JP2011027089A - 遠心圧縮機のインペラ - Google Patents

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Abstract

【課題】高性能な遠心圧縮機を提供する。
【解決手段】円盤状のハブの一面から突出し、放射状に複数設けられたブレード40を備え、径方向内周側で軸方向に沿うようにして流入する流体Gを径方向外周側へと流出させる流路が形成される遠心圧縮機のインペラ30であって、ブレード40は、前記流路を流れる流体Gから受ける圧力が相対的に高い圧力面40a及び前記圧力が相対的に低い負圧面40bを具備する本体部43と、径方向内周側で曲面状に圧力面40aと負圧面40bとを接続する前縁部44とを有し、本体部43の部材中心線Qと軸方向Pとがなす角βが、前記ハブと接続する内端から外端42に向かうに従って次第に大きくなるように設定されていると共に、前縁部44の部材中心線Qと交差する中心位置Oにおける曲率半径が、内端から外端42に向かうに従って次第に小さくなるように設定されていることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、インペラの回転により流体にエネルギーを与える遠心圧縮機に関するものである。
ターボ型圧縮機の一種である遠心圧縮機は、石油化学や天然ガスのプラントに用いられており、原油を分解して得られるガスや天然ガスなどを圧縮し、この圧縮ガスを各種プラントの反応プロセスやパイプラインに送り込んでいる。このような遠心圧縮機は、主軸に固定されたハブと複数のブレードとを有するインペラを備えており、このインペラを回転させてガスに圧力エネルギー及び速度エネルギーを与えている。
例えば、下記特許文献1には、主軸のまわりに等間隔に設けられた複数の主羽根を備えたインペラであって、主羽根の前縁が、主軸方向から平面視すると回転方向とは逆方向に弓形に湾曲し、さらに半径方向の直線と前記前縁の翼端の接線とによって形成される第1の角が10°以上とされたインペラが開示されている。
このような構成により、主羽根の負圧面における低エネルギー流体の集積が抑えられて、内部損失を低減させることにより、圧縮効率を向上させている。
特開2004−44473号公報
しかしながら、近年においては、遠心圧縮機に対して更なる高圧力比化・大容量化の要請が高まりつつあり、従来の技術では、このような要請に十分に応えることができないという問題がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、高性能な遠心圧縮機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る遠心圧縮機は、円盤状のハブと、該ハブの一面から突出し、放射状に複数設けられたブレードとを備え、前記ハブと隣り合う前記ブレードとによって径方向内周側で軸方向に沿うようにして流入する流体を径方向外周側へと流出させる流路が形成される遠心圧縮機のインペラであって、前記ブレードは、前記流路を流れる流体から受ける圧力が相対的に高い圧力面及び前記圧力が相対的に低い負圧面を具備する本体部と、径方向内周側で曲面状に前記圧力面と前記負圧面とを接続する前縁部とを有し、前記本体部の部材中心線と軸方向とがなす角が、前記ハブと接続する内端から外端に向かうに従って次第に大きくなるように設定されていると共に、前記前縁部の前記部材中心線と交差する中心位置における曲率半径が、前記内端から前記外端に向かうに従って次第に小さくなるように設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、部材中心線と軸方向とがなす角が内端から外端に向かうに従って大きくなるように、換言すれば、部材中心線と相対流入速度の方向とがなすインシデンス角が内端から外端に向かうに従って小さくなるように設定されていることで、流体の流速が速い外端側ではインシデンス角を小さくして高効率化を図ることができる。さらに、前縁部の中心位置における曲率半径が内端から外端に向かうに従って小さくなるように設定されていることで、流速の速い外端側で、流速の遅い内端側に対して相対的に前縁部での流体の衝突損失を低減させることができ、これにより全体として衝突損失による効率の低下を抑え、さらに高効率化を図ることができる。その一方で、流速の遅い内端側では外端側に比してインシデンス角を大きくし流路面積を大きくすることで流量を確保することができ、これにより全体として流量を確保しつつ高効率化を図ることができる。
なお、相対流入速度とは、回転中のブレードに対して軸方向から流入する流体の相対的な速度をいう。
また、前記前縁部の前記外端側での前記中心位置における曲率半径が、前記前縁部と接続する位置での前記本体部の部材厚の1/2未満に設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、流速の速い外端側での中心位置における曲率半径が、本体部の部材厚の1/2未満に設定、すなわち、断面形状が半円弧状に形成された曲面よりも小さい曲率半径に設定されていることから、衝突損失をさらに抑えて高効率化を図ることができる。
また、前記前縁部の前記内端側での曲率半径が、前記中心位置よりも前記圧力面側で前記前縁部と接続する位置での前記本体部の部材厚の1/2未満に設定されていると共に、前記負圧面側で前記部材厚の1/2より大きく設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、流速の遅い内端側における前縁部において、中心位置よりも圧力面側での曲率半径が、本体部の部材厚の1/2未満に設定されていることから、内端側において衝突損失を抑えることができる。また、中心位置よりも負圧面側の曲率半径が本体部の部材厚の1/2より大きく設定されていることから、内端側においても前縁部に沿って負圧面へと流れる流体の剥離による損失を抑えて高効率化を図ることができる。
また、前記内端から前記外端に向かって、前記前縁部の曲率半径の変化率が一定であることを特徴とする。
この構成によれば、内端から外端に向かって、前縁部の曲率半径の変化率が一定であることから、製作を容易にすることができる。
また、前記内端から前記外端に向かって、前記前縁部の曲率半径の変化率が異なることを特徴とする。
この構成によれば、内端から外端に向かって、前縁部の曲率半径の変化率が異なるので、使用条件や性能、製作コスト等に基づいて最適な形状を選択することが可能となる。
また、円盤状のハブと、該ハブの一面から突出し、放射状に複数設けられたブレードとを備え、前記ハブと隣り合う前記ブレードとによって径方向内周側で軸方向に沿うようにして流入する流体を径方向外周側へと流出させる流路が形成される遠心圧縮機のインペラであって、前記ブレードは、前記流路を流れる流体から受ける圧力が相対的に高い圧力面及び前記圧力が相対的に低い負圧面を具備する本体部と、径方向内周側で曲面状に前記圧力面と前記負圧面とを接続する前縁部とを有し、前記本体部の部材中心線と軸方向とがなす角が、前記ハブと接続する内端から外端に向かうに従って次第に大きくなるように設定されていると共に、前記前縁部は、前記外端側における断面形状が楕円状に形成されており、前記内端から前記外端に向かうに従って前縁部先端の曲率半径が次第に小さくなっていることを特徴とする。
この構成によれば、外端側の断面形状が楕円状に形成されており、内端側から外端側に向かって前縁部先端の曲率半径が次第に小さくなっていることから、インシデンス角が相対的に小さく流れが剥離し難くなる外端側ほど、前縁部先端の曲率半径が小さくなる。これにより、流体の剥離が生じる可能性が少ない外端側において衝突損失を大きく低減することができる。さらに、径方向の広い範囲において、流体の剥離が生じる可能性を高めることなく、衝突損失を低減することができる。従って、衝突損失が大きく低減されて、高い効率を得ることができる。よって、高性能な遠心圧縮機を提供することができる。
また、円盤状のハブと、該ハブの一面から突出し、放射状に複数設けられたブレードとを備え、前記ハブと隣り合う前記ブレードとによって径方向内周側で軸方向に沿うようにして流入する流体を径方向外周側へと流出させる流路が形成される遠心圧縮機のインペラであって、前記ブレードは、前記流路を流れる流体から受ける圧力が相対的に高い圧力面及び前記圧力が相対的に低い負圧面を具備する本体部と、径方向内周側で曲面状に前記圧力面と前記負圧面とを接続する前縁部とを有し、前記本体部の部材中心線と軸方向とがなす角が、前記ハブと接続する内端から外端に向かうに従って次第に大きくなるように設定されていると共に、前記前縁部は、前記内端側における断面形状が、前縁部先端よりも前記圧力面側において曲率半径が小となり、前記前縁部先端よりも前記負圧面側において曲率半径が大となる非対称状に形成されており、前記内端から前記外端に向かうに従って前記圧力面側の曲率半径が次第に大きくなっていると共に、前記負圧面側の曲率半径が次第に小さくなっていることを特徴とする。
この構成によれば、前縁部は、内端側における断面形状が、前縁部先端よりも圧力面側において曲率半径が小となり、前縁部先端よりも負圧面側において曲率半径が大となる非対称状に形成されており、内端側において圧力面の曲率半径が小さく形成されていることから、内端側において衝突損失を低減することができる。また、負圧面側の曲率半径が大きく形成されていることから、内端側において剥離が生じ難くなる。これにより、内端側において衝突損失を小さくすると共に、流れの剥離を抑止することができる。従って、流体の剥離が生じる可能性を高めることなく、衝突損失を低減することができ、高い効率を得ることができる。よって、高性能な遠心圧縮機を提供することができる。
本発明に係る遠心圧縮機によれば、高性能な遠心圧縮機を提供することができる。
本発明の第一実施形態に係る遠心圧縮機1の要部拡大断面図である。 本発明の第一実施形態に係るインペラ30の外観構成斜視図である。 本発明の第一実施形態に係るインペラ30の周方向に展開した図であって、径方向の内端41(ハブ側)における流体流入部32を示している。 本発明の第一実施形態に係るインペラ30を周方向に展開した図であって、径方向の外端42(チップ側)における流体流入部32を示している。 本発明の第一実施形態に係る前縁部先端47の径方向位置(横軸)と曲率半径(縦軸)との関係を示したグラフである。 本発明の第二実施形態に係る遠心圧縮機2のインペラ30を周方向に展開した図であって、径方向の内端41(ハブ側)における流体流入部32を示している。 本発明の第二実施形態に係る遠心圧縮機2のインペラ30を周方向に展開した図であって、径方向の外端42(チップ側)における流体流入部32を示している。 本発明の第三実施形態に係る遠心圧縮機3のインペラ30を周方向に展開した図であって、径方向の内端41(ハブ側)における流体流入部32を示している。 本発明の第三実施形態に係る遠心圧縮機3のインペラ30を周方向に展開した図であって、径方向の外端42(チップ側)における流体流入部32を示している。 本発明の第一〜第三実施形態に係る遠心圧縮機の前縁部の第一変形例を示す図であって、前縁部先端の径方向位置(横軸)と曲率半径(縦軸)との関係を示したグラフである。 本発明の第一〜第三実施形態に係る遠心圧縮機の前縁部の第二変形例を示す図であって、前縁部先端の径方向位置(横軸)と曲率半径(縦軸)との関係を示したグラフである。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態に係る遠心圧縮機1の要部拡大断面図である。
まず始めに、遠心圧縮機1の概略構成について説明する。図1に示すように、遠心圧縮機1は、渦巻形ケーシング10と、主軸20と、インペラ30とを備えている。
渦巻形ケーシング10は、インペラ30の収容空間を有するケーシング本体部11と、ケーシング本体部11の下流側から流路を径方向に拡大させるディフューザ部12と、渦巻状に形成され、ディフューザ部12の外径部12aに連通するボリュート部13とを備えている。
主軸20は、ケーシング本体部11を挿通しており、回転中心軸Pを中心にして外部より回転駆動される。
図2は、インペラ30の概略構成斜視図である。
インペラ30は、円盤状に形成され、軸方向上流側から下流側に進むに従って次第に外径を大きくするハブ31と、図2に示すように、三次元形状となった複数のブレード40とを備えている。
ハブ31は、図1に示すように、断面輪郭が放物線状となった外周湾曲面31aを有している。このハブ31は、上流端面31bと下流端面31cとに開口する貫通孔31dを有しており、この貫通孔31dに主軸20が挿通固定されている。
ブレード40は、外周湾曲面31aから突出し、放射状に複数設けられている。このブレード40については、後に詳述する。
このような構成のインペラ30は、上流端面31b側における径方向内周側が流体流入部32とされ、下流端面31c側の外周部が流体流出部33とされている。
このような構成により、ケーシング本体部11において主軸20に沿って軸方向に流れるガスGが、図1に示すように、流体流入部32からインペラ30に流入すると、外周湾曲面31aと各ブレード40間とケーシング本体部11とで区画された流路を流れて、下流側に進むに従って次第に流れの方向を径方向に向ける。そして、流体流出部33から径方向外方に向けて流出して、ディフューザ部12を介してボリュート部13に流入するようになっている。
図3及び図4は、インペラ30を周方向に展開した図であって、図3は、径方向の内端41(ハブ側)における流体流入部32を示しており、図4が、径方向の外端42(チップ側)における流体流入部32を示している。
図3及び図4に示すように、ブレード40は、一定の翼厚(部材厚)t1で形成されてガスGから受ける圧力が相対的に高い圧力面40a及びガスGから受ける圧力が相対的に低い負圧面40bを具備する本体部43と、流体流入部32(図1参照)で曲面状に圧力面40aと負圧面40bとを接続する前縁部44とを有している。
図3に示すように、ブレード40は、本体部43の部材中心線Qと回転中心軸P(軸方向)とがなす角βが、内端41においてβ1とされており、図4に示すように、外端42においてβ2(>β1)とされている。そして、内端41から外端42に向かうに従って、次第に部材中心線Qと回転中心軸Pとのなす角βが変化率一定で大きくなっている。
換言すれば、回転中のブレード40に対して軸方向から流入するガスGの相対流入速度vの方向と、部材中心線Qとがなすインシデンス角αが、図3に示すように、径方向の内端41においてα1となっており、径方向の外端42においてα2(=0)となっている。そして、内端41と外端42との間においては、インシデンス角αが径方向内端41から外端42に向かって変化率一定で次第に小さくなっている。
図3及び図4に示すように、ブレード40間のスロート面積Sは、インシデンス角αの大きさに比例している。すなわち、インシデンス角α1となった内端41におけるスロート面積S1が、インシデンス角α2(=0)となった外端42におけるスロート面積S2よりも大きくなっており、径方向内端41から外端42に向かって変化率一定で次第に小さくなっている。
図3に示すように、内端41における前縁部44の断面形状は、半円状に形成されており、前縁部先端47Aが、部材中心線Qの延長線と前縁部44の輪郭線との交点である中心位置OAとなっている。より具体的には、中心位置OAを起点として、圧力面40a側及び負圧面40b側のそれぞれの下流側に向けて、同一の曲率半径ρ1で四半弧状の軌跡を描いた後に、本体部43と連続している。すなわち、この前縁部先端47Aの曲率半径ρ1は、本体部43と前縁部44との接続部48における翼厚t1の1/2に設定されている。
図4に示すように、外端42における前縁部44の断面形状は、楕円状に形成されており、前縁部先端47Bが部材中心線Qの延長線と前縁部44の輪郭線との交点である中心位置OBとなっている。より具体的には、短径が接続部48における翼厚t1と同大となった楕円を、短軸で切離した半分に相当する断面形状となっており、図4に示すように、圧力面40aと負圧面40bとに連続している。
このように、外端42における前縁部44は、前縁部先端47Bが曲率半径ρ2(<ρ1)とされており、翼厚t1の1/2未満に設定されている。
図5は、前縁部先端47の径方向位置(横軸)と曲率半径(縦軸)との関係を示したグラフである。
図5に示すように、前縁部先端47の曲率半径ρは、内端41から外端42に向かって、変化率一定で小さくなっている。なお、インシデンス角αについても、内端41から外端42に向かって、同様の変化率となっている。
次に、上記構成からなる遠心圧縮機1の作用を説明する。
まず、主軸20に対して外部から回転駆動力が付与されると、主軸20及びこの主軸20と一体となったインペラ30が回転する(図1参照)。そして、インペラ30の回転数が定格回転数に達する。
ガスGは、流体流入部32から軸方向に向けてインペラ30に流入し、インペラ30を流れる間に圧力エネルギー及び速度エネルギーが与えられ、流体流出部33から径方向外方に流出する。そして、ディフューザ部12及びボリュート部13を流れる際に速度エネルギーが圧力エネルギーに変換される。
上記流れの過程のうち、ガスGがインペラ30に流入する際には、エネルギー損失が極めて小さくなっている。
すなわち、図4に示すように、流速が早く効率に対する影響が比較的に大きい前縁部44の外端42側においては、前縁部先端47B(中心位置OB)の曲率半径ρ2が翼厚t1の1/2未満とされて比較的に小さくなっており、ガスGと前縁部先端47Bとの衝突損失が小さくなる。一方、前縁部先端47の曲率半径ρを小さくすると、一般的にガスGが剥離し易くなるが、外端42側のインシデンス角αは、内端41側のインシデンス角α1よりも小さなα2(=0)となっており、ガスGが負圧面40b側に流れても剥離が殆ど生じない。
一方、流速が遅く効率に対する影響が比較的小さな前縁部44の内端41側においては、インシデンス角α1が比較的に大きく設定されて、大きいスロート面積S1となっているために、比較的に大流量のガスGが流れる。そして、前縁部先端47A(中心位置OA)が比較的に大きい曲率半径ρ1となっているために、ガスGが負圧面40b側に流れても剥離が殆ど生じない。
そして、内端41から外端42に向かって前縁部先端47の曲率半径ρが変化率一定で小さくなっているため、内端41から外端42に向かうほど、ガスGの衝突損失が小さくなっている。つまり、前縁部44の内端41から外端42に亘って、ガスGの前縁部先端47への衝突によるエネルギー損失が小さくなる。そして、内端41から外端42に向かって、インシデンス角αが変化率一定で小さくなっており、内端41から外端42に亘って流れの剥離が殆ど生じない。
このようにして、ガスGは、エネルギー損失を殆ど生じさせずに、インペラ30の内部を流れて、圧力エネルギーが高められる。
以上説明したように、遠心圧縮機1によれば、部材中心線Qと回転中心軸Pとがなす角βが内端41から外端42に向かうに従って大きくなるように設定されていることで、換言すれば、部材中心線Qと相対流入速度vの方向とがなすインシデンス角αが内端41から外端42に向かうに従って小さくなるように設定されていることで、ガスGの流速が速い外端42側ではインシデンス角αを小さく(βを大きく(β2))して流れの剥離を抑えて高効率化を図ることができる。さらに、前縁部44の中心位置Oの曲率半径ρが内端41から外端42に向かうに従って小さくなるように設定されていることで、流速の速い外端42側で、流速の遅い内端41側に対して相対的に前縁部44でのガスGの衝突損失を低減させることができ、これにより全体として衝突損失による効率の低下を抑え、さらに高効率化を図ることができる。その一方で、流速の遅い内端41側では外端42側に比してインシデンス角αを大きく(βを小さく(β1))しスロート面積S(S1)を大きくすることでチョーク流量を確保することができると共に、インシデンス角αが大きくても曲率半径を大きくすることで流れの剥離を抑え、これにより全体として流量を確保しつつ高効率化を図ることができる。
換言すれば、内端41側から外端42側に向かって前縁部先端47の曲率半径ρが次第に小さくなっていることから、インシデンス角αが相対的に小さくなって流れが剥離し難い外端42側ほど、前縁部先端47の曲率半径ρが小さくなる。これにより、剥離が生じる可能性が少ない外端42側において衝突損失を大きく低減することができる。さらに、径方向の広い範囲において、衝突損失を低減することができると共に、剥離が生じる可能性を高めることがない。従って、衝突損失が大きく低減されて、高い効率を得ることができる。よって、高性能な遠心圧縮機1を提供することができる。
また、曲率半径ρが、内端41から外端42に向けて、変化率一定で小さくなるために、前縁部44の形状定義が容易となることで加工プログラムの作成や機械加工が容易となる。
(第二実施形態)
図6及び図7は、本発明の第二実施形態に係る遠心圧縮機2のインペラ30を周方向に展開した図であって、図6は、径方向の内端41(ハブ側)における流体流入部32を示しており、図7が、径方向の外端42(チップ側)における流体流入部32を示している。なお、図6及び図7において、図1〜図5と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
遠心圧縮機2は、ブレード40の前縁部54の形状が上述した前縁部44と異なっている。なお、インシデンス角αは、第一実施形態と同様に、内端41と外端42との間において、径方向内端41から外端42に向かって変化率一定で次第に小さくなっている。
図6に示すように、内端41における前縁部54の断面形状は、前縁部先端47Cが部材中心線Qの延長線と前縁部54の輪郭線との交点である中心位置OCよりも圧力面40a側に形成されており、前縁部先端47Cよりも圧力面40a側において曲率半径ρ3となり、前縁部先端47Cよりも負圧面40b側において曲率半径ρ4となる非対称状に形成されている。より具体的には、前縁部先端47Cよりも圧力面40a側における曲率半径ρ3が接続部48における翼厚t1の1/2未満に設定されており、負圧面40b側における曲率半径ρ4が本体部43の翼厚t1の1/2より大きく設定されている。また、前縁部先端47Cは、曲率半径ρ2(<ρ1)に設定されている。
図7に示すように、外端42における前縁部54の断面形状は、半円状に形成され、前縁部先端47Dが部材中心線Qの延長線と前縁部54の輪郭線との交点である中心位置ODとなっており、中心位置ODが曲率半径ρ1(接続部48における本体部43の翼厚t1の1/2)に設定されている。
このような前縁部54の曲率半径ρは、内端41から外端42に向かって、変化率一定となっている。すなわち、前縁部先端47における曲率半径ρが内端41から外端42に向かって変化率一定で、曲率半径ρ2から曲率半径ρ1まで大きくなる。また、前縁部先端47Cよりも圧力面40a側の曲率半径ρが、内端41から外端42に向かって変化率一定で、曲率半径ρ3から曲率半径ρ1まで大きくなっており、前縁部先端47Cよりも負圧面40b側の曲率半径ρが、内端41から外端42に向かって変化率一定で、曲率半径ρ4から曲率半径ρ1まで小さくなっている。
このような構成によれば、流速の遅い内端41側において、圧力面40a側が、翼厚t1の1/2未満に設定された曲率半径ρ3で形成されており、前縁部先端47Cが翼厚t1の1/2未満に設定された曲率半径ρ2で形成されていることから、内端41側において衝突損失を抑えることができる。
さらに、負圧面40b側が、翼厚t1の1/2より大きく設定されたρ4であることから、前縁部54に沿って負圧面40bへと流れるガスGの剥離による損失を抑えて高効率化を図ることができる。すなわち、内端41のようにインシデンス角α(α1)が比較的に大きく設定された状態で前縁部先端47Cを比較的に小さい曲率半径ρ2で形成すると、剥離が生じ易くなるのが通常であるが、本実施形態においては、前縁部先端47Cの負圧面40b側を比較的に大きい曲率半径ρ4で形成されているので、前縁部先端47に沿って負圧面40bへと流れるガスGの剥離が抑止される。これにより、ガスGの剥離による損失を抑止することができる。
これらにより、内端41側において、衝突損失の抑止と剥離の抑止とを両立させることができるので、高効率化を図ることができる。
さらに、内端41から外端42に向かうに従って前縁部先端47の曲率半径ρ2及び圧力面40a側の曲率半径ρ3がρ1へと次第に大きくなっていると共に、負圧面40b側の曲率半径ρ4がρ2へと次第に小さくなっているので、前縁部54の径方向の広い範囲において、衝突損失の抑止と剥離の抑止とを両立させることができ、高効率化を図ることができる。
(第三実施形態)
図8及び図9は、本発明の第三実施形態に係る遠心圧縮機3のインペラ30を周方向に展開した図であって、図8は、径方向の内端41(ハブ側)における流体流入部32を示しており、図9が、径方向の外端42(チップ側)における流体流入部32を示している。なお、図8及び図9において、図1〜図7と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
遠心圧縮機3は、上述した第一実施形態の前縁部44、第二実施形態の前縁部54に代えて、前縁部64を有している。なお、インシデンス角αは、第一実施形態と同様に、内端41と外端42との間において、径方向内端41から外端42に向かって変化率一定で次第に小さくなっている。
図8に示すように、内端41における前縁部64の断面形状は、第二実施形態の前縁部54と同様であり、前縁部先端47Cが中心位置OCよりも圧力面40a側に形成されており、非対称状のものとなっている。すなわち、前縁部先端47Cよりも圧力面40a側における曲率半径ρ3が接続部48における翼厚t1の1/2未満に設定されており、負圧面40b側における曲率半径ρ4が本体部43の翼厚t1の1/2より大きく設定されている。また、前縁部先端47Cは、曲率半径ρ2に設定されている
図9に示すように、外端42における前縁部64の断面形状は、上述した第一実施形態の前縁部44のうちの外端42と同様に、楕円状に形成されている。すなわち、前縁部先端47Bが中心位置OBとなっており、外端42における前縁部64は、前縁部先端47Bが曲率半径ρ2とされている。
このような前縁部64の曲率半径ρは、内端41から外端42に向かって、変化率一定となっている。すなわち、前縁部先端47Cよりも圧力面40a側の曲率半径ρが、内端41から外端42に向かって変化率一定で大きくなっており、前縁部先端47Cよりも負圧面40b側の曲率半径ρが、内端41から外端42に向かって変化率一定で小さくなっている。
そして、前縁部先端47Cと前縁部先端47Bとは、曲率半径ρ2で同一となっており、前縁部64の径方向の全ての前縁部先端47が曲率半径ρ2で形成されている。
このような構成によれば、前縁部64の径方向の全ての前縁部先端47が曲率半径ρ2で形成されているので、径方向の全てに亘って衝突損失を低減することができる。
また、外端42側においては、インシデンス角αが、小さく(α2=0)形成されているので、流れの剥離が生じ難くなっている。一方、内端41側においては、インシデンス角α1が、大きく(α1(>α2))形成されており、一般的には流れの剥離が生じ易くなっているが、前縁部先端47Cよりも負圧面40b側が比較的に大きい曲率半径ρ4で形成されているので、インシデンス角α1が大きくても、ガスGが剥離することを効果的に抑止することができる。
これらにより、前縁部64の内端41から外端42までの径方向の全部において、衝突損失の抑止と剥離の抑止とを両立させることができるので、非常に高い効率を得ることができる。よって、高性能な遠心圧縮機3を提供することができる。
なお、上述した実施の形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上述した実施形態では、前縁部44,54,64の曲率半径ρの変化率を、内端41から外端42に向けて一定としたが、必ずしも一定にすることはない。
例えば、図10に示すように、第一実施形態と同様に、前縁部44の断面形状を内端41で半円状に形成し、外端42で楕円状に形成した場合において、グラフ(1)に示すように、内端41から外端42に向けて、内端41側で前縁部先端47Aの曲率半径ρを急激に小さくし、その後、緩やかに小さくしてもよい。このような構成によれば、前縁部先端47が広い範囲で小さい曲率半径ρで形成されることとなるので、曲率半径ρの変化率を一定にした場合に比べて、衝突損失をより広い範囲で軽減することが可能となる。また、グラフ(2)〜(5)のように変化させることも可能である。このようにすることで、遠心圧縮機の使用条件や性能、製作コスト等に応じて最適な形状を選択することが可能となる。また、ブレード40の質量を調整することで、ブレード40に作用する遠心力や固有振動数を調整することも可能である。
同様に、図11に示すように、径方向における長さをいくつかの所定の範囲に区切って、所定の範囲毎に変化率を異ならせてもよい。例えば、内端41からA地点までの範囲において曲率半径ρの変化率を一定にしたり、A地点からB地点までの曲率半径ρの変化率をB地点に近づくほど大きくしたりすることで、最適な形状にすることができる。
また、第一実施形態における前縁部先端47だけでなく、第二実施形態や第三実施形態において、前縁部54,64の圧力面40a側や負圧面40b側の曲率半径ρの変化率を異ならせる構成にしてもよい。
また、部材中心線Qと回転中心軸Pとのなす角β、又は、インシデンス角αや、スロート面積Sの変化率も、内端41から外端42に向けて必ずしも一定にすることはない。
また、前縁部44,54,64の輪郭線は、単一の曲率半径ρ、又は、3以下の曲率半径の組み合わせでなくてもよく、4以上の曲率半径を組み合わせて滑らかに連続させてもよい。
また、第一実施形態及び第三実施形態における前縁部44,64の外端42側の断面形状を楕円状としたが、これに限定されることはなく、圧力面40a側や負圧面40b側に前縁部先端47の曲率半径よりも大きな少なくとも一つ以上の曲率半径を設けて、前縁部先端47の曲率半径及び本体部43と滑らかに連続した形状にしてもよい。
また、外端42側のインシデンス角α2は、内端41側のインシデンス角α1よりも小さければ0(ゼロ)でなくてもよい。
また、上述した実施の形態では、ブレード40の外周にシュラウド(外筒)が設けられていない所謂オープンインペラのインペラ30に本発明を適用したが、ブレード40の外周にシュラウドを設けた所謂クローズドインペラに本発明を適用してもよい。
また、上述した実施形態では、単段に構成した遠心圧縮機に本発明を適用した場合について説明したが、複数段に構成した遠心圧縮機に本発明を適用してもよい。
1〜3…遠心圧縮機
30…インペラ
31…ハブ
40…ブレード
40a…圧力面
40b…負圧面
41…内端
42…外端
43…本体部
44,54,64…前縁部
47(47A〜47D)…前縁部先端
48…接続部
G…ガス(流体)
O(OA〜OD)…中心位置
P…回転中心軸
Q…部材中心線
S(S1,S2)…スロート面積
t1…翼厚(部材厚)
v…相対流入速度

Claims (7)

  1. 円盤状のハブと、該ハブの一面から突出し、放射状に複数設けられたブレードとを備え、
    前記ハブと隣り合う前記ブレードとによって径方向内周側で軸方向に沿うようにして流入する流体を径方向外周側へと流出させる流路が形成される遠心圧縮機のインペラであって、
    前記ブレードは、前記流路を流れる流体から受ける圧力が相対的に高い圧力面及び前記圧力が相対的に低い負圧が作用する負圧面を具備する本体部と、
    径方向内周側で曲面状に前記圧力面と前記負圧面とを接続する前縁部とを有し、
    前記本体部の部材中心線と軸方向とがなす角が、前記ハブと接続する内端から外端に向かうに従って次第に大きくなるように設定されていると共に、
    前記前縁部の前記部材中心線と交差する中心位置における曲率半径が、前記内端から前記外端に向かうに従って次第に小さくなるように設定されていることを特徴とする遠心圧縮機のインペラ。
  2. 請求項1に記載の遠心圧縮機のインペラにおいて、
    前記前縁部の前記外端側での前記中心位置における曲率半径が、前記前縁部と接続する位置での前記本体部の部材厚の1/2未満に設定されていることを特徴とする遠心圧縮機のインペラ。
  3. 請求項1又は2に記載の遠心圧縮機のインペラにおいて、
    前記前縁部の前記内端側での曲率半径が、前記中心位置よりも前記圧力面側で前記前縁部と接続する位置での前記本体部の部材厚の1/2未満に設定されていると共に、前記負圧面側で前記部材厚の1/2より大きく設定されていることを特徴とする遠心圧縮機のインペラ。
  4. 請求項1から3のうちいずれか一項に記載の遠心圧縮機のインペラにおいて、
    前記内端から前記外端に向かって、前記前縁部の曲率半径の変化率が一定であることを特徴とする遠心圧縮機のインペラ。
  5. 請求項1から3のうちいずれか一項に記載の遠心圧縮機のインペラにおいて、
    前記内端から前記外端に向かって、前記前縁部の曲率半径の変化率が異なることを特徴とする遠心圧縮機のインペラ。
  6. 円盤状のハブと、該ハブの一面から突出し、放射状に複数設けられたブレードとを備え、
    前記ハブと隣り合う前記ブレードとによって径方向内周側で軸方向に沿うようにして流入する流体を径方向外周側へと流出させる流路が形成される遠心圧縮機のインペラであって、
    前記ブレードは、前記流路を流れる流体から受ける圧力が相対的に高い圧力面及び前記圧力が相対的に低い負圧が作用する負圧面を具備する本体部と、
    径方向内周側で曲面状に前記圧力面と前記負圧面とを接続する前縁部とを有し、
    前記本体部の部材中心線と軸方向とがなす角が、前記ハブと接続する内端から外端に向かうに従って次第に大きくなるように設定されていると共に、
    前記前縁部は、前記外端側における断面形状が楕円状に形成されており、
    前記内端から前記外端に向かうに従って前縁部先端の曲率半径が次第に小さくなっていることを特徴とする遠心圧縮機のインペラ。
  7. 円盤状のハブと、該ハブの一面から突出し、放射状に複数設けられたブレードとを備え、
    前記ハブと隣り合う前記ブレードとによって径方向内周側で軸方向に沿うようにして流入する流体を径方向外周側へと流出させる流路が形成される遠心圧縮機のインペラであって、
    前記ブレードは、前記流路を流れる流体から受ける圧力が相対的に高い圧力面及び前記圧力が相対的に低い負圧面を具備する本体部と、
    径方向内周側で曲面状に前記圧力面と前記負圧面とを接続する前縁部とを有し、
    前記本体部の部材中心線と軸方向とがなす角が、前記ハブと接続する内端から外端に向かうに従って次第に大きくなるように設定されていると共に、
    前記前縁部は、前記内端側における断面形状が、前縁部先端よりも前記圧力面側において曲率半径が小となり、前記前縁部先端よりも前記負圧面側において曲率半径が大となる非対称状に形成されており、
    前記内端から前記外端に向かうに従って前記圧力面側の曲率半径が次第に大きくなっていると共に、前記負圧面側の曲率半径が次第に小さくなっていることを特徴とする遠心圧縮機のインペラ。
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