JP3049431U - マリンスーツ - Google Patents

マリンスーツ

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JP3049431U
JP3049431U JP1997010645U JP1064597U JP3049431U JP 3049431 U JP3049431 U JP 3049431U JP 1997010645 U JP1997010645 U JP 1997010645U JP 1064597 U JP1064597 U JP 1064597U JP 3049431 U JP3049431 U JP 3049431U
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JP
Japan
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marine
suit
synthetic rubber
bellows
rubber sheet
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JP1997010645U
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由和 高寺
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、従来の問題点を解消し、運動動作
に対する追従性の悪さの欠点をカバーし、特に着用者の
関節部や屈曲部にかかる負荷を低減し、これにより運動
中に屈曲部に付与される拘束感を低減することができる
ものである。 【解決手段】 合成ゴムシート、又は、該合成ゴムシー
トをその一部に用いて形成した複合材料からなるマリン
スーツであって、該マリンスーツの着用者の関節部又は
屈曲部に相当する部位にベローズが形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、マリンスーツに関し、さらに詳しくは、運動中の着用者の屈曲部に 付与される拘束感を低減するマリンスーツに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、サーフィン、ウインドサーフィン、ボディボード、スキン・スキュ ーバダイビング、水上スキー、ウエィブボード及びフィッシングなどのレジャー の際に使用されるウェットスーツやドライスーツなどのマリンスーツは合成ゴム シートを用いて作成されている。該合成ゴムシートはその片面、又は両面に合成 繊維からなる伸縮性の編地などを貼り合せて使用することにより、補強の効果や 着用時の着心地性向上に努めてきた。
【0003】 ところで、寒冷地で使用するマリンスーツは十分な保温性を持たせるために、 例えば、該合成ゴムシートの厚みを5mm以上とし、マリンスーツの形状も長袖 、長ズボンのフルスーツとする必要がある。このためかかるマリンスーツは可撓 性、伸縮性に乏しいので身体の運動動作に対しての追従性が悪く、従って運動中 に屈曲部分に付与される拘束感が大きく着心地感を低下させていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、このような従来の問題点を解消し、運動動作に対する追従性の悪さ の欠点をカバーし、特に着用者の関節部や屈曲部にかかる負荷を低減し、これに より運動中に屈曲部に付与される拘束感を低減することができるマリンスーツを 提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、合成ゴムシート、又は、該合成ゴムシートをその一部に用いて形成 した複合材料からなるマリンスーツであって、該マリンスーツの着用者の関節部 又は屈曲部に相当する部位にベローズが形成されていることを特徴とするマリン スーツである。
【0006】 以下、本考案を詳細に説明する。 本考案でいうマリンスーツとは、スポーツ用衣服のうち、水上、又は、水中で 行うスポーツなどにおいて着用するか、又は、それに準ずる湿潤状態の場所で使 用するものをいう。
【0007】 本考案のマリンスーツは、合成ゴムシート、又は、それを用いて形成した複合 材料からなるものであって、該合成ゴムシートはネオプレンゴムやイソプレンゴ ム或いはクロロプレンゴムなどの公知の合成ゴムからなり、独立した小気泡を多 数含むスポンジ状シートの形態を有するものが好ましく使用される。また、該合 成ゴムシートには、その片面、若しくは、両面にナイロン、ポリエステル、又は アクリル繊維等の合成繊維製の丸編地や緯編地、或いはトリコットのような経編 地をラミネートし、複合材料としたものが好ましく使用される。
【0008】 さらに、上記合成ゴムシートを2枚積層し、該2枚の合成ゴムシートの間に空 気封入セルを設けたものを使用しても構わない。該空気封入セルを形成する例と しては、該2枚の合成ゴムシートの中間に挟むようにして積層される中間層シー トを準備し、該中間層シートには空気封入セルとなるべき種々の形状をした孔を 穿設しておいて、該中間シートと該2枚の合成ゴムシートとを積層し接合せしめ て前記の種々の形状をした孔に空気を封入して空気封入セルを形成させる方法な どが例示される。この場合に該中間層シートの材質は前記の合成ゴムシートと同 じ材質のものが使用できるが、他の異なる材質のものであってもよい。
【0009】 また、空気封入セルを設ける他の例として、ポリエチレン、ポリ塩化ビニール 、ポリエステルなどのフィルムを2枚以上積層させ、空気封入セルとなるべき箇 所の周辺を接着剤を使用して接合するか、若しくは溶融圧着して空気封入セルを 形成させる方法が例示される。
【0010】 上記空気封入セルは独立して形成された複数個からなるものが好ましく例示さ れるが、該空気封入セルの個数、及び形状は特に限定されるものではない。
【0011】 本考案のマリンスーツは、該マリンスーツの特定部位にベローズ(蛇腹)を形 成させることが重要である。この場合、特定の部位とは、運動により大きな屈曲 、屈伸を受ける部分であって、マリンスーツ着用者の肩部、ヒジ部、腰部、又は 膝等に相当する部位であり、これらの部位の全てにベローズを用いるものや、こ れらの部位のいずれかにベローズを使用するものなどが例示される。
【0012】 例えば、図1に示すものは、合成ゴムシート1からなるマリンスーツであって 、肩から脇下にかけての袖付部にベローズ2を設けた例であり、3は防水ファス ナーを示す。図2は該袖付部の他にヒジ部及び膝部にも該ベローズ2を使用した 例であり、図3に示すものは図2のベローズに加えて腰部背面にもベローズ2を 設けた例を示す。図1、図2、は本考案のマリンスーツの例を示し、マリンスー ツを前から見た斜視図を、図3は同じく本考案のマリンスーツの他の例を示し、 マリンスーツを後ろから見た斜視図である。
【0013】 上記のベローズ(蛇腹)は、本考案のマリンスーツの特定部位に使用するパー ツであって、合成ゴムシートやその複合材料、若しくは可撓性のある他の材料を 使用して、折れ目や波型の撓みによる襞や曲り構造部分を形成し、該襞や曲り構 造部分により該合成ゴムシートやその複合材料が有するそれ自身の伸縮性では得 られない構造上の伸縮性を付与するものである。
【0014】 該襞や曲り構造部分は、図4(a)に示すように折れ曲って形成される重畳構 造を有するもの(襞)や、図4(b)に示すように緩やかな波形状に曲がった構 造を有するものなどが例示され、場合によっては該襞と曲がり構造部とを組合わ せた構造のものとして使用してもよい。図4は本考案に使用するベローズの断面 を模式的に示した断面図である。
【0015】 なお、該ベローズは取付ける部位によって形状が異なっていても良く、袖付部 、ヒジ部、膝部に使用するものでは筒状のものが使用され、腰部背面等に使用す るものでは、筒状ではなく平らな形状のものを使用することが好ましい。
【0016】 なお、本考案に使用するベローズの襞や曲り構造分の山や波の数は1個でもよ いが2〜5、又はそれ以上の複数個であっても良く、何ら限定されるものではな い。また、該ベローズの作成に使用する材料は、前記のように合成ゴムシートや その複合材料、若しくは可撓性のある他の材料(例えば、天然ゴム等)を使用す ることができるが、気密性が大で容易には水が浸透しないものを使用することが 好ましく、これにより保温性の高いマリンスーツとすることができる。
【0017】 本考案のマリンスーツの形状は、図1〜3のような上下繋ぎ服とすることによ りその効果が発揮されるが、長袖、及び、長ズボン、又は、そのいずれか一方を 有するものでもベローズが好ましく機能することができる。また、上下セパレー トタイプのマリンスーツであってもよい。また、半袖、半ズボンタイプのもので は、腹部や腰部背面にベローズを有するものが前後の屈伸の際にその効果が得ら れる。また、該寒冷地用のマリンスーツには保温性の点から合成ゴムシートに厚 手のものを使用するため、本考案のマリンスーツとすることによりさらに顕著な 効果が得られる。
【0018】
【実施例】
以下、実施例により本考案をさらに詳細に説明する。なお、本考案はこの実施 例によりなんら制限されるものではない。実施例で使用した衣服圧の測定は下記 の方法により行った。 (1)衣服圧の測定 被験者が測定対象の衣服を着用して腕組み、前屈、蹲踞等の動作を行い、その 時の測定部位(ベローズ配置個所、又は、それに相当する部位)において、屈曲 部の頂点に取付けた圧力ゲージ計(共和精工(株)製、歪みゲージ式)を用いて 前記運動に伴う衣服圧(mmHg)を計測する。
【0019】 [実施例1] 合成ゴムシートとして、厚さが5mmのクロロプレンゴムスポンジシートを用 いて身頃部と長袖部とを裁断し、別途、肩から脇下の袖付部に用いるベローズと して、厚さ3mmのクロロプレンゴムスポンジシートを用いて3山の襞を有する ものを作成し、該ベローズ及び前記身頃部、袖部を合成ゴム接着剤により接合し て図1に示すような半ズボンタイプのマリンスーツを作成した。該マリンスーツ を着用した被験者が前で腕組をする運動(以下、腕組みという)を行いこの時の 衣服圧を測定した。測定結果を表1に示す。
【0020】 [比較例1] 合成ゴムシートとして、実施例1で使用したと同様のものを使用して身頃部と 長袖部を裁断し、ベローズを使用することなく図1に示す半ズボンタイプのマリ ンスーツを作成した。実施例1と同様の動作を行い、この時の衣服圧を実施例1 と同一個所において測定した。測定結果を表1に併せて示す。
【0021】 [実施例2] 合成ゴムシートとして、実施例1と同様のクロロプレンゴムスポンジシートを 用いて身頃部と長ズボン部を一体としたもの、及び長袖部を裁断し、別途、袖付 部、ヒジ部、膝部及び腰部背面に使用するベローズとして、実施例1と同様のク ロロプレンゴムスポンジシートを用いて3山の襞を有するものを作成し、該ベロ ーズ及び身頃部と長ズボン部、袖部を実施例1と同様に接合して図3に示すよう な長袖、長ズボンタイプのマリンスーツを作成した。該マリンスーツを着用した 被験者が、前記の腕組みの他に前屈、蹲踞の動作を行ったときの衣服圧を測定し た。測定結果を表1に併せて示す。
【0022】 [比較例2] 合成ゴムシートとして、実施例2で使用したものを使用して身頃部と長ズボン 部を一体としたもの、及び長袖部を裁断し、ベローズを使用することなく図3に 示すような長袖、長ズボンタイプのマリンスーツを作成した。実施例2と同様の 動作を行いこの時の衣服圧を測定した。測定結果を表1に併せて示す。
【0023】
【表1】
【0024】 表1に示すように、実施例1〜2のベローズ装着部位の衣服圧は、ベローズを 使用していない比較例1〜2に比べて著しく小さくなっており、運動拘束性が緩 和されていることが数値の上からも確認された。 (注)考案の詳細な説明中ウインドサーフィンは登録商標である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のマリンスーツの例を示す斜視図であ
る。
【図2】本考案のマリンスーツの他の例を示す斜視図で
ある。
【図3】本考案のマリンスーツのさらに他の例を示す斜
視図である。
【図4】本考案に使用するベローズの断面を模式的に示
した断面図である。
【符号の説明】
1 合成ゴムシート 2 ベローズ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成ゴムシート、又は、該合成ゴムシー
    トをその一部に用いて形成した複合材料からなるマリン
    スーツであって、該マリンスーツの着用者の関節部又は
    屈曲部に相当する部位にベローズが形成されていること
    を特徴とするマリンスーツ。
  2. 【請求項2】 複合材料が、合成ゴムシートに編地をラ
    ミネートした複合材料である請求項1記載のマリンスー
    ツ。
JP1997010645U 1997-12-02 1997-12-02 マリンスーツ Expired - Lifetime JP3049431U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011032599A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Hidesuke Hayashi サポート機能を備えるウェットスーツ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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