JP2011016217A - 一回のエッチングによりダイカットを直接形成する方法及びその方法により形成されたダイカット - Google Patents

一回のエッチングによりダイカットを直接形成する方法及びその方法により形成されたダイカット Download PDF

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Abstract

【課題】一回のエッチングによりダイカットを直接形成する方法及びその方法により形成されたダイカットを提供する。
【解決手段】本発明に係る一回のエッチングによりダイカットを直接形成する方法は、(A)金属板を選択する工程と、(B)該金属板に耐腐食フォトレジストを2層形成し、露光、現像によりパターン化ラインを形成する工程と、(C)該金属板表面に対してエッチング液を吹き付けてエッチングを行うことでブレードを形成する工程と、(D)該耐腐食フォトレジストを除去する工程とを備える。この方法は、耐腐食フォトレジストを2層形成し、ブレード部分としてエッチング形成しているため、エッチング後に研磨又はポリシング加工を行う必要がなく、ブレード部分に対して二次エッチングを行うことなく、高精密度のダイカットを形成でき、ダイカットの形成による刀刃公差を低下させ、ダイカットの歩留まりを効果的に向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明はエッチングによりダイカットを形成する方法に関し、特に一回のエッチングによりダイカットを直接形成する方法に関するものである。
エッチング・ダイカットは、主に、例えば紙、フィルム、フォーム(foam)、軟磁石シート、写真、皮、布等のシート材質のカッティングに利用され、所定のパターンや字形を形成したり、シート表面に浮き彫り字パターン又は字形をエンボス加工したりして、例えばカード、アルバムや包装材等の作成に用いられる。
米国特許第3850059号 中華民国特許第27573号
一般的に、エッチング・ダイカットを製造する方法は主に2つある。一つは、金属板表面に、必要なパターン又は字形に応じて耐酸インクラインを印刷することにより、該金属表面をエッチング領域と非エッチング領域とに区画させるものであり、インクが乾燥した後、金属板をエッチング薬液に浸漬させることにより、金属表面におけるインクが印刷されていない領域は薬液のエッチングにより陥没部分に形成され、インクが印刷されている領域については薬液によってエッチングされていないため、突出部に形成される。この後、該突出部を研磨機又はミリングマシーンによりブレード部分として形成する。金属がエッチング液に浸漬された場合、インクラインの幅が不充分であれば、サイドエッチングの影響により、インクそのものは支持力の弱まりにより崩壊し、インクラインの精密度が制限されてしまう。一方、このような方法は、研磨機の寸法にも制限があるため、自由で繊細なパターンを作成することができず、しかも製造工程は非常に手間がかかることがあった。
特許文献1及び特許文献2には「エッチング液の吹き付けによりエッチングを行う方法として、まず、金属板表面にブレード原型をエッチング形成し、インク又はフォトレジストを除去した後、ブレード部分に対して第2回のエッチングを行い、紙を切断できるブレードを形成する」ことが開示されているが、エッチング液を吹き付ける圧力及びサイドエッチングによる衝撃は、インク又はフォトレジストラインに影響を及ぼすため、高精密度のインク又はフォトレジストラインを効果的に制御しエッチングを行うことができない。紙等のようなシートを切断できるブレードを形成するためには、インク又はフォトレジストを除去した後、ブレード原型部分に対して第2回のエッチングを行わなければならない。しかし、この第2回のエッチングによりブレードの先端が侵食され、ブレードの高さが不均一になり、切断効果に影響を及ぼしてしまい、しかも該方法はエッチング液の残留による水止め現象をいまだに克服できないため、ブレードとダイカットとの接続箇所では底部エッチングにより影響され、高精密度のダイカットの歩留まりが低下してしまう欠点があった。
このため、高精密度のダイカットを形成するとともに、エッチング液によるサイドエッチングや水止め現象という欠点を回避することができる、ダイカットを直接形成する方法は重要な課題となっている。
上記の課題を解決するために、本発明では、(A)金属板を選択する工程と、(B)該金属板に耐腐食フォトレジストを2層形成し、露光、現像によりパターン化ラインを形成する工程と、(C)該金属板表面に対してエッチング液を吹き付けてエッチングを行うことでブレードを形成する工程と、(D)該耐腐食フォトレジストを除去する工程とを備えている、一回のエッチングによりダイカットを直接形成する方法が提供されている。本発明に係る方法は、耐腐食フォトレジストを2層形成し、ブレード部分としてエッチング形成しているため、エッチングの後に研磨又はポリシング加工を行う必要がなく、ブレード部分に対して二回のエッチングを行うこともなく、高精密度のダイカットを形成することができ、形成したダイカットの刀刃公差を低下させ、ダイカットの歩留まりを効果的に向上させることができる。
さらに、本発明では、ダイカットのベースと該ダイカットベースに形成されたブレードとを備え、該ブレード先端表面が金属素材表皮のままに維持されている、一回のエッチングにより直接形成されたダイカットが提供されている。
本発明に係る一回のエッチングによりダイカットを直接形成する方法の主要な工程を示す。 本発明に係る第1の具体的な実施例を示す。 本発明に係る第1の具体的な実施例を示す。 本発明に係る第1の具体的な実施例を示す。 本発明に係る第1の具体的な実施例を示す。 本発明に係る第1の具体的な実施例を示す。 本発明に係る第1の具体的な実施例を示す。 本発明に係る第1の具体的な実施例を示す。 本発明に係る第2の具体的な実施例を示す。 本発明に係る第2の具体的な実施例を示す。 本発明に係る第2の具体的な実施例を示す。 本発明に係る第2の具体的な実施例を示す。 本発明に係る第2の具体的な実施例を示す。 本発明に係る第2の具体的な実施例を示す。 本発明に係る第2の具体的な実施例を示す。 本発明に係る第3の具体的な実施例を示す。 本発明に係る第3の具体的な実施例を示す。 本発明に係る第3の具体的な実施例を示す。 本発明に係る第3の具体的な実施例を示す。 本発明に係る第3の具体的な実施例を示す。 本発明に係る第3の具体的な実施例を示す。 本発明に係る第3の具体的な実施例を示す。 本発明に係る第3の具体的な実施例により形成されたダイカットの平面図を示す。 本発明に係る第4の具体的な実施例を示す。 本発明に係る第4の具体的な実施例を示す。 本発明に係る第4の具体的な実施例を示す。 本発明に係る第4の具体的な実施例を示す。 本発明に係る第4の具体的な実施例を示す。 本発明に係る第4の具体的な実施例を示す。 本発明に係る第4の具体的な実施例を示す。 本発明に係る第4の具体的な実施例により形成されたダイカットの平面図を示す。 本発明に係る方法により形成されたダイカットを示す。 本発明に係る方法により形成されたダイカットを示す。 本発明に係る方法により形成された組み直し可能なダイカットモジュールを示す。 本発明に係る方法により形成された組み直し可能なダイカットモジュールを示す。 本発明に係る方法により形成された組み直し可能なダイカットモジュールを示す。 本発明に係る方法により形成された立体ダイカットモジュールを示す。 本発明に係る方法により形成された立体ダイカットモジュールを示す。
下記において特定の具体的な実施例により本発明の実施方式を説明する。明細書に記載の内容は、この技術分野に精通した者なら簡単に本発明のその他の利点や効果が理解できる。本発明は、その他の異なる実施例によって施行や応用を加えることが可能であり、明細書に記載の内容も異なる観点や応用に基づき、本発明の精神を脱しない範囲で様々な修飾や変更が可能であり、そうした修飾や変更は本願の特許請求の範囲に含まれるものである。
図1は、本発明に係る一回のエッチングによりダイカットを直接形成する方法の主要工程を示し、(a)金属板を選択する工程と、(b1)該金属板表面に第1の耐腐食フォトレジスト層を形成する工程と、(b2)所定のパターン又は字形を有するネガフィルムにより露光を行い、現像させた後、該金属板表面にパターン化された第1のラインを形成する工程と、(c1)該金属板表面に第1のラインを被覆する第2の耐腐食フォトレジストを形成する工程と、(c2)所定のパターン又は字形を有するネガフィルムにより露光を行い、現像させた後、該金属板表面に第1のラインを被覆するパターン化された第2のラインを形成する工程と、又は(c1’及びc2’)第2の耐腐食フォトレジストを直接印刷することで第1のラインを被覆するパターン化された第2のラインを形成する工程と、(d)該金属板表面へエッチング液を吹き付ける工程と、(e)該金属板表面から耐腐食フォトレジストを除去する工程と、を備えている。本発明に係る方法によれば、該第1及び第2の耐腐食フォトレジストを塗布又は印刷により該金属板表面に形成しても良いし、直接にドライ膜を金属板表面に貼り付けても良い。一方、金属板表面に耐腐食フォトレジストを形成する前に、従来の一般の技術により金属板表面の脱脂処理を予め行うことができる。また、金属板表面の耐腐食フォトレジストを除去した後、形成されたダイカットのブレードが酸化によって鈍化してしまうことを回避するために、耐酸化加工処理を行っても良い。
(第1の実施例)
図2Aないし図2Gは、本発明に係る方法の第1の具体的な実施例を示す。図2Aに示すように、炭素鋼金属板110をダイカット金属板として使用し、該金属板110はブレードが形成される第1の表面112と該第1の表面112の反対側にある第2の表面114とを有している。ローラーにより該金属板110の第1の表面112にインクを被覆し第1の耐腐食フォトレジスト層120を形成する。パターン又は字形を有するネガフィルムにより露光、現像を行った後、図2Bに示すように、金属板110の第1の表面112に幅が所定の刀刃に相当するパターン化された第1のライン122を形成する。上述した工程を繰り返し、図2Cに示すように、金属板110の第1の表面112に、第1のライン122を被覆する第2の耐腐食フォトレジスト層130を形成する。図2Dに示すように、ネガフィルムにより露光、現像を再び行った後、金属板110の第1の表面112に第1のライン122を被覆するパターン化された第2のライン132を形成する。
本発明に係る方法では、耐腐食フォトレジストを2層使用し、幅が刀刃に相当する第1のライン122をまず形成して、幅が刀刃より略大きく該第1のライン122を被覆する第2のライン132を形成する。図2Eに示すように、金属板の第1の表面112へエッチング液を吹き付ける場合、まず第2のライン132のパターン又は字形の幅をエッチング型板として使用し、ダイカットのブレード原型140をエッチング形成する。図2Fに示すように、エッチング液を一定の時間吹き付け続けることで、金属板表面の第2のライン132がエッチング液の吹き付けやサイドエッチングの衝撃により徐々に崩壊し、その中に被覆された第1のライン122が露出し、引き続き第1のライン122のパターン又は字形幅をエッチングブレードとして使用し、最終的にはダイカットに必要な高精密度ブレード150をエッチング形成する。最後に、図2Gに示すように、金属板の第1の表面112から耐腐食フォトレジストを除去することで高精密度ブレードを有するダイカットを形成する。
本発明に係る方法により形成されたダイカットは、ダイカットベースと、該ベースに形成されたブレード150とを備えている。本発明に係る方法では、一回のエッチングによりブレードを直接形成した後、機械又はCNC研磨を行う必要がなく、フォトレジストを除去した後もブレード部分に対して二回のエッチングを行うこともなくなる。従って、本発明に係る方法により形成されたダイカットは、ブレードの高さが0.5mm以上、好ましくは0.7mm以上であり、しかもブレードの先端112が金属素材のままであるため、二回のエッチングによりブレードの高さが不均一になるという欠点を回避するとともに、ダイカットの歩留まりを効果的に向上させることができる。
(第2の実施例)
図3Aないし図3Gは、本発明に係る方法の第2の具体的な実施例を示す。図3Aに示すように、炭素鋼金属板210は、ブレードが形成される第1の表面212と該第1の表面212の反対側にある第2の表面214とを有している。スピンコーティングにより該金属板210の第1の表面212に第1の耐腐食フォトレジスト層220を形成する。パターン又は字形を有するネガフィルムにより露光、現像を行った後、図3Bに示すように、金属板210の第1の表面212に幅が所定の刀刃に相当するパターン化された第1のライン222を形成する。上述した工程を繰り返し、図3Cに示すように、金属板210の第1の表面212に、第1のライン222を被覆する第2の耐腐食フォトレジスト層230を形成する。図3Dに示すように、ネガフィルムにより露光、現像を再び行った後、金属板210の第1の表面212に第1のライン222を被覆するパターン化された第2のライン232を形成する。
図3Eに示すように、金属板210は、第1の表面212がフェースダウンでエッチングを行い、エッチング液を底部から上へ金属板の第1の表面212に向けて直接吹き付ける場合、まず第2のライン232のパターン又は字形の幅をエッチング型板として使用し、ダイカットのブレード原型240をエッチング形成する。図3Fに示すように、エッチング液を一定の時間吹き付け続けることで、金属板表面の第2のライン232がエッチング液の吹き付けやサイドエッチングの衝撃により徐々に崩壊し、その中に被覆された第1のライン222が露出し、引き続き第1のライン222のパターン又は字形幅をエッチングブレードとして使用し、最終的にはダイカットに必要な高精密度ブレード250をエッチング形成する。最後に、図3Gに示すように、金属板の第1の表面212から耐腐食フォトレジストを除去することで高精密度ブレードを有するダイカットを形成する。
具体的な上記の実施例において、金属板210は第1の表面212がフェースダウンでエッチングを行い、エッチング液が底部から上へ金属板の第1の表面212に直接吹き付けることで、エッチング液の残留による水止め現象を効果的に回避することができるため、一回のエッチングにより高精密度のブレードを有するダイカットを直接形成することができるのみならず、2層の耐腐食フォトレジストによりエッチングを行うことによって形成されたブレードにより、ダイカットの刀刃幅公差が0.05〜0.15cm、好ましくは0.08〜0.12cmに縮小されることとなる。
(第3の実施例)
図4Aないし図4Gは、本発明に係る方法の第3の具体的な実施例を示す。図4Aに示すように、炭素鋼金属板310は、ブレードが形成される第1の表面312と該第1の表面312の反対側にある第2の表面314とを有している。スピンコーティングにより該金属板310の第1の表面312及び第2の表面314のそれぞれに第1の耐腐食フォトレジスト層320及び第3の耐腐食フォトレジスト層360を形成する。パターン又は字形を有するネガフィルムにより露光、現像を行った後、図4Bに示すように、金属板310の第1の表面312には幅が所定の刀刃に相当するパターン化された第1のライン322を形成し、金属板310の第2の表面314にはパターン化された第3のライン362を形成する、該パターン化された第3のライン362は所定の貫通孔に相当する開口364を有している。上述した工程を繰り返し、図4Cに示すように、金属板310の第1の表面312に、第1のライン322を被覆する第2の耐腐食フォトレジスト層330を形成する。図4Dに示すように、ネガフィルムにより露光、現像を再び行った後、金属板310の第1の表面312に第1のライン322を被覆するパターン化された第2のライン332を形成する。
図4Eに示すように、金属板310の下方及び上方からそれぞれ金属板の第1の表面312及び第2の表面314に向けて直接エッチング液を吹き付けると同時に、両面エッチングを行う。このうち、金属板の第1の表面は、まず第2のライン332のパターン又は字形の幅をエッチング型板として使用し、ダイカットのブレード原型340をエッチング形成する。図4Fに示すように、エッチング液を一定の時間吹き付け続けることで、金属板表面の第2のライン332がエッチング液の吹き付けやサイドエッチングの衝撃により徐々に崩壊し、その中に被覆された第1のライン322が露出し、引き続き第1のライン322のパターン又は字形幅をエッチングブレードとして使用し、最終的にはダイカットに必要な高精密度ブレード350をエッチング形成する。一方、金属板310の第2の表面314は、第3のライン362をエッチング型板として使用し、第3のライン362の開口364に応じてダイカット貫通孔370をエッチング形成する。図4Gに示すように、金属板の第1の表面312及び第2の表面314から耐腐食フォトレジストを除去することで高精密度ブレード350を有するダイカット370を形成する。
図5は、本発明に係る方法の第3の具体的な実施例により形成されたダイカット300の平面図を示す。具体的な実施例においては、ブレードを形成しようとする金属板の第1の表面に耐腐食フォトレジストを2層使用すると同時に、金属板の該第1の表面の反対側にある第2の表面に第3の耐腐食フォトレジストを使用し、一次エッチングを行うことで高精密度のブレード350及び脱型が容易である貫通孔370を同時に有する立体ダイカットを形成することができる。
(第4の実施例)
図6Aないし図6Gは、本発明に係る方法の第4の具体的な実施例を示す。図6Aに示すように、炭素鋼金属板410は、ブレードが形成される第1の表面412と該第1の表面412の反対側にある第2の表面414とを有している。スピンコーティングにより該金属板410の第1の表面412及び第2の表面414のそれぞれに第1の耐腐食フォトレジスト層420及び第3の耐腐食フォトレジスト層460を形成する。パターン又は字形を有するネガフィルムにより露光、現像を行った後、金属板410の第1の表面412には幅が所定の刀刃に相当するパターン化された第1のライン422、及び幅が所定の突出部に相当するパターン化された第1のライン424を形成し、金属板410の第2の表面412にはパターン化された第3のライン462を形成し、図6Bに示すように、該パターン化された第3のライン462は所定の貫通孔に相当する開口464を有している。上述した工程を繰り返し、図6Cに示すように、金属板410の第1の表面412に、第1のライン422を被覆する第2の耐腐食フォトレジスト層430を形成する。図6Dに示すように、ネガフィルムにより露光、現像を再び行った後、金属板410の第1の表面412に第1のライン422を被覆するパターン化された第2のライン432、及び幅が第1のライン424と同一のパターン化された第2のライン434を形成する。
図6Eに示すように、金属板410の下方及び上方からそれぞれ金属板の第1の表面412及び第2の表面414に向けて直接エッチング液を吹き付けると同時に、両面エッチングを行う。金属板の第1の表面は、まず第2のライン432、434のパターン又は字形の幅をエッチング型板として使用し、ダイカットのブレード原型440をエッチング形成する。図6Fに示すように、エッチング液を一定の時間吹き付け続けることで、金属板表面の第2のライン432、434がエッチング液の吹き付けや衝撃により徐々に崩壊し、その中に被覆された第1のライン422が露出し、下層にある第1のライン424が露出し、引き続き第1のライン422、424のパターン又は字形幅をエッチング型板として使用し、最終的にはダイカットに必要な高精密度ブレード450及び突出部480をエッチング形成する。一方、金属板410の第2の表面414は、第3のライン462をエッチング型板として使用し、第3のライン462の開口464に応じてダイカット貫通孔470をエッチング形成する。図6Gに示すように、金属板の第1の表面412及び第2の表面414から耐腐食フォトレジストを除去することで高精密度ブレード450、貫通孔470、及び突出部480を有するダイカットを形成する。
図7は、本発明に係る方法の第4の具体的な実施例により形成されたダイカット400の平面図を示す。具体的な実施例においては、本発明に係る方法によれば、一回のエッチングを行うことで高精密度のブレード450、脱型が容易である貫通孔470、及び浮き彫り面の圧印に用いられる突出部480を同時に有する立体ダイカットを形成することができる。図8Aに示すように、本発明に係る方法により両面エッチングを行うことで、ブレード450及び貫通孔470を同時に形成することができるのみならず、ダイカットベース外形490を同時に切断することができ、図8Bに示すように、形成された立体ダイカットが型板の機能を兼ねている。
図9Aは、本発明に係る方法により形成されたダイカット510を複数使用し、軟磁石シート520に合わせて組み直し可能なダイカットモジュールを形成することができる。使用者は、図9B及び9Cに示すように、必要に応じて文字やパターンを自由に組合わせることができる。一方、図10A、図10Bに示すように、本発明に係る方法により形成された立体ダイカット610は、硬度が該ダイカット金属板の素材の硬度より小さい凹板、例えばプラスチック凹板620又はアルミニウム凹板630に合わせて、半分に折り畳み可能なプラスチック板640にそれぞれ接着し、立体ダイカットモジュールを形成する。そのうち、該凹板620、630が立体ダイカット610の突出部614に対応する位置にはトレンチ622、632が形成されているが、凹板620、630が立体ダイカット610のブレード612に対応する位置にはトレンチが形成されていないため、使用者は紙を切断すると同時に、浮き彫り立体パターンをエンボスすることができる。
上記のように、これらの実施の形態は本発明の原理および効果・機能を例示的に説明するものであり、本発明は、これらによって限定されるものではない。本発明に係る実質的な技術内容は、別紙の特許請求の範囲に定義される。本発明は、この技術分野に精通した者により特許請求の範囲を脱しない範囲で色々な修飾や変更をすることが可能であり、そうした修飾や変更は本願の特許請求の範囲に含まれるものである。
110、210、310、410 金属板
112、212、312、412 第1の表面
114、214、314、414 第2の表面
120、220、320、420 第1の耐腐食フォトレジスト層
122、222、322、422、424 第1のライン
130、230、330、430 第2の耐腐食フォトレジスト層
132、232、332、432、434 第2のライン
140、240、340、440 ブレード原型
150、250、350、450 ブレード
300 ダイカット
360、460 第3の耐腐食フォトレジスト層
362、462 第3のライン
364、464 開口
370、470 貫通孔
480 突出部
490 外形
510 ダイカットモジュール
520 軟磁石シート
610 立体ダイカット
612 ブレード
614 突出部
616 貫通孔
620、630 凹板
622、632 トレンチ
640 プラスチック板

Claims (18)

  1. 一回のエッチングによりダイカットを直接形成する方法であって、
    (A)ブレードが形成される第1の表面と前記第1の表面の反対側にある第2の表面とを有する金属板を選択する工程と、
    (B)前記金属板の第1の表面に第1の耐腐食フォトレジスト層を形成し、前記第1の耐腐食フォトレジスト層に対して露光、現像を行うことで前記第1の表面にパターン化された第1のラインを形成する工程と、
    (C)前記金属板の第1の表面には前記第1のラインを被覆する第2の耐腐食フォトレジスト層を形成し、前記第2の耐腐食フォトレジスト層には前記第1のラインを被覆するパターン化された第2のラインを形成する工程と、
    (D)前記金属板の第1の表面に向けてエッチング液を吹き付け、エッチングを行うことでブレードを形成する工程と、
    (E)前記金属板の表面から耐腐食フォトレジストを除去する工程と、
    を備えることを特徴とする、一回のエッチングによりダイカットを直接形成する方法。
  2. 前記金属板は、第1の表面がフェースダウンでエッチングを行うことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記金属板表面に第1の耐腐食フォトレジスト層を形成する前に、表面脱脂処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記金属板表面の耐腐食フォトレジストを除去した後、耐酸化処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記工程(B)が、前記金属板の第2の表面に第3の耐腐食フォトレジスト層を形成し、前記第3の耐腐食フォトレジスト層に対して露光、現像を行うことで、前記第2の表面にパターン化された第3のラインを形成する工程をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 前記金属板の第2の表面の第3の耐腐食フォトレジスト層と前記金属板の第1の表面の第1の耐腐食フォトレジスト層とは同時に形成されることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 前記工程(D)が、前記金属板の第2の表面に向けてエッチング液を吹き付け、エッチングを行うことにより貫通孔を形成する工程をさらに備えていることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  8. 前記金属板の第1の表面及び第2の表面のエッチングは同時に行われることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 前記工程(E)が、前記金属板の第2の表面の耐腐食フォトレジストを除去する工程をさらに備えていることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  10. 前記金属板の第1の表面及び第2の表面の耐腐食フォトレジストは同時に除去されることを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 請求項1に記載の方法により形成されたダイカットであって、ダイカットベースと前記ダイカットベースに形成されたブレードとを有し、前記ブレード先端の表面がダイカットの金属素材の表皮のままであることを特徴とするダイカット。
  12. 前記ブレードの刀刃公差が0.05〜0.15cmであることを特徴とする請求項11に記載のダイカット。
  13. 前記ダイカットベースには貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項11に記載のダイカット。
  14. 前記ダイカットベースには突出部が形成されていることを特徴とする請求項11に記載のダイカット。
  15. 請求項1に記載の方法により形成された一つ又は複数のダイカットと、軟磁石シートとを有してなることを特徴とする、組み直し可能なダイカットモジュール。
  16. 請求項1に記載の方法により形成されたダイカットと、前記ダイカットに対応する凹板と、前記ダイカットと前記凹板とを接着するための半分に折り畳み可能なプラスチック板とを含み、前記ダイカットがブレードと突出部とを有し、前記凹板が前記ダイカットの突出部に対応する箇所にはトレンチが形成されていることを特徴とするダイカットモジュール。
  17. 前記凹板を形成した材料は、硬度が前記ダイカットの素材の硬度より小さい板材であることを特徴とする請求項16に記載のダイカットモジュール。
  18. 前記凹板が、アルミニウム凹板又はプラスチック凹板であることを特徴とする請求項16に記載のダイカットモジュール。
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