JPH10138018A - ワーク把持体着脱装置 - Google Patents
ワーク把持体着脱装置Info
- Publication number
- JPH10138018A JPH10138018A JP22437597A JP22437597A JPH10138018A JP H10138018 A JPH10138018 A JP H10138018A JP 22437597 A JP22437597 A JP 22437597A JP 22437597 A JP22437597 A JP 22437597A JP H10138018 A JPH10138018 A JP H10138018A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- claw
- chuck
- piston rod
- gripper
- cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Jigs For Machine Tools (AREA)
- Gripping On Spindles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 チャック等のワーク把持体を主軸先端などの
把持体装着部に着脱させるチャック着脱装置において、
自動化に寄与するところの大きな装置を得る。 【解決手段】 主軸2後端に、定位置旋回式のクランプ
シリンダ43を回転クランプシリンダ41として配置
し、そのピストンロッド50にドローバー38を介して
引込ブロックを連結し、チャック背面の係止部の係止爪
の内側に引込ブロックの引込爪を位置させた状態でクラ
ンプシリンダ43のピストン49をストロークさせてピ
ストンロッドを旋回して引込ブロックの引込爪を係止爪
と対向するクランプ位置に旋回させたのち、軸線方向に
移動してチャックをクランプするようにした。
把持体装着部に着脱させるチャック着脱装置において、
自動化に寄与するところの大きな装置を得る。 【解決手段】 主軸2後端に、定位置旋回式のクランプ
シリンダ43を回転クランプシリンダ41として配置
し、そのピストンロッド50にドローバー38を介して
引込ブロックを連結し、チャック背面の係止部の係止爪
の内側に引込ブロックの引込爪を位置させた状態でクラ
ンプシリンダ43のピストン49をストロークさせてピ
ストンロッドを旋回して引込ブロックの引込爪を係止爪
と対向するクランプ位置に旋回させたのち、軸線方向に
移動してチャックをクランプするようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワーク把持用の
チャックや、ワークを固定する治具を備えたパレットな
どのワーク把持体を、把持体装着部に着脱するワーク把
持体の着脱装置に関し、特に、引込爪通過部を有する係
止部を背面側に備えたワーク把持体を把持体装着部にク
ランプする装置に関する。
チャックや、ワークを固定する治具を備えたパレットな
どのワーク把持体を、把持体装着部に着脱するワーク把
持体の着脱装置に関し、特に、引込爪通過部を有する係
止部を背面側に備えたワーク把持体を把持体装着部にク
ランプする装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前記装置は、例えば、特開平2−109
613号に開示されている。これによれば、ワーク把持
体としてのチャックの背面にアダプタを取付け、そのア
ダプタには複数の爪を内面に円周方向に一定間隔で備え
た凹部が設けてあり、その爪と爪の間の引込爪通過部
に、主軸先端に設けたチャック取付装置側の把握爪を位
置させて、その把握爪が凹部の内側に位置するように、
チャックごとアダプタを軸方向に嵌め込み、手動操作に
よって把握爪が凹部の爪と対向するように両者を相対回
動させた後に、把握爪を軸方向に引き込んで主軸先端の
チャック取付装置にチャックを取付けるようにしてあ
る。
613号に開示されている。これによれば、ワーク把持
体としてのチャックの背面にアダプタを取付け、そのア
ダプタには複数の爪を内面に円周方向に一定間隔で備え
た凹部が設けてあり、その爪と爪の間の引込爪通過部
に、主軸先端に設けたチャック取付装置側の把握爪を位
置させて、その把握爪が凹部の内側に位置するように、
チャックごとアダプタを軸方向に嵌め込み、手動操作に
よって把握爪が凹部の爪と対向するように両者を相対回
動させた後に、把握爪を軸方向に引き込んで主軸先端の
チャック取付装置にチャックを取付けるようにしてあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記構造のワーク把持
体(チャック)装着装置では、手動操作で把握爪が凹部
の爪と対向するように両者を相対回動させた後に、把握
爪を軸方向に引き込んでいるので、ロボットなどにより
チャックを自動搬送するようにしても、チャック取付装
置に無人で着脱するようにできず、自動化の妨げとなる
問題があった。本願の課題は、自動化に好適な、引込爪
通過部を有する係止部を背面側に備えたワーク把持体用
の着脱装置であって、把持体装着状態の維持機能(安全
装置)を有するワーク把持体の着脱装置を提供すること
にある。
体(チャック)装着装置では、手動操作で把握爪が凹部
の爪と対向するように両者を相対回動させた後に、把握
爪を軸方向に引き込んでいるので、ロボットなどにより
チャックを自動搬送するようにしても、チャック取付装
置に無人で着脱するようにできず、自動化の妨げとなる
問題があった。本願の課題は、自動化に好適な、引込爪
通過部を有する係止部を背面側に備えたワーク把持体用
の着脱装置であって、把持体装着状態の維持機能(安全
装置)を有するワーク把持体の着脱装置を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願では、ワーク把持体
の着脱装置の引込爪作動用のアクチュエータとして、ピ
ストンストロークによって、ピストンロッドが一定の軸
方向位置でクランプ角度位置とアンクランプ角度位置と
の間で、殆ど軸方向移動することなく旋回し、クランプ
時には、アンクランプ角度位置からクランプ角度位置ま
で旋回した後、クランプ方向へピストンロッドが移動
し、アンクランプ時には、クランプ角度位置のまま、ア
ンクランプ方向へ移動した後に、殆ど軸方向移動を伴う
こと無くアンクランプ角度位置まで旋回する、いわゆる
定位置旋回式クランプシリンダを採用し、そのクランプ
シリンダの旋回、軸方向移動するピストンロッドに、ワ
ーク把持体クランプ用の引込爪を取り付け、しかもその
クランプシリンダには、圧流体によるシリンダのワーク
把持体に対するクランプ力が低下しても、クランプ状態
を維持するクランプ維持機構を設けた。
の着脱装置の引込爪作動用のアクチュエータとして、ピ
ストンストロークによって、ピストンロッドが一定の軸
方向位置でクランプ角度位置とアンクランプ角度位置と
の間で、殆ど軸方向移動することなく旋回し、クランプ
時には、アンクランプ角度位置からクランプ角度位置ま
で旋回した後、クランプ方向へピストンロッドが移動
し、アンクランプ時には、クランプ角度位置のまま、ア
ンクランプ方向へ移動した後に、殆ど軸方向移動を伴う
こと無くアンクランプ角度位置まで旋回する、いわゆる
定位置旋回式クランプシリンダを採用し、そのクランプ
シリンダの旋回、軸方向移動するピストンロッドに、ワ
ーク把持体クランプ用の引込爪を取り付け、しかもその
クランプシリンダには、圧流体によるシリンダのワーク
把持体に対するクランプ力が低下しても、クランプ状態
を維持するクランプ維持機構を設けた。
【0005】
【発明の実施の形態】この発明は、引込爪を軸方向に移
動するように設けてあり、ワーク把持体背面に設けら
れ、引込爪通過部を有する係止部に対して、引込爪を引
込爪通過部と対応した角度位置で係止部の係止爪より軸
線方向内側に位置させ、その状態で引込爪と係止部とを
相対的に回動して引込爪と前記係止爪とを軸方向に係止
することなく対向させ、次いで、引込爪を軸方向に移動
することにより、別体のワーク把持体を把持体装着部に
クランプするワーク把持体着脱機構において、引込爪を
クランプシリンダのピストンロッドに連結し、そのクラ
ンプシリンダは、軸方向に移動するピストンに対してピ
ストンロッドが相対回動可能で、そのピストンロッド
は、ピストンストロークにより、引込爪が係止爪と対向
するクランプ角度位置と引込爪通過部と対向するアンク
ランプ角度位置との間で引込爪と係止爪とが軸方向に係
止すること無く旋回するようにしてあり、ワーク把持体
のクランプ時においては、引込爪がアンクランプ角度位
置からクランプ角度位置へ旋回した後に、引込爪をクラ
ンプ方向へ移動させ、また、ワーク把持体のアンクラン
プ時には、引込爪がクランプ角度位置にある状態でアン
クランプ方向へ移動した後、アンクランプ角度位置に旋
回するように構成し、更に、前記ピストンロッドを、ク
ランプ方向に向けて付勢するクランプ維持機構を備えて
成ることを特徴とする。
動するように設けてあり、ワーク把持体背面に設けら
れ、引込爪通過部を有する係止部に対して、引込爪を引
込爪通過部と対応した角度位置で係止部の係止爪より軸
線方向内側に位置させ、その状態で引込爪と係止部とを
相対的に回動して引込爪と前記係止爪とを軸方向に係止
することなく対向させ、次いで、引込爪を軸方向に移動
することにより、別体のワーク把持体を把持体装着部に
クランプするワーク把持体着脱機構において、引込爪を
クランプシリンダのピストンロッドに連結し、そのクラ
ンプシリンダは、軸方向に移動するピストンに対してピ
ストンロッドが相対回動可能で、そのピストンロッド
は、ピストンストロークにより、引込爪が係止爪と対向
するクランプ角度位置と引込爪通過部と対向するアンク
ランプ角度位置との間で引込爪と係止爪とが軸方向に係
止すること無く旋回するようにしてあり、ワーク把持体
のクランプ時においては、引込爪がアンクランプ角度位
置からクランプ角度位置へ旋回した後に、引込爪をクラ
ンプ方向へ移動させ、また、ワーク把持体のアンクラン
プ時には、引込爪がクランプ角度位置にある状態でアン
クランプ方向へ移動した後、アンクランプ角度位置に旋
回するように構成し、更に、前記ピストンロッドを、ク
ランプ方向に向けて付勢するクランプ維持機構を備えて
成ることを特徴とする。
【0006】クランプシリンダは、シリンダ本体とピス
トンロッドとの間に中空ピストンを摺動自在に嵌装し、
ピストンロッドに設けた案内溝に、ピストンと一体のピ
ンを係合し、中空ピストンとシリンダ本体の何れか一方
に設けた案内溝に他方に設けたピンを係合し、ピストン
ロッドに回転規制用の係止部を設け、その係止部に係合
する係合部をシリンダ本体に設け、案内溝の一方はアン
クランプ角度位置からクランプ角度位置に回転させる、
軸線に対して斜めの案内溝とし、他方の案内溝は、ピス
トンの回転を阻止する軸線方向の案内溝として、前記動
作を行うようになっている。また、ピストンロッドとシ
リンダ本体との間には、ピストンロッドをクランプ方向
に付勢するバネが設けてある。
トンロッドとの間に中空ピストンを摺動自在に嵌装し、
ピストンロッドに設けた案内溝に、ピストンと一体のピ
ンを係合し、中空ピストンとシリンダ本体の何れか一方
に設けた案内溝に他方に設けたピンを係合し、ピストン
ロッドに回転規制用の係止部を設け、その係止部に係合
する係合部をシリンダ本体に設け、案内溝の一方はアン
クランプ角度位置からクランプ角度位置に回転させる、
軸線に対して斜めの案内溝とし、他方の案内溝は、ピス
トンの回転を阻止する軸線方向の案内溝として、前記動
作を行うようになっている。また、ピストンロッドとシ
リンダ本体との間には、ピストンロッドをクランプ方向
に付勢するバネが設けてある。
【0007】ワーク把持体はチャックであり、その装着
部としては、例えば工作機の回転主軸先端である。この
場合、回転主軸中心を通るドローバーの先端に引込爪を
設け、前記ドローバーを、主軸後端に接続した前記クラ
ンプシリンダのピストンロッドに連結し、そのクランプ
シリンダは、工作機本体に対して回動可能に支持された
回転クランプシリンダとなっており、前記主軸先端とチ
ャックとの間には、チャッククランプ時に両者を位置決
めするカップリングが設けられる。
部としては、例えば工作機の回転主軸先端である。この
場合、回転主軸中心を通るドローバーの先端に引込爪を
設け、前記ドローバーを、主軸後端に接続した前記クラ
ンプシリンダのピストンロッドに連結し、そのクランプ
シリンダは、工作機本体に対して回動可能に支持された
回転クランプシリンダとなっており、前記主軸先端とチ
ャックとの間には、チャッククランプ時に両者を位置決
めするカップリングが設けられる。
【0008】また、把持体装着部は固定ステーション、
例えばワーク把持体をチャックとしたときには、主軸か
ら離れた位置にあり、ワークを把持したチャックを主軸
との間で交換するチャック交換装置におけるチャックに
あらかじめワークを把持させるワーク着脱ステーション
とすることもできる。この場合、固定ステーションのベ
ースに設けたクランプシリンダのピストンロッド先端に
引込爪を設け、前記ベースとチャックとの間には、チャ
ッククランプ時に両者を位置決めするカップリングが設
けられる。上記カップリングは、ワーク把持体と把持体
装着部間を位置決めできるものであればよい。
例えばワーク把持体をチャックとしたときには、主軸か
ら離れた位置にあり、ワークを把持したチャックを主軸
との間で交換するチャック交換装置におけるチャックに
あらかじめワークを把持させるワーク着脱ステーション
とすることもできる。この場合、固定ステーションのベ
ースに設けたクランプシリンダのピストンロッド先端に
引込爪を設け、前記ベースとチャックとの間には、チャ
ッククランプ時に両者を位置決めするカップリングが設
けられる。上記カップリングは、ワーク把持体と把持体
装着部間を位置決めできるものであればよい。
【0009】これらによれば、流体圧作動の定位置旋回
クランプシリンダのピストンロッドにワーク把持体用の
引込爪を一体に設けたので、把持体装着部において、ロ
ボットなどにより自動的に供給された別体のワーク把持
体を自動的にクランプし、また、アンクランプでき、自
動化に寄与するところが大きい。また、クランプ状態を
維持するクランプ維持機構をクランプシリンダに内装し
ているため、クランプシリンダに供給されている流体が
多少漏れて流体圧によるクランプ力が低下することがあ
っても、クランプ状態が維持されるために、ワーク把持
体が把持体装着部から落下したり、外れたりすることが
無く、安全である。
クランプシリンダのピストンロッドにワーク把持体用の
引込爪を一体に設けたので、把持体装着部において、ロ
ボットなどにより自動的に供給された別体のワーク把持
体を自動的にクランプし、また、アンクランプでき、自
動化に寄与するところが大きい。また、クランプ状態を
維持するクランプ維持機構をクランプシリンダに内装し
ているため、クランプシリンダに供給されている流体が
多少漏れて流体圧によるクランプ力が低下することがあ
っても、クランプ状態が維持されるために、ワーク把持
体が把持体装着部から落下したり、外れたりすることが
無く、安全である。
【0010】
【実施例】以下、2つのチャックCを主軸2位置とワー
ク着脱ステーション85とに交互に位置させてチャック
Cを主軸2に自動装着するようにしたアーム旋回式のチ
ャック交換装置に本願発明を適用した例で説明する。図
11において、主軸ヘッド1には、中空の主軸2が回動
自在に支持してある。主軸2は、主軸ヘッド1内蔵のモ
ータにより回転される。主軸ヘッド1の上面には、チャ
ック交換装置3が設けてある。このチャック交換装置3
は、ボデイ4にアーム軸5が旋回自在に支持されてい
る。アーム軸5の先端には、交換アーム6が設けてあ
り、交換アーム6の長手両端に夫々開閉シリンダ7によ
り開閉する一対の開閉アーム8が設けてある。開閉アー
ム8はチャックC外周の把持溝97を把持する。ボデイ
4は案内レール9によってアーム軸線方向に案内され、
シリンダ10により軸線方向に所定量前後移動するよう
になっている。アーム軸5は、ボデイ4内のギヤ列11
を介して、旋回モータ12により180度回転され、開
閉アーム8の位置、つまり、開閉アーム8に保持された
2つのチャックCの位置を、主軸2と同軸となる位置
と、後述する、ボデイ4上方に設定されるワーク着脱ス
テーション85のクランプシリンダ43Aのピストンロ
ッド50と同軸となる位置との間で180度入れ替える
ようになっている。
ク着脱ステーション85とに交互に位置させてチャック
Cを主軸2に自動装着するようにしたアーム旋回式のチ
ャック交換装置に本願発明を適用した例で説明する。図
11において、主軸ヘッド1には、中空の主軸2が回動
自在に支持してある。主軸2は、主軸ヘッド1内蔵のモ
ータにより回転される。主軸ヘッド1の上面には、チャ
ック交換装置3が設けてある。このチャック交換装置3
は、ボデイ4にアーム軸5が旋回自在に支持されてい
る。アーム軸5の先端には、交換アーム6が設けてあ
り、交換アーム6の長手両端に夫々開閉シリンダ7によ
り開閉する一対の開閉アーム8が設けてある。開閉アー
ム8はチャックC外周の把持溝97を把持する。ボデイ
4は案内レール9によってアーム軸線方向に案内され、
シリンダ10により軸線方向に所定量前後移動するよう
になっている。アーム軸5は、ボデイ4内のギヤ列11
を介して、旋回モータ12により180度回転され、開
閉アーム8の位置、つまり、開閉アーム8に保持された
2つのチャックCの位置を、主軸2と同軸となる位置
と、後述する、ボデイ4上方に設定されるワーク着脱ス
テーション85のクランプシリンダ43Aのピストンロ
ッド50と同軸となる位置との間で180度入れ替える
ようになっている。
【0011】主軸2先端は、チャックCを着脱するチャ
ック装着部となっている。図1に示すように、その主軸
2先端には、装着用アダプタ(ベース)15が取付けて
ある。装着用アダプタ15は、主軸2に取付板16を介
して一体接続されている。装着用アダプタ15には、環
状に多数の噛み合い歯17aを有するカップリング17
が前方を向いて固着してある。装着用アダプタ15に
は、図2に示すように、主軸2停止時において、斜め4
5度方向に、対称に1対の流体供給部18a,18bが
設けてある。それらの流体供給部18a,18bには、
夫々流体開閉弁20a,20bが設けてある。ここで
は、図2の左上の開閉弁20aが後述のチャックC内部
の爪操作シリンダ90の前シリンダ室95aと連通し、
右下の流体開閉弁20bが後シリンダ室95bと連通す
るものである。各流体開閉弁20a,20bは同一構造
であるので、その一方20bについて説明する。
ック装着部となっている。図1に示すように、その主軸
2先端には、装着用アダプタ(ベース)15が取付けて
ある。装着用アダプタ15は、主軸2に取付板16を介
して一体接続されている。装着用アダプタ15には、環
状に多数の噛み合い歯17aを有するカップリング17
が前方を向いて固着してある。装着用アダプタ15に
は、図2に示すように、主軸2停止時において、斜め4
5度方向に、対称に1対の流体供給部18a,18bが
設けてある。それらの流体供給部18a,18bには、
夫々流体開閉弁20a,20bが設けてある。ここで
は、図2の左上の開閉弁20aが後述のチャックC内部
の爪操作シリンダ90の前シリンダ室95aと連通し、
右下の流体開閉弁20bが後シリンダ室95bと連通す
るものである。各流体開閉弁20a,20bは同一構造
であるので、その一方20bについて説明する。
【0012】前壁に供給口21を備えた中空の嵌入筒部
材22が装着用アダプタ15に液密に固定してあり、そ
の先端がアダプタ15前面から突出している。嵌入筒部
材22の中空孔23は、前壁に近い部分が大径孔部24
となっており、中空孔23の後端は、ばね保持部材25
が螺合されて塞がれている。ばね保持部材25と前壁と
の間には、弁体26が軸方向に移動可能に嵌装してあ
る。弁体頭部27は前記大径孔部24より小径であり、
その頭部27には、供給口21の縁部(前壁内側面)と
の間を塞ぐリング状のシール材28が設けてある。頭部
27からは、更に細径の突出軸29が伸びており、その
先端が前壁の供給口21から前方へ突出している。弁体
26の中心には流体通路30が設けられ、その流体通路
30は頭部のすぐ後側位置で半径方向に方向を変えて大
径孔部24に開口している。弁体26とばね保持部材2
5との間にはばね31が介在され、そのバネ力によって
弁体26を前壁方向に付勢しており、弁体26が軸方向
後方に押されない状態では、弁体26のシール材28が
前壁内側面と圧接して、供給口21を塞ぐようになって
いる。弁体26とばね保持部材25のばね当接面との間
の中空孔23の空間に連通する連通孔32が、嵌入筒部
材22の筒壁に設けてある。その連通孔23は、嵌入筒
部材22の外周と装着用アダプタ15の間に形成された
環状流路33、装着用アダプタ15の流路34、及び主
軸2と装着用アダプタ15の間に介在された補助アダプ
タ35の流路36を介して後述の給排パイプ83に連通
している。
材22が装着用アダプタ15に液密に固定してあり、そ
の先端がアダプタ15前面から突出している。嵌入筒部
材22の中空孔23は、前壁に近い部分が大径孔部24
となっており、中空孔23の後端は、ばね保持部材25
が螺合されて塞がれている。ばね保持部材25と前壁と
の間には、弁体26が軸方向に移動可能に嵌装してあ
る。弁体頭部27は前記大径孔部24より小径であり、
その頭部27には、供給口21の縁部(前壁内側面)と
の間を塞ぐリング状のシール材28が設けてある。頭部
27からは、更に細径の突出軸29が伸びており、その
先端が前壁の供給口21から前方へ突出している。弁体
26の中心には流体通路30が設けられ、その流体通路
30は頭部のすぐ後側位置で半径方向に方向を変えて大
径孔部24に開口している。弁体26とばね保持部材2
5との間にはばね31が介在され、そのバネ力によって
弁体26を前壁方向に付勢しており、弁体26が軸方向
後方に押されない状態では、弁体26のシール材28が
前壁内側面と圧接して、供給口21を塞ぐようになって
いる。弁体26とばね保持部材25のばね当接面との間
の中空孔23の空間に連通する連通孔32が、嵌入筒部
材22の筒壁に設けてある。その連通孔23は、嵌入筒
部材22の外周と装着用アダプタ15の間に形成された
環状流路33、装着用アダプタ15の流路34、及び主
軸2と装着用アダプタ15の間に介在された補助アダプ
タ35の流路36を介して後述の給排パイプ83に連通
している。
【0013】主軸2の中空孔37には、ドローバー38
が軸方向移動可能に挿通してあり、ドローバー38の先
端には、引込ブロック39が一体接続してある。引込ブ
ロック39は図2に示すように、先端に4つの引込爪4
0を円周方向に等間隔で有している。尚、主軸2は、加
工終了時には、絶えずこの図2に示す角度位置、つま
り、左上に開閉弁20aが、右下に開閉弁20bが位置
する角度位置で停止するように停止制御される。主軸2
後端には図3に示すように、回転クランプシリンダ41
が設けてある。図3では、チャックをクランプした状態
を示す。回転クランプシリンダ41において、ディスト
リビュータ本体42内側に、クランプシリンダ43が軸
受69により回動自在に支持してある。クランプシリン
ダ43は、いわゆる定位置旋回クランプシリンダであ
る。クランプシリンダ43において、シリンダ本体44
の前後をロッド側、ヘッド側エンドキャップ45,46
で塞いでシリンダ室を形成し、そのシリンダ室をピスト
ン49により前後のシリンダ室47,48に区画してい
る。ピストン49にはピストンロッド50を相対回動自
在に嵌装してある。ピストンロッド50はヘッド側に大
径部51を有し、その大径部51には、図4に示すよう
に2面幅部が係合部52として形成してある。この2面
幅部が嵌合する2面幅部53を有する係合孔54がヘッ
ド側エンドキャップ46に設けてある。ピストンロッド
50は、ピストンロッド50の前進端位置では係合部5
2が係合孔54から抜け、大径部51の後面51aが係
合孔54の前面54aの僅かに前方に位置し、ピストン
ロッド50が旋回可能となるようにしてある。
が軸方向移動可能に挿通してあり、ドローバー38の先
端には、引込ブロック39が一体接続してある。引込ブ
ロック39は図2に示すように、先端に4つの引込爪4
0を円周方向に等間隔で有している。尚、主軸2は、加
工終了時には、絶えずこの図2に示す角度位置、つま
り、左上に開閉弁20aが、右下に開閉弁20bが位置
する角度位置で停止するように停止制御される。主軸2
後端には図3に示すように、回転クランプシリンダ41
が設けてある。図3では、チャックをクランプした状態
を示す。回転クランプシリンダ41において、ディスト
リビュータ本体42内側に、クランプシリンダ43が軸
受69により回動自在に支持してある。クランプシリン
ダ43は、いわゆる定位置旋回クランプシリンダであ
る。クランプシリンダ43において、シリンダ本体44
の前後をロッド側、ヘッド側エンドキャップ45,46
で塞いでシリンダ室を形成し、そのシリンダ室をピスト
ン49により前後のシリンダ室47,48に区画してい
る。ピストン49にはピストンロッド50を相対回動自
在に嵌装してある。ピストンロッド50はヘッド側に大
径部51を有し、その大径部51には、図4に示すよう
に2面幅部が係合部52として形成してある。この2面
幅部が嵌合する2面幅部53を有する係合孔54がヘッ
ド側エンドキャップ46に設けてある。ピストンロッド
50は、ピストンロッド50の前進端位置では係合部5
2が係合孔54から抜け、大径部51の後面51aが係
合孔54の前面54aの僅かに前方に位置し、ピストン
ロッド50が旋回可能となるようにしてある。
【0014】シリンダ本体44には、軸線と平行な案内
溝56が設けてある。この案内溝56には、ピストン4
9と一体で、半径方向外側に突出したピン57が案内さ
れ、ピストン49を回止めしている。ピストンロッド5
0外周にはピストンロッド50の軸線に対して傾斜した
リード溝58が設けてある。このリード溝58には、ピ
ストン49と一体で半径方向内側に突出したピン59が
案内されている。ピストンロッド50の後端部はヘッド
側エンドキャップ46を貫通しており、後端部には付勢
リング60が、スラストベアリング60a、ワッシャ6
0b,及びボルト60cを介して相対回動可能に接続し
てある。付勢リング60はヘッド側エンドキャップ46
とそのエンドキャップ46に固着された後蓋61との間
で形成される移動空間65内に軸方向移動可能に配置さ
れており、スタッド62と案内孔63の係合によりシリ
ンダ本体44に対して回止めされている。付勢リング6
0とヘッド側エンドキャップ46との間には、圧縮ばね
64が介在してあり、この圧縮ばね64により、ピスト
ンロッド50を絶えず後ろ向き(つまり、クランプ方
向)に引っ張る、クランプ維持機構が構成される。エン
ドキャップ46には、前記移動空間65に開口する前後
方向の長溝66が形成してあり、エンドキャップ46外
周に軸方向移動自在に嵌装したピストンロッド50の軸
方向位置検出リング67に螺合した長いボルト68が前
記長溝66を通って前記付勢リング60の外周壁に連結
してある。上記装着用アダプタ15、ドローバー38、
引込爪40、クランプシリンダ43、付勢リング60及
び圧縮ばね64等の要素は、チャックCを主軸2に着脱
可能に装着するチャック着脱手段を構成している。
溝56が設けてある。この案内溝56には、ピストン4
9と一体で、半径方向外側に突出したピン57が案内さ
れ、ピストン49を回止めしている。ピストンロッド5
0外周にはピストンロッド50の軸線に対して傾斜した
リード溝58が設けてある。このリード溝58には、ピ
ストン49と一体で半径方向内側に突出したピン59が
案内されている。ピストンロッド50の後端部はヘッド
側エンドキャップ46を貫通しており、後端部には付勢
リング60が、スラストベアリング60a、ワッシャ6
0b,及びボルト60cを介して相対回動可能に接続し
てある。付勢リング60はヘッド側エンドキャップ46
とそのエンドキャップ46に固着された後蓋61との間
で形成される移動空間65内に軸方向移動可能に配置さ
れており、スタッド62と案内孔63の係合によりシリ
ンダ本体44に対して回止めされている。付勢リング6
0とヘッド側エンドキャップ46との間には、圧縮ばね
64が介在してあり、この圧縮ばね64により、ピスト
ンロッド50を絶えず後ろ向き(つまり、クランプ方
向)に引っ張る、クランプ維持機構が構成される。エン
ドキャップ46には、前記移動空間65に開口する前後
方向の長溝66が形成してあり、エンドキャップ46外
周に軸方向移動自在に嵌装したピストンロッド50の軸
方向位置検出リング67に螺合した長いボルト68が前
記長溝66を通って前記付勢リング60の外周壁に連結
してある。上記装着用アダプタ15、ドローバー38、
引込爪40、クランプシリンダ43、付勢リング60及
び圧縮ばね64等の要素は、チャックCを主軸2に着脱
可能に装着するチャック着脱手段を構成している。
【0015】シリンダ本体44が嵌め込まれるディスト
リビュータ本体42の内面孔には、軸受69の間に6つ
の環状溝70a〜72bが設けてある。両側の2つはド
レン回収溝70a,70bである。残る4つの溝のう
ち、後側の2つは、クランプシリンダ43の前後のシリ
ンダ室47,48へ流体を給排するための溝71a,7
1b、前側の2つは、前記装着用アダプタ15の2つの
流体開閉弁20a,20bに流体を供給するための溝7
2a,72bである。溝71a,71b,72a,72
bは、ディストリビュータ本体42外周に円周方向と軸
方向の位相を違えて、互いに干渉しないように設けた4
つの給排ポート73a,73b,74a,74bとそれ
ぞれ連通している。給排ポート73a〜74bは流体供
給源201と切換弁を介して接続されるが、特に給排ポ
ート74a,74bには、図示のように中立切換位置で
は、2つの負荷側ポートがタンクTに通じる切換弁20
0が接続してある。
リビュータ本体42の内面孔には、軸受69の間に6つ
の環状溝70a〜72bが設けてある。両側の2つはド
レン回収溝70a,70bである。残る4つの溝のう
ち、後側の2つは、クランプシリンダ43の前後のシリ
ンダ室47,48へ流体を給排するための溝71a,7
1b、前側の2つは、前記装着用アダプタ15の2つの
流体開閉弁20a,20bに流体を供給するための溝7
2a,72bである。溝71a,71b,72a,72
bは、ディストリビュータ本体42外周に円周方向と軸
方向の位相を違えて、互いに干渉しないように設けた4
つの給排ポート73a,73b,74a,74bとそれ
ぞれ連通している。給排ポート73a〜74bは流体供
給源201と切換弁を介して接続されるが、特に給排ポ
ート74a,74bには、図示のように中立切換位置で
は、2つの負荷側ポートがタンクTに通じる切換弁20
0が接続してある。
【0016】クランプシリンダ43に給排する一対の環
状溝71a,71bの内、一方の環状溝71bは、シリ
ンダ本体44、ロッド側エンドキャップ45に設けた流
路74、及び、ピストンロッド50とロッド側エンドキ
ャップ45の間、シリンダ本体44とロッド側エンドキ
ャップ45間に設けた環状溝75を介して、ピストンロ
ッド50に内装した逆止弁76に連通し、該逆止弁76
を介して前側シリンダ室47に流体が供給されるように
なっている。また、他方の環状溝71aは、シリンダ本
体44とヘッド側エンドキャップ46に設けた流路77
を介して係合孔54後側の後側シリンダ室48に連通し
ている。ピストンロッド50の先端には、コネクタ78
を介して前記ドローバー38の後端が回動不能に一体連
結してある。また、流体開閉弁20a,20bに流体を
給排するための一対の環状溝72a,72bは、夫々、
別々にシリンダ本体44とロッド側エンドキャップ45
に設けた流路79を介して主軸2後端の取付アダプタ8
0に設けた流路81に連通され、取付アダプタ80の1
対の流路開口部82には、夫々給排パイプ83が連結さ
れ、それら2本の給排パイプ83は、主軸中空孔37と
ドローバー38との間の空間に配置され、前記主軸2先
端の補助アダプタ35の一対の流路36に接続してあ
る。
状溝71a,71bの内、一方の環状溝71bは、シリ
ンダ本体44、ロッド側エンドキャップ45に設けた流
路74、及び、ピストンロッド50とロッド側エンドキ
ャップ45の間、シリンダ本体44とロッド側エンドキ
ャップ45間に設けた環状溝75を介して、ピストンロ
ッド50に内装した逆止弁76に連通し、該逆止弁76
を介して前側シリンダ室47に流体が供給されるように
なっている。また、他方の環状溝71aは、シリンダ本
体44とヘッド側エンドキャップ46に設けた流路77
を介して係合孔54後側の後側シリンダ室48に連通し
ている。ピストンロッド50の先端には、コネクタ78
を介して前記ドローバー38の後端が回動不能に一体連
結してある。また、流体開閉弁20a,20bに流体を
給排するための一対の環状溝72a,72bは、夫々、
別々にシリンダ本体44とロッド側エンドキャップ45
に設けた流路79を介して主軸2後端の取付アダプタ8
0に設けた流路81に連通され、取付アダプタ80の1
対の流路開口部82には、夫々給排パイプ83が連結さ
れ、それら2本の給排パイプ83は、主軸中空孔37と
ドローバー38との間の空間に配置され、前記主軸2先
端の補助アダプタ35の一対の流路36に接続してあ
る。
【0017】ドローバー38つまり、ピストンロッド5
0と引込ブロック39とは、引込ブロック39の引込爪
40が大径部51の係合部52に対して図4の位置関係
となるように取り付けてある。この実施例では、係合部
52と係合孔54が係合して、係合孔54に対して図4
(a)の位置関係にあるとき、引込爪40が後述のチャ
ックC背面の係止部102の係止爪104と軸方向に対
向する角度位置(すなわち、クランプ角度位置P1)と
なっている。そして、図3のように、ピストンロッド5
0がクランプ位置(このとき、図10のようにチャック
Cの係止爪104を軸方向に引込んでチャックCをクラ
ンプしている)にある状態から後側シリンダ室48に流
体を供給すると、ピストンロッド50と共にピストン4
9が前進し、ピストンロッド50がその前進端まで移動
すると前記係合部52と係合孔54の係合が外れ、その
後、ピストン49のみがピストンロッド50に対してピ
ストン49の前進端まで前進することで、リード溝58
によりピストンロッド50が旋回されて、ピストンロッ
ド50の前進端位置(このとき、引込ブロック39は、
後述のチャックCの係止孔102内で、引込爪40が係
止爪104と軸方向に係止しないアンクランプ状態であ
る)において、ピストンロッド50が45度旋回して引
込爪40が、図4(b)の角度位置(アンクランプ角度
位置P2)まで旋回し、また、ピストンロッド50の前
進端で前側シリンダ室47に流体を供給すると、ピスト
ンロッド50は大径部51の後面51aが係合孔54の
前面54aに当接して後退できないために、その軸方向
位置において、リード溝58により引込爪40が、係止
爪104と軸方向に係止することなく、アンクランプ角
度位置P2からクランプ角度位置P1まで45度旋回
し、クランプ角度位置P1となると、係合部52が係合
孔54と係合可能となり、ピストン49がピストンロッ
ド50の大径部51を引掛けてクランプ方向へ後退する
ように構成してある。
0と引込ブロック39とは、引込ブロック39の引込爪
40が大径部51の係合部52に対して図4の位置関係
となるように取り付けてある。この実施例では、係合部
52と係合孔54が係合して、係合孔54に対して図4
(a)の位置関係にあるとき、引込爪40が後述のチャ
ックC背面の係止部102の係止爪104と軸方向に対
向する角度位置(すなわち、クランプ角度位置P1)と
なっている。そして、図3のように、ピストンロッド5
0がクランプ位置(このとき、図10のようにチャック
Cの係止爪104を軸方向に引込んでチャックCをクラ
ンプしている)にある状態から後側シリンダ室48に流
体を供給すると、ピストンロッド50と共にピストン4
9が前進し、ピストンロッド50がその前進端まで移動
すると前記係合部52と係合孔54の係合が外れ、その
後、ピストン49のみがピストンロッド50に対してピ
ストン49の前進端まで前進することで、リード溝58
によりピストンロッド50が旋回されて、ピストンロッ
ド50の前進端位置(このとき、引込ブロック39は、
後述のチャックCの係止孔102内で、引込爪40が係
止爪104と軸方向に係止しないアンクランプ状態であ
る)において、ピストンロッド50が45度旋回して引
込爪40が、図4(b)の角度位置(アンクランプ角度
位置P2)まで旋回し、また、ピストンロッド50の前
進端で前側シリンダ室47に流体を供給すると、ピスト
ンロッド50は大径部51の後面51aが係合孔54の
前面54aに当接して後退できないために、その軸方向
位置において、リード溝58により引込爪40が、係止
爪104と軸方向に係止することなく、アンクランプ角
度位置P2からクランプ角度位置P1まで45度旋回
し、クランプ角度位置P1となると、係合部52が係合
孔54と係合可能となり、ピストン49がピストンロッ
ド50の大径部51を引掛けてクランプ方向へ後退する
ように構成してある。
【0018】同様な定位置旋回シリンダが、ワーク着脱
ステーション85にも、配置されている。図5に示すよ
うに、チャック交換装置3のボデイ4を跨ぐように主軸
ヘッド1と一体に設けたブラケット(ベース)86に
は、クランプシリンダ43Aが、前後をエンドキャップ
45,46で塞いだシリンダ本体44を回転不能に一体
固着してある。この定位置旋回シリンダ43Aは、ピス
トン49の回止めの案内溝56がピストン49に設けて
ある点、及び、逆止弁を内蔵していない点、流体通路の
経路が、前述の回転クランプシリンダと異なっている
が、基本構造は、前記クランプシリンダと同じであり、
同等部分には、同一番号を付して説明を省略する。ピス
トンロッド50先端に取り付けられる引込ブロック39
の、係合部52の2面幅部に対する引込爪40の角度位
置が、前記同様であることはいうまでもない。ブラケッ
ト86の前面は、チャック装着部になっており、そこに
は、装着用アダプタ15Aが固着してある。装着用アダ
プタ15Aは、主軸2先端に取り付けてあるそれと同じ
ように、環状のカップリング17が前面に設けてある。
また、主軸2の装着用アダプタ15と同じ位置関係で、
2つの流体給排部18a,18bが設けてあり、各流体
給排部18a,18bには、前記と同じ流体開閉弁20
a,20bが設けてある。1対の流体開閉弁20a,2
0bの環状流路に連通する1対の流体ポート87a,8
7bが、装着用アダプタ15Aに設けてある。これらの
流体ポート87a,87bは、前述の切換弁200と同
じ切換弁(図示なし)を介して流体供給源と接続してあ
る。このワーク着脱ステーション85の装着用アダプタ
15Aでは、主軸2に装着されていたチャックCがチャ
ック交換装置3により180度旋回されて対向するため
に、図12において左上の流体開閉弁20bが爪操作シ
リンダ90の後シリンダ室95bと連通するものであ
り、右下の流体開閉弁20aが、前シリンダ室95aに
連通するものとなっている。
ステーション85にも、配置されている。図5に示すよ
うに、チャック交換装置3のボデイ4を跨ぐように主軸
ヘッド1と一体に設けたブラケット(ベース)86に
は、クランプシリンダ43Aが、前後をエンドキャップ
45,46で塞いだシリンダ本体44を回転不能に一体
固着してある。この定位置旋回シリンダ43Aは、ピス
トン49の回止めの案内溝56がピストン49に設けて
ある点、及び、逆止弁を内蔵していない点、流体通路の
経路が、前述の回転クランプシリンダと異なっている
が、基本構造は、前記クランプシリンダと同じであり、
同等部分には、同一番号を付して説明を省略する。ピス
トンロッド50先端に取り付けられる引込ブロック39
の、係合部52の2面幅部に対する引込爪40の角度位
置が、前記同様であることはいうまでもない。ブラケッ
ト86の前面は、チャック装着部になっており、そこに
は、装着用アダプタ15Aが固着してある。装着用アダ
プタ15Aは、主軸2先端に取り付けてあるそれと同じ
ように、環状のカップリング17が前面に設けてある。
また、主軸2の装着用アダプタ15と同じ位置関係で、
2つの流体給排部18a,18bが設けてあり、各流体
給排部18a,18bには、前記と同じ流体開閉弁20
a,20bが設けてある。1対の流体開閉弁20a,2
0bの環状流路に連通する1対の流体ポート87a,8
7bが、装着用アダプタ15Aに設けてある。これらの
流体ポート87a,87bは、前述の切換弁200と同
じ切換弁(図示なし)を介して流体供給源と接続してあ
る。このワーク着脱ステーション85の装着用アダプタ
15Aでは、主軸2に装着されていたチャックCがチャ
ック交換装置3により180度旋回されて対向するため
に、図12において左上の流体開閉弁20bが爪操作シ
リンダ90の後シリンダ室95bと連通するものであ
り、右下の流体開閉弁20aが、前シリンダ室95aに
連通するものとなっている。
【0019】次に、前記主軸2及び、ワーク着脱ステー
ション85に着脱自在な交換用チャックCについて説明
する。図1において、チャック本体91に半径方向移動
自在に複数(3個)のマスタジョウ92が案内され、マ
スタジョウ92には把握爪93が一体に連結されてい
る。チャック本体91にはシリンダボデイ嵌装孔94が
後方を解放して設けてある。シリンダボデイ嵌装孔94
には後方を解放したシリンダ孔95を有するシリンダボ
デイ96が嵌め込まれ、チャック本体91の後面には、
前記チャック交換装置3の開閉アーム8が把持する把持
溝97を持っているクランプ部材98が環状押え部材9
9と共にチャック本体91に共締めされて、シリンダ孔
95後端を塞ぎ、シリンダ室を形成している。クランプ
部材98は後部が小径部100となっており、その小径
部100を囲んで、前記装着用アダプタ15(15A)
のカップリング17と噛み合う多数の歯を持つ環状カッ
プリング101が固着してある。前記小径部100の中
心(チャック軸芯)には、前記引込爪40と係脱する係
止部102(係止凹部)が設けてある。係止部102
は、内側が拡がった段付孔であり、その入口小径部に
は、図6に示すように、円周方向所定間隔で引込爪40
が軸方向から通過できる引込爪通過部103が形成さ
れ、その通過部103の間が、引込爪40と軸方向から
係脱可能な係止爪104となっている。図11におい
て、チャック交換装置3の開閉アーム8には、チャック
Cが主軸2と同軸、及び、ワーク着脱ステーション85
のクランプシリンダ43Aのピストンロッド50と同軸
となったときに、アンクランプ角度位置P1にある引込
爪40と引込爪通過部103とが対向する位置関係とな
るように、チャックCが把持される。図1に示すチャッ
クCの状態は、ワークWを把握していないものであり、
ワークを把握するときには、爪操作シリンダ90のピス
トン105が図1の位置から後退して、把握爪93を半
径方向内側に移動させることは、いうまでもない。
ション85に着脱自在な交換用チャックCについて説明
する。図1において、チャック本体91に半径方向移動
自在に複数(3個)のマスタジョウ92が案内され、マ
スタジョウ92には把握爪93が一体に連結されてい
る。チャック本体91にはシリンダボデイ嵌装孔94が
後方を解放して設けてある。シリンダボデイ嵌装孔94
には後方を解放したシリンダ孔95を有するシリンダボ
デイ96が嵌め込まれ、チャック本体91の後面には、
前記チャック交換装置3の開閉アーム8が把持する把持
溝97を持っているクランプ部材98が環状押え部材9
9と共にチャック本体91に共締めされて、シリンダ孔
95後端を塞ぎ、シリンダ室を形成している。クランプ
部材98は後部が小径部100となっており、その小径
部100を囲んで、前記装着用アダプタ15(15A)
のカップリング17と噛み合う多数の歯を持つ環状カッ
プリング101が固着してある。前記小径部100の中
心(チャック軸芯)には、前記引込爪40と係脱する係
止部102(係止凹部)が設けてある。係止部102
は、内側が拡がった段付孔であり、その入口小径部に
は、図6に示すように、円周方向所定間隔で引込爪40
が軸方向から通過できる引込爪通過部103が形成さ
れ、その通過部103の間が、引込爪40と軸方向から
係脱可能な係止爪104となっている。図11におい
て、チャック交換装置3の開閉アーム8には、チャック
Cが主軸2と同軸、及び、ワーク着脱ステーション85
のクランプシリンダ43Aのピストンロッド50と同軸
となったときに、アンクランプ角度位置P1にある引込
爪40と引込爪通過部103とが対向する位置関係とな
るように、チャックCが把持される。図1に示すチャッ
クCの状態は、ワークWを把握していないものであり、
ワークを把握するときには、爪操作シリンダ90のピス
トン105が図1の位置から後退して、把握爪93を半
径方向内側に移動させることは、いうまでもない。
【0020】シリンダ室には、ピストン105が軸方向
移動可能に嵌装され、ピストン105と一体のピストン
ロッド106がシリンダボディ96の前壁から前方へ突
出して爪操作シリンダ90が構成され、そのピストンロ
ッド106に連結されたウエッジプランジャ107がマ
スタジョウ92のウエッジ部108と係合している。チ
ャックC背面には、チャックCが主軸2と同軸、及び、
ワーク着脱ステーション85のクランプシリンダ43A
のピストンロッド50と同軸となったときに、前記装着
用アダプタ15(15A)の流体開閉弁20a,20b
と軸線方向に対向する位置に、給排接続部110a,1
10bが設けてある。従って、給排接続部110a,1
10bは、図6に示すように、チャックCの背面から見
ると、斜左下45度と右上45度方向である。各給排接
続部110a,110bには流体カプラ111a,11
1bが設けてある。各流体カプラ111a,111bに
おいて、前記開閉弁20a,20bの嵌入筒部材22先
端が嵌入する嵌入孔112を有する中空スリーブ113
が環状押え部材99とクランプ部材98の間に挾持固定
してある。中空スリーブ113の前側には、吸引室11
4が設けてある。その吸引室114には、吸引ピストン
115が所定ストローク移動可能に嵌装され、吸引ピス
トン115と一体のピストンロッド116が中空スリー
ブ113の嵌入孔112にOリングにより液密に移動可
能に嵌入してある。
移動可能に嵌装され、ピストン105と一体のピストン
ロッド106がシリンダボディ96の前壁から前方へ突
出して爪操作シリンダ90が構成され、そのピストンロ
ッド106に連結されたウエッジプランジャ107がマ
スタジョウ92のウエッジ部108と係合している。チ
ャックC背面には、チャックCが主軸2と同軸、及び、
ワーク着脱ステーション85のクランプシリンダ43A
のピストンロッド50と同軸となったときに、前記装着
用アダプタ15(15A)の流体開閉弁20a,20b
と軸線方向に対向する位置に、給排接続部110a,1
10bが設けてある。従って、給排接続部110a,1
10bは、図6に示すように、チャックCの背面から見
ると、斜左下45度と右上45度方向である。各給排接
続部110a,110bには流体カプラ111a,11
1bが設けてある。各流体カプラ111a,111bに
おいて、前記開閉弁20a,20bの嵌入筒部材22先
端が嵌入する嵌入孔112を有する中空スリーブ113
が環状押え部材99とクランプ部材98の間に挾持固定
してある。中空スリーブ113の前側には、吸引室11
4が設けてある。その吸引室114には、吸引ピストン
115が所定ストローク移動可能に嵌装され、吸引ピス
トン115と一体のピストンロッド116が中空スリー
ブ113の嵌入孔112にOリングにより液密に移動可
能に嵌入してある。
【0021】吸引ピストン115はばね117により背
面方向へ付勢され、中空スリーブ113により飛び出し
を阻止されている。チャック本体91とクランプ部材9
8との間に、押し軸部材118が挾持され、押し軸部材
118からは、吸引室114を経て、吸引ピストン11
5の中心を貫通した押し軸119が一体に背面に向けて
突出されている。吸引ピストン115の先端部は、開閉
弁20a,20bの供給口21と対向する供給口120
となっている。吸引ピストン115には、吸引室114
と供給口120とを連通する細径の連通路121が設け
てある。押し軸部材118には、吸引室114と連通す
る流体通路122が形成してあり、その流体通路122
は、チャック本体91内の流体通路123と連通してい
る。各流体通路123の途中にはそれぞれ逆止弁124
が介在され、図6において右上の給排接続部110a
は、前記爪操作シリンダ90の前側シリンダ室95aと
連通し、左下の給排接続部110bは後側シリンダ室9
5bと連通している。そして、装着用アダプタ15,1
5AにチャックCが完全に装着されたときには、押し軸
119により開閉弁20a(20b)の弁体26が開い
て、チャックC側の流体回路が装着用アダプタ15(1
5A)側の流体回路と連通する一方、開閉弁20a(2
0b)の嵌入筒部材22が吸引ピストン115を所定ス
トローク押した状態とし、装着用アダプタ15(15
A)からチャックCが離れるときには、嵌入筒部材22
がいまだ嵌入孔112に入り込んでいる離脱途中の時点
で弁体26が閉じ、しかし、このとき、吸引ピストン1
15は開閉弁20a(20b)の嵌入筒部材22により
押されていて、開閉弁方向へ移動できるストロークが残
るようにしてある。前記連通路121は、逆止弁124
から連通路121までの油量や粘性などを考慮して、後
述するように、油を吸い込んだ後に連通路断面に作用す
る大気圧により逆止弁124から連通路121までの油
が漏れないような孔径に設定してある。
面方向へ付勢され、中空スリーブ113により飛び出し
を阻止されている。チャック本体91とクランプ部材9
8との間に、押し軸部材118が挾持され、押し軸部材
118からは、吸引室114を経て、吸引ピストン11
5の中心を貫通した押し軸119が一体に背面に向けて
突出されている。吸引ピストン115の先端部は、開閉
弁20a,20bの供給口21と対向する供給口120
となっている。吸引ピストン115には、吸引室114
と供給口120とを連通する細径の連通路121が設け
てある。押し軸部材118には、吸引室114と連通す
る流体通路122が形成してあり、その流体通路122
は、チャック本体91内の流体通路123と連通してい
る。各流体通路123の途中にはそれぞれ逆止弁124
が介在され、図6において右上の給排接続部110a
は、前記爪操作シリンダ90の前側シリンダ室95aと
連通し、左下の給排接続部110bは後側シリンダ室9
5bと連通している。そして、装着用アダプタ15,1
5AにチャックCが完全に装着されたときには、押し軸
119により開閉弁20a(20b)の弁体26が開い
て、チャックC側の流体回路が装着用アダプタ15(1
5A)側の流体回路と連通する一方、開閉弁20a(2
0b)の嵌入筒部材22が吸引ピストン115を所定ス
トローク押した状態とし、装着用アダプタ15(15
A)からチャックCが離れるときには、嵌入筒部材22
がいまだ嵌入孔112に入り込んでいる離脱途中の時点
で弁体26が閉じ、しかし、このとき、吸引ピストン1
15は開閉弁20a(20b)の嵌入筒部材22により
押されていて、開閉弁方向へ移動できるストロークが残
るようにしてある。前記連通路121は、逆止弁124
から連通路121までの油量や粘性などを考慮して、後
述するように、油を吸い込んだ後に連通路断面に作用す
る大気圧により逆止弁124から連通路121までの油
が漏れないような孔径に設定してある。
【0022】爪操作シリンダ90の前後シリンダ室95
a,95bには、夫々アキュムレータ130が接続して
ある。アキュムレータ130は、図7に示すように、チ
ャック本体91の軸方向に設けた嵌入孔131に後方を
開放したチューブ132を液密に嵌め込み、そのチュー
ブ132は、クランプ部材98により抑えられている。
チューブ132の内側に設けた段付孔の大径孔133
に、大径の第1の圧力維持ピストン134を移動自在に
嵌装し、第1の圧力維持ピストン134は、前端の鍔部
135とクランプ部材98との間に介装されたばね13
6で前方へ付勢され、段付孔の段部137で移動規制さ
れている。その圧力維持ピストン134の有底中心孔1
38に小径の第2の圧力維持ピストン139を軸方向移
動自在に案内している。圧力維持ピストン139の長手
途中は、大径の圧力維持ピストン134と当接可能な当
接フランジ140が一体に設けてある。圧力維持ピスト
ン139の先端は、チューブ132先端から蓄圧室14
1に突出している。有底中心孔138の底部と圧力維持
ピストン139との間のばね142により、圧力維持ピ
ストン139が前方に付勢してある。内、外側のばね1
42,136は、軸線方向位置が重なるように配置して
あり、圧力維持ピストン139のばね142のばね力よ
り、圧力維持ピストン134のばね136のばね力が大
きくしてある。前(後)シリンダ室95a(95b)に
供給された流体は、チューブ132と嵌入孔131との
間の流体通路143を介して蓄圧室141へ流れ込み、
まず、圧力維持ピストン139をばね142をたわめな
がら押し下げ、当接フランジ140が鍔部135に当接
すると、その後は、ばね136をたわめつつ圧力維持ピ
ストン134を押し下げ、それらのばね力で流体圧力を
維持するようにしてある。この構成では、2つのばね1
36,142が軸線方向位置を重ねて配置されているた
めに、アキュムレータ130の軸線方向長さを短くでき
る。
a,95bには、夫々アキュムレータ130が接続して
ある。アキュムレータ130は、図7に示すように、チ
ャック本体91の軸方向に設けた嵌入孔131に後方を
開放したチューブ132を液密に嵌め込み、そのチュー
ブ132は、クランプ部材98により抑えられている。
チューブ132の内側に設けた段付孔の大径孔133
に、大径の第1の圧力維持ピストン134を移動自在に
嵌装し、第1の圧力維持ピストン134は、前端の鍔部
135とクランプ部材98との間に介装されたばね13
6で前方へ付勢され、段付孔の段部137で移動規制さ
れている。その圧力維持ピストン134の有底中心孔1
38に小径の第2の圧力維持ピストン139を軸方向移
動自在に案内している。圧力維持ピストン139の長手
途中は、大径の圧力維持ピストン134と当接可能な当
接フランジ140が一体に設けてある。圧力維持ピスト
ン139の先端は、チューブ132先端から蓄圧室14
1に突出している。有底中心孔138の底部と圧力維持
ピストン139との間のばね142により、圧力維持ピ
ストン139が前方に付勢してある。内、外側のばね1
42,136は、軸線方向位置が重なるように配置して
あり、圧力維持ピストン139のばね142のばね力よ
り、圧力維持ピストン134のばね136のばね力が大
きくしてある。前(後)シリンダ室95a(95b)に
供給された流体は、チューブ132と嵌入孔131との
間の流体通路143を介して蓄圧室141へ流れ込み、
まず、圧力維持ピストン139をばね142をたわめな
がら押し下げ、当接フランジ140が鍔部135に当接
すると、その後は、ばね136をたわめつつ圧力維持ピ
ストン134を押し下げ、それらのばね力で流体圧力を
維持するようにしてある。この構成では、2つのばね1
36,142が軸線方向位置を重ねて配置されているた
めに、アキュムレータ130の軸線方向長さを短くでき
る。
【0023】チャック交換装置3の交換アーム6がシリ
ンダ10の作用で前進端位置に前進し、その状態で旋回
モータ12により180度旋回して、上下のチャック位
置を入れ替えたタイミング(図11)から説明する。チ
ャックCには、内蔵の逆止弁124及び、アキュムレー
タ130により内部ヘ供給された流体圧が維持されて、
爪操作シリンダ90によりワークWが把持されているも
のとする。主軸2後端の回転クランプシリンダ41も、
ワーク着脱ステーション85のクランプシリンダ43A
も、ピストン49、ピストンロッド50共に前進端位置
にあって、係合部52は係合孔54から外れ、リード溝
58の作用により、主軸2及び、ワーク着脱ステーショ
ン85の引込ブロック39の引込爪40は、図2,図4
(b)に示すアンクランプ角度位置P2にある。また主
軸2は、装着用アダプタ15が図2のように左上に爪操
作シリンダ90の前シリンダ室95aに連通する開閉弁
20aが位置し、右下に爪操作シリンダ90の後シリン
ダ室95bに連通する開閉弁20bが位置する状態で停
止され、各流体開閉弁20a,20bは閉じている。
ンダ10の作用で前進端位置に前進し、その状態で旋回
モータ12により180度旋回して、上下のチャック位
置を入れ替えたタイミング(図11)から説明する。チ
ャックCには、内蔵の逆止弁124及び、アキュムレー
タ130により内部ヘ供給された流体圧が維持されて、
爪操作シリンダ90によりワークWが把持されているも
のとする。主軸2後端の回転クランプシリンダ41も、
ワーク着脱ステーション85のクランプシリンダ43A
も、ピストン49、ピストンロッド50共に前進端位置
にあって、係合部52は係合孔54から外れ、リード溝
58の作用により、主軸2及び、ワーク着脱ステーショ
ン85の引込ブロック39の引込爪40は、図2,図4
(b)に示すアンクランプ角度位置P2にある。また主
軸2は、装着用アダプタ15が図2のように左上に爪操
作シリンダ90の前シリンダ室95aに連通する開閉弁
20aが位置し、右下に爪操作シリンダ90の後シリン
ダ室95bに連通する開閉弁20bが位置する状態で停
止され、各流体開閉弁20a,20bは閉じている。
【0024】シリンダ10が作用して、交換アーム6が
軸線方向に後退し、上下のチャックCは、夫々主軸2軸
線と、クランプシリンダ43Aの軸線上を後退し、夫々
の背面のカップリング101が、対向した装着用アダプ
タ15(15A)のカップリング17と係合する。これ
と同時に、アンクランプ角度位置P2の引込ブロック3
9の引込爪40は、チャックC背面の引込爪通過部10
3を通って、係止部102の内側に入り込むが、係止爪
104とは、円周方向にも、軸方向に離れていて、アン
クランプ状態にある(図9)。開閉弁20a,20b
は、カップリング101,17が完全に噛み合うまでの
過程で、嵌入筒部材22が嵌入孔112に嵌まり込ん
で、筒部先頭が吸引ピストン115を押すと共に、押し
軸119が弁体26を開く(図8(a))。この時点で
は、圧油が爪操作シリンダ90に供給されていないの
で、爪操作シリンダ90は、内蔵の逆止弁124の作用
で、ワークWを把持した状態を維持している。次いで、
クランプシリンダ43,43Aの前シリンダ室47に圧
油を供給する。すると、ピストン49が前進端から案内
溝56とピン57との係合によりまっすぐ後退し、一
方、ピストン49の大径部51の後端面51aが係合孔
54の前端面54aと当接することで、リード溝58と
ピン59との係合によりピストンロッド50が軸方向に
後退移動することなくアンクランプ角度位置P2からク
ランプ角度位置P1に旋回する。
軸線方向に後退し、上下のチャックCは、夫々主軸2軸
線と、クランプシリンダ43Aの軸線上を後退し、夫々
の背面のカップリング101が、対向した装着用アダプ
タ15(15A)のカップリング17と係合する。これ
と同時に、アンクランプ角度位置P2の引込ブロック3
9の引込爪40は、チャックC背面の引込爪通過部10
3を通って、係止部102の内側に入り込むが、係止爪
104とは、円周方向にも、軸方向に離れていて、アン
クランプ状態にある(図9)。開閉弁20a,20b
は、カップリング101,17が完全に噛み合うまでの
過程で、嵌入筒部材22が嵌入孔112に嵌まり込ん
で、筒部先頭が吸引ピストン115を押すと共に、押し
軸119が弁体26を開く(図8(a))。この時点で
は、圧油が爪操作シリンダ90に供給されていないの
で、爪操作シリンダ90は、内蔵の逆止弁124の作用
で、ワークWを把持した状態を維持している。次いで、
クランプシリンダ43,43Aの前シリンダ室47に圧
油を供給する。すると、ピストン49が前進端から案内
溝56とピン57との係合によりまっすぐ後退し、一
方、ピストン49の大径部51の後端面51aが係合孔
54の前端面54aと当接することで、リード溝58と
ピン59との係合によりピストンロッド50が軸方向に
後退移動することなくアンクランプ角度位置P2からク
ランプ角度位置P1に旋回する。
【0025】旋回により、引込爪40がクランプ角度位
置P1に到るタイミングでピストン49の後端面がピス
トンロッド50の大径部51の前端面と当接すると共
に、係合部52の2面幅部が係合孔53の2面幅部に一
致し(図4(a))、さらにピストン49の後退移動に
より、ピストン49とピストンロッド50は互いに回転
することなく一体に後退し、これにより、引込爪40は
チャックCの係合部の係止爪104と対向した状態で軸
方向に後退し、係止爪104を強く引込み、チャックC
を主軸2、及び、ワーク着脱ステーション85の着脱用
アダプタに装着する(図10)。その後、万一、主軸2
後端のクランプシリンダ43では、給排ポート73bの
外側で圧油の供給が絶たれた場合でも、主軸2後端のク
ランプシリンダ43の前シリンダ室47への圧油は、内
蔵の逆止弁76で内部圧力が維持され、チャックCの主
軸2へのクランプ状態は維持されたままである。長期の
休日などで、チャックCを主軸2などに装着したまま長
時間放置されるとき、クランプシリンダ43,43A内
の流体圧力が低下する恐れがあるが、ばね64でピスト
ンロッド50をクランプ方向に絶えず引き込んでいるの
で、そのばね力でチャッククランプ状態が維持され、チ
ャックCが装着用アダプタ15(15A)から外れた
り、落下したりする事故が防止でき、安全である。
置P1に到るタイミングでピストン49の後端面がピス
トンロッド50の大径部51の前端面と当接すると共
に、係合部52の2面幅部が係合孔53の2面幅部に一
致し(図4(a))、さらにピストン49の後退移動に
より、ピストン49とピストンロッド50は互いに回転
することなく一体に後退し、これにより、引込爪40は
チャックCの係合部の係止爪104と対向した状態で軸
方向に後退し、係止爪104を強く引込み、チャックC
を主軸2、及び、ワーク着脱ステーション85の着脱用
アダプタに装着する(図10)。その後、万一、主軸2
後端のクランプシリンダ43では、給排ポート73bの
外側で圧油の供給が絶たれた場合でも、主軸2後端のク
ランプシリンダ43の前シリンダ室47への圧油は、内
蔵の逆止弁76で内部圧力が維持され、チャックCの主
軸2へのクランプ状態は維持されたままである。長期の
休日などで、チャックCを主軸2などに装着したまま長
時間放置されるとき、クランプシリンダ43,43A内
の流体圧力が低下する恐れがあるが、ばね64でピスト
ンロッド50をクランプ方向に絶えず引き込んでいるの
で、そのばね力でチャッククランプ状態が維持され、チ
ャックCが装着用アダプタ15(15A)から外れた
り、落下したりする事故が防止でき、安全である。
【0026】こうして、主軸2にチャックCが装着され
ると、チャックCの爪操作シリンダ90のワーク把握動
作に対応する、回転クランプシリンダ41の給排ポート
74aから圧油を供給する。すると、回転クランプシリ
ンダ41の、対応する流体通路79、給排パイプ83、
装着用アダプタ15の流路34、開閉弁20a、連通路
121、吸引室114、逆止弁124を介して、流体が
爪操作シリンダ90の前側シリンダ室95aへ供給さ
れ、チャックCの把握爪93が把握方向(半径方向内
側)に移動し、ワークWを増し締めする。この時、流体
が排出される後側シリンダ室95bにつながる逆止弁1
24は、供給されてくる流体のパイロット圧により開く
ことはいうまでもない。次いで、チャック交換装置3
の、主軸2側に対応している開閉アーム8が開かれ、チ
ャックCには、流体供給源201から流体を供給したま
ま、主軸2が回転され、ワークWを加工する。このよう
に、加工中にも、チャックC内部の爪操作シリンダ90
に流体を供給し続けることができるため、内部の逆止弁
124で流体圧を保持するのみで加工する場合に比べ、
ワーク把握力が確実に維持され、安全である。
ると、チャックCの爪操作シリンダ90のワーク把握動
作に対応する、回転クランプシリンダ41の給排ポート
74aから圧油を供給する。すると、回転クランプシリ
ンダ41の、対応する流体通路79、給排パイプ83、
装着用アダプタ15の流路34、開閉弁20a、連通路
121、吸引室114、逆止弁124を介して、流体が
爪操作シリンダ90の前側シリンダ室95aへ供給さ
れ、チャックCの把握爪93が把握方向(半径方向内
側)に移動し、ワークWを増し締めする。この時、流体
が排出される後側シリンダ室95bにつながる逆止弁1
24は、供給されてくる流体のパイロット圧により開く
ことはいうまでもない。次いで、チャック交換装置3
の、主軸2側に対応している開閉アーム8が開かれ、チ
ャックCには、流体供給源201から流体を供給したま
ま、主軸2が回転され、ワークWを加工する。このよう
に、加工中にも、チャックC内部の爪操作シリンダ90
に流体を供給し続けることができるため、内部の逆止弁
124で流体圧を保持するのみで加工する場合に比べ、
ワーク把握力が確実に維持され、安全である。
【0027】一方、ワーク着脱ステーション85に固定
されたチャックCでは、爪操作シリンダ90の後シリン
ダ室95bにつながる給排ポートから圧油を供給する。
これにより開閉弁20b、連通路121、吸引室11
4、逆止弁124を経て、爪操作シリンダ90の後シリ
ンダ室95bに圧流体が供給され、ウエッジプランジャ
107が前進して、ジョウ93が開き、ワークWを解放
する。その後、ワークWを未加工のものと交換し、爪操
作シリンダ90の前シリンダ室95aに圧流体を供給
し、プランジャ107を後退して、ワークWを把持す
る。把持後、図示しない切換弁により、圧流体はチャッ
クC切離しのために供給停止されると共に、チャックC
内部の2つの逆止弁124から流体供給源側の流路は、
内圧がなくなるようにタンクと連通される。しかし、チ
ャックCでは、その内部の逆止弁124により供給圧が
維持されるので、ワークWを把持したままである。逆止
弁124からの多少の漏れがあっても、内蔵のアキュム
レータ130により圧流体が補充されるので、圧力が長
期に亘って維持され安全である。
されたチャックCでは、爪操作シリンダ90の後シリン
ダ室95bにつながる給排ポートから圧油を供給する。
これにより開閉弁20b、連通路121、吸引室11
4、逆止弁124を経て、爪操作シリンダ90の後シリ
ンダ室95bに圧流体が供給され、ウエッジプランジャ
107が前進して、ジョウ93が開き、ワークWを解放
する。その後、ワークWを未加工のものと交換し、爪操
作シリンダ90の前シリンダ室95aに圧流体を供給
し、プランジャ107を後退して、ワークWを把持す
る。把持後、図示しない切換弁により、圧流体はチャッ
クC切離しのために供給停止されると共に、チャックC
内部の2つの逆止弁124から流体供給源側の流路は、
内圧がなくなるようにタンクと連通される。しかし、チ
ャックCでは、その内部の逆止弁124により供給圧が
維持されるので、ワークWを把持したままである。逆止
弁124からの多少の漏れがあっても、内蔵のアキュム
レータ130により圧流体が補充されるので、圧力が長
期に亘って維持され安全である。
【0028】こうしてワーク着脱ステーション85のチ
ャックCでのワーク取替えと、主軸2側のチャックCで
の加工が完了すると、主軸2は、再び図2の位置関係に
回転停止され、切換弁200を中央位置に切り換えてチ
ャックC内への流体供給を止めると共に、逆止弁124
から切換弁200に到る流路をタンクTにつなぎ、その
流路の内圧をなくす。その状態で開閉アーム8が保持溝
97を把持し、次いで、上下のクランプシリンダ43,
43Aのピストン49がクランプ位置(図3,5の状
態)から前進する。これにより、各引込爪40はクラン
プ角度位置P1を保ったまま、係合孔54から係合部5
2が外れるまで前進すると、ピストンロッド50が前進
端に位置し、引込爪40が係止爪104から離れてチャ
ックCをアンクランプし、そのピストンロッド50の前
進端位置において、さらにピストン49がピストンロッ
ド50に対して前進することで、ピストンロッド50が
リード溝58により旋回し、先端の引込爪40が、クラ
ンプ角度位置P1からアンクランプ角度位置P2まで旋
回する。
ャックCでのワーク取替えと、主軸2側のチャックCで
の加工が完了すると、主軸2は、再び図2の位置関係に
回転停止され、切換弁200を中央位置に切り換えてチ
ャックC内への流体供給を止めると共に、逆止弁124
から切換弁200に到る流路をタンクTにつなぎ、その
流路の内圧をなくす。その状態で開閉アーム8が保持溝
97を把持し、次いで、上下のクランプシリンダ43,
43Aのピストン49がクランプ位置(図3,5の状
態)から前進する。これにより、各引込爪40はクラン
プ角度位置P1を保ったまま、係合孔54から係合部5
2が外れるまで前進すると、ピストンロッド50が前進
端に位置し、引込爪40が係止爪104から離れてチャ
ックCをアンクランプし、そのピストンロッド50の前
進端位置において、さらにピストン49がピストンロッ
ド50に対して前進することで、ピストンロッド50が
リード溝58により旋回し、先端の引込爪40が、クラ
ンプ角度位置P1からアンクランプ角度位置P2まで旋
回する。
【0029】次に、シリンダ10が作動してボデイ4が
前進すると、チャックCが前進されて、引込爪40がチ
ャックC側の引込爪通過部103を通って、図1の状態
になる。このようにチャックCを着脱用アダプタ15
(15A)から引き離す途中において、図8(b)に示
すように、開閉弁20a,20bの弁体26が閉じる。
しかし、このときには、吸引ピストン115は、嵌入筒
部材22の先端にいまだ押されていて、吸引ピストン1
15の開閉弁方向には、さらにストロークSが残ってい
る。そして、弁体26が閉じたときには、開閉弁20
a,20bの供給口21及び、吸引ピストン115の供
給口120、連通孔121、吸引室114から逆止弁1
24に到る管路には、流体が充満している(勿論、逆止
弁124から爪操作シリンダ90までの管路には、圧流
体が閉じ込められている)。
前進すると、チャックCが前進されて、引込爪40がチ
ャックC側の引込爪通過部103を通って、図1の状態
になる。このようにチャックCを着脱用アダプタ15
(15A)から引き離す途中において、図8(b)に示
すように、開閉弁20a,20bの弁体26が閉じる。
しかし、このときには、吸引ピストン115は、嵌入筒
部材22の先端にいまだ押されていて、吸引ピストン1
15の開閉弁方向には、さらにストロークSが残ってい
る。そして、弁体26が閉じたときには、開閉弁20
a,20bの供給口21及び、吸引ピストン115の供
給口120、連通孔121、吸引室114から逆止弁1
24に到る管路には、流体が充満している(勿論、逆止
弁124から爪操作シリンダ90までの管路には、圧流
体が閉じ込められている)。
【0030】そして、この状態から、さらにチャックC
が前進されると、嵌入筒部材22が嵌入孔112から抜
け出るまでに、ばね117力によって、吸引ピストン1
15が開閉弁方向に残ったストロークSだけ移動し、吸
引室114には負圧が発生する。その後に、嵌入筒部材
22が嵌入孔112のシール部分から外れて大気圧が作
用し始めると、前記負圧によって、供給口21,120
にあった残存流体が連通孔121から逆止弁124方向
へ吸い込まれ、吸い込まれた流体の液端面が概ね連通孔
121内に位置し、チャックC内において逆止弁124
で一端を塞がれた流路に大気圧により保持された状態と
なるので、開閉弁20bとカプラ111bとが完全に離
れても、それらの供給口21,120には、外側に滴下
する残存流体が殆どなくなり、チャックCを着脱して、
流体回路を断続するものであっても、その連結部で流体
回路から外側に漏れる漏れ流体の量を大幅に減らすこと
ができ、周囲環境を汚すことがないばかりか、流体回路
から失われる作動流体の量を少なくできる。尚、主軸2
にチャックCをクランプした状態で、ワークを開放した
いときには、前記と逆に爪操作シリンダ90を動作する
ように、流体を供給すればよい。
が前進されると、嵌入筒部材22が嵌入孔112から抜
け出るまでに、ばね117力によって、吸引ピストン1
15が開閉弁方向に残ったストロークSだけ移動し、吸
引室114には負圧が発生する。その後に、嵌入筒部材
22が嵌入孔112のシール部分から外れて大気圧が作
用し始めると、前記負圧によって、供給口21,120
にあった残存流体が連通孔121から逆止弁124方向
へ吸い込まれ、吸い込まれた流体の液端面が概ね連通孔
121内に位置し、チャックC内において逆止弁124
で一端を塞がれた流路に大気圧により保持された状態と
なるので、開閉弁20bとカプラ111bとが完全に離
れても、それらの供給口21,120には、外側に滴下
する残存流体が殆どなくなり、チャックCを着脱して、
流体回路を断続するものであっても、その連結部で流体
回路から外側に漏れる漏れ流体の量を大幅に減らすこと
ができ、周囲環境を汚すことがないばかりか、流体回路
から失われる作動流体の量を少なくできる。尚、主軸2
にチャックCをクランプした状態で、ワークを開放した
いときには、前記と逆に爪操作シリンダ90を動作する
ように、流体を供給すればよい。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本願発明では、定位置旋
回シリンダのピストンロッドに、ワーク把持体用の引込
爪を取り付け、把持体クランプ時には、圧流体の給排に
より、引込爪がチャック背面の係止部の係止爪の軸方向
内側位置にある軸線方向位置で、引込爪が係止部の引込
爪通過部と対向するアンクランプ角度位置から係止部の
係止爪と対向するクランプ角度位置まで旋回した後にク
ランプ方向へ移動し、アンクランプ時には、引込爪がク
ランプ角度位置のまま、アンクランプ方向へ移動した後
に、アンクランプ角度位置まで旋回するようにしたの
で、把持体装着部において、ロボットなどにより自動的
に供給された別体のチャックなどのワーク把持体を、自
動的にクランプし、また、アンクランプでき、自動化に
寄与するところが大きい。また、クランプ状態を維持す
るクランプ維持機構をクランプシリンダに内装している
ため、クランプシリンダに供給されている流体が多少漏
れてクランプ力が低下することがあっても、クランプ状
態が維持されるために、ワーク把持体が把持体装着部か
ら落下したり、外れたりすることが無く、安全である。
回シリンダのピストンロッドに、ワーク把持体用の引込
爪を取り付け、把持体クランプ時には、圧流体の給排に
より、引込爪がチャック背面の係止部の係止爪の軸方向
内側位置にある軸線方向位置で、引込爪が係止部の引込
爪通過部と対向するアンクランプ角度位置から係止部の
係止爪と対向するクランプ角度位置まで旋回した後にク
ランプ方向へ移動し、アンクランプ時には、引込爪がク
ランプ角度位置のまま、アンクランプ方向へ移動した後
に、アンクランプ角度位置まで旋回するようにしたの
で、把持体装着部において、ロボットなどにより自動的
に供給された別体のチャックなどのワーク把持体を、自
動的にクランプし、また、アンクランプでき、自動化に
寄与するところが大きい。また、クランプ状態を維持す
るクランプ維持機構をクランプシリンダに内装している
ため、クランプシリンダに供給されている流体が多少漏
れてクランプ力が低下することがあっても、クランプ状
態が維持されるために、ワーク把持体が把持体装着部か
ら落下したり、外れたりすることが無く、安全である。
【図1】主軸先端と、チャックの断面図である。
【図2】チャックアンクランプ状態にある主軸先端の着
脱用アダプタ正面図である。
脱用アダプタ正面図である。
【図3】チャッククランプ状態にある回転クランプシリ
ンダの断面図である。
ンダの断面図である。
【図4】ピストンロッドの係合部と、引込爪の関係を示
す図であり、(a)はクランプ状態、(b)はアンクラ
ンプ状態を示す。
す図であり、(a)はクランプ状態、(b)はアンクラ
ンプ状態を示す。
【図5】チャッククランプ状態にあるワーク着脱ステー
ションのクランプシリンダ断面図である。
ションのクランプシリンダ断面図である。
【図6】チャック背面図である。
【図7】アキュムレータ断面図である。
【図8】流体開閉弁と流体カプラとの結合状態の説明図
である。
である。
【図9】チャックアンクランプ状態の引込爪と係止爪と
の関係を示す図である。
の関係を示す図である。
【図10】クランプ状態の引込爪と係止爪との関係を示
す図である。
す図である。
【図11】本願発明を実施したチャック交換装置の側面
図である。
図である。
【図12】図11の正面図である。
2 主軸 17 カップリング 38 ドローバー 40 引込爪 43 クランプシリンダ 49 ピストン 50 ピストンロッド 56 案内溝 57 ピン 58 リード溝 59 ピン 64 圧縮ばね 85 ワーク着脱ステーション 86 ブラケット 101 カップリング 102 係止部 103 引込爪通過部 104 係止爪 C チャック
Claims (3)
- 【請求項1】 引込爪を軸方向に移動するように設けて
あり、ワーク把持体背面に設けられ、引込爪通過部を有
する係止部に対して、引込爪を引込爪通過部と対応した
角度位置で係止部の係止爪より軸線方向内側に位置さ
せ、その状態で引込爪と係止部とを相対的に回動して引
込爪と前記係止爪とを軸方向に係止することなく対向さ
せ、次いで、引込爪を軸方向に移動することにより、別
体のワーク把持体を把持体装着部にクランプするワーク
把持体着脱機構において、引込爪をクランプシリンダの
ピストンロッドに連結し、そのクランプシリンダは、軸
方向に移動するピストンに対してピストンロッドが相対
回動可能で、そのピストンロッドは、ピストンストロー
クにより、引込爪が係止爪と対向するクランプ角度位置
と引込爪通過部と対向するアンクランプ角度位置との間
で引込爪と係止爪とが軸方向に係止すること無く旋回す
るようにしてあり、ワーク把持体のクランプ時において
は、引込爪がアンクランプ角度位置からクランプ角度位
置へ旋回した後に、引込爪をクランプ方向へ移動させ、
また、ワーク把持体のアンクランプ時には、引込爪がク
ランプ角度位置にある状態でアンクランプ方向へ移動し
た後、アンクランプ角度位置に旋回するように構成し、
更に、前記ピストンロッドを、クランプ方向に向けて付
勢するクランプ維持機構を備えて成ることを特徴とする
ワーク把持体着脱装置。 - 【請求項2】 ワーク把持体はチャックであり、把持体
装着部は工作機の回転主軸先端であって、回転主軸中心
を通るドローバーの先端に引込爪を設け、前記ドローバ
ーを、主軸後端に接続した前記クランプシリンダのピス
トンロッドに連結し、そのクランプシリンダは、工作機
本体に対して回動可能に支持された回転クランプシリン
ダとなっており、前記主軸先端とチャックとの間には、
チャッククランプ時に両者を位置決めするカップリング
を設けたことを特徴とする請求項1記載のワーク把持体
着脱装置。 - 【請求項3】 把持体装着部は固定ステーションであ
り、固定ステーションのベースに設けたクランプシリン
ダのピストンロッド先端に引込爪を設け、前記ベースと
ワーク把持体との間には、ワーク把持体のクランプ時に
両者を位置決めするカップリングを設けたことを特徴と
する請求項1記載のワーク把持体着脱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22437597A JPH10138018A (ja) | 1996-09-16 | 1997-08-05 | ワーク把持体着脱装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-266675 | 1996-09-16 | ||
JP26667596 | 1996-09-16 | ||
JP22437597A JPH10138018A (ja) | 1996-09-16 | 1997-08-05 | ワーク把持体着脱装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10138018A true JPH10138018A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=26526021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22437597A Pending JPH10138018A (ja) | 1996-09-16 | 1997-08-05 | ワーク把持体着脱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10138018A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009220207A (ja) * | 2008-03-14 | 2009-10-01 | Murata Mach Ltd | 主軸チャック交換機能付き工作機械 |
JP2011016196A (ja) * | 2009-07-09 | 2011-01-27 | Murata Machinery Ltd | カップリング装置 |
KR101152779B1 (ko) | 2009-04-14 | 2012-06-12 | 동아대학교 산학협력단 | 스핀들이 2개인 멀티 스핀들 가공기 |
-
1997
- 1997-08-05 JP JP22437597A patent/JPH10138018A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009220207A (ja) * | 2008-03-14 | 2009-10-01 | Murata Mach Ltd | 主軸チャック交換機能付き工作機械 |
KR101152779B1 (ko) | 2009-04-14 | 2012-06-12 | 동아대학교 산학협력단 | 스핀들이 2개인 멀티 스핀들 가공기 |
JP2011016196A (ja) * | 2009-07-09 | 2011-01-27 | Murata Machinery Ltd | カップリング装置 |
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