JP2011030860A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】球検出手段の誤検出を防止し得る遊技機を提供する。
【解決手段】裏ユニットボックス24に、上下の左普通入賞口に入賞したパチンコ球Bを排出案内する左球通路25が形成される。左球通路25における上左普通入賞口に連通する第1左縦通路27の下端部に形成した取着部27bに、該通路27に通過孔30bを整合して左普通入賞センサ30が配設される。第1左縦通路27における後壁25bには、取着部27bより上方位置に、左普通入賞センサ30の通過孔30bにおける内縁より内方に突出する左突起32が突設される。すなわち、上左普通入賞口に入賞し、第1左縦通路27を流下するパチンコ球Bは、左突起32に当たった後に左普通入賞センサ30の通過孔30bを通過する。
【選択図】図4

Description

この発明は、板部材の遊技領域に設けられた入賞口に入賞した遊技球を、該板部材の裏側に配設された裏ユニットに形成した球通路を介して案内すると共に、該球通路に配設した球検出手段で遊技球の通過を検出するよう構成した遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、機内にセットされる遊技盤の盤面に画成した遊技領域に装飾部材が配設され、該装飾部材に形成した開口部に、機裏側に配設した液晶式やドラム式等の図柄表示装置の表示部を臨ませると共に、該図柄表示装置による図柄変動の開始条件を付与する始動入賞装置が遊技領域に配設されている。そして、始動入賞装置に設けられた始動入賞口へのパチンコ球の入賞に基づいて、前記図柄表示装置で図柄組み合わせゲームやリーチ演出が行なわれ、表示部に所定の図柄が停止表示されたときに、大当り遊技状態を発生させて、遊技領域に配設されている特別入賞装置の特別入賞口を開放することで、遊技者に多くの賞球を獲得するチャンスを与えるようになっている。
前記遊技盤は、前側に遊技領域が画成されると共に始動入賞装置や特別入賞装置が配設される木製の合板や透明なアクリル板等からなる板部材の裏側に、前記始動入賞口や特別入賞口に入賞したパチンコ球を集合して機外に排出する球通路が形成された裏ユニットが配設されて構成される。また板部材には、前記始動入賞口や特別入賞口とは別に、遊技領域を流下するパチンコ球の入賞が可能な複数の普通入賞口が設けられ、各普通入賞口に入賞したパチンコ球は、前記裏ユニットに形成された前記球通路で集合されて機外に排出されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。前記球通路には、該球通路を流下するパチンコ球、すなわち普通入賞口に入賞したパチンコ球を検出する球検出手段が配設され、該球検出手段の検出信号に基づいて所定数の賞球を払い出すよう構成されている。
特開2001−149597号公報
前記パチンコ機では、前記始動入賞口や特別入賞口および普通入賞口等の各入賞口に入賞したパチンコ球を検出する球検出手段による検出結果に基づいて賞球の払い出し個数が決定されるため、該球検出手段による正確なパチンコ球の検出が求められている。しかしながら、同じ入賞口に連続して複数のパチンコ球が入賞した場合、球検出手段に複数のパチンコ球が連なった状態で通過することがあり、このときには1個のパチンコ球が通過したと誤検出するおそれがあった。
また、前記パチンコ機では、複数の普通入賞口に入賞したパチンコ球を集合する前記球通路の最下流側に球検出手段を配設し、複数の普通入賞口に対するパチンコ球の入賞を1つの球検出手段で検出する構成を採用することがある。この場合において、球検出手段の配設位置から遠い位置の普通入賞口に入賞したパチンコ球ほど、球検出手段に至るまでの落下距離が長くなるために球検出手段を通過する際の速度が速くなり、該普通入賞口に複数のパチンコ球が連続して入賞した場合は、前述した誤検出が発生する確率が高くなる難点が指摘される。
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、球検出手段の誤検出を防止し得る遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、
前側に遊技領域(11a)が画成される板部材(11)と、該板部材(11)の裏側に取付けられる裏ユニット(15)からなる遊技盤(10)を有し、前記板部材(11)には遊技領域(11a)を流下する遊技球(B)が入賞可能な入賞口(21a,21b,22a,22b)が設けられると共に、入賞口(21a,21b,22a,22b)に入賞した遊技球(B)を案内する球通路(25,26)が前記裏ユニット(15)に形成されている遊技機において、
遊技球(B)の通過を許容する通過孔(30b,38b)を有し、該通過孔(30b,38b)を前記球通路(25,26)に合わせて配設されて、該通過孔(30b,38b)を通過する遊技球(B)を検出する球検出手段(30,38)と、
前記球検出手段(30,38)より上流の球通路(25,26)の後壁(25b,39a)に設けられ、球検出手段(30,38)の通過孔(30b,38b)の内縁より内方に突出する突起(32,44)とを備えることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、球検出手段の通過孔に入る前の遊技球が球通路に設けた突起に当たるよう構成したから、遊技球が連なっている場合には、前に突起を越えた遊技球に対して後の遊技球が突起に当たることで僅かな時間ではあるが堰き止められた状態となるから、前後の遊技球の間に隙間が生じ易く、球検出手段の通過孔を複数の遊技球が連なった状態で通過するのを回避して、誤検出を防止し得る。また、遊技球が突起に当たることで勢いが弱められるから、遊技球が通過孔を通過する際の速度を落として誤検出を確実に防止し得る。
請求項2に係る発明では、前記球通路(25,26)は、前記球検出手段(30,38)が配設されて上下方向に延在する縦通路(33)と、入賞口(22a)に上流端で連通すると共に下流端が縦通路(33)における前記突起(44)の側方で連通接続するよう左側または右側に向けて下方傾斜する傾斜通路(36,37)とを備え、該傾斜通路(36,37)の断面積は、上流側より下流側が小さくなるよう設定されることを要旨とする。
請求項2の発明によれば、遊技球が傾斜通路における断面積の大きい部位から小さい部位に移動する際に、遊技球が該通路の壁に接触する機会が多くなることで勢いを弱めることができ、遊技球が球検出手段の通過孔を通過する際の速度を落として誤検出の発生を防止し得る。
請求項3に係る発明では、前記傾斜通路(37)は、前記入賞口(22a)に連通する上流側の第1傾斜部(37a)と、前記縦通路(33)に連通する下流側の第2傾斜部(37b)とが、遊技球(B)の直径より大きな落差をもって連通接続されると共に、第2傾斜部(37b)における上壁(39b)の上流端に、第1傾斜部(37a)における底面の下流端より下方に延出する干渉部(45)が設けられ、第1傾斜部(37a)から第2傾斜部(37b)に移動する遊技球(B)が干渉部(45)に当たるよう構成されることを要旨とする。
請求項3の発明によれば、遊技球が第1傾斜部から第2傾斜部に移動する際に該遊技球が干渉部に当たることで勢いが弱められ、遊技球が球検出手段の通過孔を通過する際の速度を落として誤検出の発生を防止し得る。
請求項4に係る発明では、前記傾斜通路(37)の上流側に、前記入賞口(22a)に連通する別部材からなる球導入路(36)が連通接続され、該球導入路(36)の底面が傾斜通路(37)の底面より高くなるよう設定されることを要旨とする。
請求項4の発明によれば、球導入路から傾斜通路への円滑な流入を図ることができる。また、球導入路から傾斜通路へ遊技球が移動する際に底面の段差分だけ落下することで、連なった状態で流下する前後の遊技球の間に隙間を生じさせることができる。
本発明に係る遊技機によれば、球検出手段の誤検出を防止し得る。
本発明の好適な実施例に係るパチンコ機の遊技盤を示す正面図である。 実施例に係る裏ユニットの底面図である。 実施例に係る裏ユニットボックスの要部縦断正面図である。 実施例に係る裏ユニットボックスの左球通路を示す縦断正面図である。 実施例に係る裏ユニットボックスにおける図2のA−A線断面図である。 実施例に係る裏ユニットボックスの右球通路を示す縦断正面図である。 実施例に係る裏ユニットボックスにおける図2のB−B線断面図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行なうパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機の遊技盤を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(遊技盤について)
実施例に係るパチンコ機の遊技盤10は、図1に示すように、前面(盤面)にパチンコ球Bが流下可能な遊技領域11aが画成され、アクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂材からなる平板状の板部材11と、該板部材11の裏面に組付けられて図柄表示装置12が着脱可能に配設されると共に、可動演出装置13や発光演出装置14等の各種の遊技部品が配設される裏ユニット15とから構成され、該裏ユニット15に形成された前後に開口する開口部を介して図柄表示装置12の表示面を前面側から視認し得るよう構成されている。なお、パチンコ機は、遊技店の設置枠に設置されて遊技に供される状態では、前記遊技盤10は上端側が所定角度だけ後側に傾く後傾姿勢に保持されて、パチンコ球Bは前面(盤面)に沿って流下するようになっている。
図1に示すように、前記板部材11の前面には、円弧状に形成した案内レール16が配設されると共に、該案内レール16の右方位置に、左端縁が右方に凹む円弧状に形成した盤面飾り部材17が配設されている。そして、案内レール16および盤面飾り部材17により前記遊技領域11aが略円形状に画成される。また、板部材11の遊技領域11aには、前記裏ユニット15に形成された開口部の前側に前後に貫通する貫通口が形成されており、裏ユニット15に形成された開口部および板部材11の貫通口から遊技盤10の可視部が構成される。そして、該貫通口に対して、前後に開口する枠状装飾体18が配設され、該枠状装飾体18の窓口18aに前記図柄表示装置12の表示面が臨むよう構成される。
前記板部材11には、枠状装飾体18の下方位置に、前記遊技領域11aを流下するパチンコ球Bが入賞可能な始動入賞装置19や特別入賞装置20が配設されている。始動入賞装置19には、前記遊技領域11aを流下するパチンコ球Bが入賞可能な始動入賞口(入賞口)19aが設けられ、該始動入賞口19aへ入賞したパチンコ球Bが始動入賞センサ(図示せず)で検出されることで、前記図柄表示装置12の表示面で図柄変動が開始されると共に、所定数(例えば5個)のパチンコ球Bが賞球としてパチンコ機に設けられる図示しない上下の球受け皿に払い出されるようになっている。また特別入賞装置20には、前後に開口する横長の特別入賞口(入賞口)20aが開設されると共に、該特別入賞口20aを開閉自在に閉成する開閉扉20bが設けられている。そして、前記図柄表示装置12で行なわれる図柄変動演出の結果、該図柄表示装置12に所定の図柄組み合わせ(例えば同一図柄の三つ揃い等)で図柄が停止表示されることで所謂「大当り」が発生し、これにより特別入賞装置20の特別入賞口20aが開放され、該特別入賞口20aに入賞したパチンコ球Bが特別入賞センサ(図示せず)で検出されることで、多数の賞球が上下の下球受け皿に払い出されるよう構成される。
(普通入賞口について)
前記板部材11には、前記始動入賞装置19および特別入賞装置20を挟む左右両側に普通入賞口(入賞口)21a,21b,22a,22bが夫々設けられている。実施例では、図1に示す如く、入賞装置19,20の左側に、上下および左右に離間して上左普通入賞口21aと下左普通入賞口21bが設けられると共に、入賞装置19,20の右側に、上下および左右に離間して上右普通入賞口22aと下右普通入賞口22bが設けられている。そして、各普通入賞口21a,21b,22a,22bに入賞したパチンコ球Bを、前記裏ユニット15の後述する球通路25,26に設けた普通入賞センサ(球検出手段)30,38(図3〜図7参照)が検出することで、所定数(例えば10個)の賞球が前記上下の球受け皿に払い出されるようになっている。
前記左普通入賞口21a,21bは、前記裏ユニット15に形成されている後述する左球通路25に樋部(図示せず)を介して連通し、前記右普通入賞口22a,22bは、裏ユニット15に形成されている後述する右球通路26に樋部(図示せず)を介して連通するよう構成される。実施例では、図1に示す如く、下側に位置する左右の普通入賞口21b,22bは、遊技盤10の幅方向の中間を通る縦中央線を挟んで左右対称となる位置に設けられるのに対し、上側に位置する左右の普通入賞口21a,22aは、縦中央線を挟んで左右対称の位置ではなく、上右普通入賞口22aが上および右にずれた位置に設けられている。すなわち、上下の右普通入賞口22a,22bの離間間隔は、上下の左普通入賞口21a,21bの離間間隔より広くなっている。
前記裏ユニット15は、前記枠状装飾体18の窓口18aを囲う枠状に形成されて前記板部材11の裏面に配設される板状の裏ユニットベース23と、前側に開口する箱状に形成されて裏ユニットベース23の裏側に配設される裏ユニットボックス24とから構成される(図2参照)。裏ユニットボックス24の下部位置には、図3〜図7に示すように、前記板部材11に設けられた左普通入賞口21a,21bと対応する位置に、両左普通入賞口21a,21bに入賞したパチンコ球Bを遊技盤10の下方へ排出案内する左球通路25が形成されると共に、板部材11に設けられた右普通入賞口22a,22bと対応する位置に、両右普通入賞口22a,22bに入賞したパチンコ球Bを遊技盤10の下方へ排出案内する右球通路26が形成されている。
(左球通路について)
前記左球通路25は、図4および図5に示す如く、前方に開口する複数の通路27,28,29を連通して構成され、各通路27,28,29を画成する壁部の前端は、裏ユニットボックス24を板部材11の裏面に配設された裏ユニットベース23の裏面に取付けた際に、該ベース23の裏面に当接して、該左球通路25の前方開口は裏ユニットベース23により塞がれるようになっている。左球通路25は、上左普通入賞口21aに連通する第1左縦通路27と、下左普通入賞口21bに連通する第2左縦通路28とを、左傾斜通路29を介して連通して構成されて、両左普通入賞口21a,21bに入賞したパチンコ球Bを、集合して第1左縦通路27の下流端(下端)に形成した左球排出口27aを介して排出するよう構成される。なお、裏ユニットベース23には、板部材11における各左普通入賞口21a,21bと対応する位置に、前記窓口18aと対応する開口部側に開口すると共に前後方向に延在する樋状の左凹部23aが夫々形成され(図5に上左普通入賞口21aに対応するもののみ図示)、該左凹部23aを介して各左普通入賞口21a,21bが対応する第1左縦通路27および第2左縦通路28に連通している。
前記第1左縦通路27は、上端部(上流端部)が前記上左普通入賞口21aに連通して上下方向に延在し、該第1左縦通路27における前記左傾斜通路29との連通部より下側に、球検出手段としての左普通入賞センサ30が取付けられる取着部27bが形成されており、両左普通入賞口21a,21bに入賞したパチンコ球Bを、該取着部27bに取付けた左普通入賞センサ30で検出することで賞球が払い出されるようになっている。左普通入賞センサ30は、図4および図5に示す如く、本体30aに上下方向に貫通形成された通過孔30bを、第1左縦通路27に整合した状態で取着部27bに取付けられ、第1左縦通路27を流下するパチンコ球Bが通過孔30bを通過するよう構成される。左普通入賞センサ30としては、通過孔30b内に突出する検出片30cを有し、通過孔30bをパチンコ球Bが通過する際に検出片30cが押されることでパチンコ球Bを検出する機械式のスイッチが用いられる。
前記第2左縦通路28は、上端部(上流端部)が前記下左普通入賞口21bに連通し、該第2左縦通路28の下端部(下流端部)に、左側(第1左縦通路27)に向けて下方傾斜する左傾斜通路29の上流端部が連通接続される。そして、左傾斜通路29の下流端部が、前記第1左縦通路27における前記取着部27bより上方の右側部に連通接続されて、下左普通入賞口21bに入賞したパチンコ球Bを、第2左縦通路28、左傾斜通路29を介して第1左縦通路27に通入するよう構成される。
前記第1左縦通路27における上左普通入賞口21aとの連通部には、図5に示す如く、該第1左縦通路27を画成する上壁25aおよび後壁25bに、下側に向かうにつれて後側に弧状に凹む左導入案内部31が形成され、上左普通入賞口21aに入賞したパチンコ球Bを、該左導入案内部31によって下側に向けて案内するよう構成される。また第1左縦通路27を画成する後壁25bには、該左導入案内部31と前記左普通入賞センサ30の取着部27bとの間の位置に、通路内方に突出する左突起(突起)32が形成されている。この左突起32は、図5に示す如く、取着部27bに取付けられた左普通入賞センサ30における通過孔30bの内縁より内方に突出するよう設定され、第1左縦通路27を流下するパチンコ球Bは、該左突起32に当たった後に通過孔30bを通過するよう構成される。なお、左突起32の前端と、第1左縦通路27の前壁として機能する前記裏ユニットベース23の裏面との離間間隔は、パチンコ球Bの直径より大きく設定されて該パチンコ球Bの通過を許容するよう構成されている。また左突起32は、図4に示す如く、第1左縦通路27と左傾斜通路29との連通部の側方に位置しており、左傾斜通路29から第1左縦通路27に通入するパチンコ球Bが左突起32に側方から当たるよう構成してある。
(右球通路について)
前記右球通路26は、図6および図7に示す如く、前方に開口する複数の通路33,34,35,36,37を連通して構成され、各通路33,34,35,36,37を画成する壁部の前端は、前記裏ユニットボックス24を板部材11の裏面に配設した裏ユニットベース23の裏面に取付けた際に、該ベース23の裏面に当接して、該右球通路26の前方開口は裏ユニットベース23により塞がれるようになっている。右球通路26は、下右普通入賞口22bに連通する第1右縦通路(縦通路)33と、上右普通入賞口22aに連通する第2右縦通路34とを、第1右傾斜通路35、球導入路36および第2右傾斜通路37を介して連通して構成されて、両右普通入賞口22a,22bに入賞したパチンコ球Bを、集合して第1右縦通路33の下流端(下端)に形成した右球排出口33aを介して排出するよう構成される。なお、裏ユニットベース23には、板部材11における各右普通入賞口22a,22bと対応する位置に、前記窓口18aと対応する開口部側に開口すると共に前後方向に延在する樋状の右凹部23bが夫々形成され(図7に下右普通入賞口22bに対応するもののみ図示)、該右凹部23bを介して各右普通入賞口22a,22bが対応する第1右縦通路33および第2右縦通路34に連通するようになっている。
前記第1右縦通路33は、上端部(上流端部)が前記下右普通入賞口22bに連通して上下方向に延在し、該第1右縦通路33における前記第2右傾斜通路37との連通部より下側に、球検出手段としての右普通入賞センサ38が取付けられる取着部33bが形成されており、両右普通入賞口22a,22bに入賞したパチンコ球Bを、該取着部33bに取付けた右普通入賞センサ38で検出することで賞球が払い出されるようになっている。なお、右普通入賞センサ38は、前記左普通入賞センサ30と同一のものであって、図6および図7に示す如く、本体38aに上下方向に貫通形成された通過孔38bを、第1右縦通路33に整合した状態で取着部33bに取付けられ、第1右縦通路33を流下するパチンコ球Bが通過孔38bを通過するよう構成される。そして、右普通入賞センサ38は、通過孔38bをパチンコ球Bが通過する際に、該通過孔38b内に突出する検出片38cがパチンコ球Bで押されることで検出するよう構成される。
前記第2右縦通路34は、上端部(上流端部)が前記上右普通入賞口22aに連通し、該第2右縦通路34の下端部(下流端部)に、右側に向けて下方傾斜する第1右傾斜通路35の上流端部が連通接続される。また第1右傾斜通路35の下流端部に、左側(第1右縦通路33)に向けて下方傾斜する球導入路36の上流端部が連通接続され、該球導入路36の下流端部は、全体として左側(第1右縦通路33)に向けて下方傾斜する第2右傾斜通路37の上流端部に連通接続されている(図6参照)。そして、第2右傾斜通路37の下流端部が、前記第1右縦通路33における前記取着部33bより上方の右側部に連通接続されて、上右普通入賞口22aに入賞したパチンコ球Bを、第2右縦通路34、第1右傾斜通路35、球導入路36および第2右傾斜通路37を介して第1右縦通路33に通入するよう構成される。
前記第1右縦通路33および第2右傾斜通路37は、裏ユニットボックス24とは別体の通路形成部材39に形成されており、該通路形成部材39が複数の位置決めピン40やネジ41によって裏ユニットボックス24に前側から位置決め固定されるようになっている。通路形成部材39は、後壁39aと、該後壁39aから前方に突出する複数の壁部(上壁,下壁等)39b,39cとにより、前方に開口する第1右縦通路33および前方および右側方に開口する第2右傾斜通路37を画成している。また後壁39aには、壁部から外方に延出するフランジ部42が複数箇所に設けられ、該フランジ部42には前後方向に貫通する位置決め孔42aや通孔42bが形成されている。そして、通路形成部材39は、裏ユニットボックス24に設けた複数の位置決めピン40に、対応する位置決め孔42aを前側から挿通するようにして位置決めしたもとで、各通孔42bに前側から挿通したネジ41を、裏ユニットボックス24の対応するネジ孔に螺挿することで、該通路形成部材39が裏ユニットボックス24に位置決め固定される。通路形成部材39を裏ユニットボックス24に位置決め固定した状態で、前記第2右傾斜通路37を画成する下壁39cの上流端において、その上面(第2右傾斜通路37の底面)が、図6に示す如く、前記球導入路36における下流端の底面より低くなるよう設定されて、球導入路36と第2右傾斜通路37との連通部において段差が形成されるよう構成される。
前記通路形成部材39の第1右縦通路33における下右普通入賞口22bとの連通部には、図7に示す如く、該第1右縦通路33を画成する上壁39bおよび後壁39aに、下側に向かうにつれて後側に弧状に凹む右導入案内部43が形成され、下右普通入賞口22bに入賞したパチンコ球Bを、該右導入案内部43によって下側に向けて案内するよう構成される。また、第1右縦通路33を画成する後壁39aには、該右導入案内部43と前記右普通入賞センサ38の取着部33bとの間の位置に、後述する突壁46の前面から通路内方に突出する右突起(突起)44が形成されている。この右突起44は、図7に示す如く、取着部33bに取付けられた右普通入賞センサ38における通過孔38bの内縁より内方に突出するよう設定され、第1右縦通路33を流下するパチンコ球Bは、該右突起44に当たった後に通過孔38bを通過するよう構成される。なお、右突起44の前端と、第1右縦通路33の前壁として機能する前記裏ユニットベース23の裏面との離間間隔は、パチンコ球Bの直径より大きく設定されて該パチンコ球Bの通過を許容するよう構成してある。
前記第2右傾斜通路37は、図6に示す如く、前記球導入路36の下流端に連通する上流側の第1傾斜部37aと、前記第1右縦通路33に連通する下流側の第2傾斜部37bとが、パチンコ球Bの直径より大きな落差をもって連通接続されて構成される。第1および第2傾斜部37a,37bの底面は、何れも左側(第1右縦通路33)に向けて下方傾斜するよう形成されて、パチンコ球Bの流れが滞ることがないようにしてある。また、第1傾斜部37aと第2傾斜部37bとの連通部において、第1傾斜部37aにおける底面の下流端と第2傾斜部37bを画成する上壁39bの上流端とはパチンコ球Bの直径より大きく離間すると共に、該第2傾斜部37bを画成する上壁39bの上流端には、第1傾斜部37aにおける底面の下流端より下方に延出する干渉部45が突設されている。この干渉部45の突出寸法は、第1傾斜部37aを流下してその底面から離れて落下する途中のパチンコ球Bが当たり、かつ干渉部45の下端と第2傾斜部37bの底面との離間間隔がパチンコ球Bの直径より大きくなるよう設定される。すなわち、第1傾斜部37aから飛び出したパチンコ球Bが干渉部45に当たることで勢いを弱めると共に、第2傾斜部37bに落下したパチンコ球Bが該第2傾斜部37bを流下するのを干渉部45が阻害しないよう構成してある。
前記第2右傾斜通路37を画成する後壁39aの前面(通路内側の面)には、上下方向の略中央で、底面に沿って流下するパチンコ球Bの外周における最も後側に臨む部位が接触する位置に、該傾斜通路37に沿って突壁46が突設され、該突壁46の形成位置において第2右傾斜通路37の前後寸法が小さくなるよう構成される。突壁46の上流端部には、上流側に向かうにつれて後壁39aに近接する傾斜面46aが形成され、前記球導入路36からのパチンコ球Bが円滑に通入し得るようになっている。また突壁46の下流端部は、後壁39aにおける前記第1右縦通路33を画成する部位までに亘って形成され、該第1右縦通路33に臨む突壁46の前面に前記右突起44が突設されている。すなわち、第2右傾斜通路37における第2傾斜部37bを底面および突壁46に接触した状態で流下するパチンコ球Bは、該第2傾斜部37bから第1右縦通路33に通入する際に、前記右突起44に側方から当たるよう構成されている。なお、第1右縦通路33に形成された前記右導入案内部43の下端が突壁46の上側に連設されると共に、その前端位置が同じとなるよう設定される(図7参照)。
実施例では、前記第2右傾斜通路37の上流側に連通接続する球導入路36を傾斜通路の一部と見做すことができ、前記突壁46が形成されていない球導入路36の断面積は、突壁46が形成されている第2右傾斜通路37の断面積より大きくなるよう構成される。すなわち、傾斜通路の断面積は、上流側より下流側が小さくなるよう設定され、この断面積が変化する部位(球導入路36と第1傾斜部37aとの連通部)をパチンコ球Bが通過する際に、該パチンコ球Bが前壁(裏ユニットベース23の裏面)に接触する機会を多くすることで勢い(速度)を低下させ得るようになっている。
前記右通路26には、図3に示す如く、前記第1右傾斜通路35および球導入路36の上流端に下流端で連通接続する補助通路47が上下方向に延在するよう形成されている。この補助通路47は、図1において前記板部材11における枠状装飾体18の右側方の遊技領域11aに配設される補助入賞口48に上流端で連通接続可能に構成される。この補助入賞口48は、必要に応じて使用されるものであって、遊技盤10の第1の仕様においては、図示しない規制具によってパチンコ球Bが入賞しないよう構成され、遊技盤10の第2の仕様においては規制具を取外すことでパチンコ球Bが入賞可能に構成されるものである。そして、規制具を取外した際には、補助入賞口48に入賞したパチンコ球Bが、補助通路47を介して球導入路36に通入するよう構成される。
〔実施例の作用〕
次に、前述した実施例に係るパチンコ機の作用につき説明する。
前記遊技領域11aに打ち出されたパチンコ球Bは、該遊技領域11aを流下し、前記始動入賞装置19の始動入賞口19aや左右の普通入賞口21a,21b,22a,22bに入賞可能となる。
(上左普通入賞口に入賞した場合について)
前記上左普通入賞口21aに入賞したパチンコ球Bは、前記左球通路25における第1左縦通路27の上端部側に通入する。このパチンコ球Bは、遊技盤10が後傾姿勢になっていると共に左導入案内部31に案内されることで、第1左縦通路27を画成する後壁25bに沿って流下する。そして、前記左突起32に上方から当たったパチンコ球Bは、前側に変位して前壁(裏ユニットベース23の裏面)に当たった後に、前記左普通入賞センサ30の通過孔30bを通過する(図5参照)。すなわち、第1左縦通路27を流下するパチンコ球Bは、左普通入賞センサ30の通過孔30bを通過する直前に左突起32および前壁に当たることで勢いが弱められるから、該通過孔30bをパチンコ球Bが通過する速度を遅くすることができる。従って、左普通入賞センサ30の通過孔30bを複数のパチンコ球Bが通過する際の前後間隔が短かい場合であっても、該パチンコ球Bの速度が遅くなっているから個々のパチンコ球Bを確実に検出することができ、誤検出を防止し得る。
また、上左普通入賞口21aに複数のパチンコ球Bが連続して入賞した場合においては、左突起32を越えた前のパチンコ球Bに対し、後のパチンコ球Bが左突起32に当たることで短かい時間ではあるが堰き止められた状態となるから、前後のパチンコ球B,Bの間に隙間を形成することができ、パチンコ球B,Bが連なった状態のまま左普通入賞センサ30の通過孔30bを通過するのを回避し得る。従って、上左普通入賞口21aに複数のパチンコ球Bが入賞したにも関わらず、左普通入賞センサ30が1個のパチンコ球Bが通過したと誤検出するのを確実に防止することができ、遊技者に不信感を与えたり遊技店とのトラブルを招くのを防止し得る。
(下左普通入賞口に入賞した場合について)
前記下左普通入賞口21bに入賞したパチンコ球Bは、前記左球通路25の第2左縦通路28に通入し、前記左傾斜通路29を通って前記第1左縦通路27に通入する。このパチンコ球Bは、前記左突起32に側方から当たることで前方に変位して前壁(裏ユニットベース23の裏面)に当たった後に、前記左普通入賞センサ30の通過孔30bを通過する。すなわち、下左普通入賞口21bに入賞したパチンコ球Bにおいても、前記上左普通入賞口21aに入賞したパチンコ球Bと同様に左普通入賞センサ30の通過孔30bを通過する直前に左突起32および前壁に当たることで勢いが弱められ、該通過孔30bをパチンコ球Bが通過する速度を遅くすることができる。従って、左普通入賞センサ30の通過孔30bを複数のパチンコ球Bが通過する際の前後間隔が短かい場合であっても、該パチンコ球Bの速度が遅くなっているから個々のパチンコ球Bを確実に検出することができ、誤検出を防止し得る。
また、下左普通入賞口21bに複数のパチンコ球Bが連続して入賞した場合においても、前述したと同様に後側のパチンコ球Bが左突起32で堰き止められる状態となることで、前後のパチンコ球B,Bの間に隙間を形成することができ、パチンコ球B,Bが連なった状態のまま左普通入賞センサ30の通過孔30bを通過するのを回避し得る。従って、下左普通入賞口21bに複数のパチンコ球Bが入賞したにも関わらず、左普通入賞センサ30が1個のパチンコ球Bが通過したと誤検出するのを確実に防止することができ、遊技者に不信感を与えたり遊技店とのトラブルを招くのを防止し得る。
(右上普通入賞口に入賞した場合について)
前記上右普通入賞口22aに入賞したパチンコ球Bは、前記右球通路26の第2右縦通路34に通入し、前記第1右傾斜通路35を通って球導入路36に至り、該球導入路36から第2右傾斜通路37の第1傾斜部37aに通入する。第1傾斜部37aの上流端の底面と、球導入路36の下流端の底面との間には図6に示すように段差が形成されているから、球導入路36から第1傾斜部37aに通入するパチンコ球Bは、底面の段差分だけ落下する。また、第2右傾斜通路37を画成する後壁39aには突壁46が突設されて、球導入路36の断面積より第2右傾斜通路37の断面積が小さくなっている。なお、遊技盤10は、前述したように後傾姿勢となっているから、球導入路36から第2右傾斜通路37に通入するパチンコ球Bは、底面および後壁39aに接触した状態で移動する。従って、第2右傾斜通路37に通入するパチンコ球Bは、前記突壁46に接触することで流下方向が前方に変えられ、通路の前壁(裏ユニットベース23の裏面)に接触し易くなる。すなわち、パチンコ球Bが通路の壁に接触する機会が多くなることで勢いを弱めることができる。なお、前記突壁46の上流端部には傾斜面46aが形成されているから、球導入路36から第2右傾斜通路37へのパチンコ球Bの移動は円滑になされ、球詰りが発生するのは防止される。
前記第2右傾斜通路37における第1傾斜部37aの下流端から飛び出すパチンコ球Bは、前記干渉部45に当たって第2傾斜部37bの底面に落下し、該第2傾斜部37bの底面を流下する。すなわち、パチンコ球Bが干渉部45に当たることで、該パチンコ球Bの勢いは弱められ、第2傾斜部37bを流下するパチンコ球Bの速度は遅くなる。そして、第2傾斜部37bから前記第1右縦通路33に通入するパチンコ球Bは、前記右突起44に側方から当たることで前方に変位して前壁に当たった後に、前記右普通入賞センサ38の通過孔38bを通過する。
すなわち、上右普通入賞口22aに入賞したパチンコ球Bは、球導入路36から第2右傾斜通路37に通入する際に突壁46により流下方向が変えられることで通路の前壁に当たること、干渉部45および右突起44に当たること、等によって勢いが弱められるから、右普通入賞センサ38の通過孔38bを通過する際の速度を遅くすることができる。特に、上右普通入賞口22aから右普通入賞センサ38までの経路は長いため、通路を流通する過程でパチンコ球Bの速度は速くなるが、実施例では上右普通入賞口22aに入賞したパチンコ球Bが右普通入賞センサ38に至るまでの間に複数回に亘って勢いを弱めることができるから、右普通入賞センサ38の通過孔38bを通過する際のパチンコ球Bの速度を充分に遅くすることができる。従って、右普通入賞センサ38の通過孔38bを複数のパチンコ球Bが通過する際の前後間隔が短かい場合であっても、個々のパチンコ球Bを確実に検出することができ、誤検出を防止し得る。
また、前記上右普通入賞口22aに入賞したパチンコ球Bは、前記球導入路36から第2右傾斜通路37に通入する際の段差を落下する変位、突壁46による前方への変位、干渉部45に当たって落下する際の変位、右突起44に当たった際の前方への変位等、複数箇所においてパチンコ球Bを変位させるよう構成したから、上右普通入賞口22aに複数のパチンコ球Bが連続して入賞した場合においても、前後のパチンコ球B,Bを確実に離間させることができ、複数のパチンコ球B,Bが連なった状態のまま右普通入賞センサ38の通過孔38bを通過するのを回避し得る。特に、パチンコ球Bが干渉部45や右突起44に当たった際には、該パチンコ球Bは一瞬堰き止められる状態となるから、先行するパチンコ球Bとの間に確実に隙間を形成し得る。従って、上右普通入賞口22aに複数のパチンコ球Bが入賞したにも関わらず、右普通入賞センサ38が1個のパチンコ球Bが通過したと誤検出するのを確実に防止することができ、遊技者に不信感を与えたり遊技店とのトラブルを招くのを防止し得る。
(下右普通入賞口に入賞した場合について)
前記下右普通入賞口22bに入賞したパチンコ球Bは、前記右球通路26の第1右縦通路33の上端部側に通入する。このパチンコ球Bは、遊技盤10が後傾姿勢になっていると共に右導入案内部43に案内されることで、第1右縦通路33を画成する後壁39aに沿って流下する。そして、前記右突起44に上方から当たったパチンコ球Bは、前側に変位して前壁(裏ユニットベース23の裏面)に当たった後に、前記右普通入賞センサ38の通過孔38bを通過する(図7参照)。すなわち、第1右縦通路33を流下するパチンコ球Bは、右普通入賞センサ38の通過孔38bを通過する直前に右突起44および前壁に当たることで勢いが弱められるから、該通過孔38bをパチンコ球Bが通過する速度を遅くすることができる。従って、右普通入賞センサ38の通過孔38bを複数のパチンコ球Bが通過する際の前後間隔が短かい場合であっても、該パチンコ球Bの速度が遅くなっているから個々のパチンコ球Bを確実に検出することができ、誤検出を防止し得る。
また、下右普通入賞口22bに複数のパチンコ球Bが連続して入賞した場合においても、前述したと同様に後側のパチンコ球Bが右突起44で堰き止められる状態となることで、前後のパチンコ球B,Bの間に隙間を形成することができ、パチンコ球B,Bが連なった状態のまま右普通入賞センサ38の通過孔38bを通過するのを回避し得る。従って、下右普通入賞口22bに複数のパチンコ球Bが入賞したにも関わらず、右普通入賞センサ38が1個のパチンコ球Bが通過したと誤検出するのを確実に防止することができ、遊技者に不信感を与えたり遊技店とのトラブルを招くのを防止し得る。
前記右球通路26においては、前記第1右縦通路33および第2右傾斜通路37を画成する通路形成部材39を裏ユニットボックス24とは別体で形成したから、右突起44や干渉部45および突壁46等のパチンコ球Bの勢い(速度)等を低減するための手段を裏ユニットボックス24に直に形成する場合に比べて裏ユニットボックス24の構成を簡略化することができ、金型費等の製造コストを低く抑えることができる。また、通路形成部材39を別体としたことで、前記球導入路36と第2右傾斜通路37との段差を容易に形成することができる。
ここで、前記遊技盤10を第2の仕様で使用する場合には、前記補助入賞口48から規制具を取外すことで、該補助入賞口48に入賞したパチンコ球Bは、前記補助通路47を介して球導入路36に通入し、以後は上右普通入賞口22aに入賞したパチンコ球Bと同様に、複数箇所で勢いが弱められると共に、前後のパチンコ球Bの間には確実に隙間が形成され、前述したと同様の効果を奏する。また実施例では、第2の仕様でのみ使用される補助入賞口48に連通する補助通路47を裏ユニットボックス24に予め形成してあるから、仕様変更に際して裏ユニットボックス24を交換する必要はなく、仕様変更に際してのコストの上昇を抑制し得る。
(変更例)
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 遊技盤を構成する板部材は、アクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂材からなる透明板に限らず木製であってもよい。
(2) 実施例では、裏ユニットを裏ユニットベースと裏ユニットボックスとから構成したが、裏ユニットボックスのみであってもよく、この場合は裏ユニットボックスを板部材の裏面に直に取付けることで、該ボックスに形成される球通路の前方開口が板部材によって塞がれる。すなわち、板部材の裏面が球通路の前壁となる。
(3) 実施例では、普通入賞口に入賞したパチンコ球を排出案内する球通路に、各種の勢いを弱めるための手段および前後のパチンコ球に隙間を形成するための手段を設けたが、始動入賞口や特別入賞口に入賞したパチンコ球を排出案内する球通路に同様の構成を採用することができる。
(4) 実施例では、2つの普通入賞口に入賞したパチンコ球を球通路で集合して1つの普通入賞センサで検出するよう構成したが、1つの普通入賞センサで検出するパチンコ球が入賞する普通入賞口は、1つあるいは3つ以上であってもよい。
(5) 実施例では、突起が後壁に形成される縦通路に連通する傾斜通路は、縦通路の右側に左下方傾斜する状態で連通する構成で説明したが、該縦通路に左側に右下方傾斜する状態で連通する構成であってもよい。
(6) 実施例では、裏ユニットとは別体の通路形成部材に第1右縦通路および第2右傾斜通路を形成したが、裏ユニット自体に両通路を一体で形成する構成を採用し得る。
(7) 実施例では、入賞口から球検出手段までの流通経路が長い球通路について、突起の他に段差や干渉部等を更に設けたが、少なくと球検出手段の直前に突起があれば、連続するパチンコ球の間に隙間を形成して球検出手段の誤検出を防止することができるものであって、更に段差や干渉部等を設けることで球検出手段の誤検出をより確実に防ぐことができるものである。
(8) 実施例では、パチンコ球を検出する球検出手段として、機械式のセンサを用いたが、該球検出手段としては、通過孔をパチンコ球が通過する際の磁気や静電容量の変化によって球検出を非接触で行なう近接センサを用いることもできる。
(9) 実施例では、第2右傾斜通路の略全体に突壁を設けたが、該第2右傾斜通路の上流端より所定長さだけ下流側から突壁を形成し、該第2右傾斜通路において上流側より下流側の断面積が小さくなるよう構成することもできる。
(10) 実施例では、傾斜通路の後壁の一部に突壁を突設することで、上流側より下流側の断面積を小さくするようにしたが、傾斜通路の全体が途中から縮む構成であってもよい。
(11) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
10 遊技盤
11 板部材
11a 遊技領域
15 裏ユニット
21a 上左普通入賞口(入賞口)
21b 下左普通入賞口(入賞口)
22a 上右普通入賞口(入賞口)
22b 下右普通入賞口(入賞口)
25 左球通路(球通路)
25b 後壁
26 右球通路(球通路)
30 左普通入賞センサ(球検出手段)
30b 通過孔
32 左突起(突起)
33 第1右縦通路(縦通路)
36 球導入路(傾斜通路)
37 第2右傾斜通路(傾斜通路)
37a 第1傾斜部
37b 第2傾斜部
38 右普通入賞センサ(球検出手段)
38b 通過孔
39a 後壁
39b 上壁
44 右突起(突起)
45 干渉部
B パチンコ球(遊技球)

Claims (4)

  1. 前側に遊技領域が画成される板部材と、該板部材の裏側に取付けられる裏ユニットからなる遊技盤を有し、前記板部材には遊技領域を流下する遊技球が入賞可能な入賞口が設けられると共に、入賞口に入賞した遊技球を案内する球通路が前記裏ユニットに形成されている遊技機において、
    遊技球の通過を許容する通過孔を有し、該通過孔を前記球通路に合わせて配設されて、該通過孔を通過する遊技球を検出する球検出手段と、
    前記球検出手段より上流の球通路の後壁に設けられ、球検出手段の通過孔の内縁より内方に突出する突起とを備える
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記球通路は、前記球検出手段が配設されて上下方向に延在する縦通路と、入賞口に上流端で連通すると共に下流端が縦通路における前記突起の側方で連通接続するよう左側または右側に向けて下方傾斜する傾斜通路とを備え、該傾斜通路の断面積は、上流側より下流側が小さくなるよう設定される請求項1記載の遊技機。
  3. 前記傾斜通路は、前記入賞口に連通する上流側の第1傾斜部と、前記縦通路に連通する下流側の第2傾斜部とが、遊技球の直径より大きな落差をもって連通接続されると共に、第2傾斜部における上壁の上流端に、第1傾斜部における底面の下流端より下方に延出する干渉部が設けられ、第1傾斜部から第2傾斜部に移動する遊技球が干渉部に当たるよう構成される請求項2記載の遊技機。
  4. 前記傾斜通路の上流側に、前記入賞口に連通する別部材からなる球導入路が連通接続され、該球導入路の底面が傾斜通路の底面より高くなるよう設定される請求項2または3記載の遊技機。
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