JP4074586B2 - 予混合バーナ - Google Patents

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本発明は、例えば、鋼板の連続焼鈍設備や連続亜鉛メッキ設備等の加熱帯で使用される予混合バーナに関する。
燃料と空気を予め混合して供給して燃焼させる予混合バーナが鋼板の連続焼鈍設備や連続亜鉛メッキ設備等の加熱帯で使用されている。予混合バーナは、バーナ本体の先端に燃焼筒と燃焼ノズルとを有し、バーナ本体に供給した予混合ガスを燃焼ノズルから燃焼筒内に吹き出し、火炎を形成するように構成されている。
従来から、燃焼ノズルをセラミックで構成し、燃焼ノズルに接続されて予混合ガスの流速を燃焼速度以上に設定する狭流路を円柱金属に穿孔してなる狭流路部を備えた予混合バーナが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、狭流路を円柱金属にドリルで孔を開ける工法で作成し、燃焼ノズルの部位は、保炎効果を得るため角度をつけたスワール形成構造とされている。燃焼ノズルのセラミック材は、点火時等の熱衝撃に耐えるために熱伝導率の高い材料(例えば、SiC,SiN4)を使用するためにその表面も高温(1300℃〜1500℃)になり、狭流路を構成する金属材料(狭流路部)との間に断熱材を設置している。
従来の予混合バーナでは、伝熱特性に優れた円柱金属に狭流路部を形成したので、上流側端面の面積及び熱伝導に寄与する断面積が増して予混合ガスによる対流冷却性能が向上する。また、この予混合バーナでは、燃焼ノズルと狭流路部との間に断熱層を設けることにより、炉内及び火炎の熱(輻射熱)が燃焼ノズルに伝わりにくくなり、これにより燃焼ノズル近傍のバーナ本体の温度が高温にならないようにされている。
従来の予混合バーナは、セラミック製の燃焼ノズルと狭流路部との間に断熱層を設けているため、構造が複雑になると共に組み立てが困難になり、コストが高くなってしまう。また、断熱層は耐熱性には優れているが、高い耐久性や信頼性を得ることができず、燃焼ノズルや断熱層が損傷した場合に、バーナ本体内で予混合ガスが自然着火してバーナ本体を焼損させるおそれがあった。
逆火対策や狭流路の冷却効果を向上させるために、狭流路数を増加させて混合ガスとの伝熱面積を増やそうとすると、加工費が上昇してコスト高になってしまう。燃焼ノズル部もセラミック材料を使用するためにコスト高になってしまう。また、燃焼ノズル部がその厚さ方向に高温になり、低負荷時にスワール部を設けた流路内部で火炎が形成されて狭流路部の温度が上昇し、逆火または溶損を引き起こす場合がある。
また、狭流路とセラミック製の燃焼ノズルの結合部に狭流路をもった断熱材を挟みこむために、加工コストが上昇すると共に加工精度、信頼性に問題があった。また、低負荷時に狭流路の温度上昇により流路内で一部燃焼反応が生じ、使用可能な最低負荷が高割合に制限されていた(特に空気を予熱した場合)。
また、使用されるイグニッションロッドは、バーナ先端まで突き出した構造であり、且つ、イグニッションロッドの部位に供給される混合ガスが微量であるため、イグニッションロッドの混合ガスによる冷却効果が少なく、高価なファインセラミック製のイグニッションロッドの適用が必要となっていた。
更に、従来の予混合バーナでは、長期使用後にノズル部が使用できなくなった場合には、バーナ全体を交換するかもしくは修理を行う必要があった。
特開2000-132912号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、コストの上昇を招くことなく高い耐久性と信頼性を得ることができ、軽量化と逆火及び自然着火の防止とを図ることができ、低負荷運転を可能にした予混合バーナを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る予混合バーナは、
燃料と空気とを予め混合した予混合ガスを燃焼させる予混合バーナであって、
予混合ガスが供給される流路が燃焼室に臨む状態で複数設けられ、
少なくとも一つの流路にはイグニッションロッドが備えられ、
流路内を流通する予混合ガスの流速が火炎伝播速度である燃焼速度以上に設定され、
イグニッションロッドの先端部を流路の途中に位置させて流路内でスパークさせるようにし
イグニッションロッドの外周を硝子管で覆い、
硝子管で覆われたイグニッションロッドが存在する部位の流路径の断面積から硝子管の断面積を減じた断面積が、その先端のイグニッションロッドが存在しない部位の流路の断面積より大きく設定されている
ことを特徴とする。
これにより、火炎の逆火を防止することが可能になる。また、イグニッションロッドの先端が高温になることを防止することができる。更に、イグニッションロッドが存在する流路の断面積を的確に規定することができる。
また、本発明に係る予混合バーナは、
イグニッションロッドが存在する流路の先端の、イグニッションロッドが存在しない部位の断面積が、イグニッションロッドが備えられていない流路の断面積と略同じか若干大きく設定されている
ことを特徴とする。
これにより、イグニッションロッドが存在する流路の断面積を的確に確保することができると同時に、イグニッションロッドが存在する流路を流れる混合ガスの流量を、イグニッションロッドが存在しない流路を流れる混合ガスの流量以上に保つことができる。
上記目的を達成するための本発明に係る予混合バーナは、
燃料と空気とを予め混合した予混合ガスを燃焼させる予混合バーナであって、
予混合ガスが供給される流路を形成する複数本のパイプが燃焼室を望む状態に取り外し可能に設けられ、
パイプ群には外部からの入熱を防ぐためにパイプの長さ方向で断熱特性が変化する断熱材が充填され、
パイプが貫通する孔が形成されたファインセラミック製の円盤状の断熱部材を断熱材の燃焼室と対向する面に設けると共に、断熱部材を外リングと内円盤とに分割して熱膨張による割れを防ぐようにし、
複数本のパイプのうちの1本に先端部をパイプの途中に位置させてイグニッションロッドを挿入設置してパイプ内でスパークさせるようにし、
イグニッションロッドの外周を硝子管で覆うと共にイグニッションロッドの外周と硝子管との内周との間をシールすることで硝子管の内周への混合ガスの流入を阻止するようにし、
硝子管で覆われたイグニッションロッドが存在する部位のパイプの断面積から硝子管の断面積を減じた断面積が、その先端のイグニッションロッドが存在しない部位のパイプの断面積より大きく設定され、
イグニッションロッドが存在するパイプの先端の、イグニッションロッドが存在しない部位のパイプの断面積が、イグニッションロッドが備えられていないパイプの断面積と略同じか若干大きく設定されている
ことを特徴とする。
これにより、コストの上昇を招くことなく高い耐久性と信頼性を得ることができ、軽量化と逆火及び自然着火の防止とを図ることができ、低負荷運転を可能にした予混合バーナとすることが可能になる。
予混合バーナによれば、燃料と空気とを予め混合した予混合ガスを燃焼させる予混合バーナであって、予混合ガスが供給される流路が燃焼室を臨む状態で設けられ、流路にはイグニッションロッドが備えられ、流路内を流通する予混合ガスの流速が火炎伝播速度である燃焼速度以上の速度に設定されているので、火炎の逆火を防止することが可能になる。
この結果、コストの上昇を招くことなく高い耐久性と信頼性を得ることができ、軽量化と逆火及び自然着火の防止とを図ることができ、低負荷運転を可能にした予混合バーナとすることが可能になる。
予混合バーナによれば、燃料と空気とを予め混合した予混合ガスを燃焼させる予混合バーナであって、予混合ガスが供給される流路が燃焼室に臨む状態で複数設けられ、少なくとも一つの流路にはイグニッションロッドが備えられ、流路内を流通する予混合ガスの流速が火炎伝播速度である燃焼速度以上に設定されているので、火炎の逆火を防止することが可能になる。
この結果、コストの上昇を招くことなく高い耐久性と信頼性を得ることができ、軽量化と逆火及び自然着火の防止とを図ることができ、低負荷運転を可能にした予混合バーナとすることが可能になる。
また、流路はパイプで構成され、パイプの外側の隙間が断熱材で断熱されている
これにより、金属性の流路・ノズルの溶損を防止すると共に、燃焼ノズルの軽量化及び製造コストの低減化が可能になる。
損傷が生じた流路のパイプを個別に交換することが可能になり、燃焼ノズルの寿命を長くすることができる。
また、パイプの先端部位は耐熱材で形成されている。
これにより、パイプ先端の温度が高温になり、溶損することを抑制することが可能になる。
また、流路は取り外し可能なパイプで構成されている
これにより、損傷が生じた流路のパイプを個別に交換することが可能になり、燃焼ノズルの寿命を長くすることができる。
また、断熱材は流路の長さ方向で耐熱特性を変化させている。
これにより、温度上昇の抑制を的確に行うことができる。
また、断熱材の燃焼室と対向する面には流路が貫通する耐熱部材が設けられている
これにより、断熱材の熱による損傷を抑制することが可能になる。
また、耐熱部材は分割して構成されている
これにより、耐熱部材の応力割れを防止することが可能になる。
また、イグニッションロッドの先端部を流路の途中に位置させて流路内でスパークさせるようにしている。
これにより、イグニッションロッドの先端が高温になることを防止することができる。
また、イグニッションロッドの外周を硝子管で覆い、イグニッションロッドの外周と硝子管の内周とをシールすることで硝子管の内周への混合ガスの流入を阻止している。
これにより、イグニッションロッドと硝子管の内周の隙間を通して火炎が逆火するのを防止することができる。
また、イグニッションロッドの先端を硝子管で覆い、硝子管で覆われたイグニッションロッドが存在する部位の流路径の断面積から硝子管の断面積を減じた断面積が、その先端のイグニッションロッドが存在しない部位の流路の断面積より大きく設定されている
これにより、イグニッションロッドが存在する流路の断面積を的確に規定することができる。
また、イグニッションロッドの先端が途中に位置する流路は、イグニッションロッドが存在しない部位の断面積が、イグニッションロッドが備えられていない流路の断面積と略同じか若干大きく設定されている
これにより、イグニッションロッドが存在する流路の断面積を的確に規定することができると同時に、イグニッションロッドが存在する流路を流れる混合ガスの流量を、イグニッションロッドが存在しない流路を流れる混合ガスの流量以上に保つことができる。
更に、上述した予混合バーナによれば、
燃料と空気とを予め混合した予混合ガスを燃焼させる予混合バーナであって、
予混合ガスが供給される流路を形成する複数本のパイプが燃焼室を望む状態に取り外し可能に設けられ、
パイプ群には外部からの入熱を防ぐためにパイプの長さ方向で断熱特性が変化する断熱材が充填され、
パイプが貫通する孔が形成されたファインセラミック製の円盤状の断熱部材を断熱材の燃焼室と対向する面に設けると共に、断熱部材を外リングと内円盤とに分割して熱膨張による割れを防ぐようにし、
複数本のパイプのうちの1本に先端部をパイプの途中に位置させてイグニッションロッドを挿入設置してパイプ内でスパークさせるようにし、
イグニッションロッドの外周を硝子管で覆うと共にイグニッションロッドの外周と硝子管との内周との間をシールすることで硝子管の内周への混合ガスの流入を阻止するようにし、
硝子管で覆われたイグニッションロッドが存在する部位のパイプの断面積から硝子管の断面積を減じた断面積が、その先端のイグニッションロッドが存在しない部位のパイプの断面積より大きく設定され、
イグニッションロッドが存在するパイプ先端の、イグニッションロッドが存在しない部位のパイプの断面積が、イグニッションロッドが備えられていないパイプの断面積と略同じか若干大きく設定されている
この結果、コストの上昇を招くことなく高い耐久性と信頼性を得ることができ、軽量化と逆火及び自然着火の防止とを図ることができ、低負荷運転を可能にした予混合バーナとすることが可能になる。
以下本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1には本発明の一実施形態例に係る予混合バーナの全体構成を表す断面、図2にはノズル部の断面、図3には図2中のIII−III線矢視、図4には外周側の耐熱部材の状況、図5には内周側の耐熱部材の状況、図6には流路の概略断面、図7には図6中のVII−VII線断面、図8には図6中のVIII−VIII線断面、図9には図6中のIX−IX線断面を示してある。
図1に示すように、予混合バーナ1は、バーナ本体2に燃焼筒3が設けられ燃焼室9を形成させている。バーナ本体2には複数のパイプ5が取り外し可能に設けられ、パイプ5により予混合ガスが供給される流路としての狭流路6が形成され、先端燃焼ノズルとして機能している。パイプ5は、例えば、ねじ込みや嵌合によりバーナ本体2に対して取り外し可能に設けられた状態になっている。従って、パイプ5は個別に交換が行える。
上部に位置する一箇所の狭流路6にはイグニッションロッド7が設けられ、イグニッションロッド7の先端部は狭流路6の途中部に位置し、流路6内でスパークさせるようになっている。このため、イグニッションロッド7の先端が高温になることが防止される。
予混合バーナ1は炉壁の耐火材8に取り付けられ、予混合ガスが狭流路6に供給されることで、燃焼室9内で燃焼し、火炎10を噴出させる。狭流路6を形成するパイプ5群の間には断熱材11が充填され、断熱材11により燃焼室9からの伝熱による狭流路6の昇温が抑制されている。
断熱材11は温度レベルにより耐熱特性が異なるものが予混合バーナ1の軸方向(パイプ5の長さ方向)に積層されて、断熱材11a,11b,11cに分割されている。例えば、燃焼室9に近い側の断熱材11aが最も耐熱性に優れた材料によって構成されている。
これにより、断熱材11の仕様と使用条件を差異的にすることができる。
図1、図2に示すように、燃焼室9に近い側の断熱材11aの前側(断熱材11aの燃焼室9に対向する面)には円盤状のファインセラミック製の耐熱部材15が設けられている。耐熱部材15にはパイプ5の先端が貫通する孔15aが形成され、耐熱部材15は外リング16及び内側円盤17に分割されて熱膨張による割れが防止されている。
耐熱部材15としては、ファインセラミック製に限らず多孔質セラミック板等他の耐熱性部材を用いることも可能である。
即ち、外リング16の正面を示す図4(a)及び外リング16の断面を示す図4(b)に示すように、外リング16には外側のパイプ5の先端が貫通する10個の孔15aが形成され、内周側は内側円盤17が嵌合する中心穴18が形成されている。
内円盤17の正面を示す図5(a)及び内円盤17の断面を示す図5(b)に示すように、内円盤17には内側のパイプ5の先端が貫通する6個の孔15aが形成されている。内円盤17は外リング16の中心穴18に嵌合して一体の耐熱部材15とされる。
図2乃至図9に基づいてイグニッションロッド7が備えられたパイプ5群を含む狭流路6の構成を説明する。
狭流路6の先端は燃焼室9を臨む状態に設けられ、パイプ5の数及びパイプ5群の狭流路6の断面積は、流通する混合ガスの流速が燃焼速度(火炎の伝播速度)よりも速くなるように設定されている。
パイプ5はバーナ本体2の外周側には同一円周上に10本設けられると共に、同心状態で中心側に6本が同一円周上に設けられている。外周側の10本のパイプ5の内の最上部に位置するパイプ5にイグニッションロッド7が設けられている。
図2及び図6に示すように、イグニッションロッド7が設けられていないパイプ5は一本のパイプ5で構成され、燃焼室9側のパイプ5の先端部位は耐熱処理(耐熱材)が施されている。例えば、パイプ5の先端部を耐熱合金製にしたり、パイプ5の先端部を溶射等の表面処理を施してコストを上げることなく酸化による減肉量を抑える機能を持った構造とすることが可能である。
イグニッションロッド7は先端部以外が硝子管12で覆われ、イグニッションロッド7の外周と硝子管12の内周との間はシールが施され、イグニッションロッド7と硝子管12の間への予混合ガスの流入が阻止されている。
イグニッションロッド7が設けられているパイプ5は、イグニッションロッド7が設けられていないパイプ5よりも太く長さが短い支持パイプ5aと、支持パイプ5aの先端側に嵌合し燃焼室9に先端部が臨む先端パイプ5bとで構成されている。
図6に示すように、イグニッションロッド7の後端側はイグニッションプラグ13に接続され、イグニッションプラグ13に取り付けられたイグニッションロッド7はバーナ本体2の上流側(図中右側)から挿入される。イグニッションプラグ13をバーナ本体2に固定することでイグニッションロッド7は支持パイプ5a内の所定位置に配置され、イグニッションロッド7の後端側はガスシール14を介してバーナ本体2に嵌合している。
ガスシール14を介してイグニッションロッド7をバーナ本体2に嵌合したことにより、イグニッションプラグ13側と予混合ガスの流路とが遮断されている。イグニッションロッド7が設けられたパイプ5は予混合ガスの流速が低下するおそれがあり、流速が低下すると逆火が生じるおそれがある。
本実施形態例ではガスシール14によりイグニッションプラグ13側と予混合ガスの流路とが遮断されているので、万一、イグニッションロッド7と硝子管12の間隙に火炎が形成されても火炎がバーナ本体2側に流入することがない。
尚、イグニッションロッド7と硝子管12との隙間をガスシールしても同様の効果が得られる。
イグニッションロッド7が設けられている支持パイプ5aと先端パイプ5bの太さの関係を説明する。
図6、図7、図8に示すように、硝子管12で覆われたイグニッションロッド7が存在する部位(支持パイプ5a)の断面積から、硝子管12で覆われたイグニッションロッド7の断面積を減じた断面積(図7中網目部分)Aは、先端パイプ5bの断面積Bより大きく設定されている。且つ、硝子管12で覆われたイグニッションロッド7の断面積を減じた断面積(図7中網目部分)Aは、予混合ガスの流速が燃焼速度よりも速くなる状態に設定されている。
そして、図6、図8、図9に示すように、先端パイプ5bの断面積Bは、イグニッションロッド7が設けられていないパイプ5の断面積Cと略同じか若干大きく設定されている。
従って、イグニッションロッド7が配置された支持パイプ5aの先端パイプ5b部の予混合ガスの流速がイグニッションロッド7が設けられていないパイプ5の予混合ガスの流速と同等となり、且つ、燃焼速度よりも速くなる状態に流路6を形成することが可能になる。
上述した予混合バーナ1は、予混合ガス21がバーナ本体2に送られ、パイプ5及び支持パイプ5a、先端パイプ5bで構成される流路6から燃焼筒3に噴出する。イグニッションロッド7を流路6内でスパークさせて予混合ガスに点火し、火炎10を形成する。予混合ガスの流速が火炎の伝播速度よりも速く保たれるように流路6が形成されているので、逆火や流路6内での自然着火が生じることがない。
また、流路6は取り外し可能なパイプ5で構成されているので、個別の交換が可能となり、使用できなくなったパイプ5だけを交換することで、燃焼ノズル4の長期使用が可能になる。
予混合ガス21の燃焼を継続すると、耐熱部材15の先端は炉内及び火炎10からの輻射熱を受けて温度上昇する。予混合バーナ1のパイプ5及び支持パイプ5a、先端パイプ5bは間に断熱材11が充填され、且つ、内部を流れる混合ガスで冷却されているため、温度上昇が抑制され、炉内温度を高く設定したり高温予熱空気の使用により予混合ガス21の温度を高く設定することが可能となっている。
このため、熱効率の改善に有効であり、燃焼ノズル4を高温にして火炎10の保炎性を向上させることができる。
耐熱部材15には、中心部の温度と外周部の温度に差が生じる。先端部の耐熱部材15は外リング16と内側円盤17とに分割した構成となっているので、半径方向の熱応力を吸収して応力割れを防止することができる。
そして、イグニッションロッド7が配置された支持パイプ5a及び先端パイプ5bを含めてパイプ5の断面積は、予混合ガス21の流速が燃焼速度以上になるように設定されているので、火炎10が逆火することがなくなり、燃焼負荷の可燃範囲を拡大することができる。この結果、例えば、25%の燃焼負荷を絞った運転が可能になる。
更に、流路6を形成するパイプ5の間に断熱材11を充填して燃焼ノズル4を構成したので、燃焼ノズル4を軽量化することが可能になると共に、製造コストを低減することが可能になる。
本発明は、例えば、鋼板の連続焼鈍設備や連続亜鉛メッキ設備等の加熱帯で使用される予混合バーナで利用することができる。
本発明の一実施形態例に係る予混合バーナの全体構成を表す断面図である。 ノズル部の断面図である。 図2中のIII−III線矢視図である。 外周側の耐熱部材の説明図である。 内周側の耐熱部材の説明図である。 流路の概略断面図である。 図6中のVII−VII線断面図である。 図6中のVIII−VIII線断面図である。 図6中のIX−IX線断面図である。
符号の説明
1 予混合バーナ
2 バーナ本体
3 燃焼筒
4 燃焼ノズル
5 パイプ
5a 支持パイプ
5b 先端パイプ
6 流路
7 イグニッションロッド
8 耐熱材
9 燃焼室
10 火炎
11 断熱材
12 硝子管
13 イグニッションプラグ
15 耐熱部材
15a 孔
16 外リング
17 内側円盤
18 中心穴
21 予混合ガス

Claims (3)

  1. 燃料と空気とを予め混合した予混合ガスを燃焼させる予混合バーナであって、
    予混合ガスが供給される流路が燃焼室に臨む状態で複数設けられ、
    少なくとも一つの流路にはイグニッションロッドが備えられ、
    流路内を流通する予混合ガスの流速が火炎伝播速度である燃焼速度以上に設定され、
    イグニッションロッドの先端部を流路の途中に位置させて流路内でスパークさせるようにし
    イグニッションロッドの先端を硝子管で覆い、
    硝子管で覆われたイグニッションロッドが存在する部位の流路径の断面積から硝子管の断面積を減じた断面積が、その先端のイグニッションロッドが存在しない部位の流路の断面積より大きく設定されている
    ことを特徴とする予混合バーナ。
  2. 請求項1に記載の予混合バーナにおいて、
    イグニッションロッドが存在する流路の先端の、イグニッションロッドが存在しない部位の断面積が、イグニッションロッドが備えられていない流路の断面積と略同じか若干大きく設定されている
    ことを特徴とする予混合バーナ。
  3. 燃料と空気とを予め混合した予混合ガスを燃焼させる予混合バーナであって、
    予混合ガスが供給される流路を形成する複数本のパイプが燃焼室を望む状態に取り外し可能に設けられ、
    パイプ群には外部からの入熱を防ぐためにパイプの長さ方向で断熱特性が変化する断熱材が充填され、
    パイプが貫通する孔が形成されたファインセラミック製の円盤状の断熱部材を断熱材の燃焼室と対向する面に設けると共に、断熱部材を外リングと内円盤とに分割して熱膨張による割れを防ぐようにし、
    複数本のパイプのうちの1本に先端部をパイプの途中に位置させてイグニッションロッドを挿入設置してパイプ内でスパークさせるようにし、
    イグニッションロッドの外周を硝子管で覆うと共にイグニッションロッドの外周と硝子管との内周との間をシールすることで硝子管の内周への混合ガスの流入を阻止するようにし、
    硝子管で覆われたイグニッションロッドが存在する部位のパイプの断面積から硝子管の断面積を減じた断面積が、その先端のイグニッションロッドが存在しない部位のパイプの断面積より大きく設定され、
    イグニッションロッドが存在するパイプ先端の、イグニッションロッドが存在しない部位のパイプの断面積が、イグニッションロッドが備えられていないパイプの断面積と略同じか若干大きく設定されている
    ことを特徴とする予混合バーナ。
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