JP2011016885A - 樹脂組成物および絶縁電線 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 少なくとも1種以上のポリオレフィン系樹脂とフィラーとを含有する樹脂組成物において、少なくとも1種のポリオレフィン系樹脂は、官能基が導入されており、かつ、メルトフローレートが190℃で50g/10分以下である樹脂組成物とする。官能基が導入されているポリオレフィン系樹脂は、ポリプロピレンであり、特にホモポリプロピレンであることが好ましい。また、上記樹脂組成物を導体の外周に被覆して構成される絶縁電線とする。
【選択図】なし
Description
本電線は、本組成物を導体の外周に被覆してなる。被覆材は、単層であっても良いし、2層以上の層により構成されていても良い。なお、本組成物は、導体と接触した状態で被覆されていても良いし、1または2以上の他の組成物を介して導体の外周に被覆されていても良い。
表1および表2に記載の配合割合(質量部)となるように、各種ポリプロピレン、水酸化マグネシウム、酸化防止剤を加え、二軸混練機を用いて200℃で混合した後、ペレタイザーにてペレット状に成形して樹脂組成物のペレットを得た。このペレットを押出成形機により、軟銅線を7本撚り合わせた軟銅撚線の導体(断面積:0.5mm2)の外周に0.2mm厚で押し出し、絶縁電線を得た。
(樹脂成分)
・EC7:ブロックポリプロピレン、日本ポリプロ社製、未変性
・無水マレイン酸変性ホモポリプロピレンA:
ホモポリプロピレン(プライムポリマー社製「E111G」、未変性)100質量部と、無水マレイン酸5質量部と、重合開始剤(日本油脂社製「パークミルD」)0.5質量部とを配合し、200℃にてグラフト反応させ、無水マレイン酸変性ホモポリプロピレンAを作製した。
・無水マレイン酸変性ホモポリプロピレンB:
ホモポリプロピレン(サンアロマー社製「PS207A」、未変性)100質量部と、無水マレイン酸4質量部と、重合開始剤(日本油脂社製「パークミルND」)0.5質量部とを配合し、190℃にてグラフト反応させ、無水マレイン酸変性ホモポリプロピレンBを作製した。
・無水マレイン酸変性ホモポリプロピレンC:
ホモポリプロピレン(サンアロマー社製「PS201A」、未変性)100質量部と、無水マレイン酸3質量部と、重合開始剤(日本油脂社製「パークミルH」)0.5質量部とを配合し、210℃にてグラフト反応させ、無水マレイン酸変性ホモポリプロピレンCを作製した。
・無水マレイン酸変性ホモポリプロピレンD:
ホモポリプロピレン(サンアロマー社製「PL400A」、未変性)100質量部と、無水マレイン酸2質量部と、重合開始剤(日本油脂社製 「パークミルP」)0.2質量部とを配合し、220℃にてグラフト反応させ、無水マレイン酸変性ホモポリプロピレンDを作製した。
・無水マレイン酸変性ホモポリプロピレンa:
ホモポリプロピレン(サンアロマー社製「PL500A」、未変性)100質量部と、無水マレイン酸3質量部と、重合開始剤(日本油脂社製 「パーブチルD」)0.3質量部とを配合し、210℃にてグラフト反応させ、無水マレイン酸変性ホモポリプロピレンaを作製した。
・無水マレイン酸変性ホモポリプロピレンb:
ホモポリプロピレン(日本ポリプロ社製「EA9BT」、未変性)100質量部と、無水マレイン酸3質量部と、重合開始剤(日本油脂社製「パーヘキサC」)0.5質量部とを配合し、190℃にてグラフト反応させ、無水マレイン酸変性ホモポリプロピレンbを作製した。
・無水マレイン酸変性ホモポリプロピレンc:
ホモポリプロピレン(日本ポリプロ社製「EA7A」、未変性)100質量部と、無水マレイン酸4質量部と、重合開始剤(日本油脂社製「パーブチルP」)0.4質量部とを配合し、200℃にてグラフト反応させ、無水マレイン酸変性ホモポリプロピレンcを作製した。
・無水マレイン酸変性ブロックポリプロピレンd:
ブロックポリプロピレン(サンアロマー社製「PB170A」、未変性)100質量部と、無水マレイン酸4質量部と、重合開始剤(日本油脂社製「パークミルH」)0.5質量部とを配合し、210℃にてグラフト反応させ、無水マレイン酸変性ブロックポリプロピレンdを作製した。
・アクリル酸変性ホモポリプロピレンA
ホモポリプロピレン(日本ポリプロ社製「EA6A」、未変性)100質量部と、アクリル酸3質量部と、重合開始剤(日本油脂社製「パーヘキサC」)0.2質量部とを配合し、190℃にてグラフト反応させ、アクリル酸変性ホモポリプロピレンAを作製した。
・アクリル酸変性ホモポリプロピレンa
ホモポリプロピレン(日本ポリプロ社製「SA4L」、未変性)100質量部と、アクリル酸2質量部と、重合開始剤(日本油脂社製「ペロキシモン」)0.1質量部とを配合し、190℃にてグラフト反応させ、アクリル酸変性ホモポリプロピレンaを作製した。
(フィラー)
・水酸化マグネシウム:協和化学工業社製、商品名「キスマ5A」
(添加剤)
・酸化防止剤:チバスペシャリティケミカルズ社製、商品名「イルガノックス1010」
耐寒性試験は、JIS C3005に準拠して行った。すなわち、実施例、比較例に係る絶縁電線を38mmの長さに切断し試験片とし、試験片を耐寒性試験機に装着し、所定の温度まで冷却し、打撃具で打撃して、試験片の打撃後の状態を観察した。5本の試験片を用いて、5本の試験片が全て割れた温度を耐寒温度とした。
耐摩耗性試験は、社団法人自動車技術規格「JASO D611−94」に準拠し、ブレード往復法により行った。すなわち、実施例、比較例に係る絶縁電線を750mmの長さに切り出して試験片とした。そして、23±5℃の室温下で試験片の被覆材に対し軸方向に10mm以上の長さでブレードを毎分50回の速さで往復させ、導体に接するまでの往復回数を測定した。この際、ブレードにかかる荷重は7Nとした。往復回数が200回を超えた場合を、耐摩耗性が特に良好である(「◎」)とした。
Claims (7)
- 少なくとも1種以上のポリオレフィン系樹脂とフィラーとを含有する樹脂組成物であって、
少なくとも1種のポリオレフィン系樹脂は、
官能基が導入されており、かつ、メルトフローレートが190℃で50g/10分以下であることを特徴とする樹脂組成物。 - 前記官能基が導入されているポリオレフィン系樹脂は、ポリプロピレンであることを特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物。
- 前記官能基が導入されているポリオレフィン系樹脂は、ホモポリプロピレンであることを特徴とする請求項1または2に記載の樹脂組成物。
- 前記官能基が導入されているポリオレフィン系樹脂の含有量は、10〜30質量%の範囲内にあることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 前記官能基は、カルボン酸基、酸無水物基、エポキシ基、ヒドロキシル基、アミノ基、アルケニル環状イミノエーテル基、および、シラン基から選択される1種または2種以上であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 前記フィラーは、金属水酸化物を主成分とする難燃剤であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 請求項1から6のいずれか1項に記載の樹脂組成物を導体の外周に被覆してなることを特徴とする絶縁電線。
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