JP2011015734A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】特別図柄の当否抽選が大当りであり、確定された大当り図柄および抽選時の遊技状態に基づいて大当り遊技終了時に設定される状態フラグと、前記当否抽選が大当りを含む当りで、確定された当り図柄および抽選時の遊技状態に基づいて前記当り抽選終了時に設定される切換フラグに基づいて図柄の変動パターンを選択する選択テーブルを決定する構成とする。そして、前記設定された切換フラグに基づいて所定条件を設定するとともに、遊技が進行して前記所定条件が達成されると切換フラグを更新し、更新された切換フラグと前記状態フラグに基づいて図柄の変動パターンを選択するための選択テーブルを頻繁に切り換えるように構成した。
【選択図】 図20
Description
前記遊技状態に係るフラグは、「通常」、「変動時間短縮機能作動中」、「確率変動機能作動中」、「変動時間短縮機能および確率変動機能作動中」の4種類ある。前記フラグは、大当りの生起時や、前記確変回数や時短回数の規制により確率変動機能や変動時間短縮機能が終了した時に変更される。
このように選択テーブルが変らなければ、変動パターンの演出内容や背景画像が変らないため、遊技者は遊技状態が変っていないと判断し、この状態に慣れて期待感や緊張感が低下するといった問題が生じる。
また遊技状態に応じて選択テーブルを設定しなければならず、選択テーブルの種類が少ないため、変動パターンの種類も少なくなって遊技者にとって容易に遊技状態が判断できるので遊技の面白みに欠けるといった不具合があった。
そこで本発明は前記事情に鑑み、変動パターンを選択する選択テーブルの種類を増やすことができ、遊技状態が変化しないときでも選択テーブルを変更することが可能で、図柄変動の演出を多彩に変化させることで、遊技者の期待感や緊張感を高め、興趣の豊かな弾球遊技機を提供することを課題としてなされたものである。
始動口への入球に起因して当否抽選を実行するとともに、図柄表示装置に図柄を変動表示せしめ、前記当否抽選の抽選結果として前記図柄を確定表示して示し、抽選結果が大当りまたは当りであれば特別遊技を実行する弾球遊技機において、
前記当否抽選が大当りのときに、確定された大当り図柄および抽選時の遊技状態に基づいて状態情報を設定するとともに、
前記当否抽選が大当りを含む当りのときに、確定された当り図柄および抽選時の遊技状態に基づいて切換情報を設定する情報設定手段と、
前記状態情報に基づいて前記大当りの特別遊技終了後の遊技状態を決定する遊技状態制御手段と、
前記状態情報および前記切換情報に基づき、前記大当りの特別遊技終了後、前記図柄表示装置に変動表示される図柄の変動パターンを選択する選択テーブルを決定する選択テーブル決定手段と、
前記切換情報に基づいて所定条件が設定され、遊技が進行して前記所定条件が達成されると前記切換情報を更新せしめる切換情報更新手段と、
更新された前記切換情報および前記状態情報に基づいて前記選択テーブルを切り換える選択テーブル切換手段とを備え、
遊技の進行状況に応じて前記切換情報を更新し、更新された切換情報に基づいて前記選択テーブルを切り換える構成とする。
また状態情報と切換情報の組合せから選択される選択テーブルはその種類を増やすことができる。
更に切換情報は遊技が進行して所定の遊技条件をクリアすることで更新される。これによれば、大当り時や遊技状態が変化したときに更新される状態情報に比べ、切換情報を比較的短い間隔で更新することが可能となり、遊技進行の複数の段階で選択テーブルを変更し図柄の変動パターンを変えることができる。
このように実質的に遊技状態が変化しないときでも選択テーブルを頻繁に変更し、図柄変動の演出を多彩に変化させることで遊技者の期待感や緊張感を高め、遊技の興趣を向上することができる。
請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記切換情報更新手段は、前記所定条件として前記当否抽選に伴う図柄の変動回数が所定の回数に達することを条件とし、該条件の成立により前記切換情報を更新せしめにようになし、
前記切換情報更新手段には、前記図柄の変動回数をカウントするカウント手段を含み、前記切換情報の値に基づいて条件値を設定し、前記図柄の変動回数が前記条件値となると、前記切換情報を更新せしめるとともに、更新された切換情報の値に基づいて前記条件値を再設定せしめる構成とする。
前記情報設定手段は、前記状態情報として、大当りの特別遊技終了時に状態フラグを設定するようになし、前記切換情報として、大当りを含む当りの特別遊技終了時に切換フラグを設定するように構成することが望ましい。
前枠52の板ガラス61の奥には前記内枠に保持された遊技盤10(図2)が設けてある。
前枠52の下半部には上皿55と下皿63とが一体に形成してある。下皿63の右側には発射ハンドル64が設けてあり、該発射ハンドル64を時計回りに操作することにより発射装置が作動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤10に向けて発射される。
尚、図1の39は、前枠52および前記内枠を外枠51にロックするシリンダ錠であり、該シリンダ錠39に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠52を開放する。
始動口22は特別図柄(以下、単に特図という)の抽選を実行する始動口である。始動口22の電動役物は、遊技球が始動ゲート21を通過したことに起因して実行される普通図柄(以下、単に普図という)の抽選で当りとなると所定の時間(約2.6秒)開放する。そして、始動口22に遊技球が入球すると複数種類の乱数が抽出され、特図の保留記憶として記憶される。
尚、遊技盤10の遊技領域13には、多数の遊技釘が植設されている。
またセンターケース14には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83はサブ制御装置に該当する。
主制御装置80は、大入賞口25の開閉駆動する大入賞口ソレノイドを制御して大入賞口を開放作動せしめる。また特図の始動口22を開閉する普電役物ソレノイドの作動を制御する。
パチンコ機50は、始動口22への入球により特図の当否抽選を行い、特図表示装置16および演出図柄表示装置15の図柄変動を開始する。前記抽選結果が大当りであれば、各表示装置15,16に大当り図柄を確定表示して大当り遊技を実行する。尚、演出図柄表示装置15には特図表示装置16に表示される特図に対応する擬似図柄や演出を表示する。
また図11に示すように、図柄モードに基づいて大当り遊技終了後の遊技状態が選択される。大当り遊技終了後の遊技状態として、通常の遊技状態、特図の当選確率が高確率となる確変遊技状態、特図の変動時間を短縮して当否抽選の生起を多くする時短遊技状態、および確変機能と時短機能とがともに作動する確変時短遊技状態がある。尚時短機能には、普図の当選確率を高確率とする普図確変機能および特図の始動口22(普通電動役物)の開放時間を延長する開放延長機能を含む。
遊技状態の設定は、当否抽選時に図柄モードに基づいてモードバッファ(図13)が設定され、該モードバッファに基づいて大当り遊技終了時に状態情報たる状態フラグ(図18(c))を設定し、該状態フラグにより遊技状態を設定する。
変動パターンの設定は、前記状態フラグと当否抽選時に設定された切換情報たる切換フラグ(図18(d))とに基づいて変動パターンを選択するための選択テーブル(図20)を決定し、選択テーブルの中からパターンを設定する。
更に遊技の進行に応じて前記切換フラグを更新し、更新された切換フラグにより選択テーブルを再設定して変動パターンを切り換える作動を行う。
図6のS203の処理では抽出された各種乱数が特図の保留記憶として主制御装置80のメモリに記憶される(最大4つ)。そして、特図保留表示装置17の表示制御、および演出図柄制御装置82やサブ統合制御装置83へ特図保留数のコマンドを送信する。
そして図柄モードにより大当り遊技の内容および大当り遊技終了後の遊技状態が選択される。例えば、図10、図11に示すように、「15R特定時短有図柄1」では、大当り遊技に大入賞口25が15ラウンド開放し、大当り遊技終了後の遊技状態として、特図の当否抽選が1万回実行されるまで、確変機能および時短機能が作動する遊技状態とする。また図柄モード「6」のときは「2R通常時短有図柄1」が選択され、大当り遊技に大入賞口25が2ラウンド開放され、大当り遊技終了後の遊技状態として、当否抽選時の遊技状態が時短状態のときは当否抽選が100回実行されるまで、時短機能が作動する遊技状態とされる。
続くS306の処理では、前記図柄モードおよび大当り図柄に基づき、大当り図柄に対応して演出図柄表示装置15に表示される擬似図柄の設定処理を行う。
S307の処理では、図柄モード、当否判定の対象とした保留記憶のリーチ決定用乱数および変動パターン決定用乱数に基づいて、特図表示装置16に表示する図柄の変動時間および演出図柄表示装置15に表示する図柄の変動パターンを、後述する選択テーブルから選択する。
図12に示すよう、先ず前記設定された図柄モードが「2以下」であるか確認し(S400)、「2以下」であれば(S400:yes)モードバッファを「5」に設定する(S401)。S400でno判定であれば、図柄モードが「5」であるか確認し(S402)、「5」であれば(S402:yes)モードバッファを「1」に設定する(S303)。
S405でno判定であれば、図柄モードが「4」であるか確認し(S407)、「4」であれば(S407:yes)モードバッファを「3」に設定する(S408)。
S407でno判定であれば、モードバッファを「1」に設定する(S409)。
S410でno判定であれば、図柄モードが「4」であるか確認し(S412)、「4」であれば(S412:yes)モードバッファを「2」に設定する(S413)。
S412でno判定であれば、モードバッファを「0」に設定する(S414)。
サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に主制御装置80は、特図表示装置16を直接制御して特図の変動を開始する(図示省略)。
サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に主制御装置80は、特図表示装置16を直接制御して変動を開始する(図示省略)。
サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に主制御装置80は、特図表示装置16を直接制御して変動を開始する(図示省略)。
その後、特図表示装置16の確定図柄が大当り図柄か確認する(S502)。大当り図柄であれば(S502:yes)、大当りフラグに「1」をセットする(S503)。
確定図柄が大当り図柄でなく(S502:no)、小当り図柄であれば(S504:yes)、小当りフラグに「1」をセットする(S505)。
更に小当り図柄出なければ(S504:no)、後述する選択テーブル再設定処理(S506)へ移行する。
そしてS602の状態バッファ設定処理では、当否抽選時の遊技状態を記憶する状態バッファを設置する。図18(C)に示すように状態バッファは「0(00)〜3(11)」(括弧内は2進数)で表し、2進数で表す上桁を確変フラグに、下桁を時短フラグに対応せしめてある。
続くS603〜S607の処理では、当否抽選時の遊技状態を示す状態フラグ、時短フラグ、時短カウンタ、確変フラグ、確変カウンタをクリアする。
大当りフラグが「1」でなく(S600:no)、小当りフラグが「1」であれば(S610:yes)、小当り遊技の遊技内容を設定し、小当り遊技を開始する(S611)。
そして、「当否判定処理」で設定したモードバッファ(図8、図13)を参照し(S654)、モードバッファに基づき、状態フラグの設定処理(S655)、時短フラグの設定処理(S656)、時短カウンタの設定処理(S657)、確変フラグの設定処理(S658)、および確変カウンタの設定処理(S659)を行い、モードバッファをクリアする(S660)。
選択バッファが「0100」のときは選択テーブル「E」を(S710:yes、S711)、前記前記選択バッファが「0101」のときは選択テーブル「F」を(S712:yes、S713)、選択バッファが「0110」のときは選択テーブル「G」を(S714:yes、S715)、選択バッファが「0111」のときは選択テーブル「H」を設定する(S716:yes、S717)。
選択バッファが「1000」のときは選択テーブル「I」を(S720:yes、S721)、前記選択バッファが「1001」のときは選択テーブル「J」を(S722:yes、S723)、選択バッファが「1010」のときは選択テーブル「K」を(S724:yes、S725)、選択バッファが「1011」のときは選択テーブル「L」を設定する(S726:yes、S727)。
選択バッファが「1100」のときは選択テーブル「M」を(S730:yes、S731)、前記選択バッファが「1101」のときは選択テーブル「N」を(S732:yes、S733)、選択バッファが「1110」のときは選択テーブル「O」を(S734:yes、S735)、選択バッファが「1111」のときは(S734:no)選択テーブル「P」を設定する(S736)。
尚、遊技状態に係るフラグに応じて選択テーブルを決定していた従来構成に比べて、状態フラグと切換フラグとの組合せにより選択テーブルを決定するようにしたので、状態フラグが変化していないときにも切換フラグが変化することで選択テーブルを変化させることが可能となる。
両フラグの種類に応じて選択テーブルの種類を増やすことができ、選択テーブルの種類が多い分、遊技の多段階において選択テーブルの変更ができる。
そしてサブ統合制御装置83および演出図柄制御装置82へ大当り遊技または小当り遊技終了のコマンドを送信し(S667)、大当りフラグおよび小当りフラグをクリアする(S668.)
尚、本実施例では特図の当否抽選の結果を表示する毎に実行される図15のS506に該当する処理であるが、実行されるタイミングは当否判定時(少なくとも図8のS304、S321、S330よりも下流側)であっても問題なく、その他問題とならないタイミングであれば差し支えない。
この処理では、先ず確変実行回数をカウントする確変カウンタのカウント値が「0」でないか確認する(S800)。確変カウンタが「0」でなければ(S800:yes)、確変カウンタを減算する(S801)。減算後の確変カウンタが「0」であるか確認し(S802)、カウンタが「0」であれば(S802:yes)、確変機能が終了となり、確変フラグをクリアして(S803)、再設定フラグに「1」をセットする(S804)。
この処理では、例えば、切換フラグが「3」であれば「2」に、「2」であれば「1」に、「1」であれば「0」に更新される。
更新された切換フラグが「0」でなければ(S815:yes)、切換カウンタのカウント値に更新後の切換フラグに応じた切換カウンタ設定値(図18(d))を設定し(S816)、再設定フラグに「1」をセットする(S817)。
尚、ここでは、切換フラグの演算処理時に「1」を減算する方法を採用しているが、常時「1」を減算するだけに止まらず、様々な条件を付加しても問題ない。例えば、状態フラグによって減算される数値を変化させ、切換フラグが「0」となるタイミングを早めるように「2」を減算すること(例えば、S814で切換フラグが「3→1」となり、S816で切換フラグ「1」に応じた切換カウンタ設定値を設定する)や、切換フラグが「0」となるタイミングを遅くするように「0」を減算すること(例えば、S814で切換フラグ「3→3」となり、S816で切換フラグ「3」に応じた切換カウンタ設定値を設定する)を行うことが可能である。また、状態フラグのみに依存せず、状態フラグと演算前の切換フラグとによって変化させても良い。
その際、確変機能のみが作動する遊技状態(状態フラグ2)での演算と、確変機能および時短機能が作動しない遊技状態(状態フラグ0)での演算とを同一とすることで、「直前の大入賞口の開放が小当りによるものか、大当り(2R特定時短有図柄2)によるものか」を選択テーブルの変化によって判断することを困難にすることができ、所謂「潜伏遊技状態」を作り出すことができる。
続くS820の処理では、図19の「設定処理」に移行して、変更された選択バッファにより再び選択テーブルの選択を行う。そして選択された選択テーブルの切り換え処理を行い(S821)、再設定フラグをクリアする(S822)。これにより次回の特図の当否抽選による図柄変動の変動パターンは、前記S820、S821で選択された選択テーブルへと切換られる。
a時点で示すように状態フラグが「2」、切換フラグが「0」の状態で特図の当否抽選および図柄変動が開始すると、その変動パターンは前記両フラグに基づいて設定された選択テーブル「I」(図20参照)から選択される。
抽選結果が大当りとなり、役物連続作動装置が作動して大当り遊技が開始されると(b時点)状態フラグおよび切換フラグは共にクリアされる。役物連続作動装置が作動中は、前記図柄モードの遊技内容に従って特別電動役物が作動する。
次に役物連続作動装置が停止して大当り遊技が終了すると(c時点)、前記抽選時のモードバッファや図柄モードや特図により状態フラグおよび切換フラグが設定される。例えば図柄モードが「3」で、モードバッファが「3」、特図が「図柄12」の場合、状態フラグが「3」(確変:10000回、時短:100回)、切換フラグが「3」に設定され、この状態で特図の変動が開始するとその変動パターンは選択テーブル「P」から選択される。
切換フラグが「2」に変更されると切換カウンタのカウント値が「10」にセットされ、更に遊技が進行して特図の変動回数が10回(c時点から50回)に達すると(d時点)、切換フラグが「1」に更新される。この状態(状態フラグ「3」、切換フラグ「1」)で特図の変動が開始するとその変動パターンは選択テーブル「N」から選択される。
切換フラグが「1」に変更されると切換カウンタのカウント値が「40」にセットされ、更に遊技が進行して特図の変動回数が40回(c時点から90回)に達すると(d−e時点間)、切換フラグが「0」に更新される。この状態(状態フラグ「3」、切換フラグ「0」)で特図の変動が開始するとその変動パターンは選択テーブル「M」から選択される。
更に特図の変動が10000回に達すると(f時点)、確変機能が停止し、状態フラグが「0」に変更される。状態フラグおよび切換フラグが共に「0」で特図の変動が開始する(g時点)とその変動パターンは選択テーブル「A」から選択される。
これに対して遊技状態が変化して状態フラグが変更されるのは、最短でも図柄が100回変動しなければならない(図11の「2R特定時短有図柄1」、「2R特定時短有図柄2」、「15R通常時短有図柄1」、「2R通常時短有図柄1」参照)。従って、各状態フラグに対応する4種類の選択テーブルを全て選択することができる。例えば状態フラグが「3(11)」であれば、遊技の進行により選択テーブル「P〜M」が選択されることとなる。
状態フラグが「2」、切換フラグが「0」の状態で、特図の変動が開始すると(a時点)、その変動パターンは選択テーブル「I」から選択される。抽選結果が小当りとなると、特別電動役物が作動する小当り遊技を実行する(b-c時点間)。
状態フラグは小当り遊技の開始、終了では変更されないが、切換フラグは小当たり遊技が終了すると更新され、例えば、状態フラグが「2」で、特図が「小当たり図柄」の場合、切換フラグが「3」に設定され、この状態で特図の変動が開始するとその変動パターンは選択テーブル「L」から選択される。
一方、切換フラグが「2」に変更されると切換カウンタのカウント値が「10」にセットされ、更に遊技が進行して特図の変動回数が前回の切換フラグの更新時から10回(c時点からの変動回数が50回)に達すると(d−e時点間)、切換フラグが「1」に変更される。この状態(状態フラグ「0」、切換フラグ「1」)で特図の変動が開始するとその変動パターンは選択テーブル「B」から選択される。
切換フラグが「1」に変更されると切換カウンタのカウント値が「40」にセットされ、更に遊技が進行して特図の変動回数が40回(c時点から90回)に達すると(e時点)、切換フラグが「0」に変更される。状態フラグおよび切換フラグが共に「0」で特図の変動が開始する(f時点)とその変動パターンは選択テーブル「A」から選択される。
一方、選択テーブル「K」と選択テーブル「C」との変動パターンを同様なパターンとしておけば、遊技状態が変っても、遊技状態が変ってないように見せかけることもできる。
また、図23での小当り発生時と同様の条件(確変遊技状態における時短機能非作動時)のときに2R特定時短有図柄2で大当りした場合と比較すると、図14に記載されているように同じ選択テーブルを選択するように構成されているため、大当り終了後に「L」が選択されて「K」に切換られるところまでは同じとなる。そして、大当り後に確変カウンタが10000回に再設定されているためd−e間で「K」から「C」へと切り換えられずに「K」を維持することとなる。
ここでも上記したように選択テーブル「K」と選択テーブル「C」との変動パターンを同様なパターンとしておけば、遊技状態が変っても、遊技状態が変ってないように見せかけることもできるが、選択テーブル「K」と選択テーブル「C」との違いを明確にしておけば、d時点で「直前の大入賞口の開放が小当りによるものか、大当りによるものか」を判断することができ、遊技状態を明確にすることもできる。
また、選択テーブル「K」と選択テーブル「C」とを同様なパターンとし、選択テーブル「J」と選択テーブル「B」との違いを明確にしておけば、「直前の大入賞口の開放が小当りによるものか、大当りによるものか」を判断することができる時期をd−e間とすることもできる。
このように、切換可能な選択テーブルを類似パターンとするか、非類似パターンとするかで上記判断時期を変化させることができる。
また本パチンコ機50は切換フラグの設定時にフラグの種類に応じて切換カウンタのカウント値を決める。そして、特図の当否抽選による図柄の変動回数が前記カウント値となると切換フラグを更新するようにした。これによれば、大当りや遊技状態が変化したときに更新される状態フラグに比べ、切換フラグは比較的短い間隔で更新することが可能となり、遊技中の複数の段階で選択テーブルを変更し図柄の変動パターンを頻繁に変えることができる。
このように実質的に遊技状態が変化しないときでも選択テーブルを頻繁に変更し、図柄変動の演出を多彩に変化させることで遊技者の期待感や緊張感を高め、遊技の興趣を向上することができる。
さらに、遊技状態が変化してから所定期間の間または特図の図柄変動回数によって期間が制限されている時短遊技状態(確変機能が作動せず、時短機能が作動している遊技状態)の終了から所定期間の間は、変動パターンとして大当りへの期待感や確変機能の作動への期待感を高める演出の出現率を高めた選択テーブルを設定するなど、単一の遊技状態を維持しながらも演出の態様を選択テーブルによって変化させることができ、著しく興趣を向上させることができる。
「再設定処理2」は、S840の状態フラグ設定処理の後、切換フラグが「0」でないと確認すると(S841:yes)、切換カウンタのカウント値を加算し(S842)、切換カウンタのカウント値と切換判定値を比較して、両者が一致ししていれば(S843:yes)、S844の切換フラグ演算処理により切換フラグを更新する。
次に更新された切換フラグが「0」でなければ(S845:yes)、切換判定値を再設定し(S846)し、再設定フラグを1にセットする(S847)。ように構成してある。
更に切換フラグに基づいて切換判定値を設定する構成において、図24(c)に示すように、切換判定値を「40回,90回,150回」に設定してもよい。
これらの構成によれば、図柄モードが「2R特定時短有図柄1」または「2R特定時短有図柄2」(図11参照)の遊技状態において、図26に示すように、e時点において、時短機能が停止して状態フラグは「3(11)」から「2(10)」に変更されるが、切換フラグは「1(01)」から変更されない。従って選択テーブルは選択テーブル「N」から選択テーブル「J」に切り換えられる。
従って、切換フラグを変えずに状態フラグのみ変更することができ、異なる遊技状態の選択テーブルを選択して変動パターンを大きく変化させることができる。
更には、異なる遊技状態に対応する複数の選択テーブルにおいて、互いに変動パターンを同様なパターンとしておけば、例えば図例では選択テーブル「N」と選択テーブル「J」の変動パターンをほぼ同様のパターンとしておけば、遊技状態が変っても、遊技状態が変ってないように見せかけることもできる。
15 演出図柄表示装置
16 特別図柄表示装置
22 始動口
50 パチンコ機(弾球遊技機)
80 主制御装置(フラグ設定手段、遊技状態制御手段、選択テーブル決定手段、切換フラグ更新手段、選択テーブル切換手段)
82 演出図柄制御装置(サブ制御装置)
83 サブ統合制御装置(サブ制御装置)
Claims (2)
- 始動口への入球に起因して当否抽選を実行するとともに、図柄表示装置に図柄を変動表示せしめ、前記当否抽選の抽選結果として前記図柄を確定表示して示し、抽選結果が大当りまたは当りであれば特別遊技を実行する弾球遊技機において、
前記当否抽選が大当りのときに、確定された大当り図柄および抽選時の遊技状態に基づいて状態情報を設定するとともに、
前記当否抽選が大当りを含む当りのときに、確定された当り図柄および抽選時の遊技状態に基づいて切換情報を設定する情報設定手段と、
前記状態情報に基づいて前記大当りの特別遊技終了後の遊技状態を決定する遊技状態制御手段と、
前記状態情報および前記切換情報に基づき、前記大当りの特別遊技終了後、前記図柄表示装置に変動表示される図柄の変動パターンを選択する選択テーブルを決定する選択テーブル決定手段と、
前記切換情報に基づいて所定条件が設定され、遊技が進行して前記所定条件が達成されると前記切換情報を更新せしめる切換情報更新手段と、
更新された前記切換情報および前記状態情報に基づいて前記選択テーブルを切り換える選択テーブル切換手段とを備え、
遊技の進行状況に応じて前記切換情報を更新し、更新された切換情報に基づいて前記選択テーブルを切り換えるように構成したことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記切換情報更新手段は、前記所定条件として前記当否抽選に伴う図柄の変動回数が所定の回数に達することを条件とし、該条件の成立により前記切換情報を更新せしめにようになし、
前記切換情報更新手段には、前記図柄の変動回数をカウントするカウント手段を含み、前記切換情報の値に基づいて条件値を設定し、前記図柄の変動回数が前記条件値となると、前記切換情報を更新せしめるとともに、更新された切換情報の値に基づいて前記条件値を再設定せしめるように構成した弾球遊技機。
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