JP2011016196A - カップリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 軸方向に並ぶ2つの部材の歯の噛み合い部に切粉等の異物が侵入するのを防いで、両部材の円周方向位置および軸方向位置を正確に位置決めすることができるカップリング装置を提供する。
【解決手段】 軸方向に並んで対向し相対的に軸方向に移動させて互いに連結および分離させる第1部材21および第2部材22を備える。これら両部材21,22の対向面に、互いに噛み合って両部材21,22の円周方向の位置決めをする歯31,32の列を同心の円周上にそれぞれ設ける。また、両部材21,22の対向面に、両部材21,22が歯31,32の列の噛み合いにより連結された状態において互いに軸方向に向き合う当接面33a,34aで当接して両部材21,22の軸方向の位置決めをする当接部33,34をそれぞれ設ける。当接部33,34は、歯31,32の列の外周側に全周にわたって設ける。
【選択図】 図6

Description

この発明は、軸方向に並ぶ2つの部材を互いの円周方向位置および軸方向位置を位置決め可能に連結するカップリング装置、例えば旋盤の主軸とチャックとを連結するカップリング装置に関する。
チャックの交換を容易にするために、主軸とチャックとをカップリングを介して着脱自在に連結した旋盤がある(例えば特許文献1)。例えば工作機械のタレットの取付に用いられるカップリングとして、カービックカップリングやハースカップリングと称される形式のものが知られている。これらは、軸方向に並ぶ2つの部材の対向面に円周方向に並ぶ複数の歯をそれぞれ設け、両部材の歯を互いに噛み合わせることにより、両部材を連結および円周方向の位置決めをする形式であり、復元精度、自動調心性に優れ、かつ高力伝達機能を有する特長がある。
実開昭63−57010号公報
そこで、旋盤における主軸とチャックの連結にハースカップリング形式を採用することにした。図9の例で示すように、ハースカップリングでは、2つの部材101,102の歯101a,102aは共に断面台形状であり、両部材101,102の歯101a,102aはテーパ状の側面で互いに接触する。2つの部材101,102の円周方向位置および軸方向位置の位置決め精度を保つためには、両部材101,102の歯101a,102aの噛み合い部に切粉等の異物が咬み込まれないようにすることが求められる。
この発明の目的は、軸方向に並ぶ2つの部材の歯の噛み合い部に切粉等の異物が侵入するのを防いで、両部材の円周方向位置および軸方向位置を正確に位置決めすることができるカップリング装置を提供することである。
この発明の他の目的は、高精度の回転伝達を可能にし、かつ回転伝達部の剛性向上を図ることである。
この発明のさらに他の目的は、旋盤のチャックの交換作業の効率化を得ながら、上記両部材間の軸方向の剛性、並びに軸方向の位置決め精度の向上を可能にすることである。
この発明のカップリング装置は、軸方向に並んで対向し相対的に軸方向に移動させて互いに連結および分離させる第1部材および第2部材を備え、これら両部材の対向面に、互いに噛み合って両部材の円周方向の位置決めをする歯の列を同心の円周上にそれぞれ設け、かつ両部材が前記歯の列の噛み合いにより連結された状態において互いに軸方向に向き合う当接面で当接して両部材の軸方向の位置決めをする当接部をそれぞれ設け、前記当接部は、前記歯の列の外周側にあって全周にわたって設けた。
この構成によれば、第1部材および第2部材の対向面にそれぞれ設けた歯を互いに噛み合わせることで、両部材の円周方向の位置決めがなされる。また、第1部材および第2部材の対向面にそれぞれ設けた当接部を互いに軸方向に向き合わせて当接させることで、両部材の軸方向の位置決めがなされる。これにより、軸方向に並ぶ第1部材および第2部材を、互いの円周方向位置および軸方向位置を位置決めして連結することができる。当接部の当接面は軸方向に向き合う面であるため、大きな軸方向荷重を受けることができる。また、軸方向偏荷重の分布が円周方向に偏っている場合でも、当接部の当接面が互いに当接した状態に維持されることにより、両部材が互いに適正な位置関係に保たれる。
前記当接部は、前記歯の列の外周側にあって全周にわたって設けたため、この当接部が2つの部材の歯の外周を覆って歯の噛み合い部に切粉等の異物が侵入するのを防ぐ。そのため、両部材の円周方向位置および軸方向位置を正確に位置決めすることができる。
この発明において、前記第1部材および第2部材が、それぞれ回転自在に支持された部材であってよい。
第1部材および第2部材がそれぞれ回転自在に支持された部材、すなわち回転体である場合、両部材の円周方向位置を正確に位置決めすることにより、回転時における両部材の位相のずれを無くして、回転精度を向上させることができ、かつ回転伝達部の剛性向上を図ることができる。
この発明において、前記第1部材および第2部材は、旋盤の主軸とチャックとにそれぞれ取付けられ、これら主軸をチャックとを分離可能に連結する連結部を構成していても良い。
このように、旋盤の主軸とチャックとの連結部にこの発明のカップリング装置を適用すれば、主軸とチャックとの分離および連結が簡単になり、チャックの交換作業の効率化を図れる。
この発明のカップリング装置は、軸方向に並んで対向し相対的に軸方向に移動させて互いに連結および分離させる第1部材および第2部材を備え、これら両部材の対向面に、互いに噛み合って両部材の円周方向の位置決めをする歯の列を同心の円周上にそれぞれ設け、かつ両部材が前記歯の列の噛み合いにより連結された状態において互いに軸方向に向き合う当接面で当接して両部材の軸方向の位置決めをする当接部をそれぞれ設け、前記当接部は、前記歯の列の外周側にあって全周にわたって設けたため、軸方向に並ぶ2つの部材の歯の噛み合い部に切粉等の異物が侵入するのを防いで、両部材の円周方向位置および軸方向位置を正確に位置決めすることができる。
前記第1部材および第2部材が、それぞれ回転自在に支持された部材である場合は、回転時における両部材の位相のずれを無くして、回転精度を向上させることができ、かつ回転伝達部の剛性向上を図ることができる。
前記第1部材および第2部材は、旋盤の主軸とチャックとにそれぞれ取付けられ、これら主軸をチャックとを分離可能に連結する連結部を構成する場合は、旋盤のチャックの交換作業の効率化を得ながら、上記両部材間の軸方向の剛性、並びに軸方向の位置決め精度の向上が可能になる。
(A)はこの発明の一実施形態にかかるカップリング装置を備えた旋盤におけるカップリング装置の周辺部の一状態を示す破断側面図、(B)はそのIB−IB面の矢視図、(C)はそのIC−IC面の矢視図である。 同カップリング装置の第1部材および第2部材の歯の形状を示す展開図である。 同カップリング装置のカップリング操作機構およびチャック爪開閉機構の駆動部を示す概略構成図である。 同カップリング装置の周辺部の異なる状態を示す破断側面図である。 同カップリング装置の周辺部のさらに異なる状態を示す破断側面図である。 (A)は同カップリング装置の周辺部のさらに異なる状態を示す破断側面図、(B)はそのVIB部拡大図である。 (A)はカップリング装置の第2部材に設けた肉取り部の異なる形状を示す平面図、(B)はその展開断面図である。 (A)はカップリング装置の第2部材に設けた肉取り部のさらに異なる形状を示す平面図、(B)はその展開断面図である。 ハースカップリングの歯の噛み合い部を示す図である。
この発明の一実施形態を図面と共に説明する。このカップリング装置1は、旋盤の主軸2とチャック3との連結部に用いられたものである。図1において、旋盤は、ベッド(図示せず)に設置された主軸台4を有し、この主軸台4に複数の転がり軸受5,6によって主軸2が回転自在に支持されている。そして、主軸2の前端の大径となった軸頭部2aに、カップリング装置1を介して、チャック3が着脱自在に連結される。図1は、主軸2とチャック3が分離された状態を表している。
主軸2は中空軸であって、その中空孔2bに、カップリング装置1の連結および分離操作を行うカップリング操作機構7と、チャック3のチャック爪11の開閉操作を行うチャック爪開閉機構8とが設けられている。これらカップリング操作機構7およびチャック爪開閉機構8については後で説明する。
チャック3は、チャック本体10に、互いに連動して半径方向に移動して開閉動作を行う複数のチャック爪11を設けたものである。複数のチャック爪11は、円周方向に等間隔で並んでいる。チャック本体10の中央部に軸方向に移動可能な開閉操作部材12が設けられ、この開閉操作部材12の軸方向の移動動作が動作変換機構13によりチャック爪11の互いに連動する半径方向の移動動作に変換される。具体的には、開閉操作部材12が前進すると各チャック爪11が開き動作し、後退すると各チャック爪11が閉じ動作する。開閉操作部材12の背面から、係合突起14が後方に突出している。係合突起14は、後端部に外周側へ膨らむ膨らみ部14aを有し、かつ後端面の中央部に凹部14bを有する。この係合突起14に前記チャック爪開閉機構8が作用することで、開閉操作部材12が進退動作する。
また、チャック本体10には、開閉操作部材12の動作に関係無く各チャック爪11を閉じる側に付勢するチャック爪付勢手段15が設けられている。チャック爪付勢手段15は、例えば圧縮コイルばねからなる。このチャック爪付勢手段15は、チャック3が主軸2から分離されてチャック爪開閉機構8の作用が開閉操作部材12に及ばないときでも、チャック爪11がワークWを把持した状態に維持可能とするものである。
カップリング装置1は、主軸2の軸頭部2aの前端面にボルト16で固定された環状の第1部材21と、チャック本体10の背面にボルト17で固定された環状の第2部材22とでなる。第1部材21の内周縁部には、前方すなわち第1、第2両部材21,22が連結した状態における第2部材22の側に突出する円筒状の突出縁23が設けられ、この突出縁23の円周方向複数箇所に半径方向に貫通する貫通孔24が開けられている。貫通孔24には、半径方向に移動自在にボール25が収容されている。ボール25の一部は貫通孔24から外周側へ突出可能ではあるが、ボール25が完全に貫通孔24から逸脱することがないように、貫通孔24は外端側が先狭まり形状とされている。
一方、第2部材22は、内周面に環状の突出部分からなる最小内径部26を有し、この最小内径部26の内径である最小内径が前記突出縁23の外径と同じか、または若干大きい寸法とされ、突出縁23の外周に嵌合可能である。第2部材22の最小内径部26は、後端部すなわち第1、第2両部材21,22が連結した状態における第1部材21の側の端部に位置する。最小内径部26から後端面にかけての内周面は、断面円弧状の面取り部27になっている。最小内径部26よりも前側の内周面は、最小内径部26の前方側の段面を構成し前方へ行くほど大径となるテーパ状部28と、このテーパ状部28に続く一定内径の大径部29とでなる。
第1部材21および第2部材22の対向面には、それぞれ複数の歯31,32が同心の円周上に設けられている。図1(B),(C)にそれぞれ示すように、第1部材21の歯31は軸方向と直交する面から見て扇形であり、第2部材22の歯32は軸方向と直交する面から見て略長方形である。また、図2に示すように、第1、第2両部材21,22の歯31,32は、円周方向の断面形状が略台形状をしており、台形の斜辺となる側面31a,32aが互いに接して噛み合う。歯31,32が互いに噛み合うことで、第1、第2両部材21,22の円周方向の位置決めがなされる。
この例では、加工上の都合から、第1、第2両部材21,22共に、歯31,32の列を構成する環状の歯列構成部21a,22aが環状の本体部21b,22bと別体で形成されており、これら歯列構成部21a,22aおよび本体部21b,22bはボルト16,17で締結されている。歯列構成部21a,22aは、本体部21b,22bに設けられた環状溝に嵌合し、上記ボルト16,17で締結される。ボルト16,17は、歯列構成部21a,22aにおける歯31,32と歯31,32の間の歯底部分に設けてある。ボルト16は、第1部材21を主軸2の軸頭部2aに固定する役目も有する。第1、第2両部材21,22は、それぞれ全体を一体に形成したものであってもよい。
また、第1部材21および第2部材22の対向面における歯31,32の列の外周側の本体部21b,22bには、互いに軸方向に向き合う当接面33a,34aを有する当接部33,34がそれぞれ設けられている。当接部33,34は、全周にわたって設けられている。第1、第2両部材21,22が前記歯31,32の列の噛み合いにより連結された状態において、それぞれの当接部33,34が当接面33a,34aで当接することにより、第1、第2両部材21,22の軸方向の位置決めがなされる。
第1部材21の歯31には、歯31の剛性を低下させる肉取り部35が設けられている。この実施形態の肉取り部35は、歯31の先端面31bの中央部に形成された半径方向に沿うV字状の溝である。溝の深さは、歯31の根元の深さよりも少し深い程度とされている。肉取り部35を設けて歯31の剛性を低下させることにより、第1、第2両部材21,22の歯31,32が互いに噛み合って歯の側面31aに荷重がかかったときに、歯31が周方向に弾性変形しやすくなる。歯31,32は略台形の断面形状であるため、変形分だけ歯31,32の噛み合いが深くなって第1、第2両部材21,22の軸方向距離が接近し、第1、第2両部材21,22の当接部33,34を確実に接触させることができる。それにより、第1、第2両部材21,22間で大きな軸方向荷重を受けることができ、また軸方向の位置決めが確実なものとなる。この実施形態では、第1部材21の歯31にだけ肉取り部35が設けられているが、第2部材22の歯32にも肉取り部35を設けてもよい。
肉取り部35は、図7に示すようなスリット状の溝としてもよい。その場合も、半径方向の溝とすれば、歯31の剛性を効果的に低下させられる。溝の数は複数であってもよい。また、図8に示すように、肉取り部35を、歯31の内部に設けた半径方向の貫通孔としても、歯31の剛性を低下させることができる。
図1において、カップリング操作機構7は、摺動ガイド40を介して主軸2の内周面に対し軸方向に進退自在でカップリング操作駆動源41(図3)により進退駆動させられる筒状のカップリング用進退部材42を有する。このカップリング用進退部材42の前端外周のねじ部42aに、ボール係脱部材43が螺着されている。ボール係脱部材43も筒状で、その外周面における第1部材21の前記貫通孔24に対応する周方向位置に、前記ボール25が嵌り込む半球状の凹部44が形成されている。また、ボール係脱部材43の内周面は、軸方向中央部の小径部45と、小径部45よりも先端側の大径部46とを有する。小径部45の内径は、カップリング用進退部材42の内径とほぼ同じである。
図1に示す、主軸2に対してチャック3が分離された状態では、ボール係脱部材43の凹部44が第1部材21の貫通孔24と軸方向同位置にある。そのため、貫通孔24内のボール25の内周側の一部が凹部44に嵌まり込むことが可能である。ボール25が凹部44に嵌まり込めば、第1部材21の突出縁23の内側に第2部材22が嵌合する際にボール25が障害にならないため、図4に示すように、第1、第2両部材21,22の歯31,32が互いに噛み合い、かつ当接部33,34が互いに当接するまで、第1、第2両部材21,22を嵌合させることができる。第2部材22の最小内径部26から後端面にかけての内周面は面取り部27になっているため、第1、第2両部材21,22の嵌合は円滑に行われる。
図4の状態から、カップリング用進退部材42を後方へ後退させると、ボール係脱部材43の凹部44からボール25が押し出されて、ボール25の一部が第1部材21の貫通孔24から外周側へ突出する。図5および図6に示すように、このボール25の突出部分は、第2部材22の内周面のテーパ状部28に係合する。それにより、第1、第2両部材21,22の相対的な軸方向移動が拘束されて、カップリング装置1が一体化される。
チャック爪開閉機構8は、チャック爪閉じ操作駆動源50(図3)により軸方向に進退駆動させられるチャック爪用進退部材51と、このチャック爪用進退部材51の前端外周のねじ部51aに螺着され、外周面が前記カップリング用進退部材42の内周面に摺動自在に接する摺動部材52と、この摺動部材52の先端寄りの小径部52aとカップリング用進退部材42との間に設けたチャックドローバ先端部材53とを備える。チャック爪用進退部材51と摺動部材52とチャックドローバ先端部材53とで、チャックドローバを構成する。チャックドローバ先端部材53は、円周方向に並べて配置された複数のドローバ分割体54からなり、各ドローバ分割体54の基部54aを結束部材55によって結束してある。ドローバ分割体54の基部54aは摺動部材52の小径部52aの前後両側の段面に挟まれており、チャックドローバ先端部材53は軸方向の移動が拘束されている。ドローバ分割体54は、基部54aから前方に延び、その先端部に内外両方に膨らんだ膨らみ部54bが設けられている。ドローバ分割体54は、全体的に弾性を有する。
また、前記チャック爪用進退部材51の内部にはシリンダ室56が形成され、このシリンダ室56内にピストン57が軸方向に摺動自在に設けられている。シリンダ室56とピストン57とで、チャック爪開動作用駆動源を構成する。ピストン57にはロッド58が取付けられ、このロッド58は摺動部材52を貫通して前方に突出している。ピストン57は、ピストン付勢ばね59により前方に付勢されている。シリンダ室56内にオイル等の流体を供給する流体供給路60は、チャック爪用進退部材51の内部を軸方向に貫通させて設けられている。
図1に示す、主軸2に対してチャック3が分離された状態では、チャックドローバ先端部材53のドローバ分割体54の膨らみ部54bが前記ボール係脱部材43の大径部46と同じ軸方向位置にあり、各ドローバ分割体54は真っ直ぐに前方へ延びている。そのため、図4および図5に示すようにカップリング装置1の第1部材21と第2部材22とを連結する過程で、チャック3の係合突起14がチャックドローバ先端部材53に当たらない。第1、第2両部材21,22の連結に伴い、係合突起14の凹部14bにロッド58の先端が係合する。
図1の状態では、ピストン57が、ピストン付勢ばね59により前方に付勢されて、シリンダ室56内の移動範囲の前端に位置している。このときのロッド58の先端は、カップリング装置1の第1部材21の歯31における第2部材22の歯32との噛み合い中心の軸方向位置よりも、Δzだけ前方に位置する。
図5の状態から、チャック爪用進退部材51を後退させると、チャックドローバ先端部材53の各ドローバ分割体54の膨らみ部54bがボール係脱部材43の小径部45によって内側に押されて、ドローバ分割体54の先端側が内側に撓む。それにより、図6に示すように、ドローバ分割体54の膨らみ部54bが係合突起14の膨らみ部14aに係合する。さらに、チャック爪用進退部材51を後退させると、チャックドローバ先端部材53が係合突起14を後方へ引っ張ることで、開閉操作部材12が後退し、各チャック爪11が閉じ動作をする。それにより、チャック爪付勢手段15による把持力に加えて、チャック爪閉じ操作駆動源50(図3)の流体圧による強い把持力で、各チャック爪11がワークWを把持する。なお、チャック爪用進退部材51を後退させると、その後退分だけピストン57がピストン付勢ばね59の弾性反発力で前進するため、係合突起14の凹部14bにロッド58の先端が係合した状態に保たれる。
図6の状態からチャック爪用進退部材51を前進させることで、チャック爪閉じ操作駆動源50による各チャック爪11の閉じ動作が解除されて、図5の状態に戻る。その状態でピストン57を前方へ移動させると、ロッド58が係合突起14を前方に押すことで、開閉操作部材12が前進し、チャック爪付勢手段15の付勢力に抗して各チャック爪11が開き動作をする。
図3は、カップリング操作機構7およびチャック爪開閉機構8の駆動部の1例を示す概略構成図である。カップリング操作駆動源41は、例えば油圧シリンダ等の流体圧シリンダであり、固定して設けられたシリンダ本体41aのシリンダ室内に、前記カップリング用進退部材42の後端に固定されたピストン41bが軸方向に摺動自在かつ軸回りに回転自在に嵌合している。シリンダ室へは流体供給路41cより流体が供給される。チャック爪閉じ操作駆動源50も、例えば油圧シリンダ等の流体圧シリンダであり、固定して設けられたシリンダ本体50aのシリンダ室内に、前記チャック爪用進退部材51に固定されたピストン50bが軸方向に摺動自在かつ軸回りに回転自在に嵌合している。シリンダ室へは流体供給路50cより流体が供給される。
ワークWの加工は、各チャック爪11でワークWを把持した状態で行う。このとき、図6(B)の部分拡大図に示すように、カップリング装置1の第1部材21と第2部材22のそれぞれ外周に位置する当接部33,34が、全周にわたって設けた当接面33a,34aで互いに接するため、当接部33,34の内周側に位置する第1、第2両部材21,22の歯31,32が外部から完全に遮蔽された状態となる。このため、加工時に生じる切粉等の異物が歯31,32の噛み合い部に侵入することを防ぐことができ、第1、第2両部材21,22の円周方向位置および軸方向位置が正確に位置決めされた状態を維持できる。また、第1部材21および第2部材22は回転自在に支持された部材すなわち回転体であり、この回転体である第1部材21および第2部材22の円周方向位置を正確に位置決めすることにより、回転時における第1、第2両部材21,22の位相のずれを無くして、回転精度を向上させることができる。
このカップリング装置1を備えた旋盤は、主軸2からのチャック3の分離および連結が容易であるため、ワークWに応じてチャック3を交換するのに限らず、以下に示す運用が可能となる。すなわち、ワークWを把持したままチャック3を交換することにより、1つのチャック3を主軸2に装着してワークWの加工作業を行う間に、他のチャック3に対してワークWの着脱およびチャック3の洗浄作業等を行うことができる。それにより、加工能率の向上が図れる。主軸2からチャック3が外れた状態にあるときは、各チャック爪11を閉じる側に付勢するチャック爪付勢手段15の力でワークWが保持される。
上記各実施形態は、この発明のカップリング装置1を旋盤の主軸2とチャック3を連結する連結部に用いた例を示したが、この発明のカップリング装置1は、他の工作機械またはそれ以外の機械にも適用できる。また、カップリング装置1の第1部材21および第2部材22は、回転体でなくてもよい。
1…カップリング装置
2…主軸
3…チャック
21…第1部材
22…第2部材
31,32…歯
33,34…当接部
33a,34a…当接面
35…肉取り部

Claims (3)

  1. 軸方向に並んで対向し相対的に軸方向に移動させて互いに連結および分離させる第1部材および第2部材を備え、これら両部材の対向面に、互いに噛み合って両部材の円周方向の位置決めをする歯の列を同心の円周上にそれぞれ設け、かつ両部材が前記歯の列の噛み合いにより連結された状態において互いに軸方向に向き合う当接面で当接して両部材の軸方向の位置決めをする当接部をそれぞれ設け、前記当接部は、前記歯の列の外周側にあって全周にわたって設けたカップリング装置。
  2. 前記第1部材および第2部材が、それぞれ回転自在に支持された部材である請求項1記載のカップリング装置。
  3. 前記第1部材および第2部材は、旋盤の主軸とチャックとにそれぞれ取付けられ、これら主軸をチャックとを分離可能に連結する連結部を構成する請求項1または請求項2記載のカップリング装置。
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