JPH08310034A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JPH08310034A
JPH08310034A JP22221095A JP22221095A JPH08310034A JP H08310034 A JPH08310034 A JP H08310034A JP 22221095 A JP22221095 A JP 22221095A JP 22221095 A JP22221095 A JP 22221095A JP H08310034 A JPH08310034 A JP H08310034A
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Application number
JP22221095A
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English (en)
Inventor
Yasushi Murai
靖 村井
Satoru Kimura
哲 木村
Kenichi Naruse
健一 成瀬
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、サーマルヘッドに配設された発熱体
を発熱駆動することにより熱記録媒体(インクリボン)
を介して被印刷媒体(記録紙)に印刷するもので、サー
マルヘッドと熱記録媒体との凝着を防ぎ印刷品質の劣化
を防止する。 【解決手段】RAM14内のラインバッファA14dに記憶さ
れた今回の1ライン印刷データと、ラインバッファB14e
に記憶された前回の1ライン印刷データとの論理和に従
って、前回又は今回の印刷データが黒情報であるサーマ
ルヘッド19の発熱体に対しては、インクリボンが加熱さ
れてもそのインクがラベルテープに転写されない程度の
第1の通電時間T1 で通電駆動すると共に、今回の印刷
データが黒情報であるサーマルヘッド19の発熱体に対し
ては、前記第1の通電時間T1 と合わせてインクリボン
のインクがラベルテープに転写される第2の通電時間T
2 で通電駆動し、前記第1の通電駆動によりリボンとヘ
ッドとの凝着を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワードプロセッサ
やラベルプリンタ等、サーマルヘッドに配設された発熱
体を入力手段により入力された印刷データに応じて発熱
駆動することにより熱記録媒体(インクリボン)を介し
て被印刷媒体(記録紙)に印刷する印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ラベルプリンタ等に組込まれてい
るサーマルヘッドを備えた印刷装置では、サーマルヘッ
ドにインクリボンを介して記録紙を圧接させ、該サーマ
ルヘッドを被印刷データの各1ラインデータに応じて発
熱駆動すると同時に、前記インクリボン及び記録紙を1
ドットラインずつ搬送させることにより、被印刷データ
を順次1ドットラインずつ印刷出力している。
【0003】このような、熱転写式の印刷装置では、サ
ーマルヘッドの発熱体を発熱させて印刷を行なった際
に、インクリボンのベース基材が印刷のときに与えられ
る熱により多少溶ける場合があり、この場合、サーマル
ヘッドの発熱体表面とインクリボンのベース基材とが凝
着し、印刷品質に悪影響を及ぼすことがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、1ラインデ
ータの印刷後、インクリボンとサーマルヘッド発熱体の
表面とが凝着すると、次の1ライン印刷位置まで記録紙
及びインクリボンを搬送する際の障害となり、適切な搬
送が行なわれなくなるため、同位置に2ライン分のデー
タを印刷してしまうという2度打ち現象が生じることが
ある。
【0005】また、この後さらに、次の1ライン印刷位
置まで記録紙及びインクリボンの搬送を行なうと、前記
凝着した部分が剥がれて一気に2印刷ライン分搬送され
てしまうため、結果として、前記インクリボンの凝着に
より記録紙の搬送が不能になっていた印刷位置において
1ドットラインの印刷抜けが生じてしまう問題がある。
【0006】このサーマルヘッドに対するインクリボン
の凝着現象は、特に、黒字率の高い1ラインデータを印
刷してヘッド全体が高温になった後に、黒字率の低い1
ラインデータを印刷してヘッドが急激に冷却された場合
に生じやすい。
【0007】本発明は、前記のような問題に鑑みなされ
たもので、サーマルヘッドと熱記録媒体(インクリボ
ン)との凝着が生じたままの状態で次の印刷がなされる
ことなく、印刷抜け等の印刷品質の劣化を防止すること
が可能になる印刷装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の請求
項1に係わる印刷装置は、サーマルヘッドの複数個の発
熱体を印刷データに応じて選択的に通電して熱記録媒体
に塗布されたインクを被印刷媒体に転写するもので、現
ラインの印刷データが黒情報の発熱体に対して前記熱記
録媒体のインクを前記被印刷媒体に転写するための通電
信号を加えると共に、前ラインの印刷データが黒情報で
現ラインの印刷データが白情報の発熱体に対して前記熱
記録媒体のインクの前記被印刷媒体への転写に至らない
通電信号を加えることにより前記サーマルヘッドに現ラ
インの印刷を行なわせる制御手段を備えたことを特徴と
する。
【0009】つまり、前記請求項1に係わる印刷装置で
は、現ラインの印刷データが黒情報であるサーマルヘッ
ドの発熱体に対しては、熱記録媒体(インクリボン)の
インクを被印刷媒体(記録紙)に転写するための通電信
号が加えられるのと共に、前ラインの印刷データが黒情
報で現ラインの印刷データが白情報であるサーマルヘッ
ドの発熱体に対しては、熱記録媒体のインクの被印刷媒
体への転写に至らない通電信号が加えられるので、前ラ
インの黒情報の印刷に伴なう凝着は解消されて現ライン
の印刷データが印刷される。
【0010】また、本発明の請求項2に係わる印刷装置
は、長尺状の被印刷媒体の幅方向に配列されたサーマル
ヘッドの複数個の発熱体を印刷データに応じて選択的に
通電して熱記録媒体に塗布されたインクを1ラインピッ
チずつ搬送される前記被印刷媒体に1ラインずつ転写す
るもので、現ラインの印刷データが黒情報の発熱体に対
して前記熱記録媒体のインクを前記被印刷媒体に転写す
るための通電信号を加えると共に、前ラインの印刷デー
タが黒情報で現ラインの印刷データが白情報の発熱体に
対して前記熱記録媒体のインクの前記被印刷媒体への転
写に至らない通電信号を加えることにより前記サーマル
ヘッドに1ラインの印刷を行なわせる制御手段を備えた
ことを特徴とする。
【0011】つまり、前記請求項2に係わる印刷装置で
は、ラベルプリンタにあって、現ラインの印刷データが
黒情報であるサーマルヘッドの発熱体に対しては、熱記
録媒体(インクリボン)のインクを被印刷媒体(記録
紙)に転写するための通電信号が加えられるのと共に、
前ラインの印刷データが黒情報で現ラインの印刷データ
が白情報であるサーマルヘッドの発熱体に対しては、熱
記録媒体のインクの被印刷媒体への転写に至らない通電
信号が加えられるので、前ラインの黒情報の印刷に伴な
う凝着は解消されて現ラインの印刷データが印刷され
る。
【0012】また、本発明の請求項3に係わる印刷装置
は、長尺状の被印刷媒体の幅方向に配列されたサーマル
ヘッドの複数個の発熱体を印刷データに応じて選択的に
通電して熱記録媒体に塗布されたインクを1ラインピッ
チずつ搬送される前記被印刷媒体に1ラインずつ転写す
るもので、前記複数個の発熱体に対する前ラインの印刷
データを記憶するデータ記憶手段と、このデータ記憶手
段に記憶された前ラインの印刷データと前記複数個の発
熱体に対する現ラインの印刷データとの論理和の演算を
行なう演算手段と、前記演算手段による演算結果が黒情
報の発熱体に対して前記熱記録媒体のインクの前記被印
刷媒体への転写に至らない第1の通電信号を加え、さら
に前記第1の通電信号に続いて前記現ラインの印刷デー
タが黒情報の発熱体に対して前記第1の通電信号と合せ
ると前記熱記録媒体のインクの前記被印刷媒体への転写
が可能な第2の通電信号を加えることにより前記サーマ
ルヘッドに1ラインの印刷を行なわせる制御手段とを具
備したことを特徴とする。
【0013】つまり、前記請求項3に係わる印刷装置で
は、ラベルプリンタにあって、データ記憶手段に記憶さ
れたサーマルヘッドの複数個の発熱体に対する前ライン
の印刷データと前記複数個の発熱体に対する現ラインの
印刷データとの論理和の演算が行なわれ、この演算結果
が黒情報である発熱体に対しては、熱記録媒体(インク
リボン)のインクの被印刷媒体(記録紙)への転写に至
らない第1の通電信号が加えられ、さらに前記第1の通
電信号に続いて前記現ラインの印刷データが黒情報の発
熱体に対しては、前記第1の通電信号と合せると前記熱
記録媒体のインクの前記被印刷媒体への転写が可能な第
2の通電信号が加えられるので、前ラインの黒情報の印
刷に伴なう凝着は解消されて現ラインの印刷データが印
刷される。
【0014】また、本発明の請求項4に係わる印刷装置
は、長尺状の被印刷媒体の幅方向に配列されたサーマル
ヘッドの複数個の発熱体を印刷データに応じて選択的に
通電して熱記録媒体に塗布されたインクをステップモー
タを駆動源とする搬送手段によって搬送される前記被印
刷媒体に転写するもので、現ラインの印刷データが黒情
報の発熱体に対して前記熱記録媒体のインクを前記被印
刷媒体に転写するための第1の通電信号を加えることに
より前記サーマルヘッドに1ラインの印刷を行なわせる
第1の通電制御手段と、前記サーマルヘッドの1ライン
の印刷に対応して前記被印刷媒体を1ラインピッチずつ
搬送するために前記ステップモータの励磁相を切換える
モータ制御手段と、このモータ制御手段による前記ステ
ップモータの励磁相の切換えにタイミングを合せて前ラ
インの印刷データが黒情報で現ラインの印刷データが白
情報の発熱体に対して前記熱記録媒体のインクの前記被
印刷媒体への転写に至らない第2の通電信号を加える第
2の通電制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0015】つまり、前記請求項4に係わる印刷装置で
は、ラベルプリンタにあって、現ラインの印刷データが
黒情報の発熱体に対しては、熱記録媒体(インクリボ
ン)のインクを被印刷媒体(記録紙)に転写するための
第1の通電信号が加えられることによりサーマルヘッド
により1ラインの印刷が行なれると共に、サーマルヘッ
ドの1ラインの印刷に対応して被印刷媒体を1ラインピ
ッチずつ搬送するためのモータ制御手段によるステップ
モータの励磁相の切換えタイミングに合せて、前ライン
の印刷データが黒情報で現ラインの印刷データが白情報
の発熱体に対しては、熱記録媒体のインクが被印刷媒体
への転写に至らない第2の通電信号が加えられるので、
前ラインの黒情報印刷後の冷却に伴なう凝着は、前記被
印刷媒体の搬送タイミングに合せた前記第2の通電信号
による熱記録媒体の加熱により効果的に解消される。
【0016】また、本発明の請求項5に係わる印刷装置
は、長尺状の被印刷媒体の幅方向に配列されたサーマル
ヘッドの複数個の発熱体を印刷データに応じて選択的に
通電して熱記録媒体に塗布されたインクをステップモー
タを駆動源とする搬送手段によって搬送される前記被印
刷媒体に転写するもので、現ラインの印刷データが黒情
報の発熱体に対して前記熱記録媒体のインクを前記被印
刷媒体に転写するための第1の通電信号を加えることに
より前記サーマルヘッドに1ラインの印刷を行なわせる
第1の通電制御手段と、前記サーマルヘッドの1ライン
の印刷に対応して前記被印刷媒体を1ラインピッチずつ
搬送するために前記ステップモータの励磁相を切換える
モータ制御手段と、前記複数個の発熱体に対する前ライ
ンの印刷データを記憶するデータ記憶手段と、このデー
タ記憶手段に記憶された前ラインの印刷データと前記複
数個の発熱体に対する現ラインの印刷データの反転デー
タとの論理積の演算を行なう演算手段と、前記モータ制
御手段による前記ステップモータの励磁相の切換えにタ
イミングを合せて前記演算手段による演算結果が黒情報
の発熱体に対して前記熱記録媒体のインクの前記被印刷
媒体への転写に至らない第2の通電信号を加える第2の
通電制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0017】つまり、前記請求項5に係わる印刷装置で
は、ラベルプリンタにあって、現ラインの印刷データが
黒情報の発熱体に対しては、熱記録媒体(インクリボ
ン)のインクを被印刷媒体(記録紙)に転写するための
第1の通電信号が加えられることによりサーマルヘッド
により1ラインの印刷が行なれると共に、複数個の発熱
体に対する前ラインの印刷データと現ラインの印刷デー
タの反転データとの論理積の演算結果が黒情報の発熱体
に対しては、サーマルヘッドの1ラインの印刷に対応し
て被印刷媒体を1ラインピッチずつ搬送するためのモー
タ制御手段によるステップモータの励磁相の切換えタイ
ミングに合せて、熱記録媒体のインクが被印刷媒体への
転写に至らない第2の通電信号が加えられるので、前ラ
インの黒情報印刷後の冷却に伴なう凝着は、前記被印刷
媒体の搬送タイミングに合せた前記第2の通電信号によ
る熱記録媒体の加熱により効果的に解消される。
【0018】また、本発明の請求項6に係わる印刷装置
は、前記請求項4又は請求項5に係わる印刷装置にあっ
て、さらに、前記演算手段の演算結果に基づいて前ライ
ンの印刷データが黒情報で現ラインの印刷データが白情
報の発熱体の数を検出する検出手段を備え、前記第2の
通電制御手段は、前記検出手段により検出した発熱体の
数が所定数以上のときにのみ第2の通電信号を加えるこ
とを特徴とする。
【0019】つまり、前記請求項6に係わる印刷装置で
は、前記請求項4又は請求項5に係わる印刷装置にあっ
て、演算手段の演算結果に基づいて検出される前ライン
の印刷データが黒情報で現ラインの印刷データが白情報
の発熱体の数が所定数以上のときにのみ第2の通電信号
が加えられるので、特に凝着の生じ易いときにのみ、被
印刷媒体の搬送タイミングに合せた第2の通電信号によ
る熱記録媒体の加熱が行なわれ凝着が解消される。
【0020】また、本発明の請求項7に係わる印刷装置
は、前記請求項4,請求項5,請求項6の何れか1項記
載の印刷装置にあって、第2の通電制御手段は、前記ス
テップモータの励磁相切換えの直前に第2の通電信号を
対象となる発熱体に加えることを特徴とする。
【0021】つまり、前記請求項7に係わる印刷装置で
は、前記請求項4,請求項5,請求項6の何れか1項記
載の印刷装置にあって、第2の通電信号は、ステップモ
ータの励磁相切換えの直前に対象となる発熱体に加えら
れるので、熱記録媒体の加熱直後に被印刷媒体(記録
紙)の1ラインピッチの搬送がなされ、その凝着が解消
されることになる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下図面により本発明の実施の形
態について説明する。図1は本発明の印刷装置を搭載し
たラベルプリンタの電子回路の構成を示すブロック図で
ある。
【0023】このラベルプリンタは、制御部(CPU)
11を備えている。この制御部(CPU)11は、キー
入力部12から供給されるキー操作信号に基づき、RO
M13に予め記憶されているシステムプログラムを起動
させ、回路各部の動作制御を実行するもので、この制御
部(CPU)11には、前記キー入力部12,ROM1
3の他、RAM14が接続される。
【0024】また、前記制御部(CPU)11には、表
示ドライバ15を介して液晶表示部16が接続される。
さらに、前記制御部(CPU)11には、印刷制御部1
7からヘッドドライバ18を介してサーマルヘッド19
が接続され、また、印刷制御部17からモータドライバ
20を介してステップモータ21が接続される。
【0025】前記キー入力部12には、被印刷データと
なる任意の文字列(文書)を入力するためのかな文字キ
ー,数字キー,記号キーやかな/漢字変換キー,選択/
実行キー等が備えられると共に、印刷処理を実行する際
に操作される印刷キー等の各種機能キーが備えられる。
【0026】前記ROM13には、このラベルプリンタ
の基本動作を司るシステムプログラムの他、文書作成プ
ログラムや作成文書の表示,印刷プログラム等が記憶さ
れる。
【0027】前記サーマルヘッド19とステップモータ
21との間には、ヘッド19側にインクリボン(熱記録
媒体)が、モータ21側にラベルテープ(記録紙:被印
刷媒体)が配置され、それぞれ重ねた状態で挾持圧接さ
れるもので、サーマルヘッド19による1ラインデータ
ずつの発熱駆動処理に応じてステップモータ21により
インクリボン及びラベルテープが1ライン分ずつ搬送さ
れ、該ラベルテープにインクリボンを介した1ラインデ
ータずつの印刷が行なわれる。
【0028】前記RAM14には、各種処理データの記
憶部(ワークエリア)等の他、入力バッファ14a、表
示バッファ14b、印刷イメージデータメモリ14c、
及びラインバッファA14d,ラインバッファB14e
が備えられる。
【0029】前記入力バッファ14aには、キー入力部
12の操作に伴なうキー入力データがキーコードデータ
として順次記憶される。前記表示バッファ14bには、
液晶表示部16に表示すべき被表示データがビットマッ
プのイメージデータとして展開記憶される。
【0030】前記印刷イメージデータメモリ14cに
は、キー入力部12における各種文字データの入力操作
により作成された文字列データが、ラベルテープに印刷
すべき被印刷データとしてビットマップのイメージデー
タで記憶される。
【0031】一方、前記ROM13は、文字フォントメ
モリを備えており、前記キー入力部12の文字入力キー
により入力可能な全ての文字/記号/数字データに対応
するフォントパターンが、それぞれ対応する文字コード
に従って発生されるもので、例えば前記RAM14内の
印刷イメージデータメモリ14cに対しては、被印刷デ
ータに対応するフォントパターンが前記文字フォントメ
モリから読出されて展開記憶される。
【0032】そして、印刷処理の実行に際しては、前記
RAM14内の印刷イメージデータメモリ14cに記憶
された被印刷データを構成するフォントパターンが読出
され、被印刷1ラインデータずつ各印刷ドットに対応し
た通電信号が作成されて印刷制御部17からヘッドドラ
イバ18に転送され、この1ライン分の各印刷ドットに
対応する通電信号に応じたサーマルヘッド19の発熱素
子の通電駆動によりラベルテープに対する1ライン印刷
が行なわれる。
【0033】ここで、前記被印刷1ラインデータの印刷
処理に際しては、今回印刷する現ラインの1ラインデー
タが前記ラインバッファA14dに、前回印刷した前ラ
インの1ラインデータがラインバッファB14eに、そ
れぞれシフトして書込まれる。
【0034】そして、前記被印刷1ライン分の各印刷ド
ットに対応する通電信号は、前記各ラインバッファA1
4d,B14eに書込まれた印刷履歴に従い、現ライン
の印刷データと前ラインの印刷データとの論理和で第1
の通電信号T1 、現ラインの印刷データそのもので第2
の通電信号T2 として作成される。
【0035】この被印刷1ライン分の各印刷ドット毎に
作成された第1,第2の通電信号T1 ,T2 は、順次ヘ
ッドドライバ18に供給され、該第1の通電信号T1 に
従ったヘッド駆動処理、及び第2の通電信号に従ったヘ
ッド駆動処理が行なわれる。
【0036】つまり、被印刷1ラインデータのある印刷
ドットにおいて、今回印刷データ(現ラインの印刷デー
タ)が黒情報“1”(以下、黒データともいう)である
場合には、前回印刷データ(前ラインの印刷データ)が
黒情報か白情報“0”(以下、白データともいう)かに
拘らず第1,第2の通電信号T1 ,T2 に応じてその通
電時間(T1 +T2 )中は連続通電駆動され、また、今
回印刷データが白データである場合には、前回印刷デー
タが黒データである場合にのみ第1の通電信号T1 に応
じてその通電時間(T1 )のみ通電駆動される。
【0037】この場合、前記第1の通電信号T1 は、前
記ステップモータ21によるインクリボン及びラベルテ
ープの1ライン分ずつの搬送タイミングに同期して出力
される。
【0038】前記印刷制御部17は、前記したように、
印刷イメージデータメモリ14cに記憶された被印刷デ
ータを構成するフォントパターンの各1ラインデータに
応じて作成された通電信号をヘッドドライバ18に供給
し、設定通電時間に従ってサーマルヘッド19を通電駆
動すると共に、モータドライバ20を介してステップモ
ータ21を励磁駆動し、ラベルテープを1印刷ライン分
ずつ移動させて印刷制御を行なうもので、この場合、サ
ーマルヘッド19は各ドット発熱体毎の通電信号に応じ
て通電駆動される。
【0039】次に、前記構成による印刷装置を搭載した
ラベルプリンタの動作について説明する。図2は前記ラ
ベルプリンタにおける1ライン印刷周期Tのサーマルヘ
ッド各発熱体の印刷履歴に応じた通電状態を示すタイミ
ングチャートである。
【0040】図3は前記ラベルプリンタの印刷処理に伴
なう1ライン印刷処理を示すフローチャートである。す
なわち、RAM14内の印刷イメージデータメモリ14
cに対し、キー入力部12の文字入力キーの操作により
作成された文字列データに対応するフォントパターンが
被印刷データとして記憶された状態で、キー入力部12
の印刷キーの操作により印刷実行が指示されると、前記
印刷イメージデータメモリ14cに記憶された被印刷文
字列に対応するフォントパターンが制御部(CPU)1
1に読込まれる。
【0041】まず、RAM14内の各ラインバッファA
14d,B14eがクリアされる(ステップS1)。す
ると、前記制御部(CPU)11に読込まれた被印刷デ
ータに対応するフォントパターンに基づいて、被印刷1
ラインデータが読出され、RAM14内のラインバッフ
ァA14dに格納される(ステップS2,S3)。
【0042】すると、ラインバッファA14dから読出
された今回の1ライン印刷データとラインバッファB1
4eから読出された前回の1ライン印刷データに従っ
て、各印刷ドット毎に今回印刷データAと前回印刷デー
タBとの論理和演算が実行され、その被印刷1ライン分
の論理和データ(A+B)が印刷制御部17を介しヘッ
ドドライバ18に転送され、サーマルヘッド19の各ド
ット発熱体は、第1通電時間T1 に従い通電駆動される
(ステップS4,S5,S6)。
【0043】つまり、被印刷1ラインデータの各印刷ド
ットにおける今回印刷データAが黒データである場合、
又は今回印刷データAが白データでも前回印刷データB
が黒データである場合には、サーマルヘッド19のドッ
ト発熱体に対して第1通電時間T1 分の通電駆動がなさ
れるもので、この場合、前記第1通電時間T1 とは、イ
ンクリボンが熱せられてもそのインクがラベルテープへ
転写されるに至らない時間とする。
【0044】ここで、前回印刷データBが黒データで、
サーマルヘッド19の対応する発熱体とインクリボンと
の凝着が生じていた場合には、前記第1の通電処理に伴
なうインクリボンの加熱により、その凝着は解消され
る。
【0045】そして、前記第1通電時間T1 が経過する
と、ラインバッファA14dから読出された今回の1ラ
イン印刷データがそのまま印刷制御部17を介しヘッド
ドライバ18に転送され、サーマルヘッド19の各ドッ
ト発熱体は、第2通電時間T2 に従い通電駆動される
(ステップS7→S8,S9)。
【0046】つまり、被印刷1ラインデータの各印刷ド
ットにおける今回印刷データAが黒データである場合に
は、前回印刷データBが黒データか白データかに拘ら
ず、サーマルヘッド19のドット発熱体に対しては、前
記第1通電時間T1 に続いて第2通電時間T2 分の通電
駆動もなされるもので、この場合、前記第2通電時間T
2 とは、前記第1通電時間T1 と合せてインクリボンを
熱することで、そのインクがラベルテープへ転写される
時間とする。
【0047】そして、前記第2通電時間T2 が経過する
と、サーマルヘッド19はOFFとなり、この後、1ラ
イン印刷周期T終了までの非通電時間T3 が経過する
と、ステップモータ21の励磁相が切換えられ、ラベル
テープ及びインクリボンの1ライン搬送処理が行なわれ
る(ステップS10→S11,S12→S13)。
【0048】すると、ラインバッファA14dに記憶さ
れている今回の1ライン印刷データが前回の1ライン印
刷データとしてラインバッファB14eに転送記憶さ
れ、次に印刷すべき被印刷1ラインデータが存在する場
合には、前記ステップS2〜S15における1ライン印
刷処理が繰返し実行される(ステップS14,S15→
S2)。
【0049】ここで、前記ステップS13におけるステ
ップモータ21の励磁相切換えによるインクリボン及び
ラベルテープの1ライン搬送処理に際し、その直前の今
回印刷データAに基づく黒データ対応の第2のヘッド通
電駆動処理(ステップS9,S10)によりサーマルヘ
ッド19の発熱体とインクリボンとの凝着が生じていて
も、次に印刷すべき被印刷1ラインデータが存在する場
合には、前記モータ励磁相の切換え処理と略同時にその
直後に行なわれる第1のヘッド通電駆動処理(ステップ
S6,S7)によりインクリボンは予備加熱されその凝
着は解消されるので、前記インクリボン及びラベルテー
プの1ライン搬送処理が不能に陥ることはない。
【0050】したがって、前記構成の印刷装置を搭載し
たラベルプリンタによれば、RAM14内のラインバッ
ファA14dに記憶された今回の1ライン印刷データ
と、ラインバッファB14eに記憶された前回の1ライ
ン印刷データとの論理和に従って、前回又は今回の印刷
データが黒データであるサーマルヘッド19の発熱体に
対しては、インクリボンが加熱されてもそのインクがラ
ベルテープに転写されない程度の第1の通電時間T1 で
通電駆動すると共に、今回の印刷データが黒データであ
るサーマルヘッド19の発熱体に対しては、前記第1の
通電時間T1 と合わせてインクリボンのインクがラベル
テープに転写される第2の通電時間T2 で通電駆動し、
ラベルテープ及びインクリボンの1ライン搬送の際に
は、前記第1の通電によるインクリボンの予備加熱によ
りサーマルヘッドとの凝着が阻止されるので、ラベルテ
ープ及びインクリボンを次の1ライン印刷位置まで適切
に搬送することができ、1ドットラインの印刷抜け等が
生じる恐れはなく、印刷品質の劣化を防止できるように
なる。
【0051】次に、本発明の印刷装置を搭載したラベル
プリンタの他の実施形態について説明する。本発明の印
刷装置を搭載したラベルプリンタの他の実施形態では、
被印刷1ライン分の各印刷ドットに対応する通電信号
は、RAM14内の各ラインバッファA14d,B14
eに書込まれた印刷履歴に従い、現ラインの印刷データ
そのもので第1の通電信号TA 、前ラインの印刷データ
と現ラインの印刷データの反転データとの論理積で第2
の通電信号TC として作成される。
【0052】この被印刷1ライン分の各印刷ドット毎に
作成された第1の通電信号TA は、1ライン印刷周期T
S の開始に合せてヘッドドライバ18に供給され、ま
た、第2の通電信号TB は、前記1ライン印刷周期TS
においてインクリボン及びラベルテープを1ライン分搬
送するためのステップモータ21の励磁相切換えタイミ
ングに合せてヘッドドライバ18に供給され、前記第1
の通電信号TA 及び第2の通電信号TC に従ったヘッド
駆動処理が行なわれる。
【0053】つまり、被印刷1ラインデータのある印刷
ドットにおいて、今回印刷データ(現ラインの印刷デー
タ)が黒情報“1”(以下、黒データともいう)である
場合には、前回印刷データ(前ラインの印刷データ)が
黒情報か白情報“0”(以下、白データともいう)かに
拘らず第1の通電信号TA に応じてその通電時間(TA
)で通電駆動され、また、今回印刷データが白データ
である場合には、前回印刷データが黒データである場合
にのみ第2の通電信号TC に応じてその通電時間(TC
)のみ通電駆動される。
【0054】なお、前記第2の通電信号TC は、被印刷
1ライン分の各印刷ドットにおける前ラインの印刷デー
タと現ラインの印刷データの反転データとの論理積が
“1”(前ライン黒/現ライン白)となる印刷ドットが
所定数以上となった場合(例えば1ライン128ドット
のサーマルヘッド19の場合には100ドット分以上)
に、前記ステップモータ21によるインクリボン及びラ
ベルテープの1ライン分の搬送タイミングに同期して出
力される。
【0055】ここで、前記第1通電時間(TA )とは、
サーマルヘッド19のドット発熱体が該第1通電時間
(TA )で熱せられるとインクリボンのインクがラベル
テープに転写されるに至る時間であり、前記第2通電時
間(TC )とは、インクリボンが熱せられてもそのイン
クがラベルテープへ転写されるに至らない時間とする。
【0056】図4は前記ラベルプリンタの他の実施形態
における1ライン印刷周期TS のサーマルヘッド各発熱
体の印刷履歴に応じた通電状態を示すタイミングチャー
トである。
【0057】図5は前記ラベルプリンタの他の実施形態
における印刷処理に伴なう1ライン印刷処理を示すフロ
ーチャートである。すなわち、RAM14内の印刷イメ
ージデータメモリ14cに対し、キー入力部12の文字
入力キーの操作により作成された文字列データに対応す
るフォントパターンが被印刷データとして記憶された状
態で、キー入力部12の印刷キーの操作により印刷実行
が指示されると、前記印刷イメージデータメモリ14c
に記憶された被印刷文字列に対応するフォントパターン
が制御部(CPU)11に読込まれる。
【0058】まず、RAM14内の各ラインバッファA
14d,B14eがクリアされる(ステップA1)。す
ると、前記制御部(CPU)11に読込まれた被印刷デ
ータに対応するフォントパターンに基づいて、被印刷1
ラインデータが読出され、RAM14内のラインバッフ
ァA14dに格納される(ステップA2,A3)。
【0059】そして、前記ラインバッファA14dに格
納された今回の1ライン印刷データは、そのまま印刷制
御部17を介しヘッドドライバ18に転送され、サーマ
ルヘッド19の各ドット発熱体は、第1通電時間TA に
従い駆動される(ステップA4,A5)。
【0060】つまり、被印刷1ラインデータの各印刷ド
ットにおける今回印刷データAが黒データである場合に
は、前回印刷データBが黒データか白データかに拘ら
ず、サーマルヘッド19のドット発熱体に対しては、第
1通電時間TA 分の通電駆動がなされるので、ラベルテ
ープに対しインクリボンのインクが熱せられて転写され
る。
【0061】そして、前記第1通電時間TA が経過する
と、サーマルヘッド19はOFFとなり、この後、ステ
ップモータ21に対する励磁相切換えまでの時間TB か
ら前記第2の通電時間(凝着防止用通電時間)TC を減
算した非通電時間(TB −TC )が経過すると、ライン
バッファB14eから読出された前回の1ライン印刷デ
ータとラインバッファA14dから読出された今回の1
ライン印刷データの反転データとに従って、各印刷ドッ
ト毎に前回印刷データBと今回反転印刷データAとの論
理積演算が実行される(ステップA6→A7,A8→A
9)。
【0062】ここで、前記ステップA9における前回印
刷データと今回反転印刷データとの論理積演算結果が黒
情報“1”(前ライン黒/現ライン白)となる印刷ドッ
トが、1ライン128ドットのサーマルヘッド19のう
ち100ドット分以上に達することが検出され、サーマ
ルヘッド19とインクリボンとの凝着が生じ易い状態に
あると判断されると、その被印刷1ライン分の論理積デ
ータ(B・反転A)が印刷制御部17を介しヘッドドラ
イバ18に転送され、サーマルヘッド19の各ドット発
熱体は、第2通電時間TC に従い通電駆動される(ステ
ップA10→A11,A12)。
【0063】つまり、被印刷1ラインデータの各印刷ド
ットのうちの100ドット分以上の印刷ドットにおい
て、今回印刷データAが白データで前回印刷データBが
黒データである場合には、ステップモータ21の励磁相
切換えタイミングに合せたその直前にサーマルヘッド1
9の各対応するドット発熱体に対して第2通電時間TC
分の通電駆動がなされるもので、この場合、前記第2通
電時間TC とは、インクリボンが熱せられてもそのイン
クがラベルテープへ転写されるに至らない時間とする。
【0064】そして、前記第2通電時間TC が経過する
と、ステップモータ21の励磁相が切換えられ、ラベル
テープ及びインクリボンの1ライン搬送処理が行なわ
れ、サーマルヘッド19はOFFとなる(ステップA1
3→A14,A15)。
【0065】ここで、前回印刷データBが黒データで、
サーマルヘッド19の対応する発熱体とインクリボンと
の凝着が生じていた場合には、前記第2の通電処理に伴
なうインクリボンの転写に至らない加熱処理と、該加熱
処理と略同時に行なわれるインクリボン及びラベルテー
プの1ライン搬送処理とにより、その凝着は効果的に解
消される。
【0066】そして、1ライン印刷周期TS から前記第
1通電時間TA 及びその後のモータ励磁相切換えタイミ
ングまでの時間TB を減算した次の1ライン印刷周期T
S までの残り時間(TS −TA −TB )が経過すると、
ラインバッファA14dに記憶されている今回の1ライ
ン印刷データが前回の1ライン印刷データとしてライン
バッファB14eに転送記憶され、次に印刷すべき被印
刷1ラインデータが存在する場合には、前記ステップA
2以降における1ライン印刷処理が繰返し実行される
(ステップA16→A17,A18→A2)。
【0067】ここで、前記ステップA14におけるステ
ップモータ21の励磁相切換えによるインクリボン及び
ラベルテープの1ライン搬送処理に際し、前回印刷デー
タBに基づく黒データ対応の第1のヘッド通電駆動処理
(TA )後の冷却によりサーマルヘッド19の発熱体と
インクリボンとの凝着が生じていても、前記モータ励磁
相の切換え処理と略同時にその直前に行なわれる第2の
ヘッド通電駆動処理(TB )によりインクリボンは予備
加熱されながら搬送分離されその凝着は解消されるの
で、前記インクリボン及びラベルテープの1ライン搬送
処理が不能に陥ることはない。
【0068】一方、前記ステップA10において「N
O」、つまり、前回印刷データと今回反転印刷データと
の論理積演算結果が黒情報“1”(前ライン黒/現ライ
ン白)となる印刷ドットが、1ライン128ドットのサ
ーマルヘッド19のうち100ドット分以上に達しない
ことが検出され、サーマルヘッド19とインクリボンと
の凝着の恐れはないと判断されると、次の1ライン印刷
周期TS までの残り時間(TC +TS −TA −TB )の
経過判断により、ラインバッファA14dに記憶されて
いる今回の1ライン印刷データが前回の1ライン印刷デ
ータとしてラインバッファB14eに転送記憶され、次
に印刷すべき被印刷1ラインデータが存在する場合に
は、前記ステップA2以降における1ライン印刷処理が
繰返し実行される(ステップA10→A19→A17,
A18→A2)。
【0069】したがって、前記構成の印刷装置を搭載し
たラベルプリンタの他の実施形態によれば、RAM14
内のラインバッファB14eに記憶された前回の1ライ
ン印刷データと、ラインバッファA14dに記憶された
今回の1ライン印刷データの反転データとの論理積に基
づき、前回の印刷データが黒データで今回の印刷データ
が白データであるサーマルヘッド19の発熱体が、1ラ
イン128印刷ドットのうち100ドット以上検出さ
れ、サーマルヘッド19とインクリボンとの凝着の恐れ
有りと判断された場合には、対応する発熱体に対して、
ステップモータ21によるインクリボン及びラベルテー
プの1ライン搬送タイミングに合せて、該インクリボン
が加熱されてもそのインクがラベルテープに転写されな
い程度の第2の通電時間TC で通電駆動し、そのラベル
テープ及びインクリボンの1ライン搬送の際には、前記
第2の通電によるインクリボンの予備加熱によりサーマ
ルヘッドとの凝着部分が溶解分離されるので、ラベルテ
ープ及びインクリボンを次の1ライン印刷位置まで適切
に搬送することができ、1ドットラインの印刷抜け等が
生じる恐れはなく、印刷品質の劣化を防止できるように
なる。
【0070】なお、前記図5を参照して説明したラベル
プリンタの他の実施形態における印刷処理に伴なう1ラ
イン印刷処理では、1ライン印刷データが128ドット
あるうちの100ドット以上について、前回印刷データ
と今回印刷データの反転データとの論理積が黒データ
“1”となった場合に、対応するサーマルヘッド19の
発熱体に対して、ステップモータ21によるインクリボ
ン及びラベルテープの1ライン搬送タイミングに合せ
て、インクリボンとの凝着を防止するための第2の通電
処理(TC )を行なう構成としたが、前記論理積が黒デ
ータ“1”となる発熱体の数が何ドット以上あるかに拘
らず、各1ライン印刷周期TS の毎回において、前記論
理積が“1”となるサーマルヘッド19の発熱体に対し
ては前記第2の通電処理(TC )による凝着防止処理を
もれなく行なう構成としてもよい。
【0071】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に係わ
る印刷装置によれば、現ラインの印刷データが黒情報で
あるサーマルヘッドの発熱体に対しては、熱記録媒体
(インクリボン)のインクを被印刷媒体(記録紙)に転
写するための通電信号が加えられるのと共に、前ライン
の印刷データが黒情報で現ラインの印刷データが白情報
であるサーマルヘッドの発熱体に対しては、熱記録媒体
のインクの被印刷媒体への転写に至らない通電信号が加
えられるので、前ラインの黒情報の印刷に伴なう凝着は
解消されて現ラインの印刷データが印刷されるようにな
る。
【0072】また、本発明の請求項2に係わる印刷装置
によれば、ラベルプリンタにあって、現ラインの印刷デ
ータが黒情報であるサーマルヘッドの発熱体に対して
は、熱記録媒体(インクリボン)のインクを被印刷媒体
(記録紙)に転写するための通電信号が加えられるのと
共に、前ラインの印刷データが黒情報で現ラインの印刷
データが白情報であるサーマルヘッドの発熱体に対して
は、熱記録媒体のインクの被印刷媒体への転写に至らな
い通電信号が加えられるので、前ラインの黒情報の印刷
に伴なう凝着は解消されて現ラインの印刷データが印刷
されるようになる。
【0073】また、本発明の請求項3に係わる印刷装置
によれば、ラベルプリンタにあって、データ記憶手段に
記憶されたサーマルヘッドの複数個の発熱体に対する前
ラインの印刷データと前記複数個の発熱体に対する現ラ
インの印刷データとの論理和の演算が行なわれ、この演
算結果が黒情報である発熱体に対しては、熱記録媒体
(インクリボン)のインクの被印刷媒体(記録紙)への
転写に至らない第1の通電信号が加えられ、さらに前記
第1の通電信号に続いて前記現ラインの印刷データが黒
情報の発熱体に対しては、前記第1の通電信号と合せる
と前記熱記録媒体のインクの前記被印刷媒体への転写が
可能な第2の通電信号が加えられるので、前ラインの黒
情報の印刷に伴なう凝着は解消されて現ラインの印刷デ
ータが印刷されるようになる。
【0074】また、本発明の請求項4に係わる印刷装置
によれば、ラベルプリンタにあって、現ラインの印刷デ
ータが黒情報の発熱体に対しては、熱記録媒体(インク
リボン)のインクを被印刷媒体(記録紙)に転写するた
めの第1の通電信号が加えられることによりサーマルヘ
ッドにより1ラインの印刷が行なれると共に、サーマル
ヘッドの1ラインの印刷に対応して被印刷媒体を1ライ
ンピッチずつ搬送するためのモータ制御手段によるステ
ップモータの励磁相の切換えタイミングに合せて、前ラ
インの印刷データが黒情報で現ラインの印刷データが白
情報の発熱体に対しては、熱記録媒体のインクが被印刷
媒体への転写に至らない第2の通電信号が加えられるの
で、前ラインの黒情報印刷後の冷却に伴なう凝着は、前
記被印刷媒体の搬送タイミングに合せた前記第2の通電
信号による熱記録媒体の加熱により効果的に解消される
ようになる。
【0075】また、本発明の請求項5に係わる印刷装置
によれば、ラベルプリンタにあって、現ラインの印刷デ
ータが黒情報の発熱体に対しては、熱記録媒体(インク
リボン)のインクを被印刷媒体(記録紙)に転写するた
めの第1の通電信号が加えられることによりサーマルヘ
ッドにより1ラインの印刷が行なれると共に、複数個の
発熱体に対する前ラインの印刷データと現ラインの印刷
データの反転データとの論理積の演算結果が黒情報の発
熱体に対しては、サーマルヘッドの1ラインの印刷に対
応して被印刷媒体を1ラインピッチずつ搬送するための
モータ制御手段によるステップモータの励磁相の切換え
タイミングに合せて、熱記録媒体のインクが被印刷媒体
への転写に至らない第2の通電信号が加えられるので、
前ラインの黒情報印刷後の冷却に伴なう凝着は、前記被
印刷媒体の搬送タイミングに合せた前記第2の通電信号
による熱記録媒体の加熱により効果的に解消されるよう
になる。
【0076】また、本発明の請求項6に係わる印刷装置
によれば、前記請求項4又は請求項5に係わる印刷装置
にあって、演算手段の演算結果に基づいて検出される前
ラインの印刷データが黒情報で現ラインの印刷データが
白情報の発熱体の数が所定数以上のときにのみ第2の通
電信号が加えられるので、特に凝着の生じ易いときにの
み、被印刷媒体の搬送タイミングに合せた第2の通電信
号による熱記録媒体の加熱が行なわれ凝着が解消される
ようになる。
【0077】また、本発明の請求項7に係わる印刷装置
によれば、前記請求項4,請求項5,請求項6の何れか
1項記載の印刷装置にあって、第2の通電信号は、ステ
ップモータの励磁相切換えの直前に対象となる発熱体に
加えられるので、熱記録媒体の加熱直後に被印刷媒体
(記録紙)の1ラインピッチの搬送がなされ、その凝着
が解消されるようになる。
【0078】よって、本発明によれば、サーマルヘッド
と熱記録媒体(インクリボン)との凝着が生じたままの
状態で次の印刷がなされることなく、印刷抜け等の印刷
品質の劣化を防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる印刷装置を搭載した
ラベルプリンタの電子回路の構成を示すブロック図。
【図2】前記ラベルプリンタにおける1ライン印刷周期
Tのサーマルヘッド各発熱体の印刷履歴に応じた通電状
態を示すタイミングチャート。
【図3】前記ラベルプリンタの印刷処理に伴なう1ライ
ン印刷処理を示すフローチャート。
【図4】前記ラベルプリンタの他の実施形態における1
ライン印刷周期TS のサーマルヘッド各発熱体の印刷履
歴に応じた通電状態を示すタイミングチャート。
【図5】前記ラベルプリンタの他の実施形態における印
刷処理に伴なう1ライン印刷処理を示すフローチャー
ト。
【符号の説明】 11 …制御部(CPU)、 12 …キー入力部、 13 …ROM、 14 …RAM、 14a…入力バッファ、 14b…表示バッファ、 14c…印刷イメージメモリ、 14d…ラインバッファA、 14e…ラインバッファB、 15…表示ドライバ、 16…液晶表示部、 17…印刷制御部、 18…ヘッドドライバ、 19…サーマルヘッド、 20…モータドライバ、 21…ステップモータ、 T …1ライン印刷周期、 T1 …凝着防止用第1通電時間、 T2 …印字用第2通電時間、 T3 …非通電時間、 TS …1ライン印刷周期、 TA …印字用第1通電時間 TB …印字通電後モータ励磁切換えまでの残り時間、 TC …凝着防止用第2通電時間。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーマルヘッドの複数個の発熱体を印刷
    データに応じて選択的に通電して熱記録媒体に塗布され
    たインクを被印刷媒体に転写する印刷装置において、 現ラインの印刷データが黒情報の発熱体に対して前記熱
    記録媒体のインクを前記被印刷媒体に転写するための通
    電信号を加えると共に、前ラインの印刷データが黒情報
    で現ラインの印刷データが白情報の発熱体に対して前記
    熱記録媒体のインクの前記被印刷媒体への転写に至らな
    い通電信号を加えることにより前記サーマルヘッドに現
    ラインの印刷を行なわせる制御手段を備えたことを特徴
    とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 長尺状の被印刷媒体の幅方向に配列され
    たサーマルヘッドの複数個の発熱体を印刷データに応じ
    て選択的に通電して熱記録媒体に塗布されたインクを1
    ラインピッチずつ搬送される前記被印刷媒体に1ライン
    ずつ転写する印刷装置において、 現ラインの印刷データが黒情報の発熱体に対して前記熱
    記録媒体のインクを前記被印刷媒体に転写するための通
    電信号を加えると共に、前ラインの印刷データが黒情報
    で現ラインの印刷データが白情報の発熱体に対して前記
    熱記録媒体のインクの前記被印刷媒体への転写に至らな
    い通電信号を加えることにより前記サーマルヘッドに1
    ラインの印刷を行なわせる制御手段を備えたことを特徴
    とする印刷装置。
  3. 【請求項3】 長尺状の被印刷媒体の幅方向に配列され
    たサーマルヘッドの複数個の発熱体を印刷データに応じ
    て選択的に通電して熱記録媒体に塗布されたインクを1
    ラインピッチずつ搬送される前記被印刷媒体に1ライン
    ずつ転写する印刷装置において、 前記複数個の発熱体に対する前ラインの印刷データを記
    憶するデータ記憶手段と、 このデータ記憶手段に記憶された前ラインの印刷データ
    と前記複数個の発熱体に対する現ラインの印刷データと
    の論理和の演算を行なう演算手段と、 前記演算手段による演算結果が黒情報の発熱体に対して
    前記熱記録媒体のインクの前記被印刷媒体への転写に至
    らない第1の通電信号を加え、さらに前記第1の通電信
    号に続いて前記現ラインの印刷データが黒情報の発熱体
    に対して前記第1の通電信号と合せると前記熱記録媒体
    のインクの前記被印刷媒体への転写が可能な第2の通電
    信号を加えることにより前記サーマルヘッドに1ライン
    の印刷を行なわせる制御手段とを具備したことを特徴と
    する印刷装置。
  4. 【請求項4】 長尺状の被印刷媒体の幅方向に配列され
    たサーマルヘッドの複数個の発熱体を印刷データに応じ
    て選択的に通電して熱記録媒体に塗布されたインクをス
    テップモータを駆動源とする搬送手段によって搬送され
    る前記被印刷媒体に転写する印刷装置において、 現ラインの印刷データが黒情報の発熱体に対して前記熱
    記録媒体のインクを前記被印刷媒体に転写するための第
    1の通電信号を加えることにより前記サーマルヘッドに
    1ラインの印刷を行なわせる第1の通電制御手段と、 前記サーマルヘッドの1ラインの印刷に対応して前記被
    印刷媒体を1ラインピッチずつ搬送するために前記ステ
    ップモータの励磁相を切換えるモータ制御手段と、 このモータ制御手段による前記ステップモータの励磁相
    の切換えにタイミングを合せて前ラインの印刷データが
    黒情報で現ラインの印刷データが白情報の発熱体に対し
    て前記熱記録媒体のインクの前記被印刷媒体への転写に
    至らない第2の通電信号を加える第2の通電制御手段と
    を具備したことを特徴とする印刷装置。
  5. 【請求項5】 長尺状の被印刷媒体の幅方向に配列され
    たサーマルヘッドの複数個の発熱体を印刷データに応じ
    て選択的に通電して熱記録媒体に塗布されたインクをス
    テップモータを駆動源とする搬送手段によって搬送され
    る前記被印刷媒体に転写する印刷装置において、 現ラインの印刷データが黒情報の発熱体に対して前記熱
    記録媒体のインクを前記被印刷媒体に転写するための第
    1の通電信号を加えることにより前記サーマルヘッドに
    1ラインの印刷を行なわせる第1の通電制御手段と、 前記サーマルヘッドの1ラインの印刷に対応して前記被
    印刷媒体を1ラインピッチずつ搬送するために前記ステ
    ップモータの励磁相を切換えるモータ制御手段と、 前記複数個の発熱体に対する前ラインの印刷データを記
    憶するデータ記憶手段と、 このデータ記憶手段に記憶された前ラインの印刷データ
    と前記複数個の発熱体に対する現ラインの印刷データの
    反転データとの論理積の演算を行なう演算手段と、 前記モータ制御手段による前記ステップモータの励磁相
    の切換えにタイミングを合せて前記演算手段による演算
    結果が黒情報の発熱体に対して前記熱記録媒体のインク
    の前記被印刷媒体への転写に至らない第2の通電信号を
    加える第2の通電制御手段とを具備したことを特徴とす
    る印刷装置。
  6. 【請求項6】 さらに、前記演算手段の演算結果に基づ
    いて前ラインの印刷データが黒情報で現ラインの印刷デ
    ータが白情報の発熱体の数を検出する検出手段を備え、 前記第2の通電制御手段は、前記検出手段により検出し
    た発熱体の数が所定数以上のときにのみ第2の通電信号
    を加えることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の
    印刷装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の通電制御手段は、前記ステッ
    プモータの励磁相切換えの直前に第2の通電信号を対象
    となる発熱体に加えることを特徴とする請求項4,請求
    項5,請求項6の何れか1項記載の印刷装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011005727A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Mitsubishi Electric Corp プリンター装置
US9315051B1 (en) 2014-10-29 2016-04-19 Casio Computer Co., Ltd. Printing device, printing device control method, and non-transitory computer-readable nonvolatile recording medium having stored thereon printing device control program
JP2018149689A (ja) * 2017-03-10 2018-09-27 カシオ計算機株式会社 印刷装置、印刷システム、印刷制御方法、及び、プログラム

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