JP2011001722A - 保護シートおよび遊間用止水材ユニット - Google Patents

保護シートおよび遊間用止水材ユニット Download PDF

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行彦 石橋
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寛 山内
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晃 田口
Shinji Kurio
眞二 栗尾
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Abstract

【課題】止水膜の損壊を長期間防止する。
【解決手段】遊間用止水材を橋桁30と橋桁30との間の遊間に設ける。遊間用止水材は止水膜21を有する。止水膜21を橋桁30から突出させる。突出した止水膜21を鉛直上方に折返す。折返した止水膜21を第1の長手方向に沿ってたるませた状態で止水膜21の両端部を橋桁30に固定する。止水膜21の外側を保護シート11で覆う。保護シート11を長手方向に沿ってたるませた状態で保護シートの両端部を橋桁30に固定する。止水膜21と保護シート11とを互いに接着する。
【選択図】図6

Description

本発明は、橋梁などの伸縮継目に形成される遊間から雨水などの落下を防止するための止水膜を日光や風から保護する保護シートに関する。
道路橋や道路高架橋は、温度変化に起因して膨張や収縮が生じる。そこで、これらの膨張および収縮を吸収するために、図16に示すように、橋桁30と橋桁30との間、および橋桁30と橋台50との間に遊間40が設けられている。遊間40の表面には、遊間距離の変化に対応できるように、互いに噛合うように配置された一対の櫛歯鋼板により構成される伸縮装置(図示せず)が配置されている。
橋梁に降水した雨水が伸縮装置の間から遊間40を介して下方に漏水すると、橋桁の桁床板および橋桁の支柱部分が腐食して損傷する。そこで、遊間40には漏水を防止するための遊間用止水材(図示せず)が設けられることが一般的である(特許文献1参照)。
図17に示すように、遊間用止水材20’は、止水膜21’の両面に上部層23’および下部層22’を接着することにより形成される。遊間用止水材20’の長さは遊間用止水材20’を設置する橋桁30の幅と略同じ長さになるように、また幅は伸縮装置の最大伸張幅より長くなるように、遊間用止水材20’は形成される。
図18に示すように、遊間用止水材20’は、遊間用止水材20’の幅方向に圧縮させた状態で遊間40に圧入される。
止水膜21’は止水機能を有する。止水膜21’は、橋桁30の両端から突出する長さに形成される。突出した止水膜21’が上方に折返され、止水膜21’の折り返し部位が橋桁30の側面に密着させた状態で固定される。橋桁30の両端において止水膜21’を折り返して密着させることにより、伸縮装置から降水した水が止水される。
止水膜21’は、圧縮させた状態で遊間40に圧入されており、緩み皺が生じる。緩み皺を残したまま、止水膜21’の突出部位は上方に折り返され、橋桁30の側面に密着される。止水膜21’の緩み皺を残した状態で密着させることにより、遊間40の間隔の変化が吸収される。
止水膜21’は、日光や風により劣化するため、止水膜21’の表面にはシーリング材が塗布される。緩み皺のために、止水膜21’の上から塗布されたシーリング材は塗布した位置によって厚さが異なる。それゆえ、厚さがより薄い部位に大きな応力が作用し、強く負荷がかかる。また、シーリング材が劣化により硬化すると、さらに一部の部位への負荷が大きくなる。このように、一部の部位に大きな負荷がかかり、亀裂や破断が生じることが問題であった。
また、遊間止水材の取付け時の温度が高いときは低いときに比べて、遊間40の間隔が狭い。そのため、温度が高いときに取付けた遊間止水材においては、止水膜21’に大きな緩み皺が生じる。ときには、隣接する緩み皺が接触することもある。このような状態でシーリング材を塗布することにより緩み皺同士が癒着することにより、遊間40の間隔の変化の吸収可能な長さが低下していた。その結果、止水膜21’が過剰に伸張され、一部への部位にかかる負荷がさらに大きくなることが問題であった。
特開平07−331758号公報
したがって、本発明では止水膜の損壊を長期間防止する保護シートの提供を目的とする。
本発明の保護シートは、橋梁の長手方向である第1の長手方向に並べられる第1、第2の橋桁の間または前記第1の橋桁および橋台の間の遊間において第1の長手方向に沿ってたるませた状態で橋梁の幅方向である第1の幅方向に延設され第1の橋桁と前記第2の橋桁または前記橋台とから第1の幅方向に突出し第1の幅方向に突出する突出部位が橋梁の厚さ方向である第1の厚さ方向に折返され折返された突出部位が第1の長手方向に沿ってたるませた状態で第1の橋桁と前記第2の橋桁または前記橋台とに固着される止水機能を有する膜を保護する保護シートであって、第1の長手方向にたるませた状態で突出部位の少なくとも一部を外側から覆うように第1の橋桁と前記第2の橋桁または前記橋台に固着され、弾性部材によって形成されることを特徴としている。
なお、止水機能を有する膜および保護シートのいずれか一方の突出部位の折返し方向における端部である第1の端部が他方の表面に付着されることが好ましい。さらに、第1の端部は他方の表面に接着されることが好ましい。あるいは、止水機能を有する膜および保護シートのいずれか一方の端部である第2の端部が他方の端部である第3の端部より突出部位の折返し方向に向かって延ばされ、第3の端部を挟むように第2の端部を折返すことにより第3の端部が第1の端部として他方の表面に付着されることが好ましい。
また、保護シートは実質的に突出部位全面を覆うことが好ましい。
本発明の遊間用止水材ユニットは、橋梁の長手方向である第1の長手方向に並べられる第1、第2の橋桁の間または第1の橋桁および橋台の間の遊間において第1の長手方向にたるませた状態で橋梁の幅方向である第1の幅方向に延設され第1、第2の橋桁から第1の幅方向に突出し第1の幅方向に突出する突出部位が橋梁の厚さ方向である第1の厚さ方向に折返され折返された突出部位が第1の長手方向に沿ってたるませた状態で第1の橋桁と第2の橋桁または橋台とに固着される止水機能を有する膜と、第1の長手方向に沿ってたるませた状態で突出部位の少なくとも一部を外側から覆うように第1の橋桁と第2の橋桁または橋台とに固着され弾性部材によって形成される保護シートとを備えることを特徴としている。
本発明によれば、遊間の間隔の変化を、止水機能を有する膜と保護シートのたるみにより吸収することが可能である。したがって、止水機能を有する膜および保護シートそのものが伸縮することが無く、止水機能を有する膜および保護シートの一部に高い負荷がかからないので、止水機能を有する膜の損壊を長期間防ぐことが可能になる。
本発明の第1の実施形態を適用した保護シートおよび遊間用止水材ユニットの斜視図である。 遊間用止水材の斜視図である。 第1の遊間を有する橋桁の斜視図である。 幅方向に収縮させた遊間用止水材の斜視図である。 第1の遊間を拡大した斜視図であって、橋梁から突出する止水膜を橋桁に固定した状態を説明するための図である。 第1の遊間を拡大した斜視図であって、折返された止水膜の外側に保護シートを設けた状態を説明するための図である。 第1の遊間に遊間用止水材ユニットを設けた状態の平面図であって、第1の遊間が収縮したときの止水膜および保護シートの変形状態を説明するための図である。 第1の遊間に遊間用止水材ユニットを設けた状態の平面図であって、第1の遊間が離間したときの止水膜および保護シートの変形状態を説明するための図である。 第1の遊間を拡大した斜視図であって、第2の実施形態において橋梁から突出する止水膜を橋桁に固定した状態を説明するための図である。 第1の遊間における橋梁の幅方向に沿った断面図であって、折返された止水膜が保護シートより上方に張出された状態を説明するための図である。 第1の遊間における橋梁の幅方向に沿った断面図であって、上方に張出された止水膜を外側に折返して保護シートの上端を挟み込んだ状態を説明するための図である。 第1の遊間における橋梁の幅方向に沿った断面図であって、保護シートが折返された止水膜の上端より上方に張出された状態を説明するための図である。 第1の遊間における橋梁の幅方向に沿った断面図であって、上方に張出された保護シートを内側に折返して止水膜の上端を挟み込んだ状態を説明するための図である。 第2の遊間を有する橋梁の斜視図である。 第2の遊間における橋梁の幅方向に沿った断面図であって、遊間用止水材を端部において上方に屈曲させた状態を説明するための図である。 橋梁の構成を説明するための斜視図である。 従来の遊間用止水材の斜視図である。 遊間を拡大した橋梁の側面図であって、従来の遊間用止水材の取付け方法によって止水膜を橋桁から突出させて上方に折返した状態を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態を適用した保護シートおよび遊間用止水材ユニットの概略構成を示す斜視図である。
なお、以下の説明において、橋桁の長手方向、幅方向、および厚さ方向をそれぞれ第1の長手方向、第1の幅方向、および第1の厚さ方向とする。また、遊間用止水材の長手方向、幅方向、および厚さ方向をそれぞれ第2の長手方向、第2の幅方向、第2の厚さ方向とする。
遊間用止水材ユニット10は、遊間用止水材20および保護シート11によって構成される。遊間止水材20の第2の長手方向の両端部を保護シート11によって覆うことにより、遊間用止水材ユニット10は形成される。
図2に示すように、遊間用止水材20は、止水膜21、下部層22、および防塵層23によって形成される。止水膜21の両面には、下部層22および防塵層23が貼着される。下部層22は伸縮フォーム体22aの第2の幅方向の両端部に支柱体22bを貼着することにより形成される。
止水膜21は、シート状の弾性部材、例えば膜厚0.5mmのポリクロロプレンゴムによって形成される。伸縮フォーム体22aおよび防塵層23は伸縮性の大きな発泡体によって形成される。支柱体22bは、伸縮フォーム体22aよりも弾性の高い部材によって形成される。
止水膜21、下部層22、および防塵層23の第2の幅方向の長さは互いに一致し、伸縮装置(図2において図示せず)の最大伸張幅より長くなるように形成される。また、下部層22および防塵層23の第2の長さ方向の長さは互いに一致するように形成される。
止水膜21の第2の長手方向の長さは下部層22および防塵層23より長くなるように形成され、第2の長手方向の両端部が下部層22および防塵層23から突出する。また、伸縮フォーム体22aと支柱体22bとは、第2の厚さ方向の長さが一致するように形成される。
図3に示すように、遊間用止水材20が取付けられる橋桁30の第1の幅方向の両端部に、地覆32が設けられる。地覆32は、第1の長手方向において橋桁30より長くなるように、形成されることがある。互いに隣合う橋桁30の間に第1の遊間40aが形成され、互いに隣合う地覆32の間に第2の遊間40bが形成される。
地覆32が橋桁30より長い場合には、第2の遊間40bの幅(符号L2参照)は、第1の遊間40aの幅(符号L1参照)より短い。遊間用止水材20は、第2の幅方向に収縮させた状態(図4参照)で、第1の遊間40aに圧入される。遊間用止水材20は、地覆32の下方において橋桁30の第1の幅方向の両端部まで延ばされる。さらに、遊間用止水材20の止水膜21のみが、橋桁30から突出する。
橋桁30から突出する止水膜21は、第1の厚さ方向である鉛直方向の上方に折返される。図5に示すように、折返された止水膜21が地覆32の側面に密着させた状態で固定される。なお、止水膜21の折り返し部位と地覆32側面とは接着剤を用いた接着により密着される。また、止水膜21の折り返し部位の第1の長手方向における両端近辺が支柱体24の鉛直上方に固定される。
前述のように止水膜21の折り返し部位を固定させることにより、互いに対向する橋桁30の第1の長手方向の端面と遊間用止水材20とによって形成される溝の両端が閉鎖される。両端を閉鎖することにより、遊間用止水材20、止水膜21、および橋桁30の端面によって槽(図示せず)が形成され、伸縮装置から降水した水は槽内に滞留し、止水される。
なお、地覆32にはコンクリートアンカー(図示せず)が設けられる。折返された止水膜21には、後述するように、保護シート(図5において図示せず)が被せられ、保護シートの上から押さえフラットバー33が当着される。押さえフラットバー33とともに止水膜21および保護シートにコンクリートアンカーを挿通させ、ナット34をコンクリートアンカーに螺着させることにより、止水膜21が地覆32の側面に固定される。
なお、遊間用止水材20を第2の幅方向に圧縮させて第1の遊間40aに圧入することにより、止水材21の折り返し部位には緩み皺が生じる。上述のように止水膜21を地覆32に固定することにより、止水膜21の折り返し部位に生じた緩み皺は両押さえフラットバー33の間で維持される。折り返し部位の上端において、折り返し部位を地覆32側面から離れた方向に湾曲させられる。第1、第2の遊間40a、40bの間隔の変化は、止水膜21の湾曲部分によって吸収される。
保護シート11は矩形のシート状に形成される。保護シート11の第1の辺は止水膜21の折返し部位の上端の長さより長くなるように形成される。また、保護シート11の第2の辺は止水膜21の折返し部位の上端から下部層22の下端までの長さより長くなるように、形成される。また、保護シート11は、耐侯性のある弾性部材、例えばEPDMやクロロプレンゴムなどのゴム、または金属部材によって形成される。
図6に示すように、保護シート11は折返した止水膜21の外側に設けられる。折返した止水膜21の上端と第1の辺が重なるように、保護シート11は設けられる。折返した止水膜21上端の湾曲部分と第1の辺の一部は、接着材またはシーリング材により接着され、一体化される。
保護シート11の接着部位を第1の幅方向に湾曲させた状態で、保護シート11の第2の長手方向における両端部が橋桁30および地覆32の側面に固定される。なお、保護シート11は、折返された止水膜21と同様に、押さえフラットバー33によって橋桁30の側面に固定される。
以上のような構成の第1の実施形態の保護シートおよび遊間用止水材ユニット10によれば、折返された止水膜21の上端の湾曲部分に追従して、保護シート11の上端の湾曲部分が変形する。
したがって、止水膜21および保護シート11そのものが伸縮すること無く、湾曲部分が弛緩(図7参照)、または伸張(図8参照)することにより、第1、第2の遊間40a、40bの間隔の変化が吸収可能となる。したがって、止水膜21および保護シート11の一部に高い負荷がかからないので、止水膜21の損壊を長期間防ぐことが可能である。
次に本発明の第2の実施形態を適用した遊間用止水材ユニットについて説明する。第2の実施形態の遊間用止水材ユニットには、排水パイプが設けられる点において第1の実施形態と異なる。以下に、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。なお、以下の説明において同じ機能を有する部位には同じ符号を付する。
遊間用止水材20の構成は、第1の実施形態と同じである。第1の実施形態と同様に、遊間用止水材20を第2の幅方向に収縮した状態で、第1の遊間40aに圧入される。また、第1の実施形態と同じく、止水膜21が橋桁30から突出する。
図9に示すように、橋桁30から突出する止水膜21は、排水パイプ12を挟みながら、鉛直上方に折返される。なお、排水パイプ12の一端が、折返し部位において伸縮フォーム層22の上方に配置される。排水パイプ12の他端は、所定の排水位置まで延ばされる。
第1の実施形態と同じく、保護シート11が折返された止水膜21の外側に設けられる。第1の実施形態と同じく、折返された止水膜21上端の湾曲部分と第1の辺の一部が一体化される。第1の実施形態と同じく、保護シート11の第2の長手方向における両端部が橋桁30の側面に固定される。
以上のような構成の第2の実施形態の遊間用止水材ユニット10によっても、止水膜21および保護シート11の一部に高い負荷がかからないので、止水膜21の損壊を長期間防ぐことが可能である。
さらに、第2の実施形態の遊間用止水材ユニット10によれば、地覆32の下方において滞留する水を排水パイプ12により所定の排水位置に排出することが可能である。
第1の実施形態において遊間に流入する水は、遊間用止水材、止水膜、および橋桁の端面によって形成される槽内に滞留する。滞留した水は晴天時に徐々に乾燥することにより蒸散する。しかし、一時的に滞留する水により、止水膜21の折り返し部位を地覆32より離れる方向に押し出す力が折り返し部位にかかる。そのため、折り返し部位と地覆32との間から水が漏れ出す可能性、および止水膜21が破損する可能性がある。また、滞留する水により伸縮装置が腐食する可能性もある。
一方、本実施形態の遊間用止水材ユニット10によれば、滞留する水を排出することが可能になる。水を滞留させずに排出することにより、水の漏れ出し、止水膜21の破損、および伸縮装置の腐食が防がれる。
特に、橋梁の幅方向の端部において従来の形式に比べて遊間用止水材を下方に曲げる工法により遊間用止水材を橋梁に取り付ける場合には、端部に水が滞留しやすい。それゆえ、本実施形態の遊間用止水材ユニット10を用いて排水する効果はより大きい。
なお、第1、第2の実施形態において、折返された止水膜21上端の湾曲部分と保護シート11の第1の辺の一部は接着剤またはシーリング材により接着される構成であるが、他の方法によって付着される構成であってもよい。
例えば、図10に示すように、止水膜21の湾曲部分の上端が保護シート11の上端より鉛直上方に張出されるように、保護シート11が設けられる。図11に示すように、止水膜21の張出し部分を外側に折返すことによって、保護シート11の上端が止水膜21に挟み込まれる。保護シート11を挟み込んだ状態で、止水膜21の上端は金具を用いて保護シート11に付着される。このような構成によって、止水膜21および保護シート11の上端を一体化させてもよい。
または、図12に示すように、保護シート11の上端が折返された止水膜21上端の湾曲み部分より上方に張出されるように、保護シート11が設けられる。図13に示すように、保護シート11の張出し部分を内側に折返すことによって、止水膜21の上端が保護シート11に挟み込まれる。止水膜21を挟み込んだ状態で、保護シート11の上端は金具を用いて止水膜21に付着される。このような構成によって、止水膜21および保護シート11の上端を一体化させてもよい。
または、止水膜21と保護シート11との上端は付着されなくてもよい。止水膜21の折返し部分を保護シート11によって外側から覆えば、止水膜21を日光や風から保護することが可能である。ただし、伸縮フォーム層22の劣化を低減化させるために、伸縮フォーム層22への雨水の流入を防ぐことが好ましい。伸縮フォーム層22への雨水の流入を防ぐために、止水膜21と保護シート11との上端は互いに付着されることが好ましい。
また、第1、第2の実施形態において、保護シート11を湾曲させて地覆32の側面に固着させる構成であるが、折返された止水膜21上端の湾曲部分に合わせた形状に保護シートを予め成形させ、湾曲成形をした部分を折返された止水膜21上端の湾曲部分に接着させる構成であってもよい。金属板のように剛性の高い部材を用いる場合には、予めこのような成形を施すことが好ましい。
また、第1、第2の実施形態において、間隔が異なる第1、第2の遊間40a、40bに対して遊間用止水材ユニット10を設ける構成であったが、間隔が同一である第1、第2の遊間40a、40bに設ける構成であってもよい。
例えば、図14に示すように、第1の長手方向における地覆32と橋桁30との長さが同じである場合には、第1、第2の遊間40a、40bの幅は同じである。このような遊間40においては、図15に示すように、遊間止水材20の端部を上方に屈曲させた状態で、第1、第2の遊間40a、40bに圧入される。
第1、第2の実施形態と同様に、止水膜21および保護シート11が第1の幅方向に湾曲させた状態で橋桁30の側面に固定される。このような第1、第2の遊間40a、40bに対しても、第1、第2の実施形態の遊間用止水材ユニット10を用いることが可能であって、止水膜21の損壊を長期間防ぐことが可能である。
また、第1、第2の実施形態において、折返された止水膜21の第1の長手方向における両端近辺が支柱層24の鉛直上方において地覆32の側面に固定される構成であるが、支柱層24の鉛直上方において固定されなくてもよい。ただし、このような位置に固定することにより、止水膜21および保護シート11の湾曲部分が、伸縮フォーム層22と同じ伸縮可能範囲で伸縮可能となる。
また、第1、第2の実施形態において、保護シート11は止水膜21の突出部分全体を実質的に覆う構成であるが、全体を覆わなくてもよい。止水膜21の少なくとも一部を覆うことにより、覆った部分を保護することは可能である。
また、第1、第2の実施形態において、折返された止水膜21の上端と保護シート11の上端が重なるように保護シート11が設けられる構成であるが、重ならなくてもよい。保護シート11を折返された止水膜11の上端より上方に張出させる構成であっても、折返された止水膜21の上端を保護シート11の内面に接着することにより、第1、第2の実施形態と同じ効果を得ることが可能である。または、折返された止水膜21を保護シート11の上端よりも上方に張出させる構成であっても、保護シート11により覆われた部位を保護することは可能である。
また、第1、第2の実施形態において、止水膜21、下部層22、および防塵層23、の第1の幅方向の長さは互いに一致するように形成されるが、一致するように形成されなくてもよい。また、伸縮フォーム体22a、支柱体22b、および防塵層23の第1の長手方向の長さは互いに一致するように形成されるが、一致するように形成されてなくてもよい。また、伸縮フォーム体22aと支柱体22bとの第1の厚さ方向の長さは互いに一致するように形成されるが、一致するように形成されなくてもよい。
また、第1、第2の実施形態において、止水膜21の突出部位および保護シート11を第1の幅方向に湾曲させる構成であるが、第1の長手方向に沿ってたるませた形状であっても良い。止水膜および保護シートがたるみを有していれば、本実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
10 遊間用止水材ユニット
11 保護シート
12 排水パイプ
20 遊間用止水材
21 止水膜
22 下部層
22a 伸縮フォーム体
22b 支柱体
30 橋桁
32 地覆
40a、40b 第1、第2の遊間

Claims (13)

  1. 橋梁の長手方向である第1の長手方向に並べられる第1、第2の橋桁の間または前記第1の橋桁および橋台の間の遊間において前記第1の長手方向に沿ってたるませた状態で前記橋梁の幅方向である第1の幅方向に延設され、前記第1の橋桁と前記第2の橋桁または前記橋台とから前記第1の幅方向に突出し、前記第1の幅方向に突出する突出部位が前記橋梁の厚さ方向である第1の厚さ方向に折返され、折返された前記突出部位を前記第1の長手方向に沿ってたるませた状態で前記第1の橋桁と前記第2の橋桁または前記橋台とに固着される止水機能を有する膜を保護する保護シートであって、
    前記第1の長手方向に沿ってたるませた状態で前記突出部位の少なくとも一部を外側から覆うように前記第1の橋桁と前記第2の橋桁または前記橋台とに固着され、弾性部材によって形成される
    ことを特徴とする保護シート。
  2. 前記止水機能を有する膜および前記保護シートの前記突出部位の折返し方向における端部は互いに重なることを特徴とする請求項1に記載の保護シート。
  3. 前記止水機能を有する膜および前記保護シートのいずれか一方の前記突出部位の折返し方向における端部である第1の端部が、他方の表面に付着されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の保護シート。
  4. 前記第1の端部は前記他方の表面に接着されることを特徴とする請求項3に記載の保護シート。
  5. 前記止水機能を有する膜および前記保護シートのいずれか一方の前記突出部位の折り返し方向における端部である第2の端部が、他方の端部である第3の端部より前記突出部位の折返し方向に向かって延ばされ、
    前記第3の端部を挟むように前記第2の端部を折返すことにより、前記第3の端部が前記第1の端部として前記他方の表面に付着される
    ことを特徴とする請求項3に記載の保護シート。
  6. 前記保護シートは、実質的に前記突出部位全面を覆うことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の保護シート。
  7. 前記保護シートは、実質的に前記突出部位全面および前記止水機能を有する膜を備える止水材の前記第1の幅方向の全表面を覆うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の保護シート。
  8. 耐候性を有する部材によって形成されることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の保護シート。
  9. ゴムまたは金属によって形成されることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の保護シート。
  10. 前記保護シートにおける前記止水機能を有する膜に付着される部位は、前記止水機能を有する膜のたるみ形状と一致するように成形されることを特徴とする請求項3〜請求項9のいずれか1項に記載の保護シート。
  11. 橋梁の長手方向である第1の長手方向に並べられる第1、第2の橋桁の間または前記台1の橋桁および橋台の遊間において前記第1の長手方向に沿ってたるませた状態で前記橋梁の幅方向である第1の幅方向に延設され、前記第1の橋桁と前記第2の橋桁または前記前記橋台とから前記第1の幅方向に突出し、前記第1の幅方向に突出する突出部位が前記橋梁の厚さ方向である第1の厚さ方向に折返され、折返された前記突出部位を前記第1の長手方向に沿ってたるませた状態で前記第1の橋桁と前記第2の橋桁または前記橋台とに固着される止水機能を有する膜と、
    前記第1の長手方向に沿ってたるませた状態で前記突出部位の少なくとも一部を外側から覆うように前記第1の橋桁と前記第2の橋桁または前記橋台とに固着され、弾性部材によって形成される保護シートとを備える
    ことを特徴とする遊間用止水材ユニット。
  12. 前記止水機能を有する膜は前記遊間において前記止水機能を有する膜の前記第1の長手方向の長さより短い伸縮体に接着され、前記突出部位は前記伸縮体の前記第1の長手方向の長さ以上の部位をたるませた状態で前記第1の橋桁と前記第2の橋桁または前記橋台とに固着されることを特徴とする請求項11に記載の遊間用止水材ユニット。
  13. 前記止水機能を有する膜の折返し部位に挿通される排出パイプを備えることを特徴とする請求項11または請求項12に記載の遊間用止水材ユニット。
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