JP2011034176A - 電荷増幅器及び静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路 - Google Patents

電荷増幅器及び静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路 Download PDF

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達也 鈴木
Kazuyuki Kobayashi
一行 小林
Kumiko Arai
久美子 新井
Yasuhiro Kaneda
安弘 金田
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Abstract

【課題】ノイズ耐性を向上させるとともに、タッチ位置検出のためのデータ量を増加させるために適した静電容量型タッチセンサ用の電荷増幅器を提供する。
【解決手段】電荷増幅器17は、第1乃至第12のスイッチSW1〜SW12を含んで構成される。このスイッチング回路は、電荷転送モード(a)と電荷蓄積モード(e)との切り替えを行う時に、第1乃至第6の中間モード(b),(c),(d),(f),(g),(h)を経由する。これらの中間モードにおいては、第1乃至第4の容量C1〜C4の各両端子の中、一方の端子についてのみ、その電圧印加状態又は接続状態のスイッチングが行われる。
【選択図】図2

Description

本発明は、第1及び第2の容量の容量差を電圧に変換する電荷増幅器と、この電荷増幅器を用いた静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路に関する。
従来、携帯電話、携帯音響機器、携帯ゲーム機器、テレビジョン、パーソナルコンピュータ等の各種電子機器の入力装置として、静電容量型タッチセンサが知られている。
従来の静電容量型タッチセンサを図13及び図14に基づいて説明する。図13に示すように、PCB基板60上にタッチパッド61が形成されており、タッチパッド61とPCB基板60との間に静電容量62(容量値C)が形成されている。そして、コンパレータ63の非反転入力端子(+)に配線64を介してタッチパッド61が接続される。コンパレータ63の反転入力端子(−)には基準電圧Vrefが印加される。また、タッチパッド61とコンパレータ63の非反転入力端子(+)とを接続する配線64には定電流源65が接続されている。
この静電容量型タッチセンサの動作を図14に基づいて説明する。先ず、人間の指66がタッチパッド61から遠く離れている場合は、タッチパッド61における容量値はCである。この場合、タッチパッド61の静電容量62は定電流源65からの定電流により充電されることにより、タッチパッド61の電圧はリセット状態の0Vから増加し、基準電圧Vrefに到達するとコンパレータ63の出力電圧は反転する。このリセットからコンパレータ63が反転するまでの時間をt1とする。
一方、人間の指66をタッチパッド61に近づけると、タッチパッド61における容量値はC+C’に増加、または減少する。この変化分C’は人間の指とタッチパッド61の間に形成される容量値である。すると、タッチパッド61の電圧が0Vから基準電圧Vrefに到達するまでの時間はt2(t2>t1)である。つまり、リセットからコンパレータ63が反転するまでの時間の差(t2−t1)に基づいて、人間の指66がタッチパッド61にタッチしたか否かを検出することができる。換言すれば、タッチパッド61は、データ入力用のON/OFFスイッチとして機能させることができる。
特開2005−190050号公報
しかしながら、従来のタッチセンサにおいては、タッチパッド61にノイズが印加されると、タッチパッド61の電圧が変化して誤動作が生じるという問題があった。また、タッチパッド61はON/OFFという2状態スイッチとして機能する場合には、タッチ位置検出のためのデータ量が限られていた。
そこで、本発明は、ノイズ耐性を向上させるとともに、タッチ位置検出のためのデータ量を増加させるために適した静電容量型タッチセンサ用の回路を提供することを目的とする。
本発明の電荷増幅器は、第1のタッチパッドと第1の励起電極の間に生じる第1の容量と、第2のタッチパッドと前記第1の励起電極の間に生じる第2の容量の容量差に応じた出力電圧を生成する電荷増幅器であって、前記第1の容量と直列に一方の端子が接続された第3の容量と、前記第2の容量と直列に一方の端子が接続された第4の容量と、前記第3及び第4の容量のそれぞれの他方の端子が共通に接続された第2の励起電極と、差動増幅器と、前記差動増幅器の非反転入力端子と反転出力端子との間に接続された第1のフィードバック容量と、前記差動増幅器の反転入力端子と非反転出力端子との間に接続された第2のフィードバック容量と、電荷蓄積モードにおいて、前記第1の励起電極に励起電圧を印加し、前記第2の励起電極に接地電圧を印加し、前記第1及び第3の容量の接続ノードと前記第2及び第4の容量の接続ノードに励起電圧の1/2の電圧を印加し、前記差動増幅器の非反転入力端子及び反転入力端子に励起電圧の1/2の電圧を印加し、前記差動増幅器の非反転入力端子と反転出力端子とを短絡し、前記差動増幅器の反転入力端子と非反転出力端子とを短絡し、電荷転送モードにおいて、前記第1の励起電極に接地電圧を印加し、前記第2の励起電極に励起電圧を印加し、前記第1及び第3の容量の接続ノードを前記差動増幅器の非反転入力端子に接続し、前記第2及び第4の容量の接続ノードを前記差動増幅器の反転入力端子に接続するスイッチング回路と、を備え、前記スイッチング回路は、前記第1及び第3の容量の接続ノードにおける電荷量と前記第2及び第4の容量の接続ノードにおける電荷量とがそれぞれ保存されるように、前記電荷蓄積モードと前記電荷転送モードとの切り替えを行うことを特徴とする。
また、本発明の静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路は、前記電荷増幅器からのデジタル値に基づいてタッチ位置を検出することを特徴とする。
本発明の電荷増幅器及び静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路によれば、差動容量検出方式を採用したことにより、ノイズ耐性を向上させることができる。また、電荷増幅器の出力電圧に基づいてタッチ位置を検出することにより、少ないタッチパッド数でより多くのポイントを検出し、タッチ位置のデータ量を飛躍的に増加させることができる。
また、前記電荷増幅器は、2つの容量の容量差を電圧に変換するものであるが、電荷保存則が成り立つようにスイッチング制御を適切に行うことにより、容量/電圧変換を正常に行うことができる。
静電容量型タッチセンサの基本構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る電荷増幅器の回路図である。 電荷増幅器の動作タイミング図である。 電荷増幅器の動作を説明する図である。 電荷増幅器の動作を説明する図である。 電荷増幅器の入出力特性を示す図である。 静電容量型タッチセンサの基本構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路を示す図である。 静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路の出力波形である。 電荷増幅器の出力電圧とタッチ位置角度θの関係を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る静電容量型タッチセンサの信号処理回路を示す図である。 タッチセンサシステム構成を示す図である。 従来の静電容量型タッチセンサを示す図である。 従来の静電容量型タッチセンサの動作を説明する図である。
[第1の実施形態]
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
[静電容量型タッチセンサの基本構成]
図1に示すように、PCB基板などの基板11上に、第1の励起電極12と、この第1の励起電極12を間に挟んで第1のタッチパッド13と第2のタッチパッド14とが配置されている。第1及び第2のタッチパッド13,14は電極の一種であり、これらの第1及び第2のタッチパッド13,14と第1の励起電極12の間には不図示の誘電体層が形成されている。
つまり、第1のタッチパッド13と第1の励起電極12により第1の静電容量C1が形成される。同様に、第2のタッチパッド14と第1の励起電極12により第2の静電容量C2が形成される。第1の静電容量C1の容量値をC1、第2の静電容量C2の容量値をC2とする。第1及び第2のタッチパッド13,14と第1の励起電極12は電極であるので、これらの電極の表面はプラスチック、セラミック等の誘電体か、木、ゴム等の絶縁体で覆われていることが好ましい。
一方、信号処理回路(IC)側においては、第1の励起電極12に配線15を介して交流電圧を印加する交流電源16が設けられている。この交流電圧の振幅電圧を励起電圧Vrefとする。また、電荷増幅器17が設けられ、この電荷増幅器17の非反転入力端子(+)に配線18を介して第1のタッチパッド13が接続され、電荷増幅器17の反転入力端子(−)に配線19を介して第2のタッチパッド14が接続されている。前記交流電源16は、電荷増幅器17の一部を構成するとみなすことができる。
電荷増幅器17は、第1のタッチパッド13と第1の励起電極12の間の容量値C1と第2のタッチパッド14と第1の励起電極12の間の容量値C2の差に応じた電圧を生成する回路である。
[電荷増幅器の具体的な構成例]
以下、電荷増幅器17の具体的な構成例について、図2に基づいて説明する。図示のように、破線で囲まれた部分が前記基板11であり、第1の静電容量C1と第2の静電容量C2が形成される。電荷増幅器17は、交流電源16,21、差動増幅器22、電圧源23、第1及び第2のフィードバック容量Cf1,Cf2、第5乃至第12のスイッチSW5〜SW12を含んで構成される。
交流電源16はスイッチSW1,SW2で形成され、交流電源21はスイッチSW3,SW4で形成される。第1乃至第12のスイッチSW1〜SW12は、スイッチング回路を形成している。
交流電源16は、スイッチSW1がオンし、スイッチSW2がオフすると接地電圧(0V)を出力し、スイッチSW1がオフし、スイッチSW2がオンすると、励起電圧Vref(プラス電圧)を出力する。この場合、交流電源16の交流電圧は励起電圧Vref(Hレベル)と0V(Lレベル)を交互に繰り返すクロック信号電圧である。
また、第1の静電容量C1に直列に第3の静電容量C3の一方の端子が接続され、第2の静電容量C2に直列に第4の静電容量C4の一方の端子が接続される。ここで、C3,C4の容量値は等しく設定され、C1,C2と同程度であることが好ましい。
第3及び第4の静電容量C3,C4のそれぞれの他方の端子は第2の励起電極12Bに共通に接続されている。第2の励起電極12Bには、交流電源21が接続される。交流電源21は、スイッチSW3,SW4で形成される。交流電源21は、スイッチSW3がオンし、スイッチSW4がオフすると、接地電圧(0V)を出力し、スイッチSW3がオフし、スイッチSW4がオンすると、励起電圧Vref(プラス電圧)を出力する。そして、交流電源16と交流電源21は互いに逆相のクロック信号電圧を出力するように構成されている。
この場合、第1及び第4のスイッチSW1,SW4のオン・オフは、クロックCLK2で制御され、第2及び第3のスイッチSW2,SW3のオン・オフは、クロックCLK1で制御される。すなわち、クロックCLK2がHレベルのとき、第1及び第4のスイッチSW1,SW4はオンし、クロックCLK1がHレベルのとき、第2及び第3のスイッチSW2,SW3はオンするように構成されている。
22は一般的な差動増幅器であり、その非反転入力端子(+)に第1及び第3の静電容量C1,C3の接続ノードN2から引き出された配線が第7のスイッチSW7を介して接続される。その反転入力端子(−)には、第2及び第4の静電容量C2,C4の接続ノードN1から引き出された配線が第8のスイッチSW8を介して接続される。第7及び第8のスイッチSW7,SW8のオン・オフは、クロックCLK2Aで制御される。つまり、クロックCLK2AがHレベルの時、第7及び第8のスイッチSW7,SW8はオンし、クロックCLK2AがLレベルの時、第7及び第8のスイッチSW7,SW8はオフするように構成されている。
また、第9のスイッチSW9は、第1の静電容量C1と第3の静電容量C3との接続ノードN2と励起電圧Vrefの1/2の電圧を発生する電圧源23の間に設けられる。第10のスイッチSW10は、第2の静電容量C2と第4の静電容量C4との接続ノードN1と前記電圧源23の間に設けられる。第9及び第10のスイッチSW9,SW10のオン・オフはクロックCLK1Aで制御される。
クロックCLK1AがHレベルの時、第9及び第10のスイッチSW9,SW10はオンし、前記電圧源23から電圧Vref/2が前記接続ノードN1,N2に印加され、クロックCLK1AがLレベルの時、第9及び第10のスイッチSW9,SW10はオフし、前記電圧印加は停止されるようになっている。
第11のスイッチSW11は、差動増幅器22の非反転入力端子(+)と前記電圧源23の間に設けられる。第12のスイッチSW12は、差動増幅器22の反転入力端子(−)と前記電圧源23の間に設けられる。第11及び第12のスイッチSW11,SW12のオン・オフはクロックCLK1Aで制御される。
クロックCLK1AがHレベルの時、第11及び第12のスイッチSW11,SW12はオンし、前記電圧源23から、電圧Vref/2が差動増幅器22の非反転入力端子(+)及び反転入力端子(−)に印加され、クロックCLK1AがLレベルの時、第11及び第12のスイッチSW11,SW12はオフし、前記電圧印加は停止されるようになっている。
また、差動増幅器22の反転出力端子(−)と非反転入力端子(+)の間に第1のフィードバック容量Cf1が接続され、差動増幅器22の非反転出力端子(+)と反転入力端子(−)の間に第2のフィードバック容量Cf2が接続される。第1及び第2のフィードバック容量Cf1,Cf2の容量値は等しく設定されることが好ましく、これをCfとする。
さらに、第5のスイッチSW5は差動増幅器22の反転出力端子(−)と非反転入力端子(+)の間に接続され、第6のスイッチSW6は差動増幅器22の非反転出力端子(+)と反転入力端子(−)の間に接続される。第5及び第6のスイッチSW5,SW6のオン・オフは、クロックCLK1で制御される。すなわち、クロックCLK1がHレベルの時、第5及び第6のスイッチSW5,SW6はオンし、クロックCLK1がLレベルの時、第5及び第6のスイッチSW5,SW6はオフするように構成されている。
そして、第5及び第6のスイッチSW5,SW6がオンすると、差動増幅器22の反転出力端子(−)と非反転入力端子(+)とが短絡されると共に、差動増幅器22の非反転出力端子(+)と反転入力端子(−)とが短絡されるように構成されている。
差動増幅器22の反転出力端子(−)からの出力電圧をVomとし、差動増幅器22の非反転出力端子(+)からの出力電圧をVopとし、両者の差電圧をVout(=Vop−Vom)とする。
[電荷増幅器17の動作説明]
次に、上述の電荷増幅器17の動作を図3乃至図5に基づき説明する。スイッチング回路を構成している第1乃至第12のスイッチSW1〜SW12は、上述のように、それぞれ対応するクロックCLK1、CLK2、CLK1A、CLK2Aによって制御される。
これらのクロックの位相関係を図3に示す。図示のように、CLK1とCLK2のHレベルはオーバーラップせず、CLK1AとCLK2AのHレベルはオーバーラップしていない。また、CLK1、CLK2は、それぞれCLK1AとCLK2Aに対して遅延されている。
そして、図4及び図5に示すように、電荷増幅器17は、(a)〜(h)という8個のモードを有しており、その中に、電荷転送モード(a)と電荷蓄積モード(e)という2つの主要モードがある。第1乃至第3の中間モード(b)、(c)、(d)は、電荷転送モード(a)から電荷蓄積モード(e)へ遷移する間に設けられた中間モードである。
第4乃至第6の中間モード(f)、(g)、(h)は、逆に、電荷蓄積モード(e)から電荷転送モード(a)からへ遷移する間に設けられた中間モードである。これらの中間モードは、後述するように、第1の静電容量C1と第3の静電容量C3との接続ノードN2と、第2の静電容量C2と第4の静電容量C4との接続ノードN1のそれぞれにおいて、電荷を保存させるために設けられている。
図3には、(a)〜(h)の8個のモードとクロックCLK1、CLK2、CLK1A、CLK2Aの関係が示されている。また、表1には、(a)〜(h)の8個のモードと、クロックCLK1、CLK2、CLK1A、CLK2Aの状態、第1乃至第12のスイッチSW1〜SW12のオン・オフ状態の関係が示されている。なお、表1においては、オンを「ON」と、オフを「OFF」と表記している。
Figure 2011034176
先ず、電荷蓄積モード(e)について説明する。この場合、交流電源16の第1のスイッチSW1がオフし、第2のスイッチSW2がオンすることにより、第1及び第2の静電容量C1,C2が共通接続された第1の励起電極12に励起電圧Vrefが印加される。また、交流電源21の第4のスイッチSW4がオフし、第3のスイッチSW3がオンすることにより、第3及び第4の静電容量C3,C4が共通接続された第2の励起電極12Bに接地電圧(0V)が印加される。
また、第5及び第6のスイッチSW5,SW6がオンする。これにより、差動増幅器22の反転出力端子(−)と非反転入力端子(+)とが短絡され、非反転出力端子(+)と反転入力端子(−)とが短絡される。
また、第9及び第10のスイッチSW9,SW10がオンする。これにより、第1の静電容量C1と第3の静電容量C3との接続ノードN2と、第2の静電容量C2と第4の静電容量C4との接続ノードN1に電圧Vref/2が印加される。
さらに、第11及び第12のスイッチSW11,SW12がオンする。これにより差動増幅器22の非反転入力端子(+)及び反転入力端子(−)に、電圧Vref/2が印加される。この場合、第5及び第6のスイッチSW5,SW6がオンしているので、差動増幅器22の非反転出力端子(+)及び反転出力端子(−)の電圧もVref/2になる。
これにより、差動増幅器22がリセットされた状態で第1乃至第4の容量C1〜C4が充電されることになる。
次に、電荷転送モード(a)について説明する。この場合、交流電源16の第1のスイッチSW1がオンし、第2のスイッチSW2がオフすることにより、第1及び第2の静電容量C1,C2が共通接続された第1の励起電極12に接地電圧(0V)が印加される。また、交流電源21の第4のスイッチSW4がオンし、第3のスイッチSW3がオフすることにより、第3及び第4の静電容量C3,C4が共通接続された第2の励起電極12Bに励起電圧Vrefが印加される。また、SW5及びSW6がオフする。
さらに、第9乃至第12のスイッチSW9〜SW12はオフする。一方、第7及び第8のスイッチSW7,SW8はオンする。これにより、第2の静電容量C2と第4の静電容量C4との接続ノードN1は、差動増幅器22の反転入力端子(−)に接続され、第1の静電容量C1と第3の静電容量C3との接続ノードN2は、差動増幅器22の非反転入力端子(+)に接続される。
この場合、第3の静電容量C3の容量値をC3とし、第4の静電容量C4の容量値をC3とすると、C3=C4=Cである。また、C1,C2の初期状態の容量値をCとする。さらに、人間の指がタッチパッドに近づいた場合のC1,C2の容量差をΔCとする。つまり、C1−C2=ΔCである。そうすると、C1=C+1/2ΔC、C2=C−1/2ΔCが成り立つ。
これにより、電荷転送モード(a)におけるノードN1の電荷量は次式で与えられる。
Figure 2011034176
ここで、(C−1/2ΔC)・(−1/2Vref)はC2の電荷量であり、C・(1/2Vref)はC4の電荷量、Cf・0(=0)はCfの電荷量である。
また、電荷転送モード(e)におけるノードN1の電荷量は次式で与えられる。
Figure 2011034176
ここで、(C−1/2ΔC)・(1/2Vref)はC2の電荷量、C・(−1/2Vref)はC4の電荷量、Cf・(Vop−1/2Vref)はCfの電荷量である。
電荷転送モード(a)及び電荷蓄積モード(e)において、電荷保存則が成り立つとすると、数1=数2である。
この方程式をVopについて解くと次式が得られる。
Figure 2011034176
同様に、ノードN2について電荷保存則を適用し、その方程式をVomについて解くと、次式が得られる。
Figure 2011034176
数3、数4から、Voutを求める。
Figure 2011034176
即ち、図6に示すように電荷増幅器17の出力電圧Voutは、容量値C1,C2の容量差ΔCに比例して変化することがわかる。
上述のように、電荷増幅器17の出力電圧Voutが得られるためには、ノードN1及びノードN2のそれぞれに関して、電荷転送モード(a)及び電荷蓄積モード(e)において、電荷保存則が成り立つことが前提になっている。そこで、そのような電荷保存則を成り立たせるための、第1乃至第6の中間モード(b),(c),(d),(f),(g),(h)について説明する。
その要点は、第1乃至第12のスイッチSW1〜SW12で構成されたスイッチング回路は、電荷転送モード(a)と電荷蓄積モード(e)との切り替えを行う時に、第1乃至第4の容量C1〜C4の各両端子の中、一方の端子についてのみ、その電圧印加状態又は接続状態のスイッチングを行う複数の中間モードを経由することである。
先ず、電荷転送モード(a)を電荷蓄積モード(e)に切り替える時には、第1乃至第3の中間モード(b),(c),(d)を経由する。
第1の中間モード(b)において、第7及び第8のスイッチSW7,SW8がオフする。これにより、第1及び第3の容量の接続ノードN2と差動増幅器22の非反転入力端子(+)との接続が解除され、第2及び第4の容量の接続ノードN1と差動増幅器22の反転入力端子(−)との接続が解除される。つまり、第1乃至第4の容量C1〜C4は、差動増幅器22から電気的に切り離される。
次の第2の中間モード(c)において、第1及び第4のスイッチSW1,SW4がオフする。これにより、第1の励起電極12への接地電圧の印加が停止され、第2の励起電極12Bへの励起電圧Vrefの印加が停止される。つまり、第1乃至第4の容量C1〜C4は電気的にフローティング状態になる。
次の第3の中間モード(d)において、第9乃至第12のスイッチSW9〜SW12がオンする。これにより、第1及び第3の容量の接続ノードN2と第2及び第4の容量の接続ノードN1に電圧Vref/2が印加され、差動増幅器22の非反転入力端子(+)及び反転入力端子(−)に電圧Vrefが印加される。
次の電荷蓄積モード(e)において、第2及び第3のスイッチSW2,SW3がオンする。これにより、第1の励起電極12に励起電圧Vrefが印加され、第2の励起電極12Bへの接地電圧が印加される。また、第5及び第6のスイッチSW5,SW6がオンする。これにより、差動増幅器22の反転出力端子(−)と非反転入力端子(+)とが短絡され、非反転出力端子(+)と反転入力端子(−)とが短絡される。
次に、電荷蓄積モード(e)を電荷転送モード(a)に切り替える時には、第4乃至第6の中間モード(f),(g),(h)を経由する。
第4の中間モード(f)において、第9乃至第12のスイッチSW9〜SW12がオフする。これにより、第1及び第3の容量の接続ノードN2と第2及び第4の容量の接続ノードN1への電圧Vref/2の印加が停止され、差動増幅器22の非反転入力端子(+)及び反転入力端子(−)への電圧Vrefの印加が停止される。
次の第5の中間モード(g)において、第2及び第3のスイッチSW2,SW3がオフする。これにより、第1の励起電極12への励起電圧Vrefの印加が停止され、第2の励起電極12Bへの接地電圧の印加が停止される。つまり、第1乃至第4の容量C1〜C4は電気的にフローティング状態になる。これは、第2の中間モード(c)と同じ状態である。
次の第6の中間モード(h)において、第7及び第8のスイッチSW7,SW8がオンする。これにより、第1及び第3の容量C1,C3の接続ノードN2は差動増幅器22の非反転入力端子(+)に接続される。また、第2及び第4の容量の接続ノードN1は、差動増幅器22の反転入力端子(−)に接続される。
次の電荷転送モード(a)において、第1及び第4のスイッチSW1,SW4がオンする。これにより、第1の励起電極12に接地電圧が印加され、第2の励起電極12Bに励起電圧Vrefが印加される。
上述のスイッチング回路の構成によれば、電荷転送モード(a)及び電荷蓄積モード(e)において、電荷保存則が成り立ち、図6に示すように電荷増幅器17の出力電圧Voutは、容量値C1,C2の容量差ΔCに比例して変化する。
また、電荷転送モード(a)から電荷蓄積モード(e)に遷移する際に、交流電源16の第1及び第2のスイッチSW1,SW2が両方ともオフし、交流電源21の第3及び第4のスイッチSW3,SW4が両方ともオフする期間(第2及び第3の中間モード(b),(c))が設けられているので、交流電源16,21の電源ショートを防止して、消費電流を削減することができる。同様に、電荷蓄積モード(e)から電荷転送モード(a)に遷移する際に、交流電源16の第1及び第2のスイッチSW1,SW2が両方ともオフし、交流電源21の第3及び第4のスイッチSW3,SW4が両方ともオフする期間(第5及び第6の中間モード(g),(h))が設けられている。
次に、図1に基づいて静電容量型タッチセンサの動作原理について説明する。以下では、第1及び第2のタッチパッド13,14と第1の励起電極12間の容量値は互いに等しく初期設定されており、人間の指20がこれらのパッドから遠く離れている初期状態においては、C1=C2=Cであるとする。そして、人間の指20は電気的に浮遊している誘電体であるとする、誘電体モデルに基づいて説明する。
先ず、図1(a)に示すように、人間の指20を第1のタッチパッド13に近づけると、第1のタッチパッド13と第1の励起電極12の間の電界が変化し、第1のタッチパッド13と第1の励起電極12の間の容量値C1が、第2のタッチパッド14と第1の励起電極12との間の容量値C2に比して大きくなる。(C1>C2)
これは、人間の指20が第1のタッチパッド13に近づくことにより、第1の励起電極12から出発して第1のタッチパッド13に終端する電気力線の本数が増加するためである。この場合、電荷増幅器17の出力電圧Voutは数5に基づきプラス(+)の電圧になる。なお、人間の指20の代わりに、消しゴムのような誘電体を第1のタッチパッド13に近づけても同じ結果が得られる。
また、図1(b)に示すように、人間の指20を第1の励起電極12の直上に置いた場合は、容量値C1と容量値C2は等しくなる。(C1=C2)この場合、電荷増幅器17の出力電圧Voutは0Vになる。
そして、図1(c)に示すように、人間の指20を第2のタッチパッド14に近づけると、第2のタッチパッド14と第1の励起電極12の間の電界が変化し、第2のタッチパッド14と第1の励起電極12の間の容量値C2が容量値C1に比して大きくなる。(C2>C1)この場合、電荷増幅器17の出力電圧Voutは数5に基づきマイナス(−)の電圧になる。
上記静電容量型タッチセンサによれば、人間の指20が第1のタッチパッド13に近づくと電荷増幅器17の出力電圧Voutがプラス(+)の電圧になることから、ON/OFFスイッチとして用いることができる。また、電荷増幅器17の出力電圧VoutはΔCに対してリニアに変化する。つまり、人間の指20が第1のタッチパッド13に近づくほどプラス(+)の値が大きくなり、逆に第2のタッチパッド14に近づくほどマイナス(−)の値(絶対値)が大きくなる。したがって、この特性を利用して人間の指20のタッチ位置をリニア検出(アナログ検出)することもできる。
また、上記静電容量型タッチセンサによれば、差動容量検出方式を採用しているので、ノイズ耐性を向上させることができる。即ち、第1及び第2のタッチパッド13,14にノイズが印加された場合、ノイズは互いにキャンセルされ、ノイズの影響が電荷増幅器17の出力電圧Voutに出ることが抑制される。また、第1及び第2のタッチパッド13,14と配線15,18,19の寄生容量の影響が無いため、これらのタッチパッド等のパターニングに制約を設ける必要が無く、任意のパターニングを可能にする。
上述の説明は、人間の指20を誘電体とする誘電体モデルに基づいているが、人間の指20が接地されている場合には電界遮蔽モデルが適用される。この場合は、人間の指20は電界を遮断することになり、容量値C2と容量値C1の大小関係は逆になる。
即ち、電界遮蔽モデルにおいては、図7(a)に示すように、人間の指20を第1のタッチパッド13に近づけると、第1の励起電極12からの電気力線の一部が人間の指20に終端することから、第1の励起電極12から出発して第1のタッチパッド13に終端する電気力線の本数が減少する。これにより、容量値C1は容量値C2に比して小さくなる。(C1<C2)
また、図7(b)に示すように、人間の指20を第1の励起電極12の直上に置いた場合は、容量値C1と容量値C2は等しくなる。(C1=C2)
そして、図7(c)に示すように、人間の指20を第2のタッチパッド14に近づけると、第1の励起電極12からの電気力線の一部が人間の指20に終端することから、第1の励起電極12から出発して第2のタッチパッド14に終端する電気力線の本数が減少する。これにより、容量値C2は容量値C1に比して小さくなる。(C1>C2)
誘電体モデルと電界遮蔽モデルのどちらが実際に適用されるかは、人間の指20やその代替物(ペンや消しゴム等)の電気的状態に依存するが、電界遮蔽モデルが適用される場合においても、誘電体モデルとは容量値の大小関係が逆になるだけであり、容量変化に基づいてタッチ位置を検出することができる点には変わりがない。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態として、上述の電荷増幅器17を用いた静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路について説明する。これは、4個の入力でタッチパネル上の8個以上のポイントの位置検出を可能にしたものである。以下の説明は、誘電体モデルに基づいている。
まず、静電容量型タッチセンサ(タッチパネル)の構成について図8に基づいて説明する。PCB基板などの基板30上に第1乃至第4のタッチパッド1〜4という4種類のタッチパッド(電極)が提供される。これらの第1乃至第4のタッチパッド1〜4の中から、選ばれた1種類又は2種類のタッチパッドで形成された組合せタッチパッドが1つの円周上に配列されている。
この例では、(1,1)、(1,3)、(3,3)、(3,2)、(2,2)、(2,4)、(4,4)、(4,1)という、第1乃至第8の組合せタッチパッドが右回りに配置される。ここで、(1,1)は、第1のタッチパッド1と第1のタッチパッド1の組合せ、(1,3)は、第1のタッチパッド1と第3のタッチパッド3との組合せを意味している。以下、同様である。これらの組合せパッドの中には、1種類のタッチパッドの組合せ、例えば(1,1)、(2,2)、(3,3)、(4,4)が含まれている。
図8の例では、これら同種のタッチパッドの組合せは、2種類のタッチパッドの組合せと同じ形態にするために、2つのタッチパッドに分けられている。しかし、これらは1つのタッチパッドに集約してもよい。例えば、第1の組合せパッド(1,1)は、1つの第1のタッチパッド1で構成してもよい。
上述の第1乃至第8の組合せパッドは、第1乃至第8のポイントP1〜P8に対応している。各組合せパッドの間には励起電極31(電極)が配置されている。そして、同種のタッチパッド群、例えば4個の第1のタッチパッド1は互いに配線によって接続され、対応する第1乃至第4の出力端子CO1〜CO4に接続される。また、励起電極31は配線によって、励起端子EXCに接続される。
次に、信号処理回路の構成について説明する。先ず、励起端子EXCに交流電源32が接続され、励起電極31に交流電圧が供給される。交流電源32は、前記交流電源16と同じ回路である。
第1乃至第4の出力端子CO1〜CO4は選択回路33の4つの入力端にそれぞれ接続される。選択回路33は、第1及び第2の出力端子CO1,CO2を介して出力される第1及び第2のタッチパッド1,2のペアからの信号と、第3及び第4の出力端子CO3,CO4を介して出力される第3及び第4のタッチパッド3,4のペアからの信号のいずれかを選択する回路である。
そして、選択回路33の次段には電荷増幅器34が設けられる。電荷増幅器34は電荷増幅器17と同じ回路である。つまり、電荷増幅器34は、選択回路33によって選択された1つのペアの中、1つのタッチパッドと励起電極31の間に生じる第1の容量値と、選択回路33によって選択されたもう1つのタッチパッドと励起電極31の間に生じる第2の容量値の差に応じた電圧(アナログ値)を生成する。(数5参照)
即ち、第1及び第2のタッチパッド1,2のペアが選択されたとすると、電荷増幅器34は、第1のタッチパッド1と励起電極31の間に生じる第1の容量値と、第2のタッチパッド2と励起電極31の間に生じる第2の容量値の差に応じた第1の出力電圧V1を生成する。人間の指がこれらのパッドから遠く離れている初期状態においては、第1の容量値と第2の容量値は等しくなるように設定されている。
同様に、第3及び第4のタッチパッド3,4のペアが選択されたとすると、電荷増幅器34は、第3のタッチパッド3と励起電極31の間に生じる第3の容量値と、第4のタッチパッド4と励起電極31の間に生じる第4の容量値の差に応じた第2の出力電圧V2を生成する。人間の指がこれらのパッドから遠く離れている初期状態においては、第3の容量値と第4の容量値は等しくなるように設定されている。
そして、電荷増幅器34の次段には、電荷増幅器34の出力電圧をアナログ値からデジタル値に変換するデルタシグマ型AD変換器35が設けられる。なお、選択回路33を削除し、第1及び第2のタッチパッド1,2のペアと、第3及び第4のタッチパッド3,4のペアに対応して、2個の電荷増幅器を設けても良い。
上述の信号処理回路の動作について表2に基づいて説明する。
Figure 2011034176
選択回路33は、フェーズ1(phase1)で第1及び第2のタッチパッド1,2のペアを選択し、次のフェーズ2(phase2)で第3及び第4のタッチパッド3,4のペアを選択するように制御回路により制御される。今、人間の指が第1のポイントP1,即ち、第1の組合せタッチパッド(1,1)の中央にタッチすると、フェーズ1では、第1及び第2のタッチパッド1,2のペアが選択される。すると、前述の動作原理によれば、第1のタッチパッド1と励起電極31の間の容量値が増加するので、電荷増幅器34はプラス(+)の電圧を出力する。
一方、フェーズ2では、第3及び第4のタッチパッド3,4のペアが選択される。この場合、電荷増幅器34は0Vを出力する。これは、人間の指は第1の組合せタッチパッド(1,1)にタッチしているので、第3のタッチパッド3と励起電極31の間に生じる容量値と、第4のタッチパッド4と励起電極31の間に生じる容量値の差はないからである。したがって、フェーズ1、2の電荷増幅器34の出力は(+,0)となる。
次に、人間の指が第2のポイントP2,即ち、第2の組合せタッチパッド(1,3)の中央にタッチすると、フェーズ1では第1のタッチパッド1と励起電極31の間の容量値が増加するので、電荷増幅器34はプラス(+)の電圧を出力する。また、フェーズ2では第3のタッチパッド3と励起電極31の間の容量値が増加するので、電荷増幅器34はプラス(+)の電圧を出力する。したがって、フェーズ1、2の電荷増幅器34の出力は(+,+)となる。
次に、人間の指が第3のポイントP3、即ち、第3の組合せタッチパッド(3,3)の中央にタッチすると、フェーズ1では容量値の差はないので、電荷増幅器34は0Vを出力する。また、フェーズ2では第3のタッチパッド3と励起電極31の間の容量値が増加するので、電荷増幅器34はプラス(+)の電圧を出力する。したがって、フェーズ1、2の電荷増幅器34の出力は(0,+)となる。
人間の指が第4のポイントP4、即ち、第4の組合せタッチパッド(3,2)の中央にタッチすると、フェーズ1では、第2のタッチパッド2と励起電極31の間の容量値が増加するので、電荷増幅器34はマイナス(−)の電圧を出力する。第2フェーズでは第3のタッチパッド3と励起電極31の間の容量値が増加するので、電荷増幅器34はプラス(+)の電圧を出力する。したがって、フェーズ1、2の電荷増幅器34の出力は(−,+)となる。
同様の考え方から、人間の指が第5のポイントP5、即ち、第5の組合せタッチパッド(2,2)の中央にタッチすると、フェーズ1、2の電荷増幅器34の出力は(−,0)となる。人間の指が第6のポイントP6、即ち、第6の組合せタッチパッド(2,4)の中央にタッチすると、フェーズ1、2の電荷増幅器34の出力は(−,−)となる。人間の指が第7のポイントP7、即ち、第7の組合せタッチパッド(4,4)の中央にタッチすると、フェーズ1、2の電荷増幅器34の出力は(0,−)となる。人間の指が第8のポイントP8、即ち、第8の組合せタッチパッド(4,1)の中央にタッチすると、フェーズ1、2の電荷増幅器34の出力は(+,−)となる。
以上のように、フェーズ1、2の電荷増幅器34の出力により、8ポイントを検出することができる。つまり、4入力(CO1〜CO4)で8ポイントを検出することができる。このため、従来のタッチパネルに比べて入力端子数、配線数を大幅に削減することができる。なお、(1,2)、(3,4)という組合せタッチパッドを設けていないのは、この場合には、差動容量検出方式として機能せず、電荷増幅器34の出力が不定になってしまうからである。
上述の8ポイント検出の場合、電荷増幅器34の出力として、+、0、−という3値を用いればよいが、電荷増幅器34は、数5で表されるように、容量差ΔCに応じたアナログ電圧を出力するため、そのアナログ電圧を用いてさらに多数のポイントを検出することが可能である。
以下、このような多数ポイントの検出について詳しく説明する。図8に示すように、第1の組合せタッチパッド(1,1)の中心と第5の組合せタッチパッド(2,2)の中心とを結ぶ線をy軸とする。そして、第3の組合せタッチパッド(3,3)の中心と第7の組合せタッチパッド(4,4)の中心とを結ぶ線をx軸とする。x軸とy軸とは直交している。
今、人間の指のタッチ位置とy軸のなす角度をθとする。y軸に対して右回りがプラスの角度、軸に対して左回りがマイナスの角度となる。このように定義されたθをタッチ位置角度と呼ぶことにする。また、フェーズ1における電荷増幅器34の第1の出力電圧をV1とし、フェーズ2における電荷増幅器34の第2の出力電圧をV2とする。
すると、電荷増幅器34の第1及び第2の出力電圧V1,V2は、図9、図10に示すようにθに対して連続的に変化する。この場合、第1の出力電圧V1はcosθで近似される。一方、第2の出力電圧V2は、sinθで近似される。ここで、第1及び第2の出力電圧V1,V2の振幅(cosθ、sinθの係数)は「1」に規格化されている。
例えば、θ=0°の場合は、第1のポイントP1に対応し、(V1,V2)=(1,0)である。θ=45°の場合は、第2のポイントP2に対応し、(V1,V2)=(1/√2,1/√2)である。θ=45°の場合は、第2のポイントP2に対応し、出力電圧(V1,V2)=(1/√2,1/√2)である。
θ=90°の場合は、第3のポイントP3に対応し、(V1,V2)=(0,1)である。θ=−45°の場合は、第8のポイントP8に対応し、(V1,V2)=(1/√2,−1/√2)である。
従って、このような関係により、第1及び第2の出力電圧V1,V2からタッチ位置角度θを算出することができる。タッチ位置角度θの算出を効率的に行うためには、出力電圧V1,V2の比、V2/V1を用いることが好ましい。V2/V1はtanθで近似される。即ち、V2/V1=tanθである。tanの逆関数であるarctanを用いると、タッチ位置角度θは、θ=arctan(V2/V1)で表される。
この場合、図9から分かるように、V2/V1の値からタッチ位置角度θは一意的には決定することはできない。例えば、第2のポイントP2(θ=45°)と第6のポイントP6(θ=−135°)におけるV1/V2=tanθの値は、いずれも「1」である。しかしながら、第1及び第2の出力電圧V1,V2の極性(+,−)を用いれば、タッチ位置角度θを一意的に決定することが可能である。例えば、第2のポイントP2では、第1及び第2の出力電圧V1,V2の極性は両方ともプラス(+)である。一方、第6のポイントP6では、第1及び第2の出力電圧V1,V2の極性は両方ともマイナス(−)である。(図10参照)
即ち、第1及び第2の出力電圧V1,V2の極性から、タッチ位置角度θが、図10の4つの象限の中でどの象限にあるかを決定することができる。(V1,V2)=(+、+)の場合は0°<θ<90°、(V1,V2)=(−、+)の場合は90°<θ<180°であり、(V1,V2)=(+、−)の場合は、−90°<θ<0°、(V1,V2)=(−、−)の場合は、−180°<θ<−90°である。従って、第1及び第2の出力電圧V1,V2に基づき、タッチ位置角度θの範囲が特定されれば、θ=arctan(V2/V1)の関係からタッチ位置角度θを一意的に決定することができる。
上述のような、θ=arctan(V2/V1)と、V1,V2の極性からθを算出するアルゴリズムは、電荷増幅器34のアナログ値である出力電圧V1,V2をスイッチト・キャパシタ回路で構成されたデルタシグマ型AD変換器35(例えば、16ビットの変換器)により、アナログ値からデジタル値に変換し、マイクロコンピュータ等のデジタル演算回路を用いて実行する。この場合、タッチ位置角度θの検出精度は、デルタシグマ型AD変換器35の分解能に依存することになる。
デルタシグマ型AD変換器35は、デルタシグマ・モデレータを用いた回路であるが、電荷増幅器34と同様に、スイッチト・キャパシタ回路で構成することができ、スイッチのオン・オフを制御するクロック(サンプリングクロック等)の共通化、回路計式の統一化による設計効率の向上、回路規模の削減等の効果を得ることができる。
上述の静電容量型タッチセンサは、組合せタッチパッド(1,1)、(1,3)、(3,3)、(3,2)、(2,2)、(2,4)、(4,4)、(4,1)を1つの円周上に配列したものであるが、図11に示すように同じ組合せタッチパッド(1,1)、(1,3)、(3,3)、(3,2)、(2,2)、(2,4)、(4,4)、(4,1)を同じ順番で直線上に配置しても良い。その他の構成は、図8の構成と同じであり、その動作も全く同じである。
電荷増幅器34の第1及び第2の出力電圧V1,V2からタッチ位置を求めることができる。即ち、第1の組合せパッド(1,1)の中央の第1のポイントP1を原点(z=0)とし、第1のポイントP1から第2のポイントP2の方向に向かう直線上のタッチ位置座標をzとする。すると、第1の出力電圧V1はcoszで近似される。一方、第2の出力電圧V2は、sinzで近似される。従って、同様に、z=arctan(V2/V1)と、(V1,V2)の極性からタッチ位置座標zを算出することができる。
[タッチセンサシステムの構成例]
タッチセンサシステムは、図12に示すように、信号処理回路50、タッチパネル51、マイクロコンピュータ52を含んで構成される。タッチパネル51は、図8又は図11に示したタッチパネルである。信号処理回路50は、選択回路33、電荷増幅器34、16ビットのデルタシグマAD変換器35、駆動回路36、制御回路37、ICインターフェース回路38、基準電圧発生回路39、パワーオンリセット回路40、発振器41、調整回路42、EEPROM43、第1乃至第4の入力端子CIN1〜CIN4、駆動端子CDRV、シリアルクロック端子SCL、シリアルデータ端子SDA、電源端子VDD、接地端子VSS、割り込み端子INTを含んで構成される。
第1乃至第4の入力端子CIN1〜CIN4には、それぞれタッチパネル51の第1乃至第4の出力端子CO1〜CO4からの信号が入力される。選択回路33は、第1及び第2の入力端子CIN1,CIN2と、第3及び第4の入力端子CIN3,CIN4のいずれかのペアを選択する。
選択回路33の出力は電荷増幅器34に入力される。電荷増幅器34は、前述の第1及び第2の出力電圧V1,V2を出力する。デルタシグマ型AD変換器35は、第1及び第2の出力電圧V1,V2をデジタル値に変換する。制御回路37は、信号処理回路50の全体を制御する回路である。デルタシグマ型AD変換器35の出力は、制御回路37、ICインターフェース回路38により、所定のフォーマットのシリアルデータに変換され、シリアルクロック端子SCL、シリアルデータ端子SDAを介して、マイクロコンピュータ52に転送される。
この場合、デルタシグマ型AD変換器35の出力は、シリアルクロックに同期してマイクロコンピュータ52にシリアル転送されることになる。マイクロコンピュータ52のROMには、第1及び第2の実施形態で説明したタッチパネル51上のタッチ位置角度θ、あるいはタッチ位置座標zを算出するアルゴリズムに対応したプログラムが格納されている。マイクロコンピュータ52は、そのプログラムを実行することにより、タッチパネル51上のタッチ位置角度θ、あるいはタッチ位置座標zを算出する。
駆動回路36は、交流電源32を含んで構成され、駆動端子CDRVを介してタッチパネル51の励起端子EXCに交流電圧を供給する。基準電圧発生回路39は、駆動回路36で用いられる励起電圧Vrefを発生する。
パワーオンリセット回路40は、電源投入時にシステムをリセットする回路である。発振器41は、システムクロックを発生する回路である。調整回路42は、電荷増幅器34のオフセット量を調整する回路である。EEPROM43は、オフセット量を調整するための調整データを保存するメモリである。
1〜4 第1乃至第4のタッチパッド
11 基板 12 第1の励起電極 12B 第2の励起電極
13 第1のタッチパッド 14 第2のタッチパッド
15 配線 16 交流電源
17 電荷増幅器 18、19 配線
30 基板 31,31A,31B 励起電極 32 交流電源
33 選択回路 34 電荷増幅器 34a 電圧増幅器
35 デルタシグ型マAD変換器 36 駆動回路 37 制御回路
38 ICインターフェース回路 39 基準電圧発生回路
40 パワーオンリセット回路 41 発振器 42 調整回路
43 EEPROM 50 信号処理回路 51 タッチパネル
52 マイクロコンピュータ CIN1〜CIN4 第1至第4の入力端子
CDRV 駆動端子 C1〜C4 第1乃至第4の静電容量
SW1〜SW12 第1乃至第12のスイッチ

Claims (6)

  1. 第1のタッチパッドと第1の励起電極の間に生じる第1の容量と、第2のタッチパッドと前記第1の励起電極の間に生じる第2の容量の容量差に応じた出力電圧を生成する電荷増幅器であって、
    前記第1の容量と直列に一方の端子が接続された第3の容量と、
    前記第2の容量と直列に一方の端子が接続された第4の容量と、
    前記第3及び第4の容量のそれぞれの他方の端子が共通に接続された第2の励起電極と、
    差動増幅器と、
    前記差動増幅器の非反転入力端子と反転出力端子との間に接続された第1のフィードバック容量と、
    前記差動増幅器の反転入力端子と非反転出力端子との間に接続された第2のフィードバック容量と、
    電荷蓄積モードにおいて、前記第1の励起電極に励起電圧を印加し、前記第2の励起電極に接地電圧を印加し、前記第1及び第3の容量の接続ノードと前記第2及び第4の容量の接続ノードに励起電圧の1/2の電圧を印加し、前記差動増幅器の非反転入力端子及び反転入力端子に励起電圧の1/2の電圧を印加し、前記差動増幅器の非反転入力端子と反転出力端子とを短絡し、前記差動増幅器の反転入力端子と非反転出力端子とを短絡し、
    電荷転送モードにおいて、前記第1の励起電極に接地電圧を印加し、前記第2の励起電極に励起電圧を印加し、前記第1及び第3の容量の接続ノードを前記差動増幅器の非反転入力端子に接続し、前記第2及び第4の容量の接続ノードを前記差動増幅器の反転入力端子に接続するスイッチング回路と、を備え、
    前記スイッチング回路は、前記第1及び第3の容量の接続ノードにおける電荷量と前記第2及び第4の容量の接続ノードにおける電荷量とがそれぞれ保存されるように、前記電荷蓄積モードと前記電荷転送モードとの切り替えを行うことを特徴とする電荷増幅器。
  2. 前記スイッチング回路は、前記電荷蓄積モードと前記電荷転送モードとの切り替えを行う時に、前記第1乃至第4の容量の各両端子の中、一方の端子についてのみ、その電圧印加状態又は接続状態のスイッチングを行う複数の中間モードを経由することを特徴とする請求項1に記載の電荷増幅器。
  3. 前記スイッチング回路は、前記電荷転送モードを前記電荷蓄積モードに切り替える時には、前記第1及び第3の容量の接続ノードと前記差動増幅器の非反転入力端子との接続を解除し、前記第2及び第4の容量の接続ノードと前記差動増幅器の反転入力端子との接続を解除する第1の中間モードと、
    前記励起電圧及び接地電圧の印加を停止する第2の中間モードと、
    前記第1及び第3の容量の接続ノードと前記第2及び第4の容量の接続ノードに励起電圧の1/2の電圧を印加し、前記差動増幅器の非反転入力端子及び反転入力端子に励起電圧の1/2の電圧を印加する第3の中間モードと、をこの順番に経由することを特徴とする請求項2に記載の電荷増幅器。
  4. 前記スイッチング回路は、前記電荷蓄積モードを前記電荷転送モードに切り替える時には、励起電圧の1/2の電圧の印加を停止する第4の中間モードと、
    前記励起電圧及び接地電圧の印加を停止する第5の中間モードと、
    前記第1及び第3の容量の接続ノードを前記差動増幅器の非反転入力端子に接続し、前記第2及び第4の容量の接続ノードを前記差動増幅器の反転入力端子に接続する第6の中間モードと、をこの順番に経由することを特徴とする請求項2又は3に記載の電荷増幅器。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の電荷増幅器、を備え、前記電荷増幅器からの出力電圧に基づいてタッチ位置を検出することを特徴とする静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路。
  6. 前記電荷増幅器の出力電圧をデジタル値に変換するAD変換器と、を備え、前記AD変換器からのデジタル値に基づいてタッチ位置を検出することを特徴とする請求項5に記載の静電容量型タッチセンサ用の信号処理回路。
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