JP2003051708A - アンテナ - Google Patents

アンテナ

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JP2003051708A JP2001237205A JP2001237205A JP2003051708A JP 2003051708 A JP2003051708 A JP 2003051708A JP 2001237205 A JP2001237205 A JP 2001237205A JP 2001237205 A JP2001237205 A JP 2001237205A JP 2003051708 A JP2003051708 A JP 2003051708A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のアンテナに使用される、高周波特性が
良好で、高価な誘電体基板の使用を限定し、非常に軽量
で、かつ、経済的なアンテナを提供する。 【解決手段】 反射板と、前記反射板の前面に前記反射
板と略平行に配置されるダイポール素子と、前記ダイポ
ール素子の前記反射板と反対の側に、前記ダイポール素
子と間隔をおいて、前記ダイポール素子と略平行に配置
される第1および第2の無給電素子とを備えるアンテナ
であって、前記ダイポール素子は、前記第1および第2
の無給電素子を前記ダイポール素子が配置される面に投
影したときに、一方の開放端が前記第1の無給電素子の
投影面と、また、他方の開放端が前記第2の無給電素子
の投影面と重なるように配置され、前記第1および第2
の無給電素子は、周囲長をL、使用周波数の自由空間波
長をλoとするとき、λo≦L≦2λoを満足する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンテナに係わ
り、特に、広帯域や多周波数で周波数特性が安定してい
るとともに、平面形状で、かつ、高利得な性能が要求さ
れる移動電話基地局アンテナの基本放射素子や一般固定
通信用アンテナに適用して有効なアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】図14は、移動電話基地局アンテナの基
本放射部として使用されている、従来の無給電素子付マ
イクロストリップアレイアンテナの一例を示す斜視図で
ある。同図において、11,11は、不平衡平面回
路からなるマイクロストリップ素子、12,12
は、マイクロストリップ線路、13,13は、同
軸接栓(図示せず)に入力された電力をマイクロストリ
ップ線路(12,12)に伝送さするための給電端
子、14,14は無給電素子、15は誘電体基板で
ある。同図に示すように、一面が金属箔で覆われた誘電
体基板15の他方の面に、使用周波数に於いて基本モー
ド(図中の座標で、最も小さい形状で、かつ、Z方向で
放射が最大となるモード)で励振される不平衡平面回路
からなるマイクロストリップ素子11を配置し、少なく
とも一端面に給電を行うと、低姿勢で単一方向放射とな
るアンテナを実現することは周知の通りである。また、
指向性積の原理に基づき、図14に示すX方向に、マイ
クロストリップ素子(11,11)を配列し、等振
幅等位相給電を行うことにより、X−Z面の指向特性が
先鋭化され、利得が上昇し、また、図14に示すY方向
に、マイクロストリップ素子(11,11)を配列
し、等振幅等位相給電を行うことにより、Y−Z面の指
向特性が先鋭化され、利得が上昇するので、低姿勢で高
利得な特性を要求される場合に多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のアンテナにおい
て、不平衡平面回路からなるマイクロストリップ素子
(11,11)は、共振特性を有するため、周波数
特性が狭帯域である。そして、移動電話基地局のアンテ
ナを送受信共用で用いる場合には広い周波数に渡って安
定した特性が求められるため、図14に示すように、無
給電素子(14,14)をマイクロストリップ素子
(11,11)に対して平行となるように配置し、
周波数特性を改善したり、あるいは、誘電体基板15の
誘電体の厚さを厚くして、共振特性を緩やかにする等の
対策が講じられている。しかしながら、いずれの場合に
於いても、マイクロストリップ素子11を形成するに
は、高周波特性が良好で、高価な誘電体基板15を用い
なければならず、複数の素子を配列して高利得化を図る
場合には、コストが増大するという問題点があった。本
発明は、前記従来技術の問題点を解決するためになされ
たものであり、本発明の目的は、従来のアンテナに使用
される、高周波特性が良好で、高価な誘電体基板の使用
を限定し、非常に軽量で、かつ、経済的なアンテナを提
供することにある。本発明の前記ならびにその他の目的
と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって
明らかにする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記の通りである。即ち、本発明は、反射板と、前記反
射板の前面に前記反射板と略平行に配置されるダイポー
ル素子と、前記ダイポール素子の前記反射板と反対の側
に、前記ダイポール素子と間隔をおいて、前記ダイポー
ル素子と略平行に配置される第1および第2の無給電素
子とを備えるアンテナであって、前記ダイポール素子
は、前記第1および第2の無給電素子を前記ダイポール
素子が配置される面に投影したときに、一方の開放端が
前記第1の無給電素子の投影面と配置され、また、他方
の開放端が前記第2の無給電素子の投影面と重なるよう
に配置され、前記第1および第2の無給電素子は、周囲
長をL、使用周波数の自由空間波長をλoとするとき、
λo≦L≦2λoを満足することを特徴とする。
【0005】また、本発明は、反射板と、前記反射板の
前面に前記反射板と略平行で、点対称に配置される第1
および第2のダイポール素子と、前記第1のダイポール
素子の前記反射板と反対の側に、前記第1のダイポール
素子と間隔をおいて、前記第1のダイポール素子と略平
行に配置される第1および第2の無給電素子と、前記第
2のダイポール素子の前記反射板と反対の側に、前記第
2のダイポール素子と間隔をおいて、前記第2のダイポ
ール素子と略平行に配置される第3および第4の無給電
素子とを備えるアンテナであって、前記第1のダイポー
ル素子は、前記第1および第2の無給電素子を前記第1
のダイポール素子が配置される面に投影したときに、一
方の開放端が前記第1の無給電素子の投影面と、また、
他方の開放端が前記第2の無給電素子の投影面と重なる
ように配置され、前記第2のダイポール素子は、前記第
3および第4の無給電素子を前記第2のダイポール素子
が配置される面に投影したときに、一方の開放端が前記
第3の無給電素子の投影面と、また、他方の開放端が前
記第4の無給電素子の投影面と重なるように配置され、
前記第1ないし第4の無給電素子は、周囲長をL、使用
周波数の自由空間波長をλoとするとき、λo≦L≦2
λoを満足することを特徴とする。
【0006】ダイポール素子を反射板に平行になるよう
に近接させると、ダイポール素子の開放端の端部から反
射板との間にそれぞれのベクトルの向きは異なるが大き
な電界が発生する。また、無給電素子が共振した場合に
は、無給電素子の対向する端部と反射板との間に強い電
界が発生する。従って、本発明のように、一対の無給電
素子を反射器に平行となるように配置し、無給電素子と
反射器との間にダイポール素子を介在させて励振した時
に、ダイポール素子の開放端の端部が、無給電素子と反
射板で挟まれるような配置で適当に調整をすれば、ダイ
ポール素子の開放端の端部で発生する電界が、端部に対
応するそれぞれの無給電素子に結合させることができ
る。ダイポール素子と無給電素子の共振周波数と、それ
ぞれの位置関係を適当に調整すれば、複同調回路の原理
に基づき、周波数特性が安定する帯域を調整することが
できる。
【0007】無給電素子は、不平衡平面回路によるマイ
クロストリップアンテナの基本モードで励振させるた
め、例えば、正方形とした場合には、無給電素子と反射
板との間に誘電体が介在しない場合の1辺の長さは、使
用する自由空間波長で1/2波長となり、輪郭の周囲長
は2波長となる。無給電素子からの放射は、素子の輪郭
と、これに対応する反射板との空間で発生する磁流によ
るものであるので、無給電素子の外形形状は正方形に限
定されるものではなく、正方形以外の形状であっても、
無給電素子の輪郭の長さが、最大2波長であれば、円
形、多角形などの形状であってもよい。無給電素子と反
射板との間に誘電体を介在させると、無給電素子の大き
さを小さくさせることができ、ある程度広帯域化には効
果があるが、あまり大きな比誘電率の誘電体を介在させ
ると、広帯域性が失われるとともに、素子の利得も低下
するため、好ましくは無給電素子の輪郭の長さは、使用
する自由空間波長で1波長より長く2波長より小さくな
る程度にすべきである。即ち、無給電素子の周囲長を
L、使用周波数の自由空間波長をλoとするとき、1λ
o≦L≦λoを満足する必要がある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一機能を有するものは同一符
号を付け、その繰り返しの説明は省略する。 [実施の形態1]図1は、本発明の実施の形態1のアン
テナを示す斜視図である。図1において、1〜1
板状導体、2は誘電体基板、3はマイクロストリップ線
路、4は給電端子、5,5は一対の無給電素子、7
は反射板、10はダイポール素子、20は切込みであ
る。ダイポール素子10は、誘電体基板2の一方の面
に、2つの板状導体(1,1)を配置し、各々の導
体を、図1に示す20の箇所で、切り欠き部分のある板
状導体1に接続して構成される。2つの板状導体(1
,1)と、板状導体1とは、誘電体基板2の一方
の面(図1では、反射板7と対向する面)に設けられ
る。2つの板状導体(1,1)と切り欠き部分のあ
る板状導体1とによって形成される形状は、平衡電流
を励振するために、Y−Z面に対して対称になることが
望ましい。
【0009】誘電体基板2は、反射板7の反射面に対し
て平行になるように配置される。反射板7と誘電体基板
2の平行間隔を維持するためには、例えば、反射板7と
誘電体基板2との間に、適宜固体誘電体を充填するか、
あるいは、適当な材質なるスペーサを介在させて両者を
一体に結合する。図2は、図1に示す2つの板状導体
(1,1)、板状導体1、およびマイクロストリ
ップ線路3の形状を示す図である。図2(a)に示すよ
うに、板状導体1は、その前端部に、板状導体1
長手方向のスロット21が設けられる。2つの板状導体
(1,1)の相対向する端部と、板状導体1の前
端部における、長手方向のスロット21で分割された部
分とは連続的に設けられる。即ち、2つの板状導体(1
,1)の相対向する端部間には、板状導体の幅方向
の切込み20が設けられ、切込み20によって分割され
た導体の内端(図2(a)の22;給電点)に、板状導
体1の前端部における、長手方向のスロット21で分
割された部分がそれぞれ接続される。
【0010】マイクロストリップ線路3は給電回路を構
成し、図2(b)に示すように、誘電体基板2の他方の
面(図1では、無給電素子(5,5)と対向する
面)に設けられる。このマイクロストリップ線路3は、
板状導体1の一部とともに、それぞれ分岐導体による
平衡−不平衡変換回路(マイクロストリップ線路による
平衡−不平衡変換回路)を構成する。マイクロストリッ
プ線路3は、同軸給電管6によって、無線機に接続さ
れた信号を給電端子4を介して、ダイポール素子10を
励振する。なお、図1では、誘電体基板2を用いて、ダ
イポール素子10を構成した一例を図示しているが、平
衡給電されるダイポール素子であれば、素子の形状は、
板状、円柱状、円筒状等いずれでも良く、平衡−不平衡
変換器の種類も形状や損失等から適切なものを選択すれ
ば良い。
【0011】反射器7に平行になるように配置された一
対の無給電素子(5,5)は、ダイポール素子10
によって、各々の素子に誘起される電力を一致させるた
めに、ダイポール素子10を構成する2つの板状導体
(1,1)と、切り欠き部分のある板状導体1
対称面(Y−Z面)に対称に配置することが望ましい。
また、ダイポール素子10の端部(即ち、2つの板状導
体(1,1)の相対向しない端部)が、一対の無給
電素子(5,5)と反射器7とで挟まれるように配
置される。即ち、一対の無給電素子(5,5)を、
ダイポール素子10を構成する2つの板状導体(1
)が配置される面に投影したときに、板状導体1
の板状導体1と接続されない端部が、第1の無給電素
子5の投影面と重なるように配置され、板状導体1
の板状導体1と接続されない端部が、第2の無給電素
子5の投影面と重なるように配置される。
【0012】ダイポール素子10や、一対の無給電素子
(5,5)を配置するには、誘電体板上に導体を被
着させ、プリント配線板の形成方法で用いられるエッチ
ング手法によって、導体箔パターンを形成し、要所に絶
縁体の支持材を介在させて、機械的に反射器7と連結さ
せる方法がある。また、ダイポール素子10の場合に
は、同軸管6の一部に、フランジ6を付加させて、
これと反射器7を固定させても良い。また、無給電素子
(5,5)の中心部分は、電界分布が最小となるた
め、この部分であれば、無給電素子(5,5)に鉛
直となるように、金属等の導電体を用いて、反射器7と
接続させても何ら問題はない。
【0013】図3は、本実施の形態のアンテナの反射減
衰量の周波数特性の一例を示すグラフである。図3に示
すグラフは、図1に示すアンテナの各部の寸法として、
(1)無給電素子(5,5)を、1辺が0.34λ
o(λo;使用中心周波数における自由空間波長)の正
方形、(2)無給電素子(5,5)と反射器7との
間隔を、0.106λo、(3)無給電素子5と無給
電素子5との間隔を、0.472λo、(4)板状導
体(1,1)の幅を、0.047λo、(5)板状
導体(1,1)の全長を、0.395λo、(6)
ダイポール素子10が作る面と反射器7との間隔を、
0.047λo、(7)反射器7を、ダイポール素子1
0に平行な辺の長さが1.18λo、これに直交する辺
の長さが0.885λoからなる矩形の反射器とした場
合の、給電端子4における反射減衰量の周波数特性を示
したものである。なお、使用中心周波数(fo)は、使
用することが予定されている上限周波数と下限周波数の
中心の周波数である。図3に示すグラフから、反射減衰
量が14dBより良好(VSWRl.5以下)となる、
使用中心周波数(λo)に対する比帯域幅は、30%以
上と広帯域化が図られていることが判る。
【0014】図4は、前述の図3に示すグラフを測定す
る際に使用したアンテナの磁界面内(図1に示すY−Z
面)の指向特性を示すグラフであり、0.915foの
周波数における測定結果を示している。また、図5は、
前述の図3に示すグラフを測定する際に使用したアンテ
ナの磁界面内(図1に示すY−Z面)の指向特性を示す
グラフであり、1.085foにおける測定結果を示し
ている。いずれの指向特性もともに、約70°程度の電
力半値角(ビーム幅)を有しており、周波数の変化に対
して安定していることが判る.図6は、前述の図3に示
すグラフを測定する際に使用したアンテナの電界面内
(図1に示すX−Z面)の指向特性を示すグラフであ
り、0.915foの周波数における測定結果を示して
いる。図7は、前述の図3に示すグラフを測定する際に
使用したアンテナの電界面内の(図1に示すX−Z面)
指向特性を示すグラフであり、1.085foの周波数
における測定結果を示している。いずれの指向特性もと
もに、約45°程度の電力半値角を有しており、周波数
の変化に対して安定していることが判る。電界面内指向
特性のビーム幅が、磁界面内指向特性に比べて鋭い理由
は、指向性積の原理に基づいており、ダイポール素子1
0によって、X方向に並べられた一対の無給電素子(5
,5)が効果的に励振されていることの証でもあ
る。
【0015】[実施の形態2]図8は、本発明の実施の
形態2のアンテナを示す斜視図である。図8において、
〜1は板状導体、3,3はマイクロストリッ
プ線路、4は給電端子、5〜5は無給電素子、7は
反射板、10,10はダイポール素子である。第1
のダイポール素子10、および第2のダイポール素子
10は、給電端子4を中心にして点対称に配置される
が、第1のダイポール素子10、および第2のダイポ
ール素子10は、図1に示すダイポール素子10と構
造は同じである。ダイポール素子10の端部(即ち、
2つの板状導体(1,1)の相対向しない端部)
が、一対の無給電素子(5,5)と反射器7とで挟
まれるように配置され、また、ダイポール素子10
端部(即ち、2つの板状導体(1,1)の相対向し
ない端部)が、一対の無給電素子(5,5)と反射
器7とで挟まれるように配置される。即ち、一対の無給
電素子(5,5)を、2つの板状導体(1
)が配置される面に投影したときに、板状導体1
の板状導体1と接続されない端部が、第1の無給電素
子5の投影面と重なるように配置され、板状導体1
の板状導体1と接続されない端部が、第2の無給電素
子5の投影面と重なるように配置され、一対の無給電
素子(5,5)を、2つの板状導体(1,1
が配置される面に投影したときに、板状導体1の板状
導体1と接続されない端部が、第3の無給電素子5
の投影面と重なるように配置され、板状導体1の板状
導体1と接続されない端部が、第4の無給電素子5
の投影面と重なるように配置される。
【0016】本実施の形態のアンテナは、図1に示すア
ンテナを、Y方向に0.472λo離して2列並べたも
のである。図9は、本実施の形態のアンテナの反射減衰
量の周波数特性の一例を示すグラフである。図9に示す
グラフは、図8に示すアンテナの各部の寸法として、図
1に示すアンテナと同様に、(1)無給電素子(5
)を、1辺が0.34λoの正方形、(2)無給電
素子(5〜5)と反射器7との間隔を、0.106
λo、(3)無給電素子5と無給電素子5との間
隔、および、無給電素子5と無給電素子5との間隔
を、0.472λo、(4)板状導体(1,1,1
,1)の幅を、0.047λo、(5)板状導体
(1,1,1,1)の全長を、0.395λ
o、(6)ダイポール素子(10,10)が作る面
と反射器7との間隔を、0.047λo、(7)反射器
7を、1辺の長さが1λoからなる正方形の反射器とし
た場合の、給電端子4における反射減衰量の周波数特性
を示したものである。図9に示すグラフから、反射減衰
量が14dBより良好(VSWRl.5以下)となる、
使用中心周波数に対する比帯域幅は、約35%と広帯域
化が図られていることが判る。
【0017】図10は、前述の図9に示すグラフを測定
する際に使用したアンテナの磁界面内(図8に示すY−
Z面)の指向特性を示すグラフであり、0.915fo
の周波数における測定結果を示している。また、図11
は、前述の図3に示すグラフを測定する際に使用したア
ンテナの磁界面内(図8に示すY−Z面)の指向特性を
示すグラフであり、1.085foにおける測定結果を
示している。いずれの指向特性もともに、約50°程度
の電力半値角(ビーム幅)を有しており、周波数の変化
に対して安定していることが判る。図12は、前述の図
9に示すグラフを測定する際に使用したアンテナの電界
面内(図8に示すX−Z面)の指向特性を示すグラフで
あり、0.915foの周波数における測定結果を示し
ている。図13は、前述の図9に示すグラフを測定する
際に使用したアンテナの電界面内(図8に示すX−Z
面)の指向特性を示すグラフであり、1.085foの
周波数における測定結果を示している。いずれの指向特
性もともに、約50°程度の電力半値角を有しており、
周波数の変化に対して安定していることが判る。本実施
の形態のアンテナのように、無給電素子(5〜5
を縦横、等間隔で配置することで、磁界面内、電界面内
ともにほぼ等しい指向特性が得られることが判る。
【0018】以上説明したように、ダイポール素子(1
0,10,10)に、対を成す無給電素子(5
)を配置するといった簡単な方法により、アンテナ
の高利得化を図ることができ、さらに、ダイポール素子
(10,10,10)と、無給電素子(5
)との複同調回路の原理に基づく、広帯域化も実現
可能なため、これまで、マイクロストリップアレイアン
テナで使用する必要があった高周波特性が良好で、高価
な誘電体基板の使用を限定することができ、非常に軽量
で経済的なアンテナを実現することができる。なお、前
述したように、無給電素子(5〜5)からの放射
は、素子の輪郭と、これに対応する反射板との空間で発
生する磁流によるものであるので、無給電素子(5
)の外形形状は、正方形に限定されるものではな
く、正方形以外の形状であっても、無給電素子の輪郭の
長さが、最大2波長であれば、円形、多角形などの形状
であってもよい。以上、本発明者によってなされた発明
を、前記実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発
明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であること
は勿論である。
【0019】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。本発明によれば、従来のアンテナに使
用される、高周波特性が良好で、高価な誘電体基板の使
用を限定することができ、非常に軽量で、かつ、経済的
なアンテナを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のアンテナを示す斜視図
である。
【図2】図1に示す2つの板状導体(1,1)、板
状導体1、およびマイクロストリップ線路3の形状を
示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1のアンテナの反射減衰量
の周波数特性の一例を示すグラフである。
【図4】本発明の実施の形態1のアンテナの磁界面内
(図1に示すY−Z面)の指向特性の一例を示すグラフ
である。
【図5】本発明の実施の形態1のアンテナの磁界面内
(図1に示すY−Z面)の指向特性の他の例を示すグラ
フである。
【図6】本発明の実施の形態1のアンテナの電界面内
(図1に示すX−Z面)の指向特性の一例を示すグラフ
である。
【図7】本発明の実施の形態1のアンテナの電界面内
(図1に示すX−Z面)の指向特性の他の例を示すグラ
フである。
【図8】本発明の実施の形態2のアンテナを示す斜視図
である。
【図9】本発明の実施の形態2のアンテナの反射減衰量
の周波数特性の一例を示すグラフである。
【図10】本発明の実施の形態2のアンテナの磁界面内
(図8に示すY−Z面)の指向特性の一例を示すグラフ
である。
【図11】本発明の実施の形態2のアンテナの磁界面内
(図8に示すY−Z面)の指向特性の他の例を示すグラ
フである。
【図12】本発明の実施の形態2のアンテナの電界面内
(図8に示すX−Z面)の指向特性の一例を示すグラフ
である。
【図13】本発明の実施の形態2のアンテナの電界面内
(図8に示すX−Z面)の指向特性の他の例を示すグラ
フである。
【図14】従来の無給電素子付マイクロストリップアレ
イアンテナの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
〜1…板状導体、2…誘電体基板、3,3,3
,12,12…マイクロストリップ線路、4,1
,13…給電端子、5〜5,14,14
…無給電素子、6…同軸給電管、6…フランジ、7
…反射板、10,10,10…ダイポール素子、1
,11…マイクロストリップ素子、15…誘電体
基板、20…切込み、21…スロット、22…給電点。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射板と、 前記反射板の前面に前記反射板と略平行に配置されるダ
    イポール素子と、 前記ダイポール素子の前記反射板と反対の側に、前記ダ
    イポール素子と間隔をおいて、前記ダイポール素子と略
    平行に配置される第1および第2の無給電素子とを備え
    るアンテナであって、 前記ダイポール素子は、前記第1および第2の無給電素
    子を前記ダイポール素子が配置される面に投影したとき
    に、一方の開放端が前記第1の無給電素子の投影面と、
    また、他方の開放端が前記第2の無給電素子の投影面と
    重なるように配置され、 前記第1および第2の無給電素子は、周囲長をL、使用
    周波数の自由空間波長をλoとするとき、λo≦L≦2
    λoを満足することを特徴とするアンテナ。
  2. 【請求項2】 反射板と、 前記反射板の前面に前記反射板と略平行で、点対称に配
    置される第1および第2のダイポール素子と、 前記第1のダイポール素子の前記反射板と反対の側に、
    前記第1のダイポール素子と間隔をおいて、前記第1の
    ダイポール素子と略平行に配置される第1および第2の
    無給電素子と、 前記第2のダイポール素子の前記反射板と反対の側に、
    前記第2のダイポール素子と間隔をおいて、前記第2の
    ダイポール素子と略平行に配置される第3および第4の
    無給電素子とを備えるアンテナであって、 前記第1のダイポール素子は、前記第1および第2の無
    給電素子を前記第1のダイポール素子が配置される面に
    投影したときに、一方の開放端が前記第1の無給電素子
    の投影面と、また、他方の開放端が前記第2の無給電素
    子の投影面と重なるように配置され、 前記第2のダイポール素子は、前記第3および第4の無
    給電素子を前記第2のダイポール素子が配置される面に
    投影したときに、一方の開放端が前記第3の無給電素子
    の投影面と、また、他方の開放端が前記第4の無給電素
    子の投影面と重なるように配置され、 前記第1ないし第4の無給電素子は、周囲長をL、使用
    周波数の自由空間波長をλoとするとき、λo≦L≦2
    λoを満足することを特徴とするアンテナ。
  3. 【請求項3】 前記第1ないし第4の無給電素子は、外
    形形状が、円形形状、あるいは、多角形形状であること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のアンテ
    ナ。
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