JP2016005492A - 遊技機 - Google Patents

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Yoshiomi Ibarada
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Abstract

【課題】遊技の進行に応じて多段階で特別図柄の変動パターンを変更し、興趣溢れる遊技機を実現すること。【解決手段】第1及び第2特別図柄始動口へ交互に入球可能なエイトチャッカを設け、かつ第1及び第2特別図柄を同時変動可能となし、特別図柄の当否抽選が大当りで、確定された大当り図柄に基づいて設定される状態フラグと、前記当否抽選が大当りで、確定された大当り図柄に基づいて設定される切換フラグと、を設定し、両フラグに基づいて特別図柄の変動パターンを選択する変動パターン選択テーブルを決定する構成とする。遊技が進行して予め設定された所定条件が達成されると切換フラグを更新し、更新された切換フラグと前記状態フラグに基づいて前記変動パターン選択テーブルを切換えるように構成した。【選択図】 図17

Description

本発明は遊技機、特に第1の特別図柄と第2の特別図柄とを備え、各特別図柄に関する当否判定遊技を行なう遊技機に関する。
従来の遊技機であるパチンコ機は、始動口に遊技球が入球したことを契機に特別図柄の当否判定が行われ、特別図柄を変動後に確定表示せしめて当否判定の結果を報知し、判定の結果が「大当り」であれば、賞球の獲得に有利な大当り遊技に移行する構成が一般的である。
近年、この種のパチンコ機には、特別図柄として第1特別図柄及び第2特別図柄といった複数の図柄を備え、図柄毎に設けられた始動口へ入球することで各特別図柄に対応する当否判定を行う構成のものがある。そして、第1特別図柄と第2特別図柄とで始動条件を相違させていずれか一方の特別図柄における判定が優先的に実行されるようにし、第1特別図柄による大当り遊技と第2特別図柄による大当り遊技とで獲得可能な賞球数や大当り遊技後の特典と言った付随する遊技の価値を異ならせて、一方の特別図柄の判定において平均価値の高い大当り遊技が生起しやすく構成されている。
更に、前記の遊技性能を効率よく発揮させるために、遊技盤の盤面左領域に第1特別図柄の始動口を、盤面右領域に普図作動ゲートと、該普図作動ゲートへの入球に起因して実行される普図の抽選結果に応じて開閉する第2特別図柄の始動口(普通電動役物)を設け、大当り遊技終了後に付与される特典遊技中(開放延長機能作動中)に盤面右領域へと発射(右打ち)することで、第2特別図柄での遊技を主とした遊技となるように盤面を構成することもなされている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2012−50700号
しかしながら従来構造では、大当り遊技後の特典遊技中においては第2特別図柄の始動口への入球に起因する第2特別図柄の平均価値の高い大当り遊技が生起しやすい状況を作り出すことができるものの、特典遊技中以外においては第2特別図柄の始動口への入球は見込めず、平均価値の低い大当り遊技が発生しやすい状況となってしまい、遊技の興趣が低下してしまうおそれがあった。
そこで、特典遊技中以外においても平均価値の高い大当り遊技が発生しやすい状況とすることができ、遊技の興趣を向上できる遊技機が望まれている。本発明は上記事情に鑑み、特典遊技中以外においても平均価値の高い大当り遊技が発生しやすい状況を作り出すことができ、遊技の興趣を向上させることができる遊技機を提供することを課題としてなされたものである。
請求項1に記載の発明は、
遊技盤には、左打ち遊技により遊技領域の左領域を流下する遊技球が入球可能な位置に第1特別図柄始動口及び第2特別図柄始動口が設けられる一方、右打ち遊技により遊技領域の右領域を流下する遊技球が入球可能な位置に普通図柄作動口及び該普通図柄作動口への入球に起因して実行される普通図柄の抽選結果に応じて開放作動する普通電動役物が設けられ、
前記第1特別図柄始動口への入球に起因して第1特別図柄の当否判定を行う第1特図当否判定手段と、
前記当否判定の結果が大当りの時に第1特別図柄の大当り図柄を決定する第1特図大当り図柄決定手段と、
前記第2特別図柄始動口又は前記普通電動役物内に設けられた普電役物入球口への入球に起因して第2特別図柄の当否判定を行う第2特図当否判定手段と、
前記当否判定の結果が大当りの時に第2特別図柄の大当り図柄を決定する第2特図大当り図柄決定手段と、
前記第1特別図柄に対応する第1特図演出図柄を変動せしめた後に確定表示せしめて前記第1特別図柄の当否判定の結果を報知するとともに、前記第2特別図柄に対応する第2特図演出図柄を変動せしめた後に確定表示せしめて前記第2特別図柄の当否判定の結果を報知するようになし、かつ両演出図柄を同時変動可能に設けられた演出図柄表示装置と、
前記第1又は第2特別図柄の当否判定が大当りのときに大当り遊技に移行するようになし、かつ前記第1特別図柄の大当りよりも第2特別図柄の大当りの方が価値の高い大当り遊技を行なう大当り遊技制御手段と、
前記第1又は第2特別図柄の当否判定が大当りのときに、少なくとも第1又は第2特別図柄の大当り図柄に基づいて大当り遊技後の遊技状態を示す状態情報を設定する状態情報設定手段と、
前記大当りのときに、少なくとも前記大当り図柄に基づいて前記状態情報とは異なる切換情報を設定する切換情報設定手段と、
前記状態情報に基づいて大当り遊技終了後の遊技状態を、前記普通電動役物の開放作動が延長されて入球に有利な開放延長状態とする遊技状態制御手段と、
前記状態情報及び前記切換情報に基づき、前記大当り遊技終了後の前記第1特別図柄又は第2特別図柄が変動表示される変動時間(変動パターン)を選択する選択テーブルの決定を行う選択テーブル決定手段と、
前記大当り図柄に基づいて所定条件が設定され、遊技が進行して前記所定条件が達成されると前記切換情報を更新せしめる切換情報更新手段と、
更新された前記切換情報に基づいて前記選択テーブルを切換える選択テーブル切換手段と、を備え、
遊技の進行状況に応じて前記切換情報を更新し、更新された切換情報に基づいて前記選択テーブルを切換え、前記状態情報に変化がなくても前記第1特別図柄又は第2特別図柄の変動パターンを変更せしめるように構成する。
請求項1に記載の発明によれば、第2特別図柄で得られる大当り遊技の価値の方が高くしてあり、変動パターンの選択テーブルの設定によって、通常遊技で第1特別図柄の変動時間を長くしたり、通常遊技で第2特別図柄の変動時間を短くすることができるので、同時変動において第2特別図柄の変動回数を多くすることができ、通常遊技ではあるが価値の高い大当りを得やすい期間を作り出すので、通常遊技での遊技の幅を広げ、遊技の興趣を向上することができる。
前記状態情報及び切換情報は、遊技制御のプログラム処理で使用されるフラグとし、状態フラグ及び切換フラグとすることが望ましい。これらに応じて、状態情報設定手段は状態フラグ設定手段、切換情報設定手段は切換フラグ設定手段、切換情報更新手段は切換フラグ更新手段である。
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記切換情報更新手段は、前記所定条件として前記第1及び第2特別図柄の当否判定に伴う変動回数が所定の回数に達することを条件とし、該条件の成立により前記切換情報を更新せしめにようになし、
前記切換情報更新手段には、前記変動回数をカウントするカウント手段を含み、前記大当り図柄に基づいて条件値を設定し、前記変動回数が前記条件値となると、前記切換情報を更新せしめる。
請求項2に記載の発明によれば、切換情報を特別図柄の変動の回数に応じて更新することが好適であり、これによれば複数段階での選択テーブルの変更が容易に実行できる。
請求項3に記載の発明は、
請求項1又は2のいずれかに記載の遊技機において、
第1特別図柄始動口側へ遊技球を案内する第1の姿勢と、第2特別図柄始動口側へ遊技球を案内する第2の姿勢とに変更可能で、前記第1の姿勢で第1特別図柄始動口側へ遊技球を案内した後に前記第2の姿勢に変更する一方、前記第2の姿勢で第2特別図柄始動口側へ遊技球を案内した後に前記第1の姿勢に変更するようになし、第1又は第2特別図柄始動口へと入球可能な方向に遊技球を交互に振分ける交互振分装置を備えた構成とする。
請求項3に記載の発明によれば、通常の遊技状態で第1及び第2特別図柄始動口への入球率をほぼ同じようにし、第1及び第2特別図柄の変動をし易くするのに好適である。
請求項4に記載の発明は、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機において、
前記選択テーブル切換手段は、更新された前記切換情報及び前記状態情報に応じて前記選択テーブルを切換えるように構成する。
請求項4に記載の発明によれば、選択テーブルの切換えが多彩にできる。
請求項5に記載の発明は、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技機において、
前記選択テーブル切換手段、前記第1特別図柄の変動パターン選択テーブルを、通常の遊技状態において通常選択されるテーブルよりも、平均変動時間が長いテーブルに切換える構成とする。
請求項5に記載の発明によれば、同時変動において第2特別図柄の変動回数を多くするのに好適である。
請求項6に記載の発明は、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の遊技機において、
前記選択テーブル切換手段は、前記第2特別図柄の変動パターン選択テーブルを、通常の遊技状態において通常選択されるテーブルよりも、平均変動時間が短いテーブルに切換える構成とする。
請求項6に記載の発明によれば、同時変動において第2特別図柄の変動回数を多くするのに好適である。
本発明を適用した遊技機の正面図である。 前記遊技機の遊技盤の正面図である。 前記遊技盤に設けられた交互振分装置の作動を示す説明図である。 前記遊技機の背面図である。 前記遊技機の電気ブロック図である。 前記遊技機の主制御装置で実行されるメインルーチンの制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される始動入賞確認処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特別図柄の当否判定処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で用いられる図柄モード及び切換情報(フラグ)に関する説明図である。 前記主制御装置で実行される特別図柄確定処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特別図柄の当り遊技開始処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特別図柄の当り遊技終了処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で用いられる状態情報(フラグ)に関する説明図である。 前記主制御装置の変動パターン選択テーブルの設定に関する説明図である。 前記主制御装置で実行される変動パターン選択テーブルの再設定処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される変動パターン選択テーブルの再設定に関する第1態様及び第2態様のタイミングチャートである。 前記主制御装置で実行される変動パターン選択テーブルの再設定に関する第3態様及び第4態様のタイミングチャートである。 前記主制御装置で実行される変動パターン選択テーブルの再設定に関する第5態様及び第6態様のタイミングチャートである。 本発明を適用した他の実施形態の遊技機の主制御装置で用いられる図柄モード及び切換情報(フラグ)に関する説明図である。 前記主制御装置の変動パターン選択テーブルの設定に関する説明図である。 前記主制御装置で実行される変動パターン選択テーブルの再設定に関するタイミングチャートである。
本発明を適用した実施形態の遊技機たるパチンコ機を説明する。図1に示すように、パチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠10にて構成の各部を保持する構造としてある。外枠10には、左側の上下の位置に設けたヒンジ101を介して、板ガラス110が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)11及び図略の内枠が開閉可能に設けてある。なお、これら前枠11及び前記内枠はシリンダ錠18により外枠10に閉鎖ロックされ、シリンダ錠18に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠11を開放する。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けてある。
前枠11の上部の左右両側位置にはそれぞれスピーカ112が設置してあり、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向性を向上させる。また前枠11には遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ113のほか、遊技の異常を報知するLED類が設けてある。
前枠11の下半部には上皿12と下皿13とが一体に形成してある。下皿13の右側には発射ハンドル14が設けてあり、該発射ハンドル14を時計回りに操作することにより発射装置が作動して、上皿12から供給された遊技球が遊技盤2に向けて発射される。また上皿12には賞球が払い出される。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
本パチンコ機1は所謂CR機であって、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)CRが隣接してある。パチンコ機1には上皿12の右側に貸出ボタン171、精算ボタン172及び残高表示器173が設けてある。また上皿12の中央位置には遊技者が操作可能な遊技ボタン15と、その外周を囲むようにジョグダイヤル16が設置されている。
図2は、本パチンコ機の遊技盤2の正面図である。遊技盤2には外レール201と内レール202とによって囲まれた略円形の遊技領域20が形成されている。遊技領域20には多数の遊技釘や風車等が設けられている。
遊技領域20の中央部にはセンターケース200が装着されている。センターケース200は中央に演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。またセンターケース200には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
遊技領域20は、センターケース200により左右に分けられ、センターケース200の左右両側にはそれぞれ遊技球が流下可能な流下路が設けられている(矢印参照)。
遊技球をセンターケース200の左側の流下路へ流下させるには発射ハンドル14を操作して遊技球を弱めに発射する「左打ち」を行う。当該「左打ち」により、左側の流下路を流下する遊技球やセンターケース200の左側面に設置されたワープ入口から入ってワープ樋を通る遊技球が入球可能な位置であるセンターケース200の中央直下に設けられたエイトチャッカ(交互振分装置)30への入球を狙える。
前記エイトチャッカ30は、装置内へ入った遊技球を振分部材301により第1特別図柄始動口(以下、第1特図始動口という)23又は第2特別図柄始動口(以下、第2特図始動口という)24aへ交互に振分けて入球させる構成とされている。
図3に基づいてエイトチャッカ30の作動を説明する。エイトチャッカ30は上部に遊技球が入る入球口を備え、内部中央には振分部材301が、更に振分部材301の左右の斜め下方に第1特図及び第2特図の両始動口23,24aが設けられている。
振分部材301は中心から放射状に三方向へ延びる凸部からなる三つ股形状で中心が揺動自在に軸示され左右方向に揺動可能である。振分部材301は通常、左右いずれかに傾いた傾斜姿勢をなし、第1又は2の特図始動口23,24aへ向かう左右の通路のいずれか一方を開いている。図3(a)では振分部材301が右に傾いて左の通路を開いている。そして遊技球Bが入球すると左の通路より第1特図始動口23へ案内し(図3(a)(b))、遊技球Bが第1特図始動口23に至ると、図3(c)に示すように遊技球の重みで振分部材301が矢印右方向へ押しまわされる。これにより振分部材301が左に傾いて右の通路を開く。
次に遊技球Bが入球すると、右の通路より第2特図始動口24aへ案内し(図3(d)(e))、遊技球Bが第2特図始動口24aに至ると、図3(f)に示すように遊技球の重みで振分部材301が矢印左方向へ押しまわされて、再び振分部材301が左に傾いて左の通路を開く。遊技球が入球する毎にこれらの動作が繰り返され、遊技球は交互に左右に振分けられ、第1及び第2の特図始動口23,24aに交互に入球する。
尚、振分部材301により第1又は2の特図始動口23,24aへと案内するが、案内された遊技球が必ずしも第1又は2の特図始動口23,24aへと入球するとは限らないように、エイトチャッカ30から排出される通路を設けても良い。
図2に戻って、遊技球をセンターケース200の右側の流下路へ流下させるには発射ハンドル14を操作して遊技球を強く発射する「右打ち」を行う。右側の流下路にはセンターケース200の右横位置に、普通図柄の始動口である普図作動ゲート(普通図柄作動口)22と開閉可能な普通電動役物(普電役物)26とが設けられている。普電役物26は、普図作動ゲート22への入球に起因する前記普通図柄(以下、単に普図という)の当否抽選の結果が当りであれば開放され、これにより普電役物26の内部に設けられた第2特図始動口24bへの入球が可能となる。普電役物26が開放することで、エイトチャッカ30の第1特図始動口23、第2特図始動口24aよりも第2特図始動口24bへの入球が容易となる。尚、第2特図始動口24a,24bは同等で、入球により同じ作用をなす。
前記第1特図始動口23は第1の特別図柄(以下、単に第1特図という)の抽選(当否判定)を実行する始動口である。第1特図始動口23へ遊技球が入球すると複数種類の乱数が抽出され、抽出された乱数は第1特図の保留記憶として記憶される。
第2特図始動口24a,24bは第2の特別図柄(以下、単に第2特図という)の抽選を実行する始動口である。第2特図始動口24a,24bに遊技球が入球すると複数種類の乱数が抽出され、第2特図の保留記憶として記憶される。
エイトチャッカ30の右横位置でセンターケース200の右斜め下方位置には、開閉板(特別電動役物)により開閉される大入賞口25が設けられている。またエイトチャッカ30の左横位置には複数の普通入賞口27が設置され、更にエイトチャッカ30の下方で遊技領域20の最下部にはアウト球口203が設けられている。
更に遊技盤2の右下部にはレール201の外部の遊技領域20外に、第1特図が変動表示される第1特図表示装置28A、第2特図が変動表示される第2特図表示装置28B、普図が変動表示される普通図柄表示装置29、第1特図の保留記憶が表示される第1特図保留数表示装置281、第2特図の保留記憶が表示される第2特図保留数表示装置282、及び普図の保留記憶が表示される普図保留数表示装置291が配設されている。
図4に示すように、パチンコ機1の裏側は、前記遊技盤2を脱着可能に取付ける内枠60が収納されている。内枠30は、前記前枠11と同様に、一方の側縁(図4の右側)の上下位置が前記外枠10にヒンジ結合され開閉可能に設置されている。内枠60には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク61、タンクレール62、払出ユニット63が設けられ、払出ユニット63の中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤20の入賞口に遊技球が入賞すれば球タンク61からタンクレール62を介して所定個数の遊技球(賞球)が払出ユニット63により払出球流下通路を通り前記上皿12に払い出される。また、本実施形態では前記賞球を払い出す払出ユニット63により前記貸出ボタン171の操作で払い出される貸球も払い出す構成としてある。
また、パチンコ機1の裏側には、主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、電源基板45が設けられている。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2に設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠60に設けられている。図4では発射制御装置44が描かれていないが、払出制御装置41の下に設けてある。
また、球タンク61の右側には、外部接続端子板68が設けてあり、外部接続端子板68により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。尚、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子板には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠用(枠側(外枠10、前枠11、内枠60)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施形態では、ひとつの外部接続端子板68を介して遊技状態や遊技結果を示す信号をホールコンピュータへ送信する。
図5は本パチンコ機1の電気的構成を示すもので、遊技の制御を司る主制御装置40を中心に、サブ制御装置として払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43を具備する構成である。主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43においては、いずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え、これら制御装置は何れもCPUにより、2ms周期又は4ms周期の割り込み信号に起因してROMに搭載しているメインルーチン及びサブルーチンからなるプログラムが開始され、各種の制御が実行される。
発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかしこれに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置40は、裏配線中継端子板530及び外部接続端子板68を介して遊技施設のホールコンピュータ500と電気的に接続される。また主制御装置40には、裏配線中継端子板530や遊技盤中継端子板531を介して、前枠(ガラス枠)11及び内枠が開放しているか否か検出するガラス枠開放SW(スイッチ)501、内枠開放SW502、第1特図始動口23への入球を検出する第1始動口SW503、一方の第2特図始動口24aへの入球を検出する第2始動口SW504、他方の第2特図始動口24bへの入球を検出する第2始動口SW505、普図作動ゲート(普図始動口)22への入球を検出する普図作動SW506、普通入賞口27への入球を検出する左入賞口SW507、大入賞口25への入球を検出するカウントSW508等の検出信号が入力される。
また主制御装置40は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置41や、演出中継端子板532を介してサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43へ向けてのコマンドの出力や、図柄表示装置中継端子板533を介して第1特図表示装置(特1図柄表示装置)28A、第1特図保留数表示装置(特1保留数表示装置)281、第2特図表示装置(特2図柄表示装置)28B、第2特図保留数表示装置(特2保留数表示装置)282、普通図柄表示装置29及び普図保留数表示装置291の表示制御を行なう。
更に主制御装置40は、遊技盤版中継端子板531を介して大入賞口ソレノイド509を駆動して大入賞口25を開放作動せしめる。また普電役物ソレノイド510を駆動して普電役物26を開閉する。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板68を経てホールコンピュータ500に送られる。
主制御装置40と払出制御装置41とは双方向通信が可能である。
払出制御装置41は、裏配線中継端子板530や払出中継端子板534を介して遊技機裏面側に設けられた球タンクが空状態になったことを検出する球切れSW520、遊技球が払い出されたことを検出する払出SW522、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯SW523等の検出信号が入力される。主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて払出モータ521を稼働させて遊技球を払い出させる。また、CRユニット端子板535を介してCRユニットCRと電気的に接続され、精算表示装置173を介して球貸及び精算SW171,172による貸出要求、精算要求の操作信号を受付け、CRユニットCRとデータを送受し、貸出要求信号に応じて払出モータ521を稼働させて貸球を払い出させ、CRユニット60に挿入されているプリペイドカードの残高表示を制御する。
発射制御装置44は、発射停止SW524、発射ハンドル14に遊技者が接触(操作)していることを検出するタッチSW525等の検出信号が入力される。払出制御装置41を介して主制御装置40から送られてくるコマンド(タッチSW525の信号や遊技状況を反映している)、発射ハンドル14の回動信号及び発射停止SW524の信号に基づいて発射モータ526を制御して遊技球を発射及び停止させる。
サブ統合制御装置42には、ジョグダイヤル16の操作を検出するジョグダイヤル操作検出SW551や遊技ボタン15の操作を検出するボタン操作検出SW552などの検出信号が入力される。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する擬似演出や特図の擬似図柄の表示態様のコマンドを送信する。
演出図柄制御装置43は、LCDパネルユニットや付属ユニットと共に演出図柄表示装置21を構成している。演出図柄制御装置43は、サブ統合制御装置42から送られてくるコマンドに応じて演出図柄表示装置21のLCDパネルの表示を制御する。
次にパチンコ機1の作動を説明する。
パチンコ機1は、第1特図始動口23への入球があると、これに起因して第1特図用の乱数値が抽出され、該乱数値に基づいて第1特図の当否判定を行い、第1特図表示装置28Aにおいて第1特図の図柄変動、演出図柄表示装置21において第1特図に対応する擬似演出図柄の図柄変動を開始する。
一方、第2特図始動口24a,24bへの入球があると、これに起因して第2特図用の乱数値が抽出され、該乱数値に基づいて第2特図の当否判定を行い、第2特図表示装置28Bにおいて第2特図の図柄変動、演出図柄表示装置21において第2特図に対応する擬似演出図柄の図柄変動を開始する。
第1特図表示装置28A及び第2特図表示装置28Bにおいて第1特図と第2特図の同時変動が、演出図柄表示装置21において第1特図、第2特図に対応する擬似演出図柄の同時変動が可能とされている。
尚、第1特図、第2特図に対応する擬似演出図柄をほぼ同じように扱って表示することや、いずれか一方を主として表示することや、いずれか一方のみを表示することなど、遊技状態等の諸条件によって変化させても良い。
第1特図又は第2特図の当否判定の結果が大当りであれば、第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bに大当り図柄を確定表示するとともに、演出図柄表示装置21に大当り図柄に対応する擬似演大当り出図柄を確定表示して大当り遊技へ移行する。尚、第1特図及び第2特図での同時大当たりを避けるために、一方の特図で大当り図柄を確定表示した際に、実行中の他方の特図の変動表示を中断し、大当り遊技終了後に再開するようにしても良いし、実行中の他方の特図の変動表示をハズレで終了するようにしても良い。大当り遊技では大当り図柄に応じて所定の開放態様で複数ラウンドにわたり大入賞口25を開放する。
また大当り遊技終了後は、前記大当り図柄に応じて、前記当否判定の当選確率を高確率とする確変機能や、普図の当選確率を高確率とするとともに普通図柄の変動時間を短縮し、かつ普電役物26の開放時間を延長する開放延長機能が付与された特典遊技状態に移行可能とされている。
尚、第1特図の大当りと第2特図の大当りとでは、第2特図の方が、大当り遊技の大入賞口25の開放態様が有利であるとか、大当り遊技後に付与される特典遊技が有利であるなどの遊技価値の高い大当り遊技を行なう。
大当り遊技終了後に開放延長遊技に移行すると、普電役物26内の第2特図始動口24bを狙って右打ち遊技を行い、遊技価値の高い大当りの獲得を目指す。一方、通常の遊技状態では普図が当る確率が極めて低く(ゼロでも可)、普電役物26への入球が見込めず、エイトチャッカ30を狙って左打ちを行い、大当りの獲得を目指す。このとき、第2特図の遊技価値の高い大当りが生起し易いように、大当り遊技終了後の通常遊技状態において、遊技の進行状況に応じて第1特図及び第2特図の変動パターン(変動時間)を変更せしめる遊技構成である。
以下、作動の詳細を、主制御装置40で実行されるプログラム処理を中心に説明する。
図6は主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示し、「メインルーチン」は本処理(S100〜S110,S115)と残余処理(S111)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判断する(S100)。この判断はRAMの特定アドレスに特定の数値が書き込まれているか否かに基づいて行われ、ここで否定判断(S100:no)なら初期設定(S115)を実行する。前述の正常割り込みか否かを判断するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
正常割り込みなら(S100:yes)、初期値乱数更新処理(S101)、特図の当否判定用の乱数値である大当り決定用乱数の更新処理(S102)、特図の大当り図柄決定用乱数の更新処理(S103)、普図の当り判定用乱数の更新処理(S104)、特図のリーチに関するリーチ判定用乱数の更新処理(S105)、特図の変動パターンに関する変動パターン決定用乱数の更新処理(S106)、入賞確認処理(S107)、当否判定処理(S108)、各出力処理(S109)、不正監視処理(S110)を行って、次に割り込み信号が入力されるまでの残余時間内には初期乱数更新処理(S111)をループ処理する。
次に、本発明に関わりの深い入賞確認処理(S107)、当否判定処理(S108)及び各出力処理(S109)の一部のサブルーチンについて説明する。
図7に示す「始動入賞確認処理」は前記入賞確認処理(S107)のサブルーチンで、第1特図始動口23への入球があれば(S200:yes)、第1特図の保留記憶が満杯か確認する(S201)。本実施形態における記憶可能な保留記憶数は第1特図、第2特図毎に4個で、第1特図と第2特図とを併せて8個までの保留記憶が可能である。
保留記憶が満杯でなければ(S201:no)、S202の抽出乱数保留記憶処理において、前記入球に起因して抽出した複数の乱数値(大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数(図柄モード用と図柄決定用の複数の乱数を抽出することが望ましい)、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等)を保留記憶として記憶する。またこの処理では、第1特図保留数表示装置281の点灯数を1つ増加させるとともに、サブ統合装置42へ現在の保留記憶数を送信する特図保留数コマンドの送信処理を行う。
続くS203の処理では、第2特図始動口24a,24bへの入球があれば(S203:yes)、第2特図の保留記憶が満杯か確認する(S204)。第2特図保留記憶が満杯でなければ(S204:no)、S205の抽出乱数保留記憶処理において、前記入球に起因して抽出した複数の乱数値(大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等)を保留記憶として記憶する。またこの処理では、第2特図保留数表示装置282の点灯数を1つ増加させるとともに、サブ統合装置42へ現在の保留記憶数を送信する特図保留数コマンドの送信処理を行う。その後、リターンする。
図8に示す「当否判定処理」では先ず、第1及び第2特図の始動条件が成立しているか確認する(S300)。この処理では、第1特図の始動条件として第1又は第2特図による大当り遊技中でないこと、第1特図が変動中でないこと、及び第1特図の保留記憶があることを確認すると(S300:yes)、第1特図の保留記憶のシフト処理を行い(S301)、これにより最も古い第1特図の保留記憶を当否判定の対象とするとともに、第1特図の保留記憶数を減算する。同様に、第2特図の始動条件として第1又は第2特図による大当り遊技中でないこと、第2特図が変動中でないこと、及び第2特図の保留記憶があることを確認すると(S300:yes)、第2特図の保留記憶のシフト処理を行い(S301)、これにより最も古い第2特図の保留記憶を当否判定の対象とするともに、第2特図の保留記憶数を減算する。この後、S302からの処理は、当否判定の対象となった第1又は第2特図について実行されることになる。尚、S300において、第1特図の始動条件と第2特図の始動条件が成立した場合には、第1及び第2特図が当否判定の対象となり、個々に対応してS302からの処理が実行されることになる。
続く、S302の大当り判定用乱数比較処理では、前記当否判定の対象とした保留記憶の大当り判定用乱数と予め設定された当否判定テーブルとを比較して、大当り判定用乱数の数値が当否判定テーブル内の判定値と一致するか確認する。当否判定テーブルは通常確率(低確率)用と高確率用の2種類のテーブルが設定してあり、当否判定時の遊技状態が通常遊技であれば通常確率用の当否判定テーブルで比較し、高確率の遊技状態であれば高確率用の当否判定テーブルで比較する。
S303の処理では、大当り判定用乱数の比較処理(S302)の結果が大当りであるか否か確認する(第1特図当否判定手段、第2特図当否判定手段)。大当りであれば(S303:yes)、前記当否判定の対象とした保留記憶の複数の大当り図柄決定用乱数の一方の乱数に基づいて図柄モードを設定する(S304)。図柄モードは図9(a)に示すように、「0〜6」の7種類であり、例えば、図柄モード「0」のときは第1特図の「第1図柄群」であり、図柄モード「5」のときは第2特図の「第6図柄群」である。
そして図柄モードにより大当り遊技の内容及び大当り遊技終了後の遊技状態が選択される。例えば、図柄モード「0」の「第1図柄群」では、大当り遊技に大入賞口25が16ラウンド開放し、大当り遊技終了後の遊技状態として、確変も開放延長も付与されない通常の遊技状態とされる。図柄モード「2」の「第3図柄群」では、大当り遊技に大入賞口25が12ラウンド開放し、大当り遊技終了後の遊技状態として、確変が付与されないものの、第1及び第2特図の当否判定に伴う図柄変動が15回転実行されるまで、開放延長機能が付与される開放延長遊技状態とする。また図柄モード「6」の「第7図柄群」では、大当り遊技に大入賞口25が16ラウンド開放され、大当り遊技終了後の遊技状態として、次回の大当りが生起するまで確変かつ開放延長遊技状態とされる。
尚、第2特図の大当りで設定される「第6図柄群」及び「第7図柄群」の方が、第1特図の大当りで設定される図柄郡よりも大当り遊技ラウンド数、大当り遊技終了後の確変機能や開放延長機能の観点から有利であり、第2特図の大当り方が第1特図の大当りよりも価値が高く設定されている。
図8に戻って、S305の処理では前記設定された図柄モードと、前記当否判定の対象とした保留記憶の他方の特図決定用乱数に基づいて第1又は第2特図表示装置28A,28Bに表示する大当り図柄を設定する(第1特図大当り図柄決定手段、第2特図大当り図柄決定手段)。
続くS306の処理では、前記図柄モード及び大当り図柄に基づき、大当り図柄に対応して演出図柄表示装置15に表示される擬似図柄の設定処理を行う。
S307の処理では、図柄モード、当否判定の対象とした保留記憶のリーチ決定用乱数及び特図の変動パターン決定用乱数に基づいて、第1又は第2特図表示装置28A,28Bに表示する大当り図柄の変動時間(変動パターン)を変動パターン選択テーブルから選択する。
続くS308の開放パターン設定処理では、前記図柄モードに基づいて大当り遊技の大入賞口25の開放パターンを設定する。
続くS309の切換バッファ設定処理では、大当り図柄選択処理(S305)で設定された大当り図柄の図柄群(図柄モード)に基づいて切換バッファを設定する。
図9(b)に示すように、切換バッファは「0、1」の2種類である。例えば、大当り図柄の図柄群が「第2図柄群」乃至「第4図柄群」であれば切換バッファは「1」が設定され、これら以外図柄群であれば切換バッファは「0」が設定される。「第2図柄群」乃至「第4図柄群」において、切換バッファ(フラグ)を更新するための切換期間は第1及び第2特図の当否判定に伴う図柄変動回数が100回転に達するまでの期間に設定される。
続いて、図8のS311の各種送信処理では、前記選択された擬似図柄及び特図の変動パターンなどの情報を、サブ統合制御装置42へ送信する。尚、情報は擬似図柄の変動パターンのみ、特図の変動パターンのみを送信する構成でもよい。そしてこれらの情報を受信することにより、サブ統合制御装置42からの指示に基づいて演出図柄制御装置43は演出図柄表示装置21を制御し、前記擬似図柄、特図の変動パターンの情報に対応する図柄の変動表示を開始する。
サブ統合制御装置42への送信とほぼ同時に主制御装置40は、第1及び第2特図表示装置28A,28Bを直接制御して特図の変動を開始する。
S303の処理で大当りでなければ(S303:no)、ハズレ図柄を選択し(S311)、続いてハズレ図柄に対応する擬似図柄を選択する前記擬似図柄処理(S306)、変動パターンを設定する変動パターン設定処理(S307)を実行し、前記S310に移行して、ハズレに関する擬似図柄及び変動パターンの情報をサブ統合制御装置42へ送信する。その後、サブ統合制御装置42からの指示に基づき演出図柄制御装置43は演出図柄表示装置21を制御し、前記擬似図柄及び変動パターンの情報に対応する図柄の変動表示を開始する。
サブ統合制御装置42への送信とほぼ同時に主制御装置40は、第1及び第2特図表示装置28A,28Bを直接制御して特図の変動を開始する。
図10に示す「特別図柄確定処理」では、前記「当否判定処理」のS307で選択された第1又は第2特図の変動パターンに基づく図柄の変動時間が経過しているか確認する(S400)。この処理では、第1又は第2特図の変動パターンに基づく図柄の変動時間が経過していれば(S400:yes)、該変動時間が経過した第1又は第2特図に対応する演出図柄に応じた確定コマンドをサブ統合制御装置42へ送信するとともに、変動時間が経過した第1又は第2特図を第1又は第2特図表示装置28A,28Bに確定表示せしめる(S401)。該処理により演出図柄制御装置43は、サブ統合制御装置42からの指示に基づいて演出図柄表示装置21の図柄を確定表示せしめる。
その後、確定表示せしめた第1又は第2特図表示装置28A,28Bの確定図柄が大当り図柄か否かを確認する(S402)。大当り図柄であれば(S402:yes)、大当りフラグに「1」をセットする(S403)。その際、第1又は第2特図が変動パターンに基づく変動中であれば、当該変動表示をハズレ図柄で確定させる処理を行う(S404)。尚、ここではハズレ図柄で確定させる処理を行うようにしたが、変動を中断して大当り遊技終了後に再開するようにしても良い。
また、S400において、偶然にも第1及び第2特図の第1又は第2特図の変動パターンに基づく図柄の変動時間が経過していた場合には、価値の高い大当り遊技を生起する第2特図に対応した処理を実行し、S404では第1特図の変動表示をハズレ図柄で確定させる処理を行うようにすることが望ましい。
確定図柄が大当り図柄でなければ(S402:no)、後述する選択テーブル再設定処理(S404)へ移行する。
続いて、図11に示す「当り遊技開始処理」を実行し、この処理では、先ずS500の処理で前記大当りフラグが「1」であるか否かを確認する。大当りフラグが「1」であれば(S500:yes)、S501の大当り遊技設定処理において、図柄モードに基づく大当り遊技の遊技内容に従って(図9(a)参照)、条件装置及び役物連続作動装置を作動して大当り遊技を開始する。
そしてS502の状態バッファ設定処理では、当否抽選時の遊技状態を記憶する状態バッファを設定する。図13(a)(b)(c)に示すように状態バッファは「0(00)〜3(11)」(括弧内は2進数)で表し、2進数で表す上桁を確変フラグに、下桁を時短フラグに対応せしめてある。
続くS503〜S507の処理では、大当り判定時の遊技状態を示す状態フラグ、開放延長フラグ、開放延長カウンタ、確変フラグ、確変カウンタをクリアする。
前記S500の処理において、大当りフラグが「1」でなければ(S500:no)リターンする。
続いて、図12に示す「当り遊技終了処理」を実行し、この処理では、先ずS600の処理において、大当り遊技の終了インターバルの時間が経過したか否かを確認する。前記終了インターバルの時間が経過していれば(S600:yes)、役物連続作動装置及び条件装置の作動停止処理を行う(S601,S602)。
そして、前記「当り遊技開始処理」(図11、S502)で設定した状態バッファ(図13(c))を参照し(S603)、状態バッファに基づき、状態フラグの設定処理(S604、状態フラグ設定手段)、開放延長フラグの設定処理(S605、遊技状態制御手段)、開放延長カウンタの設定処理(S606)、確変フラグの設定処理(S607)、及び確変カウンタの設定処理(S608)を行い、状態バッファをクリアする(S609)。
前記図13(a)(b)(c)に示すように、状態フラグは状態バッファに対応して同じ数値で表す。時短フラグ、確変フラグは、時短カウンタ及び確変カウンタの設定値は図9(a)に示すように図柄モードに基づいて設定される。
続くS610の処理では「当否判定処理」(図8)で設定した切換バッファ(図9(b))を参照し、切換バッファに基づき、切換フラグの設定処理(S611、状態フラグ設定手段)を行い、切換バッファをクリアする(S612)。切換フラグは図9(b)に示すように、切換バッファに対応する同じ数値で表す。また切換フラグの数値に応じて、切換フラグを更新する所定条件の条件値として、第1及び第2特図の当否判定に伴う図柄変動回数をカウントする切換カウンタ設定値(100回転)が決まる。
次にS613の処理では切換フラグと状態フラグに基づいて選択バッファ(図13(d))を設定する。選択バッファは4桁の2進数で表す。例えば、切換フラグ及び状態フラグがいずれも「0」の場合には選択バッファは「0000」とされ、切換フラグが「1」で状態フラグが「0」の場合には選択バッファは「0001」とされ、切換フラグに関わらず状態フラグが「1」乃至「3」の場合には選択バッファは「0100」とされる。
そしてS614の処理では、前記選択バッファに基づいて、第1及び第2特図の変動パターンを選択する変動パターン選択テーブルの設定を行う(選択テーブル決定手段)。
この処理では、図14(a)に示すように、例えば、選択バッファが「0000」であれば、第1特図の変動パターン選択テーブルとして「変動パターン選択テーブルA」が設定され、第2特図の変動パターン選択テーブルとして「変動パターン選択テーブルa」が設定される。
選択バッファが「0001」であれば、第1特図の変動パターン選択テーブルとして「変動パターン選択テーブルB」が設定され、第2特図の変動パターン選択テーブルとして「変動パターン選択テーブルb」が設定される。
選択バッファが「0100」であれば、第1特図の変動パターン選択テーブルとして「変動パターン選択テーブルC」が設定され、第2特図の変動パターン選択テーブルとして「変動パターン選択テーブルc」が設定される。
図14(b)は各変動パターン選択テーブルの平均変動時間を示し、「変動パターン選択テーブルC」の平均変動時間が27000msと最も長く設定され、「変動パターン選択テーブルc」の平均変動時間が3000msと最も短く設定されている。
続くS615の処理では、前記S611の処理で設定された切換フラグに基づき、切換フラグを更新するタイミングを判断するための前記切換カウンタ設定値が第1及び第2特図の変動回数をカウントする切換カウンタのカウント値として設定される。前記図9(b)に示すように、切換カウンタ設定値は切換フラグが「1」の場合に「100」が設定される。
図12のS616の処理ではサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ大当り遊技終了のコマンドを送信し、続くS617の処理において大当りフラグをクリアし、その後、リターンする。
大当り遊技終了後に遊技が進行して第1又は第2特図の当否判定が実行される毎に、図15に示す「再設定処理(選択テーブル切換手段)」が実行される。
尚、本パチンコ機1では第1又は第2特図の当否判定の結果を表示する毎に実行される前記図10のS404に該当する処理であるが、実行されるタイミングは当否判定時(少なくとも図8のS304、S311よりも下流側)であっても問題なく、その他問題とならないタイミングであれば差し支えない。
「再設定処理」では、先ずS700の処理において確変実行回数をカウントする確変カウンタのカウント値が「0」でないか確認する。確変カウンタが「0」でなければ(S700:yes)、確変カウンタを減算する(S701)。減算後の確変カウンタが「0」であるか確認し(S702)、カウンタが「0」であれば(S702:yes)、確変機能が終了となり、確変フラグをクリアして(S703)、再設定フラグに「1」をセットする(S704)。
次にS705の処理において開放延長実行回数をカウントする開放延長カウンタのカウント値が「0」でないか確認する。開放延長カウンタが「0」でなければ(S705:yes)、開放延長カウンタを減算する(S706、カウント手段)。減算後の開放延長カウンタが「0」であるか確認し(S707)、カウンタが「0」であれば(S707:yes)、開放延長機能が終了となり、開放延長フラグをクリアして(S708)、再設定フラグに「1」をセットする(S709)。
続くS710の状態フラグ設定処理では、前記S800〜S809の処理で確変及び開放延長の遊技状態に関する変化がある場合に、状態フラグの設定を変更する。例えば、状態フラグが確変及び開放延長機能時の遊技状態を示す「3」で、確変及び時短機能が終了したときは、状態フラグは「0」に設定変更される(図13(c)参照)。尚、ここでは改めて状態フラグを設定するように構成しているが、前記S703やS708にて状態フラグを設定するように構成しても良い。
続く、S711の処理では切換フラグが「0」でないか確認し、切換フラグが「0」でなければ(S711:yes)、切換フラグに応じて設定された切換カウンタのカウント値を減算し(S712)、減算後のカウント値が「0」であれば(S713:yes)、切換フラグの演算処理を実行する(S714)。これにより切換フラグは「1」から「0」に更新される(切換情報更新手段)。
更新された切換フラグが「0」でなければ(S715:yes)、切換カウンタのカウント値に更新後の切換フラグに応じた切換カウンタ設定値を設定する(S716)。尚、本実施形態では切換フラグが1又は0であるため、前記S715、S716の処理は省略し、S714の処理後にS717を実行するようにしてもよい。
その後、S717の処理において、再設定フラグに「1」をセットする。
尚、ここでは、切換フラグの演算処理時に「1」を減算する方法を採用しているが、常時「1」を減算するだけに止まらず、切換フラグの採り得る値次第では様々な条件を付加しても問題ない。例えば、切換フラグが2以上となることもある場合には、状態フラグによって減算される数値を変化させ、切換フラグが「0」となるタイミングを早めるように「2」を減算することや、切換フラグが1又は0のみの場合であっても、切換フラグが「0」となるタイミングを遅くするように「0」を減算することを行うことが可能である。
続くS718の処理において、再設定フラグが「1」であるか確認する。即ち、遊技の進行状況に応じて、遊技状態の変化や切換フラグの更新が行われたか確認する。遊技状態の変化や切換フラグの更新が行われていれば(S718:yes)、S719の処理で変更された状態フラグと、S714で更新された切換フラグとに基づいて前記選択バッファを設定し直す。
続くS720の処理では、変更された選択バッファにより再び第1特図及び第2特図の変動パターン選択テーブルの選択を行う。そして選択された変動パターン選択テーブルの切換え処理を行い(S721)、前記再設定フラグをクリアする(S722)。
「再設定処理」の前記S720,S721の処理により新たな変動パターン選択テーブルに切換えられると、次回の第1又は第2特図の当否判定において、前記「当否判定処理」のS307の処理(図8)で前記新たな変動パターン選択テーブルに基づいて変動パターンが切換えられる。
図16乃至18に示すタイミングチャートに基づき、遊技の進行に伴う状態フラグ、切換フラグ等及び選択テーブルの変化を説明する。
図16(a)に示すように、大当りの当否判定処理において図柄モードが「第1図柄群」に設定されると、大当り遊技終了後([1]時点、図は丸付き数字で示す)、状態フラグ及び切換フラグはともに「00」に設定される。これらに応じて前記選択バッファが「0000」であり、第1特図の変動パターンを選択する変動パターン選択テーブルとして「変動パターン選択テーブルA」が、第2特図の変動パターンを選択する変動パターン選択テーブルとして「変動パターン選択テーブルa」が設定される。
この場合、遊技状態は通常遊技状態のため、遊技者は「左打ち遊技」を行うこととなり、エイトチャッカ30により第1特図の保留記憶及び第2特図の保留記憶がほぼ均等に記憶され、第1特図の変動パターンの平均変動時間と第2特図の変動パターンの平均変動時間とがほぼ同じであるため(図14(b)参照)、第1特図と第2特図の変動回数にはほぼ差異は生じない。
図16(b)に示すように、大当りの当否判定処理において図柄モードが「第2図柄群」に設定されると、大当り遊技終了([1]時点)後、状態フラグが「00」に、切換フラグが「01」に設定される。これらに応じて選択バッファが「0001」であり、第1特図の変動パターン選択テーブルとして「変動パターン選択テーブルB」が、第2特図の変動パターン選択テーブルとして「変動パターン選択テーブルb」が設定される。
この場合、遊技状態が通常遊技状態のため、遊技者は「左打ち遊技」を行なうこととなり、エイトチャッカ30により第1特図の保留記憶及び第2特図の保留記憶がほぼ均等に記憶されるが、第1特図の平均変動時間よりも第2特図の平均変動時間の方が短くなる(図14(b)参照)。従って、第1特図よりも第2特図の変動回数の方が多くなり、価値の高い第2特図の大当りの獲得に有利である。また、価値の高い第2特図の大当りを短時間で獲得するのに有利でもある。
遊技が進行して、第1特図及び第2特図の変動回数が100回転に達すると([2]時点、図は丸付き数字で示す)、切換フラグが「00」に更新され、これにより選択バッファが「0000」となり、第1特図の変動パターン選択テーブルが「変動パターン選択テーブルA」に、第2特図の変動パターン選択テーブルが「変動パターン選択テーブルa」に切換えられる。よって、第1特図と第2特図の平均変動時間、変動回数に差異が無くなり、通常遊技状態でありながらも価値の高い第2特図の大当りの獲得に有利な期間が終了する。
図17(a)に示すように、大当りの当否判定処理において図柄モードとして開放延長機能が15回転付与される「第3図柄群」に設定されると、大当り遊技終了後([1]時点)、状態フラグ及び切換フラグがともに「01」に設定される。これらに応じて選択バッファが「0100」であり、第1特図の変動パターン選択テーブルとして「変動パターン選択テーブルC」が、第2特図の変動パターン選択テーブルとして「変動パターン選択テーブルc」が設定される。
この場合、遊技状態が開放延長遊技状態のため、遊技者は「右打ち遊技」を行うこととなり、入球が容易な第2特図始動口24bに対応する第2特図の平均変動時間が他の変動パターン選択テーブルと比べて極端に短くなる(図14(b)参照)。従って他の変動パターン選択テーブルに設定されているときよりも価値の高い第2特図の大当りを短時間で獲得するのに有利である。
遊技が進行して、第1特図及び第2特図の変動回数が15回転に達すると([2]時点)、状態フラグが「00」に更新され、これにより選択バッファが「0001」となり、第1特図の変動パターン選択テーブルが「変動パターン選択テーブルB」に、第2特図の変動パターン選択テーブルが「変動パターン選択テーブルb」に切換えられる。
この場合、遊技状態が通常遊技状態となるので遊技者は「左打ち遊技」に切換えることとなるが、第1特図の平均変動時間よりも第2特図の平均変動時間の方が短いので、第1特図よりも第2特図の変動回数の方が多く、価値の高い第2特図の大当りの獲得に有利である。また、価値の高い第2特図の大当りを短時間で獲得するのに有利でもある。
更に遊技が進行して、第1特図及び第2特図の変動回数が大当り遊技終了以後100回転に達すると([3]時点、図は丸付き数字で示す)、切換フラグが「00」に更新され、これにより選択バッファが「0000」となり、第1特図の変動パターン選択テーブルが「変動パターン選択テーブルA」に、第2特図の変動パターン選択テーブルが「変動パターン選択テーブルa」に切換えられる。よって、第1特図と第2特図の平均変動時間、変動回数に差異が無くなり、通常遊技状態でありながらも価値の高い第2特図の大当りの獲得に有利な期間が終了する。
図17(b)に示すように、大当りの当否判定処理において図柄モードとして開放延長機能が30回転付与される「第4図柄群」に設定されると、大当り遊技終了後([1]時点)、状態フラグ及び切換フラグがともに「01」に設定される。これらに応じて選択バッファが「0100」であり、第1特図の変動パターン選択テーブルとして「変動パターン選択テーブルC」が、第2特図の変動パターン選択テーブルとして「変動パターン選択テーブルc」が設定される。
この場合、遊技状態が開放延長遊技状態のため、遊技者は「右打ち遊技」を行うこととなり、入球が容易な第2特図始動口24bに対応する第2特図の平均変動時間が他の変動パターン選択テーブルと比べて極端に短くなる。従って他の変動パターン選択テーブルに設定されているときよりも価値の高い第2特図の大当りを短時間で獲得するのに有利である。
遊技が進行して、第1特図及び第2特図の変動回数が30回転に達すると([2]時点)、状態フラグが「00」に更新され、これにより選択バッファが「0001」となり、第1特図の変動パターン選択テーブルが「変動パターン選択テーブルB」に、第2特図の変動パターン選択テーブルが「変動パターン選択テーブルb」に切換えられる。
この場合、遊技状態が通常遊技状態となるので遊技者は「左打ち遊技」に切換えることとなるが、第1特図の平均変動時間よりも第2特図の平均変動時間の方が短いので、第1特図よりも第2特図の変動回数の方が多く、価値の高い第2特図の大当りの獲得に有利である。また、価値の高い第2特図の大当りを短時間で獲得するのに有利でもある。
更に遊技が進行して、第1特図及び第2特図の変動回数が大当り遊技終了以降100回転に達すると([3]時点)、切換フラグが「00」に更新され、これにより選択バッファが「0000」となり、第1特図の変動パターン選択テーブルが「変動パターン選択テーブルA」に、第2特図の変動パターン選択テーブルが「変動パターン選択テーブルa」に切換えられ、通常遊技状態でありながらも価値の高い第2特図の大当りの獲得に有利な期間が終了する。
図18(a)に示すように、大当りの当否判定処理において図柄モードとして確変と開放延長機能が100回転ずつ付与される「第6図柄群」に設定されると、大当り遊技終了後([1]時点)、状態フラグが「01」に、切換フラグが「00」に設定される。これらに応じて選択バッファが「0100」であり、第1特図の変動パターン選択テーブルとして「変動パターン選択テーブルC」が、第2特図の変動パターン選択テーブルとして「変動パターン選択テーブルc」が設定される。
この場合、遊技状態が開放延長遊技状態のため、遊技者は「右打ち遊技」を行うこととなり、入球が容易な第2特図始動口24bを狙うので、価値の高い第2特図の大当りを短時間で獲得するのに有利である。
遊技が進行して、第1特図及び第2特図の変動回数が100回転に達すると([2]時点)、状態フラグが「00」に更新され、これにより選択バッファが「0000」となり、第1特図の変動パターン選択テーブルが「変動パターン選択テーブルA」に、第2特図の変動パターン選択テーブルが「変動パターン選択テーブルa」に切換えられ、価値の高い第2特図の大当りを短時間で獲得するのに有利な期間が終了する。
図18(b)に示すように、大当りの当否判定処理において図柄モードとして確変と開放延長機能が次回の大当りまで付与される「第5図柄群」又は「第7図柄群」に設定されると、大当り遊技終了後([1]時点)、状態フラグが「11」に、切換フラグが「00」に設定される。これらに応じて選択バッファが「0100」であり、第1特図の変動パターン選択テーブルとして「変動パターン選択テーブルC」が、第2特図の変動パターン選択テーブルとして「変動パターン選択テーブルc」が設定される。
この場合、遊技状態が開放延長遊技状態のため、遊技者は「右打ち遊技」を行うこととなり、入球が容易な第2特図始動口24bを狙うので、価値の高い第2特図の大当りを短時間で獲得するのに有利な状態が次回の大当りまで続く。
本実施形態によれば、第2特図で得られる大当り遊技の価値の方が第1特図のそれよりも高く、変動パターン選択テーブルの設定によって、通常遊技状態で第1特図の変動時間を長くしたり、通常遊技で第2特図の変動時間を短くすることができるので、同時変動において第2特図の変動回数を多くすることができ、通常遊技ではあるが価値の高い大当りを得やすい期間を作り出すので、通常遊技での遊技の幅を広げ、遊技の興趣を向上することができる。
前記実施形態では、第3及び第4図柄群であるときに付与される開放延長遊技状態よりも長くなるように、第2特図の大当りの獲得に有利な有効期間を第1及び第2特図の合算変動回数が100回転に達するまでとしたが、これに限らず、有効期間を延ばしたり、短くしてもよい。
本発明の他の実施形態として、第4図柄群であるときに付与される開放延長遊技状態よりも有効期間を短くした構成を図19及び20に基づいて説明する。尚、本実施形態のパチンコ機の基本構成は、先の実施形態のそれとほぼ同一で相違点を中心に説明する。
本パチンコ機は、図19(a)に示すように、図柄モードにおいて、第1特図の「第4図柄群」では、開放延長機能が第1及び第2特図の図柄変動回数が100回転に達するまで付与される構成である。
また図19(b)に示すように、「第2図柄群」及び「第3図柄群」において、切換フラグを更新するための切換期間は第1及び第2特図の当否判定に伴う図柄変動回数が100回転に達するまでの期間に設定されるが、「第4図柄群」では切換期間が50回転に設定される。
図20(a)に示すように、切換フラグと状態フラグに基づいて設定される選択バッファ、例えば、切換フラグ及び状態フラグがいずれも「0」の場合には選択バッファは「0000」とされ、切換フラグが「1」で状態フラグが「0」の場合には選択バッファは「0001」とされ、切換フラグが「0」で状態フラグが「1」乃至「3」の場合には選択バッファは「0100」とされ、更に切換フラグが「1」で状態フラグが「1」乃至「3」の場合には選択バッファは「0101」とされる。
図20(b)に示すように、前記選択バッファに基づいて設定される特図の変動パターン選択テーブルは、例えば、選択バッファが「0000」であれば、第1特図の変動パターン選択テーブルとして「変動パターン選択テーブルA」が設定され、第2特図の変動パターン選択テーブルとして「変動パターン選択テーブルa」が設定される。
選択バッファが「0001」であれば、第1特図の変動パターン選択テーブルとして「変動パターン選択テーブルB」が設定され、第2特図の変動パターン選択テーブルとして「変動パターン選択テーブルb」が設定される。
選択バッファが「0100」であれば、第1特図の変動パターン選択テーブルとして「変動パターン選択テーブルC」が設定され、第2特図の変動パターン選択テーブルとして「変動パターン選択テーブルc」が設定される。
更に選択バッファが「0101」であれば、第1特図の変動パターン選択テーブルとして「変動パターン選択テーブルD」が設定され、第2特図の変動パターン選択テーブルとして「変動パターン選択テーブルd」が設定される。
図20(c)は各変動パターン選択テーブルの平均変動時間を示し、「変動パターン選択テーブルD」の平均変動時間が40500msと最も長く設定され、「変動パターン選択テーブルd」の平均変動時間が1500msと最も短く設定されている。
図21に示すように、大当りの当否判定処理において図柄モードとして開放延長機能が100回転付与される「第4図柄群」に設定されると、大当り遊技終了後([1]時点)、状態フラグ及び切換フラグがともに「01」に設定される。これらに応じて選択バッファが「0101」であり、第1特図の変動パターン選択テーブルとして「変動パターン選択テーブルD」が、第2特図の変動パターン選択テーブルとして「変動パターン選択テーブルd」が設定される。
この場合、遊技状態が開放延長遊技状態のため、遊技者は「右打ち遊技」を行うこととなり、入球が容易な第2特図始動口24bに対応する第2特図の平均変動時間が他の変動パターン選択テーブルと比べて著しく短くなる。従って他の変動パターン選択テーブルに設定されているときよりも価値の高い第2特図の大当りを短時間で獲得するのに有利である。
遊技が進行して、第1特図及び第2特図の変動回数が50回転に達すると([2]時点)、切換フラグが「00」に更新され、これにより選択バッファが「0100」となり、第1特図の変動パターン選択テーブルが「変動パターン選択テーブルC」に、第2特図の変動パターン選択テーブルが「変動パターン選択テーブルc」に切換えられる。
この場合も価値の高い第2特図の大当りを短時間で獲得するのに有利である。
更に遊技が進行して、第1特図及び第2特図の変動回数が大当り遊技終了以降100回転に達すると([3]時点)、状態フラグが「00」に更新され、これにより選択バッファが「0000」となり、第1特図の変動パターン選択テーブルが「変動パターン選択テーブルA」に、第2特図の変動パターン選択テーブルが「変動パターン選択テーブルa」に切換えられ、第2特図の大当りの獲得に有利な期間が終了する。
本実施形態によれば、「第2図柄群」及び「第3図柄群」において、通常遊技でも価値の高い大当りを得やすい期間を作り出し、先の実施形態と同様の作用効果が得られるうえ、「第4図柄群」において特典遊技でも遊技の幅を広げることができ、遊技の興趣を向上することができる。
尚、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは勿論である。例えば、パチンコ機台内に所定数の遊技球が封入され、封入された遊技球を遊技盤の遊技領域に向けて発射するとともに、発射された遊技球を回収し、回収した遊技球を再度発射することで内部の所定数の遊技球を循環的に使用して遊技を行う封入式パチンコ機に適用してもよい。
1 パチンコ機(遊技機)
2 遊技盤
20 遊技領域
21 演出図柄表示装置
22 普図作動ゲート(普通図柄作動口)
23 第1特図始動口
24a 第2特図始動口
24b 第2特図始動口(普電役物入球口)
26 普通電動役物
30 エイトチャッカ(交互振分装置)
40 主制御装置(第1特図当否判定手段、第1特図大当り図柄決定手段、第2特図当否判定手段、第2特図大当り図柄決定手段、状態情報設定手段、切換情報設定手段、遊技状態制御手段、選択テーブル決定手段、切換情報更新手段、選択テーブル切換手段、カウント手段)

Claims (6)

  1. 遊技盤には、左打ち遊技により遊技領域の左領域を流下する遊技球が入球可能な位置に第1特別図柄始動口及び第2特別図柄始動口が設けられる一方、右打ち遊技により遊技領域の右領域を流下する遊技球が入球可能な位置に普通図柄作動口及び該普通図柄作動口への入球に起因して実行される普通図柄の抽選結果に応じて開放作動する普通電動役物が設けられ、
    前記第1特別図柄始動口への入球に起因して第1特別図柄の当否判定を行う第1特図当否判定手段と、
    前記当否判定の結果が大当りの時に第1特別図柄の大当り図柄を決定する第1特図大当り図柄決定手段と、
    前記第2特別図柄始動口又は前記普通電動役物内に設けられた普電役物入球口への入球に起因して第2特別図柄の当否判定を行う第2特図当否判定手段と、
    前記当否判定の結果が大当りの時に第2特別図柄の大当り図柄を決定する第2特図大当り図柄決定手段と、
    前記第1特別図柄に対応する第1特図演出図柄を変動せしめた後に確定表示せしめて前記第1特別図柄の当否判定の結果を報知するとともに、前記第2特別図柄に対応する第2特図演出図柄を変動せしめた後に確定表示せしめて前記第2特別図柄の当否判定の結果を報知するようになし、かつ両演出図柄を同時変動可能に設けられた演出図柄表示装置と、
    前記第1又は第2特別図柄の当否判定が大当りのときに大当り遊技に移行するようになし、かつ前記第1特別図柄の大当りよりも第2特別図柄の大当りの方が価値の高い大当り遊技を行なう大当り遊技制御手段と、
    前記第1又は第2特別図柄の当否判定が大当りのときに、少なくとも第1又は第2特別図柄の大当り図柄に基づいて大当り遊技後の遊技状態を示す状態情報を設定する状態情報設定手段と、
    前記大当りのときに、少なくとも前記大当り図柄に基づいて前記状態情報とは異なる切換情報を設定する切換情報設定手段と、
    前記状態情報に基づいて大当り遊技終了後の遊技状態を、前記普通電動役物の開放作動が延長されて入球に有利な開放延長状態とする遊技状態制御手段と、
    前記状態情報及び前記切換情報に基づき、前記大当り遊技終了後の前記第1特別図柄又は第2特別図柄が変動表示される変動時間(変動パターン)を選択する選択テーブルの決定を行う選択テーブル決定手段と、
    前記大当り図柄に基づいて所定条件が設定され、遊技が進行して前記所定条件が達成されると前記切換情報を更新せしめる切換情報更新手段と、
    更新された前記切換情報に基づいて前記選択テーブルを切換える選択テーブル切換手段と、を備え、
    遊技の進行状況に応じて前記切換情報を更新し、更新された切換情報に基づいて前記選択テーブルを切換え、前記状態情報に変化がなくても前記第1特別図柄又は第2特別図柄の変動パターンを変更せしめるように構成したことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機において、
    前記切換情報更新手段は、前記所定条件として前記第1及び第2特別図柄の当否判定に伴う変動回数が所定の回数に達することを条件とし、該条件の成立により前記切換情報を更新せしめるにようになし、
    前記切換情報更新手段には、前記変動回数をカウントするカウント手段を含み、前記大当り図柄に基づいて条件値を設定し、前記変動回数が前記条件値となると、前記切換情報を更新せしめることを特徴とする遊技機。
  3. 請求項1又は2のいずれかに記載の遊技機において、
    第1特別図柄始動口側へ遊技球を案内する第1の姿勢と、第2特別図柄始動口側へ遊技球を案内する第2の姿勢とに変更可能で、前記第1の姿勢で第1特別図柄始動口側へ遊技球を案内した後に前記第2の姿勢に変更する一方、前記第2の姿勢で第2特別図柄始動口側へ遊技球を案内した後に前記第1の姿勢に変更するようになし、第1又は第2特別図柄始動口へと入球可能な方向に遊技球を交互に振分ける交互振分装置を備えたことを特徴とする遊技機。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機において、
    前記選択テーブル切換手段は、更新された前記切換情報及び前記状態情報に応じて前記選択テーブルを切換えるようになしたことを特徴とする遊技機。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技機において、
    前記選択テーブル切換手段、前記第1特別図柄の変動パターン選択テーブルを、通常の遊技状態において通常選択されるテーブルよりも、平均変動時間が長いテーブルに切換えることを特徴とする遊技機。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の遊技機において、
    前記選択テーブル切換手段は、前記第2特別図柄の変動パターン選択テーブルを、通常の遊技状態において通常選択されるテーブルよりも、平均変動時間が短いテーブルに切換えることを特徴とする遊技機。
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