JP2011025484A - 多色感熱記録材料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】支持体上に、黒発色する染料前駆体と顕色剤を含有する第1感熱発色層を設け、更に該第1感熱発色層上に、黒発色とは異なる色調に発色する染料前駆体と顕色剤を含有する第2感熱発色層を設けた多色感熱記録材料において、前記第1感熱発色層中に無機層状化合物を含有することを特徴とする多色感熱記録材料。
【選択図】なし
Description
項2:前記無機層状化合物が水膨潤性雲母である項1に記載の多色感熱記録材料。
項3:前記第2感熱発色層中のみに、紫外線吸収剤として2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールを含有する項1または2に記載の多色感熱記録材料。
項4:前記第1感熱発色層中の、黒発色する染料前駆体が3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオランである項1〜3のいずれか1項に記載の多色感熱記録材料。
項5:前記第1感熱発色層中に、球状プラスチック樹脂粒子または中空プラスチック樹脂粒子を含有する項1〜4のいずれか1項に記載の多色感熱記録材料。
項6:前記第2感熱発色層中の、黒発色とは異なる色調に発色する染料前駆体として、赤系発色性染料前駆体である3,3−ビス(1−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリドを含有する項1〜5のいずれか1項に記載の多色感熱記録材料。
項7:前記第1感熱発色層及び第2感熱発色層の、それぞれの主たる顕色剤が同一化合物であり、該化合物が、N−p−トルエンスルホニル−N’−3−(p−トルエンスルホニルオキシ)フェニルウレア、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、及び4−ヒドロキシ−4’−アリルオキシジフェニルスルホンから選ばれる少なくとも1種以上である項1〜6のいずれか1項に記載の多色感熱記録材料。
項8:前記第2感熱発色層中に、更にポリウレア及びポリウレア−ポリウレタンより選ばれる少なくとも1種以上の有機高分子と黒発色する染料前駆体とからなる複合粒子を含有する項1〜7のいずれか1項に記載の多色感熱記録材料。
項9:前記第1感熱発色層及び第2感熱発色層が、それぞれカーテン塗布法により塗布乾燥して形成される項1〜8のいずれか1項に記載の多色感熱記録材料。
項10:前記第1感熱発色層及び第2感熱発色層が、同時多層カーテン塗布法により塗布乾燥して形成される項1〜8のいずれか1項に記載の多色感熱記録材料。
また、第2感熱発色層に含有される複合粒子の染料前駆体としては、3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチルアミノ)−7−(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(3−トルイジノ)フルオラン等が地肌カブリを生じ難いという点でより好ましい。
本発明においては、感熱発色層の上には、必要に応じて保護層を設けてもよい。保護層は、従来から公知の感熱記録体に使用されている保護層を利用できる。保護層は、顔料と接着剤を主体として構成される。特に保護層には、サーマルヘッドに対するスティッキングを防止する目的で、ポリオレフィンワックス、ステアリン酸亜鉛のような滑剤を添加することが好ましく、紫外線吸収剤を含むこともできる。また光沢のある保護層を設けることにより、製品の付加価値を高めることもできる。
本発明においては、支持体と感熱発色層との間に下塗り層を設けることで、支持体表面の平滑性を高め、また断熱性も付与できるため好ましい。下塗り層は顔料と接着剤を主体として構成される。顔料としては、一般の無機及び有機顔料の全てを添加できるが、具体例として、焼成カオリン、酸化アルミニウム、炭酸マグネシウム、焼成珪藻土、珪酸アルミニウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、カオリン、非晶質シリカ、タルク等の無機顔料、プラスチック中空粒子や密実粒子等の有機顔料が挙げられる。顔料の合計量は、下塗り層の全固形分に対して40〜85質量%程度であることが好ましい。
(下塗り層用塗液の調製)
吸油量110ml/100gの焼成カオリン60部、プラスチック中空粒子エマルジョン(商品名:AE852、固形分濃度26%、中空率80%、平均粒子径1.0μm、JSR社製)80部、接着剤として固形分濃度50%のスチレン・ブタジエン・アクリロニトリル共重合ラテックス20部、カルボキシメチルセルロース(商品名:セロゲン7A、第一工業製薬社製)の5%水溶液20部、酸化澱粉(商品名:王子エースA、王子コーンスターチ社製)の20%水溶液25部、及び水90部を均一に混合攪拌して下塗り層用塗液を得た。
坪量60g/m2の上質紙の片面に、下塗り層用塗液を乾燥後の塗布量が7g/m2となるようにブレードコーターにて塗布、乾燥して下塗り層塗布済み原紙を得た。
・染料前駆体分散液(A液)の調製
3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン20部、スルホン変性ポリビニール(ゴーセランL−3266:日本合成化学工業製)の20%水溶液10部、及び水20部からなる組成物を縦型サンドミル(アイメックス(株)製、サンドグラインダー)を用いて、平均粒子径が0.8μmとなるように粉砕、分散した。
3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン20部、スルホン変性ポリビニール(ゴーセランL−3266:日本合成化学工業製)の20%水溶液10部、及び水20部からなる組成物を縦型サンドミル(アイメックス(株)製、サンドグラインダー)を用いて、平均粒子径が0.8μmとなるように粉砕、分散した。
3,3’−ビス(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド20部、スルホン変性ポリビニール(商品名:ゴーセランL−3266、日本合成化学工業製)の20%水溶液10部、及び水20部からなる組成物を縦型サンドミル(アイメックス(株)製、サンドグラインダー)を用いて、平均粒子径が0.7μmとなるように粉砕、分散した。
3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン20部、スルホン変性ポリビニール(商品名:ゴーセランL−3266、日本合成化学工業製)の20%水溶液10部、及び水20部からなる組成物を縦型サンドミル(アイメックス(株)製、サンドグラインダー)を用いて、平均粒子径が0.7μmとなるように粉砕、分散した。
3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン6部と、紫外線吸収剤として2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェノン3部とを100℃に加熱したジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート9部に溶解し、この溶液を35℃に冷却後、同温度の8%ポリビニルアルコール(日本合成化学工業製、商標:ゴーセノールGM−14L)水溶液100部に徐々に添加し、ホモジナイザーを用い、回転数8000rpm の攪拌によって乳化分散した後、この乳化分散液に水60部を加えて均一化した。この乳化分散液を90℃に昇温し、10時間の硬化反応を行わせた後、固形分濃度が20%となるように水を添加し、平均粒子径0.8μmの染料前駆体含有複合粒子分散液を得た。
N−p−トルエンスルホニル−N’−3−(p−トルエンスルホニルオキシ)フェニルウレア 20部、スルホン変性ポリビニール(商品名:ゴーセランL−3266、日本合成化学工業製)の20%水溶液10部、及び水20部からなる組成物を縦型サンドミル(アイメックス(株)製、サンドグラインダー)を用いて、平均粒子径が1.2μmとなるように粉砕、分散した。
4−ヒドロキシ−4‘−イソプロポキシジフェニルスルホン20部、スルホン変性ポリビニール(商品名:ゴーセランL−3266、日本合成化学工業製)の20%水溶液10部、及び水20部からなる組成物を縦型サンドミル(アイメックス(株)製、サンドグラインダー)を用いて、平均粒子径が1.2μmとなるように粉砕、分散した。
3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン20部、スルホン変性ポリビニール(商品名:ゴーセランL−3266、日本合成化学工業製)の20%液 10部、及び水20部からなる組成物を縦型サンドミル(アイメックス(株)製、サンドグラインダー)を用いて、平均粒子径が1.2μmとなるように粉砕、分散した。
4−ヒドロキシ−4’−アリルオキシジフェニルスルホン20部、スルホン変性ポリビニール(商品名:ゴーセランL−3266、日本合成化学工業製)の20%液10部、及び水20部からなる組成物を縦型サンドミル(アイメックス(株)製、サンドグラインダー)を用いて、平均粒子径が1.2μmとなるように粉砕、分散した。
2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール(商品名:JF77T、城北化学社製)20部、スルホン変性ポリビニール(商品名:ゴーセランL−3266、日本合成化学工業社製)の20%水溶液10部、及び水20部からなる組成物を縦型サンドミル(アイメックス(株)製、サンドグラインダー)を用いて、平均粒子径が1.0μmとなるように粉砕、分散した。
2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール (商品名:JF79、城北化学社製)20部、スルホン変性ポリビニール(商品名:ゴーセランL−3266、日本合成化学工業社製)の20%水溶液10部、及び水20部からなる組成物を縦型サンドミル(アイメックス(株)製、サンドグラインダー)を用いて、平均粒子径が1.0μmとなるように粉砕、分散した。
前記一般式(1)で示された化合物(商品名:D−90、nが1〜7の合計含有比率が87質量%、日本曹達社製)20部、スルホン酸変性ポリビニルアルコールの20%水溶液10部、及び水20部からなる組成物を縦型サンドミル(アイメックス(株)製、サンドグラインダー)を用いて、平均粒子径が1.0μmとなるように粉砕、分散した。
A液45部、F液90部、L液10部、シュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステルとシュウ酸ジ−p−クロルベンジルエステルの混合分散液(商品名:HS−7150B、固形分濃度50%、大日本インキ社製)8部、プラスチック中空粒子(商品名:AE852、固形分濃度26%、中空率55%、JSR社製)50部、ジアセトン変性ポリビニルアルコール(商品名:DF−10、重合度1000、日本酢ビ・ポバール社製)の15%水溶液50部、SBRラテックス(商品名:L−1571、固形分濃度48%、旭化成ケミカルズ社製)8部、アジピン酸ジヒドラジドの35%水溶液8部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩(商品名:SNウェットOT−70、サンノプコ社製)の10%水溶液4部、ナトリウム四珪素雲母(商品名:NTO−5、アスペクト比:2000、平均直径:13μm、平均厚さ:5〜6nm、トピー工業社製)の5%水分散液60部を均一に混合攪拌して第1感熱発色層用塗液を得た。
C液48部、F液84部、J液30部、シュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステルとシュウ酸ジ−p−クロルベンジルエステルの混合分散液(商品名:HS−7150B、固形分濃度50%、大日本インキ社製)8部、ジアセトン変性ポリビニルアルコール(商品名:DF−10、重合度1000、日本酢ビ・ポバール社製)の15%水溶液50部、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(商品名:メトローズ60SH−03、信越化学社製)の15%水溶液20部、SBRラテックス(商品名:L−1571、固形分濃度48%、旭化成ケミカルズ社製)、アジピン酸ジヒドラジドの35%水溶液8部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩(商品名:SNウェットOT−70、サンノプコ社製)の10%水溶液4部を均一に混合攪拌して第2感熱発色層用塗液を得た。
水酸化アルミニウム(商品名:ハイジライトH−42M、昭和電工社製)50部を水50部に分散して得られた分散物に、ジアセトン変性ポリビニルアルコール(商品名:DF―10、重合度1000、日本酢ビ・ポバール社製)の10%水溶液600部、ステアリン酸亜鉛(商品名:ハイドリンZ−8−36、固形分濃度36%、中京油脂社製)25部、アジピン酸ジヒドラジドの35%水溶液10部、及びジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩(商品名:SNウェットOT−70、サンノプコ社製)の5%水溶液20部を混合攪拌して保護層用塗液を得た。
上記で作製した下塗り層塗布済み原紙の上に、第1感熱発色層用塗液、第2感熱発色層用塗液及び保護層用塗液をそれぞれ乾燥後の塗布量が4g/m2、3g/m2、及び2g/m2となるようにロッド塗布法にて塗布乾燥して下塗り層、第1感熱発色層、第2感熱発色層及び保護層を順次有する多色感熱記録材料を得た後、スーパーカレンダーにて、感熱記録面のベック平滑度(JIS−P8119)が4000秒となるように平滑化処理し、多色感熱記録材料を作製した。
実施例1の第1感熱発色層用塗液の調製において、ナトリウム四珪素雲母(商品名:NTO−5、前出)の5%水分散液60部の代わりに、ナトリウムヘクトライト(商品名:ゾルB2、アスペクト比:1000、平均直径:3μm、平均厚さ:3〜4nm、トピー工業社製)の5%水分散液60部を使用した以外は、実施例1と同様にして多色感熱記録材料を作製した。
実施例1の第1感熱発色層用塗液の調製において、ナトリウム四珪素雲母(商品名:NTO−5、前出)の5%水分散液60部の代わりに、タルク(商品名:PCタルク、アスペクト比:2〜4、平均直径:2μm、平均厚さ:1〜2μm、ダイオーエンジニアリング社製)の30%水分散液10部を使用した以外は、実施例1と同様にして多色感熱記録材料を作製した。
実施例1の第2感熱発色層用塗液の調製において、C液48部の代わりに、C液8部及びD液40部とした以外は、実施例1と同様にして多色感熱記録材料を作製した。
実施例1の第2感熱発色層用塗液の調製において、J液30部の代わりに、K液30部とした以外は、実施例1と同様にして多色感熱記録材料を作製した。
実施例1の第1感熱発色層用塗液の調製において、A液45部の代わりに、B液45部とした以外は、実施例1と同様にして多色感熱記録材料を作製した。
実施例1の第1感熱発色層用塗液の調製において、プラスチック中空粒子(商品名:AE852、固形分濃度26%、中空率55%、JSR社製)50部の代わりに、プラスチック密実粒子(商品名:グロスデール130S、固形分濃度53%、三井化学社製)25部を添加した以外は、実施例1と同様にして多色感熱記録材料を作製した。
実施例1の第1感熱発色層用塗液の調製において、F液90部の代わりに、G液90部とし、更に、第2感熱発色層用塗液の調製において、F液84部の代わりに、G液84部とした以外は、実施例1と同様にして多色感熱記録材料を作製した。
実施例1の第1感熱発色層用塗液の調製において、F液90部の代わりに、H液90部とし、更に、第2感熱発色層用塗液の調製において、F液84部の代わりに、H液84部とした以外は、実施例1と同様にして多色感熱記録材料を作製した。
実施例1の第1感熱発色層用塗液の調製において、F液90部の代わりに、I液90部とし、更に、第2感熱発色層用塗液の調製において、F液84部の代わりに、I液84部とした以外は、実施例1と同様にして多色感熱記録材料を作製した。
実施例1の第2感熱発色層用塗液の調製において、E液を30部添加した以外は、実施例1と同様にして多色感熱記録材料を作製した。
実施例11の多色感熱記録材料の作製において、ロッド塗布法の代わりに、第1感熱発色層用塗液、第2感熱発色層用塗液及び保護層用塗液をそれぞれカーテン塗布法にて逐次塗布乾燥した以外は、実施例11と同様にして多色感熱記録材料を作製した。
実施例11の多色感熱記録材料の作製において、ロッド塗布法の代わりに、第1感熱発色層用塗液、第2感熱発色層用塗液及び保護層用塗液をカーテン塗布法にて同時多層塗布乾燥した以外は、実施例11と同様にして多色感熱記録材料を作製した。
実施例1の第1感熱発色層用塗液及び第2感熱発色層用塗液の調製の代わりに、感熱発色層用塗液として、C液5部、D液25部、E液70部、F液90部、ジアセトン変性ポリビニルアルコール(商品名:DF−10、重合度1000、日本酢ビ・ポバール社製)の15%水溶液50部、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(商品名:メトローズ60SH−03、信越化学社製)の15%水溶液20部、SBRラテックス(商品名:L−1571、固形分濃度48%、旭化成ケミカルズ社製)8部、アジピン酸ジヒドラジドの35%水溶液8部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩(商品名:SNウェットOT−70、サンノプコ社製)の10%水溶液4部、ナトリウム四珪素雲母(商品名:NTO−5、前出)の5%水分散液60部を均一に混合攪拌して感熱発色層用塗液を得た後、上記で作製した下塗り層塗布済み原紙の上に、感熱発色層用塗液及び保護層用塗液をそれぞれ乾燥後の塗布量が5g/m2及び2g/m2となるようにロッド塗布法にて塗布乾燥して下塗り層、感熱発色層及び保護層を順次有する多色感熱記録体を得た後、スーパーカレンダーにて、感熱記録面のベック平滑度(JIS−P8119)が4000秒となるように平滑化処理し、多色感熱記録材料を作製した。
実施例1の第1感熱発色層用塗液の調製において、ナトリウム四珪素雲母(商品名:NTO−5、前出)の5%水分散液60部を添加しなかった以外は、実施例1と同様にして多色感熱記録材料を作製した。
実施例1の第1感熱発色層用塗液の調製において、ナトリウム四珪素雲母(商品名:NTO−5、前出)の5%水分散液60部を添加せず、下塗り層用塗液の調製において、ナトリウム四珪素雲母(商品名:NTO−5、前出)の5%水分散液60部を添加した以外は、実施例1と同様にして多色感熱記録材料を作製した。
実施例1の第1感熱発色層用塗液の調製において、ナトリウム四珪素雲母(商品名:NTO−5、前出)の5%水分散液60部を添加せず、第2感熱発色層用塗液の調製において、ナトリウム四珪素雲母(商品名:NTO−5、前出)の5%水分散液60部を添加した以外は、実施例1と同様にして多色感熱記録材料を作製した。
実施例1の第1感熱発色層用塗液の調製において、ナトリウム四珪素雲母(商品名:NTO−5、前出)の5%水分散液60部を添加せず、保護層用塗液の調製において、ナトリウム四珪素雲母(商品名:NTO−5、前出)の5%水分散液60部を添加した以外は、実施例1と同様にして多色感熱記録材料を作製した。
プリンター(機種名:バーラベ300、(株)サトー社製)を用いて、印加エネルギー:0.15mJ/dotで低温発色(赤印字)、更に0.27mJ/dotで高温発色(黒印字)を行った。その時の印字濃度をマクベス濃度計(RD−914型、マクベス社製)を用いて測定した。この時、赤印字にはマゼンダフィルターを、黒印字にはシアンフィルターを用いた。
上記のように2色印字したサンプルについて目視により下記の評価基準で評価した。
(低温発色部)
◎:低温発色部である赤発色には、高温発色色調の混ざりが全く無く、特に2色分離性に優れ、且つ鮮明な朱色に近い赤発色である。
○:低温発色部である赤発色には、高温発色色調による濁りや紫系の色調の混じりが若干あるが、朱色に近い赤発色の鮮明さは維持されている。
△:低温発色部である赤発色には、高温発色色調による濁りや紫系の色調の混じりがみられるが、実用上問題ないレベルである。
×:低温発色部である赤発色には、高温発色色調による濁りが顕著で2色分離はできていないか、若しくは紫系の色調の混じりが多く実用上問題あるレベルである。
(高温発色部)
◎:高温発色色調である黒の色調に他の色相による濁りが殆どなく、より黒味の強い黒発色である。
○:高温発色色調である黒の色調に他の色相による濁りが若干あるが、黒味の強い黒発色である。
△:高温発色色調である黒の色調に他の色相による濁りがあるが、実用上問題ないレベルである。
×:高温発色色調である黒の色調に他の色相による濁りが顕著で、実用上問題がある。
キセノンウェザーメーター(型式:XL−75、スガ試験機社製)(条件:ブラックパネル温度63℃、槽内湿度40%RH、390W/m2)内に、印字試験の低温発色記録部及び高温発色記録部を12時間放置後、白紙部及び記録部の濃度をマクベス濃度計(RD−914型、マクベス社製)を用いて測定した。このとき、白紙部及び赤印字にはマゼンダフィルターを、黒印字にはシアンフィルターを用いた。
40℃−90%RHの恒温恒湿槽に印字試験の低温発色記録部及び高温発色記録部を72時間放置し、試験後にマクベス濃度計(RD−914型、マクベス社製)でマゼンダフィルターを使用して白紙部及び記録部の濃度を測定した。この時、白紙部及び赤印字にはマゼンダフィルターを、黒印字にはシアンフィルターを用いた。
Claims (10)
- 支持体上に、黒発色する染料前駆体と顕色剤を含有する第1感熱発色層を設け、更に該第1感熱発色層上に、黒発色とは異なる色調に発色する染料前駆体と顕色剤を含有する第2感熱発色層を設けた多色感熱記録材料において、前記第1感熱発色層中に無機層状化合物を含有することを特徴とする多色感熱記録材料。
- 前記無機層状化合物が水膨潤性雲母である請求項1に記載の多色感熱記録材料。
- 前記第2感熱発色層中のみに、紫外線吸収剤として2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールを含有する請求項1または2に記載の多色感熱記録材料。
- 前記第1感熱発色層中の、黒発色する染料前駆体が3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオランである請求項1〜3のいずれか1項に記載の多色感熱記録材料。
- 前記第1感熱発色層中に、球状プラスチック樹脂粒子または中空プラスチック樹脂粒子を含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の多色感熱記録材料。
- 前記第2感熱発色層中の、黒発色とは異なる色調に発色する染料前駆体として、赤系発色性染料前駆体である3,3−ビス(1−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリドを含有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の多色感熱記録材料。
- 前記第1感熱発色層及び第2感熱発色層中の、それぞれの主たる顕色剤が同一化合物であり、該化合物が、N−p−トルエンスルホニル−N’−3−(p−トルエンスルホニルオキシ)フェニルウレア、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、及び4−ヒドロキシ−4’−アリルオキシジフェニルスルホンから選ばれる少なくとも1種以上である請求項1〜6のいずれか1項に記載の多色感熱記録材料。
- 前記第2感熱発色層中に、更にポリウレア及びポリウレア−ポリウレタンより選ばれる少なくとも1種以上の有機高分子と黒発色する染料前駆体とからなる複合粒子を含有する請求項1〜7のいずれか1項に記載の多色感熱記録材料。
- 前記第1感熱発色層及び第2感熱発色層が、それぞれカーテン塗布法により塗布乾燥して形成される請求項1〜8のいずれか1項に記載の多色感熱記録材料。
- 前記第1感熱発色層及び第2感熱発色層が、同時多層カーテン塗布法により塗布乾燥して形成される請求項1〜8のいずれか1項に記載の多色感熱記録材料。
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Patent Citations (3)
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