JP2011002942A - 制御システム、通信システム及び通信装置 - Google Patents

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Masashi Watabe
正志 渡部
Shigeyuki Fujii
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Abstract

【課題】装置間のデータの送受信をシリアル通信で行って信号数の増大を抑制すると共に、シリアル通信を効率よく行うことができる制御システム、通信システム及び通信装置を提供する。
【解決手段】マイコン2とカスタムIC3との間のデータ送受信をシリアル通信にて行う。カスタムIC3には、アドレスに対して記憶するデータの種別が定められたレジスタ33を設け、レジスタ33にはマイコン2へ送信するデータを種別に応じたアドレスに記憶する。シリアル通信を行う際、マイコン2はカスタムIC3に対してデータの送信を要求するアドレスを指定し、カスタムIC3は指定されたアドレス及びそれ以降のアドレスに記憶されたデータをレジスタ33から読み出して順次的に送信する。マイコン2は、自らが必要とするデータを受信した後、CS信号にてシリアル通信の停止をカスタムIC3に指示することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の装置間でのデータ送受信をシリアル通信にて行う制御システム、通信システム及び通信装置に関する。
例えば車輌のECU(Electronic Control Unit)などの制御機器においては、モータ若しくはランプ等の負荷に対する制御処理、センサなどによる検知処理、又はユーザのスイッチ操作を判定する処理等が行われている。これらの処理はマイコン(マイクロコンピュータ)、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)等の制御処理IC(Integrated Circuit)にて行われ、制御機器の回路基板に搭載されている。また制御機器の回路基板には、負荷に対する駆動信号を出力する駆動回路又はセンサから入力される信号を判定する回路等の種々の回路が搭載されて制御処理ICにより制御されるが、これらの回路の搭載数が増大することによって、制御処理ICへの入出力信号が増大し、制御処理ICに設けられる信号入出力用の端子の数が増大すると共に、回路基板における回路面積及び配線面積が増大するという問題がある。
そこで、駆動回路などの複数の回路と、制御処理ICとの間で通信を行う通信回路とを1チップ化したカスタムICを制御機器の回路基板に搭載することで、上記の問題を解決することが考えられる。これにより制御処理ICは、駆動回路などに対する制御命令を通信機能によりカスタムICへ送信することができ、センサなどの検知結果又はスイッチ操作の判定結果等をカスタムICから通信機能により受信することができるため、制御処理IC及びカスタムICの間には限られた通信線を設けるのみでよい。また制御処理IC及びカスタムICによる通信をシリアル通信にて行う構成とすることにより、通信線の数を数本程度にまで削減することができる。
例えば、特許文献1においては、制御処理を行うマイクロコンピュータと、複数の入出力機能を有する入出力処理ICとの間で、データの送受信をシリアル通信にて短時間に行う構成が提案されている。入出力処理ICは、A/D変換、デジタル入力及びデジタル出力等の入出力機能を1チップ化し、マイクロコンピュータと4つの通信線にて接続され、入出力に係るデータをシリアル通信によりマイクロコンピュータとの間で送受信する。入出力処理IC及びマイクロコンピュータにはそれぞれシフトレジスタが備えられており、一方のシフトレジスタの上位ビットのシフト先を、他方のシフトレジスタの下位ビットとする。各シフトレジスタのデータをシフトすることによって、入出力処理IC及びマイクロコンピュータの間のデータの送受信が行われる。
特開平7−13912号公報
しかしながら、特許文献1に記載のシステムは、入出力処理IC及びマイクロコンピュータにそれぞれ設けたシフトレジスタをループさせる構成であるため、一度の通信で送受信できるデータ量に限りがあるという問題がある。送受信するデータ量を増すためには、それぞれに設けたシフトレジスタのビット長を長くする必要があるが、これに伴って一度の通信に要する通信時間が増大するという問題がある。
また、制御機器の回路基板に搭載された一の回路に過電流又は発熱等の異常が発生した場合、この回路の異常が他の回路に影響を与え、制御機器の全体に異常が波及して故障に繋がる虞がある。このため、回路基板には異常検知を行う回路を搭載し、異常を検知した場合には処理を停止するなどして異常の波及を防止することが望ましい。しかし、異常検知の回路を搭載することによって、この回路から処理制御ICへの信号数が増し、制御処理ICの端子の数が増大し、回路基板の配線面積が増大するという問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、装置間のデータの送受信をシリアル通信で行って信号数の増大を抑制すると共に、シリアル通信を効率よく行うことができる制御システム、通信システム及び通信装置を提供することにある。
本発明に係る制御システムは、制御対象に対する制御処理を行う制御処理装置と、前記制御対象及び前記制御処理装置の間に介在し、前記制御対象に対する信号の入出力を行う入出力装置とを備える制御システムにおいて、前記制御処理装置は、前記入出力装置との間でシリアル通信によるデータの送受信を行うシリアル通信手段を有し、前記入出力装置は、前記制御処理装置との間でシリアル通信によるデータの送受信を行うシリアル通信手段と、アドレスに対して記憶するデータの種別が定められ、前記制御処理装置への送信データを記憶する記憶手段とを有し、前記制御処理装置は、更に、前記記憶手段のアドレスを指定して、データの送信要求を前記シリアル通信により入出力装置へ与える要求手段を有し、前記入出力装置は、更に、前記要求手段により指定されたアドレス以降のデータを、前記シリアル通信手段により前記制御処理装置へ順次的に送信する順次送信手段を有し、前記制御処理装置は、更に、前記入出力装置の前記順次送信手段によるデータの送信を停止させる制御を行う送信停止制御手段を有することを特徴とする。
また、本発明に係る制御システムは、前記制御処理装置が、前記入出力装置の通信動作状態をデータの送信又は非送信に切り替える2値信号を前記入出力装置へ出力するようにしてあり、前記送信停止制御手段は、前記2値信号により前記入出力装置の通信動作状態を非送信に切り替えることでデータの送信を停止させるようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る制御システムは、前記制御対象が、電気的な負荷であり、前記制御処理装置は、前記負荷の駆動に係る設定値を前記シリアル通信手段により前記入出力装置へ送信するようにしてあり、前記入出力装置は、前記制御処理装置から受信した設定値に応じて前記負荷を駆動する負荷駆動手段を有することを特徴とする。
また、本発明に係る制御システムは、前記入出力装置が、前記負荷へ所定量を超える電流が流れたことを検知する検知手段を有し、該検知手段の検知結果を前記記憶手段に記憶するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る制御システムは、前記入出力装置が、前記負荷又は前記負荷駆動手段に係る回路の温度が所定温度を超えたことを検知する検知手段を有し、該検知手段の検知結果を前記記憶手段に記憶するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る制御システムは、前記入出力装置が、スイッチの操作状態を検知する検知手段を有し、該検知手段の検知結果を前記記憶手段に記憶するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る通信システムは、他の装置との間でシリアル通信によるデータの送受信を行うシリアル通信手段を有する第1通信装置と、該第1通信装置との間でシリアル通信によるデータの送受信を行うシリアル通信手段、及び前記第1通信装置への送信データを記憶する記憶手段を有する第2通信装置とを備える通信システムにおいて、前記第1通信装置は、前記記憶手段のアドレスを指定して、データの送信要求を前記シリアル通信により前記第2通信装置へ与える要求手段を有し、前記第2通信装置は、前記要求手段により指定されたアドレス以降のデータを前記シリアル通信手段により前記第1通信装置へ順次的に送信する順次送信手段を有し、前記第1通信装置は、更に、前記第2通信装置の前記順次送信手段によるデータの送信を停止させる制御を行う送信停止制御手段を有することを特徴とする。
また、本発明に係る通信装置は、他の装置との間でシリアル通信によるデータの送受信を行うシリアル通信手段と、前記他の装置への送信データを記憶する記憶手段とを備える通信装置において、前記他の装置からアドレスを指定して与えられるデータの送信要求を受信し、指定されたアドレス以降のデータを前記シリアル通信手段により前記他の装置へ順次的に送信する順次送信手段を備え、前記他の装置から与えられる2値信号の値に応じて、前記順次送信手段によるデータの送信を停止するようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、制御処理ICなどの制御処理装置(第1通信装置)と、カスタムICなどの入出力装置(第2通信装置)との間のデータ送受信をシリアル通信にて行う。入出力装置には、アドレスに対して記憶するデータの種別が定められた記憶手段を設けて、制御処理装置への送信データをこの記憶手段に記憶する。入出力装置は、制御処理装置からアドレス又はデータ種別を指定したデータの送信要求が与えられた場合、指定されたデータを記憶手段の該当アドレスから読み出してシリアル通信にて送信し、更にこのアドレス以降に記憶されたデータを順次的にシリアル通信にて送信する。
制御処理装置は、入出力装置の記憶手段に記憶されるデータの種別とアドレスとの対応を予め把握しておき、アドレス又はデータ種別を指定したデータの送信要求を入出力装置へ与えることができ、これに応じて送信される入出力装置からのデータを受信して制御処理を行うことができる。また制御処理装置は、入出力装置からのデータ送信を停止させる制御を行うことができ、入出力装置から順次的なデータ送信を任意のタイミングで停止させることができる。
よって、制御処理装置は、自らが必要とするデータを入出力装置が送信するように送信要求を与え、入出力装置から送信されるデータを順次的に受信し、必要とするデータがそろった段階で入出力装置のデータ送信を停止させることができる。即ち、制御処理装置は、入出力装置の記憶手段に記憶された複数のデータから、所望の範囲のデータを入出力装置に送信させることができる。これにより制御処理装置は、一度のシリアル通信により入出力装置から制御処理装置へ送信されるデータの量と、通信時間とを任意に設定できるため、効率のよいデータの送受信を行うことができる。
また、本発明においては、入出力装置の通信動作状態を2値信号の入力により切り替え可能な構成とし、制御処理装置がこの2値信号を入出力装置へ与える。例えば2値信号の信号値がハイレベルの場合にデータの送信を行う状態となり、ローレベルの場合にデータの送信を行わない状態となるように入出力装置を構成しておき、制御処理装置が2値信号をハイレベルからローレベルへ切り換えることにより入出力装置のデータ送信を停止させる。
制御処理装置による入出力装置のデータ送信停止を2値信号の切り替えにて行う構成とすることにより、例えばシリアル通信にてデータ送信停止の命令を制御処理装置から入出力装置へ送信する構成と比較して、入出力装置のデータ送信を制御処理装置が迅速に停止させることができるため、制御処理装置及び入出力装置間のシリアル通信に要する時間を短縮して効率のよい通信を行うことができる。
また、本発明においては、制御処理装置がモータ又はランプ等の負荷の駆動に係る設定値をシリアル通信にて入出力装置へ送信し、これを受信した入出力装置が設定値に応じた電流又は電圧の印加を負荷に対して行うことにより、負荷を駆動する。これにより、制御対象の負荷が多数存在する場合であっても、制御処理装置には入出力装置とのシリアル通信を行うための端子を設けるのみでよい。
また、本発明においては、負荷の駆動によって負荷へ流れる電流が所定量を超えたか否かを検知する検知手段を入出力装置に設け、この検知結果を記憶手段に記憶する。記憶手段に記憶された検知結果は、制御処理装置からの指定に応じて送信されるため、制御処理装置は受信した検知結果から負荷の異常を判断することができる。
また、本発明においては、入出力装置の動作に伴う発熱によって負荷又はその駆動に係る回路の温度が所定温度を超えたか否かを検知する検知手段を入出力装置に設け、この検知結果を記憶手段に記憶する。記憶手段に記憶された検知結果は、制御処理装置からの指定に応じて送信されるため、制御処理装置は受信した検知結果から負荷又は駆動に係る回路の異常を判断することができる。
また、本発明においては、一又は複数のスイッチに対するユーザの操作を検知する検知手段を入出力装置に設け、この検知結果を記憶手段に記憶する。記憶手段に記憶された検知結果は、制御処理装置からの指定に応じて送信されるため、制御処理装置は受信した検知結果からユーザの操作を判断し、操作に応じた負荷の駆動制御を行うことができる。これにより、スイッチが複数設けられる場合であっても、制御処理装置には入出力装置とのシリアル通信を行うための端子を設けるのみでよい。
本発明による場合は、制御処理装置がアドレス又はデータの種別を指定したデータの送信要求を入出力装置へ与え、入出力装置は指定されたデータ及びこれ以降のデータを順次的に送信する構成とすると共に、制御処理装置が入出力装置による順次的なデータの送信を停止させる制御を行う構成とすることにより、制御処理装置は入出力装置の記憶手段に記憶された複数のデータから、所望の範囲のデータを送信させることができる。よって、一度のシリアル通信により入出力装置から制御処理装置へ送信されるデータの量と、通信時間とを任意に設定できるため、効率のよいシリアル通信を行うことができ、装置間の信号数の増大を抑制することができる。
本発明に係る処理システムの構成を示すブロック図である。 レジスタの送信データ用レジスタの構成を示す模式図である。 マイコンの構成を示すブロック図である。 マイコン及びカスタムICの間で行われるデータの送受信を説明するための模式図である。 マイコン及びカスタムICの間で行われるデータの送受信の一例を示すタイミングチャートである。 カスタムICが行うデータ送信処理の手順を示すフローチャートである。 マイコンが行うデータ受信処理の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。図1は、本発明に係る処理システムの構成を示すブロック図である。図において1は、車輌(図示は省略する)に搭載されるモータ又はランプ等の複数の負荷5に係る駆動制御を行うECUであり、本発明の処理システム(通信システム)に相当する。ECU1は、車輌の適所に配設されて、例えば車輌のインストルメントパネルに設けられた複数の外部スイッチからの入力に応じて負荷5の駆動制御を行う。
ECU1は、その回路基板にそれぞれ異なるICチップであるマイコン2及びカスタムIC3が搭載され、マイコン2及びカスタムIC3を回路基板の配線パターンにて電気的に接続して信号の授受を行うことにより、外部のスイッチ入力に応じた負荷5の駆動処理が行われる。マイコン2及びカスタムIC3の間には、回路基板の配線パターンによるシリアル通信用の通信線と、マイコン2からカスタムIC3へ2値の制御信号を与えるための1つの信号線(図においてはCS(Chip Select)と記載する)とが設けられている。シリアル通信用の通信線は、例えばマイコン2からカスタムIC3へのデータ送信用の通信線、カスタムIC3からマイコン2へのデータ送信用の通信線、及びデータ送受信の同期を行うためのクロック信号用の通信線等の複数の通信線を含む。また外部スイッチからの複数の入力信号は、その一部がマイコン2へ与えられ、残りの一部がカスタムIC3へ与えられている。
カスタムIC3は、複数のロジック回路で構成されるロジック回路部30と、複数のアナログ回路で構成されるアナログ回路部40と、保護回路45を含むその他の種々の回路とを1チップ化したICである。カスタムIC3のロジック回路部30は、シリアル通信によりマイコン2から与えられた制御命令に応じてアナログ回路部40を動作させ、アナログ回路部40はロジック回路部30の制御に応じて負荷5を駆動するための駆動電圧又は駆動電流等を生成して出力する。
ロジック回路部30は、シリアル通信部31、スイッチ入力判定部32及びレジスタ33等を備えて構成されている。シリアル通信部31は、マイコン2との間でシリアル通信線を介したデータの送受信を行うものであり、マイコン2からのデータを受信してレジスタ33に記憶すると共に、レジスタ33に記憶されたデータを読み出してマイコン2へ送信する処理を行う。なお、マイコン2及びカスタムIC3の間で行われるシリアル通信の詳細については後述する。
スイッチ入力判定部32は、外部スイッチからの入力信号が与えられており、この入力信号の信号レベルなどを調べることによって外部スイッチの操作状態を判定する。例えば、外部スイッチがユーザのプッシュ操作を受け付けるプッシュスイッチの場合、プッシュスイッチのオン/オフに応じた2値信号がスイッチ入力判定部32へ入力されるため、スイッチ入力判定部32はこの入力信号の信号レベルと閾値との比較によりプッシュスイッチのオン/オフの状態を判定する。また例えば、外部スイッチがユーザの回転操作を受け付けるダイヤルスイッチであり、ロータリエンコーダにて回転操作を検知する構成の場合、ロータリエンコーダが出力するパルス信号がスイッチ入力判定部32へ入力され、スイッチ入力判定部32はこのパルス信号の波形及び周期等に応じてダイヤルスイッチの回転方向及び回転量等を判定する。スイッチ入力判定部32が判定したスイッチの状態に係る情報は、デジタルのデータとしてレジスタ33の予め定められたアドレスに記憶される。
レジスタ33は、SRAM(Static Random Access Memory)などのメモリ素子にて構成され、8ビット又は16ビット等のアドレス空間で表される記憶領域を有している。レジスタ33は、マイコン2及びカスタムIC3の間で送受信されるデータを蓄積する。また図示は省略するが、レジスタ33はマイコン2から受信した受信データを記憶するための受信データ用レジスタと、マイコン2へ送信する送信データを記憶するための送信データ用レジスタとを有している。シリアル通信部31は、シリアル通信によりマイコン2から受信した受信データをレジスタ33の受信データ用レジスタに記憶する。またスイッチ入力判定部32は、判定したスイッチ状態に係るデータをレジスタ33の送信データ用レジスタの定められたアドレスに記憶する。更には、レジスタ33の送信データ用レジスタには、アナログ回路部40及び保護回路45等から与えられるデータが、それぞれ予め定められたアドレスに記憶される。
図2は、レジスタ33の送信データ用レジスタの構成を示す模式図であり、送信データ用レジスタのアドレスと、このアドレスに記憶されるデータの種別との対応を示してある。例えば、アドレス0〜31にはシリアル通信部31がマイコン2との間でシリアル通信を行う際に参照する各種の設定の状態(通信設定状態)が記憶され、アドレス32〜63にはスイッチ入力判定部32が判定したスイッチの操作状態に係るデータ(スイッチ状態)が記憶され、アドレス64〜95にはアナログ回路部40から与えられる負荷5の駆動状態が記憶され、アドレス96〜127には保護回路45から与えられる動作状態(保護回路動作状態)が記憶され、アドレス128以降にはその他の回路の動作状態などの情報(その他状態)が記憶される。
また、図示は省略するが、レジスタ33の受信データ用レジスタも同様に、アドレスと、記憶するデータの種別との対応が予め定められている。シリアル通信部31は、マイコン2からデータを受信した場合に、受信データの種別を判断し、レジスタ33の受信データ用レジスタの対応するアドレスに受信データを記憶する。例えばレジスタ33の受信データ用レジスタには、マイコン2から与えられたシリアル通信に係る設定、負荷5の駆動に係る設定及びその他の設定等が記憶される。レジスタ33の受信データ用レジスタに記憶されたデータは、そのデータの種別に応じて(即ちアドレスに応じて)予め定められた回路へそれぞれ与えられる。例えば、受信データ用レジスタに記憶された負荷5の駆動に係る設定は、アナログ回路40の駆動回路41へ与えられる。
カスタムIC3のアナログ回路部40は、駆動回路41などの複数のアナログ回路を含んで構成されている。駆動回路41は、ECU1が制御する負荷5の数に応じてアナログ回路部40に設けられ、各負荷5に対して印加する電圧又は電流をそれぞれ生成して出力する。駆動回路41にはロジック回路部30のレジスタ33の受信データ用レジスタに記憶された駆動設定が与えられており、各駆動回路41は与えられた駆動設定に応じた印加電圧又は印加電流を生成する。例えば、負荷5がモータの場合、駆動設定として回転方向及び回転速度等の情報が駆動回路41へ与えられ、駆動回路41は与えられた設定でモータが回転するように印加電圧を生成して出力する。また駆動回路41は、その動作状態を示す情報をレジスタ33の送信データ用レジスタの予め定められたアドレスに記憶する。
駆動回路41が生成して出力した印加電圧又は印加電流は、保護回路45を通して負荷5へ印加される。保護回路45は、駆動回路41から負荷5へ(又はその逆方向へ)流れる電流量を検出し、検出した電流量が閾値を超える場合に駆動回路41から負荷5への電圧又は電流の印加経路を遮断する。また保護回路45は、負荷5、駆動回路41又はその他の回路の温度をサーミスタなどを用いて検出し、検出した温度が閾値を超える場合に駆動回路41から負荷5への電圧又は電流の印加経路を遮断する。これらによって保護回路45は、負荷5及び駆動回路41等の過電流又は過熱からの保護を行うことができる。また、保護回路45は、検出した電流量及び温度等の情報、並びにこれらの検出値が閾値を超えたか否かの情報等を、レジスタ33の送信データ用レジスタの予め定められたアドレスに記憶する。
図3は、マイコン2の構成を示すブロック図である。マイコン2は、CPU21、スイッチ入力判定部22、メモリ23及びシリアル通信部24等を備えて構成されている。マイコン2のスイッチ入力判定部22は、カスタムIC3のスイッチ入力判定部32と略同じ処理を行うものであり、外部スイッチからの入力信号が与えられ、この入力信号の信号レベルなどを調べることにより外部スイッチの操作状態を判定する。スイッチ入力判定部22は、判定した外部スイッチの操作状態をCPU21へ通知する。
メモリ23は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)にて構成されている。メモリ23のROMには、CPU21にて実行されるプログラムが予め記憶されている。またメモリ23のRAMは、CPU21が処理を行う過程で発生した種々のデータの記憶、及びシリアル通信部24にて受信したデータの記憶等を行う。CPU21は、メモリ23に予め記憶されたプログラムを読み出して実行することにより種々の制御処理及び演算処理等を行う。CPU21は、スイッチ入力判定部22から与えられる外部スイッチの操作状態、及びシリアル通信部24にて受信したデータ等に基づいて処理を行う。
シリアル通信部24は、CPU21の制御に応じて、カスタムIC3との間でシリアル通信線を介したデータの送受信を行うものである。シリアル通信部24は、カスタムIC3からのデータを受信してメモリ23に記憶すると共に、CPU21の制御に応じてメモリ23に記憶されたデータを読み出してカスタムIC3へ送信する処理を行う。これにより、マイコン2のCPU21は、カスタムIC3に対して負荷5の駆動に係る設定を送信することができ、外部スイッチの操作状態に応じて負荷5を動作させることができる。
次に、マイコン2のシリアル通信部24及びカスタムIC3のシリアル通信部31の間で行われるデータ送受信の詳細について説明する。図4は、マイコン2及びカスタムIC3の間で行われるデータの送受信を説明するための模式図である。また、図5は、マイコン2及びカスタムIC3の間で行われるデータの送受信の一例を示すタイミングチャートである。
マイコン2は、通信に係る制御信号としてCS信号をカスタムIC3へ出力する。CS信号はハイレベル/ローレベルの2値信号であり、例えばCS信号がハイレベルの場合にマイコン2及びカスタムIC3の間でシリアル通信が行われる。マイコン2は、CS信号をローレベルからハイレベルへ切り換えることにより、カスタムIC3へシリアル通信の開始を知らせることができる。
CS信号をハイレベルに切り替えた後、まず、マイコン2はヘッダ情報をカスタムIC3へ送信する。CS信号がハイレベルに切り替わったことを検出したカスタムIC3は、マイコン2のヘッダ情報送信に同期して、マイコン2へヘッダ情報を送信する。マイコン2及びカスタムIC3がシリアル通信の最初に送信するヘッダ情報は、シリアル通信の開始を示すものであると共に、シリアル通信を行うために必要な情報の交換を行うためのものである。特に、マイコン2からカスタムIC3へ送信されるヘッダ情報には、マイコン2が送信を要求するデータを指定する情報として、カスタムIC3のレジスタ33(の送信データ用レジスタ)のアドレスが含まれている(なお、データの種別に対応付けられたID(IDentifier)などの識別子であってもよい)。マイコン2は、カスタムIC3のレジスタ33のアドレス及びデータの種別の対応を示す情報を予め有しており、自らの処理に必要とするデータをカスタムIC3に送信させるべく、ヘッダ情報にアドレスを設定する。
マイコン2からのヘッダ情報を受信したカスタムIC3は、ヘッダ情報に含まれるレジスタ33のアドレスを取得し、このアドレスをデータ送信の開始アドレスとする。カスタムIC3は、レジスタ33の送信データ用レジスタに記憶したデータを、マイコン2から与えられた送信の開始アドレスから順に読み出し、シリアル通信部31にてマイコン2への送信を行う。カスタムIC3によるデータの送信は、CS信号の切り替えによりマイコン2から通信終了の指示が与えられるか、又は、レジスタ33の開始アドレス以降のデータを全て送信終了するまで継続される。
またマイコン2はヘッダ情報の送信に続けて種々の設定データの送信を行っている。カスタムIC3は、マイコン2からのヘッダ情報を受信した後も、マイコン2から送信される種々の設定データを受信し、受信したデータをレジスタ33の受信データ用レジスタに記憶する。これにより、レジスタ33に記憶された設定が更新され、新たな設定にて駆動回路41による負荷5の駆動が行われる。
マイコン2は、カスタムIC3からのデータを受信し、受信データに応じてCPU21が制御処理又は演算処理等を行う。例えばマイコン2は、カスタムIC3からスイッチ入力判定部32が判定したスイッチ状態に係るデータを受信し、スイッチ状態に応じた負荷5の駆動を行うべくカスタムIC3へ駆動設定を送信する。また例えばマイコン2は、カスタムIC3から保護回路45の動作状態に係るデータを受信し、保護回路45が異常を検出している場合には負荷5の駆動を停止すべくカスタムIC3へ駆動設定を送信する。
またマイコン2は、カスタムIC3から順次的に送信されるデータを受信し続けて、必要なデータが揃った場合には、CS信号をハイレベルからローレベルへ切り換えることによりカスタムIC3へデータ送信の終了指示を与える。CS信号がローレベルへ切り換えられたことにより、カスタムIC3は、レジスタ33からの順次的なデータ送信を終了し、マイコン2からのデータ送信の開始指示(即ち、CS信号のハイレベルへの切り替え)を待つ待機状態へ移行する。
このように、マイコン2はレジスタ33のアドレスを送信開始アドレスとして指定してカスタムIC3にデータの送信を開始させ、必要なデータが揃った段階でCS信号をローレベルに切り替えることでカスタムIC3のデータの送信を終了させることができる。即ちマイコン2は、カスタムIC3のレジスタ33に記憶された多数のデータから、必要とする任意のアドレス範囲のデータをシリアル通信により取得することができる。一度のシリアル通信にてマイコン2及びカスタムIC3の間で送受信されるデータの量は、マイコン2が任意に調整することができる。なお、図4に示した例は、マイコン2がカスタムIC3のレジスタ33に記憶された全てのデータを受信した場合である。また、図5に示した例は、マイコン2が、送信開始アドレスを32(スイッチ状態のデータが記憶されたアドレス)と指定し、スイッチ状態に係るデータを受信して更に駆動状態に係るデータを受信した後、CS信号をローレベルに切り替えて送信処理を終了した場合である。
図6は、カスタムIC3が行うデータ送信処理の手順を示すフローチャートであり、カスタムIC3のロジック回路部30にて行われる処理である。カスタムIC3は、まず、マイコン2から与えられるCS信号がハイレベル(H)であるか否かを判定し(ステップS1)、CS信号がローレベルの場合(S1:NO)、CS信号がハイレベルとなるまで待機する。
CS信号がハイレベルの場合(S1:YES)、カスタムIC3は、マイコン2から送信されるヘッダ情報を受信し(ステップS2)、受信したヘッダ情報からマイコン2により指定された送信開始アドレスを取得し(ステップS3)、レジスタ33の指定されたアドレスに記憶されたデータから、マイコン2へのデータ送信を開始する(ステップS4)。
データ送信開始後、カスタムIC3は、マイコン2から与えられるCS信号がハイレベルであるか否かを判定する(ステップS5)。CS信号がハイレベルの場合(S5:YES)、カスタムIC3は、レジスタ33の次のアドレスのデータを送信して(ステップS6)、ステップS5へ処理を戻し、CS信号がローレベルに切り替わるまでレジスタ33のデータを順次的に送信する。CS信号がローレベルの場合(S5:NO)、カスタムIC3は、マイコン2へのデータ送信を停止し(ステップS7)、データ送信処理を終了する。
図7は、マイコン2が行うデータ受信処理の手順を示すフローチャートであり、マイコン2のCPU21がシリアル通信部24の動作を制御することにより行われる処理である。マイコン2は、まず、カスタムIC3へ与えるCS信号をハイレベルに切り替え(ステップS21)、シリアル通信の開始をカスタムIC3へ知らせる。次いで、マイコン2は、自らの処理に必要なデータがカスタムIC3のレジスタ33のいずれに記憶されているかを調べ、カスタムIC3によるデータの送信開始アドレスを決定し(ステップS22)、決定したアドレスを含むヘッダ情報をカスタムIC3へ送信することによって(ステップS23)、カスタムIC3に対するデータの送信を要求する。
次いで、マイコン2は、指定したアドレスから順次的にカスタムIC3が送信するデータを受信し(ステップS24)、処理に必要なデータが全て揃ったか否かを判定する(ステップS25)。必要なデータが揃っていない場合(S25:NO)、マイコン2は、ステップS24へ処理を戻し、カスタムIC3から順次的に送信されるデータを受信する。必要なデータが揃った場合(S25:YES)、マイコン2は、CS信号をローレベルに切り替えて(ステップS26)、シリアル通信の終了をカスタムIC3へ通知すると共に、受信したデータに応じた制御処理を行って(ステップS27)、処理を終了する。
以上の構成のECU1においては、負荷5の制御処理を行うマイコン2にシリアル通信部24を設け、負荷5の駆動回路41を有するカスタムIC3にシリアル通信部31を設けて、マイコン2及びカスタムIC3がデータの送受信をシリアル通信で行う構成とすることにより、マイコン2の制御対象となる負荷5の数が多い場合であっても、マイコン2にはシリアル通信のための端子を設けるのみでよく、またECU1の回路基板に設けられる配線数を削減できる。
また、記憶するデータの種別とアドレスとが予め対応付けられたレジスタ33をカスタムIC3に設け、マイコン2がアドレス(又はデータ種別)を指定してカスタムIC3にデータの送信を要求し、カスタムIC3はマイコン2に指定されたアドレス及びこれ以降のアドレスのデータを順次的にマイコン2へ送信する。マイコン2は、カスタムIC3から順次的に送信されるデータを受信し、必要なデータが揃った段階でCS信号をハイレベルからローレベルへ切り換えることによってカスタムIC3に通信を終了させる。これらの構成により、マイコン2はカスタムIC3のレジスタ33に記憶された任意のアドレス範囲のデータをシリアル通信により取得することができ、一度のシリアル通信により送受信されるデータの量と通信に要する時間とをマイコン2が任意に変化させることができるため、効率のよいデータの送受信を行うことができる。
また、カスタムIC3には、駆動回路41から負荷5へ流れる電流量の検出、及び、負荷5又はその他の回路の温度の検出を行って、検出値が閾値を超えた場合に駆動回路41による負荷5への電圧又は電流の印加を遮断する保護回路45を設ける構成とすることにより、負荷5及び駆動回路41等の異常を判断して保護することができる。また保護回路45が検出した電流量及び温度等の情報並びに検出値が閾値を超えたか否かの情報等をレジスタ33に記憶して、シリアル通信によりマイコン2へ送信する構成とすることにより、ECU1に保護回路41を設ける場合であっても、マイコン2と保護回路とを直接的に配線を介して接続する必要がないため、マイコン2の端子数削減、ECU1の回路基板の配線数削減及び回路基板に搭載する回路素子数の削減等を実現できる。またマイコン2はカスタムIC3から受信した保護回路45の動作状態などのデータをメモリ23(不揮発性であることが望ましい)に記憶しておくこともでき、これによりECU1の故障の際などに、メモリ23に記憶されたデータを基に故障原因の調べることができる。
また、カスタムIC3にスイッチ入力判定部32を設け、外部スイッチの操作状態を判定してレジスタ33に記憶し、シリアル通信によりカスタムIC3からマイコン2へ外部スイッチの操作状態に関するデータを送信する構成とすることにより、多数のスイッチからの入力信号がECU1へ与えられる場合であっても、マイコン2には最低限の入力信号を与え、残りの入力信号をカスタムIC3に与えて操作状態の判定を行うことができる。よって、外部スイッチの増加に伴うマイコン2の端子数の増大を抑制できる。
なお、本実施の形態においては、マイコン2及びカスタムIC3の間に、マイコン2からカスタムIC3へデータを送信する通信線と、カスタムIC3からマイコン2へデータを送信する通信線とをそれぞれ個別に設ける構成としたが、これに限るものではなく、1つの通信線をマイコン2及びカスタムIC3のデータ送信で共有する構成とし、例えばマイコン2及びカスタムIC3が交互にデータの送信を行うなどの構成としてもよい。
また、図2に示したレジスタ33のアドレスとデータ種別とは、一例であってこれに限るものではない。同様に、図4及び図5に示した送受信データは、一例であってこれに限るものではない。また、シリアル通信の開始直後にカスタムIC3がヘッダ情報をマイコン2へ送信する構成としたが、これに限るものではなく、必要がない場合にはヘッダ情報を送信しない構成であってもよい。また、カスタムIC3の保護回路が電流検出及び温度検出を行う構成としたが、これに限るものではなく、電流検出又は温度検出のいずれか一方のみを行う構成であってもよく、電流及び温度以外の検出を行う構成であってもよい。
また、ECU1は負荷5の制御を行う構成とし、カスタムIC3が負荷5の駆動を行う駆動回路41を有する構成としたが、これに限るものではない。本発明のシリアル通信の機能は、複数のIC間でデータの送受信を行う構成のシステムに搭載することができ、これによりIC間の配線数削減及びICの端子数削減等を実現でき、効率のよいシリアル通信を実現することができる。例えばカスタムIC3は、スイッチ入力判定部32によるスイッチ状態の判定を行ってマイコン2にシリアル通信による通知を行うのみのICであってもよく、また温度センサ又は速度センサ等のセンサからの入力をレジスタ33に記憶してマイコン2へ送信するICなどであってもよい。
1 ECU(制御システム、通信システム)
2 マイコン(制御処理装置、第1通信装置)
3 カスタムIC(入出力装置、第2通信装置、通信装置)
5 負荷
21 CPU
22 スイッチ入力判定部
23 メモリ
24 シリアル通信部(シリアル通信手段、要求手段、送信停止制御手段)
30 ロジック回路部
31 シリアル通信部(シリアル通信手段、順次送信手段)
32 スイッチ入力判定部(検知手段)
33 レジスタ(記憶手段)
40 アナログ回路部
41 駆動回路(負荷駆動手段)
45 保護回路(検知手段)

Claims (8)

  1. 制御対象に対する制御処理を行う制御処理装置と、前記制御対象及び前記制御処理装置の間に介在し、前記制御対象に対する信号の入出力を行う入出力装置とを備える制御システムにおいて、
    前記制御処理装置は、
    前記入出力装置との間でシリアル通信によるデータの送受信を行うシリアル通信手段
    を有し、
    前記入出力装置は、
    前記制御処理装置との間でシリアル通信によるデータの送受信を行うシリアル通信手段と、
    アドレスに対して記憶するデータの種別が定められ、前記制御処理装置への送信データを記憶する記憶手段と
    を有し、
    前記制御処理装置は、更に、前記記憶手段のアドレスを指定して、データの送信要求を前記シリアル通信により入出力装置へ与える要求手段を有し、
    前記入出力装置は、更に、前記要求手段により指定されたアドレス以降のデータを、前記シリアル通信手段により前記制御処理装置へ順次的に送信する順次送信手段を有し、
    前記制御処理装置は、更に、前記入出力装置の前記順次送信手段によるデータの送信を停止させる制御を行う送信停止制御手段を有すること
    を特徴とする制御システム。
  2. 前記制御処理装置は、前記入出力装置の通信動作状態をデータの送信又は非送信に切り替える2値信号を前記入出力装置へ出力するようにしてあり、
    前記送信停止制御手段は、前記2値信号により前記入出力装置の通信動作状態を非送信に切り替えることでデータの送信を停止させるようにしてあること
    を特徴とする請求項1に記載の制御システム。
  3. 前記制御対象は、電気的な負荷であり、
    前記制御処理装置は、前記負荷の駆動に係る設定値を前記シリアル通信手段により前記入出力装置へ送信するようにしてあり、
    前記入出力装置は、前記制御処理装置から受信した設定値に応じて前記負荷を駆動する負荷駆動手段を有すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の制御システム。
  4. 前記入出力装置は、
    前記負荷へ所定量を超える電流が流れたことを検知する検知手段を有し、
    該検知手段の検知結果を前記記憶手段に記憶するようにしてあること
    を特徴とする請求項3に記載の制御システム。
  5. 前記入出力装置は、
    前記負荷又は前記負荷駆動手段に係る回路の温度が所定温度を超えたことを検知する検知手段を有し、
    該検知手段の検知結果を前記記憶手段に記憶するようにしてあること
    を特徴とする請求項3又は請求項4に記載の制御システム。
  6. 前記入出力装置は、
    スイッチの操作状態を検知する検知手段を有し、
    該検知手段の検知結果を前記記憶手段に記憶するようにしてあること
    を特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の制御システム。
  7. 他の装置との間でシリアル通信によるデータの送受信を行うシリアル通信手段を有する第1通信装置と、該第1通信装置との間でシリアル通信によるデータの送受信を行うシリアル通信手段、及び前記第1通信装置への送信データを記憶する記憶手段を有する第2通信装置とを備える通信システムにおいて、
    前記第1通信装置は、前記記憶手段のアドレスを指定して、データの送信要求を前記シリアル通信により前記第2通信装置へ与える要求手段を有し、
    前記第2通信装置は、前記要求手段により指定されたアドレス以降のデータを前記シリアル通信手段により前記第1通信装置へ順次的に送信する順次送信手段を有し、
    前記第1通信装置は、更に、前記第2通信装置の前記順次送信手段によるデータの送信を停止させる制御を行う送信停止制御手段を有すること
    を特徴とする通信システム。
  8. 他の装置との間でシリアル通信によるデータの送受信を行うシリアル通信手段と、前記他の装置への送信データを記憶する記憶手段とを備える通信装置において、
    前記他の装置からアドレスを指定して与えられるデータの送信要求を受信し、指定されたアドレス以降のデータを前記シリアル通信手段により前記他の装置へ順次的に送信する順次送信手段を備え、
    前記他の装置から与えられる2値信号の値に応じて、前記順次送信手段によるデータの送信を停止するようにしてあること
    を特徴とする通信装置。
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