JP2011031365A - ロボットのアームカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】ロボットのアームにボルトで固定されるアームカバーにおいて、水捌けが良く、しかも、布でアームカバーの外表面をさっと拭いた場合に、布がボルトの頭部に引っ掛からないようにする。
【解決手段】アームカバーのカバー本体10の外表面を中央部分から周縁部分に向かって傾斜するように円弧状に形成する。カバー本体の周縁部分に、カバー本体の周縁において外方に開放された座ぐり部11を形成し、この座ぐり部11の底面にボルト9の通し孔17を形成する。座ぐり部11の深さを、ボルト9の頭部9aが、座ぐり部11の両側に存在するカバー本体10の外表面を結ぶ直線L1よりも低くなるように設定する。
【選択図】図1

Description

本発明はロボットのアームにボルトによって固定されるアームカバーに関する。
食品や薬品の製造分野などで使用されるロボットは、清潔さを保つために、ユーザにより薬液や水などで洗浄される。水による洗浄後は、そのまま放置して自然に水捌けさせて自然乾燥させたり、水を布でさっと拭き取って自然乾燥させたりする。
ところで、ロボットを構成するアームは中空で、その中空内部に各種の部品を組み込むための開口部を有したフレーム構造となっているため、内部に各種部品を組み込んだ後は、外表面が塗装されたカバーによりアームを覆うようにしている。このアームカバーは、ボルトによってアームに固定される。
特許文献1には、食材を取り扱う作業現場で使用されるロボットにおいて、ロボット表面部材とロボット内部部材を結合する場合、従来では、六角穴付きボルトを用い、ボルト頭部がロボット表面部材に形成された座ぐり穴内に収まる状態にして結合していたところ、これでは、座ぐり穴やボルトの頭部の六角穴内に液状物が浸入した場合、その液状物の除去が困難になるという問題を解消するために、六角穴付きボルトに替えて六角頭ボルトを用いると共に、ロボット表面部材の外表面のボルト穴の周囲にあたる部分を傾斜を付けた盛り上げ部としてボルトの頭部周辺への異物蓄積を防止し、洗浄の容易化を図ることが記載されている。
特開平11−33974号公報
食品や薬品の製造分野などで使用されるロボットが水などで洗浄された場合、洗浄後は、自然に水捌けさせたり、水を布でさっと拭き取ったりすることを考慮すると、まず、アームカバーの外表面に水が付着したまま残らないような構成とすることが好ましい。しかし、アームカバーの外表面が平坦だと、その外表面が水平となる姿勢でアームが停止した場合、平坦な外表面からの自然な水捌けができず、水が残ってしまう。
また、ロボットのメンテナンスのためには、アームカバーを固定するボルトの頭部は外部に露出させておくことが好ましい。しかし、特許文献1に開示されているように、六角頭ボルトの頭部がロボット表面部材の外表面から突出していたのでは、ロボットの外表面を布でさっと拭く際に、布がボルトの頭部に引っ掛り、糸くずが残ったりして逆に不衛生となる。
従って、アームカバーをアームに固定するボルトの頭部は、カバーの外表面から突出しないように工夫する必要もある。しかし、ボルトの頭部がカバーの外表面から突出しないようにするには、ボルトの頭部を座ぐり穴の中に収めなければならず、かといって、ボルトの頭部を座ぐり穴内に収めるようにすると、水などで洗浄した場合座ぐり穴内に浸入した水の除去が困難になる。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ロボットのアームにボルトで固定されるアームカバーにおいて、外表面からの水捌けが良く、しかも、アームカバーをアームに固定するためのボルトの頭部が外部に露出していても、布でアームカバーの外表面をさっと拭いた場合に、布がボルトの頭部に引っ掛かる恐れのないロボットのアームのアームカバーを提供することにある。
請求項1の発明は、アームカバーのカバー本体の外表面が中央部分から周縁部分に向かって傾斜するように円弧状に形成されているので、アームがいかなる姿勢をとっても、カバー本体の外表面が水平面とならず、傾斜面状となるので、水捌け性に優れる。
また、カバー本体の周縁部分に、外表面から窪む複数の座ぐり部を設け、この座ぐり部の底面を、ボルトを通すための通し孔を有したボルトの頭部の据え付け座面としているので、ボルトの頭部が座ぐり部の内側において外部に露出される。このため、ボルトの頭部を工具で回すことができ、カバー本体を取り外してアーム内を点検するといったメンテナンス作業を容易に行うことができる。
このボルトの頭部が露出する座ぐり部の深さは、通し孔に通されて据え付け座面に据えられたボルトの頭部が、座ぐり部の両側に存在するカバー本体の外表面を結ぶ直線よりも据え付け座面側に位置する深さに設定されているので、カバー本体の外表面を布でさっと拭くような場合に、布がボルトの頭部に引っ掛かることを極力防止できる。
更に、座ぐり部の据え付け座面の周りを囲む壁面は、カバー本体の外表面に向かって傾斜しているので、座ぐり部内に浸入した水は、傾斜する壁面を伝って外部に逃げ出る。このため、座ぐり部からの水捌け性にも優れたものとなる。
しかしながら、アームの姿勢によっては座ぐり部の奥に水が溜まって残る場合があるが、座ぐり部の奥行きは、通し孔に通されて据え付け座面に据えられたボルトの頭部と、座ぐり部の周辺の壁面との間の距離が、ボルトの頭部の高さと同等の長さ以上の隙間が生ずる奥行きに設定されているのでボルトの頭部と壁面との間に布を入れ易く、座ぐり部の奥方に残った水を容易に拭き取ることでがきる。
請求項2の発明では、据え付け座面の周辺のうち互いに交差する直線状の2辺は、60度以上180度未満の角度で交差するので、ボルトの頭部が六角頭であった場合、その六角頭にスパナをかけ、そして、そのスパナを締め付け或は緩め方向に回転操作することができる。このため、ボルトの頭部の頭部が露呈されてはいるが、座ぐり部の内側に隠された状態となっていても、ボルトの締め付け作業および緩め作業を容易に行うことができる。
本発明の一実施形態における側面カバーの周縁部分に形成された座ぐり部を示すもので、(a)は正面図、(b)は(a)のI−I線に沿って切断して示す縦断面図、(c)は(a)のII−II線に沿って切断して示す縦断面図 側面カバーのコーナー部分に形成された座ぐり部を示すもので、(a)は図4のIII−III線に沿う縦断面図、(b)は図4のIV−IV線の矢印方向から見た側面図 側面カバーを示すもので、(a)は図4ののV−V線に沿って切断して示す縦断面図、(b)は図4のVI−VI線に沿って切断して示す縦断面図 側面カバーの正面図 ロボットの斜視図 ボルトをスパナで回転操作する状態を示す正面図 側面カバーの外表面を布で拭く状態を示す斜視図 座ぐり部の奥方を布で拭く状態を示す斜視図
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図5には、産業用ロボットが示されている。この産業用ロボットは、例えば6軸の垂直多関節型ロボットからなるもので、ベース1と、このベース1にJ1軸を中心に水平方向に回転可能に支持されたショルダ部2と、このショルダ部2にJ2軸を中心に上下方向に回転可能に支持された下アーム3と、この下アーム3にJ3軸を中心に上下方向に回転可能に支持された第1の上アーム4と、この第1の上アーム4にJ4軸を中心に捻り回転可能に支持された第2の上アーム5と、この第2の上アーム5にJ5軸を中心に上下方向に回転可能に支持された手首6と、この手首6にJ6軸を中心に捻り回転可能に支持されたフランジ7とから構成されている。
ベース1、ショルダ部2、下アーム3、第1の上アーム4、第2の上アーム5、手首6、フランジ7は、ロボットのアームとして機能し、アーム先端であるフランジ7には、図示はしないが、エンドエフェクタ(手先)が取り付けられる。
円盤からなるフランジ7を除く各アーム1〜6は中空で、所要部分に開口部を形成したフレーム構造をなしている。これら各アーム1〜6には、開口部を通じて中空内部にモータや減速装置などを取り付けたり、電源線や信号線などを収納したりした後、アルミ製のアームカバーを取り付けて上記開口部を塞いでいる。
本実施形態の産業用ロボットは比較的小型で、様々な分野で使用可能であるため、食品や医薬の製造現場などで使用された場合に、水洗いされることを考慮して、アームカバーは水捌けが自然になされるような形状が採用されている。
ところで、アームカバーのうちにはアームの側面に固定される側面カバーがある。図5に示す産業用ロボットにおいては、第2の上アーム4の左右両側面に側面カバー8(一方の側面のもののみ図示)がボルト9によって固定されている。この側面カバー8にも、水捌けが自然になされるような形状が採用されており、以下にこの側面カバー8の水捌け形状について説明する。
なお、以下では、第2の上アーム5および側面カバー8の前、後、左、右、上および下は、第2の上アーム5を、捻り角0で且つほぼ水平にしてフランジ7側から見たとき、手前側を前、反対側を後、左手側を左、右手側を右、上下については、そのまま上下として説明する。上記の捻り角0とは、第2の上アーム5の上面が第1の上アーム4(捻り回転しない)の上面とほぼ面一になるときの捻り角をいうものとする。
上記側面カバー8は、図4に示すカバー本体10を主体として構成されている。このカバー本体10は、鋳造型により成形されたアルミ製のもので、扁平で、前部が半円形、この半円形前部より後方の部分が方形となっており、裏側は凹状となっている。このカバー本体10の裏面の周縁部は平坦面に形成され、当該平坦面が第2の上アーム5への取付面10aとされている。また、カバー本体10の外表面は、図3に示すように、上下方向の中央部分から上下の周縁部分に向かって外方に凸となる緩やかな円弧状に形成されている。カバー本体10の周囲壁は、後端部が外表面から取付面10aに向かってほぼ直角の壁面10bに形成されている他は、円弧壁面10cに形成されている。
カバー本体10の外表面の周縁部分のうち、直線状の周縁部分および円弧状の周縁部分には複数のほぼ三角形の座ぐり部11が形成されている。また、カバー本体10の外表面の周縁部分のうち、後部のコーナー部の周縁部分にもほぼ矩形の座ぐり部12が形成されている。これら座ぐり部11,12は、カバー本体10の外表面から窪んで形成され、カバー本体10の周縁において外方に開放されている。これら座ぐり部11,12は、底面を構成する据え付け座面13,14と、この据え付け座面13,14の周辺からカバー本体10の外表面にまで延びる壁面15,16を有している。
上記座ぐり部11の据え付け座面13および座ぐり部12の据え付け座面14の周辺のうち、外方への開放部分を除く周辺は、直線状の2辺13a,13bおよび14a,14bと、これら2辺13a,13bおよび14a,14bが交差する角部分の円弧辺13cおよび14cからなる。そして、これらの周辺13a〜13cおよび14a〜14cからカバー本体10の外表面にまで延びる前記壁面15および16は、直線状の2辺13a,13bおよび14a,14bから外表面まで延びる2つの平壁面15a,15bおよび16a,16bと、円弧辺13cおよび14cから外表面まで延びる円弧壁面15cおよび16cからなっている。
そして、これら平壁面15a,15bおよび16a,16bと円弧壁面15cおよび16cは、図1および図2に示すように、据え付け座面13,14からカバー本体10の外表面に向かって鈍角状に開くように傾斜して形成されている。
ここで、各座ぐり部11,12の外方への開放角度、つまり据え付け座面13,14の直線状の2辺13a,13bおよび14a,14bの開き角度について述べる。即ち、この開き角度は60度以上180度未満の角度に定められている。具体的には、カバー本体10の直線状および円弧状の周縁部に形成された座ぐり部11の開き角度と、カバー本体10の後部のコーナー部に形成された座ぐり部12とは異なっており、前者の座ぐり部11の開放角度βは例えば60度に定められ、コーナー部の座ぐり部12の開放角度αは例えば120度に定められている。
前記据え付け座面13,14には、円弧辺13c,14cの曲率中心に位置して前記ボルト9の通し孔17が形成されている。なお、ボルト9としては、水の溜まる六角穴を有したボルトではなく、そのような穴のない六角頭ボルトが使用されている。また、本実施形態では、ボルト9にはワッシャ18が通されている。そして、座ぐり部11,12の深さは、ボルト9の頭部である六角頭9aが座ぐり部11,12を取り巻くカバー本体10の外表面を結ぶ直線よりも据え付け座面12側に位置、つまり六角頭9aが座ぐり部11,12を取り巻くカバー本体10の外表面を結ぶ直線よりも低い位置となるような深さに定められている。
座ぐり部11,12を取り巻くカバー本体10の外表面を結ぶ直線は、例えば座ぐり部11を例にして示す図1では直線L1で示すことができ、また、例えば座ぐり部12を例にして示す図2では直線L2で示すことができる。しかし、座ぐり部11,12を取り巻くカバー本体10の外表面を結ぶ直線は無数に存在する。この無数の直線により面が構成されるが、この面はカバー本体10の外表面に座ぐり部11,12を覆うようにしてゴム膜を張った場合の当該ゴム膜に相当する面となる。
また、座ぐり部11,12の据え付け座面13,14の平壁面15a,15bおよび16a,16b、円弧壁面15および16cに向かう方向の寸法は、通し孔17に通されて据え付け座面13,14に据えられたボルト9の六角頭9aと平壁面15a,15bおよび16a,16b、円弧壁面15および16cとの間にワッシャ18を含む六角頭9aの高さTと同寸法或はそれ以上の隙間Dが生ずるように設定されている。この隙間Dは本実施形態の場合、図6に示すスパナ19をボルト9の六角頭9aに掛けることができるような寸法にもなっている。
図5に示す産業用ロボットは、上述のようなカバー本体10を主体とする側面カバー8を第2の上アーム5の左右両側面にボルト9により固定しているのである。このボルト9による固定構成を述べれば、カバー本体10の取付面10aを第2の上アーム5の取付面(図示せず)に突き合わせ、各座ぐり部11,12の据え付け座面13,14の通し孔17に、ワッシャ18を取り付けたボルト9を挿入して上記第2の上アーム5の取付面に形成されたねじ孔(図示せず)にねじ込むことによってカバー本体10の取付面10aを第2の上アーム5に締め付けて固定するというものである。
このような側面カバー8を取り付けた産業用ロボットを水で洗浄した場合、側面カバー8の外表面からは自然に良好に排除される。即ち、カバー本体10の外表面が上下方向の中央部分から上下の周縁部分に向かって円弧状をなしている。このことから、第2の上アーム5が水平、斜め下向きに傾斜、斜め上向きに傾斜、鉛直下向きおよび鉛直上向きのいずれの状態にあろうが、更には第2の上アーム5が捻り角0の状態にあろうが、ある角度捻られた状態にあろうが、カバー本体10の外表面に水平な平坦面になる部分は生じない。このため、カバー本体10の外表面の各部に付着した水がその場所に止まることはなく、外表面の各部の傾斜に沿って流れ、下側となっている部分から滴下する。
一方、座ぐり部11,12については、据え付け座面13および14が平坦面で、平壁面15a,15bおよび16a,16b、円弧壁面15および16cが据え付け座面13および14から鈍角状に開いた面となっているから、ほとんどの場合、座ぐり部11,12内に入った水は、据え付け座面13および14から直接外部に流れ出たり、或は平壁面15a,15bおよび16a,16b、円弧壁面15および16cに沿って外部に流れ出たりする。例えば、第2の上アーム5が捻り角0の姿勢にある場合には、第2の上アーム5が水平、斜め下向き、斜め上向き、鉛直下向き、鉛直上向きのいかなる状態にあっても、据え付け座面13および14は縦面であり、平壁面15a,15bおよび16a,16b、円弧壁面15および16cは下降傾斜する面となるので、据え付け座面13および14から直接的に外部に流れ出たり、平壁面15a,15bおよび16a,16b、円弧壁面15および16cを伝って外部に流れ出たりする。
ただ、第2の上アーム5が捻られた場合、第2の上アーム5の上下方向の回転角度によっては、座ぐり部11,12の特に奥方に水が溜まることがある。この第2の上アーム5の姿勢によって、いずれかの座ぐり部11,12に水が溜まる場合の生ずることは避け得ないことである。
しかしながら、洗浄は、通常、各アームを洗浄し易い姿勢にして行うものである。第2の上アーム5について洗浄し易い姿勢とは、捻り角0で、水平、やや上向き或はやや下向きの姿勢である。このため、上述のように第2の上アーム5を捻って洗浄するなどということはほとんどありえず、このほとんどありえない姿勢を取ったときに、座ぐり部11,12のいずれかに水が溜まる場合のあることが稀に生ずることをもって水捌け性が悪いということはできない。
洗浄後、カバー本体10に残った水滴を布でさっと拭く場合がある。この場合、本実施形態によれば、布がボルト9の六角頭9aに引っ掛かることを効果的に防止できる。また、据え付け座面13,14のボルト9よりも奥に残っている水滴も容易に布で拭き取ることができる。
図7(a)〜(c)は、第2の上アーム5からカバー本体10の上部の周囲壁を経て外表面にわたる部位に布Cをあて、布Cの上に手を宛がって左右に動かすことによってカバー本体10の外表面を拭く場合を時系列的に例示するものである。薬品や食品に対して使用するロボットは、それ程大きなものを運ぶわけではないので、小型の範疇に入る。このため、カバー本体10も比較的小型軽量で、比較的小さなボルト9で取り付け可能であるから、座ぐり部11,12も比較的小さく、図7のように、布Cを片方の手でカバー本体10に宛がった場合に、手で押さえた布Cの中に座ぐり部11,12がすっぽりと収まるうようになるのである。
図7(a)は布Cを上述のようにカバー本体10に宛がって左右に動かして拭く場合において、布Cが座ぐり部11に差し掛かったときの状態を示す。このとき、座ぐり部11の周囲部に存するカバー本体10の外表面を結ぶ直線よりも据え付け座面13側(布Cよりも下方)に六角頭9aが存在しており、しかも、六角頭9aからの座ぐり部11の奥行き寸法も比較的小さいので、図7(b),(c)に示すように、布Cが六角頭9aの角部に布Cが当たることがなく、仮に布Cが外表面を結ぶ直線よりも座ぐり部11内に入ったとしても、布Cが六角頭9aの表平面に支えられて六角頭9aの角部に引っ掛からないようにする。このため、布Cがほつれて糸くずとして六角頭9aに引っ掛かって残るといった不具合の発生を効果的に防止できる。
カバー本体10の外表面を布Cで拭く場合、左右に動かすばかりではなく、上下に動かす場合もある。この場合も上記と同様に、布Cがほつれて糸くずとして六角頭9aに引っ掛かって残るといった不具合の発生を効果的に防止できる。
カバー本体10のコーナー部の座ぐり部12付近を布Cで拭く場合も、座ぐり部12の周囲部に存するカバー本体10の外表面を結ぶ直線よりも六角頭9aが据え付け面14側(布Cよりも下方)に位置するので、上記したと同様に布Cが六角頭9aに引っ掛かっることを効果的に防止できるものである。
また、水滴が据え付け座面13,14の六角頭9aよりも奥方に残っていて、その水滴を拭き取るような場合、図8に示すように、六角頭9aと平壁面15a,15bおよび16b,16b、円弧壁面15cおよび16cとの間に布Cを入れる。このとき、六角頭9aと平壁面15a,15bおよび16b,16b、円弧壁面15cおよび16cとの間の寸法Dの隙間が六角頭9aの高さTに比べて小さいと、幅の割りに深い隙間になってしまい、布Cが薄くても隙間内に入れ難く、入れ得ても据え付け座面13および14まで届き難い。
しかしながら、本実施形態では、隙間の寸法Dが六角頭9aの高さT以上であるので、幅の割りに浅い隙間となって、その隙間に布Cを入れ易く、且つ、据え付け座面13および14に届き易いため、隙間内に残った水滴を容易に拭き取ることができる。ちなみに、本実施形態のような小型のロボットでは、カバー本体10の取り付けボルト9としては、軸径3〜5mmのものが使用される。このボルト9の六角頭9aのワッシャ18を含めた高さは3〜4.5mmである。そして、この程度の隙間があれば、布Cの端を差し入れるには十分で、布Cにより水滴を容易に拭うことができる。
ところで、第2の上アーム5内を点検するためにカバー本体10を取り外したい場合がある。この場合、六角頭9aが座ぐり部11,12内に露出しており、且つ、六角頭9aと平壁面15a,15bとの間には寸法Dの隙間が存在していてスパナ19の頭部19aを入れ得るだけの余裕がある上、座ぐり部11,12の開き角度が60度、120度になっているので、図6に示すように、六角頭9aにスパナ19を掛けてボルト9を緩めることが可能となる。
即ち、六角頭9aにスパナ19を掛けてボルト9を回す場合、60度未満しか六角頭9aを回すことができなければ、スパナ19をひっくり返さない限り、次の回転を進めるべくスパナ19を六角頭9aに掛け直すことができず、従って、ボルト9を緩めて行くことはできない。
しかし、本実施形態では、座ぐり部11,12の開き角度が60度、120度になっており、スパナ19を六角頭9aに掛けて60度以上回転させることができる。従って、スパナ19を六角頭9aに順次掛け直して、次々に回転を進めてゆくことにより、ボルト9を緩めてゆくことができるものである。
逆に、第2の上アーム5内を点検修理した後、カバー本体10を第2の上アーム5に取り付ける場合も、スパナ19を六角頭9aに掛けて60度ずつ順次回すことによってボルト9を締め付けてゆくことができる。このようにボルト9を緩めたり締め付けたりすることが容易にでき、第2の上アーム5の点検・修理を容易に行うことができるので、メンテナンス性に優れる。
このように本実施形態によれば、カバー本体10の外表面の水捌け性に優れる。しかも、ボルト9の六角頭9aは露出しているので、当該六角頭9aにスパナ19をかけて回転することによりボルト9ひいてはカバー本体10を容易にを取り外すことができるので、メンテナンス性にも優れる。
その上、六角頭9aは、露出しているとはいっても、座ぐり部11,12内にあって隠された状態になっているから、布Cでカバー本体10の外表面を拭く場合に、布Cが六角頭9aに引っ掛かるといった不具合の発生も極力防止することができる。しかも、六角頭9aには六角穴など水の溜まるような部分がなく、座ぐり部11,12も外部に開放されているので、水が溜まることがほとんどなく、座ぐり部11,12の水捌け性も優れたものとなる。
なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施形態に限定されるものではなく、以下のような拡張或は変更が可能である。
カバー本体10の外表面は、前後方向の中央部から前部の円弧状の周縁部および後端縁に向かって円弧状に傾斜するように形成しても良い。
また、カバー本体10の外表面は、中心部(中央部)から周縁部に向かって円弧状に傾斜するように、つまり全体として球面状に形成しても良い。
コーナー部の座ぐり部12の開き角度は、60度としても良い。
本発明は第2の上アーム5のアームカバーに限られず、他のアームのアームカバーにも適用できる。
本発明は、アームの側面を覆うカバーに限られず、上面或は下面を覆うカバーに適用しても良い。
図面中、5は第2の上アーム、8は側面カバー(アームカバー)、9はボルト、9aは六角頭(頭部)、10はカバー本体、11,12は座ぐり部、13,14は据え付け座面、15,16は壁面、15a,15b,16a,16bは平壁面、15c,16cは円弧壁面、17は通し孔を示す。

Claims (2)

  1. ロボットのアームにボルトによって固定されるアームカバーにおいて、
    偏平で、外表面が中央部分から周縁部分に向かって傾斜するように円弧状に形成され、裏面の周縁に沿って形成された平坦面を前記アームへの取付面としたカバー本体を主体として、当該カバー本体の周縁部分に、前記外表面から窪むように形成され前記カバー本体の周縁において外方に開放された複数の座ぐり部を設けてなり、
    前記座ぐり部は、当該座ぐり部の底面を構成し前記ボルトを通すための通し孔を有した前記ボルトの頭部の据え付け座面と、前記据え付け座面の周辺のうち前記カバー本体の周縁における外方への開放部分を除く周辺から前記カバー本体の外表面にまで延びる壁面とを有し、
    前記据え付け座面の周辺のうち前記カバー本体の周縁における外方への開放部分を除く周辺は、互いに交差する直線状の2辺と、この2辺が交差する角部の円弧辺とからなり、前記壁面は、前記直線状の2辺から延びる2つの平壁面と、当該2つの平壁面の間に位置して前記円弧辺から延びる円弧壁面とからなり、
    前記2つの平壁面および前記円弧壁面は、前記据え付け座面から前記カバーの外表面に向かって鈍角状に開くように傾斜して形成され、
    更に、前記座ぐり部の深さは、前記通し孔に通されて前記据え付け座面に据えられた前記ボルトの前記頭部が、前記座ぐり部の両側に存在する前記カバー本体の前記外表面を結ぶ直線よりも前記据え付け座面側に位置する深さに設定され、
    前記座ぐり部の前記平壁面および円弧壁面に向かう方向の寸法は、前記通し孔に通されて前記据え付け座面に据えられた前記ボルトの前記頭部と前記平壁面および円弧壁面との間に前記ボルトの前記頭部の高さと同等の長さ以上の隙間が生ずるように設定され、
    ていることを特徴とするロボットのアームカバー。
  2. 前記据え付け座面の周辺のうち前記互いに交差する直線状の2辺は、60度以上180度未満の角度で交差することを特徴とする請求項1記載のロボットのアームカバー。
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