JP2011006025A - 車両用シートのシートバックフレーム - Google Patents

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Abstract

【課題】車両側部から入力される衝撃荷重を効率良く車幅方向内側の側部フレーム部に伝達することのできる車両用シートのシートバックフレームを提供する。
【解決手段】車幅方向外側の側部フレーム部13cの側壁30に貫通孔32を形成し、その貫通孔32にガイドパイプ33の基部を挿通させる。ガイドパイプ33の基部は、側部フレーム部13cの側壁30の後端部から車幅方向内側に屈曲する後壁31bの前面に溶接する。左右の側部フレーム部を連結するバックプレート46の側縁部を後壁31bの後面に溶接する。ガイドパイプ33の先端側には、荷重伝達ブロック21を側壁30の外側から被着する。荷重伝達ブロック21に入力された荷重はガイドパイプ33と後壁31bを通してバックプレート46に直線的に伝達される。
【選択図】図9

Description

この発明は、車両側部から入力される衝撃荷重を車体中央側に伝達する機能を備えた車両用シートのシートバックフレームに関するものである。
車両用シートのシートバックフレームとして、左右の側部フレーム部の背部にシートバック幅を超えて車幅方向外側に延出する補強パイプを取り付け、車体側部に入力される衝撃荷重を補強パイプを介して車体中央側に伝達するものが案出されている(例えば、特許文献1参照)。
ところが、このシートバックフレームにおいては、外径の大きい補強パイプが側部フレーム部の背部に配置されるため、シートバックの前後幅が大きくなり、シートの大型化を招いてしまう。
このため、これに対処するシートバックフレームとして、車幅方向外側の側部フレーム部に車幅方向外側に突出する荷重伝達部材を取り付け、左右の側部フレーム部の背面同士を補強プレートで結合するようにしたものが案出されている(例えば、特許文献2参照)。
このシートバックフレームでは、車体側部から衝撃荷重が入力されると、その荷重は荷重伝達部材から車幅方向外側の側部フレーム部に伝達され、さらに、その側部フレーム部から背部側の補強プレートを介して車幅方向内側の側部フレーム部へと伝達される。
特開平7−267038号公報 特開2009−46112号公報
しかし、この従来のシートバックフレームにおいては、荷重伝達部材に入力された衝撃荷重が車幅方向外側の側部フレーム部に伝達された後、荷重伝達部材に対して後方側にオフセット配置された補強プレートを介して車幅方向内側の側部フレーム部に伝達されるため、側部フレーム部に曲げ方向のモーメントが作用し、その分、荷重の伝達効率が低下する。
そこでこの発明は、車両側部から入力される衝撃荷重を効率良く車幅方向内側の側部フレーム部に伝達できるようにして、より迅速な荷重伝達を実現することのできる車両用シートのシートバックフレームを提供しようとするものである。
上記の課題を解決する請求項1に記載の発明は、シート幅方向の左右両側に配置される一対の側部フレーム部(例えば、後述の実施形態における側部フレーム部13c,13d)と、この一対の側部フレーム部を連結する補強プレート(例えば、後述の実施形態におけるバックプレート46)と、前記一対の側部フレーム部のうちの車幅方向外側の側部フレーム部から車幅方向外側に突出する荷重伝達部材(例えば、後述の実施形態における荷重伝達ブロック21及びガイドパイプ33)と、を備えた車両用シートのシートバックフレームであって、前記車幅方向外側の側部フレーム部には、前記荷重伝達部材の基部側が挿通される貫通孔(例えば、後述の実施形態における貫通孔32)を有する側壁(例えば、後述の実施形態における側壁30)と、この側壁の後端部から車幅方向内側に延出する後壁(例えば、後述の実施形態における後壁31b)とが設けられ、前記側壁の貫通孔を貫通した前記荷重伝達部材の基部が前記後壁の前面に接合されるとともに、前記補強プレートの車幅方向外側の側縁部が前記後壁の後面に接合されていることを特徴とする。
これにより、車両側部から荷重伝達部材に衝撃荷重が入力されると、その衝撃荷重は荷重伝達部材の基部と側部フレーム部の後壁との接合部と、側部フレーム部の後壁と補強プレートとの接合部を介して補強プレートに伝達されるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用シートのシートバックフレームにおいて、前記側壁の貫通孔は上下方向に離間して複数設けられ、前記荷重伝達部材は、前記各貫通孔に挿通されて前記側部フレーム部の後壁の前面に接合される複数のパイプ材(例えば、後述の実施形態におけるガイドパイプ33)と、この複数のパイプ材を覆い前記側壁の車幅方向外側に配置されるブロック材(例えば、後述の実施形態における荷重伝達ブロック21)と、を有することを特徴とする。
これにより、車両側部から荷重伝達部材のブロック材に衝撃荷重が入力されると、その荷重は複数のパイプ材と側部フレーム部の後壁との接合部を介して補強プレートに伝達されるようになる。
請求項1に記載の発明によれば、荷重伝達部材の基部が車幅方向外側の側部フレーム部の側壁の貫通孔に挿通されて同側部フレームの後壁の前面に接合され、補強プレートの車幅方向外側の側縁部が車幅方向外側の側部フレーム部の後壁の後面に接合されているため、車両側部から入力される衝撃荷重を、側部フレーム部の後壁を挟んで荷重伝達部材から補強プレートにほぼ直線的で伝達でき、衝撃荷重の伝達効率をより高めることができる。
また、この発明の場合、荷重伝達部材の基部と補強プレートの縁部が側部フレーム部の後壁を挟んで連結されるため、シートバックの前後方向の厚みを薄くしてシートの小型化を図ることができるという利点がある。
請求項2に記載の発明によれば、車両側部からの入力荷重を容積の大きいブロック材で受け止め、その荷重を複数のパイプ材を通して補強プレートに伝達することができるため、入力高さや角度の異なる衝撃荷重に対して安定的な荷重伝達を保証することができる。
この発明の一実施形態の車両用シートを前部側斜め上方から見た斜視図である。 この発明の一実施形態の車両用シートの骨格部を前部側斜め上方から見た斜視図である。 この発明の一実施形態のシートバックフレームを後部側斜め上方から見た斜視図である。 この発明の一実施形態のシートバックフレームを前部側斜め上方から見た分解斜視図である。 この発明の一実施形態の車両用シートの図2のA−A断面に対応する断面図である。 この発明の一実施形態の車両用シートの図2のB−B断面に対応する断面図である。 この発明の一実施形態のシートバックフレームの一部を後部側斜め上方から見た分解斜視図である。 この発明の一実施形態のシートバックフレームの一部を前部側斜め上方から見た斜視図である。 この発明の一実施形態の車両用シートの図6のC部の拡大断面図である。
以下、この発明の一実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。なお、図面において、矢印Fは車両の前方を指すものとする。
図1は、車両の前席側に設置された車両用シート1を前部側斜め上方から見た斜視図であり、図2は、その車両用シート1の骨格部を同様に前部側斜め上方から見た斜視図である。
車両用シート1は、乗員の臀部を支持するシートクッション2と、このシートクッション2の後端部に連結されて、主に乗員の腰部及び胸部(背部)を支持するシートバック3と、このシートバック3の上部に支持されて、乗員の頭部及び頸部を支持する図示しないヘッドレストとを備えている。
シートクッション2は、図2に示すように、後端部に車幅方向に沿って延出する後部クロスメンバ6が取り付けられたクッションフレーム7を備え、そのクッションフレーム7がシートレール8,8を介して車体フロア9に前後スライド可能に取り付けられている。
図3,図4は、シートバック3の骨格部を後部側斜め上方から見た斜視図と前部側斜め上方から見た分解斜視図であり、図5,図6はシートバック3の骨格部の断面図である。
これらの図と図2に示すように、シートバック3は、上部フレーム部13aと左右の側部フレーム部13c,13dと下部フレーム部13bとを有するシートバックフレーム13を備え、そのシートバックフレーム13の下端がクッションフレーム7の後端部に傾動可能に結合されている。
上部フレーム部13aは、略コ字状のパイプ材から成り、シート幅方向に延出する上辺部の中央にヘッドレストを昇降可能に支持する一対の支持パイプ44が取り付けられている。
左右の側部フレーム部13c,13dは、水平方向の断面が略コ字状のパネル材から成り、上下方向の略中央部よりも上方側の領域は前後幅が狭く、略中央部よりも下方側の領域は相対的に前後幅が広く形成されている。側部フレーム部13c,13dの前後幅の狭い上方側の領域は、コ字状断面部分でシート幅方向の外側から包み込むようにして上部フレーム部13aの対応する側辺部に溶接固定されている。また、側部フレーム部13c,13dの下端側には、クッションフレーム7の後端部と連結される図示しないヒンジ部と、シートバックフレーム13の傾動角度を調整するための図示しないリクライニング機構が取り付けられている。なお、左右のリクライニング機構は、図5に示すようにシート幅方向に延出する作動ロッド45によって相互に連動可能に連結されている。
下部フレーム部13bは、湾曲した2枚のプレート材が相互に接合されて全体が略筒状に形成され、作動ロッド45の周囲を囲繞するようにしてシート幅方向に延出し、両端部が左右の側部フレーム部13c,13dの下端に連結されている。
左右の側部フレーム部13c,13dは、シート幅方向の外側に臨む側壁30の前後に、シート幅方向内側に屈曲する前壁31aと後壁31bとがそれぞれ連設されて成り、側壁30部分が、前述のように略中央部よりも上方側の幅が狭く、下方側の幅が広くなるように形成されている。具体的には、側壁30は、後端側が上下全域でほぼストレートに形成されているが、前端側は上部から上下方向の中央領域までほぼストレートに形成され、その中央領域から下方に向かって緩やかに前方に膨出するように湾曲している。したがって、側部フレーム部13a,13dの前壁31aの下縁領域には、側壁30の前端側の湾曲形状に沿って前方に膨出する湾曲面が設けられている。
側部フレーム部13c,13d間の後方には、複数の稜線部aがシート幅方向に走る波板状のバックプレート46(補強プレート)が配置され、そのバックプレート46の両側の側縁部が側部フレーム部13c,13dの後壁31bの後面に溶接固定されている。バックプレート46は、側部フレーム部13c,13dの下端から上下方向のほぼ中間高さまでの範囲を覆うように配置され、バックプレート46の下端には、下部フレーム部13bの後部面に溶接固定される下部接合片46aが設けられている。
また、側部フレーム部13c,13d間の前部には三次元的に湾曲したプレート材から成るバックパン47が配置され、そのバックパン47の両側の側縁部が側部フレーム部13c,13dの前壁31aの前面に溶接固定されている。バックパン47の上下方向の略中央領域は、図5に示すように、左右の側部フレーム部13c,13dの間を跨ぐように後方側に向かって湾曲し、上縁部47a側がバックパン47と略平行に所定長さ上方に延出した後に、上端の上部接合片47cによってバックパン47の上部前面に溶接固定されている。また、バックパン47の下端には下部フレーム部13の前部面に溶接固定される下部接合片47dが設けられている。
バックパン47とバックプレート46は、両側の側縁部が上述のように両側の側部フレーム部13c,13dの前壁31aと後壁31bにそれぞれ重合状態で溶接固定され、上縁部が直接相互に固定されるとともに、下縁部が下部フレーム部13bを介して固定されている。したがって、バックパン47とバックプレート46は、下部フレーム部13bとともに閉断面を構成し、その閉断面が側部フレーム部13c,13d間を連結するようにシート幅方向に延出するようになっている。
ところで、バックパン47の上下方向の略中央から下方領域にかけて(以下、「略下半部47b」と呼ぶ。)は、図5に示すように、略鉛直方向の断面形状が下方に向かって前方に膨出する湾曲断面形状に形成されている。バックパン47の略下半部47bの湾曲形状は、乗員の腰椎の上端から下端に向かって緩やかに前方に膨出し、その膨出高さがほぼ下端位置まで連続している。
また、バックパン47は、図6に示すように、シート幅方向の中央が車体後方側に窪むように略水平方向の断面が凹状に湾曲して形成されている。この凹状の湾曲断面形状はバックパン47の上下方向のほぼ全域に亙って設けられているが、特に、略下半部47bの上部領域において湾曲断面の窪み深さが最も深くなっている。これにより、シートに着座した乗員の腰部から臀部にかけては、バックパン47の水平方向の湾曲形状によって側部から背部にかけてが包み込むように支持される。
図7,図8は、車幅方向外側の側部フレーム部13cに対する部品の組み付け状態を示す図であり、このうち図7は、側部フレーム部13cの後部側を車幅方向外側から見た分解斜視図、図8は、バックパン47を取り去った状態で側部フレーム部13cの前部側を車幅方向内側から見た斜視図である。また、図9は、図6のC部に対応する車両用シート1の拡大断面図である。
側部フレーム部13cの側壁30には、略方形状の三つの貫通孔32が上下方向に並んで設けられ、これらの貫通孔32に角筒状のガイドパイプ33(パイプ材)が嵌合状態で固定されている。3つの貫通孔32は、側壁30の上下方向の略中央の車体後方側に偏倚した領域に設けられており、貫通孔32に嵌入された各ガイドパイプ33の基端部は、側部フレーム部13cの側壁30の後端から車幅方向内側に延出する後壁31bの前面に溶接固定されている。具体的には、ガイドパイプ33の基端部は偏平な後部壁が側部フレーム部13cの後壁31bの前面に重合され、その状態で両者が溶接固定されている。
なお、側部フレーム部13cの後壁31bは、図9に示すように、シート後方側に向かって若干傾斜しており、各ガイドパイプ33は、この後壁31bの傾斜に沿うように長手方向の略中央部から基端部側にかけてがシート後方側に若干傾斜している。
側壁30から車幅方向外側に突出した3つのガイドパイプ33には荷重伝達ブロック21が嵌合状態で固定されている。
荷重伝達ブロック21は、車両側部から衝撃荷重が入力されたときに、その衝撃荷重を車体側壁から側部フレーム部13cに伝達する部材であり、車幅方向に延出する複数の筒状断面が並列に配置されたハニカム構造とされ、全体が樹脂によって上下方向に長い立方体状に形成されている。また、荷重伝達ブロック21は、側部フレーム部13cに突設されたガイドパイプ33が嵌入される複数の嵌合孔34を備え、これらの嵌合孔34をガイドパイプ33に嵌合した状態において、付根部側の上下の端部が側部フレーム部13cにボルトによって締結固定されている。
荷重伝達ブロック21の各嵌合孔34は、図9に示すように、ガイドパイプ33の形状に沿って長手方向の中央部から基端部側にかけてがシート後方側に向かって若干傾斜している。
なお、この実施形態においては、ガイドパイプ33と荷重伝達ブロック21が荷重伝達部材を構成している。
また、側部フレーム部13cの側壁30には、乗員保護用のサイドエアバッグ装置51が取り付けられている。
サイドエアバッグ装置51は、図9に示すように、衝撃を感知してガスを発生するインフレータ52と、インフレータ52のガス圧を受けて展開する折り畳まれた袋体53と、を備え、これらが開閉可能なリッド部を備えたバッグケース54に収容された状態で側部フレーム部13cに取り付けられるようになっている。
インフレータ52は、長手方向に沿うようにして側部フレーム部13cに取り付けられ、袋体53は、インフレータ52のガス放出口52bのシート幅方向の外側で、かつ荷重伝達ブロック21の前面に対向する位置に配置されている。袋体53は、先端側から付根部側に向かってインフレータ52方向に複数回ロール状に巻き込んだかたちで折り畳まれている。したがって、袋体53はインフレータ52からガス圧を受けると、巻き込みが付根部側から解放されるかたちで車幅方向外側と車体前方側に向かってスムーズに展開することになる。このとき、袋体53は荷重伝達ブロック21の前面に対向していることから、荷重伝達ブロック21の前面によって展開方向が車両前方方向に規制された状態で、図示しないセンターピラーやドアライニング等の車体側壁に沿って前方側に展開するようになる。
なお、図9中55は、シートバックフレーム13と、荷重伝達ブロック21及びサイドエアバッグ装置51の周域に配置されるパッド材であり、56は、パッド材55の外表面を覆う表皮材である。
また、図2に示すように、左右両側の側部フレーム部13c,13dの下端の図示しないリクライニング機構の外側(シート幅方向の外側)には荷重伝達ブロック38,39がそれぞれ取り付けられている。この各荷重伝達ブロック38,39は、上部側の荷重伝達ブロック21と同様に、車幅方向に延出する複数の筒状断面が並列に配列されたハニカム構造とされている。また、車幅方向内側の側部フレーム部13dに取り付けられる荷重伝達ブロック39は、車幅方向中央の図示しないコンソールボックスの側面に対向している。
以上の構成において、車両側部から衝撃荷重が入力されてセンターピラー等の車体側壁がシートバック3方向に変形すると、側壁が車両用シート1の側部の荷重伝達ブロック21や38に当接し、これらに荷重が入力されることになる。下方側の荷重伝達ブロック38に荷重が入力されると、シート全体が車幅方向内側方向への移動とともに、車幅方向内側下方の荷重伝達ブロック39がコンソールボックスに当接し、このとき、シートバックフレーム13の下部フレーム部13bから荷重伝達ブロック39とコンソールボックスを介してフロアトンネルに荷重が伝達される。
また、上方の荷重伝達ブロック21に衝撃荷重が入力されると、その荷重は荷重伝達ブロック21からシートバックフレーム13の幅方向外側の側部フレーム部13cに真横から伝達され、側部フレーム部13cからバックパン47とバックプレート46による筒状構造体と、上部フレーム部13a及び下部フレーム部13bを介して幅方向内側の側部フレーム部13dに伝達される。側部フレーム部13dに伝達された荷重はさらに荷重伝達ブロック39とコンソールボックスを介してフロアトンネルに伝達される。
ところで、上方の荷重伝達ブロック21に入力された荷重は側部フレーム部13cの側壁30に直接的に伝達されるとともに、上下方向に離間して配置された複数のガイドパイプ33を介して側部フレーム部13cの後壁31bに伝達される。その荷重は後壁31bに接合されたバックプレート46の一端に伝達され、さらにバックプレート46の他端に接合された側部フレーム部13dの後壁31bに伝達される。
なお、バックプレート46は、シート幅方向に延出する稜線部aによって面が複数領域に区画されているため、バックプレート46のシート幅方向の一端側に荷重が入力されると、区画された複数の領域にせん断方向の応力を生じさせる。これにより、入力された衝撃荷重はバックプレート46のほぼ全域において受け止められ、バックプレート46の全域に分散するかたちで内側の側部フレーム部13dに伝達されるようになる。
また、車両後部から衝撃荷重が入力された場合には、最初に、バックパン47の略下半部47bの前方膨出部分(略鉛直方向の断面の前方膨出部分)が、シートに着座した乗員の腰部から臀部にかけて(腰椎の下端よりも下方部分)を背面側から前方に押圧するようになる。これにより、乗員は、腰部の下方を前方に押し出され、それによって乗員の胸部と頭部及び頸部がシートバック3とヘッドレストに押し付けられる。この結果、乗員の頭部及び頸部が初期段階で早期にヘッドレストに近接し、乗員の頸部が保護される。
以上のように、この車両用シート1のシートバックフレーム13においては、車幅方向外側の側部フレーム部13cの側壁30に形成された貫通孔32にガイドパイプ33の基部が挿通され、そのガイドパイプ33の基部が側部フレーム部13cの後壁31bの前面に溶接固定されるとともに、バックプレート46の側縁部が後壁31bの後面に溶接固定されているため、荷重伝達ブロック21からガイドパイプ33に入力された荷重を、側部フレーム部13cの後壁31bを挟んでガイドパイプ33からバックプレート46にほぼ直線的に伝達することができる。したがって、衝撃入力時に側部フレーム部13cに不要な変形モーメントを生じさせずに、衝撃を車幅方向内側の側部フレーム部13dに速やかに伝達することができる。
特に、この実施形態では、バックプレート46の上下が前方のバックパン47と連結されて、バックパン47とともに閉断面の筒状構造体を構成しているため、ガイドパイプ33からバックプレート46に入力された衝撃荷重を、高い強度をもって車幅方向内側の側部フレーム部13dに伝達することができる。
また、このシートバックフレーム13では、ガイドパイプ33の基部が側部フレーム部13cの後壁31bを挟んで相互に結合されるため、シートバック3の前後方向の厚みを薄くしてシートの小型化を図ることができる。
さらに、このシートバックフレーム13にあっては、側部フレーム部13cに上下方向に離間して複数のガイドパイプ33が配置され、各ガイドパイプ33の基部が後壁31bに溶接されるとともに、ガイドパイプ33の先端側に側壁30の外側から荷重伝達ブロック21が被着されているため、高さや角度の異なる荷重入力を容積の大きい荷重伝達ブロック21で受け止め、その荷重を上下に離間した複数のガイドパイプ33を介して後壁31bとバックプレート46に確実に伝達することができる。したがって、車体側壁からの入力荷重の高さや方向にばらつきがあっても、常に安定して荷重を側部フレーム部13d方向に伝達することができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
1…車両用シート
13…シートバックフレーム
13c,13d…側部フレーム部
21…荷重伝達ブロック(荷重伝達部材,ブロック材)
30…側壁
31b…後壁
32…貫通孔
33…ガイドパイプ(荷重伝達部材,パイプ材)
46…バックプレート(補強プレート)

Claims (2)

  1. シート幅方向の左右両側に配置される一対の側部フレーム部と、
    この一対の側部フレーム部を連結する補強プレートと、
    前記一対の側部フレーム部のうちの車幅方向外側の側部フレーム部から車幅方向外側に突出する荷重伝達部材と、を備えた車両用シートのシートバックフレームであって、
    前記車幅方向外側の側部フレーム部には、前記荷重伝達部材の基部側が挿通される貫通孔を有する側壁と、この側壁の後端部から車幅方向内側に延出する後壁とが設けられ、
    前記側壁の貫通孔を貫通した前記荷重伝達部材の基部が前記後壁の前面に接合されるとともに、前記補強プレートの車幅方向外側の側縁部が前記後壁の後面に接合されていることを特徴とする車両用シートのシートバックフレーム。
  2. 前記側壁の貫通孔は上下方向に離間して複数設けられ、
    前記荷重伝達部材は、前記各貫通孔に挿通されて前記側部フレーム部の後壁の前面に接合される複数のパイプ材と、この複数のパイプ材を覆い前記側壁の車幅方向外側に配置されるブロック材と、を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用シートのシートバックフレーム。
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