JP7025624B2 - 発光モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、発光モジュールに関する。
従来から、ステム及びホルダ等により構成されたパッケージに収容された半導体レーザ素子と、ホルダによって支持され、半導体レーザ素子から出射されるレーザ光の経路上に配置された波長変換部とが組み合わせられた半導体レーザ装置が提案されている。
電圧印加により半導体レーザ素子が発熱するため、この熱を放散できるように、このような半導体レーザ装置に対しては、種々の放熱手段が施されている(特許文献1等)。
特開2014-007369号公報
しかし、半導体レーザ装置の駆動時においては、半導体レーザ素子のみならず、半導体レーザ素子からのレーザ光が照射される波長変換部も発熱する。この熱の放散もステムに接触されたヒートシンクによって行おうとすると、放熱経路を構成するホルダやステム等の熱抵抗が高いほど、また放熱経路の距離が長いほど、放熱性が低下する。そして、これに起因して、波長変換部での発光効率が低下することがある。そこで、本発明は、より良好な放熱を実現し得る発光モジュールを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態の発光モジュールは、
レーザ素子と、
前記レーザ素子の上方に配置され、蛍光体を含有する波長変換部材と、
基部及び該基部から上方に向かって延伸する側壁を有し、前記レーザ素子を収容するパッケージとを含む半導体レーザ装置、ならびに、
複数の放熱部材を有し、前記複数の放熱部材によって前記パッケージの側壁を挟む放熱部材群を備えることを特徴とする。
本発明の一実施形態の発光モジュールによれば、より良好な放熱を実現することができる。
本発明の発光モジュールの一実施形態を示す概略平面図である。 図1AのIB-IB線断面図である。 図1AのIC-IC線断面図である。 図1AのID-ID線断面図である。 図1AのIE-IE線断面図である。 図1Aの発光モジュールの分解概略平面図である。 図1FのIG-IG線断面図である。 図1FのIH-IH線断面図である。 図1FのII-II線断面図である。 図1Aの一部拡大図である。 図1Aの発光モジュールに搭載された半導体レーザ装置の概略断面図である。 別の発光モジュールにおける放熱部材の凹部近傍の概略平面拡大図である。 さらに別の発光モジュールにおける放熱部材の凹部近傍の概略平面拡大図である。
以下、発明の実施の形態について適宜図面を参照して説明する。ただし、以下に説明する発光モジュールは、本発明の技術思想を具体化するためのものであって、特定的な記載がない限り、本発明を以下のものに限定しない。また、一の実施の形態において説明する内容は、他の実施の形態にも適用可能である。
各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張していることがある。
実施形態1
この実施形態1の発光モジュールは、図1A~図1Jに示すように、半導体レーザ装置10と、放熱部材群とを備える。放熱部材群は、複数の放熱部材2Aを有し、これらが半導体レーザ装置10を挟んで配置されている。
近年、半導体レーザ装置は、高強度の光を出射するために、各種放熱対策が採られている。特に、直接レーザ光が照射され、発熱する波長変換部は、放熱性が良好な保持部材で取り囲んで、放熱性を向上させる必要がある。そのためには、波長変換部材及び保持部材の材料のみならず、これらの部材の形状等を工夫して、これらの部材からの放熱経路を確保することが効果的である。
そこで、本実施形態においては、半導体レーザ装置を構成する各種部材の材料及び形状のみならず、放熱部材を、半導体レーザ装置の発熱部位を取り囲むように配置し、さらなる放熱経路を効果的に与えることに加えて、半導体レーザ装置における波長変換部材又はその近傍の部材に対して、放熱部材を近接又は接触させることとした。車載用ヘッドライト等の用途にはより一層の高出力が求められているが、そのような構成により、波長変換部材が発熱しても、その熱を、効率的に外部に放出することができ、波長変換部材における発光効率の低下の可能性を低減することが可能となる。
〔半導体レーザ装置10〕
半導体レーザ装置10は、図2に示すように、レーザ素子12と、レーザ素子12の上方に配置され、蛍光体を含有する波長変換部材15と、レーザ素子12を収容するパッケージ18とを含む。なお、本実施形態において、基部11がある側を下とし、波長変換部材15がある側を上とする。
(レーザ素子12)
レーザ素子12は、レーザ光を発振するものであり、n型半導体層と、p型半導体層と、それらの間に配置された活性層とを有する。レーザ素子12が出射するレーザ光を、後述する波長変換部材15に含有される蛍光体を励起する励起光として利用する。レーザ素子12としては、好ましくは320nm~530nm、さらに好ましくは400nm~470nmの範囲にピーク波長を有するレーザ光を発振するものを用いることができる。このようなレーザ素子12としては、III族窒化物半導体を用いて形成される半導体レーザ素子が挙げられる。蛍光体としてYAG蛍光体を用いる場合は、420nm~470nmの範囲にピーク波長を有するレーザ光を発振するレーザ素子12を用いることが好ましい。
(パッケージ18)
パッケージ18は、基部11と、レーザ素子12を収容する空間を取り囲む側壁13を備える。基部11は、側壁13の一端に配置される。言い換えると、基部11から上方に向かって側壁13が延伸している。
(基部11)
基部11は、レーザ素子12を支持する部材であり、レーザ素子12を適所に固定するために用いられる。基部11は、Ni、Cu、Co、Al、Feからなる群より選択される一種を含む金属等によって形成することができる。基部11を構成する主材料としては、例えば、Feを主成分とする材料であるステンレス鋼、コバール、Fe-Ni合金、Fe等が挙げられる。基部11は、少なくとも後述する側壁13と接する部分は金属により構成するのが好ましい。これにより、基部11と側壁13とを溶接により、強固に連結させることができる。なかでも、基部11は、熱伝導性が良好な材料からなることが好ましい。ここで、熱伝導率が良好とは、熱伝導率が数W/m・k以上のものが好ましく、10W/m・k以上がより好ましく、25W/m・k以上がさらに好ましい。基部11は、耐熱性の良好な材料からなることが好ましい。ここで、耐熱性が良好とは、融点が数百℃以上のものが好ましく、1000℃以上がより好ましい。
基部11の形状としては、円柱、楕円柱、直方体、立方体等の多角柱又はこれらに近似する柱状のものが挙げられる。基部11の大きさ及び形状としては、例えば、3mm~11mm程度の直径の円形で平板状のもの、このような平板の上面に凹部及び/又は凸部が設けられたもの等が挙げられる。厚みとしては、0.5mm~5mm程度が挙げられる。
基部11には、外部電源と接続するためのリード21を設けることができる。
基部11は、一体的に又は別体で形成された凸部を有することができる。凸部の側面に、例えばサブマウント19を介してレーザ素子12を載置することができる。サブマウント19としては熱伝導率の高い材料を用いるのが好ましい。これにより、レーザ素子12からの熱を放散しやすくなる。サブマウント19としては、AlN、SiC等を用いることができる。
(側壁13)
側壁13は、図2に示すように、半導体レーザ装置10において、基部11に固定されている。発振ピーク波長が320~530nmの範囲にある短波長のレーザ光を出射するレーザ素子を用いる場合、出射するレーザ光のエネルギーが高く光密度が高いため、集塵を発生させやすい。このため、レーザ素子12は気密封止されることが好ましい。例えば、レーザ素子12は基部11と蓋部16によって気密封止される。さらに、半導体レーザ装置内の防塵性を高めるために、側壁13がレーザ素子12を取り囲むように配置されている。
側壁13は、金属によって形成することができる。例えば、上述した基部11に対する固定、特に、溶接が可能な材料を用いるのが好ましい。そのような材料としては、Ni、Cu、Co、Al、Feからなる群より選択される一種を含む金属が挙げられる。なかでもFeを主成分とする材料からなるのが好ましく、ステンレス鋼、コバール、Fe-Ni合金、Fe等からなるものがより好ましい。なかでも、側壁13は、熱伝導性が良好な材料からなることが好ましく、耐熱性の良好な材料からなることが好ましい。
本願において溶接とは、2つの部材の接合部分が連続性を有して一体化されていることを意味する。
側壁13の他端には、波長変換部材15を支持する保持部材14を配置することができる。保持部材14を支持及び固定するために、側壁13の他端は、基部11に対面するように側面から内側へ延伸する上面部13Bを有していてもよい。上面部13Bには、例えば、レーザ素子12から出射される光が通過し得る貫通孔13Cが、その中央付近に配置されている。貫通孔13Cの大きさは、例えば、0.2mm~3.5mmが挙げられる。貫通孔13Cは、レンズ20として集光レンズを用いる場合は、レーザ光のビーム形状に沿うように下方から上方に向かって狭まる形状が挙げられる。
側壁13の外縁は、上面視で、円、多角形等の形状とすることができる。
本実施形態では、側壁13は、その下端部において、基部11の側面及び上面に沿って内側に突出する突出面13Eをその内側に有する。また、側壁13は、その下側部分において、側方に突出する突出部13Fをその外側に有する。この突出面13Eによって、基部11との位置合わせを容易とすることができ、また、突出部13Fによって、後述する放熱部材群2との接触面積及び固定強度を確保することができる。
上面部13Bは、平坦面であることが好ましく、特に、上述した基部11の下面に対して平行であることが好ましい。これにより、波長変換部材15を上面部13Bに固定しやすい。
レーザ素子12と、後述する波長変換部材15との間に、例えば、レーザ光を集光させることのできるレンズ20などの光学部材を設けてもよい。これにより、レーザ素子12からの光を波長変換部材15に入射させやすくなる。
レンズ20などの光学部材は側壁17に設けてもよい。本実施形態では、蓋部16を構成する側壁17に突出部17aを設け、これにレンズ20を固定している。
(保持部材14)
保持部材14は、波長変換部材15を保持するための部材である。
保持部材14は、図2に示すように、側壁13の上面部13Bに固定されている。保持部材14は、上面部13Bの貫通孔13Cの上方において、貫通孔14Cを有する。この貫通孔14C内に、波長変換部材15を固定する。貫通孔14Cの径は、貫通孔13Cの径よりも小さくすることができる。
保持部材14は、光を吸収しにくい、光反射性の材料からなることが好ましい。ここで光反射性とは、波長変換部材15からの光を好ましくは60%以上、より好ましくは70%以上、さらに好ましくは80%以上反射する材料である。また、保持部材14は、熱伝導性が良好な材料からなることが好ましく、耐熱性の良好な材料からなることが好ましい。
保持部材14の材料としては、セラミックス、金属又はセラミックス及び金属の複合体等が挙げられ、好ましくはセラミックスである。一般的に、セラミックスは熱伝導率が良好で、熱による膨張/収縮が小さいためである。セラミックスとしては、高熱伝導率で光反射率の高い酸化アルミニウム又は窒化アルミニウムを主成分とする材料により形成されたものが好ましい。
保持部材14の形状としては、例えば、平板状、凸部を有する板状等が挙げられる。
保持部材14は、強度を考慮すると、0.20mm程度以上の厚みを有することが好ましく、半導体レーザ装置10の小型化を考慮すると、2mm程度以下の厚みを有することが好ましい。
貫通孔14Cの上面視の形状としては、円形、楕円形、三角形及び四角形等の多角形が挙げられる。
本実施形態では、貫通孔14Cは平面視で円形状である。保持部材14における貫通孔14Cの形状は、柱状、錐台形状又はこれらを組み合わせた形状を選択することができる。
貫通孔14Cの大きさは、例えば、レーザ素子12から出射される光を1本以上通過させる大きさとすることができる。具体的には、レーザ素子12の種類にもよるが、直径又は幅が0.10~6.5mmの範囲とすることができる。
保持部材14は、直接又は他の部材を介して、側壁13及び/又はその上面部13Bに、溶接又は半田付け等によって固定することができる。
本実施形態では、保持部材14には、波長変換部材15からの放熱性を考慮してセラミックスからなるものを用いており、側壁13には金属からなるものを用いている。この場合、保持部材14は、側壁13の上面部13Bに、半田等の接着剤を用いて固定することができる。側壁13に溶接された金属製の蓋によって保持部材14の上面を下方へ押さえることにより保持部材14を側壁13に対して固定してもよい。
(波長変換部材15)
波長変換部材15は、蛍光体を含有する。波長変換部材15としては、例えば、透光性の母材に蛍光体を分散させた焼結体や、実質的に蛍光体のみからなる焼結体、蛍光体の単結晶などが挙げられる。焼結体の形成には焼結助剤を用いてもよい。透光性の母材及び焼結助剤は、無機材料が好ましい。放熱性、耐光性、及び耐熱性を考慮して、透光性の母材としては、例えば、酸化アルミニウムを用いることができる。
蛍光体としては、レーザ素子12からのレーザ光に励起されて、異なる波長の光に波長変換するものが選択される。蛍光体の種類は、用いるレーザ光の波長、得ようとする光の色などを考慮して、選択することができる。例えば、セリウムで賦活されたイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)、セリウムで賦活されたルテチウム・アルミニウム・ガーネット(LAG)、ユウロピウム及び/又はクロムで賦活された窒素含有アルミノ珪酸カルシウム(CaO-Al-SiO)、ユウロピウムで賦活されたシリケート((Sr,Ba)SiO)、αサイアロン蛍光体、βサイアロン蛍光体、KSF系蛍光体(KSiF:Mn)などが挙げられる。なかでも、耐熱性の高いYAG蛍光体を用いることが好ましい。波長変換部材15を多層構造とする場合は、最も下層をYAG蛍光体含有層とすることが好ましい。
波長変換部材15の厚みは、例えば、0.01mm~1mm程度が挙げられ、0.05mm~0.5mm程度が好ましい。
本実施形態では、白色発光の半導体レーザ装置10を得るために、レーザ素子12として青色発光の半導体レーザ素子を用い、波長変換部材15として、セリウムで賦活されたYAG蛍光体と酸化アルミニウムとの焼結体と、その上に配置された赤色発光の蛍光体を含有したガラスとを用いている。これにより、演色性に優れた白色光を得ることができる。
波長変換部材15は、レーザ素子12のレーザ光の光路に配置されており、例えば、レーザ素子12の上方に配置されている。また、保持部材14を利用する場合には、保持部材14の貫通孔14C内に配置される。
保持部材14への波長変換部材15の固定は、例えば、ガラス等を溶融させて、両者を融着することにより行うことができる。図2に示すように、波長変換部材15は、例えば保持部材14を介して側壁13と接続されているため、側壁13が波長変換部材15の熱の放熱経路となる。したがって、後述するように放熱部材2Aによって側壁13からの熱を放散することにより、波長変換部材15の温度上昇を低減することができる。
〔放熱部材群〕
図1A~1Jに示すように、放熱部材群は、複数の放熱部材2Aを有する。これらの複数の放熱部材2Aは、一体となって、半導体レーザ装置10のパッケージ18の側壁13を挟むように配置されている。この場合、放熱部材2Aは、それぞれ、側壁13の外側面に近接又は接触して配置されている。これによって、半導体レーザ装置10で発生する熱を効率的に放出させることができる。その結果、波長変換部材15の熱による劣化を低減することができるので、蛍光体の発光効率の低下を低減することができる。
図1A、1D、1Jに示すように、放熱部材2Aは、それぞれ、側壁13の外側面の一部に接触して配置されることが好ましい。図1A及び1Jにおいて、放熱部材2Aは、それぞれ、側壁13の一部で接触して配置されている。具体的には、図1A及び1Jにおける上側の放熱部材2Aの凹部2Aaの上端及びその付近と、下側の放熱部材2Aの凹部2Aaの下端及びその付近との、合計2箇所で接触して配置されている。図1Dに示すように、側壁13の高さ方向では、それぞれの接触箇所において、突出部13Fから上端までの略全部において放熱部材2Aが接触して配置されている。図1A及び1Jに示すように、上面視において、凹部2Aaの形状を半導体レーザ装置10の側壁13の外縁が成す形状と実質的に同じ形状とする場合は、半導体レーザ装置10のサイズが設計値からずれたとしても複数の放熱部材2Aによって確実に挟み込むことができるように、凹部2Aaの形状の方をやや大きくすることが好ましい。
放熱部材群は、例えば、2つの放熱部材2A又は3つ以上の放熱部材2Aが一体的に組み合わせられて、全体として柱状等の形状を有しているものが好ましい。放熱部材2Aは、上面視において、半導体レーザ装置10のパッケージ18を包囲するために、パッケージ18の形状に対応した凹部2Aaを有していることが好ましい。すなわち、図1Aに示すように、複数の放熱部材2Aによって、全体として、パッケージ18の形状に対応した凹部を構成するように配置されていてもよい。複数の放熱部材2Aを、半導体レーザ装置10に適用する場合の複数の凹部2Aaの上面視の形状は、全体として半導体レーザ装置10のパッケージ18の上面視形状に対応した形状とすることができる。例えば、円形、楕円形、正方形又は正六角形等の多角形又は正多角形とすることができる。なかでも、上面視、パッケージ18の側壁13の外縁が成す形状と実質的に中心を同じくする円形状又は多角形状(例えば、正多角形状)であることがより好ましい。なお、「円形」や「円形状」とは円形を目標形状として作製した形状を指し、厳密な円形とはやや異なる形状であってもよい。楕円形や多角形等についても同様である。例えば、正六角形の場合は、角が丸みを帯びていてもよい。
本実施形態では、図1Aに示すように、パッケージ18の側壁13の外縁は上面視で円形であり、放熱部材の凹部2Aaの上面視の形状は、それぞれ、側壁13の外縁よりも直径の大きな円の円周の一部である。そして、凹部2Aaがそれぞれ側壁13に接触するまで2つの放熱部材2Aを接近させている。この結果、複数の凹部2Aaが全体として成す形状は、側壁13の外縁と中心を同じくする円と略同じである。
上面視における放熱部材2Aの凹部2Aaは、パッケージ18の側壁13と接触していなくてもよいが、側壁13からの熱を放熱部材2Aへ効率的に伝えるためには、凹部2Aaの側壁13からの離間距離は50μm以下であることが好ましい。また、凹部2Aaの少なくとも一部が側壁13から離間している場合は、その隙間に、凹部2Aaと側壁13とを熱的に接続する放熱グリスや放熱シートを配置することが好ましい。これにより、凹部2Aaが側壁13から離間している場合であっても効率的に放熱することが可能である。
凹部2Aaは、図1Bに示すように、その下方において、凹み2Aaaを有することが好ましい。そして、凹み2Aaaを設ける位置は、凹部2Aa内に配置される半導体レーザ装置10の突出部13Fの位置に対応させることが好ましい。これらの突出部13F及び凹み2Aaaによって、後述するように、放熱部材2Aを、第2の放熱部材2Bにネジ24等によって固定した場合に、突出部13Fの上面を放熱部材2Aの凹み2Aaaの部分によって下方へ押圧することができる。これにより、半導体レーザ装置10のパッケージ18が第2の放熱部材2B側に押圧されるので、半導体レーザ装置10を放熱部材2A及び第2の放熱部材2Bに固定することができる。このように、半導体レーザ装置10を、放熱部材2A及び第2の放熱部材2Bに密着させることができるために、より一層効率的な放熱経路を確保することができる。
放熱部材2Aの、パッケージ18の高さ方向に沿った厚みは、例えば、パッケージ18の高さ、つまり、基部11の下面から側壁13の上端(側壁13の上面)までの長さの50~100%の厚みであることが好ましい。言い換えると、複数の放熱部材2Aは、それぞれ側壁13の上端と同等またはそれよりも低い位置に上端を有する。これにより、パッケージ18の厚み方向において、個々の放熱部材2Aによって放熱経路を確保することができると共に、パッケージ18の波長変換部材15から出射される光が放熱部材2Aによって遮られることなく、効率的に光を取り出すことができる。
放熱部材2Aは、互いに、パッケージ18の側壁13を挟むように、ネジ23等によって固定されることが好ましい。パッケージ18の大きさ、側壁13の形状等は設計値からずれる場合があるが、このような構成であれば、パッケージ18の大きさ、側壁13の形状等によって、放熱部材2Aのパッケージ18への近接度合いなどを調整することができる。
本実施形態では、図1A及び1Eに示すように、2つの放熱部材2Aが、半導体レーザ装置10を凹部2Aaで挟んで、一方側から他方側へ、他方側から一方側へ、2つのネジ23によって固定されている。
放熱部材2Aは、凹部2Aa以外の部位に放熱フィン2Abを有することが好ましい。放熱フィン2Abによって、放熱効率をより向上させることができる。
本実施形態においては、図1Aに示すように、上面視において、放熱部材2Aの凹部2Aaに対向する部位に一体的に放熱フィン2Abが複数配置されている。
発光モジュールは、図1Fから1Iに示すように、放熱部材2Aの下方に第2の放熱部材2Bを有することが好ましい。第2の放熱部材2Bは、例えば、基部11の下面の一部及び放熱部材2Aの下面に接続され、基部11の下面から、リード21の延伸方向に沿った方向に伸びた形状のものが挙げられる。第2の放熱部材2Bは、1つの半導体レーザ装置10に対して、1つ以上配置されていればよい。第2の放熱部材2Bの平面視における外形は、複数の放熱部材2Aが一体的に構成された場合の外形と略等しいものとすることができる。第2の放熱部材2Bは、半導体レーザ装置10に装着される場合に、リード21が収容される貫通孔2Bdを有することが好ましい。貫通孔2Bdは、第2の放熱部材2Bの中央部分に配置されることが好ましい。基部11の下面と第2の放熱部材2Bとは、直接接触していてもよく、放熱グリス等を介して熱的に接続されていてもよい。
第2の放熱部材2Bは、放熱部材2Aの下面に接触する部位以外の部位に、放熱フィン2Bcを有することが好ましい。放熱フィン2Bcによって、放熱効率をより向上させることができる。
本実施形態においては、図1Bに示すように、断面視において、第2の放熱部材2Bの基部11に接続される部位と反対側の部位(下面側)に一体的に放熱フィン2Bcが複数配置されている。
第2の放熱部材2Bは、放熱部材2Aに、ネジ24等によって固定されることが好ましい。これによって、パッケージ18の大きさ、側壁13の形状等によって、第2の放熱部材2Bのパッケージ18への密着性などを調整することができる。
本実施形態では、図1Cに示すように、2つの放熱部材2Aが、半導体レーザ装置10を凹部2Aaで挟んで配置され、かつ第2の放熱部材2Bに、上方から下方に、それぞれネジ24によって固定されている。
このように、本実施形態の発光モジュールによれば、半導体レーザ装置を構成する各種部材の材料及び形状のみならず、放熱部材を、半導体レーザ装置の発熱部位を取り囲むように配置し、さらなる放熱経路を効果的に与えることによって、効果的に放熱させることができる。特に、半導体レーザ装置における波長変換部材15又はその近傍に対して、放熱部材を近接又は接触させることによって、波長変換部材15が発熱しても、その熱を、効率的に外部に放出することができる。したがって、波長変換部材15に含有される蛍光体の発光効率の低下可能性を低減することが可能となる。
実施形態2
この実施形態2では、図3Aに示すように、実施形態2の複数の放熱部材32Aの凹部32Aaは、上面視において、楕円形状である。これ以外の発光モジュールの構成は、実質的に実施形態1の発光モジュールと同様である。なお、図3A中の符号10aは半導体レーザ装置の外縁を示す。
実施形態2の発光モジュールでは、複数の放熱部材32Aが一体となって、半導体レーザ装置10のパッケージ18の側壁13を挟むように配置されている。この場合、放熱部材32Aは、それぞれ、側壁13の一部に接触して配置されている。具体的には、図3Aにおける上側の放熱部材32Aの凹部32Aaの上端及びその付近と、下側の放熱部材32Aの凹部32Aaの下端及びその付近との、合計2箇所で接触して配置されている。なお、これらの接触箇所において、側壁13の側面の高さ方向の接触範囲は、実施形態1と同様に(図1D参照)、略全部である。
これによって、放熱部材32Aと壁部13とをより確実に接触させることができるので、半導体レーザ装置10で発生する熱をより一層効率的に放出させることができる。その結果、波長変換部材15の熱による劣化を抑制して、蛍光体の発光効率の低下を低減することができる。
実施形態3
この実施形態3では、図3Bに示すように、複数の放熱部材42Aの凹部42Aaの上面視形状は、正六角形であり、半導体レーザ装置10のパッケージ18の外縁の中心と、正六角形の凹部42Aaの中心とは、同じ位置である。これ以外の発光モジュールの構成は、実質的に実施形態1の発光モジュールと同様である。なお、図3B中の符号10aは半導体レーザ装置の外縁を示す。
実施形態3の発光モジュールでは、複数の放熱部材42Aが一体となって、半導体レーザ装置10のパッケージ18の側壁13を挟むように配置されている。この場合、放熱部材42Aは、それぞれ、上面視において側壁13と3箇所ずつ、合計6箇所で接触して配置されている。
このように凹部42Aaを上面視で正六角形などの多角形状とすることにより、上面視で円形状の側壁13に対して、実施形態1の凹部2Aaよりも接触箇所を増やすことができる。したがって、半導体レーザ装置10で発生する熱をより一層効率的に放出させることができると考えられる。
本発明の発光モジュールは、前照灯等の車載用光源、各種照明器具、プロジェクタ装置の光源などに利用することができる。
2A 放熱部材
2B 第2の放熱部材
2Aa、2Aaa 凹み
2Ab、2Bc 放熱フィン
2Bd 貫通孔
10 半導体レーザ装置
10a 半導体レーザ装置の外縁
11 基部
11a 凸部
12 レーザ素子
13 側壁
13B 上面部
13C 貫通孔
13E 突出面
13F 突出部
14 保持部材
14C 貫通孔
15 波長変換部材
16 蓋部
17 側壁
17a 突出部
18 パッケージ
19 サブマウント
20 レンズ
21 リード
23、24 ネジ
32A、42A 放熱部材
32Aa、42Aa 凹部

Claims (12)

  1. レーザ素子と、
    前記レーザ素子の上方に配置され、蛍光体を含有する波長変換部材と、
    基部及び前記基部から上方に向かって延伸する側壁を有し、前記レーザ素子を収容するパッケージとを含む半導体レーザ装置、ならびに、
    複数の放熱部材を有し、前記複数の放熱部材によって前記パッケージの前記側壁を挟む放熱部材群を備え、
    前記放熱部材群は、2つの前記放熱部材からなり、前記2つの放熱部材は、ネジによって互いに前記パッケージの前記側壁を挟んで固定されている発光モジュール。
  2. 前記複数の放熱部材それぞれは、上面視において、全体として前記パッケージを包囲する凹部を有する請求項1に記載の発光モジュール。
  3. 上面視において、前記パッケージの前記側壁の外縁は、円形状である請求項2に記載の発光モジュール。
  4. 上面視において、前記凹部は、前記パッケージの前記側壁の外縁と実質的に中心を同じくする円形状である請求項3に記載の発光モジュール。
  5. 上面視において、前記凹部は、前記パッケージの前記側壁の外縁と実質的に中心を同じくする多角形状である請求項3に記載の発光モジュール。
  6. 前記複数の放熱部材それぞれは、放熱フィンの形状を有する請求項1~5のいずれか1項に記載の発光モジュール。
  7. 前記複数の放熱部材それぞれは、前記側壁の上端と同等またはそれよりも低い位置に上端を有する請求項1~6のいずれか1項に記載の発光モジュール。
  8. 少なくとも2つの前記ネジを有し、
    前記2つの放熱部材は、一方側から他方側へ向かう前記ネジと、前記他方側から前記一方側へ向かう前記ネジとによって固定される請求項1~7のいずれか1項に記載の発光モジュール。
  9. さらに、前記基部に接続される第2の放熱部材を備える請求項1~8のいずれか1項に記載の発光モジュール。
  10. 前記放熱部材群は、前記第2の放熱部材にネジによって固定されている請求項9に記載の発光モジュール。
  11. 前記第2の放熱部材は、放熱フィンを有する請求項9又は10に記載の発光モジュール。
  12. 前記パッケージは、側方に突出した突出部を備え、
    前記パッケージの突出部が、前記複数の放熱部材それぞれによって第2の放熱部材側に押圧されることにより、前記半導体レーザ装置が前記第2の放熱部材に固定されている請求項9~11のいずれか1項に記載の発光モジュール。
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