JP2011022744A - 静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路 - Google Patents

静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2011022744A
JP2011022744A JP2009166438A JP2009166438A JP2011022744A JP 2011022744 A JP2011022744 A JP 2011022744A JP 2009166438 A JP2009166438 A JP 2009166438A JP 2009166438 A JP2009166438 A JP 2009166438A JP 2011022744 A JP2011022744 A JP 2011022744A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
touch
pad
output
touch pad
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009166438A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Suzuki
達也 鈴木
Kazuyuki Kobayashi
一行 小林
Kumiko Fukai
久美子 深井
Yasuhiro Kaneda
安弘 金田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
System Solutions Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Semiconductor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd, Sanyo Semiconductor Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2009166438A priority Critical patent/JP2011022744A/ja
Priority to US12/837,029 priority patent/US8878812B2/en
Publication of JP2011022744A publication Critical patent/JP2011022744A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/03Arrangements for converting the position or the displacement of a member into a coded form
    • G06F3/033Pointing devices displaced or positioned by the user, e.g. mice, trackballs, pens or joysticks; Accessories therefor
    • G06F3/0354Pointing devices displaced or positioned by the user, e.g. mice, trackballs, pens or joysticks; Accessories therefor with detection of 2D relative movements between the device, or an operating part thereof, and a plane or surface, e.g. 2D mice, trackballs, pens or pucks
    • G06F3/03547Touch pads, in which fingers can move on a surface
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/03Arrangements for converting the position or the displacement of a member into a coded form
    • G06F3/041Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means
    • G06F3/044Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means by capacitive means
    • G06F3/0443Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means by capacitive means using a single layer of sensing electrodes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Position Input By Displaying (AREA)

Abstract

【課題】ノイズ耐性を向上させると共に、少ないタッチパッド数でより多くのポイントを検出することができる静電容量型タッチセンサの信号処理回路を提供する。
【解決手段】選択回路33は、タッチパネルの第1及び第2の出力端子CO1,CO2を介して出力される第1及び第2のタッチパッド1,2のペアと、第3及び第4の出力端子CO3,CO4を介して出力される第3及び第4のタッチパッド3,4のペアのいずれかを選択する。電荷増幅器34は選択されたペアからの信号に基づき、タッチパネルの容量差に応じた第1及び第2の出力電圧V1,V2を出力する。デルタシグマ型AD変換器35は、第1及び第2の出力電圧V1,V2をアナログ信号に変換する。
【選択図】図6

Description

本発明は、静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路に関する。
従来、携帯電話、携帯音響機器、携帯ゲーム機器、テレビジョン、パーソナルコンピュータ等の各種電子機器の入力装置として、静電容量型タッチセンサが知られている。
従来の静電容量型タッチセンサを図14及び図15に基づいて説明する。図14に示すように、PCB基板60上にタッチパッド61が形成されており、タッチパッド61とPCB基板60との間に静電容量62(容量値C)が形成されている。そして、コンパレータ63の非反転入力端子(+)に配線64を介してタッチパッド61が接続される。コンパレータ63の反転入力端子(−)には基準電圧Vrefが印加される。また、タッチパッド61とコンパレータ63の非反転入力端子(+)とを接続する配線64には定電流源65が接続されている。
この静電容量型タッチセンサの動作を図15に基づいて説明する。先ず、人間の指66がタッチパッド61から遠く離れている場合は、タッチパッド61における容量値はCである。この場合、タッチパッド61の静電容量62は定電流源65からの定電流により充電されることにより、タッチパッド61の電圧はリセット状態の0Vから増加し、基準電圧Vrefに到達するとコンパレータ63の出力電圧は反転する。このリセットからコンパレータ63が反転するまでの時間をt1とする。
一方、人間の指66をタッチパッド61に近づけると、タッチパッド61における容量値はC+C’に増加、または減少する。この変化分C’は人間の指とタッチパッド61の間に形成される容量値である。すると、タッチパッド61の電圧が0Vから基準電圧Vrefに到達するまでの時間はt2(t2>t1)である。つまり、リセットからコンパレータ63が反転するまでの時間の差(t2−t1)に基づいて、人間の指66がタッチパッド61にタッチしたか否かを検出することができる。換言すれば、タッチパッド61は、データ入力用のON/OFFスイッチとして機能させることができる。
特開2005−190050号公報
しかしながら、従来のタッチセンサにおいては、タッチパッド61にノイズが印加されると、タッチパッド61の電圧が変化して誤動作が生じるという問題があった。
また、タッチパッド61はON/OFFという2状態スイッチとして機能する場合には、タッチ位置検出のデータ量が限られていた。
本発明の静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路は、第1乃至第4のタッチパッドの中から選ばれた1種類又は2種類のタッチパッドを含んで形成された複数の組み合わせタッチパッドと、前記各組み合わせタッチパッドの間に配置された励起パッドから信号を受けて信号処理を行う静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路であって、前記励起パッドに交流電圧を印加する交流電源と、前記第1及び第2のタッチパッドの第1のペアと、前記第3及び第4のタッチパッドの第2のペアのいずれかのペアを選択する選択回路と、前記選択回路により前記第1のペアが選択された時、前記第1のタッチパッドと前記励起パッドの間に生じる容量値と前記第2のタッチパッドと前記励起パッドの間に生じる容量値との差に応じた第1の出力電圧を生成し、前記選択回路により前記第2のペアが選択された時、前記第3のタッチパッドと前記励起パッドの間に生じる容量値と前記第4のタッチパッドと前記励起パッドの間に生じる容量値との差に応じた第2の出力電圧を生成する、スイッチト・キャパシタ回路から構成された電荷増幅器と、前記電荷増幅器により生成された前記第1及び第2の出力電圧をそれぞれデジタル値に変換するデルタシグマ型AD変換器と、を備え、前記デルタシグマ型AD変換器から出力された前記デジタル値に基づいて、タッチ位置を求めることを特徴とする。
本発明の静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路によれば、差動容量検出方式を採用したことにより、ノイズ耐性を向上させることができる。また、電荷増幅器の出力電圧に基づいてタッチ位置を検出することにより、少ないタッチパッド数でより多くのポイントを検出し、タッチ位置のデータ量を飛躍的に増加させることができる。
さらに、電荷増幅器の出力をアナログ値からデジタル値に変換することにより、デジタル演算処理が可能になり、特に、デルタシグマ型AD変換器を採用したことにより、電荷増幅器と共に、スイッチト・キャパシタ回路を用いて構成することができ、回路形式の統一化による設計効率の向上、回路規模の削減等の効果を得ることができる。
本発明の静電容量型タッチセンサの原理を示す第1図である。 電荷増幅器の回路図である。 電荷増幅器の動作を説明する図である。 電荷増幅器の入出力特性を示す図である。 本発明の静電容量型タッチセンサの原理を示す第2図である。 第1の実施形態による静電容量型タッチセンサとその信号処理回路を示す図である。 静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路の出力波形である。 電荷増幅器の出力電圧とタッチ位置角度θの関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態による静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路を示す図である。 電圧増幅器の構成を示す回路図である。 電荷増幅器と電圧増幅器の出力波形を示す図である。 本発明の第2の実施形態による静電容量型タッチセンサとその信号処理回路を示す図である。 静電容量型タッチセンサと信号処理回路のシステム構成を示す図である。 従来の静電容量型タッチセンサを示す図である。 従来の静電容量型タッチセンサの動作を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。先ず、本発明の基本原理を図1乃至5に基づいて説明する。
[本発明の基本原理]
図1に示すように、PCB基板などの基板11上に、励起パッド12と、この励起パッド12を間に挟んで第1のタッチパッド13と第2のタッチパッド14とが配置されている。第1及び第2のタッチパッド13,14と励起パッド12の間には不図示の誘電体層が形成されている。
つまり、第1のタッチパッド13と励起パッド12により第1の静電容量C1が形成される。同様に、第2のタッチパッド14と励起パッド12により第2の静電容量C2が形成される。第1の静電容量C1の容量値をC1、第2の静電容量C2の容量値をC2とする。第1及び第2のタッチパッド13,14と励起パッド12は電極であるので、これらの電極の表面はプラスチック、セラミック等の誘電体か、木、ゴム等の絶縁体で覆われていることが好ましい。
一方、信号処理回路(IC)側においては、励起パッド12に配線15を介して交流電圧を印加する交流電源16が設けられている。この交流電圧の振幅電圧を励起電圧Vrefとする。また、電荷増幅器17が設けられ、この電荷増幅器17の非反転入力端子(+)に配線18を介して第1のタッチパッド13が接続され、電荷増幅器17の反転入力端子(−)に配線19を介して第2のタッチパッド14が接続されている。
電荷増幅器17は、第1のタッチパッド13と励起パッド12の間の容量値C1と第2のタッチパッド14と励起パッド12の間の容量値C2の差に応じた電圧を生成する回路である。
以下、電荷増幅器17の具体的な構成例について、図2及び図3に基づいて説明する。図2に示すように、破線で囲まれた部分が基板11であり、第1の静電容量C1と第2の静電容量C2が形成される。基板11以外の構成部分が信号処理回路である。
交流電源16は、交互にスイッチングするスイッチSW1,SW2で形成される。交流電源16は、スイッチSW1が閉じスイッチSW2が開くと接地電圧(0V)を出力し、スイッチSW1が開きスイッチSW2が閉じると、励起電圧Vref(プラス電圧)を出力する。この場合、交流電源16の交流電圧は励起電圧Vref(Hレベル)と0V(Lレベル)を交互に繰り返すクロック信号電圧である。
また、第1の静電容量C1に直列に第3の静電容量C3が接続され、第2の静電容量C2に直列に第4の静電容量C4が接続される。ここで、C3,C4の容量値は、等しく設定され、C1,C2と同程度であることが好ましい。
第3及び第4の静電容量C3,C4の共通接続点には、交流電源16と同様の交流電源21が接続される。交流電源21は、交互にスイッチングするスイッチSW3,SW4で形成される。交流電源21は、スイッチSW3が閉じスイッチSW4が開くと接地電圧(0V)を出力し、スイッチSW3が開きスイッチSW4が閉じると、励起電圧Vref(プラス電圧)を出力する。そして、交流電源16と交流電源21は互いに逆相のクロック信号電圧を出力するように構成されている。
22は一般的な差動増幅器であり、その非反転入力端子(+)に第1及び第3の静電容量C1,C3の接続点からの引き出された配線が接続され、その反転入力端子(−)に第2及び第4の静電容量C2,C4の接続点からの引き出された配線が接続される。
また、差動増幅器22の反転出力端子(−)と非反転入力端子(+)の間にフィードバック容量Cfが接続され、差動増幅器22の非反転出力端子(+)と反転入力端子(−)の間に同じフィードバック容量Cfが接続される。フィードバック容量Cfの容量値をCfとする。
さらに、スイッチSW5が差動増幅器22の反転出力端子(−)と非反転入力端子(+)の間に接続され、スイッチSW6が差動増幅器22の非反転出力端子(+)と反転入力端子(−)の間に接続される。スイッチSW5,SW6は同時にスイッチングする。つまり、スイッチSW5,SW6が閉じると、差動増幅器22の反転出力端子(−)と非反転入力端子(+)とが短絡されると共に、差動増幅器22の非反転出力端子(+)と反転入力端子(−)とが短絡される。
差動増幅器22の反転出力端子(−)からの出力電圧をVomとし、差動増幅器22の非反転出力端子(+)からの出力電圧をVopとし、両者の差電圧をVout(=Vop−Vom)とする。このように、電荷増幅器17は、差動増幅器とスイッチト・キャパシタ回路を含んで構成される。
次に、上記構成の回路の動作を図3に基づき説明する。この回路は第1相(電荷蓄積モード)と第2相(電荷転送モード)という2つの相(phase)を有しており、この2つの相が交互に多数回繰り返される。
先ず、図3(a)の第1相の場合、交流電源16のSW1が開き、SW2が閉じることにより、第1及び第2の静電容量C1,C2に励起電圧Vrefが印加される。また、交流電源21のSW4が開き、SW3が閉じることにより、第3及び第4の静電容量C3,C4に接地電圧(0V)が印加される。
また、SW5及びSW6が閉じる。これにより、差動増幅器22の反転出力端子(−)と非反転入力端子(+)とが短絡され、非反転出力端子(+)と反転入力端子(−)とが短絡される。この結果、ノードN1(反転入力端子(−)に接続された配線ノード)、ノードN2(非反転入力端子(+)に接続された配線ノード)、反転出力端子(−)、非反転出力端子(+)の電圧はそれぞれ1/2Vrefになる。ただし、差動増幅器22のコモンモード電圧を励起電圧の1/2である1/2Vrefとする。
次に、図3(b)の第2相の場合、交流電源16のSW1が閉じ、SW2が開くことにより、第1及び第2の静電容量C1、C2に接地電圧(0V)が印加される。また、交流電源21のSW4が閉じ、SW3が開くことにより、第3及び第4の静電容量C3,C4に励起電圧Vrefが印加される。また、SW5及びSW6が開く。
その後、図3(a)の第1相の状態に戻り、また第2相に移る。
この場合、C3=C4=Cであり、C1,C2の初期状態の容量値をCとする。また、人間の指がタッチパッドに近づいた場合のC1,C2の容量差をΔCとする。
つまり、C1−C2=ΔCである。
そうすると、C1=C+1/2ΔC、C2=C−1/2ΔCが成り立つ。
ノードN1について電荷保存則を適用すると、以下の通りである。
第1相において、
Figure 2011022744
ここで、(C−1/2ΔC)・(−1/2Vref)はC2の電荷量であり、C・(1/2Vref)はC4の電荷量、Cf・0(=0)はCfの電荷量である。
第2相において、
Figure 2011022744
ここで、(C−1/2ΔC)・(1/2Vref)はC2の電荷量、C・(−1/2Vref)はC4の電荷量、Cf・(Vop−1/2Vref)はCfの電荷量である。
第1相と第2相においてノードN1の電荷量は等しいから、数1=数2である。
この方程式をVopについて解くと次式が得られる。
Figure 2011022744
同様にして、ノードN2について電荷保存則を適用し、その方程式をVomについて解くと、次式が得られる。
Figure 2011022744
数3、数4から、Voutを求める。
Figure 2011022744
即ち、図4に示すように電荷増幅器17の出力電圧Voutは、容量値C1,C2の容量差ΔCに比例して変化することがわかる。
以下、図1に基づいてタッチセンサの動作原理について説明する。以下では、第1及び第2のタッチパッド13,14と励起パッド12間の容量値は互いに等しく初期設定されており、人間の指20がこれらのパッドから遠く離れている初期状態においては、C1=C2=Cであるとする。そして、人間の指20は電気的に浮遊している誘電体であるとする、誘電体モデルに基づいて説明する。
先ず、図1(a)に示すように、人間の指20を第1のタッチパッド13に近づけると、第1のタッチパッド13と励起パッド12の間の電界が変化し、第1のタッチパッド13と励起パッド12の間の容量値C1が、第2のタッチパッド14と励起パッド12との間の容量値C2に比して大きくなる。(C1>C2)
これは、人間の指20が第1のタッチパッド13に近づくことにより、励起パッド12から出発して第1のタッチパッド13に終端する電気力線の本数が増加するためである。この場合、電荷増幅器17の出力電圧Voutは数5に基づきプラス(+)の電圧になる。なお、人間の指20の代わりに、消しゴムのような誘電体を第1のタッチパッド13に近づけても同じ結果が得られる。
また、図1(b)に示すように、人間の指20を励起パッド12の直上に置いた場合は、容量値C1と容量値C2は等しくなる。(C1=C2)この場合、電荷増幅器17の出力電圧Voutは0Vになる。
そして、図1(c)に示すように、人間の指20を第2のタッチパッド14に近づけると、第2のタッチパッド14と励起パッド12の間の電界が変化し、第2のタッチパッド14と励起パッド12の間の容量値C2が容量値C1に比して大きくなる。(C2>C1)この場合、電荷増幅器17の出力電圧Voutは数5に基づきマイナス(−)の電圧になる。
上記タッチセンサによれば、人間の指20が第1のタッチパッド13に近づくと電荷増幅器17の出力電圧Voutがプラス(+)の電圧になることから、ON/OFFスイッチとして用いることができる。また、電荷増幅器17の出力電圧VoutはΔCに対してリニアに変化する。つまり、人間の指20が第1のタッチパッド13に近づくほどプラス(+)の値が大きくなり、逆に第2のタッチパッド14に近づくほどマイナス(−)の値(絶対値)が大きくなる。したがって、この特性を利用して人間の指20のタッチ位置をリニア検出(アナログ検出)することもできる。
また、上記タッチセンサによれば、差動容量検出方式を採用しているので、ノイズ耐性を向上させることができる。即ち、第1及び第2のタッチパッド13,14にノイズが印加された場合、ノイズは互いにキャンセルされ、ノイズの影響が電荷増幅器17の出力電圧Voutに出ることが抑制される。また、第1及び第2のタッチパッド13,14と配線15,18,19の寄生容量の影響が無いため、これらのタッチパッド等のパターニングに制約を設ける必要が無く、任意のパターニングを可能にする。
上述の説明は、人間の指20を誘電体とする誘電体モデルに基づいているが、人間の指20が接地されている場合には電界遮蔽モデルが適用される。この場合は、人間の指20は電界を遮断することになり、容量値C2が容量値C1の大小関係は逆になる。
即ち、電界遮蔽モデルにおいては、図5(a)に示すように、人間の指20を第1のタッチパッド13に近づけると、励起パッド12からの電気力線の一部が人間の指20に終端することから、励起パッド12から出発して第1のタッチパッド13に終端する電気力線の本数が減少する。これにより、容量値C1は容量値C2に比して小さくなる。(C1<C2)
また、図5(b)に示すように、人間の指20を励起パッド12の直上に置いた場合は、容量値C1と容量値C2は等しくなる。(C1=C2)
そして、図5(c)に示すように、人間の指20を第2のタッチパッド14に近づけると、励起パッド12からの電気力線の一部が人間の指20に終端することから、励起パッド12から出発して第2のタッチパッド14に終端する電気力線の本数が減少する。これにより、容量値C2は容量値C1に比して小さくなる。(C1>C2)
誘電体モデルと電界遮蔽モデルのどちらが実際に適用されるかは、人間の指20やその代替物(ペンや消しゴム等)の電気的状態に依存するが、電界遮蔽モデルが適用される場合においても、誘電体モデルとは容量値の大小関係が逆になるだけであり、容量変化に基づいてタッチ位置を検出することができる点には変わりがない。以下の各実施形態においては、誘電体モデルに基づいて説明する。
[第1の実施形態]
上述の基本原理を用いた本発明の第1の実施形態を説明する。本実施形態は、4個の入力でタッチパネル上の8個以上のポイントの位置検出を可能にしたタッチセンサである。
まず、タッチパネルの構成について図6に基づいて説明する。PCB基板などの基板30上に第1乃至第4のタッチパッド1〜4という4種類のタッチパッド(電極)が提供される。これらの第1乃至第4のタッチパッド1〜4の中から、選ばれた1種類又は2種類のタッチパッドで形成された組合せタッチパッドが1つの円周上に配列されている。
この例では、(1,1)、(1,3)、(3,3)、(3,2)、(2,2)、(2,4)、(4,4)、(4,1)という、第1乃至第8の組合せタッチパッドが右回りに配置される。ここで、(1,1)は、第1のタッチパッド1と第1のタッチパッド1の組合せ、(1,3)は、第1のタッチパッド1と第3のタッチパッド3との組合せを意味している。以下、同様である。これらの組合せパッドの中には、1種類のタッチパッドの組合せ、例えば(1,1)、(2,2)、(3,3)、(4,4)が含まれている。
図6の例では、これら同種のタッチパッドの組合せは、2種類のタッチパッドの組合せと同じ形態にするために、2つのタッチパッドに分けられている。しかし、これらは1つのタッチパッドに集約してもよい。例えば、第1の組合せパッド(1,1)は、1つの第1のタッチパッド1で構成してもよい。
上述の第1乃至第8の組合せパッドは、第1乃至第8のポイントP1〜P8に対応している。各組合せパッドの間には励起パッド31(電極)が配置されている。そして、同種のタッチパッド群、例えば4個の第1のタッチパッド1は互いに配線によって接続され、対応する第1乃至第4の出力端子CO1〜CO4に接続される。また、励起パッド31は配線によって、励起端子EXCに接続される。
次に、信号処理回路の構成について説明する。先ず、励起端子EXCに交流電源32が接続され、励起パッド31に交流電圧が供給される。第1乃至第4の出力端子CO1〜CO4は選択回路33の4つの入力端にそれぞれ接続される。選択回路33は、第1及び第2の出力端子CO1,CO2を介して出力される第1及び第2のタッチパッド1,2のペアからの信号と、第3及び第4の出力端子CO3,CO4を介して出力される第3及び第4のタッチパッド3,4のペアからの信号のいずれかを選択する回路である。
そして、選択回路33の次段には電荷増幅器34が設けられる。電荷増幅器34は電荷増幅器17と同じ回路であり、差動増幅器とスイッチト・キャパシタ回路で構成される。
つまり、電荷増幅器34は、選択回路33によって選択された1つのペアの中、1つのタッチパッドと励起パッド31の間に生じる第1の容量値と、選択回路33によって選択されたもう1つのタッチパッドと励起パッド31の間に生じる第2の容量値の差に応じた電圧(アナログ値)を生成する。(数5参照)
即ち、第1及び第2のタッチパッド1,2のペアが選択されたとすると、電荷増幅器34は、第1のタッチパッド1と励起パッド31の間に生じる第1の容量値と、第2のタッチパッド2と励起パッド31の間に生じる第2の容量値の差に応じた第1の出力電圧V1を生成する。人間の指がこれらのパッドから遠く離れている初期状態においては、第1の容量値と第2の容量値は等しくなるように設定されている。
同様に、第3及び第4のタッチパッド3,4のペアが選択されたとすると、電荷増幅器34は、第3のタッチパッド3と励起パッド31の間に生じる第3の容量値と、第4のタッチパッド4と励起パッド31の間に生じる第4の容量値の差に応じた第2の出力電圧V2を生成する。人間の指がこれらのパッドから遠く離れている初期状態においては、第3の容量値と第4の容量値は等しくなるように設定されている。そして、電荷増幅器34の次段には、電荷増幅器34の出力電圧をアナログ値からデジタル値に変換するデルタシグマ型AD変換器35が設けられる。なお、選択回路33を削除し、第1及び第2のタッチパッド1,2のペアと、第3及び第4のタッチパッド3,4のペアに対応して、2個の電荷増幅器12を設けても良い。
上述のタッチセンサの動作について表1に基づいて説明する。
Figure 2011022744
選択回路33は、フェーズ1(phase1)で第1及び第2のタッチパッド1,2のペアを選択し、次のフェーズ2(phase2)で第3及び第4のタッチパッド3,4のペアを選択するように制御回路により制御される。今、人間の指が第1のポイントP1,即ち、第1の組合せタッチパッド(1,1)の中央にタッチすると、フェーズ1では、第1及び第2のタッチパッド1,2のペアが選択される。すると、前述の基本原理によれば、第1のタッチパッド1と励起パッド31の間の容量値が増加するので、電荷増幅器34はプラス(+)の電圧を出力する。
一方、フェーズ2では、第3及び第4のタッチパッド3,4のペアが選択される。この場合、電荷増幅器34は0Vを出力する。これは、人間の指は第1の組合せタッチパッド(1,1)にタッチしているので、第3のタッチパッド3と励起パッド31の間に生じる容量値と、第4のタッチパッド4と励起パッド31の間に生じる容量値の差はないからである。したがって、フェーズ1、2の電荷増幅器34の出力は(+,0)となる。
次に、人間の指が第2のポイントP2,即ち、第2の組合せタッチパッド(1,3)の中央にタッチすると、フェーズ1では第1のタッチパッド1と励起パッド31の間の容量値が増加するので、電荷増幅器34はプラス(+)の電圧を出力する。また、フェーズ2では第3のタッチパッド3と励起パッド31の間の容量値が増加するので、電荷増幅器34はプラス(+)の電圧を出力する。したがって、フェーズ1、2の電荷増幅器34の出力は(+,+)となる。
次に、人間の指が第3のポイントP3、即ち、第3の組合せタッチパッド(3,3)の中央にタッチすると、フェーズ1では容量値の差はないので、電荷増幅器34は0Vを出力する。また、フェーズ2では第3のタッチパッド3と励起パッド31の間の容量値が増加するので、電荷増幅器34はプラス(+)の電圧を出力する。したがって、フェーズ1、2の電荷増幅器34の出力は(0,+)となる。
人間の指が第4のポイントP4、即ち、第4の組合せタッチパッド(3,2)の中央にタッチすると、フェーズ1では、第2のタッチパッド2と励起パッド31の間の容量値が増加するので、電荷増幅器34はマイナス(−)の電圧を出力する。第2フェーズでは第3のタッチパッド3と励起パッド31の間の容量値が増加するので、電荷増幅器34はプラス(+)の電圧を出力する。したがって、フェーズ1、2の電荷増幅器34の出力は(−,+)となる。
同様の考え方から、人間の指が第5のポイントP5、即ち、第5の組合せタッチパッド(2,2)の中央にタッチすると、フェーズ1、2の電荷増幅器34の出力は(−,0)となる。人間の指が第6のポイントP6、即ち、第5の組合せタッチパッド(2,4)の中央にタッチすると、フェーズ1、2の電荷増幅器34の出力は(−,−)となる。人間の指が第7のポイントP7、即ち、第7の組合せタッチパッド(4,4)の中央にタッチすると、フェーズ1、2の電荷増幅器34の出力は(0,−)となる。人間の指が第8のポイントP8、即ち、第8の組合せタッチパッド(4,1)の中央にタッチすると、フェーズ1、2の電荷増幅器34の出力は(+,−)となる。
以上のように、フェーズ1、2の電荷増幅器34の出力により、8ポイントを検出することができる。つまり、4入力(CO1〜CO4)で8ポイントを検出することができる。このため、従来のタッチパネルに比べて入力端子数、配線数を大幅に削減することができる。なお、(1,2)、(3,4)という組合せタッチパッドを設けていないのは、この場合には、差動容量検出方式として機能せず、電荷増幅器34の出力が不定になってしまうからである。
上述の8ポイント検出の場合、電荷増幅器34の出力として、+、0、−という3値を用いればよいが、電荷増幅器34は、数5で表されるように、容量差ΔCに応じたアナログ電圧を出力するため、そのアナログ電圧を用いてさらに多数のポイントを検出することが可能である。
以下、このような多数ポイントの検出について詳しく説明する。図6に示すように、第1の組合せタッチパッド(1,1)の中心と第5の組合せタッチパッド(2,2)の中心とを結ぶ線をy軸とする。そして、第3の組合せタッチパッド(3,3)の中心と第7の組合せタッチパッド(4,4)の中心とを結ぶ線をx軸とする。x軸とy軸とは直交している。今、人間の指のタッチ位置とy軸のなす角度をθとする。y軸に対して右回りがプラスの角度、軸に対して左回りがマイナスの角度となる。このように定義されたθをタッチ位置角度と呼ぶことにする。また、フェーズ1における電荷増幅器34の第1の出力電圧をV1とし、フェーズ2における電荷増幅器34の第2の出力電圧をV2とする。
すると、電荷増幅器34の第1及び第2の出力電圧V1,V2は、図7、図8に示すようにθに対して連続的に変化する。この場合、第1の出力電圧V1はcosθで近似される。一方、第2の出力電圧V2は、sinθで近似される。ここで、第1及び第2の出力電圧V1,V2の振幅(cosθ、sinθの係数)は「1」に規格化されている。
例えば、θ=0°の場合は、第1のポイントP1に対応し、(V1,V2)=(1,0)である。θ=45°の場合は、第2のポイントP2に対応し、(V1,V2)=(1/√2,1/√2)である。θ=45°の場合は、第2のポイントP2に対応し、出力電圧(V1,V2)=(1/√2,1/√2)である。θ=90°の場合は、第3のポイントP3に対応し、(V1,V2)=(0,1)である。θ=−45°の場合は、第8のポイントP8に対応し、(V1,V2)=(1/√2,−1/√2)である。
従って、このような関係により、第1及び第2の出力電圧V1,V2からタッチ位置角度θを算出することができる。タッチ位置角度θの算出を効率的に行うためには、出力電圧V1,V2の比、V2/V1を用いることが好ましい。V2/V1はtanθで近似される。即ち、V2/V1=tanθである。tanの逆関数であるarctanを用いると、タッチ位置角度θは、θ=arctan(V2/V1)で表される。
この場合、図7から分かるように、V2/V1の値からタッチ位置角度θは一意的には決定することはできない。例えば、第2のポイントP2(θ=45°)と第6のポイントP6(θ=−135°)におけるV1/V2=tanθの値は、いずれも「1」である。しかしながら、第1及び第2の出力電圧V1,V)の極性(+,−)を用いれば、タッチ位置角度θを一意的に決定することが可能である。例えば、第2のポイントP2では、第1及び第2の出力電圧V1,V2の極性は両方ともプラス(+)である。一方、第6のポイントP6では、第1及び第2の出力電圧V1,V2の極性は両方ともマイナス(−)である。(図8参照)
即ち、第1及び第2の出力電圧V1,V2の極性から、タッチ位置角度θが、図8の4つの象限の中でどの象限にあるかを決定することができる。(V1,V2)=(+、+)の場合は0°<θ<90°、(V1,V2)=(−、+)の場合は90°<θ<180°であり、(V1,V2)=(+、−)の場合は、−90°<θ<0°、(V1,V2)=(−、−)の場合は、−180°<θ<−90°である。従って、第1及び第2の出力電圧V1,V2に基づき、タッチ位置角度θの範囲が特定されれば、θ=arctan(V2/V1)の関係からタッチ位置角度θを一意的に決定することができる。
上述のような、θ=arctan(V2/V1)と、V1,V2の極性からθを算出するアルゴリズムは、電荷増幅器34のアナログ値である出力電圧V1,V2をスイッチト・キャパシタ回路で構成されたデルタシグマ型AD変換器35(例えば、16ビットの変換器)により、アナログ値からデジタル値に変換し、マイクロコンピュータ等のデジタル演算回路を用いて実行する。この場合、タッチ位置角度θの検出精度は、デルタシグマ型AD変換器35の分解能に依存することになる。
デルタシグマ型AD変換器35は、デルタシグマ・モデレータを用いた回路であるが、電荷増幅器34と同様に、スイッチト・キャパシタ回路で構成することができ、スイッチの開閉を制御するクロック(サンプリングクロック等)の共通化、回路形式の統一化による設計効率の向上、回路規模の削減等の効果を得ることができる。
この場合、図9に示すように、電荷増幅器34から出力された前記第1及び第2の出力電圧V1,V2をそれぞれ増幅する電圧増幅器34aを備え、この電圧増幅器34aの出力電圧をデルタシグマ型AD変換器35に入力することが好ましい。これは、電荷増幅器34から出力された前記第1及び第2の出力電圧V1,V2の信号レベルをデルタシグマ型AD変換器35の入力ダイナミックレンジに適合させるためである。
電圧増幅器34aは、図9に示すような基本的には電荷増幅器34と同じスイッチト・キャパシタ回路(スイッチSW7、SW8、フィーバック容量Cf2等を含む)と、差動増幅器23を含んで構成される。これにより、電荷増幅器34、電圧増幅器34a及びデルタシグマ型AD変換器35をスイッチト・キャパシタ回路という同じ回路形式に統一化することができ、更なる設計効率の向上、回路規模の削減等の効果を得ることができる。
図11は、電荷増幅器34と電圧増幅器34aの出力波形を示す図である。電荷増幅器34は前述のように、第1相(電荷蓄積モード)と第2相(電荷転送モード)という2つの相を有している。図11(a)に示すように、電荷増幅器34の出力電圧は、第1相では励起電圧Vrefの1/2の1/2Vrefになり、第2相では差動の出力電圧Vop、Vomが出力される。そして、図11(b)に示すように、電圧増幅器34aの出力電圧は、第1相では1/2Vrefのままであるが、第2相ではそのゲインに応じて増幅される。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、組合せタッチパッド(1,1)、(1,3)、(3,3)、(3,2)、(2,2)、(2,4)、(4,4)、(4,1)を1つの円周上に配列したものであるが、本実施形態では、図12に示すように同じ組合せタッチパッド(1,1)、(1,3)、(3,3)、(3,2)、(2,2)、(2,4)、(4,4)、(4,1)を同じ順番で直線上に配置したものである。その他の構成は、第1の実施形態と同じであり、その動作も全く同じである。
本実施形態においても、電荷増幅器34の第1及び第2の出力電圧V1,V2からタッチ位置を求めることができる。即ち、第1の組合せパッド(1,1)の中央の第1のポイントP1を原点(z=0)とし、第1のポイントP1から第2のポイントP2の方向に向かう直線上のタッチ位置座標をzとする。すると、第1の出力電圧V1はcoszで近似される。一方、第2の出力電圧V2は、sinzで近似される。従って、同様に、z=arctan(V2/V1)と、(V1,V2)の極性からタッチ位置座標zを算出することができる。
[タッチセンサシステムの構成例]
タッチセンサシステムは、図13に示すように、信号処理回路50、タッチパネル51、マイクロコンピュータ52を含んで構成される。タッチパネル51は、図5又は図8に示したタッチパネルである。信号処理回路50は、選択回路33、電荷増幅器34、16ビットのデルタシグマAD変換器35、駆動回路36、制御回路37、ICインターフェース回路38、基準電圧発生回路39、パワーオンリセット回路40、発振器41、調整回路42、EEPROM43、第1乃至第4の入力端子CIN1〜CIN4、駆動端子CDRV、シリアルクロック端子SCL、シリアルデータ端子SDA、電源端子VDD、接地端子VSS、割り込み端子INTを含んで構成される。
第1乃至第4の入力端子CIN1〜CIN4には、それぞれタッチパネル51の第1乃至第4の出力端子CO1〜CO4からの信号が入力される。選択回路33は、第1及び第2の入力端子CIN1,CIN2と、第3及び第4の入力端子CIN3,CIN4のいずれかのペアを選択する。
選択回路33の出力は電荷増幅器34に入力される。電荷増幅器34は、前述の第1及び第2の出力電圧V1,V2を出力する。デルタシグマ型AD変換器35は、第1及び第2の出力電圧V1,V2をデジタル値に変換する。制御回路37は、信号処理回路50の全体を制御する回路である。デルタシグマ型AD変換器35の出力は、制御回路37、ICインターフェース回路38により、所定のフォーマットのシリアルデータに変換され、シリアルクロック端子SCL、シリアルデータ端子SDAを介して、マイクロコンピュータ52に転送される。
この場合、デルタシグマ型AD変換器35の出力は、シリアルクロックに同期してマイクロコンピュータ52にシリアル転送されることになる。マイクロコンピュータ52のROMには、第1及び第2の実施形態で説明したタッチパネル51上のタッチ位置角度θ、あるいはタッチ位置座標zを算出するアルゴリズムに対応したプログラムが格納されている。マイクロコンピュータ52は、そのプログラムを実行することにより、タッチパネル51上のタッチ位置角度θ、あるいはタッチ位置座標zを算出する。
駆動回路36は、交流電源32を含んで構成され、駆動端子CDRVを介してタッチパネル51の励起端子EXCに交流電圧を供給する。基準電圧発生回路39は、駆動回路36で用いられる励起電圧Vrefを発生する。
パワーオンリセット回路40は、電源投入時にシステムをリセットする回路である。発振回路41は、システムクロックを発生する回路である。調整回路42は、電荷増幅器34のオフセット量を調整する回路である。EEPROM43は、オフセット量を調整するための調整データを保存するメモリである。
1〜4 第1乃至第4のタッチパッド
11 基板 12 励起パッド 13 第1のタッチパッド
14 第2のタッチパッド 15 配線 16 交流電源
17 電荷増幅器 18、19 配線
30 基板 31、31A,31B 励起パッド 32 交流電源
33 選択回路 34 電荷増幅器 34a 電圧増幅器
35 デルタシグ型マAD変換器 36 駆動回路 37 制御回路
38 ICインターフェース回路 39 基準電圧発生回路
40 パワーオンリセット回路 41 発振器 42 調整回路
43 EEPROM 50 信号処理回路 51 タッチパネル
52 マイクロコンピュータ CIN1〜CIN4 第1至第4の入力端子
CDRV 駆動端子

Claims (5)

  1. 第1乃至第4のタッチパッドの中から選ばれた1種類又は2種類のタッチパッドを含んで形成された複数の組み合わせタッチパッドと、前記各組み合わせタッチパッドの間に配置された励起パッドから信号を受けて信号処理を行う静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路であって、
    前記励起パッドに交流電圧を印加する交流電源と、
    前記第1及び第2のタッチパッドの第1のペアと、前記第3及び第4のタッチパッドの第2のペアのいずれかのペアを選択する選択回路と、
    前記選択回路により前記第1のペアが選択された時、前記第1のタッチパッドと前記励起パッドの間に生じる容量値と前記第2のタッチパッドと前記励起パッドの間に生じる容量値との差に応じた第1の出力電圧を生成し、前記選択回路により前記第2のペアが選択された時、前記第3のタッチパッドと前記励起パッドの間に生じる容量値と前記第4のタッチパッドと前記励起パッドの間に生じる容量値との差に応じた第2の出力電圧を生成する、スイッチト・キャパシタ回路から構成された電荷増幅器と、
    前記電荷増幅器により生成された前記第1及び第2の出力電圧をそれぞれデジタル値に変換するデルタシグマ型AD変換器と、を備え、
    前記デルタシグマ型AD変換器から出力された前記デジタル値に基づいて、タッチ位置を求めることを特徴とする静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路。
  2. 前記電荷増幅器から出力された前記第1及び第2の出力電圧をそれぞれ増幅する電圧増幅器を備え、前記電圧増幅器の出力電圧を前記デルタシグマ型AD変換器に入力することを特徴とする請求項1に記載の静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路。
  3. 前記電圧増幅器及び前記デルタシグマ型AD変換器はスイッチト・キャパシタ回路を用いて構成されたことを特徴とする請求項2に記載の静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路。
  4. 前記デルタシグマ型AD変換器によりデジタル値に変換された前記第1及び第2の出力電圧の比とタッチ位置との関係に基づいて、タッチ位置を求める演算処理を行う演算回路を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路。
  5. 前記複数の組み合わせタッチパッドは、第1のタッチパッドからなる第1の組み合わせタッチパッドと、前記第1及び第3のタッチパッドからなる第2の組み合わせタッチパッドと、前記第3のタッチパッドからなる第3の組み合わせタッチパッドと、前記第3及び第2のタッチパッドからなる第4の組み合わせタッチパッドと、前記第2のタッチパッドからなる第5の組み合わせタッチパッドと、前記第2及び第4のタッチパッドからなる第6の組み合わせタッチパッドと、前記第4のタッチパッドからなる第7の組み合わせタッチパッドと、前記第4及び第1のタッチパッドからなる第8の組み合わせタッチパッドを
    含んで構成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路。
JP2009166438A 2009-07-15 2009-07-15 静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路 Pending JP2011022744A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009166438A JP2011022744A (ja) 2009-07-15 2009-07-15 静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路
US12/837,029 US8878812B2 (en) 2009-07-15 2010-07-15 Signal processing circuit for electrostatic capacity type touch sensor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009166438A JP2011022744A (ja) 2009-07-15 2009-07-15 静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011022744A true JP2011022744A (ja) 2011-02-03

Family

ID=43464934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009166438A Pending JP2011022744A (ja) 2009-07-15 2009-07-15 静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8878812B2 (ja)
JP (1) JP2011022744A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2016052082A1 (ja) * 2014-09-30 2017-09-21 株式会社カネカ 静電容量式タッチパネル

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9628880B2 (en) * 2008-04-07 2017-04-18 Koss Corporation Wooden or other dielectric capacitive touch interface and loudspeaker having same
JP2010286981A (ja) * 2009-06-10 2010-12-24 Sanyo Electric Co Ltd 静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路
CN101719039B (zh) * 2009-12-31 2011-08-24 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 触控板以及使用该触控板的电子装置
TW201232375A (en) * 2011-01-31 2012-08-01 xiang-yu Li Measuring device for micro impedance variation
TWI484396B (zh) * 2013-04-16 2015-05-11 Ene Technology Inc A method for filtering an interference source and a touch sensing device
US20190187828A1 (en) * 2017-12-15 2019-06-20 Texas Instruments Incorporated Location detection for a touch system
US20190187854A1 (en) * 2017-12-15 2019-06-20 Texas Instruments Incorporated Touch force detection for a touch system

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009007500A1 (en) * 2007-07-11 2009-01-15 Maricap Oy Method and device for capacitive detection of objects

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5305017A (en) * 1989-08-16 1994-04-19 Gerpheide George E Methods and apparatus for data input
JP2005190950A (ja) 2003-12-26 2005-07-14 Sanyo Electric Co Ltd 入力装置
KR100765327B1 (ko) * 2006-05-08 2007-10-09 주식회사 애트랩 입력 장치
US9360967B2 (en) * 2006-07-06 2016-06-07 Apple Inc. Mutual capacitance touch sensing device
JP4789878B2 (ja) 2007-06-21 2011-10-12 オンセミコンダクター・トレーディング・リミテッド デルタシグマ変調器及びデルタシグマad変換器
US8115499B2 (en) * 2009-05-22 2012-02-14 Freescale Semiconductor, Inc. Device with proximity detection capability

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009007500A1 (en) * 2007-07-11 2009-01-15 Maricap Oy Method and device for capacitive detection of objects
JP2010533288A (ja) * 2007-07-11 2010-10-21 マリミルス オーワイ 物体を容量検出する方法および装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2016052082A1 (ja) * 2014-09-30 2017-09-21 株式会社カネカ 静電容量式タッチパネル

Also Published As

Publication number Publication date
US20110012863A1 (en) 2011-01-20
US8878812B2 (en) 2014-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010286981A (ja) 静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路
JP5411670B2 (ja) 静電容量型タッチパネルの信号処理回路
JP2011022744A (ja) 静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路
JP2010182290A (ja) タッチパネルの信号処理装置
US10942613B2 (en) Input device and method of controlling the same
JP6184317B2 (ja) 入力装置
JP5086420B2 (ja) タッチパネル検出回路
JP2011170617A (ja) 静電容量型タッチセンサ
KR101444580B1 (ko) 정전용량 감지 장치 및 터치 스크린 장치
US20200110117A1 (en) Circuit, touch chip, and electronic device for capacitance detection
JP2010282539A (ja) 静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路
JP2010282471A (ja) 静電容量型タッチパネルの信号処理回路
US9710118B2 (en) Semiconductor device and semiconductor system for producing noise differences between points of time
JP2011034176A (ja) 電荷増幅器及び静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路
KR20140110327A (ko) 접촉 감지 장치 및 터치스크린 장치
JP2011039663A (ja) 静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路
US9103858B2 (en) Capacitance sensing apparatus and touch screen apparatus
JP2011113186A (ja) 静電容量型タッチパネルの信号処理回路
JP2011113188A (ja) 静電容量型タッチパネルの信号処理回路
JP2010282470A (ja) 静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路
US20210303098A1 (en) Capacitance detection circuit and input device
US10224949B1 (en) Shared cycle LSB generation for an array of successive approximation analog-to-digital converters
US11644920B2 (en) Capacitance detection circuit and input device
JP5977113B2 (ja) タッチセンサの静電容量検出回路
Lee et al. A Compact Low-Power Shunt Proximity Touch Sensor and Readout for Haptic Function

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20110531

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110602

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120704

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20130207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130215

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20130301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130918

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130918

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140303