JP2011018800A - 半導体レーザ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い放熱効果を有し、高出力でレーザ光を出射可能な半導体レーザ装置を提供する。
【解決手段】この半導体レーザ装置は、ブロック部11と、ブロック部11が上面上に設けられたアイレット部10とを含むステム12と、ブロック部11に搭載され、高出力で青紫色レーザ光を出射可能な半導体レーザ素子30と、半導体レーザ素子30を覆うようにアイレット部10の上面上に固定されたキャップ40と、アイレット部10に保持されたリード50と、半導体レーザ素子30からの熱を放熱するための放熱器60とを備えている。そして、上記放熱器60は、アイレット部10の下面におけるブロック部11の真下に位置する領域全面を含む広い領域と熱接触している。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体レーザ装置に関し、特に、半導体レーザ素子が搭載された半導体レーザ装置に関する。
近年、半導体レーザの用途は著しく拡大しており、各産業分野において、半導体レーザ素子が搭載された半導体レーザ装置が用いられている。また、近年では、半導体レーザ素子の高出力化が強く要求されており、半導体レーザ装置に、光出力の高い高出力半導体レーザ素子が搭載されることが多くなってきている。
高出力半導体レーザ素子が搭載された半導体レーザ装置では、半導体レーザ素子の発熱量が大きくなるため、より高い放熱効果が求められる。このため、半導体レーザ素子で発生する熱を効率よく放熱させるために、放熱器を備えた構成とする場合がある。たとえば、特許文献1では、半導体レーザ素子からの熱を放熱させる放熱板(放熱器)を備え、この放熱板を、半導体レーザ装置のアイレット部の側面と接触させている。
特開2006−278361号公報
上述のように、半導体レーザ装置のアイレット部を放熱器と接触させる方法は、半導体レーザ装置の放熱効果を高めるための方法として非常に有効である。
しかしながら、放熱器をアイレット部と接触させた場合でも、接触させる位置などの違いによっては、十分な放熱効果が得られない場合がある。特に、高出力半導体レーザ素子が搭載されている半導体レーザ装置の場合には、接触位置などによって、放熱効果が不十分になり易いという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、高い放熱効果を有し、高出力でレーザ光を出射可能な半導体レーザ装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による半導体レーザ装置は、ブロック部と、ブロック部が上面上に設けられたアイレット部とを含むステムと、ブロック部に搭載された半導体レーザ素子と、半導体レーザ素子を覆うように、アイレット部の上面上に固定されたキャップと、アイレット部に保持されたリードと、半導体レーザ素子からの熱を放熱するための放熱器とを備えている。そして、上記放熱器は、少なくとも、アイレット部の下面におけるブロック部の真下に位置する領域全面と熱接触している。なお、本発明の「熱接触」とは、空気が介在しない熱接触であり、放熱器とアイレット部とが直接的に接触する場合の他、充填層などを介して間接的に接触する場合も含む。
この一の局面による半導体レーザ装置では、上記のように、半導体レーザ素子からの熱を放熱するための放熱器を、少なくとも、アイレット部の下面におけるブロック部の真下に位置する領域全面と熱接触させることによって、半導体レーザ素子からの熱を効率よく放熱器に伝達させることができる。すなわち、半導体レーザ素子からの熱は、ブロック部を介してアイレット部に伝達されるため、アイレット部の下面におけるブロック部の真下に位置する領域全面に放熱器を熱接触させることによって、半導体レーザ素子からの熱を効率よく放熱器に伝達させることができる。このため、十分な放熱効果を得ることができるので、高い光出力でレーザ光を出射した場合でも、半導体レーザ素子の温度上昇を抑制することができる。これにより、半導体レーザ素子の温度上昇に起因する信頼性および素子特性の低下を抑制することができる。また、半導体レーザ素子の温度上昇を抑制することによって、素子の長寿命化を図ることができる。
上記一の局面による半導体レーザ装置において、上記放熱器は、アイレット部の下面におけるブロック部の真下に位置する領域に加えて、アイレット部の下面における他の領域およびアイレット部の側面とも熱接触されているのが好ましい。
上記一の局面による半導体レーザ装置において、好ましくは、リードは、アイレット部とは電気的に絶縁された状態で保持されている。このように構成すれば、アイレット部と電気的に接続されるリードを省略することができる。通常、アイレット部と電気的に接続されるリードは、アイレット部の下面におけるブロック部の真下に位置する領域に取り付けられる。このため、アイレット部と電気的に接続されるリードを省略することによって、放熱器を、アイレット部の下面におけるブロック部の真下に位置する領域全面と容易に熱接触させることが可能となる。
上記一の局面による半導体レーザ装置において、好ましくは、アイレット部には、リードが2本保持されており、これら2本のリードは、それぞれ、半導体レーザ素子と電気的に接続されている。このように構成すれば、アイレット部と電気的に接続されるリードが省略された状態となるので、リードが1本省略された分、放熱器を、アイレット部の下面のより広い領域と熱接触させることができる。これにより、より効率よく、半導体レーザ素子からの熱を放熱器に伝達させることができるので、十分な放熱効果を容易に得ることができる。
上記一の局面による半導体レーザ装置において、アイレット部には、厚み方向に貫通する2つの第1貫通穴が形成されており、2つの第1貫通穴には、それぞれ、リードが1本ずつ挿通されるように構成することができる。
上記一の局面による半導体レーザ装置において、好ましくは、アイレット部には、リードが1本保持されており、この1本のリードは、半導体レーザ素子と電気的に接続される第1リード部および第2リード部を含み、第1リード部および第2リード部は、絶縁層を介して一体化されている。このように構成すれば、アイレット部に保持されるリードの数を1本に減らすことができるので、放熱器を、アイレット部の下面のさらに広い領域と熱接触させることができる。これにより、さらに効率よく、半導体レーザ素子からの熱を放熱器に伝達させることができるので、十分な放熱効果をより容易に得ることができる。
この場合において、アイレット部には、厚み方向に貫通する1つの第2貫通穴が形成されており、第2貫通穴には、第1リード部および第2リード部を含むリードが挿通されるように構成することができる。
上記一の局面による半導体レーザ装置において、好ましくは、リードは、アイレット部の側面に保持されており、放熱器は、アイレット部の下面全面と熱接触している。このように構成すれば、アイレット部の下面における放熱器と熱接触している領域を最大限に大きくすることができるので、より高い放熱効果を得ることができる。
上記一の局面による半導体レーザ装置において、アイレット部は、平面的に見て、直径が5.6mmの略円形状に形成されており、アイレット部の下面全体の面積に対する、アイレット部の下面における放熱器と熱接触している領域の面積の比率が、85%〜100%であるのが好ましい。このように構成すれば、従来の半導体レーザ装置に比べて、高い放熱効果を有する半導体レーザ装置を得ることができる。
上記一の局面による半導体レーザ装置において、好ましくは、放熱器と接触しているアイレット部の表面の算術平均粗さRaが、1μm以下である。このように構成すれば、接触面に凹凸が形成されていることに起因して、放熱器とアイレット部との実効的な接触面積が低下するという不都合が生じるのを抑制することができる。これにより、容易に、半導体レーザ素子からの熱を放熱器に伝達させることができるので、高い放熱効果を容易に得ることができる。
上記一の局面による半導体レーザ装置において、放熱器は、アイレット部の下面と直接的に接触していてもよい。この場合、放熱器と接触しているアイレット部の表面の算術平均粗さRaを1μm以下とすることによって、放熱器とアイレット部との実効的な接触面積が低下するのを容易に抑制することができる。
上記一の局面による半導体レーザ装置において、放熱器は、フィラーを含む充填層を介して、アイレット部の少なくとも下面と間接的に接触するように構成されていてもよい。このように構成すれば、放熱器とアイレット部との隙間を、フィラーを含む充填層で埋めることができる。このため、これによっても、容易に、半導体レーザ素子からの熱を放熱器に伝達させることができる。
この場合において、少なくとも、アイレット部の下面上にはメッキ層が形成されており、メッキ層を構成するメッキの粒径は、フィラーの粒径によって調整されているのが好ましい。たとえば、メッキの粒径をフィラーの粒径と同程度とすることによって、メッキの粒の間に、フィラーを入り込み易くすることができる。これにより、フィラーによる熱伝達効果を向上させることができる。
なお、半導体レーザ素子からの熱を放熱器に伝達させるためには、アイレット部の表面を放熱器に半田付けすることにより、アイレット部(ステム)と放熱器とを金属接合させる方法が効果的であると考えられる一方、メッキ層の耐熱性により、このような方法を採用することが困難になる場合がある。
上記一の局面による半導体レーザ装置において、好ましくは、半導体レーザ素子は、窒化物半導体からなり、上記キャップによって、半導体レーザ素子が気密封止されている。このように構成すれば、高出力で青紫色レーザ光を出射可能な半導体レーザ装置を容易に得ることができる。
以上のように、本発明によれば、高い放熱効果を有し、高出力でレーザ光を出射可能な半導体レーザ装置を容易に得ることができる。
放熱器を備えた本発明の第1実施形態による半導体レーザ装置の断面図である。 本発明の第1実施形態による半導体レーザ装置のアイレット部を下面側から見た平面図である。 本発明の第1実施形態による半導体レーザ装置の斜視図である。 本発明の第1実施形態による半導体レーザ装置の平面図(キャップを取り外した状態の図)である。 本発明の第1実施形態による放熱器の下部部材の平面図である。 従来の半導体レーザ装置の断面図である。 従来の半導体レーザ装置のアイレット部を下面側から見た平面図である。 第1実施形態の変形例による半導体レーザ装置の断面図である。 本発明の第2実施形態による半導体レーザ装置の断面図である。 本発明の第2実施形態による半導体レーザ装置のアイレット部を下面側から見た平面図である。 本発明の第2実施形態による半導体レーザ装置のリードの斜視図である。 本発明の第2実施形態による半導体レーザ装置の平面図(キャップを取り外した状態の図)である。 本発明の第2実施形態による放熱器の下部部材の平面図である。 本発明の第2実施形態による半導体レーザ装置のリード(他の例)の斜視図である。 本発明の第3実施形態による半導体レーザ装置の断面図である。 本発明の第3実施形態による半導体レーザ装置のアイレット部を下面側から見た平面図である。 図16をA方向から見た側面図である。 本発明の第3実施形態による半導体レーザ装置の平面図(キャップを取り外した状態の図)である。 第3実施形態の変形例による半導体レーザ装置の側面図(図17と同様の方向から見た図)である。
本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、パッケージサイズ(ステムの外径)が5.6mmφのキャンパッケージ型半導体レーザ装置に本発明を適用した例について説明する。
(第1実施形態)
図1は、放熱器を備えた本発明の第1実施形態による半導体レーザ装置の断面図である。図2は、本発明の第1実施形態による半導体レーザ装置のアイレット部を下面側から見た平面図である。図3は、本発明の第1実施形態による半導体レーザ装置の斜視図である。図4および図5は、本発明の第1実施形態による半導体レーザ装置の構造を説明するための図である。まず、図1〜図5を参照して、本発明の第1実施形態による半導体レーザ装置について説明する。
第1実施形態による半導体レーザ装置は、図1および図4に示すように、アイレット部10と、アイレット部10の上面上に固定されたブロック部11と、サブマウント20を介して上記ブロック部11に搭載された半導体レーザ素子30と、半導体レーザ素子30が搭載されたブロック部11を覆うように、アイレット部10の上面上に固定されたキャップ40と、アイレット部10に保持されたリード50とを備えている。なお、アイレット部10とブロック部11とによって、ステム12が構成される。
また、第1実施形態による半導体レーザ装置は、図1および図3に示すように、半導体レーザ素子30からの熱を放熱させる放熱器60をさらに備えている。
アイレット部10は、図1、図2および図4に示すように、鉄または銅などの金属材料から構成されており、略円板状に形成されている。このアイレット部10の表面には、金メッキなどの表面処理が施されており、その表面にメッキ層が形成されている。また、アイレット部10は、直径が約5.6mm、厚みが約1.2mmに形成されている。さらに、アイレット部10の所定領域には、厚み方向に貫通するとともに、後述するリード50を保持するための2つの貫通穴13が形成されている。なお、貫通穴13は、本発明の「第1貫通穴」の一例である。
ブロック部11は、鉄または銅などの金属材料によって構成されており、アイレット部10の上面の中央部近傍に固定されている。なお、ブロック部11の表面には、アイレット部10と同様に、金メッキなどの表面処理が施されている。また、ブロック部11は、アイレット部10に一体的に形成された構成となる場合もある。
半導体レーザ素子30は、窒化物半導体から構成されており、たとえば、250mW以上の光出力で青紫色レーザ光を出射可能な高出力半導体レーザ素子からなる。この半導体レーザ素子30は、サブマウント20を介して、ブロック部11の先端側一側面(アイレット部10の中心側の面)の所定の領域に搭載されている。なお、半導体レーザ素子30は、ジャンクションダウン方式またはジャンクションアップ方式のいずれかでサブマウント20上に実装される。
キャップ40は、銅や鉄の合金などの金属材料によって構成されており、略円筒状の側壁部41と、この側壁部41の一端に設けられた天面部42と、側壁部41の他端に設けられたフランジ部43とを含んで構成されている。このキャップ40の天面部42には、半導体レーザ素子30から出射されるレーザ光を取り出すための出射孔42aが設けられており、天面部42の出射孔42aは、半導体レーザ素子30を気密封止するために、ガラスからなる光透過窓44によって覆われている。なお、光透過窓44は、低融点ガラスによってキャップ40に取り付けられている。
また、キャップ40は、そのフランジ部43がアイレット部10に溶接されることによって、半導体レーザ素子30などを覆うように、アイレット部10の上面上に固定されている。なお、上記半導体レーザ素子30は、アイレット部10とキャップ40とによって、気密封止されている。
ここで、第1実施形態では、上記リード50は、半導体レーザ素子30のアノードまたはカソードの一方と電気的に接続されるリード51と、半導体レーザ素子30のアノードまたはカソードの他方と電気的に接続されるリード52とから構成されている。
すなわち、第1実施形態による半導体レーザ装置は、アイレット部10に2本のリード51および52が固定された構成となっている。この2本のリード51および52は、それぞれ、アイレット部10の貫通穴13に挿通され、その一方端部がアイレット部10の上面側に突出するように、絶縁体14を介してアイレット部10に絶縁固定されている。このため、第1実施形態では、アイレット部10に直接取り付けられる(アイレット部10に電気的に接続される)リードが省略された構成となっている。
そして、上記リード51の一方端部が、ボンディングワイヤ15を介して半導体レーザ素子30と電気的に接続されており、上記リード52の一方端部が、ボンディングワイヤ16およびサブマウント20を介して、半導体レーザ素子30と電気的に接続されている。
なお、第1実施形態では、上記半導体レーザ素子30の配線形式がフローティング接続となっている。ここで、フローティング接続とは、半導体レーザ素子の電極をコモンに接続しない配線形式である。
放熱器60は、たとえば、アルミニウムや銅などの放熱性に優れた金属材料からなる。この放熱器60は、図3に示すように、分割可能に構成された2つのブロック状部材(上部部材61および下部部材62)を含んで構成されている。
放熱器60を構成する上部部材61には、キャップ40が挿通される貫通穴61aが形成されている。この貫通穴61aの内側面61bは、図1に示すように、上面側の第1内側面61cと、第1内側面61cより後退した第2内側面61dとを含んで構成されている。そして、上記第1内側面61cと上記第2内側面61dとは、段差面61eを介して、接続されている。また、貫通穴61aの第2内側面61dは、アイレット部10の側面と熱接触するように形成されている。具体的には、貫通穴61aの第2内側面61dは、アイレット部10の側面と、全周にわたって直接接触するように形成されている。一方、上記貫通穴61aの段差面61eは、アイレット部10の上面の一部(外周部)と接触するように形成されている。
放熱器60を構成する下部部材62には、図3および図5に示すように、リード50が挿通される貫通穴62aが形成されている。この貫通穴62aは、2本のリード51および52が挿通可能となるように長穴状に形成されている。具体的には、2本のリード51および52が挿通された際に、アイレット部10の2つの貫通穴13が、下部部材62の貫通穴62aの両端に位置するように、上記貫通穴62aが形成されている。
上記のように構成された放熱器60は、図1および図3に示すように、上部部材61と下部部材62とでアイレット部10を挟持するとともに、上部部材61の段差面61eでアイレット部10の上面の一部(外周部)を押圧することにより、アイレット部10に装着されている。
ここで、第1実施形態では、図1および図2に示すように、上記放熱器60(下部部材62)は、アイレット部10に装着された際に、アイレット部10の下面における貫通穴62a(図1および図5参照)と対応する領域以外の領域(図2の斜線領域)と直接接触した状態となっている。このため、放熱器60は、アイレット部10の下面におけるブロック部11の真下に位置する領域11a(図2参照)の全面を含む、広い領域と接触した状態となっている。
また、アイレット部10の下面における放熱器60と接触する領域(図2の斜線領域)の面積S1は、アイレット部10の下面全体の面積から貫通穴62aに対応する領域の面積を引いた面積であるため、以下の式(1)より、約21.833mm2と算出される。
S1≒(πD2/4)−{(d×L)+(πd2/4)}・・・・・(1)
=(3.14×5.62/4)−{(2×1)+(3.14×1.02/4)}
=21.833(mm2
寸法条件として、ステム(アイレット部10)の直径D(図2参照):5.6mm、貫通穴13の直径d(図2参照):1.0mm、貫通穴13の中心間距離L(図2参照):2.0mmを用いた。
アイレット部10の下面全体の面積は、24.618mm2(=3.14×5.62/4)であるため、アイレット部10の下面全体の面積に対する、アイレット部10の下面における放熱器60と接触する領域(図2の斜線領域)の面積S1の比率は、88.7%となる。
なお、上記放熱器60(上部部材61)は、アイレット部10の側面全面および上面の一部(外周部)とも直接接触した状態となっている。また、上述のように、放熱器60とアイレット部10とが直接接触する場合には、放熱器60とアイレット部10との実効的な接触面積を増加させるために、アイレット部10の表面の算術平均粗さRaを1μm以下とするのが好ましい。この場合、メッキの粒径が小さくされていれば、より好ましい。
第1実施形態では、上記のように、半導体レーザ素子30からの熱を放熱するための放熱器60を、アイレット部10の下面におけるブロック部11の真下に位置する領域11aの全面を含む広い領域と接触させることによって、半導体レーザ素子30からの熱を効率よく放熱器60に伝達させることができる。すなわち、半導体レーザ素子30からの熱は、ブロック部11を介してアイレット部10に伝達されるため、アイレット部10の下面におけるブロック部11の真下に位置する領域11aの全面に放熱器60を接触させることによって、半導体レーザ素子30からの熱を効率よく放熱器60に伝達させることができる。このため、十分な放熱効果を得ることができるので、高い光出力でレーザ光を出射した場合でも、半導体レーザ素子30の温度上昇を抑制することができる。これにより、半導体レーザ素子30の温度上昇に起因する信頼性および素子特性の低下を抑制することができる。
また、第1実施形態では、アイレット部10に2本のリード51および52を絶縁固定し、これらのリード51および52を半導体レーザ素子30と電気的に接続することによって、アイレット部10と電気的に接続されるリードが省略された状態にすることができるので、リードが1本省略された分、放熱器60を、アイレット部10の下面のより広い領域と接触させることができる。これにより、より効率よく、半導体レーザ素子30からの熱を放熱器60に伝達させることができるので、十分な放熱効果を容易に得ることができる。
また、アイレット部10と電気的に接続されるリードを省略することによって、放熱器60を、アイレット部10の下面におけるブロック部11の真下に位置する領域11aの全面と容易に接触させることが可能となる。
なお、放熱器60と接触するアイレット部10の表面の算術平均粗さRaを1μm以下にした場合には、接触面に凹凸が形成されていることに起因して、放熱器60とアイレット部10との実効的な接触面積が低下するという不都合が生じるのを抑制することができる。これにより、容易に、半導体レーザ素子30からの熱を放熱器60に伝達させることができるので、高い放熱効果を容易に得ることができる。
また、第1実施形態では、上記のように構成することによって、アイレット部10の底面における放熱器60との接触面積を、パッケージサイズが5.6mmφの従来の半導体レーザ装置に比べて、約6.9%向上させることができる。
なお、従来の半導体レーザ装置として、アイレット部と電気的に接続されたリードを有するキャンパッケージ型の半導体レーザ装置を用いた。
図6は、従来の半導体レーザ装置の断面図であり、図7は、従来の半導体レーザ装置のアイレット部を下面側から見た平面図である。なお、図6は、第1実施形態と同様の放熱器を取り付けた状態を示している。
従来の半導体レーザ装置は、図6に示すように、上記した第1実施形態による半導体レーザ装置の構成に加えて、アイレット部10と電気的に接続されたリード53をさらに備えている。このリード53は、アイレット部10の下面におけるブロック部11の真下に位置する領域に直接取り付けられている。また、リード53は、ケース端子としての役割を有しており、このリード53を接地させることにより、パッケージを電磁シールドとして利用することが可能となる。
また、放熱器60の下部部材62には、3本のリードを挿通するための貫通穴62bが形成されている。この貫通穴62bは、平面的に見て、略三角形状に形成されている。このため、放熱器60との接触領域は、アイレット部10の下面における貫通穴62bと対応する領域以外の領域(図7の斜線領域)となる。この場合、放熱器60は、アイレット部10の下面におけるブロック部11の真下に位置する領域11a(図7参照)の極一部のみと接触した状態となる。
また、アイレット部10の下面における放熱器60と接触する領域(図7の斜線領域)の面積S5は、アイレット部10の下面全体の面積から貫通穴62bに対応する領域の面積を引いた面積であるため、以下の式(2)より、約20.423mm2と算出される。
S5≒(πD2/4)−{(L2/4)+(L×d/2)+(√L×d/2)×2+(πd2/4)}・・・・・(2)
=(3.14×5.62/4)−{(22/4)+(2×1/2)+(1.41×1/2)×2+(3.14×12/4)}
=20.423(mm2
寸法条件として、{ステム(アイレット部10)の直径D(図7参照):5.6mm、貫通穴13の直径d(図7参照):1.0mm、貫通穴13の中心間距離L(図7参照):2.0mm}を用いた。
アイレット部10の下面全体の面積は、第1実施形態と同様、24.618mm2であるため、アイレット部10の下面全体の面積に対する、アイレット部10の下面における放熱器60と接触する領域(図7の斜線領域)の面積S5の比率は、83.0%となる。
したがって、第1実施形態による半導体レーザ装置では、上述したように、従来の半導体レーザ装置に比べて、アイレット部の底面における放熱器との接触面積を、約6.9%(=(88.7−83.0)/83.0×100)改善することができる。すなわち、第1実施形態では、アイレット部10における放熱に寄与し得る部分の面積をより大きくすることができる。
なお、第1実施形態による半導体レーザ装置において、パッケージを電磁シールドとして利用する場合には、キャップ40や放熱器60などの一部を接地すればよい。
(第1実施形態の変形例)
図8は、第1実施形態の変形例による半導体レーザ装置の断面図である。次に、図8を参照して、第1実施形態の変形例による半導体レーザ装置について説明する。
この第1実施形態の変形例では、放熱器60が、放熱媒体などを介して、アイレット部10と間接的に熱接触している。具体的には、放熱器60が、金属フィラーなどを含む銀ペーストや放熱グリスなどの充填層70を介して、アイレット部10と間接的に熱接触している。
また、アイレット部10の表面に形成されるメッキ層のメッキの粒径は、充填層70に含まれるフィラーの粒径によって調整されている。たとえば、メッキの粒径は、フィラーの粒径と同程度の大きさとなっている。このように、メッキの粒径を、充填層70に含まれるフィラーの粒径によって調整することにより、メッキの粒の間に、フィラーを入り込み易くすることができるので、フィラーによる熱伝達効果を向上させることが可能となる。
なお、第1実施形態の変形例のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第1実施形態の変形例では、上記のように、放熱器60を、フィラーを含む充填層70を介して、アイレット部10と間接的に接触させることによって、放熱器60とアイレット部10の表面との間に、アイレット部10の表面の凹凸などによって隙間が形成されていた場合でも、その隙間を、フィラーを含む充填層70で埋めることができるので、これによっても、容易に、半導体レーザ素子30からの熱を放熱器60に伝達させることができる。
なお、放熱器60を、充填層70を介して間接的にアイレット部10と接触させる場合には、接触面に凹凸が形成されていた場合でも、放熱器60とアイレット部10との実効的な接触面積の低下を抑制することができるので、放熱器60と接触するアイレット部10の表面の算術平均粗さRaを1μm以下としなくてもよい。むろん、アイレット部10の表面の算術平均粗さRaを1μm以下としてもよい。
第1実施形態の変形例のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態)
図9は、本発明の第2実施形態による半導体レーザ装置の断面図である。図10は、本発明の第2実施形態による半導体レーザ装置のアイレット部を下面側から見た平面図である。図11は、本発明の第2実施形態による半導体レーザ装置のリードの斜視図である。図12〜図14は、本発明の第2実施形態による半導体レーザ装置を説明するための図である。次に、図9〜図14を参照して、本発明の第2実施形態による半導体レーザ装置について説明する。
この第2実施形態による半導体レーザ装置は、図9に示すように、アイレット部10に1本のリード150が固定されている。このリード150は、図11に示すように、導電性の第1リード部151および第2リード部152が絶縁層153を介して1本にまとめられた構成となっている。このようなリード150は、たとえば、金属板を絶縁接着剤などで貼り合わせた後、プレス加工などで棒状(ピン状)に形成することによって得ることができる。
また、第2実施形態では、図9、図10および図11に示すように、アイレット部10の略中央部に、第1実施形態と同様の貫通穴13aが1つ形成されている。そして、図9に示すように、上記リード150が、アイレット部10の貫通穴13aに挿通され、その一方端部がアイレット部10の上面側に突出するように、絶縁体14を介してアイレット部10に絶縁固定されている。このため、第2実施形態では、上記第1実施形態と同様、アイレット部10に直接取り付けられる(アイレット部10に電気的に接続される)リードが省略された構成となっている。なお、貫通穴13aは、本発明の「第2貫通穴」の一例である。
また、図9および図12に示すように、上記リード150の第1リード部151は、ボンディングワイヤ15を介して半導体レーザ素子30と電気的に接続されており、上記リード150の第2リード部152は、ボンディングワイヤ16およびサブマウント20を介して、半導体レーザ素子30と電気的に接続されている。
放熱器60を構成する下部部材62には、図9および図13に示すように、貫通穴162aが形成されている。この貫通穴162aは、上記した1本のリード150が挿通可能に形成されている。具体的には、下部部材62の貫通穴162aは、アイレット部10の貫通穴13aと対応する大きさ(略同じ大きさ)に形成されている。
ここで、第2実施形態では、図9および図10に示すように、上記放熱器60(下部部材62)は、アイレット部10に装着された際に、アイレット部10の下面における貫通穴162a(図9および図13参照)と対応する領域以外の領域(図10の斜線領域;貫通穴13a以外の領域)と直接接触した状態となっている。このため、放熱器60は、アイレット部10の下面におけるブロック部11の真下に位置する領域11a(図10参照)の全面を含む、より広い領域と接触した状態となっている。
また、アイレット部10の下面における放熱器60と接触する領域(図10の斜線領域)の面積S2は、アイレット部10の下面全体の面積から貫通穴162aに対応する領域の面積(貫通穴13aの平面積)を引いた面積であるため、以下の式(3)より、約23.833mm2と算出される。
S2≒(πD2/4)−(πd2/4) ・・・・・(3)
=(3.14×5.62/4)−(3.14×1.02/4)
=23.833(mm2
寸法条件として、ステム(アイレット部10)の直径D(図10参照):5.6mm、貫通穴13aの直径d(図10参照)を用いた。
アイレット部10の下面全体の面積は、上記第1実施形態と同様、24.618mm2であるため、アイレット部10の下面全体の面積に対する、アイレット部10の下面における放熱器60と接触する領域(図10の斜線領域)の面積S2の比率は、96.8%となる。
第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、上記のように、第1リード部151と第2リード部152とが絶縁層153を介して1本にまとめられたリード150を1本、アイレット部10に絶縁固定(保持)することによって、放熱器60を、アイレット部10の下面のさらに広い領域と接触させることができる。これにより、さらに効率よく、半導体レーザ素子30からの熱を放熱器60に伝達させることができるので、十分な放熱効果をより容易に得ることができる。
また、第2実施形態では、上記第1実施形態で示した従来の半導体レーザ装置に比べて、アイレット部の底面における放熱器との接触面積を、約16.6%(=(96.8−83.0)/83.0×100)向上させることができる。すなわち、第2実施形態では、アイレット部10における放熱に寄与し得る部分の面積をさらに大きくすることができる。
また、第2実施形態においても、上記第1実施形態の変形例のように、フィラーなどを含む銀ペーストや放熱グリスなどの充填層を介して、放熱器とアイレット部とが間接的に熱接触された構成とすることもできる。
また、図14に示すように、上記リード150に代えて、角柱状に形成されたリード155を用いることもできる。このような角柱状のリード155は、たとえば、樹脂からなる基板156の両面に銅箔157を被着した銅貼り基板(両面プリント基板)などを短冊状に切断加工することにより得ることができる。
第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
図15は、本発明の第3実施形態による半導体レーザ装置の断面図である。図16は、本発明の第3実施形態による半導体レーザ装置のアイレット部を下面側から見た平面図である。図17は、図16をA方向から見た側面図である。図18および図19は、本発明の第3実施形態による半導体レーザ装置を説明するための図である。次に、図15〜図19を参照して、本発明の第3実施形態による半導体レーザ装置について説明する。
この第3実施形態による半導体レーザ装置は、上記第1および第2実施形態と異なり、2本のリード51および52が、アイレット部10の側面に固定(保持)されている。また、図15および図18に示すように、アイレット部10の略中央部には、凹部17が形成されており、アイレット部10の側面(外側面)には、凹部17の内側面に達する貫通穴13b(図15参照)が形成されている。この貫通穴13bは、図17に示すように、2本のリード51および52が挿通可能となるように長穴状に形成されている。
また、図17および図18に示すように、2本のリード51および52は、それぞれ、アイレット部10の貫通穴13bに挿通され、その一方端部がアイレット部10の凹部17内に位置するように、低融点ガラスなどからなる絶縁体14aを介してアイレット部10に絶縁固定されている。このため、第3実施形態では、上記第1および第2実施形態と同様、アイレット部10に直接取り付けられる(アイレット部10に電気的に接続される)リードが省略された構成となっている。なお、上記絶縁体14aによって、貫通穴13bが気密に封止されている。
また、図15および図18に示すように、上記リード51は、ボンディングワイヤ15を介して半導体レーザ素子30と電気的に接続されており、上記リード52は、ボンディングワイヤ16およびサブマウント20を介して、半導体レーザ素子30と電気的に接続されている。
上記のように構成された第3実施形態による半導体レーザ装置では、リード51および52がアイレット部10の側面に固定されていることから、図16に示すように、アイレット部10の底面からリードなどが突出した状態となっておらず、アイレット部10の底面全面が放熱器60(下部部材62)(図15参照)と接触可能な構成となっている。このため、第3実施形態では、放熱器60の下部部材62(図15参照)に、上記第1および第2実施形態のような貫通穴が形成されていない。なお、図15に示すように、放熱器60の上部部材61には、リード50を取り出すための溝部61fが形成されている。
したがって、図15および図16に示すように、上記放熱器60(下部部材62)は、アイレット部10に装着された際に、アイレット部10の下面全面(図16の斜線領域)と直接接触した状態となる。このため、放熱器60は、アイレット部10の下面におけるブロック部11の真下に位置する領域11a(図16参照)の全面を含む、最大限広い領域と接触した状態となる。
また、アイレット部10の下面における放熱器60と接触する領域(図10の斜線領域)の面積S3は、アイレット部10の下面全面の面積であるため、約24.618mm2となる。このため、アイレット部10の下面全体の面積に対する、アイレット部10の下面における放熱器60と接触する領域(図10の斜線領域)の面積S3の比率は、100%となる。
第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第3実施形態では、上記のように、2本のリード51および52を、アイレット部10の側面に固定(保持)することによって、アイレット部10の底面全面を放熱器60と接触させることができるので、アイレット部10の下面における放熱器60と接触している領域を最大限に大きくすることができる。これにより、より高い放熱効果を得ることができる。
また、第3実施形態では、上記第1実施形態で示した従来の半導体レーザ装置に比べて、アイレット部の底面における放熱器との接触面積を、約20.5%(=(100−83.0)/83.0×100)向上させることができる。すなわち、第3実施形態では、アイレット部10における放熱に寄与し得る部分の面積を最大限に大きくすることができる。
また、第3実施形態においても、上記第1実施形態の変形例のように、フィラーなどを含む銀ペーストや放熱グリスなどの充填層を介して、放熱器とアイレット部とが間接的に熱接触された構成とすることもできる。
また、図19に示すように、アイレット部10の側面に形成された貫通穴を分離した2つの貫通穴13cとすることにより、リード51および52を各々の貫通穴13cに個別に挿通するように構成することもできる。
第3実施形態のその他の効果は、上記第1および第2実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1〜第3実施形態では、パッケージサイズが5.6mmφの半導体レーザ装置に本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、5.6mmφ以外のパッケージサイズ(たとえば、9.0mmφまたは3.3mmφ)の半導体レーザ装置に本発明を適用することもできる。なお、3mmφ〜10mmφのキャンパッケージ型半導体レーザ装置であれば、容易に、本発明を適用することができる。
また、上記第1〜第3実施形態では、半導体レーザ装置に、青紫色レーザ光を出射する高出力半導体レーザ素子を実装した例を示したが、本発明はこれに限らず、上記以外の半導体レーザ素子が実装されていてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、ブロック状部材からなる放熱器を備えた例について示したが、本発明はこれに限らず、放熱器は、ブロック状以外の形状であってもよい。たとえば、板状であってもよいし、放熱フィンが形成された形状であってもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、放熱器を金属材料から構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、金属材料以外の材料から放熱器を構成してもよい。たとえば、セラミックスなどの絶縁材料などから、上記放熱器を構成してもよい。
また、上記第1実施形態では、放熱器の下部部材に、リードを挿通させる長穴状の貫通穴を形成した例を示したが、本発明はこれに限らず、放熱器の下部部材に、アイレット部の貫通穴に対応した円形状の貫通穴を2つ形成してもよい。
10 アイレット部
11 ブロック部
12 ステム
13 貫通穴(第1貫通穴)
13a 貫通穴(第2貫通穴)
14、14a 絶縁体
15、16 ボンディングワイヤ
17 凹部
20 サブマウント
30 半導体レーザ素子
40 キャップ
50、51、52、150、155 リード
60 放熱器
61 上部部材
61a 貫通穴
62 下部部材
62a、162a 貫通穴
70 充填層
151 第1リード部
152 第2リード部
153 絶縁層

Claims (13)

  1. ブロック部と、前記ブロック部が上面上に設けられたアイレット部とを含むステムと、
    前記ブロック部に搭載された半導体レーザ素子と、
    前記半導体レーザ素子を覆うように、前記アイレット部の上面上に固定されたキャップと、
    前記アイレット部に保持されたリードと、
    前記半導体レーザ素子からの熱を放熱するための放熱器とを備え、
    前記放熱器は、少なくとも、前記アイレット部の下面における前記ブロック部の真下に位置する領域全面と熱接触していることを特徴とする、半導体レーザ装置。
  2. 前記リードは、前記アイレット部とは電気的に絶縁された状態で保持されていることを特徴とする、請求項1に記載の半導体レーザ装置。
  3. 前記アイレット部には、前記リードが2本保持されており、
    前記2本のリードは、それぞれ、前記半導体レーザ素子と電気的に接続されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の半導体レーザ装置。
  4. 前記アイレット部には、厚み方向に貫通する2つの第1貫通穴が形成されており、
    前記2つの第1貫通穴には、それぞれ、前記リードが1本ずつ挿通されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体レーザ装置。
  5. 前記アイレット部には、前記リードが1本保持されており、
    前記1本のリードは、前記半導体レーザ素子と電気的に接続される第1リード部および第2リード部を含み、
    前記第1リード部および前記第2リード部は、絶縁層を介して一体化されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の半導体レーザ装置。
  6. 前記アイレット部には、厚み方向に貫通する1つの第2貫通穴が形成されており、
    前記第2貫通穴には、前記第1リード部および前記第2リード部を含む前記リードが挿通されていることを特徴とする、請求項5に記載の半導体レーザ装置。
  7. 前記リードは、前記アイレット部の側面に保持されており、
    前記放熱器は、前記アイレット部の下面全面と熱接触していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体レーザ装置。
  8. 前記アイレット部は、平面的に見て、直径が5.6mmの略円形状に形成されており、
    前記アイレット部の下面全体の面積に対する、前記アイレット部の下面における前記放熱器と熱接触している領域の面積の比率が、85%〜100%であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体レーザ装置。
  9. 前記放熱器と接触している前記アイレット部の表面の算術平均粗さRaが、1μm以下であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の半導体レーザ装置。
  10. 前記放熱器は、前記アイレット部の下面と直接的に接触していることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の半導体レーザ装置。
  11. 前記放熱器は、フィラーを含む充填層を介して、前記アイレット部の少なくとも下面と間接的に接触していることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の半導体レーザ装置。
  12. 少なくとも、前記アイレット部の下面上にはメッキ層が形成されており、
    前記メッキ層を構成するメッキの粒径は、前記フィラーの粒径によって調整されていることを特徴とする、請求項11に記載の半導体レーザ装置。
  13. 前記半導体レーザ素子は、窒化物半導体からなり、
    前記キャップによって、前記半導体レーザ素子が気密封止されていることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1項に記載の半導体レーザ装置。
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