JP2011001708A - 連結具 - Google Patents

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Abstract

【課題】連結具における構成を簡素化して安価に製造可能とすると共に、新たな付加価値を備える。
【解決手段】上方部材21に取付けた上方側エレクションピースE2が挿入される上方側挿入孔24と、下方部材22に取付けた下方側エレクションピースE1が挿入される下方側挿入孔25とを上下に配置した本体フレーム26と、本体フレーム外周に上下動可能に螺合され、その上方への移動によって上方側エレクションピースの下面に当接して支持する固定ナット27とを備えた連結具23であって、上方側挿入孔には上方側エレクションピースの左右方向の位置調整を行う左右一対の側部ボルト28a,28bと、固定ナットと相俟って上方側エレクションピースの上下位置を固定する上部ボルト29とを設け、下方側挿入孔には上部内周面25aと相俟って本体フレームに対する下方側エレクションピースの上下位置を固定する下部ボルト30を設けてなる。
【選択図】図1

Description

この発明は、連結具に関し、特に、建て入れ調整が終了した上方の柱体を溶接や高張力ボルトの利用で下方の柱体に連結するまでの状態を保持する仮止め具としての連結具の改良に関する。
上下で複数本となる柱体を利用して建造物を建造する際、すなわち、下方となる既設の柱体に上方となる新たな柱体を連結する建て込みの際には、建て入れ調整と称して上方の柱体における垂直度を調整することが周知されている。
そして、この建て入れ調整が、たとえば、鉄骨製の柱体に対して行われる場合には、柱体が大重量になることから、多くの場合に、建て入れ調整装置が利用されるとしており、それゆえ、この建て入れ調整装置について、従来から種々の提案がある。
その一方で、鉄骨製の柱体を建て込む際の状況をみると、上方の柱体を、たとえば、クレーンなどで吊り下げた状態で下方の柱体の上方に位置決め、この状態で、たとえば、特許文献1に示すところでは、連結具たる接合板を利用して、上方の柱体を下方の柱体に仮止めと称して一時的に連結し、その後の建て入れ調整に際しての上方の柱体における一応の安定状態を得る。
そして、建て入れ調整については、上方の柱体の下端部と下方の柱体の上端部とに掛け渡すようにして連結された建て入れ調整装置の作動により、上方の柱体に対する建て入れ調整の終了後に上下の柱体を、たとえば、溶接によって固定状態に連結し、上方の柱体の建て込みを終了する。
ちなみに、特許文献1に開示されている連結具たる接合板は、上方の柱体の下端部と下方の柱体の上端部とにボルト利用で直接連結されるが、この種の接合板は、上方の柱体の下端部と下方の柱体の上端部とにそれぞれ固定状態に連設されているエレクションピースに同じくボルト利用で連結されることもあり、この場合にも、上記したところと同様のことが言い得る。
しかしながら、上記した特許文献1に開示の連結具にあっては、上方の柱体を下方の柱体に仮止めする、すなわち、一時的に連結する上では問題はないが、上下の柱体を溶接して連結する溶接作業や高張力ボルトの利用で連結する場合の本締めと称される締め付け作業が終了するまでは、建て入れ調整装置を外せない不具合があると指摘される可能性がある。
すなわち、上方の柱体の建て入れ調整に際しては、上方の柱体を垂直にし得るように上方の柱体の上端が揺動可能とされる、言い換えれば、上方の柱体の下端が下方の柱体の上端に対して揺動可能とされることが肝要となる。
そうだとすると、上記した接合板からなる連結具を利用する上下の柱体の仮止め状態にあって、連結具は、上方の柱体に対しては固定状態に連結されるとしても、下方の柱体に対しては固定状態に連結されない、すなわち、接合板と柱体とを貫通するボルトが緩められている状態にある。
したがって、上記した接合板からなる連結具の利用下に建て入れ調整装置を使用して上方の柱体に対する建て入れ調整を終了した時点では、未だ上方の柱体が溶接や高張力ボルトの利用で下方の柱体に固定状態に連結されていないから、上方の柱体に対する建て入れ調整が終了した時点で、建て入れ調整装置は、言わば用済みになっているにも拘わらず、上下の柱体に対する溶接作業や高張力ボルトに対する本締め作業が終了するまでは、これを外せない、すなわち、使い回しできない。
そこで、このような問題点を解決すべく、本願出願人は、特許文献2に示す連結具を提案した。
すなわち、図5および図6に示すように、この連結具は、建て入れ調整装置Sの利用で建て入れ調整が終了した上方の柱体P2を溶接や高張力ボルトの利用で下方の柱体P1に固定的に連結するまでの状態を保持する仮設具として機能するもので、下方の柱体P1が上端部に鋼板からなる言わば下方のエレクションピースE1を溶接で一体に連設させてなると共に、上方の柱体P2が下端部に同じく鋼板からなる言わば上方のエレクションピースE2を溶接で一体に連設させてなる。
そして、上下のエレクションピースE1,E2は、各柱体P1,P2のいわゆる側面にあって、各柱体P1,P2の軸線方向に沿うように、いわゆる縦に配在されて、建て入れ調整装置Sを着脱可能に連結させる。
それゆえ、上記連結具は、建て入れ調整装置Sと並列するように上下のエレクションピースE2,E1に着脱可能に連結され、連結される順番としては、この連結具が先に連結され、その後に、建て入れ調整装置が連結される。
そして、この連結具は、図6に示すように、外側フレーム1と内側フレーム2とを有しており、外側フレーム1が上端側部11の内側空部11aに上方の柱体P2(図5参照)に連設のエレクションピースE2を臨在させると共に、外側フレーム1の下端側部12の内側空部12aに収装される内側フレーム2が下方の柱体P1(図5参照)に連設のエレクションピースE1を内側空部2aに臨在させる。
また、この連結具にあって、外側フレーム1における上端側部11の内側空部11aに臨在されるエレクションピースE2および内側フレーム2の内側空部2aに臨在されるエレクションピースE1は、建て入れ調整装置Sが作動するときには、それぞれが臨在される場所に固定状態に定着される。
それゆえ、この連結具にあっては、外側フレーム1が上端側部11に上方固定ボルト3を有し、下端側部12にスリーブ4を有し、内側フレーム2がスリーブ4の軸芯部を挿通する下方固定ボルト5を有してなる。
ところで、外側フレーム1は、上端側部11と下端側部12との間に、すなわち、図5および図6中で上下方向となる軸線方向のほぼ中央部に両者を画成する隔壁部13を有してなる。
それゆえ、この隔壁部13を有することで、外側フレーム1における軸線方向のほぼ中央部における機械的強度を向上させることが可能になり、特に、上方固定ボルト3の螺入で内側空部11aにエレクションピースE2を固定状態に定着させ、スリーブ4の螺入で内側空部12aに内側フレーム2を固定状態に定着させ、さらに、下方固定ボルト5の螺入で内側フレーム2の内側空部2aにエレクションピースE1を固定状態に定着させることが保障される。
また、上記スリーブ4は、回動操作時に外側フレーム1における上下方向となる軸線方向に移動される、すなわち、進退され、螺入操作によって図6中で上昇するように前進して、外側フレーム1の下端側部12の内側空部12aに収装されている内側フレーム2を前記した隔壁部13に押し付けるように機能し、このとき、内側フレーム2が内側空部12aに固定状態に定着される。
そして、上記下方固定ボルト5は、回動操作時に外側フレーム1における上下方向となる軸線方向に、すなわち、内側フレーム2における上下方向となる軸線方向に進退され、内側フレーム2の内側空部2aにエレクションピースE1が臨在されているときの螺入操作によって図6中で上昇するように前進して、エレクションピースE1を内側空部2aに固定状態に定着させる。
以上のように構成された連結具の作用を説明すると、まず、外側フレーム1の上端側部11の内側空部11aに上方の柱体P2に連設のエレクションピースE2を臨在させると共に、外側フレーム1の下端側部12の内側空部12aに収装の内側フレーム2の内側空部2aに下方の柱体P1に連設のエレクションピースE1を臨在させる。
つぎに、上記の状態下に、上方固定ボルト3を螺入操作して、内側空部11aに臨在されているエレクションピースE2を図6中で下降させるようにして外側フレーム1の隔壁部13に押し付け、内側空部11aに固定状態に定着させる。
そして、スリーブ4を抜き出すように回動操作して、下端側部12の内側空部12aに収装されている内側フレーム2を図中で下降させ、この内側フレーム2が内側空部2aに臨在されているエレクションピースE1の上端に掛け止められるようにする。
ついで、下方固定ボルト5を螺入操作して、内側フレーム2の内側空部2aに臨在されているエレクションピースE1を内側空部2aに固定状態に定着させ、この状態で、上記連結具は、上方のエレクションピースE2に言わば一体的に連結される一方で、下方のエレクションピースE1に対しては、内側フレーム2が下端側部12の内側空部12aで移動可能とされて、言わば自由に、すなわち、移動可能に連結される状態になる。
それゆえ、この状態下に、上下のエレクションピースE2,E1に建て入れ調整装置Sを連結し、これを作動すれば、上方のエレクションピースE2が昇降するようになって、上下のエレクションピースE2,E1間が広狭される。
そして、上下のエレクションピースE1,E2は、柱体P1,P2の側面に設けられているから、この上下のエレクションピースE2,E1間が広狭されるときには、すなわち、上方のエレクションピースE2が昇降するときには、上方の柱体P2が上端を揺動させ、したがって、上方の柱体P2における垂直度が修正され、上方の柱体P2が建て入れ調整される。
上記のようにして、上方柱体P2の建て入れ調整が終了した後は、連結具においてスリーブ4を螺入操作して、下方のエレクションピースE1を固定状態に定着させている内側フレーム2が外側フレーム1における下端側部12の内側空部12aで昇降できない、すなわち、移動できないようにして、連結具が上方の柱体P2を下方の柱体P1に仮止めした、すなわち、一時的に連結した状態を維持する。
したがって、上記連結具が上方の柱体P2を下方の柱体P1に仮止めした状態を維持するから、既に建て入れ調整作業を終了している建て入れ調整装置Sは、上下のエレクションピースE2,E1に対する連結状態を解除される、すなわち、上下のエレクションピースE2,E1から撤去されて良いことになる。
そして、連結具によって仮止め状態に維持されている上下の柱体P2,P1は、そのままの状態下に、たとえば、溶接によって、あるいは、高張力ボルトを本締めすることで、一体化される建て込みを終了する。
以上のように、この連結具にあっては、上下の柱体P2,P1が一体化される前に建て入れ調整装置Sの撤去を可能にするから、その建て入れ調整装置Sの使い回しを可能にする。
特公平6‐80270公報(明細書2頁第4欄第1行から第5行,第1図(B)参照) 特開2007‐224636公報(明細書中の段落0016乃至同0055,図1,図2参照)
上記した連結具を用いる建て入れ調整作業においては、特に問題がある訳ではないが、近年、連結具自体の構成を簡素化してコストダウンを図ると共に、さらなる付加価値を備えた連結具の提案が要求されている。
そこで、この発明は、このような現状を鑑みて創案されたものであって、そのの目的とするところは、構成を簡素化して安価に製造可能とすると共に、新たな付加価値を備えて、その汎用性の向上を期待するのに最適となるた連結具を提供することである。
上記した目的を達成するために、この発明による連結具の構成を基本的には、上方部材に取付けた上方側エレクションピースが挿入される上方側挿入孔と、下方部材に取付けた下方側エレクションピースが挿入される下方側挿入孔とを上下に配置した本体フレームと、上記の上方側挿入孔および上記の下方側挿入孔間となる上記の本体フレーム外周に上下動可能に螺合されると共に、その上方への移動によって上記の上方側挿入孔内に挿入された上記の上方側エレクションピースの下面に当接して支持する固定部材とを備えた連結具であって、上記の上方側挿入孔には上記の本体フレームに対する上記の上方側エレクションピースの左右方向の位置調整を行う左右方向位置調整部材と、同じく上記の本体フレームに対して上記の固定部材と相俟って上記の上方側エレクションピースの上下位置を固定する上方側固定部材とを設けると共に、上記の下方側挿入孔にはこの下方側挿入孔の内周面と相俟って上記の本体フレームに対する上記の下方側エレクションピースの上下位置を固定する下方側固定部材を設けてなる。
それゆえ、この発明の連結具にあっては、本体フレームの外周に螺合させた固定部材と、本体フレームの上方側挿入孔に設けた上方側固定部材とを用いて上方側挿入孔内に挿入された上方側エレクションピースを挟持し、本体フレームに対する上下位置を固定したので、たとえば、従来例に示した外側フレーム内に内側フレームを配置すると共に、内側フレームには外フレームに螺入されたスリーブの軸芯部を挿通する下方固定ボルトを螺入すると言った複雑な構造を用いることなく、上方部材を下方部材に対して仮止めすることができ、その分、構造を簡素化して安価に実施化できる。
また、この発明の連結具にあっては、上記上方側挿入孔には本体フレームに対する上方側エレクションピースの左右方向の位置調整を行う左右方向位置調整部材を設けたので、本体フレームに対する上方側エレクションピースの左右位置が調整可能となり、この発明の連結具は単なる仮止め状態を維持するだけではなく、上方部材をセットしたときの下方部材との芯ずれ修正作業も行うことができる。
この発明の連結具を建て入れ調整装置と共に上方側エレクションピースと下方側エレクションピースとを掛け渡しながら固定ナットと上部ボルトとで上方側エレクションピースを挟持した状態を示す立面図である。 図1において、ジャッキ部材を取り外した状態の連結具を示す一部切欠正面図である。 図1において、ジャッキ部材を取り付ける前の上方側エレクションピースおよび下方側エレクションピースに連結具を取り付ける状態を示す立面図である。 図1において、本体フレームに下側エレクションピースを固定してジャッキ部材を作動させる状態を示す立面図である。 従来構造の連結具を建て入れ調整装置と共に上方のエレクションピースと下方のエレクションピースとを掛け渡すように連結した状態を示す立面図である。 図5中のY‐Y線位置で示す連結具の縦断面図である。
以下に、図示した実施形態に基づいて、この発明を説明するが、この発明による連結具は、図示するところでは、建て入れ調整装置と併用されるとし、建て入れ調整装置は、建造物の建造の際における柱の建て方にあって、下方部材である既設の下方の柱体に上方部材である上方の柱体を新たに接合する際に利用される。
図1に示すように、この発明による連結具23は、上方の柱体21に溶接固定された上方側エレクションピースE2が挿入される上方側挿入孔24と、下方の柱体22に溶接固定された下方側エレクションピースE1が挿入される下方側挿入孔25とを上下に配置した本体フレーム26と、これら上方側および下方側挿入孔24,25間となる本体フレーム26外周に上下動可能に螺合されると共に、その上方への移動によって上方側挿入孔24内に挿入された上方側エレクションピースE2の下面に当接して支持する固定部材とを備えてなる。
そして、この連結具23にあって、上方側挿入孔24には本体フレーム26に対する上方側エレクションピースE2の左右方向の位置調整を行う左右方向位置調整部材と、同じく本体フレーム26に対して上記固定部材と相俟って上方側エレクションピースE2の上下位置を固定する上方側固定部材とを設けると共に、下方側挿入孔25にはこの下方側挿入孔25の内周面と相俟って本体フレーム26に対する下方側エレクションピースE1の上下位置を固定する下方側固定部材が設けられている。
以下には、この連結具23と共に使用される建て入れ調整装置と併せてさらに詳述する。
本体フレーム26は、断面円形状をなす中空パイプ材26aの上下端に上部蓋体26bおよび下部蓋体26cをそれぞれ溶接等で固定することで形成されており、上部には上方側挿入孔24が、下部には下方側挿入孔25がそれぞれ切欠形成されている。
上方側固定部材は、本体フレーム26の上部蓋体26bに螺合した上部ボルト29であり、この捻じ込み量を調整することで下端に上記固定部材が当接した状態の上方側エレクションピースE2の上面にこの上部ボルト29の先端を当接させる、上方側エレクションピースE2が本体フレーム26に対して上方への移動しないよう支持する。
上方側挿入孔24に設けられた左右方向位置調整部材は、図2に示すように、本体フレーム26の側部から上方側挿入孔24内に螺入した左右一対の側部ボルト28a,28bであり、この左右一対の側部ボルト28a,28bで上方側エレクションピースE2を挟持すると共に、これら左右一対の側部ボルト28a,28bの本体フレーム26に対する捻じ込み量を調整することで、本体フレーム26に対する上方側エレクションピースE2の左右方向の位置調整、すなわち、上方の柱体21をセットしたときの下方の柱体22との芯ずれを修正し得る。
しかしながら、建て入れ調整作業時には、後述するジャッキ部材38のロッド体40の出没動作によって本体フレーム26の上方側挿入孔24内に配置された上方側エレクションピースE2が上下方向に相対移動しなければならないため、左右一対の側部ボルト28a,28bによる上方側エレクションピースE2の挟持力は、建て入れ調整作業時には、この上方側エレクションピースE2が相対移動可能となる程度の力に設定されている。
固定部材は、上方側および下方側挿入孔24,25間となる本体フレーム26外周に形成されたねじ部26dに螺合された固定ナット27であり、表面には操作性を向上させるための凹凸部(符示なし)が形成されている。
また、固定ナット27は、上記ねじ部26dに沿って上下動可能に螺合されおり、上方への移動によって上方側挿入孔24の下端側を遮蔽すると共に、固定ナット27の先端(図1,2における上端を言う)を上方側挿入孔24内に挿入された上方側エレクションピースE2の下面に当接させることで、この上方側エレクションピースE2を下方へ移動不能に支持する。
したがって、建て入れ調整作業によって上方側エレクションピースE2が所定位置、たとえば、図4に示す位置に押し上げまたは押し下げられた場合、固定ナット27を回動させてその先端を上方側エレクションピースE2の下面に当接させると共に、上部ボルト29を捻じ込んでその先端を上方側エレクションピースE2の上面に当接させることで、図1に示すように、この上方側エレクションピースE2を上下方向から挟持して本体フレーム26に対する上下位置が固定される。
それゆえ、この連結具23によって上方の柱体P2を下方の柱体P1に仮止めした状態が維持でき、既に建て入れ調整作業を終了している建て入れ調整装置は、上方側および下方側エレクションピースE2,E1に対する連結状態を解除される、すなわち、上方側および下方側エレクションピースE2,E1から撤去されて良いことになる。
下方側固定部材は、上記本体フレーム6の下部蓋体26cから下方側挿入孔25内に螺入された下部ボルト30であり、この下部ボルト30の捻じ込み量を調整することで、下部ボルト30の先端を下方側エレクションピースE1の下面に当接させ、下側挿入孔25の上部側内周面25aとの間で下方側エレクションピースE1を挟持して上下位置を固定する。
また、下方側挿入孔25の側面となる本体フレーム26には、上下一対の側面固定ボルト32が螺入されており、図2に示すように、側面固定ボルト32を捻じ込んでその先端を上記下方側エレクションピースE1の側面に当接させることで、本体フレーム26に対する下方側エレクションピースE1の左右位置を確実に固定する。
なお、この上下一対の側面固定ボルト32は、上記した上方の柱体1と下方の柱体2との芯ずれを修正する際に使用すれば良く、この心ずれ修正作業がない場合には、これら一対の側面固定ボルト32を用いて下方側エレクションピースE1を固定する必要は必ずしもない。
上下一対の側面固定ボルト32と下方側挿入孔25を挟んで対向する本体フレーム26の側面には、図2に示すように、取付ピン33が螺入されており、この取付ピン33は、その先端が下方側エレクションピースE1に穿設された孔部34を貫通すると共に、反対側の本体フレーム26の側部に穿設されたフレーム側孔部35を貫通して外方に露出している。
そして、この取付ピン33は、本体フレーム26から下方側エレクションピースE1が外れるのを防止する外れ止め作用を発揮すると共に、孔部34の径よりも取付ピン33の径を小さく設定することで、図3に示すように、本体フレーム26を上方側エレクションピースE2に取り付ける際の回転中心の役割も果たす。
次に、上方側および下方側エレクションピースE2,E1の先端側に取付けられた建て入れ調整装置について説明すると、この上方側および下方側エレクションピースE2,E1の先端にはそれぞれ上側および下側腕部36,37が突出形成されており、これら腕部36,37には建て入れ調整装置としてのジャッキ部材38が取付けられる上側および下側取付孔(符示なし)がそれぞれ穿設されている。
ジャッキ部材38は、上記一対の上側および下側取付孔間に配置されると共に、図1に示すように、シリンダ体39と、このシリンダ体39から出没することで上方側エレクションピースE2の上下方向の位置調整を行うロッド体40とを有するシリンダ本体41と、このシリンダ本体41に作動油を供給する作動油供給部(図示なし)とを備え、作動油供給部からの作動油が図示しない供給路を介してシリンダ本体41に供給される。
そして、上記ジャッキ部材38は、そのロッド体40およびシリンダ体39下部に各々二股状のブラケットB1,B2を有しており、これらのブラケットB1,B2が上側および下側取付孔に対してそれぞれ連結ピンCで着脱可能に取付けられている。
なお、本実施の形態では、ジャッキ部材38として、従来例で示した油圧シャッキを示したが、この構成に限定されるものではなく、たとえば、ネジ機構を用いた油圧のジャッキ、電動ジャキ等、任意の構成を選択できる。
以上のように構成されたこの発明の実施例について、その作用を説明すると、先ず、図3に示すように、本体フレーム26に設けられた下側挿入孔25内に下方側エレクションピースE1を挿入すると共に、本体フレーム26の側部から下方側エレクションピースE1の孔部34に上記取付ピン33を挿入し、反対側の本体フレーム26側部に突出させることで、この本体フレーム26を下方側エレクションピースE1に取付ける。
その後、この取付ピン33を回転中心として本体フレーム26を回転(図3における矢印Xで示す)させ、上側挿入孔24内に上方側エレクションピースE2を挿入すると共に、図4に示すように、上記下部ボルト30を捻じ込み、その先端を下方側エレクションピースE1の下面に当接させ、この下部ボルト30の先端と下側挿入孔25の上側内周面25aとの間で下方側エレクションピースE1を挟持して固定する。
この状態において、上記ジャッキ部材38のロッド体40およびシリンダ体39下部にそれぞれ設けた二股状のブラケットB1,B2を上方側エレクションピースE2の上側取付孔および下方側エレクションピースE1の下側取付孔に対してそれぞれ連結ピンCを用いて取付け、図4に示すように、連結具23の外側にジャッキ部材38を着脱可能に連結する。
次いで、このジャッキ部材38を作動させてロッド体40を出没させ、このロッド体40が取付けられた上方側エレクションピースE2の本体フレーム26に対する上下方向の位置調整、すなわち、上方側および下方側エレクションピースE2,E1間が広狭されて建て入れ調整作業が行われる。
その後、上記固定ナット27を回動させてその先端を上方側エレクションピースE2の下面に当接させると同時に、上記上部ボルト29を回動させてその先端を上方側エレクションピースE2の上面に当接させて、図1に示すように、この上方側エレクションピースE2を上下方向から挟持して本体フレーム26に対する上下位置を固定する。
これにより、上記連結具23が上方の柱体21を下方の柱体22に仮止めした、すなわち、一時的に連結した状態を維持するから、既に建て入れ調整作業を終了しているジャッキ部材38は、上方側および下方側エレクションピースE2,E1に対する連結状態を解除される、すなわち、上方側および下方側エレクションピースE2,E1から撤去されて良いことになる。
なお、必要に応じて、左右一対の側部ボルト28a,28bの本体フレーム26に対する捻じ込み量を調整し、本体フレーム26に対する下方側エレクションピースE1の左右方向の位置決め固定を行うことで、上方の柱体21をセットしたときの下方の柱体22との芯ずれも修正する。
このようにして、上方の柱体21と下方の柱体22との相対的な歪みを修正した後、これら上方の柱体21と下方の柱体22との接合部を溶接すれば、上方の柱体21と下方の柱体22とが歪を修正された状態で接合される。
その後、上記連結具23を上方側及び下方側エレクションピースE2,E1から取り外し、これら上方側及び下方側エレクションピースE2,E1を上方の柱体21及び下方の柱体22と近接した部分において切断し、切断された上方側及び下方側エレクションピースE2,E1を廃棄物として捨てる。
なお、取り外したジャッキ部材38および連結具23は、再利用して建て入れ調整作業を行う。
以上、詳述したように、本実施の形態によれば、本体フレーム26の外周に螺合させた固定ナット27と、本体フレーム26の上方側挿入孔24に設けた上部ボルト29とを用いて上方側挿入孔24内に挿入された上方側エレクションピースE2を挟持して本体フレーム26に対する上下位置を固定したので、従来例に示した外側フレーム内に内側フレームを配置すると共に、内側フレームには外フレームに螺入されたスリーブの軸芯部を挿通する下方固定ボルトを螺入すると言った複雑な構造を用いることなく、上方の柱体21を下方の柱体22に対して仮止めすることができ、その分、構造を簡素化して安価に実施化できる。
また、上記本体フレーム26を、断面円形状をなす中空パイプ材26aの上下端に上部蓋体26bおよび下部蓋体26cをそれぞれ溶接等で固定して形成したので、本体フレーム26自体も安価な材料で容易に製造することができる。
また、本体フレーム26の側部から上側挿入孔25内に螺入された左右一対の側部ボルト28a,28bで上方側エレクションピースE2を挟持するようにしたので、これら左右一対の側部ボルト28a,28bの本体フレーム26に対する捻じ込み量を調整することで、本体フレーム26に対する上方側エレクションピースE2の左右位置が調整可能となり、本実施例の連結具23は単なる仮止め状態を維持するだけではなく、上記上方の柱体21をセットしたときの下方の柱体22との芯ずれ修正作業も容易に行うことができる。
また、下方側挿入孔25の側面となる本体フレーム26に上下一対の側面固定ボルト32を螺入させると共に、この側面固定ボルト32を捻じ込んでその先端を上記下方側エレクションピースE1の側面に当接させることで、本体フレーム26に対する下方側エレクションピースE1の左右位置を固定するようにしたので、上記芯ずれ修正作業をさらに確実に行うことができる。
また、上下一対の側面固定ボルト32と下方側挿入孔25を挟んで対向する本体フレーム26の側面に取付ピン33を螺入させると共に、その先端を下方側エレクションピースE1に穿設された孔部34を介して反対側の本体フレーム26の側部から外方に露出させたので、本体フレーム26を上方側エレクションピースE2に取り付ける際の回転中心の役割も果たすことができる。
したがって、この連結具23を上方側および下方側エレクションピースE2,E1に取付ける際の作業性を大変向上させることができる。
既設の下方の柱体に上方の柱体を溶接で接合する際における建て入れ調整装置と併用される連結具への具現化に向く。
21 上方部材たる上方の柱体
22 下方部材たる下方の柱体
23 連結具
24 上方側挿入孔
25 下方側挿入孔
25a 内周面たる上部内周面
26 本体フレーム
26a パイプ材
26b 上部蓋体
26c 下部蓋体
26d ネジ部
27 固定部材たる固定ナット
28a,28b 左右方向位置調整部材たる側部ボルト
29 上方側固定部材たる上部ボルト
30 下方側固定部材たる下部ボルト
E1 上方側エレクションピース
E2 下方側エレクションピース

Claims (6)

  1. 上方部材に取付けた上方側エレクションピースが挿入される上方側挿入孔と、下方部材に取付けた下方側エレクションピースが挿入される下方側挿入孔とを上下に配置した本体フレームと、上記の上方側挿入孔および上記の下方側挿入孔間となる上記の本体フレーム外周に上下動可能に螺合されると共に、その上方への移動によって上記の上方側挿入孔内に挿入された上記の上方側エレクションピースの下面に当接して支持する固定部材とを備えた連結具であって、上記の上方側挿入孔には上記の本体フレームに対する上記の上方側エレクションピースの左右方向の位置調整を行う左右方向位置調整部材と、同じく上記の本体フレームに対して上記の固定部材と相俟って上記の上方側エレクションピースの上下位置を固定する上方側固定部材とを設けると共に、上記の下方側挿入孔にはこの下方側挿入孔の内周面と相俟って上記の本体フレームに対する上記の下方側エレクションピースの上下位置を固定する下方側固定部材を設けたことを特徴とする連結具。
  2. 上記の本体フレームが断面円形状をなす中空パイプ材の上下端に上部蓋体および下部蓋体を夫々溶接等で固定することで形成されており、上部には上記の上方側挿入孔が切欠形成されると共に下部には上記の下方側挿入孔が切欠形成されてなる請求項1記載の連結具。
  3. 上記の固定部材が上記の上方側挿入孔および上記の下方側挿入孔間となる上記の本体フレーム外周に形成されたネジ部に螺合された固定ナットであり、表面に凹凸部が形成されてなる請求項1記載の連結具。
  4. 上記の左右方向位置調整部材が上記の本体フレームの側部から上記の上方側挿入孔内に螺入した左右一対の側部ボルトであり、この左右一対の側部ボルトで上記の上方側エレクションピースを挟持すると共に、これら左右一対の側部ボルトの上記の本体フレームに対する捻じ込み量を調整することで、この本体フレームに対する上記の上方側エレクションピースの左右方向の位置調整をしてなる請求項1記載の連結具。
  5. 上記上方側固定部材が上記の本体フレームの上部から上記の上方側挿入孔に螺合された上部ボルトであり、下面に上記の固定部材が当接した状態の上記の上方側エレクションピースの上面に上記の上部ボルトの先端を当接させることで、この上方側エレクションピースの上記の本体フレームに対する上下位置を固定してなる請求項1記載の連結具。
  6. 上記下方側固定部材が上記の本体フレームの下部から上記の下方側挿入孔に螺合された下部ボルトであり、上端に上記の下方側挿入孔の上部内周面が当接した状態の上記の下方側エレクションピースの下面に対して、上記の下部ボルトの先端を当接させることで、この下方側エレクションピースの上記の本体フレームに対する上下位置を固定してなる請求項1記載の連結具。
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