JP2006348538A - Rfidタグ取付治具、rfidタグユニットおよびrfidタグの取付方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 コンクリート構造物に関する情報を送信するRFIDタグを、コンクリート構造物に含まれる金属の影響を受けないで通信ができる場所に設置・固定するRFIDタグ取付治具および方法を提供すること。
【解決手段】 複数の鉄筋3a、3bが配筋されている鉄筋コンクリート構造物内の鉄筋にRFIDタグ2を取り付ける際に用いるRFIDタグ取付治具1であって、コンクリート構造物に関する情報を読取装置へ送信するRFIDタグ2と結合する結合部(コの字形金具11の一つの面)と、結合部11を鉄筋3に固定するための固定部(コの字形金具11とネジ12)と、を備える。これにより、RFIDタグは、金属の影響を受けることなく、通信を行うことができる。また、RFIDタグを安定して固定することができるため、コンクリート打設によってRFIDタグの位置がずれることなく、アンテナの指向性を維持することができる。
【選択図】 図2
【解決手段】 複数の鉄筋3a、3bが配筋されている鉄筋コンクリート構造物内の鉄筋にRFIDタグ2を取り付ける際に用いるRFIDタグ取付治具1であって、コンクリート構造物に関する情報を読取装置へ送信するRFIDタグ2と結合する結合部(コの字形金具11の一つの面)と、結合部11を鉄筋3に固定するための固定部(コの字形金具11とネジ12)と、を備える。これにより、RFIDタグは、金属の影響を受けることなく、通信を行うことができる。また、RFIDタグを安定して固定することができるため、コンクリート打設によってRFIDタグの位置がずれることなく、アンテナの指向性を維持することができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、コンクリート構造物に配筋されている鉄筋にRFIDタグを取り付けるときに用いるRFIDタグ取付治具、このRFIDタグ取付治具を備えたRFIDタグユニット、および該RFIDタグ取付治具を用いたRFIDタグ取付方法、ならびに関連する技術に関する。
コンクリート構造物施工状況や健全度を無線通信を用いて非破壊的に監視するにあたっては、各種検出装置を構造物内に設置し、構造物の内部状況を確認する必要がある。例えば、特許文献1には、プレストレストコンクリート構造物のグラウト施工におけるグラウト材の充填状況検出装置の一例が開示されている。この充填状況検出装置は、「プレストレストコンクリート構造物でのグラウト施工においてシース管に充填されたグラウト材の充填状況を検出する装置であって、グラウト材の充填の有無を感知する埋込型のセンサ部と読取装置を備え、該センサ部から該読取装置へのデータ送信は無線通信によりなされる」、というものである(特許文献1、要約)。
また、近距離無線通信においては、RFID(Radio Frequency Identification)システムが開発されており、微小な無線チップを埋め込んだRFIDタグが、電波や電磁波で読取装置と交信し、RFIDタグのデータを読取装置に送信することが可能となっている。このRFIDタグがコンクリート等の建設資材内部に用いられており、例えば、特許文献2、特許文献3に開示されている。
特開2005−76315号公報
特許2918224号公報
特開2000−317931号公報
しかしながら、鉄筋コンクリート構造物の検査においては、情報収集及び無線通信手段としてRFIDタグを用いる場合、コンクリート構造物内に配筋されている鉄筋によって、RFIDタグと読取装置との間の通信が阻害されるという問題があった。また、RFIDシステムでは、指向性を有する無線通信を実施するためRFIDタグの向きが一定に保持される必要があり、コンクリート打設の際にRFIDタグは、取付時と位置を変えることなくしっかり固定されている必要があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、コンクリート構造物に関する情報を送信するRFIDタグを、RFIDタグの近傍に存在する金属製部材の影響を受けないで感度よく通信ができる場所に設置・固定するためのRFIDタグ取付治具、このRFIDタグ取付治具を備えたRFIDタグユニット、および前記RFIDタグ取付治具を用いたRFIDタグ取付方法を提供することを目的とする。
(1)本発明に係るRFIDタグ取付治具は、複数の鉄筋が配筋されている鉄筋コンクリート構造物内の鉄筋にRFIDタグを取り付ける際に用いるRFIDタグ取付治具であって、コンクリート構造物に関する情報を読取装置へ送信するRFIDタグと結合する結合部と、前記結合部を前記鉄筋に固定するための固定部とを備えることを特徴とする。
本発明ではRFIDタグは、コンクリート構造物のコンクリート表面に近い位置にアンテナ部を外部に向けて本発明のRFIDタグ取付治具により鉄筋に取り付けられる。こうした場合、鉄筋の影響を受けることなく、RFIDタグは、読取装置と通信を行うことができる。また、RFIDタグ取付治具を用いることにより、RFIDタグを安定して固定することができるため、コンクリート打設によってRFIDタグの位置がずれることなく、アンテナの指向性を維持することができる。
(2)また、本発明のRFIDタグ取付治具の一態様においては、前記固定部は、一本以上の鉄筋に固定するための締結具を備え、前記締結具は、一本以上の鉄筋を挟んで締めて固定する手段と、一本以上の鉄筋に巻きつけて締めて固定する手段との、いずれかの手段を有することを特徴とする。
このように、RFIDタグ取付治具の固定部は、前記いずれかの手段を有する締結具を備えることによって、コンクリート打設に際しても鉄筋にRFIDタグを安定して固定することができる。また、これらの手段をとることによって、取り付ける鉄筋のサイズに応じてRFIDタグを固定することができる。
(3)さらに、本発明のRFIDタグ取付治具の別の一態様においては、前記固定部は、鉄筋の交差する部分に配置され、一方の鉄筋に異なる二つの部分で固定するための第一締結具と第二締結具を備えることを特徴とする。
このように、二つの締結具をRFIDタグ取付治具として用い、鉄筋の交差部での一方の鉄筋に2ヶ所で固定することにより、RFIDタグの回転等の動きを防止することができる
(4)本発明のRFIDタグ取付治具の別の一態様においては、前記結合部は、コンクリート打設用の型枠と鉄筋とを所定の距離に維持するスペーサを含み、前記スペーサには、前記RFIDタグを結合する結合面か、前記RFIDタグをはめ込む凹部のいずれかが備わっていること特徴とする。
(4)本発明のRFIDタグ取付治具の別の一態様においては、前記結合部は、コンクリート打設用の型枠と鉄筋とを所定の距離に維持するスペーサを含み、前記スペーサには、前記RFIDタグを結合する結合面か、前記RFIDタグをはめ込む凹部のいずれかが備わっていること特徴とする。
このように、前記結合部がスペーサを備えることにより、RFIDタグにおけるアンテナ部と金属製の締結具や鉄筋との間に通信に影響を受けない程度の距離が確保できるので、これら金属製の締結具や鉄筋によってもたらされるRFIDタグと読取装置との間の通信の阻害を削減することができる。また、スペーサにRFIDタグを結合することによりコンクリート打設用の型枠の面に接するようにすることができるため、RFIDタグの固定をより安定させられる。
(5)また、本発明のRFIDタグユニットは、上記のRFIDタグ取付治具と、アンテナ部を有し、前記RFIDタグ取付治具へ結合されるRFIDタグとを備えたものであり、前記アンテナ部と前記RFIDタグ取付治具との距離が、RFIDタグと読取装置との間の通信が前記RFIDタグの近傍に存在する金属製部材の影響を受けない程度に確保されているか、前記アンテナ部と前記RFIDタグ取付治具との間に磁性層が設けられているかの、少なくともいずれか一方が施されたものである。金属製部材とは、前記金属製の締結具や鉄筋などである。
このように、アンテナ部と金属製部材の距離を確保するか、磁性層を設けるかして、RFIDタグと読取装置との間の通信が金属製部材の影響を受けないようにすることにより、RFIDタグと読取装置との間の通信感度は向上する。これにより、例えば、通信距離を長くすることが可能となる。
(6)本発明のRFIDタグ取付方法は、上記のRFIDタグ取付治具を用いてRFIDタグを鉄筋へ取り付けるRFIDタグ取付方法であって、RFIDタグ取付治具に結合させたRFIDタグの長手方向が、少なくとも一つの鉄筋の長手方向に沿うように鉄筋へ取り付けることを特徴とする。
このように、RFIDタグの長手方向と鉄筋の長手方向とをおなじにすることにより、コンクリート打設時にRFIDタグにかかる衝撃を緩和し、RFIDタグがRFIDタグ取付治具から脱落することを防止するとともに、RFIDタグを鉄筋により強固に取り付けることができる。
本発明のRFIDタグ取付治具を用いれば、コンクリート構造物に関する情報を送信するRFIDタグを鉄筋にしっかりと固定できるので、コンクリート打設等による機械的な力を受けても方向や位置がずれることがなく、これらによる感度の低下を生じない。また、スペーサを備えることにより、RFIDタグを、金属製の締結具や鉄筋等の金属製部材の影響を受けないで通信ができる場所にしっかりと設置・固定できるので、RFIDタグと読取装置との通信感度を向上させることも可能となる。
また、本発明のRFIDタグユニットを用いれば、RFIDタグと読取装置との間の通信が金属製部材の影響を受けることなく、RFIDタグと読取装置との間の通信を良好な感度で行なうことができる。
また、本発明のRFIDタグ取付方法によれば、RFIDタグの長手方向と鉄筋の長手方向とをおなじにすることにより、コンクリート打設時にRFIDタグにかかる衝撃を緩和することができる。RFIDタグがRFIDタグ取付治具から脱落することを防止することができるとともに、RFIDタグを鉄筋により強固に取り付けることができる。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。各図面において同一の構成または機能を有する構成要素および相当部分には、同一の符号を付し、その説明は省略する。
(実施形態1)
図1は、本発明に係るRFIDタグ取付治具を用いてRFIDタグをプレストレストコンクリート構造物に設置した概略図の一例である。図1では、グラウト施工をする際、RFIDタグ2がRFIDタグ取付治具1(以下、「RFIDタグ取付治具」を「取付治具」とも記す)を用いて、鉄筋3に取り付けられている例を示している。この場合、RFIDタグ2は、センサ4とリード線9によって接続されている。そして、センサ4は、シース管10内のグラウト材の充填状況を検出するためにシース管継ぎ手部材10aに設置されている。リード線9は鉄筋3に沿って配線され、また、リード線9の一部分は鉄筋3に巻きつけられることにより、コンクリート打設時にリード線9やコネクタ等が受ける影響を低減している。次いで、実施形態1のRFID取付治具の詳細を説明する。
図1は、本発明に係るRFIDタグ取付治具を用いてRFIDタグをプレストレストコンクリート構造物に設置した概略図の一例である。図1では、グラウト施工をする際、RFIDタグ2がRFIDタグ取付治具1(以下、「RFIDタグ取付治具」を「取付治具」とも記す)を用いて、鉄筋3に取り付けられている例を示している。この場合、RFIDタグ2は、センサ4とリード線9によって接続されている。そして、センサ4は、シース管10内のグラウト材の充填状況を検出するためにシース管継ぎ手部材10aに設置されている。リード線9は鉄筋3に沿って配線され、また、リード線9の一部分は鉄筋3に巻きつけられることにより、コンクリート打設時にリード線9やコネクタ等が受ける影響を低減している。次いで、実施形態1のRFID取付治具の詳細を説明する。
図2は、実施形態1のRFID取付治具を用いて、RFIDタグを鉄筋へ取り付けた部分を示す図である。図2(a)は、斜視図であり、図2(b)は、矢印Aの方向から見た正面図である。なお、図2では、RFIDタグ2に接続されるリード線9(図1では表示)を省略している。また、本明細書では、同じ構成要素が複数存在し、それぞれを区別する場合に、符号に接尾辞を付加して、複数の構成要素それぞれを区別するものとする。例えば、図1に示したように、鉄筋3は、複数の鉄筋のいずれか一つまたは複数を示し、図2に示したように、鉄筋3a、あるいは、鉄筋3bとした場合には、複数の鉄筋のそれぞれを区別して示すものとする。
図2に一例として示すRFIDタグ取付治具1の固定部は、コの字形金具11とネジ(ボルト)12との締結具からなる。鉄筋に固定するには、コの字形金具11で二本の鉄筋を挟み、ネジ12で締める。また、コの字形金具11の一面(結合部)がRFIDタグ2と結合している。コの字形金具11は、二本の鉄筋3a、3bを挟むのに必要な幅であり、かつ、ネジ12で締めたときに十分固定できるサイズを有したものである。ここで、本発明のRFIDタグ取付治具は、RFIDタグを取り付ける結合機能を有する結合部と、鉄筋3に固定する固定機能を有する固定部とを備えるものである。図1に示すRFIDタグ取付治具1の例では、コの字形金具11の一つの面が結合部に相当し、コの字形金具11とネジ12との締結具が固定部に相当する。また、コの字形金具11は、鉄筋を挟んで締めて固定する締結具の一例である。
図3は、RFIDタグおよびそれに接続されるセンサの概略構成の一例を示すブロック図である。RFIDタグ2は、コンクリート構造物の外部にある読取装置に対して電磁波(あるいは電波)を介して通信する。センサ4は、コンクリート構造物に関する情報を検出する。コンクリート構造物に関する情報とは、グラウトの充填状況、鋼材の腐食状況、歪量、コンクリートのひび割れ状況等を示す情報である。
これらは、たとえば端子間の抵抗値や電圧として検出される。グラウトの充填状況は、端子間に空気、水、またはグラウト材が存在する場合のそれぞれについて抵抗値や電圧が異なることから検出が可能である。また、鋼材の腐食状況は、測定対象物の近傍に埋設される金属製の検出用部材の抵抗値が腐食とともに異なることから検出が可能である。RFIDタグ2は、RFIDIC21およびアンテナ22(アンテナ部)を備え、センサ4は、測定部41およびインタフェース回路42を備える。
インタフェース回路42は、測定部41とRFIDIC21とを接続する回路である。RFIDIC21は、検出回路21aおよび無線通信回路21bを有している。検出回路21aは、たとえば測定部41に対して電圧を印加し、測定部41の電気的特性を検出する。電気的特性としては、端子(図示せず)間の電圧(電位差)、電気抵抗、インピーダンス、静電容量などがあり、これらを検出することが可能である。なお、RFIDタグ2は、図3には明示していないが、RFIDIC21とアンテナ22とを囲むケースで覆われている。図1、図2で示したRFIDタグ2は、ケースの形状を表していることになる。
無線通信回路21bは、検出回路21aの検出結果を、アンテナ22を介して、外部の読取装置に対して無線送信する。ここで、インタフェース回路42およびRFIDIC21の検出回路21aは、検出部25を構成し、RFIDIC21の無線通信回路21bおよびアンテナ22は、無線通信部26を構成する。
RFIDIC21の検出回路21aは、測定部41の抵抗値または電位等の電気的特性を測定する。検出回路21aは、電気的特性を測定するために必要な各種回路、例えば、高出力電流回路、反転増幅回路、同相増幅回路、ボルテージフォロー回路、積分増幅回路、比較演算回路、ヒステリシス特性の比較演算回路、マルチバイブレーター回路、電流-電圧変換回路などを構成するように各種抵抗素子やコンデンサ、コイルなどが組み込まれている。電位差を測定する場合、オペアンプを利用することにより小さな電位差を増幅でき、より正確に電位差を検出することができる。
検出回路21aのメモリは、全体の制御を行うオペレーティングシステムが格納されているROM、データの書き換えや構造物の状態を検知するプログラムが格納されているEEPROMまたはFRAM、検知した情報を記録するRAMなどで構成されている。メモリにはセンサ部のID番号を搭載してもよく、また、読み取り装置から構造物の埋め込み位置に関する情報をRAMに書き込み、これら情報をセンサで検知した情報と共に読み取り装置で読み取ってもよい。
無線通信部26は、RFIDIC21の無線通信回路21bおよびアンテナ22から構成されている。無線通信回路21bは、一方で、検出回路21aから送出される情報を無線送信可能に加工し、他方では、アンテナ22を介して受信した読取装置からの指示を検出回路21aに伝える。
RFIDIC21の無線通信回路21bは、変調復調回路、充電/電源部、メモリなどから構成される。この電源部では、バッテリを搭載するタイプのものであっても良いし、いわゆるバッテリーレス、すなわち、蓄電機能を有し、外部から供給される電磁波による誘導電圧を一時的に蓄えるものであっても良い。無線通信回路21bに含まれるメモリは、全体の制御を行うオペレーティングシステムが格納されているROM、データの書き換えや構造物の状態を検知するプログラムが格納されているEEPROM、検知した情報を記録するRAMなどで構成される。メモリにはセンサのID番号を搭載してもよく、また、読取装置から構造物の埋め込み位置に関する情報をRAMに書き込み、これら情報をセンサで検知した情報と共に読み取り装置で読み取ってもよい。
このように、センサ4が検出した結果をRFIDIC21等の機能により読取装置に対して無線送信する。これにより、測定準備の労力を軽減し、準備期間を短縮することができる。さらに、測定時には、読取装置をかざすだけでよいため、配線の取り回しの煩雑さ解消することができる。
また、測定対象物付近からコンクリートの表面まで伝送ケーブル等の配線を設ける必要がなくなるため、美観を損なうことがなく、配線の経路を通じて鉄筋腐食劣化因子が内部へ侵入することも無くなり、耐久性を向上させることができる。
RFIDIC21は、電源整流回路、変調復調装置、充電/電源部、メモリおよびCPUなどの制御部を備えている。メモリは、予め登録された固有の識別番号、外部からの情報、コンクリート構造物内の状態変化の記録、その他必要な情報を記憶している。電源部は蓄電機能を備え外部から供給される電磁波からの誘電電圧を一時的に蓄えるものであってもよい。CPU、制御部は、検出回路21a等の制御を行なうものである。たとえば、CPUは送受信の信号のデータ処理、センサ部のアナログ情報のデジタル変換、電源のコントロール、その他データ処理を行う。
アンテナ22は、読取装置との間で無線により情報を送受信する。アンテナ22は、金属類、カーボンファイバーやフェライトなどより構成される。アンテナ22には、中空の巻き線、あるいは磁性体巻き線、あるいは基板上にプリント技術を利用して成形したものを用いることが望ましく、PETなどのフィルム間に上記の材料を挟み込んで使用してもよい。アンテナ22としては、リング状、棒状、円盤状など適当な形に成型されたものを用いてもよい。
読み取り装置(図示せず)は、アンテナ、変調復調装置、メモリ、CPUと電源を供給するための電源部とからなり、必要に応じて腐食検出部からの情報を直接、あるいはデータ処理を行って他の装置に出力させる。その場合、外部出力端子を介して行なうこととしてもよい。
測定部41は、コンクリート構造物に関する情報を測定するものであり、図1の例ではグラウト材の充填の有無を測定する。インタフェース回路42は、測定部41が測定する測定値を検出し信号の増幅等を行い、測定値をコンクリート構造物に関する情報としてRFIDIC21へ受け渡す。リード線9は、RFIDタグ2、センサ4それぞれと、図示しない圧着端子やコネクタによって接続され、RFIDタグ2とセンサ4との間で情報を伝達する。
なお、本明細書では、RFIDタグ2およびセンサ4の概略を示すにとどめるが、RFIDタグ2およびセンサ4は、上記以外の機能や構成要素を備えていてもかまわない。また、本明細書では、特記しない限り、RFIDタグ2、センサ4およびリード線9は、図3を用いて説明した構成と同様のであることを前提として説明する。
次に、RFIDタグ取付治具1を用いてRFIDタグを鉄筋へ取り付ける取付方法について、図2を用いて説明する。あらかじめ、RFIDタグ2をコの字形金具11(締結具)の結合面(結合部)に接着用の樹脂等で接着して結合する。RFIDタグ2を取付治具1のコの字形金具11へ接着する方向は、RFIDタグ2の長手方向と鉄筋3a、3bの長手方向とが同じになるようにする。RFIDタグが結合されたRFIDタグ取付治具1を鉄筋へ設置する場所は、RFIDタグ2と読取装置との交信路上に他の鉄筋等の金属製部材が少ない場所を選択する。また、RFIDタグ2と読取装置との通信距離を考慮して場所を選択する。RFIDタグ取付治具1のコの字形金具11に鉄筋3a、3bを挟みこみ、ネジ12で締めてRFIDタグ取付治具1を鉄筋3a、3bへ固定する。RFIDタグ2の長手方向と鉄筋3a、3bの長手方向とが同じであることから、コンクリート打設時にRFIDタグ2または取付治具1にかかる機械的な力を低減することができる。また、RFIDタグ2の長手方向が鉄筋3a、3bの長手方向と垂直となる場合に比べ、RFIDタグ2と鉄筋3a、3bとを固定することができる。
また、図2のように、RFIDタグ2を接着する結合面(結合部)が金属である場合(固定部の金属製締結具にRFIDタグ2を直接結合した場合)、金属がRFIDタグ2と読取装置との通信を阻害するなど影響を与える。このため、RFIDタグ2内のアンテナは、結合面から一定距離はなれた場所になるように配置されていることが好ましい。具体的には、RFIDタグ2そのものを金属部分から離して配置する、あるいは、RFIDタグ2の中でも、金属からアンテナが離れるような構造にするという方法を取ることができる。影響を与えない距離としては、4mm以上10mm以下が好ましい範囲である。
また、RFIDタグ2と結合部との間に非金属製のスペーサ等を挿入して、RFIDタグ2自体を金属と離すことができる。スペーサを備えた取付治具については、後述する。また、RFIDタグがケース状に形成されており、中身が中空となっている場合は、次のような方法を採ることができる。ケース中には、RFIDIC21とアンテナ22とを備えたプリント基板が設けられている。基板の一方の面には、抵抗やコンデンサの素子が配置され、他方の面には長方形のアンテナのパターンが印刷されている。そこで、RFIDタグ2を金属の結合部に接着するときに、金属の結合部からアンテナ22が離れるように配置する。すなわち、アンテナ22のパターンが金属のある結合部とは反対側になるような向きに基板を配置し、基板自体ができるだけ金属から離れるように、タグケース内部でプラスチックや木材のスペーサをかませたり、樹脂を流し込んで空隙を埋めたりする。また、このようにスペーサや樹脂により空隙を埋めることで、タグの曲げ強度が増すというメリットも生じることになる。
さらに、RFIDタグ2のアンテナ22とRFIDタグ取付治具1との間に磁性層を挿入し、アンテナ22への金属の影響を取り除くことができる。磁性層の厚みとしては、0.01mm以上5mm以下であることが好ましい。0.01mmより薄いと磁性、タグと読取装置との通信が行なわれず、5mmよりも厚くしてもタグと読取装置との通信状態に変化がない。この磁性層は、鉄にニッケルやコバルトなどを添加した鉄系合金、フェライトまたはアモルファスから調整されるものが挙げられる。アモルファスとしては、鉄、コバルト、ニッケルの合金にビスマス、シリコンなどを添加、急冷して製造されるものなどが挙げられる。このようにして、鉄筋や金属製締結具等の金属製部材による通信への影響を低減することが可能である。なお、センサ4、リード線9等の取付方法の説明についてはここでは省略する。
このように、本実施形態のRFIDタグ取付治具1によれば、RFIDタグ2を鉄筋3に強固に固定することが可能となる。これにより、RFIDタグ2のアンテナ22の指向性を一定に保持することができる。また、ネジにより鉄筋3を締めて固定するため、所望のサイズの鉄筋3に適応させて固定することができる。さらに、コンクリート構造物内の金属(鉄筋3等)やRFIDタグ取付治具における金属製締結具等の影響を受けることなく、RFIDタグ2と読取装置との間の通信を行うことができる。これにより、コンクリート構造物に関する情報(特にコンクリート構造物の内部から検出した情報も含めて)をコンクリート内部から精度よく取り出すことが可能になる。
(実施形態2)
図4および図5は、実施形態2のスペーサを備えたRFID取付治具を用いて、RFIDタグを鉄筋へ取り付けた部分を示す図である。図4(a)は、斜視図、図4(b)は、矢印B1の方向から見た正面図、図5(a)は、図4(a)の矢印B2から見た右側面図、図5(b)は、図4(a)の矢印B3から見た平面図である。図面に表していないが、本実施形態のRFIDタグ取付治具5ならびにRFIDタグ2は、図1で示した概略図と同様にリード線9によってセンサ4と接続される構成をとることができる。なお、図4および図5では、RFIDタグ2に接続されるリード線9(図1では表示)を省略している。
図4および図5は、実施形態2のスペーサを備えたRFID取付治具を用いて、RFIDタグを鉄筋へ取り付けた部分を示す図である。図4(a)は、斜視図、図4(b)は、矢印B1の方向から見た正面図、図5(a)は、図4(a)の矢印B2から見た右側面図、図5(b)は、図4(a)の矢印B3から見た平面図である。図面に表していないが、本実施形態のRFIDタグ取付治具5ならびにRFIDタグ2は、図1で示した概略図と同様にリード線9によってセンサ4と接続される構成をとることができる。なお、図4および図5では、RFIDタグ2に接続されるリード線9(図1では表示)を省略している。
図4および図5に一例として示すRFIDタグ取付治具5は、スペーサ51と金具52とからなる。スペーサ51は、鉄筋コンクリート打設用の型枠と鉄筋とを所定の距離に維持するものであり、モルタル、セラミック、プラスチック、樹脂の非金属製部材等で形成される。図4および図5では、スペーサ51は、一例として直方体の形状ものを示している。しかしながら、スペーサ51は、矩形、円形、楕円形、周囲が曲線(波線を含む)を描く形状等、様々な形状であってもよく、結合面(結合部)がRFIDタグ2を接着・固定する結合機能を実現する形状であればよい。
金具52は、鉄筋を固定する二つの締結具(第一締結具と第二締結具)を有する。締結具は、鉄筋3aの周囲に沿ってはめ込んで鉄筋3aに固定される。交差部分に対して、垂直方向からはめ込むため、容易に締結することができる。また、金具52は、スペーサ51と接着用樹脂53によって接着している。図4および図5の例では、金具52は、二つの締結具を連結する金属の連結部分を有する。金具52の二つの締結具それぞれは、鉄筋3aの異なる部分をはめ込み、スペーサ51を鉄筋3aに固定する。RFIDタグ取付治具5を鉄筋3a、3bが交差する交差部に配置することにより、図5(a)、図5(b)に示すように、鉄筋3bは、二つの締結具の間に配置されることになる。このようにRFIDタグ取付治具5を取付けることにより、スペーサが鉄筋3bにより固定され、スペーサが鉄筋3aの軸を中心として回転するのを防止することができる。
また、図4および図5に示すRFIDタグ取付治具5では、スペーサ51が結合部に相当し、金具52が固定部に相当する。
次に、RFIDタグ取付治具5の取付方法について、図4および図5を用いて説明する。取付治具5を鉄筋3に設置する場所は、RFIDタグ2と読取装置との交信路上に鉄筋等の金属が少ない場所で、二本(二本以上でもよい)の鉄筋が交差している場所を選択する。また、RFIDタグ2と読取装置との通信距離を考慮して場所を選択する。また、ここでは、スペーサ51が鉄筋コンクリート打設用の型枠に接するような場所を選択することを想定して説明する。取付治具5の金具52の二つの締結具を、鉄筋3aの異なる場所にはめ込ませて、取付治具5を鉄筋3a、3bへ固定する。RFIDタグ2は、スペーサ51の一つの面(結合面)に接着する。ここでは、スペーサ51が鉄筋コンクリート打設用の型枠と接する側の面を結合面として用いる。従って、スペーサ51は、RFIDタグ2のサイズ分、あらかじめ厚みを小さくしておくことになる。これにより、型枠とRFIDタグ2が接するため、RFIDタグ2が安定固定される。また、RFIDタグ2とスペーサ51の長手方向が一致するように、RFIDタグ2をスペーサ51へ接着する。
このように、本実施形態のRFIDタグ取付治具5によれば、RFIDタグ2を鉄筋3の交差部に、二つの締結具を用いて鉄筋3aに固定するため、コンクリート打設時において、RFIDタグ2が回転するなどして位置を変えてしまうのを防ぐことができる。これにより、RFIDタグ2をより鉄筋3に安定して固定することが可能となる。また、RFIDタグ2を非金属製のスペーサ51に結合することにより、RFIDタグ取付治具5を取り付ける鉄筋3や金具52が通信へ影響しないようにできる。さらに、RFIDタグ2を鉄筋コンクリート打設用の型枠に接する位置に配置することにより、型枠とRFIDタグ2が接するため、RFIDタグ2がより安定固定される。
なお、図4および図5では、二つの締結具を用いる例を説明したが、必要に応じて同様な三つ以上の締結具を用いてもよい。また、二つの締結具を一つの鉄筋に締結し、三つ目の締結具を他の鉄筋へ締結してもよい。さらに、三つ以上の鉄筋に締結具を各々締結してもよい。また、上記では鉄筋3a、3bの交差部にRFIDタグ取付治具5を取り付ける例を示している。しかしながら、鉄筋の交差部以外であっても、複数の締結具によって締結されることによって、RFIDタグを安定して固定すること(RFIDタグ2の回転の防止を含む)は可能である。
また、上記取付方法では、スペーサ51が鉄筋コンクリート打設用の型枠に接するような場所を選択する場合を説明したが、その他の場所であっても、RFIDタグ2を安定して固定する効果が生じる。また、スペーサ51へRFIDタグ2を結合する結合面も型枠に接する面に限られることなく、柔軟に選択することもできる。
(実施形態3)
本実施形態では、図4および図5に示すRFIDタグ取付治具5のスペーサ51を変更した態様の一例を示す。図6は、図4および図5のRFIDタグ取付治具5からスペーサ51を除いたRFIDタグ取付治具6の一例を示す図である。図6(a)は、斜視図であり、図6(b)は、矢印Cの方向から見た正面図である。また、図7は、スペーサに凹部を設けRFIDタグ2をはめ込んで設置したRFIDタグ取付治具7の一例を示す図である。また、図面に表していないが、RFIDタグ取付治具6、7ならびにRFIDタグ2は、図1で示した概略図と同様にリード線9によってセンサ4と接続される構成をとることができる。なお、図6、図7では、RFIDタグ2に接続されるリード線9(図1では表示)を省略している。
本実施形態では、図4および図5に示すRFIDタグ取付治具5のスペーサ51を変更した態様の一例を示す。図6は、図4および図5のRFIDタグ取付治具5からスペーサ51を除いたRFIDタグ取付治具6の一例を示す図である。図6(a)は、斜視図であり、図6(b)は、矢印Cの方向から見た正面図である。また、図7は、スペーサに凹部を設けRFIDタグ2をはめ込んで設置したRFIDタグ取付治具7の一例を示す図である。また、図面に表していないが、RFIDタグ取付治具6、7ならびにRFIDタグ2は、図1で示した概略図と同様にリード線9によってセンサ4と接続される構成をとることができる。なお、図6、図7では、RFIDタグ2に接続されるリード線9(図1では表示)を省略している。
図6に示すRFIDタグ取付治具6は、二つの締結具を有している。RFIDタグ取付治具6は、図4および図5の金具52と同様のものを想定している。しかしながら、二つの締結具は、連結されずにそれぞれ別々であってもよく、複数の締結具それぞれがRFIDタグ2と結合している態様であってもよい。二つの締結具が鉄筋3a、3bをはめ込む方法は、実施形態2と同様である。
RFIDタグ2は、RFIDタグ取付治具6と接着用の樹脂で接着されている。従って、RFIDタグ取付治具6の締結具とRFIDタグ2とが直接結合することになる。このため、RFIDタグ2内のアンテナは、RFID取付治具7から一定距離を保持することが好ましい。具体的な方法は、実施形態1で説明した方法と同様であるため説明を省略する。
このように、RFIDタグ取付治具6は、二本の鉄筋3a、3bの交差部に配置され、固定するため、RFIDタグの回転を防止することができる。また、複数の締結具を用いてRFIDタグ2を固定することによって、RFIDタグ2を安定して固定することができる。
次に、図7のRFIDタグ取付治具について説明する。図7に示すRFIDタグ取付治具7は、スペーサ71と金具72とからなる。スペーサ71は、RFIDタグ2の全部あるいは一部分を挿入する凹部を有する。図7に一例として示すスペーサ71は、凹部としてRFIDタグ2の一部分をはめ込む溝を有する例を示している。溝は、スペーサ71の長手方向に沿っているが、RFIDタグ2の長手方向と鉄筋3の長手方向が同じになるように、RFIDタグ取付治具7を鉄筋3に取り付けることが好ましい。これは、コンクリート打設時にRFIDタグ2またはRFIDタグ取付治具7にかかる機械的な力を低減するためである。なお、スペーサ71の材質、形状等その他の点については、図6のスペーサ51と同様である。また、金具72は、図4および図5の金具52と同様である。
このように、RFIDタグ取付治具7は、実施形態2のRFIDタグ取付治具5の効果に加え、より安定してRFIDタグ2をスペーサ(結合部)へ結合することができる。これは、スペーサ(結合部)の外面に単に接着剤によりRFIDタグ2を結合させている場合と比べ、スペーサ71に設けられた凹部によって、複数の面を用いてRFIDタグ2を結合できることによる。これにより、コンクリート打設時において、RFIDタグ2への衝撃を緩和し、RFIDタグ2がRFIDタグ取付治具から離脱することを防止することができる。
なお、図7では、凹部として溝を形成した例を示しているが、これに限られない。凹部には、溝のほか、穴、RFIDタグ2の少なくとも二つの面(面の一部分でもよい)が接するような形状のものであってもよい。例えば、スペーサの型枠に接する面の一部分を切り欠いて、段を作り、RFIDタグ2の全部あるいは一部分を段へはめ込むこともできる。例えば、RFIDタグ2の底面と、側面との二面(あるいは二面以上)がスペーサに接するようにすることも可能である。これにより、型枠に接する面は、スペーサの部分とRFIDタグ2との二つの面の部分により構成されることになる。また、スペーサとRFIDタグ2の大きさによって、様々な形状が考えられる。例えば、スペーサの側面から中心へ向けてRFIDタグ2を挿入する矩形の穴を形成し、穴へRFIDタグ2の全部あるいは一部分を挿入してもよい。また、図7の溝は、スペーサ71の長手方向の両端まで溝が形成されているが、一方の端が塞がれている形状や両端が塞がれている形状(RFIDタグ2が両端が塞がれている溝に挿入できる場合)であってもよい。
(実施形態4)
図8は、バンドを用いたRFIDタグ取付治具の一例を示す図である。また、図面に表していないが、RFIDタグ取付治具8ならびにRFIDタグ2は、図1で示した概略図と同様にリード線9によってセンサ4と接続される構成をとることができる。なお、図8では、RFIDタグ2に接続されるリード線9(図1では表示)を省略している。
図8は、バンドを用いたRFIDタグ取付治具の一例を示す図である。また、図面に表していないが、RFIDタグ取付治具8ならびにRFIDタグ2は、図1で示した概略図と同様にリード線9によってセンサ4と接続される構成をとることができる。なお、図8では、RFIDタグ2に接続されるリード線9(図1では表示)を省略している。
図8に示すRFID取付治具8は、プレート81(結合部)とバンド82(固定部)とからなる。プレート81は、一方の面でバンド82と結合し、他方の面でRFIDタグ2と結合する。結合は、接着用樹脂等でプレート81と、バンド82あるいはRFIDタグ2とを接着することで行なう。バンド82は、樹脂等で製造され、ベルト状の部分と、一端に止め具とを備え、ベルトの他端を止め具に通して所望の長さの輪を形成することができるものである。バンド82のベルト部分を鉄筋3aに巻きつけて、止め具を用いて締めることによって、鉄筋3aへRFIDタグ取付治具8を固定する。図8では、一本の鉄筋3aに取り付けている例を示しているが、複数の鉄筋に取り付けてもよい。
このように、バンドを用いたRFIDタグ取付治具8によれば、RFIDタグ2をバンド82で直接鉄筋3に巻きつけて締めて固定するため、RFIDタグを鉄筋3に安定して固定することが可能となる。また、止め具を用いてベルトの長さを調節して鉄筋3を締結するため、所望のサイズの鉄筋3に適応させて固定することができる。これにより、多様なサイズの鉄筋、あるいは、鉄筋の数が増えた場合にも柔軟に対応することができる。また、プレート81およびバンド82は、金属ではないため、通信への影響を排除することができる。また、プレート81に前記磁性層など金属が通信に影響することを排除する材質を用いる(あるいは付加する)ことにより、金属が通信へ影響すること排除することができる。
上記各実施形態では、RFIDタグ取付治具の一例を示したが、これらに限られるわけではない。本発明のRFIDタグ取付治具は、RFIDタグ2を結合(接着・固定)する結合面を有する結合部(結合機能)と、一本以上の鉄筋にRFIDタグ取付治具を固定する固定部(固定機能)とを有するものであれば、上記各実施形態で示したもの以外であってもよい。
また、上記各実施形態で説明したRFIDタグ取付治具は、図1に示したような構成以外であっても、RFIDタグ2を鉄筋等へ取り付ける治具として用いることができる。RFIDタグ2は、センサ4とリード線9によって連結せずにRFIDタグ2単独である場合でもよく、あるいは、センサ4以外の構成物と連結している場合であってもよい。また、本発明のRFIDタグ取付治具は、RFIDタグ2をコンクリート建造物の鉄筋3に取り付ける場合に限らず、上記各実施形態で例示したような固定部が取り付けられる場合に(支柱その他のコンクリート構造物内の構成物へ)利用することができるものである。
1、5、6、7、8 RFIDタグ取付治具
2 RFIDタグ
3、3a、3b 鉄筋
4 センサ
9 リード線
10 シース管
10a シース管継ぎ手部材
11 コの字形金具
12 ネジ
21 RFIDIC
21a 検出回路
21b 無線通信回路
22 アンテナ
25 検出部
26 無線通信部
41 測定部
42 インタフェース回路
51、71 スペーサ
52、72 金具
53 接着用樹脂
81 プレート
82 バンド
2 RFIDタグ
3、3a、3b 鉄筋
4 センサ
9 リード線
10 シース管
10a シース管継ぎ手部材
11 コの字形金具
12 ネジ
21 RFIDIC
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21b 無線通信回路
22 アンテナ
25 検出部
26 無線通信部
41 測定部
42 インタフェース回路
51、71 スペーサ
52、72 金具
53 接着用樹脂
81 プレート
82 バンド
Claims (6)
- 複数の鉄筋が配筋されている鉄筋コンクリート構造物内の鉄筋にRFIDタグを取り付ける際に用いるRFIDタグ取付治具であって、
コンクリート構造物に関する情報を読取装置へ送信するRFIDタグと結合する結合部と、
前記結合部を前記鉄筋に固定するための固定部と、
を備えることを特徴とするRFIDタグ取付治具。 - 前記固定部は、一本以上の鉄筋に固定するための締結具を備え、
前記締結具は、一本以上の鉄筋を挟んで締めて固定する手段と、一本以上の鉄筋に巻きつけて締めて固定する手段との、いずれかの手段を有することを特徴とする請求項1記載のRFIDタグ取付治具。 - 前記固定部は、配筋での鉄筋の交差する部分に配置され、一方の鉄筋に異なる二つの部分で固定するための第一締結具と第二締結具を備えることを特徴とする請求項1記載のRFIDタグ取付治具。
- 前記結合部は、コンクリート打設用の型枠と鉄筋とを所定の距離に維持するスペーサを含み、
前記スペーサには、前記RFIDタグを結合する結合面か、前記RFIDタグをはめ込む凹部のいずれかが備わっていること特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のRFIDタグ取付治具。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載のRFIDタグ取付治具と、
アンテナ部を有し、前記RFIDタグ取付治具へ結合されるRFIDタグとを備えたRFIDタグユニットであって、
前記アンテナ部と前記RFIDタグ取付治具との距離がRFIDタグと読取装置との間の通信が前記RFIDタグの近傍に存在する金属製部材の影響を受けない程度に確保されているか、前記アンテナ部と前記RFIDタグ取付治具との間に磁性層が設けられているかの、少なくともいずれか一方が施されていることを特徴とするRFIDタグユニット。 - 請求項1から請求項4いずれかに記載のRFIDタグ取付治具を用いてRFIDタグを鉄筋へ取り付けるRFIDタグ取付方法であって、
RFIDタグ取付治具に結合させたRFIDタグの長手方向が、少なくとも一つの鉄筋の長手方向に沿うように鉄筋へ取り付けることを特徴とするRFIDタグ取付方法。
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-
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- 2005-06-14 JP JP2005174356A patent/JP2006348538A/ja not_active Withdrawn
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