JP2011005716A - 配線基板およびその製造方法、ならびに記録ヘッドおよび記録装置 - Google Patents

配線基板およびその製造方法、ならびに記録ヘッドおよび記録装置 Download PDF

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貴広 下園
Kenji Miyamura
健二 宮村
Yosuke Iwamoto
陽介 岩本
Masashi Mitsuoka
正史 光岡
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Abstract

【課題】 電気的な信頼性を高めることが可能な配線基板およびその製造方法、ならびに記録ヘッドおよび記録装置を提供する。
【解決手段】 本発明の一例に係るヘッド基体20は、ベース基板30と、該ベース基板30の上に設けられている電気配線層60と、該電気配線層60の上に設けられている電気パッド70とを有している。この電気パッド70は、厚み方向D5,D6における上面70aの径φに比べて下面70bの径φが小さい。
【選択図】 図5

Description

本発明は、基板と、該基板の上に設けられている電気配線と、該電気配線の上に設けられている電気パッドとを有している配線基板およびその製造方法、ならびに記録ヘッドおよび記録装置に関する。
ファクシミリやレジスターなどのプリンタとしては、サーマルヘッドおよびプラテンローラを備えるサーマルプリンタが用いられている。このようなサーマルプリンタに搭載されているサーマルヘッドとしては、基板と、該基板の上に配列されている複数の発熱素子と、該複数の発熱素子に電気的に接続されている電気配線とを有している配線基板と、該配線基板に対して機械的かつ電気的に接続されている外部配線基板とを備えているものがある。プラテンローラは、例えば感熱紙などの記録媒体を発熱素子上に対して押し当てる機能を有するものである。このような構成のサーマルプリンタでは、所望の画像に応じて発熱素子を発熱させるともに、発熱素子上に記録媒体をプラテンローラで略均等に押圧することにより、発熱素子の発する熱を記録媒体に対して良好に伝達させている。記録媒体に対する所望の印画は、この処理を繰り返すことにより行われている。
上述のようなサーマルヘッドには、配線基板と、外部配線基板との機械的かつ電気的な接続を、半田を介して行っているものがあり、例えば特許文献1に記載されている。
特開2003−103817号公報
しかしながら、半田を介して配線基板と、外部配線基板との機械的かつ電気的な接続を行っているサーマルヘッドでは、電極配線の高密度化に伴って、半田を介した接続部も高密度になってきている。そのため、このようなサーマルヘッドでは、配線基板と、外部配線基板とを接続する際に、溶融した半田が隣接する他の接続部と跨って形成され、短絡が生じてしまうおそれが大きくなってきている。このような接続部の間の短絡のおそれは、サーマルヘッドに限るものではなく、電極配線が形成されている他のデバイスでも大きくなってきている。
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、電気的な信頼性を高めることが可能な配線基板およびその製造方法、ならびに記録ヘッドおよび記録装置を提供すること、を目的とする。
本発明の配線基板は、ベース基板と、該ベース基板の上に設けられている電気配線と、該電気配線の上に設けられている電気パッドとを有しており、前記電気パッドは、厚み方向における上面の径に比べて下面の径が小さいことを特徴としている。
本発明の配線基板において、前記電気パッドは、前記厚み方向において前記電気配線側に近づくにつれて径が小さくなっていることが好ましい。
本発明の配線基板において、前記電気パッドの上面の端は、平面視において、前記電気配線の前記上面の端よりも内側に設けられていることが好ましい。
本発明の配線基板において、前記電気パッドの上に半田バンプが設けられていることが好ましい。
本発明の記録ヘッドは、上述の本発明の配線基板を構成する前記ベース基板の上に主走査方向に沿って複数の発熱素子が設けられていることを特徴としている。
本発明の記録ヘッドにおいて、前記複数の発熱素子は、前記電気配線に電気的に接続されていることが好ましい。
本発明の記録装置は、上述の本発明の記録ヘッドと、該記録ヘッドに記録媒体を搬送する搬送機構とを備えていることを特徴としている。
本発明の配線基板の製造方法は、電気配線が形成されているベース基板を準備する第1の工程と、前記電気配線を覆うように前記ベース基板の上にレジスト膜を形成する第2の工程と、前記レジスト膜における前記電気配線の上に位置している部位に、厚み方向において前記電気配線側に近づくにつれて内壁面の径が小さくなるように貫通孔を設けて、前記電気配線の一部を露出させる第3の工程と、前記貫通孔を通じて露出している前記電気配線の一部に、前記レジスト膜に比べて厚みが薄く、かつ前記電気配線側に近づくにつれて径が小さくなるように電極パッドを設ける第4の工程と、前記貫通孔を有するレジスト膜を除去する第5の工程とを備えることを特徴としている。
本発明の配線基板は、ベース基板と、該ベース基板の上に設けられている電気配線と、該電気配線の上に設けられている電気パッドとを有しており、電気パッドは、厚み方向における上面の径に比べて下面の径が小さい。そのため、本発明の配線基板は、電気パッドに半田バンプを形成する際に、半田材料と電気パッドとの濡れ性によって、溶融した半田が広がるのを低減することができる。したがって、本発明の配線基板は、半田が短絡するのを低減することができ、電気的な信頼性を高めることができる。
本発明の配線基板において、電気パッドは、厚み方向において電気配線側に近づくにつれて径が小さくなっている場合、電気パッドに半田バンプを形成する際に、半田材料と電気パッドとの濡れ性および表面張力によって、溶融した半田を球状に近づけることができる。そのため、この配線基板では、例えば半田の量が少ない場合でも高さの高い半田バンプを形成することができるため、半田の量を少なくして半田が広がるのを低減することができる。したがって、この配線基板では、半田が短絡するのを低減することができ、電気的な信頼性を高めることができる。
本発明の配線基板において、電気パッドの上面の端は、平面視において、電気配線の上面の端よりも内側に設けられている場合、電気パッドに半田バンプを形成する際に、溶融した半田が電気配線の間に垂れ、隣接する電気配線と短絡するのを低減することができる。そのため、この配線基板では、電気的な信頼性を高めることができる。
本発明の配線基板において、電気パッドの上に半田バンプが設けられている場合、当該半田バンプを溶融して他の素子と接続する際に、溶融した半田が広がるのを低減することができる。そのため、この配線基板では、半田が短絡するのを低減することができ、電気的な信頼性を高めることができる。
本発明の記録ヘッドは、上述の本発明の配線基板を構成するベース基板の上に主走査方向に沿って複数の発熱素子が設けられていることを特徴としている。そのため、本発明の記録ヘッドは、上述の本発明の配線基板の有する効果を享受することができる。従って、本発明の記録ヘッドでは、電気的な信頼性を高めることができる。
本発明の記録ヘッドにおいて、複数の発熱素子は、電気配線に電気的に接続されている場合でも、溶融した半田が広がるのを低減することができるので、当該発熱素子へ電力を供給する電気配線間の離間距離を短くすることができる。そのため、この記録ヘッドでは、複数の発熱素子の間の密度を高めることができ、発熱素子の高密度化を図ることができる。
本発明の記録装置は、上述の本発明の記録ヘッドと、該記録ヘッドに記録媒体を搬送する搬送機構とを備えていることを特徴としている。そのため、本発明の記録装置は、上述の本発明の配線基板の有する効果を享受することができる。従って、本発明の記録装置では、電気的な信頼性を高めることができる。
本発明の配線基板の製造方法は、電気配線が形成されている基板を準備する第1の工程と、電気配線を覆うようにベース基板の上にレジスト膜を形成する第2の工程と、レジスト膜における電気配線の上に位置している部位に、厚み方向において電気配線側に近づくにつれて内壁面の径が小さくなるように貫通孔を設けて、電気配線の一部を露出させる第3の工程と、貫通孔を通じて露出している電気配線の一部に、レジスト膜に比べて厚みが薄く、かつ電気配線側に近づくにつれて径が小さくなるように電極パッドを設ける第4の工程と、貫通孔を有するレジスト膜を除去する第5の工程とを備えることを特徴としている。そのため、本発明の配線基板の製造方法では、上述の本発明の配線基板を良好に製造することができる。
本発明の記録ヘッドの実施形態の一例を示すサーマルヘッドであり、保護層を省略した概略構成を示す斜視図である。 図1に示したサーマルヘッドの要部を拡大した平面図である。 図2に示したサーマルヘッドの要部のうち配線基板としてのヘッド基体を示す平面図であり、保護層を省略している。 図2に示したサーマルヘッドのIV−IV線に沿った断面図である。 図3に示したヘッド基体の電気パッドに半田バンプが設けられている状態を拡大した断面図である。 外部配線基板の概略構成を示す分解斜視図である。 本発明の配線基板の製造方法の一例を示すヘッド基体の製造方法を説明するための工程図である。 図7に示した工程の続きを示す工程図である。 本発明の記録装置の実施形態の一例を示す概略構成図である。
<配線基板>
図1〜図6に示した本発明の記録ヘッドの実施形態の一例であるサーマルヘッド10は、配線基板としてのヘッド基体20と、駆動IC21と、外部配線基板22とを備えている。このサーマルヘッド10においては、ヘッド基体20と、駆動IC21および外部配線基板22との電気的かつ機械的な接続は、半田層23を介して行われている。なお、ヘッド基体20は、本発明の配線基板の実施形態の一例である。
図2〜4に示したヘッド基体20は、ベース基板30と、グレーズ層40と、電気抵抗層50と、電気配線層60と、電気パッド70と、保護層80とを含んで構成されている。
ベース基板30は、グレーズ層40と、電気抵抗層50と、電気配線層60と、電気パッド70と、保護層80と、駆動IC21とを支持する機能を有するものである。このベース基板30は、平面視において主走査方向D1,D2に延びる矩形状に構成されている。ここで、「平面視」とは、ベース基板30の厚み方向D5,D6におけるD6方向視のことをいう。このベース基板30を形成する材料としては、例えばセラミックス、ガラス、またはエポキシ系樹脂を含む絶縁樹脂が挙げられる。
図4に断面を示したグレーズ層40は、電気抵抗層50の後述する発熱部50aにおいて発生する熱の一部を一時的に蓄積する蓄熱層としての機能を有するものである。すなわち、グレーズ層40は、発熱部50aの温度を上昇させるのに要する時間を短くして、サーマルヘッド10の熱応答特性を高める役割を担うものである。このグレーズ層40は、基部40aと、突出部40bとを有している。このグレーズ層40を形成する材料としては、例えば熱伝導率が0.7W・m−1・K−1以上1.0W・m−1・K−1以下の範囲の絶縁材料が挙げられる。ここで、「絶縁」とは、電流が実質的に流れなくなる程度をいい、例えば電気抵抗率が1.0×1012Ω・m以上であることをいう。このような絶縁材料としては、例えばガラスが挙げられる。なお、本例では、グレーズ層40が設けられているが、グレーズ層40を設けなくてもよい。グレーズ層40を設けない場合としては、例えば基板20がガラスによって形成される場合が挙げられる。
基部40aは、ベース基板30の上面の全体に渡って略平坦状に設けられている。
突出部40bは、記録媒体を発熱部50aの上に位置する保護層80に対して良好に押し当てるのに寄与する部位である。この突出部40bは、基部40aから厚み方向D5,D6におけるD5方向に突出している。また、この突出部40bは、主走査方向D1,D2に延びる帯状に構成されている。この突出部40bは、主走査方向D1,D2に直交する副走査方向D3,D4における断面形状が略半楕円状に構成されている。
電気抵抗層50は、電力供給によって発熱する発熱素子として機能する発熱部50aを有している。この電気抵抗層50は、単位長さ当たりの電気抵抗値が電気配線層60の単位長さ当たりの電気抵抗値に比べて大きくなるように構成されている。この電気抵抗層50は、一部がグレーズ層40の突出部40bの上に設けられ、他がグレーズ層40の基部40aの上に設けられている。また、本例の電気抵抗層50では、グレーズ層40の突出部40bの上に設けられている部位のうち、電気配線層60が上に形成されていない部位が発熱部50aとして機能している。この電気抵抗層50を形成する材料としては、例えばTaN系材料、TaSiO系材料、TaSiNO系材料、TiSiCO系材料、またはNbSiO系材料が挙げられる。ここで「〜を主とする材料」とは、主とする材料が全体に対して50質量%以上であるものをいい、例えば添加物を含んでいてもよい。このような電気抵抗層50は、例えば蒸着法、CVD法、スパッタ法、フォトリソグラフィ技術、または印刷技術を用いる種々の周知の製造方法によって形成できる。本例の電気抵抗層50は、TaSiO系材料によって形成されている。
発熱部50aは、電力供給によって発熱する発熱素子として機能する部位である。この発熱部50aは、電気配線層60からの電力供給によって、温度が例えば200℃以上550℃以下の範囲で発熱するように構成されている。この発熱部50aは、グレーズ層40の突出部40bの上に複数設けられており、主走査方向D1,D2に沿って略同一の離間距離で配列されている。また、この発熱部50aは、平面視において、各々が矩形状に構成されている。さらに、発熱部50aは、各々の主走査方向D1,D2に沿う長さが略同一の長さに構成されている。また、発熱部50aは、各々の副走査方向D3,D4に沿う長さも略同一の長さに構成されている。ここで、「略同一」とは、一般的な製造誤差範囲内のものが含まれ、例えば各部位の長さの平均値に対する誤差が10%以内の範囲が挙げられる。ここで、一つの発熱部50aの中心と該発熱部50aに隣接する他の発熱部50aの中心との離間距離の値としては、例えば5.2μm以上84.7μm以下の範囲が挙げられる。本例では、この複数の発熱部50aの配列方向がサーマルヘッド10の主走査方向となっている。
電気配線層60は、駆動IC21および外部配線基板22に電気的に接続される配線パターンとして電気抵抗層50の上に設けられている。この電気配線層60は、発熱部50aに対して電力を供給するのに寄与している。ここで、「電力を供給するのに寄与」するとは、発熱部50aの電力供給、またはこの電力供給の供給制御にともなって、電流が流れることをいう。この電気配線層60を主として形成する材料としては、例えばアルミニウム、金、銀、および銅のいずれか一種の金属、またはこれらの合金が挙げられる。本例の電気配線層60は、アルミニウムによって形成されている。このような電気配線層60は、例えば蒸着法、CVD法、スパッタ法、フォトリソグラフィ技術、または印刷技術を用いる種々の周知の製造方法によって形成できる。本例の電気配線層60は、第1電気配線61と、第2電気配線62と、第3電気配線63とを含んで構成されている。
第1電気配線61は、複数に分かれて設けられている。各々の第1電気配線61は、一端部が複数の発熱部50aの一端部に電気的に独立した状態で接続されている。この第1電気配線61は、発熱部50aの副走査方向D3,D4におけるD4方向側に位置している。また、各々の第1電気配線61は、他端部が駆動IC21に半田層23を介して電気的に接続されている。この第1電気配線61は、発熱部50aへの電力を供給するのに直接的に寄与している。本例の第1電気配線61は、駆動IC21を介して基準電位に電気的に接続されている。
第2電気配線62は、一体的に設けられている。この第2電気配線62は、端部が複数の発熱部50aの他端部、および外部配線基板22に電気的に接続されている。この第2電気配線62は、発熱部50aの副走査方向D3,D4におけるD3方向側に位置している。この第2電気配線62は、第1電気配線61と対となって発熱部50aに対して電力を供給するのに直接的に寄与するものである。本例の第2電気配線62は、外部配線基板22を介して電源としての基準電圧源に電気的に接続されている。なお、この第2電気配線62と、外部配線基板22との電気的な接続は、半田層23を介して行われている。
第3電気配線63は、複数に分かれて、第1電気配線61と離間して設けられている。各々の第3電気配線63は、一端部が駆動IC21に半田層23を介して電気的に接続されており、他端部が他の駆動IC21、または外部配線基板22に半田層23を介して電気的に接続されている。この第3電気配線63は、発熱部50aに電力を供給するのに際して、駆動IC21に電力を供給したり、駆動IC21に制御信号を供給したりして、発熱部50aへの電力供給に寄与するものである。
図5に拡大図を示した電気パッド70は、電気配線層60と、駆動IC21および外部配線基板22とを半田層23を介して接続する際に、半田層23の接続パッドとして機能するものである。この電気パッド70は、電気配線層60の上に設けられている。具体的には、第1電気配線61の他端部(駆動IC21と接続する端部)と、第2電気配線62の外部配線基板22と接続する端部と、第3電気配線63の両端部(駆動IC21または外部配線基板22と接続する端部)とに電気パッド70が設けられている。この電気パッド70としては、電気配線層60に比べて半田に対する濡れ性のよい材料が用いられる。このような濡れ性のよい材料としては、ニッケルが挙げられる。
この電気パッド70は、主走査方向D1,D2と副走査方向D3,D4とに延びる平面の方向(以下、単に「平面方向」とする)において、厚み方向D5,D6における上面70aの径φに比べて、厚み方向D5,D6における下面70bの径φが小さくなっている。ここで「径」とは、厚み方向に伸びる断面において、電気パッド70の側面70c間の距離をいい、径φの大小は、1つの断面における異なる電気パッド70の径φを比較するものとする。また、この電気パッド70は、平面方向における径φが厚み方向D5,D6におけるD6方向側、つまり、電気配線層60の側に近づくにつれて小さくなっている。このことから、電気パッド70は、平面方向における上面70aの端70aが平面方向における下面70bの端70bよりも中心から外側に位置しており、上面70a側が突き出るように側面70cが傾斜している。さらに、この電気パッド70は、厚み方向D5,D6に沿った断面において側面70cと上面70aとがなす角θ、つまり二面角が鋭角になっており、側面70cと下面70bとがなす角θが鈍角になっている。特に、この電気パッド70の側面70cと上面70aとがなす角θは、半田バンプ23を設けた際に、当該半田バンプ23の形状に大きな影響を与えるものである。
また、この電気パッド70は、平面方向における電気配線層60の上面60aの端よりも内側に、当該上面60aの端と離間して設けられている。つまり、この電気パッド70は、平面視において、上面70aの端70aと下面70bの端70bとが、電気配線層60の上面60aの端よりも内側に位置に、当該上面60aの端と離間して設けられている。なお、この上面70aの端70aは、電気配線層60の上面60aの端よりも外側であってもよいが、好ましくは電気配線層60の上面60aの端よりも内側にあることがよい。
保護層80は、発熱部50aと、電気配線層60とを保護する機能を有するものである。この保護層80は、主走査方向D1,D2に沿って発熱部50aと、電気配線層60の一部とを覆うように形成されている。保護層80を形成する材料としては、例えばダイヤモンドライクカーボン系材料、SiC系材料、SiN系材料、SiCN系材料、SiAlON系材料、SiO系材料、またはTaO系材料が挙げられる。ここで「ダイヤモンドライクカーボン系材料」とは、sp混成軌道をとる炭素原子(C原子)の割合が1原子%以上100原子%未満の範囲であるものをいう。このような保護層80は、例えば蒸着法、CVD法、スパッタ法、フォトリソグラフィ技術、または印刷技術を用いる種々の周知の製造方法によって形成できる。
駆動IC21は、複数の発熱部50aへの電力供給を制御する機能を有するものである。この駆動IC21は、第1電気配線61の他端部に半田層23を介して電気的に接続されている。また、この駆動IC21は、外部配線基板22に半田層23を介して電気的に接続されており、当該外部配線基板22を介して基準電位点に電気的に接続されている。このような構成とすることにより、第1電気配線61と基準電位点とを電気的に接続したり、この電気的な接続を解除したりして、発熱部50aを選択的に発熱させることができる。
図6に示した外部配線基板22は、第1支持基板221と、第2支持基板222と、回路配線層223と、外部接続部材224とを備えている。この外部配線基板22は、発熱部50aに電力を供給するのに寄与する機能を有している。
第1支持基板221および第2支持基板222は、回路配線層223を支持する機能を有するものである。また、第1支持基板221および第2支持基板222は、対となって回路配線層223の電気的な絶縁性を確保する機能を担っている。ここで「絶縁」とは、電流が実質的に流れなくなる程度をいい、例えば電気抵抗率が1.0×1012Ω・cm以上であることをいう。本例の第1支持基板221および第2支持基板222は、平面視において主走査方向D1,D2に延びる矩形状に構成されている。
この第1支持基板221および第2支持基板222を形成する材料としては、例えばセラミックス、樹脂、およびセラミックスと樹脂との複合材が挙げられる。このセラミックスとしては、例えばアルミナセラミックス、窒化アルミニウムセラミックス、窒化珪素セラミックス、ガラスセラミックス、およびムライトセラミックスが挙げられる。また、この樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、およびポリエステル樹脂などの熱硬化型または紫外線硬化型の樹脂が挙げられる。これらの形成材料の中でも、例えばポリイミド系樹脂、エポキシ系樹脂、およびアクリル系樹脂などの可撓性を有する樹脂を採用することがより好ましい。ここで、「可撓性」とは、JIS規格K7171:1994に規定される曲げ弾性率が例えば2.5×10N/mm以上4.5×10N/mm以下であることをいう。本例の第1支持基板221および第2支持基板222は、ポリイミド系樹脂により形成されている。このポリイミド系樹脂を採用した第1支持基板221および第2支持基板222の熱膨張係数は、約10×10−6−1である。なお、第1支持基板221と第2支持基板222とは、異なる材料で形成されていてもよい。
回路配線層223は、発熱部50aに電力を供給するのに寄与するものである。この回路配線層223は、厚み方向D5,D6において、第1支持基板221と第2支持基板222との間に設けられている。また、この回路配線層223は、第2電気配線62と、第3電気配線63とに半田層23を介して電気的に接続されている。このような構成とすることによって、この回路配線層223は、例えば駆動IC21の駆動電力、タイミングを制御するクロック信号、および印画する画像に応じた画像信号、ならびに発熱部50aへ供給する電力をヘッド基体20に供給している。この回路配線層223を形成する材料としては、例えばアルミニウム、金、銀、および銅のいずれか一種の金属、またはこれらの合金が挙げられる。
外部接続部材224は、回路配線層223を介してヘッド基体20に電気信号を供給するのに寄与するものである。この外部接続部材224は、回路配線層223の各々に電気的に接続されている。この外部接続部材224を構成するものとしては、例えばコネクタが挙げられる。
半田層23は、ヘッド基体20の電気配線層60と、駆動IC21および回路配線層223とを電気的に接続するものである。より具体的には、ヘッド基体20の電気配線層60の上に設けられている電気パッド70と、回路配線層223とに電気的かつ機械的に接続されている。この半田層23には、鉛を含有するもの、鉛を含有しないものがある。この「鉛を含有するもの」には、鉛を添加物として含有するものが含まれる。この半田層23は、図5に示した半田バンプ23Xの上に、駆動IC21を載置した後に、当該半田バンプ23を溶融し、硬化させることで形成することができる。
ヘッド基体20は、ベース基板30と、ベース基板30の上に設けられている電気配線層60と、電気配線層60の上に設けられている電気パッド70とを有しており、電気パッド70は、厚み方向D5,D6における上面70aの径φに比べて下面70bの径φが小さい。そのため、ヘッド基体20は、電気パッド70に半田バンプ23Xを形成する際に、半田材料と電気パッド70との濡れ性によって、溶融した半田材料が広がるのを低減することができる。したがって、ヘッド基体20は、半田材料が短絡するのを低減することができ、電気的な信頼性を高めることができる。
ヘッド基体20において、電気パッド70は、厚み方向D5,D6において電気配線層60側に近づくにつれて径が小さくなっているので、電気パッド70に半田バンプ23Xを形成する際に、半田材料と電気パッド70との濡れ性および表面張力によって、溶融した半田バンプ23Xを球状に近づけることができる。そのため、ヘッド基体20では、例えば半田の量が少ない場合でも高さの高い半田バンプ23Xを形成することができるので、半田の量を少なくして半田材料が広がるのを低減することができる。したがって、ヘッド基体20では、半田材料が短絡するのを低減することができ、電気的な信頼性を高めることができる。
ヘッド基体20において、電気パッド70の上面70aの端70aは、平面視において、電気配線層60の上面60aの端60aよりも内側に設けられているので、電気パッド70に半田バンプ23Xを形成する際に、溶融した半田材料が電気配線層60の間に垂れ、隣接する他の電気配線層60と短絡するのを低減することができる。そのため、ヘッド基体20では、電気的な信頼性を高めることができる。
ヘッド基体20において、電気パッド70の上に半田バンプ23Xが設けられているので、当該半田バンプ23Xを溶融して他の素子と接続する際に、溶融した半田材料が広がるのを低減することができる。そのため、ヘッド基体20では、半田材料が短絡するのを低減することができ、電気的な信頼性を高めることができる。
サーマルヘッド10は、ヘッド基体20と、ヘッド基体20の上に主走査方向D1,D2に沿って設けられている複数の発熱素子とを有していることを特徴としている。そのため、サーマルヘッド10は、上述の本発明の配線基板の有する効果を享受することができる。従って、サーマルヘッド10では、電気的な信頼性を高めることができる。
サーマルヘッド10において、複数の発熱部50aは、電気配線層60に電気的に接続されている場合でも、溶融した半田材料が広がるのを低減することができるので、当該発熱部50aへ電力を供給する電気配線層60の間の離間距離を短くすることができる。そのため、サーマルヘッド10では、複数の発熱部50aの間の密度を高めることができ、発熱部50aの高密度化を図ることができる。
<配線基板および記録ヘッドの製造方法>
次に、本発明の配線基板の製造方法を配線基板および記録ヘッドの一例である上述のヘッド基体20およびサーマルヘッド10を例に挙げて示す。
<ベース基板素体の準備工程>
まず、図7(a)に示すように、分割溝30Xを有しているベース基板素体30Xを準備する。この分割溝30Xは、当該分割溝30Xに沿ってベース基板素体30Xを分割することで、分割したベース基板素体30Xの主要部がベース基板30となるように設けられている。つまり、このベース基板素体30Xは、分割溝30Xで区分けされているベース基板30となる領域を有している。
<グレーズ層の形成工程>
ベース基板素体30Xの上に、グレーズ層40となるグレーズ層40Xを形成する。具体的には、印刷法およびスパッタリングなどの成膜技術によって、ベース基板素体30Xの厚み方向D5,D6のうちD5方向側の上面の全体に略平坦状のグレーズ膜を成膜する。次に、印刷法およびスパッタリングなどの成膜技術によって、グレーズ膜をエッチングして、突出部40bとなる部位を有するグレーズ層40Xを形成する。
<抵抗膜の形成工程>
グレーズ層40Xの厚み方向D5,D6のうちD5方向側の上面の全体に電気抵抗膜50Yを形成する。具体的には、スパッタリングおよび蒸着などの成膜技術によって、グレーズ層40Xの上に電気抵抗膜50Yを成膜する。
<導電膜形成工程>
電気抵抗膜50Yの厚み方向D5,D6のうちD5方向側の上面の全体に導電膜60Yを形成する。具体的には、スパッタリングおよび蒸着などの成膜技術によって、電気抵抗膜50Yの上に略平坦状の膜を成膜することによって、導電膜60Yを形成する。本例では、導電膜60Yを形成する材料としてアルミニウムを採用する。
<電気抵抗層および電気配線層のパターニング工程>
図7(b)に示すように、電気抵抗層50および電気配線層60を形成する。具体的には、まず、フォトリソグラフィなどの微細加工技術によって、導電膜60Yの上にレジスト膜を形成する。次に、フォトリソグラフィなどの微細加工技術によって、電気抵抗層50および電気配線層60となる領域を残して当該レジスト膜を剥離して、レジストマスクとする。次に、このレジストマスクから露出した電気抵抗膜50Yおよび導電膜60Yの一部をエッチングする。これによって、エッチングされずに残った電気抵抗膜50Yおよび導電膜60Yを電気抵抗層50および電気配線層60とすることができる。
<電気パッドの形成工程>
電気配線層60の上に電気パッド70を形成する。
まず、図7(c)に示すように、ベース基板素体30Xの上面の全体に、電気抵抗層50および電気配線層60を覆うレジスト膜90Xを形成する。このレジスト膜90Xの形成の際に、形成する電極パッド70の厚みよりも、レジスト膜90Xの厚みが厚くなるように形成することが重要となる。
次に、図8(a)に示すように、露光用マスクを用いてレジスト膜90Xを露光、現像し、レジストマスク90を形成する。この露光の際に、レジストマスク90から電気パッド70を形成する部分に、当該レジストマスク90を上面90aから電気配線層60の上面に向かって貫通する貫通孔91を設ける。
この貫通孔91は、内壁面91aの径φが上面90a側に比べて下面90b側で小さくなるように設けられている。また、この貫通孔91は、上面90a側から下面90b側に向かうにつれて、つまり、電気配線層60の側に近づくにつれて、内壁面91aの平面方向における径φが小さくなるように設けられている。このことから、貫通孔91の内壁面91aは、上面90a側が下面90b側よりも中心から外側に位置しており、下面90b側が狭まるように傾斜している。さらに、この貫通孔91は、厚み方向D5,D6に沿った断面において内壁面91aと上面90aとがなす角θHU、つまり二面角が鈍角になっており、内壁面91aと下面90bとがなす角θHDが鋭角になっている。さらにまた、この貫通孔91は、平面方向における電気配線層60の上面60aの端よりも内側に設けられている。
次に、レジストマスク90が形成されたベース基板素体30Xをエッチング液を用いてエッチングし、電気配線層60の貫通孔91を通じて露出している部分の上の表面酸化膜を除去する。
次に、図8(b)に示すように、レジストマスク90が形成されたベース基板素体30Xをジンケート処理液を用いてジンケート処理を行い、電気配線層60の貫通孔91を通じて露出している部分に、当該電気配線層60を形成しているアルミニウムと、亜鉛とを置換して、亜鉛膜70Xを形成する。
次に、図8(c)に示すように、レジストマスク90が形成されたベース基板素体30Xをメッキ液を用いて、無電解メッキ処理を行い、亜鉛膜70Xとニッケルとを置換するとともに、ニッケルによって形成される電気パッド70を形成する。この電気パッド70を形成する際に、電気パッド70の厚みをレジストマスク90の厚みより小さくすることが重要である。この電気パッド70は、貫通孔91を埋めるように設けられるので、電気パッド70の厚みをレジストマスク90の厚みより小さくすると、結果として、電気パッド70の側面70cが貫通孔91の内壁面91aに沿って設けられることとなる。このようにすると、電気パッド70は、上面70aの径φに比べて下面70bの径φが小さくなり、径φが厚み方向D5,D6におけるD6方向側に近づくにつれて小さくなる。
このようにして、多数個取りのベース基板素体30Xを製造することができる。
<ベース基体素体の分割工程>
分割溝30Xに沿って多数個取りベース基板素体30Xを分割し、グレーズ層40と、電気抵抗層50と、電気配線層60と、電気パッド70とが上面に設けられているベース基板30を得る。
<保護層の形成工程>
電気抵抗層50および電気配線層60を覆う保護層80を形成する。具体的には、まず、フォトリソグラフィなどの微細加工技術によって、保護層80で保護する部位の上を露出させるようにマスクを形成する。次に、スパッタリング、蒸着などの成膜技術によって保護層80を形成する。
以上のようにして本例のヘッド基体20を製造する。
<駆動ICの配置工程>
次に、ヘッド基体20の配線電極層60と駆動IC21とを半田層23を介して電気的に接続する。具体的には、まず、電気パッド70の上に半田バンプ23X、ひいては半田23となる半田ペーストを被着する。本例では、この半田ペーストの被着を、印刷マスクを用いた印刷によって行う。次に、半田ペーストを加熱して、電気パッド70の上に、図5に示すような半田バンプ23Xを形成する。次に、半田バンプ23Xと、駆動IC21とを対向させる。次に、半田バンプ23Xを加熱して、電気パッド70と駆動IC21とを半田層23を介して電気的に接続する。なお、この電気的な接続をする際に加える熱によって、半田バンプ23Xが半田層23となる。
<外部配線基板の配置工程>
次に、ヘッド基体20の配線電極層60の上の電気パッド70と、外部配線基板22とを半田層23を介して電気的に接続する。具体的には、まず、電気パッド70の上に半田バンプ23X、ひいては半田層23となる半田ペーストを被着する。本例では、この半田ペーストの被着を、印刷マスクを用いた印刷によって行う。次に、半田ペーストを加熱して、電気パッド70の上に、図5に示すような半田バンプ23Xを形成する。次に、電気パッド70と、外部配線基板22の回路配線層223とを対向させる。次に、外部配線基板22をヘッド基体20に押し当てながら半田ペーストの加熱を行い、電気パッド70と外部配線基板22とを半田層23を介して電気的に接続する。なお、この電気的な接続をする際に加える熱によって、半田バンプ23Xが半田層23となる。
以上のようにして本例のサーマルヘッド10を製造することができる。
ヘッド基体20の製造方法は、ベース基板30と、ベース基板30の上に設けられている電気配線層60とを有しているヘッド基体20を準備する第1の工程と、電気配線層60を覆うようにベース基板素体30Xの上にレジスト膜90Xを形成する第2の工程と、レジスト膜90Xにおける電気配線層60の上に位置している部位に、厚み方向D5,D6において電気配線層60側に近づくにつれて内壁面91aの径φが小さくなるように貫通孔91を設けて、電気配線層60の一部を露出させる第3の工程と、貫通孔91を通じて露出している電気配線層60の一部に、レジストマスク90に比べて厚みが薄く、かつ電気配線層60側に近づくにつれて径φが小さくなるように電極パッド70を設ける第4の工程と、貫通孔91を有するレジストマスク90を除去する第5の工程とを備えることを特徴としている。そのため、ヘッド基体20の製造方法では、上述のヘッド基体20を良好に製造することができる。
<記録装置>
図9に示した本発明の記録装置の実施形態の一例であるサーマルプリンタ1は、サーマルヘッド10と、搬送機構11と、制御機構12とを有している。
搬送機構11は、記録媒体Pを副走査方向D3,D4におけるD3方向に搬送しつつ、該記録媒体Pをサーマルヘッド10の発熱部50a上に位置する保護層80に接触させる機能を有するものである。この搬送機構11は、プラテンローラ111と、搬送ローラ112,113,114,115とを含んで構成されている。
プラテンローラ111は、発熱部50a上に位置する保護層80に記録媒体Pを押し付ける機能を有するものである。このプラテンローラ111は、発熱部50a上に位置する保護層80に接触した状態で回転可能に支持されている。本例のプラテンローラ111は、円柱状の基体の外表面を弾性部材により被覆した構成を有している。この基体は、例えばステンレスなどの金属により形成されており、この弾性部材は、例えば厚みの寸法が3mm以上15mm以下の範囲のブタジエンゴムにより形成されている。つまり、本実施形態のサーマルプリンタ1では、プラテンローラを構成する弾性部材の弾性的な圧力によって、記録媒体Pをサーマルヘッド10に摺接させている。
搬送ローラ112,113,114,115は、記録媒体Pを搬送する機能を有するものである。すなわち、搬送ローラ112,113,114,115は、サーマルヘッド10の発熱部50aとプラテンローラ111との間に記録媒体Pを供給するとともに、サーマルヘッド10の発熱部50aとプラテンローラ111との間から記録媒体P引き抜く役割を担うものである。これらの搬送ローラ112,113,114,115は、例えば金属製の円柱状部材により形成してもよいし、例えばプラテンローラ111と同様に円柱状の基体の外表面を弾性部材により被覆した構成であってもよい。
制御機構12は、駆動IC21に画像情報を供給する機能を有するものである。つまり、制御機構12は、発熱部50aを選択的に駆動する画像情報を駆動IC21に供給する役割を担うものである。
サーマルプリンタ1は、サーマルヘッド10と、サーマルヘッド10に記録媒体Pを搬送する搬送機構11とを備えている。そのため、サーマルプリンタ1は、ヘッド基体20の有する効果を享受することができる。したがって、サーマルプリンタ1では、電気的な信頼性を高めることができる。
以上、本発明の具体的な実施形態を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
本例の駆動IC21は、ベース基板30の上に設けられているが、外部配線基板22の上に実装されていてもよい。
本例の電気パッドの形成工程は、ベース基体素体の分割工程の後に位置しているが、前であってもよい。
本例の発熱部50aは、各々が独立した第1電気配線61に接続されているが、このような構成に限るものではない。例えば異なる発熱部50aと発熱部50aとが一つの独立した第1電気配線61に接続されていても良い。
1 サーマルプリンタ
10 サーマルヘッド
11 搬送機構
111 プラテンローラ
112,113,114,115 搬送ローラ
12 駆動機構
20 ヘッド基体(配線基板)
21 駆動IC
22 外部配線基板
221 第1支持基板
222 第2支持基板
223 回路配線層
224 外部接続部材
23 半田層
23X 半田バンプ
30 ベース基板
30X ベース基板素体
40 グレーズ層
40X グレーズ層
40a 基部
40b 突出部
50 電気抵抗層
50Y 電気抵抗膜
50a 発熱部(発熱素子)
60 電気配線層
60Y 導電膜
61 第1電気配線
62 第2電気配線
63 第3電気配線
70 電気パッド
70X 亜鉛膜
80 保護層
90 レジストマスク
90a レジストマスクの上面
90b レジストマスクの下面
90X レジスト膜
91 貫通孔
91a 貫通孔の内壁面
P 記録媒体

Claims (8)

  1. ベース基板と、該ベース基板の上に設けられている電気配線と、該電気配線の上に設けられている電気パッドとを有しており、
    前記電気パッドは、厚み方向における上面の径に比べて下面の径が小さいことを特徴とする配線基板。
  2. 前記電気パッドは、前記厚み方向において前記電気配線側に近づくにつれて径が小さくなっていることを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  3. 前記電気パッドの前記上面の端は、平面視において、前記電気配線の上面の端よりも内側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  4. 前記電気パッドの上に半田バンプが設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の配線基板。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の配線基板を構成する前記ベース基板の上に、主走査方向に沿って複数の発熱素子が設けられていることを特徴とする記録ヘッド。
  6. 前記複数の発熱素子は、前記電気配線に電気的に接続されていることを特徴とする請求項5に記載の記録ヘッド。
  7. 請求項5または請求項6に記載の記録ヘッドと、該記録ヘッドに記録媒体を搬送する搬送機構とを備えていることを特徴とする記録装置。
  8. 電気配線が形成されているベース基板を準備する第1の工程と、
    前記電気配線を覆うように前記ベース基板の上にレジスト膜を形成する第2の工程と、
    前記レジスト膜における前記電気配線の上に位置している部位に、厚み方向において前記電気配線側に近づくにつれて内壁面の径が小さくなるように貫通孔を設けて、前記電気配線の一部を露出させる第3の工程と、
    前記貫通孔を通じて露出している前記電気配線の一部に、前記レジスト膜に比べて厚みが薄く、かつ前記電気配線側に近づくにつれて径が小さくなるように電極パッドを設ける第4の工程と、
    前記貫通孔を有するレジスト膜を除去する第5の工程とを備えることを特徴とする配線基板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110884261A (zh) * 2019-12-28 2020-03-17 厦门芯瓷科技有限公司 一种薄膜热敏打印头及其制造方法

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