JP2011002665A - 媒体搬送装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】幅方向の一端部が他端部に対して搬送方向に傾斜する方向に移動可能に支持された回転軸(3a,4a)と、回転軸(3a,4a)に支持され、搬送方向に媒体(S)を搬送する媒体搬送部材(Rr)と、予め設定された媒体基準位置に対する媒体(S)の傾斜を検知する傾斜検知部材(SN4)と、傾斜検知部材(SN4)が検知した媒体の傾斜を打ち消す方向に回転軸(3a,4a)を傾斜させる軸傾斜手段(C5C)とを備えた媒体搬送装置(SH)。
【選択図】図8
Description
なお、特許文献1では、前記搬送ロール(14)の回転軸(15b)が、移動駆動機構(16)のサイドシフトモータ(19)の駆動量に応じて、幅方向に移動可能、すなわち、サイドシフト可能に構成されている。また、特許文献1では、前記基準ガイド(12)より数mmだけ幅方向の他端側、すなわち、前記回転軸(15b)内側に、前記用紙(10)の前記基準ガイド(12)側の端縁を検出する用紙側端検知センサ(13)が配置されている。
すなわち、特許文献1には、前記用紙(10)の側端縁を前記基準ガイド(12)に突き当てて前記用紙(10)の斜行を補正した後、前記側端縁を前記用紙側端検知センサ(13)で検出されるまで前記基準ガイド(12)から離間させて、前記基準ガイド(12)に突き当てた際の前記用紙(10)の座屈を解消させている。
すなわち、特許文献1には、前記用紙(10)の側端縁を基準にして行われる側端基準の補正、いわゆる、サイドレジについての技術のみが記載されている。
また、特許文献2には、前記用紙の側端縁を検知する第1のセンサ(257)と第2のセンサ(258)とを、レジストレーションロール(256)の搬送方向の上流側および下流側にそれぞれ配置し、スキューが修正された後の前記用紙の幅方向へのズレを前記各センサ(257,258)で検知して、前記第1のセンサ(257)で前記用紙の側端縁を検知した位置までサイドシフトさせる技術が記載されている。
媒体の幅方向の一端部が他端部に対して前記媒体の搬送方向に傾斜する方向に移動可能に支持された回転軸と、
前記回転軸に支持され、前記媒体の搬送方向に前記媒体を搬送する媒体搬送部材と、
予め設定された媒体基準位置に対する前記媒体の傾斜を検知する傾斜検知部材と、
前記傾斜検知部材が検知した前記媒体の傾斜を打ち消す方向である傾斜打消方向に前記回転軸を傾斜させる軸傾斜手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記媒体搬送部材より前記搬送方向下流側に配置され、1面目に画像が記録された前記媒体の前記幅方向の一方の側端と他方の側端とを反転させ、前記媒体搬送部材に反転された前記媒体を搬入させる媒体反転路、
を備えたことを特徴とする。
前記媒体の前記搬送方向の前端縁と前記幅方向とのなす角度である傾斜角度を検知する前端傾斜検知部材によって構成された前記傾斜検知部材と、
前記傾斜検知部材が検知した前記傾斜角度に基づいて、前記前端縁の前記幅方向に対する傾斜を打ち消す前記傾斜打消方向に前記回転軸を傾斜させる前記軸傾斜手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記媒体の前記搬送方向の側端縁と前記搬送方向とのなす角度である傾斜角度を検知する側端傾斜検知部材によって構成された前記傾斜検知部材と、
前記傾斜検知部材が検知した前記傾斜角度に基づいて、前記側端縁の前記搬送方向に対する傾斜を打ち消す前記傾斜打消方向に前記回転軸を傾斜させる前記軸傾斜手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記幅方向に移動可能に支持された前記回転軸と、
前記媒体搬送部材より前記搬送方向下流側に配置され、前記媒体の前記幅方向の側端を検出する側端検知部材と、
前記側端検知部材が前記側端を検知するまで前記回転軸を前記幅方向に移動させると共に、前記傾斜検知部材が検知した前記傾斜角度に基づいて、前記回転軸の傾斜に伴って発生する前記媒体搬送部材を通過する前記媒体の前記搬送方向の前端と後端との前記幅方向のズレを打ち消す方向であるズレ打消方向に前記回転軸を移動させる軸移動手段と、
を備えたことを特徴とする。
1面目に画像が記録される前記媒体の前記一方の側端を検出する第1の側端検知部材と、2面目に画像が記録される前記媒体の前記他方の側端を検出する第2の側端検知部材と、を有する側端検知部材と、
1面目に画像が記録される前記媒体を搬送する場合に、前記第1の側端検知部材が前記一方の側端を検知するまで前記回転軸を前記幅方向に移動させると共に、前記傾斜検知部材が検知した前記傾斜角度に基づいて、前記ズレ打消方向に前記回転軸を移動させる第1の軸移動手段と、2面目に画像が記録される前記媒体を搬送する場合に、前記第2の側端検知部材が前記他方の側端を検知するまで前記回転軸を前記幅方向に移動させると共に、前記傾斜検知部材が検知した前記傾斜角度に基づいて、前記ズレ打消方向に前記回転軸を移動させる第2の軸移動手段と、を有する軸移動手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記媒体搬送部材より前記搬送方向上流側、且つ、前記第1の側端検知部材より前記幅方向の外方に配置され、前記搬送方向に延びる第1の側端揃え部材であって、前記媒体の前記一方の側端が接触して前記媒体を揃える前記第1の側端揃え部材と、前記媒体搬送部材より前記搬送方向上流側、且つ、前記第2の側端検知部材より前記幅方向の外方に配置され、前記搬送方向に延びる第2の側端揃え部材であって、前記媒体の前記他方の側端が接触して前記媒体を揃える前記第2の側端揃え部材と、を有する側端揃え部材と、
前記第1の側端揃え部材より前記幅方向の内方に配置され、1面目に画像が記録される前記媒体を前記第1の側端揃え部材側に寄せる第1の側端寄せ部材と、前記第2の側端揃え部材より前記幅方向の内方に配置され、2面目に画像が記録される前記媒体を前記第2の側端揃え部材側に寄せる第2の側端寄せ部材と、を有する側端寄せ部材と、
を備えたことを特徴とする。
媒体に画像を記録する画像記録装置と、
前記媒体表面の前記画像を定着させる定着装置と、
前記媒体を搬送する請求項1ないし7のいずれかに記載の媒体搬送装置と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、1面目に画像が記録された媒体の幅方向の一方の側端と他方の側端とを反転させる構成を有しない場合に比べ、1面目の画像と2面目の画像との搬送方向の位置合わせを精度良く実行することができる。
請求項3に記載の発明によれば、媒体の搬送方向の前端縁を、媒体搬送部材のニップ領域に突き当てて補正する場合に比べ、媒体の幅方向に対する前記前端縁の傾きを精度良く補正することができる。
請求項4に記載の発明によれば、媒体の搬送方向の側端縁を、前記側端縁を揃える側端揃え部材に接触させて補正する場合に比べ、前記搬送方向に対する前記側端縁の傾きを精度良く補正することができる。
請求項6に記載の発明によれば、1面目に画像が記録された媒体の幅方向の一方の側端と他方の側端とを反転させる構成を有しない場合に比べ、1面目の画像と2面目の画像との幅方向の位置合わせを精度良く実行することができる。
請求項7に記載の発明によれば、1面目に画像が記録される媒体と2面目に画像が記録される媒体とが第1の側端揃え部材側または第2の側端揃え部材側のいずれか一方にのみ寄せられる構成に比べ、1面目と2面目とで同一の側端縁を揃えることができ、1面目の画像と2面目の画像との前記幅方向の位置合わせを精度良く実行することができる。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1において、実施例1の画像形成装置Uは、画像形成装置本体U1と、画像読取部の一例としてのイメージスキャナU2と、自動原稿搬送装置U3とを有している。
前記自動原稿搬送装置U3は、イメージスキャナU2上面の透明な原稿台の一例としてのプラテンガラスPG上に支持されている。
前記自動原稿搬送装置U3は、その後端部に設けた左右方向に延びる回転中心の一例としての図示しないヒンジ軸により前記プラテンガラスPG上面に対して回転可能であり、原稿Giを作業者の一例としてのユーザが手でプラテンガラスPG上に置く場合に上方に回転される。
前記透明なプラテンガラスPGの下方には原稿画像を読み取るための露光光学系Aが配置されている。
前記自動原稿搬送装置U3でプラテンガラスPG上面に搬送されて前記複写位置を通過する原稿または手動でプラテンガラスPG上に置かれた図示しない原稿からの反射光は、前記露光光学系Aを介して、固体撮像素子CCDで電気信号に変換される。
レーザ駆動回路DLは、入力された画像データに応じてレーザ駆動信号を潜像形成装置ROSの図示しない潜像書込部材の一例としてのレーザダイオードに出力する。なお、前記ユーザインタフェースUI、イメージプロセッシングシステムIPSおよびレーザ駆動回路DLと、後述する現像ロールR0、1次転写ロールT1、2次転写ロールT2b等にバイアス電圧を印加する電源回路E等の動作は、制御部C、いわゆる、コントローラにより制御される。
前記各感光体Py〜Pk、各色の潜像形成装置ROS、各色の現像器Gy〜Gkによって、前記各感光体Py〜Pk上に各色のトナー像を形成する各色の可視像形成装置の一例としてのトナー像形成装置UY,UM,UC,UKが構成される。
なお、前記スライドフレームF1を前後移動させる構成およびベルトモジュールBMを昇降させる構成は、例えば、特開平8−171248号公報等に記載されており、従来公知であり、従来公知の種々の構成を採用することが可能である。
前記トナー像形成装置UY〜UK、転写装置(BM+T2)によりシートS上に画像を記録する画像記録装置(UY〜UK+BM+T2)が構成されている。
前記画像記録装置(UY〜UK+BM+T2)は、前記各感光体Py〜Pk表面に静電潜像を形成する際の静電潜像の軸方向の位置、すなわち、静電潜像書込用のレーザビームの主走査方向の位置を調節することにより、前記中間転写ベルトB上に形成されるトナー像の位置を中間転写ベルトBおよびシートSの幅方向に制御することができる。
また、前記シート供給路SH1には手差収容部の一例としての手差トレイTR4から給紙できるように構成されている。前記カセットトレイTR1〜TR3に収容されたシートSは、所定のタイミングで媒体取出部材の一例としてのピックアップロールRpにより取り出され、媒体捌き部材の一例としてのさばきロールRsで1枚づつ分離されて、複数の搬送部材の一例としての搬送ロールRaにより媒体搬送部材の一例としてのレジロールRrに搬送される。
前記符号SH1,Rp,Rs,Ra等の要素により、レジロールRrにシートを給紙する媒体供給装置の一例としてのシート給紙装置(SH1+Rp+Rs+Ra)が構成されている。
前記2次転写位置Q4をシートSが通過する際、2次転写ロールT2bに前記2次転写電圧が印加されるため、前記中間転写ベルトBに重ねて1次転写されたカラートナー像は、前記2次転写位置Q4において一括してシートSに2次転写される。
2次転写後の中間転写ベルトBは2次清掃器の一例としてのベルトクリーナCLbにより残留トナーが除去される。
図2は本発明の実施例1のシート反転路の説明図であり、図2Aは図1のIIA−IIA線断面概略図、図2Bは図2AのIIB−IIB線断面図である。
図1、図2において、シート反転路SH3は、給紙トレイTR1の上側に配置された上側反転路SH3aと下側に配置された下側反転路SH3bとを有している。両面記録を行う場合、1面目にトナー像記録されたシートSは、定着装置Fを通過してトナー像が定着された後に、切替部材の一例としての切替ゲートGTによりシート反転路SH3の上側反転路SH3aに搬送される。シート反転路SH3には、シートSをシート搬送方向に搬送する複数の搬送ロールRaと、シート幅方向に搬送する複数の幅方向搬送ロールRbとが配置されている。
前記搬送ロールRaおよび幅方向搬送ロールRbは、上下に配置された一対のコロである駆動コロおよび従動コロの一例としての駆動ロールおよび従動ロールにより構成されており、通常時は前記搬送ロールRaの上下一対の各ロールが圧接し、前記幅方向搬送ロールRbの上下一対の各ロールは離隔している。
前記シートSを挟んだ複数の幅方向搬送ロールRbの上下一対のロールが回転して前記シートSを幅方向に搬送する。このとき、上側反転路SH3aのシートSはシート幅方向に搬送され、図2Aに示す給紙トレイTR1に形成された反転用貫通孔TR1aを通って下側反転路SH3bに搬送される。
前記下側反転路SH3bに搬送された1面目画像記録済のシートSは、図1に示すように、下側反転路SH3bから前記シート供給路SH1に搬送され、さらに、前記レジロールRrに再送される。
図3は本発明の実施例1のレジロールのサイドシフト機構およびスイング傾斜機構の説明図であり、図3Aは図1の矢印IIIA方向から見たレジロール支持体の説明図であり、図3Bは図3Aの矢印IIIB方向から見たレジロール支持体の説明図である。
図3において、実施例1の前記レジロールRrは、搬送部材支持体の一例としてのレジロール支持体1に収容されている。
図3Bにおいて、実施例1の前記レジロール支持体1は、上端壁1aと、下端面1bと、前端面1cと、後端面1dとを有する。前記上端壁1aの下面の前後両端部には、下方に延びる駆動軸支持部2,2が支持されている。また、前記レジロールRrは、上方に配置された駆動搬送部材の一例としての駆動レジロール3と、前記駆動レジロール3に対向して下方に配置されて駆動レジロール3の回転に従動回転する従動搬送部材の一例としての従動レジロール4とを有する。
前記駆動レジロール3は、前後方向に延びる回転軸の一例としての駆動軸3aと、前記駆動軸3aに固定支持された駆動回転体の一例としての駆動ロール本体3bとを有する。前記駆動軸3aは、前後両端部で前記駆動軸支持部2,2の下端部に支持された第1駆動軸受部6,6により回転可能且つ軸方向に沿って移動可能に支持されている。前記駆動軸3aの後端には、被駆動歯車の一例としての被駆動ギア7が支持されている。前記被駆動ギア7には、伝達歯車の一例としての伝達ギア8が噛み合っており、前記伝達ギア8には搬送用駆動源の一例としての搬送用モータMaからの駆動が伝達されている。実施例1の前記伝達ギア8は、前後方向の長さ、すなわち、軸方向の長さが前記被駆動ギア7に比べて長く形成されており、駆動軸3aが軸方向にスライド移動可能な範囲内を移動しても駆動軸3aと共にスライドする被駆動ギア7に噛み合い続けて駆動を伝達可能な長さに設定されている。
なお、前記駆動軸3aは、前記連結アーム9b,9bの上端部に支持された第2駆動軸受部11,11により回転可能且つ軸方向に沿って移動不能に支持されている。
したがって、実施例1では、前記駆動軸3aは、従動レジロール収容部9の前後方向への移動に伴って一体的に前後方向に移動する。
また、前記従動レジロール4は、前後方向に延びる回転軸の一例としての従動軸4aと、前記従動軸4aに固定支持された従動回転体の一例としての従動ロール本体4bとを有する。前記従動軸4aは、前後両端部で前記連結アーム9b,9bの下端部に支持された従動軸受部12,12により回転可能且つ軸方向に沿って移動不能に支持されている。
図3A、図3Bにおいて、前記サイドシフト連結部13の後方には、前記レジロール支持体1に固定支持されたずらし用駆動源の一例としてのサイドシフトモータ14が支持されている。前記サイドシフトモータ14は、下方に延びるずらし用駆動軸の一例としてのサイドシフトモータ軸14aを有し、前記サイドシフトモータ軸14aには、ずらし用歯車の一例としてのモータギア16が支持されている。
前記サイドシフトモータ14とサイドシフト連結部13との間には、ずらし用駆動伝達部材の一例としてのセクターギア17が配置されている。前記セクターギア17は、回転中心17aを中心として前記レジロール支持体1に回転可能に支持されており、回転中心17aのサイドシフトモータ14側には、歯車部の一例としての扇形形状のギア部17bが形成されている。前記ギア部17bの外周には前記モータギア16に噛み合う図示しないギア歯が形成されている。前記セクターギア17は、前記回転中心17aからサイドシフト連結部13側に延びる連結アーム17cを有する。図3Bにおいて、前記連結アーム17cの先端には、前記連結孔13aに嵌る連結部の一例としての連結突起17dが支持されている。
前記符号2〜18を付した部材等により、実施例1の軸移動機構の一例としてのサイドシフト機構SSが構成されている。
また、前記下端壁1bの下面の後端部には、下方に延びる傾斜用回転中心の一例としての傾斜用回転軸21が支持されており、前記傾斜用回転軸21の下端部は、前記画像形成装置本体U1により回転可能に支持されている。なお、実施例1の前記傾斜用回転軸21は、レジロールよりシート搬送方向下流側のシート幅方向中央部に配置されている。
また、前記傾斜用回転軸21には、傾斜用被駆動歯車の一例としての傾斜用被駆動ギア22が支持されている。また、前記傾斜用被駆動ギア22には、傾斜用伝達歯車の一例としての傾斜用伝達ギア23が噛み合っており、前記傾斜用伝達ギア23には傾斜用駆動源の一例としての傾斜用モータMbからの駆動が伝達されている。
したがって、前記傾斜用モータMbを正逆回転させると、傾斜用伝達ギア23および傾斜用被駆動ギア22が回転し、前記レジロール支持体1が傾斜用回転軸21を回転中心として、図3Aに示す矢印Yb方向に回転する。このとき、前記レジロール支持体1の前端部の回転により、複数の前端支持ロール24が従動回転する。すなわち、実施例1の前記前端支持ロール24は、従動回転しながら前記レジロール支持体1の前端部を支持している。
前記符号21〜28を付した部材等により、実施例1の軸傾斜機構の一例としてのスイング傾斜機構SKが構成されている。
図4は本発明の実施例1のレジロール近傍を上方から見たときの要部拡大説明図である。
また、図1、図4において、前記レジロールRrのシート搬送方向下流側には、シートSの一方の側端の一例としての前端を検知する第1の側端検知部材の一例としての前側サイドレジセンサ31が配置されている。また、前記前側サイドレジセンサ31の後方には、シートSの他方の側端の一例としての後端を検知する第2の側端検知部材の一例としての後側サイドレジセンサ32が配置されている。
なお、実施例1では、前記各サイドレジセンサ31,32どうしの間隔が、シートSのシート幅となるように予め設定されている。
実施例1では、前記各リードスキューセンサ34,36が前記下流端縁を検知した各時期の時間差に基づいて、前記下流端縁とシート幅方向とのなす角度である傾斜角度を検知する。
前記各サイドレジセンサ31,32によって、実施例1の側端検知部材SN3が構成されている。また、前記各リードスキューセンサ34,36によって、実施例1の傾斜検知部材の一例であって、前端傾斜検知部材SN4が構成されている。
また、図4において、前記レジロールRrのシート搬送方向上流側には、シートSの側端を揃える側端揃え部材の一例としてのサイドガイド37が配置されている。実施例1の前記サイドガイド37は、シートSの前端を揃える第1の側端揃え部材の一例としての前側サイドガイド37aと、シートSの後端を揃える第2の側端揃え部材の一例としての後側サイドガイド37bとを有する。
前後一対の前記各サイドガイド37a,37bは、シート搬送方向に沿って延びて形成されている。
また、前記各サイドガイド37a,37bのシート幅方向の内方には、シートSの側端を各サイドガイド37a,37b側に寄せる側端寄せ部材の一例としての斜行ロール38、いわゆる、クロストロールが配置されている。実施例1の前記斜行ロール38は、シートSを前側サイドガイド37a側に寄せる第1の側端寄せ部材の一例としての複数の前側斜行ロール38aと、シートSを後側サイドガイド37b側に寄せる第2の側端寄せ部材の一例としての複数の後側斜行ロール38bとを有する。
前記符号Rp,Rs,Ra,Rr,SG,HB,SH1,SH2,SH3,1〜38等で示された要素により媒体搬送装置の一例としてのシート搬送装置SHが構成されている。
図5は本発明の実施例1の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。
図5において、前記制御部Cは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行う入出力信号調節部の一例としての入出力インターフェース、いわゆる、I/O、必要な処理を実行するためのプログラムおよびデータ等が記憶されたリードオンリーメモリ、いわゆる、ROM、必要なデータを一時的に記憶するためのランダムアクセスメモリ、いわゆる、RAM、前記ROMに記憶されたプログラムに応じた処理を行う中央演算処理装置、いわゆる、CPU、ならびにクロック発振器等を有する計算機の一例としてのコンピュータにより構成されており、前記ROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
前記制御部Cには、次の信号出力要素UI,SN1〜SN4,18,27,33等の出力信号が入力されている。
UI:ユーザインタフェース
ユーザインタフェースUIは、印刷開始釦の一例としてのコピースタートキー、印刷枚数設定釦の一例としてのコピー枚数設定キー、両面印刷設定釦の一例としての両面コピー設定キー、数字入力釦の一例としてのテンキー、表示器等への入力を検出して、その検出信号を制御部Cに入力する。
上側センサSN1は、シート反転路SH3の上側反転路SH3aを搬送されるシートSのシート搬送方向の下流端を検出する。
SN2:下側センサ
下側センサSN2は、シート反転路SH3の下側反転路SH3bを搬送されるシートSのシート搬送方向の下流端を検出する。
18:サイドシフトセンサ
サイドシフトセンサ18は、サイドシフト連結部13の移動用被検出部13bを検出することにより、予め設定された移動用基準位置を検出する。
27:スイングセンサ
スイングセンサ27は、レジロール支持体1の上端面1aの傾斜用被検出部28を検出することにより、予め設定された傾斜用基準位置を検出する。
側端検知部材SN3は、前記レジロールRrのシート搬送方向下流側で、前側サイドレジセンサ31によってシートSの前端を検知すると共に、後側サイドレジセンサ32によってシートSの後端を検知する。
33:リードレジセンサ
リードレジセンサ33は、各サイドレジセンサ31,32のシート搬送方向下流側の幅方向中央部で、シートSのシート搬送方向の下流端縁を検知する。
SN4:前端傾斜検知部材
前端傾斜検知部材SN4は、リードレジセンサ33の前後両側で、前後一対のリードスキューセンサ34,36によってシートSのシート搬送方向の下流端縁のリードスキューを検知する。
また、前記制御部Cは、次の被制御要素D1〜D5,E等の制御信号を出力している。
D1:メインモータ駆動回路
主駆動源駆動回路の一例としてのメインモータ駆動回路D1は、主駆動源の一例としてのメインモータM1を駆動することにより、図示しない駆動力伝達歯車を介して、感光体Py〜Pk、現像器Gy〜Gkの現像ロールR0、定着装置Fの加熱ロールFh、搬送ロールRa,Rb等を回転駆動させる。
D2:搬送用モータ駆動回路
搬送用駆動源駆動回路の一例としての搬送用モータ駆動回路D2は、搬送用モータMaを駆動することにより、伝達ギア8、被駆動ギア7を介して、レジロールRrを回転駆動させる。
傾斜用駆動源駆動回路の一例としての傾斜用モータ駆動回路D3は、傾斜用モータMbを駆動することにより、傾斜用伝達ギア23、傾斜用被駆動ギア22を介して、レジロールRrをスイングさせて傾斜させる。
D4:サイドシフトモータ駆動回路
ずらし用駆動源駆動源駆動回路の一例としてのサイドシフトモータ駆動回路D4は、サイドシフトモータ14を駆動することにより、モータギア16、セクターギア17を介して、レジロールRrをサイドシフトさせる。
D5:斜行用モータ駆動回路
寄せ用駆動源駆動回路の一例としての斜行用モータ駆動回路D5は、寄せ用駆動源の一例としての斜行用モータM2を駆動することにより、図示しない駆動力伝達歯車を介して、各斜行ロール38a,38bを回転駆動させる。
電源回路Eは、現像用電源回路E1、帯電用電源回路E2、転写ロール用電源回路E3と加熱ロール用電源回路E4とを有している。
E1:現像用電源回路
現像用電源回路E1は、現像器Gy〜Gkの現像ロールR0に現像電圧を印加する。
E2:帯電用電源回路
帯電用電源回路E2は、帯電ロールCRに帯電電圧を印加する。
E3:転写ロール用電源回路
転写ロール用電源回路E3は、各転写ロールT1,T2bに転写電圧を印加する。
E4:加熱ロール用電源回路
加熱ロール用電源回路E4は、定着装置Fの加熱ロールFhの加熱部材の一例としてのヒータに加熱用の電力を印加する。
前記制御部Cは、各信号出力要素UI,SN1〜SN4,18,27,33等の出力信号に応じて各被制御要素D1〜D5,E等の動作を制御するためのプログラムにより、次の機能実現手段を有している。
C1:ジョブ制御手段
画像形成動作制御手段の一例としてのジョブ制御手段C1は、コピースタートキーの入力に応じて、露光装置ROS、帯電ロールCR、画像記録装置(UY〜UK+BM+T2)、定着装置F、媒体搬送装置SH等の動作を制御して、画像形成動作の一例としてのジョブを実行する。
主駆動源駆動制御手段の一例としてのメインモータ駆動制御手段C2は、メインモータ駆動回路D1を介して、メインモータM1の回転を制御して、感光体Py〜Pk、現像器Gy〜Gkの現像ロールR0、定着装置Fの加熱ロールFh、搬送ロールRa,Rb等の回転駆動を制御する。
C3:電源回路制御手段
電源回路制御手段C3は、電源回路Eの作動を制御して、現像ロールR0や帯電ロールCR、各転写ロールT1,T2b、定着装置Fの加熱ロールFhのヒータ等への電圧、電流の供給を制御する。
両面印刷判別手段C4は、ジョブが実行された際に、両面コピー設定キーが入力されたか否かを判別することにより、両面印刷を実行するか否かを判別する。
C5:レジロール制御手段
媒体搬送部材制御手段の一例としてのレジロール制御手段C5は、両面印刷フラグFLと、レジロール駆動制御手段C5Aと、傾斜角度演算手段C5Bと、傾斜制御手段C5Cと、移動量演算手段C5Dと、移動制御手段C5Eとを有し、レジロールRrの回転駆動と移動とを制御する。
両面印刷判別値の一例としての両面印刷フラグFLは、初期値が「0」であり、両面印刷時にレジロールRrが1面目にトナー像が記録されるシートSを搬送すると「1」となり、レジロールRrが2面目にトナー像が記録されるシートSを搬送すると「0」となる。
C5A:レジロール駆動制御手段
回転軸駆動制御手段の一例としての駆動制御手段C5Aは、駆動開始判別手段C5A1と、駆動停止判別手段C5A2と、レジロールRrがシートSを搬送したか否かを判別する搬送判別手段C5A3と、フラグ設定手段C5A4とを有し、搬送用モータ駆動回路D2を介して、搬送用モータMaの回転を制御して、レジロールRrの回転駆動を制御する。
C5A1:駆動開始判別手段
駆動開始判別手段C5A1は、レジロールRrの回転駆動を開始するか否かを判別する。実施例1の前記駆動開始判別手段C5A1は、シートSの搬入時に斜行ロール38が駆動開始した場合、または、中間転写ベルトB表面のトナー像が転写領域Q4に移動するのに合わせたシートSを転写領域Q4に送り出す送出タイミングになった場合に、レジロールRrの回転駆動を開始すると判別する。
駆動停止判別手段C5A2は、レジロールRrの回転駆動を停止するか否かを判別する。実施例1の前記駆動停止判別手段C5A2は、シートSの搬入時にリードレジセンサ33がシートSのシート搬送方向前端である下流端を検知した場合、または、シートSの送出時にリードレジセンサ33がシートSのシート搬送方向後端である上流端を検知した場合に、レジロールRrの回転駆動を停止すると判別する。具体的には、リードレジセンサ33がシートSの下流端を検知してオフの状態からオンの状態になった場合、または、シートSの上流端を検知してオンの状態からオフの状態になった場合、レジロールRrの回転駆動を停止すると判別する。
C5A4:フラグ設定手段
判別値設定手段の一例としてのフラグ設定手段C5A4は、前記両面印刷判別手段C4によって両面印刷を実行すると判別された場合に、搬送判別手段C5A3により、レジロールRrが1面目にトナー像が記録されるシートSを搬送したと判別した際に、両面印刷フラグFLに「1」を設定すると共に、レジロールRrが2面目にトナー像が記録されるシートSを搬送した際に、両面印刷フラグFLに「0」を設定する。
C5B:傾斜角度演算手段
傾斜角度演算手段C5Bは、図6に示すように、前端傾斜検知部材SN4により、シートSのシート搬送方向の下流端縁とシート幅方向とのなす角度である傾斜角度θを演算する。実施例1の前記傾斜角度演算手段C5Bは、各リードスキューセンサ34,36がシートSの下流端縁を検知した時期の時間差に基づいて、傾斜角度θを演算する。具体的には、シートSの搬送速度をVs[m/sec]とし、前記時間差をΔt[sec]とし、各リードスキューセンサ34,36どうしの間隔をs1[m]とした場合に、以下の式(1)により傾斜角度θを演算する。
tan(θ)=(Vs×Δt)/s1 …(1)
軸傾斜手段の一例としての傾斜制御手段C5Cは、傾斜用モータ駆動回路D3を介して、傾斜用モータMbの回転を制御して、傾斜用回転軸21の回転、すなわち、レジロールRrのシート幅方向中央部を回転中心とする図3A、図6に示す矢印Yb方向への回転を制御して、レジロールRrの傾斜を制御する。実施例1の前記傾斜制御手段C5Cは、前記傾斜角度演算手段C5Bにより前記傾斜角度θが演算された場合に、シートSの下流端縁のシート幅方向に対する傾斜を打ち消す傾斜打消方向、すなわち、前記傾斜角度演算手段C5Bにより演算された前記傾斜角度θがゼロになる方向に、レジロールRrを傾斜させる。
具体的には、図6に示す矢印Yb方向の反時計周りを+Yb方向とし、時計周りを−Yb方向とした場合に、リードスキューセンサ36,34の順にシートSが検知されてシートSの傾斜角度が+θと演算されると、+θをゼロにするために、−Yb方向にレジロールRrを−θ分だけ回転させる。一方、リードスキューセンサ34,36の順にシートSが検知されてシートSの傾斜角度が−θと演算されると、−θをゼロにするために、+Yb方向にレジロールRrを+θ分だけ回転させる。
移動量演算手段C5Dは、図6に示すように、前記傾斜制御手段C5Cによって傾斜したレジロールRrがシートSを転写領域Q4まで搬送した際における、レジロールRrを通過するシートSのシート搬送方向の前端および後端、すなわち、下流端および上流端のシート幅方向のズレである移動量dを演算する。実施例1の前記移動量演算手段C5Dでは、リードレジセンサ33から転写領域Q4までのシート搬送方向の距離をLとした場合に、前記移動量dが、以下の式(2)によって演算される。
d=L×sin(θ) …(2)
軸移動手段の一例としての移動制御手段C5Eは、第1移動制御手段C5E1と、第2移動制御手段C5E2とを有し、サイドシフトモータ駆動回路D4を介して、サイドシフトモータ14の回転を制御して、レジロールRrのシート幅方向へのサイドシフトを制御する。
C5E1:第1移動制御手段
第1の軸移動手段の一例としての第1移動制御手段C5E1は、1面目にトナー像が記録されるシートSを搬送する場合、すなわち、両面印刷フラグFLが「0」の場合に、レジロールRrのシート幅方向へのサイドシフトを制御する。実施例1の前記第1移動制御手段C5E1は、まず、前側サイドレジセンサ31がシートSの前端を検知するまでレジロールRrを後方にサイドシフトさせる。そして、前記移動量演算手段C5Dにより演算された前記移動量dを打ち消すズレ打消方向、すなわち、前記移動量dがゼロになる方向に、レジロールRrをサイドシフトさせる。
C5E2:第2移動制御手段
第2の軸移動手段の一例としての第2移動制御手段C5E2は、2面目にトナー像が記録されるシートSを搬送する場合、すなわち、両面印刷フラグFLが「1」の場合に、レジロールRrのシート幅方向へのサイドシフトを制御する。実施例1の前記第2移動制御手段C5E2は、後側サイドレジセンサ32がシートSの後端を検知するまでレジロールRrを前方にサイドシフトさせた後、前記第1移動制御手段C5E1と同様に、前記移動量dを打ち消すズレ打消方向にレジロールRrをサイドシフトさせる。
側端寄せ手段の一例としての斜行ロール制御手段C6は、前側斜行ロール制御手段C6Aと、後側斜行ロール制御手段C6Bとを有し、斜行用モータ駆動回路D5を介して、斜行用モータM2の回転を制御して、各斜行ロール38a,38bの接触・離隔および回転駆動を制御する。
C6A:前側斜行ロール制御手段
第1の側端寄せ手段の一例としての前側斜行ロール制御手段C6Aは、前側斜行ロール38aの接触・離隔および回転駆動を制御する。実施例1の前側斜行ロール制御手段C6Aは、1面目にトナー像が記録されるシートSを搬送する場合、すなわち、両面印刷フラグFLが「0」の場合に、前記接離装置によって前側斜行ロール38aの各コロどうしを接触位置に移動させて接触させて回転駆動させる。また、2面目にトナー像が記録されるシートSを搬送する場合、すなわち、両面印刷フラグFLが「1」の場合に、前記接離装置によって前記各コロどうしを離隔位置に移動させて離隔させて回転駆動を停止する。
第2の側端寄せ手段の一例としての後側斜行ロール制御手段C6Bは、後側斜行ロール38bの接触・離隔および回転駆動を制御する。実施例1の後側斜行ロール制御手段C6Bは、1面目にトナー像が記録されるシートSを搬送する場合、すなわち、両面印刷フラグFLが「0」の場合に、前記接離装置によって前記各コロどうしを離隔位置に移動させて離隔させて回転駆動を停止する。また、2面目にトナー像が記録されるシートSを搬送する場合、すなわち、両面印刷フラグFLが「1」の場合に、前記接離装置によって後側斜行ロール38bの各コロどうしを接触位置に移動させて接触させて回転駆動させる。
C7:反転制御手段
媒体反転手段の一例としての反転制御手段C7は、反転開始判別手段C7Aと、反転完了判別手段C7Bと、接離制御手段C7Cと、駆動制御手段C7Dとを有し、シート反転路SH3に配置された搬送ロールRaおよび幅方向搬送ロールRbの接触・離隔および駆動を制御して、1面目にトナー像が記録されたシートSの反転を制御する。
反転開始判別手段C7Aは、上側センサSN1が上側反転路SH3aに搬入されたシートSを検出したか否かを判別することにより、シートSの反転を開始するか否かを判別する。
C7B:反転完了判別手段
反転停止判別手段C7Bは、下側センサSN2が上側反転路SH3aから反転用貫通孔TR1aを通って下側反転路SH3bに搬入されたシートSを検出したか否かを判別することにより、シートS反転が完了したか否かを判別する。
搬送部材接離手段の一例としての接離制御手段C7Cは、前記各搬送ロールRa,Rbの接触・離隔を制御する。実施例1の前記接離制御手段C7Cは、前記反転開始判別手段C7AによりシートSの反転を開始すると判別された場合に、搬送ロールRaを離隔させてシートSの挟持を解除すると共に、幅方向搬送ロールRbを接触させてシートSを挟持する。また、前記反転完了判別手段C7BによりシートSの反転が完了したと判別された場合に、搬送ロールRaを接触させてシートSを挟持すると共に、幅方向搬送ロールRbを離隔させてシートSの挟持を解除する。
C7D:駆動制御手段
搬送部材駆動制御手段の一例としての駆動制御手段C7Dは、前記各搬送ロールRa,Rbの駆動を制御する。実施例1の前記駆動制御手段C7Dは、前記反転開始判別手段C7AによりシートSの反転を開始すると判別された場合に、図示しないクラッチを介して、搬送ロールRaの回転駆動を停止すると共に、幅方向搬送ロールRbの回転駆動を開始する。また、前記反転完了判別手段C7BによりシートSの反転が完了したと判別された場合に、搬送ロールRaの回転駆動を開始すると共に、幅方向搬送ロールRbの回転駆動を停止する。
次に、本発明の実施例1の画像形成装置Uの処理の流れを流れ図、いわゆる、フローチャートを使用して説明する。なお、シート反転路SH3のシート反転処理については、上側センサSN1がシートSを検出した場合に、搬送ロールRaを離隔させて駆動を停止して且つ幅方向搬送ロールRbを接触させて駆動を開始してシートSの反転を開始すると共に、下側センサSN2がシートSを検出した場合に、搬送ロールRaを接触させて駆動を開始し且つ幅方向搬送ロールRbを離隔させて駆動を停止してシートSの反転を完了するだけであるため、フローチャートによる詳細な説明を省略する。
図7は本発明の実施例1のレジロール制御処理のフローチャートである。
図7のフローチャートの各ステップSTの処理は、前記画像形成装置Uの制御部Cに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置Uの他の各種処理と並行して並列処理で実行される。
図7に示すフローチャートは画像形成装置Uの電源投入により開始される。
ST2において、以下の(1),(2)の処理を実行し、ST3に移る。
(1)サイドシフトセンサ18が移動用被検出部13bを検出するまでレジロールRrをサイドシフトすることにより、レジロールRrを移動用基準位置に移動させる。
(2)スイングセンサ27が傾斜用被検出部28を検出するまでレジロールRrをスイングすることにより、レジロールRrを傾斜用基準位置に移動させる。
ST4において、レジロールRrが1面目にトナー像が記録されるシートSを搬送したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST5に移り、イエス(Y)の場合はST6に移る。
ST5において、以下の(1)〜(3)の処理を実行し、ST7に移る。
(1)両面印刷フラグFLに「0」をセットする。
(2)前側斜行ロール38aの各コロを接触させて回転駆動を開始する。
(3)後側斜行ロール38bの各コロを離隔させて回転駆動を停止する。
ST6において、以下の(1)〜(3)の処理を実行し、ST7に移る。
(1)両面印刷フラグFLに「1」をセットする。
(2)後側斜行ロール38bの各コロを接触させて回転駆動を開始する。
(3)前側斜行ロール38aの各コロを離隔させて回転駆動を停止する。
ST8において、リードレジセンサ33がシートSの下流端を検知してオフの状態からオンの状態になったか否かを判別することにより、レジロールRrの回転駆動を停止するか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST9に移り、ノー(N)の場合はST8を繰り返す。
ST9において、以下の(1),(2)の処理を実行し、ST10に移る。
(1)レジロールRrの回転駆動を停止する。
(2)斜行ロール38a,38bの回転駆動を停止する。
ST10において、式(1)により、図6に示す傾斜角度θを演算する。そして、ST11に移る。
ST11において、スイング傾斜機構SKにより、レジロールRrをスイングさせて演算された傾斜角度θの傾斜打消方向に傾斜させる。そして、ST12に移る。
ST13において、サイドシフト機構SSにより、レジロールRrの後方へのサイドシフト開始する。そして、ST14に移る。
ST14において、前側サイドレジセンサ31がシートSの前端を検知したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST15に移り、ノー(N)の場合はST14を繰り返す。
ST15において、サイドシフト機構SSにより、演算された傾斜角度θに応じた移動量dのズレ打消方向にレジロールRrをサイドシフトさせる。そして、ST19に移る。
ST17において、後側サイドレジセンサ32がシートSの後端を検知したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST18に移り、ノー(N)の場合はST17を繰り返す。
ST18において、サイドシフト機構SSにより、演算された傾斜角度θに応じた移動量dのズレ打消方向にレジロールRrをサイドシフトさせる。そして、ST19に移る。
ST19において、シートSを転写領域Q4に送り出す送出タイミングになったか否かを判別することにより、レジロールRrの回転駆動を開始するか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST20に移り、ノー(N)の場合はST19を繰り返す。
ST20において、レジロールRrの回転駆動を開始する。そして、ST21に移る。
ST22において、レジロールRrの回転駆動を停止する。そして、ST23に移る。
ST23において、ジョブを終了するか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST1に戻り、ノー(N)の場合はST2に戻る。
図8は本発明の実施例1の作用説明図であり、図8Aはカセットトレイに収容されているシートを示す図、図8Bは図8Aの状態からシートをカセットトレイから取り出して搬送する状態を示す図、図8Cは図8Bの状態からレジロールでシートを一旦停止させた状態を示す図、図8Dは図8Cの状態からシート下流端縁の向きをシート幅方向に揃えてからシート幅方向に移動させる状態を示す図、図8Eは図8Dの状態からシートの1面目が転写領域を通過してトナー像が転写された状態を示す図、図8Fは図8Eの状態から1面目のトナー像が転写されたシートがシート反転路で反転した状態を示す図、図8Gは図8Fの状態からレジロールでシートを一旦停止させた状態を示す図、図8Hは図8Gの状態からシート下流端縁の向きをシート幅方向に揃えてからシート幅方向に移動させる状態を示す図、図8Iは図8Hの状態からシートの2面目が転写領域を通過してトナー像が転写された状態を示す図である。
ここで、図8に示すように、実際のシートSが、理想的な長方形のシートS′に比べて、シート幅もシート長も大きく、且つ、シート搬送方向の下流端縁が傾斜して形成されている場合を考える。
この結果、レジロールRrの各ロール3,4に下流端部が挟持されたシートSは、レジロールRrと共に前記傾斜角度θだけ傾斜打消方向に傾斜してシートSの下流端、すなわち、シート搬送方向前端を基準としてスキューが補正される。
しかしながら、実施例1の前記画像形成装置Uでは、シートSを挟持した状態で、レジロールRrをスイングさせて傾斜させることにより、シートSのリードスキューが補正される。このため、シートSの下流端縁の傾斜が大きい場合でも、リードスキューを補正することが可能となっている。
したがって、実施例1の前記画像形成装置Uでは、ロールニップ突き当て方式に比べ、リードスキューを精度良く補正することが可能となっている。
この結果、実施例1では、図7のST19〜22の処理で、送出タイミングになった際に、レジロールRrからシートSが搬送され、図8Eに示すように、シートSの下流端縁の前端が、転写領域Q4において、前側サイドレジセンサ31の位置から転写領域Q4までシート搬送方向である右方にずれた第1の位置P1に配置されるように搬送される。
この結果、実施例1の前記画像形成装置Uでは、前記傾斜角度θに応じた移動量dのズレを補正しない場合に比べ、第1の位置P1にシートSの前端を搬送させ易くなっており、第1の位置P1に基づいて、図8Eに示す各距離e1,e2の余白を空けた範囲にトナー像を記録し易くなっている。
なお、図8に示す実際のシートSは、下流端縁が傾斜して形成されているため、図8Eに示すように、1面目のトナー像は、傾斜した下流端縁を基準に記録された結果、側端である前後両端に対して傾斜して記録される。
また、図7のST3,ST4の処理で、ユーザインタフェースUIの両面コピー設定キーで両面印刷の設定が行われている場合には、図1、図2に示す、シート反転路SH3に搬送される。図8Fに示すように、シート反転路SH3では、前記各搬送ロールRa,Rbにより、シートSのシート搬送方向の上流端と下流端とを反転させずに、シートSのシート幅方向の前後両端のみを反転させる。また、反転したシートSは、シート反転路SH3、シート供給路SH1を介して、斜行ロール38a,38bまで再送される。
また、図8G、図8Hにおいて、1面目の場合と同様に、図7のST7〜ST10の処理で、レジロールRrに搬入されたシートSは、リードレジセンサ33によって下流端が検知されると、図8Gの実線に示すように、シート搬送方向への搬送が停止され、前端傾斜検知部材SN4の検知結果から傾斜角度θが演算される。また、図7のST11の処理で、レジロールRrが前記傾斜角度θだけ傾斜打消方向に傾斜し、シートSも前記傾斜角度θだけ傾斜打消方向に傾斜してスキューが補正される。
この結果、1面目の場合と同様に、図7のST19〜22の処理で、送出タイミングになった際に、レジロールRrからシートSが搬送され、図8Iに示すように、シートSの下流端縁の後端が、転写領域Q4において、後側サイドレジセンサ32の位置から転写領域Q4まで右方にずれた第2の位置P2に配置されるように搬送される。
この結果、実施例1の前記画像形成装置Uでは、前記傾斜角度θに応じた移動量dのズレを補正しない場合に比べ、第2の位置P2にシートSの後端を搬送させ易くなっており、第2の位置P2に基づいて、図8Eと同様に各距離e1,e2の余白を空けた範囲にトナー像を記録し易くなっている。
なお、実施例1では、転写領域Q4の各位置P1,P2により、媒体基準位置の一例であって、転写領域Q4においてトナー像が記録されるシートSの位置としての画像記録位置(P1+P2)が予め設定されている。
ここで、図9に示す側端揃え、いわゆる、サイドレジストレーションのみを実行する従来公知の画像形成装置Uにおいて、実施例1のシート反転路SH3を使用せずに、シートSのシート幅方向の前後両端を反転させず且つシートSのシート搬送方向の上流端と下流端とを反転させる、いわゆる、スイッチバック方式のシート反転路を使用した場合について考える。なお、スイッチバック方式のシート反転路については、例えば、特開2006−053223号公報等に記載されており、公知であるため、詳細な説明については省略する。
この結果、サイドレジのみを実行する従来公知の画像形成装置Uでは、図8に示す実際のシートSを両面印刷した場合に、理想的な長方形のシートS′に対してシート長が異なっているため、図9Gの破線で示す1面目にトナー像が記録された範囲と、図9Gの実線で示す2面目にトナー像が記録された範囲とが、シート搬送方向でズレてしまっていた。
また、図10に示す前端揃え、いわゆる、リードレジストレーションのみを実行する従来公知の画像形成装置Uにおいて、実施例1のシート反転路SH3を使用せずに、スイッチバック方式のシート反転路を使用した場合について考える。
これらに対して、実施例1の前記画像形成装置Uでは、シート反転路SH3によって、シートSのシート搬送方向の上流端と下流端とが反転されず、1面目の下流端縁と2面目の下流端縁とが一致する。このため、図8Iに示すように、実際のシートSが理想的なシートS′に対してシート長が異なる場合に、1面目のトナー像と2面目のトナー像とがシート搬送方向でズレてしまうことが回避されている。
このため、実施例1の前記画像形成装置Uでは、各サイドガイド38a,38bにシートSの側端を接触させてサイドレジを実行した後、レジロールRrをスイングさせてリードレジを実行している。すなわち、実施例1の前記画像形成装置Uでは、シートSのスキュー補正能力が高いとされるサイドレジを予め実行して殆どスキューが補正された後、レジロールRrのスイングによるリードレジを微調整として実行している。したがって、実施例1の前記画像形成装置Uは、サイドレジ後にレジロールRrをスイングさせてリードレジを実行するため、図10に示すロールニップ突き当て方式より精度良くリードスキューが補正可能である。
また、実施例1の前記画像形成装置Uでは、1面目にトナー像が記録される場合には、前側斜行ロール38aによって前側サイドガイド37a側に実際のシートSが寄せられた後、前端が第1の位置P1に案内されると共に、2面目にトナー像が記録される場合には、後側斜行ロール38bによって後側サイドガイド37b側に実際のシートSが寄せられた後、後端が第2の位置P2に案内されている。
この結果、実施例1の前記画像形成装置Uでは、図9、図10に示す従来公知の画像形成装置Uに比べ、1面目のトナー像と2面目のトナー像とを重複させ易く、すなわち、表裏を一致させ易くなっている。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図11は実施例1の図4に対応する本発明の実施例2のレジロール近傍を上方から見たときの要部拡大説明図である。
図11において、実施例2の画像形成装置Uでは、実施例1の各リードスキューセンサ34,36が省略されている。また、前側サイドレジセンサ31のシート搬送方向下流側且つリードレジセンサ33のシート搬送方向上流側には、シートSの前端を検知する前側サイドスキューセンサ34′が配置されている。また、前記前側サイドスキューセンサ34′の後方には、シートSの他方の側端の一例としての後端を検知する後側サイドスキューセンサ36′が配置されている。
実施例2の前記各サイドスキューセンサ34′,36′は、前記各サイドレジセンサ31,32のシート搬送方向に沿って配置されている。すなわち、実施例2の前記各サイドスキューセンサ34′,36′は、前記各サイドレジセンサ31,32から右方にずれて配置されている。
前側サイドレジセンサ31と前側サイドスキューセンサ34′とによって実施例2の第1の側端傾斜検知部材SN5が構成されている。また、後側サイドレジセンサ32と後側サイドスキューセンサ36′とによって実施例2の第2の側端傾斜検知部材SN6が構成されている。
図12は実施例1の図5に対応する本発明の実施例2の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。
図12において、実施例2の制御部Cには、前端傾斜検知部材SN4に替えて、シートSの前後両端縁を検知する前後一対のサイドスキューセンサ34′,36′の出力信号が入力されている。
また、実施例2の前記制御部Cは、実施例1の前記傾斜角度演算手段C5Bと前記傾斜制御手段C5Cと前記移動量演算手段C5Dと前記移動制御手段C5Eとに替えて、傾斜角度演算手段C5B′と前記傾斜制御手段C5C′と前記移動量演算手段C5D′と前記移動制御手段C5E′とを有する。
C5B′:傾斜角度演算手段
傾斜角度演算手段C5B′は、図13に示すように、前後一対の各側端傾斜検知部材SN5,SN6により、シートSの側端縁とシート幅方向とのなす角度である傾斜角度θ1,θ2を演算する。
tan(θ1)=(Vr×Δt)/s2 …(3)
tan(θ2)=(Vr×Δt)/s2 …(4)
軸傾斜手段の一例としての傾斜制御手段C5C′は、傾斜用モータ駆動回路D3を介して、傾斜用モータMbの回転を制御して、回転中心としての傾斜用回転軸21の矢印Yb方向への回転を制御して、レジロールRrの傾斜を制御する。実施例2の前記傾斜制御手段C5C′は、1面目にトナー像が記録されるシートSを搬送する場合、すなわち、両面印刷フラグFLが「0」の場合に、前記傾斜角度演算手段C5B′により演算された傾斜角度θ1の傾斜を打ち消す傾斜打消方向にレジロールRrを傾斜させると共に、2面目にトナー像が記録されるシートSを搬送する場合、すなわち、両面印刷フラグFLが「1」の場合に、演算された傾斜角度θ2の傾斜を打ち消す傾斜打消方向にレジロールRrを傾斜させる。
移動量演算手段C5D′は、図13に示すように、前記傾斜制御手段C5C′によって傾斜したレジロールRrがシートSを転写領域Q4まで搬送した際における、レジロールRrを通過するシートSのシート搬送方向の前端および後端、すなわち、下流端および上流端のシート幅方向のズレである移動量d1,d2を演算する。実施例2の前記移動量演算手段C5D′では、前記傾斜角度θ1,θ2に応じた前記移動量d1,d2が、以下の式(5),(6)によって演算される。
d1=L×sin(θ1) …(5)
d2=L×sin(θ2) …(6)
C5E′:移動制御手段
軸移動手段の一例としての移動制御手段C5E′は、第1移動制御手段C5E1′と、第2移動制御手段C5E2′とを有し、サイドシフトモータ駆動回路D4を介して、サイドシフトモータ14の回転を制御して、レジロールRrのシート幅方向へのサイドシフトを制御する。
第1の軸移動手段の一例としての第1移動制御手段C5E1′は、1面目にトナー像が記録されるシートSを搬送する場合、すなわち、両面印刷フラグFLが「0」の場合に、レジロールRrのシート幅方向へのサイドシフトを制御する。実施例2の前記第1移動制御手段C5E1′は、まず、前側の各センサ31,34′がシートSの前端を検知するまでレジロールRrを後方にサイドシフトさせる。そして、前記傾斜制御手段C5C′によりレジロールRrの傾斜が実行された後、前記移動量演算手段C5D′により演算された前記移動量d1を打ち消すズレ打消方向、すなわち、前記移動量d1がゼロになる方向に、レジロールRrをサイドシフトさせる。
第2の軸移動手段の一例としての第2移動制御手段C5E2′は、2面目にトナー像が記録されるシートSを搬送する場合、すなわち、両面印刷フラグFLが「1」の場合に、レジロールRrのシート幅方向へのサイドシフトを制御する。実施例2の前記第2移動制御手段C5E2′は、後側の各センサ32,36′がシートSの後端を検知するまでレジロールRrを前方にサイドシフトさせた後、前記第1移動制御手段C5E1′と同様に、レジロールRrの傾斜後に前記移動量d2を打ち消すズレ打消方向にレジロールRrをサイドシフトさせる。
図14は実施例1の図7に対応する本発明の実施例2のレジロール制御処理のフローチャートである。
図14において、実施例2のレジロール制御処理のフローチャートでは、実施例1のレジロール制御処理のフローチャートのST10,ST11の処理が省略されている。また、実施例2のレジロール制御処理のフローチャートでは、実施例1のレジロール制御処理のフローチャートのST14,ST15,ST17,ST18に替えて、以下に示すST14′,ST15′,ST17′,ST18′が実行されると共に、ST14′とST15′との間にST31,ST32が実行され、ST17′とST18′との間にST33,ST34が実行される。なお、その他のST1〜ST9,ST12,ST13,ST16,ST19〜ST23については、実施例1と同様であるため、詳細な説明を省略する。
ST31において、式(3)により、図13Aに示す傾斜角度θ1を演算する。そして、ST32に移る。
ST32において、スイング傾斜機構SKにより、レジロールRrをスイングさせて演算された傾斜角度θ1の傾斜打消方向に傾斜させる。そして、ST15′に移る。
ST15′において、サイドシフト機構SSにより、演算された傾斜角度θ1に応じた移動量d1のズレ打消方向にレジロールRrをサイドシフトさせる。そして、ST19に移る。
ST33において、式(4)により、図13Bに示す傾斜角度θ2を演算する。そして、ST34に移る。
ST34において、スイング傾斜機構SKにより、レジロールRrをスイングさせて演算された傾斜角度θ2の傾斜打消方向に傾斜させる。そして、ST18′に移る。
ST18′において、サイドシフト機構SSにより、演算された傾斜角度θ2に応じた移動量d2のズレ打消方向にレジロールRrをサイドシフトさせる。そして、ST19に移る。
図15は実施例1の図8に対応する本発明の実施例2の作用説明図であり、図15Aはカセットトレイに収容されているシートを示す図、図15Bは図15Aの状態からシートをカセットトレイから取り出して搬送する状態を示す図、図15Cは図15Bの状態からレジロールでシートを一旦停止させた状態を示す図、図15Dは図15Cの状態からシート幅方向に移動させながらシート前端縁の向きをシート搬送方向に揃えた状態を示す図、図15Eは図15Dの状態からシートの1面目が転写領域を通過してトナー像が転写された状態を示す図、図15Fは図15Eの状態から1面目のトナー像が転写されたシートがシート反転路で反転した状態を示す図、図15Gは図15Fの状態からレジロールでシートを一旦停止させた状態を示す図、図15Hは図15Gの状態からシート幅方向に移動させながらシート後端縁の向きをシート搬送方向に揃えた状態を示す図、図15Iは図15Hの状態からシートの2面目が転写領域を通過してトナー像が転写された状態を示す図である。
このとき、図15に示す実際のシートSの前端縁は、サイドスキューが十分に補正されず、シート搬送方向に対して傾斜している可能性がある。この場合、図15Dの2点鎖線に示すように、図14のST12,ST13,ST14′,ST31の処理で、サイドシフト機構SSにより、前側の各センサ31,34′がシートSの前端を検知するまでレジロールRrを後方にサイドシフトさせた際に、前記各センサ31,34′の検知結果から傾斜角度θ1が演算される。
このため、図14のST32の処理で、スイング傾斜機構SKにより、図15Dの1点鎖線に示すように、レジロールRrがリードレジセンサ33の重力方向下方の傾斜用回転軸21を回転中心として前記傾斜角度θ1だけ傾斜打消方向に傾斜する。この結果、レジロールRrの各ロール3,4に下流端部が挟持されたシートSは、レジロールRrと共に前記傾斜角度θ1だけ傾斜打消方向に傾斜してシートSの前端、すなわち、シートSの側端を基準としてスキューが補正される。
さらに、実施例2では、実施例1と同様に、図14のST15′の処理で、前記傾斜角度θ1に応じた移動量d1のズレ打消方向にレジロールRrをサイドシフトさせている。
このため、実施例2の前記画像形成装置Uでも、前端が第1の位置P1を通過するシートSの下流端縁から第1余白距離e1、前端から第2余白距離e2だけ離れた位置から、トナー像を記録することが可能となっている。この結果、実施例2の前記画像形成装置Uでは、実施例1と同様に、前記傾斜角度θ1に応じた移動量d1のズレを補正しない場合に比べ、第1の位置P1にシートSの前端を搬送させ易くなっており、第1の位置P1に基づいて、図15Eに示す各距離e1,e2の余白を空けた範囲にトナー像を記録し易くなっている。
よって、図15Iに示すように、実施例2の前記画像形成装置Uでも、シート反転路SH3によって1面目の下流端縁と2面目の下流端縁とが一致するため、実際のシートSが理想的なシートS′と異なる場合に、1面目のトナー像と2面目のトナー像とがズレてしまうことが回避されている。すなわち、実施例2の前記画像形成装置Uでも、図9、図10に示す従来公知の画像形成装置Uに比べ、1面目のトナー像と2面目のトナー像とを重複させ易くなっている。
その他、実施例2の前記画像形成装置Uは、実施例1の前記画像形成装置Uと同様の作用効果を奏する。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H06)を下記に例示する。
(H01)本発明は電子写真方式の画像形成装置以外のインクジェット記録式の画像形成装置や熱転写式の画像形成装置等にも適用することができる。
(H02)本発明は前記実施例のレジロールRrに適用することが好ましいが、これに限定されず、例えば、その他の搬送ロールRa等に適用しても本発明の作用効果を奏することが可能である。
(H04)前記実施例では、レジロールRrの回転中心である傾斜用回転軸21は、リードレジセンサ33の重力方向下方に配置されているが、これに限定されず、傾斜用回転軸21は、レジロール支持体1の下端面1bの任意の位置に配置可能である。例えば、傾斜用回転軸21をレジロールRrの回転軸3a,4aの後端部の重力方向下方に配置し、レジロールRrの前端部側のみをスイングさせる構成とすることも可能である。なお、リードレジセンサ33の重力方向下方以外の位置に配置した場合には、傾斜用回転軸21とリードレジセンサ33との間の距離やレジロールRrの回転角度θ,θ1,θ2等に基づいて、レジロールRrの傾斜の前後でシートSの下流端縁の位置がズレるため、レジロールRrをスイング傾斜させた後にリードレジを実行することが望ましい。
(H06)前記実施例のように、サイドシフト機構SSにより、転写領域Q4におけるシートSのシート幅方向の位置合わせを実行することが好ましいが、これに限定されず、サイドシフト機構SSを省略して、サイドシフトの実行を省略することも可能である。
Claims (8)
- 媒体の幅方向の一端部が他端部に対して前記媒体の搬送方向に傾斜する方向に移動可能に支持された回転軸と、
前記回転軸に支持され、前記媒体の搬送方向に前記媒体を搬送する媒体搬送部材と、
予め設定された媒体基準位置に対する前記媒体の傾斜を検知する傾斜検知部材と、
前記傾斜検知部材が検知した前記媒体の傾斜を打ち消す方向である傾斜打消方向に前記回転軸を傾斜させる軸傾斜手段と、
を備えたことを特徴とする媒体搬送装置。 - 前記媒体搬送部材より前記搬送方向下流側に配置され、1面目に画像が記録された前記媒体の前記幅方向の一方の側端と他方の側端とを反転させ、前記媒体搬送部材に反転された前記媒体を搬入させる媒体反転路、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。 - 前記媒体の前記搬送方向の前端縁と前記幅方向とのなす角度である傾斜角度を検知する前端傾斜検知部材によって構成された前記傾斜検知部材と、
前記傾斜検知部材が検知した前記傾斜角度に基づいて、前記前端縁の前記幅方向に対する傾斜を打ち消す前記傾斜打消方向に前記回転軸を傾斜させる前記軸傾斜手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の媒体搬送装置。 - 前記媒体の前記搬送方向の側端縁と前記搬送方向とのなす角度である傾斜角度を検知する側端傾斜検知部材によって構成された前記傾斜検知部材と、
前記傾斜検知部材が検知した前記傾斜角度に基づいて、前記側端縁の前記搬送方向に対する傾斜を打ち消す前記傾斜打消方向に前記回転軸を傾斜させる前記軸傾斜手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の媒体搬送装置。 - 前記幅方向に移動可能に支持された前記回転軸と、
前記媒体搬送部材より前記搬送方向下流側に配置され、前記媒体の前記幅方向の側端を検出する側端検知部材と、
前記側端検知部材が前記側端を検知するまで前記回転軸を前記幅方向に移動させると共に、前記傾斜検知部材が検知した前記傾斜角度に基づいて、前記回転軸の傾斜に伴って発生する前記媒体搬送部材を通過する前記媒体の前記搬送方向の前端と後端との前記幅方向のズレを打ち消す方向であるズレ打消方向に前記回転軸を移動させる軸移動手段と、
を備えたことを特徴とする請求項3または4に記載の媒体搬送装置。 - 1面目に画像が記録される前記媒体の前記一方の側端を検出する第1の側端検知部材と、2面目に画像が記録される前記媒体の前記他方の側端を検出する第2の側端検知部材と、を有する側端検知部材と、
1面目に画像が記録される前記媒体を搬送する場合に、前記第1の側端検知部材が前記一方の側端を検知するまで前記回転軸を前記幅方向に移動させると共に、前記傾斜検知部材が検知した前記傾斜角度に基づいて、前記ズレ打消方向に前記回転軸を移動させる第1の軸移動手段と、2面目に画像が記録される前記媒体を搬送する場合に、前記第2の側端検知部材が前記他方の側端を検知するまで前記回転軸を前記幅方向に移動させると共に、前記傾斜検知部材が検知した前記傾斜角度に基づいて、前記ズレ打消方向に前記回転軸を移動させる第2の軸移動手段と、を有する軸移動手段と、
を備えたことを特徴とする請求項2に記載の媒体搬送装置。 - 前記媒体搬送部材より前記搬送方向上流側、且つ、前記第1の側端検知部材より前記幅方向の外方に配置され、前記搬送方向に延びる第1の側端揃え部材であって、前記媒体の前記一方の側端が接触して前記媒体を揃える前記第1の側端揃え部材と、前記媒体搬送部材より前記搬送方向上流側、且つ、前記第2の側端検知部材より前記幅方向の外方に配置され、前記搬送方向に延びる第2の側端揃え部材であって、前記媒体の前記他方の側端が接触して前記媒体を揃える前記第2の側端揃え部材と、を有する側端揃え部材と、
前記第1の側端揃え部材より前記幅方向の内方に配置され、1面目に画像が記録される前記媒体を前記第1の側端揃え部材側に寄せる第1の側端寄せ部材と、前記第2の側端揃え部材より前記幅方向の内方に配置され、2面目に画像が記録される前記媒体を前記第2の側端揃え部材側に寄せる第2の側端寄せ部材と、を有する側端寄せ部材と、
を備えたことを特徴とする請求項6に記載の媒体搬送装置。 - 媒体に画像を記録する画像記録装置と、
前記媒体表面の前記画像を定着させる定着装置と、
前記媒体を搬送する請求項1ないし7のいずれかに記載の媒体搬送装置と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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