JP4281166B2 - ラミネート印画方法およびそれを使用した熱転写プリンタ - Google Patents

ラミネート印画方法およびそれを使用した熱転写プリンタ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ラミネート印画方法およびそれを使用した熱転写プリンタに関する。詳しくは、印画紙に印画された画像上に、フィルム状シートが配されたリボンより当該フィルム状シートを熱転写する際に、印画紙のサイズに応じてその幅以上のリボンの領域にサーマルヘッドで熱をかけて上記フィルム状シートを熱転写することによって、印画紙のサイズに依らずに、エネルギーの浪費を招くことなく、画像上にしわ状の模様が発生する可能性を大幅に低減しようとしたラミネート印画方法等に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、印画紙に印画された画像上に、フィルム状シートが配されたリボンよりサーマルヘッドを用いて当該フィルム状シートを熱転写してラミネート印画し得る熱転写プリンタが提案されている。このように、フィルム状シートを熱転写する際のリボンへの熱のかけ方として、従来以下の第1および第2の方法が提案されている。第1の方法は、図9Aに示すように、印画紙200に印画された画像210の幅と同じ幅Laに熱をかけてフィルム状シートを熱転写するものである。第2の方法は、図9Bに示すように、印画紙200に印画された画像210の幅より広い一定幅Lbに熱をかけてフィルム状シートを熱転写するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した第1の方法では、フィルム状シートが配されたリボンに対して、幅Laの領域には熱がかかるが、その外側の領域には熱がかからない。したがって、これらの領域間にリボンの熱伸縮の差が生じ、その境界付近にリボンのたるみが発生し、画像210上にしわ状の模様が発生する可能性が高くなる。
【0004】
また、上述した第2の方法では、熱をかける一定幅Lbが画像210の幅より広い分だけ、熱伸縮の差が生じる場所が画像210の端より外側に離れるため、上述した第1の方法に比べて、画像210上に上述したしわ状の模様が発生する可能性を減らすことができる。しかし、図9Bに示すように、熱をかける一定幅Lbが印画紙200の幅より狭いときには、画像210上にしわ状の模様が発生する可能性を大きく減らすことができない。
【0005】
そこで、熱をかける一定幅Lbを印画紙200の幅以上として画像210上にしわ状の模様が発生する可能性を大きく減らすことが考えられる。この場合、幅の異なる複数種類の印画紙が存在する場合、熱をかける一定幅Lbを最大幅の印画紙の幅以上とすると、他の印画紙を使用するとき、その幅の差だけリボンの不必要な領域に熱をかけることとなり、エネルギーを浪費することになる。
【0006】
この発明は、上述した点を考慮し、印画紙のサイズに依らずに、エネルギーの浪費を招くことなく、画像上にしわ状の模様が発生する可能性を大幅に低減し得るラミネート印画方法等を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るラミネート印画方法は、ィルム状シートが配されたリボンに、印画紙の幅方向に複数個の発熱素子が配されてなるサーマルヘッド印画紙の幅以上の領域に熱をかけて、印画紙に印画された画像上にフィルム状シートを熱転写すると共に、サーマルヘッドで熱をかけるリボンの領域を印画紙のサイズに応じて変更して、印画紙の幅が広いときは、サーマルヘッドで熱をかけるリボンの領域を印画紙の幅に応じて広くし、印画紙の幅が狭いときは、サーマルヘッドで熱をかけるリボンの領域を印画紙の幅に応じて狭くするものである。
【0008】
また、この発明に係る熱転写プリンタは、画紙の幅方向に複数個の発熱素子が配されてなるサーマルヘッドと印画紙のサイズを検出するサイズ検出手段と、フィルム状シートが配されたリボンのフィルム状シートを印画紙に印画された画像上に熱転写する際に印画紙の幅以上のリボンの領域にサーマルヘッドで熱をかけるように制御すると共に、サーマルヘッドで熱をかけるリボンの領域をサイズ検出手段で検出されたサイズに基づいて変更して、印画紙の幅が広いときは、サーマルヘッドで熱をかけるリボンの領域を印画紙の幅に応じて広くし、印画紙の幅が狭いときは、サーマルヘッドで熱をかけるリボンの領域を印画紙の幅に応じて狭くする制御手段とを備えるものである。
【0009】
例えば、フィルム状シートを熱転写する際にサーマルヘッドの複数個の発熱素子をそれぞれ駆動するために使用するラミネート印画データをそれぞれのアドレスに格納するラインメモリを有し、制御手段はサイズ検出手段で検出されたサイズに基づきラインメモリの各アドレスに格納されるラミネート印画データを変更するようにされる。
【0010】
この発明においては、印画紙の幅以上のリボン領域にサーマルヘッドで熱がかけられて画像上にフィルム状シートが熱転写される。そのため、リボンに熱伸縮の差が生じる場所が、印画紙の端またはそれより外側となる。これにより、画像上にしわ状の模様が発生する可能性を大きく減らすことができる。
【0011】
さらに、この発明においては、サーマルヘッドで熱をかけるリボン領域が印画紙のサイズに応じて変更される。すなわち、印画紙の幅が広いときは熱をかけるリボン領域は広くされ、一方印画紙の幅が狭いときは熱をかけるリボン領域が狭くされる。これにより、リボンの不必要な領域に熱をかけることがなく、印画紙のサイズに依らずに、エネルギーの浪費が防止される。
【0012】
なお、印画紙に印画された画像に対応した領域に存在する発熱素子で発生される熱に対して、その他の領域に存在する発熱素子で発生される熱を低く抑えるようにしてもよい。この場合、印画紙の画像部分(画像が印画される部分)と余白部分(画像が印画される部分の外側部分)との境界におけるリボンの熱伸縮の差の発生を防止でき、その余白部分にラミネート効果を求めるのでなければ何等問題なく、エネルギーの節約を図ることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態としての熱転写プリンタ100の回路構成を示している。このプリンタ100は、A4サイズおよびA4プラスサイズの印画紙を使用できるものである。
【0014】
プリンタ100は、印画紙(図1には図示せず)にイエロー、マゼンタおよびシアンの画像を印画すると共に、この画像上にフィルム状シートを熱転写してラミネート印画をするためのサーマルヘッド101を有している。このサーマルヘッド101は、図2に示すように、印画紙200の幅方向に複数個の発熱素子102が配されてなるものである。この場合、複数個の発熱素子102は、印画紙200の画像210が印画される部分(画像部分)に対応した画像データ領域、印画紙200の画像部分の外側の部分(余白部分)に対応した余白領域および印画紙200の外側に対応した印画紙外領域に分けて使用される。
【0015】
本実施の形態において、サーマルヘッド101は2560個の発熱素子102が直線的に配されてなり、A4プラスサイズの印画紙200の幅は2304個分、A4サイズの印画紙200の幅は2048個分に相当しているとする。そして、印画紙200としてA4サイズのものが使用される場合、中央の画像データ領域には1536個の発熱素子102が含まれ、その両側の余白領域にはそれぞれ256個の発熱素子102が含まれ、さらにその両側の印画紙外領域にはそれぞれ256個の発熱素子102が含まれる。一方、印画紙200としてA4プラスサイズのものが使用される場合、中央の画像データ領域には1536個の発熱素子102が含まれ、その両側の余白領域にはそれぞれ384個の発熱素子102が含まれ、さらにその両側の印画紙外領域にはそれぞれ128個の発熱素子102が含まれる。
【0016】
図1に戻って、また、プリンタ100は、画像データ送出装置としてのパーソナルコンピュータ(以下、「PC」という)150との間で通信を行うと共に、このPC150からの画像データを入力するインタフェース部103と、このインタフェース部103に入力されたイエロー、マゼンタ、シアンのそれぞれ1画面分の画像データを保存する画像メモリ部104とを有している。
【0017】
また、プリンタ100は、後述するサーマルヘッド101の複数の発熱素子102をそれぞれ駆動するために使用する印画データを各アドレスに格納するラインメモリを備えたラインメモリ部105を有している。ここで、ラインメモリ部105は、それぞれ上述したサーマルヘッド101の2560素子に対応して00000〜009FFのアドレスを持つ2個のラインメモリ105a,105bを備えている。
【0018】
これらラインメモリ105a,105bの書き込み、読み出しの制御は、イエロー、マゼンタ、シアンの画像のそれぞれの印画時には、以下のように行われる。すなわち、奇数ラインでは、図3Aに示すように、画像メモリ部104からの1ライン分の画像データ(1536ドット分)と画像外データ0(1024ドット分がラインメモリ105aに書き込みデータWDとして供給され、サーマルヘッド101の画像データ領域(1536個の発熱素子102を含む)に対応する00200〜007FFのアドレスに画像データが、00000〜001FFと00800〜009FFのアドレスに画像外データ0が書き込まれると共に、ラインメモリ105bの00000〜009FFのアドレスより、直前の偶数ラインで書き込まれた1ライン分の画像データ(1536ドット分)と画像外データ0(1024ドット分)が読み出され、その読み出しデータRDが後述する画像処理部106に供給される。逆に、偶数ラインでは、図3Bに示すように、画像メモリ部104からの1ライン分の画像データと画像外データ0がラインメモリ105bに供給されて書き込まれると共に、ラインメモリ105aより直前の奇数ラインで書き込まれた1ライン分の画像データと画像外データ0が読み出される。
【0019】
また、これらラインメモリ105a,105bの書き込み、読み出しの制御は、ラミネート印画時には、以下のように行われる。この場合、ラインメモリ105a,105bには、後述するシステムコントローラ110より同一のラミネート印画データが供給されて書き込みが行われた後、奇数ラインではラインメモリ105bより、偶数ラインではラインメモリ105aより、そのラミネート印画データが読み出される。ここで、ラインメモリ105a,105bに書き込まれるラミネート印画データは、印画紙200がA4サイズのものであるかA4プラスサイズのものであるかによって、以下のように変更される。
【0020】
すなわち、印画紙200としてA4サイズのものが使用される場合、図4Aに示すように、サーマルヘッド101の画像データ領域(1536個の発熱素子102を含む)に対応する00200〜007FFのアドレスには「7F」のデータが書き込まれ、その両側の余白領域(それぞれ256個の発熱素子102を含む)に対応する00100〜001FF、00800〜008FFのアドレスには「4F」のデータが書き込まれ、さらにその両側の印画紙外領域(それぞれ256個の発熱素子102を含む)に対応する00000〜000FF、00900〜009FFのアドレスには「00」のデータが書き込まれる。
【0021】
一方、印画紙200としてA4プラスサイズのものが使用される場合、図4Bに示すように、サーマルヘッド101の画像データ領域(1536個の発熱素子102を含む)に対応する00200〜007FFのアドレスには「7F」のデータが書き込まれ、その両側の余白領域(それぞれ384個の発熱素子102を含む)に対応する00080〜001FF、00800〜0097Fのアドレスには「4F」のデータが書き込まれ、さらにその両側の印画紙外領域(それぞれ128個の発熱素子102を含む)に対応する00000〜0007F、00980〜009FFのアドレスには「00」のデータが書き込まれる。
【0022】
図1に戻って、また、プリンタ100は、ラインメモリ部105より出力される画像データに対して補正処理等を行うと共に、その補正処理等が行われた画像データをサーマルヘッド101に送る画像処理部106を有している。なお、ラインメモリ部105より出力されるラミネート印画データは、この画像処理部106で何等処理されることなくサーマルヘッド101に供給される。
【0023】
この場合、イエロー、マゼンタ、シアンの画像のそれぞれの印画時には、ラインメモリ部105のラインメモリ105a,105bの00000〜009FFのアドレスよりそれぞれ読み出される画像データによりサーマルヘッド101の画像データ領域に含まれる2560個の発熱素子102がそれぞれ駆動される。一方、ラミネート印画時には、ラインメモリ部105のラインメモリ105a,105bの00000〜009FFのアドレスよりそれぞれ読み出されるラミネート印画データによりサーマルヘッド101の画像データ領域、余白領域および印画紙外領域に含まれる2560個の発熱素子102がそれぞれ駆動される。
【0024】
また、プリンタ100は、印画紙200の給紙や排紙、後述するインクリボンの各色インク領域やラミネートリボン部の頭出し、サーマルヘッド101によるインクリボンや印画紙200のプラテンローラへの圧着等を行うメカ機構部107を有している。このメカ機構部107には、印画紙200のサイズを検出するサイズ検出手段107Dも含まれている。
【0025】
図5は、サイズ検出手段107Dの概要を示したものである。図5Aに示すように、給紙トレー111にA4サイズの印画紙200が入れられ、この給紙トレー111がトレー収容部(図示せず)に収容方向Qへのスライドによって収容された場合には、検出レバー112が印画紙200によって押圧されず、この場合印画紙200はA4サイズと検出される。一方、図5Bに示すように、給紙トレー111にA4プラスサイズの印画紙200が入れられ、この給紙トレー111がトレー収容部(図示せず)に収容方向Qへのスライドによって収容された場合には、検出レバー112が印画紙200によって押圧され、この場合印画紙200はA4プラスサイズと検出される。
【0026】
図6は、サーマルヘッド101付近のメカ機構の概略を示している。イエロー、マゼンタ、シアンの画像の印画時およびラミネート印画時には、サーマルヘッド101によりインクリボン113と印画紙200とがプラテンローラ114に圧着され、そしてこのサーマルヘッド101によりインクリボン113に熱がかけれることで印画が行われる。
【0027】
図7は、インクリボン113の構成例を示している(特開平7−40637号公報参照)。このインクリボン113には、各1頁分として、イエロー色染料Y、マゼンタ色染料M、シアン色染料Cがそれぞれ所定の長さで塗布されているインク領域が形成されると共に、フィルム状シートLが所定の長さで配されたラミネートリボン部が形成されている。各1頁分の先頭部分には、幅方向の中心部分より一端側にリボン幅の半分の長さを有する頁頭出しマークPH1が形成されている。また、各インク領域およびラミネートリボン部の先頭部分には、幅方向の中心部分より他端側にリボン幅の半分の長さを有する頭出しマークYH,MH,CH,LHが形成されている。
【0028】
図7に示す構成のインクリボン113では、頁頭出しマークPH1を使用して各1頁分の頭出しが行われると共に、頭出しマークYH,MH,CH,LHを使用して各インク領域やラミネートリボン部の頭出しが行われる。そして、イエロー色染料Yが塗布されたインク領域を使用してイエローの画像が印画され、マゼンタ色染料Mが塗布されたインク領域を使用してマゼンタの画像が印画され、シアン色染料が塗布されたインク領域を使用してシアンの画像が印画され、さらにラミネートリボン部を使用してフィルム状シートの熱転写(ラミネート印画)が行われる。
【0029】
図1に戻って、また、プリンタ100は、ユーザが種々の操作を行うためのキー操作部108と、例えば液晶表示素子で構成され、プリンタ状態を表示するためのプリンタ表示部109と、上述したインタフェース部103、画像メモリ部104、ラインメモリ部105、画像処理部106、メカ機構部107およびプリンタ表示部109の動作を制御するシステムコントローラ110とを有している。上述したキー操作部108は、システムコントローラ110に接続されている。
【0030】
次に、図8のフローチャートを参照して、上述したプリンタ100の動作を説明する。
電源が投入されると、まず、ステップST1で、メカ機構部107のサイズ検出手段107Dによって、印画紙200のサイズを検出する。そして、ステップST2で、PC150からプリント命令があるか否かを判定し、プリント命令があるときは、ステップST3に進む。ステップST3では、PC150からのイエロー、マゼンタ、シアンのそれぞれ1画面分の画像データを、インタフェース部103で受信して、画像メモリ部104に保存する。なお、印画紙200の給紙も行われる。
【0031】
次に、ステップST4で、印画紙200にイエローの画像を印画する。この場合、イエロー色染料Yが塗布されたインク領域が使用されるように、印画開始前にインクリボン113の頭出しが行われる。そして、このイエローの画像の印画時には、画像メモリ部104よりイエローの画像データが1ライン分ずつ順に読み出され、ラインメモリ部105のラインメモリ105a,105bの00000〜009FFのアドレスに交互に書き込まれると共に、書き込み側とは反対側のラインメモリよりそのイエローの画像データが1ライン分ずつ順に読み出され、その読み出しデータが画像処理部106を介してサーマルヘッド101に転送される。この場合、ラインメモリ105a,105bより順に読み出される1ライン分の画像データによりサーマルヘッド101の2560個の発熱素子102が駆動され、印画紙200にイエローの画像が形成されていく。
【0032】
同様にして、ステップST5で、印画紙200にマゼンタの画像を印画し、ステップST6で、印画紙200にシアンの画像を印画する。この場合、マゼンタおよびシアンの画像は、イエローの画像に重ねて印画され、結果として印画紙200にはカラー画像が形成される。
【0033】
次に、ステップST7で、システムコントローラ110からラインメモリ部105の2個のラインメモリ105a,105bにラミネート印画データを供給して書き込む。この場合、印画紙200のサイズがA4サイズであるかA4プラスサイズであるかによって、上述した図4に示すように、ラインメモリ105a,105bの各アドレスに書き込まれるラミネート印画データが変更される。
【0034】
次に、ステップST8で、印画紙200に印画された画像上に、フィルム状シートを熱転写してラミネート印画をする。この場合、フィルム状シートLが配されたラミネートリボン部が使用されるように、印画開始前にインクリボン113の頭出しが行われる。そして、1ライン毎に、ラインメモリ105a,105bから交互にラミネート印画データが読み出され、その読み出しデータが画像処理部106を介してサーマルヘッド101に転送される。
【0035】
このとき、ラインメモリ105a,105bの00000〜009FFのアドレスよりそれぞれ読み出されるラミネート印画データによりサーマルヘッド101の画像データ領域、余白領域および印画紙外領域に含まれる2560個の発熱素子102がそれぞれ駆動される。そのため、画像データ領域に含まれる発熱素子102からはデータ「7F」に対応した高い熱が発生され、印画紙200に印画された画像210上に、インクリボン113のラミネートリボン部よりフィルム状シートが熱転写される。
【0036】
また、画像データ領域の両側の余白領域に含まれる発熱素子102からはデータ「4F」に対応した比較的低い熱が発生される。この場合、印画紙200の余白部分にはインクリボン113のラミネートリボン部よりフィルム状シートが熱転写されることはないが、印画紙200の画像部分と余白部分との境界におけるインクリボン113の熱伸縮の差の発生が防止される。さらに、余白領域の両側の印画紙外に含まれる発熱素子102は、データ「00」で駆動されることから、熱を発生しない。
【0037】
このようにラミネート印画が行われた印画紙200は排紙され、次の印画動作に備えられる。ステップST8の処理の後は、ステップST2に戻る。プリント命令があるまで、ステップST1で印画紙サイズの検出が行われるため、電源投入後に印画紙200のサイズが変更になった場合であっても問題はない。そして、PC150よりプリント命令があると、上述したと同様の処理によってイエロー、マゼンタ、シアンの画像の印画およびラミネート印画が行われる。
【0038】
以上説明したように本実施の形態においては、ラミネート印画時に、印画紙200の幅と同じインクリボン113の領域にサーマルヘッド101で熱がかけられて画像210上にフィルム状シートが熱転写される。そのため、リボンに熱伸縮の差が生じる場所が、印画紙200の端となり、画像210上にしわ状の模様が発生する可能性を大きく減らすことができる。
【0039】
この場合、印画紙200のサイズが検出され、印画紙200がA4サイズのものであるかA4プラスサイズのものであるかに依らずに、ラミネート印画時に、印画紙200の幅と同じインクリボン113の領域にサーマルヘッド101で熱がかけられる。したがって、印画紙200のサイズが変わっても、インクリボン113の不必要な領域に熱をかけることがなく、エネルギーの浪費を防止できる。
【0040】
また、本実施の形態においては、印画紙200の画像部分に対応したサーマルヘッド101の発熱素子102で発生される熱に対して、印画紙200の余白部分に対応したサーマルヘッド101の発熱素子102で発生される熱は低く抑えられる。この場合、印画紙200の余白部分にフィルム状シートが熱転写されないが、印画紙200の画像部分と余白部分との境界におけるインクリボン113の熱伸縮の差の発生を防止できると共に、エネルギーの節約を図ることができる。
【0041】
なお、上述実施の形態においては、サーマルヘッド101は2560個の発熱素子102が直線的に配されてなり、A4プラスサイズの印画紙200の幅は2304個分、A4サイズの印画紙200の幅は2048個分に相当し、画像データ幅が1536個分であるものを示したが、この発明は、これらの数値に限定されるものではない。
【0042】
また、上述実施の形態においては、ラミネート印画時に、印画紙200の幅と同じインクリボン113の領域にサーマルヘッド101で熱をかけるようにしたものであるが、印画紙200の幅より広いインクリボンの領域にサーマルヘッド101で熱をかけるようにしてもよい。この場合、熱をかける領域をあまり広くすると、エネルギーの浪費につながることとなる。
【0043】
また、上述実施の形態においては、この発明をA4サイズおよびA4プラスサイズの印画紙200を使用できる熱転写プリンタ100に適用したものであるが、この発明はその他のサイズ、さらには3種類以上の印画紙200を使用する熱転写プリンタ100にも同様に適用できることは勿論である。
【0044】
【発明の効果】
この発明によれば、印画紙の幅以上のリボン領域にサーマルヘッドで熱がかけられてフィルム状シートが熱転写され、画像上にラミネート印画が行われるものである。したがって、リボンに熱伸縮の差が生じる場所が、印画紙の端またはそれより外側となり、画像上にしわ状の模様が発生する可能性を大きく減らすことができる。
【0045】
また、この発明によれば、サーマルヘッドで熱をかけるリボン領域が印画紙のサイズに応じて変更されるものである。すなわち、印画紙の幅が広いときは熱をかけるリボン領域は広くされ、一方印画紙の幅が狭いときは熱をかけるリボン領域が狭くされる。したがって、リボンの不必要な領域に熱をかけることがなく、印画紙のサイズに依らずに、エネルギーの浪費を防止できる。
また、この発明によれば、印画紙に印画された画像に対応した領域に存在する発熱素子で発生される熱に対して、その他の領域に存在する発熱素子で発生される熱を低く抑えるものである。この場合、印画紙の画像部分と余白部分との境界におけるリボンの熱伸縮の差の発生を防止でき、その余白部分にラミネート効果を求めるのでなければ何等問題なく、エネルギーの節約を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態としての熱転写プリンタの回路構成を示すブロック図である。
【図2】サーマルヘッドの詳細を説明するための図である。
【図3】ラインメモリ部の構成を説明するための図である。
【図4】A4サイズおよびA4プラスサイズにおけるラインメモリのアドレスマップ例を示す図である。
【図5】サイズ検出手段の概要を説明するための図である。
【図6】サーマルヘッド付近のメカ機構の概略を示す図である。
【図7】インクリボンの構成例を示す図である。
【図8】プリンタの基本動作を示すフローチャートである。
【図9】従来のラミネート印画時におけるリボンへの熱のかけ方を説明するための図である。
【符号の説明】
100・・・熱転写プリンタ、101・・・サーマルヘッド、102・・・発熱素子、103・・・インタフェース部、104・・・画像メモリ部、105・・・ラインメモリ部、105a,105b・・・ラインメモリ、106・・・画像処理部、107・・・メカ機構部、107D・・・サイズ検出手段、108・・・キー操作部、109・・・プリンタ表示部、110・・・システムコントローラ、111・・・給紙トレー、112・・・検出レバー、113・・・インクリボン、114・・・プラテンローラ、200・・・印画紙、210・・・画像

Claims (5)

  1. ィルム状シートが配されたリボンに、印画紙の幅方向に複数個の発熱素子が配されてなるサーマルヘッド上記印画紙の幅以上の領域に熱をかけて、上記印画紙に印画された画像上に上記フィルム状シートを熱転写すると共に、上記サーマルヘッドで熱をかける上記リボンの領域を上記印画紙のサイズに応じて変更して、上記印画紙の幅が広いときは、上記サーマルヘッドで熱をかける上記リボンの領域を上記印画紙の幅に応じて広くし、上記印画紙の幅が狭いときは、上記サーマルヘッドで熱をかける上記リボンの領域を上記印画紙の幅に応じて狭くするラミネート印画方法。
  2. 上記印画紙に印画された画像に対応した領域に存在する上記発熱素子で発生される熱に対して、その他の領域に存在する上記発熱素子で発生される熱は低く抑えられる請求項1に記載のラミネート印画方法。
  3. 画紙の幅方向に複数個の発熱素子が配されてなるサーマルヘッドと
    記印画紙のサイズを検出するサイズ検出手段と、
    フィルム状シートが配されたリボンの上記フィルム状シートを上記印画紙に印画された画像上に熱転写する際に上記印画紙の幅以上の上記リボンの領域に上記サーマルヘッドで熱をかけるように制御すると共に、上記サーマルヘッドで熱をかける上記リボンの領域を上記サイズ検出手段で検出されたサイズに基づいて変更して、上記印画紙の幅が広いときは、上記サーマルヘッドで熱をかける上記リボンの領域を上記印画紙の幅に応じて広くし、上記印画紙の幅が狭いときは、上記サーマルヘッドで熱をかける上記リボンの領域を上記印画紙の幅に応じて狭くする制御手段とを備える熱転写プリンタ。
  4. 上記フィルム状シートを熱転写する際に上記サーマルヘッドの上記複数個の発熱素子をそれぞれ駆動するために使用するラミネート印画データを各アドレスに格納するラインメモリを有し、上記制御手段は、上記サイズ検出手段で検出されたサイズに基づき、上記ラインメモリの各アドレスに格納される上記ラミネート印画データを変更する請求項3に記載の熱転写プリンタ。
  5. 上記印画紙に印画された画像に対応した領域に存在する上記発熱素子で発生される熱に対して、その他の領域に存在する上記発熱素子で発生される熱は低く抑えられる請求項3に記載の熱転写プリンタ。
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