JP2011007449A - 燃焼設備構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】炉内に燃料ガスg1を供給する燃料ガス供給ライン2と、燃料ガスg1の供給領域に燃焼用酸素含有ガスg2を供給する酸素含有ガス供給ライン3とを備え、燃料ガスg1と酸素含有ガスg2とを炉内で混合して燃焼する燃焼設備構造であって、燃料ガス供給ライン2の燃料ガス噴出ノズルを、炉壁5の炉空間側端面5aより壁内に引退して備え、少なくとも燃料ガス噴出ノズル6の先端から炉壁5の炉空間側端面5aまでの部位で、酸素含有ガス供給ライン3と炉壁5との間に、クロム含有耐熱合金、SiC、Si3N4のファインセラミックスから選択される一種からなる第1スリーブ9を配設する。
【選択図】図1
Description
図5(a)は、炉壁を、その断面方向から見た図であり、図5(b)は、炉内からバーナ部を見た図である。
これらの図からも判明するように、バーナ部1は、燃料ガス供給ライン2の近傍に酸素含有ガス供給ライン3を単数又は複数備えて構成されており、燃料ガス供給ライン2より供給される燃料ガスg1と酸素含有ガス供給ライン3より供給される酸素含有ガスg2とが炉4内で混合されて燃焼するように構成されている。図5に示す例では、炉内から見て燃料ガス供給ライン2の右側に上下一対の酸素含有ガス供給ライン3である燃焼用空気供給ラインを備えている。
前記燃料ガス供給ラインの燃料ガス噴出ノズルを、炉壁の炉空間側端面より壁内に引退して備え、
少なくとも前記燃料ガス噴出ノズルの先端から前記炉壁の炉空間側端面までの部位で、前記酸素含有ガス供給ラインと炉壁との間にクロム含有耐熱合金、SiC、Si3N4のファインセラミックスから選択される一種からなる第1スリーブを配設したことにある。
さらに、第1スリーブを備えることにより、燃料ガス噴出ノズルの先端から炉壁の炉空間側端面までの、燃料ガス供給ライン側から酸素含有ガス供給ラインに向けて割れ等が発生しても、第1スリーブの存在により、この割れが酸素含有ガス供給ラインと連通することはない。結果、本願が問題とする燃料ガス供給ラインと酸素含有ガス供給ラインとが、部分的に連通する等の問題を回避でき、長期に渡って安定した燃焼を行うことができる燃焼設備構造を得ることができる。
このように構成することにより、炉壁の厚み方向全幅に渡って、割れ、引いては連通部の発生を防止できる。
前記燃料ガス供給ラインが、前記燃料ガス噴出ノズルを先端に備えるとともに、基端側に前記燃料ガス噴出ノズルの支持部を備えて構成され、
前記支持部の少なくとも一部及び前記燃料ガス噴出ノズルが配設される燃料ガス供給用貫通孔を、前記炉壁に備えて構成され、
前記支持部及び前記燃料ガス噴出ノズルより外径側で、前記燃料ガス供給用貫通孔の内径側に、炉壁の厚み方向全幅に渡ってクロム含有耐熱合金、SiC、Si3N4のファインセラミックスから選択される一種からなる第2スリーブを配設した構成とするのが好ましい。
さらに、支持部及び燃料ガス噴出ノズルより外径側で、燃料ガス供給用貫通孔の内径側に、第2スリーブを備えることにより、燃料ガス供給ライン側からの割れの発生(連通部の形成)を抑制することができ、さらに、長期に渡って安定した燃焼を行うことができる燃焼設備構造を得ることができる。
即ち、本発明により、廉価な炉壁材を使用して信頼性の高い燃焼設備を得ることができるとともに、例え、燃料ガス供給ライン側から割れが発生したとしても、燃焼前の燃料ガスと燃焼用酸素含有ガスの混合による燃焼不良を防止できる構造を得ることができた。
1 第1実施形態
図1は、先に説明した図5と同様な第1実施形態の断面図(a)及び、炉内からバーナ部を見た図(b)である。
先の例と同様に、バーナ部1は、燃料ガス供給ライン2の近傍に酸素含有ガス供給ライン3を単数又は複数備えて構成されており、燃料ガス供給ライン2より供給される燃料ガスg1と酸素含有ガス供給ライン3より供給される酸素含有ガスg2とが炉4内で混合されて燃焼するように構成されている。炉壁5は、コージェライト又はムライト系耐火物から構成されている。
図2は、先に説明した図5と同様な第2実施形態の断面図(a)及び、炉内からバーナ部を見た図(b)である。
先の例と同様に、バーナ部1は、燃料ガス供給ライン2の近傍に酸素含有ガス供給ライン3を単数又は複数備えて構成されており、燃料ガス供給ライン2より供給される燃料ガスg1と酸素含有ガス供給ライン3より供給される酸素含有ガスg2とが炉4内で混合されて燃焼するように構成されている。炉壁5は、コージェライト又はムライト系耐火物から構成されている。
(1) 上記の実施形態では、炉壁の厚み方向において、その全幅に第1スリーブ、第2スリーブを設ける例を示したが、本願が問題とする割れは、通常、燃料ガス噴出ノズルより炉室側(炉内側)に発生するため、図3に、第1実施形態で対応して示すように、少なくとも燃料ガス噴出ノズルの先端から炉壁の炉空間側端面までの部位に第1スリーブを設けておけばよい。さらに、第2実施例に対応させる場合は、少なくとも燃料ガス噴出ノズルの先端から炉壁の炉空間側端面までの部位に第1スリーブ及び第2スリーブを設けておけばよい。
(2) 上記の実施形態では、単一の燃料ガス供給ラインに対して、その右側に上下一対の酸素含有ガス供給ラインを設ける例を示したが、図4(a)に示すように、燃料ガス供給ラインに対して、上下左右に酸素含有ガス供給ラインを設ける構成としてもよいし、図4(b)の示すように、左右に上下一対としてもよいし、図4(c)、図4(d)に示すように、上下、若しくは左右に一対、設けるものとしてもよい。
(3) さらに、上記の実施形態では、両ガスの供給ラインの断面形状が円であるものを示したが、四角、或いは三角等任意の形状であってもよい。
(4) さらに、第1スリーブ、第2スリーブの構成材としては、クロム含有耐熱合金の他、SiC、Si3N4のファインセラミックス、又は、高強度で耐酸化性の高い耐熱合金等を用いることもできる。
2 燃料ガス供給ライン(空気ライン)
3 酸素含有ガス供給ライン
4 炉
5 炉壁
6 燃料ガス噴出ノズル
7 支持部
8 燃料ガス供給用貫通孔
9 第1スリーブ
10 第2スリーブ
Claims (4)
- 炉内に燃料ガスを供給する燃料ガス供給ラインと、前記燃料ガス供給ラインより供給される燃料ガスの供給領域に燃焼用酸素含有ガスを供給する酸素含有ガス供給ラインとを備え、前記燃料ガス供給ラインより供給される燃料ガスと前記酸素含有ガス供給ラインより供給される酸素含有ガスとを炉内で混合して燃焼する燃焼設備構造であって、
前記燃料ガス供給ラインの燃料ガス噴出ノズルを、炉壁の炉空間側端面より壁内に引退して備え、
少なくとも前記燃料ガス噴出ノズルの先端から前記炉壁の炉空間側端面までの部位で、前記酸素含有ガス供給ラインと炉壁との間に、クロム含有耐熱合金、SiC、Si3N4のファインセラミックスから選択される一種からなる第1スリーブを配設した燃焼設備構造。 - 前記炉壁の厚み方向全幅に渡って前記第1スリーブを配設した請求項1記載の燃焼設備構造。
- 前記燃料ガス供給ラインが、前記燃料ガス噴出ノズルを先端に備えるとともに、基端側に前記燃料ガス噴出ノズルの支持部を備えて構成され、
前記支持部の少なくとも一部及び前記燃料ガス噴出ノズルが配設される燃料ガス供給用貫通孔を、前記炉壁に備えて構成され、
前記支持部及び前記燃料ガス噴出ノズルより外径側で、前記燃料ガス供給用貫通孔の内径側に、炉壁の厚み方向全幅に渡ってクロム含有耐熱合金、SiC、Si3N4のファインセラミックスから選択される一種からなる第2スリーブを配設した請求項1又は2記載の燃焼設備構造。 - 前記炉壁が、コージェライト又はムライト系耐火物からなる請求項1〜3の何れか一項記載の燃焼設備構造。
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