JP3176896B2 - 天井設置型空気調和機の洗浄装置及び洗浄方法 - Google Patents

天井設置型空気調和機の洗浄装置及び洗浄方法

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JP3176896B2 JP14413999A JP14413999A JP3176896B2 JP 3176896 B2 JP3176896 B2 JP 3176896B2 JP 14413999 A JP14413999 A JP 14413999A JP 14413999 A JP14413999 A JP 14413999A JP 3176896 B2 JP3176896 B2 JP 3176896B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井設置型空気調
和機(エアコンディショナー)の洗浄装置及び洗浄方法
に関する。更に詳しくは、天井設置型空気調和機の室内
側装置を洗浄する際の作業工程数を少なくして、その分
の作業時間の短縮化と労力の低減化を図るようにしたも
のに関する。
【0002】
【従来技術】空気調和機の室内側装置には、部屋内の空
気に含まれる塵や埃等のゴミが、直接装置の内部に取り
込まれるの防止するためにエアフィルターが備えてあ
る。しかし、極微細なゴミはエアフィルターで除くこと
ができず、これを通って内部に入り、熱交換器のフィン
の狭い隙間部分に溜まる。
【0003】フィンの隙間部分にゴミが溜まると空気の
通り道が塞がれたようになり、空気の流れが悪くなる。
これにより熱交換率が悪くなって空気調和機は性能が低
下してしまう。また、溜まったゴミには、黴・ダニ・バ
クテリアが繁殖し易い。繁殖した黴・ダニ・バクテリア
は、装置の運転により吹出口から吹き出されて部屋中に
放出される。黴・ダニ・バクテリアは健康に良くないの
で、このような状態は好ましくない。従って、空気調和
機の室内側装置には、内部の定期的な洗浄が必要とされ
ている。
【0004】図3は従来の室内側装置の洗浄作業を示す
概略説明図である。この洗浄作業では洗浄装置8が使用
されている。洗浄装置8は、鋼管で形成され先端に噴射
口を有する噴射ノズル80を備えている。噴射ノズル8
0は所要長さを有しており基部側には把持部81が設け
てある。噴射ノズル80の下端部には、洗浄液を供給す
るためのホース82が接続してある。ホース82には液
容器83に収容してある洗浄液が、送液ポンプ84によ
って送られるようにしてある。これにより噴射ノズル8
0から洗浄液が噴射される。
【0005】天井設置型空気調和機の室内側装置内部の
洗浄作業は、次の手順で行われている。 −準備作業− 空気の吸込口である吸込パネルを開き、この吸込パネ
ルとエアフィルターを取り外す。吸込パネルの周りを
囲っており、吹出口を形成していた吹出パネルを取り外
す。熱交換器90で生じた凝縮水を排水するドレンパ
ン、ドレンパンの下面側に取り付けてある電気ボック
ス、電気ボックスに収容してあり各種装置と接続してあ
る電線、空気を吸い込むためのファン、等の部品を取り
外し、熱交換器90の全体が作業者に外部から見える状
態にする。洗浄液が周囲に飛び散らないようにするた
めに、ケーシング91の下端から養生シート85を囲繞
し下方に垂らして取り付ける。床面に廃液容器86を
設け、養生シート85の下端部を窄まらせて洗浄液が廃
液容器86に回収されるようにする。
【0006】−実作業− 養生シート85に設けてある作業窓850から噴射ノ
ズル80を養生シート85で覆われた内部側へ入れて、
作業窓850から室内側装置9の内部を覗きながら洗浄
液を熱交換器90に噴射し、フィンの隙間部分に溜まっ
たゴミを洗い流す。洗浄液と洗い流されたゴミは養生シ
ート85に流れ落ち、これを伝って廃液容器86で回収
される。
【0007】−後作業− 作業終了後、で取り付けた養生シート85を取り外
し、〜で取り外した各部品を元通りに取り付ける。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の洗浄作業には、次のような課題があった。この洗浄作
業では、実作業の前に、吸込パネル、エアフィルター、
吹出パネル、ドレンパン、電気ボックス、電線、ファン
等、多数の部品を取り外さなければならず、更に、養生
シート85も取り付けなければならない。しかも、実作
業の終了後には、準備作業で取り外しておいた上記各部
品を元通りに取り付けなければならない。つまり、取り
外したり取り付けたりする部品数が多かったので、実作
業以外の作業(準備作業、後作業)に相当の時間と手間
がかかっていた。
【0009】本発明の目的は、上記課題を解消するもの
で、天井設置型空気調和機の室内側装置の洗浄作業にお
いて、実作業以外の作業工程数を少なくして、その分の
作業時間の短縮化と労力の低減化を図るようにした天井
設置型空気調和機の洗浄装置及び洗浄方法を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、天井設置型空気調和機の室内側装置を洗浄
するための装置であって、室内側装置の内部に入れる噴
射ノズルを有する洗浄液の噴射装置と、室内側装置の内
部に入れる画像導入部を有し、室内側装置の内部を観察
する観察装置と、上記噴射装置に洗浄液を送る送液装置
と、室内側装置に備わっているドレンパンを洗浄後の廃
液の貯蔵容器として利用し、該ドレンパンに溜まった洗
浄後の廃液を回収する回収装置と、を備えていることを
特徴とする、洗浄装置である。
【0011】第2の発明にあっては、天井設置型空気調
和機の室内側装置を洗浄するための装置であって、室内
側装置の内部に入れる噴射ノズルを有する洗浄液の噴射
装置と、室内側装置の内部に入れる画像導入部を有し、
室内側装置の内部を観察する観察装置と、上記噴射装置
に洗浄液を送る送液装置と、室内側装置に備わっている
ドレンパンを洗浄後の廃液の貯蔵容器として利用し、該
ドレンパンに溜まった洗浄後の廃液を回収する回収装置
と、を備え、上記噴射装置と上記観察装置は、噴射方向
と視認方向とが本質的に同じになるようにして纏められ
ており、上記回収装置はドレンパンに取り付けて使用さ
れる吸込装置を有していることを特徴とする、洗浄装置
である。
【0012】第3の発明にあっては、天井設置型空気調
和機の室内側装置を洗浄するための装置であって、室内
側装置の内部に入れる噴射ノズルは、基部側に把持部を
有しており、室内側装置の内部に入れる画像導入部を有
しているファイバースコープは、伝送部と把持部と覗き
部を有しており、上記噴射ノズルとファイバースコープ
は、噴射方向と視認方向とが本質的に同じになるように
纏めて固定されており、室内側装置に備わっているドレ
ンパンに溜まった洗浄後の廃液を回収する回収装置は、
吸込ノズルを備え、上記噴射ノズルには、送液装置から
洗浄液が送られることを特徴とする、洗浄装置である。
【0013】第4の発明にあっては、観察装置がファイ
バースコープまたは画像を取り入れることのできる小型
カメラと上記画像を映し出すモニターであることを特徴
とする、第1または第2の発明にかかる洗浄装置であ
る。
【0014】第5の発明にあっては、天井設置型空気調
和機の室内側装置を洗浄するための方法であって、室内
側装置の内部に入れる画像導入部を有する観察装置で洗
浄部を視認しながら室内側熱交換器を含む室内側装置の
所要箇所に洗浄液を噴射して洗浄するステップ、洗浄後
の廃液を室内側装置に付属しているドレンパンに一旦回
収し、更に上記ドレンパンに溜まった廃液を回収するス
テップ、を含むことを特徴とする、洗浄方法である。
【0016】「天井設置型空気調和機の室内側装置」に
は、天井に埋め込んで設置するタイプのものや、天井か
ら吊り下げて設置するタイプのものがある。
【0017】「洗浄液」は、界面活性剤が配合してある
洗浄液や、この界面活性剤を洗い流すための洗浄液を指
す。
【0018】「室内側装置の内部を観察する観察装置」
は、例えば、ファイバースコープや、画像を取り入れる
ことのできる小型カメラとこの画像を映し出すモニター
等を挙げることができる。
【0019】「噴射装置と観察装置が纏めてある」と
は、予め一体になるようにしてあるものも含むし、組み
合わせて一体になるようにしてあるものも含む。
【0020】(作 用) 本発明に係る洗浄装置は、洗浄液の噴射装置と、室内側
装置の内部を観察する観察装置を備えている。この装置
では、室内側装置の内部に噴射装置と観察装置を入れる
ことで、観察装置で内部を観察しながら洗浄作業ができ
る。また、室内側装置に備わっているドレンパンを廃液
の貯蔵容器として利用し、該ドレンパンに溜まった洗浄
後の廃液を回収装置で回収できる。
【0021】このため洗浄装置を使用した洗浄作業にあ
たっては、吸込パネルとエアフィルター等の僅かな部品
を取り外すだけで、噴射装置と観察装置を室内側装置の
内部に入れて、洗浄作業ができるようになる。従って、
従来の洗浄作業のように上記部品の他にファンやドレン
パン、電気ボックス、電線といったような数多くの部品
を取り外さなくても済み、その分の作業時間の短縮化と
労力の低減化を図ることができる。
【0022】噴射装置と観察装置とは、噴射方向と視認
方向とが本質的に同じになるようにして纏めて設けてあ
る。従って、片方の手で噴射装置と観察装置を持ちなが
ら、観察装置で視認した部分を洗浄することが可能とな
り、洗浄作業がし易くなる。
【0023】噴射装置から噴射される洗浄液の噴射圧力
が、3.0〜8.0Kg/cmの範囲にあることによ
り、過剰な噴射圧力により室内側装置の内部部品を壊し
たり、ゴミが周りに飛び散ったりし難く、逆に、噴射圧
力の不足によりゴミが落ちにくくなって洗浄効率が悪く
なることもなくなる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明を図面に示した実施の形態
に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係る洗浄
装置の一実施の形態を示す説明図である。符号Sは、天
井設置型空気調和機の室内側装置を洗浄する洗浄装置を
示している。洗浄装置Sは、噴射装置である噴射ノズル
10に洗浄液(界面活性剤が配合してある薬液または水
道水)を送る送液装置1と、ドレンパンに溜まった洗浄
液の廃液を回収する回収装置2と、室内側装置の内部の
様子を観察するための観察装置であるファイバースコー
プ3とを備えている。
【0025】これらの各装置は、移動・運搬がし易いよ
うに運搬装置4に収容してある。運搬装置4の天面40
の二箇所には、上方に突出してホース掛け部材400,
400が立設してある。また、運搬装置4の底面の角部
近傍には、キャスター41・・・が四箇所に取り付けて
ある。
【0026】噴射ノズル10は、所要長さの鋼管を、先
端側がやや湾曲するように曲げて形成してある。噴射ノ
ズル10の先端には、洗浄液を噴射する噴射口100が
設けてある。噴射ノズル10の基部側には、作業者が噴
射ノズル10を把持するための把持部101が設けてあ
る。
【0027】洗浄液は約4.5Kg/cmの噴射圧力
で、かつ、円錐形状に約45度の拡がり角度で、略霧状
になって噴射されるように設定してある。しかし、洗浄
液の噴射圧力及び拡がり角度はこれに限定するものでは
ない。噴射圧力は3.0〜8.0Kg/cmの範囲内
で任意設定することができる。また、拡がり角度も、2
5〜45度の範囲内で任意に設定することができる。更
に、噴射状態も略霧状(水滴の粒径は問わない)が好ま
しいが、これに限定するものではない。
【0028】噴射ノズル10の基端部には、他端が送給
ポンプ12と接続されたホース11の一端が接続してあ
る。送給ポンプ12には、液容器14,15,16に収
容された洗浄液を吸い上げるためのホース13が接続し
てある。ホース11,13は合成樹脂で形成されてお
り、所要の柔軟性を有している。しかし、ホース11,
13を形成する材質は、これ限定するものではなく、例
えばゴム製のものを使用することもできる。また、ホー
ス11は未使用時は、図で示すように運搬装置4のホー
ス掛け部材400に邪魔にならないように巻き掛けられ
ている。送給ポンプ12は周知技術のものを使用したの
で、構造についての説明は省略する。
【0029】洗浄液を収容する液容器14,15,16
のうち二つの液容器14,15には、洗浄液として、界
面活性剤が配合された薬液が収容してある。なお、液容
器14,15に収容してある薬液は、使用用途が違って
いるので種類が異なっている。一方の液容器14には、
熱交換器のフィンの隙間部分に溜まったゴミを洗い流す
ための薬液が収容してある。他方の液容器15には、ド
レンパンのドレン溝に溜まったヘドロ状の汚泥を洗い流
すための薬液が収容してある。残り一つの液容器16に
は、洗浄液として水道水が収容してある。何れの液容器
14,15,16も合成樹脂製のものを使用している。
しかし、液容器を形成する材質は、これ限定するもので
はなく、例えば金属製のものを使用することもできる。
【0030】回収装置2は、鋼管を略「J」字状に曲げ
て形成してある、吸込装置である吸込ノズル20を備え
ている。吸込ノズル20は、先端が廃液を吸い込む吸込
口となっているが、吸込口は吸込ノズル20の先部側の
側周面に設けることもできる。吸込ノズル20の基端部
には、他端が廃液容器22と接続してあるホース21の
一端が接続してある。廃液容器22は、上部が開口した
箱状の容器本体220と、容器本体220の開口部を閉
じて、内部が気密になるようにする蓋体221を有して
いる。上記したホース21の他端は、廃液容器22の内
部と連通するように蓋体221を気密に貫通して設けて
ある。廃液容器22を構成する容器本体220と蓋体2
21は、透明な合成樹脂で形成されており、回収された
洗浄液が洗い流されたゴミで汚れていることや、回収さ
れた液量を視認できるようにしてある。しかし、廃液容
器はこれに限定するものではなく、例えば半透明のもの
を使用することもできる。
【0031】蓋体221には、他端をドレンパンのドレ
ン孔に接続するためのホース23の一端が、廃液容器2
2の内部と連通するように気密に貫通して設けてある。
また、ホース21,23は未使用時は、図で示すように
運搬装置4のホース掛け部材400に邪魔にならないよ
うに巻き掛けられている。
【0032】更に蓋体221には、他端が吸込ポンプ2
4と接続してあるホース25の一端が、廃液容器22の
内部と連通するように気密に接続して設けてある。ホー
ス21,23,25は合成樹脂で形成されており、所要
の柔軟性を有している。なお、ホース21,23を形成
する材質は、これ限定するものではなく、例えばゴム製
のものを使用することもできる。また、本実施の形態で
吸込ポンプ24は、家庭用の掃除機を使用しているが、
これに限定するものではなく、他のポンプを採用するこ
ともできる。吸込ポンプ24は公知のものであるため、
その構造についての説明は省略する。
【0033】ファイバースコープ3は、先端の画像導入
部300を、噴射口100の近傍に、噴射方向と視認方
向とが本質的に同じになるように纏めて固定することで
噴射ノズル10に取り付けてある。符号31はファイバ
ースコープの把持部、符号32は覗き部を示している。
ファイバースコープ3の伝送部30は屈曲自在である。
ファイバースコープ3は、画像伝送媒体がアクリル樹脂
からなるアクリルファイバーで構成されているものを使
用している。しかし、これに限定するものではなく、ガ
ラスからなる光ファイバーで構成されたものも使用する
ことができる。ファイバースコープ3は周知技術のもの
を使用したので、構造についての詳細な説明は省略す
る。
【0034】図2は図1に示す洗浄装置を使用して室内
側装置の内部を洗浄している状態を示す概略説明図であ
る。図2では説明の便宜上、運搬装置4は図示を省略し
て示している。なお、以下の説明の理解を容易にするた
めに、室内側装置Kの構造を簡単に説明しておく。ドレ
ンパン50は、吸込パネルと同じ位の大きさで所要の高
さを有する皿状のものである。ドレンパン50の上面に
は、熱交換器51で生じた凝縮水を集めて排水するドレ
ン溝500が、周縁部の内側の全周にわたって形成して
ある。ドレン溝500の所要位置には、溜まった凝縮水
を抜くためのドレン孔501が形成してある。通常、ド
レン溝500に溜まった凝縮水はポンプで吸い取られる
ので、常態でドレン孔501は塞がれている。ドレンパ
ンの下面側には電気ボックスが設けてある。電気ボック
スには、各種部材と接続されており電気を送る電線が収
容されている。なお、図において電気ボックス及び電線
は図示を省略した。
【0035】ドレンパン50の中央には開口部52が形
成してある。開口部52の上方にはファン53が設けて
あり、この開口部52から空気が内部に取り込まれるよ
うになっている。ドレンパン50の上方には、ドレン溝
500に対応するように全周にわたって熱交換器51が
設けてある。熱交換器51には、熱交換を行うためのフ
ィンが無数に設けてある。フィンは一般的に薄いアルミ
板で形成されており、約1.5mm間隔で並設してあ
る。ゴミはこのフィンの隙間部分に溜まり易い。熱交換
器51及びドレンパン50とケーシング54との間に
は、隙間を設けて熱交換された空気を再び外部に送気す
るための通気部55が形成されている。
【0036】(作 用) 図1及び図2を参照して、洗浄装置Sの使用方法を作業
手順を交えながら説明する。噴射ノズル10とファイ
バースコープ3の画像導入部300が室内側装置Kの内
部に入れることができるようにするために、室内側装置
Kの表面を覆っている吸込パネルと、エアフィルター
と、吸込パネルの周りを囲っている吹出パネルを取り外
す。そして、ドレンパン50が外部から見える状態にす
る。
【0037】吸込ノズル20を通気部55側から入
れ、曲がった先端側をドレン溝500に引っ掛けて溜ま
った洗浄液を吸い込むことができるように取り付ける。
ドレン孔501を開いて、ホース23の他端を水密に
接続する。吸込ポンプ24を作動させて、ドレン溝5
00に溜まった洗浄液が吸い込まれて廃液容器22に回
収されるようにする。噴射ノズル10とファイバース
コープ3の画像導入部300をドレンパン50の開口部
52から室内側装置Kの内部に入れる。
【0038】送給ポンプ12を作動させて、ファイバ
ースコープ3の覗き部32を覗き、内部の様子を観察し
ながら、噴射ノズル10から洗浄液を熱交換器51に噴
射する。最初に洗浄液としては、液容器14に収容され
ている薬剤が噴射される。これによりフィンの隙間部分
に溜まったゴミが洗い流される。薬剤は、フィンを伝っ
て下方に垂れ落ち、ドレン溝500に溜まる。フィンの
ゴミを洗い流した後、次に洗浄液としては、液容器15
に収容されている薬剤が噴射される。液容器15に収容
されていた薬剤も、フィンを伝って下方に垂れ落ち、ド
レン溝500に溜まる。これによりドレン溝500にあ
るヘドロ状の汚泥が洗い流される。そして最後に、洗浄
液として、液容器16に収容されている水道水が噴射さ
れる。これによって上記薬剤に配合されており、フィン
53やドレンパン50に付着した界面活性剤が洗い流さ
れる。なお、洗浄液の切換は、ホース13を手動で抜き
挿すことにより行っているが、これに限定するものでは
なく、例えば切換バルブ等によって機械的に行うことも
できる。
【0039】また、図には示していないが、洗浄液を熱
交換器51に噴射するときに、室内側装置Kの内部が暗
く作業がし難くい場合には、ファイバースコープ3が有
するライトをつけたり、開口部52から光が内部に入り
込むように照明をあてたりして作業を行うこともでき
る。
【0040】ドレン溝500に溜まった洗浄液は、吸
込ノズル20とホース23を介して廃液容器22に回収
される。即ち、ドレンパン50を洗浄後の廃液の貯蔵容
器として利用している。ドレン溝500に溜まった洗浄
液は、吸込ノズル20によって強制的に吸い込まれ、か
つ、ホース23から流れ落ちるので、ドレン溝500か
ら越流しない。
【0041】このように洗浄装置Sでは、吸込パネルと
エアフィルター等の僅かな部品を取り外すだけで、噴射
ノズル10とファイバースコープ3の画像導入部300
を室内側装置Kの内部に入れて、洗浄作業ができるよう
になる。従って、従来の洗浄作業のように上記部品の他
にファン53やドレンパン50、電気ボックス、電線と
いったような数多くの部品を取り外さなくても済み、そ
の分の作業時間の短縮化と労力の低減化を図ることがで
きる。
【0042】従来の洗浄作業では電線を外していたの
で、後作業で再接続するときに接続ミスが生じる可能性
があったが、本発明によれば電線を取り外さなくて良い
ので、このような接続ミスがおこるようなこともない。
なお、電気ボックスに洗浄液がかかることは殆どない
が、電気ボックスは濡れないようにカバーをする等して
養生することもできる。
【0043】ファイバースコープ3の画像導入部300
は、噴射口100の近傍に、噴射方向と視認方向とが本
質的に同じになるように纏めて固定して取り付けてあ
る。従って、洗浄作業は、片方の手で噴射ノズル10の
把持部101を持ち、もう片方の手でファイバースコー
プ3の把持部31を持ち、覗き部32で画像導入部30
0が写した部分を視認しながら行うことができる。その
ため、洗浄作業がし易い。なお、本実施の形態では示し
ていないが、観察装置が、例えば小型カメラとこの映像
を映し出すモニターであり、小型カメラが噴射口100
の近傍に、噴射方向と視認方向とが本質的に同じになる
ように纏めて固定して取り付けてある場合であれば、洗
浄作業は、片方の手で噴射ノズル10の把持部101を
持ち、モニターを見ながら行うことができる。
【0044】噴射ノズル10から噴射される洗浄液の噴
射圧力が、4.5Kg/cmに設定してあるので、過
剰な噴射圧力により室内側装置Kの内部部品(熱交換器
を構成するフィン)を壊したり、ゴミが周りに飛び散っ
たり難く、逆に、噴射圧力の不足によりゴミが落ちにく
くなって洗浄効率が悪くなることもない。
【0045】本明細書で使用している用語と表現は、あ
くまでも説明上のものであって、なんら限定的なもので
はなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等
価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の
技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるとい
うことは言うまでもない。
【0046】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a) 本発明に係る洗浄装置は、洗浄液の噴射装置
と、室内側装置の内部を観察する観察装置を備えてい
る。この装置では、室内側装置の内部に噴射装置と観察
装置を入れることで、観察装置で内部を観察しながら洗
浄作業ができる。また、室内側装置に備わっているドレ
ンパンを廃液の貯蔵容器として利用し、該ドレンパンに
溜まった洗浄後の廃液を回収装置で回収できる。このた
め洗浄装置を使用した洗浄作業にあたっては、吸込パネ
ルとエアフィルター等の僅かな部品を取り外すだけで、
噴射装置と観察装置を室内側装置の内部に入れて、洗浄
作業ができるようになる。従って、従来の洗浄作業のよ
うに上記部品の他にファンやドレンパン、電気ボック
ス、電線といったような数多くの部品を取り外さなくて
も済み、その分の作業時間の短縮化と労力の低減化を図
ることができる。
【0047】(b) 噴射装置と観察装置とは、噴射方
向と視認方向とが本質的に同じになるようにして纏めて
設けてある。従って、片方の手で噴射装置と観察装置を
持ちながら、観察装置で視認した部分を洗浄することが
可能となり、洗浄作業がし易くなる。
【0048】(c) 噴射装置から噴射される洗浄液の
噴射圧力が、3.0〜8.0Kg/cmの範囲にある
ことにより、過剰な噴射圧力により室内側装置の内部部
品を壊したり、ゴミが周りに飛び散ったりし難く、逆
に、噴射圧力の不足によりゴミが落ちにくくなって洗浄
効率が悪くなることもなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る洗浄装置の一実施の形態を示す説
明図。
【図2】図1に示す洗浄装置を使用して室内側装置の内
部を洗浄している状態を示す概略説明図。
【図3】従来の室内側装置の洗浄作業を示す概略説明
図。
【符号の説明】
S 洗浄装置 K 室内側装置 1 送液装置 10 噴射ノズル 100 噴射口 101 把持部 11 ホース 12 送給ポンプ 13 ホース 14 液容器 15 液容器 16 液容器 2 回収装置 20 吸込ノズル 220 容器本体 221 蓋体 21 ホース 22 廃液容器 23 ホース 24 吸込ポンプ 25 ホース 3 ファイバースコープ 30 伝送部 300 画像導入部 31 把持部 32 覗き部 4 運搬装置 40 天面 400 ホース掛け部材 41 キャスター 50 ドレンパン 500 ドレン溝 501 ドレン孔 51 熱交換器 52 開口部 53 ファン 54 ケーシング 55 通気部 8 洗浄装置 80 噴射ノズル 81 把持部 82 ホース 83 液容器 84 送液ポンプ 85 養生シート 850 作業窓 86 廃液容器 9 室内側装置 90 熱交換器 91 ケーシング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F28G 9/00 B08B 3/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井設置型空気調和機の室内側装置を洗
    浄するための装置であって、 室内側装置の内部に入れる噴射ノズルを有する洗浄液の
    噴射装置と、 室内側装置の内部に入れる画像導入部を有し、室内側装
    置の内部を観察する観察装置と、 上記噴射装置に洗浄液を送る送液装置と、 室内側装置に備わっているドレンパンを洗浄後の廃液の
    貯蔵容器として利用し、該ドレンパンに溜まった洗浄後
    の廃液を回収する回収装置と、 を備えていることを特徴とする、 洗浄装置。
  2. 【請求項2】 天井設置型空気調和機の室内側装置を洗
    浄するための装置であって、 室内側装置の内部に入れる噴射ノズルを有する洗浄液の
    噴射装置と、 室内側装置の内部に入れる画像導入部を有し、室内側装
    置の内部を観察する観察装置と、 上記噴射装置に洗浄液を送る送液装置と、 室内側装置に備わっているドレンパンを洗浄後の廃液の
    貯蔵容器として利用し、該ドレンパンに溜まった洗浄後
    の廃液を回収する回収装置と、 を備え、 上記噴射装置と上記観察装置は、噴射方向と視認方向と
    が本質的に同じになるようにして纏められており、 上記回収装置はドレンパンに取り付けて使用される吸込
    装置を有していることを特徴とする、 洗浄装置。
  3. 【請求項3】 天井設置型空気調和機の室内側装置を洗
    浄するための装置であって、 室内側装置(K)の内部に入れる噴射ノズル(10)は、基部
    側に把持部(101)を有しており、 室内側装置(K)の内部に入れる画像導入部(300)を有して
    いるファイバースコープ(3)は、伝送部(30)と把持部(3
    1)と覗き部(32)を有しており、 上記噴射ノズル(10)とファイバースコープ(3)は、噴射
    方向と視認方向とが本質的に同じになるように纏めて固
    定されており、 室内側装置(K)に備わっているドレンパン(50)に溜まっ
    た洗浄後の廃液を回収する回収装置(2)は、吸込ノズル
    (20)を備え、 上記噴射ノズル(10)には、送液装置(1)から洗浄液が送
    られることを特徴とする、 洗浄装置。
  4. 【請求項4】 観察装置がファイバースコープまたは画
    像を取り入れることのできる小型カメラと上記画像を映
    し出すモニターであることを特徴とする、 請求項1または2記載の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 天井設置型空気調和機の室内側装置を洗
    浄するための方法であって、 室内側装置の内部に入れる画像導入部を有する観察装置
    で洗浄部を視認しながら室内側熱交換器を含む室内側装
    置の所要箇所に洗浄液を噴射して洗浄するステップ、 洗浄後の廃液を室内側装置に付属しているドレンパンに
    一旦回収し、更に上記ドレンパンに溜まった廃液を回収
    するステップ、 を含むことを特徴とする、 洗浄方法。
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