JP2011015517A - 配電線の保護システム - Google Patents

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Abstract

【課題】地絡事故発生時に、事故区間より下流側の健全区間における復旧時間が事故の発生位置によって変動することの無い配電線の保護システムを得る。
【解決手段】母線に遮断器を介して接続され、縦列配置された複数の区分開閉器を有する第1及び第2の配電線と、第1及び第2の配電線の連系点に設けられた連系開閉器とを有し、配電線の地絡事故発生時に遮断器又は区分開閉器を開放して事故区間を切り離し、健全区間に給電する配電線の保護システムにおいて、遮断器、区分開閉器及び連系開閉器毎に設けられた保護継電器は、地絡事故及びその地絡方向を検出し、自己の検出情報を地絡方向側に隣接する保護継電器へ送信し、その隣接する保護継電器における検出情報を受信すると事故区間に隣接する保護継電器であると判定して、事故区間に隣接する遮断器及び区分開閉器を開放するとともに連携開閉器を投入する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の区分開閉器により区切られた配電線の地絡事故の発生時、事故区間を切り離して健全区間の給電を継続する配電線の保護システムに関するものである。
電力設備の配電系統においては、地絡事故が発生すると遮断器及びその下流に縦列配置された常閉の複数の区分開閉器を一旦開放させ、事故区間より上流側の健全区間を順次復旧させた後に、下流に設けられ他の配電系統に連結した常開の連系開閉器を投入して事故区間より下流側の健全区間に給電している。
上記のような方法では、地絡事故発生時に遮断器及び区分開閉器を全て一旦開放させるため、健全区間を復旧させるまでに時間がかかる。そこで従来、遮断器及び区分開閉器を開放するまでのタイムアップ時間を配電線の下流側ほど短く設定した地絡保護装置を用い、事故区間直前の区分開閉器が事故を検出して開放すると、事故区間より下流側の区分開閉器がこれに連動して自然開放することで事故区間が切り離され、その後連系開閉器を投入することで事故区間より下流側の健全区間に給電する配電線の保護システムがある。(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−19054号
上記のような配電線の保護システムにおいては、各区分開閉器のタイムアップ時間は下流側ほど短く設定されているため、配電線の上流側で発生した事故検出が下流側で発生した事故検出よりも時間がかかり、事故の発生位置によって事故区間より下流側の健全区間における復旧時間が変動するという問題がある。
本発明は上記のような問題を解決するためになされたもので、事故区間より下流側の健全区間における復旧時間が事故の発生位置によって変動することがなく、信頼性の高い配電線の保護システムを得ることを目的とする。
本発明に係る配電線の保護システムは、母線に遮断器を介して接続され、縦列配置された複数の区分開閉器を有する第1及び第2の配電線と、第1及び第2の配電線の連系点に設けられた連系開閉器とを有し、配電線の地絡事故発生時に遮断器又は区分開閉器を開放して事故区間を切り離し、健全区間に給電する配電線の保護システムにおいて、遮断器、区分開閉器及び連系開閉器毎に配電線上の地絡事故及びその地絡方向を検出する検出手段を有する保護継電器を備え、この保護継電器は、自己の検出手段による情報を地絡方向側に隣接する保護継電器へ送信する送信手段と、隣接する保護継電器の検出手段による情報を受信する受信手段と、送信手段により情報を送信した側に隣接する保護継電器から受信手段により情報を受信すると事故区間に隣接する保護継電器であると判定する事故判定手段と、事故判定手段の判定結果に基づいて遮断器、区分開閉器及び連系開閉器を制御する制御手段とを有し、地絡事故発生時に事故区間に隣接する遮断器及び区分開閉器を開放すると共に、連系開閉器を投入するものである。
本発明によれば、遮断器、区分開閉器及び連系開閉器毎に設けられた保護継電器は地絡事故及びその地絡方向を検出し、自己の検出情報を地絡方向側に隣接する保護継電器へ送信し、その隣接する保護継電器における検出情報を受信すると事故区間に隣接する保護継電器であると判定して、事故区間に隣接する遮断器及び区分開閉器を開放すると共に連系開閉器を投入することにより、事故区間より下流側の健全区間における復旧時間が事故の発生位置によって変動することが無く、信頼性の高い配電線の保護システムを得ることができる。
本発明の実施の形態1に係る配電線の保護システムの構成を示す図である。 図1における保護継電器の機能ブロックを示す図である。 図2における保護継電器の回路構成の一例を示す図である。 図2における保護継電器の動作を示すフローチャートである。 図1における配自サーバで用いる周波数管理表の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る保護継電器の機能ブロックを示す図である。 図6における保護継電器の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る保護継電器の機能ブロックを示す図である。
実施の形態1.
本発明を実施するための実施の形態1における配電線の保護システム1を図1ないし図4を用いて説明する。図1において、配電線の保護システム1は、配電用変電所に設けられた変圧器2に遮断器3aを介して接続された母線5と、母線5に遮断器3bを介して接続された配電線4と、配電線4に縦列配置された常閉の複数の区分開閉器6a〜6dと、この配電線4及び他の配電線との連系点に設けられた常開の連系開閉器7が設けられている。この連系開閉器7で連結される他の配電線は同じ配電系統に属するものであっても良いし、他の配電系統に属するものであっても良い。
遮断器3b、区分開閉器6a〜6d及び連系開閉器7は地絡事故及びその地絡方向を検出する保護継電器8a〜8fをそれぞれ有し、各保護継電器はそれぞれ情報伝達用の通信線9を介して接続されている。また、配電用変電所には通信線9で使用する周波数を管理する配自サーバ11と、保護継電器8a〜8fとの間で通信線9を介して管理情報を送受信する通信親局10が設けられている。
保護継電器8a〜8fは、図2に示すように、地絡事故を検出する事故検出部81及び地絡事故の方向を検出する地絡方向検出部82からなる検出手段と、これらの検出情報を上流側(電源側)に隣接する保護継電器に送信する上流側の送信部83と、下流側(負荷側)に隣接する保護継電器に送信する下流側の送信部85と、上流側に隣接する保護継電器の情報を受信する上流側の受信部84と、下流側に隣接する保護継電器の情報を受信する下流側の受信部86を備えている。
また、上流側の送信部83より送信する検出情報と上流側の受信部84から受信する隣接する保護継電器の検出情報とに基づいて上流側の隣接区間における事故を判定する上流側の事故判定部87と、下流側の送信部85より送信する検出情報と下流側の受信部86から受信する隣接する保護継電器の検出情報とに基づいて下流側の隣接区間における事故を判定する下流側の事故判定部88を備え、上流側の事故判定部87及び下流側の事故判定部88の出力に基づいて遮断器、区分開閉器及び連系開閉器の開閉制御信号を出力する開閉制御部89が設けられている。
隣接する保護継電器どうしは、図3に示すように接続され、上流側の保護継電器における下流側の送信部85から送信された信号は下流側の保護継電器における上流側の受信部84で受信され、同様に下流側の保護継電器における上流側の送信部83から送信された信号は上流側の保護継電器における下流側の受信部86で受信される。
なお、ここでは保護継電器8a〜8fはCPUを用いたソフトウェアを想定して説明するが、ハードウェアで構成しても良い。
保護継電器8a〜8fは、図4に示すように、事故検出部81に入力された零相電流の大きさから地絡事故を検出すると、零相電流と零相電圧のなす角から、この保護継電器より下流側の事故であるか否かを地絡方向検出部82で検出する。検出した地絡方向がこの保護継電器より下流側を示していれば、下流側の送信部85より下流側に隣接する保護継電器へ事故検出及び地絡方向の情報を送信し、下流側の事故でなければ上流側の事故と判断して、上流側の送信部83より上流側に隣接する保護継電器へこれらの情報を送信する。このとき、検出した地絡方向と異なる側に隣接する保護継電器に対しては何も情報を送信しない。
また、保護継電器8a〜8fは上流側の受信部84より事故検出及び地絡方向の情報を受信すると上流側の事故判定部87にも伝達し、下流側の受信部86より事故検出及び地絡方向の情報を受信すると下流側の事故判定部88にも伝達する。
上流側の事故判定部87は上流側の送信部83及び上流側の受信部84の双方より情報を伝達されると、上流側に隣接する保護継電器との間を事故区間と判定して開閉制御部89へ信号を出力する。同様に、下流側の事故判定部88は下流側の送信部85及び下流側の受信部86の双方より情報を伝達されると、下流側に隣接する保護継電器との間を事故区間と判定して開閉制御部89へ信号を出力する。このとき、自己の地絡方向と受信した隣接する保護継電器の地絡方向が異なると事故区間に隣接すると判定することで、より正確な判定もできる。
開閉制御部89は上流側の事故判定部87又は下流側の事故判定部88の少なくとも一方から信号を受信すると、事故区間に隣接する保護継電器であるとして、この保護継電器8a〜8eを備えた常閉の遮断器3b又は区分開閉器6a〜6dを開放すると共に、常開の連系開閉器7に備えられた保護継電器8fへ投入信号を出力する。
連系開閉器7に備えられた保護継電器8fは、自己の開閉制御部89が上流側の事故判定部87及び下流側の事故判定部88のどちらからも信号を受信していなければ事故区間に隣接していないと判定し、他の保護継電器8a〜8eからの投入信号に従って連系開閉器7を投入する。これにより、事故発生から所定時間内に事故区間に隣接する各保護継電器を遮断器、区分開閉器を開放すると共に、連系開閉器を投入して事故区間より下流側の健全区間を復旧できる。
一方、連系開閉器7に備えられた保護継電器8fの開閉制御部89が上流側の事故判定部87又は下流側の事故判定部88の少なくとも一方から信号を受信していれば事故区間に隣接していると判定し、連系開閉器7の開放状態を維持する。この場合、連系開閉器7より下流側の健全区間は存在しないため給電する必要は無い。
ところで、保護継電器8a〜8fは、上流側の事故判定部87において、上流側の送信部83から検出情報を送信しても所定時間内に上流側の受信部84から受信しない場合、この保護継電器8a〜8fの上流側に隣接する区間における事故ではないと判定して自己の事故検出及び地絡方向の情報をリセットする。同様に、下流側の事故判定部88において、下流側の送信部85から検出情報を送信しても所定時間内に下流側の受信部86から受信しない場合、この保護継電器8a〜8fの下流側に隣接する区間における事故ではないと判定して自己の事故検出及び地絡方向の情報をリセットする。これにより、事故区間に隣接しない保護継電器は次の事故に備えて自己回復が可能となる。
次に、動作について説明する。
配自サーバ11は各保護継電器8a〜8fが送受信する信号が混信しないよう、例えば図5に示すような周波数管理テーブルを設けて使用する周波数を区間毎に管理する。ここで管理される情報は通信親局10及び各保護継電器8a〜8fの間で周波数F13、F14を用いて伝達される。また、配自サーバ11は連系開閉器7の投入時限を設定し、使用周波数と同様に通信親局10を介して連系開閉器7の保護継電器8fに通知する。このとき、連系開閉器7の投入時限は事故発生後、遮断器3bを開放するまでの時間(通常は1秒程度)よりも短く設定する。
例えば図1に示す区分開閉器6bと区分開閉器6cの間で地絡事故が発生すると、保護継電器8aは下流側に隣接する保護継電器8bに事故検出及び地絡方向の情報を送信するものの、保護継電器8bからは何も情報を受信しないため、自身の隣接区間における事故ではないと判定して開閉制御信号を出力せず、区分開閉器6aの投入状態を維持する。同様に、保護継電器8eは下流側に隣接する保護継電器8aから情報を受信せず、保護継電器8d、8fは上流側に隣接する保護継電器8c、8dから情報を受信しないため、常閉の遮断器3b及び区分開閉器6dも投入状態を維持し、常開の連系開閉器7は開放状態を維持する。
これに対し、保護継電器8bは下流側に隣接する保護継電器8cとの間で周波数F5、F6を用いて検出情報を送受信し、下流側の隣接区間における事故と判定して区分開閉器6bを開放すると共に、連系開閉器7に備えられた保護継電器8fへ周波数F12を用いて投入信号を出力する。同様に、保護継電器8cは上流側に隣接する保護継電器8bとの間で検出情報を送受信して上流側の隣接区間における事故と判定し、区分開閉器6cを開放すると共に連系開閉器7の保護継電器8fへ投入信号を出力する。連系開閉器7の保護継電器8fは、保護継電器8b、8cより投入信号を受信すると、自身は事故区間に隣接していないので開放状態を維持しているが、予め設定された投入時限だけ待って連系開閉器7を投入する。このように各保護継電器8a〜8fを動作させることにより、事故発生から事故区間より下流側の健全区間に給電するまでの総時間は0.4秒程度となり、瞬時停電よりも短い無停電状態で復旧できる。
なお、一般に、区分開閉器6a〜6dの開閉制御は遮断器3よりも先に行われるため、事故区間が区分開閉器6a〜6dの間であれば、遮断器3bの遮断時間より前に事故区間に隣接する区分開閉器を開放して事故区間を切り離し、連系開閉器7を投入することにより、事故区間より上流側の健全区間は無停電のまま給電される。
この実施の形態によれば、保護継電器8a〜8fは事故発生時に地絡事故とその地絡方向を検出し、自己の検出情報を地絡方向側に隣接する保護継電器へ送信し、その隣接する保護継電器における検出情報を受信すると事故区間に隣接する保護継電器であると判定して、事故区間に隣接する遮断器3b及び区分開閉器6a〜6dを開放すると共に連系開閉器7を投入することにより、事故区間より下流側の健全区間における復旧時間が事故の発生位置によって変動することが無く、信頼性の高い配電線の保護システムを得ることができる。
また、保護継電器8a〜8fは、地絡方向検出部82で検出した自己の地絡方向と受信した隣接する保護継電器の地絡方向とが異なる場合に事故区間に隣接する保護継電器であると判定することにより、より正確に判定できる。
また、保護継電器8a〜8fは、事故を検出してから所定時間内に地絡方向側に隣接する保護継電器から検出情報を受信せず、事故区間に隣接する保護継電器であると判定しない場合に自己の検出結果をリセットすることにより、次の事故に備えて自己回復が可能となる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、保護継電器8a〜8fは地絡方向に隣接する保護継電器との間で検出情報を送受信することにより事故判定を行っている。実施の形態2では、上流側及び下流側に隣接する保護継電器との間でそれぞれ検出情報を送受信し、自己の検出情報及び隣接する保護継電器から受信した情報とに基づき事故判定を行う。
保護継電器8a〜8fは、図6に示すように、事故を検出すると上流側と下流側に隣接する保護継電器に事故検出及び地絡方向の情報を送信する上流側の送信部83および下流側の送信部85と、事故検出部81及び地絡方向検出部82の情報と上流側の受信部84から受信した情報とに基づいて隣接区間における事故を判定する上流側の事故判定部87と、事故検出部81及び地絡方向検出部82の検出情報と下流側の受信部86から受信した情報とに基づいて下流側の隣接区間における事故を判定する下流側の事故判定部88が設けられている。その他の構成については実施の形態1と同じである。
図7に示すように、保護継電器8a〜8fは事故検出部81に入力された零相電流の大きさから地絡事故を検出すると、地絡方向検出部82によりこの保護継電器より下流側の事故であるか否かをみて、地絡方向が下流側であれば下流側の送信部85より隣接する保護継電器へ事故検出及び地絡方向の情報を送信し、下流側の事故でなければ上流側の送信部83より隣接する保護継電器へこれらの情報を送信する。このとき、事故検出部81及び地絡方向検出部82は検出した情報を上流側の事故判定部87及び下流側の事故判定部88にもそれぞれ伝達する。
上流側の受信部84及び下流側の受信部86は、隣接する保護継電器より事故検出及び地絡方向の情報を受信すると、上流側の事故判定部87又は下流側の事故判定部88へそれぞれ伝達する。上流側の事故判定部87は、自己の事故検出部81及び地絡方向検出部82による情報が上流側の地絡事故を示し、上流側の受信部84より伝達された情報が下流側の地絡事故を示していれば事故区間に隣接していると判定して開閉制御部89へ信号を出力し、自己の検出情報が上流側の地絡事故を示しているものの上流側の受信部84より伝達された情報も上流側の地絡事故を示している、もしくは上流側の受信部84より情報が伝達されない場合は隣接区間における事故ではないと判定して事故検出部81及び地絡方向検出部82の結果をリセットする。
同様に、下流側の事故判定部88は、自己の事故検出部81及び地絡方向検出部82による情報が下流側の地絡事故を示し、下流側の受信部86より伝達された情報が上流側の地絡事故を示していれば事故区間に隣接していると判定して開閉制御部89へ信号を出力し、自己の検出情報が下流側の地絡事故を示しているものの下流側の受信部86より伝達された情報も下流側の地絡事故を示している、もしくは下流側の受信部86より情報が伝達されない場合は隣接区間における事故ではないと判定して事故検出部81及び地絡方向検出部82の結果をリセットする。
開閉制御部89は上流側の事故判定部87又は下流側の事故判定部88の少なくとも一方から信号を受信すると、事故区間に隣接する保護継電器であるとして、この保護継電器8a〜8eを備えた常閉の遮断器3b又は区分開閉器6a〜6dを開放すると共に、常開の連系開閉器7に備えられた保護継電器8fへ投入信号を出力する。
連系開閉器7に備えられた保護継電器8fは、自己の開閉制御部89が上流側の事故判定部87及び下流側の事故判定部88のどちらからも信号を受信していなければ事故区間に隣接していないと判定し、他の保護継電器8a〜8eからの投入信号に従って連系開閉器7を投入する。これにより、事故発生から所定時間内に事故区間に隣接する各保護継電器を遮断器、区分開閉器を開放すると共に、連系開閉器を投入して事故区間より下流側の健全区間を復旧できる。
一方、連系開閉器7に備えられた保護継電器8fの開閉制御部89が上流側の事故判定部87又は下流側の事故判定部88の少なくとも一方から信号を受信していれば事故区間に隣接していると判定し、連系開閉器7の開放状態を維持する。
また、保護継電器8a〜8fは、上流側の事故判定部87において上流側の隣接区間における事故ではないと判定する、あるいは下流側の事故判定部88において下流側の隣接区間における事故ではないと判定すると、自己の事故検出及び地絡方向の情報をリセットする。これにより、事故区間に隣接しない保護継電器は次の事故に備えて自己回復が可能となる。
次に、動作について説明する。
配自サーバ11及び各保護継電器8a〜8fの通信は、実施の形態1と同様に周波数管理テーブルを設けて区間毎に管理される。
例えば図1の区分開閉器6bと区分開閉器6cの間で地絡事故が発生すると、保護継電器8a〜8fは上流側及び下流側に隣接する保護継電器へ事故検出及び地絡方向の情報を送信する。しかし、保護継電器8e、8aは自己の地絡方向が下流側であるのに対し、受信した地絡方向も下流側を示すため、自身の隣接区間における事故ではないと判定して開閉制御信号を出力せず、常閉の遮断器3b及び区分開閉器6aの投入状態を維持する。同様に、保護継電器8d、8fは自己の地絡方向が上流側であるのに対し、受信した地絡方向も上流側を示すため、自身の隣接区間における事故ではないと判定して開閉制御信号を出力せず、区分開閉器6dの投入状態を維持すると共に、常開の連系開閉器7の開放状態を維持する。
これに対し、保護継電器8bは下流側に隣接する保護継電器8cとの間で周波数F5、F6を用いて検出情報を送受信し、自己の地絡方向と受信した地絡方向とが異なるので下流側の隣接区間における事故と判定して区分開閉器6bを開放すると共に、連系開閉器7に備えられた保護継電器8fへ周波数F12を用いて投入信号を出力する。同様に、保護継電器8cは上流側に隣接する保護継電器8bとの間で検出情報を送受信して上流側の隣接区間における事故と判定し、区分開閉器6cを開放すると共に連系開閉器7の保護継電器8fへ投入信号を出力する。連系開閉器7の保護継電器8fは、保護継電器8b、8cより投入信号を受信すると、自身は事故区間に隣接していないので開放状態を維持しているが、予め設定された投入時限だけ待って連系開閉器7を投入する。このように各保護継電器8a〜8fを動作させることにより、事故発生から事故区間より下流側の健全区間に給電するまでの総時間は0.4秒程度となり、瞬時停電よりも短い無停電状態で復旧できる。
この実施の形態によれば、保護継電器8a〜8fは事故発生時に地絡事故とその地絡方向を検出し、自己の検出情報を隣接する保護継電器へ送信し、隣接する保護継電器の検出情報を受信し、自己の検出した地絡方向と受信した隣接する保護継電器の地絡方向とが異なると事故区間に隣接する保護継電器であると判定し、事故区間に隣接する遮断器3b及び区分開閉器6a〜6dを開放すると共に連系開閉器7を投入することにより、事故区間より下流側の健全区間における復旧時間が事故の発生位置によって変動することが無く、信頼性の高い配電線の保護システムを得ることができる。
また、保護継電器8a〜8fは、自己の検出した地絡方向と受信した隣接する保護継電器の地絡方向とが同じ、あるいは隣接する保護継電器から検出情報を受信しない場合、事故区間に隣接する保護継電器であると判定せずに自己の検出結果をリセットすることにより、次の事故に備えて自己回復が可能となる。
実施の形態3.
上記実施の形態1及び実施の形態2では、保護継電器8a〜8fは地絡事故が発生すると自身より下流側の事故であるか否かを検出して事故判定を行っている。実施の形態3では、上流側の地絡事故を検出する上流側地絡方向検出部82aと下流側の地絡事故を検出する下流側地絡方向検出部82bを設け、地絡方向検出までの時間を短縮する。
保護継電器8a〜8fは、図8に示すように、地絡方向検出部82の代わりに上流側の地絡事故を検出する上流側地絡方向検出部82aと下流側の地絡事故を検出する下流側地絡方向検出部82bが設けられている。この上流側地絡方向検出部82a及び下流側地絡方向検出部82bは機能としては別のものであるが、同一の零相変流器及び零相変圧器を用いて零相電流と零相電圧のなす角から上流側と下流側のいずれの地絡事故であるか検出することもできる。
なお、実施の形態1の保護継電器8a〜8fにおいても、このように地絡方向検出部82の代わりに上流側地絡方向検出部82aと下流側地絡方向検出部82bを設けることは可能である。
保護継電器8a〜8fは、事故検出部81に入力された零相電流の大きさから地絡事故を検出すると、上流側の事故であれば上流側地絡方向検出部82aにより検出した情報を上流側の送信部83を介して隣接する保護継電器へ事故検出の情報と共に送信する。同様に、下流側の事故であれば下流側地絡方向検出部82bにより検出した情報を下流側の送信部85を介して隣接する保護継電器へ事故検出の情報と共に送信する。このとき事故検出部81は上流側の事故判定部87及び下流側の事故判定部88へ伝達を伝達し、上流側の地絡方向検出部82aは上流側の事故判定部87へ、下流側の地絡方向検出部82bは下流側の事故判定部88へそれぞれ情報を伝達する。以降の動作については実施の形態2と同じため、説明を省略する。
この実施の形態によれば、保護継電器8a〜8fは事故発生時に地絡事故とその地絡方向を検出し、自己の検出情報を隣接する保護継電器へ送信し、隣接する保護継電器の検出情報を受信し、自己の検出した地絡方向と受信した隣接する保護継電器の地絡方向とが異なると事故区間に隣接する保護継電器であると判定し、事故区間に隣接する遮断器3b及び区分開閉器6a〜6dを開放すると共に、連系開閉器7を投入することにより、事故区間より下流側の健全区間における復旧時間が事故の発生位置によって変動することが無く、信頼性の高い配電線の保護システムを得ることができる。
また、保護継電器8a〜8fは上流側地絡方向検出部82a及び下流側地絡方向検出部82bを備えたことにより、上流側と下流側いずれの方向の地絡事故もほぼ同時に検出でき、事故区間を特定する時間を短縮できる。
また、保護継電器8a〜8fは、自己の検出した地絡方向と受信した隣接する保護継電器の地絡方向とが同じ、あるいは隣接する保護継電器から検出情報を受信しない場合、事故区間に隣接する保護継電器であると判定せずに自己の検出結果をリセットすることにより、次の事故に備えて自己回復が可能となる。
1 配電線の保護システム
2 変圧器
3a、3b 遮断器
4 配電線
5 母線
6a、6b、6c、6d 区分開閉器
7 連系開閉器
8a、8b、8c、8d、8e、8f 保護継電器
9 通信線
10 通信親局
11 配自サーバ
81 事故検出部
82 地絡方向検出部
82a 上流側地絡方向検出部
82b 下流側地絡方向検出部
83 上流側の送信部
84 上流側の受信部
85 下流側の送信部
86 下流側の受信部
87 上流側の事故判定部
88 下流側の事故判定部
89 開閉制御部

Claims (5)

  1. 母線に遮断器を介して接続され、縦列配置された複数の区分開閉器を有する第1及び第2の配電線と、前記第1及び第2の配電線の連系点に設けられた連系開閉器とを有し、前記配電線の地絡事故発生時に前記遮断器又は前記区分開閉器を開放して事故区間を切り離し、健全区間に給電する配電線の保護システムにおいて、
    前記遮断器、前記区分開閉器及び前記連系開閉器毎に設けられ、前記配電線上の地絡事故及びその地絡方向を検出する検出手段を有する保護継電器を備え、前記保護継電器は、自己の検出手段による情報を地絡方向側に隣接する保護継電器へ送信する送信手段と、前記隣接する保護継電器の検出手段による情報を受信する受信手段と、前記送信手段により情報を送信した側に隣接する保護継電器から前記受信手段により情報を受信すると事故区間に隣接する保護継電器であると判定する事故判定手段と、前記事故判定手段の判定結果に基づいて前記遮断器、前記区分開閉器及び前記連系開閉器を制御する制御手段とを有し、前記地絡事故発生時に事故区間に隣接する前記遮断器及び前記区分開閉器を開放すると共に、前記連系開閉器を投入することを特徴とする配電線の保護システム。
  2. 前記事故判定手段は、前記検出手段により検出した自己の地絡方向と前記受信手段により受信した隣接する保護継電器の地絡方向とが異なる場合に事故区間に隣接する保護継電器であると判定することを特徴とする請求項1に記載の配電線の保護システム。
  3. 母線に遮断器を介して接続され、縦列配置された複数の区分開閉器を有する第1及び第2の配電線と、前記第1及び第2の配電線の連系点に設けられた連系開閉器とを有し、前記配電線の地絡事故発生時に前記遮断器又は前記区分開閉器を開放して事故区間を切り離し、健全区間に給電する配電線の保護システムにおいて、
    前記遮断器、前記区分開閉器及び前記連系開閉器毎に設けられ、前記配電線上の地絡事故及びその地絡方向を検出する検出手段を有する保護継電器を備え、前記保護継電器は、自己の検出手段による情報を隣接する保護継電器へ送信する送信手段と、前記隣接する保護継電器の検出手段による情報を受信する受信手段と、前記検出手段による自己の保護継電器の地絡方向と前記受信手段により受信した隣接する保護継電器の地絡方向とが異なると事故区間に隣接する保護継電器であると判定する事故判定手段と、前記事故判定手段の判定結果に基づいて前記遮断器、前記区分開閉器及び前記連系開閉器を制御する制御手段とを有し、前記地絡事故発生時に事故区間に隣接する前記遮断器及び前記区分開閉器を開放すると共に、前記連系開閉器を投入することを特徴とする配電線の保護システム。
  4. 前記検出手段は、上流側の地絡事故を検出する上流側地絡方向検出手段と下流側の地絡事故を検出する下流側地絡方向検出手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の配電線の保護システム。
  5. 前記事故判定手段は、前記検出手段により事故を検出してから所定時間内に事故区間に隣接する保護継電器であると判定しない場合に前記検出手段における検出結果をリセットすることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の配電線の保護システム。
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