JP2011011267A - ファスナー打ち込み機 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンタクトアーム10と関係なくコンタクトノーズ7の上下動位置を調整する。
【解決手段】打ち込み機本体の下部に一体に設けられたファスナー打ち込み用ノーズ部1の下方に、該ノーズ部1の射出部2と連続的に設けられた射出口8を備えたコンタクトノーズ7を、ファスナーの打ち込み方向に沿って摺動自在に設けたファスナー打ち込み機において、上記ノーズ部1の下方にホルダ6をファスナー打ち込み方向に移動可能に設け、上記ホルダ6には、上記コンタクトノーズ7をその高さ位置を調整可能に設けるとともに、起動用トリガの操作を有効にするためのコンタクトアーム10を取り付けた。
【選択図】図2
【解決手段】打ち込み機本体の下部に一体に設けられたファスナー打ち込み用ノーズ部1の下方に、該ノーズ部1の射出部2と連続的に設けられた射出口8を備えたコンタクトノーズ7を、ファスナーの打ち込み方向に沿って摺動自在に設けたファスナー打ち込み機において、上記ノーズ部1の下方にホルダ6をファスナー打ち込み方向に移動可能に設け、上記ホルダ6には、上記コンタクトノーズ7をその高さ位置を調整可能に設けるとともに、起動用トリガの操作を有効にするためのコンタクトアーム10を取り付けた。
【選択図】図2
Description
本発明は、打ち込み機本体の下部に設けられたファスナー打ち込み用ノーズ部の下方に、該ノーズ部の射出部と連続的に設けられた射出口を備えたコンタクトノーズを、ファスナーの打ち込み方向に沿って摺動自在に設けたファスナー打ち込み機に関する。
一般に、釘打機等のファスナー打ち込み機には、起動用トリガを操作しても、打ち込み機の下端が被打ち込み材に押し付けられていない限り上記トリガの操作が有効にならないようにする安全機構が設けられている。
この安全機構として、打ち込み機本体の下部に一体に設けられたファスナー打ち込み用ノーズ部の下方にコンタクトノーズを摺動自在に設け、コンタクトノーズ部の先端を被打ち込み材に押し付けることにより、打ち込み機本体に対してコンタクトノーズを相対的に摺動させ、コンタクトノーズに連結されたコンタクトアームがトリガの操作を有効にするように構成されている。このように、コンタクトノーズの先端を被打ち込み材に押し付けることを条件として打ち込み機が起動するようになっている。
ところで、コンタクトノーズには釘や打ち込みネジ等のファスナーを打ち出す射出口が形成されており、射出口内をファスナーとともに打ち込み機本体内に設けられたファスナー打ち出し用ドライバが摺動できるようになっている。打ち込み機本体内におけるドライバの上下死点は決まっているから、コンタクトノーズが打ち込み機本体からどれくらい突出しているかによってファスナーの打ち込み深さが決まる。したがって、通常はコンタクトノーズの位置が上下調整できるように構成されている。
ところが、従来はコンタクトアームとコンタクトノーズとを一体的に係合させ、コンタクトアームの中途部を分離するとともに調整機構を介して連結し、分離したコンタクトアーム間の上下の間隔を調整することによってコンタクトノーズの上下位置を調整するように構成されている(特許文献1参照)。
しかしながら、コンタクトアームを分離する構成では、コンタクトアームのコンタクトノーズ側が上下するので、例えば、コンタクトアームの位置によってファスナーの不具合を検出するような機構のように、コンタクトアームの待機位置が常に同じであることを前提とした機構が搭載されているような場合には、上述の構成を採用することはできない。
本発明は上記問題点を解消し、特にコンタクトアームと関係なくコンタクトノーズの上下動位置を調整することができるファスナー打ち込み機を提供することをその課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、打ち込み機本体の下部に設けられたファスナー打ち込み用ノーズ部の下方に、該ノーズ部の射出部と連続的に設けられた射出口を備えたコンタクトノーズを、ファスナーの打ち込み方向に沿って摺動自在に設けたファスナー打ち込み機において、上記ノーズ部の下方の外周部にホルダをファスナー打ち込み方向に移動可能に設け、上記ホルダには、上記コンタクトノーズをその高さ位置を調整可能に設けるとともに、起動用トリガの操作を有効にするためのコンタクトアームを取り付けたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、上記ホルダと上記コンタクトノーズにはそれぞれ互いに異なる高さを有する第1の凹部と第2の凹部とが形成され、第1の凹部と第2の凹部には上記ホルダとコンタクトノーズとを連結するコマが嵌合されるとともに、該コマの第1の凹部に嵌合する第1の嵌合部と第2の凹部に嵌合する第2の嵌合部の高さを異なるものとし、コマを上下反対にして嵌合することにより上記ホルダに対するコンタクトノーズの高さ位置を変えるようにしたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1において、上記ホルダを上記ノーズ部の周囲に回転自在に設け、上記ホルダの内周壁には回転方向に段付き溝を形成し、この段付き溝に上記コンタクトノーズから突出させた突軸を摺動自在に係合させ、上記ホルダを回転させたときに、段付き溝に沿って摺動した突軸とともに上記コンタクトノーズを上下動させることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、ノーズ部の下方にホルダをファスナー打ち込み方向に移動可能に設け、上記ホルダには、コンタクトノーズをその高さ位置を調整可能に設けるとともに、起動用トリガの操作を有効にするためのコンタクトアームを取り付けたので、コンタクトノーズの高さを調整しても、ホルダとホルダに取付けられたコンタクトアームの高さ位置は変わらない。このように、コンタクトアームと関係なくコンタクトノーズの上下動位置を調整することができるから、コンタクトアームの上死点位置が常に同じであることを前提とした機構を搭載することが可能となる。
請求項2に係る発明によれば、ホルダとコンタクトノーズにはそれぞれ互いに異なる高さの第1の凹部と第2の凹部とが形成され、第1の凹部と第2の凹部には上記ホルダとコンタクトノーズとを連結するコマが嵌合されるとともに、該コマの第1の凹部に嵌合する第1の嵌合部と第2の凹部に嵌合する第2の嵌合部の高さを異なるものとし、コマを上下反対にして嵌合することにより上記ホルダに対するコンタクトノーズの高さ位置を変えるようにしたから、コンタクトノーズの高さ位置調整機構を容易に構成することができる。
請求項3に係る発明によれば、ホルダをノーズ部の周囲に回転自在に設け、上記ホルダの内周壁には回転方向に段付き溝を形成し、この段付き溝に上記コンタクトノーズから突出させた突軸を摺動自在に係合させ、上記ホルダを回転させたときに、段付き溝に沿って摺動した突軸とともに上記コンタクトノーズを上下動させるようにしたから、ホルダをダイヤルのように回転させるだけでコンタクトノーズの高さを調整することができるから、操作性がよい。
図1はファスナー打ち込み機の一形態である釘打機本体(図示せず)の下部に一体に設けられたノーズ部の開放側面図であり、図2(a)は図1のX−X線上の断面図である。
ノーズ部1には射出部2と送り通路3が形成されている。射出部2は釘打機本体の打撃機構の作動によって駆動されたドライバ4を摺動自在に収容するとともに、その一側部は送り通路3に対して開口している。送り通路3は連結釘を収納するマガジン(図示せず)と射出部2との間に設けられている。送り通路3には釘送り機構(図示せず)が設けられ、マガジン内の連結釘は順次射出部2側に供給されるように構成されている。
次に、ノーズ部1の下端部には中央に開口部を有する大径の筒状部5が形成され、筒状部5の外側には環状のホルダ6がファスナー打ち込み方向に移動可能に設けられ、筒状部5の内側にはコンタクトノーズ7が摺動自在に保持されている。
コンタクトノーズ7には釘を打ち出す射出口8が形成されている。射出口8は上記ノーズ部1の射出部2と同軸上に配置されて射出部2と連続的に設けられ、釘打ち込み時には射出部2を通ったドライバ4と釘とが射出口8内を摺動するように構成されている。
なお、ホルダ6には、コンタクトアーム10の下端が取付けられ、コンタクトアーム10の上端は図示しないが、公知のように(特許文献1にも示されている)起動用トリガに係合可能に配置され、コンタクトアーム10が上動したときにのみトリガの起動操作を有効にするように構成されている。
ホルダ6の内側にはコマ11を介してコンタクトノーズ7が保持されている。すなわち、ホルダ6の内周面には第1の凹部12が形成されている。これに対し、コンタクトノーズ7の外周面には、平行溝状の第2の凹部13が形成されている。第1の凹部12と第2の凹部13とは互いに異なる高さを有するように形成されている。また、コマ11は複数の平面視円弧状の部材で、外周側にはホルダ6の第1の凹部12に嵌合する第1の嵌合部14が形成され、内周側にはコンタクトノーズ7の第2の凹部13に嵌合する第2の嵌合部15が形成されている。第2の嵌合部15の内周面には嵌合溝16が形成されている。そして、第2の嵌合部15の高さが第1の嵌合部14の高さよりも低くなるように形成されている。つまり、第1の嵌合部14と第2の嵌合部15の上下の一方の面は面一に形成されているが、他方の面は段付き面として形成され、第1の嵌合部14は上段部17だけ第2の嵌合部15よりも高く形成されている。
なお、コマ11は筒状部5の開口部に収納されているので、コンタクトノーズ7は周方向に回転することはできない。
上記構成において、釘を打ち込むときは、まずコンタクトノーズ7の先端を被打ち込み材Pに押し付ける。これにより、コンタクトノーズ7とともにホルダ6も釘打機本体の上方に押し込まれるので、コンタクトアーム10も上動し、その上端部10aは図示しないトリガに係合し、トリガを引き操作することにより、打撃機構が作動して釘がコンタクトノーズ7から打ち込まれる。
ところで、釘を深く打ち込むときは、図2(a)に示すように、コマ11の第1の嵌合部14の上段部17を下に向けて第1の嵌合部14をホルダ6の第1の凹部12に嵌合し、第2の嵌合部15をコンタクトノーズ7の第2の凹部13に嵌合する。これによって、上段部の高さ分だけコンタクトノーズ7の位置が高くなる。釘打ち込み時にコンタクトノーズ7の射出口8を通るドライバ4の下死点の位置は変わらないから、釘はコンタクトノーズ7が高くなった分だけ深く打ち込まれる。
これに対し、釘を浅く打ち込むときは、同図(b)に示すように、コマ11を上下反対にして、コマ11の第1の嵌合部14の上段部17を上に向けて第1の嵌合部14をホルダ6の第1の凹部12に嵌合し、第2の嵌合部15をコンタクトノーズ7の第2の凹部13に嵌合する。これによって、上段部17の高さ分だけコンタクトノーズ7の位置が低くなる。釘打ち込み時にコンタクトノーズ7の射出口8を通るドライバ4の下死点の位置は変わらないから、釘はコンタクトノーズ7が低くなった分だけ浅く打ち込まれる。
上記構成のコンタクトノーズ7の高さ位置調整機構によれば、コンタクトノーズ7の高さを調整しても、ホルダ6とホルダ6に取付けられたコンタクトアーム10の高さ位置は変わらない。このように、コンタクトアーム10と関係なくコンタクトノーズ7の上下動位置を調整することができるから、コンタクトアーム10の上死点位置が常に同じであることを前提とした機構を搭載することが可能となる。
次に、図3〜図7はコンタクトノーズ7の高さ位置調整機構の他の形態を示すもので、ノーズ部1の下端部には中央に上下に長い開口部を有する大径の筒状部5が形成され、筒状部5の外周側には環状のホルダ6が回転自在で、かつファスナー打ち込み方向に移動可能に設けられ、筒状部5の内側にはコンタクトノーズ7が摺動自在に保持されている。
ホルダ6の内周壁には回転方向に長い段付き溝18が貫通形成されている。この段付き溝18は上段溝18aと中段溝18bと下段溝18cとが連続的に形成された溝である。ホルダ6の外周にはカバー6aが固定されている。
これに対し、図7(a)(b)に詳しく示されているように、コンタクトノーズ7の上部外周には、相対する側に平行な嵌合溝20が形成されている。そして、各嵌合溝20にはコマ21が取り付けられている。コマ21の内側には上記嵌合溝20に嵌合する凸部19が形成され、外側には突軸22が突出形成されている。したがって、コンタクトノーズ7の上部には2つの突軸22が突出している。そして、突軸22は筒状部5の開口溝23を貫通してホルダ6の段付き溝18に摺動自在に係合している。突軸22は図6に示されるように、筒状部5の開口溝23に収納されているので、コンタクトノーズ7は周方向に回転することはできない。
上記構成においても、釘の打ち込みはコンタクトノーズ7を被打ち込み材に押し付けることを条件にして行われる。コンタクトノーズ7の突軸が図5のようにホルダ6の段付き溝18の中段溝18bに係合しているときは、釘を深くもなく浅くもない中間程度の深さに打ち込むことができる。
これに対し、釘を深く打ち込むときは、ホルダ6のカバー6aを回転させてコンタクトノーズ7の突軸22がホルダ6の段付き溝18の上段溝18aと係合するように移動させる。これにより、コンタクトノーズ7の位置が高くなる。釘打ち込み時にコンタクトノーズ7の射出口8を通るドライバ4の下死点の位置は変わらないから、釘はコンタクトノーズ7が高くなった分だけ深く打ち込まれる。
また、釘を浅く打ち込むときは、ホルダ6を回転させてコンタクトノーズ7の突軸22がホルダ6の段付き溝18の下段溝18cと係合するように移動させる。これにより、コンタクトノーズ7の位置が低くなる。釘打ち込み時にコンタクトノーズ7の射出口8を通るドライバ4の下死点の位置は変わらないから、釘はコンタクトノーズ7が低くなった分だけ浅く打ち込まれる。
なお、ホルダ6の周方向には係合溝(図示せず)が形成され、コンタクトアーム10の端部は上記係合溝に係合し、これによってホルダ6が回転するときは、コンタクトアーム10は係合溝に沿って摺動するように構成されている。釘打ち込み時のホルダ6の上下動にコンタクトアーム10が連動することは当然である。
上記構成の高さ調整機構によれば、ホルダ6のカバー6aをダイヤルのように回転させるだけでコンタクトノーズ7の高さを調整することができるから、操作性がよい。
なお、上述の実施形態では、コンタクトノーズに2個の嵌合溝を設けて2個の凸部を設けたコマを上下逆転させて高さ調整させているが、例えば、図8に示されるように、コンタクトノーズ7に3個以上の嵌合溝32a、32b、32cを設け、コマ11にはこれらの嵌合溝32a、32b、32cに嵌合可能な2個の凸部40を形成し、凸部40の嵌合位置を変えることで高さ調整させるようにする構成であってもよい。
なお、コンクリートや鋼板のような硬い被打込み材に釘を打ちこむ場合、釘が垂直に打ち込まれないと座屈や剪断、釘飛びが発生する可能性がある。コンタクトノーズ7は、釘打機本体が打ちこみ時の反動によって被打込み材から浮き上がっても、バネ力により被打込み材に押し付けられ続けているため、打ち込みが完了するまで釘をガイドする。したがって、釘打ち込みの垂直性を出す手段の1つとして有効である。そのほか、垂直性を確保するためには、図9に示すような釘軸24に円筒状の合成樹脂製足先ガイド25を装着した釘が有効である。足先ガイド25は釘頭部と略同じ大きさに形成されているので、コンタクトノーズ7の射出口8内で釘軸24が傾かないように保持するから、垂直に打ち込まれる。
そこで、上記釘打機を含む釘打機に、図10(a)(b)に示されるように、複数の釘の釘軸24に合成樹脂製の足先ガイド25を嵌合装着するとともに、足先ガイド25の上下部を合成樹脂製連結帯26を介して連結した連結釘aを装填して使用する場合のコンタクトアーム10の好ましい構成について述べる。
まず、コンタクトノーズ7の射出口8の外周には、図11(a)(b)のように、5個(少なくとも2個)の円弧状の逃げ溝27を打ち込み方向に沿って連続的に形成する構成とするのが好ましい。
上記構成によれば、連結釘aのうち先頭釘はノーズ部1に供給され、打撃機構が作動したときに、ドライバによってコンタクトノーズ7の射出口8から打ち出される。このとき、足先ガイド25は、射出口8内で釘が斜めに傾くのを防止し、釘が正しい方向に打ち込まれるようにガイドする。
ところで、ドライバが先頭釘を打撃すると、先頭釘と2番目の釘とを連結する連結帯26が破断し、先頭釘28のみがコンタクトノーズ7の射出口8に沿って打ち出される。連結帯26の破断部位は先頭釘28と2番目の釘との中間部である。したがって、射出口8内を打ち出される釘には、図10(c)に示すような連結帯26の破断小片30が付着している。
しかしながら、射出口8の外周には逃げ溝27が形成されているので、図11(a)に示されるように、連結帯26の小片30は逃げ溝27内に案内される。このため、小片30はちぎれることなく釘とともに被打ち込み材中に打ち込まれる。
射出口8に逃げ溝27がない状態で釘が打ち出されると、破断小片30は射出口8の内面に当たり、擦られてちぎれ、射出口8の外に出たときに小片30が飛散する。そのため、作業終了後に散らばった小片30を清掃しなければならないが、逃げ溝27を形成したことにより、清掃作業の必要がなくなるから、省力化と作業効率の向上を図ることができる。また、破断小片30が釘打機の内部に入り込んで誤作動を起こすことを未然に防止することができる。
なお、上記逃げ溝27はコンタクトノーズ7の射出口8に形成されることに限定されない。ノーズ部1の射出部2(釘送り通路3に開口する)と一体に形成された射出口8から直接に釘を打ち出すタイプの釘打機にも適用することができる。
次に、連結釘aの各釘の足先ガイド25に対応する構成としては、図12(a)(b)に示されるように、コンタクトノーズ7の射出口8の先端部30の内径を拡開するのが好ましい。
釘が被打ち込み材に打ち込まれたとき、足先ガイド25は被打ち込み材と釘頭部との間で圧縮されて外方に膨れるため、同図(c)に示されるように、射出口8の内面に圧接し、釘打機が被打ち込み材から離れにくくなる(食いつく)ことがある。しかし、上記射出口構成によれば、このような場合でも、膨張部分は射出口8の先端拡開部30で吸収されるから、足先ガイド25がコンタクトノーズ7の射出口8の先端部内径に食いつくのを有効に防止することができる。したがって、釘打機を上下させたり、左右に動かしたり、回転させたりして足先ガイド25から引き抜く必要がなくなるので、コンタクトノーズ7等の部品を傷つけることがなく、耐久性や作業性が向上するとともに、引き抜きの際に誤作動を引き起こすという不都合も回避することができる。
なお、図11に示される場合も、膨張部分は逃げ溝27で吸収することができるから、足先ガイド25がコンタクトノーズ7の射出口8の先端部内径に食いつくのを有効に防止することができる。
次に、図13〜図15に示されるように、コンタクトアーム10とコンタクトノーズ7とはピンで結合するのが好ましい。すなわち、コンタクトアーム10の上部には結合アーム31が形成され、結合アーム31の先端部には嵌合溝34が形成され、嵌合溝34の両側の膨突部29にはピン孔33が形成されている。そして、コンタクトアーム10の嵌合溝34にコンタクトノーズ7の結合アーム31の先端部を嵌合し、両ピン孔33にピン35を貫通させ、先端に抜け止め部材38を装着すればよい。ピン35の中間部には周溝39を形成し、ここにゴム座金(図示せず)を取りつけるのがよい。
上記ピン35は釘打ち込み方向に直交する方向に貫通されるようにする。また、釘打機本体と一体に設けられたノーズ部1には、コンタクトアーム10の先端膨突部29の上面と下面とに係合可能な上部受け部36と下部受け部37とを形成する。上部受け部36と下部受け部37は、通常の釘打ち込み時における、被打ち込み材に対する押し付けと引き離しに基づく作動範囲と干渉しない位置に設けられている。
上記構成によれば、ネジのように振動・衝撃で回転しても弛むことはない。また、コンタクトアーム10とコンタクトノーズ7とを結合するピン35は抜け方向に直交する方向に配置されているので、衝撃があったときはピン35が軸方向に抜けようとする方向に力は働かず、打ち込み方向にのみ力が働く。例えば、釘打ち込み時にコンタクトノーズ7内に釘詰りが発生すると、ドライバ4は打ち込み方向に作動するから、その衝撃が図16(a)のようにコンタクトノーズ7とコンタクトアーム10に伝達される。しかし、コンタクトアーム10の先端膨突部29は下部受け部37に係合してそれ以上下方に移動しないので、コンタクトノーズ7のみが下方(打ち込み方向)に力を受ける。このため、ピン35には、特にピン35の周溝39に応力が集中し、ピン35のみが破損、変形する。また、釘打機を誤ってコンタクトノーズ7を下向きにして落下させてしまった場合は、同図(b)に示されるように、コンタクトノーズ7が上向きに移動するのに対し、コンタクトアーム10の先端膨突部29は上部受け部36に係合した位置よりも上方に移動することはできない。このため、ピン35に応力が集中するので、ピン35のみが破損、変形する。このように、軸方向に抜けようとする方向に力は働かず、しかもコンタクトノーズ7の上方又は下方に無理な荷重がかかったとき、安価なピン35が破壊されるだけであるから、修理時にはピン35のみを交換すれば済むのでコストと手間を削減できる。
また、ネジのように振動・衝撃で回転しても弛むことはない。ピン35の抜き差しだけで部品が外せるため、組み付け、分解の作業時間が短くて済む。
なお、従来は、コンタクトノーズ7とコンタクトアーム10とをネジ止めと接着や溶接などによって連結していたが、このような固定連結方式では、釘打ち込み時に釘詰りが発生したり、不注意に釘打機を落下させたたりしたときなどの場合、変形や破損が生じることがあるが、これらの変形、破損は一部にとどまらず、全体に及ぶ場合が多い。したがって、一部のみを交換するだけでは済まないので、交換性が良くなく、部品コストが高くなるという不具合がある。交換性をよくするために、ネジ止め連結にした場合は、振動・衝撃によりネジが弛みやすいという問題があった。
1 ノーズ部
2 射出部
6 ホルダ
7 コンタクトノーズ
8 射出口
10 コンタクトアーム
11、21 コマ
2 射出部
6 ホルダ
7 コンタクトノーズ
8 射出口
10 コンタクトアーム
11、21 コマ
Claims (3)
- 打ち込み機本体の下部に設けられたファスナー打ち込み用ノーズ部の下方に、該ノーズ部の射出部と連続的に設けられた射出口を備えたコンタクトノーズを、ファスナーの打ち込み方向に沿って摺動自在に設けたファスナー打ち込み機において、
上記ノーズ部の下方の外周部にホルダをファスナー打ち込み方向に移動可能に設け、上記ホルダには、上記コンタクトノーズをその高さ位置を調整可能に設けるとともに、起動用トリガの操作を有効にするためのコンタクトアームを取り付けた
ことを特徴とするファスナー打ち込み機。 - 上記ホルダと上記コンタクトノーズにはそれぞれ互いに異なる高さを有する第1の凹部と第2の凹部とが形成され、第1の凹部と第2の凹部には上記ホルダとコンタクトノーズとを連結するコマが嵌合されるとともに、該コマの第1の凹部に嵌合する第1の嵌合部と第2の凹部に嵌合する第2の嵌合部の高さを異なるものとし、コマを上下反対にして嵌合することにより上記ホルダに対するコンタクトノーズの高さ位置を変えるようにしたことを特徴とする、請求項1に記載のファスナー打ち込み機。
- 上記ホルダを上記ノーズ部の周囲に回転自在に設け、上記ホルダの内周壁には回転方向に段付き溝を形成し、この段付き溝に上記コンタクトノーズから突出させた突軸を摺動自在に係合させ、上記ホルダを回転させたときに、段付き溝に沿って摺動した突軸とともに上記コンタクトノーズを上下動させることを特徴とする、請求項1に記載のファスナー打ち込み機。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009154784A JP2011011267A (ja) | 2009-06-30 | 2009-06-30 | ファスナー打ち込み機 |
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