JP7132009B2 - 無線通信モジュールの取付構造、無線通信モジュールの設置方法及び状態量計測システム - Google Patents

無線通信モジュールの取付構造、無線通信モジュールの設置方法及び状態量計測システム Download PDF

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Description

本発明は、無線通信モジュールの取付構造、無線通信モジュールの設置方法及び状態量計測システムに関する。
コンクリート構造物の施工中、または施工後、コンクリート構造物状態を把握するため、構造物のひずみや温度等をモニタリングすることがある。
例えば、ひずみを計測する計測装置として、コンクリートを打設する前に、鉄筋等にひずみ計測用のセンサを設け、センサにつながる配線をまとめて型枠の外側に配置し、打設後に、データロガ等に配線を接続することにより計測する方法が提案されている。また、施工中にコンクリート内部の温度を計測し、コンクリート内部の状態を把握し、適切な対応をとることで温度ひび割れを抑制することが提案されている。
また、RFIDタグ及びひずみセンサをコンクリート内に内蔵し、コンクリート内のRFIDタグとリーダライタ等との間で無線通信を行うことにより、コンクリート内部のひずみ量を取得するRFIDを用いた方法、コンクリート内に設けたセンサの計測情報を、埋込型RFIDモジュールに記憶しておき、埋め込み型RDIDモジュールの記憶情報を、リーダライタで読み出すようにした方法、等も提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
特開2015-183425号公報 特開2006-71575号公報
コンクリートを打ち込む場合、バイブレータ等を用いてコンクリートを確実に締め固める必要がある。しかしながら、上述のように、センサにつながる配線をまとめて型枠の外側に配置する方法にあっては、型枠近くに配線が存在することになり、バイブレータを使用することにより配線を切断してしまう可能性がある。また、打設後にデータロガ等に配線を接続する必要があり、手間がかかる。
また、センサと配線とが存在する箇所は断面欠損となる他、劣化因子の侵入口ともなる虞がある。
また、コンクリート内に内蔵したRFIDタグの情報を、無線通信を行うことにより取り出すようにした方法にあっては、RFIDタグがコンクリート内に内蔵されているため、通信距離が制限されてしまい、コンクリート構造体の近傍にリーダライタを近付けなければRFIDタグとの無線通信を行うことができない。つまり、RFIDタグ毎に、このRFIDタグとの無線通信を行うことのできる位置にリーダライタを近付ける必要があり、データの取得が困難になる箇所が増えるか、コンクリート内部の配線を長くする必要があり、より長い通信距離での無線通信を行うことの可能な方法が望まれていた。
そこで、この発明は、上記従来の未解決の課題に着目してなされたものであり、コンクリート構造体内の状態量を、より容易に取得することの可能な無線通信モジュールの取付構造、無線通信モジュールの設置方法及び状態量計測システムを提供することを目的としている。
本願発明の一態様によれば、コンクリート構造体に設けられ、センサで測定されたコンクリート構造体の状態量を、無線通信により送信する無線通信モジュールの取付構造であって、無線通信モジュールは、センサと接続され、全体が樹脂で覆われて樹脂の一部が露出した状態でコンクリート構造体内に配置され、樹脂が露出した露出部分とコンクリート構造体の表面とが面一となるように配置されており、さらに、軸を水平方向に向けた樋状の反射体を有し、コンクリート構造体の表面側から見て、無線通信モジュールの、コンクリート構造体の表面側を除く部分を囲むように、反射体が配置されている、無線通信モジュールの取付構造、が提供される。
また、本願発明の他の態様によれば、リーダライタとの間で無線通信によりデータの送受信を行い、コンクリート構造体の状態量をリーダライタに送信する無線通信モジュールの設置方法であって、状態量の測定を行うセンサと接続された無線通信モジュールを、全体を樹脂で覆った状態で、コンクリート構造体を形成するための型枠の内面に接触させて配置し、型枠内にコンクリートを打設した後、型枠を取り外すことで、樹脂で全体が覆われた無線通信モジュールの一部とコンクリート構造体の表面とが面一となる構造を作り、さらに、軸を水平方向に向けた樋状の反射体を、無線通信モジュールの、コンクリート構造体の表面と面一となる面を除く所定範囲を囲むように設ける工程を備える、無線通信モジュールの設置方法、が提供される。
また、本願発明の他の態様によれば、リーダライタとの間で無線通信によりデータの送受信を行い、コンクリート構造体の状態量をリーダライタに送信する無線通信モジュールの設置方法であって、コンクリート構造体を形成するための型枠の内面に、コンクリート構造体の表面に凹部を形成するための凹部形成部材を接触させて配置すると共に、状態量の測定を行うセンサに一端が接続された配線の他端を、凹部形成部材を貫通して型枠側に引出し、型枠内にコンクリートを打設し、型枠及び凹部形成部材を取り外した後にコンクリート構造体に残る穴内で、無線通信モジュールと配線の他端とを接続し、無線通信モジュール全体を樹脂で覆った状態で、樹脂の一部とコンクリート構造体の表面とが面一となるように無線通信モジュールを穴内に固定し、さらに、軸を水平方向に向けた樋状の反射体を、無線通信モジュールの、コンクリート構造体の表面と面一となる面を除く所定範囲を囲むように設ける工程を備える、無線通信モジュールの設置方法、が提供される。
また、本願発明の他の態様によれば、リーダライタとの間で無線通信によりデータの送受信を行い、コンクリート構造体の状態量をリーダライタに送信する無線通信モジュールの設置方法であって、コンクリート構造体を形成するための型枠とコンクリート構造体内に配置される部材との間に設けられるスペーサを、全体が樹脂で覆われた無線通信モジュールと共に型枠の内面に接し且つ無線通信モジュールと型枠に接する部分が、無線通信モジュールの外側を囲む形状に形成し、状態量の測定を行うセンサに一端が接続された配線の他端を、スペーサに囲まれた無線通信モジュールに接続した状態で型枠内にコンクリートを打設し、その後型枠を取り外すことで、樹脂で全体が覆われた無線通信モジュールの一部とコンクリート構造体の表面とが面一となる構造を作り、さらに、軸を水平方向に向けた樋状の反射体を、無線通信モジュールの、コンクリート構造体の表面と面一となる面を除く所定範囲を囲むように設ける工程を備える、無線通信モジュールの設置方法、が提供される。
また、本願発明の他の態様によれば、コンクリート構造体に設けられ、コンクリート構造体の状態量を測定するセンサと、上記態様に記載の無線通信モジュールの取付構造でコンクリート構造体に取り付けられ、センサで測定された状態量を無線通信により送信する無線通信モジュールと、無線通信モジュールとの間で無線通信を行うリーダライタと、リーダライタで取得したセンサで測定された状態量を処理する処理装置と、を備える状態量計測システム、が提供される。
無線通信モジュールとリーダライタとの間の通信距離をより長くすることができるため、コンクリート構造体から比較的離れた位置でも無線通信モジュールとリーダライタとの間での通信を行うことができ、その結果、無線通信モジュールから状態量を容易に取得することができる。
本発明の第一実施形態に係る無線通信モジュールの取付構造の一例を示す概略構成図である。 本発明の第二実施形態に係る無線通信モジュールの取付構造の一例を示す概略構成図である。 本発明の第三実施形態に係る無線通信モジュールの取付構造の一例を示す概略構成図である。 状態量計測システムの一例を示す構成図である。 シールドトンネルにおいて状態量計測を行う場合の動作説明に供する説明図である。 反射体を備えたRFIDタグの一例である。 反射体を備えたRFIDタグの一例である。 反射体を備えたRFIDタグの一例である。 反射体を備えたRFIDタグの一例である。
以下の詳細な説明では、本発明の実施形態の完全な理解を提供するように多くの特定の具体的な構成について記載されている。しかしながら、このような特定の具体的な構成に限定されることなく他の実施態様が実施できることは明らかであろう。また、以下の実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、実施形態で説明されている特徴的な構成の組み合わせの全てを含むものである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
本実施形態では、無線通信モジュールとしてRFIDを用いる場合について説明するが、例えば、LPWA(Low Power Wide Area)を用いた無線通信モジュールであっても適用することができ、無線通信を行うことができる機器であれば適用することができる。
まず、本発明の第一実施形態を説明する。
図1は、第一実施形態に係る無線通信モジュールの取付構造の一例を示す概略構成図である。第一実施形態は、コンクリート打設前にRFIDタグ1を設置することで、RFIDタグ1をコンクリート構造体の表面に設置するようにしたものである。
図1に示すように、RFIDタグ1は例えば円板状を有し、全体が樹脂3で覆われている。RFIDタグ1は、少なくともアンテナと、ICチップ等の制御部とを備え、制御部はリーダライタとアンテナを介して無線通信を行う。RFIDタグ1は、電源内蔵のアクティブ型であってもよく、また電源を持たないパッシブ型であってもよい。また、通信周波数は、RFIDタグ1とリーダライタ等との間で通信を行うことができれば、どの周波数であっても適用することができる。
RFIDタグ1には配線5の一端が接続され、配線5の他端は樹脂3から引き出されている。RFIDタグ1を樹脂3で覆うことにより、RFIDタグ1をコンクリート構造体8内に埋め込んだときに、コンクリート打設時の損傷や変形を抑制することでRFIDタグ1の変形を抑制し、通信障害の発生等を抑制するようにしている。ここでは、RFIDタグ1を樹脂3で覆っているが、ゴムやプラスチック等、応力変動に追従して変形する水分の少ない固化体であっても適用することができる。
配線5の他端はセンサ4に接続され、制御部は、センサ4が測定した測定情報を、アンテナを介して送信する。センサ4としては、電気によって計測できる機器であれば適用することができ、例えば、ひずみ計、温度計、圧力計、充填検知計、水分計、加速度計、変位計等が挙げられる。
次に、RFIDタグ1の取付手順を説明する。
まず、コンクリートを打ち込む前に、型枠6の内側(コンクリートを打ち込む側)に、RFIDタグ1を設置する。例えば、図1(b)に示すように、四つの固定ビス7により、RFIDタグ1を型枠6側から固定する。また、図1(a)に示すように、内部のセパレータや鉄筋にセンサ4を例えば番線によって固定する。そして、配線5の他端をセンサ4に接続する。
この状態で、コンクリートを打ち込み、その後、型枠6を取り外す。
RFIDタグ1は、型枠6の内側に設置されているため、図1(c)に示すように、RFIDタグ1と型枠6とが接触していた部分がコンクリート構造体8から露出した状態で、コンクリート構造体8に埋め込まれた状態となる。
ここで、RFIDタグ1全体がコンクリート構造体8の内部に埋め込まれている場合、RFIDタグ1による送信電波は、コンクリート構造体8によって減衰されるため、その分、RFIDタグ1とリーダライタとの通信可能距離は短くなる。
これに対し、図1に示すように、全体を樹脂3で覆ったRFIDタグ1を、その一部がコンクリート構造体8の表面と面一となるように配置することによって、RFIDタグ1の送信電波はコンクリート構造体8内を通過せずに送信されることになる。そのため、コンクリート構造体8によってRFIDタグ1の送信電波が減衰されることが抑制され、その結果、コンクリート構造体8によって、RFIDタグ1とリーダライタとの通信可能距離が低減されることを抑制することができる。つまり、従来のようにRFIDタグ1全体がコンクリート構造体8の内部に埋め込まれている場合に比較して、RFIDタグ1とリーダライタ等との通信可能距離をより長くすることができる。
また、RFIDタグ1は、型枠6の内側に設置されているため、RFIDタグ1がコンクリート構造体8の表面に配置されている場合等に比較して、配線距離を短くすることができる。
また、リーダライタとRFIDタグ1との間で無線通信を行い、リーダライタによってRFIDタグ1を介してセンサ4を起動して計測を行うため、RFIDタグ1において電源を確保する必要はない。そのため、コンクリート構造体8の状態量を定期的に測定する場合等においても、長期間に渡って状態量の計測を行うことができ、且つ省電力化を図ることができる。
また、計測時に配線等を行う必要はなく、リーダライタとRFIDタグ1との間で無線通信を行えばよいため、計測時の手間を低減することができる。
また、RFIDタグ1は、RFIDタグ1を覆う樹脂3がコンクリート構造体8の表面と面一となるように配置されている。そのため、コンクリート構造体8の表面に障害物等がぶつかった場合に、RFIDタグ1が突出して設けられている場合に比較して、RFIDタグ1が損傷することを低減することができ、さらに、RFIDタグ1が樹脂3で覆われている点からも、RFIDタグ1を保護することができる。
なお、図1(a)はコンクリート打設前のRFIDタグ1及びセンサ4の取り付け状況の一例を示す断面図、図1(b)は図1(a)を型枠6の外側から見た図、図1(c)はコンクリート打設後のRFIDタグ1及びセンサ4の取り付け状況の一例を示す断面図である。
上記第1実施形態においては、センサ4が、例えば、温度センサ等の、セパレータや鉄筋に取り付けるセンサである場合について説明しているがセンサ4の取り付け方法はこれに限るものではない。例えば、センサ4がひずみセンサである場合には、センサ4としてひずみゲージをコンクリート構造体8の表面に添付し、この表面に添付したセンサ4(ひずみゲージ)の抵抗値の変化を、コンクリート構造体8の内部に設けたRFIDタグ1によってリーダライタに送信すればよい。この場合、ひずみゲージの抵抗値の変化を測定するためのアンプと、アンプの出力をAD変換する変換器を含む出力処理部を、例えば、RFID1を覆う樹脂3に固定する等、出力処理部も、コンクリート構造体8の内部に設けるようにすればよい。また、センサ4が充填センサである場合も同様に、センサ4の出力を処理する出力処理部を例えば、RFID1を覆う樹脂3と共に設ければよい。
また、センサ4が温度計である場合には、例えば、温度計の変化を測定するための出力処理部が、RFIDタグ1に組み込まれた、既存のRFIDタグ1を用いることによって、出力処理部を別途設けなくとも、センサ4とRFIDタグ1とにより、温度情報を、リーダライタに通知することができる。
次に、本発明の第二実施形態を説明する。
第二実施形態は、Pコンを取り外した穴にRFIDタグ1を設置することで、RFIDタグ1をコンクリート構造体8の表面に設置するようにしたものである。
第二実施形態では、Pコンとして、図2に示すPコン(凹部形成部材)11を用いる。Pコン11は、下底側が開口した中空の円錐台形状を有する。Pコン11の、上底には、センサ4とRFID1の制御部とを接続する配線5を引き回すための貫通穴11aが形成されている。
次に、RFIDタグ1の取付手順を説明する。
まず、図2(a)に示すように、セパレータ12の両端それぞれにPコン11を取り付けた状態で、Pコン11のねじを型枠6に通し、型枠6の外側からフォームタイ(登録商標)13を取り付ける。また、セパレータ12にセンサ4を取り付ける。センサ4には配線5の一端を接続し、他端を、Pコン11の上底に形成された貫通穴11aに通す。そして、コンクリートを打ち込んだ後、フォームタイ13、型枠6、Pコン11を取り外す。
これにより、図2(b)に示すように、コンクリート構造体8が形成される。また、コンクリート構造体8のPコン11を取り外した部分には、Pコン11の外形と同等形状の凹形状のPコン穴8aが形成され、Pコン穴8aには、配線5の他端が引き出されている。
このPコン穴8aに、Pコン穴8aを塞ぐための例えばモルタル製の埋込体15を埋め込み、例えば接着剤16で固定する。埋込体15は、図2(b)に示すように、外形は、Pコン穴8aと同一の円錐台形状を有する。また、埋込体15の下底側には、RFIDタグ1を保持する保持部15aが形成され、全体を樹脂3で覆ったRFIDタグ1を保持部15aに固定することにより、コンクリート構造体8の表面と埋込体15の下底側の端面と保持部15aに固定されたRFIDタグ1を覆う樹脂3の端面とが面一となるように形成される。また、埋込体15の上底には保持部15aにつながる貫通穴15bが形成されている。
埋込体15をPコン穴8aに取り付ける場合には、まず貫通穴15bに配線5の他端を通して保持部15aまで引出し、この他端を、RFIDタグ1から延びる配線と接続する。そして、配線5の接続終了後、RFIDタグ1を保持部15aに固定する。
図2に示すように、第二実施形態においても、RFIDタグ1の送信電波は、コンクリート構造体8を通過せずに送信されることになる。そのため、RFIDタグ1とリーダライタとの通信可能距離をより長くすることができる。また、第二実施形態では、RFIDタグ1を、コンクリート構造体8に埋め込むのではなく、Pコン穴8aを塞ぐ埋込体15に固定するようにしているため、RFIDタグ1を交換することが可能となる。そのため、RFIDタグ1の仕様変更等に対しても容易に対応することができる。
なお、第二実施形態においては、RFIDタグ1を埋込体15に固定し、埋込体15を、Pコン穴8aに接着することで、Pコン穴8aにRFIDタグ1を配置する場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、図2(c)に示すように、Pコン穴8aに引き出された配線5の他端とRFIDタグ1から延びる配線とを接続し、RFIDタグ1を樹脂3で覆った状態で、RFIDタグ1とコンクリート構造体8とが面一となるように樹脂或いはセメント系のグラウト等をPコン穴8aに注入することによって、Pコン穴8a内にRFIDタグ1を配置するようにしてもよい。
また、図2(b)では、RFIDタグ1を保持するための保持部15aが形成された埋込体15を、Pコン穴8aに配置する場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、図2(b)に示す埋込体15に替えて、樹脂3で覆ったRFIDタグ1を、さらに樹脂等で覆って形成した外形がPコン穴8aと同等の形状を有する埋込体(図示せず)を用い、この埋込体を、Pコン穴8a内に接着剤等で固定するようにしてもよい。この場合も、RFIDタグ1を含む埋込体の外に、RFIDタグから延びる配線を引き出しておき、埋込体の外に引き出した配線と、Pコン穴8aに引き出された配線5の他端とを接続した後、埋込体を、Pコン穴8aに固定すればよい。
要は、Pコン穴8a内に、樹脂3で覆ったRFIDタグ1を、RFIDタグ1とコンクリート構造体8とが面一となるように保持することができれば、どのような構造であってもよい。
また、センサ4をセパレータ12に取り付け、RFIDタグ1をPコン穴8a内に設け、センサ4とRFIDタグ1との間の配線5は、セパレータ12に沿ってPコン穴8aに引き回すようにしているため、コンクリート打ち込み時にバイブレータを使用したとしても、配線5が切断される可能性は比較的小さい。
また、リーダライタとRFIDタグ1との間で無線通信を行うことにより、リーダライタからRFIDタグ1を介してセンサ4を起動して計測を行うため、RFIDタグ1において、電源を確保する必要はない。そのため、コンクリート構造体8の状態量を定期的に測定する場合等においても、長期間に渡って状態量の計測を行うことができ、且つ省電力化を図ることができる。また、計測時に、新たに接続等を行う必要はなく、リーダライタとRFIDタグ1との間で無線通信を行うことで、状態量を測定することができるため、計測時の手間を削減することができる。
また、RFIDタグ1は、Pコン穴8a内に設けられているため、RFIDタグ1が樹脂3で覆われていることだけでなく、RFIDタグ1がPコン穴8a内に設けられているということによっても、RFIDタグ1に応力変動がかかることを防止することができる。
なお、ここでは、Pコン穴8a内にRFIDタグ1を設ける場合について説明したが、例えば、RFIDタグ1を設けるための凹部を形成する凹部形成部材を、型枠6に接して設けた状態で、コンクリートの打ち込みを行い、凹部形成部材を取り除いて形成される凹部にPコン穴8a内にRFIDタグ1を設ける場合と同様の手順でRFIDタグ1を配置するようにしてもよい。
次に、本発明の第三実施形態を説明する。
第三実施形態は、スペーサにRFIDタグ1を設置することで、RFIDタグ1をコンクリート構造体の表面に設置するようにしたものである。
第三実施形態では、スペーサとして図3に示すスペーサ21を用いる。スペーサ21は、例えば、図3に示すように四角錐台形状であり、下底の中心軸上には、RFIDタグ1を保持する保持部21aが形成され、下底には、保持部21aを囲むように、下底側から見て四角形の凸部21bが形成されている。保持部21a及び凸部21bは、全体を樹脂3で覆ったRFIDタグ1を保持部21aに固定したときに、樹脂3で覆われたRFIDタグ1と凸部21bとが面一となるように形成されている。また、スペーサ21の上底の中心軸上には、鉄筋22の位置決めを行うための切欠き21cが、例えば、四角錐台のいずれかの辺と平行に形成されている。さらに、四角錐台形状を有するスペーサ21の中心には、上底から中心軸に沿って保持部21aにつながる貫通穴21dが形成されている。貫通穴21dは、小径部と大径部とを有し、小径部はセンサ4とRFIDタグ1とを接続する配線23の引き回し用として用いられ、大径部は、出力処理部用スペース又はアクティブ用スペースとして用いられる。出力処理部用スペースとは、センサ4がひずみ計である場合には、アンプやAD変換器を含む出力処理部を格納するスペースである。アクティブ用スペースとは、より長い距離での通信を可能とするため、RFIDタグ1用の電源として電池を内蔵するためのスペースである。例えば、橋梁等のように、高所の情報を得るために比較的長い距離(例えば10m程度以上)の通信距離が要求される場合には、アクティブ用スペースに電池を内蔵させることによって、RFIDタグ1が保持する状態量の情報をリーダライタで取得することができる。
コンクリート構造体8の表面側から見て、出力処理部用スペース及びアクティブ用スペースは、保持部21aに含まれるように形成される。
なお、スペーサ21の構成は図3の構成に限るものではなく、スペーサ21内に、出力処理部用スペース又はアクティブ用スペースを確保することができ、且つスペーサ21の下底にRFIDタグ1を保持することができればよい。
例えば、出力処理部用スペースを備えたスペーサ21の場合には、以下の手順で作製すればよい。
すなわち、図3に示すような円錐台形状のスペーサ21を作製するための金型に、樹脂3で覆ったRFIDタグ1と出力処理部9とを配線で接続して位置決めすると共に、出力処理部9とセンサ4a及び4bとを接続するための配線23a、23bを金型の外に引出し、この状態で金型内にモルタルを打設する。金型を取り外すことにより、図3に示すように、出力処理部9が収納された大径部と出力処理部9と一端が接続された配線23a、23bが収納される小径部とが形成される。なお、RFIDタグ1は、センサ4a用とセンサ4b用とのそれぞれ個別に設けられている。
また、スペーサ21は、図3に示す四角錐台形状である場合に限らず、四角柱等、どのような形状のスペーサであっても適用することができる。
次に、RFIDタグ1の取付手順を説明する。
まず、鉄筋22と型枠6との間に、切欠き21cを利用して図3に示すスペーサ21を位置決めする。次に、鉄筋22にセンサ4a及び4bを取り付け、センサ4a、4bのそれぞれに、配線23a及び23bの一端を接続する。そして、センサ4a、4bに防水加工をした後、コンクリートを打ち込み、型枠6を取り外す。
これにより、コンクリート構造体が形成される。このとき、樹脂3で覆われたRFIDタグ1と凸部21bとは面一となるように形成されるため、コンクリート構造体の表面と樹脂3で覆われたRFIDタグ1の一部と凸部21bとは面一となる。つまり、第三実施形態においてもRFIDタグ1の送信電波はコンクリート構造体を通過せずに送信されることになるため、RFIDタグ1とリーダライタとの通信可能距離をより長くすることができる。また、第三実施形態では、RFIDタグ1を、コンクリート構造体に埋め込むのではなく、スペーサ21に固定するようにしているため、RFIDタグ1を容易に交換することが可能となる。そのため、RFIDタグ1の仕様変更等に対しても容易に対応することができる。
また、RFIDタグ1とセンサ4a、4bとを接続する配線23a、23bは、センサ4a、4bが取り付けられた鉄筋22と型枠6との間に設けたスペーサ21内で引き回される。そのため、配線23a、23bは、スペーサ21により保護されることと同等となるため、コンクリート打ち込み時に断線することを回避することができる。また、センサ4a、4bと、RFIDタグ1とを配線23a、23bで接続して、鉄筋22と型枠6との間に取り付けた後は、配線作業を行う必要がないため、煩雑な配線作業を伴うことなく実現することができる。また、リーダライタとRFIDタグ1との間で無線通信を行うことにより、リーダライタからRFIDタグ1を介してセンサ4を起動して計測を行うため、電源の確保の必要はない。そのため、コンクリート構造体の状態量を定期的に測定する場合等においても、長期間に渡って状態量の計測を行うことができ、且つ省電力化を図ることができる。
また、計測時に配線等を行う必要はなく、リーダライタとRFIDタグ1との間で無線通信を行えばよいため、計測時の手間を低減することができる。
次に、本発明の第四実施形態を説明する。
図4は、第一~第三実施形態に係るRFIDタグ1を用いた、コンクリート構造体8の状態量計測システム30の一例を示す概略構成図である。
状態量計測システム30は、図4(a)に示すように、コンクリート構造体8内に設けたセンサ4と、センサ4と配線により接続されるRFIDタグ1と、RFIDタグ1との間で無線通信を行うリーダライタ31と、リーダライタ31で取得したセンサ4の計測情報を処理するパーソナルコンピュータ等で形成される処理装置32と、を備える。
例えば、図4(b)に示すように、コンクリート構造体8内の、鉄筋22の歪みを測定する場合には鉄筋22の外周にセンサ4として一対の歪み計を設け、例えば、スペーサとして第三実施形態で説明したスペーサ21にRFIDタグ1を取り付ける。また、コンクリート構造体8の温度を測定する場合には、例えば第二実施形態で説明したPコン11を用い、セパレータ12にセンサ4として温度センサを取り付け、Pコン11を取り外したPコン穴8aにRFIDタグ1を取り付ける。また、型枠6近傍の充填状況を確認する場合には、型枠6にセンサ4として充填センサ及びRFIDタグ1を取り付ける。
そして、リーダライタ31のアンテナ31aをコンクリート構造体8内の各RFIDタグ1と通信可能な距離まで近付け、RFIDタグ1との間で無線通信を行うことにより、RFIDタグ1を介してセンサ4を起動し、センサ4の計測情報を、RFIDタグ1を介して取得する。
ここで、本発明実施形態に係るRFIDタグ1は、コンクリート構造体8の表面に設けられており、RFIDタグ1の送信電波はコンクリート構造体8を経由することなく外部に送信される。そのため、市販のRFIDタグやリーダライタを組み合わせることで、10m程度の距離であれば通信可能となる。
つまり、コンクリート構造体8の表面からリーダライタ31までの距離が10m程度以内であれば、市販のRFIDタグやリーダライタを用いることで、コンクリート構造体8内の各部の状態量を、状態量計測システム30で取得することができる。
そのため、例えば、シールドトンネルの施工時には、図5に示すように、シールドトンネルの断面の直径が通信可能距離範囲内であれば、リーダライタ31のアンテナを固定したまま、または施工状況に伴い移動させつつ、コンクリート部分の状態量を取得することができる。また、シールドトンネルの供用時には、リーダライタ31のアンテナを作業車または台車に乗せ、移動させつつ、コンクリート部分の状態量を取得することができる。
つまり、コンクリート構造体8の表面からリーダライタ31までの距離が10m程度以内であれば、リーダライタ31のアンテナを動かさなくても、リーダライタ31と複数のRFIDタグ1との間で無線通信を行うことができる。そのため、多数のRFIDタグ1が取り付けられるシールドトンネル等において状態量の測定を行う場合であっても、リーダライタ31のアンテナを移動させる手間を削減することができるため、状態量の測定作業を容易に行うことができ、且つより短時間で行うことができる。
なお、ここでは、状態量として、シールドトンネルのコンクリート構造体8内の状態量を測定しているが、これに限るものではなく、その他の工法によるトンネル、橋梁、ダム建築物等、コンクリートを施工して、コンクリート構造体の状態量を、短期間又は長期間計測する必要がある箇所であれば適用することができる。
次に、本発明の第五実施形態を説明する。
この第五実施形態は、RFIDタグ1に指向性を持たせることで、RFIDタグ1とリーダライタとの間の通信距離をさらに延長させるようにしたものである。
図6は、図1に示した型枠6にRFIDタグ1を固定する場合の一例を示す。
図6に示すように、例えば略長方形の板状のRFIDタグ1の一方の面側に、RFIDタグ1を囲むように、反射体41を設ける。反射体41は、例えばアルミニウム箔等の金属性の部材で形成される。反射体41は、例えば、断面が略半円の樋状を有し、樋状の反射体41の凹部内にRFIDタグ1が納まり、且つ、縦断面視で、反射体41の幅方向の縁部とRFIDタグ1との間、また、反射体41の延びる方向の端部とRFIDタグ1との間に、ある程度の隙間が形成される大きさを有し、RFIDタグ1と反射体41とは樹脂3によって一体に形成されると共に、反射体41は樹脂3によって全体が覆われている。なお、図6(a)は断面図、(b)は正面図である。なお、RFIDタグ1が略長方形の場合には、図6に示すように、平面視でRFIDタグ1と重ならない樹脂3部分の例えば四カ所を、型枠6の外側から型枠固定ねじで固定すればよい。
樹脂3はRFIDタグ1を含む第1の樹脂層3aと、RFIDタグ1の配線と接続される配線5aが埋め込まれた第2の樹脂層3bとで形成される。
第1の樹脂層3aと第2の樹脂層3bとはビス7aにより一体に形成される。
このように、樹脂3を第1の樹脂層3aと第2の樹脂層3bとの二層構造とすることによって、RFIDタグ1が埋め込まれた第1の樹脂層3a側のみを交換することによって、RFIDタグ1を容易に交換することができる。
なお、樹脂3を二層構造とする場合には、第2の樹脂層3bの、第1の樹脂層3aと対向する面から配線5aを引き出しておく。同様に、第1の樹脂層3aの、第2の樹脂層3bと対向する面から一端がRFIDタグ1に接続される配線の他端を引き出しておく。そして、第2の樹脂層3bから引き出された配線5aと、第1の樹脂層3aから引き出された配線とを接続した後、これら配線の余裕代分を、第1の樹脂層3aと第2の樹脂層3bとの間に挟み込むようにして第1の樹脂層3aと第2の樹脂層3bとをビス7aにより固定すればよい。
また、例えば、図3に示すスペーサ21を用いる場合には、図7に示すように、第1の樹脂層3aで覆われたRFIDタグ1と第2の樹脂層3bとを積層してビス7aで一体に形成し、第2の樹脂層3b側から第1の樹脂層3aの側面を覆うように反射体41を配置し、この状態で、第1の樹脂層3aがスペーサ21を作製するための金型の開口部側となるように位置決めする。そして、金型内にモルタルを打設してスペーサ21を作製すればよい。この場合も、第1の樹脂層3aを交換することによって、RFIDタグ1を容易に交換することができる。なお、図7(a)は断面図、(b)は正面図である
また、例えば、反射体41も含めて交換するようにしてもよく、この場合には、樹脂3は2層構造である必要はなく、一層構造でよく、例えば、接着剤等によって、反射体41をモルタルに固定すればよい。
また、例えば、図2に示したPコン穴にRFIDタグ1を設ける場合には、図8に示すように、RFIDタグ1の型枠6とは逆側に樋状の反射体41を設け、反射体41と共に樹脂3で覆われたRFIDタグ1をPコン穴に設ければよい。
同様に、例えば、図3に示したスペーサ21にRFIDタグ1を設ける場合には、図9に示すように、RFIDタグ1の型枠6とは逆側に樋状の反射体41を設け、RFIDタグ1及び反射体41全体を覆うように、スペーサを設ければよい。
なお、反射体41は、図6に示すように、RFIDタグ1の一方の面を覆うように設ける場合に限るものではなく、例えば、断面が略半円の樋状の反射体41をさらに1/2にした片方のみを設けてもよい。RFIDタグ1と反射体41との相対位置によって、指向性の方向を調整することができるため、RFIDタグ1の配置位置と、RFIDタグ1と無線通信を行うリーダライタとの位置関係等とに基づいて、リーダライタの位置における電波の受信強度が、最も強くなるようにRFIDタグ1と反射体41の配置位置を調整すればよい。また、反射体41は樋状に限るものではなく、リーダライタの位置における電波の受信強度が最も強くなる形状とすることも可能である。
また、反射体41は、必ずしも樹脂3によって、RFIDタグ1と一体に形成されている必要はなく、リーダライタの位置における電波の受信強度が最も強くなる位置に反射体41が配置されていればよい。また、反射体41とRFIDタグ1との間に樹脂3が介在してもよく、介在していなくてもよい。また、反射体41とRFIDタグ1との間には、樹脂3に替えて、RFIDタグ1から送信した送信電波を減衰させない特性を有する部材が介在してもよい。
なお、本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。
さらに、本発明の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
1 RFIDタグ
3 樹脂
4 センサ
5 配線
6 型枠
8 コンクリート構造体
11 Pコン
15 埋込体
21 スペーサ
22 鉄筋
30 状態量計測システム
31 リーダライタ
32 処理装置

Claims (7)

  1. コンクリート構造体に設けられ、センサで測定された前記コンクリート構造体の状態量を、無線通信により送信する無線通信モジュールの取付構造であって、
    前記無線通信モジュールは、前記センサと接続され、全体が樹脂で覆われて当該樹脂の一部が露出した状態で前記コンクリート構造体内に配置され、前記樹脂が露出した露出部分と前記コンクリート構造体の表面とが面一となるように配置されており、
    さらに、軸を水平方向に向けた樋状の反射体を有し、前記コンクリート構造体の表面側から見て、前記無線通信モジュールの、前記コンクリート構造体の表面側を除く部分を囲むように、前記反射体が配置されていることを特徴とする無線通信モジュールの取付構造。
  2. リーダライタとの間で無線通信によりデータの送受信を行い、コンクリート構造体の状態量を前記リーダライタに送信する無線通信モジュールの設置方法であって、
    前記状態量の測定を行うセンサと接続された前記無線通信モジュールを、全体を樹脂で覆った状態で、前記コンクリート構造体を形成するための型枠の内面に接触させて配置し、
    前記型枠内にコンクリートを打設した後、前記型枠を取り外すことで、前記樹脂で全体が覆われた前記無線通信モジュールの一部と前記コンクリート構造体の表面とが面一となる構造を作り、
    さらに、軸を水平方向に向けた樋状の反射体を、前記無線通信モジュールの、前記コンクリート構造体の表面と面一となる面を除く所定範囲を囲むように設ける工程を備えることを特徴とする無線通信モジュールの設置方法。
  3. リーダライタとの間で無線通信によりデータの送受信を行い、コンクリート構造体の状態量を前記リーダライタに送信する無線通信モジュールの設置方法であって、
    前記コンクリート構造体を形成するための型枠の内面に、前記コンクリート構造体の表面に凹部を形成するための凹部形成部材を接触させて配置すると共に、前記状態量の測定を行うセンサに一端が接続された配線の他端を、前記凹部形成部材を貫通して前記型枠側に引出し、
    前記型枠内にコンクリートを打設し、前記型枠及び前記凹部形成部材を取り外した後にコンクリート構造体に残る穴内で、前記無線通信モジュールと前記配線の他端とを接続し、
    前記無線通信モジュール全体を樹脂で覆った状態で、前記樹脂の一部と前記コンクリート構造体の表面とが面一となるように前記無線通信モジュールを前記穴内に固定し、
    さらに、軸を水平方向に向けた樋状の反射体を、前記無線通信モジュールの、前記コンクリート構造体の表面と面一となる面を除く所定範囲を囲むように設ける工程を備えることを特徴とする無線通信モジュールの設置方法。
  4. リーダライタとの間で無線通信によりデータの送受信を行い、コンクリート構造体の状態量を前記リーダライタに送信する無線通信モジュールの設置方法であって、
    前記コンクリート構造体を形成するための型枠と前記コンクリート構造体内に配置される部材との間に設けられるスペーサを、全体が樹脂で覆われた前記無線通信モジュールと共に前記型枠の内面に接し且つ前記無線通信モジュールと前記型枠に接する部分が、前記無線通信モジュールの外側を囲む形状に形成し、
    前記状態量の測定を行うセンサに一端が接続された配線の他端を、前記スペーサに囲まれた前記無線通信モジュールに接続した状態で前記型枠内にコンクリートを打設し、
    その後前記型枠を取り外すことで、前記樹脂で全体が覆われた前記無線通信モジュールの一部と前記コンクリート構造体の表面とが面一となる構造を作り、
    さらに、軸を水平方向に向けた樋状の反射体を、前記無線通信モジュールの、前記コンクリート構造体の表面と面一となる面を除く所定範囲を囲むように設ける工程を備えることを特徴とする無線通信モジュールの設置方法。
  5. 前記スペーサを、前記型枠側から見て、前記配線を取り囲む形状に形成したことを特徴とする請求項4に記載の無線通信モジュールの設置方法。
  6. コンクリート構造体に設けられ、当該コンクリート構造体の状態量を測定するセンサと、
    請求項1に記載の無線通信モジュールの取付構造で前記コンクリート構造体に取り付けられ、前記センサで測定された前記状態量を無線通信により送信する無線通信モジュールと、
    前記無線通信モジュールとの間で無線通信を行うリーダライタと、
    前記リーダライタで取得した前記センサで測定された前記状態量を処理する処理装置と、
    を備えることを特徴とする状態量計測システム。
  7. 前記コンクリート構造体はトンネルであることを特徴とする請求項6に記載の状態量計測システム。
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