JP2011031841A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルトのコードとこのコードを埋設するゴムとの接着劣化を伴うことなしに、タイヤの諸特性(高速耐久性、ロードノイズ、転がり抵抗等)の改善を図ることができる、新規な空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】本発明の空気入りタイヤは、ベルト層6がタイヤの半径方向の最も外側に位置する第1のベルト7と、この第1のベルト7の内側に配置される第2のベルト8の少なくとも2層からなり、第1のベルト7が、スチール製コード7aを備えかつ溝部3aの溝底直下に位置するコードの群を第2のベルト8に近づけて、その層間ゲージを小さくした近接コード配列としたものであることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、乗用車等の一般車両に装着して好適な空気入りタイヤに関するものであり、特にゴム内部への水の浸透に起因した、ベルトのコードとこのコードを埋設するゴムとの剥離(接着劣化)を効果的に回避しようとするものである。
乗用車等の一般車両に装着されるタイヤにおいては、高速耐久性のさらなる改善、ロードノイズのさらなる低減、転がり抵抗のさらなる軽減が求められており、そのためには、ベルトの最外層にタイヤの周方向に対する角度が実質的に0°となるスチール製のコードを巻回したスパイラル層を設け、ベルトの剛性を高めるのが有効であり、この点に関する先行技術としては、特許文献1に開示されたタイヤが知られている。
特開2006−69338号公報
ところで、最も外側のベルトにスチール製コードを適用すると、タイヤのトレッド部に形成された溝部の溝底を通してタイヤの内部に水が浸透した場合に、これに起因してスチール製コードに錆が発生し、周囲のゴムとの接着が劣化しやすくなることが懸念されていた。スチール製コードのこのような不具合を解消するには、スチール製コードの位置はそのままにして、トレッド部を厚くすることが考えられるが、この場合はタイヤの質量の増加となり、乗用車の燃費の点からも、またタイヤの転がり抵抗を軽減する点からも好ましくない。一方前記トレッド部及び溝の深さはそのままにして、スチール製コードの位置を内側に寄せた場合には、このスチール製コードのさらに内側に配列された他のコードとの距離が短くなり、これら2つのコード間でゴムが変形できる領域が狭くなるため、タイヤに荷重や横力が加わった際に、前記スチール製コードを配列したベルトと前記他のコードを配列したベルトとの層間で、セパレーションが起こることがあり、このような問題に対処しうる空気入りタイヤはいまだ存在していないのが現状であった。
本発明の課題は、上述したようなコードとゴムとの接着劣化を伴うことなしに、タイヤの諸特性(高速耐久性、ロードノイズ、転がり抵抗等)の改善を図ることができる、新規な空気入りタイヤを提供することにある。
本発明は、少なくとも1本の溝部によって区画された複数の陸部を有するトレッド部と、このトレッド部からサイドウォール部を経てビード部に至るまでトロイダル状に延在させるとともに、ビード部に配置したビードコアの周りでその端部を内側から外側へ巻き返した少なくとも1枚のカーカスプライと、このカーカスプライとトレッド部との間に配置されるベルト層とを備えた空気入りタイヤにおいて、
前記ベルト層は、タイヤの半径方向の最も外側に位置する第1のベルトと、この第1のベルトの内側に配置される第2のベルトの少なくとも2層からなり、
前記第1のベルトは、スチール製コードを備え、かつ前記溝部の溝底直下に位置するコードの群を前記第2のベルトに近づけて、その層間ゲージを小さくした近接コード配列としたものであることを特徴とするものである。
上記の構成になるタイヤにおいて、前記第1のベルトのコードは、タイヤの赤道とほぼ平行に伸びる周方向コードであるであることが望ましい。
上記の構成になるタイヤにおいて、前記周方向コードは、螺旋状に巻回したスパイラルコードであることが望ましい。
上記の構成になるタイヤにおいて、前記第1のベルトと第2のベルトとの層間ゲージをgとし、層間ゲージを小さくした領域における第1のベルトと第2のベルトとの層間ゲージをgとした場合に、gとgの関係が、0.2<g/g<0.9の条件を満足するものであることが望ましい。
溝部の溝底直下に位置する第1のベルトのスチール製コードの群を前記第2のベルトに近づけて、その層間ゲージを小さくした近接コード配列としたため、前記溝底直下から第1のベルトのコードまでの距離が長くなり、水の浸透によるスチール製コードの錆を抑えることができる。また前記近接コード配列以外の領域では2つのコードの配置間隔を十分に確保することができるのでベルト層間のセパレーションの発生を抑えることができる。一方、近接コード配列の領域では2つのコードの間隔は狭いが、溝部は路面に接地しておらず、トレッド部からの荷重の影響を直接受けないためにベルト層間でのゴムの歪は小さくなり、この領域においてセパレーションの発生は抑制される。
一般にトレッド部に形成する溝部は、タイヤの赤道と平行な周方向の溝(以下リブ溝という)の方が、タイヤの赤道と直交する幅方向の溝(以下ラグ溝という)よりも深いため、スチール製コードまでの距離はリブ溝の溝底直下が一番短くなる。第1のベルトのコードを周方向コードとすることで、錆が最も発生しやすいリブ溝に対して近接コード配列を形成することが容易となる。
周方向コードを、螺旋状に巻回したスパイラルコードとすることで、ベルトの剛性が高くなり、ベルト層を構成するベルトの数を減らしても必要な強度を満足でき、減らした分の空間により溝底からスパイラルコードまでの距離を確保しやすくなる。
層間ゲージgとgの関係を、0.2<g/g<0.9の条件とすることで、高速耐久性を損なうことなしに接着劣化を抑制することが可能となる、最適な近接コード配列を形成することができる。
本発明にしたがう空気入りタイヤの実施の形態につき、タイヤ子午線断面をタイヤの半部について示した図である。 図1の拡大図であって、トレッドのリブ溝部周辺の構造を示した図である。 層間ゲージの定義を示した図である。 タイヤ周方向断面の拡大図であって、トレッドのラグ溝部周辺の構造を示した図である。 本発明にしたがう空気入りラジアルタイヤの他の実施の形態を示した図であり、(a)はタイヤの赤道Sに対し斜めに繋がる溝を形成したタイヤのトレッドパターンを示した図、(b)は図5(a)のX−X断面を示した図、(c)は図5(a)のY−Y断面を示した図である。 /gと接着劣化、高速耐久との関係を示した図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。
図1は本発明にしたがう空気入りタイヤの実施の形態につき、タイヤ子午線断面をタイヤの半部について示した図であり、図2は図1の拡大図であって、トレッドの溝部周辺の構造を示した図であり、図3は層間ゲージの定義を示した図であり、図4はタイヤ周方向断面の拡大図であって、トレッドのラグ溝部周辺の構造を示した図である。
図1における1は、タイヤの周方向につながる一対のビード部であり、2は、これらビード部1からそれぞれタイヤのほぼ半径方向外側に向かって延びる一対のサイドウォール部であり、3は、これらサイドウォール部2の延伸端に跨って繋がり、トロイダル形状をなすトレッド部である。
トレッド部3は、少なくとも1本の溝部3aと、この溝部3aによって区画された陸部3bを有している。前記溝部3aはタイヤの赤道Sと平行なリブ溝であっても、またタイヤの赤道Sと直交するラグ溝であってもよく、溝部3aと陸部3bで形成されるトレッドパターンは自由に変更することが可能である。
4は、ビード部1に配設した一対のビードコアであり、このビードコア4はタイヤの周方向に延びてリング形状をなしている。
5は、前記一対のビードコア4に跨って繋がる少なくとも1枚のカーカスプライであり、このカーカスプライ5は、それぞれのビードコア4の周りにその端部を内側から外側に向かって巻き返している。このカーカスプライ5には、補強用のコードが配列されている。このコードはタイヤの赤道Sに対してどのような角度で延伸するものであってもよいが、一般にはタイヤに必要な各種性能を満足させるため、タイヤの赤道Sとほぼ直交する方向とするのが好ましい。ここでほぼ直交とは、具体的にはタイヤの赤道Sに対する角度が85°〜95°の範囲であることを意味するものであって、製造上の誤差を考慮したものである。またこのコードは各種選択可能であり、例えばアラミド、ポリエチレン、ナイロン等の有機繊維、ガラス繊維、スチール等から採用される。
6は、前記カーカスプライ5に対しタイヤの半径方向外側に配置される、ベルト層である。このベルト層6は、このベルト層6の最も外側に位置する第1のベルト7と、この第1のベルト7に対しタイヤの半径方向内側に配置される第2のベルト8の少なくとも2層からなるものであって、図1の例示においては第2のベルト8の内側にさらに第3のベルト9を備える3層からなるものとして表示されている。
第1のベルト7は、スチール製のコード7aを備えている。コード7aはタイヤの赤道Sに対してどのような角度で延伸するものであってもよいが、一般には前記リブ溝が最も深い溝であり、このリブ溝の直下から水が浸透しやすいために、タイヤの赤道Sとほぼ平行に延びる周方向コードとすることが好ましい。ここでほぼ平行とは、具体的にはタイヤの赤道Sに対して0°〜5°の範囲であることを意味するものであって、製造上の誤差を考慮したものである。周方向コードは、タイヤの赤道面Sと平行に複数配列して構成しても良いし、螺旋状に巻き回したスパイラルコードとして構成しても良い。
第2のベルト8は、コード8aを備えており、このコード8aは、通常使用されるタイヤのベルトコードと同様に、周方向及び幅方向ともトレッド部3の接地面とほぼ平行となるように配列されている。コード8aは、アラミド、ポリエチレン、ナイロン等の有機繊維、ガラス繊維、スチール等各種材料から選択することができる。コード8aはタイヤの赤道Sに対してどのような角度で延伸するものであってもよいが、タイヤ径方向の柔軟性を確保するために必要なパンタグラフ効果を得るため、前記カーカスプライ5のコード及び前記第1のベルトのコード7aとは、タイヤの赤道Sに対する角度が異なるように配列するのが好ましい。
前記ベルト層6を3層からなるものとする場合は、前記第2のベルト8のコード8aと前記第3のベルト9のコード9aを、タイヤの赤道Sに対して対称となる角度にそれぞれ傾けて延伸させた、交錯ベルトとすることが好ましい。
図3は、層間ゲージの定義を示した図であって、ほぼ平行に配列した2つのコードの外形からの最短距離を層間ゲージとする。
前記第1のベルト7のコード7aは、図2に示すように、溝部3aの溝底直下に位置するコードの群が前記第2のベルト8に近づいた近接コード配列となっている。この近接コード配列となっている領域Mは、第1のベルト7と第2のベルト8との層間ゲージgに対し層間ゲージg(以下狭小層間ゲージgという)となっている。このためコード7aは、溝底直下にて凹部を有する断面形状となり、近接コード配列となっている領域Mにおけるコード7aから溝部3aの溝底までの寸法bは、近接コード配列を設けない場合よりも長くなる。
前記コード7aの近接コード配列の幅Aは、溝部3aの溝底の幅Aより狭くても、近接コード配列の一部においては前記寸法bを長くできる点で効果はあるが、幅Aよりも広くしたほうが、近接コード配列の全部にわたって寸法bを長くできるため、より好ましい。
前記領域Mは、図2に示すリブ溝と周方向コードのように、溝部3aとコード7aが平行に延びる場合に限られず、図4に示すラグ溝と周方向コードのように、溝部3aとコード7aが直交する場合であっても、その形状を形成することが可能である。
前記領域Mは、例えば図5(a)に示すように、タイヤの赤道Sに対して斜めに方向を交互に変えながら連続して繋がる溝(ジグザグ溝)である場合には、X−X断面を示す図5(b)及びY−Y断面を示す図5(c)に表されるように、近接コード配列の幅Aを広げて一定の幅とし、溝底が幅Aのいずれかの部分に含まれるようにしてもよい。このようにすることで、トレッド部の溝の形状に対応して近接コード配列を複雑に組み合わせる必要が無くなり、より簡易な形状とすることができる。
また前記領域Mは、コード7aを第1のベルト7に配列する際、ベルトのゴムの厚みや硬度を部分的に変えてコード7aの凹部の位置や深さに対応するようにして形成してもよいし、通常のコード入りベルトと同様に一列にコード7aを配列させたベルトを製造し、前記凹部を有する形状となるように、ベルトにくせ付けを行うことにより形成してもよい。
前記寸法bは、コード7aが溝部3aから露出することがないように、また領域Mにおいて層間ゲージが短くなりすぎることがないように、1.5mm〜3mmの範囲とすることが好ましい。
前記狭小層間ゲージgが前記層間ゲージgに対し極端に短くなると、製造時のばらつきによっては2つのコードが接触することが懸念される。また狭小層間ゲージgが層間ゲージgとほとんど変わらなければ、コードの接着劣化を抑える効果が小さくなる。このため、狭小層間ゲージgが層間ゲージgに対して0.2<g/g<0.9の関係を満足することで、高速耐久性を損なうことなしに接着劣化を抑制することが可能となり、より好ましい。
表1に示す第1のベルト及び第2のベルトを備えた、図1の如き構造になる、サイズ225/45R17のタイヤ(1枚のカーカスプライを使用し、該カーカスプライのコードはポリエチレンの撚り線であってタイヤの赤道に対して直交し、第1のベルトはタイヤの赤道に対してほぼ平行に延びるスチール製のスパイラルコードを使用し、第2のベルトと第3のベルトはタイヤの赤道に対して対称な角度で互いに30度傾斜して交錯するスチールコードを使用した。)を製造し、各タイヤにつき、タイヤ質量、転がり抵抗、接着劣化、高速耐久(性)について調査を行った。その結果を表1に併せて示す。なお表1のaは、図2に示すようにトレッド部におけるタイヤの総厚みを示している。
Figure 2011031841
タイヤの総厚みa、溝部から第1のベルトのコードまでの寸法b、各コード間の層間ゲージg、gは、タイヤを切断してそれぞれの寸法を測定した。タイヤの周方向3箇所について測定し、平均値を算出して表1に示した。
タイヤの質量は、従来使用されているタイヤを基準タイヤとし、この基準タイヤの質量を100として、それぞれのタイヤの質量を表1に指数表示した。数字が小さいほど軽いことを示す。
タイヤの転がり抵抗試験は、それぞれのタイヤをJATMA(THE Japan Automobile Tyre Manufacturers Association, Inc.)に規定する7.5J×17サイズのリムにリム組みし、直径1.7mの鉄板表面を持つドラム試験機を用いて車軸の転がり抵抗を算出した。速度は80km/hとし、内圧は230kPaで確認をおこなった。前記基準タイヤの転がり抵抗を100として、それぞれのタイヤの転がり抵抗を表1に指数表示した。数字が小さいほど転がり抵抗が少なく性能がよいことを示す。
タイヤの接着劣化試験は、それぞれのタイヤを前記リムにリム組みし、内圧を230kPaとして、2500ccクラスの乗用車に装着して高温多湿地域で50000km走行して確認を行った。走行後のタイヤから第1のコードであるスパイラルコード4本を30cmの長さでゴムから剥離して、コード上に残っているゴム付き量を測定した。前記基準タイヤのゴム付き量を100として、それぞれのタイヤのゴム付き量を表1に指数表示した。数字が大きいほど接着力が高く、性能がよいことを示す。
タイヤの高速耐久試験は、それぞれのタイヤを前記リムにリム組みし、内圧を300kPaにして、JATMA規格のテスト法に準じてステップスピード法にて確認した。前記基準タイヤの故障時の速度を100として、それぞれのタイヤの高速耐久速度を表1に指数表示した。
その結果、トレッド部におけるタイヤの総厚みを基準タイヤよりも増やして、溝部から第1のコードまでの距離を長くしたタイヤ(比較タイヤ1)は、質量及び転がり抵抗が増加し、トレッド部においてタイヤの総厚みが厚くなったことにより高速走行時に温度が上がりやすく、高速耐久もやや低下が見られ要求を満足することができない。また第1のコードを全域にわたって第2のコードに近づけて、溝部から第1のコードまでの距離を長くしたタイヤ(比較タイヤ2)は、2つのコード間でゴムが変形できる領域が狭く、ゴムのひずみが大きくなるため高速走行時にベルトの温度が上がり、高速耐久が大幅に低下して要求を満足することができない。
溝底直下に位置する第1のコードを第2のベルトに近づけて近接コード配列としたタイヤ(適合タイヤ1〜7)は、タイヤ質量、転がり抵抗とも基準タイヤと同等であり、接着劣化の改善につながることが確認された。なお近接コード配列の領域において第1のコードを第2のコードに近づけすぎたタイヤ(適合タイヤ7)は、接着劣化を著しく改善することができるが、製造時のばらつきにより近接コード配列の領域にて2つのコード同士が接触することがあり、高速耐久に低下がみられた。また第1のコードが第2のコードにほとんど近づいておらずg/gの値が1に近い場合は、図6に示すように、接着劣化を抑える効果が小さくなる。狭小層間ゲージgに対する層間ゲージgの比が0.2<g/g<0.9を満たすようにすると、高速耐久を損なうことなく接着劣化を抑制でき、より好ましいことが確認された(適合タイヤ1〜6)。
本発明によれば、ゴム内部への水の浸透に起因したコードとゴムとの接着劣化を伴うことなしに、タイヤの諸特性(高速耐久性、ロードノイズ、転がり抵抗等)の改善を図ることが可能な、新規な空気入りタイヤを安定的に供給できる。
1 ビード部
2 サイドウォール部
3 トレッド部
4 ビードコア
5 カーカスプライ
6 ベルト層
7 第1のベルト
7a 第1のコード
8 第2のベルト
8a 第2のコード
9 第3のベルト
9a 第3のコード
S タイヤの赤道

Claims (4)

  1. 少なくとも1本の溝部によって区画された複数の陸部を有するトレッド部と、このトレッド部からサイドウォール部を経てビード部に至るまでトロイダル状に延在させるとともに、ビード部に配置したビードコアの周りでその端部を内側から外側へ巻き返した少なくとも1枚のカーカスプライと、このカーカスプライとトレッド部との間に配置されるベルト層とを備えた空気入りタイヤにおいて、
    前記ベルト層は、タイヤの半径方向の最も外側に位置する第1のベルトと、この第1のベルトの内側に配置される第2のベルトの少なくとも2層からなり、
    前記第1のベルトは、スチール製コードを備え、かつ前記溝部の溝底直下に位置するコードの群を前記第2のベルトに近づけて、その層間ゲージを小さくした近接コード配列としたものであることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記第1のベルトのコードは、タイヤの赤道とほぼ平行に伸びる周方向コードである、請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記周方向コードは、螺旋状に巻回したスパイラルコードである、請求項2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記第1のベルトと第2のベルトとの層間ゲージをgとし、層間ゲージを小さくした領域における第1のベルトと第2のベルトとの層間ゲージをgとした場合に、gとgの関係が、0.2<g/g<0.9の条件を満足するものである請求項1〜3記載の空気入りタイヤ。
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