JP2011018482A - 電池の検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】検査ロットを形成する各電池のばらつきが判定精度に及ぼす影響を回避しつつ、検査ロットの各電池に係る測定結果に基づいて適切な良品基準値を設定するとともに、この良品基準値に基づいて精度良く不良電池の判定を行うことができる電池の検査方法を提供する。
【解決手段】検査ロットを形成する複数の電池1・1・・・のそれぞれについて、自己放電による電圧降下量ΔVを算出する工程と、検査ロットごとに、各電池1・1・・・の電圧降下量ΔVの算出結果に基づいて、電池の良否を判定するための良品基準値を設定する工程と、各電池1・1・・・のそれぞれについて、良品基準値と電圧降下量ΔVとの差分が所定の良品閾値dを越えている電池1を不良品と判定する工程と、を備える電池の検査方法であって、各電池1・1・・・を製造ロットによって層別し、同一の製造ロットである各電池1・1・・・によって検査ロットを形成する工程を備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、不良電池を排除するために行う電池の検査方法の技術に関する。
従来、不良電池を排除するために行う電池の検査方法であって、エージング前の端子間電圧とエージング後の端子間電圧を測定し、エージング前後における電圧降下量を確認することによって、この電圧降下量が所定の閾値を越えている場合に、当該電池が不良電池であると判定する電池の検査方法が知られており、例えば、以下に示す特許文献1および特許文献2にその技術が開示され公知となっている。
特許文献1および特許文献2に係る従来技術では、エージング前の端子間電圧V1と、エージング後の端子間電圧V2の差である電圧降下量ΔV(即ち、V1−V2)を検査対象となるそれぞれの電池について求め、電圧降下量ΔVの中央値(メジアン)を電圧降下量平均値ΔVAとして算出している。また、微小内部短絡している不良電池の端子間電圧の電圧降下量を想定した電圧降下量基準値ΔVBを算出している。
そして、ΔVA−ΔVBにより求められる値を良品基準値として、この良品基準値よりも電圧降下量ΔVが小さい電池を不良電池と判定する不良電池の判定方法を備える電池の検査方法が開示されている。
しかしながら、特許文献1および特許文献2に開示された不良電池の判定方法では、検査ロットである全ての電池における電圧降下量ΔVのばらつきが大きい場合、不良電池の誤判定率が高まるという問題があった。また、予め不良電池の端子間電圧の電圧降下量を想定した電圧降下量基準値ΔVBを算出しておく必要があり、母集団の電池(即ち、検査ロット)から取得したデータのみでは不良電池の判定を行うことができず、検査に手間が掛かるという問題もあった。
特開2004−132776号公報 特開2004−288515号公報
本発明は、このような現状の問題を鑑みてなされたものであり、検査ロットを形成する各電池のばらつきが判定精度に及ぼす影響を回避しつつ、検査ロットの各電池に係る測定結果に基づいて適切な良品基準値を設定するとともに、この良品基準値に基づいて精度良く不良電池の判定を行うことができる電池の検査方法を提供することを目的としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、複数の電池によって検査ロットを形成し、該検査ロットを形成する前記複数の電池のそれぞれについて、エージング前とエージング後の端子間電圧を測定して、自己放電による電圧降下量を算出する工程と、前記検査ロットごとに、前記複数の電池の電圧降下量の算出結果に基づいて、電池が良品であるか否かを判定するための前記電圧降下量に対する基準値となる良品基準値を設定する工程と、前記複数の電池のそれぞれについて、前記良品基準値と前記電圧降下量との差分を算出し、該差分が所定の閾値を越えている電池を不良品と判定する工程と、を備える電池の検査方法であって、前記複数の電池を製造ロットによって層別し、同一の製造ロットである複数の電池によって前記検査ロットを形成する工程を備えるものである。
請求項2においては、前記同一の製造ロットである複数の電池によって前記検査ロットを形成する工程において、前記同一の製造ロットである複数の電池を、前記電圧降下量のばらつきによってさらに層別するものである。
請求項3においては、前記同一の製造ロットである複数の電池によって前記検査ロットを形成する工程において、前記同一の製造ロットである複数の電池を、同一の正極用電極シートから切り出した同一の製造ロットである正極部材と、同一の負極用電極シートから切り出した同一の製造ロットである負極部材と、を組合せて生成された捲回体を備える電池ごとにさらに層別するものである。
請求項4においては、前記正極部材と、前記負極部材と、を組合せて生成された前記捲回体を備える電池を、前記同一の正極用電極シートにおいて、その長さ方向に対して所定の長さ以下に区切られた範囲内から切り出した正極部材と、前記同一の負極用電極シートにおいて、その長さ方向に対して所定の長さ以下で区切られた範囲内から切り出した負極部材と、を組合せて生成された捲回体を備える電池ごとにさらに層別するものである。
請求項5においては、前記正極部材と、前記負極部材と、を組合せて生成された前記捲回体を備える電池を、前記捲回体を生成する捲回装置が同一である電池ごとにさらに層別するものである。
請求項6においては、前記正極用電極シートおよび前記負極用電極シートにおける電極合剤が多条塗工される場合において、前記同一の製造ロットである複数の電池を、前記同一の正極用電極シートにおける同一の塗工条から切り出した正極部材と、前記同一の負極用電極シートにおける同一の塗工条から切り出した負極部材と、を組合せて生成された捲回体を備える電池ごとにさらに層別するものである。
請求項7においては、前記正極用電極シートおよび前記負極用電極シートがスリット加工される場合において、前記同一の製造ロットである複数の電池を、スリット加工後において同一の正極用電極シートから切り出した正極部材と、スリット加工後において同一の負極用電極シートから切り出した負極部材と、を組合せて生成された捲回体を備える電池ごとにさらに層別するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、検査ロットにおける各電池の電圧降下量のばらつきを抑えることができ、精度の良い良品基準値を設定することができる。また、電池に対する良品および不良品の判定における誤判定の発生を抑えることができる。
請求項2においては、より精度の良い良品基準値を設定することができる。
請求項3においては、検査ロットにおける各電池の電圧降下量のばらつきを確実に抑えることができる。
請求項4においては、検査ロットにおける各電池の電圧降下量のばらつきを確実に抑えることができる。
請求項5においては、検査ロットにおける各電池の電圧降下量のばらつきをより確実に抑えることができる。
請求項6においては、検査ロットにおける各電池の電圧降下量のばらつきを確実に抑えることができる。
請求項7においては、検査ロットにおける各電池の電圧降下量のばらつきを確実に抑えることができる。
本発明の一実施態様に係る電池の全体構成を示す模式図。 本発明に係る電池の検査方法における電圧降下量の測定状況を示す模式図。 エージング期間と電圧降下量の関係を表すグラフを模式的に示す図。 検査ロットを形成するための条件(形成条件1)〜(形成条件3)を示す模式図。 (形成条件1)における電圧降下量の測定結果を表すグラフを示す図。 (形成条件2)における電圧降下量の測定結果を表すグラフを示す図。 (形成条件3)における電圧降下量の測定結果を表すグラフを示す図。 本発明に係る電池の検査方法の第一の実施態様を示すフロー図。 本発明の第一の実施態様に係る電池を形成する正極用および負極用の電極シートに対するロット番号の付与状況を示す模式図。 本発明に係る電池の検査方法の第一の実施態様における記憶部の記憶事項を示す模式図。 本発明に係る電池の検査方法の第一の実施態様における製造ロットの層別結果を示す模式図、(a)捲回装置の差異を考慮しない場合を示す模式図、(b)捲回装置の差異を考慮する場合を示す模式図。 本発明に係る電池の検査方法の第一の実施態様における検査ロットの設定状況を示す模式図。 本発明の第一の実施態様に係る電池を形成する正極用および負極用の電極シートに対するロット番号の付与状況を示す模式図、(a)各電極シートがスリット加工される場合を示す模式図、(b)各電極シートが多条塗工される場合を示す模式図。 本発明に係る電池の検査方法の第一の実施態様における記憶部の記憶事項を示す模式図、(a)各電極シートがスリット加工される場合を示す模式図、(b)各電極シートが多条塗工される場合を示す模式図。 各電極用シートが多条塗工される場合およびスリット加工される場合における製造ロットの層別結果を示す模式図。 本発明に係る電池の検査方法の第二の実施態様を示すフロー図。 本発明の第二の実施態様に係る電池を形成する正極用および負極用の電極シートに対するロット番号の付与状況を示す模式図。 本発明に係る電池の検査方法の第二の実施態様における記憶部の記憶事項を示す模式図。 本発明に係る電池の検査方法の第二の実施態様における製造ロットの層別結果を示す模式図。 本発明に係る電池の検査方法の第二の実施態様における記憶部の記憶事項を示す模式図、(a)各電極シートがスリット加工される場合を示す模式図、(b)各電極シートが多条塗工される場合を示す模式図。
次に、発明の実施の形態を説明する。
まず始めに、本発明の適用に係る電池の全体構成について、図1を用いて説明をする。
図1に示す如く、本発明の適用に係る電池の一実施態様である電池1は、蓋2aおよびケース2bからなる筐体2の内部に、捲回体3や電解液4等の電池要素を収容する構成としている。
捲回体3は、正極を形成するための正極部材5と、負極を形成するための負極部材6と、絶縁性のシート部材であるセパレータ7等によって構成されている。
正極部材5は、シート状の基材に対して正極用の活物質を含む電極合剤(ペースト)を略一定の厚さで塗工して形成される正極用電極シート8を所定の長さで切り出して生成するシート状の部材であり、同じく負極部材6は、シート状の基材に対して負極用の活物質を含む電極合剤(ペースト)を略一定の厚さで塗工して形成される負極用電極シート9を所定の長さで切り出して生成するシート状の部材である。
そして、正極部材5と負極部材6の間にセパレータ7を介在させて重ね合わせた状態とし、これを捲回装置(図示せず)を用いてロール状に捲回することによって捲回体3を形成する。
そして電池1は、正極部材5と図示しない配線等により電気的に接続された正極端子10が筐体2から外部に突設され、同様に、負極部材6と図示しない配線等により電気的に接続された負極端子11が筐体2から外部に突設される。
尚、本発明の適用に係る電池は、電極合剤を連続塗工して生成される正極用および負極用の電極シートを所定の長さで切断してなる正極部材および負極部材を、シート状のまま捲回して電池要素(捲回体)を形成する、所謂捲回タイプの電池(円筒型電池や角型電池)を対象としている。従って、電極シートを細かく切断して生成する正極部材および負極部材を、重量別に選別した上で積層して電池要素を形成する、所謂積層タイプの電池は、本発明の適用に係る電池には該当しない。
次に、電圧降下量の測定状況について、図2および図3を用いて説明をする。
図2に示す如く、本発明の適用に係る電池の検査方法において、電池1・1・・・に対する充放電は充放電装置12を用いて行われる。また、電池1に対する電圧降下量ΔVの測定は、精密電圧測定装置13を用いて行われる。
充放電装置12は、複数の充放電回路12a・12a・・・と制御部12bを備える装置であり、複数の電池1・1・・・をそれぞれ異なる充放電回路12a・12a・・・に接続することができ、複数の電池1・1・・・を同時に充電することが可能である。また、充放電装置12は、当該充放電装置12に接続された各電池1・1・・・の端子間電圧を、制御部12bによって、各充放電回路12a・12a・・・でそれぞれ個別に測定することが可能であり、各電池1・1・・・の充電深度や放電状態を個別に検出することが可能である。そして、充放電装置12に同時に接続される複数の電池1・1・・・を一つの充電ロットとしている。
尚、本実施態様では、10個の充放電回路12a・12a・・・を備えており、10個の電池1・1・・・を同時に充電可能な態様である充放電装置12を例示して説明をするが、本発明の適用に係る充放電装置の態様を、同時に充電可能な電池の個数によって限定するものではない。
従来は、充放電装置12によって同時に充電される複数の電池(即ち、充電ロット)を検査ロットとすることが一般的であったが、本発明に係る電池の検査方法では、充電ロットによって検査ロットを制限する必要はない。尚、ここでいう検査ロットとは、電池の良品・不良品の判定をするときに、共通の良品基準値が適用できる電池群を意味している(以下同じ)。
このため、本発明に係る電池の検査方法において、充電ロットは、無作為に選択した複数の電池1・1・・・によって形成することが可能である。さらに、本発明に係る電池の検査方法では、異なる充電ロットである電池を、同一の検査ロットに含めることが可能である。即ち、本発明に係る電池の検査方法では、検査ロットを、充電ロットによって制限されることなく、従来に比してより多くの電池によって形成することが可能となり、このことは、統計学的手法による良品・不良品の判定において、判定精度の向上に繋がるものである。
また、精密電圧測定装置13は、電池1の正極端子10および負極端子11に接続することによって、電池1の端子間電圧V1・V2を精密に測定することができる測定装置であり、データ処理装置14と接続されている。尚、図2においては、精密電圧測定装置13によって、一つの電池1の端子間電圧V1・V2を測定する態様を例示しているが、これに限定するものではなく、例えば、精密電圧測定装置13の態様を、複数(例えば、充電ロット)の電池1・1・・・が同時に接続できる態様として、各電池1・1・・・の端子間電圧V1・V2を同時に測定することもできる。
データ処理装置14は、精密電圧測定装置13によって測定した端子間電圧V1・V2の測定結果や電池1の良品・不良品の判定をすることができる部位である。また、データ処理装置14は、記憶部14aを備えており、精密電圧測定装置13による端子間電圧V1・V2の測定結果や良品・不良品の判定をする際の条件となる良品閾値dや、各電池1・1・・・の製造条件等が記憶される。さらにデータ処理装置14は、端子間電圧V1・V2の測定結果や良品閾値dに基づいて各種の演算を行う演算手段、該演算手段による演算結果に基づいて各電池1・1・・・の良品・不良品の判定を行ったりする判定手段、等を備えている。
そして、このデータ処理装置14は、一般的なパーソナルコンピュータによって実現することができる。即ち、データ処理装置14の記憶部14aは、パーソナルコンピュータが備える記憶装置によって実現され、また、演算手段および判定手段は、パーソナルコンピュータに所定の演算プログラムや判定プログラム等を実装して実現することができる。
ここで、電圧降下量の測定手順について、図2を用いて説明をする。
図2に示す如く、本発明の適用に係る電池の検査方法では、各電池1・1・・・をまず充電し、その後放電させる。
ここでは、複数の電池1・1・・・(本実施態様では10個)を、同時に充放電装置12のそれぞれ異なる充放電回路12a・12a・・・に接続し、充放電装置12によって、各電池1・1・・・が、所定の充電深度に到達するまで充電する。尚、各電池1・1・・・の充電深度の到達度合は、制御部12bによってそれぞれ個別に確認することができる。
次に、各電池1・1・・・について、精密電圧測定装置13によって、それぞれエージング前の端子間電圧V1を測定する。
充放電装置12による各電池1・1・・・に対する充電は、所定の充電深度に到達したときに終了するが、この充電終了時の各電池1・1・・・の端子間電圧をエージング前の端子間電圧V1として規定している。そして、精密電圧測定装置13によって、充電終了時の各電池1・1・・・の端子間電圧V1を測定する。尚、各電池1・1・・・の端子間電圧V1は、データ処理装置14によって、それぞれ個別に確認することができる。
次に、各電池1・1・・・に対するエージングを行う(即ち、各電池1・1・・・を放置して自己放電させる)とともに、所定の時間間隔で、エージング後の端子間電圧V2を測定する。
各電池1・1・・・に対するエージング後の端子間電圧V2は、エージング開始時点(即ち、充電完了時点)から起算して1日のエージング期間が経過するごとに、精密電圧測定装置13によって測定される。つまり、各電池1・1・・・に対して、それぞれ複数回の端子間電圧V2の測定を行う。そして、エージング期間が所定の日数(例えば、10日間)を経過するまで、各電池1・1・・・に対する端子間電圧V2の測定を継続する。
これにより、データ処理装置14によって、各電池1・1・・・の自己放電特性(図3参照)に係るデータを取得することができる。尚、端子間電圧V2を測定する時間間隔を短くして、さらに多くのタイミングで端子間電圧V2を測定することによって、各電池1・1・・・について、より詳細な自己放電特性に係るデータを取得することも可能である。
そして各電池1・1・・・は、精密電圧測定装置13によって、所定のエージング期間が経過するごとに、端子間電圧V2が測定される。尚、各電池1・1・・・の端子間電圧V2は、データ処理装置14によってそれぞれ個別に確認することができる。
そして、各電池1・1・・・について、精密電圧測定装置13によって測定したエージング前の端子間電圧V1とエージング後の端子間電圧V2から、データ処理装置14によって、その差(即ち、V1−V2の値)を求める。このようにして求められる値を各電池1・1・・・の電圧降下量ΔVとして規定している。
そして、所定のエージング期間が経過した後の電圧降下量ΔVの値に基づいて、各電池1・1・・・が良品であるか、あるいは不良品であるかの判定を行っている。本実施態様では、各電池1・1・・・のエージング期間が9日経過した後の電圧降下量ΔVの値を、各電池1・1・・・の良否判定に用いている。
各電池1・1・・・の自己放電特性を模式的にグラフ化すると、図3に示すようなグラフとなる。
図3に示す如く、データ処理装置14による判定では、検査ロットにおける所定のエージング期間経過後の電圧降下量ΔVの中央値(メジアン)を算出し、このメジアンを良品基準値として設定する。そして、各電池1・1・・・の所定のエージング期間経過後の電圧降下量ΔVが、この良品基準値(メジアン)を中心とする良品閾値dで規定される一定幅2dの範囲に包含されるか否かを検出することによって、データ処理装置14による良品・不良品の判定が行われる。
従来は、充電ロットを検査ロットとしていたため、充電ロットごとに良品・不良品の判定を行っていたが、検査ロットにおける電圧降下量ΔVのばらつきが大きくなってしまう場合があり、良品・不良品の判定精度が低下するという問題があった。この電圧降下量ΔVのばらつきは、充電ロットを形成する各電池1・1・・・の製造ロットにばらつきがあることに起因していた。
言い換えれば、電圧降下量ΔVのばらつきが小さい各電池1・1・・・によって検査ロットを形成することができれば、良品・不良品の判定精度の向上が可能であると言える。
尚、本実施態様でいう製造ロットとは、同じロットの原材料を用いて、同じ製造時期に、同じ製造ラインにおいて製造された複数の製品を、同一性のある一群の製品として扱うものとする概念である。そして、以下の説明では、説明の便宜上、製造ロットの同一性がある各製品に対して、同一のロット番号を付与している。
ここで、各電池1・1・・・の製造ロットのばらつきが電圧降下量ΔVのばらつきに及ぼす影響を確認した実験結果について、図4〜図6を用いて説明をする。
ここでは、形成条件が3通りに異なる検査ロットにおいて、それぞれ電圧降下量ΔVを測定した実験結果について説明をする。本実験における検査ロットの各形成条件(形成条件1)〜(形成条件3)は以下の通りである。尚、以降の説明において、製造ロットを識別するロット番号を示す記号は、「」で囲んで記載している。
(形成条件1)
図4に示す如く、ロット番号「a」の正極部材5およびロット番号「b1」の負極部材6からなるロット番号「c1」の捲回体3を備える各電池1・1・・・と、ロット番号「a」の正極部材5およびロット番号「b2」の負極部材6からなるロット番号「c2」の捲回体3を備える各電池1・1・・・と、を混在させて検査ロットを形成する。
(形成条件2)
図4に示す如く、ロット番号「a1」の正極部材5およびロット番号「b」の負極部材6からなるロット番号「c1」の捲回体3を備える各電池1・1・・・と、ロット番号「a2」の正極部材5およびロット番号「b」の負極部材6からなるロット番号「c2」の捲回体3を備える各電池1・1・・・と、を混在させて検査ロットを形成する。
(形成条件3)
図4に示す如く、ロット番号「a」の正極部材5およびロット番号「b」の負極部材6からなるロット番号「c」の捲回体3を備え、該捲回体3のシリアル番号が連続している各電池1a・1a・・・と、ロット番号「a」の正極部材5およびロット番号「b」の負極部材6からなるロット番号「c」の捲回体3を備え、前半の各電池1a・1a・・・に対して、捲回体3のシリアル番号が100個分ずれて連続している各電池1b・1b・・・と、を混在させて検査ロットを形成する。
尚、シリアル番号が連続している二つの捲回体3・3では、各捲回体3・3の生成に用いられる各正極部材5・5および各負極部材6・6が、各電極シート8・9において隣接する部位から切り出したものに該当することを前提としている。
次に、各形成条件(形成条件1)〜(形成条件3)によって検査ロットを形成した場合における、電圧降下量ΔVの測定結果について、図5〜図7を用いて説明をする。
まず、(形成条件1)に基づいて検査ロットを形成した場合の測定結果について、図5を用いて説明をする。
図5に示す如く、(形成条件1)に基づいて形成した検査ロットの測定結果では、自己放電特性(エージング日数と電圧降下量ΔVとの関係)を表すグラフは、二つの異なる傾向を示すデータ群(以後、図5に示すA群・B群と呼ぶ)に分かれている。
このため、(形成条件1)に基づいて形成された検査ロット(即ち、A群およびB群の全てを含む集合)では、電圧降下量ΔVのばらつきが大きくなっている。
さらに、測定結果を分析すると、各データ群の構成にはそれぞれ特徴があり、A群に含まれる各電池1・1・・・は、負極部材6の捲回体3のロット番号が全て「c1」(即ち、負極部材6のロット番号が全て「b1」)であり、また、B群に含まれる各電池1・1・・・は、捲回体3のロット番号が全て「c2」(即ち、負極部材6のロット番号が全て「b2」)であることが判明した。
即ち、(形成条件1)に係る測定結果からは、捲回体3(即ち、負極部材6)の製造ロットの差異が自己放電特性に影響を及ぼすことが判り、捲回体3(即ち、負極部材6)の製造ロットが複数混在している各電池1・1・・・によって検査ロットを形成すると、電圧降下量ΔVのばらつきが大きくなってしまうことが判る。
一方、各データ群の構成に着目すると、A群(即ち、捲回体3のロット番号が全て「c1」である各電池1・1・・・)を検査ロットの単位とするか、あるいは、B群(即ち、捲回体3のロット番号が全て「c2」である各電池1・1・・・)を検査ロットの単位とすれば、電圧降下量ΔVのばらつきを抑えられることが判る。
次に、(形成条件2)に基づいて検査ロットを形成した場合の測定結果について、図6を用いて説明をする。
図6に示す如く、(形成条件2)に基づいて形成した検査ロットの測定結果では、自己放電特性(エージング日数と電圧降下量ΔVとの関係)の測定結果を表すグラフは、二つの異なる傾向を示すデータ群(以後、図6に示すC群・D群と呼ぶ)に分かれている。
このため、(形成条件2)に基づいて形成された検査ロット(即ち、C群およびD群の全てを含む集合)では、電圧降下量ΔVのばらつきが大きくなっている。
さらに、測定結果を分析すると、各データ群の構成にはそれぞれ特徴があり、C群に含まれる各電池1・1・・・は、捲回体3のロット番号が全て「c1」(即ち、正極部材5のロット番号が全て「a1」)であり、また、D群に含まれる各電池1・1・・・は、捲回体3のロット番号が全て「c2」(即ち、正極部材5のロット番号が全て「a2」)であることが判明した。
即ち、(形成条件2)に係る測定結果からは、捲回体3(即ち、正極部材5)の製造ロットが自己放電特性に影響を及ぼすことが判り、捲回体3(即ち、正極部材5)の製造ロットが複数混在している複数の電池1・1・・・によって検査ロットを形成すると、電圧降下量ΔVのばらつきが大きくなってしまうことが判る。
一方、各データ群の構成に着目すると、C群(即ち、捲回体3のロット番号が全て「c1」である各電池1・1・・・)を検査ロットの単位とするか、あるいは、D群(即ち、捲回体3のロット番号が全て「c2」である各電池1・1・・・)を検査ロットの単位とすれば、電圧降下量ΔVのばらつきを抑えられることが判る。
そして、(形成条件1)および(形成条件2)に係る測定結果を総合して検討すると、正極部材5の製造ロット(ロット番号)が同一であり、かつ、負極部材6の製造ロット(ロット番号)が同一であることにより、製造ロット(ロット番号)が同一である各捲回体3・3・・・を有する各電池1・1・・・を層別して検査ロットを形成すれば、電圧降下量ΔVのばらつきを抑えられることが判る。
次に、(形成条件3)に基づいて検査ロットを形成した場合の測定結果について、図7を用いて説明をする。
図7に示す如く、(形成条件3)に基づいて形成した検査ロットの測定結果では、各電池1・1・・・が有する各捲回体3・3・・・の製造ロットは全て同一(ロット番号は全て「c」)であるが、自己放電特性(エージング日数と電圧降下量ΔVとの関係)の測定結果を表すグラフは、二つの異なる傾向を示すデータ群(以後、図7に示すE群・F群と呼ぶ)に分かれている。
このため、(形成条件3)に基づいて形成された検査ロット(即ち、E群およびF群の全てを含む集合)では、電圧降下量ΔVのばらつきが大きくなっている。
さらに、測定結果を分析すると、各データ群の構成にはそれぞれ特徴があり、E群に含まれる各電池1・1・・・は、電池のシリアル番号が小さい各電池1a・1a・・・であり、かつ、F群に含まれる各電池1・1・・・は、電池のシリアル番号が前半の各電池1・1・・・から100個分離間している各電池1b・1b・・・であることが判明した。
即ち、(形成条件3)に係る測定結果からは、シリアル番号が大きくかけ離れている(即ち、電池の製造タイミングが大きくかけ離れている)各電池1・1・・・が、検査ロット中に混在していると、電圧降下量ΔVの測定結果のばらつきが大きくなってしまうことが判る。
一方、各データ群の構成に着目すると、E群(即ち、電池1a・1a・・・)を検査ロットの単位とし、あるいは、F群(電池1b・1b・・・)を検査ロットの単位とすれば、電圧降下量ΔVのばらつきを抑えられることが判る。
また、(形成条件1)〜(形成条件3)に係る測定結果を総合して検討すると、捲回体3の製造ロットが同一である(即ち、正極部材5のロット番号が同一であって、かつ、負極部材6のロット番号が同一である)各電池1・1・・・によって検査ロットを形成したとしても、電圧降下量ΔVのばらつきを抑えることができない場合があることが判る。
このような場合には、さらに各部材5・6の製造ロットの同一性の判断において、各部材5・6が、各電極シート8・9のどの部位から切り出したものであるかを識別する情報(以下、切り出し位置情報と呼ぶ)を用いて、切り出し位置情報の近似性を考慮して、各部材5・6の製造ロットの同一性を判定し、その上で各捲回体3・3・・・の製造ロットが同一である各電池1・1・・・を層別して検査ロットを形成することによって、電圧降下量ΔVのばらつきが抑えられることが判る。
本発明に係る電池の検査方法では、このような実験結果を踏まえて、各電池1・1・・・の製造条件に係る情報を用いて、各電池1・1・・・を層別し、製造ロットの同一性を有する複数の電池1・1・・・によって検査ロットを形成することによって、検査ロットにおける各電池1・1・・・の電圧降下量ΔVのばらつきを抑えた点に特徴を有している。以下、各電池1・1・・・を層別する方法について、実施態様を示しながら具体的に説明をする。
次に、本発明に係る電池の検査方法の第一の実施態様について、図8〜図15を用いて説明をする。
尚、本実施態様では、図9に示すように、3種類の製造ロット(ロット番号「a1」・「a2」・「a3」)に区別される正極用電極シート8・8・8から切り出した各正極部材5・5・・・と、3種類の製造ロット(ロット番号「b1」・「b2」・「b3」)に区別される負極用電極シート9・9・9から切り出した各負極部材6・6・・・とを組み合わせて生成された各捲回体3・3・・・を備える各電池1・1・・・について、良否判定を行う場合を例示する。
(電圧降下量測定工程)
図8に示す如く、本発明に係る電池の検査方法の第一の実施態様では、まず、検査対象となる全ての電池1・1・・・について、電圧降下量ΔVの測定を行う(STEP−1)。
この電圧降下量ΔVの測定は、精密電圧測定装置13によって、充放電装置12に接続可能な充電単位(充電ロット)ごとに行われるが(図2参照)、この充電ロットは、検査ロットを形成する各電池1・1・・・を層別する際に必ずしも考慮する必要がない。尚、検査ロットを形成する各電池1・1・・・を層別する際に、充電ロットを考慮することも可能である。
そして、精密電圧測定装置13による電圧降下量ΔVの測定結果は、データ処理装置14に送られる。そして、図10に示すように、データ処理装置14の記憶部14aにおいて、電圧降下量ΔVの測定結果を、各電池1・1・・・のシリアル番号に関連付けて記憶しておく。
また、記憶部14aには、各電池1・1・・・の製造条件等の各種情報を予め記憶しておく。具体的には、図10に示す如く、記憶部14aには、捲回体3の製造ロット情報を各電池1・1・・・のシリアル番号に関連付けて予め記憶している。さらに、捲回体3の製造ロット情報の下位情報として、正極部材5の製造ロット情報、負極部材6の製造ロット情報、捲回体の生成に使用された捲回装置の情報、等を記憶している。
さらに、記憶部14aには、良品基準値に対する管理幅である良品閾値dを予め設定し記憶しておく。この良品閾値dは、全ての検査ロットに対する共通の値として用いられる。
尚、本実施態様では、正極部材5の製造ロットの同一性は、同じ製造ロットの正極用電極シート8から切り出した各正極部材5・5・・・であれば、製造ロットが同一(即ち、同じロット番号を付与する)であり、負極部材6の製造ロットの同一性は、同じ製造ロットの負極用電極シート9から切り出した各負極部材6・6・・・であれば、製造ロットが同一である(即ち、同じロット番号を付与する)ものとしている。
(検査ロット形成工程)
次に、図8に示す如く、データ処理装置14によって、各電池1・1・・・のシリアル番号に対応する情報に基づいて、各電池1・1・・・の層別を行う(STEP−2)。
本実施態様では、図11(a)に示すように、各正極部材5・5・・・および各負極部材6・6・・・のロット番号の組合せが同一である各捲回体3・3・・・によって層別して、検査ロットを形成する。本実施態様では、各捲回体3・3・・・のロット番号が「c1」〜「c5」の5種類となるため、図12に示すように、各電池1・1・・・を、5種類に層別して、5個の検査ロットを形成することができる。
即ち、本発明に係る電池の検査方法の第一の実施態様においては、同一の製造ロットである複数の電池1・1・・・によって検査ロットを形成する工程において、同一の製造ロットである複数の電池1・1・・・を、同一の正極用電極シート8から切り出した同一の製造ロットである正極部材5と、同一の負極用電極シート9から切り出した同一の製造ロットである負極部材6と、を組合せて生成された捲回体3を備える電池1ごとにさらに層別するものである。
これにより、検査ロットにおける各電池1・1・・・の電圧降下量ΔVのばらつきを確実に抑えることができる。
またここで、検査ロットを形成する各電池1・1・・・の電圧降下量ΔVのメジアン(中央値)を検出して、このメジアンに対する各電池1・1・・・の電圧降下量ΔVのばらつきσを算出する。この算出結果は、図10に示すように、データ処理装置14の記憶部14aにおいて、各電池1・1・・・のシリアル番号に関連付けて記憶しておく。
そして、検査ロットを形成する各電池1・1・・・のうち、ばらつきσの算出結果が、所定の閾値を越えているものについては、検査ロットから除外するようにしている。これにより、最終的な検査ロットを確定する。
また、当該検査ロットから除外された各電池1・1・・・については、データ処理装置14によって、その除外されたもの同士で検査ロットを構成することが可能であるか否かの判断や、他の検査ロットに統合することが可能であるか否かの判断等がなされる。
即ち、本発明に係る電池の検査方法の第二の実施態様においては、同一の製造ロットである複数の電池1・1・・・によって検査ロットを形成する工程において、同一の製造ロットである複数の電池1・1・・・を、電圧降下量ΔVのばらつきσによってさらに層別するものである。
これにより、より精度の良い良品基準値を設定することができる。
(良品基準設定工程)
次に、図8に示す如く、検査ロットが形成されると、さらにデータ処理装置14によって、当該検査ロットに含まれる各電池1・1・・・の電圧降下量ΔVの測定結果を用いて、良品基準値を設定する(STEP−3)。
具体的には、検査ロットに含まれる各電池1・1・・・の電圧降下量ΔVのメジアン(中央値)を算出して、このメジアンの値を当該検査ロットの良品基準値として設定する。
(判定工程)
そして、図8に示す如く、設定した良品基準値と、予め設定しておいた良品閾値dに基づいて、各電池1・1・・・の電圧降下量ΔVから、各電池1・1・・・が良品であるか、あるいは、不良品であるかの判定を行う(STEP−4)。
具体的には、所定のエージング期間経過後において、良品基準値と電圧降下量ΔVの差が、良品閾値d未満であれば、当該電池1は良品であるとの判定がなされ、良品基準値と電圧降下量ΔVの差が、良品閾値dを越えていれば、当該電池1は不良品であるとの判定がなされる。そして、この判定結果を、データ処理装置14の記憶部14aにおいて、各電池1・1・・・のシリアル番号に関連付けて記憶しておく。
そして、このような各電池1・1・・・に対する良否判定を、検査ロットごとに行って、最終的に全ての電池1・1・・・に対して、良否判定を行い、各電池1・1・・・に対する一連の検査を終了する。
即ち、本発明に係る電池の検査方法の第一の実施態様においては、複数の電池1・1・・・によって検査ロットを形成し、該検査ロットを形成する複数の電池1・1・・・のそれぞれについて、エージング前とエージング後の端子間電圧V1・V2を測定して、自己放電による電圧降下量ΔVを算出する工程と、検査ロットごとに、複数の電池1・1・・・の電圧降下量ΔVの算出結果に基づいて、電池1が良品であるか否かを判定するための電圧降下量ΔVに対する基準値となる良品基準値を設定する工程と、複数の電池1・1・・・のそれぞれについて、良品基準値と電圧降下量ΔVとの差分を算出し、該差分が良品閾値dを越えている電池1を不良品と判定する工程と、を備える電池の検査方法であって、複数の電池1・1・・・を製造ロットによって層別し、同一の製造ロットである複数の電池1・1・・・によって検査ロットを形成する工程を備えるものである。
これにより、検査ロットにおける各電池1・1・・・の測定結果のばらつきを抑えることができ、精度の良い良品基準値を設定することができる。また、電池1に対する良品および不良品の判定における誤判定の発生を抑えることができる。
また、本発明に係る電池の検査方法の第一の実施態様では、さらに捲回体3を生成する際に用いられる捲回装置の同一性まで考慮して、捲回体3の製造ロットの同一性を判断することも可能である。
即ち、製造ロットが同一である各正極部材5・5・・・と、製造ロットが同一である各負極部材6・6・・・と、を組合せて生成された捲回体3であっても、捲回体3を生成する際に用いられた捲回装置が異なっていれば、製造ロットが異なる捲回体3として取り扱うことが可能である。
例えば、図10に示す如く、各電池1・1・・・のシリアル番号に関連付けて、捲回体3を生成した捲回装置の情報を予め記憶しておき、この情報を活用することによって捲回体3の製造ロット情報の層別をさらに細分化することができる。
つまり、図11(b)に示す如く、捲回体3を生成する捲回装置として、捲回装置Xと捲回装置Yが存在している場合には、この使用した捲回装置の差異まで考慮して、捲回体3の製造ロットの同一性を判断することができる。
そして、使用した捲回装置の同一性を考慮した上で、各捲回体3・3・・・の製造ロットが同一である各電池1・1・・・を層別して、検査ロットを形成する。この場合、図11(b)に示すように、各捲回体3・3・・・のロット番号が「c1」〜「c10」の10種類となるため、各電池1・1・・・を、10種類に層別して、10個の検査ロットを形成することができる。
即ち、本発明に係る電池の検査方法の第一の実施態様においては、正極部材5と、負極部材6と、を組合せて生成された捲回体3を備える電池1を、捲回体3を生成する捲回装置が同一である電池1ごとにさらに層別するものである。
これにより、検査ロットにおける各電池の電圧降下量ΔVのばらつきをより確実に抑えることができる。
尚、本実施態様において示す記憶部14aに記憶される事項は、例示であり、その他の種々の情報(例えば、捲回装置を操作したオペレータの識別情報等)をさらに電池1のシリアル番号に関連付けて記憶させることが可能である。また、その他の種々の情報を用いて、各電池1をさらに層別することも可能である。
またさらに、正極用電極シート8および負極用電極シート9がスリット加工して使用する態様であったり、あるいは、多条塗工される態様であったりする場合には、スリット加工後の分割された各電極シート8・9の同一性や塗工条の同一性まで考慮して、捲回体3の製造ロットの同一性を判断することも可能である。
即ち、同じ製造ロットの正極用電極シート8から切り出した各正極部材5・5・・・であって、スリット加工後の分割された同じ正極用電極シート8から切り出した各正極部材5・5・・・であれば、製造ロットが同一であるとして取り扱い、同様に、同じ製造ロットの負極用電極シート9から切り出した各負極部材6・6・・・であって、スリット加工後の分割された同じ負極用電極シート9から切り出した負極部材6であれば、製造ロットが同一であるとして取り扱うことができる。
例えば、図14(a)に示す如く、データ処理装置14の記憶部14aにおいて、各電池1・1・・・のシリアル番号に関連付けて、正極部材5および負極部材6の製造ロット情報を記憶させているが、さらにこの下位情報として、各部材5・6が、スリット加工された分割後のどの電極シートから切り出したものであるかを示す情報(以下、スリット加工情報と呼ぶ)を予め記憶しておく。このように、スリット加工情報の同一性まで考慮することによって、捲回体3の製造ロット情報の層別をさらに細分化することができる。
本実施態様では、図13(a)に示す如く、各正極用電極シート8・8・8の製造ロットを、スリット加工情報によってさらに区別して、各正極部材5・5・・・にロット番号を付与する。また、各負極用電極シート9・9・9の製造ロットを、スリット加工情報によってさらに区別して、各負極部材6・6・・・にロット番号を付与する。
するとこの場合、図15に示す如く、ロット番号が「a1」・「a2」・「a3」である正極用電極シート8・8・8をスリット加工した後に切り出した各正極部材5・5・・・のロット番号は、例えば、「a11」・「a12」・「a13」・「a21」・「a22」・「a23」・「a31」・「a32」・「a33」の9種類に区別される。また、ロット番号が「b1」・「b2」・「b3」である負極用電極シート9・9・9をスリット加工した後に切り出した各負極部材6・6・・・のロット番号は、例えば、「b11」・「b12」・「b13」・「b21」・「b22」・「b23」・「b31」・「b32」・「b33」の9種類に区別される。
そして、スリット加工後の各電極シート8・9の同一性を考慮した上で、各捲回体3・3・・・の製造ロットが同一である各電池1・1・・・を層別することによって、検査ロットを形成する。この場合、図15に示すように、各捲回体3・3・・・のロット番号が「c1」〜「c17」の17種類となるため、各電池1・1・・・を、17種類に層別して、17個の検査ロットを形成することができる。
即ち、本発明に係る電池の検査方法の第一の実施態様においては、正極用電極シート8および負極用電極シート9がスリット加工される場合において、同一の製造ロットである複数の電池1・1・・・を、スリット加工後において同一の正極用電極シート8から切り出した正極部材5と、スリット加工後において同一の負極用電極シート9から切り出した負極部材6と、を組合せて生成された捲回体3を備える電池1ごとにさらに層別するものである。
これにより、検査ロットにおける各電池の電圧降下量ΔVのばらつきを確実に抑えることができる。
また、同じ正極用電極シート8から切り出した各正極部材5・5・・・であって、同じ塗工条から切り出した各正極部材5・5・・・を、製造ロットが同一であるものとし、同様に、同じ負極用電極シート9から切り出した各負極部材6・6・・・であって、同じ塗工条から切り出した各負極部材6・6・・・を、製造ロットが同一であるものとして取り扱うこともできる。
例えば、図14(b)に示す如く、データ処理装置14の記憶部14aにおいて、各電池1・1・・・のシリアル番号に関連付けて、正極部材5および負極部材6の製造ロット情報を記憶させているが、さらにこの下位情報として、各部材5・6が、どの塗工条から切り出したものであるかを示す情報(以下、塗工条情報と呼ぶ)を予め記憶しておく。このように、塗工条情報の同一性を考慮することによって、捲回体3の製造ロット情報の層別をさらに細分化することができる。
本実施態様では、図13(b)に示す如く、各正極用電極シート8・8・8の製造ロットを、塗工条情報によってさらに区別して、各正極部材5・5・・・にロット番号を付与する。また、各負極用電極シート9・9・9の製造ロットを、塗工条情報によってさらに区別して、各正極部材5・5・・・にロット番号を付与する。
するとこの場合、ロット番号が「a1」・「a2」・「a3」である正極用電極シート8・8・8の各塗工条から切り出した正極部材5のロット番号は、例えば、「a11」・「a12」・「a13」・「a21」・「a22」・「a23」・「a31」・「a32」・「a33」の9種類に区別される。また、ロット番号が「b1」・「b2」・「b3」である負極用電極シート9・9・9の各塗工条から切り出した負極部材6のロット番号は、例えば、「b11」・「b12」・「b13」・「b21」・「b22」・「b23」・「b31」・「b32」・「b33」の9種類に区別される。
そして、塗工条情報の同一性を考慮した上で、各捲回体3・3・・・の製造ロットが同一である各電池1・1・・・を層別することによって、検査ロットを形成する。この場合、図15に示すように、各捲回体3・3・・・のロット番号が「c1」〜「c17」の17種類となるため、各電池1・1・・・を、17種類に層別して、17個の検査ロットを形成することができる。
即ち、本発明に係る電池の検査方法の第一の実施態様においては、正極用電極シート8および前記負極用電極シート9における電極合剤が多条塗工される場合において、同一の製造ロットである複数の電池1・1・・・を、同一の正極用電極シート8における同一の塗工条から切り出した正極部材5と、同一の負極用電極シートにおける同一の塗工条から切り出した負極部材6と、を組合せて生成された捲回体3を備える電池1ごとにさらに層別するものである。
これにより、検査ロットにおける各電池1・1・・・の電圧降下量ΔVのばらつきを確実に抑えることができる。
次に、本発明に係る電池の検査方法の第二の実施態様について、図16〜図20を用いて説明をする。
尚、本実施態様では、図17に示すように、3種類の製造ロット(ロット番号「a1」・「a2」・「a3」)に区別される正極用電極シート8・8・8から切り出した各正極部材5・5・・・と、3種類の製造ロット(ロット番号「b1」・「b2」・「b3」)に区別される負極用電極シート9・9・9から切り出した各負極部材6・6・・・とを組み合わせて生成された各捲回体3・3・・・を備える各電池1・1・・・について、良否判定を行う場合を例示する。
(電圧降下量測定工程)
図16に示す如く、本発明に係る電池の検査方法の第二の実施態様では、まず、検査対象となる全ての電池1・1・・・について、電圧降下量ΔVの測定を行う(STEP−1)。
この電圧降下量ΔVの測定は、第一の実施態様と同様に行われる(図2参照)。
そして、精密電圧測定装置13による電圧降下量ΔVの測定結果は、データ処理装置14に送られる。そして、図18に示すように、データ処理装置14の記憶部14aにおいて、電圧降下量ΔVの測定結果を、各電池1・1・・・のシリアル番号に関連付けて記憶しておく。
また、記憶部14aには、各電池1・1・・・の製造条件等の各種情報を予め記憶しておく。記憶部14aには、捲回体3の製造ロット情報を各電池1・1・・・のシリアル番号に関連付けて予め記憶している。さらに、捲回体3の製造ロット情報の下位情報として、正極部材5の製造ロット情報、負極部材6の製造ロット情報、捲回体の生成に使用された捲回装置の情報、等を記憶している。
そして、本発明に係る電池の検査方法の第二の実施態様では、正極部材5の製造ロット情報、負極部材6の製造ロット情報、の下位情報をさらに記憶しておく点が、第一の実施態様と異なっている。
具体的には、図18に示す如く、正極部材5の製造ロット情報および負極部材6の製造ロット情報には、その下位情報としてそれぞれに対する切り出し位置情報をさらに記憶している。
尚、本実施態様では、各正極部材5・5・・・は、同じ製造ロットの正極用電極シート8から切り出した各正極部材5・5・・・であって、かつ、各切り出し位置情報が所定の条件を満たす場合に、製造ロットが同一であるものとし、また同様に、各負極部材6・6・・・は、同じ製造ロットの負極用電極シート9から切り出した各負極部材6・6・・・であって、かつ、各切り出し位置情報が所定の条件を満たす場合に、製造ロットが同一であるものとして取り扱うようにしている。
そして、切り出し位置情報を考慮して正極部材5および負極部材6の製造ロットの同一性を判断した上で、捲回体3の同一性を判断している。
ここで、切り出し位置情報の同一性の判断方法について説明をする。
図17に示す如く、各電極シート8・9を一定の長さLに分割する。そして、切り出し位置が、長さLに分割された同じ範囲内にある場合には、切り出し位置情報の同一性があるものとして判断している。
具体的には、本実施態様では、各正極用電極シート8・8・8を、一定の長さLに分割し、この分割単位でさらに製造ロットを区別して、各正極部材5・5・・・にロット番号を付与する。また、各負極用電極シート9・9・9を、一定の長さLに分割し、この分割単位でさらに製造ロットを区別して、各正極部材5・5・・・にロット番号を付与する。
するとこの場合、正極部材5のロット番号は、「a11」・「a12」・「a13」・「a21」・「a22」・「a23」・「a31」・「a32」・「a33」の9種類に区別され、負極部材6のロット番号は、「b11」・「b12」・「b13」・「b21」・「b22」・「b23」・「b31」・「b32」・「b33」の9種類に区別される。
尚、一定長さLで分割して製造ロットを区別することは、1個の電池1に使用される各部材5・6の長さは一定であるから、連続するシリアル番号が付される各電池1・1・・・について、シリアル番号の連続する個数で区別する(例えば、シリアル番号1〜20までを一区切りとする)のと同じ意味である。
(検査ロット設定工程)
次に、図16に示す如く、データ処理装置14によって、各電池1・1・・・のシリアル番号に対応する情報に基づいて、各電池1・1・・・の層別を行う(STEP−2)。本実施態様では、図19に示す如く、各捲回体3・3・・・の製造ロットによって層別して、捲回体3の製造ロットが同一である各電池1・1・・・によって、検査ロットを形成する。そして、本実施態様では、各捲回体3・3・・・のロット番号が「c1」〜「c17」の17種類となるため、各電池1・1・・・を、17種類に層別して、17個の検査ロットを形成している。
即ち、本発明に係る電池の検査方法の第二の実施態様においては、同一の製造ロットである複数の電池1・1・・・によって検査ロットを形成する工程において、同一の製造ロットである複数の電池1・1・・・を、同一の正極用電極シート8から切り出した同一の製造ロットである正極部材と、同一の負極用電極シート9から切り出した同一の製造ロットである負極部材6と、を組合せて生成された捲回体3を備える電池1ごとにさらに層別するものである。
これにより、検査ロットにおける各電池1・1・・・の電圧降下量ΔVのばらつきを確実に抑えることができる。
また、本発明に係る電池の検査方法の第二の実施態様においては、正極部材5と、負極部材6と、を組合せて生成された捲回体3を備える電池1を、同一の正極用電極シート8において、その長さ方向に対して所定の長さL以下に区切られた範囲内から切り出した正極部材5と、同一の負極用電極シート9において、その長さ方向に対して所定の長さL以下で区切られた範囲内から切り出した負極部材6と、を組合せて生成された捲回体3を備える電池1ごとにさらに層別するものである。
これにより、検査ロットにおける各電池1・1・・・の測定結果のばらつきを確実に抑えることができる。
またここで、検査ロットを形成する各電池1・1・・・の電圧降下量ΔVのメジアン(中央値)を検出して、このメジアンに対する各電池1・1・・・の電圧降下量ΔVのばらつきσを算出する。この算出結果は、図18に示すように、データ処理装置14の記憶部14aにおいて、各電池1・1・・・のシリアル番号に関連付けて記憶しておく。
そして、検査ロットを形成する各電池1・1・・・のうち、ばらつきσの算出結果が、所定の閾値を越えているものについては、検査ロットから除外するようにしている。これにより、最終的な検査ロットを確定する。
また、当該検査ロットから除外された各電池1・1・・・については、データ処理装置14によって、その除外されたもの同士で検査ロットを構成することが可能であるか否かの判断や、他の検査ロットに統合することが可能であるか否かの判断等がなされる。
即ち、本発明に係る電池の検査方法の第二の実施態様においては、同一の製造ロットである複数の電池1・1・・・によって検査ロットを形成する工程において、同一の製造ロットである複数の電池1・1・・・を、電圧降下量ΔVのばらつきσによってさらに層別するものである。
これにより、より精度の良い良品基準値を設定することができる。
(良品基準設定工程)
次に、図16に示す如く、検査ロットが形成されると、さらにデータ処理装置14によって、当該検査ロットに含まれる各電池1・1・・・の電圧降下量ΔVの測定結果を用いて、良品基準値を設定する(STEP−3)。
具体的には、検査ロットに含まれる各電池1・1・・・の電圧降下量ΔVのメジアン(中央値)を検出して、このメジアンの値を当該検査ロットの良品基準値として設定する。
(判定工程)
そして、図16に示す如く、設定した良品基準値と、予め設定しておいた良品閾値dに基づいて、各電池1・1・・・の電圧降下量ΔVから、各電池1・1・・・が良品であるか、あるいは、不良品であるかの判定を行う(STEP−4)。
具体的には、所定のエージング期間経過後において、良品基準値と電圧降下量ΔVの差が、良品閾値d未満であれば、当該電池1は良品であるとの判定がなされ、良品基準値と電圧降下量ΔVの差が、良品閾値dを越えていれば、当該電池1は不良品であるとの判定がなされる。そして、この判定結果を、データ処理装置14の記憶部14aにおいて、各電池1・1・・・のシリアル番号に関連付けて記憶しておく。
そして、このような各電池1・1・・・に対する良否判定を、検査ロットごとに行って、最終的に全ての電池1・1・・・に対して、良否判定を行い、各電池1・1・・・に対する一連の検査を終了する。
即ち、本発明に係る電池の検査方法の第二の実施態様においては、複数の電池1・1・・・によって検査ロットを形成し、該検査ロットを形成する複数の電池1・1・・・のそれぞれについて、エージング前とエージング後の端子間電圧V1・V2を測定して、自己放電による電圧降下量ΔVを算出する工程と、検査ロットごとに、複数の電池1・1・・・の電圧降下量ΔVの算出結果に基づいて、電池1が良品であるか否かを判定するための電圧降下量ΔVに対する基準値となる良品基準値を設定する工程と、複数の電池1・1・・・のそれぞれについて、良品基準値と電圧降下量ΔVとの差分を算出し、該差分が良品閾値dを越えている電池1を不良品と判定する工程と、を備える電池の検査方法であって、複数の電池1・1・・・を製造ロットによって層別し、同一の製造ロットである複数の電池1・1・・・によって検査ロットを形成する工程を備えるものである。
これにより、検査ロットにおける各電池1・1・・・の測定結果のばらつきを抑えることができ、精度の良い良品基準値を設定することができる。また、電池1に対する良品および不良品の判定における誤判定の発生を抑えることができる。
また、図20(a)・(b)に示す如く、本第二の実施態様においても、第一の実施態様と同様に、正極用電極シート8および負極用電極シート9がスリット加工して使用する態様であったり、あるいは、多条塗工される態様であったりする場合には、データ処理装置14の記憶部14aにおいて、各電池1・1・・・のシリアル番号に関連付けて、各部材5・6のスリット加工情報や塗工条情報を予め記憶してことが可能である。これにより、さらにスリット加工後の各電極シートの同一性や塗工条の同一性まで考慮して、捲回体3の製造ロットの同一性を判断することができる。
即ち、本発明に係る電池の検査方法の第二の実施態様においては、正極用電極シート8および前記負極用電極シート9における電極合剤が多条塗工される場合において、同一の製造ロットである複数の電池1・1・・・を、同一の正極用電極シート8における同一の塗工条から切り出した正極部材5と、同一の負極用電極シートにおける同一の塗工条から切り出した負極部材6と、を組合せて生成された捲回体3を備える電池1ごとにさらに層別するものである。
これにより、検査ロットにおける各電池1・1・・・の電圧降下量ΔVのばらつきを確実に抑えることができる。
また、本発明に係る電池の検査方法の第二の実施態様においては、正極用電極シート8および負極用電極シート9がスリット加工される場合において、同一の製造ロットである複数の電池1・1・・・を、スリット加工後において同一の正極用電極シート8から切り出した正極部材5と、スリット加工後において同一の負極用電極シート9から切り出した負極部材6と、を組合せて生成された捲回体3を備える電池1ごとにさらに層別するものである。
これにより、検査ロットにおける各電池の電圧降下量ΔVのばらつきを確実に抑えることができる。
またさらに、本第二の実施態様においても、第一の実施態様と同様に、さらに捲回体3を生成する際に用いられる捲回装置の同一性まで考慮して、捲回体3の製造ロットの同一性を判断することが可能である。
即ち、本発明に係る電池の検査方法の第二の実施態様においては、正極部材5と、負極部材6と、を組合せて生成された捲回体3を備える電池1を、捲回体3を生成する捲回装置が同一である電池1ごとにさらに層別するものである。
これにより、検査ロットにおける各電池1・1・・・の電圧降下量ΔVのばらつきをより確実に抑えることができる。
尚、本実施態様において示す記憶部14aに記憶される事項は、例示であり、その他の種々の情報(例えば、捲回装置を操作したオペレータの識別情報等)をさらに電池1のシリアル番号に関連付けて記憶させることは可能である。また、その他の種々の情報を用いて、各電池1をさらに層別することも可能である。
ここで、各電池1・1・・を層別する方法のさらに具体的な事例について説明をする。
正極用電極シート8および負極用電極シート9は、シート状の基材に正極用および負極用の活物質を含む電極合剤を塗工して生成するものであるため、シートの長さ方向において、電極合剤の塗工厚みに変動が生じてしまう。
このため、各電極シート8・9の長さ方向に対する端部からの距離が異なっている二箇所の部位を観察すると、その二箇所の離間距離がより小さいほど、各部位における塗工厚みのばらつきが小さくなり、また、その二箇所の離間距離がより大きいほど、各部位における塗工厚みのばらつきが大きくなる傾向がある。
また、正極用電極シート8および負極用電極シート9に対する電極合剤のコーティング量が少ないほど、その電極合剤の塗工厚みの変動が、電池の品質のばらつきに与える影響が大きくなることが判明している。
本発明に係る電池の検査方法の第二の実施態様で示したように、各電極シート8・9のより近接した部位から切り出した各部材5・6を組み合わせて生成された各捲回体3・3・・・を備える各電池1・1・・・によって検査ロットを形成すれば、電圧降下量ΔVのばらつきをより小さく抑えることができるが、この効果は、電極合剤のコーティング量がより少量であるほど、顕著に現れる。
ここでは、電極合剤のコーティング量が少量である場合として、正極用電極シート8における電極合剤の片面コーティング量が、2.5mg/cm以上、15.0mg/cm以下であり、かつ、前記負極用電極シート9における電極合剤の片面コーティング量が、1.5mg/cm以上、10.0mg/cm以下である場合を想定する。
そして、このような条件の各電極用シート8・9から切り出した各正極部材5・5・・・および各負極部材6・6・・・から生成される各捲回体3・3・・・を備える各電池1・1・・・に対する実験結果からは、各電極シート8・9を、1250m以下の長さに分割し、この分割単位でさらに製造ロットを区別して、各正極部材5・5・・・および各負極部材6・6・・・にロット番号を付与することが望ましいことが判明した。これにより、電極合剤のコーティング量が少量である条件下であっても、各電池1・1・・・における電圧降下量ΔVのばらつきを抑えることができ、適切な検査ロットを形成することができる。
また、さらに望ましくは、各電極シート8・9を、500m以下の長さに分割し、この分割単位でさらに製造ロットを区別して、各正極部材5・5・・・および各負極部材6・6・・・にロット番号を付与することが望ましいことが判明した。この分割単位でさらに製造ロットを区別するのがよい。これにより、電極合剤のコーティング量が少量である条件下であっても、各電池1・1・・・における電圧降下量ΔVのばらつきを確実に抑えることができ、適切な検査ロットを確実に形成することができる。
即ち、本発明に係る電池の検査方法の第二の実施態様においては、正極用電極シート8における電極合剤の片面コーティング量が、2.5mg/cm以上、15.0mg/cm以下である場合において、かつ、負極用電極シート9における電極合剤の片面コーティング量が、1.5mg/cm以上、10.0mg/cm以下である場合において、同一の正極用電極シート8において、その長さ方向に対して1250m以下で区切られる範囲内から切り出した正極部材5と、同一の負極用電極シート9において、その長さ方向に対して1250m以下で区切られる範囲内から切り出した負極部材6と、を組合せて生成された捲回体3を備える電池1ごとにさらに層別するものである。
これにより、検査ロットにおける各電池1・1・・・の電圧降下量ΔVのばらつきをより確実に抑えることができる。
1 電池
3 捲回体
5 正極部材
6 負極部材
8 正極用電極シート
9 負極用電極シート
12 充放電装置
13 精密電圧測定装置
14 データ処理装置

Claims (7)

  1. 複数の電池によって検査ロットを形成し、該検査ロットを形成する前記複数の電池のそれぞれについて、エージング前とエージング後の端子間電圧を測定して、自己放電による電圧降下量を算出する工程と、
    前記検査ロットごとに、前記複数の電池の電圧降下量の算出結果に基づいて、電池が良品であるか否かを判定するための前記電圧降下量に対する基準値となる良品基準値を設定する工程と、
    前記複数の電池のそれぞれについて、前記良品基準値と前記電圧降下量との差分を算出し、該差分が所定の閾値を越えている電池を不良品と判定する工程と、
    を備える電池の検査方法であって、
    前記複数の電池を製造ロットによって層別し、同一の製造ロットである複数の電池によって前記検査ロットを形成する工程を備える、
    ことを特徴とする電池の検査方法。
  2. 前記同一の製造ロットである複数の電池によって前記検査ロットを形成する工程において、
    前記同一の製造ロットである複数の電池を、
    前記電圧降下量のばらつきによってさらに層別する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電池の検査方法。
  3. 前記同一の製造ロットである複数の電池によって前記検査ロットを形成する工程において、
    前記同一の製造ロットである複数の電池を、
    同一の正極用電極シートから切り出した同一の製造ロットである正極部材と、
    同一の負極用電極シートから切り出した同一の製造ロットである負極部材と、
    を組合せて生成された捲回体を備える電池ごとにさらに層別する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電池の検査方法。
  4. 前記正極部材と、前記負極部材と、を組合せて生成された前記捲回体を備える電池を、
    前記同一の正極用電極シートにおいて、その長さ方向に対して所定の長さ以下に区切られた範囲内から切り出した正極部材と、
    前記同一の負極用電極シートにおいて、その長さ方向に対して所定の長さ以下で区切られた範囲内から切り出した負極部材と、
    を組合せて生成された捲回体を備える電池ごとにさらに層別する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の電池の検査方法。
  5. 前記正極部材と、前記負極部材と、を組合せて生成された前記捲回体を備える電池を、
    前記捲回体を生成する捲回装置が同一である電池ごとにさらに層別する、
    ことを特徴とする請求項3〜請求項4のいずれか一項に記載の電池の検査方法。
  6. 前記正極用電極シートおよび前記負極用電極シートにおける電極合剤が多条塗工される場合において、
    前記同一の製造ロットである複数の電池を、
    前記同一の正極用電極シートにおける同一の塗工条から切り出した正極部材と、
    前記同一の負極用電極シートにおける同一の塗工条から切り出した負極部材と、
    を組合せて生成された捲回体を備える電池ごとにさらに層別する、
    ことを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか一項に記載の電池の検査方法。
  7. 前記正極用電極シートおよび前記負極用電極シートがスリット加工される場合において、
    前記同一の製造ロットである複数の電池を、
    スリット加工後において同一の正極用電極シートから切り出した正極部材と、
    スリット加工後において同一の負極用電極シートから切り出した負極部材と、
    を組合せて生成された捲回体を備える電池ごとにさらに層別する、
    ことを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか一項に記載の電池の検査方法。
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