質層
Claims (2)
- PU薄膜層、発泡ゴム層、弾性布質層から構成され、前記発泡ゴム層が軟質の膠体を発泡させたものから成ると共に引き伸ばし性と柔軟性を備えており、前記発泡ゴム層の底面に前記弾性布質層が貼付されると共に前記発泡ゴム層の底面が前記弾性布質層で覆われ、前記発泡ゴム層の表面に剥離紙転写法で前記PU薄膜層が転写されて一体に形成されたことを特徴とするダイビングスーツ用複合式布材。
- 前記PU薄膜層が、必要な色と図柄を転写可能であることを特徴とする請求項1に記載のダイビングスーツ用複合式布材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006000511U JP3121074U (ja) | 2006-01-30 | 2006-01-30 | ダイビングスーツ用複合式布材 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006000511U JP3121074U (ja) | 2006-01-30 | 2006-01-30 | ダイビングスーツ用複合式布材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3121074U true JP3121074U (ja) | 2006-04-27 |
Family
ID=43471207
Family Applications (1)
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JP2006000511U Expired - Fee Related JP3121074U (ja) | 2006-01-30 | 2006-01-30 | ダイビングスーツ用複合式布材 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3121074U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011032599A (ja) * | 2009-07-31 | 2011-02-17 | Hidesuke Hayashi | サポート機能を備えるウェットスーツ |
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2006
- 2006-01-30 JP JP2006000511U patent/JP3121074U/ja not_active Expired - Fee Related
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