JP2011015027A - Icタグ - Google Patents

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Abstract

【課題】アンテナの配置を調節することなく、アンテナの指向性を広くして、全ての方向からの通信を可能にするICタグを提供する。
【解決手段】本発明のICタグ10は、棒状部材32Aに当着される筐体11と、インレット21と、棒状部材32Aに、筐体11を当接、固定する固定手段と、を備え、筐体11は、棒状部材32Aに当接、固定され、アンテナ24の放射素子25の先端部25aの少なくとも一部が配置されるアンテナ搭載部12およびICチップ23が配置されるICチップ搭載部13を有し、棒状部材32Aに、アンテナ搭載部12が当接、固定された場合、棒状部材32Aに対して、放射素子25の先端部25aの少なくとも一部が対向して交差するように、アンテナ搭載部12の一方の面に沿って、放射素子25の先端部25aが配置され、ICチップ搭載部13のうちICチップ23が配置される領域が非導電性部材からなることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、RFID(Radio Frequency IDentification)用途の情報記録メディアのように、電波を媒体として外部から情報を受信し、また、外部に情報を送信できるようにしたICタグに関するものである。
ICタグは、基材と、その一方の面に設けられ互いに接続されたアンテナおよびICチップとから構成されるインレットを備えており、情報書込/読出装置からの電波を受信すると共振作用によりアンテナに起電力が発生し、この起電力によりICタグ内のICチップが起動し、このICチップ内の情報を信号化し、この信号がICタグのアンテナから発信される。
このようなICタグは、大量かつ多種類の物品が取り扱われる店舗や倉庫、あるいは、物流の現場において、物品の運搬に用いられるカゴ車などに取り付けられ、店舗や倉庫における物品の管理、物流における物品の管理などにおいて、各物品に関する情報をICチップに記録することによって作業効率の向上や正確な物品の管理を行うことを目的として、利用されつつある。
しかし、一般的なICタグのアンテナは指向性が狭く(指向性が強く)、その向き(配置)によっては、情報書込/読出装置からの電波を受信することができない。そのため、ICタグが取り付けられたカゴ車あるいは情報書込/読出装置の向きを変えて、通信可能な状態にする必要が生じる場合があり、作業効率の向上や正確な物品の管理を行うことが難しくなることがあった。
そこで、物品の管理を目的としたICタグには、アンテナの指向性を広く(指向性を弱く)して、全ての方向からの通信を可能とすることが望まれている。
アンテナの指向性を広くしたICタグとしては、例えば、アンテナと通信モジュールとから構成される個別タグを複数個用い、基材の一面において、これらの個別タグをそれぞれ異なる向きに配置することにより、全ての方向に通信可能としたマルチタグが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−094474号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているマルチタグは、複数の個別タグが必要である上に、その個別タグを設けるスペースが必要であるため、製造コストが嵩む上に、マルチタグの指向性を広くするために、それぞれの個別タグのアンテナの配置を調節するのが難しいという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、アンテナの配置を調節することなく、アンテナの指向性を広くして、全ての方向からの通信を可能にするICタグを提供することを目的とする。
本発明のICタグは、少なくとも1つの金属製の棒状部材を備えた物体に取り付けられ、前記金属製の棒状部材に当着される筐体と、該筐体に設けられたインレットと、前記金属製の棒状部材に、前記筐体を当接、固定する固定手段と、を備えたICタグであって、前記筐体は、前記金属製の棒状部材に当接、固定され、前記インレットを構成するアンテナの先端部の少なくとも一部が配置されるアンテナ搭載部、および、該アンテナ搭載部に連設し、前記インレットを構成するICチップおよびその近傍が配置されるICチップ搭載部を有し、前記金属製の棒状部材に、前記アンテナ搭載部が当接、固定された場合、前記金属製の棒状部材に対して、前記アンテナの先端部の少なくとも一部が対向して交差するように、前記アンテナ搭載部における前記棒状部材と対向する面に沿って、前記アンテナの先端部が配置され、前記ICチップ搭載部のうち少なくとも前記ICチップおよびその近傍が配置される領域が非導電性部材からなることを特徴とする。
本発明のICタグによれば、金属製の棒状部材に、筐体のアンテナ搭載部が当接、固定された場合、金属製の棒状部材に対して、インレットを構成するアンテナの先端部の少なくとも一部が対向して交差するように、アンテナ搭載部の棒状部材と対向する面に沿ってアンテナの先端部が配置されているので、アンテナの先端部と棒状部材の間には、電磁誘導または静電誘導により電流が流れるようになり、棒状部材は、アンテナの延長部として機能するから、アンテナの配置を調節することなく、この延長部を介して、アンテナの指向性を広くすることができる。したがって、全ての方向、すなわち、ICタグに対して360°の全方向から、情報読取/書込装置によるインレットを構成するICチップに対する情報の読取りまたは書込みを行うことができるようになる。ゆえに、このICタグを取り付けた物体(物品)を正確に管理することができるとともに、その作業効率を向上することができる。
本発明のICタグの第一の実施形態を示す概略斜視図である。 本発明のICタグの第一の実施形態の使用方法として、ICタグをカゴ車に取り付けた状態を示す概略斜視図である。 本発明のICタグの第一の実施形態の使用方法として、ICタグをカゴ車のフレームに取り付ける状態を示す概略斜視図である。 本発明のICタグの第一の実施形態の使用方法として、ICタグをカゴ車のフレームに取り付けた状態を示す概略斜視図である。 本発明のICタグの第二の実施形態の使用方法として、ICタグをカゴ車のフレームに取り付ける状態を示す概略斜視図である。 本発明のICタグの第二の実施形態の使用方法として、ICタグをカゴ車のフレームに取り付けた状態を示す概略斜視図である。 本発明のICタグの第三の実施形態の使用方法として、ICタグをカゴ車のフレームに取り付けた状態を示す概略斜視図である。 本発明のICタグの第四の実施形態を示す概略斜視図である。 本発明のICタグの第五の実施形態を示す概略斜視図である。 本発明のICタグの第五の実施形態を示す概略斜視図である。
本発明のICタグの実施の形態について説明する。
なお、この形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
(1)第一の実施形態
図1は、本発明のICタグの第一の実施形態を示す概略斜視図である。
この実施形態のICタグ10は、筐体11と、筐体11の一方の面11aに、接着材または粘着材を介して設けられたインレット21とから概略構成されている。
このICタグ10は、例えば、図2に示すようなカゴ車30に取り付けられて用いられる。この実施形態では、ICタグ10がカゴ車30に取り付けられた場合について説明する。
インレット21は、平面視長方形状をなすフィルム状またはシート状の基材22と、ICチップ23と、アンテナ24とから概略構成されている。また、ICチップ23およびアンテナ24は、基材22の一方の面22aに設けられ、互いに電気的に接続されている。また、アンテナ24は、互いに対向し、その対向する側にそれぞれ給電点(ICチップ23と接続する部分)を有する一対の放射素子25,25と、放射素子25,25の給電点近傍を短絡する短絡部26とから構成されるダイポールアンテナである。
ICタグ10が取り付けられるカゴ車30は、支持部材31と、支持部材31の外縁に沿って立設されたフレーム組立体33と、支持部材31の底面に設けられ、支持部材31およびフレーム組立体33を可動に支持する車輪34とから概略構成されている。また、フレーム組立体33は、支持部材31に対して垂直に設けられ、所定の間隔を隔てて並列に設けられた複数の四角柱状のフレーム(以下、「棒状部材」という。)32から構成されている。そして、棒状部材32の少なくとも1本が金属製である。この実施形態では、複数の棒状部材32のうち、棒状部材32Aが金属製である場合を例示する。
また、図3および4に示すように、隣り合う2つの棒状部材32A,32Bにはそれぞれ、その厚み方向に貫通するとともに、その長手方向において所定の間隔を隔てて、ボルト41を挿通するための2つの貫通穴35,35が設けられている。
ICタグ10では、図4に示すように、カゴ車30に取り付けた場合、筐体11が、フレーム組立体33の隣り合う2つの棒状部材32A,32Bに対して、これら2つの棒状部材32A,32Bの間を架け渡して配置されるように設けられ、また、インレット21が、筐体11における棒状部材32A,32Bと対向する面(一方の面11a)に設けられている。
筐体11は、互いに離隔して設けられ、かつ、2つの棒状部材32A,32Bのそれぞれに当接、固定されるとともに、インレット21を構成するアンテナ24の放射素子25,25の先端部(放射素子25,25のICチップ23と接続されている側の端部とは反対側の端部)25a,25aの一部が配置される四角柱状の一対のアンテナ搭載部12A,12B、および、この一対のアンテナ搭載部12A,12Bの間に、アンテナ搭載部12A,12Bに直交するように介在して、これらのアンテナ搭載部12A,12Bを連結するとともに、インレット21を構成するICチップ23およびその近傍が配置される平板状のICチップ搭載部13を有している。すなわち、筐体11は、ICチップ搭載部13を介して一対のアンテナ搭載部12A,12Bが連結されてなるH型の形状をなしている。
アンテナ搭載部12A,12Bの棒状部材32A,32Bと対向する面(以下、「一方の面」という。)12aの形状は、棒状部材32A,32Bの外面(表面)に沿った形状、すなわち、平面状をなしている。
これにより、棒状部材32A,32Bのそれぞれに、アンテナ搭載部12A,12Bが当接され、固定された場合、棒状部材32A,32Bの外面(表面)に対するアンテナ搭載部12A,12Bの一方の面12aの密着性が高くなり、棒状部材32A,32Bに対して、ICタグ10が強固に固定される。
そして、棒状部材32A,32Bのそれぞれに、アンテナ搭載部12A,12Bが当接され、固定された場合、棒状部材32A,32Bに対して、インレット21を構成するアンテナ24の放射素子25,25の先端部25a,25aの一部が対向して交差するように、アンテナ搭載部12A,12Bの一方の面12a,12aに沿って、放射素子25,25の先端部25a,25aが配置されている。
この実施形態では、棒状部材32Aが金属製であるから、この金属製の棒状部材32Aに対して、放射素子25の先端部25aの一部が対向して交差するように、アンテナ搭載部12Aの一方の面12aに沿って放射素子25の先端部25aが配置されている。
棒状部材32A,32Bに対して、放射素子25,25の先端部25a,25aの一部が交差する角度は、90°であることが好ましく、実用的には45°〜90°である。
これにより、アンテナ24の放射素子25と金属製の棒状部材32Aの間には、電磁誘導または静電誘導により電流が流れるようになり、棒状部材32Aは、アンテナ24の一部、すなわち、アンテナ24を延長した延長部として機能する。したがって、アンテナ24のみでは、インレット21の長手方向からは通信できなかったが、アンテナ24の延長部をなす棒状部材32Aを介して、インレット21の長手方向からも通信可能となる。すなわち、金属製の棒状部材32Aを介して、アンテナ24の指向性を広く(指向性を弱く)することができる。
また、アンテナ搭載部12A,12Bにはそれぞれ、その長手方向の両端部において、ICチップ搭載部13を挟んで対象の位置に、ネジ穴14,14が設けられている。また、このネジ穴14,14は、棒状部材32A,32Bにアンテナ搭載部12A,12Bを当接した場合、棒状部材32A,32Bの貫通穴35,35と重なる位置に設けられている。
これにより、棒状部材32A,32Bの貫通穴35にボルト41を挿通し、この貫通穴35に挿通したボルト41の先端部を、ネジ穴14に締結することにより、ICタグ10が棒状部材32A,32Bに強固に固定される。
このICタグ10では、アンテナ搭載部12A,12Bに設けられたネジ穴14、および、ボルト41が、棒状部材32A,32Bに、筐体11を当接、固定する固定手段であり、ボルト41は、ICタグ10の構成要素の1つである。
棒状部材32A,32Bのそれぞれに、アンテナ搭載部12A,12Bが当接、固定された場合、筐体11の一方の面11aまたは他方の面(一方の面11aとは反対側の面)から見て、棒状部材32A,32Bが、筐体11から突出していることが好ましい。なお、この棒状部材32A,32Bが、筐体11から突出しているとは、棒状部材32A,32Bに対して、放射素子25,25の先端部25a,25aの一部を交差させた場合に、棒状部材32A,32Bの長さが、筐体11の幅よりも大きいことをいう。このようにすれば、金属製の棒状部材32Aを介して、インレット21の長手方向からも電波の送受信をより効率的に行うことができる。すなわち、金属製の棒状部材32Aを介して、アンテナ24の指向性をより広く(指向性をより弱く)することができる。
棒状部材32A,32Bの筐体11に対する突出する方向は、筐体11の幅方向の両端側であることが好ましい。このようにすれば、棒状部材32A,32Bの筐体11に対する突出する方向が、筐体11の幅方向の一端側のみである場合よりも、金属製の棒状部材32Aを介して、アンテナ24の指向性を広く(指向性を弱く)することができる。
棒状部材32A,32Bの筐体11に対する突出量は、特に限定されず、必要に応じて、適宜調整される。
また、インレット21を構成するICチップ23は、筐体11のICチップ搭載部13における棒状部材32A,32Bと対向する面(以下、「一方の面」という。)13aに配置されている。
また、筐体11は、非導電性部材、あるいは、非導電性部材と金属の複合材からなり、ICチップ搭載部13のうち少なくともICチップ23およびその近傍が配置される領域(以下、「領域α」という。)が非導電性部材で形成されていればよい。したがって、筐体11は、ICチップ搭載部13における領域α以外の領域が、非導電性部材、金属、あるいは、非導電性部材と金属の複合材のいずれかで形成されていてもよい。例えば、筐体11は、ICチップ搭載部13が非導電性部材からなり、アンテナ搭載部12が金属からなっていてもよい。
筐体11を構成する非導電性部材としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステル樹脂;ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン樹脂;ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリ4フッ化エチレンなどのポリフッ化エチレン系樹脂;ナイロン6、ナイロン6,6などのポリアミド樹脂;ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ビニロンなどのビニル重合体;ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリル系樹脂;ポリスチレン;ポリカーボネート(PC);ポリアリレート;ポリイミド;ガラスエポキシ樹脂などのプラスチックからなる部材などが用いられる。
ところで、放射素子25と棒状部材32Aの間に、電磁誘導または静電誘導を生じさせるためには、両者が密着していても、密着していなくてもよく、両者が対向してさえいればよい。したがって、筐体11の一方の面11aには、インレット21を覆うように、被膜(図示略)が設けられていてもよい。なお、筐体11の一方の面11aとは、アンテナ搭載部12A,12Bの一方の面12a、および、ICチップ搭載部13の一方の面13aのことである。
この被膜は、インレット21の保護、アンテナ搭載部12A,12Bと棒状部材32A,32Bの密着性、棒状部材32A,32Bに対するアンテナ搭載部12A,12Bの保持力の向上などを目的として設けられるものである。
被覆の厚みは、その目的に応じて、適宜調整される。
この被膜を形成する材料としては、特に限定されないが、アンテナ搭載部12A,12Bと棒状部材32A,32Bの密着性、または、棒状部材32A,32Bに対するアンテナ搭載部12A,12Bの保持力の向上を目的とした場合、アクリルゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、イソプレンゴム、ウレタンゴム、エチレンプロピレンゴム、エピクロルヒドリンゴム、クロロプレンゴム、シリコーンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、フッ素ゴム、ブチルゴムなどから選択される合成ゴム(弾性ゴム)が好適に用いられる。
インレット21の基材22としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PET−G)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステル樹脂からなる基材;ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン樹脂からなる基材;ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリ4フッ化エチレンなどのポリフッ化エチレン系樹脂からなる基材;ナイロン6、ナイロン6,6などのポリアミド樹脂からなる基材;ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ビニロンなどのビニル重合体からなる基材;ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリル系樹脂からなる基材;ポリスチレンからなる基材;ポリカーボネート(PC)からなる基材;ポリアリレートからなる基材;ポリイミドからなる基材;上質紙、薄葉紙、グラシン紙、硫酸紙などの紙からなる基材などが用いられる。
インレット21のアンテナ24は、基材22の一方の面22aに、ポリマー型導電インクを用いて所定のパターンにスクリーン印刷、インクジェット印刷などの印刷法により形成されてなるものか、もしくは、導電性箔をエッチングしてなるもの、金属メッキしてなるものである。
ポリマー型導電インクとしては、例えば、銀粉末、金粉末、白金粉末、アルミニウム粉末、パラジウム粉末、ロジウム粉末、カーボン粉末(カーボンブラック、カーボンナノチューブなど)などの導電微粒子が樹脂組成物に配合されたものが挙げられる。
樹脂組成物として熱硬化型樹脂を用いれば、ポリマー型導電インクは、200℃以下、例えば100〜150℃程度でアンテナ24をなす塗膜を形成することができる熱硬化型となる。アンテナ24をなす塗膜の電気の流れる経路は、塗膜をなす導電微粒子が互いに接触することによる形成され、この塗膜の抵抗値は10-5Ω・cmオーダーである。
また、本発明におけるポリマー型導電インクとしては、熱硬化型の他にも、光硬化型、浸透乾燥型、溶剤揮発型といった公知のものが用いられる。
光硬化型のポリマー型導電インクは、光硬化性樹脂を樹脂組成物に含むものであり、硬化時間が短いので、製造効率を向上させることができる。光硬化型のポリマー型導電インクとしては、例えば、熱可塑性樹脂のみ、あるいは熱可塑性樹脂と架橋性樹脂(特にポリエステルとイソシアネートによる架橋系樹脂など)とのブレンド樹脂組成物に、導電微粒子が60質量%以上配合され、ポリエステル樹脂が10質量%以上配合されたもの、すなわち、溶剤揮発型かあるいは架橋/熱可塑併用型(ただし熱可塑型が50質量%以上である)のものや、熱可塑性樹脂のみ、あるいは熱可塑性樹脂と架橋性樹脂(特にポリエステルとイソシアネートによる架橋系樹脂など)とのブレンド樹脂組成物に、ポリエステル樹脂が10質量%以上配合されたもの、すなわち、架橋型かあるいは架橋/熱可塑併用型のものなどが好適に用いられる。
また、アンテナ24をなす導電性箔としては、銅箔、銀箔、金箔、白金箔、アルミニウム箔などが挙げられる。
さらに、アンテナ24をなす金属メッキとしては、銅メッキ、銀メッキ、金メッキ、白金メッキなどが挙げられる。
ICチップ23としては、特に限定されず、アンテナ24を介して非接触状態にて情報の書き込みおよび読み出しが可能なものであれば、非接触型ICタグや非接触型ICラベル、あるいは非接触型ICカードなどのRFIDメディアに適用可能なものであればいかなるものでも用いられる。
このICタグ10によれば、棒状部材32A,32Bのそれぞれに、アンテナ搭載部12A,12Bが当接、固定された場合、金属製の棒状部材32Aに対して、放射素子25の先端部25aの一部が対向して交差するように、アンテナ搭載部12Aの一方の面12aに沿って放射素子25の先端部25aが配置されているので、放射素子25と棒状部材32Aの間には、電磁誘導または静電誘導により電流が流れるようになり、棒状部材32Aは、アンテナ24の延長部として機能するから、アンテナ24の配置を調節することなく、この延長部(棒状部材32A)を介して、アンテナ24の指向性を広くすることができる。したがって、アンテナ24のみで、情報読取/書込装置とICタグ10の非接触通信を行った場合、インレット21の長手方向からは、情報読取/書込装置によるICチップ23に対する情報の読取りまたは書込みを行うことができなかったのが、全ての方向、すなわち、ICタグ10に対して360°の全方向から、情報読取/書込装置によるICチップ23に対する情報の読取りまたは書込みを行うことができるようになる。ゆえに、このICタグ10を取り付けた物体(物品)を正確に管理することができるとともに、その作業効率を向上することができる。
なお、この実施形態では、隣り合う2つの棒状部材32A,32Bのうち、棒状部材32Aのみが金属製であるカゴ車30にICタグ10を取り付ける場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、筐体の2つの嵌合部に嵌合される、隣り合う2つの棒状部材の両方が金属製であってもよい。このように、隣り合う2つの棒状部材が金属製である場合、これら2つの棒状部材のそれぞれに、筐体の嵌合部が外嵌された場合、2つの棒状部材に対して、アンテナの先端部の一部が対向して交差するので、アンテナと2つの棒状部材の間には、電磁誘導または静電誘導により電流が流れるようになり、2つの棒状部材がアンテナの一部として機能し、より指向性が広くなる。
また、この実施形態では、筐体11のアンテナ搭載部12A,12Bの一方の面12aの形状を、四角柱状の棒状部材32A,32Bの外面に沿った形状、すなわち、平面状としたICタグ10を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、ICタグ10が取り付けられる棒状部材が円柱状、三角柱状、五角柱状などであってもよく、筐体のアンテナ搭載部の一方の面の形状が、その棒状部材の外形に沿った形状であってもよい。
また、この実施形態では、並列に設けられた複数の棒状部材32のうち、隣り合う2つの棒状部材32A,32Bに対して、筐体11が、これら2つの棒状部材32A,32Bの間を架け渡して配置されるように設けられたICタグ10を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、ICタグが取り付けられる隣り合う2つの棒状部材は並列に設けられていなくてもよく、この2つの棒状部材は交差していてもよい。このように、隣接する2つの棒状部材が交差している場合も、筐体は、これら2つの棒状部材の間を架け渡して配置されるように設けられる。
また、この実施形態では、筐体11の棒状部材32と対向する面(一方の面11a)に、インレット21全体が設けられた場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、インレットのICチップや、その近傍のアンテナ(ICチップとアンテナを接続する導電体)が、筐体の棒状部材と対向する面以外の面に設けられていてもよい。
また、この実施形態では、筐体11のアンテナ搭載部12に、インレット21を構成するアンテナ24の放射素子25,25の先端部25a,25aの一部が配置された場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、筐体のアンテナ搭載部に、インレットを構成するアンテナの先端部の全部が配置されていてもよい。
また、この実施形態では、棒状部材32A,32Bに対して、インレット21を構成するアンテナ24の放射素子25,25の先端部25a,25aの一部が交差した場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、棒状部材に対して、インレットを構成するアンテナの先端部の全部が交差していてもよい。
次に、このICタグ10を用いたカゴ車30の管理方法を説明する。
まず、図2〜4に示すように、ICタグ10は、その筐体11がカゴ車30のフレーム組立体33を構成する複数の棒状部材32のうち、金属製の棒状部材32Aと、これと隣り合う棒状部材32Bとの間を架け渡しするように配置され、棒状部材32A,32Bのそれぞれに、アンテナ搭載部12A,12Bが当接、固定されている。
これにより、棒状部材32A,32Bに対して、アンテナ24の放射素子25,25の先端部25a,25aの一部が対向されて、交差し、カゴ車30の所定の位置にICタグ10が配置される。特に、金属製の棒状部材32Aに対して、放射素子25の先端部25aの一部が対向され、交差するように、カゴ車30の所定の位置にICタグ10が配置される。これにより、放射素子25と棒状部材32Aの間には、電磁誘導または静電誘導により電流が流れるようになり、棒状部材32Aが、アンテナ24の延長部として機能するようになる。
この状態で、棒状部材32Aが、アンテナ24の延長部として用いられ、この延長部を介して、情報読取/書込装置(図示略)によるICタグ10のICチップ23に対する情報の読取りまたは書込みが非接触にて行われ、カゴ車30が個別に管理される。
ICタグ10のICチップ23に書き込まれる情報としては、カゴ車30の識別番号、所属(保管場所)、管理者;カゴ車30によって運搬される物品の種類、製造者、製造場所、製造年月日、発注者、配送先(住所、電話電話番号など)、保管場所などが挙げられる。
このように、ICタグ10を用いたカゴ車30の管理方法によれば、金属製の棒状部材32Aが、アンテナ24の延長部として機能し、棒状部材32Aを介して、アンテナ24の指向性を広くすることができるので、アンテナ24のみで、情報読取/書込装置とICタグ10の非接触通信を行った場合には、インレット21の長手方向からは、情報読取/書込装置によるICチップ23に対する情報の読取りまたは書込みを行うことができなかったのが、全ての方向、すなわち、ICタグ10に対して360°の全方向から、情報読取/書込装置によるICチップ23に対する情報の読取りまたは書込みを行うことができるようになる。したがって、このICタグ10を取り付けたカゴ車30を正確に管理することができるとともに、その作業効率を向上することができる。特に、このカゴ車30の管理方法によれば、外観がほぼ等しく、一見しただけでは見分けのつき難いカゴ車を多数重ね置きした場合にも、それぞれのカゴ車を確実に識別して、個別に管理することができる。
(2)第二の実施形態
図5および6は、本発明のICタグの第二の実施形態を示す概略斜視図である。
図5および6において、図1、3および4に示した第一の実施形態の構成要素と同じ構成要素には同一符号を付して、その説明を省略する。
この実施形態のICタグ50は、形状の等しい2つの平板状の第一の本体51Aおよび第二の本体51Bから構成される筐体51と、第一の本体51Aの一方の面51aに、接着材または粘着材を介して設けられたインレット21とから概略構成されている。
このICタグ50は、例えば、図2に示すようなカゴ車30に取り付けられて用いられる。この実施形態でも、ICタグ50がカゴ車30に取り付けられた場合について説明する。
ICタグ50では、図6に示すように、カゴ車30に取り付けた場合、筐体51が、フレーム組立体33の隣り合う2つの棒状部材32A,32Bに対して、これら2つの棒状部材32A,32Bを架け渡して配置されるように設けられている。また、インレット21が、第一の本体51Aにおける棒状部材32A,32Bと対向する面(一方の面51a)に設けられている。
また、第一の本体51Aおよび第二の本体51Bには、そのほぼ中央部に、これらを厚み方向に貫通する貫通穴54が設けられている。この貫通穴54は、ボルト61を挿通して、このボルト61とナット62を締結することにより、ICタグ50を棒状部材32A,32Bに強固に固定するためのものである。
第一の本体51Aは、互いに離隔して設けられ、かつ、2つの棒状部材32A,32Bのそれぞれに当接、固定されるとともに、インレット21を構成するアンテナ24の放射素子25,25の先端部25a,25aの一部が配置される平板状の一対のアンテナ搭載部52A,52B、および、この一対のアンテナ搭載部52A,52Bの間に介在して、これらのアンテナ搭載部52A,52Bを連結するとともに、インレット21を構成するICチップ23およびその近傍が配置される平板状のICチップ搭載部53を有している。なお、この実施形態では、アンテナ搭載部52A,52Bと、ICチップ搭載部53とは連続した1つの平板から構成されている。
アンテナ搭載部52A,52Bの棒状部材32A,32Bと対向する面(以下、「一方の面」という。)52aの形状は、棒状部材32A,32Bの外面(表面)に沿った形状、すなわち、平面状をなしている。
これにより、棒状部材32A,32Bのそれぞれに、アンテナ搭載部52A,52Bが当接され、固定された場合、棒状部材32A,32Bの外面(表面)に対するアンテナ搭載部52A,52Bの一方の面52aの密着性が高くなり、棒状部材32A,32Bに対して、ICタグ50が強固に固定される。
すなわち、第一の本体51Aと第二の本体51Bにより、その一方の面51aを対向させて、棒状部材32A,32Bを挟み込み、貫通穴54に挿通したボルト61とナット62を締結することにより、棒状部材32A,32Bのそれぞれに、アンテナ搭載部52A,52Bが当接され、固定される。
このICタグ50では、第一の本体51Aと第二の本体51Bに設けられた貫通穴54、ボルト61およびナット62が、棒状部材32A,32Bに、筐体51を当接、固定する固定手段であり、ボルト61およびナット62は、ICタグ50の構成要素の1つである。
そして、棒状部材32A,32Bのそれぞれに、アンテナ搭載部52A,52Bが当接され、固定された場合、棒状部材32A,32Bに対して、インレット21を構成するアンテナ24の放射素子25,25の先端部25a,25aの一部が対向して交差するように、アンテナ搭載部52A,52Bの一方の面52a,52aに沿って、放射素子25,25の先端部25a,25aが配置されている。
この実施形態では、棒状部材32Aが金属製であるから、この金属製の棒状部材32Aに対して、放射素子25の先端部25aの一部が対向して交差するように、アンテナ搭載部52Aの内面52aに沿って放射素子25の先端部25aが配置されている。
これにより、アンテナ24の放射素子25と金属製の棒状部材32Aの間には、電磁誘導または静電誘導により電流が流れるようになり、棒状部材32Aは、アンテナ24の一部、すなわち、アンテナ24を延長した延長部として機能する。したがって、アンテナ24のみでは、インレット21の長手方向からは通信できなかったが、アンテナ24の延長部をなす棒状部材32Aを介して、インレット21の長手方向からも通信可能となる。すなわち、金属製の棒状部材32Aを介して、アンテナ24の指向性を広く(指向性を弱く)することができる。
棒状部材32A,32Bのそれぞれに、アンテナ搭載部52A,52Bが当接され、固定された場合、第一の本体51Aの一方の面51aまたは他方の面(一方の面51aとは反対側の面)から見て、棒状部材32A,32Bが、筐体51から突出していることが好ましい。このようにすれば、金属製の棒状部材32Aを介して、インレット21の長手方向からも電波の送受信をより効率的に行うことができる。すなわち、金属製の棒状部材32Aを介して、アンテナ24の指向性をより広く(指向性をより弱く)することができる。
棒状部材32A,32Bの筐体51に対する突出する方向は、筐体51の幅方向の両端側であることが好ましい。このようにすれば、棒状部材32A,32Bの筐体51に対する突出する方向が、筐体51の幅方向の一端側のみである場合よりも、金属製の棒状部材32Aを介して、アンテナ24の指向性を広く(指向性を弱く)することができる。
棒状部材32A,32Bの筐体51に対する突出量は、特に限定されず、必要に応じて、適宜調整される。
インレット21を構成するICチップ23は、筐体51のICチップ搭載部53における棒状部材32A,32Bと対向する面(以下、「一方の面」という。)53aに配置されている。
筐体51は、非導電性部材、あるいは、非導電性部材と金属の複合材からなり、ICチップ搭載部53のうち少なくともICチップ23およびその近傍が配置される領域(以下、「領域α」という。)が非導電性部材で形成されていればよい。したがって、筐体51は、ICチップ搭載部53における領域α以外の領域が、非導電性部材、金属、あるいは、非導電性部材と金属の複合材のいずれかで形成されていてもよい。例えば、筐体51は、ICチップ搭載部53が非導電性部材からなり、アンテナ搭載部52が金属からなっていてもよい。
筐体51を構成する非導電性部材としては、上述の第一の実施形態と同様のものが用いられる。
また、第一の本体51Aの一方の面51aには、インレット21を覆うように、被膜(図示略)が設けられていてもよい。なお、第一の本体51Aの一方の面51aとは、アンテナ搭載部52A,52Bの一方の面52a、および、ICチップ搭載部53の一方の面53aのことである。また、第二の本体51Bの棒状部材32A,32Bと対向する面には、上記のインレット21を覆うものと同様の被膜が設けられていてもよい。
この被膜は、インレット21の保護、アンテナ搭載部52A,52Bと棒状部材32A,32Bの密着性、棒状部材32A,32Bに対するアンテナ搭載部52A,52Bの保持力の向上などを目的として設けられるものである。
被覆の厚みは、その目的に応じて、適宜調整される。
この被膜を形成する材料としては、上述の第一の実施形態と同様のものが用いられる。
このICタグ50によれば、棒状部材32A,32Bのそれぞれに、アンテナ搭載部52A,52Bが当接され、固定された場合、金属製の棒状部材32Aに対して、放射素子25の先端部25aの一部が対向して交差するように、アンテナ搭載部52Aの一方の面52aに沿って放射素子25の先端部25aが配置されているので、放射素子25と棒状部材32Aの間には、電磁誘導または静電誘導により電流が流れるようになり、棒状部材32Aは、アンテナ24の延長部として機能するから、アンテナ24の配置を調節することなく、この延長部(棒状部材32A)を介して、アンテナ24の指向性を広くすることができる。したがって、アンテナ24のみで、情報読取/書込装置とICタグ50の非接触通信を行った場合、インレット21の長手方向からは、情報読取/書込装置によるICチップ23に対する情報の読取りまたは書込みを行うことができなかったのが、全ての方向、すなわち、ICタグ50に対して360°の全方向から、情報読取/書込装置によるICチップ23に対する情報の読取りまたは書込みを行うことができるようになる。ゆえに、このICタグ50を取り付けた物体(物品)を正確に管理することができるとともに、その作業効率を向上することができる。
また、このICタグ50では、形状の等しい第一の本体51Aと第二の本体51Bを合わせて用いるので、インレット21が露出することがなくなり、インレット21が損傷することを防止できる。
さらに、第一の本体51Aおよび第二の本体51Bに設けられた貫通穴54に、ボルト61を挿通して、このボルト61とナット62を締結することにより、ICタグ50を棒状部材32A,32Bに強固に固定することができる。したがって、カゴ車30の移動時に生じた振動により、カゴ車30からICタグ50が脱落するのを防止できる。
また、このICタグ50も、上述の第一の実施形態のICタグ10と同様にして、カゴ車30の個別管理に用いることができる。
なお、この実施形態では、第一の本体51Aと第二の本体51Bの形状が等しい場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、第一の本体と第二の本体で、棒状部材を挟み込むことができれば、第一の本体と第二の本体の形状は互いに異なっていてもよい。
(3)第三の実施形態
図7は、本発明のICタグの第三の実施形態を示す概略斜視図である。
図7において、図1、3および4に示した第一の実施形態の構成要素と同じ構成要素には同一符号を付して、その説明を省略する。
この実施形態のICタグ70は、形状の等しい2つの平板状の第一の本体71Aおよび第二の本体71Bから構成される筐体71と、第一の本体71Aの一方の面に、接着材または粘着材を介して設けられたインレット21とから概略構成されている。
このICタグ70は、例えば、図2に示すようなカゴ車30に取り付けられて用いられる。
このICタグ70が、上述の第三の実施形態のICタグ50と異なる点は、棒状部材32A,32Bに、筐体71を当接、固定する固定手段が、第一の本体71Aと第二の本体71Bにより棒状部材32A,32Bを挟み込んだ状態で、第一の本体71Aおよび第二の本体71Bの外面から、これらをクランプ固定する一対のクランプ81,82からなる点である。
第一の本体71Aと第二の本体71Bにより棒状部材32A,32Bを挟み込んだ状態で、筐体71の棒状部材32A,32Bの長手方向に沿う両端部において、クランプ81,82により、筐体71をクランプ固定することにより、棒状部材32A,32Bに、筐体71が当接、固定される。
このICタグ70によれば、上述の第二の実施形態のICタグ10と同様の効果を奏する。
また、このICタグ70も、上述の第一の実施形態のICタグ10と同様にして、カゴ車30の個別管理に用いることができる。
(4)第四の実施形態
図8は、本発明のICタグの第四の実施形態を示す概略斜視図である。
この実施形態のICタグ90は、筐体91と、筐体91の一方の面91aに、接着材または粘着材を介して設けられたインレット101とから概略構成されている。
このICタグ90は、例えば、図2に示すようなカゴ車30に取り付けられて用いられる。この実施形態では、ICタグ10がカゴ車30に取り付けられる場合について説明する。
インレット101は、平面視長方形状をなすフィルム状またはシート状の基材102と、ICチップ103と、アンテナ104とから概略構成されている。また、ICチップ103およびアンテナ104は、基材102の一方の面102aに設けられ、互いに電気的に接続されている。アンテナ104は、モノポールアンテナである。
ICタグ10では、図8に示すように、カゴ車30に取り付けた場合、筐体91が、フレーム組立体33の棒状部材32Aに当接するように設けられ、また、インレット101が、筐体91における棒状部材32Aと対向する面(一方の面91a)に設けられている。
筐体91は、棒状部材32Aに当接、固定されるとともに、インレット101を構成するアンテナ24の放射素子25,25の先端部25a,25aの一部が配置される四角柱状の一対のアンテナ搭載部92、および、このアンテナ搭載部92に対して垂直に連設され、インレット101を構成するICチップ103およびその近傍が配置される平板状のICチップ搭載部93を有している。すなわち、筐体91は、アンテナ搭載部92とICチップ搭載部93からなるT型の形状をなしている。
アンテナ搭載部92の棒状部材32Aと対向する面(以下、「一方の面」という。)92aの形状は、棒状部材32Aの外面(表面)に沿った形状、すなわち、平面状をなしている。
これにより、棒状部材32Aに、アンテナ搭載部92が当接され、固定された場合、棒状部材32Aの外面(表面)に対するアンテナ搭載部92の一方の面92aの密着性が高くなり、棒状部材32Aに対して、ICタグ90が強固に固定される。
そして、棒状部材32Aに、アンテナ搭載部92が当接され、固定された場合、棒状部材32A対して、インレット101を構成するアンテナ104の先端部104aの一部が対向して交差するように、アンテナ搭載部92の一方の面92aに沿って、アンテナ104の先端部104aが配置されている。
この実施形態では、棒状部材32Aが金属製であるから、この金属製の棒状部材32Aに対して、アンテナ104の先端部104aの一部が対向して交差するように、アンテナ搭載部92Aの一方の面92aに沿ってアンテナ104の先端部104aが配置されている。
棒状部材32Aに対して、アンテナ104の先端部104aの一部が交差する角度は、90°であることが好ましく、実用的には45°〜90°である。
これにより、アンテナ104の先端部104aと金属製の棒状部材32Aの間には、電磁誘導または静電誘導により電流が流れるようになり、棒状部材32Aは、アンテナ104の一部、すなわち、アンテナ104を延長した延長部として機能する。したがって、アンテナ104のみでは、インレット101の長手方向からは通信できなかったが、アンテナ24の延長部をなす棒状部材32Aを介して、インレット101の長手方向からも通信可能となる。すなわち、金属製の棒状部材32Aを介して、アンテナ24の指向性を広く(指向性を弱く)することができる。
また、アンテナ搭載部92には、その長手方向の両端部において、ICチップ搭載部93を挟んで対象の位置に、ネジ穴94,94が設けられている。また、このネジ穴94,94は、棒状部材32Aにアンテナ搭載部92を当接した場合、棒状部材32Aの貫通穴35と重なる位置に設けられている。
棒状部材32Aの貫通穴35にボルト(図示略)を挿通し、この貫通穴35に挿通したボルトを、ネジ穴94に締結することにより、ICタグ90が棒状部材32Aに強固に固定される。
このICタグ90では、アンテナ搭載部92に設けられたネジ穴94、および、ボルトが、棒状部材32Aに、筐体91を当接、固定する固定手段であり、ボルトは、ICタグ90の構成要素の1つである。
棒状部材32Aに、アンテナ搭載部92が当接、固定された場合、筐体91の一方の面91aまたは他方の面(一方の面91aとは反対側の面)から見て、棒状部材32Aが、筐体91から突出していることが好ましい。なお、この棒状部材32Aが、筐体91から突出しているとは、棒状部材32Aに対して、アンテナ104の先端部104aの一部を交差させた場合に、棒状部材32Aの長さが、筐体91の幅よりも大きいことをいう。このようにすれば、金属製の棒状部材32Aを介して、インレット101の長手方向からも電波の送受信をより効率的に行うことができる。すなわち、金属製の棒状部材32Aを介して、アンテナ104の指向性をより広く(指向性をより弱く)することができる。
棒状部材32Aの筐体91に対する突出する方向は、筐体91の幅方向の両端側であることが好ましい。このようにすれば、棒状部材32Aの筐体91に対する突出する方向が、筐体91の幅方向の一端側のみである場合よりも、金属製の棒状部材32Aを介して、アンテナ104の指向性を広く(指向性を弱く)することができる。
棒状部材32Aの筐体91に対する突出量は、特に限定されず、必要に応じて、適宜調整される。
また、インレット101を構成するICチップ103は、筐体91のICチップ搭載部93における棒状部材32Aと対向する面(以下、「一方の面」という。)93aに配置されている。
また、筐体91は、非導電性部材、あるいは、非導電性部材と金属の複合材からなり、ICチップ搭載部93のうち少なくともICチップ103およびその近傍が配置される領域(以下、「領域α」という。)が非導電性部材で形成されていればよい。したがって、筐体91は、ICチップ搭載部93における領域α以外の領域が、非導電性部材、金属、あるいは、非導電性部材と金属の複合材のいずれかで形成されていてもよい。例えば、筐体91は、ICチップ搭載部93が非導電性部材からなり、アンテナ搭載部92が金属からなっていてもよい。
筐体91を構成する非導電性部材としては、上述の第一の実施形態と同様のものが用いられる。
ところで、アンテナ104の先端部104aと棒状部材32Aの間に、電磁誘導または静電誘導を生じさせるためには、両者が密着していても、密着していなくてもよく、両者が対向してさえいればよい。したがって、筐体91の一方の面91aには、インレット101を覆うように、被膜(図示略)が設けられていてもよい。なお、筐体91の一方の面91aとは、アンテナ搭載部92の一方の面92a、および、ICチップ搭載部93の一方の面93aのことである。
この被膜は、インレット101の保護、アンテナ搭載部92と棒状部材32Aの密着性、棒状部材32Aに対するアンテナ搭載部92の保持力の向上などを目的として設けられるものである。
被覆の厚みは、その目的に応じて、適宜調整される。
この被膜を形成する材料としては、上述の第一の実施形態と同様のものが用いられる。
インレット101の基材102としては、上述の第一の実施形態と同様のものが用いられる。
インレット101のアンテナ104としては、上述の第一の実施形態と同様のものが用いられる。
インレット101のICチップ103としては、上述の第一の実施形態と同様のものが用いられる。
このICタグ10によれば、棒状部材32Aに、筐体91のアンテナ搭載部92が当接、固定された場合、金属製の棒状部材32Aに対して、アンテナ104の先端部104aの一部が対向して交差するように、アンテナ搭載部92の一方の面92aに沿ってアンテナ104の先端部104aが配置されているので、アンテナ104の先端部104aと棒状部材32Aの間には、電磁誘導または静電誘導により電流が流れるようになり、棒状部材32Aは、アンテナ104の延長部として機能するから、アンテナ104の配置を調節することなく、この延長部(棒状部材32A)を介して、アンテナ104の指向性を広くすることができる。したがって、アンテナ104のみで、情報読取/書込装置とICタグ90の非接触通信を行った場合、インレット101の長手方向からは、情報読取/書込装置によるICチップ103に対する情報の読取りまたは書込みを行うことができなかったのが、全ての方向、すなわち、ICタグ90に対して360°の全方向から、情報読取/書込装置によるICチップ103に対する情報の読取りまたは書込みを行うことができるようになる。ゆえに、このICタグ90を取り付けた物体(物品)を正確に管理することができるとともに、その作業効率を向上することができる。
(5)第五の実施形態
図9および10は、本発明のICタグの第五の実施形態を示す概略斜視図である。
図9および10において、図1、3および4に示した第一の実施形態の構成要素と同じ構成要素には同一符号を付して、その説明を省略する。
この実施形態のICタグ110は、平板状の筐体111と、筐体111の一方の面111aに、接着材または粘着材を介して設けられたインレット21とから概略構成されている。
このICタグ110は、例えば、図2に示すようなカゴ車30に取り付けられて用いられる。この実施形態でも、ICタグ110がカゴ車30に取り付けられた場合について説明する。
図10に示すように、隣り合う2つの棒状部材32A,32Bにはそれぞれ、その厚み方向に貫通し、筐体111を挿通するための挿通穴36が設けられている。この挿通穴36の厚み方向と垂直な断面の形状(開口形状)は、筐体111の長手方向と垂直な断面の形状と等しくなっており、この挿通穴36に、筐体が嵌挿されるようになっている。
ICタグ110では、図10に示すように、カゴ車30に取り付けた場合、筐体111が、フレーム組立体33の隣り合う2つの棒状部材32A,32Bに対して、これら2つの棒状部材32A,32Bを架け渡して配置されるように設けられている。また、インレット21が、筐体111における棒状部材32A,32Bと対向する面(一方の面111a)に設けられている。
筐体111は、互いに離隔して設けられ、かつ、2つの棒状部材32A,32Bのそれぞれに当接、固定されるとともに、インレット21を構成するアンテナ24の放射素子25,25の先端部25a,25aの一部が配置される平板状の一対のアンテナ搭載部112A,112B、および、この一対のアンテナ搭載部112A,112Bの間に介在して、これらのアンテナ搭載部112A,112Bを連結するとともに、インレット21を構成するICチップ23およびその近傍が配置される平板状のICチップ搭載部113を有している。なお、この実施形態では、アンテナ搭載部112A,112Bと、ICチップ搭載部113とは連続した1つの平板から構成されている。
アンテナ搭載部112A,112Bの棒状部材32A,32Bと対向する面(以下、「一方の面」という。)112aの形状は、棒状部材32A,32Bの外面(表面)に沿った形状、すなわち、平面状をなしている。
また、筐体111には、その長手方向の両端部に、筐体111の一方の面111aに設けられたインレット21を挟んで対向するように、筐体111を厚み方向に貫通する貫通穴114,114が設けられている。この貫通穴114,114は、棒状部材32A,32Bのそれぞれの挿通穴36,36に筐体111を嵌挿した状態で、固定ピン121,121を嵌通することにより、ICタグ110を棒状部材32A,32Bに固定するためのものである。したがって、貫通穴114,114は、挿通穴36,36に筐体111を嵌挿した状態で、棒状部材32A,32Bの外側面(挿通穴36,36に筐体111を嵌挿した場合、外側に配される面)32a,32aに接する位置に設けられている。
これにより、挿通穴36,36に嵌挿した筐体111の貫通穴114,114に固定ピン121,121を嵌通することによって、棒状部材32A,32Bのそれぞれに、アンテナ搭載部112A,112Bが当接され、固定された場合、棒状部材32A,32Bの外面(表面)に対するアンテナ搭載部112A,112Bの一方の面112a,112aの密着性が高くなり、棒状部材32A,32Bに対して、ICタグ110が強固に固定される。
このICタグ110では、筐体111に設けられた貫通穴114,114、および、固定ピン121,121が、棒状部材32A,32Bに、筐体111を当接、固定する固定手段であり、固定ピン121,121は、ICタグ110の構成要素の1つである。
そして、棒状部材32A,32Bのそれぞれに、アンテナ搭載部112A,112Bが当接され、固定された場合、棒状部材32A,32Bに対して、インレット21を構成するアンテナ24の放射素子25,25の先端部25a,25aの一部が対向して交差するように、アンテナ搭載部112A,112Bの一方の面112a,112aに沿って、放射素子25,25の先端部25a,25aが配置されている。
この実施形態では、棒状部材32Aが金属製であるから、この金属製の棒状部材32Aに対して、放射素子25の先端部25aの一部が対向して交差するように、アンテナ搭載部112Aの内面112aに沿って放射素子25の先端部25aが配置されている。
これにより、アンテナ24の放射素子25と金属製の棒状部材32Aの間には、電磁誘導または静電誘導により電流が流れるようになり、棒状部材32Aは、アンテナ24の一部、すなわち、アンテナ24を延長した延長部として機能する。したがって、アンテナ24のみでは、インレット21の長手方向からは通信できなかったが、アンテナ24の延長部をなす棒状部材32Aを介して、インレット21の長手方向からも通信可能となる。すなわち、金属製の棒状部材32Aを介して、アンテナ24の指向性を広く(指向性を弱く)することができる。
棒状部材32A,32Bのそれぞれに、アンテナ搭載部112A,112Bが当接され、固定された場合、筐体111の一方の面111aまたは他方の面(一方の面111aとは反対側の面)から見て、棒状部材32A,32Bが、筐体111から突出していることが好ましい。このようにすれば、金属製の棒状部材32Aを介して、インレット21の長手方向からも電波の送受信をより効率的に行うことができる。すなわち、金属製の棒状部材32Aを介して、アンテナ24の指向性をより広く(指向性をより弱く)することができる。
棒状部材32A,32Bの筐体111に対する突出する方向は、筐体111の幅方向の両端側であることが好ましい。このようにすれば、棒状部材32A,32Bの筐体111に対する突出する方向が、筐体111の幅方向の一端側のみである場合よりも、金属製の棒状部材32Aを介して、アンテナ24の指向性を広く(指向性を弱く)することができる。
棒状部材32A,32Bの筐体111に対する突出量は、特に限定されず、必要に応じて、適宜調整される。
インレット21を構成するICチップ23は、筐体111のICチップ搭載部113における棒状部材32A,32Bと対向する面(以下、「一方の面」という。)113aに配置されている。
筐体111は、非導電性部材、あるいは、非導電性部材と金属の複合材からなり、ICチップ搭載部113のうち少なくともICチップ23およびその近傍が配置される領域(以下、「領域α」という。)が非導電性部材で形成されていればよい。したがって、筐体111は、ICチップ搭載部113における領域α以外の領域が、非導電性部材、金属、あるいは、非導電性部材と金属の複合材のいずれかで形成されていてもよい。例えば、筐体111は、ICチップ搭載部113が非導電性部材からなり、アンテナ搭載部112が金属からなっていてもよい。
筐体111を構成する非導電性部材としては、上述の第一の実施形態と同様のものが用いられる。
また、筐体111の一方の面111aには、インレット21を覆うように、被膜(図示略)が設けられていてもよい。なお、筐体111の一方の面111aとは、アンテナ搭載部112A,112Bの一方の面112a,112a、および、ICチップ搭載部113の一方の面113aのことである。
この被膜は、インレット21の保護、アンテナ搭載部112A,112Bと棒状部材32A,32Bの密着性、棒状部材32A,32Bに対するアンテナ搭載部112A,112Bの保持力の向上などを目的として設けられるものである。
被覆の厚みは、その目的に応じて、適宜調整される。
この被膜を形成する材料としては、上述の第一の実施形態と同様のものが用いられる。
このICタグ110によれば、棒状部材32A,32Bのそれぞれに、アンテナ搭載部112A,112Bが当接され、固定された場合、金属製の棒状部材32Aに対して、放射素子25の先端部25aの一部が対向して交差するように、アンテナ搭載部112A,112Bの一方の面112a,112aに沿って放射素子25の先端部25aが配置されているので、放射素子25と棒状部材32Aの間には、電磁誘導または静電誘導により電流が流れるようになり、棒状部材32Aは、アンテナ24の延長部として機能するから、アンテナ24の配置を調節することなく、この延長部(棒状部材32A)を介して、アンテナ24の指向性を広くすることができる。したがって、アンテナ24のみで、情報読取/書込装置とICタグ110の非接触通信を行った場合、インレット21の長手方向からは、情報読取/書込装置によるICチップ23に対する情報の読取りまたは書込みを行うことができなかったのが、全ての方向、すなわち、ICタグ110に対して360°の全方向から、情報読取/書込装置によるICチップ23に対する情報の読取りまたは書込みを行うことができるようになる。ゆえに、このICタグ110を取り付けた物体(物品)を正確に管理することができるとともに、その作業効率を向上することができる。
また、筐体111に設けられた貫通穴114,114に固定ピン121,121を嵌通することにより、ICタグ110を棒状部材32A,32Bに固定することができる。したがって、カゴ車30の移動時に生じた振動により、カゴ車30からICタグ110が脱落するのを防止できる。
また、このICタグ110も、上述の第一の実施形態のICタグ10と同様にして、カゴ車30の個別管理に用いることができる。
本発明のICタグは、カゴ車のみならず、少なくとも1つの金属製の棒状部材を備えた物体、すなわち、少なくとも1本の金属製のフレームを有するフレーム構造の物体に適用しても、上述のような顕著な効果を奏するものである。このようなフレーム構造の物体としては、例えば、椅子、テーブル、机、箪笥などの家具、台車などが挙げられる。
10・・・ICタグ、11・・・筐体、12(12A,12B)・・・アンテナ搭載部、13・・・ICチップ搭載部、14・・・ネジ穴、21・・・インレット、22・・・基材、23・・・ICチップ、24・・・アンテナ、25・・・放射素子、26・・・短絡部、30・・・カゴ車、31・・・支持部材、32(32A,32B)・・・棒状部材(フレーム)、33・・・フレーム組立体、34・・・車輪、35・・・貫通穴、36・・・挿通穴、41・・・ボルト、50・・・ICタグ、51・・・筐体、51A・・・第一の本体、51B・・・第二の本体、52(52A,52B)・・・アンテナ搭載部、53・・・ICチップ搭載部、54・・・貫通穴、61・・・ボルト、62・・・ナット、70・・・ICタグ、71・・・筐体、72(72A,72B)・・・アンテナ搭載部、73・・・ICチップ搭載部、81,82・・・クランプ、90・・・ICタグ、91・・・筐体、92・・・アンテナ搭載部、93・・・ICチップ搭載部、94・・・ネジ穴、101・・・インレット、102・・・基材、103・・・ICチップ、104・・・アンテナ、110・・・ICタグ、111・・・筐体、112(112A,112B)・・・アンテナ搭載部、113・・・ICチップ搭載部、114・・・貫通穴、121・・・固定ピン。

Claims (1)

  1. 少なくとも1つの金属製の棒状部材を備えた物体に取り付けられ、前記金属製の棒状部材に当着される筐体と、該筐体に設けられたインレットと、前記金属製の棒状部材に、前記筐体を当接、固定する固定手段と、を備えたICタグであって、
    前記筐体は、前記金属製の棒状部材に当接、固定され、前記インレットを構成するアンテナの先端部の少なくとも一部が配置されるアンテナ搭載部、および、該アンテナ搭載部に連設し、前記インレットを構成するICチップおよびその近傍が配置されるICチップ搭載部を有し、
    前記金属製の棒状部材に、前記アンテナ搭載部が当接、固定された場合、前記金属製の棒状部材に対して、前記アンテナの先端部の少なくとも一部が対向して交差するように、前記アンテナ搭載部における前記棒状部材と対向する面に沿って、前記アンテナの先端部が配置され、
    前記ICチップ搭載部のうち少なくとも前記ICチップおよびその近傍が配置される領域が非導電性部材からなることを特徴とするICタグ。
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