JP2021032669A - 溶接検査装置、溶接検査方法、溶接検査システム、溶接検査用プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

溶接検査装置、溶接検査方法、溶接検査システム、溶接検査用プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】狭隘部において溶接部の表面形状を計測すること。【解決手段】溶接部128で接合された複数の板材(胴本体121、外筒125、伝熱フィン126)あるいは構造物で囲まれて溶接部128の延在方向に沿って形成された狭隘部129の内部で溶接部128を検査する溶接検査装置であって、狭隘部129の内部で溶接部128の延在方向に沿って移動する移動体21と、移動体21に搭載されて溶接部128を含む周囲の表面形状を計測するレーザ計測部22と、を有する。【選択図】図7

Description

本発明は、溶接検査装置、溶接検査方法、溶接検査システム、溶接検査用プログラムおよび記録媒体に関する。
例えば、特許文献1には、フィン状の溶接物が被溶接物である内筒および外筒の間に放射状に並べて配置され、溶接物と被溶接部とで囲まれる狭窄部内で溶接物と被溶接物とを溶接する溶接設備および方法について開示されている。
例えば、特許文献2には、鋼管突き合わせ溶接部の鋼管内面側表面を鋼管内部から検査する溶接部内面検査装置および方法について開示されている。
特開平08−257746号公報 特開2011−11255号公報
例えば、特許文献1に開示されているように、内筒および外筒の間にフィンを放射状に並べて配置し溶接した場合、溶接部は、内筒および外筒の軸方向であってフィンの長さ方向に延在して設けられる。
溶接後の検査は、内筒と外筒とフィンとで囲まれた狭隘部にファイバスコープなどの撮影装置を挿入して外観確認を行うことが可能である。
しかし、ファイバスコープなどの外観確認では操作性が悪く、溶接部が設計要求を満たしているかの判別が難しかった。従って、溶接部ののど厚や脚長を算出するため、溶接部の表面形状を計測することが望まれている。
本開示は、上述した課題を解決するものであり、狭隘部において溶接部の表面形状を計測することのできる溶接検査装置、溶接検査方法、溶接検査システム、溶接検査用プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本開示の一態様に係る溶接検査装置は、溶接部で接合された複数の板材あるいは構造物で囲まれて前記溶接部の延在方向に沿って形成された狭隘部の内部で前記溶接部を検査する溶接検査装置であって、前記狭隘部の内部で前記溶接部の延在方向に沿って移動する移動体と、前記移動体に搭載されて前記溶接部を含む周囲の表面形状を計測するレーザ計測部と、を有する。
上述の目的を達成するために、本開示の一態様に係る溶接検査方法は、溶接部で接合された複数の板材あるいは構造物で囲まれて前記溶接部の延在方向に沿って形成された狭隘部の内部で前記溶接部を検査する溶接検査方法であって、前記狭隘部の内部で前記溶接部の延在方向に沿ってレーザ計測部を移動させる工程と、前記レーザ計測部により計測された前記溶接部を含む周囲の表面形状のデータを取得する工程と、を含む。
上述の目的を達成するために、本開示の一態様に係る溶接検査システムは、溶接部で接合された複数の板材あるいは構造物で囲まれて前記溶接部の延在方向に沿って形成された狭隘部の内部で、前記溶接部の延在方向に沿って移動されたレーザ計測部により計測された前記溶接部を含む周囲の表面形状のデータを取得する取得部と、前記表面形状のデータから前記溶接部で接合された2つの前記板材あるいは前記構造物の面を延長した交点を算出し、前記交点から前記溶接部までの距離を算出する解析部と、を有する。
上述の目的を達成するために、本開示の一態様に係る溶接検査用プログラムは、溶接部で接合された複数の板材あるいは構造物で囲まれて前記溶接部の延在方向に沿って形成された狭隘部の内部で、前記溶接部の延在方向に沿って移動されたレーザ計測部により計測された前記溶接部を含む周囲の表面形状のデータを取得する取得処理と、前記表面形状のデータから前記溶接部で接合された2つの前記板材あるいは前記構造物の面を延長した交点を算出し、前記交点から前記溶接部までの距離を算出する解析処理と、をコンピュータに実行させる。
上述の目的を達成するために、本開示の一態様に係る記録媒体は、溶接検査用プログラムを記録している。
本開示によれば、狭隘部において溶接部の表面形状を計測できる。
図1は、本開示の実施形態に係る検査対象物の一例の縦断面図である。 図2は、本開示の実施形態に係る検査対象物の一例の横断面図である。 図3は、本開示の実施形態に係る検査対象物の一例の拡大横断面図である。 図4は、本開示の実施形態に係る溶接検査システムのブロック図である。 図5は、本開示の実施形態に係る溶接検査システムの概略構成図である。 図6は、図5における矢視A図である。 図7は、本開示の実施形態に係る溶接検査装置の概略構成図である。 図8は、図6における部分拡大図である。 図9は、本開示の実施形態に係る溶接検査システムにおける情報処理部のブロック図である。 図10は、本開示の実施形態に係る溶接検査システムにおける情報処理部の処理を示す図である。 図11は、本開示の実施形態に係る溶接検査システムにおける情報処理部の処理を示す図である。 図12は、本開示の実施形態に係る溶接検査装置の動作を示すフローチャートである。 図13は、本開示の実施形態に係る溶接検査システムの動作を示すフローチャートである。
以下に、本開示に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本実施形態に係る検査対象物の一例の縦断面図である。図2は、本実施形態に係る検査対象物の一例の横断面図である。図3は、本実施形態に係る検査対象物の一例の拡大横断面図である。
本実施形態では、溶接検査における検査対象物として放射性物質収納容器を一例とする。放射性物質収納容器としてのキャスク101は、胴部102と蓋部103とバスケット104とから構成されている。胴部102は、胴本体(内筒)121の一方である上部に開口部122が形成され、他方である下部に底部123が形成された円筒形状をなしている。胴本体(内筒)121の内部にバスケット104が配置され、このバスケット104に放射性物質(例えば、使用済燃料集合体:図示略)を収納可能となっている。胴部102における胴本体121の開口部122は蓋部103により閉塞される。
蓋部103は、本実施形態では、一次蓋部103Aと二次蓋部103Bによって構成されている。一次蓋部103Aおよび二次蓋部103Bは、ステンレス鋼製または炭素鋼製のボルト(図示略)により胴本体121の上端部に着脱自在に取付けられている。また、図示しないが一次蓋部103Aと二次蓋部103Bのさらに外側に三次蓋部が設けられる場合もある。
胴部102は、胴本体121の外周側に所定の隙間を空けて外筒125が配設されている。胴本体121の外周面と外筒125の内周面との間に、熱伝達を行う銅製の伝熱フィン(フィン)126が所定間隔をおいて複数設けられている。また、胴部102は、胴本体121と外筒125と伝熱フィン126に区画された空間部に、水素を多く含有する高分子材料であって中性子遮蔽機能を有するボロンまたはボロン化合物を含有したレジン(中性子遮蔽体)127が流動状態で図示しないパイプ等を介して注入され、固化されている。外筒125は、その上下方向(軸方向)の両端に、胴本体121の外周面との隙間を塞ぐように蓋125Aが設けられている。
また、胴部102は、外周部における所定の位置にトラニオン105が固定されている。トラニオン105は、キャスク101を吊り上げたり架台に載置したりする際に用いられるもので、胴本体121の外周に固定され、外筒125の外側に突出して設けられている。
上述したキャスク101において、外筒125の伝熱フィン126は、図2に示すように、胴本体121の軸直角方向(胴本体121の半径方向であって胴部102の円筒形状の中心軸CLに対して直角の方向)に対して傾斜して設けられている。胴部102の周方向において隣接する伝熱フィン126は、図2に示すように、上記の傾斜方向が同じであったり、逆向きであったりする。このため、胴部102の周方向において隣接する伝熱フィン126は、傾斜方向が同じ形態で傾斜方向の異なる2種類と、傾斜方向が逆向きの形態で末広がりまたは末窄みの2種類との計4種類の形態がある。
図3では、一例として、胴部102の周方向において隣接する伝熱フィン126の傾斜方向が同じ形態を示している。図3に示すように、伝熱フィン126は、胴本体121の外周面と、外筒125の内周面とに対し溶接部128で接合されている。溶接部128は、胴部102の円筒形状の中心軸CLに沿って延在して設けられている。そして、胴部102および外筒125の間において伝熱フィン126に仕切られた狭隘部129が形成されている。即ち、狭隘部129は、板材をなす胴本体121および外筒125の間に板材をなす伝熱フィン126を溶接部128により周方向に複数接合した円筒構造体において、胴本体121および外筒125の間で伝熱フィン126に仕切られて周方向に複数設けられている。
本実施形態の溶接検査装置、溶接検査方法、溶接検査システム、溶接検査用プログラム、および記録媒体は、上述したキャスク101における胴部102および外筒125の間において伝熱フィン126に仕切られた狭隘部129の溶接部128を検査することに用いられる。
図4は、本実施形態に係る溶接検査システムのブロック図である。図5は、本実施形態に係る溶接検査システムの概略構成図である。図6は、図5における矢視A図である。図7は、本実施形態に係る溶接検査装置の概略構成図である。図8は、図6における部分拡大図である。図9は、本実施形態に係る溶接検査システムにおける情報処理部のブロック図である。図10および図11は、本実施形態に係る溶接検査システムにおける情報処理部の処理を示す図である。
本実施形態の溶接検査システムは、溶接部128で接合された複数の板材(胴部102、外筒125、伝熱フィン126)で囲まれて溶接部128の延在方向に沿って形成された狭隘部129の内部で溶接部128を検査するものである。
溶接検査システムは、図4に示すように、溶接検査部2と、転動機構3と、制御部4と、情報処理部5と、を有している。また、溶接検査システムにおいて、溶接検査部2と、転動機構3と、制御部4とで溶接検査装置を構成する。
溶接検査部2は、移動体21と、レーザ計測部22と、レール23と、を有している。
移動体21は、狭隘部129の内部で溶接部128の延在方向に沿って移動するものである。移動体21は、図5に示すように、狭隘部129の内部に挿入される竿状の細い棒である。移動体21は、基台21Aと、移動体駆動部21Bと、を有する。基台21Aは、平坦な検査床Fの上に設置されるものであり、移動体21の長さ方向への移動を支持する。移動体駆動部21Bは、基台21Aに設けられて、移動体21を長さ方向に移動させるアクチュエータとして構成されている。
溶接部128の検査にあたり、検査対象物であるキャスク101は、図5および図7に示すように、胴部102において、胴本体121と外筒125との間に伝熱フィン126が溶接部128で接合された形態であって、狭隘部129である空間部にレジン127が注入される前で、かつ、蓋125Aや蓋部103やバスケット104が配置されていない形態とされている。溶接部128の検査にあたり、キャスク101は、中心軸CLを検査床Fに対して平行となるように配置される。
そして、移動体21は、長さ方向を検査床Fと平行となるように基台21Aに支持されながら移動体駆動部21Bにより長さ方向に移動する。これにより、移動体21は、先端から狭隘部129に挿入され狭隘部129の内部で溶接部128の延在方向に沿って移動する。
レーザ計測部22は、移動体21の竿状の先端部に搭載されている。レーザ計測部22は、図7に示すように、レーザ出入力部22Aと、鏡部22Bと、回転機構22Cと、軸方向移動機構22Dと、交差方向移動機構22Eと、位置検出部22Fと、撮像部22Gと、照明部22Hと、を有している。
レーザ出入力部22Aは、移動体21の移動方向に延在する軸線Sに沿ってレーザを出力する一方で、軸線Sに沿って反射したレーザを入力する。これによりレーザ出入力部22Aは、レーザが反射した部分の表面形状を計測できる。
鏡部22Bは、レーザ出入力部22Aから出力されたレーザを軸線Sの交差方向に屈折させる一方で、反射したレーザをレーザ出入力部22Aに向けて軸線Sに沿って屈折させる。本実施形態において、鏡部22Bは、軸線Sに沿ってレーザ出入力部22Aから出力されたレーザを、軸線Sに直交する方向に屈折させる。屈折されたレーザは、溶接部128を含む周囲に照射される。また、溶接部128を含む周囲に照射されたレーザは、鏡部22Bに戻るように反射する。鏡部22Bは、この反射したレーザをレーザ出入力部22Aに向けて軸線Sに沿うように屈折させる。これにより、鏡部22Bを介してレーザ出入力部22Aと溶接部128を含む周囲との間で放射されるレーザの測定レンジを確保できる。
回転機構22Cは、レーザ出入力部22Aおよび鏡部22Bを、移動体21の移動方向に延在する軸線Sを中心に回転移動させる。レーザ出入力部22Aおよび鏡部22Bは、搭載台22Iに共に搭載されている。回転機構22Cは、軸線Sを中心に搭載台22Iを回転移動させるアクチュエータとして構成されている。これにより、レーザ出入力部22Aおよび鏡部22Bが軸線Sを中心に回転移動され、鏡部22Bにより軸線Sに交差する方向に屈折したレーザが軸線Sを中心に回転移動する。
軸方向移動機構22Dは、レーザ出入力部22Aと鏡部22Bとを軸線Sに沿って相対移動させる。上述したように、レーザ出入力部22Aおよび鏡部22Bは、搭載台22Iに共に搭載されている。軸方向移動機構22Dは、搭載台22Iに設けられ、レーザ出入力部22Aと鏡部22Bとを軸線Sに沿って接近させたり離隔させたりするように相対移動させるアクチュエータとして構成されている。本実施形態では、レーザ出入力部22Aを鏡部22Bに対して軸線Sに沿って移動させる。これにより、鏡部22Bを介してレーザ出入力部22Aと溶接部128を含む周囲との間で放射されるレーザの測定レンジを調整できる。
交差方向移動機構22Eは、レーザ出入力部22Aおよび鏡部22Bを、軸線Sの交差方向に移動させる。交差方向移動機構22Eは、搭載台22Iと回転機構22Cとの間に設けられ、搭載台22Iを軸線Sの交差方向に移動させるアクチュエータとして構成されている。交差方向移動機構22Eによりレーザ出入力部22Aおよび鏡部22Bを移動させる方向は、鏡部22Bがレーザを屈折させる軸線Sの交差方向に一致する。これにより、鏡部22Bを介してレーザ出入力部22Aと溶接部128を含む周囲との間で放射されるレーザの測定レンジを調整できる。
位置検出部22Fは、レーザ計測部22が移動体21と共に軸線Sの延在方向に移動した場合、この移動位置を検出するエンコーダとして構成されている。位置検出部22Fは、レール23に設けられた目盛23Cを検出することでレーザ計測部22の移動位置を取得できる。
撮像部22Gは、カメラであり、レーザ出入力部22Aおよび鏡部22Bと共に搭載台22Iに搭載されている。撮像部22Gは、鏡部22Bがレーザを屈折させる軸線Sの交差方向に向けて設けられている。このため、撮像部22Gは、レーザが照射される溶接部128を含む周囲を撮影する。また、撮像部22Gは、搭載台22Iに搭載されており、上述した回転機構22Cおよび交差方向移動機構22Eにより、レーザ出入力部22Aおよび鏡部22Bと共に移動し、常にレーザが照射される溶接部128を含む周囲を撮影する。本実施形態の撮像部22Gは、自動的に焦点を合わせることのできる自動焦点カメラが適用される。
照明部22Hは、LED(Light Emitting Diode)であり、レーザ出入力部22A、鏡部22Bおよび撮像部22Gと共に搭載台22Iに搭載されている。撮像部22Gは、鏡部22Bがレーザを屈折させる軸線Sの交差方向に向けて設けられている。このため、照明部22Hは、レーザが照射される溶接部128を含む周囲を照らす。また、照明部22Hは、搭載台22Iに搭載されており、上述した回転機構22Cおよび交差方向移動機構22Eにより、レーザ出入力部22Aおよび鏡部22Bと共に移動し、常にレーザが照射される溶接部128を含む周囲を照らす。
レール23は、移動体21の移動を支持する支持部を構成する。レール23は、図5、図7および図8に示すように、溶接部128の延在方向(軸線S)に沿って連続して配置される。レール23は、狭隘部129を構成する板材の板面を転動する車輪23Aを有する。また、レール23は、板材に対して固定されるクランプ機構23Bを有する。また、レール23は、上述した位置検出部22Fが検出する検出するための目盛23Cを有する。なお、クランプ機構23Bは、レール23を板材に対して固定すればよく、板材にレール23を直接固定する構成以外に、レール23を基台21Aに固定する構成であってもよい。
なお、移動体21の移動を支持する支持部として、レール23以外に、例えば、図には明示しないが狭隘部129を構成する板材の板面に接触するようにレーザ計測部22に設けられた車輪であってもよい。
転動機構3は、板材をなす胴本体121および外筒125の間に板材をなす伝熱フィン126を溶接部128により周方向に複数接合した円筒構造体であるキャスク101を周方向に回転移動させる。転動機構3は、図5および図6に示すように、検査床Fの上に設置されるものであり、外筒125に接触してキャスク101を支持するローラ31を有している。ローラ31は回転の中心がキャスク101の中心軸CLと平行に設けられている。ローラ31は、ローラ駆動部(図示せず)により回転する。これにより、転動機構3は、ローラ31の回転により円筒構造体であるキャスク101を周方向に回転移動させる。
制御部4は、上述した溶接検査部2および転動機構3の動作を制御する。制御部4は、例えば、コンピュータであり、図には明示しないが、CPU(Central Processing Unit)のようなマイクロプロセッサを含む演算処理装置などにより実現される。制御部4は、図4に示すように、判定部41を有する。判定部41は、レーザ計測部22による計測範囲が溶接部128を含む周囲の所定範囲であるか否かを判定する。判定部41は、例えば、レーザ出入力部22Aによる計測結果と、撮像部22Gによる撮影結果とから、レーザ計測部22による計測範囲が溶接部128を含む周囲の所定範囲であるか否かを判定する。この判定部41の判定結果に基づき、制御部4は、レーザ計測部22による計測範囲が溶接部128を含む周囲の所定範囲となるように、回転機構22Cや軸方向移動機構22Dや交差方向移動機構22Eを制御する。また、制御部4は、レーザ出入力部22Aによる計測データ、撮像部22Gによる撮像データおよび位置検出部22Fによる計測位置データを情報処理部5に出力する。
情報処理部5は、例えば、コンピュータであり、図9に示すように、演算処理装置51や記憶装置(コンピュータプログラム)52などにより実現される。また、情報処理部5は、表示装置53と、入力装置54と、音声出力装置55と、ドライブ装置56と、入出力インターフェース装置57と、を有してもよい。演算処理装置51は、CPU(Central Processing Unit)のようなマイクロプロセッサを含む。記憶装置52は、ROMやRAMのようなメモリおよびストレージを含む。演算処理装置51は、記憶装置52に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施する。表示装置53は、フラットパネルディスプレイを含む。入力装置54は、操作されることにより入力データを生成する。入力装置54は、キーボードおよびマウスの少なくとも一方を含む。なお、入力装置54が表示装置53の表示画面に設けられたタッチセンサを含んでもよい。音声出力装置55は、スピーカーを含む。ドライブ装置56は、情報処理部5を実行させるためのプログラムなどのデータが記録された記録媒体58からデータを読み出す。記録媒体58は、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスクなどのように情報を光学的、電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリなどの様に情報を電気的に記録する半導体メモリなど、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。入出力インターフェース装置57は、演算処理装置51と記憶装置52と表示装置53と入力装置54と音声出力装置55とドライブ装置56との間でデータ通信する。
情報処理部5は、図4に示すように、取得部5Aと、解析部5Bと、判別部5Cと、を有する。これら、取得部5Aと解析部5Bと判別部5Cとは、情報処理部5を実行させるためのコンピュータプログラムであり、記憶装置52に記憶されている。
取得部5Aは、制御部4を介してレーザ出入力部22Aによる計測情報、撮像部22Gによる撮像情報および位置検出部22Fによる計測位置情報を取得する。取得部5Aは、図10に示すように、取得した計測情報および計測位置情報により、移動体21と共に狭隘部129の内部を移動したレーザ出入力部22Aによる計測結果を、移動方向に連続した表面形状データ59Aとして表示装置53に表示する。表面形状データ59Aは、溶接部128を含む周囲の計測結果であり、図10に示すように、溶接部128とその周囲の伝熱フィン126および胴本体121(外筒125)があらわされる。また、取得部5Aは、取得した計測情報および撮像情報により、移動体21と共に狭隘部129の内部を移動した撮像部22Gによる撮像結果を、移動方向に連続した第一撮像データ59Bとして表示装置53に表示する。第一撮像データ59Bは、溶接部128を含む周囲の撮像結果であり、図10に示すように、溶接部128とその周囲の伝熱フィン126および胴本体121(外筒125)があらわされる。また、取得部5Aは、移動体21と共に狭隘部129の内部を移動した撮像部22Gによる撮像結果において、リアルタイムの移動位置における撮像結果(ライブビュー)を、第二撮像データ59Cとして表示装置53に表示する。第二撮像データ59Cは、第一撮像データ59Bと同様に、溶接部128を含む周囲の撮像結果であり、図10に示すように、溶接部128とその周囲の伝熱フィン126および胴本体121(外筒125)があらわされる。
解析部5Bは、制御部4を介してレーザ出入力部22Aによる計測情報の表面形状データ59Aから断面形状を解析し、断面形状データ59Dとして表示装置53に表示する。図10では、リアルタイムの移動位置における計測結果から解析した断面形状データ59Dを表示した例を示している。断面形状データ59Dは、溶接部128を含む周囲の計測結果から解析されたものであり、図10に示すように、溶接部128とその周囲の伝熱フィン126および胴本体121(外筒125)の断面形状があらわされる。
判別部5Cは、制御部4を介してレーザ出入力部22Aによる計測情報の表面形状データ59Aを解析した断面形状データ59Dに基づき、溶接部128ののど厚や脚長が適正か否かを判別する。判別部5Cは、断面形状データ59Dに基づき、直線部分を板材である伝熱フィン126の板面や、板材である胴本体121(外筒125)の板面とみなす。そして、伝熱フィン126の板面を延長した第一延長線61と、胴本体121(外筒125)の板面を延長した第二延長線62と、第一延長線61と第二延長線62との交点63と、を算出する。胴本体121や外筒125の板面は、実質円弧であるが、最小二乗法で直線を近似し近似と実物の差が小さいところまでを直線部分とみなす。さらに、判別部5Cは、交点63から溶接部128までの距離L1,L2,L3を算出する。距離L1は、第一延長線61に沿った距離で溶接部128の脚長に相当する。距離L2は、第二延長線62に沿った距離で溶接部128の脚長に相当する。距離L3は、溶接部128ののど厚に相当する。そして、判別部5Cは、距離L1,L2,L3について、設計基準の溶接部の表面形状の脚長およびのど厚からなる基準線Gを超えているか否かを判別する。基準線Gは、脚長およびのど厚が所定を所定距離とした円弧である。そして、判別部5Cは、距離L1,L2,L3が基準線G以上であれば溶接部128が健全であると判別する。一方、判別部5Cは、距離L1,L2,L3が基準線G未満であれば溶接部128が健全でないと判別する。なお、判別部5Cの判別において、脚長またはのど厚のいずれかであってもよい。また、判別部5Cは、溶接部128の表面形状が複雑に凹凸している場合に対し、溶接部128の表面形状が、設計基準の溶接部の表面形状の脚長およびのど厚からなる基準線G以上であれば溶接部128が健全であると判別する。
以下、溶接検査装置および溶接検査システムの動作を説明する。図12は、本実施形態に係る溶接検査装置の動作を示すフローチャートである。図13は、本実施形態に係る溶接検査システムの動作を示すフローチャートである。
図12に示すように、溶接検査装置による検査では、まず、検査対象物であるキャスク101を横倒しの形態で転動機構3に配置する(ステップS1)。次に、制御部4は、転動機構3によりキャスク101を転動し検査を行う狭隘部129を最も下の位置に移動する(ステップS2)。次に、検査を行う狭隘部129にレール23を挿入し、溶接部128の延在方向(軸線S)に沿って配置してクランプ機構23Bにて固定する(ステップS3)。次に、制御部4は、レール23に沿って移動体21を移動しレーザ計測部22を狭隘部129の内部に配置する(ステップS4)。次に、制御部4は、レーザ計測部22による計測範囲が溶接部128を含む周囲の所定範囲にない場合(ステップS5:Yes)、回転機構22Cや軸方向移動機構22Dや交差方向移動機構22Eを制御して計測レンジを調整する(ステップS6)。次に、制御部4は、移動体21によりレーザ計測部22をレール23に沿って移動させ計測を行う(ステップS7)。ここで、ステップS7において、制御部4は、レーザ計測部22を狭隘部129の最も奥まで溶接部128の延在方向(軸線S)に沿って移動させてから戻す時に計測を行う。従って、ステップS5およびステップS6は、レーザ計測部22を狭隘部129の最も奥まで移動させているときに行ってもよい。なお、ステップS5において、制御部4は、レーザ計測部22による計測範囲が溶接部128を含む周囲の所定範囲にある場合(ステップS5:No)、ステップS6の動作を行わず、ステップS7に進む。なお、ステップS7において、レーザ計測部22を狭隘部129の最も奥まで溶接部128の延在方向(軸線S)に沿って移動させているときに計測を行ってもよく、あるいは、レーザ計測部22を狭隘部129の最も奥まで溶接部128の延在方向(軸線S)に沿って移動させているときおよび戻す時に計測を行ってもよい。
その後、制御部4は、回転機構22Cによりレーザ計測部22を軸線Sを中心に回転移動させ、図8に示す4方のうちの残り3方の溶接部128に対し、ステップS4からステップS7の動作を行う。
上記ステップS7の計測を行っているとき、図13に示すように、情報処理部5は、表面形状データおよび撮像データを取得する(ステップS11)。次に、情報処理部5は、図10および図13に示すように、表面形状データ59A、第一撮像データ59Bおよび第二撮像データ59Cを表示装置53に表示する(ステップS12)。オペレータは、この表示装置53の表示部を見て、正しく計測されているかを認識することができる。また、情報処理部5は、ステップS12の後またはステップS12と同時に、表面形状データ59Aから断面形状データ59Dを解析する(ステップS13)。続いて、情報処理部5は、ステップS13で解析した断面形状データ59Dを表示装置53に表示する(ステップS14)。次に、情報処理部5は、脚長やのど厚を算出する(ステップS15)。次に、情報処理部5は、ステップS15で算出した脚長やのど厚に基づき、溶接部128が健全であるかを判別する(ステップS16)。
上述したように、本実施形態の溶接検査装置は、溶接部128で接合された複数の板材(胴本体121、外筒125、伝熱フィン126)で囲まれて溶接部128の延在方向に沿って形成された狭隘部129の内部で溶接部128を検査する溶接検査装置であって、狭隘部129の内部で溶接部128の延在方向に沿って移動する移動体21と、移動体21に搭載されて溶接部128を含む周囲の表面形状を計測するレーザ計測部22と、を有する。
この溶接検査装置によれば、移動体21と共にレーザ計測部22を狭隘部129の内部で溶接部128の延在方向に沿って移動させる。この結果、レーザ計測部22により溶接部128を含む周囲の表面形状を計測できる。
本実施形態の溶接検査装置では、移動体21の移動方向に延在する軸線Sを中心にレーザ計測部22を回転移動する回転機構22Cを有するとよい。
この溶接検査装置によれば、回転機構22Cにより移動体21の移動方向に延在する軸線Sを中心にレーザ計測部22を回転移動させることで、レーザ計測部22による計測範囲が溶接部128を含む周囲の所定範囲となるように調整できる。また、溶接部128が狭隘部129の周りに複数存在する場合にレーザ計測部22による計測範囲が各溶接部128を含む周囲の所定範囲となるように調整できる。
本実施形態の溶接検査装置では、レーザ計測部22は、移動体21の移動方向に延在する軸線Sに沿ってレーザを出力する一方で軸線Sに沿って反射したレーザを入力するレーザ出入力部22Aと、レーザ出入力部22Aから出力されたレーザを軸線Sの交差方向に屈折させて溶接部128に照射する一方で溶接部128に反射したレーザをレーザ出入力部22Aに向けて屈折させる鏡部22Bと、を有しており、レーザ出入力部22Aと鏡部22Bとを移動体21の移動方向に延在する軸線Sに沿って相対移動させる軸方向移動機構22Dを有することがよい。
この溶接検査装置によれば、軸方向移動機構22Dによりレーザ出入力部22Aと鏡部22Bとを移動体21の移動方向に延在する軸線Sに沿って相対移動させることで、レーザ計測部22による計測範囲が溶接部128を含む周囲の所定範囲となるように調整できる。また、狭隘部129において軸線Sの交差方向に存在する溶接部128に対し、レーザ出入力部22Aの計測レンジが長くても鏡部22Bより屈折させることで、溶接部128を含む周囲の表面形状を計測できる。
本実施形態の溶接検査装置では、レーザ計測部22を移動体21の移動方向に延在する軸線Sの交差方向に移動させる交差方向移動機構22Eを有することがよい。
この溶接検査装置によれば、交差方向移動機構22Eによりレーザ計測部22を軸線Sの交差方向に移動させることで、軸線Sの交差方向に存在する溶接部128に対し、レーザ計測部22による計測範囲が溶接部128を含む周囲の所定範囲となるように調整できる。
本実施形態の溶接検査装置では、移動体21の移動位置を検出する位置検出部22Fを有することがよい。
この溶接検査装置によれば、移動体21の移動位置であってレーザ計測部22による溶接部128の計測位置を確認できる。
本実施形態の溶接検査装置では、レーザ計測部22による計測範囲が溶接部128を含む周囲の所定範囲であるか否かを判定する判定部41を有することがよい。
この溶接検査装置によれば、判定部41によりレーザ計測部22による計測範囲が溶接部128を含む周囲の所定範囲であるか否かを判定することで、レーザ計測部22による計測範囲が溶接部128を含む周囲の所定範囲となるように調整できる。
本実施形態の溶接検査装置では、移動体21の移動を支持する支持部を有することがよい。
この溶接検査装置によれば、移動体21の移動を安定させることができ、レーザ計測部22による計測精度を向上できる。
本実施形態の溶接検査装置では、支持部は、溶接部128の延在方向に沿って配置されるレール23であることがよい。
この溶接検査装置によれば、レール23により移動体21の移動を安定させることができ、レーザ計測部22による計測精度を向上できる。
本実施形態の溶接検査装置では、レール23は、板材(胴本体121、外筒125、伝熱フィン126)の板面を転動する車輪23Aを有することがよい。
この溶接検査装置によれば、レール23の狭隘部129の内部への設置を容易にできる。
本実施形態の溶接検査装置では、レール23は、板材(胴本体121、外筒125、伝熱フィン126)に対して固定されるクランプ機構23Bを有することがよい。
この溶接検査装置によれば、移動体21の移動を安定させることができ、レーザ計測部22による計測精度を向上できる。
本実施形態の溶接検査装置では、狭隘部129は、板材をなす内筒(胴本体121)および外筒125の間に板材をなすフィン(伝熱フィン126)を溶接部128により周方向に複数接合した円筒構造体において、胴本体121および外筒125の間で伝熱フィン126に仕切られて周方向に複数設けられており、円筒構造体を周方向に回転移動させる転動機構3を有することがよい。
この溶接検査装置によれば、転動機構3により円筒構造体を周方向に回転移動させることで、狭隘部129の位置を移動体21およびレーザ計測部22の位置に合わせることができ、計測作業を容易にできる。
本実施形態の溶接検査方法は、溶接部128で接合された複数の板材(胴本体121、外筒125、伝熱フィン126)で囲まれて溶接部128の延在方向に沿って形成された狭隘部129の内部で溶接部128を検査する溶接検査方法であって、狭隘部129の内部で溶接部128の延在方向に沿ってレーザ計測部22を移動させる工程と、レーザ計測部22により計測された溶接部128を含む周囲の表面形状のデータを取得する工程と、を含む。
この溶接検査方法によれば、レーザ計測部22を狭隘部129の内部で溶接部128の延在方向に沿って移動させ、溶接部128を含む周囲の表面形状のデータを計測し取得することで、溶接部128を含む周囲の表面形状を計測できる。
本実施形態の溶接検査方法では、レーザ計測部22の移動方向に延在する軸線Sを中心にレーザ計測部22を回転移動する回転機構22Cを有し、レーザ計測部22による計測範囲が溶接部128を含む周囲の所定範囲となるように回転機構22Cを作動する工程をさらに含むことがよい。
この溶接検査方法によれば、回転機構22Cによりレーザ計測部22を回転移動させることで、レーザ計測部22による計測範囲が溶接部128を含む周囲の所定範囲となるように調整できる。また、溶接部128が狭隘部129の周りに複数存在する場合にレーザ計測部22による計測範囲が各溶接部128を含む周囲の所定範囲となるように調整できる。
本実施形態の溶接検査方法では、レーザ計測部22は、レーザ計測部22の移動方向に延在する軸線Sに沿ってレーザを出力する一方で軸線Sに沿って反射したレーザを入力するレーザ出入力部22Aと、レーザ出入力部22Aから出力されたレーザを軸線Sの交差方向に屈折させて溶接部128に照射する一方で溶接部128に反射したレーザをレーザ出入力部22Aに向けて屈折させる鏡部22Bと、を有しており、レーザ出入力部22Aと鏡部22Bとを軸線Sに沿って相対移動させる軸方向移動機構22Dを有し、レーザ計測部22による計測範囲が溶接部128を含む周囲の所定範囲となるように軸方向移動機構22Dを作動する工程をさらに含むことがよい。
この溶接検査方法によれば、軸方向移動機構22Dによりレーザ出入力部22Aと鏡部22Bとを移動体21の移動方向に延在する軸線Sに沿って相対移動させることで、レーザ計測部22による計測範囲が溶接部128を含む周囲の所定範囲となるように調整できる。また、狭隘部129において軸線Sの交差方向に存在する溶接部128に対し、レーザ出入力部22Aの計測レンジが長くても鏡部22Bより屈折させることで、溶接部128を含む周囲の表面形状を計測できる。
本実施形態の溶接検査方法では、レーザ計測部22をレーザ計測部22の移動方向に延在する軸線Sの交差方向に移動させる交差方向移動機構22Eを有し、レーザ計測部22による計測範囲が溶接部128を含む周囲の所定範囲となるように交差方向移動機構22Eを作動する工程をさらに含むことがよい。
この溶接検査方法によれば、交差方向移動機構22Eによりレーザ計測部22を軸線Sの交差方向に移動させることで、軸線Sの交差方向に存在する溶接部128に対し、レーザ計測部22による計測範囲が溶接部128を含む周囲の所定範囲となるように調整できる。
本実施形態の溶接検査方法では、溶接部128の延在方向に沿って狭隘部129の内部にレール23を設置する工程と、レール23に沿ってレーザ計測部22を移動させる工程と、をさらに含むことがよい。
この溶接検査方法によれば、レール23によりレーザ計測部22の移動を安定させることができ、レーザ計測部22による計測精度を向上できる。
本実施形態の溶接検査方法では、狭隘部129は、板材をなす内筒(胴本体121)および外筒125の間に板材をなすフィン(伝熱フィン126)を溶接部128により周方向に複数接合した円筒構造体において、胴本体121および外筒125の間で伝熱フィン126に仕切られて周方向に複数設けられており、円筒構造体を周方向に回転移動可能に設け、検査対象となる狭隘部129を最も下側に移動させて検査を行うことがよい。
この溶接検査方法によれば、円筒構造体を周方向に回転移動させることで、狭隘部129の位置を移動体21およびレーザ計測部22の位置に合わせることができ、計測作業を容易にできる。特に、検査対象となる狭隘部129を最も下側に移動させて検査を行うことで、伝熱フィン126の配置により狭隘部129の形状が異なっていても常に外筒125を下に位置させ外筒125を基準にレーザ計測部22を移動して計測を行えるため、レーザ計測部22を溶接部128に沿わせて移動し易くなり計測の作業性を向上できる。
本実施形態の溶接検査システムは、溶接部128で接合された複数の板材(胴本体121、外筒125、伝熱フィン126)で囲まれて溶接部128の延在方向に沿って形成された狭隘部129の内部で、溶接部128の延在方向に沿って移動されたレーザ計測部22により計測された溶接部128を含む周囲の表面形状のデータを取得する取得部5Aと、表面形状のデータから溶接部128で接合された2つの板材(胴本体121、外筒125)の板面を延長した交点63を算出し、交点63から溶接部128までの距離L1,L2,L3を算出する解析部5Bと、を有する。
この溶接検査システムによれば、レーザ計測部22により溶接部128を含む周囲の表面形状を計測できる。また、計測された表面形状のデータから溶接部128の脚長やのど厚を算出できる。
本実施形態の溶接検査システムでは、交点63から溶接部128までの距離L1,L2,L3が設計範囲を満たしているか否かを判別する判別部5Cをさらに有することがよい。
この溶接検査システムによれば、溶接部128が設計範囲を満たしているか否かを判別できる。
本実施形態の溶接検査システムでは、溶接部128の表面形状が、設計基準の溶接部の表面形状の脚長およびのど厚からなる基準線G以上であるか否かを判別する判別部5Cをさらに有することがよい。
この溶接検査システムによれば、溶接部128が設計範囲を満たしているか否かを判別できる。
本実施形態の溶接検査用プログラムは、溶接部128で接合された複数の板材(胴本体121、外筒125、伝熱フィン126)で囲まれて溶接部128の延在方向に沿って形成された狭隘部129の内部で、溶接部128の延在方向に沿って移動されたレーザ計測部22により計測された溶接部128を含む周囲の表面形状のデータを取得する取得処理と、表面形状のデータから溶接部128で接合された2つの板材(胴本体121、外筒125)の板面を延長した交点63を算出し、交点63から溶接部128までの距離L1,L2,L3を算出する解析処理と、をコンピュータに実行させる。
この溶接検査用プログラムによれば、レーザ計測部22により溶接部128を含む周囲の表面形状を計測する処理を実行できる。また、計測された表面形状のデータから溶接部128の脚長やのど厚を算出する処理を実行できる。
本実施形態の溶接検査用プログラムでは、交点63から溶接部128までの距離L1,L2,L3が設計範囲を満たしているか否かを判別する判別処理をコンピュータに実行させることがよい。
この溶接検査用プログラムによれば、溶接部128が設計範囲を満たしているか否かを判別する処理を実行できる。
本実施形態の溶接検査用プログラムでは、溶接部128の表面形状が、設計基準の溶接部の表面形状の脚長およびのど厚からなる基準線G以上であるか否かを判別する判別処理をコンピュータに実行させることがよい。
この溶接検査用プログラムによれば、溶接部128が設計範囲を満たしているか否かを判別する処理を実行できる。
本実施形態の記録媒体58は、上記溶接検査用プログラムを記録している。
この記録媒体58によれば、レーザ計測部22により溶接部128を含む周囲の表面形状を計測する装置に対し、上記溶接検査用プログラムを更新できる。
なお、上述した実施形態において、狭隘部129は、キャスク101における胴部102および外筒125の間において伝熱フィン126に仕切られた構成として説明したが、この限りではない。狭隘部129は、溶接部128の延在方向に沿って区画された空間部であればよい。また、上述した実施形態において、狭隘部129をなす構造体として、板材をなす胴本体121および外筒125の間に板材をなす伝熱フィン126を溶接部128により周方向に複数接合した円筒構造体について説明したが、この限りではない。例えば、狭隘部129をなす構造体は、一辺が板材ではなく、複数の材料や部材を組み合わせて構成された構造物であってもよい。
2 溶接検査部
3 転動機構
4 制御部
5 情報処理部
5A 取得部
5B 解析部
5C 判別部
21 移動体
22 レーザ計測部
22A レーザ出入力部
22B 鏡部
22C 回転機構
22D 軸方向移動機構
22E 交差方向移動機構
22F 位置検出部
23 レール
23A 車輪
23B クランプ機構
23C 目盛
41 判定部
58 記録媒体
63 交点
101 キャスク(円筒構造体)
121 胴本体(内筒)
125 外筒
126 伝熱フィン(フィン)
128 溶接部
129 狭隘部
L1,L2,L3 交点からの距離
S 軸線

Claims (24)

  1. 溶接部で接合された複数の板材あるいは構造物で囲まれて前記溶接部の延在方向に沿って形成された狭隘部の内部で前記溶接部を検査する溶接検査装置であって、
    前記狭隘部の内部で前記溶接部の延在方向に沿って移動する移動体と、
    前記移動体に搭載されて前記溶接部を含む周囲の表面形状を計測するレーザ計測部と、
    を有する、溶接検査装置。
  2. 前記移動体の移動方向に延在する軸線を中心に前記レーザ計測部を回転移動する回転機構を有する、請求項1に記載の溶接検査装置。
  3. 前記レーザ計測部は、前記移動体の移動方向に延在する軸線に沿ってレーザを出力する一方で前記軸線に沿って反射したレーザを入力するレーザ出入力部と、
    前記レーザ出入力部から出力されたレーザを前記軸線の交差方向に屈折させて前記溶接部に照射する一方で前記溶接部に反射したレーザを前記レーザ出入力部に向けて屈折させる鏡部と、
    を有しており、
    前記レーザ出入力部と前記鏡部とを前記移動体の移動方向に延在する軸線に沿って相対移動させる軸方向移動機構を有する、請求項1または2に記載の溶接検査装置。
  4. 前記移動体の移動方向に延在する軸線の交差方向に前記レーザ計測部を移動させる交差方向移動機構を有する、請求項1から3のいずれか1つに記載の溶接検査装置。
  5. 前記移動体の移動位置を検出する位置検出部を有する、請求項1から4のいずれか1つに記載の溶接検査装置。
  6. 前記レーザ計測部による計測範囲が前記溶接部を含む周囲の所定範囲であるか否かを判定する判定部を有する、請求項1から5のいずれか1つに記載の溶接検査装置。
  7. 前記移動体の移動を支持する支持部を有する、請求項1から6のいずれか1つに記載の溶接検査装置。
  8. 前記支持部は、前記溶接部の延在方向に沿って配置されるレールである、請求項7に記載の溶接検査装置。
  9. 前記レールは、前記板材あるいは前記構造物の面を転動する車輪を有する、請求項8に記載の溶接検査装置。
  10. 前記レールは、前記板材あるいは前記構造物に対して固定されるクランプ機構を有する、請求項8または9に記載の溶接検査装置。
  11. 前記狭隘部は、前記板材をなす内筒および外筒の間に前記板材をなすフィンを溶接部により周方向に複数接合した円筒構造体において、前記内筒および外筒の間で前記フィンに仕切られて周方向に複数設けられており、
    前記円筒構造体を周方向に回転移動させる転動機構を有する、請求項1から10のいずれか1つに記載の溶接検査装置。
  12. 溶接部で接合された複数の板材あるいは構造物で囲まれて前記溶接部の延在方向に沿って形成された狭隘部の内部で前記溶接部を検査する溶接検査方法であって、
    前記狭隘部の内部で前記溶接部の延在方向に沿ってレーザ計測部を移動させる工程と、
    前記レーザ計測部により計測された前記溶接部を含む周囲の表面形状のデータを取得する工程と、
    を含む、溶接検査方法。
  13. 前記レーザ計測部の移動方向に延在する軸線を中心に前記レーザ計測部を回転移動する回転機構を有し、
    レーザ計測部による計測範囲が前記溶接部を含む周囲の所定範囲となるように前記回転機構を作動する工程、
    をさらに含む、請求項12に記載の溶接検査方法。
  14. 前記レーザ計測部は、前記レーザ計測部の移動方向に延在する軸線に沿ってレーザを出力する一方で前記軸線に沿って反射したレーザを入力するレーザ出入力部と、
    前記レーザ出入力部から出力されたレーザを前記軸線の交差方向に屈折させて前記溶接部に照射する一方で前記溶接部に反射したレーザを前記レーザ出入力部に向けて屈折させる鏡部と、
    を有しており、
    前記レーザ出入力部と前記鏡部とを前記レーザ計測部の移動方向に延在する軸線に沿って相対移動させる軸方向移動機構を有し、
    レーザ計測部による計測範囲が前記溶接部を含む周囲の所定範囲となるように前記軸方向移動機構を作動する工程、
    をさらに含む、請求項12または13に記載の溶接検査方法。
  15. 前記レーザ計測部を前記レーザ計測部の移動方向に延在する軸線の交差方向に移動させる交差方向移動機構を有し、
    レーザ計測部による計測範囲が前記溶接部を含む周囲の所定範囲となるように前記交差方向移動機構を作動する工程、
    をさらに含む、請求項12から14のいずれか1つに記載の溶接検査方法。
  16. 前記溶接部の延在方向に沿って前記狭隘部の内部にレールを設置する工程と、
    前記レールに沿って前記レーザ計測部を移動させる工程と、
    をさらに含む、請求項12から15のいずれか1つに記載の溶接検査方法。
  17. 前記狭隘部は、前記板材をなす内筒および外筒の間に前記板材をなすフィンを溶接部により周方向に複数接合した円筒構造体において、前記内筒および外筒の間で前記フィンに仕切られて周方向に複数設けられており、
    前記円筒構造体を周方向に回転移動可能に設け、検査対象となる前記狭隘部を最も下側に移動させて検査を行う、
    請求項12から16のいずれか1つに記載の溶接検査方法。
  18. 溶接部で接合された複数の板材あるいは構造物で囲まれて前記溶接部の延在方向に沿って形成された狭隘部の内部で、前記溶接部の延在方向に沿って移動されたレーザ計測部により計測された前記溶接部を含む周囲の表面形状のデータを取得する取得部と、
    前記表面形状のデータから前記溶接部で接合された2つの前記板材あるいは前記構造物の面を延長した交点を算出し、前記交点から前記溶接部までの距離を算出する解析部と、
    を有する、溶接検査システム。
  19. 前記交点から前記溶接部までの距離が設計範囲を満たしているか否かを判別する判別部をさらに有する、請求項18に記載の溶接検査システム。
  20. 前記溶接部の表面形状が、設計基準の溶接部の表面形状の脚長およびのど厚からなる基準線以上であるか否かを判別する判別部をさらに有する、請求項18または19に記載の溶接検査システム。
  21. 溶接部で接合された複数の板材あるいは構造物で囲まれて前記溶接部の延在方向に沿って形成された狭隘部の内部で、前記溶接部の延在方向に沿って移動されたレーザ計測部により計測された前記溶接部を含む周囲の表面形状のデータを取得する取得処理と、
    前記表面形状のデータから前記溶接部で接合された2つの前記板材あるいは前記構造物の面を延長した交点を算出し、前記交点から前記溶接部までの距離を算出する解析処理と、
    をコンピュータに実行させる、溶接検査用プログラム。
  22. 前記交点から前記溶接部までの距離が設計範囲を満たしているか否かを判別する判別処理を前記コンピュータに実行させる、請求項21に記載の溶接検査用プログラム。
  23. 前記溶接部の表面形状が、設計基準の溶接部の表面形状の脚長およびのど厚からなる基準線以上であるか否かを判別する判別処理を前記コンピュータに実行させる、請求項21または22に記載の溶接検査用プログラム。
  24. 請求項21から23のいずれか1つに記載の溶接検査用プログラムを記録している、記録媒体。
JP2019152481A 2019-08-23 2019-08-23 溶接検査装置、溶接検査方法、溶接検査システム、溶接検査用プログラムおよび記録媒体 Active JP7274980B2 (ja)

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