JP2011005727A - プリンター装置 - Google Patents
プリンター装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011005727A JP2011005727A JP2009150880A JP2009150880A JP2011005727A JP 2011005727 A JP2011005727 A JP 2011005727A JP 2009150880 A JP2009150880 A JP 2009150880A JP 2009150880 A JP2009150880 A JP 2009150880A JP 2011005727 A JP2011005727 A JP 2011005727A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- thermal head
- virtual image
- screen
- printer device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
【課題】昇華型プリンター装置において、複数印画面サイズの画像を印刷する際、各印画間の境界付近で目立ちやすい濃度・色のばらつきを低減することを目的とする。
【解決手段】この発明は、連続紙であるロール型ペーパー11に複数印画面に跨る画像を印刷可能なプリンター装置であって、インクシート10とロール型ペーパー11とを所定の印画位置に対向させて搬送する搬送機構110と、印画位置においてインクシート10を用いてロール型ペーパー11に画像をライン単位で転写するサーマルヘッド8と、サーマルヘッド8を制御する制御部100とを備え、制御部100は、サーマルヘッド8が複数印画面における一の印画面から次の印画面へと遷移する間、当該サーマルヘッド8の通電を、一の印画面に対応する画像の終了ラインと次の印画面に対応する画像の開始ラインとに関連づけられた、実際には印画しない仮想画像に基づいて制御する。
【選択図】図1
【解決手段】この発明は、連続紙であるロール型ペーパー11に複数印画面に跨る画像を印刷可能なプリンター装置であって、インクシート10とロール型ペーパー11とを所定の印画位置に対向させて搬送する搬送機構110と、印画位置においてインクシート10を用いてロール型ペーパー11に画像をライン単位で転写するサーマルヘッド8と、サーマルヘッド8を制御する制御部100とを備え、制御部100は、サーマルヘッド8が複数印画面における一の印画面から次の印画面へと遷移する間、当該サーマルヘッド8の通電を、一の印画面に対応する画像の終了ラインと次の印画面に対応する画像の開始ラインとに関連づけられた、実際には印画しない仮想画像に基づいて制御する。
【選択図】図1
Description
本発明はプリンター装置に関し、特にインクシート1画面分のサイズを超えるサイズを複数の印画面に分割してプリントさせる場合に、各出力されたプリント間で生じる濃度・色のばらつきを低減させるプリンター装置に関する。
プリンター装置の一例である昇華型プリンター装置の一般的な構成を図7(a)に記す。サーマルヘッド8とプラテンローラー13の間に、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)各色成分およびOP(オーバーコート)を備えたインクシート10と、ロール型ペーパー11とを圧接させ、サーマルヘッド8の発熱を制御しながらインクシート10とロール型ペーパー11を同時に搬送することで、1ライン毎にインクをロール型ペーパー11に転写してゆく。Y、M、Cに分解された画像を各色成分毎に重ねて転写した後に、OP層を転写して耐候性や耐指紋性を向上させる。
昇華型プリンター装置に一般的に適用されるインクシート10の構造を図7(b)に記す。Y、M、Cの各色材およびOP層を塗布したパネルを繰り返し必要な画面数分配置したインクシート10が、インクボビン14に巻かれている。
近年、「フォトブック」と呼ばれる写真プリントを製本した形態で提供する商品が、市場で一定の需要を得ている。フォトブックの製作方法は各種あるが、その1つを図8に示す。
辺1−2−3−3’−2’−1’で囲まれた部分が1枚の写真プリントに相当する。同様に、辺3−4−5−5’−4’−3’で囲まれた1枚の写真プリント、辺5−6−7−7’−6’−5’で囲まれた1枚の写真プリントがある。辺2−2’、辺4−4’、辺6−6’を谷折りとして、それぞれを図中の実線矢印で指示する面同士で接着し、表紙に相当する辺8−0−1−1’−0’−8’を、破線矢印で指示する面同士で接着すれば、この場合は見開きで3頁のフォトブックが出来る。
ここで、例えば辺1−2−3−3’−2’−1’で囲まれた1枚の写真プリントを写真用の昇華型プリンター装置で出力する状況において、1枚のサイズが長尺となり、通常の写真プリントに用いられるインクシート1の1画面分のサイズを超える場合がある。
辺1−2−3−3’−2’−1’で囲まれた写真プリントサイズを満たす新規のインクシートを製作すれば良いが、そのための開発コスト増や、インクシートの品種が多くなることでの管理コスト増の問題が生じる。既存のインクシートを流用できれば、コスト面で非常に有利である。
そこで、例えば原画像サイズの半分に相当する辺1−2−2’−1’で囲まれた写真プリントサイズを用いて、辺1−2−3−3’−2’−1’で囲まれた写真プリントサイズの半分をまずプリントして、連続で2画面目(残り半分)をプリントする方法がとられる。
すなわち、図9に示すように元画像をAとBに2分割し、分割画像Aと分割画像Bの境界が隙間無く接するように、ロール型ペーパーの送り量を調節して、各々をプリントする方法がある(特許文献1を参照)。
この時、従来の技術であれば、図7(b)における1画面目に対応するY1→M1→C1の順で印画してからロール型ペーパーを送り出し、カットはせずに2画面目に対応するY2→M2→C2の順で印画する。1画面目と2画面目を印画し終わると、ロール型ペーパーを送り出しカットする。
しかし一般に昇華型プリンター装置のサーマルヘッドの熱制御が完全ではないため、ページ間の濃度・色のばらつき、およびページ内の濃度・色のばらつきが存在する。
このうちページ内の濃度・色のばらつきについては、ライン単位で転写されていくので転写開始ラインと終了ラインで差異が大きくなりやすいことが知られている。
さらに、一般にプリント時のロール型ペーパー送り方向は、一方向(押し打ちか引き打ちのどちらか)に固定されているため、前記したような連続プリントを実施する場合、必ず片方の画面の印画終わりの次ラインが、もう片方の画面の印画始まりに相当している。
これらの結果、従来の技術で2画面を隣接して配置し連続で印画した場合、図9に示すように見開きの左右の境界部ではページ間のばらつきの影響とページ内のばらつきの影響とが重畳して現れるので、この部位に連続的な画像データを配置した場合左右差が目立ちやすい問題があった。図9(c)は、中央の折り目部分を境界に、濃度・色が不連続に変化していることを特徴的に示す図である。
特許文献1によれば、複数の画面を連続的に配置して長尺な1画面を形成する方法が示されているが、上記したような各画面間(ページ間)で生じる濃度・色のばらつきについては考慮がなされていない。
ゆえに本発明が解決しようとする課題は、プリンター装置の複数画面を連続して印刷した際に、各画面間で生じる濃度・色のばらつきを効果的に低減するプリンター装置を提供することである。
この発明は、連続紙に複数印画面に跨る画像を印刷可能なプリンター装置であって、インクシートと前記連続紙とを所定の印画位置に対向させて搬送する搬送機構と、前記印画位置において、前記インクシートを用いて前記連続紙に前記画像をライン単位で転写するサーマルヘッドと、前記サーマルヘッドを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記サーマルヘッドが前記複数印画面における一の前記印画面から次の前記印画面へと遷移する間、当該サーマルヘッドの通電を、前記一の印画面に対応する前記画像の終了ラインと前記次の印画面に対応する前記画像の開始ラインとに関連づけられた、実際には印画しない仮想画像に基づいて制御する。
この発明によれば、連続紙に複数印画面に跨る画像を印刷可能なプリンター装置であって、インクシートと前記連続紙とを所定の印画位置に対向させて搬送する搬送機構と、前記印画位置において、前記インクシートを用いて前記連続紙に前記画像をライン単位で転写するサーマルヘッドと、前記サーマルヘッドを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記サーマルヘッドが前記複数印画面における一の前記印画面から次の前記印画面へと遷移する間、当該サーマルヘッドの通電を、前記一の印画面に対応する前記画像の終了ラインと前記次の印画面に対応する前記画像の開始ラインとに関連づけられた、実際には印画しない仮想画像に基づいて制御することにより、複数印画面の境界付近での濃度・色のばらつきを低減することが可能となる。
<A.実施の形態1>
<A−1.構成>
図1は、この発明の実施の形態1に係る連続紙であるロール型ペーパー11(図7(a)参照)に複数印画面に跨る画像を印刷可能な昇華型プリンター装置の印画制御に係る構成を説明する図である。なお、搬送機構110に係る構成は、図7(a)と同様である。
<A−1.構成>
図1は、この発明の実施の形態1に係る連続紙であるロール型ペーパー11(図7(a)参照)に複数印画面に跨る画像を印刷可能な昇華型プリンター装置の印画制御に係る構成を説明する図である。なお、搬送機構110に係る構成は、図7(a)と同様である。
図1に示すように、ホストPC1から画像が制御部100に入力されると、制御部100における分割部2に入力され、入力された複数印画面に跨る画像を分割し分割画像Aと分割画像Bとを生成する。このとき分割画像A、Bそれぞれは、フレームメモリ2a(Ay、Am、Ac、Aop)、フレームメモリ2b(By、Bm、Bc、Bop)に格納される。
仮想画像生成部3では、前述の分割画像Aと分割画像Bとに基づいて、仮想画像Iを生成する。仮想画像生成部3は、仮想画像Iを生成する仮想画像I生成回路3aと、仮想画像I生成回路3aの出力を格納するフレームメモリ2c(Iy、Im、Ic、Iop)とを備える。分割画像A、分割画像B、仮想画像Iのそれぞれのフレームメモリ2a、2b、2cの画像データに基づき、サーマルヘッド8に対する制御信号が各種画像処理回路6において生成される。
サーマルヘッドコントローラー7では、各種画像処理回路6における制御信号に基づいて、印画位置においてインクシート10を用いてロール型ペーパー11に画像をライン単位で転写するサーマルヘッド8の通電制御をし、またそれに伴って制御部100はインクシート10と連続紙であるロール型ペーパー11とを所定の印画位置に対向させて搬送するよう搬送機構110を制御する。
ここで、仮想画像Iの生成はプリンター装置の温度または湿度を検知するセンサーである各種センサー9(ヘッド温度センサー、プラテン温度センサー、セット内温度センサー、セット内湿度センサー)からの情報を制御部100のCPU5を介して取り入れ、適宜仮想画像生成のための補正を加えることが可能である。
<A−2.動作>
図2、図3は、この発明の実施の形態1に係る昇華型プリンター装置の動作を説明するフロー図である。図4〜6は、この発明の実施の形態1に係る昇華型プリンター装置のプリント状態を説明する図である。図2、図3を用いて、以下動作手順について説明する。
図2、図3は、この発明の実施の形態1に係る昇華型プリンター装置の動作を説明するフロー図である。図4〜6は、この発明の実施の形態1に係る昇華型プリンター装置のプリント状態を説明する図である。図2、図3を用いて、以下動作手順について説明する。
図4(a)に示すような画像データを、ホストPC1から制御部100に入力する(図2ステップS1)。ここで当該画像データは、例えばプリンター装置のインクシート2画面分のサイズのものである。
制御部100の分割部2において、ホストPC1から入力された画像データに基づいて、それぞれサイズがインクシート1画面分である分割画像A、分割画像Bを生成する(図2ステップS2)。分割画像Aと分割画像Bはそれぞれ別のフレームメモリ2a、2bに格納され、印刷は分割画像B→分割画像Aの順序で行われる。
次に制御部100の仮想画像生成部3において、図4(b)に示すような、上記2画面のうちの一の印画面に対応する画像である分割画像Bの終了ラインと、次の印画面に対応する画像である分割画像Aの開始ラインとに応じた仮想画像Iを生成し、分割画像Bと分割画像Aとの間に挿入する(図2ステップS3)。
次に、図4(c)に示すように一の印画面に対応する画像である分割画像Bのイエロー成分(Y1)を転写する(図2ステップS4)。
分割画像Bのイエロー成分(Y1)の転写をして図4(d)に示す位置(分割画像Aと分割画像Bとの境界位置)に到達した時、Y1→Y2の順序で転写するためM1→C1→OP1の順に転写をスキップする。その間の時間Δtにおいて、前述の仮想画像IのIy成分に基づいてサーマルヘッド8を通電させる(図2ステップS5)。
従来の技術であれば、1つの画像(分割画像B)をその色成分Y1、M1、C1、そのオーバーコートOP1のインクシートで転写した後、もう1つの画像(分割画像A)をその色成分Y2、M2、C2、そのオーバーコートOP2のインクシートで転写する順序で印刷が行われる。本発明では、上記のように一の印画面に対応する画像である分割画像Bのイエロー成分(Y1)を転写した後、次の印画面に対応する画像である分割画像Aのイエロー成分(Y2)を転写し、分割画像Bのマゼンタ成分(M1)を転写した後、分割画像Aのマゼンタ成分(M2)を転写し、次に、分割画像Bのシアン成分(C1)を転写した後、分割画像Aのシアン成分(C2)を転写し、最後に、分割画像BのOP成分(OP1)を転写した後、分割画像AのOP成分(OP2)を転写する順序で印刷を行う。すなわち、色成分イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)に対し、複数印画面に跨る画像の前記複数印画面ごとに同一の色成分による転写を連続して行う。後述するように、境界部での熱履歴を再現しやすくするためである。
また、転写するラインが分割画像Bから分割画像Aへと遷移する(画面を跨る)間、例えばイエローを転写する場合はY1(分割画像Bのイエロー成分を転写するインクシート)からY2(分割画像Aのイエロー成分を転写するインクシート)へインクシートを切り替える時間(この時間をΔt)、サーマルヘッドは待機状態となる。従来はこのような遷移時間Δtの間は、サーマルヘッドの通電がいったんオフされていた。その後、次に印画される分割画像Aの開始ラインで分割画像Aのイエロー成分(Y2)に応じた各発熱素子の通電を行うが、前述のように1枚目に印画される分割画像Bの色成分に応じて発生していた熱履歴が通電を一旦オフにすることによってリセットされてしまうため、分割画像Bの終了ラインにおける各発熱素子のイエロー成分(Y1)の熱履歴を、分割画像Aの開始ラインにおける分割画像Aのイエロー成分(Y2)として精度良く再現することは困難であった。
このような問題を解決するため、サーマルヘッド8が一の印画面から次の印画面へと遷移する間、すなわち一の印画面に対応する画像である分割画像Bから次の印画面に対応する画像である分割画像Aへとインクシートを切り替える間(Δt)、実際には印画しない画像である分割画像Bの終了ラインと分割画像Aの開始ラインとに関連づけられた仮想画像Iを仮想画像生成部3において生成し、仮想画像Iに基づいてサーマルヘッド8の通電(熱)を制御する。この方式により、分割画像Bと分割画像Aとの境界部での熱履歴の不連続性を低減し、分割画像Bと分割画像A間の濃度・色のばらつきを低減する効果を奏する。
仮想画像Iは、例えば図4(b)に示すように、分割画像Bの終了ラインを構成する画素(階調データ)に対応する熱を発生するよう、Δtの時間に渡り通電するような画像であっても良い。この場合、分割画像Aの開始ラインには間接的に対応することになる。あるいは分割画像Aと分割画像Bとの境界の階調データ、すなわち分割画像Bの終了ラインの階調データと分割画像Aの開始ラインの階調データとに基づいて、平均計算(平均値)その他の計算により算出されても良い。あるいは図1に示した各種センサー9で取得したサーマルヘッドの温度、プラテンローラー温度、セット内温度、セット内湿度のいずれか、もしくは全てを考慮に入れた補正を加えて生成しても良い。
続いて図5(e)に示すように、時間Δtを経過した後分割画像Aのイエロー成分(Y2)を転写する(図2ステップS6)。前述のように、仮想画像Iyに基づくサーマルヘッドへの通電効果により、分割画像Bの終了ラインにおける熱履歴を分割画像Aの開始ラインにおいて再現しやすく、分割画像Aと分割画像Bとの濃度・色のばらつき等が緩和される。
分割画像Aのイエロー成分(Y2)を転写した後、インクシートをOP1→C1→M1の順に巻き戻し、同時にロール型ペーパー11を分割画像Bの頭だし位置まで巻き戻し、図5(f)に示すように分割画像Bのマゼンタ成分(M1)を転写する(図2ステップS7)。
分割画像Bのマゼンタ成分(M1)を転写した後、インクシートをC1→OP1→Y2の順にスキップする間、仮想画像Imに基づいてサーマルヘッドを通電させる(図3ステップS8)。
次に、図5(g)に示すように分割画像Aのマゼンタ成分(M2)を転写する(図3ステップS9)。分割画像Aのマゼンタ成分(M2)を転写した後、インクシートをY2→OP1→C1の順に巻き戻し、同時にロール型ペーパー11を分割画像Bの頭だし位置まで巻き戻し、図5(h)に示すように分割画像Bのシアン成分(C1)を転写する(図3ステップS10)。
分割画像Bのシアン成分(C1)を転写した後、インクシートをOP1→Y2→M2の順にスキップする間、仮想画像Icに基づいてサーマルヘッドを通電させる(図3ステップS11)。
次に、図6(i)に示すように分割画像Aのシアン成分(C2)を転写する(図3ステップS12)。分割画像Aのシアン成分(C2)を転写した後、インクシートをM2→Y2→OP1の順に巻き戻し、同時にロール型ペーパー11を分割画像Bの頭だし位置まで巻き戻し、分割画像BのOP成分(OP1)を転写する(図3ステップS13)。
分割画像BのOP成分(OP1)を転写した後、インクシートをY2→M2→C2の順にスキップし、分割画像AのOP成分(OP2)を転写する(図3ステップS14)。
なお、仮想画像Iy、Im、Icにより発生する熱は、サーマルヘッドの温度プロファイルをインクシートY1〜Y2間、M1〜M2間、C1〜C2間それぞれの前後で安定に保つためのものであり、実際にインクをロール型ペーパー11に転写するためのものではない。
<A−3.効果>
この発明にかかる実施の形態1によれば、連続紙であるロール型ペーパー11に複数印画面に跨る画像を印刷可能なプリンター装置において、インクシート10とロール型ペーパー11とを所定の印画位置に対向させて搬送する搬送機構110と、印画位置において、インクシート10を用いてロール型ペーパー11に画像をライン単位で転写するサーマルヘッド8と、サーマルヘッド8を制御する制御部100とを備え、制御部100は、サーマルヘッド8が複数印画面における一の印画面から次の印画面へと遷移する間、当該サーマルヘッド8の通電を、一の印画面に対応する画像の終了ラインと次の印画面に対応する画像の開始ラインとに関連づけられた、実際には印画しない仮想画像に基づいて制御することで、例えばフォトブックを作製する際の見開き頁等、複数の印画面の境界付近での濃度・色のばらつきを低減することが可能となる。
この発明にかかる実施の形態1によれば、連続紙であるロール型ペーパー11に複数印画面に跨る画像を印刷可能なプリンター装置において、インクシート10とロール型ペーパー11とを所定の印画位置に対向させて搬送する搬送機構110と、印画位置において、インクシート10を用いてロール型ペーパー11に画像をライン単位で転写するサーマルヘッド8と、サーマルヘッド8を制御する制御部100とを備え、制御部100は、サーマルヘッド8が複数印画面における一の印画面から次の印画面へと遷移する間、当該サーマルヘッド8の通電を、一の印画面に対応する画像の終了ラインと次の印画面に対応する画像の開始ラインとに関連づけられた、実際には印画しない仮想画像に基づいて制御することで、例えばフォトブックを作製する際の見開き頁等、複数の印画面の境界付近での濃度・色のばらつきを低減することが可能となる。
また、この発明にかかる実施の形態1によれば、プリンター装置において、制御部100は、複数印画面ごとに同一の色成分による転写を連続して行うようにインクシート10の搬送とサーマルヘッド8の通電とを制御することで、同一の色成分によるサーマルヘッド8の熱履歴を維持し不連続性を緩和できるので、印画面間の境界部での濃度・色のばらつきを低減することができる。
また、この発明にかかる実施の形態1によれば、プリンター装置において、色成分は、イエロー、マゼンタ、シアンを含むことで、同一の色成分によるサーマルヘッド8の熱履歴を維持し不連続性を緩和できるので、印画面間の境界部での濃度・色のばらつきを低減することができる。
また、この発明にかかる実施の形態1によれば、プリンター装置において、制御部100は、複数印画面に跨る画像を分割し、複数の分割画像として出力する分割部2と、一の印画面に対応する分割画像Bの終了ラインと、次の印画面に対応する分割画像Aの開始ラインとに基づいて、仮想画像Iを生成する仮想画像生成部3と、仮想画像生成部3における仮想画像Iに応じて、サーマルヘッド8の通電を制御するサーマルヘッド制御部である各種画像処理回路6およびサーマルヘッドコントローラー7とを備えることで、分割画像Bの終了ラインと、分割画像Aの開始ラインとに基づく仮想画像Iによりサーマルヘッド8の熱履歴を維持したまま印画面を遷移し不連続性を緩和できるので、印画面間の境界部での濃度・色のばらつきを低減することができる。
また、この発明にかかる実施の形態1によれば、プリンター装置において、仮想画像生成部3は、一の印画面に対応する分割画像Bの終了ラインの階調データに応じて、仮想画像Iを生成することで、分割画像Bの終了ラインの階調データが継続された仮想画像Iが挿入され、印画面遷移の際の不連続性を緩和できるので、印画面間の境界部での濃度・色のばらつきを低減することができる。
また、この発明にかかる実施の形態1によれば、プリンター装置において、仮想画像生成部3は、一の印画面に対応する分割画像Bの終了ラインの階調データと、次の印画面に対応する分割画像Aの開始ラインの階調データとの平均値に応じて、仮想画像を生成することで、印画面遷移の際の不連続性を緩和できるので、印画面間の境界部での濃度・色のばらつきを低減することができる。
また、この発明にかかる実施の形態1によれば、プリンター装置において、プリンター装置の温度または湿度を検知するセンサーである各種センサー9をさらに備え、仮想画像生成部3は、各種センサー9の検知結果にも応じて、仮想画像を生成することで、さらに連続性の高い仮想画像Iが挿入可能となり、印画面遷移の際の不連続性を緩和できるので、印画面間の境界部での濃度・色のばらつきを低減することができる。
1 ホストPC、2 分割部、2a フレームメモリ(分割画像A)、2b フレームメモリ(分割画像B)、2c フレームメモリ(仮想画像I)、3 仮想画像生成部、3a 仮想画像I生成回路、4 メモリコントローラー、5 CPU、6 各種画像処理回路、7 サーマルヘッドコントローラー、8 サーマルヘッド、9 各種センサー、10 インクシート、11 ロール型ペーパー、13 プラテンローラー、14 インクボビン、100 制御部、110 搬送機構。
Claims (7)
- 連続紙に複数印画面に跨る画像を印刷可能なプリンター装置であって、
インクシートと前記連続紙とを所定の印画位置に対向させて搬送する搬送機構と、
前記印画位置において、前記インクシートを用いて前記連続紙に前記画像をライン単位で転写するサーマルヘッドと、
前記サーマルヘッドを制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記サーマルヘッドが前記複数印画面における一の前記印画面から次の前記印画面へと遷移する間、当該サーマルヘッドの通電を、前記一の印画面に対応する前記画像の終了ラインと前記次の印画面に対応する前記画像の開始ラインとに関連づけられた、実際には印画しない仮想画像に基づいて制御する、
プリンター装置。 - 前記制御部は、前記複数印画面ごとに同一の色成分による転写を連続して行うように前記インクシートの搬送と前記サーマルヘッドの通電とを制御する、
請求項1に記載のプリンター装置。 - 前記色成分は、イエロー、マゼンタ、シアンを含む、
請求項2に記載のプリンター装置。 - 前記制御部は、
前記複数印画面に跨る画像を分割し、複数の分割画像として出力する分割部と、
前記一の印画面に対応する前記分割画像の終了ラインと、前記次の印画面に対応する前記分割画像の開始ラインとに基づいて、前記仮想画像を生成する仮想画像生成部と、
前記仮想画像生成部における前記仮想画像に応じて、前記サーマルヘッドの通電を制御するサーマルヘッド制御部とを備える、
請求項1〜3のいずれかに記載のプリンター装置。 - 前記仮想画像生成部は、前記一の印画面に対応する前記分割画像の終了ラインの階調データに応じて、前記仮想画像を生成する、
請求項4に記載のプリンター装置。 - 前記仮想画像生成部は、前記一の印画面に対応する前記分割画像の終了ラインの階調データと、前記次の印画面に対応する前記分割画像の開始ラインの階調データとの平均値に応じて、前記仮想画像を生成する、
請求項4に記載のプリンター装置。 - プリンター装置の温度または湿度を検知するセンサーをさらに備え、
前記仮想画像生成部は、前記センサーの検知結果にも応じて、前記仮想画像を生成する、
請求項4〜6のいずれかに記載のプリンター装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009150880A JP2011005727A (ja) | 2009-06-25 | 2009-06-25 | プリンター装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009150880A JP2011005727A (ja) | 2009-06-25 | 2009-06-25 | プリンター装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011005727A true JP2011005727A (ja) | 2011-01-13 |
Family
ID=43562962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009150880A Pending JP2011005727A (ja) | 2009-06-25 | 2009-06-25 | プリンター装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011005727A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012236326A (ja) * | 2011-05-11 | 2012-12-06 | Canon Inc | 印刷装置、その制御方法及びプログラム |
CN116604947A (zh) * | 2023-04-26 | 2023-08-18 | 珠海移科智能科技有限公司 | 一种热敏打印机及其分段打印策略的优化方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0365355A (ja) * | 1989-08-04 | 1991-03-20 | Seiko Instr Inc | サーマルプリンタ |
JPH08310034A (ja) * | 1995-03-15 | 1996-11-26 | Casio Comput Co Ltd | 印刷装置 |
JP2002137434A (ja) * | 2000-10-31 | 2002-05-14 | Shinko Electric Co Ltd | サーマルヘッドの制御装置および方法 |
JP2002187300A (ja) * | 2000-12-22 | 2002-07-02 | Mitsubishi Electric Corp | 画像印刷装置 |
JP2008036933A (ja) * | 2006-08-04 | 2008-02-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | サーマルヘッド及びサーマルヘッドの予備加熱方法 |
-
2009
- 2009-06-25 JP JP2009150880A patent/JP2011005727A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0365355A (ja) * | 1989-08-04 | 1991-03-20 | Seiko Instr Inc | サーマルプリンタ |
JPH08310034A (ja) * | 1995-03-15 | 1996-11-26 | Casio Comput Co Ltd | 印刷装置 |
JP2002137434A (ja) * | 2000-10-31 | 2002-05-14 | Shinko Electric Co Ltd | サーマルヘッドの制御装置および方法 |
JP2002187300A (ja) * | 2000-12-22 | 2002-07-02 | Mitsubishi Electric Corp | 画像印刷装置 |
JP2008036933A (ja) * | 2006-08-04 | 2008-02-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | サーマルヘッド及びサーマルヘッドの予備加熱方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012236326A (ja) * | 2011-05-11 | 2012-12-06 | Canon Inc | 印刷装置、その制御方法及びプログラム |
CN116604947A (zh) * | 2023-04-26 | 2023-08-18 | 珠海移科智能科技有限公司 | 一种热敏打印机及其分段打印策略的优化方法 |
CN116604947B (zh) * | 2023-04-26 | 2024-01-30 | 珠海移科智能科技有限公司 | 一种热敏打印机及其分段打印策略的优化方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4668689B2 (ja) | 画像形成装置及びネットワークプリンタシステム | |
TWI478820B (zh) | 熱轉印型印刷裝置 | |
JP2011088305A (ja) | 熱転写型印刷装置 | |
JP2011005727A (ja) | プリンター装置 | |
JP5996469B2 (ja) | プリンタ | |
JP2004009609A (ja) | プリント方法及びプリンタ | |
JP2009078385A (ja) | 印刷装置、印刷方法及びプログラム | |
JP2008524041A (ja) | 印刷時間を低減する方法及び装置 | |
JP7151429B2 (ja) | 間接転写プリンタ | |
JP2017159599A (ja) | 熱転写型印刷装置およびその熱転写型印刷装置による印刷方法 | |
JP5818726B2 (ja) | 熱転写記録方法及び熱転写記録装置 | |
US8488187B2 (en) | Image forming apparatus and method for forming image | |
JP5669563B2 (ja) | 熱転写プリンタ | |
JP2006289868A (ja) | 余白調整方法及び装置、及びラインプリンタ及びプリントシステム | |
JP2012030385A (ja) | プリンタ、その制御方法及びプログラム | |
JP2000071505A (ja) | サーマルプリンタ | |
JP2012066929A (ja) | プリンタ装置、プリンタ装置の制御方法、プログラム、及び記憶媒体 | |
JP2009223147A (ja) | 画像形成装置 | |
JP6509056B2 (ja) | 熱転写型プリンタおよびその印刷制御方法 | |
JP4281166B2 (ja) | ラミネート印画方法およびそれを使用した熱転写プリンタ | |
JP4069441B2 (ja) | プリント方法及びプリンタ | |
JP2022010428A (ja) | 画像形成装置及びプログラム | |
JP2023026884A (ja) | 熱転写記録装置、熱転写記録方法及び熱転写記録プログラム | |
JP2017080989A (ja) | 印刷装置、印刷装置の制御方法、及びプログラム | |
JP2004009610A (ja) | プリント方法及びプリンタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130507 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20130917 |