JPH1086004A - 流体供給装置 - Google Patents

流体供給装置

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Publication number
JPH1086004A
JPH1086004A JP26927496A JP26927496A JPH1086004A JP H1086004 A JPH1086004 A JP H1086004A JP 26927496 A JP26927496 A JP 26927496A JP 26927496 A JP26927496 A JP 26927496A JP H1086004 A JPH1086004 A JP H1086004A
Authority
JP
Japan
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fluid
valve
coupler
suction
supply
Prior art date
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Pending
Application number
JP26927496A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichi Morizaki
栄一 森崎
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Howa Machinery Ltd
Original Assignee
Howa Machinery Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1086004A publication Critical patent/JPH1086004A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体作動アクチュエータへの流体の配管経路
上で断続されるカプラを有する流体供給装置において、
カプラを切り離したときに、カプラ間から流体が外部へ
滴下することを防止する。 【解決手段】 流体開閉弁20bと流体カプラ111b
とが結合し、圧油が開閉弁20bから流体カプラ111
bに送られる。圧油供給が絶たれると、流体カプラ11
1bと連通しているチャックC側の逆止弁が閉じる。開
閉弁20bと流体カプラ111bが離れるとき、弁体2
6が閉じ、その後、吸引ピストン115が吸引ストロー
クSを移動することで、吸引室114に生じる負圧によ
って、供給口21,120に残る作動油を吸引室114
側に吸引する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液状流体(油
等)で作動する流体アクチュエータを備え、その流体ア
クチュエータが、作動状態で流体供給源と切り離して使
用される、パレット、チャックなどのワーク扱い部材の
前記流体アクチュエータに、流体を供給する流体供給装
置に関するものであり、詳しくは、ワーク扱い部材側の
流体カプラと、流体供給源側の給排カプラとが結合、分
離するようになっている流体供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような流体供給装置として、ワーク
を流体圧でクランプするクランプ機構を備えたワーク取
付治具と、それを着脱自在に連結する治具固定台との一
方に、雄型カプラを、他方に雌型カプラを設け、これら
のカプラは、カプラが切り離されているときには、ボー
ルが夫々の弁座にバネにより圧接する逆止弁構造により
流体漏れを防止するようにしてあり、また、ワーク取付
治具を治具固定台に連結して両カプラを接続すると、ボ
ールが互いに押されて各弁座から離れ、圧流体供給源に
配管接続してある固定台側のカプラから圧流体をワーク
取付治具のクランプ機構の流体シリンダに供給可能とな
っているもの(実開平7−3929号)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術では、
カプラ相互が嵌まり込んでいる状態で圧流体を流体作動
アクチュエータに送り込み、それによってワークをクラ
ンプし、ワークの変更により、ワーク取付治具を交換し
ようとするときには、流体供給を止めてワーク取付治具
を治具固定台から外すと共に、カプラ相互を引き離す。
このとき、各カプラでは、夫々流体漏れがないように逆
止弁構造が機能する。両逆止弁が同時に閉じるようにす
れば、両カプラの間に作動流体が残ることはなく、その
作動流体が外部へ滴下することが防止できるが、そのよ
うに2つの逆止弁を同時に閉じるようにすることは、ボ
ール形状、そのボールを押しているバネの強さなどの製
作精度を高くしないと実現できず、実際には、僅かでは
あるが、作動流体が両カプラの互いに嵌まり込み合う空
間に残る結果、それが外部に滴下することがあった。そ
の量はきわめて僅かであるというもののカプラの外部環
境を汚し、また取付治具の交換が頻繁であると、何度も
カプラの抜き差しが行われる結果、その滴下する油の総
量も無視できず、油タンクに度々油を補充しなければな
らないという、メンテナンス上の問題があった。この発
明の課題は、接続、分離される液状流体のカプラを接続
して流体を流体アクチュエータに供給する流体供給装置
において、両カプラを分離するときに、カプラ間の残存
流体の、外部への滴下を少なくする流体供給装置を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、流体カプラ
から流体アクチュエータの流体作用部に到るまでのワー
ク扱い部材側の流体経路に逆止弁を設け、流体カプラに
は、流体供給源に接続された給排カプラと、流体カプラ
とが引き離されるときに両カプラ間に残る作動流体を、
逆止弁方向へ吸い込む吸引手段を設け、逆止弁から流体
カプラに到るまでの流体管路内で保持するようにした。
【0005】
【発明の実施の形態】この発明は、流体アクチュエータ
(油圧作動の爪操作シリンダ)を備えたワーク扱い部材
(チャック)側の流体カプラと、主軸先端(勿論主軸以
外でも良い)に設けられ、流体供給源につながる給排カ
プラとが、接続、分離可能になっており、両カプラが接
続された状態で、ワーク扱い部材側の配管を介して流体
アクチュエータに流体を供給するようにしてある流体供
給装置において、ワーク扱い部材の配管途中に逆止弁を
介在させると共に、ワーク扱い部材の流体カプラには、
流体給排後の、給排カプラとの間の残存流体を、ワーク
扱い部材の逆止弁方向へ吸い込む流体吸引装置を設けて
成ることを特徴とする。本願流体供給装置は、以下に述
べる交換チャックのほか、ワークを流体アクチュエータ
によりクランプしたまま複数の工作機間を搬送されるワ
ークパレット等にも適用できる。
【0006】給排カプラは流体開閉弁になっている。流
体カプラには、吸引室に吸引ピストンを所定ストローク
移動自在に嵌装すると共に流体開閉弁方向へ付勢し、前
記吸引室と逆止弁とを連通し、吸引室と流体開閉弁とを
連通可能な連通路を設け、前記カプラを互いの対向方向
から結合すると流体開閉弁が前記吸引ピストンを所定ス
トローク移動させて、その状態で流体をワーク扱い部材
側へ供給可能とし、両カプラを引き離すに際し、流体開
閉弁で流体供給を止めた後に、前記吸引ピストンが流体
開閉弁方向へ移動できる吸引ストロークを残していて、
吸引ピストンがその残存ストロークを移動することで吸
引室に負圧を発生させて流体開閉弁との間の残存流体を
前記連通路を介して吸引するように構成した流体吸引装
置が設けてある。流体開閉弁は、固定の嵌入筒部材に供
給口を開閉する弁体を軸方向摺動自在に設けると共に閉
鎖方向に付勢して構成され、流体吸引装置の吸引ピスト
ンの中心には、カプラ嵌脱時に前記弁体と同軸となる位
置に、ワーク扱い部材と一体の押し軸を挿通し、両カプ
ラが結合した状態では、前記嵌入筒部材が吸引ピストン
を所定ストローク押すと共に、前記押し軸が弁体を押し
て弁体を開いて流体をワーク扱い部材へ流入可能とし、
両カプラを引き離すときには、引き離しの中間位置にお
いて、吸引ピストンが吸引ストロークを残した状態で弁
体が閉じるように構成されている。
【0007】これによれば、流体吸引装置によって、カ
プラが引き離される過程で大気圧によりカプラ間に残る
作動流体を逆止弁側に吸い込むことができ、カプラが完
全に離れたときに連通路が大気に開放するものでは、逆
止弁が閉じているために、連通路の断面積を適宜考慮す
ることにより、吸い込まれた液体の外側面に作用する大
気圧により、逆止弁から、吸い込まれた液体外側面まで
の作動流体が、その流体管路内に保持でき、そのような
吸い込み構造のない従来に比べ、残存流体の外部滴下量
が格段に少なくなる。また、連通路は、カプラが互いに
離れた時には、塞がるように設けてあると好ましい。こ
れによれば、カプラが離れたときには、流体カプラ側の
連通路が大気に開放しないので、連通路の断面積を大き
くとって管路抵抗を小さくしても、滴下量が少なくでき
る。
【0008】
【実施例】以下、ワーク扱い部材として例示するチャッ
クCを主軸2に着脱自在に取付け、主軸2に取り付けた
状態で、チャック内部の爪操作シリンダ(流体圧アクチ
ュエータして例示する)90に圧流体を給排した後、チ
ャックCを取り外す例で説明する。工作機械の主軸ヘッ
ドに回転自在に支持されている回転主軸2先端は、チャ
ックCを着脱するチャック装着部となっている。その主
軸2先端には、装着用アダプタ15が取付けてある。装
着用アダプタ15は、主軸2に取付板16を介して一体
接続されている。装着用アダプタ15には、環状に多数
の噛み合い歯17aを有するカップリング17が前方を
向いて固着してある。装着用アダプタ15には、図2に
示すように、主軸2停止時において、斜め45度方向
に、対称に1対の流体供給部18a,18bが設けてあ
る。それらの流体供給部18a,18bには、給排カプ
ラとして、夫々流体開閉弁20a,20bが設けてあ
る。ここでは、図2の左上の流体開閉弁20aが後述の
チャックC内部の爪操作シリンダ90の前シリンダ室9
5aと連通し、右下の流体開閉弁20bが後シリンダ室
95bと連通するものである。各流体開閉弁20a,2
0bは同一構造であるので、その一方20bについて説
明する。
【0009】前壁に供給口21を備えた中空の嵌入筒部
材22が装着用アダプタ15に液密に固定してあり、そ
の先端がアダプタ15前面から突出している。嵌入筒部
材22の中空孔23は、前壁に近い部分が大径孔部24
となっており、中空孔23の後端は、ばね保持部材25
が螺合されて塞がれている。ばね保持部材25と前壁と
の間には、弁体26が軸方向に移動可能に嵌装してあ
る。弁体頭部27は前記大径孔部24より小径であり、
その頭部27には、供給口21の縁部(前壁内側面)と
の間を塞ぐリング状のシール材28が設けてある。頭部
27からは、更に細径の突出軸29が伸びており、その
先端が前壁の供給口21から前方へ突出している。弁体
26の中心には流体通路30が設けられ、その流体通路
30は頭部のすぐ後側位置で半径方向に方向を変えて大
径孔部24に開口している。弁体26とばね保持部材2
5との間にはばね31が介在され、そのバネ力によって
弁体26を前壁方向に付勢しており、弁体26が軸方向
後方に押されない状態では、弁体26のシール材28が
前壁内側面と圧接して、供給口21を塞ぐようになって
いる。弁体26とばね保持部材25のばね当接面との間
の中空孔23の空間に連通する連通孔32が、流体開閉
弁20bの嵌入筒部材22の筒壁に設けてある。流体開
閉弁20a,20bの各連通孔32は、嵌入筒部材22
の外周と装着用アダプタ15の間に形成された環状流路
33、装着用アダプタ15の流路34、及び主軸2と装
着用アダプタ15の間に介在された補助アダプタ35の
流路36を介して対応した給排パイプ83に連通してい
る。各給排パイプ83は、主軸2の後端に設けた流体分
配器(図示せず)に接続され、夫々切換弁50を介し
て、圧流体供給源51に配管接続されている(図2)。
この切換弁50は、中立切換位置では、2つの負荷側ポ
ートがタンクに通じる形式である。
【0010】主軸2の中空孔37には、ドローバー38
が軸方向移動可能に挿通してあり、ドローバー38の先
端には、引込ブロック39が一体接続してある。引込ブ
ロック39は図2に示すように、先端に4つの引込爪4
0を円周方向に等間隔で有している。尚、主軸2は、加
工終了時には、絶えずこの図2に示す角度位置、つま
り、左上に流体開閉弁20aが、右下に流体開閉弁20
bが位置する角度位置で停止するように停止制御され
る。このドローバー38は、主軸2の後端に回転シリン
ダとして設けられ、ピストンロッドが旋回と軸線方向移
動を行うクランプシリンダ(図示なし)のピストンロッ
ドと連結され、チャックを装着する時には、引込爪40
が後述のチャックC背面の係止部102の内側に位置し
た状態で、引込爪通過部103と対向するアンクランプ
角度位置P2(図2)から45度旋回して、係止部10
2の係止爪104と軸線方向で対向するクランプ角度位
置まで旋回し、続いて、軸線方向に後退して係止爪40
を引き込むことで、チャックを主軸2先端に装着し(図
5)、チャックCを主軸2先端から取り外す時には、ク
ランプ角度位置で引込爪40が係止爪104から前方に
離れたのに続いてアンクランプ角度位置P2まで旋回
し、チャックC背面の引込爪通過部103と対応するよ
うにしてある。
【0011】次に、前記主軸2に着脱自在な交換用チャ
ックCについて説明する。図1では、把握ジョウ93が
半径方向外側に開いていて、ワークをアンチャッキング
している状態を示している。チャック本体91に半径方
向移動自在に複数(3個)のマスタジョウ92が案内さ
れ、マスタジョウ92には把握ジョウ93が一体に連結
されている。チャック本体91にはシリンダボデイ嵌装
孔94が後方を解放して設けてある。シリンダボデイ嵌
装孔94には後方を解放したシリンダ孔95を有するシ
リンダボデイ96が嵌め込まれ、チャック本体91の後
面には、チャック着脱用のハンドリングロボットの把持
アームが把持する把持溝97を持ってるクランプ部材9
8が環状押え部材99と共にチャック本体91に共締め
されて、シリンダ孔95後端を塞ぎ、シリンダ室を形成
している。クランプ部材98は後部が小径部100とな
っており、その小径部100を囲んで、前記装着用アダ
プタ15のカップリング17と噛み合う多数の歯を持つ
環状カップリング101が固着してある。前記小径部1
00の中心(チャック軸芯)には、前記引込爪40と係
脱する係止部102(係止凹部)が設けてある。係止部
102は、内側が拡がった段付孔であり、その入口小径
部には、図3に示すように、円周方向所定間隔で引込爪
40が軸方向から通過できる引込爪通過部103が形成
され、その通過部103の間が、引込爪40と軸方向か
ら係脱可能な係止爪104となっている。ハンドリング
ロボットは、チャックCを主軸2に装着するときには、
引込爪通過部103が、アンクランプ角度位置P2にあ
る引込爪40と対向する位置関係となるように、チャッ
クCを供給する。
【0012】シリンダ室には、ピストン105が軸方向
移動可能に嵌装され、ピストン105と一体のピストン
ロッド106がシリンダボディ96の前壁から前方へ突
出して爪操作シリンダ90が構成され、そのピストンロ
ッド106に連結されたウエッジプランジャ107がマ
スタジョウ92のウエッジ部108と係合している。チ
ャックC背面には、チャックCが主軸2と同軸となった
ときに、前記装着用アダプタ15の流体開閉弁20a,
20bと軸線方向に対向する位置に、流体接続部110
a,110bが設けてある。従って、流体接続部110
a,110bは、図3に示すように、チャックCの背面
から見ると、斜左下45度と右上45度方向である。各
流体接続部110a,110bには流体カプラ111
a,111bが設けてある。各流体カプラ111a,1
11bにおいて、前記流体開閉弁20a,20bの嵌入
筒部材22先端が嵌入する嵌入孔112を有する中空ス
リーブ113が環状押え部材99とクランプ部材98の
間に挾持固定してある。中空スリーブ113の前側に
は、吸引室114が設けてある。その吸引室114に
は、吸引ピストン115が所定ストローク移動可能に嵌
装され、吸引ピストン115と一体のピストンロッド1
16が中空スリーブ113の嵌入孔112にOリングに
より液密に移動可能に嵌入してある。
【0013】吸引ピストン115は、ばね117により
背面方向へ付勢され、中空スリーブ113により飛び出
しを阻止されている。チャック本体91とクランプ部材
98との間に、押し軸部材118が挾持され、押し軸部
材118からは、吸引室114を経て、吸引ピストン1
15の中心を貫通した押し軸119が一体に背面に向け
て突出されている。吸引ピストン115の先端部は、流
体開閉弁20a,20bの供給口21と対向する供給口
120となっている。吸引ピストン115には、吸引室
114と供給口120とを連通する細径の連通孔121
が設けてある。押し軸部材118には、吸引室114と
連通する流体通路122が形成してあり、その流体通路
122は、チャック本体91内の流体通路123と連通
している。各流体通路123の途中にはそれぞれ逆止弁
124が介在され、右上の流体接続部110aは、前記
爪操作シリンダ90の前側シリンダ室95aと連通し、
左下の流体接続部110bは後側シリンダ室95bと連
通している。そして、装着用アダプタ15にチャックC
が完全に装着されたときには、押し軸119により開閉
弁の弁体26が開いて、チャックC側の流体回路が装着
用アダプタ15側の流体回路と連通する一方、開閉弁2
0bの嵌入筒部材22が吸引ピストン115を所定スト
ローク押した状態とし、装着用アダプタ15からチャッ
クCが離れるときには、嵌入筒部材22がいまだ嵌入孔
112に入り込んでいる離脱途中の時点で弁体26が閉
じ、しかし、このとき、吸引ピストン115は開閉弁2
0bの嵌入筒部材22により押されていて、開閉弁20
b方向へ移動できるストロークが残るようにしてある。
前記連通孔121は、逆止弁124から連通孔121ま
での油量や粘性などを考慮して、後述するように、連通
孔121断面に作用する大気圧により逆止弁124から
連通孔121までの油が漏れないような小さな孔径に設
定してある。爪操作シリンダ90の前後シリンダ室95
a,95bには、夫々アキュムレータ130が接続して
ある。
【0014】チャックCには、別の場所で既に内蔵の逆
止弁124及び、アキュムレータ130により内部ヘ供
給された流体圧が維持されて、爪操作シリンダ90によ
りワークが把持されているものとする。引込ブロック3
9の引込爪40は、図2に示すアンクランプ角度位置P
2にある。また、主軸2は、装着用アダプタ15が図2
のように左上に爪操作シリンダ90の前シリンダ室95
aに連通する流体開閉弁20aが位置し、右下に爪操作
シリンダ90の後シリンダ室95bに連通する開閉弁2
0bが位置する状態で停止され、各流体開閉弁20a,
20bは閉じ、また、切換弁50も中立位置にある。
【0015】ハンドリングロボットにより、ワークを把
持した状態の前記チャックCは、主軸2の軸線上に移送
され、図3の状態でその軸線上を後退され、背面のカッ
プリング101が、対向した装着用アダプタ15のカッ
プリング17と係合する。これと同時に、アンクランプ
角度位置P2の引込ブロック39の引込爪40は、チャ
ックC背面の引込爪通過部103を通って、係止部10
2の係止爪104より軸方向内側に入り込むが、係止爪
104とは、円周方向にも、軸方向に離れていて、アン
クランプ状態にある(図5で2点鎖線の位置)。流体開
閉弁20a,20bは、カップリング101,17が完
全に噛み合うまでの過程で、嵌入筒部材22が嵌入孔1
12に嵌まり込んで、筒部材22の先頭が吸引ピストン
115を所定ストローク押すと共に、押し軸119が弁
体26を開く(図4(a))。この状態では、圧油が爪
操作シリンダ90に供給されていないので、爪操作シリ
ンダ90は、内蔵の逆止弁124の作用で、ワークを把
持した状態を維持している。次いで、図示しないクラン
プシリンダの作用により、引込爪40を係止部102内
側で軸方向に後退移動することなくアンクランプ角度位
置P2からクランプ角度位置に旋回し、引込爪40は、
チャックCの係合部102の係止爪104と対向し、引
き続き、その状態で軸方向に後退し、係止爪104を強
く引込み、チャックCを主軸2の装着用アダプタ15に
装着する(図5実線)。
【0016】こうして、主軸2にチャックCが装着され
ると、チャックCの爪操作シリンダ90がワーク把握動
作を行うように、切換弁50を切換え、流体分配器から
対応する給排パイプ83、装着用アダプタ15の流路3
4、開閉弁20a、連通路121、吸引室114、逆止
弁124を介して、流体が爪操作シリンダ90の前側シ
リンダ室95aへ供給され、チャックCの把握爪93が
把握方向(半径方向内側)に移動し、ワークWを増し締
めする。この時、流体が排出される後側シリンダ室95
bにつながる逆止弁124は、供給されてくる流体のパ
イロット圧により開くことはいうまでもない。次いで、
ロボットがチャックCを解放し、チャックCには、圧流
体供給源51から流体が供給されたまま、主軸2が回転
され、ワークWを加工する。このように、加工中にも、
チャックC内部の爪操作シリンダ90に流体を供給し続
けることができるため、内部の逆止弁124で流体圧を
保持するのみで加工する場合に比べ、ワーク把握力が確
実に維持され安全である。
【0017】こうして主軸2での加工が完了すると、主
軸2は停止され、切換弁50を中央位置に切り換えてチ
ャックC内への流体供給を止めると共に、逆止弁124
から切換弁50に到る流路をタンクTにつなぎ、その流
路の内圧をなくす。これによって、逆止弁124が閉じ
る。その状態でロボットがチャックCの保持溝97を把
持し、引込爪40を前進させ、アンクランプ角度位置へ
旋回させる。この状態では、引込爪40は、チャックC
背面の係止孔102内で、引込爪通過部103と軸方向
に対応している。次に、ロボットがチャックCを軸線方
向前方に移動させると、引込爪40は引込爪通過部10
3を通って、係止部102の外側に抜け出る。このよう
にチャックCを着脱用アダプタ15から引き離す途中に
おいて、図4(b)に示すように、開閉弁20a,20
bの弁体26が閉じ、しかし、このときには、吸引ピス
トン115は、嵌入筒部材22の先端にいまだ押されて
いて、吸引ピストン115の開閉弁方向には、さらに吸
引ストロークSが残っている。そして、弁体26が閉じ
たときには、流体開閉弁20a,20bの供給口21及
び、吸引ピストン115の供給口120、連通孔12
1、吸引室114から逆止弁124に到る管路には、流
体が充満している(勿論、逆止弁124から爪操作シリ
ンダ90までの管路には、圧流体が閉じ込められてい
る)。
【0018】そして、この状態から、さらにチャックC
が前進されると、嵌入筒部材22が嵌入孔112から抜
け出るまでに、ばね117力によって、吸引ピストン1
15が開閉弁方向に残ったストロークSだけ移動し、吸
引室114には負圧が発生する。その後に、嵌入筒部材
22が嵌入孔112から抜け出るまでの間に、大気圧が
作用し始めると、前記負圧によって、供給口21,12
0にあった残存流体が連通孔121から逆止弁124方
向へ吸い込まれ、吸い込まれた流体の液端面が概ね連通
孔121内に位置し、チャックC内において逆止弁12
4で一端を塞がれた流路に大気圧により保持された状態
となるので、開閉弁20bとカプラ111bとが完全に
離れても、それらの供給口21,120には、外側に滴
下する残存流体が殆どなくなり、チャックCを着脱し
て、流体回路を断続するものであっても、その連結部で
流体回路から外側に漏れる漏れ流体の量を大幅に減らす
ことができ、周囲環境を汚すことがないばかりか、流体
回路から失われる作動流体の量を少なくできる。
【0019】図6,7では、他の実施例を示す。チャッ
クC側の流体カプラ111aにおいて、中空スリーブ1
13は、半径方向に隙間をもって、環状押え部材99と
クランプ部材98間に遊動支持されている。また、図7
に示すように、嵌入孔112に対して、嵌入筒部材22
も半径方向に隙間を持って嵌まり込むようになってい
る。これらの半径方向隙間により、嵌入筒部材22と中
空スリーブ113間に心違いがあっても、これを容易に
吸収して、両者を結合でき、高い精度での加工、組付け
が不要となる。嵌入孔112には、図6に示すように、
まったく前方に向けて押されていない状態の吸引ピスト
ン115のロッド部116の先端部外周と、中間部外周
とに液密に接するOリング200,201が装着され、
吸引ピストン115が押されていない状態では、2つの
Oリング200,201間は、閉じられた空間となって
いる。この空間の隙間、すなわち、吸引ピストン115
のロッド116と嵌入孔112との隙間は、流体開閉弁
20aの嵌入筒部材22と嵌入孔112との隙間より、
僅かに大きくしてある。押し軸部材118は、押し軸1
19が吸引ピストン115のロッド部116の中心孔1
15aから後方に突出することは、前記と同じである
が、押し軸119の長手途中部分が、図7(b)のよう
に略三角形断面となる切欠き119Aとなっていて、吸
引ピストン115が押されていない状態では、押し軸1
19は吸引ピストン115の中心孔115a(丸孔)と
摺動可能に嵌まり込んでいて、中心孔115aとの間に
は、摺動隙間しかないが、吸引ピストン115が押され
たときには中心孔115aとの間に、流体開閉弁20a
の供給口21と連通する連通路121aが形成されるよ
うになっている。
【0020】流体開閉弁20a,流体カプラ111a相
互が軸線方向から嵌まり合い、押し軸119は弁体26
を後方へ押して開き、また、嵌入筒部材22の先端が吸
引ピストン115のロッド部11先端を押して吸引ピス
トン115が前方(図7右方向)へ移動し、これによ
り、中心孔115aと押し軸119外周の切欠き119
Aとの間に、連通路121aが形成される。そして、こ
の状態で、流体開閉弁20a側から流体が供給される
と、流体開閉弁20a側の供給口21から、流体カプラ
111a側の供給口120、連通路121a、吸引室1
14を経て、流体は、逆止弁124につながる流路12
3に流れ込む。そして、逆止弁124を介して、爪操作
シリンダ90の一方のシリンダ室(ここでは前側シリン
ダ室)へ流れ込み、それによって、把握ジョウ93が閉
じる。流体開閉弁20a側からの流体供給を外側の切換
弁50で絶つと、チャックC内の逆止弁124が閉じて
爪操作シリンダ90の前シリンダ室95aの流体は供給
圧力を保ったまま封じ込められる。その後、流体開閉弁
20a,カプラ111aが引き離される途中で、前記実
施例同様に、まず、弁体26が閉じる。この時、前実施
例同様に、流体開閉弁20a側の供給口21から逆止弁
124までには、流体が充満しており、また、吸引ピス
トン115は、その時に、更に、流体開閉弁20a方向
に吸引ストロークを残している。
【0021】さらに、流体開閉弁20a,カプラ111
aが離れる途中で、吸引ピストン115が流体開閉弁2
0a側に移動することで、前記実施例同様に吸引室11
4に負圧が生じ、それによって、供給口21,120に
残っていた油が前記連通孔121aを介して吸引室11
4へ吸引されると共に、流体開閉弁20a,カプラ11
1aが完全に離れた時には吸引ピストン115が図6の
位置に戻って押し軸119と中心孔115aとの間にあ
った連通孔121aが塞がり、逆止弁124から中心孔
115aに到るまでの流路に流体が閉じ込められる。流
体開閉弁20aとカプラ111aが離れたとき、連通孔
121aが外部に開放していないから、連通路121a
の断面積を大きくとって管路抵抗を少なくしても、外部
への油の滴下を少なくできる。流体開閉弁20a,カプ
ラ111aが接続した状態で、流体を給排すると、図7
に示すように、嵌入孔112の2つのOリング200,
201の間で嵌入筒部材22の先端部が吸引ピストン1
15のロッド116先端と接合しているので、供給口2
1,120を経てながれる流体がその接合面から半径方
向外側に漏れだし、2つのOリング200,201と吸
引ピストン115のロッド116外周、及び、嵌入筒部
材22の先端部外周との間で囲まれた環状空間に入り込
むが、その流体は、流体開閉弁20a,カプラ111a
が完全に離れた時には、図6のように2つのOリング2
00,201とロッド116外周の間に閉じ込められる
ので、嵌入筒部材22の先端部と嵌入孔112との間に
比較的大きな半径方向すき間のある場合でも、外部への
滴下量が増えることはなく、また、吸引ピストン115
が流体開閉弁20a,カプラ111aの離れる途中で吸
引ストロークだけ流体開閉弁20a方向に移動するとき
には、その負圧が2つのOリング200,201と吸引
ピストン115のロッド115外周、及び、嵌入筒部材
22の先端部外周との間で囲まれた環状空間の流体にも
作用するが、大気圧が作用しはじめる時、すなわち、嵌
入筒部材22がOリング200より抜けた時の負圧は、
前記環状空間の流体には、Oリング201により作用せ
ず、負圧は、専ら、残存流体の量が多い供給口21,1
20に作用することになり、滴下しやすい供給口21,
120の残存流体が確実に吸い込まれる。
【0022】
【発明の効果】以上のように本願発明では、接続、分離
されるカプラ間に、作動液状流体供給後、両カプラを引
き離すときに両カプラ間に残る流体が、ワーク扱い部材
に設けた逆止弁方向に吸い込まれ、逆止弁と流体カプラ
間の流体管路に保持させることできるので、両カプラが
完全に離脱したときに、カプラの供給口に残る流体量を
格段に少なくすることができ、滴下しても外部環境を汚
染する程度を極めて小さくできる。また、外部への滴
下、漏れ量が少なくなる結果、流体供給回路から失われ
る流体量も減少し、作動流体の補充量、補充回数が減少
し、メンテナンスが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の流体供給装置を適用した主軸とチャ
ックの断面図である。
【図2】図1のII−II線視図である。
【図3】図1のIII−III線視図である。
【図4】カプラの作動説明図である。
【図5】チャックをクランプした状態の図である。
【図6】カプラ(チャック側)の他の例である。
【図7】図6のカプラの接続状態を示す図である。
【符号の説明】
20a 流体開閉弁 20b 流体開閉弁 21 供給口 22 嵌入筒部材 26 弁体 90 爪操作シリンダ 111a 流体カプラ 111b 流体カプラ 115 吸引ピストン 119 押し軸 120 供給口 121 連通路 124 逆止弁 S 吸引ストローク C チャック(ワーク扱い部材)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体アクチュエータを備えたワーク扱い
    部材側の流体カプラと、圧流体供給源につながる給排カ
    プラとが、接続、分離可能になっており、両カプラが接
    続された状態で、ワーク扱い部材側の配管を介して流体
    アクチュエータに流体供給可能としてある流体供給装置
    において、ワーク扱い部材の配管途中に逆止弁を介在さ
    せると共に、ワーク扱い部材の流体カプラには、流体給
    排後の、給排カプラとの間の残存流体を、ワーク扱い部
    材の逆止弁方向へ吸い込む流体吸引装置を設けて成るこ
    とを特徴とする流体供給装置。
  2. 【請求項2】 給排カプラは流体開閉弁であり、流体カ
    プラには、吸引室に吸引ピストンを所定ストローク移動
    自在に嵌装すると共に流体開閉弁方向へ付勢し、前記吸
    引室と逆止弁とを連通し、吸引室と流体開閉弁とを連通
    可能な連通路を設け、前記カプラを互いの対向方向から
    結合すると流体開閉弁が前記吸引ピストンを所定ストロ
    ーク移動させて、その状態で流体をワーク扱い部材側へ
    供給可能とし、両カプラを引き離すに際し、流体開閉弁
    で流体供給を止めた後に、前記吸引ピストンが流体開閉
    弁方向へ移動できる吸引ストロークを残していて、吸引
    ピストンがその残存ストロークを移動することで吸引室
    に負圧を発生させて流体開閉弁との間の残存流体を前記
    連通路を介して吸引するように構成した流体吸引装置が
    設けてあることを特徴とする請求項1記載の流体供給装
    置。
  3. 【請求項3】 流体開閉弁は、固定の嵌入筒部材に供給
    口を開閉する弁体を軸方向摺動自在に設けると共に閉鎖
    方向に付勢して構成され、流体吸引装置の吸引ピストン
    の中心には、カプラ嵌脱時に前記弁体と同軸となる位置
    に、ワーク扱い部材と一体の押し軸を挿通し、両カプラ
    が結合した状態では、前記嵌入筒部材が吸引ピストンを
    所定ストローク押すと共に、前記押し軸が弁体を押して
    弁体を開いて流体をワーク扱い部材へ流入可能とし、両
    カプラを引き離すときには、引き離しの中間位置におい
    て、吸引ピストンが吸引ストロークを残した状態で弁体
    が閉じるように構成されていることを特徴とする請求項
    2記載の流体供給装置。
  4. 【請求項4】 連通路は、カプラが互いに離れた時に
    は、塞がるように設けてあることを特徴とする請求項2
    または3記載の流体供給装置。
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