JP2011027777A - 光拡散機能を付与した偏光子保護フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】高耐熱のアクリル系熱可塑性樹脂に、アクリル系架橋重合体からなる光拡散剤を配合して光拡散フィルムを作製し、偏光子保護フィルムとして用いる。具体的には、ガラス転移温度が110℃以上であるアクリル系熱可塑性樹脂100重量部に対し、0.5〜10重量部のアクリル系架橋重合体からなる光拡散剤を配合することにより光拡散機能を付与した偏光子保護フィルムを提供できる。
【選択図】なし
Description
量部に対し、0.5〜10重量部のアクリル系架橋重合体からなる光拡散剤を配合することにより光拡散機能を付与した偏光子保護フィルム。
保護フィルム。
樹脂、グルタルイミド系樹脂である(ii)に記載の偏光子保護フィルム。
般式(2)で表される単位とを含む(iii)に記載の偏光子保護フィルム。
(v)グルタルイミド樹脂が、下記一般式(3)で表される単位をさらに含む(
iv)に記載の偏光子保護フィルム。
(vi)アクリル酸エステル単位が1重量%未満である(i)〜(v)のいず
れか1項記載の偏光子保護フィルム。
リル酸エステル、架橋重合体に芳香族ビニルあるいは(メタ)アクリル酸エステルのいずれかを必須成分とする単量体をグラフト(共)重合させて得られる重合体である、(i)〜(vi)のいずれか1項記載の偏光子保護フィルム。
〜30μmである、(i)〜(vii)のいずれか1項記載の偏光子保護フィル
ム。
の偏光子保護フィルム。
子保護フィルム。
も1枚含む偏光板。
本発明のアクリル系熱可塑性樹脂は、ガラス転移温度が110℃以上であり、好ましくは120℃以上である。この範囲を下回ると、成形体やフィルムにした場合の耐熱性が劣るため、高温時の物性変化が大きくなり、適用範囲が狭くなる。例えば、光学用途に使用される場合には、ガラス転移温度が上記範囲よりも低いと、成形体もしくはフィルムに高温環境下でゆがみなどが生じ易く、安定した光学的特性が得られない傾向があり、好ましくない。
で表される単位(以下、「グルタルイミド単位」ともいう)と、
下記一般式(2)
で表される単位(以下、「(メタ)アクリル酸エステル単位」ともいう)とを含むグルタルイミド樹脂を好適に用いることができる。
で表される単位(以下、「芳香族ビニル単位」ともいう)をさらに含んでいてもよい。
本発明の光拡散剤にはアクリル系架橋重合体が用いられるが、拡散性を持たせるために、その屈折率は配合するアクリル系熱可塑性樹脂に対してある程度の差異があることが好ましい。光拡散剤の屈折率はアクリル系熱可塑性樹脂の屈折率より高く、該光拡散剤と該アクリル系熱可塑性樹脂層との屈折率比が後者が1に対して前者が1.001〜1.2、より好ましくは1.005〜1.15、さらに好ましくは1.01〜1.1程度がよい。
上説した構成を有する熱可塑性樹脂組成物は、溶融押出法によりフィルムに成形する際、成形機のロール等の汚染を低減し、フィルム欠陥の発生を防止することができる。つまり、本発明にかかる熱可塑性樹脂組成物によれば、溶融押出法によるフィルム成形によっても、成形機のロール等を汚染することなく、フィルム欠陥の少ないフィルムを製造することができる。
熱重量測定装置(TGA−50;株式会社 島津製作所)を用いて、窒素気流下(流量50mL/min)で、昇温速度10℃/minとして、開放型アルミニウムパン上で試料を加熱し、温度が100℃に達した際の重量を100%とした。そして、さらに、温度を上昇させ、重量が1%減少したときの温度を1%重量減少温度(TGA)とした。
生成物のペレットを塩化メチレンに溶解し、その溶液をSensIR Tecnologies社製TravelIRを用いて、室温にてIRスペクトルを測定した。
原料MS樹脂(約10mg)を重クロロホルム(約4mL)に溶解し、その溶液をVarian社製NMR測定装置Gemini−300を用いて、1H−NMRスペクトルを測定した。
生成物10mgを用いて、示差走査熱量計(DSC、株式会社島津製作所製DSC−50型)を用いて、窒素雰囲気下、昇温速度20℃/minで測定し、中点法により決定した。
JIS K 7136記載の方法に基づいて、日本電色工業(株)製濁度計NDH−300Aを用いて測定した。
JIS K 7361−1記載の方法に基づいて、日本電色工業(株)製濁度計NDH−300Aを用いて測定した。
日本電色工業(株)製変角光度計(GCL5000L)を用いて、受光角5°の光線透過率をI5、受光角20°の光線透過率をI20、受光角70°の光線透過率をI70とし、それぞれの受光角で光線透過率を測定し、次式により、拡散率を算出した。
(耐熱性)
フィルム150mm×150mmに切り出し、90℃で1,000時間保持したあとのフィルムの外観を目視で判定した判定基準は、次のとおりである。
フィルムを10mm×20mmの短冊状に切り取り、短冊の中央部分を90°の角度で曲げた際にフィルムに割れやヒビが生じるかを目視で確認した。次の基準で判定した。
樹脂0.3gを塩化メチレン37.5mLに溶解し、さらにメタノール37.5mLを加えた。次に0.1mmol%の水酸化ナトリウム水溶液5mLとフェノールフタレインのエタノール溶液数滴を加えた。次に0.1mmol%の塩酸を用いて逆滴定を行い、中和に要する塩酸の量から酸価を求めた。
原料の樹脂としてメタクリル酸メチル−スチレン共重合体(Mw95,000、スチレン量11モル%)、イミド化剤としてモノメチルアミンを用いて、イミド化樹脂を製造した。
口径30mmの噛合い型同方向回転式二軸押出機を用い、押出機の温度調整ゾーンの設定温度を240℃、スクリュー回転数250rpmとし、表1に示した配合のアクリル系熱可塑性樹脂(イミド化MS樹脂(III))および下記に示した光拡散剤の混合物を、10kg/hrの割合で供給した。押出機出口に設けられたダイスからストランドとして出てきた樹脂を水槽で冷却し、ペレタイザでペレット化した。
ガンツパールGM−0401S
ガンツ化成(株)製
架橋ポリメタクリル酸メチル
平均粒子径 4μm
拡散剤B
ガンツパールGBM−55S
ガンツ化成(株)製
架橋ポリアクリル酸ブチル−メタクリル酸メチルグラフト共重合体
平均粒子径 8μm
(比較例1)
アクリル系熱可塑性樹脂にTgが92℃であるサンデュレンSD−014(カネカ社製)を用いた以外は、実施例3と同様とした。
Claims (11)
- ガラス転移温度が110℃以上であるアクリル系熱可塑性樹脂100重量部に対し、アクリル系架橋重合体からなる光拡散剤を0.5〜10重量部配合することを特徴とする、光拡散機能を付与した偏光子保護フィルム。
- アクリル系熱可塑性樹脂が脂環式構造を有することを特徴とする請求項1に記載の偏光子保護フィルム。
- アクリル系熱可塑性樹脂が、ラクトン系樹脂、グルタル酸無水物系樹脂、グルタルイミド系樹脂であることを特徴とする請求項2に記載の偏光子保護フィルム。
- アクリル酸エステル単位が1重量%未満であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の偏光子保護フィルム。
- アクリル系架橋重合体からなる光拡散剤が、架橋ポリ(メタ)アクリル酸エステル、架橋重合体に芳香族ビニルあるいは(メタ)アクリル酸エステルのいずれかを必須成分とする単量体をグラフト(共)重合させて得られる重合体であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の偏光子保護フィルム。
- アクリル系架橋重合体からなる光拡散剤が、体積平均粒子径で1〜30μmであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の偏光子保護フィルム。
- 延伸されたフィルムであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載の偏光子保護フィルム。
- ヘーズが20%以上であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載の偏光子保護フィルム。
- 請求項1〜10のいずれか1項記載の偏光子保護フィルムを少なくとも1枚含むことを特徴とする偏光板。
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JP2009170271A JP2011027777A (ja) | 2009-07-21 | 2009-07-21 | 光拡散機能を付与した偏光子保護フィルム |
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