JP2011027569A - シンチレータパネルおよび放射線イメージセンサ - Google Patents

シンチレータパネルおよび放射線イメージセンサ Download PDF

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Abstract

【課題】金属薄膜等からなる反射層を形成することなく反射率を高められ、しかも球状の結晶粒子によって反射層が形成されている場合よりも高い反射率を発揮できるシンチレータパネルおよび放射線イメージセンサを提供する。
【解決手段】シンチレータパネル10は、入射した放射線を光に変換するシンチレータ層2が基板1上に形成されている。シンチレータ層2は、光を基板1側に反射させる反射層4を表面側に有し、反射層4は、シンチレータの結晶が螺旋状に積層した螺旋構造を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は複数の柱状結晶(針状結晶)からなるシンチレータ層を備えたシンチレータパネルおよび放射線イメージセンサに関する。
従来、ガラス等放射線透過性の基板上に柱状結晶(針状結晶)からなるシンチレータ層を形成したシンチレータパネルが知られている。例えば、特許文献1には、ボール研磨により柱状結晶の表面側部分を平坦化および連続化したシンチレータパネルが開示され、特許文献2には、ファイバプレート上に形成された柱状結晶からなるシンチレータをフィルムで被覆し固定支持したシンチレーションファイバプレートが開示されている。また、この種のシンチレータパネルの中には、光の利用効率を高めるため、アルミニウム等金属薄膜からなる反射層を形成していることがあった(例えば、特許文献3,4参照)。
特開2007−240306号公報 特開平5−39558号公報 特開2002−236181号公報 特開2003−75542号公報 特許3987469号公報
ところで、シンチレータパネルに関して、柱状結晶の構造を工夫することによって反射率を高める技術が知られていた(例えば、特許文献5参照)。
しかし、特許文献5記載の技術では、球状の結晶粒子を複数垂直方向に数珠状に積層した下層とその上に形成した柱状の結晶層とによって、一つ一つの柱状結晶が形成されているため、次のような課題があった。ここで、例えば図14(a)に示すように、複数の柱状結晶100,101,102があったとする。柱状結晶100,101,102はそれぞれ球状の結晶粒子100a,100b,100c,101a,101b,101c,102a,102b,102cを有し、それらが数珠状に重なって下層を構成し、その下層の上にそれぞれ柱状の結晶部100d、101d、102dが積層されている。この場合、柱状結晶100,101,102の互いに隣り合うもの同士を見ると、結晶粒子同士が接触している。
そして、各結晶粒子はその表面が球面のように湾曲した曲面状になっているため、例えば、図14(b)に示すように結晶粒子100a,100b,100cはそれぞれ隣の結晶粒子101a,101b,101cと、最も張り出した部分からある程度の範囲が接触して接触部分cを形成する。ところが、その接触部分cから離れた箇所に非接触部分が現われてしまうため、隣接する柱状結晶100,101の間に隙間vが形成される事態を回避することができなかった。
したがって、特許文献4記載のシンチレータパネルでは、球状の結晶粒子が存在している下層におけるシンチレータの密度が低く、この下層が光反射特性を備えた反射層として機能することから、反射率を高めることができなかった。
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたもので、金属薄膜等からなる反射層を形成することなく反射率を高められ、しかも球状の結晶粒子によって反射層が形成されている場合よりも高い反射率を発揮できるシンチレータパネルおよび放射線イメージセンサを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るシンチレータパネルは、光透過性の基板と、その基板上に形成されたシンチレータ層とを有するシンチレータパネルであって、シンチレータ層は、光を基板側に反射させる反射層を表面側に有し、反射層は、シンチレータの結晶が螺旋状に積層した螺旋構造を有するシンチレータパネルを特徴とする。なお、シンチレータ層における表面側とは、シンチレータ層が基板と接触する側と反対の側の表面側を意味する。
このシンチレータパネルによれば、蛍光体の結晶が螺旋状に積層した螺旋構造を反射層が有しているので、反射層における結晶密度を高くすることができる。従って、金属薄膜等からなる反射層を形成することなく反射率を高めることができ、しかも球状の結晶粒子によって反射層が形成されている場合よりも高い反射率を発揮させることができる。
また、シンチレータ層は、シンチレータの結晶が柱状に積層した複数の柱状結晶によって構成され、柱状結晶のそれぞれは、先端側に形成された螺旋構造、及び基板と交差する方向に沿って螺旋構造から基板に固定される根本側に延在する柱状構造を有し、螺旋構造と柱状構造とは、シンチレータの結晶が連続して積層することにより構成されていることが好ましい。この構成によれば、螺旋構造で反射した光が、その螺旋構造に連続して積層された柱状構造に入射するため、放射線像のコントラストを低下させずに輝度を上げることができる。
また、シンチレータは、シンチレータの結晶が柱状に積層した複数の柱状結晶によって構成され、その複数の柱状結晶の先端側に螺旋構造が形成され、複数の柱状結晶のうちの互いに隣接する第1、第2の柱状結晶の螺旋構造を形成する螺旋構造部において、第1の柱状結晶の上下に離れた間隙に第2の柱状結晶が入り込んだ入込構造を有することが好ましい。この構成によれば、十分な反射効果及び機械的強度を発揮し得る螺旋構造の結晶密度及び大きさを維持しつつ、柱状結晶同士の間隔を小さくすることができるので、放射線変換効率を低下させずに輝度を上げることができる。
このとき、第1の柱状結晶の螺旋構造部における第2の柱状結晶側の部分と、第2の柱状結晶の螺旋構造部における第1の柱状結晶側の部分とは、基板と交差する方向から見て重なり合っており、第1の柱状結晶の螺旋構造部と第2の柱状結晶の螺旋構造部との間隙は、基板と交差する方向と直交する方向から見て波線状となっていることがより好ましい。この構成によれば、十分な反射効果及び機械的強度を発揮し得る螺旋構造の結晶密度及び大きさを確実に維持すると共に、柱状結晶同士の間隔をより小さくすることができる。
また、シンチレータ層においては、螺旋構造を形成する螺旋ループが基板と交差する方向に複数積層されていることが好ましく、或いは、シンチレータ層においては、螺旋構造を形成する扁平球状部が基板と直交する方向に対して斜めになって複数積層されていることが好ましい。これらの構成によれば、螺旋構造部における反射機能が確実なものとなるため、反射層における反射率を高めることができる。更に、扁平球状部のうち柱状構造と接続する扁平球状部は、柱状構造の柱径より大きくならないことが好ましい(つまり、基板と交差する方向と直交する方向において、扁平球状部のうち柱状構造と接続する扁平球状部の幅は、柱状構造の幅よりも小さいことが好ましい)。これにより、柱径構造の扁平球状部付近で発生したシンチレーション光を減衰させずに効率良く先端方向に反射させることができる。
そして、シンチレータ層において螺旋ループが複数積層されている場合、反射層は、基板の表面と交差する方向の断面において、シンチレータの結晶が左右に屈曲していることが好ましく、シンチレータ層は、螺旋ループが基板と交差する方向に約0.67μm〜5μm程度の間隔を有することがより好ましい。螺旋ループがこの程度の間隔を有するときは、基板の表面と交差する方向の断面において、シンチレータの結晶が左右に屈曲しているようすが明確に現われる。
そして、本発明は、撮像素子を備えた撮像基板と、その撮像基板上に形成されたシンチレータ層とを有する放射線イメージセンサであって、シンチレータ層は、光を基板側に反射させる反射層を表面側に有し、反射層は、シンチレータの結晶が螺旋状に積層した螺旋構造を有する放射線イメージセンサを提供する。なお、シンチレータ層における表面側とは、シンチレータ層が基板と接触する側と反対の側の表面側を意味する。
この放射線イメージセンサの場合、シンチレータの結晶が柱状に積層した複数の柱状結晶によって構成され、その複数の柱状結晶の先端側に螺旋構造が形成され、複数の柱状結晶のうちの互いに隣接する第1、第2の柱状結晶の螺旋構造を形成する螺旋構造部において、第1の柱状結晶の上下に離れた間隙に第2の柱状結晶が入り込んだ入込構造を有することが好ましい。
また、シンチレータ層においては、螺旋構造を形成する螺旋ループが基板と交差する方向に複数積層されていることが好ましく、或いは、シンチレータ層においては、螺旋構造を形成する扁平球状部が基板と直交する方向に対して斜めになって複数積層されていることが好ましい。これらの構成によれば、螺旋構造部における反射機能が確実なものとなるため、反射層における反射率を高めることができる。更に、扁平球状部のうち柱状構造と接続する扁平球状部は、柱状構造の柱径より大きくならないことが好ましい(つまり、基板と交差する方向と直交する方向において、扁平球状部のうち柱状構造と接続する扁平球状部の幅は、柱状構造の幅よりも小さいことが好ましい)。これにより、柱径構造の扁平球状部付近で発生したシンチレーション光を減衰させずに効率良く先端方向に反射させることができる。
そして、シンチレータ層において螺旋ループが複数積層されている場合、反射層は、基板の表面と交差する方向の断面において、シンチレータの結晶が左右に屈曲していることが好ましく、シンチレータ層は、螺旋ループが基板と交差する方向に約0.67μm〜5μm程度の間隔を有することがより好ましい。螺旋ループがこの程度の間隔を有するときは、基板の表面と交差する方向の断面において、シンチレータの結晶が左右に屈曲しているようすが明確に現われる。
以上のように本発明によれば、金属薄膜等からなる反射層を形成することなく反射率を高められ、しかも球状の結晶粒子によって反射層が形成されている場合よりも高い反射率を発揮し、輝度の高いシンチレータパネルおよび放射線イメージセンサが得られる。また、一般的に反射効果により輝度を上げるとコントラスト(解像度)が低下するが、金属薄膜等の反射層を形成する場合に比べてコントラストは高くすることができる。
本発明の実施形態に係るシンチレータパネルの基板に直交する方向の断面図である。 シンチレータ層を構成する柱状結晶の基板に直交する方向の断面図である。 図2の柱状結晶のうちの螺旋構造部を示す基板に直交する方向の断面図で、(a)は3つの柱状結晶を組み合わせて示した図、(b)は2つの柱状結晶を離して示した図である。 シンチレータパネルの製造に用いる製造装置の要部を示す斜視図である。 複数種類の基板について、数通りの回転数差で結晶成長を行い製造したシンチレータパネルについて、製造時に適用した回転数差と反射率との関係を示した図である。 4種類の基板について、螺旋ピッチと反射率との関係を示すグラフである。 2種類の基板について、螺旋構造部の膜厚と光出力との関係、及び螺旋構造部の膜厚とCTFとの関係を示すグラフである。 図1の場合とは回転数差を変えた場合のシンチレータパネルの基板に直交する方向の断面図である。 図8のシンチレータパネルにおけるシンチレータを構成する柱状結晶の基板に直交する方向の断面図である。 同じく、螺旋構造部を示す基板に直交する方向の断面図である。 シンチレータパネルの製造に用いる別の製造装置の要部を示す斜視図である。 放射線イメージセンサを示す図1と同様の断面図である。 別の放射線イメージセンサを示す図1と同様の断面図である。 (a)は従来のシンチレータパネルのシンチレータを構成する柱状結晶の基板に直交する方向の断面図、(b)は要部を拡大した図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
(シンチレータパネルの構成)
図1は本発明の実施形態に係るシンチレータパネル10の基板に直交する方向の断面図である。シンチレータパネル10は、基板1と基板1上に形成されたシンチレータ層2とを有し、基板1及びシンチレータ層2を保護層9によって被覆した構成を有している。保護層9は、放射線変換層2を湿気等から保護するたに少なくとも放射線変換層2を被覆する保護膜(ポリパラキシリレン等の有機膜、または無機膜)である。
基板1は、数μm〜数十μm程度の光ファイバを束にしたファイバオプティクス(fiber optics、fiber optic plate)、ガラス等の透明な導光部材からなる矩形状の板材であって、シンチレータ層2の形成されている側の表面1aが平坦に形成されている。シンチレータ層2はその外側から入射する放射線Rをそれに応じた光像に変換し、その変換した光像および後述する反射層4によって反射された光像からなる光Lをその根本側(基板1)から出射させる。シンチレータ層2は柱状層3と反射層4とを有しているが、図2に示すような針状結晶である柱状結晶7が多数寄り集まった構造を有し、多数の柱状結晶7によって柱状層3と反射層4とを形成している。シンチレータ層2の厚さは約50μm〜約1000μm程度、反射層4はそのうちの約1%〜10%程度を占める厚さで、約5μm〜約50μm程度の厚さを有している。
柱状結晶7はシンチレータ(CsI)の結晶を成長させて得たもので、基板1の根元部分が柱状部5となり、柱状部5よりも上側(表面側)部分が螺旋構造部6となっている。各柱状結晶7において、螺旋構造部5と柱状部6とは、シンチレータの結晶が連続して積層することにより一体的に形成されている。なお、柱状結晶7は、螺旋構造部6の外径よりも柱状部5の外径が小さくなるように形成されている。
柱状部5はストレート部として基板1の根元部分に形成され、シンチレータの結晶が表面1aに交差する方向に沿ってほぼ真っ直ぐに伸びて形成された柱状構造を有している。そして、柱状部5と螺旋構造部6とは、蒸着により連続して一体形成されている。
基板を介さずに(ただし、前述の保護膜を介して)柱状結晶7に入射した放射線は、光(シンチレーション光)に変換され、その光は、柱状部5を導光されて根元側(基板側)から放出される。すなわち、放射線はシンチレータ層の表面側の反射層4から入射し、シンチレーション光はシンチレータ層の柱状部の根元、すなわち基板との界面から光を出射する。反射層4は、柱状結晶7を導光される光の内、反射層4側に導光される光を反射して、根元側から放出する光量を増加させる。
螺旋構造部6は、シンチレータの結晶が柱状部5に続いて螺旋状に積層されて構成されたもので、中心軸Xの回り1周分の部分(螺旋ループ)が表面1aと直交する方向にほぼ規則的に形成された螺旋構造を有している。図2では、6A,6Bで示された範囲が1つ1つの螺旋ループを構成している。表面1aと直交する方向の螺旋ループの寸法(以下「螺旋ピッチ」ともいう)は、約0.5μm〜約15μm程度であり、ほぼ同様の螺旋ループが複数(例えば5個〜約15個程度)積み重なって螺旋構造部6を構成している。
また、螺旋構造部6は、図2に示したような表面1aに直交する方向の断面において、シンチレータの結晶が中心軸Xを挟んで左右に繰り返しほぼ規則的に屈曲し、複数のV字状部分6a,6bがつながって得られる屈曲構造を有している。各V字状部分6a,6bは、図2において右側に最も突出する部分が折返部6cとなり、それぞれのつながる部分が接続部6dとなっている。
そして、柱状結晶7は、図3(a)に示すように、両隣の柱状結晶8、9との関係をおいて、一方における上下に離れた部分の間に、もう一方が入り込んだ入込構造を有している。すなわち、図3(b)に示すように、隣接している柱状結晶7、8について、柱状結晶7の接続部6dの右側の、V字状部分6a,6bの間に形成される間隙6eに、柱状結晶8の接続部6dが入り込んだ入込構造を有している。なお、図3(b)では、説明の都合上、柱状結晶7、8を離して示しているが、柱状結晶7、8は図3(a)に示すように組み合わさって入込構造を形成している。
この入込構造により、柱状結晶7の螺旋構造部6における柱状結晶8側の部分と、柱状結晶8の螺旋構造部6における柱状結晶7側の部分とが、基板1の表面1aと垂直な方向から見て重なり合っている。より具体的には、柱状結晶7の折返部6cと柱状結晶8の接続部6dとが上側から見て重なり合っている。そして、柱状結晶7の螺旋構造部6と柱状結晶8の螺旋構造部6との間隙は、基板1の表面1aと平行な方向(基板1の側面側)から見て波線状となっている。
以上のような構造を有する柱状結晶7のうち、柱状部5によって柱状層3が構成され、螺旋構造部6によって反射層4が構成されている。反射層4は、光Lが入射したときにその光Lを不規則に反射させることによって散乱させるため、光Lの反射機能を有している。そのため、シンチレータパネル10は、反射率を高めるための金属膜等の光反射膜を有していなくも良好な光反射特性を発揮し、基板1からの発光量を増加させることができるから、放射線を検出する感度を高くすることができる。そして、シンチレータパネル10は、放射線を検出する感度を高めるのに金属膜を形成していないから、金属膜に起因した腐食のおそれがないものとなっている。
しかも、シンチレータパネル10の場合、反射層4が柱状結晶7のうちの螺旋構造部6によって構成されている。前述したとおり、柱状結晶7は螺旋構造部6において隣接しているもの同士が入り込む入込構造を形成しているから、螺旋構造部6では、シンチレータの結晶の存在しない空間を極めて小さくすることができる。そのため、反射層4におけるシンチレータの結晶の密度が高くなっているため、高い反射率を発揮するようになっている。
そして、上述したように、多少の間隙が形成される入込構造を螺旋構造部6に適用することで、螺旋構造部6が接触した場合に螺旋構造部6で反射した光が隣接する柱状結晶7に導光されてコントラストが低下するのを防止することができる。また、螺旋構造部6に多少の間隙が形成されても、パネル面内の柱状部5の形成密度(packing density)を高くして放射線の変換効率を高くすることができる。さらに、螺旋構造部6においてもパネル面内の形成密度を高くして反射率を向上させることができる。なお、コントラストを高めるためには、パネル面内において全ての柱状結晶7が螺旋構造部6を含めて1本1本の柱状結晶7に分離されていることが望ましい。柱状結晶7は蒸着により形成されるので、全ての柱状結晶7を完璧に分離することは困難であるが、凡そ分離されるように形成すれば、良好なシンチレータパネル10が得られる。
(シンチレータパネルの製造方法)
シンチレータパネル10の製造方法について説明する。前述したシンチレータパネル10は例えば次のようにして製造することができる。ここで、図4はシンチレータパネル10の製造に用いる製造装置50の要部を示す斜視図である。製造装置50は基板載置用の円板51と、蒸着容器52とを有している。円板51と、蒸着容器52とは図示しない真空装置に納められている。
円板51は、基板1を乗せる載置部50aを中央に有し、その周囲に複数の孔部50bが軽量化のために形成されている。蒸着容器52は、円環状の収納部52aを有し、収納部52aの中に蒸着源としてのシンチレータが納められている。収納部52aは、円板51側の平面52bは閉鎖されているが、その一部に孔部52cが形成されている。孔部52cは、シャッタ(図示せず)により開閉するようになっている。
そして、円板51と、蒸着容器52とは図示しない回転駆動装置からの駆動力を受けてそれぞれの回転軸を軸XXに一致させるようにして回転する。また、蒸着容器52を加熱して収納部52aに納められた蒸着源を蒸発させるとともに、シャッタを開放して、蒸発させた蒸着源を基板1上に積層させることによって結晶成長を行い、シンチレータ層2を形成する。
その際、双方の単位時間あたりの回転数に差を持たせて円板51の回転速度よりも蒸着容器52の回転速度を遅くする。
製造装置50において、円板51の単位時間あたりの回転数(すなわち、基板1の単位時間あたりの回転数)と、蒸着容器52の単位時間あたりの回転数(すなわち、孔部52cの単位時間あたりの回転数)との差を回転数差としたときに、その回転数差をある値(詳しくは後述するが、臨界回転数差ともいう)よりも小さくすると、柱状結晶7に前述した螺旋構造部6が現われる。そのため、製造開始からある程度の時間は回転数差をある値よりも高くして柱状部5を形成するようにして結晶成長を行う。その後、回転数差をある値よりも小さくした状態で結晶成長を行い、それによって前述した螺旋構造部6を形成する。こうすることによってシンチレータパネル10を製造することができる。
円板51と、蒸着容器52とを以上のようにして回転させながら結晶成長を行う場合、蒸着源は、基板1上のすでに蒸着源が蒸着している部分に重なるか、またはそこからずれた位置に重なって蒸着していく。ところが、回転数差を臨界回転数差よりも小さくした場合、蒸着源は、すでに蒸着源が蒸着している部分から円を描くように少しずつ位置をずらしながら積層される傾向が顕著になると考えられ、そのため、蒸着源が螺旋状に積み重なりながら結晶が成長して螺旋構造部6が形成されるものと考えられる。
ここで、図5は、複数種類の基板について、上述の製造装置50を用いて数通りの回転数差で結晶成長を行い製造したシンチレータパネル10について、製造時に適用した回転数差と反射率との関係を示した図である。本実施の形態では、a−c(アモルファスカーボン)基板、ガラス基板、基板A(アルミニウム基板に反射膜としてアルミニウムを形成した基板)、基板B(アルミニウム基板に反射膜としてアルミニウムを形成した基板であって基板Aよりも反射率の高い基板)という4種類の基板を用意し、そのそれぞれについて、同じ蒸着源を用いて回転数差を変えながら結晶成長を行った。回転数差は、“0.4”,“0.5”、“1”、“3”、“12”、“25”の6種類で行った。回転数差が“1”の場合とは、例えば円板51をY[rpm]の回転速度で回転させ、かつ蒸着容器52をY−1[rpm]の回転速度で回転させた場合に相当する(Yは1よりも大きい正の値)。
図5には、それぞれのシンチレータパネル10における螺旋ピッチも記載されている。図5から明らかなとおり、4種類いずれの基板についても、回転数差を“25”にした場合よりも“1”まで小さくした場合のほうが製造されたシンチレータパネル10の反射率が高くなっている。また、回転数差が“25”の場合、螺旋ピッチは0.04μmであるが、回転数差を“3”にすると螺旋ピッチは0.67μmになり、回転数差を“1”にすると螺旋ピッチは2μmになるように、回転数差を小さくするにしたがい螺旋ピッチは大きくなっていく(蒸着速度は一定)。これらのうち、回転数差を“1”まで小さくした場合、シンチレータ層2の断面に前述した屈曲構造が明確に現われるため、反射層4が螺旋構造部6によって構成されていると考えられる。
また、図6は、4種類の基板についての螺旋ピッチと反射率との関係をグラフで示したものである。図6から明らかなとおり、どの基板についても、螺旋ピッチが2μm程度になれば、すなわち、回転数差が“1”まで小さくなれば反射率向上の効果が明確に現われる。しかしながら、回転数差を“1”よりも小さく“0.4”にすると、螺旋ピッチは5μmになるが、この場合の反射率は回転数差を“0.5”にした場合とほぼ同等であるから、螺旋ピッチは大きくても5μm程度でよいものと考えられる。
特に、a−c(アモルファスカーボン)基板は、螺旋ピッチが1μmより小さい0.67でも、すなわち、回転数差が“3”でも、反射率向上の効果が明確に現われる。これらのことから、本実施の形態において臨界回転数差は“3”とすることができる。
a−c(アモルファスカーボン)基板は、シンチレータ層2を形成する前の状態において、基板の色が濃い黒色を示しているところ、前述のように螺旋ピッチを変えながら(回転数差を変えながら)シンチレータ層2を形成すると、螺旋ピッチが長くなる(回転数差が小さくなる)にしたがい、基板の色が黒から濃い灰色、灰色、薄い灰色といったように順次薄くなっていく。このことは、螺旋ピッチが長くなるにしたがい、シンチレータ層2の反射率が高くなっていくことを示している。
そして、図7(a)は、基板C(アルミニウム基板に反射膜としてアルミニウムを形成した基板)、及びa−c(アモルファスカーボン)基板の2種類の基板について、螺旋構造部6の膜厚と光出力との関係を示したグラフである。図7(b)は、基板C及びa−c基板の2種類の基板について、螺旋構造部6の膜厚とCTF(Contrast Transfer Function:画像分解能)との関係を示したグラフである。図7から、螺旋構造部5の膜厚が50μm程度であれば高いCTFが示されるものの、螺旋構造部6の膜厚が50μm程度よりも大きくなると、CTFが徐々に低下していくことが理解される。したがって、螺旋構造部6の膜厚は10μm〜50μm程度とすることが好ましい。
(別のシンチレータパネルの構成)
一方、回転数差が“3”になった場合、基板1上にはシンチレータ層2と異なるシンチレータ層12が形成される。ここで、図8はシンチレータ層12が形成されているシンチレータパネル20の基板に直交する方向の断面図、図9はシンチレータ層12の反射層14を構成する2つの螺旋構造部16を示す図8と同様の断面図、図10は螺旋構造部16を示す図8と同様の断面図である。
シンチレータ層12は、シンチレータ層2と比較して反射層14を有する点で相違している。反射層14は、反射層4と比較して柱状結晶7の先端側部分が螺旋構造部16になっている点で相違している。螺旋構造部16は、複数の扁平球状部16aを有し、各扁平球状部16aが中心軸Xに対して斜めになった状態(後述する扁平面Nが中心軸Xに対して傾斜している)で積み重なった構造を有している。各扁平球状部16aは、球状体を特定の方向(例えば上下方向)に縮めて側面部分を張り出させたような構造を有していて、最も張り出した部分を通る面が扁平面Nとなっている。なお、扁平球状部16aは、球状体を特定の方向に縮めたものに限定されず、上述した螺旋ループが互いに接触した場合(上下方向で接触した場合)において各螺旋ループに相当する部分であってもよい。また、柱状部5と接続する扁平球状部16a(すなわち、扁平球状部16aの下端部)は、柱状部5の柱径より大きくならない。このことにより、柱径部5の扁平球状部16a付近で発生したシンチレーション光を減衰させずに効率良く根元方向に反射させることができる。
また、シンチレータ12は、図10に詳しく示すように、基板1aに直交する方向の断面において、シンチレータの結晶によって構成される楕円が中心軸Xに対して傾斜した状態で重なって得られる連続楕円構造を有している。各柱状結晶7において、螺旋構造部16と柱状部5とは、シンチレータの結晶が連続して積層することにより一体的に形成されている。
柱状結晶7は、図9に示したように、隣接する柱状結晶8との関係をおいて、一方における扁平球状部16a同士の間に、もう一方の扁平球状部16aの一部分が入り込んだ入込構造を有している。この入込構造により、柱状結晶7の螺旋構造部16における柱状結晶8側の部分と、柱状結晶8の螺旋構造部16における柱状結晶7側の部分とが、基板1の表面1aと垂直な方向から見て重なり合っている。そして、柱状結晶7の螺旋構造部16と柱状結晶8の螺旋構造部16との間隙は、基板1の表面1aと平行な方向(基板1の側面側)から見て波線状となっている。
このようなシンチレータパネル20も、反射層14が螺旋構造部16によって構成されているが、螺旋構造部16が入込構造を有しているから、螺旋構造部16では、シンチレータ等の結晶の存在しない空間を小さくすることができる。そのため、反射層14におけるシンチレータ等の結晶の密度が高くなっているため、高い反射率を発揮するようになっている。
シンチレータパネル20は、前述した製造装置50において、回転数差を“3”程度にした場合に得られる。回転数差を“3”程度にしても、蒸着源は、すでに蒸着源が蒸着している部分から少しずつ位置をずらしながら積層されるが、この場合、回転数差を“1”程度にした場合よりも同じ部分に重なって蒸着される傾向が顕著になり、したがって、螺旋ループの上下方向間隔が狭まりつぶれた状態で結晶が成長する。そのため、螺旋構造部16が形成されるものと考えられる。
そして、シンチレータパネル10,20のいずれも、製造装置50の代わりに図11に示した製造装置54を用いて製造することができる。製造装置54は、製造装置50と比較して蒸着容器52の代わりに複数の蒸着容器53を有する点で相違している。蒸着容器53は円筒状の容器であって、中に蒸着源が納められており、その一部に孔部53cが形成され、シャッタ(図示せず)で開閉自在となっている。
製造装置50の場合は円板51と、蒸着容器52とはそれぞれの回転軸を軸XXに一致させるようにして回転するようになっている。製造装置54では、複数の蒸着容器53が軸XXに交差するひとつの平面上に配置されていて、その平面上を軸XXの周りに周回するようになっている。この製造装置54では、各蒸着容器53を加熱して納められている蒸着源を蒸発させるとともに、シャッタを開放して、蒸発させた蒸着源を基板1上に積層させることによって結晶成長を行い、シンチレータ層2、12を形成する。
この製造装置50においても、円板51の単位時間あたりの回転数(すなわち、基板1の単位時間あたりの回転数)と、蒸着容器53の単位時間あたりの回転数(すなわち、孔部53cの単位時間あたりの回転数)との差を回転数差としたときに、その回転数差を臨界回転数差よりも高くすることで、放射線変換層2の柱状結晶7に柱状部5を形成する。その後、回転数差を臨界回転数差よりも小さくして螺旋構造部6を形成する。
また、蒸着容器52,53の孔部52c,53cのみを回転させ、その回転数を反射層3(螺旋構造部6)の形成時に遅くし、柱状層3(柱状部5)の形成時に早くすることでも、シンチレータ層2,12を形成することが可能である。或いは、基板1のみを回転させ、その回転数を反射層4(螺旋構造部6)の形成時に遅くし、柱状層3(柱状部5)の形成時に早くすることでも、シンチレータ層2,12を形成することが可能である。これらの場合、図5に記載した回転数差が、そのまま基板1或いは蒸着容器52,53の孔部52c,53cの回転数となり、それぞれにおいて、図5に記載したピッチの反射層4(螺旋構造部6)を形成することが可能である。
(放射線イメージセンサの構成)
図12は、本実施の形態に係る放射線イメージセンサ40の構成を示す図1と同様の断面図である。放射線イメージセンサ40はホトダイオード等の撮像素子32を複数備えた撮像基板31を有し、その撮像基板31における撮像素子32の形成されている側の表面31a上にシンチレータ層2が形成されている。シンチレータ層2は柱状層3と反射層4とを有しているが、反射層4は、シンチレータ層2の表面側に形成されている。このような放射線イメージセンサ40は、シンチレータ層2の表面側に反射層4を有することによって、撮像素子32が効率よく光検出を行える。
また、図13は、本実施の形態に係る放射線イメージセンサ45の構成を示す図1と同様の断面図である。放射線イメージセンサ45は、放射線イメージセンサ40と比較して、シンチレータ層12を有する点で相違している。シンチレータ層12は表面側に反射層14を有している。この放射線イメージセンサ45も、シンチレータ層12が表面側に反射層14を有することによって、撮像素子32が効率よく光検出を行えるようになっている。上述の放射線イメージセンサ(図12、13)は、いずれも放射線はシンチレータ層の表面側の反射層4から入射し、シンチレーション光はシンチレータ層の柱状層の根元、すなわち撮像素子との界面から光を出射し、撮像素子に入射する。
以上の説明は、本発明の実施の形態についての説明であって、この発明の装置及び方法を限定するものではなく、様々な変形例を容易に実施することができる。又、各実施形態における構成要素、機能、特徴あるいは方法ステップを適宜組み合わせて構成される装置又は方法も本発明に含まれるものである。
1…基板、2、12…シンチレータ層、3…柱状層、4、14…反射層、5…柱状部、6,16…螺旋構造部、7,8,9…柱状結晶、10、20…シンチレータパネル、31…撮像基板、32…撮像素子、40、45…放射線イメージセンサ、50、54…製造装置、51…円板、52、53…蒸着容器。

Claims (18)

  1. 光透過性の基板と、該基板上に形成されたシンチレータ層とを有するシンチレータパネルであって、
    前記シンチレータ層は、光を前記基板側に反射させる反射層を表面側に有し、
    前記反射層は、シンチレータの結晶が螺旋状に積層した螺旋構造を有することを特徴とするシンチレータパネル。
  2. 前記シンチレータ層は、前記シンチレータの結晶が柱状に積層した複数の柱状結晶によって構成され、
    前記柱状結晶のそれぞれは、先端側に形成された前記螺旋構造、及び前記基板と交差する方向に沿って前記螺旋構造から前記基板に固定される根本側に延在する柱状構造を有し、
    前記螺旋構造と前記柱状構造とは、前記シンチレータの結晶が連続して積層することにより構成されていることを特徴とする請求項1記載のシンチレータパネル。
  3. 前記シンチレータ層は、前記シンチレータの結晶が柱状に積層した複数の柱状結晶によって構成され、該複数の柱状結晶の先端側に前記螺旋構造が形成され、前記複数の柱状結晶のうちの互いに隣接する第1、第2の柱状結晶の前記螺旋構造を形成する螺旋構造部において、前記第1の柱状結晶の上下に離れた間隙に前記第2の柱状結晶が入り込んだ入込構造を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載のシンチレータパネル。
  4. 前記第1の柱状結晶の前記螺旋構造部における前記第2の柱状結晶側の部分と、前記第2の柱状結晶の前記螺旋構造部における前記第1の柱状結晶側の部分とは、前記基板と交差する方向から見て重なり合っており、
    前記第1の柱状結晶の前記螺旋構造部と前記第2の柱状結晶の前記螺旋構造部との間隙は、前記基板と交差する方向と直交する方向から見て波線状となっていることを特徴とする請求項3記載のシンチレータパネル。
  5. 前記シンチレータ層においては、前記螺旋構造を形成する螺旋ループが前記基板と交差する方向に複数積層されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載のシンチレータパネル。
  6. 前記反射層は、前記基板の表面と交差する方向の断面において、前記シンチレータの結晶が左右に屈曲していることを特徴とする請求項5記載のシンチレータパネル。
  7. 前記シンチレータ層は、前記螺旋ループが前記基板と交差する方向に約0.67μm〜5μm程度の間隔を有することを特徴とする請求項5または6記載のシンチレータパネル。
  8. 前記シンチレータ層においては、前記螺旋構造を形成する扁平球状部が前記基板と直交する方向に対して斜めになって複数積層されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載のシンチレータパネル。
  9. 前記扁平球状部のうち前記柱状構造と接続する前記扁平球状部は、前記柱状構造の柱径より大きくならないことを特徴とする請求項8記載のシンチレータパネル。
  10. 撮像素子を備えた撮像基板と、該撮像基板上に形成されたシンチレータ層とを有する放射線イメージセンサであって、
    前記シンチレータ層は、光を前記基板側に反射させる反射層を表面側(※請求項1と同じようなフォローをお願いします)に有し、
    前記反射層は、シンチレータの結晶が螺旋状に積層した螺旋構造を有することを特徴とする放射線イメージセンサ。
  11. 前記シンチレータ層は、前記シンチレータの結晶が柱状に積層した複数の柱状結晶によって構成され、
    前記柱状結晶のそれぞれは、先端側に形成された前記螺旋構造、及び前記基板と交差する方向に沿って前記螺旋構造から前記基板に固定される根本側に延在する柱状構造を有し、
    前記螺旋構造と前記柱状構造とは、前記シンチレータの結晶が連続して積層することにより構成されていることを特徴とする請求項10記載の放射線イメージセンサ。
  12. 前記シンチレータ層は、前記シンチレータの結晶が柱状に積層した複数の柱状結晶によって構成され、該複数の柱状結晶の先端側に前記螺旋構造が形成され、前記複数の柱状結晶のうちの互いに隣接する第1、第2の柱状結晶の前記螺旋構造を形成する螺旋構造部において、前記第1の柱状結晶の上下に離れた間隙に前記第2の柱状結晶が入り込んだ入込構造を有することを特徴とする請求項10または請求項11記載の放射線イメージセンサ。
  13. 前記第1の柱状結晶の前記螺旋構造部における前記第2の柱状結晶側の部分と、前記第2の柱状結晶の前記螺旋構造部における前記第1の柱状結晶側の部分とは、前記基板と交差する方向から見て重なり合っており、
    前記第1の柱状結晶の前記螺旋構造部と前記第2の柱状結晶の前記螺旋構造部との間隙は、前記基板と交差する方向と直交する方向から見て波線状となっていることを特徴とする請求項12記載の放射線イメージセンサ。
  14. 前記シンチレータ層においては、前記螺旋構造を形成する螺旋ループが前記基板と交差する方向に複数積層されていることを特徴とする請求項10〜13のいずれか一項記載の放射線イメージセンサ。
  15. 前記反射層は、前記基板の表面と交差する方向の断面において、前記シンチレータの結晶が左右に屈曲していることを特徴とする請求項14記載の放射線イメージセンサ。
  16. 前記シンチレータ層は、前記螺旋ループが前記基板と交差する方向に約0.67μm〜5μm程度の間隔を有することを特徴とする請求項15前記シンチレータ層においては、前記螺旋構造を形成する扁平球状部が前記基板と直交する方向に対して斜めになって複数積層されていることを特徴とする請求項14または15記載の放射線イメージセンサ。
  17. 前記シンチレータ層においては、前記螺旋構造を形成する扁平球状部が前記基板と直交する方向に対して斜めになって複数積層されていることを特徴とする請求項10〜13のいずれか一項記載の放射線イメージセンサ。
  18. 前記扁平球状部のうち前記柱状構造と接続する前記扁平球状部は、前記柱状構造の柱径より大きくならないことを特徴とする請求項17記載の放射線イメージセンサ。
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