JP2011023391A - 電子部品装置および変化部品の製造方法 - Google Patents

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Yoshitaka Kubota
吉孝 窪田
Koji Tsuda
浩嗣 津田
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Abstract

【課題】製造ばらつき等に対しても、高品質で電気的接続状態を変化させる。
【解決手段】電子部品装置200は、第1のヒューズ素子102aを含む第1のヒューズユニット100a、および第2のヒューズ素子102bを含む第2のヒューズユニット100bを含む電気ヒューズ101と、第1のヒューズ素子102aおよび第2のヒューズ素子102bの少なくともいずれか一方が電気的に切断されている場合に、電気ヒューズ101が電気的に切断されていると判定する判定回路150とを含む。第1のヒューズユニット100aおよび第2のヒューズユニット100bは、それぞれ独立に電流が印加され、所定の電流または電圧を印加した場合に電気的接続状態の変化が生じない割合に影響を与える制御パラメータの適正範囲が異なるように構成されるかまたは、値の異なる電流により切断される。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品装置および変化部品の製造方法に関し、とくに、ヒューズやアンチヒューズ等、電流または電圧の印加により電気的接続状態が変化する変化部品を含む電子部品装置および変化部品の製造方法に関する。
半導体装置にヒューズを設けておくことにより、ヒューズを切断して、当該半導体装置で使用する抵抗値を調整したり、不良素子を無効化して正常素子に切り換えたりすること等ができる。不良素子を正常素子に置き換える手法は、例えば、半導体記憶装置のリダンダンシィ(redundancy)に用いられる。ヒューズは、たとえばレーザを照射する手法や電流を流す手法等により切断される。
ところで、上記のようなヒューズを含む半導体装置において、切断したはずのヒューズが切断された状態でないと、抵抗値の調整や、不良素子を切り離して正常素子に切り換える処理等が設計通りに行われなくなってしまう。
たとえば、電流を流す手法により切断されるヒューズにおいては、ヒューズは、所定の電流を流すと加熱され、切断される。しかし、何らかの不良の発生により、所定の電流を流しても切断されないことがある。また、一旦切断されても、経時変化により再接続してしまうおそれもある。ヒューズを含む半導体装置等の電子部品装置は、製造工程における製造ばらつき等を考慮して、上記のようにヒューズが切断されなかったり再接続したりすることによる不良率が要求される基準値以下となるように設計される。しかし、非常に高い品質が求められ、要求される不良率の基準値が非常に低い場合、この要求を満たすのが困難であった。
特許文献1(特開2006−108394号公報)には、第1のヒューズ、書込みドライバー、読出し回路、保持回路を有して構成される第1のヒューズユニットと、第2のヒューズ、書込みドライバー、読出し回路、ヒューズの保持回路を有して構成される第2のヒューズユニットからなり、前記第1、第2のヒューズユニットの状態の論理和の状態を前記電気的に書込み可能なヒューズ回路の出力とするヒューズ回路が記載されている。特許文献2(特開2007−73735号公報)にも同様の構成が記載されている。
また、特許文献3(特開2007−134558号公報)には、半導体基板と、該半導体基板上に設けられ、直列に接続された第1のヒューズリンクおよび第2のヒューズリンクを含む電気ヒューズと、第1のヒューズリンクおよび第2のヒューズリンクの間に設けられた端子と、を備える半導体装置が記載されている。第1のヒューズリンクおよび第2のヒューズリンクは、切断するのに必要な電流値が異なるように構成されている。ここで、第2のヒューズリンクは、第1のヒューズリンクを介して第2のヒューズリンクに第1の電流を流すことにより切断され、その後に第1の電流よりも電流値が高い第2の電流を第1のヒューズリンクに流して第1のヒューズリンクを切断している。
また、特許文献4(特開2007−305693号公報)には、切断前状態において、それぞれ異なる層に形成された上層配線と、上層配線に接続されたビアと、ビアに接続された下層配線とを含む電気ヒューズが記載されている。当該文献において、電気ヒューズは、「クラックアシスト型」という切断方法で切断され、切断状態において、導電体が上層配線から外方に流出してなる流出部が形成されるとともに、下層配線とビアとの間に空隙部が形成される。このような構成により、電気ヒューズを構成する導電体を、切断箇所とは異なる箇所に流出させることができ、切断箇所を大きくすることができるので、切断された電気ヒューズの切断状態を良好に保つことができる。
特開2006−108394号公報 特開2007−73735号公報 特開2007−134558号公報 特開2007−305693号公報
特許文献1および特許文献2に記載の技術では、同じ構成の複数のヒューズの論理和を出力しており、ヒューズ一つだけの場合に比べれば不良率を低減できると考えられる。しかし、同じ構成のヒューズを用いた場合、これらのヒューズの間で、たとえば製造ばらつき等により変動する寸法等の制御パラメータと、不良率との関係も同じとなる。そのため、製造ばらつき等により一方のヒューズの不良率が高い場合は、同時に他方のヒューズの不良率も高くなり、とくに制御パラメータが管理範囲の境界付近となってしまった場合に、複数のヒューズの論理和の出力を用いても、不良率が高くなってしまうおそれがある。
また、近年の微細化に伴い、製造ばらつき等も大きくなっており、不良率が所望の基準値以下となることを保証する制御パラメータの適切範囲を広くする必要が生じている。しかし、同じ構成のヒューズを用いただけでは、制御パラメータの適切範囲を広くすることもできない。
また、特許文献3に記載の技術でも、製造ばらつき等による不良の発生に効果的に対応することはできない。特許文献3に記載の技術では、第1のヒューズリンクを介して第2のヒューズリンクに第1の電流を流すことにより第2のヒューズリンクを切断する構成となっている。そのため、第1のヒューズリンクおよび第2のヒューズリンクは、切断するのに必要な電流値が異なるように構成されている。しかし、製造ばらつき等により、第1のヒューズリンクおよび第2のヒューズリンクの一方に不良が発生した場合、第2のヒューズリンクを良好に切断できないおそれがある。さらに、製造ばらつきにより、第1のヒューズリンクに不良が発生した場合、第1のヒューズリンクも良好に切断できないおそれがある。
また、アンチヒューズの場合も、電気ヒューズと同様の問題がある。
本発明によれば、
電流または電圧の印加により電気的接続状態が変化する第1の変化素子を含む第1の変化ユニット、および電流または電圧の印加により電気的接続状態が変化する第2の変化素子を含む第2の変化ユニットを含む変化部品と、
前記第1の変化素子および前記第2の変化素子の電気的接続状態の変化をそれぞれ検出し、少なくともいずれか一方の前記変化素子の電気的接続状態が変化している場合に、前記変化部品の電気的接続状態が変化していると判定する判定部と、
を含み、
前記第1の変化ユニットおよび前記第2の変化ユニットは、それぞれ独立に電流または電圧が印加されるように構成されるとともに、所定の電流または電圧を印加した場合に電気的接続状態の変化が生じない割合(不良率)に影響を与える制御パラメータの適正範囲が異なるように構成された電子部品装置が提供される。
本発明によれば、
電流または電圧の印加により電気的接続状態が変化する第1の変化素子を含む第1の変化ユニット、および電流または電圧の印加により電気的接続状態が変化する第2の変化素子を含む第2の変化ユニットを含む変化部品の製造方法であって、
前記第1の変化ユニットおよび前記第2の変化ユニットにそれぞれ独立に電流または電圧を印加する工程と、
前記第1の変化素子および前記第2の変化素子の電気的接続状態の変化をそれぞれ検出し、少なくともいずれか一方の前記変化素子の電気的接続状態が変化している場合に、前記変化部品の電気的接続状態が変化していると判定する工程と、
を含み、
前記第1の変化ユニットおよび前記第2の変化ユニットは、所定の電流または電圧を印加した場合に電気的接続状態の変化が生じない割合(不良率)に影響を与える制御パラメータの適正範囲が異なるように構成された変化部品の製造方法が提供される。
本発明によれば、
電流または電圧の印加により電気的接続状態が変化する第1の変化素子を含む第1の変化ユニット、および電流または電圧の印加により電気的接続状態が変化する第2の変化素子を含む第2の変化ユニットを含む変化部品の製造方法であって、
前記第1の変化ユニットおよび前記第2の変化ユニットにそれぞれ独立に電流または電圧を印加する工程と、
前記第1の変化素子および前記第2の変化素子の電気的接続状態の変化をそれぞれ検出し、少なくともいずれか一方の前記変化素子の電気的接続状態が変化している場合に、前記変化部品の電気的接続状態が変化していると判定する工程と、
を含み、
前記電流を印加する工程において、前記第1の変化ユニットおよび前記第2の変化ユニットに値が異なる電流または電圧を印加する変化部品の製造方法が提供される。
この構成によれば、制御パラメータの適正範囲が異なる変化ユニットを複数用意し、これらの論理和を取ることにより、変化部品の不良率に影響を与える制御パラメータに対して広い範囲で、不良率を小さく抑えることが可能となる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、製造ばらつき等に対しても、高品質で電気的接続状態を変化させることができる。
本発明の実施の形態における電子部品装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態における第1のヒューズ素子および第2のヒューズ素子の構成の一例を示す平面図である。 図2(a)のA−A’断面図である。 図2(a)のA−A’断面図である。 図2(a)のA−A’断面図である。 図2(b)のB−B’断面図である。 図6に示した第1のヒューズ素子と第2のヒューズ素子とを含む電子部品装置の効果を説明するための図である。 本発明の実施の形態における電子部品装置の構成の他の例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態における第1のヒューズ素子と第2のヒューズ素子との構成の他の例を示す平面図である。 本発明の実施の形態における電子部品装置の効果を説明するための図である。 本発明の実施の形態における第1のヒューズ素子および第2のヒューズ素子の構成の一例を示す平面図である。 本発明の実施の形態における電子部品装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態における第1のアンチヒューズ素子および第2のアンチヒューズ素子の構成の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態における第1のアンチヒューズ素子および第2のアンチヒューズ素子の構成の一例を示す平面図である。 図13および図14に示した第1のアンチヒューズ素子と第2のアンチヒューズ素子とを含む電子部品装置の効果を説明するための図である。 本発明の実施の形態における第1のアンチヒューズ素子および第2のアンチヒューズ素子の構成の他の例を示す平面図である。 本発明の実施の形態における第1のアンチヒューズ素子および第2のアンチヒューズ素子の構成の一例を示す平面図である。 図17のD−D’断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
以下の実施の形態における電子部品装置は、
電流または電圧の印加により電気的接続状態が変化する第1の変化素子を含む第1の変化ユニット、および電流または電圧の印加により電気的接続状態が変化する第2の変化素子を含む第2の変化ユニットを含む変化部品と、
第1の変化素子および第2の変化素子の電気的接続状態の変化をそれぞれ検出し、少なくともいずれか一方の変化素子の電気的接続状態が変化している場合に、変化部品の電気的接続状態が変化していると判定する判定部と、
を含む構成とすることができる。
ここで、変化部品は、たとえば電気ヒューズやアンチヒューズとすることができる。
(第1の実施の形態)
本実施の形態において、変化部品が電気ヒューズである場合を例として説明する。図1は、本実施の形態における電子部品装置200の構成を示すブロック図である。
電子部品装置200は、電気ヒューズ101(変化部品)と、判定回路150(判定部)とを含む。電気ヒューズ101は、第1のヒューズユニット100aおよび第2のヒューズユニット100bを含む。なお、図示していないが、電気ヒューズ101および判定回路150は、シリコン基板等の半導体基板上に形成された構成とすることができる。電子部品装置200は、トランジスタ等の素子を含む半導体装置とすることができる。
第1のヒューズユニット100aは、電流の印加により電気的に切断される第1のヒューズ素子102a(第1の変化素子)と、第1のヒューズ素子102aに、第1のヒューズ素子102aを切断するための電流を流すスイッチである第1のトランジスタ104aと、第1の制御用抵抗106aとを含む。第1のヒューズ素子102aの一端の端子14は接地されており、他端の端子24は第1のトランジスタ104aのソース・ドレインの一方に接続されている。第1のトランジスタ104aのソース・ドレインの他方は、第1の制御用抵抗106aを介して判定回路150に接続されている。
また、第2のヒューズユニット100bも第1のヒューズユニット100aと同様に、電流の印加により電気的に切断される第2のヒューズ素子102b(第2の変化素子)と、第2のヒューズ素子102bに、第2のヒューズ素子102bを切断するための電流を流すスイッチである第2のトランジスタ104bと、第2の制御用抵抗106bとを含む。第2のヒューズ素子102bの一端の端子14は接地されており、他端の端子24は第2のトランジスタ104bのソース・ドレインの一方に接続されている。第2のトランジスタ104bのソース・ドレインの他方は、第2の制御用抵抗106bを介して判定回路150に接続されている。
判定回路150は、第1のヒューズ素子102aと第2のヒューズ素子102bとの論理和をとる。すなわち、判定回路150は、第1のヒューズ素子102aおよび第2のヒューズ素子102bが電気的に切断されているか否かを検出し、少なくともいずれか一方のヒューズ素子が電気的に切断されている場合に、電気ヒューズ101が電気的に切断されていると判定する。判定回路150は、第1のヒューズ素子102aおよび第2のヒューズ素子102bの少なくともいずれか一方が電気的に切断されているときに、電気ヒューズ101が切断されていることを示す第1の大きさの電位信号を出力し、第1のヒューズ素子102aおよび第2のヒューズ素子102bのいずれも切断されていない場合に電気ヒューズ101が切断されていないことを示す第2の大きさの電位信号を出力する。
本実施の形態において、第1のヒューズユニット100aおよび第2のヒューズユニット100bは、それぞれ独立に電流が印加されるように構成される。たとえば、第1のヒューズ素子102aおよび第2のヒューズ素子102bは、判定回路150に対して並列に接続された構成とすることができる。
このような構成の電子部品装置200において、判定回路150と平行に設けられた電源(不図示)から所定の電圧が印加されると、第1のトランジスタ104aおよび第2のトランジスタ104bが順次選択される。選択されたトランジスタにおいて電流が流れ、当該トランジスタに接続されたヒューズ素子に電流が流れる。これにより、通常はヒューズ素子が切断される。
本実施の形態において、第1のヒューズユニット100aおよび第2のヒューズユニット100bは、所定の電流を印加した場合に電気的接続状態の変化が生じない割合(不良率)に影響を与える制御パラメータの適正範囲が異なるように構成することができる。制御パラメータは、ヒューズユニットの不良率に効くパラメータとすることができる。制御パラメータの適正範囲とは、不良率が所望の基準値以下となることを保証する範囲とすることができる。第1のヒューズユニット100aと第2のヒューズユニット100bとは、たとえば、構成が異なるようにすることができる。
制御パラメータは、たとえば、ヒューズユニットを構成する特定の構成要素の膜厚等の寸法や、ヒューズユニットを構成する特定の構成要素の抵抗値等、製造ばらつきを反映するパラメータとすることができる。なお、本実施の形態において、第1のヒューズユニット100aと第2のヒューズユニット100bとは、同一の製造手順で形成することができる。これにより、製造ばらつき等が第1のヒューズユニット100aと第2のヒューズユニット100bとに共通に反映される。よって、制御パラメータが製造ばらつきを反映するパラメータである場合、製造ばらつきが発生しても、第1のヒューズユニット100aと第2のヒューズユニット100bとのいずれかで制御パラメータの適正範囲をカバーすることができる。
たとえば、第1のヒューズユニット100aおよび第2のヒューズユニット100bは、それぞれに含まれるヒューズ素子、トランジスタ、および電流制御用抵抗のいずれか一つまたは複数が他方と異なるようにすることができる。
たとえば、第1のヒューズ素子102aと第2のヒューズ素子102bとが異なる構成を有し、第1のトランジスタ104aおよび第2のトランジスタ104b、第1の制御用抵抗106aおよび第2の制御用抵抗106bは同じ構成とすることができる。
また、たとえば、第1のトランジスタ104aと第2のトランジスタ104bとが異なる構成を有し、第1のヒューズ素子102aおよび第2のヒューズ素子102b、第1の制御用抵抗106aおよび第2の制御用抵抗106bは同じ構成とすることもできる。
また、たとえば、第1の制御用抵抗106aと第2の制御用抵抗106bとが異なる構成を有し、第1のヒューズ素子102aおよび第2のヒューズ素子102b、第1のトランジスタ104aおよび第2のトランジスタ104bは同じ構成とすることもできる。
また、たとえば、第1のヒューズ素子102aと第2のヒューズ素子102bとが異なる構成を有し、第1のトランジスタ104aと第2のトランジスタ104bとも異なる構成を有し、第1の制御用抵抗106aおよび第2の制御用抵抗106bは同じ構成とすることもできる。
また、たとえば、第1のヒューズ素子102aと第2のヒューズ素子102bとが異なる構成を有し、第1のトランジスタ104aと第2のトランジスタ104bとも異なる構成を有し、第1の制御用抵抗106aと第2の制御用抵抗106bとも異なる構成とするようにすることもできる。
本実施の形態において、電気ヒューズ101の切断および判定は、以下の手順で実施される。
第1のヒューズユニット100aおよび第2のヒューズユニット100bにそれぞれ独立に電流を印加する工程、
第1のヒューズ素子102aおよび第2のヒューズ素子102bが電気的に切断されているか否かをそれぞれ検出し、少なくともいずれか一方のヒューズ素子が電気的に切断されている場合に、電気ヒューズ101が電気的に切断されていると判定する工程。
ここで、電流を印加する工程において、第1のヒューズユニット100aおよび第2のヒューズユニット100bに電流値が等しい電流を印加することができる。
次に、一例として、第1のヒューズ素子102aと第2のヒューズ素子102bとの構成が異なる例を説明する。ここで、第1のヒューズ素子102aおよび第2のヒューズ素子102bは、たとえば特許文献4(特開2007−305693号公報)に記載されたのと同様の構成を有するものとすることができる。なお、第1のヒューズユニット100aおよび第2のヒューズユニット100bにおいて、第1のヒューズ素子102aおよび第2のヒューズ素子102b以外の構成は、同じとすることができ、同一の製造工程で製造することができる。
図2は、第1のヒューズ素子102aおよび第2のヒューズ素子102bの構成の一例を示す平面図である。図3から図5は、図2(a)のA−A’断面図である。図3は、第1のヒューズ素子102aの切断前の構成を示す。
第1のヒューズ素子102aは、端子14および端子24と、端子14に接続された上層ヒューズ配線12aと、端子24に接続された下層ヒューズ配線22と、上層ヒューズ配線12aと下層ヒューズ配線22とを接続するビア30とを含む。第2のヒューズ素子102bも、第1のヒューズ素子102aと同様の構成を有するが、第1のヒューズ素子102aと第2のヒューズ素子102bとは、上層ヒューズ配線が異なる構成とすることができる。第1のヒューズ素子102aは、電流の流れる方向に対して垂直な方向の幅がW1である上層ヒューズ配線12aを有する。第2のヒューズ素子102bは、電流の流れる方向に対して垂直な方向の幅がW2(W2>W1)である上層ヒューズ配線12bを有する。第1のヒューズ素子102aおよび第2のヒューズ素子102bは、上層ヒューズ配線の上記幅が異なる以外は、同じ構成とすることができる。なお、第1のヒューズ素子102aと第2のヒューズ素子102bとは、同一の製造工程で製造することができる。すなわち、上層ヒューズ配線12aと上層ヒューズ配線12bとは、実質的に同じ膜厚を有する構成となる。
本実施の形態において、このような構成の第1のヒューズ素子102aおよび第2のヒューズ素子102bは、クラックアシスト型で切断する。図4を参照して説明する。まず、端子14と端子24との間に電圧を印加してヒューズ素子に適切なパワーを印加する。とくに限定されないが、たとえば、端子24に高電圧(Vdd)を印加し、端子14を接地することにより、ヒューズ素子に適切なパワーを印加すると、下層ヒューズ配線22から上層ヒューズ配線12aの方向に電流が流れる(図4(a))。これにより、ビア30および上層ヒューズ配線12aが加熱されてくる。また、ビア30および上層ヒューズ配線12aを構成する銅等の導電体が膨張し、ビア30では、もとのビア径よりも膨れてくる。この後、上層ヒューズ配線12aの膨張がある程度まで進行すると、上層ヒューズ配線12a周囲の層間絶縁膜(不図示)にクラックが生じ、導電体が流出して流出部13が形成される。正常な電気ヒューズ101の切断が行われる場合、この導電体の流出に伴い、ビア30の導電体も移動してビアに切断箇所31が形成される(図4(b))。
ところで、第1のヒューズ素子102aに電流を流すと、端子14と端子24との間で抵抗の高いところが発熱が多く、最も高温になる。また、面積の大きい端子14および端子24はヒートシンクとして機能するため、第1のヒューズ素子102aの切断時に最も高温となる箇所は、端子14や端子24からの距離が離れた発熱量の多い場所の近辺となる。また、第1のヒューズ素子102aを切断する際に流出部13が形成される箇所は、各構成要素の面積等に依存する。ここで、上層ヒューズ配線12aに流出部13が形成されるとともに、ビア30に切断箇所が形成されるようにするために、上層ヒューズ配線12aや下層ヒューズ配線22の幅や長さをそれぞれ適切に制御して、図4(a)に示したように、上層ヒューズ配線12aのビア30との接続箇所近くが最も高温となるように設定しておくことが好ましい。
しかし、電子部品装置200の製造時に、膜生成または研磨ばらつき等の製造ばらつき等により、たとえば図5(a)に示すように、上層ヒューズ配線12aの膜厚が予め設定された図4(a)のd1からd2(d1>d2)に薄くなることがある。このような場合、上層ヒューズ配線12aの抵抗が変化して高くなり、切断時に最も高温となる箇所が、ビア30から離れた上層ヒューズ配線12aの中心部にずれてしまう。
このように切断時に最も高温となる箇所がビア30から離れて中心に近づきすぎると、ビア30が充分に加熱されないために、ビア30が切断されない切断不良が生じてしまう。ビア30を構成する導電体が充分加熱されず、移動可能になるほど溶融する前に上層ヒューズ配線12aで流出が生じると、上層ヒューズ配線12a中にボイドが形成され、上層ヒューズ配線12aに切断箇所が形成されることがある。この場合、ビア30での導電体の移動が起こらない。この後、導電体は、室温になるまで熱収縮を続け、ビア30上部および上層ヒューズ配線12a中に切断箇所を残して固まる。しかし、このように上層ヒューズ配線12aに切断箇所が形成された構成では、この後の電子部品装置200の組立工程等の熱履歴や高温での実使用時に、導電体が凝集する等して変形した際に、再接続するおそれがある。
また、たとえば図5(b)に示すように、上層ヒューズ配線12aの膜厚が予め設定された図4(a)のd1からd3(d3>d1)に厚くなることもある。このような場合も、上層ヒューズ配線12aの抵抗が変化して低くなり、切断時に最も高温となる箇所が、ビア30底部の方向にずれてしまう。しかし、このように切断時に最も高温となる箇所がビア30底部に近づくと、ビア30底部でも導電体の流出が生じ、上層ヒューズ配線12aから流出した導電体との間でショートが生じるおそれがある。
つまり、図2に示したような構成の第1のヒューズ素子102aや第2のヒューズ素子102bを再接続が生じにくいように良好に切断できるか否かは、上層ヒューズ配線の膜厚や膜厚によって変化する上層ヒューズ配線の抵抗値に依存する。ここで、本実施の形態において、図2に示したように、第2のヒューズ素子102bの上層ヒューズ配線12bの幅W2を第1のヒューズ素子102aの上層ヒューズ配線12aの幅W1よりも広くしている。つまり、第1のヒューズ素子102aと第2のヒューズ素子102bとでは、上層ヒューズ配線の単位面積当たりの抵抗値が異なってくる。そのため、ヒューズ素子全体で見ると、第1のヒューズ素子102aと第2のヒューズ素子102bとでは、電流を流したときに最も高温となる箇所が異なることになる。
たとえば、上層ヒューズ配線12aおよび上層ヒューズ配線12bの膜厚が図4(a)のd1からd2(d1>d2)に薄くなった場合を説明する。この場合、上述したように、第1のヒューズ素子102aにおいては、良好な切断ができないおそれがある。一方、第2のヒューズ素子102bにおいて、良好な切断を行うことができる。図6は、図2(b)のB−B’断面図である。この場合でも、図6(a)に示すように、第2のヒューズ素子102bでは上層ヒューズ配線12bとビア30との接続箇所近くが最も高温となるようにすることができる。そのため、図6(b)に示すように、第2のヒューズ素子102bにおいて、ビア30に切断箇所31を形成することができる。
次に、図7を参照してこの効果を説明する。図7の横軸は制御パラメータ、縦軸は不良率を示す。ここで、制御パラメータは、上層ヒューズ配線の膜厚である。
第1のヒューズユニット100aおよび第2のヒューズユニット100bは、それぞれ、上層ヒューズ配線の膜厚に応じて不良率が変化する。いずれのヒューズユニットにおいても、上層ヒューズ配線の膜厚が図中「正常範囲」とした範囲においては、「通常基準値」を満たすように設計されている。しかし、「通常基準値」よりも低い不良率が要求される「高品質基準値」は、第1のヒューズユニット100aまたは第2のヒューズユニット100bの単独では満たせない場合がある。
ここで、本実施の形態において、第1のヒューズユニット100aと第2のヒューズユニット100bとは、第1のヒューズユニット100aにおける不良率の極小点Cと、第2のヒューズユニット100bにおける不良率の極小点Cとがずれるように設計される。ここで、極小点は、不良率がほぼゼロとなる範囲のセンタ値(中央値)とすることができる。第1のヒューズユニット100aの極小点Cは、第2のヒューズユニット100bの極小点Cよりも膜厚が厚い側に設定されている。
このような構成とすることにより、「高品質基準値」のように低い基準値が要求される場合でも、広い範囲の膜厚の変動に対して、第1のヒューズユニット100aおよび第2のヒューズユニット100bのいずれかが「高品質基準値」を満たせるので、電気ヒューズ101として、「高品質基準値」を満たすことのできる膜厚の範囲を広げることができる。
また、電気ヒューズ101は、2つの第1のヒューズユニット100aおよび第2のヒューズユニット100bに加えて、さらに多くのヒューズユニットを含む構成とすることができる。図8には、電気ヒューズ101が第1のヒューズユニット100aおよび第2のヒューズユニット100bに加えて、さらに第3のヒューズユニット100cを含む例を示す。
第3のヒューズユニット100cも第1のヒューズユニット100aや第2のヒューズユニット100bと同様に、電流の印加により電気的に切断される第3のヒューズ素子102cと、第3のヒューズ素子102cに、第3のヒューズ素子102cを切断するための電流を流すスイッチである第3のトランジスタ104cと、第3の制御用抵抗106cとを含む。第3のヒューズ素子102cの一端の端子14は接地されており、他端の端子は第3のヒューズ素子102cのソース・ドレインの一方に接続されている。第3のトランジスタ104cのソース・ドレインの他方は、第3の制御用抵抗106cを介して判定回路150に接続されている。
判定回路150は、第1のヒューズ素子102a、第2のヒューズ素子102b、および第3のヒューズ素子102cが電気的に切断されているか否かを検出し、一以上のヒューズ素子が電気的に切断されている場合に、電気ヒューズ101が電気的に切断されていると判定する。判定回路150は、第1のヒューズ素子102a、第2のヒューズ素子102bおよび第3のヒューズ素子102cの少なくとも一つが電気的に切断されているときに、電気ヒューズ101が電気的に切断されていることを示す第1の大きさの電位信号を出力し、第1のヒューズ素子102a、第2のヒューズ素子102bおよび第3のヒューズ素子102cのいずれも切断されていない場合に電気ヒューズ101が切断されていないことを示す第2の大きさの電位信号を出力する。
また、第1のヒューズユニット100a、第2のヒューズユニット100b、および第3のヒューズユニット100cは、それぞれ独立に電流が印加されるように構成される。たとえば、第1のヒューズ素子102a、第2のヒューズ素子102b、および第3のヒューズ素子102cは、判定回路150に対して並列に接続された構成とすることができる。
ここで、第3のヒューズユニット100cは、第1のヒューズユニット100aおよび第2のヒューズユニット100bのいずれとも異なる構成とすることができる。たとえば、第1のヒューズ素子102a、第2のヒューズ素子102b、および第3のヒューズ素子102cが、図2に示したような構成のヒューズ素子である場合、第3のヒューズユニット100cの第3のヒューズ素子102cは、電流の流れる方向に対して垂直な方向の幅が上層ヒューズ配線12aの幅W1よりも狭い幅の上層ヒューズ配線を有する構成とすることができる。また、第3のヒューズ素子102cにおける不良率の極小点の制御パラメータの値は、第1のヒューズ素子102aの極小点Cおよび第2のヒューズ素子102bの極小点Cと異なるように形成される。
このような3つのヒューズ素子を組み合わせることにより、図7に示した「高品質基準値」のように低い基準値が要求される場合でも、広い範囲の膜厚の変動に対して、第1のヒューズユニット100a、第2のヒューズユニット100b、および第3のヒューズユニット100cのいずれかが「高品質基準値」を満たせるので、電気ヒューズ101として、「高品質基準値」を満たすことのできる膜厚の範囲を広げることができる。たとえば、上層ヒューズ配線の膜厚が設計値よりも厚くなってしまった場合、第3のヒューズ素子102cにおいて、最も高温となる箇所を好ましい位置とすることができる。
図9は、第1のヒューズ素子102aおよび第2のヒューズ素子102bの他の例を示す図である。
第1のヒューズ素子102aおよび第2のヒューズ素子102bは、上層ヒューズ配線12および下層ヒューズ配線22の側方に、ガードメタル40が形成された構成とすることができる。ガードメタル40は、下層ヒューズ配線22と同層に形成された下層配線(不図示)と、ビア30と同層に形成されたスリットビア44と、上層ヒューズ配線12と同層に形成された配線42とを含む構成とすることができる。このようなガードメタル40を設けると、ガードメタル40の放熱作用等により、ガードメタル40を設けていない構成に対して、上層ヒューズ配線12における最も高温となる箇所が変化する。図9に示した例では、第1のヒューズ素子102aと第2のヒューズ素子102bとは、上層ヒューズ配線12とガードメタル40との距離が異なるような構成としている。たとえば、第1のヒューズ素子102aにおいては、上層ヒューズ配線12とガードメタル40との距離がW3であるのに対し、第2のヒューズ素子102bにおいては、上層ヒューズ配線12とガードメタル40との距離がW4>W3となる関係を満たすW4となっている。
このような構成とすると、第1のヒューズ素子102aと第2のヒューズ素子102bとでは、電流を流したときに、最も高温となる箇所が異なってくる。そのため、このようなヒューズ素子を組み合わせることにより、図7に示した「高品質基準値」のように低い基準値が要求される場合でも、広い範囲の膜厚の変動に対して、第1のヒューズユニット100aおよび第2のヒューズユニット100bのいずれかが「高品質基準値」を満たせるので、電気ヒューズ101として、「高品質基準値」を満たすことのできる膜厚の範囲を広げることができる。
なお、ガードメタル40の構成は、一例であり、たとえば特願2008−207356に示したように、ガードメタル40が上層ヒューズ配線12aや上層ヒューズ配線12b等と電気的に接続された構成とすることもでき、またたとえば特願2008−104277に示したように、上層ヒューズ配線が形成された層に形成された配線と上層ヒューズ配線との距離が、下層ヒューズ配線が形成された層に形成された配線と下層ヒューズ配線との距離よりも狭くなるような構成とすることもできる。
次に、本実施の形態における電子部品装置200の効果を説明する。
本実施の形態において、制御パラメータの適正範囲が異なるヒューズユニットを複数用意し、これらの論理和を取ることにより、電気ヒューズの不良率に影響を与える制御パラメータに対して広い範囲で、不良率を小さく抑えることが可能となる。
一方、従来技術に記載されたように、同じ構成の複数のヒューズの論理和を出力するだけでは、制御パラメータが管理範囲の境界付近となった場合に、「高品質基準値」を満たすようにするのが困難である。「高品質基準値」を満たすようにするためには、論理和をとるヒューズの本数を増やす必要があり、その分面積が増大する。また、制御パラメータの適正範囲を広げることもできない。
図7では、制御パラメータとして、各ヒューズ素子の上層ヒューズ配線の膜厚を例として説明したが、制御パラメータは、その他種々のものとすることができる。たとえば、図2から図6を参照して説明した構成においては、上層配線のシート抵抗(mΩ/Sq.)とすることもでき、また、ヒューズの被切断部のシート抵抗(mΩ/Sq.)とすることもできる。
このような構成とすることにより、図10に示すように、「高品質基準値」のように低い基準値が要求される場合でも、広い範囲の制御パラメータに対して、第1のヒューズユニット100aおよび第2のヒューズユニット100bのいずれかが「高品質基準値」を満たせるので、高品質な電気ヒューズ101が実現可能となる。また、制御パラメータの適切範囲を広くすることもできる。
さらに、制御パラメータが変動し得る範囲に応じて、このようなヒューズユニットの数を増やすことにより、所望の範囲の制御パラメータの変動に対して、所望の不良率を与える電気ヒューズ101を提供することができる。
(第2の実施の形態)
本実施の形態において、変化部品が電気ヒューズである場合を例として説明する。本実施の形態においても、電子部品装置200は、第1の実施の形態について図1に示したのと同様の構成を有する。
ただし、本実施の形態において、第1のヒューズユニット100aと第2のヒューズユニット100bとは同じ構成とすることができる。また、本実施の形態においては、第1のヒューズユニット100aと第2のヒューズユニット100bとに、電流値が異なる電流を印加する点でも第1の実施の形態と異なる。
図11は、本実施の形態における第1のヒューズ素子102aおよび第2のヒューズ素子102bの構成の一例を示す平面図である。なお、第1のヒューズユニット100aおよび第2のヒューズユニット100bにおいて、第1のヒューズ素子102aおよび第2のヒューズ素子102b以外の構成は、同じとすることができ、同一の製造工程で製造することができる。第1のヒューズ素子102aおよび第2のヒューズ素子102bは、それぞれ、端子14と端子24と、これらの間に設けられた被切断配線16とを含む。ここでも、第1のヒューズ素子102aおよび第2のヒューズ素子102bは、同層に設けられた構成とすることができる。すなわち、第1のヒューズ素子102aの被切断配線16と第2のヒューズ素子102bの被切断配線16とは膜厚が同じとすることができる。
本実施の形態において、電気ヒューズ101の切断および判定は、以下の手順で実施される。
第1のヒューズユニット100aおよび第2のヒューズユニット100bにそれぞれ独立に電流を印加する工程、
第1のヒューズ素子102aおよび第2のヒューズ素子102bが電気的に切断されているか否かをそれぞれ検出し、少なくともいずれか一方のヒューズ素子が電気的に切断されている場合に、電気ヒューズ101が電気的に切断されていると判定する工程。
ここで、電流を印加する工程において、第1のヒューズユニット100aおよび第2のヒューズユニット100bに電流値が異なる電流を印加することができる。
図11に示したような構成において、たとえば第1のヒューズ素子102aには、第2のヒューズ素子102bよりも電流値の高い電流を印加するようにする。この場合、たとえば第1のヒューズ素子102aおよび第2のヒューズ素子102bの被切断配線16の膜厚が設計値よりも薄くなってしまった場合には、ヒューズの抵抗値が高くなるので、電流値を高くしなければ、良好に切断できないおそれがある。一方、たとえば第1のヒューズ素子102aおよび第2のヒューズ素子102bの被切断配線16の膜厚が設計値よりも厚くなってしまった場合には、ヒューズの抵抗値が低くなるので、電流値を高くしすぎると、大電流が流れて過熱され、ヒューズが好ましくない形で切断され、再接続が生じやすくなる可能性がある。本実施の形態においては、第1のヒューズ素子102aと第2のヒューズ素子102bとにそれぞれ電流値の異なる電流を印加するので、被切断配線16の膜厚にかかわらず、第1のヒューズ素子102aおよび第2のヒューズ素子102bのいずれかを良好に切断することができる。そのため、電気ヒューズ101として、「高品質基準値」を満たすことのできる制御パラメータの範囲を広げることができる。
本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。本実施の形態においても、低い不良率の基準値が要求される場合でも、広い範囲の制御パラメータの変動に対して、第1のヒューズユニット100aおよび第2のヒューズユニット100bのいずれかが「高品質基準値」を満たせるので、電気ヒューズ101として、「高品質基準値」を満たすことのできる制御パラメータの範囲を広げることができる。
(第3の実施の形態)
本実施の形態において、変化部品がアンチヒューズである場合を例として説明する。
図12は、本実施の形態における電子部品装置210の構成の一例を示すブロック図である。
電子部品装置210は、アンチヒューズ161(変化部品)と、判定回路190(判定部)とを含む。アンチヒューズ161は、第1のアンチヒューズユニット160aおよび第2のアンチヒューズユニット160bを含む。なお、図示していないが、アンチヒューズ161および判定回路190は、シリコン基板等の半導体基板上に形成された構成とすることができる。電子部品装置210は、トランジスタ等の素子を含む半導体装置とすることができる。
第1のアンチヒューズユニット160aは、電圧の印加により電気的に接続される第1のアンチヒューズ素子162a(第1の変化素子)と、第1のアンチヒューズ素子162aに、第1のアンチヒューズ素子162aを電気的に接続するための電流を流すスイッチである第3のトランジスタ164aと、第3の制御用抵抗166aとを含む。第1のアンチヒューズ素子162aの一端の端子は接地されており、他端の端子は第3のトランジスタ164aのソース・ドレインの一方に接続されている。第3のトランジスタ164aのソース・ドレインの他方は、第3の制御用抵抗166aを介して判定回路190に接続されている。
また、第2のアンチヒューズユニット160bも第1のアンチヒューズユニット160aと同様に、電圧の印加により電気的に接続される第2のアンチヒューズ素子162b(第2の変化素子)と、第2のアンチヒューズ素子162bに、第2のアンチヒューズ素子162bを電気的に接続するための電流を流すスイッチである第4のトランジスタ164bと、第4の制御用抵抗166bとを含む。第2のアンチヒューズ素子162bの一端の端子は接地されており、他端の端子は第4のトランジスタ164bのソース・ドレインの一方に接続されている。第4のトランジスタ164bのソース・ドレインの他方は、第4の制御用抵抗166bを介して判定回路190に接続されている。
判定回路190は、第1のアンチヒューズ素子162aおよび第2のアンチヒューズ素子162bが電気的に接続されているか否かを検出し、少なくともいずれか一方のアンチヒューズ素子が電気的に接続されている場合に、アンチヒューズ161が電気的に接続されていると判定する。
本実施の形態において、第1のアンチヒューズユニット160aおよび第2のアンチヒューズユニット160bは、それぞれ独立に電圧が印加されるように構成される。たとえば、第1のアンチヒューズ素子162aおよび第2のアンチヒューズ素子162bは、判定回路190に対して並列に接続された構成とすることができる。
このような構成の電子部品装置210において、判定回路190から所定の電圧が印加されると、第3のトランジスタ164aおよび第4のトランジスタ164bが順次選択される。選択されたトランジスタにおいて電流が流れ、当該トランジスタに接続されたアンチヒューズ素子に電圧が印加される。これにより、通常はアンチヒューズ素子が電気的に接続される。
ところで、本実施の形態において、第1のアンチヒューズユニット160aおよび第2のアンチヒューズユニット160bは、所定の電流を印加した場合に電気的接続状態の変化が生じない割合(不良率)に影響を与える制御パラメータの適正範囲が異なるように構成することができる。第1のアンチヒューズユニット160aと第2のアンチヒューズユニット160bとは、たとえば、構成が異なるようにすることができる。
たとえば、第1のアンチヒューズユニット160aおよび第2のアンチヒューズユニット160bは、それぞれに含まれるアンチヒューズ素子、トランジスタ、および電流制御用抵抗のいずれか一つまたは複数が他方と異なるようにすることができる。
たとえば、第1のアンチヒューズ素子162aと第2のアンチヒューズ素子162bとが異なる構成を有し、第3のトランジスタ164aおよび第4のトランジスタ164b、第3の制御用抵抗166aおよび第4の制御用抵抗166bは同じ構成とすることができる。
また、たとえば、第3のトランジスタ164aと第4のトランジスタ164bとが異なる構成を有し、第1のアンチヒューズ素子162aおよび第2のアンチヒューズ素子162b、第3の制御用抵抗166aおよび第4の制御用抵抗166bは同じ構成とすることもできる。
また、たとえば、第3の制御用抵抗166aと第4の制御用抵抗166bとが異なる構成を有し、第1のアンチヒューズ素子162aおよび第2のアンチヒューズ素子162b、第3のトランジスタ164aおよび第4のトランジスタ164bは同じ構成とすることもできる。
また、たとえば、第1のアンチヒューズ素子162aと第2のアンチヒューズ素子162bとが異なる構成を有し、第3のトランジスタ164aと第4のトランジスタ164bとも異なる構成を有し、第3の制御用抵抗166aおよび第4の制御用抵抗166bは同じ構成とすることもできる。
また、たとえば、第1のアンチヒューズ素子162aと第2のアンチヒューズ素子162bとが異なる構成を有し、第3のトランジスタ164aと第4のトランジスタ164bとも異なる構成を有し、第3の制御用抵抗166aと第4の制御用抵抗166bとも異なる構成とするようにすることもできる。
本実施の形態において、アンチヒューズ161の電気的接続および判定は、以下の手順で実施される。
第1のアンチヒューズユニット160aおよび第2のアンチヒューズ素子162bにそれぞれ独立に電圧を印加する工程、
第1のアンチヒューズ素子162aおよび第2のアンチヒューズ素子162bが電気的に接続されているか否かをそれぞれ検出し、少なくともいずれか一方のアンチヒューズ素子が電気的に接続されている場合に、アンチヒューズ161が電気的に接続していると判定する工程。
ここで、電圧を印加する工程において、第1のアンチヒューズユニット160aおよび第2のアンチヒューズユニット160bに電圧値が同じ電圧を印加することができる。
一例として、第1のアンチヒューズ素子162aと第2のアンチヒューズ素子162bとの構成が異なる例を説明する。なお、第1のアンチヒューズユニット160aおよび第2のアンチヒューズユニット160bにおいて、第1のアンチヒューズ素子162aおよび第2のアンチヒューズ素子162b以外の構成は、同じとすることができ、同一の製造工程で製造することができる。
図13は、第1のアンチヒューズ素子162aおよび第2のアンチヒューズ素子162bの構成を示す断面図である。図14は、第1のアンチヒューズ素子162aおよび第2のアンチヒューズ素子162bの構成を示す平面図である。図13は、図14のC−C’断面に対応する。ここでは、アンチヒューズ素子がデプレッション型のMOSトランジスタと同様の構成を有する例を示す。
電子部品装置210は、シリコン基板212と、シリコン基板212の一面に形成された第1のソース・ドレイン領域50aおよび第2のソース・ドレイン領域50bを含む。第1のアンチヒューズ素子162aは、第1のソース・ドレイン領域50aと、シリコン基板212上に形成された第1のゲート絶縁膜52aおよび第1のゲート電極54aとにより構成される。図示していないが、第1のヒューズ素子102aのソース領域とドレイン領域とは、たとえば上層配線により短絡されている。第1のアンチヒューズ素子162aにおいて、初期状態では、第1のゲート電極54aは、第1のゲート絶縁膜52aにより、第1のソース・ドレイン領域50aと絶縁されている。しかし、第1のゲート電極54aに高電圧を印加することによって第1のゲート絶縁膜52aに絶縁破壊領域が形成されると、デプレッション型のチャネル領域を介して第1のゲート電極54aと第1のソース・ドレイン領域50aが短絡され、第1のアンチヒューズ素子162aが電気的に接続された状態となる。
同様に、第2のアンチヒューズ素子162bは、第2のソース・ドレイン領域50bと、シリコン基板212上に形成された第2のゲート絶縁膜52bおよび第2のゲート電極54bとにより構成される。第2のアンチヒューズ素子162bも第1のアンチヒューズ素子162aと同様の構成を有する。このような構成の第2のアンチヒューズ素子162bにおいて、第2のゲート電極54bに高電圧を印加することによって第2のゲート絶縁膜52bに絶縁破壊領域が形成されると、デプレッション型のチャネル領域を介して第2のゲート電極54bと第2のソース・ドレイン領域50bが短絡され、第2のアンチヒューズ素子162bが電気的に接続された状態となる。
本実施の形態において、第1のアンチヒューズ素子162aと第2のアンチヒューズ素子162bとは、第1のゲート電極54aおよび第2のゲート電極54bのゲート長が異なる構成とすることができる。第1のゲート電極54aのゲート長W5は、第2のゲート電極54bのゲート長W6よりも短い構成(W5<W6)とすることができる。
図13および図14に示したような構成のアンチヒューズにおいては、ゲート電極に印加される電圧が低すぎると、ゲート絶縁膜の絶縁破壊が生じず、アンチヒューズの電気的接続を良好に行うことができない。一方、ゲート電極に印加される電圧が高すぎても、ゲート絶縁膜の絶縁破壊だけでなく、周囲の他の素子の破壊も生じて、アンチヒューズの電気的接続が行われた後、再切断等の不良が生じるおそれがある。
本実施の形態において、ゲート長の長い第2のアンチヒューズ素子162bにおいて、ゲート絶縁膜の絶縁破壊を起こすためには、第1のアンチヒューズ素子162aよりも高い電圧を印加する必要がある。また、ゲート長の長い第2のアンチヒューズ素子162bは、第1のアンチヒューズ素子162aよりも高い電圧に対する耐性が高くなる。
たとえば、第1のゲート電極54aおよび第2のゲート電極54bに所定の電圧を印加する場合に、ゲート絶縁膜の膜厚が設計値よりも厚くなった場合、たとえば第2のアンチヒューズ素子162bの電気的接続は良好に行えない可能性があるが、第1のアンチヒューズ素子162aの電気的接続は良好に行うことができる。一方、第1のゲート電極54aおよび第2のゲート電極54bに所定の電圧を印加する場合に、ゲート絶縁膜の膜厚が設計値よりも薄くなった場合、第1のアンチヒューズ素子162aの電気的接続は良好に行えない可能性があるが、第2のアンチヒューズ素子162bの電気的接続は良好に行うことができる。
次に、図15を参照してこの効果を説明する。図15の横軸は制御パラメータ、縦軸は不良率を示す。ここで、制御パラメータは、ゲート絶縁膜の膜厚である。
第1のアンチヒューズユニット160aおよび第2のアンチヒューズユニット160bは、それぞれ、第1のアンチヒューズ素子162aおよび第2のアンチヒューズ素子162bのゲート絶縁膜の膜厚に応じて不良率が変化する。いずれのアンチヒューズユニットにおいても、アンチヒューズ素子のゲート絶縁膜の膜厚が図中「正常範囲」とした範囲においては、「通常基準値」を満たすように設計されている。しかし、「通常基準値」よりも低い不良率が要求される「高品質基準値」は、第1のアンチヒューズユニット160aまたは第2のアンチヒューズユニット160bの単独では満たせない場合がある。
ここで、本実施の形態において、第1のアンチヒューズユニット160aと第2のアンチヒューズユニット160bとは、第1のアンチヒューズユニット160aにおける不良率の極小点Cと、第2のアンチヒューズユニット160bにおける不良率の極小点Cとがずれるように設計される。ここで、極小点は、不良率がほぼゼロとなる範囲のセンタ値とすることができる。第1のアンチヒューズユニット160aの極小点Cは、第2のアンチヒューズユニット160bの極小点Cよりも膜厚が薄い側に設定されている。
このような構成とすることにより、「高品質基準値」のように低い基準値が要求される場合でも、広い範囲の膜厚の変動に対して、第1のアンチヒューズユニット160aおよび第2のアンチヒューズユニット160bのいずれかが「高品質基準値」を満たせるので、アンチヒューズ161として、「高品質基準値」を満たすことのできる膜厚の範囲を広げることができる。なお、ここでは、制御パラメータとして、各アンチヒューズ素子のゲート絶縁膜の膜厚を例として説明したが、制御パラメータは、その他種々のものとすることができる。
また、たとえば、第1のアンチヒューズ素子162aおよび第2のアンチヒューズ素子162bの構成は、図16に示したような構成とすることもできる。ここでは、第1のアンチヒューズ素子162aの第1のソース・ドレイン領域50aのゲート長方向と垂直な方向の幅W7が、第2のアンチヒューズ素子162bの第2のソース・ドレイン領域50bのゲート長方向と垂直な方向の幅W8よりも狭くなっている。このような構成としても、図13および図14に示した構成と同様に、ゲート絶縁膜の膜厚を制御パラメータとして、第1のアンチヒューズ素子162aと第2のアンチヒューズ素子162bとで、不良率が「高品質基準値」以下となる範囲を異ならせることができる。そのため、アンチヒューズ161として、「高品質基準値」を満たすことのできる膜厚の範囲を広げることができる。
(第4の実施の形態)
本実施の形態において、変化部品がアンチヒューズである場合を例として説明する。本実施の形態においても、電子部品装置210は、第3の実施の形態について図12に示したのと同様の構成を有する。
ただし、本実施の形態において、第1のアンチヒューズユニット160aと第2のアンチヒューズユニット160bとは同じ構成とすることができる。また、本実施の形態においては、第1のアンチヒューズユニット160aと第2のアンチヒューズユニット160bとに、電圧値が異なる電圧を印加する点でも第3の実施の形態と異なる。
図17は、本実施の形態における第1のアンチヒューズ素子162aおよび第2のアンチヒューズ素子162bの構成の一例を示す平面図である。なお、第1のアンチヒューズユニット160aおよび第2のアンチヒューズユニット160bにおいて、第1のアンチヒューズ素子162aおよび第2のアンチヒューズ素子162b以外の構成は、同じとすることができ、同一の製造工程で製造することができる。
図18は、図17のD−D’断面図である。
第1のアンチヒューズ素子162aおよび第2のアンチヒューズ素子162bは、第3の実施の形態において、図13および図14を参照して説明した第1のアンチヒューズ素子162aと同様の構成を有する。ここでも、第1のアンチヒューズ素子162aおよび第2のアンチヒューズ素子162bは、同層に設けられた構成とすることができる。すなわち、第1のアンチヒューズ素子162aのゲート絶縁膜と第2のアンチヒューズ素子162bのゲート絶縁膜とは膜厚が同じとすることができる。
本実施の形態において、アンチヒューズ161の電気的接続および判定は、以下の手順で実施される。
第1のアンチヒューズユニット160aおよび第2のアンチヒューズユニット160bにそれぞれ独立に電圧を印加する工程、
第1のアンチヒューズ素子162aおよび第2のアンチヒューズ素子162bが電気的に接続されているか否かをそれぞれ検出し、少なくともいずれか一方のアンチヒューズ素子が電気的に接続されている場合に、アンチヒューズ161が電気的に接続していると判定する工程。
ここで、電圧を印加する工程において、第1のアンチヒューズユニット160aおよび第2のアンチヒューズユニット160bに電圧値が異なる電圧を印加することができる。
図18に示したような構成において、たとえば第1のアンチヒューズ素子162aには、第2のアンチヒューズ素子162bよりも電圧値の高い電圧を印加するようにする。この場合、たとえば第1のアンチヒューズ素子162aおよび第2のアンチヒューズ素子162bのゲート絶縁膜の膜厚が設計値よりも厚くなってしまった場合には、電圧値を高くしなければ、良好に電気的接続ができないおそれがある。一方、たとえば第1のアンチヒューズ素子162aおよび第2のアンチヒューズ素子162bのゲート絶縁膜の膜厚が設計値よりも薄くなってしまった場合に、電圧値を高くしすぎると、好ましくない破壊等が生じ、この場合も良好な電気的接続が行えない可能性がある。本実施の形態においては、第1のアンチヒューズ素子162aと第2のアンチヒューズ素子162bとにそれぞれ電圧値の異なる電圧を印加するので、第1のゲート絶縁膜52aの膜厚にかかわらず、第1のアンチヒューズ素子162aおよび第2のアンチヒューズ素子162bのいずれかを良好に電気的に接続することができる。そのため、アンチヒューズ161として、「高品質基準値」を満たすことのできる制御パラメータの範囲を広げることができる。
本実施の形態においても、第1の実施の形態から第3の実施の形態で説明したのと同様の効果が得られる。本実施の形態においても、低い不良率の基準値が要求される場合でも、広い範囲の制御パラメータの変動に対して、第1のアンチヒューズユニット160aおよび第2のアンチヒューズユニット160bのいずれかが「高品質基準値」を満たせるので、アンチヒューズ161として、「高品質基準値」を満たすことのできる制御パラメータの範囲を広げることができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
電子部品装置200の電気ヒューズ101において、ヒューズユニットの数は適宜増やすことができる。同様に、電子部品装置210のアンチヒューズ161において、アンチヒューズユニットの数は適宜増やすことができる。
また、以上の実施の形態において、同じ構成の変化ユニットを同じ値の電流または電圧で切断する構成を合わせて用いることもできる。
12 上層ヒューズ配線
12a 上層ヒューズ配線
12b 上層ヒューズ配線
13 流出部
14 端子
16 被切断配線
22 下層ヒューズ配線
24 端子
30 ビア
31 切断箇所
40 ガードメタル
42 配線
44 スリットビア
50a 第1のソース・ドレイン領域
50b 第2のソース・ドレイン領域
52a 第1のゲート絶縁膜
52b 第2のゲート絶縁膜
54a 第1のゲート電極
54b 第2のゲート電極
100a 第1のヒューズユニット
100b 第2のヒューズユニット
100c 第3のヒューズユニット
101 電気ヒューズ
102a 第1のヒューズ素子
102b 第2のヒューズ素子
102c 第3のヒューズ素子
104a 第1のトランジスタ
104b 第2のトランジスタ
104c 第3のトランジスタ
106a 第1の制御用抵抗
106b 第2の制御用抵抗
106c 第3の制御用抵抗
150 判定回路
160a 第1のアンチヒューズユニット
160b 第2のアンチヒューズユニット
161 アンチヒューズ
162a 第1のアンチヒューズ素子
162b 第2のアンチヒューズ素子
164a 第3のトランジスタ
164b 第4のトランジスタ
166a 第3の制御用抵抗
166b 第4の制御用抵抗
190 判定回路
200 電子部品装置
210 電子部品装置
212 シリコン基板

Claims (12)

  1. 電流または電圧の印加により電気的接続状態が変化する第1の変化素子を含む第1の変化ユニット、および電流または電圧の印加により電気的接続状態が変化する第2の変化素子を含む第2の変化ユニットを含む変化部品と、
    前記第1の変化素子および前記第2の変化素子の電気的接続状態の変化をそれぞれ検出し、少なくともいずれか一方の前記変化素子の電気的接続状態が変化している場合に、前記変化部品の電気的接続状態が変化していると判定する判定部と、
    を含み、
    前記第1の変化ユニットおよび前記第2の変化ユニットは、それぞれ独立に電流または電圧が印加されるように構成されるとともに、所定の電流または電圧を印加した場合に電気的接続状態の変化が生じない割合に影響を与える制御パラメータの適正範囲が異なるように構成された電子部品装置。
  2. 請求項1に記載の電子部品装置において、
    前記制御パラメータは、前記第1の変化ユニットおよび前記第2の変化ユニットを構成する特定の構成要素の膜厚である電子部品装置。
  3. 請求項1または2に記載の電子部品装置において、
    前記制御パラメータは、前記第1の変化ユニットおよび前記第2の変化ユニットを構成する特定の構成要素の抵抗値である電子部品装置。
  4. 請求項1から3いずれかに記載の電子部品装置において、
    前記第1の変化素子および前記第2の変化素子は、電流の印加により電気的に切断されるヒューズ素子であって、
    前記変化部品は電気ヒューズであって、
    前記判定部は、前記第1の変化素子および前記第2の変化素子が電気的に切断されているか否かを検出し、少なくともいずれか一方の前記変化素子が電気的に切断されている場合に、前記変化部品が電気的に切断されていると判定する電子部品装置。
  5. 請求項4に記載の電子部品装置において、
    前記第1の変化ユニットは、前記第1の変化素子を切断するための電流を流すスイッチである第1のトランジスタと、第1の電流制御用抵抗と、を含み、
    前記第2の変化ユニットは、前記第2の変化素子を切断するための電流を流すスイッチである第2のトランジスタと、第2の電流制御用抵抗と、を含み、
    前記第1の変化ユニットおよび前記第2の変化ユニットは、前記ヒューズ素子、前記トランジスタ、および前記電流制御用抵抗のうちのいずれか一以上の構成を互いに異ならせた電子部品装置。
  6. 請求項4または5に記載の電子部品装置において、
    前記第1の変化素子および前記第2の変化素子は、前記判断回路に対して並列に接続された電子部品装置。
  7. 請求項1から3いずれかに記載の電子部品装置において、
    前記第1の変化素子および前記第2の変化素子は、電圧の印加により電気的に接続されるアンチヒューズ素子であって、
    前記変化部品はアンチヒューズであって、
    前記判定部は、前記第1の変化素子および前記第2の変化素子が電気的に接続されているか否かを検出し、少なくともいずれか一方の前記変化素子が電気的に接続されている場合に、前記変化部品が電気的に接続されていると判定する電子部品装置。
  8. 請求項7に記載の電子部品装置において、
    前記第1の変化素子および前記第2の変化素子は、前記判断回路に対して並列に接続された電子部品装置。
  9. 電流または電圧の印加により電気的接続状態が変化する第1の変化素子を含む第1の変化ユニット、および電流または電圧の印加により電気的接続状態が変化する第2の変化素子を含む第2の変化ユニットを含む変化部品の製造方法であって、
    前記第1の変化ユニットおよび前記第2の変化ユニットにそれぞれ独立に電流または電圧を印加する工程と、
    前記第1の変化素子および前記第2の変化素子の電気的接続状態の変化をそれぞれ検出し、少なくともいずれか一方の前記変化素子の電気的接続状態が変化している場合に、前記変化部品の電気的接続状態が変化していると判定する工程と、
    を含み、
    前記第1の変化ユニットおよび前記第2の変化ユニットは、所定の電流または電圧を印加した場合に電気的接続状態の変化が生じない割合に影響を与える制御パラメータの適正範囲が異なるように構成された変化部品の製造方法。
  10. 請求項9に記載の変化部品の製造方法において、
    前記電流または電圧を印加する工程において、前記第1の変化ユニットおよび前記第2の変化ユニットに値が等しい電流または電圧を印加する変化部品の製造方法。
  11. 電流または電圧の印加により電気的接続状態が変化する第1の変化素子を含む第1の変化ユニット、および電流または電圧の印加により電気的接続状態が変化する第2の変化素子を含む第2の変化ユニットを含む変化部品の製造方法であって、
    前記第1の変化ユニットおよび前記第2の変化ユニットにそれぞれ独立に電流または電圧を印加する工程と、
    前記第1の変化素子および前記第2の変化素子の電気的接続状態の変化をそれぞれ検出し、少なくともいずれか一方の前記変化素子の電気的接続状態が変化している場合に、前記変化部品の電気的接続状態が変化していると判定する工程と、
    を含み、
    前記電流を印加する工程において、前記第1の変化ユニットおよび前記第2の変化ユニットに値が異なる電流または電圧を印加する変化部品の製造方法。
  12. 請求項11に記載の変化部品の製造方法において、
    前記第1の変化ユニットおよび前記第2の変化ユニットは、同じ構成を有する変化部品の製造方法。
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