JP2011026014A - 媒体搬送装置および画像形成装置 - Google Patents

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通夫 多田
Takashi Abe
隆 阿部
Naoto Otsuki
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Yosuke Hasegawa
陽介 長谷川
Shoichi Maeda
祥一 前田
Yoichi Yamakawa
洋一 山川
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Abstract

【課題】装置を小型化しつつ媒体の傾きを精度良く補正すること。
【解決手段】調節搬送部材(Rr)と画像記録領域(Q4)との間に配置され且つ開放位置と突き当て位置との間を移動可能に支持された突き当て部材(Rg)と、搬送部材(Ra,27)が媒体(S)を搬送する場合に、調節搬送部材(Rr)を離隔位置に移動させると共に、媒体(S)が突き当て部材(Rg)に突き当てられて揃えられた場合に、調節搬送部材(Rr)を接触位置に移動させる接離制御手段(C7A)と、媒体(S)が通過した後に、突き当て部材(Rg)を突き当て位置に移動させると共に、調節搬送部材(Rr)が接触位置に移動した場合に、突き当て部材(Rg)を開放位置に移動させる開閉制御手段(C8)とを備え調節搬送部材(Rr)のみによって媒体(S)を画像記録領域(Q4)まで搬送する媒体搬送装置(SH)。
【選択図】図11

Description

本発明は、媒体搬送装置および画像形成装置に関する。
従来より、電子写真方式の複写機やプリンタ等の画像形成装置において、画像が記録される画像記録領域に媒体を搬送する際に、搬送中の前記媒体の傾きや位置を補正する技術として、例えば、下記の特許文献1〜3に記載の技術が知られている。
特許文献1としての特許第3769913号公報には、搬送ロール(14)の搬送方向上流側において、斜行ロール(11)で前記用紙(10)を幅方向一端に配置された基準ガイド(12)に突き当てて、前記用紙(10)の傾斜、いわゆる、スキューを補正する技術が記載されている。
すなわち、特許文献1には、前記用紙(10)の傾き補正に長い搬送方向の距離が必要なサイドスキュー補正についての技術が記載されている。
また、特許文献2としての特開2007−298872号公報に記載の技術では、用紙を搬送する搬送ロール(255)により、前記用紙が停止状態のレジストレーションロール(256)のニップ領域に突き当てられ、前記各ロール(255,256)どうしの間に前記用紙の湾曲、いわゆる、ループが形成されて、前記用紙の先端縁がレジストレーションロール(256)に合わせられ、前記先端縁の傾きが修正されている。
すなわち、特許文献2には、前記用紙の先端縁を前記ニップ領域に突き当てて前記ループを形成するロールニップ突き当て方式によるリードスキュー補正についての技術が記載されている。
また、特許文献3としての特開2007−106572号公報には、搬送方向上流側から、接離可能な搬送ローラ対(15)、レジストローラ対(14)、ゲート手段(13)、タイミングローラ対(17)が配置され、前記搬送ローラ対(15)で用紙(8)を前記ゲート手段(13)に突き当てて、リードスキュー補正をした後、前記レジストローラ対(14)で転写ベルト(10)の画像転写部位に用紙(8)が搬入するタイミングを調節して、前記タイミングローラ対(17)に用紙(8)を送り出した後、前記タイミングローラ対(17)で用紙(8)を前記画像転写部位に送り出すと共に、前記レジストローラ対(14)を離隔させて次の用紙(8)を前記ゲート手段(13)に案内する技術が記載されている。
すなわち、特許文献3には、前記用紙(8)の先端をゲート手段(13)に突き当ててループを形成することにより、リードスキューを精度良く補正すると共に、前記ゲート手段(13)の搬送方向上流側と下流側とに配置された2つのレジロール(14,17)により、タイミングを合わせて用紙(8)を画像転写部位に搬送する技術が記載されている。
特許第3769913号公報(「0009」〜「0068」、図1〜図12) 特開2007−298872号公報(「0033」、図3) 特開2007−106572号公報(要約書、「0021」〜「0027」、図3)
本発明は、装置を小型化しつつ媒体の傾きを精度良く補正することを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1記載の発明の媒体搬送装置は、
媒体に画像が記録される画像記録領域の搬送方向上流側に配置され、且つ、前記媒体に接触して前記媒体を前記画像記録領域に搬送可能な接触位置と、前記媒体から離隔する離隔位置と、の間を移動可能に支持され、前記画像記録領域に前記媒体が搬送される時期を調節する調節搬送部材と、
前記調節搬送部材と前記画像記録領域との間に配置され、且つ、前記調節搬送部材から前記画像記録領域への搬送路を開放する開放位置と、前記搬送路に進入して前記搬送方向上流側から搬送された前記媒体の前記搬送方向前端が突き当て可能な突き当て位置と、の間を移動可能に支持された突き当て部材と、
前記調節搬送部材の前記搬送方向上流側に配置され、前記媒体を前記搬送方向下流側に搬送する搬送部材と、
前記搬送部材が前記媒体を搬送する場合に、前記調節搬送部材を前記離隔位置に移動させると共に、前記媒体の前記搬送方向前端が前記突き当て部材に突き当てられて前記媒体の前記搬送方向前端が揃えられた場合に、前記調節搬送部材を前記接触位置に移動させる接離制御手段と、
前記媒体の前記搬送方向後端が前記突き当て部材の前記搬送方向の配置位置を通過した後に、前記突き当て部材を前記突き当て位置に移動させると共に、前記調節搬送部材が前記接触位置に移動した場合に、前記突き当て部材を前記開放位置に移動させる開閉制御手段と、
を備え、
前記調節搬送部材のみによって前記媒体を前記画像記録領域まで搬送する
ことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項2記載の発明の媒体搬送装置は、
媒体に画像が記録される画像記録領域の搬送方向上流側に配置され、且つ、前記媒体に接触して前記媒体を前記画像記録領域に搬送可能な接触位置と、前記媒体から離隔する離隔位置と、の間を移動可能に支持され、前記画像記録領域に前記媒体が搬送される時期を調節する調節搬送部材と、
前記調節搬送部材と前記画像記録領域との間に配置され、且つ、前記調節搬送部材から前記画像記録領域への搬送路を開放する開放位置と、前記搬送路に進入して前記搬送方向上流側から搬送された前記媒体の前記搬送方向前端が突き当て可能な突き当て位置と、の間を移動可能に支持された突き当て部材と、
前記調節搬送部材の前記搬送方向上流側に配置され、前記媒体を前記搬送方向下流側に搬送する搬送部材と、
前記搬送部材が前記媒体を搬送する場合に、前記調節搬送部材を前記離隔位置に移動させると共に、前記媒体の前記搬送方向前端が前記突き当て部材に突き当てられて前記媒体の前記搬送方向前端が揃えられた場合に、前記調節搬送部材を前記接触位置に移動させる接離制御手段と、
前記媒体の前記搬送方向後端が前記突き当て部材の前記搬送方向の配置位置を通過した後に、前記突き当て部材を前記突き当て位置に移動させると共に、前記調節搬送部材が前記接触位置に移動した場合に、前記突き当て部材を前記開放位置に移動させる開閉制御手段と、
を備え、
前記画像記録領域と前記調節搬送部材との間に前記媒体を搬送する部材が設けられていない
ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の媒体搬送装置において、
前記媒体を前記搬送方向下流側に搬送すると共に、前記媒体の前記搬送方向前端が前記突き当て部材に突き当てられた場合に、前記媒体の接触面に対して滑る低摩擦部材によって構成された前記搬送部材、
を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の媒体搬送装置において、
前記媒体の前記接触面に対して接触・離間する方向である接離方向に移動可能に支持された前記低摩擦部材と、
前記媒体の種類に基づいて、前記低摩擦部材を前記接離方向に移動させて、前記媒体の前記接触面に対する圧力である接触圧力を調節する圧力調節手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の媒体搬送装置において、
前記媒体の前記接触面に対して接触・離間する方向である接離方向に移動可能に支持された前記低摩擦部材と、
前記媒体搬送装置内の環境に基づいて、前記低摩擦部材を前記接離方向に移動させて、前記媒体の前記接触面に対する圧力である接触圧力を調節する圧力調節手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載の媒体搬送装置において、
第1の低摩擦部材と、前記第1の低摩擦部材に対して前記媒体の幅方向に間隔を空けて配置された第2の低摩擦部材と、を有する前記低摩擦部材と、
前記突き当て部材の前記搬送方向上流側に配置され、前記媒体の前記搬送方向前端縁と前記幅方向との傾斜を検知する傾斜検知部材と、
前記第1の低摩擦部材を前記接離方向に移動させて、前記第1の低摩擦部材の前記接触圧力である第1の接触圧力を調節する第1の圧力調節手段と、前記第2の低摩擦部材を前記圧接方向に移動させて、前記第2の低摩擦部材の前記接触圧力である第2の接触圧力を調節する第2の圧力調節手段と、を有し、前記傾斜検知部材によって検知された前記傾斜に基づいて、前記媒体の前記搬送方向前端の前記第1の低摩擦部材側が前記第2の低摩擦部材側より前記搬送方向上流側に遅れている場合には、前記第1の接触圧力を前記第2の接触圧力より強くすると共に、前記媒体の前記搬送方向前端の前記第2の低摩擦部材側が前記第1の低摩擦部材側より前記搬送方向上流側に遅れている場合には、前記第2の接触圧力を前記第1の接触圧力より強くする前記圧力調節手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項4ないし6のいずれかに記載の媒体搬送装置において、
前記突き当て部材の前記搬送方向上流側に配置され、前記媒体の前記搬送方向前端を検知する第1の前端検知部材と、
前記第1の前端検知部材によって前記媒体の前記搬送方向前端が検知された後に、前記接触圧力を弱くする前記圧力調節手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の媒体搬送装置において、
前記突き当て部材の前記搬送方向上流側に配置され、前記媒体の前記搬送方向前端を検知する第1の前端検知部材と、
前記第1の前端検知部材によって前記媒体の前記搬送方向前端が検知されてから、前記媒体の種類に応じて予め設定された前記媒体の前記搬送方向前端の揃え時間が経過した場合に、前記調節搬送部材を前記接触位置に移動させる前記接離制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれかに記載の媒体搬送装置において、
前記突き当て部材と前記画像記録領域との間に配置され、前記調節搬送部材によって搬送された前記媒体の前記搬送方向前端を検知する第2の前端検知部材と、
前記第2の前端検知部材によって前記媒体の前記搬送方向前端が検知された検知時期と、前記画像記録領域に前記媒体の前記搬送方向前端が到達する予め設定された到達時期と、に基づいて、前記調節搬送部材を減速する減速時期を演算する減速時期演算手段と、
前記減速時期演算手段によって演算された前記減速時期に、前記画像記録領域において前記媒体に画像が記録される際の前記媒体の搬送速度である記録速度よりも高速な開始速度から前記記録速度に前記調節搬送部材を減速する減速手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項10記載の発明の画像形成装置は、
媒体に画像を記録する画像記録装置と、
前記媒体表面の前記画像を定着させる定着装置と、
前記媒体を搬送する請求項1ないし9のいずれかに記載の媒体搬送装置と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1、2に記載の発明によれば、画像記録領域と調節搬送部材との間に媒体を搬送する部材が設けられている場合に比べ、画像記録領域と突き当て部材との間の搬送方向の距離を短くでき、媒体搬送装置を小型化しつつ媒体の傾きを精度良く補正することができる。
請求項3に記載の発明によれば、搬送部材が低摩擦部材によって構成されていない場合に比べ、突き当て部材と搬送部材との間に形成される媒体の湾曲の高さを低減でき、媒体搬送装置を小型化しつつ媒体の傾きを精度良く補正することができる。
請求項4に記載の発明によれば、媒体の種類に応じて接触圧力を調節しない場合に比べ、媒体の搬送方向前端縁が突き当て部材に突き当てられる強さや媒体の湾曲の高さを調節でき、媒体の傾きを精度良く補正することができる。
請求項5に記載の発明によれば、媒体搬送装置内の環境に応じて接触圧力を調節しない場合に比べ、媒体の搬送方向前端縁が突き当て部材に突き当てられる強さや媒体の湾曲の高さを調節でき、媒体の傾きを精度良く補正することができる。
請求項6に記載の発明によれば、媒体の傾きに応じて、媒体の幅方向に間隔を空けて配置された各低摩擦部材の接触圧力に差を設けることができ、媒体の幅方向に間隔を空けて接触圧力を別々に調節しない場合に比べ、媒体の傾きを精度良く補正することができる。
請求項7に記載の発明によれば、媒体が突き当て部材に突き当たる前の状態では、低摩擦部材を媒体の接触面に対して滑り難くでき、低摩擦部材の接触圧力が弱い場合に比べ、媒体を突き当て部材に突き当て易くすることができると共に、媒体が突き当て部材に突き当たった状態では、低摩擦部材を媒体の接触面に対して滑り易くでき、低摩擦部材の接触圧力が強い場合に比べ、媒体の搬送方向前端縁が突き当て部材に過剰に強く突き当てられたり、媒体の湾曲が高くなり過ぎたりすることを低減できる。
請求項8に記載の発明によれば、媒体の種類に応じて揃え時間を調節しない場合に比べ、媒体の傾きを補正する時間が不足したり、過剰になることを低減できる。
請求項9に記載の発明によれば、調節搬送部材が開始速度から記録速度に減速しない場合に比べ、媒体を画像記録領域に精度良く到達させることができると共に、搬送部材に搬送される媒体どうしの間隔を短くすることができ、媒体搬送装置の単位時間あたりの媒体搬送数、いわゆる、媒体搬送装置の生産性を向上させることができる。
請求項10に記載の発明によれば、画像記録領域と調節搬送部材との間に媒体を搬送する部材が設けられている場合に比べ、画像記録領域と突き当て部材との間の搬送方向の距離を短くでき、画像形成装置を小型化しつつ媒体の傾きを精度良く補正することができる。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図2は本発明の実施例1のシート反転路の説明図であり、図2Aは図1のIIA−IIA線断面概略図、図2Bは図2AのIIB−IIB線断面図である。 図3はレジロールのシート幅方向の移動機構および接離機構の説明図であり、図3Aは右方向から見たレジロールの説明図であり、図3Bは図3Aの矢印IIIB方向から見た接離装置の拡大説明図であり、レジロールが接触位置に移動した状態の説明図であり、図3Cは図3Bの状態からレジロールが離隔位置に移動した状態の説明図である。 図4は本発明の実施例1のレジロール近傍を図1の矢印IV方向から見たときの要部拡大説明図である。 図5は本発明の実施例1の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。 図6は図5の続きのブロック図である。 図7は本発明の実施例1の揃え時間設定テーブルの説明図である。 図8は本発明の実施例1のニップ圧設定テーブルの説明図である。 図9は本発明の実施例1のリードスキュー補正処理のフローチャートである。 図10は図9の続きのフローチャートである。 図11は本発明の実施例1の作用説明図であり、図11Aはシートを搬送ロールでスリップロールまで搬送する状態を示す図、図11Bは図11Aの状態からシートをスリップロールでレジゲートまで搬送する状態を示す図、図11Cは図11Bの状態からシートの下流端縁をレジゲートに突き当ててリードレジを補正する状態を示す図、図11Dは図11Cの状態からシートをレジロールで挟持した状態を示す図、図11Eは図11Dの状態からスリップロールをシートから離隔させてレジゲートを開放位置に移動した状態を示す図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、実施例1の画像形成装置Uは、画像形成装置本体U1と、画像読取部の一例としてのイメージスキャナU2と、自動原稿搬送装置U3とを有している。
前記自動原稿搬送装置U3は、イメージスキャナU2上面の透明な原稿台の一例としてのプラテンガラスPG上に支持されている。
前記自動原稿搬送装置U3は、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて積載される原稿給紙部の一例としての原稿給紙トレイTG1を有している。前記原稿給紙トレイTG1に積載された複数の各原稿Giは順次プラテンガラスPG上の複写位置、すなわち、原稿搬送部材の一例としてのプラテンロールGR1と前記プラテンガラスPGとの圧接位置を通過して原稿排出部材の一例としての原稿排出ロールGR2から原稿排紙部の一例としての原稿排紙トレイTG2に排出されるように構成されている。
前記自動原稿搬送装置U3は、その後端部に設けた左右方向に延びる回転中心の一例としての図示しないヒンジ軸により前記プラテンガラスPG上面に対して回転可能であり、原稿Giを作業者の一例としてのユーザが手でプラテンガラスPG上に置く場合に上方に回転される。
前記イメージスキャナU2は、ユーザが印刷開始、すなわち、コピースタート等の作動指令信号を入力操作する操作部の一例としてのユーザインタフェースUIを有している。
前記透明なプラテンガラスPGの下方には原稿画像を読み取るための露光光学系Aが配置されている。
前記自動原稿搬送装置U3でプラテンガラスPG上面に搬送されて前記複写位置を通過する原稿または手動でプラテンガラスPG上に置かれた図示しない原稿からの反射光は、前記露光光学系Aを介して、固体撮像素子CCDで電気信号に変換される。
画像処理部の一例としてのイメージプロセッシングシステムIPSは、固体撮像素子CCDから入力されるR:レッド,G:グリーン,B:ブルーの電気信号をY:イエロー,M:マゼンタ,C:シアン,K:黒の画像情報の一例としての画像データ、いわゆる、デジタルデータに変換して一時的に記憶し、前記画像データを所定の時期、いわゆる、タイミングで潜像形成用の画像データとして書込光駆動回路の一例としてのレーザ駆動回路DLに出力する。
レーザ駆動回路DLは、入力された画像データに応じてレーザ駆動信号を潜像形成装置ROSの図示しない潜像書込部材の一例としてのレーザダイオードに出力する。なお、前記ユーザインタフェースUI、イメージプロセッシングシステムIPSおよびレーザ駆動回路DLと、後述する現像ロールR0、1次転写ロールT1、2次転写ロールT2b等にバイアス電圧を印加する電源回路E等の動作は、制御部C、いわゆる、コントローラにより制御される。
前記イメージプロセッシングシステムIPSが出力するYMCKの4色の画像データ、すなわち、レーザ駆動データが入力されたレーザ駆動回路DLは、入力された前記各色の画像データに応じた各色のレーザ駆動信号を所定のタイミングで、各色の潜像形成装置ROSに出力する。
YMCKの各像保持体の一例としての各感光体Py,Pm,Pc,Pkはそれぞれの帯電部材の一例としての帯電ロールCRにより一様に帯電された後、前記各色の潜像形成装置ROSの出力する潜像書込光の一例としての光ビーム、いわゆる、レーザビームによりその表面に静電潜像が形成される。前記各感光体Py〜Pk表面の静電潜像はそれぞれ、各現像器Gy,Gm,Gc,Gkと対向する現像領域において各色YMCKの可視像の一例としてのトナー像に現像される。なお、前記各現像器Gy〜Gkは、各色の現像剤の一例としてのトナーを収容した現像容器と、前記現像容器に回転可能に支持され且つ前記感光体Py〜Pk表面の静電潜像にトナーを搬送してトナー像に現像する現像部材の一例としての現像ロールR0を有している。なお、前記各色の現像器Gy〜Gkの現像容器には、現像剤収容容器の一例としてのトナーカートリッジTy〜Tkから各色のトナーが補給されるように構成されている。
前記現像されたYMCKの各色のトナー像は、前記各感光体Py〜Pkと、無端帯状、いわゆる、エンドレスの中間転写部材の一例としての中間転写ベルトBとが接触する1次転写位置Q3に搬送される。前記各1次転写位置Q3において中間転写ベルトBの裏面側に配置された1次転写部材の一例としての1次転写ロールT1には、制御部Cにより制御される電源回路Eから所定のタイミングで現像剤の帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加される。前記各感光体Py〜Pk上のトナー像は前記各1次転写ロールT1に対向する1次転写位置Q3において中間転写ベルトBに重ねて1次転写される。1次転写後の感光体Py〜Pk表面の残留トナーは、1次清掃器の一例としての感光体クリーナCLpで除去される。
前記各感光体Py〜Pk、各色の潜像形成装置ROS、各色の現像器Gy〜Gkによって、前記各感光体Py〜Pk上に各色のトナー像を形成する各色の可視像形成装置の一例としてのトナー像形成装置UY,UM,UC,UKが構成される。
前記各色の感光体Py〜Pkの下方には左右一対の可動案内部の一例としてのスライドレールSR,SRにより可動枠体の一例としてのスライドフレームF1が前後方向に可動可能、すなわち、スライド移動可能に支持されている。スライドフレームF1には、中間転写装置の一例としてのベルトモジュールBMの中間支持枠体の一例としてのベルトフレームF2が上昇した動作位置、すなわち、感光体Py〜Pkに接触する位置と下方に移動した作業位置の一例としてのメンテナンス位置、すなわち、感光体Py〜Pkから下方に離れた位置との間で昇降可能に支持されている。前記ベルトモジュールBMが前記メンテナンス位置に下降した状態では、前記スライドフレームF1およびこれに支持されたベルトモジュールBMを、前記感光体Py〜Pkと摩擦接触させることなく、画像形成装置本体U1に対して出入させることができるように構成されている。
なお、前記スライドフレームF1を前後移動させる構成およびベルトモジュールBMを昇降させる構成は、例えば、特開平8−171248号公報等に記載されており、従来公知であり、従来公知の種々の構成を採用することが可能である。
前記ベルトモジュールBMは、前記中間転写ベルトBと、中間駆動部材の一例としてのベルト駆動ロールRd、張架部材の一例としてのテンションロールRt、蛇行防止部材の一例としてのウォーキングロールRw、複数の従動部材の一例としてのアイドラロールRfおよび2次対向部材の一例としてのバックアップロールT2aを含む中間張架部材の一例としてのベルト支持ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)と、前記4個の1次転写ロールT1とを有している。そして、前記中間転写ベルトBは前記ベルト支持ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)により矢印Ya方向に回転移動可能に支持されている。
前記バックアップロールT2aに接する中間転写ベルトBの表面に対向して2次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bが配置されており、中間転写ベルトBおよび2次転写ロールT2bの接触する位置により、トナー像を媒体の一例としてのシートSに転写する媒体転写位置の一例であって、画像、すなわち、トナー像をシートSに記録する画像記録領域の一例としての2次転写領域Q4が形成される。前記2次転写ロールT2bには制御部Cにより制御される電源回路Eから所定のタイミングで現像剤の帯電極性と逆極性の2次転写電圧が印加される。前記2次転写ロールT2bに対向して配置された前記バックアップロールT2aは、接地、いわゆる、アースされており、前記2次転写ロールT2bに2次転写電圧が印加されたときには、前記2次転写ロールT2bおよびバックアップロールT2a間には2次転写電界が形成される。前記バックアップロールT2aおよび2次転写ロールT2bにより2次転写器T2が構成される。
前記4個の1次転写ロールT1および中間転写ベルトBを含むベルトモジュールBMと、2次転写器T2等とにより、トナー像形成装置UY〜UKの感光体Py〜Pk表面に形成されたトナー像をシートSに転写する転写装置(BM+T2)が構成されている。
前記トナー像形成装置UY〜UK、転写装置(BM+T2)によりシートS上に画像を記録する画像記録装置(UY〜UK+BM+T2)が構成されている。
前記画像記録装置(UY〜UK+BM+T2)は、前記各感光体Py〜Pk表面に静電潜像を形成する際の静電潜像の軸方向の位置、すなわち、静電潜像書込用のレーザビームの主走査方向の位置を調節することにより、前記中間転写ベルトB上に形成されるトナー像の位置を中間転写ベルトBおよびシートSのシート幅方向に制御することができる。
画像形成装置本体U1の下部には、シートSを収容した媒体収容部の一例としての給紙トレイ、いわゆる、カセットトレイTR1〜TR3および搬送路の一例であって、媒体供給路の一例としてのシート供給路SH1が設けられている。前記カセットトレイTR1〜TR3に収容されたシートSの寸法、いわゆる、シートサイズはカセットトレイTR1〜TR3内部に設けられた図示しないシートサイズセンサにより検出され、検出されたシートサイズは画像形成装置の制御部Cの記憶部材の一例としてのメモリに記憶されている。
また、前記シート供給路SH1には手差収容部の一例としての手差トレイTR4から給紙できるように構成されている。前記カセットトレイTR1〜TR3に収容されたシートSは、所定のタイミングで媒体取出部材の一例としてのピックアップロールRpにより取り出され、媒体捌き部材の一例としてのさばきロールRsで1枚づつ分離されて、複数の搬送部材の一例としての搬送ロールRaにより調節搬送部材の一例としてのレジロールRrに搬送される。
また、手差トレイTR4から給紙されたシートは搬送ロールRaによりレジロールRrに搬送される。前記レジロールRrに搬送されたシートSは、前記中間転写ベルトBに1次転写された多重トナー像または単色トナー像、すなわち、カラートナー像またはモノクロトナー像が前記2次転写領域Q4に移動するタイミングに合わせて、2次転写領域Q4に搬送される。
前記符号SH1,Rp,Rs,Ra等の要素により、レジロールRrにシートを給紙する媒体供給装置の一例としてのシート給紙装置(SH1+Rp+Rs+Ra)が構成されている。
前記2次転写領域Q4をシートSが通過する際、2次転写ロールT2bに前記2次転写電圧が印加されるため、前記中間転写ベルトBに重ねて1次転写されたカラートナー像は、前記2次転写領域Q4において一括してシートSに2次転写される。
2次転写後の中間転写ベルトBは2次清掃器の一例としてのベルトクリーナCLbにより残留トナーが除去される。
トナー像が2次転写された前記シートSは、転写後案内部材の一例としての転写後シートガイドSG、搬送用帯状部材の一例としてのシート搬送ベルトHBにより定着装置Fに搬送される。定着装置Fは一対の圧接する加熱部材の一例としての加熱ロールFhおよび加圧部材の一例としての加圧ロールFpを有しており、前記加熱ロールFhおよび前記加圧ロールFpの圧接領域により定着領域Q5が形成されている。前記シートS上のトナー像は前記定着領域Q5を通過する際に、加熱定着される。トナー像が定着されたシートSは、搬送路切替ゲートGTにより媒体排出路の一例としてのシート排出路SH2または媒体反転路の一例としてのシート反転路SH3に搬送される。シート排出路SH2に搬送されたシートSは前記排紙トレイTRhに排出され、シート反転路SH3に搬送されたシートは表裏反転されてから前記レジロールRrに再送される。
前記符号SH1,SH2,SH3で示された要素によりシート搬送路(SH1〜SH3)が構成されている。また、前記符号Rp,Rs,Ra,Rr,HB等で示された要素によりシート搬送部材(Rp,Rs,Ra,Rr,HB)が構成されている。
(実施例1のシート反転路SH3についての説明)
図2は本発明の実施例1のシート反転路の説明図であり、図2Aは図1のIIA−IIA線断面概略図、図2Bは図2AのIIB−IIB線断面図である。
図1、図2において、シート反転路SH3は、給紙トレイTR1の上側に配置された上側反転路SH3aと下側に配置された下側反転路SH3bとを有している。両面記録を行う場合、1面目にトナー像記録されたシートSは、定着装置Fを通過してトナー像が定着された後に、切替部材の一例としての切替ゲートGTによりシート反転路SH3の上側反転路SH3aに搬送される。シート反転路SH3には、シートSをシート搬送方向に搬送する複数の搬送ロールRaと、シート幅方向に搬送する複数の幅方向搬送ロールRbとが配置されている。
前記搬送ロールRaおよび幅方向搬送ロールRbは、上下に配置された一対のコロである駆動コロおよび従動コロの一例としての駆動ロールおよび従動ロールにより構成されており、通常時は前記搬送ロールRaの上下一対の各ロールが圧接し、前記幅方向搬送ロールRbの上下一対の各ロールは離隔している。
前記上側反転路SH3aに搬送された1面目画像記録済のシートSは、上側反転路SH3aに配置された搬送ロールRaにより搬送される。このとき、前記幅方向搬送ロールRbの上下一対の各ロールは離隔している。図1において、上側反転路SH3aの下流側には上側検出部材の一例としての上側センサSN1が配置されており、シートSの前端が上側センサSN1により検出された時に、図示しない駆動力伝達部材の一例としてのクラッチにより、搬送ロールRaへの駆動力の伝達が停止される。停止した搬送ロールRaの上下一対のロールは上下方向に離隔するとともに、前記上下に離隔していた複数の幅方向搬送ロールRbの一対のロールが前記シートSを挟んで圧接する。
前記シートSを挟んだ複数の幅方向搬送ロールRbの上下一対のロールが回転して前記シートSを幅方向に搬送する。このとき、上側反転路SH3aのシートSはシート幅方向に搬送され、図2Aに示す給紙トレイTR1に形成された反転用貫通孔TR1aを通って下側反転路SH3bに搬送される。
図2Aにおいて、前記下側反転路SH3bには下側検出部材の一例としての下側センサSN2が配置されている。前記下側反転路SH3bに搬送された1面目の画像記録済のシートSの前端が下側センサSN2により検出されると、図示しないクラッチにより、前記複数の幅方向搬送ロールRbへの駆動力の伝達が停止し、各幅方向搬送ロールRbの上下一対のロールが上下方向に離隔するとともに、前記上下に離隔していた複数の通常の搬送ロールRaの一対のロールが前記シートSを挟んで圧接する。
前記下側反転路SH3bに搬送された1面目画像記録済のシートSは、図1に示すように、下側反転路SH3bから前記シート供給路SH1に搬送され、さらに、前記レジロールRrに再送される。
(実施例1のレジロールRrについての説明)
図3はレジロールのシート幅方向の移動機構および接離機構の説明図であり、図3Aは右方向から見たレジロールの説明図であり、図3Bは図3Aの矢印IIIB方向から見た接離装置の拡大説明図であり、レジロールが接触位置に移動した状態の説明図であり、図3Cは図3Bの状態からレジロールが離隔位置に移動した状態の説明図である。
図3において、実施例1の前記レジロールRrは、駆動側部材の一例としての駆動レジロールRr1と、前記駆動レジロールRr1に対向する従動側部材の一例としての従動レジロールRr2と、を有している。
前記駆動レジロールRr1は、前後に延びる駆動側支軸1を有している。前記駆動側支軸1は、画像形成装置本体U1に設けられた前後一対の支持部U1a,U1aに、シート幅方向に移動可能且つ回転可能に支持されている。
前記駆動側支軸1の後端には、第1の被伝達部材の一例としてのシフトラック2が支持されている。前記シフトラック2には、前記駆動側支軸1と直交する方向に山部と谷部が形成されており、駆動側支軸1が回転しても、シート幅方向についてのシフトラック2の歯の位置は保持される。前記シフトラック2は、第1の歯車部材の一例としてのシフトギア3と噛み合っており、前記シフトギア3が回転するとシート幅方向に移動する。前記シフトギア3は、第1の駆動源の一例としてのシフトモータ4の駆動力を受けて回転する。
前記駆動側支軸1において、前記シフトラック2と後側の支持部U1aとの間には、第2の被伝達部材の一例としての被駆動ギア6が支持されている。前記被駆動ギア6は、前後方向に長い中間伝達部材の一例としての中間ギア7と噛み合っている。前記中間ギア7は、第2の駆動源の一例としてのレジ駆動モータ8の駆動力を受けて回転する。なお、前記中間ギア7の前後の長さは、前記駆動レジロールRr1のシート幅方向の移動量に応じて設定されている。
前記駆動側支軸1において、前側の支持部U1aの前方には、円板状の保持部材9が二つ、間隔をあけて支持されている。
前記従動レジロールRr2は、前後方向に延びる従動側支軸11を有している。前記従動側支軸11は、前記駆動側支軸1と同様に、支持部U1a,U1aに、シート幅方向に移動可能且つ回転可能に支持されている。前記従動側支軸11において、前側の支持部U1aの前方には、前記駆動レジロールRr1の保持部材9に対応して、円板状の被保持部材12が支持されている。前記被保持部材12は、保持部材9の間に挟まれた状態で保持されている。これにより、前記従動レジロールRr2は、駆動レジロールRr1と共に、シート幅方向方向に移動する。
前記レジ駆動モータ8が回転すると、各ギア6,7を介して、駆動レジロールRr1が回転すると共に、駆動レジロールRr1に接触している従動レジロールRr2も、従動回転する。
また、前記シフトモータ4が正方向に回転すると、前記シフトギア3、シフトラック2を介して、駆動レジロールRr1が前側に移動すると共に、従動レジロールRr2も前側に移動する。そして、前記シフトモータ4が逆方向に回転すると、前記シフトギア3、シフトラック2を介して、駆動レジロールRr1が後方に移動すると共に、従動レジロールRr2も後方に移動する。
なお、レジロールRrの上方には、基準検出部材の一例として、レジロールRrの基準位置、いわゆるホームポジションあるいは初期位置を測定するためのシフト基準センサ14が配置されている。したがって、シフト基準センサ14の検出結果に基づいて、レジロールRrが基準位置に移動しているか否かが判別される。
したがって、実施例1のレジロールRrは、シート搬送路SH2を搬送される記録シートSを、2次転写領域Q4に向けて搬送すると共に、シート幅方向方向に移動可能に構成されている。
また、図3B、図3Cにおいて、前記支持部U1a,U1aには、前記駆動側支軸1の駆動軸受部16,16を支持する丸孔状の駆動軸支持部17,17と、前記従動側支軸11の従動軸受部18,18を支持する長孔状の従動軸支持部19,19とが形成されている。実施例1の前記従動軸支持部19,19の上端面には、前記従動軸受部18,18を上下方向に移動可能に支持する接離装置21が支持されている。
図3B、図3Cおいて、実施例1の前記接離装置21,21は、前記従動軸受部18,18を下方に付勢する接離用付勢部材の一例としての押圧バネ21a,21aと、前記制御部Cにより電源のオン・オフが制御され、電源オン時に押圧バネ21a,21aの下方への付勢力に抗して前記従動軸受部18,18を上方に移動させる接離駆動部材の一例としての接離ソレノイド21b,21bを有する。
したがって、実施例1の前記レジロールRrは、接離ソレノイド21b,21bの電源がオフになると、押圧バネ21a,21aにより、図3Bに示す、駆動レジロールRr1と従動レジロールRr2とが接触する接触位置に移動し、接離ソレノイド21b,21bの電源がオンになると、図3Cに示す、駆動レジロールRr1と従動レジロールRr2とが離隔する離隔位置に移動する。
(実施例1のレジゲートRgおよび各センサ22〜26についての説明)
図4は本発明の実施例1のレジロール近傍を図1の矢印IV方向から見たときの要部拡大説明図である。
また、図1、図4において、前記レジロールRrと前記2次転写ロールT2bとの間には、突き当て部材の一例としてのレジゲートRgが配置されている。実施例1の前記レジゲートRgは、シート搬送方向である+Y方向に対して垂直平面であるXZ平面において、平面板状に形成されている。また、前記レジゲートRgは、図示しない昇降装置により、前記レジロールRrから前記2次転写ロールT2bへの搬送路を開放する図1の実線に示す開放位置と、前記搬送路に進入してシート搬送方向上流側から搬送されたシートSのシート搬送方向前端が突き当て可能な図1の破線に示す突き当て位置との間を移動可能に支持されている。
また、前記レジゲートRgと前記レジロールRrとの間には、前記レジロールRrを通過したシートSのシート搬送方向前端縁である下流端縁の前側を検知する第1の傾斜検知部材の一例としての前側リードスキューセンサ22と、前記下流端縁の後側を検知する第1の傾斜検知部材の一例としての後側リードスキューセンサ23と、前記下流端縁の中央部を検知する第1の前端検知部材の一例としての第1リードレジセンサ24とが配置されている。
実施例1では、前記各リードスキューセンサ22,23がシートSの下流端縁を検知した時間差により、シートSの下流端縁がシート幅方向に対する傾斜、いわゆる、リードスキューを検知することができる。
前記各リードスキューセンサ22,23により、実施例1の傾斜検知部材(22+23)が構成されている。
また、前記レジゲートRgと前記2次転写ロールT2bとの間には、シートSのシート幅方向両端を検知する側端検知部材の一例としてのラインセンサ25と前記下流端縁の中央部を検知する第2の前端検知部材の一例としての第2リードレジセンサ26とが配置されている。
が配置されている。
(実施例1のスリップロール27についての説明)
また、前記レジロールRrとシート搬送方向上流側の搬送ロールRaとの間には、低摩擦部材の一例としてのスリップロール27が配置されている。実施例1の前記スリップロール27は、シート幅方向中央に対して前側に配置された第1の低摩擦部材の一例としての前側スリップロール27a,27bと、シート幅方向中央に対して後側に配置された第2の低摩擦部材の一例としての後側スリップロール27c,27dとを有する。
実施例1の前記各スリップロール27a〜27dは、上下一対のコロによって構成されており、各コロがシートSを挟持して回転することにより、シートSをシート搬送方向下流側に搬送する。
また、前記各スリップロール27a〜27dは、それぞれ、図示しない圧力調節装置により、前記各コロどうしが接触・離間する方向である接離方向に移動可能に支持されており、前記各コロどうしが接触する接触圧力、いわゆる、ニップ圧を調節可能に支持されている。実施例1では、2つの前側スリップロール27a,27bは、前記圧力調節装置により、2つの上側のコロが一体的に、下側のコロに対して接触・離間する方向である接離方向に移動可能に支持されており、前記各コロどうしが接触する接触圧力、いわゆる、ニップ圧を調節可能に支持されている。また、2つの後側スリップロール27c,27dも、前側スリップロール27a,27bと同様に、前記圧力調節装置により、2つの上側のコロが一体的に、下側のコロに対して接離方向に移動可能に支持され、ニップ圧を調節可能に支持されている。すなわち、実施例1の前記スリップロール27は、前側のニップ圧と後側のニップ圧とをそれぞれ独立して調節可能に構成されている。
なお、前記圧力調節装置により各スリップロール27a〜27dのニップ圧を調節する技術については、例えば、特開2005−316336号公報等に記載されており、従来公知であるため、詳細な説明を省略する。
また、前記スリップロール27と前記レジロールRrとの間には、前記スリップロール27を通過したシートSの下流端縁の中央部を検知する第3の前端検知部材の一例としての第3リードレジセンサ28が配置されている。
なお、実施例1では、前記スリップロール27のシート搬送方向上流側に配置された搬送ロールRaは、前記レジロールRrと同様に、駆動搬送ロールRa1と従動搬送ロールRa2とによって構成されており、図示しない接離装置によって駆動搬送ロールRa1と従動搬送ロールRa2とが接触する接触位置と、駆動搬送ロールRa1と従動搬送ロールRa2とが離隔する離隔位置に移動するように構成されている。
なお、前記接離装置によって搬送ロールRaを接触位置と離隔位置との間を移動させる技術については、例えば、特開2005−314023号公報等に記載されており、従来公知であるため、詳細な説明を省略する。また、前記接離装置については、レジロールRrの接離装置21,21と同様に構成することも可能である。
前記符号Rp,Rs,Ra,Rr,SG,HB,SH,1〜28等で示された要素により媒体搬送装置の一例としてのシート搬送装置SHが構成されている。
(実施例1の制御部Cの説明)
図5は本発明の実施例1の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。
図6は図5の続きのブロック図である。
図5において、前記制御部Cは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行う入出力信号調節部の一例としての入出力インターフェース、いわゆる、I/O、必要な処理を実行するためのプログラムおよびデータ等が記憶されたリードオンリーメモリ、いわゆる、ROM、必要なデータを一時的に記憶するためのランダムアクセスメモリ、いわゆる、RAM、前記ROMに記憶されたプログラムに応じた処理を行う中央演算処理装置、いわゆる、CPU、ならびにクロック発振器等を有する計算機の一例としてのコンピュータにより構成されており、前記ROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
(制御部Cに接続された信号出力要素)
前記制御部Cには、次の信号出力要素UI,SN1〜SN3,22〜26,28等の出力信号が入力されている。
UI:ユーザインタフェース
ユーザインタフェースUIは、印刷開始釦の一例としてのコピースタートキー、印刷枚数設定釦の一例としてのコピー枚数設定キー、両面印刷設定釦の一例としての両面コピー設定キー、数字入力釦の一例としてのテンキー、媒体種類設定釦の一例としての用紙サイズ設定キーおよび用紙種類設定キー、表示器等への入力を検出して、その検出信号を制御部Cに入力する。
SN1:上側センサ
上側センサSN1は、シート反転路SH3の上側反転路SH3aを搬送されるシートSのシート搬送方向の下流端を検出する。
SN2:下側センサ
下側センサSN2は、シート反転路SH3の下側反転路SH3bを搬送されるシートSのシート搬送方向の下流端を検出する。
SN3:温湿度センサ
環境測定部材の一例としての温湿度センサSN3は、シート搬送装置SH内部の環境の一例としての温度および湿度を測定する。
14:シフト基準センサ
シフト基準センサ14は、レジロールRrがシート幅方向に予め設定された初期位置に移動したことを検知する。
(22+23):傾斜検知部材
傾斜検知部材(22+23)は、レジロールRrとレジゲートRgとの間で、前後一対のリードスキューセンサ22,23によってシートSの下流端縁の傾斜を検知する。
24:第1リードレジセンサ
第1リードレジセンサ24は、レジロールRrとレジゲートRgとの間で、シートSの下流端縁の中央部を検知する。
25:ラインセンサ
ラインセンサ25は、レジゲートRgと2次転写ロールT2bとの間で、シートSの下流端縁のシート幅方向両端を検知する。
26:第2リードレジセンサ
第2リードレジセンサ26は、レジゲートRgとラインセンサ25との間で、シートSの下流端縁の中央部を検知する。
28:第3リードレジセンサ
第3リードレジセンサ28は、スリップロール27とレジロールRrとの間で、シートSの下流端縁の中央部を検知する。
(制御部Cに接続された被制御要素)
また、前記制御部Cは、次の被制御要素D1〜D3,E等の制御信号を出力している。
D1:メインモータ駆動回路
主駆動源駆動回路の一例としてのメインモータ駆動回路D1は、主駆動源の一例としてのメインモータM1を駆動することにより、図示しない駆動力伝達歯車を介して、感光体Py〜Pk、現像器Gy〜Gkの現像ロールR0、定着装置Fの加熱ロールFh、搬送ロールRa,Rb、各転写ロールT1,T2b等を回転駆動させる。
D2:レジ駆動モータ駆動回路
第2の駆動源駆動回路の一例としてのレジ駆動モータ駆動回路D2は、レジ駆動モータ8を駆動することにより、中間ギア7、被駆動ギア6を介して、レジロールRrを回転駆動させる。
D3:シフトモータ駆動回路
第1の駆動源駆動回路の一例としてのシフトモータ駆動回路D3は、シフトモータ4を駆動することにより、シフトギア3、前記シフトラック2を介して、レジロールRrをサイドシフトさせる。
D4:スリップ駆動モータ駆動回路
第3の駆動源駆動回路の一例としてのスリップ駆動モータ駆動回路D4は、スリップ駆動モータM2,M2を駆動することにより、図示しない歯車の一例としてのギアを介して、前側スリップロール27a,27bと、後側スリップロール27c,27dとを回転駆動させる。
E:電源回路
電源回路Eは、現像用電源回路E1、帯電用電源回路E2、転写ロール用電源回路E3と加熱ロール用電源回路E4とを有している。
E1:現像用電源回路
現像用電源回路E1は、現像器Gy〜Gkの現像ロールR0に現像電圧を印加する。
E2:帯電用電源回路
帯電用電源回路E2は、帯電ロールCRに帯電電圧を印加する。
E3:転写ロール用電源回路
転写ロール用電源回路E3は、各転写ロールT1,T2bに転写電圧を印加する。
E4:加熱ロール用電源回路
加熱ロール用電源回路E4は、定着装置Fの加熱ロールFhの加熱部材の一例としてのヒータに加熱用の電力を印加する。
(制御部Cの機能)
前記制御部Cは、各信号出力要素UI,SN1〜SN3,22〜26,28等の出力信号に応じて各被制御要素D1〜D3,E等の動作を制御するためのプログラムにより、次の機能実現手段を有している。
C1:ジョブ制御手段
画像形成動作制御手段の一例としてのジョブ制御手段C1は、コピースタートキーの入力に応じて、潜像形成装置ROS、帯電ロールCR、画像記録装置(UY〜UK+BM+T2)、定着装置F、シート搬送装置SH等の動作を制御して、画像形成動作の一例としてのジョブを実行する。
C2:メインモータ駆動制御手段
主駆動源駆動制御手段の一例としてのメインモータ駆動制御手段C2は、メインモータ駆動回路D1を介して、メインモータM1の回転を制御して、感光体Py〜Pk、現像器Gy〜Gkの現像ロールR0、定着装置Fの加熱ロールFh、搬送ロールRa,Rb、各転写ロールT1,T2b等の回転駆動を制御する。
C3:電源回路制御手段
電源回路制御手段C3は、電源回路Eの作動を制御して、現像ロールR0や帯電ロールCR、各転写ロールT1,T2b、定着装置Fの加熱ロールFhのヒータ等への電圧、電流の供給を制御する。
FL1:両面印刷フラグ
両面印刷判別値の一例としての両面印刷フラグFL1は、初期値が「0」であり、両面印刷時にレジロールRrが1面目に画像が記録されるシートSを搬送すると「1」となり、レジロールRrが2面目に画像が記録されるシートSを搬送すると「0」となる。
FL2:傾斜フラグ
傾斜判別値の一例としての傾斜フラグFL2は、初期値が「0」であり、シート幅方向に並んで配置された各センサ22〜24のうち、前側リードスキューセンサ22が最も早くシートSの下流端縁を検知すると「0」となり、後側リードスキューセンサ23が最も早くシートSの下流端縁を検知すると「1」となり、各センサ22〜24がシートSの下流端縁を同時に検知すると「2」となる。
C4:両面印刷判別手段
両面印刷判別手段C4は、両面コピー設定キーが入力された場合に、ジョブが実行された際に、両面印刷を実行するか否かを判別する。また、実施例1の前記両面印刷判別手段C4は、画像データに基づいて、シートSの1面目に画像を記録する場合には、両面印刷フラグFL1に「0」を設定すると共に、シートSの2面目に画像を記録する場合には、両面印刷フラグFL1に「1」を設定する。
C5:搬送ロール制御手段
第3の接離制御手段の一例としての搬送ロール制御手段C5は、搬送用接触判別手段C5Aと、搬送用離隔判別手段C5Bとを有し、図4に示すシート搬送方向上流側の搬送ロールRaの接触位置と離隔位置との間の移動を制御する。実施例1の前記搬送ロール制御手段C5は、搬送用接触判別手段C5Aおよび搬送用離隔判別手段C5Bの判別結果に基づいて、搬送ロールRaを接触位置と離隔位置との間で移動させる。
C5A:搬送用接触判別手段
搬送用接触判別手段C5Aは、前記搬送ロールRaが離隔位置から接触位置に移動するか否かを判別する。実施例1の前記搬送用接触判別手段C5Aは、図1に示すカセットトレイTR1〜TR3からシート供給路SH1にシートSが供給された場合、または、図2に示すシート反転路からシート供給路SH1にシートSが反転して搬送された場合に、前記搬送ロールRaを接触位置に移動する時期になったと判別する。すなわち、ジョブが開始された場合、または、前記第2リードレジセンサ26によってシートSの上流端縁が検知されてシートSがレジゲートRgから搬出された場合に、前記搬送ロールRaを接触位置に移動する時期になったと判別する。
C5B:搬送用離隔判別手段
搬送用離隔判別手段C5Bは、前記搬送ロールRaが接触位置から離隔位置に移動するか否かを判別する。実施例1の前記搬送用離隔判別手段C5Bは、第3リードレジセンサ28がシートSの下流端縁の中央部を検知した場合に、前記搬送ロールRaを離隔位置に移動する時期になったと判別する。
C6:スリップロール制御手段
低摩擦部材制御手段の一例としてのスリップロール制御手段C6は、揃え時間設定手段C6Aと、圧力設定手段C6Bと、スキュー補正タイマTMaと、スリップ駆動制御手段C6Cと、スリップ接離制御手段C6Dと、圧力調節手段C6Eとを有し、スリップロール27の駆動、各コロの接触・離隔および接触した際のニップ圧の調節を制御する。
C6A:揃え時間設定手段
揃え時間設定手段C6Aは、揃え時間設定テーブル記憶手段C6A1を有し、シートSの下流端がレジゲートRgに突き当てられてからシートSのリードスキューが補正されるまでの揃え時間TM2を設定する。
図7は本発明の実施例1の揃え時間設定テーブルの説明図である。
C6A1:揃え時間設定テーブル記憶手段
揃え時間設定情報記憶手段の一例としての揃え時間設定テーブル記憶手段C6A1は、図7に示す揃え時間設定テーブルTB1を記憶する。実施例1の前記揃え時間設定テーブルTB1は、シートSの種類の一例としての用紙サイズと、温湿度センサSN3により測定されたシート搬送装置SH内部の環境の一例としての温度[℃]および湿度[%]とに応じて、「長い」、「普通」、「短い」の3段階の揃え時間TM2が予め設定されている。
なお、実施例1では、ユーザインタフェースUIの用紙サイズ設定キーにより選択可能な用紙サイズは、用紙サイズが大きい順に、「A3SEF」、「B4SEF」、「A4SEF」、「B5SEF」の4種類が予め設定されている。また、温湿度センサSN3により測定される温度[℃]・湿度[%]の測定結果は、予め設定された基準温度[℃]・基準湿度[%]を超えた場合に高温・高湿であるとして、「高温高湿」、「高温低湿」、「低温高湿」、「低温低湿」の4段階が予め設定されている。
ここで、シートSが「縦送り」、すなわち、SEF:Short Edge Feedでセットされている場合、用紙サイズが大きいほど、図4に示すシートSのシート幅方向の長さ、いわゆる、シート幅L1が大きくなる。このため、シート幅方向に対して傾斜角度θだけスキューしたシートSについて、シートSのシート幅方向の一端がレジゲートRgに突き当てられてから、他端がレジゲートRgに突き当てられるまでの他端の移動量dは、d=L1×sin(θ)となり、前記シート幅L1が大きくなるほど、補前記移動量dも大きくなる。
よって、実施例1では、リードスキュー補正のための時間を確保するために、シートSの用紙サイズが大きくなるほど、前記揃え時間TM2を長く設定する。
また、シート搬送装置SH内部が高温になるほど、シートSが柔らかくなり、レジゲートRgとスリップロール27との間で湾曲、いわゆる、ループを形成し易くなると考えられる。さらに、シート搬送装置SH内部が高湿になるほど、スリップロール27やシートSが水分を含み易くなり、接触した際の摩擦力が大きくなり、滑り難くなると考えられる。
よって、実施例1では、前記ループの高さが高くなり過ぎないようにするために、シート搬送装置SH内部が高温になるほど、前記揃え時間TM2を短く設定すると共に、シート搬送装置SH内部が高湿になるほど、前記揃え時間TM2を短く設定する。
この結果、実施例1の前記揃え時間設定テーブルTB1では、図7に示すように、「A3サイズ」の場合には、「高温高湿」、「高温低湿」、「低温高湿」、「低温低湿」に応じて、「普通」、「長い」、「長い」、「長い」が記憶されている。また、「B4サイズ」の場合には、「普通」、「普通」、「普通」、「長い」が記憶されている。また、「A4サイズ」の場合には、「短い」、「普通」、「普通」、「普通」が記憶されている。そして、「B5サイズ」の場合には、「短い」、「短い」、「短い」、「普通」が記憶されている。
よって、実施例1の前記揃え時間設定手段C6Aでは、用紙サイズと温度[℃]・湿度[%]の測定結果とに基づいて、前記揃え時間設定テーブルTB1に記憶された3段階の揃え時間TM2のいずれかが設定される。
C6B:圧力設定手段
圧力設定手段C6Bは、ニップ圧設定テーブル記憶手段C6B1を有し、前記第1リードレジセンサ24によってシートSの下流端縁が検知されてから前記下流端がレジゲートRgに突き当たる突き当て時間TM1の経過後のニップ圧を設定する。実施例1の前記圧力設定手段C6Bは、前記突き当て時間TM1の経過前のニップ圧を搬送時の接触圧力の一例としての搬送ニップ圧pとし、前記突き当て時間TM1の経過後のニップ圧を揃え時の接触圧力の一例としての揃えニップ圧pとした場合に、前記搬送ニップ圧pより弱い前記揃えニップ圧pを設定する。
図8は本発明の実施例1のニップ圧設定テーブルの説明図である。
C6B1:ニップ圧設定テーブル記憶手段
接触圧力設定情報記憶手段の一例としてのニップ圧設定テーブル記憶手段C6B1は、図8に示すニップ圧設定テーブルTB2を記憶する。実施例1の前記ニップ圧設定テーブルTB2は、シートSの種類の一例としての用紙種類と、温湿度センサSN3の測定結果とに応じて、「強い」、「普通」、「弱い」の3段階が予め設定されている。
なお、実施例1では、ユーザインタフェースUIの用紙種類設定キーにより選択可能な用紙種類は、「普通紙」や「厚紙」等の「普通紙等」、「光沢紙」や「OHP」等の「低摩擦用紙」が予め設定されている。
ここで、シートSが「低摩擦用紙」の場合には、「普通紙等」の場合に比べ、スリップロール27が接触した際の摩擦力が低く、スリップロール27が滑り難くなる。
よって、実施例1では、滑り易い「光沢紙」や「OHP」の場合には、「普通紙」の場合と同様の前記ループを形成するために、スリップロール27の前記揃えニップ圧pを強く設定する。
この結果、実施例1の前記ニップ圧設定テーブルTB2では、図7に示すように、「普通紙等」の場合には、「高温高湿」、「高温低湿」、「低温高湿」、「低温低湿」の各条件における前記ループの形成し易さに応じて、「弱い」、「普通」、「普通」、「普通」が記憶されている。また、「低摩擦用紙」の場合には、「普通」、「普通」、「普通」、「強い」が記憶されている。
よって、実施例1の前記圧力設定手段C6Bでは、用紙サイズと温度[℃]・湿度[%]の測定結果とに基づいて、前記ニップ圧設定テーブルTB2に記憶された3段階の揃えニップ圧pのいずれかが設定される。
TMa:スキュー補正タイマ
揃え時間計時手段の一例としてのスキュー補正タイマTMaは、前記第1リードレジセンサ24によってシートSの下流端縁が検知されてから予め設定された前記突き当て時間TM1を計時すると共に、前記突き当て時間TM1の経過後から前記揃え時間設定手段C6Aにより設定された前記揃え時間TM2を計時する。
C6C:スリップ駆動制御手段
低摩擦用駆動制御手段の一例としてのスリップ駆動制御手段C6Cは、スリップ開始判別手段C6C1と、スリップ停止判別手段C6C2とを有し、スリップロール27の駆動を制御する。
C6C1:スリップ開始判別手段
低摩擦用駆動開始判別手段の一例としてのスリップ開始判別手段C6C1は、スリップロール27の駆動を開始するか否かを判別する。実施例1の前記スリップ開始判別手段C6C1は、ジョブが開始された場合、または、前記第2リードレジセンサ26によってシートSの上流端縁が検知されてシートSがレジゲートRgから搬出された場合に、スリップロール27の駆動を開始する時期になったと判別する。
C6C2:スリップ停止判別手段
低摩擦用駆動停止判別手段の一例としてのスリップ停止判別手段C6C2は、スリップロール27の駆動を停止するか否かを判別する。実施例1の前記低摩擦用停止判別手段C6C2は、前記スキュー補正タイマTMaが前記揃え時間TM2を計時した場合に、スリップロール27の駆動を停止する時期になったと判別する。
C6D:スリップ接離制御手段
第2の接離制御手段の一例であって、低摩擦用接離制御手段の一例としてのスリップ接離制御手段C6Dは、スリップ接触判別手段C6D1と、スリップ離隔判別手段C6D2とを有し、図示しない圧力調節装置による前記スリップロール27の上下一対のコロの接触・離隔を制御する。実施例1の前記スリップ接離制御手段C6Dは、スリップ接触判別手段C6D1およびスリップ離隔判別手段C6D2の判別結果に基づいて、前記スリップロール27の上下一対のコロを接触・離隔させる。
C6D1:スリップ接触判別手段
低摩擦用接触判別手段の一例としてのスリップ接触判別手段C6D1は、スリップロール27の各コロを接触させるか否かを判別する。実施例1の前記スリップ接触判別手段C6D1は、ジョブが開始された場合、または、前記第2リードレジセンサ26によってシートSの上流端縁が検知されてシートSがレジゲートRgから搬出された場合に、スリップロール27の各コロを接触させると判別する。
C6D2:スリップ離隔判別手段
低摩擦用離隔判別手段の一例としてのスリップ離隔判別手段C6D2は、スリップロール27の各コロを離隔させるか否かを判別する。実施例1の前記スリップ離隔判別手段C6D2は、前記スキュー補正タイマTMaが前記揃え時間TM2を計時した場合に、スリップロール27の各コロを離隔させると判別する。
C6E:圧力調節手段
圧力調節手段C6Eは、減圧開始判別手段C6E1と、傾斜判別手段C6E2と、前側圧力調節手段C6E3と、後側圧力調節手段C6E4とを有し、スリップロール27の各コロが接触した際のニップ圧の調節を制御する。
C6E1:減圧開始判別手段
減圧開始判別手段C6E1は、スリップロール27の各コロのニップ圧を、予め設定された前記搬送ニップ圧pから、前記圧力設定手段C6Bにより設定された前記揃えニップ圧pに減圧開始する時期を判別する。実施例1の前記減圧開始判別手段C6E1は、前記スキュー補正タイマTMaが前記突き当て時間TM1を計時した場合に、前記搬送ニップ圧pから前記揃えニップ圧pに減圧開始する時期になったと判別する。
C6E2:傾斜判別手段
傾斜判別手段C6E2は、シートSのシート幅方向に対する傾斜を判別する。実施例1の前記傾斜判別手段C6E2は、前側リードスキューセンサ22が後側リードスキューセンサ23より早くシートSの下流端縁を検知した場合には、シートSの前側が後側よりシート搬送方向下流側に進んでいると判別し、傾斜フラグFL2を「0」に設定する。逆に、後側リードスキューセンサ23が前側リードスキューセンサ22より早くシートSの下流端縁を検知した場合には、シートSの後側が前側よりシート搬送方向下流側に進んでいると判別し、傾斜フラグFL2を「1」に設定する。さらに、前側リードスキューセンサ22と後側リードスキューセンサ23とが同時にシートSの下流端縁を検知した場合には、シートSが傾斜していないと判別し、傾斜フラグFL2を「2」に設定する。
C6E3:前側圧力調節手段
第1の圧力調節手段の一例としての前側圧力調節手段C6E3は、前記圧力調節装置により、前側スリップロール27a,27bの各コロの第1の接触圧力の一例としての前側ニップ圧Paを調節する。実施例1の前記前側圧力調節手段C6E3は、前記接離制御手段C6Dによって前側スリップロール27a,27bの各のコロを接触させた場合に、前側ニップ圧Paを、前記搬送ニップ圧pに調節する。また、前記前側圧力調節手段C6E3は、前記減圧開始判別手段C6E1によって減圧開始する時期であると判別されると、前側ニップ圧Paを、前記搬送ニップ圧pから前記揃えニップ圧pに減圧する。さらに、前記前側圧力調節手段C6E3は、前記傾斜判別手段C6E2によってシートSの後側が前側よりシート搬送方向下流側に進んでいると判別されて傾斜フラグFL2が「1」となっている場合に、前側ニップ圧Paを、前記揃えニップ圧pから、前記揃えニップ圧pより強く且つ前記搬送ニップ圧pより弱い補正ニップ圧pにする。
C6E4:後側圧力調節手段
第2の圧力調節手段の一例としての後側圧力調節手段C6E4は、前記圧力調節装置により、後側スリップロール27c,27dの各コロの第2の接触圧力の一例としての後側ニップ圧Pbを調節する。実施例1の前記後側圧力調節手段C6E4は、前記前側圧力調節手段C6E3と同様に、接離制御手段C6Dによって後側スリップロール27c,27dの各のコロを接触させた場合に、後側ニップ圧Pbを、前記搬送ニップ圧pに調節すると共に、減圧開始判別手段C6E1によって減圧開始する時期であると判別されると、後側ニップ圧Pbを、前記搬送ニップ圧pから前記揃えニップ圧pに減圧する。
さらに、前記後側圧力調節手段C6E4は、前記傾斜判別手段C6E2によってシートSの前側が後側よりシート搬送方向下流側に進んでいると判別されて傾斜フラグFL2が「0」となっている場合に、後側ニップ圧Pbを、前記揃えニップ圧pから前記補正ニップ圧pにする。
C7:レジロール制御手段
調節搬送部材制御手段の一例としてのレジロール制御手段C7は、レジ接離制御手段C7Aと、減速時期演算手段C7Bと、リードレジタイマTMbと、レジ駆動制御手段C7Cと、レジシフト制御手段C7Dとを有し、レジロールRrの駆動、駆動レジロールRr1と従動レジロールRr2との接触・離隔およびレジロールRrのシート幅方向へのサイドシフトを制御する。
C7A:レジ接離制御手段
接離制御手段の一例であって、調節用接触判別手段の一例としてのレジ接離制御手段C7Aは、レジ接触判別手段C7A1と、レジ離隔判別手段C7A2とを有し、図3に示す接離装置21による前記レジロールRrの駆動レジロールRr1と従動レジロールRr2との接触・離隔を制御する。実施例1の前記レジ接離制御手段C7Aは、レジ接触判別手段C7A1およびレジ離隔判別手段C7A2の判別結果に基づいて、駆動レジロールRr1と従動レジロールRr2とを接触・離隔させる。
C7A1:レジ接触判別手段
調節用接触判別手段の一例としてのレジ接触判別手段C7A1は、前記レジロールRrを図3Bに示す接触位置に移動させるか否かを判別する。実施例1の前記レジ接触判別手段C7A1は、前記スキュー補正タイマTMaが前記揃え時間TM2を計時した場合に、レジロールRrを接触位置に移動させると判別する。
C7A2:レジ離隔判別手段
調節用離隔判別手段の一例としてのレジ離隔判別手段C7A2は、前記レジロールRrを図3Cに示す離隔位置に移動させるか否かを判別する。実施例1の前記レジ離隔判別手段C7A2は、ジョブを開始する場合、または、前記第2リードレジセンサ26によってシートSの上流端縁が検知されてシートSがレジゲートRgから搬出された場合に、レジロールRrを離隔位置に移動させると判別する。
C7B:減速時期演算手段
減速時期演算手段C7Bは、レジロールRrを、2次転写領域Q4においてシートSに画像が記録される際のシートSの搬送速度である記録速度V1よりも高速な開始速度V2から記録速度V1に減速する減速時期t1を演算する。実施例1の前記減速時期演算手段C7Bは、前記第2リードレジセンサ26によってシートSの下流端縁が検知された検知時期t0と、2次転写領域Q4にシートSの下流端縁が到達する予め設定された到達時期t2とに基づいて、前記減速時期t1を演算する。具体的には、第2リードレジセンサ26と前記第2リードレジセンサ26との間の距離をL2とし、前記開始速度V2から前記記録速度V1に減速するために必要な時間をΔtとした場合に、以下の式(1)により、前記減速時期t1を演算する。
L2=V2×(t1−t0)
+{(V2+V1)/2}×Δt
+V1×{(t2−t1)−Δt}
L2=(V2−V1)×t1
+V1×t0+V2×t2
+{(V2−V1)/2}×Δt
T1={L2−(V1×t0+V2×t2)}/(V2−V1)
−(Δt/2) …式(1)
TMb:リードレジタイマ
減速時間計時手段の一例としてのリードレジタイマTMbは、前記検知時期t0から前記減速時期t1までの減速時間TM3を計時する。
C7C:レジ駆動制御手段
調節用駆動制御手段の一例としてのレジ駆動制御手段C7Cは、レジ開始判別手段C7C1と、減速開始判別手段C7C2と、レジ停止判別手段C7C3と、減速手段C7C4とを有し、レジ駆動モータ駆動回路D2を介して、レジ駆動モータ8の回転を制御して、レジロールRrの駆動を制御する。
C7C1:レジ開始判別手段
調節用駆動開始判別手段の一例としてのレジ開始判別手段C7C1は、レジロールRrの前記開始速度V2での駆動を開始するか否かを判別する。実施例1の前記調節用開始判別手段C7C1は、前記スキュー補正タイマTMaが前記揃え時間TM2を計時した場合に、レジロールRrの駆動を開始する時期になったと判別する。
C7C2:減速開始判別手段
減速開始判別手段C7C2は、レジロールRrの前記開始速度V2から前記記録速度V1への減速を開始するか否かを判別する。実施例1の前記減速開始判別手段C7C2は、前記リードレジタイマTMbが前記減速時間TM3を計時した場合、すなわち、前記減速時期演算手段C7Bにより演算された前記減速時期t1になった場合に、レジロールRrの減速を開始する時期になったと判別する。
C7C3:レジ停止判別手段
調節用駆動停止判別手段の一例としてのレジ停止判別手段C7C3は、レジロールRrの駆動を停止するか否かを判別する。実施例1の前記レジ停止判別手段C7C3は、ジョブを開始する場合、または、前記第2リードレジセンサ26によってシートSの上流端縁が検知されてシートSがレジゲートRgから搬出された場合に、レジロールRrの駆動を停止する時期になったと判別する。
C7C4:減速手段
減速手段C7C4は、減速開始判別手段C7C2によって前記減速時期t1になったと判別された場合に、レジロールRrの搬送速度を高速の前記開始速度V2から前記記録速度V1への減速を開始する。
C7D:レジシフト制御手段
調節用移動制御手段の一例としてのレジシフト制御手段C7Dは、初期化手段C7D1と、シフト開始判別手段C7D2と、2面目判別手段C7D3と、シフト完了判別手段C7D4とを有し、シフトモータ駆動回路D3を介して、シフトモータ4の回転を制御して、レジロールRrをサイドシフトさせる。実施例1の前記レジ移動制御手段C7Aは、シフト開始判別手段C7D1と、2面目判別手段C7D2と、シフト完了判別手段C7D3との判別結果に基づいて、レジロールRrをサイドシフトさせる。
C7D1:初期化手段
初期化手段C7D1は、ジョブが開始された場合、または、前記第2リードレジセンサ26によってシートSの上流端縁が検知されてシートSがレジゲートRgから搬出された場合に、シフト基準センサ14によってレジロールRrが初期位置に移動したことを検知するまで、レジロールRrを初期位置に向けてサイドシフトさせる。
C7D2:シフト開始判別手段
調節用移動開始判別手段の一例としてのシフト開始判別手段C7D2は、レジロールRrのサイドシフトを開始するか否かを判別する。実施例1の前記シフト開始判別手段C7D1は、ラインセンサ25がシートSの下流端縁を検知した場合に、サイドシフトを開始する時期になったと判別する。
C7D3:2面目判別手段
2面目判別手段C7D3は、シートSの2面目を搬送しているか否かを判別する。実施例1の前記2面目判別手段C7D3は、両面印刷フラグFL1が「1」となっている場合に、シートSの2面目を搬送していると判別すると共に、両面印刷フラグFL1が「0」となっている場合に、シートSの1面目を搬送していると判別する。
C7D4:シフト完了判別手段
調節用移動完了判別手段の一例としてのシフト完了判別手段C7D4は、レジロールRrのサイドシフトを完了するか否かを判別する。実施例1の前記シフト完了判別手段C7D4は、シートSの1面目の搬送時にサイドシフトさせる場合には、ラインセンサ25によってシートSの前端が予め設定された1面目基準位置まで移動したことが検知された場合に、サイドシフトを完了する時期になったと判別する。また、前記シフト完了判別手段C7D4は、シートSの2面目の搬送時にサイドシフトさせる場合には、ラインセンサ25によってシートSの後端が予め設定された2面目基準位置まで移動したことが検知された場合に、サイドシフトを完了する時期になったと判別する。
C8:レジゲート制御手段
開閉制御手段の一例としてのレジゲート制御手段C8は、開放判別手段C8Aと、閉塞判別手段C8Bとを有し、前記レジゲートRgの開放位置と突き当て位置との間の移動を制御する。実施例1の前記レジゲート制御手段C8は、開放判別手段C8Aおよび閉塞判別手段C8Bの判別結果に基づいて、前記レジゲートRgを開放位置と突き当て位置との間で移動させる。
C8A:開放判別手段
開放判別手段C8Aは、前記レジゲートRgを図1の実線に示す開放位置に移動させるか否かを判別する。実施例1の前記開放判別手段C8Aは、前記スキュー補正タイマTMaが前記揃え時間TM2を計時した場合に、レジロールRrを接触位置に移動させると判別する。
C8B:閉塞判別手段
閉塞判別手段C8Bは、前記レジゲートRgを図1の破線に示す突き当て位置に移動させるか否かを判別する。実施例1の前記閉塞判別手段C8Bは、ジョブを開始する場合、または、前記第2リードレジセンサ26によってシートSの上流端縁が検知されてシートSがレジゲートRgから搬出された場合に、レジゲートRgを突き当て位置に移動させると判別する。
C9:反転制御手段
媒体反転手段の一例としての反転制御手段C9は、シート反転路SH3に配置された搬送ロールRaおよび幅方向搬送ロールRbの接触・離隔および駆動を制御して、1面目に画像が記録されたシートSの反転を制御する。実施例1の前記反転制御手段C9は、両面印刷フラグFL1が「1」となっている場合に、上側センサSN1がシートSを検出した後、幅方向搬送ロールRbの上下一対の各ロールを接触・駆動させ、下側センサSN2がシートSを検出するまでシートSをシート幅方向に搬送して反転させる。
(実施例1のフローチャートの説明)
次に、本発明の実施例1の画像形成装置Uの処理の流れを流れ図、いわゆる、フローチャートを使用して説明する。なお、シート反転路SH3のシート反転処理については、上側センサSN1がシートSを検出した場合に、搬送ロールRaを離隔させて駆動を停止して且つ幅方向搬送ロールRbを接触させて駆動を開始してシートSの反転を開始すると共に、下側センサSN2がシートSを検出した場合に、搬送ロールRaを接触させて駆動を開始し且つ幅方向搬送ロールRbを離隔させて駆動を停止してシートSの反転を完了するだけであるため、フローチャートによる詳細な説明を省略する。
(実施例1のリードスキュー補正処理のフローチャートの説明)
図9は本発明の実施例1のリードスキュー補正処理のフローチャートである。
図10は図9の続きのフローチャートである。
図9のフローチャートの各ステップSTの処理は、前記画像形成装置Uの制御部Cに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置Uの他の各種処理と並行して並列処理で実行される。
図9に示すフローチャートは画像形成装置Uの電源投入により開始される。
図9のST1において、コピースタートキーが入力されたか否かを判別することにより、ジョブが開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に移り、ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、以下の(1),(2)の処理を実行し、ST3に移る。
(1)用紙サイズ設定キーで設定した用紙サイズと温湿度センサSN3による温度[℃]・湿度[%]の測定結果とに基づいて、図7に示す揃え時間設定テーブルTB1に記憶された3段階の揃え時間TM2のいずれかを設定する。
(2)用紙種類設定キーで設定した用紙種類と温湿度センサSN3による温度[℃]・湿度[%]の測定結果とに基づいて、図8に示すニップ圧設定テーブルTB2に記憶された3段階の揃えニップ圧pを設定する。
ST3において、両面コピー設定キーが入力されたか否かを判別することにより、両面印刷を実行するか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST4に移り、ノー(N)の場合はST5に移る。
ST4において、画像データに基づいて、シートSの2面目に画像を記録するか否かを判別する。すなわち、前回は両面印刷時の1面目の搬送であったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST6に移り、ノー(N)の場合はST5に移る。
ST5において、両面印刷フラグFL1に「0」をセットする。そして、ST7に移る。
ST6において、両面印刷フラグFL1に「1」をセットする。そして、ST7に移る。
ST7において、以下の(1)〜(5)の処理を実行し、ST8に移る。
(1)レジロールRrを初期位置にサイドシフトする。
(2)レジロールRrを離隔位置に移動して駆動停止する。
(3)レジゲートRgを突き当て位置に移動する。
(4)搬送ロールRaを接触位置に移動する。
(5)スリップロール27をシートSに搬送ニップ圧pで接触させて駆動開始する。
ST8において、第3リードレジセンサ28がシートSの下流端縁を検知したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST9に移り、ノー(N)の場合はST8を繰り返す。
ST9において、搬送ロールRaを離隔位置に移動してシートSから離隔させる。そして、ST10に移る。
ST10において、前側リードスキューセンサ22がシートSの下流端縁を検知したか否かを判別することにより、シートSの前側が後側よりシート搬送方向下流側に進んでいるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST11に移り、ノー(N)の場合はST12に移る。
ST11において、傾斜フラグFL2に「0」をセットする。そして、ST16に移る。
ST12において、後側リードスキューセンサ23がシートSの下流端縁を検知したか否かを判別することにより、シートSの後側が前側よりシート搬送方向下流側に進んでいるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST13に移り、ノー(N)の場合はST14に移る。
ST13において、傾斜フラグFL2に「1」をセットする。そして、ST16に移る。
ST14において、各センサ22〜24がシートSの下流端縁を同時検知したか否かを判別することにより、シートSが傾斜していないか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST15に移り、ノー(N)の場合はST10に戻る。
ST15において、傾斜フラグFL2に「2」をセットする。そして、ST17に移る。
ST16において、第1リードレジセンサ24がシートSの下流端縁を検知したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST17に移り、ノー(N)の場合はST16を繰り返す。
ST17において、スキュー補正タイマTMaに突き当て時間TM1をセットする。そして、ST18に移る。
ST18において、スキュー補正タイマTMaがタイムアップしたか否かを判別することにより、突き当て時間TM1が経過したか否かを判別する。すなわち、シートSの下流端縁がレジゲートRgに突き当てられたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST19に移り、ノー(N)の場合はST18を繰り返す。
ST19において、スリップロール27のニップ圧を搬送ニップ圧pより弱い揃えニップ圧pに調節する。そして、ST20に移る。
図10のST20において、傾斜フラグFL2が「0」であるか否か、すなわち、シートSの前側が後側よりシート搬送方向下流側に進んでいるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST21に移り、ノー(N)の場合はST22に移る。
ST21において、後側スリップロール27c,27dのニップ圧を揃えニップ圧pより強く且つ搬送ニップ圧pより弱い補正ニップ圧pに調節する。そして、ST24に移る。
ST22において、傾斜フラグFL2が「1」であるか否か、すなわち、シートSの後側が前側よりシート搬送方向下流側に進んでいるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST23に移り、ノー(N)の場合はST24に移る。
ST23において、前側スリップロール27a,27bのニップ圧を補正ニップ圧pに調節する。そして、ST24に移る。
ST24において、スキュー補正タイマTMaに揃え時間TM2をセットする。そして、ST25に移る。
ST25において、スキュー補正タイマTMaがタイムアップしたか否かを判別することにより、揃え時間TM2が経過したか否かを判別する。すなわち、シートSの下流端がレジゲートRgに突き当てられてからシートSのリードスキューが補正されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST26に移り、ノー(N)の場合はST25を繰り返す。
ST26において、レジロールRrを接触位置に移動する。そして、ST27に移る。
ST27において、以下の(1),(2)の処理を実行し、ST28に移る。
(1)レジゲートRgを開放位置に移動する。
(2)スリップロール27をシートSから離間させて駆動停止する。
ST28において、レジロールRrを高速の開始速度V2で駆動開始する。そして、ST29に移る。
ST29において、第2リードレジセンサ26がシートSの下流端縁を検知したか否かを判別する。すなわち、第2リードレジセンサ26がオフからオンとなる検知時期t0となったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST30に移り、ノー(N)の場合はST29を繰り返す。
ST30において、以下の(1),(2)の処理を実行し、ST31に移る。
(1)式(1)により減速時期t1を演算する。
(2)リードレジタイマTMbに検知時期t0から減速時期t1までの減速時間TM3をセットする。
ST31において、ラインセンサ25がシートSの前後両端を検知したか否かを判別する。すなわち、第2リードレジセンサ26がオフからオンとなる検知時期t0となったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST32に移り、ノー(N)の場合はST31を繰り返す。
ST32において、両面印刷フラグFL1が「1」であるか、すなわち、レジロールRrがシートSの2面目を搬送中であるか否かを判別する。ノー(N)の場合はST33に移り、イエス(Y)の場合はST34に移る。
ST33において、レジロールRrをサイドシフトしてシートSの前端を1面目基準位置まで移動させる。そして、ST35に移る。
ST34において、レジロールRrをサイドシフトしてシートSの後端を2面目基準位置まで移動させる。そして、ST35に移る。
ST35において、リードレジタイマTMbがタイムアップしたか否かを判別することにより、減速時間TM3が経過したか否かを判別する。すなわち、レジロールRrを開始速度V2から記録速度V1に減速する減速時期t1になったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST36に移り、ノー(N)の場合はST35を繰り返す。
ST36において、レジロールRrの開始速度V2から記録速度V1への減速を開始する。そして、ST37に移る。
ST37において、第2リードレジセンサ26がシートSの上流端縁を検知したか否かを判別する。すなわち、第2リードレジセンサ26がオンからオフとなったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST38に移り、ノー(N)の場合はST37を繰り返す。
ST38において、ジョブを終了する信号を受信したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST3に戻り、イエス(Y)の場合はST1に戻る。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の前記画像形成装置Uでは、ジョブが開始されると、カセットトレイTR1〜TR3に収容されたシートSが、シート供給路SH1に配置された各ロールRp,Rs,Raにより、スリップロール27のシート搬送方向上流側の搬送ロールRaまで搬送される。
図11は本発明の実施例1の作用説明図であり、図11Aはシートを搬送ロールでスリップロールまで搬送する状態を示す図、図11Bは図11Aの状態からシートをスリップロールでレジゲートまで搬送する状態を示す図、図11Cは図11Bの状態からシートの下流端縁をレジゲートに突き当ててリードレジを補正する状態を示す図、図11Dは図11Cの状態からシートをレジロールで挟持した状態を示す図、図11Eは図11Dの状態からスリップロールをシートから離隔させてレジゲートを開放位置に移動した状態を示す図である。
図11Aにおいて、シートSが、前記搬送ロールRaによってシート搬送方向下流側に搬送され、スリップロール27に搬入された後、第3リードレジセンサ28によってシートSの下流端が検知される。そして、図9のST8,ST9の処理が実行されて、図11Bに示すように、前記搬送ロールRaが離隔位置に移動してシートSから離間する。
このため、図11Cに示すように、シートSが、スリップロール27のみによってシート搬送方向下流側に搬送され、離隔位置のレジロールRrおよび各センサ22〜24を通過した後、シートSの下流端縁が突き当て位置のレジゲートRgに突き当てられる。そして、予め設定された揃え時間TM2が経過するまでスリップロール27がシートSを平面板状に形成されたレジゲートRgに突き当てて、図11Cの点線に示すループが形成されて、リードスキューが補正される。
前記揃え時間TM2が経過すると、図10のST26の処理が実行されて、図11Dに示すように、レジロールRrが離隔位置から接触位置に移動して、シートSを挟持する。そして、図10のST27の処理が実行されて、図11Eに示すように、レジゲートRgが突き当て位置から開放位置まで降下すると共に、スリップロール27がシートSから離間する。
よって、シートSは、リードスキューが精度良く補正され且つシートSの下流端がレジゲートRgの位置で精度良く位置合わせされる。したがって、実施例1の前記画像形成装置Uでは、レジゲートRgからスリップロール27までの間のシート搬送方向の距離L3で、ロールニップ突き当て方式に比べてリードスキュー補正の精度が高いゲート突き当て方式のリードスキュー補正が実行される。
そして、レジゲートRgが開放位置に移動してシート搬送方向下流側の搬送路が開放されると、図10のST28等の処理が実行されて、レジロールRrがシートSを2次転写領域Q4まで予め設定された到達時期t2にタイミングを合わせて搬送される。したがって、実施例1の前記画像形成装置Uでは、レジゲートRgとスリップロール27との間に配置されたレジロールRrが、シートSを2次転写領域Q4に搬送するタイミング調節を実行する。
よって、実施例1の前記画像形成装置Uは、レジロールRrがレジゲートRgのシート搬送方向上流側と下流側とに2つ必要となる特許文献3に記載の構成に比べ、シート搬送方向下流側のレジロールを省略して、リードレジおよびタイミング調節する機構を簡素化することが可能となっている。また、実施例1の前記画像形成装置Uは、シート搬送方向下流側のレジロールを省略することにより、特許文献3に記載の構成に比べ、図11に示すレジゲートRgから2次転写領域Q4までの距離L4を短くすることも可能となっている。
この結果、実施例1の前記画像形成装置Uは、リードスキュー補正やリードレジやタイミング調節に必要となる距離(L3+L4)が短くなり、特許文献1〜3等に記載の技術に比べ、前記画像形成装置U全体を小型化しつつ、リードスキュー補正やリードレジやタイミング調節を精度良く実行することが可能となっている。
また、前記構成を備えた実施例1の前記画像形成装置Uでは、スリップロール27が、シートSの下流端をレジゲートRgに突き当てており、シートSがレジゲートRgに突き当たると、シートSの搬送抵抗が増大する。実施例1では、スリップロール27とシートSとの摩擦力が小さくなっており、各スリップロール27a〜27dがシートSの接触面でスリップし易くなっている。このため、スリップロール27で搬送されるシートSがレジゲートRgに突き当たって、レジゲートRgとスリップロール27との間にループが形成されようとしても、スリップロール27がシートSに対してスリップして、ループの高さも高くなり難くなる。
よって、実施例1の前記画像形成装置Uは、シートSをレジゲートRgに突き当てる搬送部材がシートSに対してスリップし難い場合に比べ、リードスキュー補正時のループの高さが低減され、必要最小限にすることが可能となっている。この結果、実施例1の前記画像形成装置Uは、リードスキュー補正のために必要なシート搬送装置SH全体の高さを低くすることが可能となっており、シート搬送装置SHや画像形成装置Uを小型化することが可能となっている。
また、前記構成を備えた実施例1の前記画像形成装置Uでは、第1リードレジセンサ24がシートSの下流端縁を検知してから突き当て時間TM1が経過すると、図9のST19の処理が実行されて、スリップロール27のニップ圧が、搬送ニップ圧pから揃えニップ圧pに減圧される。このため、各スリップロール27a〜27dがシートSの接触面でスリップし易くなり、シートSの下流端縁がレジゲートRgに過剰に強く突き当てられたり、ループも高くなり過ぎたりすることが低減されている。
したがって、実施例1の前記画像形成装置Uは、リードスキュー補正時にスリップロール27のニップ圧を減圧しない場合に比べ、ループの高さを低減することが可能となっており、シート搬送装置SH全体の高さを低くして、シート搬送装置SHや画像形成装置Uを小型化することが可能となっている。
また、前記構成を備えた実施例1の前記画像形成装置Uでは、ジョブが開始されると、図9のST2(2)の処理が実行されて、2種類の用紙種類と4段階の温湿度の測定結果とに応じて、図8に示すニップ圧設定テーブルTB2に記憶された3段階の揃えニップ圧pが設定される。
したがって、実施例1では、シートSの種類や環境に応じた適切な揃えニップ圧pでリードスキュー補正を実行することが可能となっている。このため、例えば、シートSの種類や環境によっては、揃えニップ圧pが弱すぎてシートSに対してスリップロール27が滑りすぎてシートSがレジゲートRgに十分に突き当てられず、リードスキューが十分に補正されなかったり、逆に、揃えニップ圧pが強すぎてシートSをレジゲートRgに強く突き当て過ぎてシートSの下流端縁が変形したり、ループが高くなり過ぎたりすることが低減される。
この結果、実施例1の前記画像形成装置Uは、シートSの種類や環境に応じて揃えニップ圧pを調節しない場合に比べ、リードスキュー補正を精度良く実行することが可能となっている。
また、前記構成を備えた実施例1の前記画像形成装置Uでは、スリップロール27のニップ圧が揃えニップ圧pに減圧された後、図10のST20〜ST23の処理が実行されて、シートSの下流端縁がシート幅方向に対して傾斜している場合に、シート搬送方向上流側に遅れている側のスリップロール(27a,27b),(27c,27d)のニップ圧が揃えニップ圧pから補正ニップ圧pになる。このため、遅れている側のスリップロール(27a,27b),(27c,27d)が、進んでいる側のスリップロール(27c,27d),(27a,27b)に比べ、滑り難くなり、シートSの傾斜遅れ側が傾斜進み側よりレジゲートRgに突き当てられ易くなる。
したがって、実施例1では、シートSの傾斜に応じて、シート幅方向に間隔を空けてニップ圧(p,p)に差を設けることにより、適切なニップ圧(p,p)でリードスキュー補正を実行することが可能となっている。この結果、実施例1の前記画像形成装置Uは、シートSの傾斜に応じてニップ圧(p,p)を設定しない場合に比べ、リードスキュー補正を精度良く実行することが可能となっている。
また、前記構成を備えた実施例1の前記画像形成装置Uでは、ジョブが開始されると、図9のST2(1)の処理が実行されて、3種類の用紙サイズと4段階の温湿度の測定結果とに応じて、図7に示す揃え時間設定テーブルTB1に記憶された3段階の揃え時間TM2が設定される。このため、例えば、図4に示すシート幅L1が長い「A3SEF」は、シート幅L1が短い「B5SEF」等に比べ、揃え時間TM2が長くなるように設定され、スキュー補正を実行する必要十分な時間が確保される。すなわち、スキュー補正を実行する時間が不足したり、過剰になることが低減される。したがって、実施例1では、シートSの種類や環境に応じた適切な揃え時間TM2でスキュー補正が実行される。
この結果、実施例1の前記画像形成装置Uは、シートSの種類や環境に応じて揃え時間TM2を調節しない場合に比べ、スキュー補正が精度良く実行される。
また、前記構成を備えた実施例1の前記画像形成装置Uでは、レジゲートRgを開放位置まで移動させ、スリップロール27をシートSから離間させた後、図10のST28の処理が実行されて、レジロールRrが高速の開始速度V2で駆動される。そして、図10のST29〜ST30,ST35,ST36の処理が実行されて、式(1)によって演算された減速時期t1になった場合に、レジロールRrの搬送速度が、開始速度V2から記録速度V1に減速される。
したがって、実施例1の前記画像形成装置Uでは、レジロールRrが、高速の開始速度V2から画像記録時の記録速度V1まで減速されて、中間転写ベルトB表面上のトナー像が到達する到達時期t2にシートSの下流端縁が2次転写領域Q4に到達する。この結果、実施例1の前記画像形成装置Uでは、シートSが2次転写領域Q4まで到達するタイミングの調節が精度良く実行されると共に、用紙間隔を短くすることが可能となり、単位時間当りの印刷枚数、いわゆる、生産性が向上する。
さらに、前記構成を備えた実施例1の前記画像形成装置Uでは、両面印刷の設定が行われている場合には、1面目に画像が記録されたシートSは、図1、図2に示すシート反転路SH3に搬送され、シートSの上流端と下流端とが反転されずに前後両端が反転された状態で、シートSの2面目がシート供給路SH1に再送される。
また、実施例1では、レジロールRrがシートSを搬送する際に、図10のST31〜ST34の処理が実行されて、シートSの1面目に画像が記録される場合には、シートSの1面目の前端が1面目基準位置に移動するまでレジロールRrがサイドシフトされ、シートSの2面目に画像が記録される場合には、シートSの2面目の後端が2面目基準位置に移動するまでレジロールRrがサイドシフトされる。
ここで、例えば、シート反転路SH3が、シートSの上流端と下流端とが反転される、いわゆる、スイッチバック式のシート反転路を適用した場合について考える。この場合、裁断誤差等により、実際のシートSが、予め設定された理想的なシートに対して、シート搬送方向の長さの誤差、すなわち、シート長の誤差があると、1面目と2面目との下流端が反転して異なるため、1面目の画像と2面目の画像との間に、シート搬送方向のズレが発生してしまう。
また、実施例1の前記シート反転路SH3を適用し、例えば、シートSの1面目と2面目ともにシートSの前端が基準位置に移動するようにレジロールRrをサイドシフトさせる場合についても考える。この場合にも、裁断誤差等により、実際のシートSが、理想的なシートに対して、シート幅方向の長さの誤差、すなわち、シート幅の誤差があると、1面目と2面目との前端が反転して異なるため、1面目の画像と2面目の画像との間に、シート幅方向のズレが発生してしまう。
しかしながら、実施例1の前記画像形成装置Uでは、シートSの1面目と2面目とが同じ下流端を基準としてリードスキュー補正やリードレジが実行され、且つ、シートSの1面目と2面目とが同じ側端を基準としてサイドシフトが実行されている。
この結果、実施例1の前記画像形成装置Uは、スイッチバック式のシート反転路を適用した場合や、前記シート反転路SH3を適用してもシートSの1面目と2面目ともに前端基準でサイドシフトする場合に比べ、1面目の画像と2面目の画像との位置合わせ、いわゆる、表裏レジが精度良く実行される。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H013)を下記に例示する。
(H01)本発明は電子写真方式の画像形成装置以外のインクジェット記録式の画像形成装置や熱転写式の画像形成装置等にも適用することが可能である。
(H02)前記実施例のように、1面目の下流端縁と2面目の下流端縁とを一致させるシート反転路SH3により、1面目の画像と2面目の画像とのシート搬送方向の位置合わせをすることが好ましいが、これに限定されず、シート反転路SH3に替えて、スイッチバック式のシート反転路を適用することも可能である。
(H03)前記実施例のように、レジロールRrをサイドシフトさせて、転写領域Q4におけるシートSのシート幅方向の位置合わせをすることが好ましいが、これに限定されず、レジロールRrのサイドシフトの機構を省略することも可能である。
(H04)前記実施例において、図9のST16〜ST19に示すように、第1リードレジセンサ24がシートSの下流端縁を検知してから突き当て時間TM1が経過して、シートSの下流端縁がレジゲートRgに突き当たるのを待ってからスリップロール27のニップ圧を調節しているが、これに限定されず、例えば、第1リードレジセンサ24がシートSの下流端縁を検知すると同時にニップ圧を調節して、シートSの下流端縁がレジゲートRgに突き当たる直前に調節することも可能である。
(H05)前記実施例において、図10のST20〜ST23に示すように、シートSが傾斜している場合に、シート搬送方向上流側に遅れている側のスリップロール(27a,27b),(27c,27d)のニップ圧を、揃えニップ圧pから補正ニップ圧pにして、シートSの傾斜遅れ側が傾斜進み側よりレジゲートRgに突き当てられ易くなるようにしたが、これに限定されず、例えば、シート搬送方向上流側に遅れている側のスリップロール(27a,27b),(27c,27d)のニップ圧を、搬送ニップ圧pから揃えニップ圧pに減圧させないようにして、シートSの傾斜遅れ側が傾斜進み側よりレジゲートRgに突き当てられ易くなるようにすることも可能である。また、補正ニップ圧pは固定値に限定されず、可変値とすることも可能である。例えば、各リードスキューセンサ22,23がそれぞれシートSの下流端縁を検知した時間差から演算されたシートSの傾斜角度θに応じた可変値としての補正ニップ圧pを設定することも可能である。なお、前記実施例のように、シートSの傾斜に応じて、前後両側のニップ圧(p,p)に差を設けることが好ましいが、差を設けないように構成することも可能である。
(H06)前記実施例のように、スリップロール27のニップ圧(p〜p)は、レジゲートRgに突き当ての前後で調節可能であることが好ましいが、調節しないようにすることも可能である。すなわち、スリップロール27の圧力調節装置を省略することも可能である。
(H07)前記実施例のように、レジゲートRgにシートSを突き当てる搬送部材が、シートSとの摩擦力が小さく、ループの高さも高くなり難いスリップロール27であることが好ましいが、これに限定されず、例えば、スリップロール27を通常の搬送ロールRaに置き換えることも可能である。
(H08)前記実施例において、搬送ロールRaや、スリップロール27は、シートSに対して接離可能に構成されているが、これに限定されず、接離しないようにすることも可能である。すなわち、搬送ロールRaおよびスリップロール27の各接離装置を省略することも可能である。
(H09)前記実施例において、図7に示す揃え時間設定テーブルTB1では、4種類の用紙サイズおよび4種類の温湿度に応じて、3種類の揃え時間TM2が設定されており、図8に示すニップ圧設定テーブルTB2では、2種類の用紙種類および4種類の温湿度に応じて、3種類の揃えニップ圧pが設定されているが、これに限定されず、例えば、用紙サイズや温湿度についてはそれぞれ3種類以下または5種類以上で設定したり、用紙種類については3種類以上で設定したり、温湿度については可変値で設定したりすることも可能である。また、揃え時間TM2や揃えニップ圧pについても、2段階または4段階以上で設定したり、可変値の温湿度等に応じた可変値で設定したりすることも可能である。
(H010)前記実施例において、図7に示す揃え時間設定テーブルTB1では、用紙サイズ・温湿度に応じて揃え時間TM2が設定され、図8に示すニップ圧設定テーブルTB2は、用紙種類・温湿度に応じて揃えニップ圧pが設定されているが、揃え時間TM2・揃えニップ圧pの設定条件はこれに限定されず、例えば、用紙種類・温湿度に応じて揃え時間TM2を設定したり、用紙サイズ・温湿度に応じて揃えニップ圧pを設定したり、用紙サイズ・用紙種類・温湿度に応じて揃え時間TM2や揃えニップ圧pを設定したり、用紙サイズ・用紙種類・温湿度のいずれか一つに応じて揃え時間TM2や揃えニップ圧pを設定したりすることも可能である。また、揃え時間TM2・揃えニップ圧pの設定条件は用紙サイズ・用紙種類・温湿度に限定されず、例えば、シートSの坪量等、すなわち、シートSの重さを設定条件とすることも可能である。さらに、揃え時間TM2・揃えニップ圧pについて、設定条件を設定せずに、予め設定された固定値とすることも可能である。
(H011)前記実施例において、図7に示す揃え時間設定テーブルTB1では、用紙サイズをユーザインタフェースUIの用紙サイズ設定キーによってユーザに選択させているが、用紙サイズの選択方法はこれに限定されず、例えば、シートサイズセンサにより検出されて制御部Cのメモリに記憶されたシートサイズ、すなわち、カセットトレイTR1〜TR3に収容されたシートSの寸法の実測値を選択することも可能である。
(H012)前記実施例のように、レジロールRrを高速の開始速度V2から記録速度V1まで減速させることにより、用紙間隔を詰めて生産性を向上させることが好ましいが、これに限定されず、例えば、前記到達時期t2にシートSの下流端縁が2次転写領域Q4に到達するレジロールRrの搬送開始時期を演算して、レジロールRrを最初から記録速度V1で駆動させるようにすることも可能である。
(H013)前記実施例では、図10のST26,ST27に示すように、レジロールRrを接触位置に移動させた後で、レジゲートRgを開放し且つスリップロール27をシートSから離間させているが、これに限定されず、例えば、レジロールRrを接触位置に移動させた後、スリップロール27をシートSから離間させてからレジゲートRgを開放したり、レジロールRrの接触位置への移動と同時に、レジゲートRgを開放し且つスリップロール27をシートSから離間させることも可能である。
(22+23)…傾斜検知部材、24…第1の前端検知部材、26…第2の前端検知部材、27…低摩擦部材、27a,27b…第1の低摩擦部材、27c,27d…第2の低摩擦部材、C6E…圧力調節手段、C6E3…第1の圧力調節手段、C6E4…第2の圧力調節手段、C7A…接離制御手段、C7B…減速時期演算手段、C7C4…減速手段、C8…開閉制御手段、F…定着装置、P1,P2…接触圧力、P1…第1の接触圧力、P2…第2の接触圧力、Q4…画像記録領域、Ra,27…搬送部材、Rg…突き当て部材、Rr…調節搬送部材、S…媒体、SH…媒体搬送装置、T0…検知時期、T1…減速時期、T2…到達時期、TM1+TM2…揃え時間、U…画像形成装置、(UY〜UK+BM+T2)…画像記録装置、V1…記録速度、V2…開始速度。

Claims (10)

  1. 媒体に画像が記録される画像記録領域の搬送方向上流側に配置され、且つ、前記媒体に接触して前記媒体を前記画像記録領域に搬送可能な接触位置と、前記媒体から離隔する離隔位置と、の間を移動可能に支持され、前記画像記録領域に前記媒体が搬送される時期を調節する調節搬送部材と、
    前記調節搬送部材と前記画像記録領域との間に配置され、且つ、前記調節搬送部材から前記画像記録領域への搬送路を開放する開放位置と、前記搬送路に進入して前記搬送方向上流側から搬送された前記媒体の前記搬送方向前端が突き当て可能な突き当て位置と、の間を移動可能に支持された突き当て部材と、
    前記調節搬送部材の前記搬送方向上流側に配置され、前記媒体を前記搬送方向下流側に搬送する搬送部材と、
    前記搬送部材が前記媒体を搬送する場合に、前記調節搬送部材を前記離隔位置に移動させると共に、前記媒体の前記搬送方向前端が前記突き当て部材に突き当てられて前記媒体の前記搬送方向前端が揃えられた場合に、前記調節搬送部材を前記接触位置に移動させる接離制御手段と、
    前記媒体の前記搬送方向後端が前記突き当て部材の前記搬送方向の配置位置を通過した後に、前記突き当て部材を前記突き当て位置に移動させると共に、前記調節搬送部材が前記接触位置に移動した場合に、前記突き当て部材を前記開放位置に移動させる開閉制御手段と、
    を備え、
    前記調節搬送部材のみによって前記媒体を前記画像記録領域まで搬送する
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  2. 媒体に画像が記録される画像記録領域の搬送方向上流側に配置され、且つ、前記媒体に接触して前記媒体を前記画像記録領域に搬送可能な接触位置と、前記媒体から離隔する離隔位置と、の間を移動可能に支持され、前記画像記録領域に前記媒体が搬送される時期を調節する調節搬送部材と、
    前記調節搬送部材と前記画像記録領域との間に配置され、且つ、前記調節搬送部材から前記画像記録領域への搬送路を開放する開放位置と、前記搬送路に進入して前記搬送方向上流側から搬送された前記媒体の前記搬送方向前端が突き当て可能な突き当て位置と、の間を移動可能に支持された突き当て部材と、
    前記調節搬送部材の前記搬送方向上流側に配置され、前記媒体を前記搬送方向下流側に搬送する搬送部材と、
    前記搬送部材が前記媒体を搬送する場合に、前記調節搬送部材を前記離隔位置に移動させると共に、前記媒体の前記搬送方向前端が前記突き当て部材に突き当てられて前記媒体の前記搬送方向前端が揃えられた場合に、前記調節搬送部材を前記接触位置に移動させる接離制御手段と、
    前記媒体の前記搬送方向後端が前記突き当て部材の前記搬送方向の配置位置を通過した後に、前記突き当て部材を前記突き当て位置に移動させると共に、前記調節搬送部材が前記接触位置に移動した場合に、前記突き当て部材を前記開放位置に移動させる開閉制御手段と、
    を備え、
    前記画像記録領域と前記調節搬送部材との間に前記媒体を搬送する部材が設けられていない
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  3. 前記媒体を前記搬送方向下流側に搬送すると共に、前記媒体の前記搬送方向前端が前記突き当て部材に突き当てられた場合に、前記媒体の接触面に対して滑る低摩擦部材によって構成された前記搬送部材、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の媒体搬送装置。
  4. 前記媒体の前記接触面に対して接触・離間する方向である接離方向に移動可能に支持された前記低摩擦部材と、
    前記媒体の種類に基づいて、前記低摩擦部材を前記接離方向に移動させて、前記媒体の前記接触面に対する圧力である接触圧力を調節する圧力調節手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載の媒体搬送装置。
  5. 前記媒体の前記接触面に対して接触・離間する方向である接離方向に移動可能に支持された前記低摩擦部材と、
    前記媒体搬送装置内の環境に基づいて、前記低摩擦部材を前記接離方向に移動させて、前記媒体の前記接触面に対する圧力である接触圧力を調節する圧力調節手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項3または4に記載の媒体搬送装置。
  6. 第1の低摩擦部材と、前記第1の低摩擦部材に対して前記媒体の幅方向に間隔を空けて配置された第2の低摩擦部材と、を有する前記低摩擦部材と、
    前記突き当て部材の前記搬送方向上流側に配置され、前記媒体の前記搬送方向前端縁と前記幅方向との傾斜を検知する傾斜検知部材と、
    前記第1の低摩擦部材を前記接離方向に移動させて、前記第1の低摩擦部材の前記接触圧力である第1の接触圧力を調節する第1の圧力調節手段と、前記第2の低摩擦部材を前記圧接方向に移動させて、前記第2の低摩擦部材の前記接触圧力である第2の接触圧力を調節する第2の圧力調節手段と、を有し、前記傾斜検知部材によって検知された前記傾斜に基づいて、前記媒体の前記搬送方向前端の前記第1の低摩擦部材側が前記第2の低摩擦部材側より前記搬送方向上流側に遅れている場合には、前記第1の接触圧力を前記第2の接触圧力より強くすると共に、前記媒体の前記搬送方向前端の前記第2の低摩擦部材側が前記第1の低摩擦部材側より前記搬送方向上流側に遅れている場合には、前記第2の接触圧力を前記第1の接触圧力より強くする前記圧力調節手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項4または5に記載の媒体搬送装置。
  7. 前記突き当て部材の前記搬送方向上流側に配置され、前記媒体の前記搬送方向前端を検知する第1の前端検知部材と、
    前記第1の前端検知部材によって前記媒体の前記搬送方向前端が検知された後に、前記接触圧力を弱くする前記圧力調節手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載の媒体搬送装置。
  8. 前記突き当て部材の前記搬送方向上流側に配置され、前記媒体の前記搬送方向前端を検知する第1の前端検知部材と、
    前記第1の前端検知部材によって前記媒体の前記搬送方向前端が検知されてから、前記媒体の種類に応じて予め設定された前記媒体の前記搬送方向前端の揃え時間が経過した場合に、前記調節搬送部材を前記接触位置に移動させる前記接離制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の媒体搬送装置。
  9. 前記突き当て部材と前記画像記録領域との間に配置され、前記調節搬送部材によって搬送された前記媒体の前記搬送方向前端を検知する第2の前端検知部材と、
    前記第2の前端検知部材によって前記媒体の前記搬送方向前端が検知された検知時期と、前記画像記録領域に前記媒体の前記搬送方向前端が到達する予め設定された到達時期と、に基づいて、前記調節搬送部材を減速する減速時期を演算する減速時期演算手段と、
    前記減速時期演算手段によって演算された前記減速時期に、前記画像記録領域において前記媒体に画像が記録される際の前記媒体の搬送速度である記録速度よりも高速な開始速度から前記記録速度に前記調節搬送部材を減速する減速手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の媒体搬送装置。
  10. 媒体に画像を記録する画像記録装置と、
    前記媒体表面の前記画像を定着させる定着装置と、
    前記媒体を搬送する請求項1ないし9のいずれかに記載の媒体搬送装置と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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