JP2011017615A - 白色干渉法による管内面の形状測定装置及び方法 - Google Patents

白色干渉法による管内面の形状測定装置及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】白色干渉法を用いた非接触測定器において、長さが1メートル以上あるくびれ形状を持つような細い管内の内面形状をミクロンオーダの高精度で計測できる測定方法及び装置を提供する。
【解決手段】白色光源3を参照光と測定光に分割して参照光を参照光路長スキャナ部7に送り測定光をセンサー部8に送る光カプラ4と、参照光路長スキャナ部から返った参照光とセンサー部から返った測定光の白色干渉を検出する光検出器5とからなり、測定対象の細管内に通した透明管内でセンサー部を移動させることで、透明管を透過する測定光により非接触で前記細管の内面形状を測定することを特徴とする白色干渉法による管内面の形状測定装置1の構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、白色干渉法(低コヒーレンス干渉法)測長器を用いた非接触寸法測定装置において、細い管状の内面を測定する技術に関する。
干渉法は、複数の波を干渉させるとき、波長の整数倍に近付くと強め合い、その中間に近付くにつれ弱め合うことを利用して、波長や位相差を測定する技術である。
尚、低コヒーレンス干渉法は、コヒーレンス長(干渉縞を得ることの出来る最大の光路差)の短い白色光源を用いる手法で、微小距離の測定や、物体の微細な構造や形状を計測することができる。
図6は、本発明である白色干渉法による管内面の形状測定で用いている白色干渉測長技術の原理を示す図である。上段は白色干渉法13の装置構成であり、下段は白色干渉法13のインターフェログラム(干渉波形)14を表したものである。
白色光源13aから白色光13bを照射し、白色光13bをハーフミラー13cで参照光13dと測定光13eに分ける。尚、ハーフミラー13cは、反射光と透過光の強さがほぼ1:1のビームスプリッターである。
ハーフミラー13cで反射した参照光13dは、移動可能な参照鏡13gに照射し、ハーフミラー13cを透過した測定光13eは、レンズ13fを介して対象物13hに照射する。
参照鏡13gで反射しハーフミラー13cを透過した参照光13dと、対象物13hから返りハーフミラー13cで反射した測定光13eとを、検出器13iに取り込み、干渉させる。
白色光源13aによる干渉縞14aは、測定光13eと参照光13dの光路差が一致したときにのみ見られる。干渉縞14aのコントラスト最大位置14bが対象物の表面高さとなり、干渉縞14aのピーク位置決定精度が対象物13hの測定精度となる。
参照光13dの光路長を精度良く走査し白色干渉縞14aの位相情報を得ることで、対象物をナノメートル精度で計測することも可能となる。
特許文献1に記載されているように、白色干渉を応用した表面形状測定方法及び表面形状測定装置の発明も公開されている。特許文献2に記載されているように、白色干渉形状測定を用いる形状と材質の測定方法の発明も公開されている。
特許文献3に記載されているように、測定対象面の凹凸形状を高速で高精度に測定することができる表面形状測定装置の発明も公開されている。特許文献4に記載されているように、白色干渉縞のピーク位置を正確に検出可能な寸法測定装置及び測定寸法方法の発明も公開されている。
特許文献5及び特許文献6に記載されているように、白色干渉を用いた円筒状の被測定物の内径寸法を測定する内径測定装置の発明も公開されている。
しかしながら、従来の非接触センサーやレーザー光スキャンタイプの3次元形状計測器では、測定対象物に測定光を照射し対象物の外部表面を測定する場合が多く、センサー自体のサイズ制限から細い管内の内面形状を測定することが困難である。また、管内の内面形状を測定できる装置でも測定精度に課題がある。
そこで、本発明は、白色干渉法を用いた非接触測定器において、長さが1メートル以上あるくびれ形状を持つような細い管内の内面形状をミクロンオーダの高精度で計測できる測定方法及び装置を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するために、本発明は、白色光源を参照光と測定光に分割する光カプラと、前記光カプラから光ファイバを介して入った参照光の進行方向を変える光学素子、前記光学素子から出た参照光の進行方向を反転する反射素子、前記光学素子を往復移動させる直動ステージ、及び前記光学素子の位置を取得する参照用スケールヘッドからなる参照光路長スキャナ部と、前記光カプラから光ファイバを介して入った測定光を発散又は収束させる集光レンズ、前記集光レンズを出た測定光の進行方向を変えるロッドミラー、前記ロッドミラーを回転させ回転角度を取得するロータリーエンコーダスキャナ、及び前記参照光路長スキャナ部と同期して前記集光レンズを移動させ測定光のスポットサイズを調整するレンズ移動機構からなるセンサー部と、前記センサー部を円筒軸方向に移動させるモータ駆動ローラ、及び前記センサー部の軸方向位置を取得する測定用スケールヘッドからなる移動手段と、前記参照光路長スキャナ部から返った参照光と前記センサー部から返った測定光の白色干渉を検出する光検出器とからなり、測定対象の細管内に通した透明管内でセンサー部を移動させることで、前記透明管を透過する測定光により非接触で前記細管の内面形状を測定することを特徴とする白色干渉法による管内面の形状測定装置の構成とした。
本発明は、長さが1メートル以上あるくびれ形状を持つような内径60ミリメートル程度の細い管であっても、内面形状をミクロンオーダの高精度で計測することができる。
本発明である白色干渉法による管内面の形状測定装置の構成を示す図である。 本発明である白色干渉法による管内面の形状測定装置の干渉計部を示す図である。 本発明である白色干渉法による管内面の形状測定装置の参照光路長スキャナ部を示す図である。 本発明である白色干渉法による管内面の形状測定装置のセンサー部を示す図である。 本発明である白色干渉法による管内面の形状測定方法の手順を示す図である。 本発明である白色干渉法による管内面の形状測定で用いている白色干渉測長技術の原理を示す図である。
本発明である白色干渉法による管内面の形状測定装置は、白色光源を参照光と測定光に分割する光カプラと、前記光カプラから光ファイバを介して入った参照光の進行方向を変える光学素子、前記光学素子から出た参照光の進行方向を反転する反射素子、前記光学素子を往復移動させる直動ステージ、及び前記光学素子の位置を取得する参照用スケールヘッドからなる参照光路長スキャナ部と、前記光カプラから光ファイバを介して入った測定光を発散又は収束させる集光レンズ、前記集光レンズを出た測定光の進行方向を変えるロッドミラー、前記ロッドミラーを回転させ回転角度を取得するロータリーエンコーダスキャナ、及び前記参照光路長スキャナ部と同期して前記集光レンズを移動させ測定光のスポットサイズを調整するレンズ移動機構からなるセンサー部と、前記センサー部を円筒軸方向に移動させるモータ駆動ローラ、及び前記センサー部の軸方向位置を取得する測定用スケールヘッドからなる移動手段と、前記参照光路長スキャナ部から返った参照光と前記センサー部から返った測定光の白色干渉を検出する光検出器とからなり、測定対象の細管内に通した透明管内でセンサー部を移動させることで、前記透明管を透過する測定光により非接触で前記細管の内面形状を測定することを特徴とする。
また、本発明である白色干渉法による管内面の形状測定方法は、白色光源を光カプラで測定光と参照光に分割し前記測定光をセンサー部に送り前記参照光を参照光路長スキャナ部に送る白色光源照射ステップと、前記センサー部の入った透明管を細管内に通し前記センサー部を移動手段により移動させるセンサー移動ステップと、前記センサー部に入り集光レンズを通った測定光の進行方向を変えるロッドミラーを回転させるロッドミラー回転ステップと、前記参照光スキャン部に入り光学素子を通り反射素子で返る参照光の光路長を直動ステージを移動させながら取得する参照光路長スキャナ部ステージ移動ステップと、前記参照光スキャン部と同期してレンズ移動機構で前記集光レンズを移動させる測定光スポットサイズ最適化ステップと、前記センサー部から返った測定光と前記参照光路長スキャナ部から返った参照光を光検出器で干渉させ干渉縞のピーク位置を決定する白色干渉縞ピーク検出ステップと、干渉縞のピーク位置における前記光学素子の位置を参照用スケールヘッドで読み取る参照光スキャナ部ステージ位置読出しステップと、干渉縞のピーク位置における前記センサー部の軸方向位置を測定用スケールヘッドで読み取るセンサー位置読出しステップと、前記ロッドミラーの回転角度をロータリーエンコーダスキャナで読み取るロータリーエンコーダ位置読出しステップと、光学素子の位置及びセンサー部の軸方向位置及びロッドミラーの回転角度を記録する全読出し位置記録ステップを実行することにより、非接触で前記細管の内面形状を測定することを特徴とする。
図1は、本発明である白色干渉法による管内面の形状測定装置の構成を示す図である。白色干渉法による管内面の形状測定装置1は、干渉計部2と、参照光路長スキャナ部7と、センサー部8と、処理装置11とからなる。
干渉計部2は、白色光源3と、光カプラ4と、光検出器5とからなり、参照光路長スキャナ部7とセンサー部8も接続される。光カプラ4と、白色光源3及び参照光路長スキャナ部7及びセンサー部8及び光検出器5とが光ファイバ6で繋がれる。
参照光路長スキャナ部7は、光カプラ4から入射した参照光4bを反射して光カプラ4に戻す。センサー部8は、光カプラ4から入射した測定光4cを測定対象で反射させて光カプラ4に戻す。尚、センサー部8は、測定対象の細管10内を移動するための移動手段9を備える。
処理装置11は、演算処理と動作制御を行うコンピュータ装置である。光検出器5から干渉信号11a、センサー部8からスケール信号11dとエンコーダ信号11eを受信したり、参照光路長スキャナ部7から入力したスケール信号11bに応じてセンサー部8にレンズ移動制御信号11cを出力したりする。
図2は、本発明である白色干渉法による管内面の形状測定装置の干渉計部を示す図である。干渉計部2は、白色光3aを反射光と透過光に分割し、さらに反射光と透過光を干渉させる。
白色光源3は、白色光3aを照射する装置であり、高輝度で低コヒーレンス性であるSLD(スーパールミネッセントダイオード)、パルス幅がフェムト秒レベルであるフェムト秒レーザー、波長走査型レーザー等がある。
光カプラ4は、光ファイバ6中の光を分割する装置である。入射した白色光3aを参照光4bと測定光4cに分割し、反射する参照光4bは参照光路長スキャナ部7に送り、透過する測定光4cはセンサー部8に送る。
光カプラ4は、例えば、ビームスプリッタ4a又はそれと同等の機能を有する他の手段を備える。白色光3aが発光原理が異なる光が足し合わされていることから、その違いを利用して光を分割する。
光検出器5は、参照光路長スキャナ部7から返り光カプラ4において透過する参照光4bと、センサー部8から返り光カプラ4において反射する測定光4cを干渉させ、生成された干渉縞5aを検出する。
光ファイバ6は、光の伝送路であり、機器間で光を送受する。透過率の高い石英ガラス又はプラスチックで出来ており、外側よりも芯の屈折率を高くすることで光を芯にだけ伝搬させる。
図3は、本発明である白色干渉法による管内面の形状測定装置の参照光路長スキャナ部を示す図である。参照光路長スキャナ部7は、干渉計部2から入射した参照光4bを反射させて干渉計部2に返す過程において、参照光4bの光路長を変化させる。
参照光路長スキャナ部7は、光学素子7a、直動ステージ7b、スケールヘッド7c、リニアスケール7d、反射素子7e、ファイバコネクタ7f等からなり、干渉計部2から出た光ファイバ6が接続されて参照光4bが入射される。
参照光路長スキャナ部7内には、位置を示すリニアスケール7dが配され、直動ステージ7bが往復移動可能に設置される。直動ステージ7bに取り付けたスケールヘッド7cでリニアスケール7d上の目盛りを読み取り直動ステージ7bの位置を取得することができる。
直動ステージ7b上には、光学素子7aが光ファイバ6が接続されるファイバコネクタ7fに対向するように載置され、ファイバコネクタ7fの隣りに反射素子7eが光学素子7aに対向するように固定される。
光学素子7aは、再帰性反射ができる直角プリズムミラーやCCP(コーナーキューブ・プリズム)などが用いられ、直角に組み合わせた面に光を入射させ、数回の反射により光を元来た方向へ返す。
直動ステージ7bは、参照光4bの進行方向と同方向又は逆方向にスライドできる移動体である。直動ステージ7bを移動させることで、参照光4bの光路長を変化させることができる。
スケールヘッド7cは、直動ステージ7bと共に移動しながらリニアスケール7d上の位置情報を読み取る。尚、直動ステージ7bが車輪やローラ等の回転体で移動する場合は、回転体の回転量から移動量を把握しても良い。
リニアスケール7dは、直動ステージ7bの可動範囲に目盛り等を付したものであり、直動ステージ7bの移動量を取得することで、参照光4bの光路長を把握することができるようにしたものである。
反射素子7eは、ミラーなどが用いられ、光の進行方向を反対方向にすることができる。尚、反射素子7eは終端であり、ファイバコネクタ7fから反射素子7eに至るまで、間に光学素子7aを複数個用いて光を複数回往復させても良い。
ファイバコネクタ7fは、干渉計部2から来た光ファイバ6の先端を保持し、光ファイバ6から出た参照光4bを直動ステージ7b上の光学素子7aに当てることができるように固定したものである。
直動ステージ7bを往復移動させると、参照光4bの光路長はファイバコネクタ7fから光学素子7aを経て反射素子7eに至るまでとなるので、参照光4bの光路長を直動ステージ7bの移動量の2倍で変化させることができる。
光学素子7aを直動ステージ7b上とファイバコネクタ7fの隣りに配置し、反射素子7eを直動ステージ7b上に配置すると、参照光4bの光路長を直動ステージ7bの移動量の3倍で変化させることができる。
即ち、光学素子7aと反射素子7eの組み合わせを増やすことにより、参照光路長のスキャン長さを長くすることができる。図3の下段に示すように、参照光4bの光路長を直動ステージ7bの移動量の4倍以上で変化させるようにすることも可能である。
反射素子7eで反射された参照光4bは、そのまま同じ経路を逆戻りして光ファイバ6の先端を保持するファイバコネクタ7fまで到達し、光ファイバ6内を通って干渉計部2へ返る。
図4は、本発明である白色干渉法による管内面の形状測定装置のセンサー部を示す図である。センサー部8は、移動手段9によって移動しながら細管10の内壁に対し測定光4cを照射する。
測定対象となる細管10は、加速空洞管など長さが1メートル以上あるくびれ形状を持つ直径60〜200mm程度の細い円筒管であり、細管10の内壁に沿って測定することは困難であることから、非接触で測定位置10aまでの距離を測定する。
センサー部8は、ベース8a上に載置されたファイバコネクタ8b、集光レンズ8c、集光レンズ8d、レンズ移動機構8e、ロッドミラー8f、ロータリーエンコーダスキャナ8g等からなる。
干渉計部2から延びる光ファイバ6がファイバコネクタ8bで固定され、集光レンズ8cに向けて測定光4cが照射される。尚、レンズ移動機構8eで集光レンズ8cと集光レンズ8dの間隔を調整し、測定光4cの焦点までの距離を変化させる。
集光レンズ8c及び集光レンズ8dにより測定光4cの状態を調整した上で、測定光4cをロッドミラー8fに照射し、測定光4cの進行方向を90°変更して細管10内の測定位置10aに当てる。
ロータリーエンコーダスキャナ8gでロッドミラー8fを回転させることで、ロッドミラー8fによって変更される測定光4cの進行方向も回転するので、測定位置10aを一周させることができる。
ベース8aは、センサー部8の各部を載せてまとめて移動させるための移動体である。ベース8aが細管10内を移動することで、細管10の内壁に対して測定光4cが照射される位置を移動させることができる。
ファイバコネクタ8bは、光ファイバ6の先端を保持するものである。光ファイバ6を出た測定光4cは、細管10内をベース8aが移動する方向と同方向又は逆方向に照射され、まず集光レンズ8cに至る。
集光レンズ8c、8dは、凸レンズ等を2枚又は複数枚用いて測定光4cを発散又は収束させることで、測定光4cの焦点距離を変化させて、細管10内の測定位置10aにおける照射面積を調整する。
レンズ移動機構8eは、集光レンズ8dを移動させて測定光4cの焦点を可変にするための仕組みである。レンズ移動機構8eの例としては、中空ボイスコイルモータや、小型ステージを用いた手段などがある。
中空ボイスコイルモータは、スピーカーの原理を応用してリニアモーターとして利用する動電型振動装置である。永久磁石の磁界中に置かれたコイルが電流の量に比例して直進運動することを利用してレンズを移動させる。
通常、集光レンズ8cの位置を固定して集光レンズ8dの位置を可動にするが、集光レンズ8cの位置を可能にして集光レンズ8dの位置を固定しても良いし、集光レンズ8cと集光レンズ8dの両方を可動にしても良い。
ロッドミラー8fは、測定光4cが当たる面が傾いた鏡であり(例えば45°)、水平方向に進行する測定光4cを垂直方向に又は垂直方向に進行する測定光4cを水平方向に変更することができる。
ロータリーエンコーダスキャナ8gは、回転軸に連結されたロッドミラー8fを回転させることで、集光レンズ8dを出た測定光4cが、細管10の内周上のどの方向に90°向きを変えるかを制御する。
また、ロッドミラー8fの回転角度を取得することで、測定光4cの照射方向を把握することができる。即ち、センサー部8の現在位置における細管10の内周形状を計測することが可能である。
移動手段9は、透明管9a、モータ駆動ローラ9b、スケールヘッド9c、リニアスケール9d、リニアガイド9e、スライダ9f等からなり、細管10内でセンサー部8を移動させる。
細管10内に透明管9aを通し、透明管9a内にリニアスケール9dを配置する。センサー部8にスライダ9fを設け、リニアスケール9d上のリニアガイド9eに沿ってスライド移動させる。
センサー部8に設けたモータ駆動ローラ9bにより透明管9a内を移動させ、センサー部8に取り付けたスケールヘッド9cでリニアスケール9d上の目盛りを読み取ることでセンサー部8の位置を把握する。
透明管9aは、透過率の高い透明な管であり、測定光4cをほぼ透過することができる。細管10内に直線的に通すことができるように、細管10のうち最も狭い箇所よりも直径を細くする。
透明管9aの例としては、透明性の高い非晶質の合成樹脂であるアクリル樹脂を管状に成形する。その他、ファイアレックスガラス、ポリ塩化ビニル、クリアセラム(登録商標)、石英ガラス等の管を使用することもできる。
モータ駆動ローラ9bは、センサー部8の前側と後側にローラを保持したもので、透明管9aの内壁にローラを接触させてモータで回転させることにより、センサー部8を透明管9aに沿って円筒軸方向に移動させる。
スケールヘッド9cは、センサー部8と共に移動し、リニアスケール9d上の位置情報を読み取ることで、センサー部8の位置を取得する。即ち、細管10に対し測定光4cが照射されている位置を把握することができる。
リニアスケール9dは、透明管9aの入口端から出口端まで軸方向において、直線的な距離を示す目盛り等を付したものであり、細管10のある位置を基準として相対的な位置を把握することができる。
リニアガイド9eは、センサー部8がリニアスケール9d上を安定して往復移動できるように補助するレール状の部材である。尚、リニアガイド9eに沿って長さの短いスライダ9fが滑走する。
スライダ9fは、センサー部8の前側と後側において下面に取り付けた部材である。スライダ9fを介すことで、センサー部8を透明管9a内でスムーズに往復移動させることができる。
リニアスケール9dで位置を取得する代わりに、モータ駆動ローラ9bをエンコーダ付きモータ駆動ローラにすることで、ローラの回転による移動量を取得して位置を把握することもできる。
図5は、本発明である白色干渉法による管内面の形状測定方法の手順を示す図である。白色干渉法による管内面の形状測定方法12は、実施例1に記載の白色干渉法による管内面の形状測定装置1を用いる。
白色干渉法による管内面の形状測定方法12は、白色光照射12aのステップと、センサー部移動12bのステップと、ロッドミラー回転12cのステップと、参照光路長スキャナ部ステージ移動12dのステップと、測定光スポットサイズ最適化12eのステップと、白色干渉縞ピーク検出12fのステップと、参照光路長スキャナ部ステージ位置読出し12gのステップと、センサー部位置読出し12hのステップと、ロータリーエンコーダ位置読出し12iのステップと、全読出し位置記録12jのステップとからなる。
白色光照射12aのステップは、白色光源3から白色光3aを照射し、光ファイバ6を介して光カプラ4に白色光3aを送る。光カプラ4で白色光3aを参照光4bと測定光4cに分割し、参照光4bを参照光路長スキャナ部7に、測定光4cをセンサー部8に送る。
センサー部移動12bのステップは、細管10内に通した透明管9aにセンサー部8を入れ、モータ駆動ローラ9bを回転させてセンサー部8の移動を開始する。また、スケールヘッド9cから処理装置11へのスケール信号11dの送信準備もする。
ロッドミラー回転12cのステップは、センサー部8のロッドミラー8fの回転を開始する。また、ロータリーエンコーダスキャナ8gから処理装置11へのエンコーダ信号11eの送信準備もする。
参照光路長スキャナ部ステージ移動12dのステップは、参照光路長スキャナ部7の直動ステージ7bを移動させる。それに伴い、スケールヘッド7cから処理装置11へのスケール信号11bの送信準備もする。
尚、参照光路長スキャナ部ステージ移動12dと測定光スポットサイズ最適化12eを同期させるため、処理装置11からレンズ移動機構8eへのレンズ移動制御信号11cの送信を行う。
測定光スポットサイズ最適化12eのステップは、レンズ移動制御信号11cによりセンサー部8のレンズ移動機構8eを作動させ、集光レンズ8dを移動させる。測定光4cの測定位置10aにおけるスポットサイズを最適化する。
白色干渉縞ピーク検出12fのステップは、参照光路長スキャナ部7から返った参照光4bと、センサー部8から返った測定光4cの白色干渉を光検出器5で検出し、ピーク位置を決定する。また、光検出器5から処理装置11への干渉信号11aの送信を行う。
参照光4bと測定光4cの光路差が一致したとき干渉縞5aが得られることから、参照光路長スキャナ部7の直動ステージ7bの移動と、センサー部8の集光レンズ8dの移動は、測定位置10aのスポットサイズを最適化するように連動する。
干渉縞5aのピーク位置が決まると、そのときのスケール信号11bが示す直動ステージ7bの位置が、スケール信号11dが示す位置のエンコーダ信号11eが示す向きにおける測定位置10aまでの距離を表すことができる。
参照光路長スキャナ部ステージ位置読出し12gのステップは、干渉縞5aのピーク位置において、参照光路長スキャナ部7のスケールヘッド7cが読み出した直動ステージ7bの位置情報であるスケール信号11bを処理装置11に送信する。
センサー部位置読出し12hのステップは、干渉縞5aのピーク位置において、センサー部8のスケールヘッド9cが読み出した測定位置10aの軸方向位置情報であるスケール信号11dを処理装置11に送信する。
ロータリーエンコーダ位置読出し12iのステップは、干渉縞5aのピーク位置において、センサー部8のロータリーエンコーダスキャナ8gが読み出した測定位置10aの回転角度情報であるエンコーダ信号11eを処理装置11に送信する。
全読出し位置記録12jのステップは、スケール信号11b、スケール信号11d、エンコーダ信号11eを関連付けて処理装置11の記憶装置等に記録し、細管10の各位置・各角度における内壁までの距離を蓄積する。
全ての測定位置10aにおいて細管10の内壁までの距離を収集することにより、細管10の内壁構造を詳細に把握することができ、処理装置11において、画像等に編集し、視覚的に表現することが可能である。
1 白色干渉法による管内面の形状測定装置
2 干渉計部
3 白色光源
3a 白色光
4 光カプラ
4a ビームスプリッタ
4b 参照光
4c 測定光
5 光検出器
5a 干渉縞
6 光ファイバ
7 参照光路長スキャナ部
7a 光学素子
7b 直動ステージ
7c スケールヘッド
7d リニアスケール
7e 反射素子
7f ファイバコネクタ
8 センサー部
8a ベース
8b ファイバコネクタ
8c 集光レンズ
8d 集光レンズ
8e レンズ移動機構
8f ロッドミラー
8g ロータリーエンコーダスキャナ
9 移動手段
9a 透明管
9b モータ駆動ローラ
9c スケールヘッド
9d リニアスケール
9e リニアガイド
9f スライダ
10 細管
10a 測定位置
11 処理装置
11a 干渉信号
11b スケール信号
11c レンズ移動制御信号
11d スケール信号
11e エンコーダ信号
12 白色干渉法による管内面の形状測定方法
12a 白色光照射
12b センサー部移動
12c ロッドミラー回転
12d 参照光路長スキャナ部ステージ移動
12e 測定光スポットサイズ最適化
12f 白色干渉縞ピーク検出
12g 参照光路長スキャナ部ステージ位置読出し
12h センサー部位置読出し
12i ロータリーエンコーダ位置読出し
12j 全読出し位置記録
13 白色干渉法
13a 白色光源
13b 白色光
13c ハーフミラー
13d 参照光
13e 測定光
13f レンズ
13g 参照鏡
13h 対象物
13i 検出器
14 インターフェログラム
14a 干渉縞
14b コントラスト最大位置
特開2006−292608号公報 特開2006−170847号公報 特開2001−066122号公報 特開2008−309639号公報 特開2008−309655号公報 特開2008−309645号公報

Claims (2)

  1. 白色光源を参照光と測定光に分割する光カプラと、
    前記光カプラから光ファイバを介して入った参照光の進行方向を変える光学素子、前記光学素子から出た参照光の進行方向を反転する反射素子、前記光学素子を往復移動させる直動ステージ、及び前記光学素子の位置を取得する参照用スケールヘッドからなる参照光路長スキャナ部と、
    前記光カプラから光ファイバを介して入った測定光を発散又は収束させる集光レンズ、前記集光レンズを出た測定光の進行方向を変えるロッドミラー、前記ロッドミラーを回転させ回転角度を取得するロータリーエンコーダスキャナ、及び前記参照光路長スキャナ部と同期して前記集光レンズを移動させ測定光のスポットサイズを調整するレンズ移動機構からなるセンサー部と、
    前記センサー部を円筒軸方向に移動させるモータ駆動ローラ、及び前記センサー部の軸方向位置を取得する測定用スケールヘッドからなる移動手段と、
    前記参照光路長スキャナ部から返った参照光と前記センサー部から返った測定光の白色干渉を検出する光検出器とからなり、
    測定対象の細管内に通した透明管内でセンサー部を移動させることで、前記透明管を透過する測定光により非接触で前記細管の内面形状を測定することを特徴とする白色干渉法による管内面の形状測定装置。
  2. 白色光源を光カプラで測定光と参照光に分割し前記測定光をセンサー部に送り前記参照光を参照光路長スキャナ部に送る白色光源照射ステップと、
    前記センサー部の入った透明管を細管内に通し前記センサー部を移動手段により移動させるセンサー移動ステップと、
    前記センサー部に入り集光レンズを通った測定光の進行方向を変えるロッドミラーを回転させるロッドミラー回転ステップと、
    前記参照光スキャン部に入り光学素子を通り反射素子で返る参照光の光路長を直動ステージを移動させながら取得する参照光路長スキャナ部ステージ移動ステップと、
    前記参照光スキャン部と同期してレンズ移動機構で前記集光レンズを移動させる測定光スポットサイズ最適化ステップと、
    前記センサー部から返った測定光と前記参照光路長スキャナ部から返った参照光を光検出器で干渉させ干渉縞のピーク位置を決定する白色干渉縞ピーク検出ステップと、
    干渉縞のピーク位置における前記光学素子の位置を参照用スケールヘッドで読み取る参照光スキャナ部ステージ位置読出しステップと、
    干渉縞のピーク位置における前記センサー部の軸方向位置を測定用スケールヘッドで読み取るセンサー位置読出しステップと、
    前記ロッドミラーの回転角度をロータリーエンコーダスキャナで読み取るロータリーエンコーダ位置読出しステップと、
    光学素子の位置及びセンサー部の軸方向位置及びロッドミラーの回転角度を記録する全読出し位置記録ステップを実行することにより、
    非接触で前記細管の内面形状を測定することを特徴とする請求項1に記載の測定装置を用いた白色干渉法による管内面の形状測定方法。
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