JP2011012850A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドレンパン内の検査やドレンパン内への抗菌材の供給を含む当該ドレンパンの保守作業を外部から容易に行うことができる空気調和機を提供する。
【解決手段】略箱形状のケーシング1と、このケーシング内に配設された送風機20と、前記ケーシング内に配設された熱交換器30と、この熱交換器からの凝縮水を貯留するドレンパン40と、このドレンパンに溜まった前記凝縮水を機外に排出するドレンポンプ50と、を備えた空気調和機A。当該空気調和機を保守するためのフレキシブルな長尺体を、外部から前記ドレンパンの底部付近まで挿通させることができる通路60を更に備えている。この通路は、直線部、鈍角の屈曲部及び曲線部の1種又は2種以上だけで構成されている。また、前記通路は、前記ドレンポンプの吸込口51よりも高い位置にある高位通路部61を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は空気調和機に関する。さらに詳しくは、ドレンパンに溜まった熱交換器からの凝縮水をドレンポンプで機外に排出する、天井埋設型又は天井吊下型の空気調和機に関する。
天井埋設型又は天井吊下型の空気調和機(室内機)では、通常、熱交換器の下方に配設されたドレンパンに溜まった熱交換器からの凝縮水をドレンポンプで機外に排出している。
ところで、空気調和機を運転すると、室内に浮遊する塵埃やタバコの煙などが熱交換器のフィンに付着し、この塵埃などは凝縮水とともにドレンパン内に落下する。かかる塵埃などの量が増えてくると、これを含んだ凝縮水は泥水状となり、この泥水状の凝縮水をドレンポンプで吸引すると、当該泥水に含まれる塵埃などの塊がドレンポンプの吸込口や排出口に詰まって排水不良となる惧れがある。
この排水不良を防ぐために、従来、ドレンポンプ及びドレンパンが取り外し可能なまでに空気調和機を分解して、当該ドレンパンなどの清掃を手作業で行っていたが、このような清掃作業は時間と労力を要し不経済であった。
そこで、空気調和機を分解することなく、外部からドレンパン内に溜まった泥水状の凝縮水を排出することができる空気調和機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載のドレンパンには、吸引部と排出部とを有する清掃管が設けられており、吸引部の吸引口はドレンパンの底部近傍に固定され、一方、排出部の排出口は空気調和機外に露出し、室内にある泥水用掃除機と接続できるようにされている。
特開2007−120851号公報
しかしながら、特許文献1記載の空気調和機では、ドレンパンを空気調和機から取り外すことなく当該ドレンパンの底部付近に溜まった凝縮水を外部に排出することはできるものの、ドレンパン内部の汚れを確認したり、ドレンパン内に抗菌材を充填したりする保守作業を行うためには、やはりドレンパンを空気調和機から取り外す必要がある。
建築物における衛生的環境の確保に関する法律(ビル衛生管理法)では、ドレンパン内の汚れを1ヶ月に1度の割合で目視にて点検し、汚れている場合にはドレンパン内の清掃をすること(具体的には、ドレンパンの底部に付着したスライムの除去作業など)が規定されているが、特許文献1記載の空気調和機では、ドレンパンを空気調和機から取り外してからでないと、このような目視による検査やドレンパンの底部に付着したスライムの除去作業を行うことができない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ドレンパン内の検査やドレンパン内への抗菌材の供給を含む当該ドレンパンの保守作業を外部から容易に行うことができる空気調和機を提供することを目的としている。
本発明の空気調和機は、略箱形状のケーシングと、このケーシング内に配設された送風機と、前記ケーシング内に配設された熱交換器と、この熱交換器からの凝縮水を貯留するドレンパンと、このドレンパンに溜まった前記凝縮水を機外に排出するドレンポンプと、を備えた空気調和機であって、
当該空気調和機を保守するためのフレキシブルな長尺体を、外部から前記ドレンパンの底部付近まで挿通させることができる通路を更に備えており、
この通路は、直線部、鈍角の屈曲部及び曲線部の1種又は2種以上だけで構成されており、且つ、
前記通路は、前記ドレンポンプの吸込口よりも高い位置にある高位通路部を有することを特徴としている。
本発明の空気調和機は、フレキシブルな長尺体を、ドレンパンの外部から当該ドレンパンの底部付近まで挿通させることができる通路を備えている。この通路は、直線部、鈍角の屈曲部及び曲線部の1種又は2種以上だけで構成されているので、例えば、ドレンパン内を検査するためのファイバースコープ、ドレンパン内の凝縮水を外部に排出するための排水用チューブ、ドレンパン内に抗菌材を供給するための抗菌材供給用長尺体、ドレンパンの底部付近に洗浄水を供給するための注水用チューブなど、ドレンパンを保守するのに用いられるフレキシブルな長尺体を外部から容易に且つスムーズにドレンパン内に挿入することができる。したがって、ドレンパンを空気調和機から取り外すことなく、当該ドレンパンの検査や清掃などの保守作業を外部より簡便に行うことができる。
前記通路は、前記ドレンポンプの吸込口よりも高い位置にある高位通路部を有しているので、ドレンパン内の凝縮水が当該通路を通って外部に漏れることがない。
なお、本発明における「通路」には、ドレンパン自体に形成された通路だけではなく、当該ドレンパンとは別体のチューブ、更にはこのようなチューブとドレンパン自体に形成された通路とが組み合わされたものが含まれる。
前記フレキシブルな長尺体を、ドレンパン内を検査するためのファイバースコープ、ドレンパン内の凝縮水を外部に排出するための排水用チューブ、ドレンパン内に抗菌材を供給するための抗菌材供給用長尺体、及びドレンパンの底部付近に洗浄水を供給するための注水用チューブの少なくとも1つとすることができる。このようなファイバースコープ、排水用チューブ、抗菌材供給用長尺体、及び注水用チューブを挿通可能とすることで、ドレンパンの検査や清掃を外部から容易に行うことができる。
前記通路を、ドレンパン内を検査するためのファイバースコープを挿通させる第1通路と、ドレンパン内の凝縮水を外部に排出するための排水用チューブを挿通させる第2通路とからなるものとすることができる。この構成によれば、第1通路に挿通したファイバースコープを用いてドレンパン内を目視にて検査することができ、また第2通路に挿通した排水用チューブを用いてドレンパン内の凝縮水を外部に排出することができる。そして、必要に応じて、ファイバースコープで内部を検査しつつ、凝縮水の排水を行うことができる。
前記通路を、ドレンパン内を検査するためのファイバースコープを挿通させる第1通路と、ドレンパン内の凝縮水を外部に排出するための排水用チューブを挿通させる第2通路と、ドレンパン内に抗菌材を供給するための抗菌材供給用長尺体を挿通させる第3通路とからなる物とすることができる。この構成によれば、第1通路に挿通したファイバースコープを用いてドレンパン内を目視にて検査することができ、また第2通路に挿通した排水用チューブを用いてドレンパン内の凝縮水を外部に排出することができ、更に第3通路を用いてドレンパン内に抗菌材を供給することができる。そして、必要に応じて、ファイバースコープで内部を検査しつつ、凝縮水の排水を行うことができる。
前記第1通路の機内側開口は、前記第2通路の機内側開口よりも上方に配置されているのが好ましい。ファイバースコープが挿通される第1通路の機内側開口が、凝縮水が排出される第2通路の機内側開口よりも上方に配置されているので、高い位置からドレンパンの底部などを観察することができる。したがって、より精度の高い検査を行うことができる。
前記ドレンパン内の凝縮水を外部に排出するための排水用チューブが配設されており、この排水用チューブは、少なくとも空気調和機の運転時において、前記ドレンポンプの吸込口よりも高い位置にある高位通路部を有するものとすることができる。この構成によれば、フレキシブルな長尺体であるファイバースコープが挿通可能な通路を用いてドレンパン内の検査をし、排水用チューブを用いてドレンパン内の凝縮水を外部に排出することができる。この排水用チューブは、使用時に外部から挿通されるものではなく、ドレンパンに固設されるものであるので、排水が可能である限り、そのルートやチューブの曲がり具合に特に制約はない。
前記空気調和機は、空気の吸込口を有する化粧パネルを備えており、
前記通路の出口を、前記化粧パネルの吸込口の上方に配設することができる。この構成によれば、吸込口に装着されている吸込グリルなどをはずすだけで簡単に通路の出口にアクセスすることができるので、ドレンパン内にファイバースコープなどを容易に挿通させることができる。
前記空気調和機は、空気の吸込口を有するとともに、その隅部に着脱自在のコーナーカバーが設けられた化粧パネルを備えており、
前記通路の出口を、前記コーナーカバーの上方に配設することができる。この構成によれば、コーナーカバーをはずすだけで簡単に通路の出口にアクセスすることができるので、ドレンパン内にファイバースコープなどを容易に挿通させることができる。
前記通路の出口に開閉自在の蓋部を配設することができる。この構成によれば、通路の出口からドレンパン内の凝縮水が外部に漏れるのをより確実に防止することができる。また、暖房時などドレンパン内に凝縮水がない場合に熱交換器2次側の空気が吸込側に漏れることを防ぐことができる。更に、虫などがドレンパン内に侵入するのを防ぐこともできる。
前記ドレンパンの側面に、当該ドレンパンの内側底面からの高さを示す目盛りを付すことができる。この構成によれば、例えば、通路内にチューブを挿入し、1度当該チューブ内を吸引して、チューブ先端付近の凝縮水を高位通路部を通過させることにより、ドレンパン内の凝縮水の量を当該ドレンパンの外部にて容易に確認することができる。
前記第3通路の機内側開口に、抗菌材を収容するための保持部を設けることができる。この構成によれば、抗菌材補填用通路を通ってドレンパンの底部付近に補填(供給)した抗菌材がばらつくのを防ぐことができる。また、工場出荷時にドレンパン内に抗菌材を入れておく場合、空気調和機の搬送時などに抗菌材がばらつくことがないので、特に有益である。
前記保持部の少なくとも一部をメッシュ、ネット又は格子で構成することができる。この構成によれば、凝縮水と抗菌材との接触を十分に確保しつつ、当該抗菌材がばらつくのを効果的に防止することができる。
前記通路の出口付近に、当該出口から排出される凝縮水を受ける収容容器を係止するための係止部を配設することができる。この構成によれば、水抜き作業時に凝縮水を受ける収容容器を作業員が持つ必要がなくなり、作業性を大幅に向上させることができる。
前記通路を、前記ドレンパンと、このドレンパンを覆う蓋体とで形成することができる。この構成によれば、ドレンパンと蓋体とで簡単に通路を構成することができる。具体的には、例えばドレンパンに形成された溝部と、この溝部を覆う蓋体とで通路を構成することができ、また、逆に蓋体に形成された溝部とドレンパンとで通路を構成することもできる。
前記通路の出口に、フレキシブルな長尺体であるチューブを接続するための接続具を配設することができる。この構成によれば、接続具を用いることで、通路の出口に、フレキシブルな中空体であるチューブを簡単に接続することができる。そして、このチューブを介してドレンパン内に洗浄水を注入したり、ドレンパン内の凝縮水を外部に排出したりすることができる。
本発明の空気調和機によれば、ドレンパン内の検査やドレンパン内への抗菌材の供給を含む当該ドレンパンの保守作業を外部から容易に行うことができる。
本発明の空気調和機の第1実施形態の側面説明図である。 本発明の空気調和機の第1実施形態の平面説明図である。 第1実施形態の要部説明図である。 第1実施形態のドレン排出時の要部説明図である。 第1実施形態の各種通路の斜視説明図である。 第1実施形態におけるファイバースコープ使用時の要部説明図である。 第1実施形態における抗菌材補填時の要部説明図である。 ドレンパンの側面に付された目盛りを示す図である。 本発明の空気調和機の第2実施形態の要部説明図である。 第2実施形態の各種通路の斜視説明図である。 第2実施形態の変形例の説明図である。 本発明の空気調和機の第3実施形態の要部説明図である。 第3実施形態のドレン排出時の要部説明図である。 本発明の空気調和機の第4実施形態のドレン排出時の要部説明図である。 第4実施形態の排水通路及び排水通路蓋を示す斜視図である。 本発明の空気調和機の第5実施形態のドレン排出時の要部説明図である。 第5実施形態のドレン排出ホースを示す斜視図である。 本発明が適用される空気調和機の他の例を示す断面説明図である。 図18に示される空気調和機におけるファイバースコープ使用時の断面説明図である。 本発明が適用される空気調和機の更に他の例を示す断面説明図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の空気調和機の実施の形態を詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る空気調和機Aの側面説明図であり、図2は、同空気調和機Aの平面説明図であり、図3は、同空気調和機Aの要部説明図である。この空気調和機Aは、天井裏に配設される天井埋設型の空気調和機であり、ケーシング1と、化粧パネル10と、前記ケーシング1内に配設された送風機20と、この送風機20を囲むように前記ケーシング1内に配設された熱交換器30と、この熱交換器30からの凝縮水を貯留するドレンパン40と、このドレンパン40に溜まった前記凝縮水を機外に排出するドレンポンプ50とを備えている。
ケーシング1は下面が開口した略箱形状を呈しており、鋼板などで作製されている。ケーシング1は、吊金具2(図2参照)に係止される吊ボルト(図示せず)によって天井スラブ又は上階の床スラブから吊り下げられている。また、ケーシング1の内周面には断熱部材3が配設されている。
化粧パネル10は、前記ケーシング1の下面中央の開口を覆うように配設されており、空調室の空気を吸い込むための吸込口11と、この吸込口11の外周において矩形を描くように配置された4つの吹出口12とを有している。また、矩形状の化粧パネル10の各隅部には、図2〜3に示されるように、着脱自在のコーナーカバー13が配設されている。
吸込口11には、吸込グリル15と、この吸込グリル15から吸い込まれた空気中の塵埃などを除去するためのフィルター16と、このフィルター16の上方において、吸込口11から吸い込まれた空気をケーシング1内に案内するベルマウス21が配設されている。ベルマウス21は、図示しないネジなどの固着手段によってドレンパン40に固定されている。
各吹出口12には、図示しないモータによって当該吹出口12の長手方向に延びる軸周りに揺動されるフラップ17が設けられており、このフラップ17の揺動により、吹出口12から空調室内に吹出される空気流の向きを変更させることができるようになっている。
送風機20は、空調室内の空気を前記吸込口11を通じてケーシング1内に吸い込んで、外周方向に吹き出す遠心送風機であり、当該送風機20を構成するモータ22が、防振ゴム23を介して前記ケーシング1の天板部1aに固定されている。
熱交換器30は、送風機20の外周を囲むように曲げられて形成されたクロスフィンチューブ型の熱交換器パネルであり、屋外などに設置された図示しない室外ユニットに冷媒配管を介して接続されている。この熱交換器30は、冷房運転時には内部を流れる冷媒の蒸発器として、また、暖房運転時には内部を流れる冷媒の凝縮器としてそれぞれ機能できるように構成されている。そして、熱交換器30は、吸込口11を通じてケーシング1内に吸込まれ、送風機20のファンロータ24から吹き出された空気と熱交換を行って、冷房運転時には空気を冷却し、暖房運転時には空気を加熱することができる。
ドレンパン40は、熱交換器30の下方に配設されており、当該熱交換器30において空気中の水分が凝縮されて生じる凝縮水を受け止め、貯留する。ドレンパン40は、合成樹脂などで作製された板状部材であり、ケーシング1の下部に装着されている。
ドレンパン40の上方には、フロートスイッチ56(図2参照)からの信号に応じて作動して、当該ドレンパン40に溜まった凝縮水を機外に排出するドレンポンプ50が配設されている。このドレンポンプ50は、その吸込口51が、ドレンパン40の底面44の上方約10mmに位置するように、防振ゴム52を介して、ケーシング1に取り付けられたブラケット53に固定されている。ドレンポンプ50により吸引された凝縮水は、ドレン配管54を経由して機外に排出される。なお、図3において、55は凝縮水を機外へ排出するためのホース(図示せず)が接続されるドレン排出口である。
本実施形態では、ドレンパン40に第1通路60a、第2通路60b及び第3通路60cからなる通路60が設けられている。これらの3つの通路60a、60b、60cは、図5に示されるように、前記ドレンパン40に形成された3つの溝部41a、41b、41cと、この溝部41を覆う蓋体42とで形成されている。第1通路60a(図6参照)は、ドレンパン40の内部を検査するためのファイバースコープ91(図6参照)を挿通させる通路であり、第2通路60b(図3〜4参照)は、ドレンパン40内の凝縮水を外部に排出するための排水用チューブ92(図4参照)を挿通させる通路であり、第3通路60c(図7参照)は、ドレンパン40内に抗菌材を供給するための抗菌材供給用長尺体である供給バー93(図7参照)を挿通させる通路である。なお、後述するが、第1通路60aには、ドレンパン40内部を洗浄するための洗浄水を注水する注水チューブを挿通させることができる。
図5に示されるように、3つの溝部41a、41b、41cは、それぞれ、ドレンパン40の上段部40aに形成された、断面が略半円弧状又は略U字状の溝部41a1、41b1、41c1と、前記上段部40aとドレンパン40の側壁40dとがなす角部に配設された傾斜台45a、45b、45cに形成された溝部41a2、41b2、41c2とを含んでいる。第2通路60bを構成する溝部41bは、前記ドレンパン40の上段部40aから更に中段部40bにまで延びて形成されており、最終的にドレンパン40の下段部(底部)40cにて開口している。ドレンパン40の下段部(底部)40cは、上方から見て前方後円墳のような形状を呈しており、その矩形の部分に後述する抗菌材を収容する保持部82が配置され、その円形の部分の上方にドレンポンプ50の吸込口51が配置される。
また、ドレンパン40の中段部40bに対応する蓋体42の部分42aには、前記第1通路60aの溝部41a1と連通する溝部42bが形成されており、また第3通路60cの溝部41c1と連通する溝部42cが形成されている。溝部42cの機内側端部は抗菌材の保持部82内と連通している。
保持部82の上面82a、及び溝部42cが開口する面を除く側面82bは、合成樹脂製のネットで構成されている。これにより、ドレンパン40内の凝縮水と保持部82内の抗菌材との接触を十分に確保しつつ、当該抗菌材がばらつくのを効果的に防止することができる。なお、凝縮水が通過することができるかぎり、ネットに代えてメッシュ、格子、パンチングメタルなどを用いることができる。
次に第1実施形態において、ドレンパン40の保守作業を行う方法の一例について説明する。まず、空気調和機Aの運転時においては、前記通路60の出口62は蓋部である栓ないしはプラグ63によって閉止されている。図3は、第2通路60bの出口62bがプラグ63bにより閉止されている状態を示しているが、第1通路60a及び第3通路60cの各出口も同様にプラグにより閉止されている。また、各通路60a、60b、60cは、空気調和機Aの運転時において、前記ドレンポンプ50の吸込口51よりも高い位置にある高位通路部61a、61b、61cを有している。したがって、出口62をプラグ63により閉止していることと相俟って、ドレンパン40内の凝縮水が前記出口62を通って機外に漏れるのを確実に防止することができる。また、出口62をプラグ63により閉止することで、暖房時などドレンパン内に凝縮水がない場合に熱交換器2次側の空気が吸込側に漏れることを防ぐことができる。更に、虫などがドレンパン内に侵入するのを防ぐこともできる。
保守作業を行うに際しては、まず、空気調和機Aの運転を停止させる。ついで、化粧パネル10に装着されている吸込グリル15及びフィルター16を取り外し、吸込口11の上方にある各通路の出口62を閉止しているプラグ63を取り外す。そして、まず、第2通路60bの出口62bからフレキシブルな長尺体である排水用チューブ92をドレンパン40の内部に挿入する。その際、排水用チューブ92が挿入される第2通路60bは、図3〜4に示されるように、直線部L、鈍角の屈曲部B及び曲線部Cだけで構成されているので、当該排水用チューブ92を容易に且つスムーズにドレンパン40内に挿入することができ、また、引き出すことができる。なお、図4では、排水用チューブ92の先端は第2通路60bの途中にあるが、実際にはドレンパン40の底部(下段部)40cまで挿入される。
ついで、適宜の吸引器などを用いて、最初に排水用チューブ92内を一度吸引するだけで、サイフォンの原理によりドレンパン40内の凝縮水を排水することができる。この場合、排水用チューブ92の先端はドレンパン40の最も低い部位である底部(下段部)40cまで挿入されているので、ドレンパン40内の凝縮水が略なくなるまで排水することができる。
なお、本実施形態では、例えば図3〜4に示されるように、凝縮水を排出するのに用いられる第2通路60bの出口62b付近に、排水用チューブ92から排出される凝縮水を受けるバケツなどの収容容器(図示せず)を係止するための係止部であるフック64が配設されている。これにより、水抜き作業時に凝縮水を受ける収容容器を作業員が持つ必要がなくなり、作業性を大幅に向上させることができる。
凝縮水を排水した後に、図6に示されるように、第1通路60aの出口62aよりファイバースコープ91を挿入してドレンパン40の内部を検査する。この第1通路60aも、前記第2通路60bと同様に直線部L、鈍角の屈曲部B及び曲線部Cだけで構成されているので、ファイバースコープ91を容易に且つスムーズにドレンパン40内に挿入することができ、また、引き出すことができる。本実施形態では、図5に示されるように、ファイバースコープ91が挿通される第1通路60aの機内側開口が、排水用チューブ92が挿通される第2通路60bの機内側開口よりも上方に配置されているので、高い位置からドレンパン40の底部などを観察することができる。したがって、より精度の高い検査を行うことができる。
検査の結果、ドレンパン40の底面44に塵埃などの塊やスライムが付着していることが判明した場合、一旦、ファイバースコープ91を第1通路60aから引き抜いて、当該第1通路60a内にフレキシブルな長尺体である注水用のチューブ(図示せず)を挿入する。そして、この注水用チューブからドレンパン40内に洗浄用水を注水して前記塵埃などの塊やスライムの洗浄を行う。洗浄後、ドレンパン40の底部に残った洗浄水は、排水用チューブ92を用いて機外に排出する。汚れの程度に応じて、かかる洗浄工程を複数回繰り返す。そして、最後に注水用チューブを第1通路60aから引き抜いて、当該第1通路60aに再度ファイバースコープ91を挿入してドレンパン40内の再検査を行う。
なお、塵埃などの塊やスライムの付着がひどく、洗浄水の注水によってはきれいにすることができない場合は、例えば、ドレンパン40を空気調和機Aから取り外して、洗浄することができる。
ファイバースコープ91によりドレンパン40内が汚れていないことが確認されると、当該ファイバースコープ91及び排水用チューブ92を、それぞれ第1通路60a及び第2通路60bから引き抜き、ついで各通路60a、60bの出口62a、62bをプラグ63で閉止する。
そして、第3通路60cの出口62cに必要量の抗菌材83を入れ、フレキシブルな長尺体である供給バー93を当該第3通路60cに挿入して当該抗菌材83をドレンパン40の底部40cに配設されている保持部82内に押し込むようにして充填する。この第3通路60cも、前記第2通路60bと同様に直線部L、鈍角の屈曲部B及び曲線部Cだけで構成されているので、供給バー93を容易に且つスムーズにドレンパン40内に挿入することができ、また、引き出すことができる。なお、供給バー93で押し込む代わりに抗菌材の後方から空気を吹き入れてもよい。
必要量の抗菌材83を充填した後に、第3通路60cの出口62cをプラグ63で閉止し、吸込グリル15及びフィルター16を化粧パネル10の吸込口11に取り付けることで保守作業が終了する。
なお、図8に示されるように、前記出口62が形成されているドレンパン40の側面43には、当該ドレンパン40の内側底面44からの高さを示す目盛り90が付されている。したがって、例えば、第2通路60b内に排水用チューブ92を挿入し、1度当該排水用チューブ92内を吸引して、チューブ先端付近の凝縮水を高位通路部61bを通過させることにより、ドレンパン40内の凝縮水の量を当該ドレンパン40の外部にて容易に確認することができる。また、据付後の試運転にて水面が下降することを見ることで、ドレンポンプの動作を確認することができる。
〔第2実施形態〕
図9は、本発明の空気調和機Aの第2実施形態の要部説明図であり、図10は、第2実施形態の各種通路の斜視説明図である。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一の要素ないしは構成には当該第1実施形態と同一の参照符号を付している。そして、簡潔にするために、それらの共通する要素ないしは構成についての説明は省略する。このことは、以下の第3〜5実施形態についても同様である。
第2実施形態が、前述した第1実施形態と異なる点は、排水用チューブが挿通される第2通路が設けられていないことである。この第2実施形態では、ドレンパン140内の凝縮水を排水するための排水用チューブ192がドレンパン140に形成された溝161に固定的に配設されている。換言すれば、必要なときに排水用チューブ192を外部からドレンパン内部に挿通させるのではなく、常時、ドレンパン140に排水用チューブ192が配設されている。したがって、ドレンパン140に形成される溝部の構成が第1実施形態と相違している(図5参照)。第1実施形態では、第2通路60bを構成する溝部41bの一部が傾斜台45bに形成されているが、第2実施形態では、これに対応する傾斜台が省略されている。このため、排水用チューブ192は、図9に示されるように、略90度に屈曲された姿勢で配設されている。
第2実施形態では、第1通路160a及び第3通路160cが、本発明におけるフレキシブルな長尺体が挿通可能な通路に相当する。第1通路160aは、ドレンパン140の内部を検査するためのファイバースコープを挿通させる通路であり、第3通路160cは、ドレンパン140内に抗菌材を供給するための抗菌材供給用長尺体である供給バーを挿通させる通路である。
排水用チューブ192の出口側端部の開口192aは、通常は、図示しないキャップやクリップなどで閉止されており、保守作業時には、かかるキャップやクリップがはずされる。そして、第1実施形態において説明をした排水、内部検査、及び抗菌材供給という手順に従って保守作業が行われる。その際、第2実施形態においても、第1通路160aを利用して注水用チューブをドレンパン142内に挿入し、この注水用チューブから洗浄水をドレンパン内部に注水することで当該ドレンパン142の底面などの洗浄を行うことができる。
図11は、第2実施形態の変形例を示している。この変形例では、ドレンパン140の側面140aに接続具であるソケット170が固設されている。そして、ドレンパン140に固定的に配設された排水用チューブ192の出口側端部192aが、前記ソケット170に接続されている。ソケット170の開口は、通常、キャップ171にて閉止されており、ドレンパン140内の凝縮水を排水するときに、このキャップ171を取り外して、ソケット170にチューブ172が接続される。排水用チューブ192及びチューブ172を介して、ドレンパン140内の凝縮水が排出される。
〔第3実施形態〕
図12は、本発明の空気調和機Aの第3実施形態の要部説明図であり、図13は、第3実施形態のドレン排出時の要部説明図である。
第3実施形態が、前述した第1実施形態と異なる点は、排水用チューブが挿通される第2通路が設けられていないことである。この第3実施形態では、ドレンパン240内の凝縮水を排水するための排水通路292がドレンパン240内に形成されている。排水通路292の一端は、ドレンパン240の底面244にて開口しており、他端は当該ドレンパン240の側面243にて開口している。そして、この側面で開口している箇所には接続具であるソケット270が固設されている。ソケット270の開口は、通常、キャップ271にて閉止されており、ドレンパン240内の凝縮水を排水するときに、このキャップ271を取り外して、ソケット270にチューブ272が接続される。排水通路292及びチューブ272を介して、ドレンパン240内の凝縮水が排出される。
なお、図示していないが、この第3実施形態においても、第1実施形態と同様の、ドレンパン240の内部を検査するためのファイバースコープを挿通させる第1通路、及びドレンパン240内に抗菌材を供給するための抗菌材供給用長尺体である供給バーを挿通させる第3通路が設けられている。
〔第4実施形態〕
図14は、本発明の空気調和機Aの第4実施形態のドレン排出時の要部説明図であり、図15は、第4実施形態の排水通路及び排水通路蓋を示す斜視図である。
第4実施形態が、前述した第1実施形態と異なる点は、排水用チューブが挿通される第2通路が設けられていないことである。この第4実施形態では、ドレンパン340内の凝縮水を排水するための排水通路392がドレンパン340に形成された溝部341と、この溝部341を覆う蓋体342とで構成されている。この排水通路392は、第1実施形態における第2通路60bとは異なり、その一部に略90度の屈曲部392aを有している。
排水通路392の一端は、ドレンパン340の底部340cにて開口しており、他端は当該ドレンパン340の側面343にて開口している。そして、この側面で開口している箇所には接続具であるソケット370が固設されている。ソケット370の開口は、通常、図示しないキャップ(図12のキャップ271と同様のもの)にて閉止されており、ドレンパン340内の凝縮水を排水するときに、このキャップを取り外して、ソケット370にチューブ372が接続される。排水通路392及びチューブ372を介して、ドレンパン340内の凝縮水が排出される。
なお、図示していないが、この第4実施形態においても、第1実施形態と同様の、ドレンパン340の内部を検査するためのファイバースコープを挿通させる第1通路、及びドレンパン340内に抗菌材を供給するための抗菌材供給用長尺体である供給バーを挿通させる第3通路が設けられている。
〔第5実施形態〕
図16は、本発明の空気調和機Aの第5実施形態のドレン排出時の要部説明図であり、図17は、第5実施形態のドレン排出ホースを示す斜視図である。
第5実施形態が、前述した第1実施形態と異なる点は、排水用チューブが挿通される第2通路が設けられていないことである。この第5実施形態では、ドレンパン440内の凝縮水を排水するための排水用チューブ492がドレンパン440に固設されている。より詳細には、排水用チューブ492の機内側端部付近は、ドレンパン440に形成された溝461内に配設されており、これに続く機内側部分は、ドレンパン440内において露出して配設されている。そして、排水用チューブ492は、ドレンパン440に形成された孔446を通って外部に延設されている。なお、図17において、480は、溝部461の開放縁461aにおいて対向して突設された係止部であり、排水用チューブ492の機内側端部付近を溝部461から抜け出るのを防止している。
本実施形態では、必要なときに排水用チューブ492を外部からドレンパン内部に挿通させるのではなく、常時、ドレンパン440に排水用チューブ492が配設されている。したがって、ドレンパン440に形成される溝部の構成が第1実施形態と相違している(図5参照)。
排水用チューブ492の出口側端部の開口492aは、通常は、図示しないキャップやクリップなどで閉止されており、保守作業時には、かかるキャップやクリップがはずされる。
なお、図示していないが、この第5実施形態においても、第1実施形態と同様の、ドレンパン440の内部を検査するためのファイバースコープを挿通させる第1通路、及びドレンパン440内に抗菌材を供給するための抗菌材供給用長尺体である供給バーを挿通させる第3通路が設けられている。
〔他の変形例〕
第1実施形態では、ドレンパン40の内部を検査するためのファイバースコープ91を挿通させる第1通路60a、ドレンパン40内の凝縮水を外部に排出するための排水用チューブ92を挿通させる第2通路60bであり、及びドレンパン40内に抗菌材を供給するための抗菌材供給用長尺体である供給バー93を挿通させる第3通路60cを別々に設けているが、これらは兼用することも可能である。例えば、ファイバースコープ挿通用通路と、排水用通路とを兼用することもでき、更には、ファイバースコープ挿通用通路と、排水用通路と、抗菌材供給用通路とを兼用することもできる。なお、3種類の通路を1つの通路で兼用する場合は、第1実施形態における抗菌材の保持部は設けないほうが、保守作業が容易である。
また、前述した実施形態では、通路の出口を化粧パネルの吸込口の上方に配設しているが、コーナーカバーの上方に配設するようにしてもよい。この場合、コーナーカバーをはずすだけで簡単に通路の出口にアクセスすることができるので、ドレンパン内にファイバースコープなどを容易に挿通させることができる。
また、前述した実施形態では、ドレンパンに形成された溝部と、この溝部を覆う蓋体とによって、通路が形成されているが、蓋体のほうに溝部を形成し、この溝部とドレンパンとで通路を形成することもできる。
また、前述した実施形態に係る空気調和機では、送風機の吹出し側に熱交換器が配設されているが、送風機の吸込み側に熱交換器を配設する対応の空気調和機にも本発明を適用することができる。
また、前述した実施形態では、化粧パネルに空気の吸込口と吹出口が設けられた天井埋設型の空気調和機に本発明が適用されているが、本発明はかかる空気調和機に限定されるものではない。例えば、図18〜19に示されるタイプの空気調和機にも適用することができる。
図18〜19に示される空気調和機では、化粧パネル610に吸込口611だけが設けられており、この吸込口611に吸込グリル615が装着されている。送風機620を収容するケーシング601の下面開口部と前記化粧パネル610とはキャンバスダクト614で接続されている。ケーシング601内において前記送風機620の吹出し側には熱交換器630が配設されており、この熱交換器630の下方に当該熱交換器630からの凝縮水を受けるドレンパン640が設けられている。ドレンパン640の底部上方には、当該ドレンパン640に溜まった前記凝縮水を機外に排出するドレンポンプ650が配設されている。熱交換器630を通過した空気は、ケーシング601の側面開口部に接続されたダクト618を介して空調室に送られる。
ドレンパン640には、空気調和機を保守するためのフレキシブルな長尺体を、外部から前記ドレンパン640の底部640c付近まで挿通させることができる通路660が設けられており、この通路660は、直線部及び曲線部だけで構成されている。この通路660の出口は、通常、プラグ663により閉止されている。
保守作業を行うには、まず化粧パネル610の吸込口部分を開放して、前記通路660の出口のプラグ663を取り外す。ついで、通路660の出口から排水用チューブ(図示せず)をドレンパン640の底部640cまで挿入し、ドレンパン640内に溜まった凝縮水を機外に排出する。そして、排水用チューブを通路660から引き抜いた後に、図23に示されるように、ファイバースコープ691を通路660内に挿入し、ドレンパン640の底部640c付近の検査を行う。汚れていれば、第1実施形態と同様にして、注水用チューブを介してドレンパン640内に洗浄水を注水してドレンパン640の底部付近の洗浄を行う。汚れていなければ、又は、汚れが取れたことがファイバースコープ591で確認されれば、必要に応じて、前記通路660を介してドレンパン640内に抗菌材を供給した後に、通路660の出口をプラグで閉止し、化粧パネル610の吸込口部分を元に戻す。
更に、本発明は、図20に示されるような天吊型の空気調和機にも適用することができる。この空気調和機は、送風機720及びこの送風機720の吹出側に配設された熱交換器730を収容するケーシング701が、図示しない吊金具によって天井から吊り下げられている。ケーシング701の下面には、空調室の空気を吸い込む吸込口711が設けられており、この吸込口711には吸込グリル715及びフィルター716が配設されている。また、矩形状のケーシング701の4つの側面にはそれぞれ吹出口712が設けられており、各吹出口712には風向きを調整すらためのフラップ717が配設されている。
熱交換器730の下方に当該熱交換器730からの凝縮水を受けるドレンパン740が設けられている。ドレンパン740の底部上方には、当該ドレンパン740に溜まった前記凝縮水を機外に排出するドレンポンプ750が配設されている。
ドレンパン740には、空気調和機を保守するためのフレキシブルな長尺体を、外部から前記ドレンパン740の底部740c付近まで挿通させることができる通路760が設けられており、この通路760は、直線部及び曲線部だけで構成されている。この通路760の出口は、通常、プラグ763により閉止されている。
図20に示される空気調和機においても、吸込口711を開放させ、当該吸込口711の上方にある通路出口を閉止しているプラグ763をはずすことで、図18〜19の空気調和機の場合と同様の保守作業を始めることができる。
1 ケーシング
2 吊金具
3 断熱部材
10 化粧パネル
11 吸込口
12 吹出口
13 コーナーカバー
15 吸込グリル
16 フィルター
17 フラップ
20 送風機
21 ベルマウス
22 モータ
23 防振ゴム
24 ファンロータ
30 熱交換器
40 ドレンパン
40a 上段部
40b 中段部
40c 下段部(底部)
40d 側壁
41 溝部
42 プラグ(蓋部)
44 底面
45 傾斜台
50 ドレンポンプ
51 吸込口
52 防振ゴム
53 ブラケット
54 ドレン配管
55 ドレン排出口
56 フロートスイッチ
60 通路
60a 第1通路
60b 第2通路
60c 第3通路
61 高位通路部
62 出口
63 プラグ(蓋部)
64 係止部
82 保持部
83 抗菌材
90 目盛り
91 ファイバースコープ
92 排水用チューブ
93 供給バー
170 ソケット(接続具)
A 空気調和機

Claims (15)

  1. 略箱形状のケーシング(1)と、このケーシング(1)内に配設された送風機(20)と、前記ケーシング(1)内に配設された熱交換器(30)と、この熱交換器(30)からの凝縮水を貯留するドレンパン(40)と、このドレンパン(40)に溜まった前記凝縮水を機外に排出するドレンポンプ(50)と、を備えた空気調和機(A)であって、
    当該空気調和機(A)を保守するためのフレキシブルな長尺体を、外部から前記ドレンパン(40)の底部付近まで挿通させることができる通路(60)を更に備えており、
    この通路(60)は、直線部、鈍角の屈曲部及び曲線部の1種又は2種以上だけで構成されており、且つ、
    前記通路(60)は、前記ドレンポンプ(50)の吸込口(51)よりも高い位置にある高位通路部(61)を有することを特徴とする空気調和機(A)。
  2. 前記フレキシブルな長尺体が、ドレンパン(40)内を検査するためのファイバースコープ、ドレンパン(40)内の凝縮水を外部に排出するための排水用チューブ、ドレンパン(40)内に抗菌材を供給するための抗菌材供給用長尺体、及びドレンパン(40)の底部付近に洗浄水を供給するための注水用チューブの少なくとも1つである請求項1に記載の空気調和機(A)。
  3. 前記通路(60)が、ドレンパン(40)内を検査するためのファイバースコープを挿通させる第1通路と、ドレンパン(40)内の凝縮水を外部に排出するための排水用チューブを挿通させる第2通路とからなる請求項1に記載の空気調和機(A)。
  4. 前記通路(60)が、ドレンパン(40)内を検査するためのファイバースコープを挿通させる第1通路と、ドレンパン(40)内の凝縮水を外部に排出するための排水用チューブを挿通させる第2通路と、ドレンパン(40)内に抗菌材を供給するための抗菌材供給用長尺体を挿通させる第3通路とからなる請求項1に記載の空気調和機(A)。
  5. 前記第1通路の機内側開口は、前記第2通路の機内側開口よりも上方に配置されている請求項3又は4に記載の空気調和機(A)。
  6. 前記ドレンパン(40)内の凝縮水を外部に排出するための排水用チューブが配設されており、この排水用チューブは、前記ドレンポンプ(50)の吸込口(51)よりも高い位置にある高位通路部を有する請求項1に記載の空気調和機(A)。
  7. 空気の吸込口を有する化粧パネルを備えており、
    前記通路(60)の出口(62)が、前記化粧パネル(10)の吸込口(11)の上方に配設されている請求項1〜6のいずれかに記載の空気調和機(A)。
  8. 空気の吸込口を有するとともに、その隅部に着脱自在のコーナーカバー(13)が設けられた化粧パネルを備えており、
    前記通路(60)の出口(62)が、前記コーナーカバー(13)の上方に配設されている請求項1〜6のいずれかに記載の空気調和機(A)。
  9. 前記通路(60)の出口(62)に開閉自在の蓋部(63)が配設されている請求項1〜8のいずれかに記載の空気調和機(A)。
  10. 前記ドレンパン(40)の側面(43)に、当該ドレンパン(40)の内側底面(44)からの高さを示す目盛り(90)が付されている請求項1〜9のいずれかに記載の空気調和機(A)。
  11. 前記第3通路の機内側開口(84)に、抗菌材(83)を収容するための保持部(82)が設けられている請求項4又は5に記載の空気調和機(A)。
  12. 前記保持部(82)の少なくとも一部がメッシュ、ネット又は格子で構成されている請求項11に記載の空気調和機(A)。
  13. 前記通路(60)の出口(62)付近に、当該出口(62)から排出される凝縮水を受ける収容容器を係止するための係止部(64)が配設されている請求項1又は2に記載の空気調和機(A)。
  14. 前記通路(60)が、前記ドレンパン(40)と、このドレンパン(40)を覆う蓋体(42)とで形成されている請求項1〜13のいずれかに記載の空気調和機(A)。
  15. 前記通路(60)の出口(62)に、フレキシブルな長尺体であるチューブを接続するための接続具(170、270、370)が配設されている請求項1〜14のいずれかに記載の空気調和機(A)。
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